IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 田中精密工業株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191023
(43)【公開日】2022-12-27
(54)【発明の名称】台車搬送用パレット
(51)【国際特許分類】
   B65D 19/44 20060101AFI20221220BHJP
   B65D 19/24 20060101ALI20221220BHJP
   B65D 19/28 20060101ALI20221220BHJP
【FI】
B65D19/44 D
B65D19/24 A
B65D19/24 Z
B65D19/28
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021099627
(22)【出願日】2021-06-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-04-04
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)TSK株式会社のウェブサイトに掲載 ▲1▼ウェブサイトの掲載日 2020年12月8日 ▲2▼ウェブサイトのアドレス https://tsk-corp.jp/ichiosi/torapare ▲3▼公開者 TSK株式会社 (2)YouTubeに掲載 ▲1▼YouTubeの掲載日 2020年12月4日 ▲2▼YouTubeのアドレス https://www.youtube.com/watch?v=O06yJt9jBz0 ▲3▼公開者 TSK株式会社 (3)YouTubeに掲載 ▲1▼YouTubeの掲載日 2021年4月27日 ▲2▼YouTubeのアドレス https://www.youtube.com/watch?v=Hpm_GK1nxP0 ▲3▼公開者 TSK株式会社 (4)YouTubeに掲載 ▲1▼YouTubeの掲載日 2021年6月14日 ▲2▼YouTubeのアドレス https://www.youtube.com/watch?v=BW7lOxk5m2A ▲3▼公開者 TSK株式会社 (5)facebookに掲載 ▲1▼facebookの掲載日 2020年12月12日 ▲2▼facebookのアドレス https://m.facebook.com/tskcorp/posts/3741823965879177 ▲3▼公開者 TSK株式会社 (6)Twitterに掲載 ▲1▼Twitterの掲載日 2020年12月7日 ▲2▼Twitterのアドレス https://twitter.com/TSKcorporation/status/1335798966701543426?s=20 ▲3▼公開者 TSK株式会社 (7)Instagramに掲載 ▲1▼Instagramの掲載日 2020年12月7日 ▲2▼Instagramのアドレス https://www.instagram.com/p/CIe3rKkgBzo/?utm_medium=copy_link ▲3▼公開者 TSK株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390023032
【氏名又は名称】田中精密工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095740
【弁理士】
【氏名又は名称】開口 宗昭
(72)【発明者】
【氏名】坂野 友哉
(72)【発明者】
【氏名】小西 辰夫
(72)【発明者】
【氏名】黒部 翔平
(72)【発明者】
【氏名】山口 仁史
【テーマコード(参考)】
3E063
【Fターム(参考)】
3E063AA11
3E063BA01
3E063BA05
3E063CA01
3E063CA09
3E063EE01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】複数の台車を同時に取り扱うことが可能であり、極めて高い安全性を有する台車搬送用パレットを提供する。
【解決手段】台車搬送用パレットが接地している時は台車1の車輪4がレグ6上に載り、台車搬送用パレットが持ち上がっているときは車輪4が接触しない所までレグ6は下降する。レグ6の裏面には滑り止め部材がついている。したがって台車1を台車搬送用パレット5に積載する際にはプレート状のレグ6は薄いので台車1の車輪4を転動させて台車1をプレート状のレグ6上を移送させて容易に乗り越えさせることができる。フォーク挿入口にフォークを挿入することによって台車搬送用パレットを持ちあげても、台車支持部13で台車1の裏面が支持され、台車1の車輪4は宙に浮いた状態になり、車輪4による動きが発生する可能性はない。
【選択図】図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積み荷の積載面を有し、その裏面に車輪を有してなる台車を搬送するための台車搬送用パレットにおいて、
台車の裏面を支持する台車支持部を有し、台車積載前の台車搬送用パレットが接地した状
態では、台車搬送用パレットの台車支持部は台車の裏面よりも低い位置にあり、
台車は車輪を転動させて台車支持部上に進行できるように車輪の進行方向は上下に貫通し
た空間となっており、又、台車を進行方向にガイドするガイド部を有し、
更に、フォークでパレットを支持するパレット支持部を台車支持部の下方に有し、上記
パレット支持部は、複数の台車支持部を一体として持ちあげる事ができ、
単数又は複数の台車を積載可能にされてなることを特徴とする台車搬送用パレット。
【請求項2】
台車支持部は、水平底面を備えるサイドフレームとセンターフレームからなる請求項1記載の台車搬送用パレット。
【請求項3】
前記センターフレームと前記サイドフレームには台車の進行方向をガイドするガイド部として垂直壁部が設けられる請求項1又は請求項2に記載の台車搬送用パレット。
【請求項4】
センターフレームの垂直壁部及びサイドフレームの垂直壁部の間隔は台車進行方向に対する直角方向幅よりも大とされると共にセンターフレームの水平底面縁部及びサイドフレームの水平底面縁部の間隔は台車進行方向に対する直角方向幅よりも小とされる請求項1~3のいずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項5】
センターフレームの水平底面及びサイドフレームの水平底面の水平方向高さは台車搬送用パレットを水平位置に保持した状態で、同一高さとされる請求項1~請求項4いずれか一記載の台車搬送用パレット。
【請求項6】
ストッパーフレームは、センターフレームとサイドフレームにかけ渡してそれらに直角に固定され、そのストッパーフレームは台車搬送用パレットにおける台車の動きを、台車の進行方向で規制する請求項1~請求項5いずれか一記載の台車搬送用パレット。
【請求項7】
パレット支持部はストッパーフレームにセンターフレームとサイドフレームに平行に固定される2本以上のリフトフレームであり、このリフトフレームによってフォーク根元と先端付近に対応する部分を含む各リフトフレーム2か所以上を支持可能にした請求項1~6のいずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項8】
各部材は実質的に相互に直角に交差する位置関係で取り付けられる請求項1~7のい
ずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項9】
台車の車輪に干渉せずにフォークリフトのフォークを挿入出来る位置にフォーク挿入口
が設けられる請求項1~9のいずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項10】
前記ストッパーフレーム上に前記台車上の積荷の動きを、台車の進行方向又はその直角
方向に規制する積荷ストッパーが設けられる請求項1~9のいずれか一に記載の台車搬
送用パレット。
【請求項11】
前記センターフレームは隣接して進行する台車をガイドする垂直壁部をその両側に有する
請求項1~10のいずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項12】
台車を長手方向に進行させて収納する複数領域と、台車を短手方向に進行させて収納す
る複数領域とを有し、長手方向に進行させて収納する複数領域は相互に点対称位置に配置
されると共に短手方向に進行させて収納する複数領域も相互に点対称位置に配置されるこ
とを特徴とする請求項1~11のいずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項13】
前記台車を長手方向に進行させて収納する複数領域は、センターフレーム、ストッパ
ーフレーム、サイドフレームによって区画されてなり、センターフレームの垂直壁部及び
サイドフレームの垂直壁部の間隔は台車の長手方向幅よりも大とされると共にセンターフレームの水平底面縁部及びサイドフレームの水平底面縁部の間隔は台車の裏面の長手方向
幅よりも小とされる請求項12記載の台車搬送用パレット。
【請求項14】
前記台車を短手方向に進行させて収納する複数領域は、センターフレーム、ストッパー
フレーム、サイドフレームによって区画されてなり、センターフレームの垂直壁部及びサ
イドフレームの垂直壁部の間隔は台車の長手方向幅よりも大とされると共にセンターフレ
ームの水平底面縁部及びサイドフレームの水平底面縁部の間隔は台車の裏面の長手方向幅
よりも小とされる請求項12又は請求項13記載の台車搬送用パレット。
【請求項15】
積み荷の積載面を有し、その裏面に車輪を有してなる台車を搬送するための台車搬送用
パレットにおいて、台車収納区画領域の上下高さ間隔は可変にされて取り扱いの対象とな
る台車の裏面と車輪の接地部との間隔よりも小となる間隔から台車の裏面と車輪の接地部
との間隔よりも大となる間隔に必要に応じて設定する昇降機を有することを特徴とする請求項1~14のいずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項16】
前記台車収納領域が一対のレグそれぞれの両端間にこれも一対のサイドフレームを差し渡して形成され、もしくはサイドフレームに平行に形成され一対の各レグとサイドフレームとの上下高さ間隔は可変にされて取り扱いの対象となる台車の裏面と車輪の接地部との間隔よりも小となる間隔から台車の裏面と車輪の接地部との間隔よりも大となる間隔に必要に応じて設定する昇降機を有し、その昇降機は、サイドフレーム、センターフレームのどちらか又は両方とレグの間に取り付けられているする請求項1~15のいずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項17】
前記レグは前記台車の車輪が容易に乗り越えられる薄さのプレート状にされている請求
項16に記載の台車搬送用パレット。
【請求項18】
前記レグの裏面には滑り止め部材が設けられる請求項16又は請求項17に記載の台
車搬送用パレット。
【請求項19】
角パイプ、丸パイプ、L型材、平板等、アルミ押出材等の接合、又は、アルミ鋳造、樹
脂成型等によって一体に成形される請求項1~18のいずれか一に記載の台車搬送用パレ
ット。
【請求項20】
本体部分が樹脂成型もしくはアルミ合金を用いた一体成型してなる請求項1~19のい
ずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項21】
請求項16~21のいずれか一に記載の台車搬送用パレットを用い、台車搬送用パレット
上の積荷の荷重がレグに印加され、その荷重によって生じる滑り止め部材とトラックの積
載面との間の摩擦力により、台車搬送用パレットが滑って動くような事態を防止する台車
搬送方法。
【請求項22】
請求項12~21のいずれか一に記載の台車搬送用パレットを用い、台車搬送用パレット
上に台車を積載するにあたって台車搬送用パレット上に点対称に台車を積載することを特
徴とする台車搬送方法。
【請求項23】
請求項12~22のいずれか一に記載の台車搬送用パレットを用い、台車を交互にその長
辺方向から、又は、短辺方向から台車搬送用パレット上に進入させることを特徴とする台
車搬送方法。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は荷物をのせて運搬移動するための、車輪が付いた台車を積載する搬送用パレットに関し、特に、台車に積載された荷物の積み替えを不要にした台車搬送用パレットに関する。
【背景技術】
【0002】
台車すなわちハンドトラックは、例えばハンドトラック(JIS B 8920:2014)にあっては、「車体にJIS B 8922に規定する車輪、JIS B 8923に規定するキャスタ、JIS K 6302に規定する運搬車用タイヤ及びJIS K 6304に規定するタイヤ用チューブを適宣組み合わせて構成する。ただし、車輪は、車輪支持金具を使用せず、車体に車軸を直接固定することができる。また、必要に応じて旋回止め、車輪の回転止めのための機構又は装置を備えることができる。」とされている。特にその車輪装着方式についてはキャスタを用いる場合や、車体に車軸を直接固定する場合が示されている。
【0003】
特許文献1には台車を搬出入可能に搭載できる搬送用架台であって、フォークリフトによる荷役作業を可能にしながら、その全体高さを小さく、その回収保管スペースを小さくすることを課題とし、架台の底板の上に台車を搬出入可能に搭載可能にする搬送用架台であって、底板の上に、台車の搭載位置を規制する台車位置規制手段を設けるとともに、フォークリフトのためのフォーク差込部を設けてなる搬送用架台が開示された。この搬送用架台は台車を搬出入可能に搭載でき、フォークリフトによる荷役作業を可能にしながら、その全体高さを小さく、 その回収保管スペースを小さくすることができる、としている。
【0004】
特許文献2には重量精密機器の搬送にあたり、パレットへの移載が容易で、かつ搬送中に安定している搬送用パレットを提供することを課題と市し、一体または別体の載置台とスロープ部とからなり、載置台およびスロープ部の上面に、 連結可能な一対の並行するガイドレールが設けられ、スロープ部のガイドレールは、間隔 が漸次拡大または縮小する開閉部と、開閉部に接続して平行に配設された平行部からなり、開閉部は、平行部との接続部近傍を支点として始端を開閉し被積載物のキャスターの間隔に応じた位置に固定する手段を備え、載置台のガイドレールは、スロープ部の平行部に 連結して平行に配設されるとともに終端近傍の両側又は片側にストッパーが設けられたことを特徴とする搬送用パレットが開示された。この搬送用パレットは、ガイドレールでキャスターの軌道を規制して移動させることにより、ATMやコピー機等のキャスター付の重量精密機器を損傷させることなく、安定してパレットへ積み降ろしすることが可能である、としている。
【0005】
特許文献3には踏式駐車ストッパー付き台車を使用する生産ラインへの部品供給において、運搬作業時間が短く、かつ、運搬作業時の労力負担が少なくなる運搬方式を提供することを課題とし、足踏式駐車ストッパー付き台車の車輪を載せる台車車輪載せ面と、この足踏式駐車ストッパー付き台車の足踏式駐車ストッパーを固定する床面としての固定面と、を有する基部と、この基部に設けられ、前記足踏式駐車ストッパーを保持する台車脱落防止エッジ部と、前記足踏式駐車ストッパー付き台車を搭載する進行方向における前方、左右方向の三方に設けられ、前記足踏式駐車ストッパー付き台車の物品載せ面の前方、左右方向の三方を保 持するための台車保持枠と、を備えるとともに、前記左右方向に設けられた台車保持枠にフォーク差し込み部を設けたことを特徴とする足踏式駐車ストッパー付き台車搭載用パレットが開示された。この足踏式駐車ストッパー付き台車搭載用パレットによれば物品を載せた足踏式 駐車ストッパー付き台車をそのまま搭載でき、生産ラインへの部品供給が可能となるので、物品を載せ換える作業が不要となり、運搬作業時間が短く、かつ、運搬作業時の労力負 担が少なくなる運搬方式を提供することができるという効果を有する、としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010-280435号 公報
【特許文献2】特開2011-121633 号公報
【特許文献3】特開2012-197085号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示された搬送用架台や、特許文献2に開示された搬送用パレット若しくは特許文献3に開示された足踏式駐車ストッパー付き台車搭載用パレットでは、台車移動用の車輪がレールでコントロールされ、あるいはストッパーで拘束されていたとしても何らかの事象により車輪が転動し、台車が移動するという事故の発生を完全に防止したものとは言えない。特に重量物を積載した複数の台車を台車搬送用パレットによって取り扱う場合には、その取扱いの効率性もさることながら、台車搬送用パレットに積載された台車の車輪がパレット上で転動する可能性が全くないものとする安全性が求められる。特許文献1に開示された搬送用架台や、特許文献2に開示された搬送用パレット若しくは特許文献3に開示された足踏式駐車ストッパー付き台車搭載用パレットは、係る点で未だ十分な安全性を実現できていないという問題があった。
【0008】
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑み、1若しくは複数の台車を同時に取り扱うことが可能であり、極めて高い安全性を有する台車搬送用パレットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち本発明の台車搬送用パレットは、積み荷の積載面を有し、その裏面に車輪を有してなる台車を搬送するための台車搬送用パレットにおいて、一対のレグそれぞれの両端間にこれも一対のサイドフレームを差し渡し、概略矩形上の外形を備え、 一対の各レグ6とサイドフレーム7との上下高さ間隔は可変にされて取り扱いの対象となる台車の裏面と車輪の接地部との間隔よりも小となる間隔から台車の裏面と車輪の接地部との間隔よりも大となる間隔に必要に応じて設定する昇降機を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の台車搬送用パレットによれば、1若しくは複数の台車を同時に取り扱うことが可能であり、極めて高い安全性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットによって取り扱う一般的台車の全体斜視図である。
図2図1に示す台車の平面図である。
図3図1に示す台車の側面図である。
図4図1に示す台車の背面図である。
図5】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットの斜視図である。
図6】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットの平面図である。
図7】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットの側面図である。
図8】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットの背面図である。
図9】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットの他の側面図である。
図10】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットの部分拡大斜視図である。
図11】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットの他の部分拡大断面図である。
図12】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットの別の部分拡大斜視図である。
図13】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットのさらに他の部分拡大斜視図である。
図14】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットのさらに別の部分拡大斜視図である。
図15】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットのまた別の拡大斜視図である。
図16】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットの使用態様を示す模式説明図である。
図17】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットの使用態様を示す他の模式説明図である。
図18】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットの使用態様を示す別の模式説明図である。
図19】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットを用いた台車の取り扱いを示す模式説明図である。
図20】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットを用いた台車の取り扱いを示す他の模式説明図である。
図21】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレット絵を用いた台車・積荷の取り扱いを示す斜視図である。
図22】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレット絵を用いた台車・積荷の取り扱いを示す他の斜視図である。
図23】本発明の実施の形態に係る台車搬送用パレットを用いた他の台車の取り扱いを示す模式説明図である。
図24】本発明の他の実施の形態に係る台車搬送用パレットの斜視図である。
図25】本発明の他の実施の形態に係る台車搬送用パレットの平面図である。
図26】本発明の他の実施の形態に係る台車搬送用パレットの背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。まず、図1図2を参照して、本発明の全体構成を説明する。
【0013】
図1図2図3図4に示すように、台車1は積み荷の積載面2を有し、その裏面3に車輪4を有してなる。
図5図18に示すように本発明の実施の形態の台車搬送用パレット5は一対のレグ6それぞれの両端間にこれも一対のサイドフレーム7を差し渡し、概略矩形上の外形を備えてなる。
レグ6は台車1の車輪4が容易に乗り越えられる薄さのプレート状にされている。その厚さは、例えば1.2mm程度の厚さとすることができる。
一対の各レグ6とサイドフレーム7との上下高さ間隔Aは昇降機8によって設定され、其の間隔は昇降機8によって可変にされて取り扱いの対象となる台車1の裏面と車輪4の接地部との間隔Bよりも小となる間隔から台車1の裏面と車輪4の接地部との間隔よりも大となる間隔に必要に応じて設定される。
【0014】
さらに一対の各レグ6の各々には一対のセンターフレーム9の各一端が昇降機を介して取り付けられ、各センターフレーム9の各々の他端は一対のストッパーフレーム10の各々に固定されている。各ストッパーフレーム10の各々の一端はサイドフレーム7に固定され、他端はセンターフレーム9に固定される。以上換言すると、一対のセンターフレーム9の一の一端には一対のストッパーフレーム10が固定され、そのストッパーフレーム10の一端には一対のセンターフレーム9の他のセンターフレーム9が固定されるという関係となる。なおストッパーフレーム10は台車搬送用パレット5における台車1の動きを、台車1の進行方向で規制するストッパー部である。すなわちこのストッパーフレーム10が設けられることによって車輪4が浮いた状態で保持されていても、台車1の進行方向の動きは規制され安定して保持される。また台車1の固定保持をストッパーフレーム10によって簡素に行うことができる。
【0015】
以上の構成によって台車搬送用パレット5上には図5図6上時計廻りにA,B,C,Dの区画領域が形成される。各区画領域のうちA,C領域は相互に点対象に位置し、B,D領域は相互に点対象に位置する。
ここでA,B,C,Dの各区画領域ではセンターフレーム9の水平底面9c及びサイドフレーム7の水平底面7cの高さは台車搬送用パレット5を設置した状態、すなわち水平位置に保持した状態で、同一高さとされる。
【0016】
A,C領域の構成
レグ6、センターフレーム9、ストッパーフレーム10、サイドフレーム7によって区画されてなるA,C領域は以下のように構成される。
センターフレーム9の垂直壁部9a及びサイドフレーム7の垂直壁部7aの間隔X1は台車1の短手方向幅x1よりも大とされる。
一方、センターフレーム9の水平底面縁部9b及びサイドフレーム7の水平底面縁部7bの間隔X2は台車1の裏面3の短手方向幅x2よりも小とされる。
以上の構成によってA,C領域は台車搬送用パレット5上に台車1を長手方向に進行させて収納する領域となる。
【0017】
B,D領域の構成
レグ6、センターフレーム9、ストッパーフレーム10、サイドフレーム7によって区画されてなるB,D領域は以下のように構成される。
センターフレーム9の垂直壁部9a及びサイドフレーム7の垂直壁部7aの間隔Y1は台車1の長手方向幅y1よりも大とされる。
一方、センターフレーム9の水平底面縁部9b及びサイドフレーム7の水平底面縁部7bの間隔Y2は台車1の裏面3の長手方向幅y2よりも小とされる。
以上の構成によってB,D領域は台車搬送用パレット5上に台車1を短手方向に進行させて収納する領域となる。
【0018】
なお以上A,C領域の構成及びB,D領域の構成についてはA領域及びB領域に関して説明したがそれぞれに対応するC領域及びD領域についても同様である。
【0019】
さらに一対の各レグ6に差し渡して台車搬送用パレット5の支持部である一対のリフトフレーム11が設けられる。一対のリフトフレーム11は一対のストッパフレームに固定され、又一対のリフトフレーム11の一端は一対の各レグ6の一方に接触し、一対のリフトフレーム11の他端は一対の各レグ6の他方に接触する。リフトフレーム11によってフォーク12根元と先端付近に対応する部分を含む2か所以上を支持する。このように2本以上のリフトフレーム11を設けることによってフレーム状の部材のみで支持部を構成できるため軽量化が可能であり、フォーク12が台車搬送用パレット5の反対側まで貫通していなくてもフォーク12の先端に対応する部分は支持部が存在するので途中までしか入らないときも支持できる。リフトフレーム11の上面は、台車1の裏面を補助的に支持する為に使用してもよい。
なお以上の各部材はすべて実質的に相互に直角に交差する位置関係で取り付けられる。
【0020】
さらに本発明の実施の形態の台車搬送用パレット5はセンターフレーム9の垂直壁部9a及びサイドフレーム7の垂直壁部7aは台車1の進行方向をガイドするガイド部としても機能する。
またサイドフレーム7にはL字部底面の裏面に台車1の車輪4に干渉せずにフォークリフトのフォーク12を挿入出来る位置にフォーク挿入口14が設けられる。このフォーク挿入口14にフォーク12を挿入することによって水平方向、すなわち挿入方向に直角方向の位置決めが出来る。
さらにストッパーフレーム10上の2ヶ所に台車1上の積荷Lの動きを、台車1の進行方向又はその直角方向に規制する積荷ストッパー15が設けられる。台車1積載面高さよりも上方へ伸びる部材であるこの積荷ストッパー15によって台車1に対して積荷Lが動きズレる事を防ぐことができる。この積荷ストッパー15によって台車1上の積荷Lの固定を簡素に行うことができる。積荷ストッパー15は、台車1進行方向直角に積荷Lの動きを規制する場合はサイドフレーム7又はセンターフレーム9の上端部に設ける。
【0021】
以上の実施の形態の台車搬送用パレット5では、先ず図16に示すように、フォーク挿入口14にフォーク12を挿入してフォーク12を車搬送用パレット5の下に入れ、フォーク12が車搬送用パレット5の各フレームの下部に接触するまで上げる。その時点では台車1裏面3と台車支持部13上面とは離れている。次に図17に示すように、更にフォーク12を上げ、台車支持部13上面が台車1裏面3と接触するまで持ちあげる。この状態でレグ6は、台車支持部13に対して相対的に下降するので、接地した状態が維持される。さらに図18に示す様に車輪4が浮き始めるまで更にフォーク12を上げる。そのときレグ6は、昇降機8が許容する最下端まで下がり、例えば12mm程度車輪が浮く接地した状態が維持される。更にフォーク12を上げると、昇降機8に吊下される態様でレグ6も浮いた状態となる。
【0022】
すなわち以上の実施の形態の台車搬送用パレット5では、台車1積載前の台車搬送用パレット5が接地した状態では、台車搬送用パレット5の台車支持部13は台車1の裏面よりも低い位置となる。
台車搬送用パレット5が接地している時は台車1の車輪4がレグ6上に載り、台車搬送用パレット5が持ち上がっているときは車輪4が接触しない所までレグ6は下降する。レグ6の裏面には滑り止め部材16がついている。したがって台車1を台車搬送用台車搬送用パレット5に積載する際にはプレート状のレグ6は薄いので台車1の車輪4を転動させて台車1をプレート状のレグ6上を移送させて容易に乗り越えさせることができる。なお本実施の形態ではレグ6が2ヶ所に設置されていて、各台車1の車輪4のうち2輪がレグ6に載るが、更にレグ6を設置して3輪以上がレグ6に載る様にしても良い。
【0023】
以上の実施の形態の台車搬送用パレット5によれば、フォーク挿入口14にフォーク12を挿入することによって台車搬送用パレット5を持ちあげても、台車支持部13で台車1の裏面が支持され、台車1の車輪4は宙に浮いた状態になり、車輪4による動きが発生する可能性はない。また、台車1の重心も低い為、安定して複数の台車1を台車搬送用パレット5に積載できる。
【0024】
一方、台車1積載前の台車搬送用パレット5が接地した状態では、台車搬送用パレット5の台車支持部13は台車1の裏面よりも低い位置、例えば8mm程度となり、他の部分は空間となっているので、台車1の車輪4が接地した状態で転動することができ、容易に台車搬送用パレット5内側に進入させることができる。すなわち台車1を持ちあげずに、台車1の車輪4を転動させて台車搬送用パレット5の積載位置に台車1を移動させることができる。
【0025】
以上の実施の形態の台車搬送用パレット5によれば台車1上の積荷Lを台車1から台車搬送用パレット5へ載せ替えるという作業は不要であり、また台車1の車輪4を拘束するための車輪止め等を設ける必要もない。
【0026】
またガイドとして機能するガイド部17a,bによって台車1の動きを、拘束し車輪4が浮いた状態でも、台車1を安定して保持することができる。すなわちガイドとして機能するガイド部17a,bによって台車1の固定を簡素に行うことができる。
台車1を台車搬送用パレット5にに積載した後は図示しないロープやラップ等で台車搬送用パレット5上の積荷Lの締結を行う。
【0027】
また台車搬送用パレット5をトラックに積載して運ぶ際には、台車搬送用パレット5上の積荷Lの荷重がレグ6に印加され、その荷重によって生じる滑り止め部材16とトラックの積載面との間の摩擦力により、台車搬送用パレット5が滑って動くような事態を防止することができる。
【0028】
台車搬送用パレット5上に台車1及び台車1上の積荷Lを積載するにあたっては図19図22に示す様に台車搬送用パレット5上に点対称に台車1及び台車1上の積荷Lを積載する。そのようにすることによって台車1と台車搬送用パレット5外寸が規制されていたとしても、台車1を台車搬送用パレット5にバランスよく積載する事ができる。
【0029】
また図19に示す様に台車1をその長辺方向から、又は、短辺方向から台車搬送用パレット5上に進入させるようにすることによって台車1を積載する際の周辺スペースが少なくても特には問題なく積載することができる。
【0030】
さらにこの場合、車輪4の間を支持する態様も可能であるが、台車1の両側を支持した方がより安定する。
加えて背中合わせとなる、台車ガイドすなわちセンターフレーム9とサイドフレーム 7のL字形になった垂直部分又は、ストッパー部を共用することによって一体で大断面の中空又は板金曲げ部材を使用できるので、強度を維持したまま軽量化する事ができる。
なお、図23に示すようにすべての台車1を台車搬送用パレット5上にその長辺方向に沿って進入させるようにすることも現場の状況その他の事情によっては可能である。
また台車を点対称に積載するにあたり4方向から、台車の長辺方向に沿って進入させるなど種々の作業態様が可能である。
【0031】
台車搬送用パレット5は、角パイプ、丸パイプ、L型材、平板等、アルミ押出材等の接合、又は、アルミ鋳造、樹脂成型等によって一体に成形され、軽量で安価に製造できる。また板金曲げ部材、板金中空部材を用いることもでき、製造にあたっては部材の接合や一体成型を組み合わせて行うこともできる。
【0032】
図24は本発明の他の実施の形態の台車搬送用パレット5を示す。
この実施の形態の台車搬送用パレット5では前述の実施の形態の台車搬送用パレット5における昇降機8、レグ6のような機構部品を除き、その本体部分が樹脂成型もしくはアルミ合金を用いた一体成型してなる点で前述の実施の形態の台車搬送用パレット5とは異なる。このように一体成型することによって全体としての必要な強度・剛性を確保しつつ、より軽量な台車搬送用パレット5を効率よく生産することが可能となる。その場合、材料が軽量である為、リフトフレームの幅と厚みを大きくして補助的な台車支持部としてもよい。これにより台車裏面との接触面が増えるのでより台車が安定する。又、フォークとの接触面も増えるのでパレットが安定して支持される。
【符号の説明】
【0033】
5・・・台車搬送用パレット、1・・・台車、13・・・台車支持部、4・・・車輪、6・・・レグ、14・・・フォーク挿入口、12・・・フォーク、17・・・ガイド部。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
【手続補正書】
【提出日】2021-12-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積み荷の積載面を有し、その裏面に車輪を有してなる台車を搬送するための台車搬送用パレットにおいて、
台車の裏面を支持する台車支持部を有し、台車積載前の台車搬送用パレットが接地した状態では、台車搬送用パレットの台車支持部は台車の裏面よりも低い位置にあり、
台車は車輪を転動させて台車支持部上に進行できるように車輪の進行方向は上下に貫通した空間となっており、又、台車を進行方向にガイドするガイド部を有し、
更に、フォークでパレットを支持するパレット支持部を台車支持部の下方に有し、上記パレット支持部は、複数の台車支持部を一体として持ちあげる事ができ、
単数又は複数の台車を積載可能にされてなり、
前記台車支持部は、一対の水平底面を備えるサイドフレームとセンターフレームとからなり、各センターフレームの各々の一端は一対のストッパーフレームの各々に固定され、
その各ストッパーフレームの各々の一端は前記サイドフレームに固定され、各ストッパーフレームの各々の他端は前記センターフレームに固定されることを特徴とする台車搬送用パレット。
【請求項2】
前記台車支持部が前記台車の両側部を支持する請求項1に記載の台車搬送用パレット。
【請求項3】
前記センターフレームと前記サイドフレームには台車を進行方向にガイドするガイド部として垂直壁部が設けられる請求項1に記載の台車搬送用パレット。
【請求項4】
前記センターフレームの垂直壁部及び前記サイドフレームの垂直壁部の間隔は前記台車進行方向に対する直角方向幅よりも大とされると共に前記センターフレームの水平底面縁部及び前記サイドフレームの水平底面縁部の間隔は前記台車進行方向に対する直角方向幅よりも小とされる請求項3に記載の台車搬送用パレット。
【請求項5】
前記センターフレームの水平底面及び前記サイドフレームの水平底面の水平方向高さは台車搬送用パレットを水平位置に保持した状態で、同一高さとされる請求項1~請求項4いずれか一記載の台車搬送用パレット。
【請求項6】
前記ストッパーフレームは、前記センターフレームと前記サイドフレームにかけ渡してそれらに直角に固定され、そのストッパーフレームは台車搬送用パレットにおける台車の動きを、台車の進行方向で規制する請求項1~請求項5いずれか一記載の台車搬送用パレット。
【請求項7】
前記パレット支持部は前記ストッパーフレームに前記センターフレームと前記サイドフレームに平行に固定される2本以上のリフトフレームであり、このリフトフレームによってフォーク根元と先端付近に対応する部分を含む2か所以上が支持されることを可能にした請求項1~6のいずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項8】
前記台車の車輪に干渉せずにフォークリフトのフォークを挿入出来る位置にフォーク挿入口が設けられる請求項1~7のいずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項9】
前記ストッパーフレーム上に前記台車上の積荷の動きを、前記台車の進行方向又はその直角方向に規制する積荷ストッパーが設けられる請求項1~8のいずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項10】
前記センターフレームは隣接して進行する前記台車をガイドする垂直壁部をその両側に有する請求項1~9のいずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項11】
前記台車を長手方向に進行させて収納する複数領域及び/又は前記台車を短手方向に進行させて収納する複数領域を有し前記台車を長手方向に進行させて収納する複数領域及び前記台車を短手方向に進行させて収納する複数領域を有する場合は、長手方向に進行させて収納する複数領域は相互に点対称位置に配置されると共に短手方向に進行させて収納する複数領域も相互に点対称位置に配置され、前記台車を長手方向に進行させて収納する複数領域のみ又は前記台車を短手方向に進行させて収納する複数領域のみを有する場合は、各々が進行方向に対して並列で配置されることを特徴とする請求項1~10のいずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項12】
前記台車を長手方向に進行させて収納する複数領域は、前記センターフレーム、前記ストッパーフレーム、前記サイドフレームによって区画されてなり、前記センターフレームの垂直壁部及び前記サイドフレームの垂直壁部の間隔は前記台車の手方向幅よりも大とされると共に前記センターフレームの水平底面縁部及び前記サイドフレームの水平底面縁部の間隔は前記台車の裏面の手方向幅よりも小とされる請求項11記載の台車搬送用パレット。
【請求項13】
前記台車を短手方向に進行させて収納する複数領域は、前記センターフレーム、前記ストッパーフレーム、前記サイドフレームによって区画されてなり、前記センターフレームの垂直壁部及び前記サイドフレームの垂直壁部の間隔は台車の長手方向幅よりも大とされると共に前記センターフレームの水平底面縁部及び前記サイドフレームの水平底面縁部の間隔は台車の裏面の長手方向幅よりも小とされる請求項11又は請求項12記載の台車搬送用パレット。
【請求項14】
前記台車支持部は、前記台車の前記車輪が容易に乗り越えられる薄さのプレート状にされた一対のレグそれぞれの両端間に一対の水平底面を備えるサイドフレームを差し渡し、さらに一対の前記各レグの各々にはこれも一対の水平底面を備えるセンターフレームの各一端が取り付けられてなり、前記センターフレーム及び/又は前記サイドフレームと前記レグとの間に昇降機が取り付けられ、前記昇降機によって取り扱いの対象となる前記台車の裏面と車輪の接地部との間隔よりも小となる間隔から前記台車の裏面と車輪の接地部との間隔よりも大となる間隔に前記センターフレームと前記レグとの上下高さ間隔を設定して、台車収納区画領域の上下高さ間隔が可変にされてなることを特徴とする請求項1~13のいずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項15】
前記台車支持部は、前記台車の前記車輪が容易に乗り越えられる薄さのプレート状にされた一対のレグそれぞれの両端間に一対の水平底面を備えるサイドフレームを差し渡し、さらに一対の前記各レグの各々にはこれも一対の水平底面を備えるセンターフレームの各一端が取り付けられてなり、一対の前記レグそれぞれの両端間にこれも一対の前記センターフレーム及び/又は前記サイドフレームを差し渡して、取り扱いの対象となる台車の前記台車収納区画領域とする請求項14に記載の台車搬送用パレット。
【請求項16】
前記台車支持部は、前記台車の前記車輪が容易に乗り越えられる薄さのプレート状にされた一対のレグそれぞれの両端間に一対の水平底面を備えるサイドフレームを差し渡し、さらに一対の前記各レグの各々にはこれも一対の水平底面を備えるセンターフレームの各一端が取り付けられてなり、前記レグの裏面には滑り止め部材が設けられる請求項14又は請求項15に記載の台車搬送用パレット。
【請求項17】
角パイプ、丸パイプ、L型材、平板等、アルミ押出材等の接合、又は、アルミ鋳造、樹 脂成型等によって一体に成形される請求項1~請求項16のいずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項18】
本体部分が樹脂成型もしくはアルミ合金を用いて一体成型してなる請求項1~請求項17のい ずれか一に記載の台車搬送用パレット。
【請求項19】
請求項16に記載の台車搬送用パレットを用い、台車搬送用パレット上の積荷の荷重がレグに印加され、その荷重によって生じる前記滑り止め部材とトラックの積載面との間の摩擦力により、台車搬送用パレットが滑って動くような事態を防止する台車搬送方法。