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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191068
(43)【公開日】2022-12-27
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/302 20060101AFI20221220BHJP
   H01L 33/00 20100101ALI20221220BHJP
   G09F 9/33 20060101ALI20221220BHJP
   G09F 9/30 20060101ALN20221220BHJP
【FI】
G09F9/302 Z
H01L33/00 L
G09F9/302 C
G09F9/33
G09F9/30 360
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021099692
(22)【出願日】2021-06-15
(71)【出願人】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】池田 雅延
【テーマコード(参考)】
5C094
5F142
【Fターム(参考)】
5C094AA03
5C094AA05
5C094BA03
5C094BA11
5C094BA12
5C094BA25
5C094CA19
5C094CA20
5C094DA04
5C094DB01
5C094EA10
5C094FA01
5C094HA10
5F142AA56
5F142BA02
5F142BA32
5F142CD02
5F142CD16
5F142CD17
5F142DB24
5F142FA32
5F142GA02
5F142HA01
(57)【要約】
【課題】好適な表示特性を実現することができる表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、基板と、基板に設けられた複数の画素と、複数の画素に設けられた複数の実装電極及び複数の発光素子と、基板の表示領域の中央部に設けられた第1領域と、基板の表示領域で、第1領域よりも基板の外縁側に設けられた第2領域と、を有し、第1領域の1つの画素が有する複数の実装電極の数と、第2領域の1つの画素が有する複数の実装電極の数は同じであり、第1領域の1つの画素が有する複数の発光素子の数は、第2領域の1つの画素が有する複数の発光素子の数よりも多い。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板に設けられた複数の画素と、
複数の前記画素に設けられた複数の実装電極及び複数の発光素子と、
前記基板の表示領域の中央部に設けられた第1領域と、
前記基板の前記表示領域で、前記第1領域よりも前記基板の外縁側に設けられた第2領域と、を有し、
前記第1領域で、1つの前記画素が有する複数の前記実装電極の数と、前記第2領域で、1つの前記画素が有する複数の前記実装電極の数は同じであり、
前記第1領域で、1つの前記画素が有する複数の前記発光素子の数は、前記第2領域で、1つの前記画素が有する複数の前記発光素子の数よりも多い
表示装置。
【請求項2】
前記第1領域及び前記第2領域のそれぞれで、1つの前記画素が有する複数の前記実装電極の数は、複数の前記発光素子の数よりも多い
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
1つの前記画素で、前記実装電極はマトリクス状に配置される
請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1領域の隣り合う前記画素で、一方の前記画素の前記発光素子と、他方の前記画素の前記発光素子との間に、前記発光素子が未実装の前記実装電極は1つ配置され、
前記第2領域の隣り合う前記画素で、一方の前記画素の前記発光素子と、他方の前記画素の前記発光素子との間に、前記発光素子が未実装の前記実装電極は複数配置される
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1領域で、1つの前記画素は、第1発光素子と、前記第1発光素子と同色の光を出射し、かつ、前記第1発光素子と異なるピーク発光波長を有する第2発光素子と、を備え、
前記第2領域の1つの前記画素は、前記第1発光素子及び前記第2発光素子と同色の光を出射する第3発光素子を備え、
複数の前記第1発光素子の発光波長ばらつきは、複数の前記第3発光素子の発光波長ばらつきよりも小さい
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
基板と、
前記基板に設けられた複数の画素と、
前記基板の表示領域の中央部に設けられた第1領域と、
前記基板の前記表示領域で、前記第1領域よりも前記基板の外縁側に設けられた第2領域と、を有し、
前記第1領域で、1つの前記画素は、第1発光素子と、前記第1発光素子と同色の光を出射し、かつ、前記第1発光素子と異なるピーク発光波長を有する第2発光素子と、を備え、
前記第2領域の1つの前記画素は、前記第1発光素子及び前記第2発光素子と同色の光を出射する第3発光素子を備え、
複数の前記第1発光素子の発光波長ばらつきは、複数の前記第3発光素子の発光波長ばらつきよりも小さい
表示装置。
【請求項7】
複数の前記第1発光素子は、赤色、緑色、青色にそれぞれ対応して設けられ、
赤色の前記第1発光素子の発光波長ばらつきは、緑色の前記第1発光素子の発光波長ばらつきよりも大きく、
青色の前記第1発光素子の発光波長ばらつきは、赤色の前記第1発光素子の発光波長ばらつきよりも大きい
請求項5又は請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1領域及び前記第2領域よりも前記基板の外縁側に設けられた第3領域、を有し、
前記第3領域の1つの前記画素は、前記第1発光素子及び前記第2発光素子と同色の光を出射する第4発光素子を備え、
複数の前記第1発光素子の発光波長ばらつきは、複数の前記第4発光素子の発光波長ばらつきよりも小さい
請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示素子として微小サイズの発光ダイオード(マイクロLED(micro LED))を用いた表示装置が注目されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、発光色及び発光効率が異なる複数のマイクロLEDを備えた表示装置について記載されている。特許文献2では、VR(バーチャル・リアリティ:Virtual Reality)を実現するHMD(ヘッドマウントディスプレイ:Head Mounted Display)に用いられる表示装置について記載されている。特許文献2には、HMDの領域ごとにマイクロLEDの配置密度を異ならせる技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2020/202766号
【特許文献2】米国特許第10453828号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
VR用の表示装置では、観察者の没入感が重要になるため、視野の中心付近は表示の色ムラおよび精細度が重要な要素となる。すなわち、VR用の表示装置では領域ごとに要求される表示特性が異なり、表示の冗長性を確保することが要求される。特許文献2では、マイクロLEDの配置密度を異ならせる具体的な構成について記載されていない。
【0005】
本発明は、好適な表示特性を実現することができる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の表示装置は、基板と、前記基板に設けられた複数の画素と、複数の前記画素に設けられた複数の実装電極及び複数の発光素子と、前記基板の表示領域の中央部に設けられた第1領域と、前記基板の前記表示領域で、前記第1領域よりも前記基板の外縁側に設けられた第2領域と、を有し、前記第1領域の1つの前記画素が有する複数の前記実装電極の数と、前記第2領域の1つの前記画素が有する複数の前記実装電極の数は同じであり、前記第1領域の1つの前記画素が有する複数の前記発光素子の数は、前記第2領域の1つの前記画素が有する複数の前記発光素子の数よりも多い。
【0007】
本発明の一態様の表示装置は、基板と、前記基板に設けられた複数の画素と、前記基板の表示領域の中央部に設けられた第1領域と、前記基板の前記表示領域で、前記第1領域よりも前記基板の外縁側に設けられた第2領域と、を有し、前記第1領域で、1つの前記画素は、第1発光素子と、前記第1発光素子と同色の光を出射し、かつ、前記第1発光素子と異なるピーク発光波長を有する第2発光素子と、を備え、前記第2領域の1つの前記画素は、前記第1発光素子及び前記第2発光素子と同色の光を出射する第3発光素子を備え、複数の前記第3発光素子の発光波長ばらつきは、複数の前記第1発光素子の発光波長ばらつきよりも大きい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る表示装置を模式的に示す平面図である。
図2図2は、複数の画素を示す平面図である。
図3図3は、画素回路を示す回路図である。
図4図4は、図2のIV-IV’断面図である。
図5図5は、第1発光素子及び第2発光素子の波長ばらつきを示す表である。
図6図6は、第1発光素子及び第2発光素子の、光の相対放射強度と、波長との関係を模式的に示すグラフである。
図7図7は、第1領域、第2領域及び第3領域間の各発光素子の波長ばらつきを示す表である。
図8図8は、実施形態に係る表示装置の、リペア方法を説明するための説明図である。
図9図9は、実施形態に係る表示装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0010】
本明細書及び特許請求の範囲において、ある構造体の上に他の構造体を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある構造体に接するように、直上に他の構造体を配置する場合と、ある構造体の上方に、さらに別の構造体を介して他の構造体を配置する場合との両方を含むものとする。
【0011】
(実施形態)
図1は、実施形態に係る表示装置を模式的に示す平面図である。本実施形態に係る表示装置1は、例えば、観察者の頭部に装着してVR(Virtual Reality)を実現するHMD(Head Mounted Display)に適用される表示装置である。なお、表示装置1は、VRを表示するためのHMDに限らず、AR(Augmented Reality)、MR(Mixed Reality)等の映像を表示するためのHMDであってもよい。
【0012】
図1に示すように、表示装置1は、アレイ基板2と、画素PXと、駆動回路12と、駆動IC(Integrated Circuit)210と、カソード配線60と、を含む。アレイ基板2は、各画素PXを駆動するための駆動回路基板であり、バックプレーン又はアクティブマトリクス基板とも呼ばれる。アレイ基板2は、基板21、複数のトランジスタ、複数の容量及び各種配線等を有する。
【0013】
図1に示すように、表示装置1は、表示領域AAと、周辺領域GAとを有する。表示領域AAは、複数の画素PXと重なって配置され、画像を表示する領域である。周辺領域GAは、複数の画素PXと重ならない領域であり、表示領域AAの外側に配置される。
【0014】
複数の画素PXは、基板21の表示領域AAにおいて、第1方向Dx及び第2方向Dyに配列される。なお、第1方向Dx及び第2方向Dyは、基板21の表面に対して平行な方向である。第1方向Dxは、第2方向Dyと直交する。ただし、第1方向Dxは、第2方向Dyと直交しないで交差してもよい。第3方向Dzは、第1方向Dx及び第2方向Dyと直交する方向である。第3方向Dzは、例えば、基板21の法線方向に対応する。なお、以下、平面視とは、第3方向Dzから見た場合の位置関係を示す。
【0015】
実施形態の表示装置1において、表示領域AAは、第1領域AAs1と、第2領域AAs2と、第3領域AAs3と、を含む。第1領域AAs1は、表示領域AAの中央部に位置し、VR用のHMDにおいて視野の中心に位置する領域である。第2領域AAs2は、第1領域AAs1よりも基板21の外縁側に位置し、第1領域AAs1を囲んで設けられる。第3領域AAs3は、第2領域AAs2よりも基板21の外縁側に位置し、第1領域AAs1及び第2領域AAs2を囲んで設けられる。第3領域AAs3は、表示領域AAの周縁に位置する領域である。
【0016】
言い換えると、表示領域AAの中央部から外縁側に向かって、第1領域AAs1、第2領域AAs2、第3領域AAs3の順に並んで配置される。第2領域AAs2及び第3領域AAs3は、それぞれ環状に形成される。
【0017】
なお、図1に示す第1領域AAs1、第2領域AAs2及び第3領域AAs3の配置、、幅、面積等は、理解を容易にするために強調して示している。第1領域AAs1、第2領域AAs2及び第3領域AAs3は、表示装置1に要求される表示特性(精細度、色ムラ等)に応じて適宜変更することができる。例えば、第2領域AAs2及び第3領域AAs3は、環状に限定されず、第1領域AAs1の少なくとも1辺に沿って設けられた領域であってもよい。また、図1では、画素PXを表示領域AAの一部のみ示しているが、画素PXは第1領域AAs1、第2領域AAs2及び第3領域AAs3に亘ってマトリクス状に配置される。
【0018】
駆動回路12は、駆動IC210から引き出される配線を経由して供給される各種制御信号に基づいて複数のゲート線(例えば、リセット制御信号線L5、出力制御信号線L6、画素制御信号線L7、初期化制御信号線L8(図3参照))を駆動する回路である。駆動回路12は、複数のゲート線を順次又は同時に選択し、選択されたゲート線にゲート駆動信号を供給する。これにより、駆動回路12は、ゲート線に接続された複数の画素PXを選択する。
【0019】
駆動IC210は、表示装置1の表示を制御する回路である。駆動IC210からは複数の画素PXへ向かって複数の配線が引き出されている(例えば、映像信号線L2、リセット電源線L3及び初期化電源線L4(図3参照))。駆動IC210は、基板21の周辺領域GAにCOG(Chip On Glass)として実装される。これに限定されず、駆動IC210は、基板21の周辺領域GAに接続されたフレキシブルプリント基板やリジット基板の上に実装されてもよい。
【0020】
カソード配線60は、基板21の周辺領域GAに設けられる。カソード配線60は、表示領域AAの複数の画素PX及び周辺領域GAの駆動回路12を囲んで設けられる。複数の発光素子3のカソードは、共通のカソード配線60に接続され、固定電位(例えば、グランド電位)が供給される。より具体的には、発光素子3のカソード電極32(図4参照)は、アレイ基板2に形成された対向カソード電極22(図4参照)を介して、カソード配線60に接続される。
【0021】
図2は、複数の画素を示す平面図である。図2は、図1の一点鎖線で示す領域AAtについて、第1領域AAs1、第2領域AAs2及び第3領域AAs3の画素PXを拡大して示す模式図である。図2に示すように、1つの画素PXは、複数の副画素SPXを含む。例えば、画素PXは、副画素SPX-Rと、副画素SPX-Gと、副画素SPX-Bと、を有する。副画素SPX-Rは、第1色としての原色の赤色を表示する。副画素SPX-Gは、第2色としての原色の緑色を表示する。副画素SPX-Bは、第3色としての原色の青色を表示する。図2に示すように、1つの画素PXにおいて、第1方向Dxで、副画素SPX-R、副画素SPX-G及び副画素SPXBはこの順で並ぶ。なお、第1色、第2色、第3色は、それぞれ赤色、緑色、青色に限られず、補色などの任意の色を選択することができる。以下において、副画素SPX-Rと、副画素SPX-Gと、副画素SPX-Bと、をそれぞれ区別する必要がない場合、単に副画素SPXという。
【0022】
副画素SPXは、それぞれ発光素子3と、実装電極24と、を有する。表示装置1は、副画素SPX-R、副画素SPX-G及び副画素SPX-Bにおいて、発光素子3R、3G、3Bごとに異なる光を出射することで画像を表示する。発光素子3は、平面視で、3μm以上、300μm以下程度の大きさを有する無機発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)チップであり、マイクロLED(micro LED)と呼ばれる。各画素にマイクロLEDを備える表示装置1は、マイクロLED表示装置とも呼ばれる。なお、マイクロLEDのマイクロは、発光素子3の大きさを限定するものではない。
【0023】
本実施形態では、第1領域AAs1、第2領域AAs2及び第3領域AAs3の各領域で、発光素子3の数、配置密度、特性(ピーク発光波長及び発光波長ばらつき)が異なる。第1領域AAs1では、副画素SPX-Rは、3つの実装電極24と、第1発光素子3R-1と、第2発光素子3R-2と、を有する。第1発光素子3R-1と、第2発光素子3R-2と、は同色(赤色)の光を出射する。副画素SPX-Gは、3つの実装電極24と、第1発光素子3G-1と、第2発光素子3G-2と、を有する。第1発光素子3G-1と、第2発光素子3G-2とは、同色(緑色)の光を出射する。副画素SPX-Bは、3つの実装電極24と、第1発光素子3B-1と、第2発光素子3B-2と、を有する。第1発光素子3B-1と、第2発光素子3B-2とは、同色(青色)の光を出射する。第1発光素子3R-1、3G-1、3B-1は、この順で第1方向Dxに並んで配置される。第2発光素子3R-2、3G-2、3B-2は、この順で第1方向Dxに並んで配置され、第2方向Dyで第1発光素子3R-1、3G-1、3B-1とそれぞれ隣り合う。
【0024】
第1領域AAs1では、3つの副画素SPXからなる1つの画素PXは、9つの実装電極24と、3つの第1発光素子3R-1、3G-1、3B-1と、3つの第2発光素子3R-2、3G-2、3B-2とを有する。1つの画素PXで、実装電極24はマトリクス状に配列される。9つの実装電極24のうち、6つの実装電極24に発光素子3が実装され、3つの実装電極24には発光素子3が実装されていない。
【0025】
なお、以下の説明において、実装電極24のうち、発光素子3が実装されていないものを実装電極24Sと表す。また、第1発光素子3R-1、3G-1、3B-1を区別して説明する必要が無い場合には、単に第1発光素子3-1と表す。第2発光素子3R-2、3G-2、3B-2を区別して説明する必要が無い場合には、単に第2発光素子3-2と表す。第3発光素子3R-3、3G-3、3B-3及び第4発光素子3R-4、3G-4、3B-4も、それぞれ第3発光素子3-3、第4発光素子3-4と表す場合がある。
【0026】
第2領域AAs2では、副画素SPX-Rは、3つの実装電極24と、1つの第3発光素子3R-3と、を有する。副画素SPX-Gは、3つの実装電極24と、1つの第3発光素子3G-3と、を有する。副画素SPX-Bは、3つの実装電極24と、1つの第3発光素子3B-3と、を有する。第3発光素子3R-3、3G-3、3B-3は、この順で第1方向Dxに並んで配置される。第3発光素子3R-3、3G-3、3B-3は、それぞれ第1発光素子3R-1、3G-1、3B-1と同色の光を出射する。
【0027】
第2領域AAs2では、3つの副画素SPXからなる1つの画素PXは、9つの実装電極24と、3つの第3発光素子3R-3、3G-3、3B-3と、を有する。第2領域AAs2では、9つの実装電極24のうち、3つの実装電極24に第3発光素子3-3が実装され、6つの実装電極24Sには発光素子3が実装されていない。
【0028】
第3領域AAs3では、副画素SPX-Rは、3つの実装電極24と、1つの第4発光素子3R-4と、を有する。副画素SPX-Gは、3つの実装電極24と、1つの第4発光素子3G-4と、を有する。副画素SPX-Bは、3つの実装電極24と、1つの第4発光素子3B-4と、を有する。第4発光素子3R-4、3G-4、3B-4は、この順で第1方向Dxに並んで配置される。第4発光素子3R-4、3G-4、3B-4は、それぞれ第1発光素子3R-1、3G-1、3B-1と同色の光を出射する。
【0029】
第3領域AAs3では、3つの副画素SPXからなる1つの画素PXは、9つの実装電極24と、3つの第4発光素子3R-4、3G-4、3B-4と、を有する。第3領域AAs3では、9つの実装電極24のうち、3つの実装電極24に第4発光素子3-4が実装され、6つの実装電極24Sには発光素子3が実装されていない。
【0030】
なお、第2領域AAs2に設けられた第3発光素子3-3及び第3領域AAs3に設けられた第4発光素子3-4は、第1領域AAs1に設けられた第1発光素子3-1及び第2発光素子3-2と異なる特性(発光波長ばらつき)を有する。各発光素子3の発光波長ばらつきについては、図5から図7にて後述する。
【0031】
第1領域AAs1、第2領域AAs2及び第3領域AAs3のそれぞれで、1つの画素PXが有する複数の実装電極24の数は、複数の発光素子3の数よりも多い。発光素子3が未実装の実装電極24Sは、リペア用の実装電極であり、それぞれ各種トランジスタを含む画素回路PICAが設けられている。発光素子3のリペアについては、図8図9にて後述する。
【0032】
第1領域AAs1で、第2方向Dyに隣り合う画素PXで、一方の画素PXの発光素子3と、他方の画素PXの発光素子3との間に、発光素子3が未実装の実装電極24Sは1つ配置される。
【0033】
第2領域AAs2及び第3領域AAs3では、第2方向Dyに隣り合う画素PXで、一方の画素PXの発光素子3と、他方の画素PXの発光素子3との間に、発光素子3が未実装の実装電極24Sは2つ配置される。
【0034】
このように、第1領域AAs1で、1つの画素PXが有する複数の実装電極24の数(例えば9個)と、第2領域AAs2及び第3領域AAs3で、1つの画素PXが有する複数の実装電極24(例えば9個)の数は同じである。第1領域AAs1で、1つの画素PXが有する複数の発光素子3の数(例えば6個)は、第2領域AAs2及び第3領域AAs3で、1つの画素PXが有する複数の発光素子3の数(例えば3個)よりも多い。
【0035】
これにより、観察者の視野の中心に位置する第1領域AAs1で、外縁側の第2領域AAs2及び第3領域AAs3よりも発光素子3の配置密度が高く配置される。図2に示す例では、第1領域AAs1における第2方向Dyでの発光素子3の配置ピッチは、第2領域AAs2及び第3領域AAs3における第2方向Dyでの発光素子3の配置ピッチよりも小さい。したがって、表示装置1は、第1領域AAs1で高精細な表示を実現することができる。
【0036】
なお、発光素子3の詳細な構成については、後述する。また、複数の発光素子3は、4色以上の異なる光を出射してもよい。また、図2は、理解を容易にするために模式的に示した図であり、画素PX内での複数の副画素SPXの配置は、図2に示す構成に限定されない。また、1つの画素PXが有する実装電極24の数も、表示装置1に要求される表示特性(精細度等)に応じて適宜変更することができる。また、1つの画素PXで、複数の実装電極24のうち発光素子3が実装される位置も適宜変更することができる。
【0037】
図3は、画素回路を示す回路図である。図3は、1つの副画素SPX-Rに設けられた画素回路PICAを示しており、画素回路PICAは副画素SPXが有する複数の実装電極24のそれぞれに設けられている。第1発光素子3R-1に対応して第1画素回路PICA-1が設けられる。第2発光素子3R-2に対応して第2画素回路PICA-2が設けられる。図示は省略するが、未実装の実装電極24Sにも同じ構成の画素回路PICAが設けられる。第1画素回路PICA-1と第2画素回路PICA-2とは、隣り合って設けられ、一部の配線が共有される。以下の説明では、第1画素回路PICA-1について説明する。第1画素回路PICA-1についての説明は、他の画素回路PICAにも適用できる。
【0038】
図3に示すように、第1画素回路PICA-1は、第1発光素子3R-1と、5つのトランジスタと、3つの容量とを含む。具体的には、第1画素回路PICA-1は、駆動トランジスタDRT、出力トランジスタBCT、初期化トランジスタIST、画素選択トランジスタSST及びリセットトランジスタRSTを含む。駆動トランジスタDRT、出力トランジスタBCT、初期化トランジスタIST、画素選択トランジスタSST及びリセットトランジスタRSTは、それぞれn型TFT(Thin Film Transistor)で構成される。また、第1画素回路PICA-1は、第1容量Cs1及び第2容量Cs2を含む。第3容量Celは、第1発光素子3R-1のアノード-カソード間に形成される容量である。
【0039】
第1発光素子3R-1のカソード(カソード電極32)は、カソード電源線L10に接続される。また、第1発光素子3R-1のアノード(アノード電極33)は、アノード接続電極23、駆動トランジスタDRT及び出力トランジスタBCTを介してアノード電源電位PVDDが供給される。アノード電源線L1には、アノード電源電位PVDDが供給される。カソード電源線L10には、カソード配線60及びカソード電極32を介してカソード電源電位PVSSが供給される。アノード電源電位PVDDは、カソード電源電位PVSSよりも高い電位である。
【0040】
第1発光素子3R-1は、理想的にはアノード電源電位PVDDとカソード電源電位PVSSとの電位差(PVDD-PVSS)により順方向電流(駆動電流)が供給され発光する。つまり、アノード電源電位PVDDは、カソード電源電位PVSSに対し、第1発光素子3R-1を発光させる電位差を有している。第1発光素子3R-1のアノード電極33は、アノード接続電極23に電気的に接続され、アノード接続電極23とカソード電源線L10との間に、第2容量Cs2が形成される。
【0041】
駆動トランジスタDRTのソース電極は、アノード接続電極23を介して第1発光素子3R-1のアノード電極33に接続され、ドレイン電極は、出力トランジスタBCTのソース電極に接続される。駆動トランジスタDRTのゲート電極は、第1容量Cs1、画素選択トランジスタSSTのドレイン電極及び初期化トランジスタISTのドレイン電極に接続される。
【0042】
出力トランジスタBCTのゲート電極は、出力制御信号線L6に接続される。出力制御信号線L6には、出力制御信号BGが供給される。出力トランジスタBCTのドレイン電極は、アノード電源線L1を介してアノード電源電位PVDDに接続される。
【0043】
初期化トランジスタISTのソース電極は、初期化電源線L4に接続される。初期化電源線L4には、初期化電位Viniが供給される。初期化トランジスタISTのゲート電極は、初期化制御信号線L8に接続される。初期化制御信号線L8には、初期化制御信号IGが供給される。すなわち、初期化トランジスタISTがオンになると、駆動トランジスタDRTのゲート電極には、初期化トランジスタISTを介して初期化電源線L4が接続される。
【0044】
画素選択トランジスタSSTのソース電極は、映像信号線L2-1に接続される。映像信号線L2-1には、映像信号Vsig1が供給される。画素選択トランジスタSSTのゲート電極には、画素制御信号線L7が接続されている。画素制御信号線L7には、画素制御信号SGが供給される。
【0045】
リセットトランジスタRSTのソース電極は、リセット電源線L3に接続される。リセット電源線L3には、リセット電源電位Vrstが供給される。リセットトランジスタRSTのゲート電極は、リセット制御信号線L5に接続される。リセット制御信号線L5には、リセット制御信号RGが供給される。リセットトランジスタRSTのドレイン電極は、駆動トランジスタDRT及び出力トランジスタBCTのソース-ドレイン間に接続される。リセットトランジスタRSTのリセット動作により、駆動トランジスタDRTを介して第1容量Cs1及び第2容量Cs2に保持された電圧がリセットされる。
【0046】
駆動トランジスタDRTのゲート電極とアノード接続電極23との間に、第1容量Cs1が形成される。画素回路PICAは、第1容量Cs1及び第2容量Cs2により、駆動トランジスタDRTの寄生容量とリーク電流とによるゲート電圧の変動を抑制することができる。
【0047】
なお、以下の説明において、映像信号線L2、リセット電源線L3及び初期化電源線L4を信号線と表す場合がある。リセット制御信号線L5、出力制御信号線L6、画素制御信号線L7及び初期化制御信号線L8をゲート線と表す場合がある。
【0048】
駆動トランジスタDRTのゲート電極には、映像信号Vsig1(または、階調信号)に応じた電位が供給される。つまり、駆動トランジスタDRTは、出力トランジスタBCTを介して供給されたアノード電源電位PVDDに基づいて、映像信号Vsig1に応じた電流を第1発光素子3R-1に供給する。
【0049】
第1画素回路PICA-1と第2画素回路PICA-2とは類似した構成を有する。リセット電源線L3、リセット制御信号線L5、出力制御信号線L6、画素制御信号線L7、初期化制御信号線L8、カソード電源線L10は、第1画素回路PICA-1と第2画素回路PICA-2のそれぞれに接続される。
【0050】
表示装置1において、駆動回路12(図1参照)は、複数の画素行を、先頭行(例えば、図1中の表示領域AAにおいて、最上部に位置する画素行)から順番に選択する。駆動IC210は、選択された画素行の副画素SPXに映像信号Vsig(映像信号Vsig1及び映像信号Vsig2)を書き込み、発光素子3(第1発光素子3-1及び第2発光素子3-2)を発光させる。駆動IC210は、1水平走査期間ごとに、映像信号線L2に映像信号Vsigを供給し、リセット電源線L3にリセット電源電位Vrstを供給し、初期化電源線L4に初期化電位Viniを供給する。表示装置1は、これらの動作が1フレームの画像ごとに繰り返される。
【0051】
このような構成により、実施形態に係る表示装置1では、画素PXは、第1領域AAs1で、第1発光素子3-1及び第2発光素子3-2のそれぞれを第1画素回路PICA-1及び第2画素回路PICA-2を駆動させることができる。あるいは、第1画素回路PICA-1及び第2画素回路PICA-2は、第1発光素子3-1及び第2発光素子3-2のそれぞれの点灯状態を制御して、画素PX間の色ムラ(発光波長のばらつき)を抑制することができる。
【0052】
なお、第1領域AAs1で、発光素子3が未実装の実装電極24Sでは、図3に示す画素回路PICAの発光素子3が設けられず、アノード接続電極23とカソード電源線L10との間が非接続となる。また、第2領域AAs2及び第3領域AAs3では、第1画素回路PICA-1及び第2画素回路PICA-2の一方に発光素子3(第3発光素子3-3又は第4発光素子3-4)が実装され、第1画素回路PICA-1及び第2画素回路PICA-2の他方には発光素子3が実装されない。
【0053】
次に、表示装置1の断面構成について説明する。図4は、図2のIV-IV’断面図である。図4に示すように、発光素子3は、アレイ基板2の上に設けられる。アレイ基板2は、基板21、各種トランジスタ、各種配線及び各種絶縁膜を有する。基板21は絶縁基板であり、例えば、ガラス基板、樹脂基板又は樹脂フィルム等が用いられる。
【0054】
本明細書において、基板21の表面に垂直な方向において、基板21から発光素子3に向かう方向を「上側」又は単に「上」とする。また、発光素子3から基板21に向かう方向を「下側」又は単に「下」とする。
【0055】
基板21の上にアンダーコート膜91が設けられる。アンダーコート膜91は、例えば、絶縁膜91a、91b、91cを有する3層積層構造である。絶縁膜91aはシリコン酸化膜であり、絶縁膜91bはシリコン窒化膜であり、絶縁膜91cはシリコン酸化膜である。
【0056】
アンダーコート膜91の構成は、図4に示すものに限定されない。例えば、アンダーコート膜91は、単層膜あるいは2層積層膜であってもよく、4層以上積層されていてもよい。また、基板21がガラス基板である場合、シリコン窒化膜は比較的密着性が良いため、基板21上に直接シリコン窒化膜を形成してもよい。
【0057】
遮光膜65は、絶縁膜91aの上に設けられる。遮光膜65は、半導体層61と基板21との間に設けられる。遮光膜65により、半導体層61のチャネル領域61aへの基板21側からの光の侵入を抑制することができる。あるいは、遮光膜65を導電性材料で形成して、所定の電位を与えることで、駆動トランジスタDRTへのバックゲート効果を与えることができる。なお、遮光膜65は、基板21上に設けられ、遮光膜65を覆って絶縁膜91aが設けられていてもよい。
【0058】
駆動トランジスタDRTは、基板21の主面側でアンダーコート膜91の上に設けられる。なお、図4では、発光素子3に対応して1つの駆動トランジスタDRTを示しているが、画素回路PICAが有する出力トランジスタBCT、初期化トランジスタIST、画素選択トランジスタSST及びリセットトランジスタRST(図3参照)も駆動トランジスタDRTと同様の積層構造で形成される。
【0059】
半導体層61は、アンダーコート膜91の上に設けられる。半導体層61は、チャネル領域61a、ソース領域61b、ドレイン領域61c及び低濃度不純物領域61dを有する。低濃度不純物領域61dは、チャネル領域61aとソース領域61bとの間に設けられ、また、チャネル領域61aとドレイン領域61cとの間に設けられる。
【0060】
ゲート絶縁膜92は、半導体層61を覆ってアンダーコート膜91の上に設けられる。ゲート絶縁膜92は、例えばシリコン酸化膜である。ゲート電極64は、ゲート絶縁膜92の上に設けられる。また、ゲート電極64と同層に第1配線66が設けられる。ゲート電極64及び第1配線66は、例えば、モリブデンタングステン(MoW)が用いられる。
【0061】
図4に示す例では、駆動トランジスタDRTは、ゲート電極64が半導体層61の上側に設けられたトップゲート構造である。ただし、これに限定されず、駆動トランジスタDRTは、半導体層61の下側にゲート電極64が設けられたボトムゲート構造でもよく、半導体層61の上側及び下側の両方にゲート電極64が設けられたデュアルゲート構造でもよい。
【0062】
層間絶縁膜93は、ゲート電極64を覆ってゲート絶縁膜92の上に設けられる。層間絶縁膜93は、例えば、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜との積層構造を有する。ソース電極62及びドレイン電極63は、層間絶縁膜93の上に設けられる。ソース電極62は、ゲート絶縁膜92及び層間絶縁膜93に設けられたコンタクトホールを介して、ソース領域61bに接続される。ドレイン電極63は、ゲート絶縁膜92及び層間絶縁膜93に設けられたコンタクトホールを介して、ドレイン領域61cに接続される。ソース電極62には、引き回し配線となる第2配線67が接続される。ソース電極62、ドレイン電極63及び第2配線67は、例えば、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)の3層積層構造を採用することができる。
【0063】
第2配線67の一部は、第1配線66と重なる領域に形成される。層間絶縁膜93を介して対向する第1配線66と第2配線67とで、第1容量Cs1が形成される。また、第1配線66は、半導体層61の一部と重なる領域に形成される。第1容量Cs1は、ゲート絶縁膜92を介して対向する半導体層61と第1配線66とで形成される容量も含む。
【0064】
第1有機絶縁膜94は、駆動トランジスタDRT及び第2配線67を覆って層間絶縁膜93の上に設けられる。第1有機絶縁膜94としては感光性アクリル等の有機材料が用いられる。感光性アクリル等の有機材料は、CVD等により形成される無機絶縁材料に比べ、配線段差のカバレッジ性や、表面の平坦性に優れる。
【0065】
第1有機絶縁膜94の上に、対向電極25、容量絶縁膜95、アノード接続電極23の順に積層される。対向電極25は、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透光性を有する導電性材料で構成される。対向電極25は、図示を省略するが、第1有機絶縁膜94に設けられたコンタクトホールの底部でアノード電源線L1(図3参照)と接続される。対向電極25と同層に接続電極26aが設けられる。接続電極26aは、第1有機絶縁膜94に設けられたコンタクトホールH1の内部を覆って設けられ、コンタクトホールH1の底部で第2配線67と接続される。
【0066】
容量絶縁膜95は、対向電極25及び接続電極26aを覆って設けられ、コンタクトホールH1と重なる領域に開口を有する。容量絶縁膜95は、例えば、シリコン窒化膜である。アノード接続電極23は、容量絶縁膜95を介して対向電極25と対向する。アノード接続電極23は、コンタクトホールH1を介して接続電極26a及び第2配線67と電気的に接続される。これにより、アノード接続電極23は、駆動トランジスタDRTと電気的に接続される。
【0067】
アノード接続電極23は、例えば、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)の積層構造としている。ただし、これに限定されず、アノード接続電極23は、モリブデン、チタンの金属のいずれか1つ以上を含む材料であってもよい。又は、アノード接続電極23は、モリブデン、チタンのいずれか1つ以上を含む合金、又は透光性導電材料であってもよい。また、容量絶縁膜95を介して対向するアノード接続電極23と対向電極25との間に第2容量Cs2が形成される。
【0068】
第2有機絶縁膜97は、アノード接続電極23の上に設けられる。第2有機絶縁膜97は、第1有機絶縁膜94と同じ有機材料が用いられる。実装電極24は、第2有機絶縁膜97の上に設けられ、コンタクトホールH2を介してアノード接続電極23と電気的に接続される。実装電極24は、アノード接続電極23と同様にチタン、アルミニウムの積層構造としている。ただし、実装電極24は、アノード接続電極23と異なる導電材料が用いられてもよい。また、第2有機絶縁膜97は、第1有機絶縁膜94と異なる有機材料が用いられてもよい。
【0069】
発光素子3R、3G、3Bは、それぞれに対応する実装電極24に実装される。各発光素子3は、アノード電極33が実装電極24に接するように実装される。各発光素子3のアノード電極33と実装電極24との間の接合部材28は、両者の間で良好な導通が確保でき、かつアレイ基板2上の形成物を破損しないものであれば特に限定しない。接合部材28は、例えば、はんだや導電ペーストである。アノード電極33と実装電極24との接合として、例えば低温溶融のはんだ材料を用いたリフロー工程や、導電ペーストを介して発光素子3をアレイ基板2上に載せた後に焼成結合する手法が挙げられる。
【0070】
発光素子3は、半導体層31、カソード電極32及びアノード電極33を有する。半導体層31は、n型クラッド層、活性層及びp型クラッド層が積層された構成を採用することができる。半導体層31は、例えば、窒化ガリウム(GaN)、アルミニウムインジウム燐(AlInP)、窒化インジウムガリウム(InGaN)等の化合物半導体が用いられる。半導体層31は、発光素子3R、3G、3Bごとに異なる材料が用いられてもよい。また、活性層として、高効率化のために数原子層からなる井戸層と障壁層とを周期的に積層させた多重量子井戸構造(MQW構造)が採用されてもよい。
【0071】
複数の発光素子3の間に素子絶縁膜98が設けられる。素子絶縁膜98は樹脂材料で形成される。素子絶縁膜98は、少なくとも発光素子3の側面を覆っており、発光素子3のカソード電極32は、素子絶縁膜98から露出する。素子絶縁膜98の上面と、カソード電極32の上面とが同一面を形成するように、素子絶縁膜98は平坦に形成される。ただし、素子絶縁膜98の上面の位置は、カソード電極32の上面の位置と異なっていてもよい。
【0072】
対向カソード電極22は、複数の発光素子3及び素子絶縁膜98を覆って、複数の発光素子3に電気的に接続される。対向カソード電極22は、例えばITO等の透光性を有する導電性材料が用いられる。これにより、発光素子3からの出射光を効率よく外部に取り出すことができる。対向カソード電極22は、表示領域AAに実装された複数の発光素子3のカソード電極32と電気的に接続される。対向カソード電極22は、表示領域AAの外側に設けられたコンタクト部で、アレイ基板2側に設けられたカソード配線60(図1参照)と接続される。
【0073】
以上のように、表示素子として発光素子3を用いた表示装置1が構成される。なお、表示装置1は、必要に応じて対向カソード電極22の上側に、オーバーコート層やカバー基板が積層されてもよい。さらに、表示装置1は、対向カソード電極22の上側に、円偏光板やタッチパネル等を設けてもよい。
【0074】
また、図4では、発光素子3の上部で対向カソード電極22に接続されるフェースアップ構造を示した。ただし、これに限定されず、発光素子3は、アノード電極33(p型電極)及びカソード電極32(n型電極)が、アレイ基板2と対向して同一面側に設けられたフリップチップ型の発光素子であってもよい。
【0075】
次に各領域の発光素子3の特性(ピーク発光波長及び発光波長ばらつき)について説明する。図5は、第1発光素子及び第2発光素子の波長ばらつきを示す表である。図6は、第1発光素子及び第2発光素子の、光の相対放射強度と、波長との関係を模式的に示すグラフである。図6では、発光素子3R、3G、3Bのうち、第1発光素子3R-1及び第2発光素子3R-2の光の相対放射強度を示す。
【0076】
図5及び図6に示すように、第1領域AAs1に設けられた第1発光素子3-1と、第2発光素子3-2とは異なるピーク発光波長を有する。ピーク発光波長は、発光素子3の光の放射強度が最大値を示す波長である。発光波長ばらつきは、複数の発光素子3のピーク発光波長の最大値(λ-max)と最小値(λ-min)との差を示しており、「ピーク発光波長差」と表す場合もある。
【0077】
図6に示すように、第1発光素子3R-1のピーク発光波長と、第2発光素子3R-2のピーク発光波長は異なる。図6に示す例では、第2発光素子3R-2のピーク発光波長は、第1発光素子3R-1のピーク発光波長よりも長い。また、第1発光素子3R-1の発光波長ばらつきは、|Δλ(3R-1)|で示す範囲である。第2発光素子3R-2の発光波長ばらつきは、|Δλ(3R-2)|で示す範囲である。第1発光素子3R-1の発光波長ばらつきと、第2発光素子3R-2の発光波長ばらつきは同程度である。
【0078】
図5の表1に示すように、第1発光素子3R-1の発光波長ばらつき(|Δλ(3R-1)|)、及び、第2発光素子3R-2の発光波長ばらつき(|Δλ(3R-2)|)はいずれも2.5nm以下である。また、複数の第1発光素子3R-1及び複数の第2発光素子3R-2を含めた発光波長ばらつき(|Δλ(3R-12)|は、3.5nm以下である。
【0079】
図5に示すように緑色の光を出射する発光素子3G(第1発光素子3G-1と第2発光素子3G-2)、及び、青色の光を出射する発光素子3B(第1発光素子3B-1と第2発光素子3B-2)についても、同様の発光波長ばらつきの関係を有する。具体的には、第1発光素子3G-1の発光波長ばらつき(|Δλ(3G-1)|)及び第2発光素子3G-2の発光波長ばらつき(|Δλ(3G-2)|)はいずれも2.0nm以下である。また、複数の第1発光素子3G-1及び複数の第2発光素子3G-2を含めた発光波長ばらつき(|Δλ(3G-12)|は、3.0nm以下である。
【0080】
第1発光素子3B-1の発光波長ばらつき(|Δλ(3B-1)|)及び第2発光素子3B-2の発光波長ばらつき(|Δλ(3B-2)|)はいずれも3.5nm以下である。また、複数の第1発光素子3B-1及び複数の第2発光素子3B-2を含めた発光波長ばらつき(|Δλ(3B-12)|は、5.0nm以下である。
【0081】
第1領域AAs1では、第1発光素子3-1及び第2発光素子3-2のそれぞれで、上記のピーク発光波長及び発光波長ばらつきを満たす素子が選択され、各画素PX(副画素SPX)に実装される。これにより、第1領域AAs1で各画素PXの発光波長ばらつきを抑制することができる。また、各素子の階調ごとの輝度、色度などの情報に基づいて、第1領域AAs1内で表示のばらつき(色ムラ)を抑制するように、第1発光素子3-1及び第2発光素子3-2のそれぞれの駆動を変更することもできる。
【0082】
RGBごとに比較すると、赤色の光を出射する第1発光素子3R-1及び第2発光素子3R-2の発光波長ばらつきは、緑色の光を出射する第1発光素子3G-1及び第2発光素子3G-2の発光波長ばらつきよりも大きい。青色の光を出射する第1発光素子3B-1及び第2発光素子3B-2の発光波長ばらつきは、赤色の光を出射する第1発光素子3R-1及び第2発光素子3R-2の発光波長ばらつきよりも大きい。
【0083】
このように人間の目の波長ごとの感度に応じて、RGBのそれぞれで発光波長ばらつきの範囲を設定することができる。
【0084】
図7は、第1領域、第2領域及び第3領域間の各発光素子の波長ばらつきを示す表である。第2領域AAs2の複数の第3発光素子3-3及び第3領域AAs3の複数の第4発光素子3-4は、上述した第1発光素子3-1及び第2発光素子3-2の発光波長ばらつきに含まれない発光波長ばらつきの特性を有する素子である。つまり、第2領域AAs2の第3発光素子3-3及び第3領域AAs3の第4発光素子3-4は、第1領域AAs1の第1発光素子3-1及び第2発光素子3-2に比べて発光波長ばらつきが大きい素子が選択される。
【0085】
図7に示すように、第1領域AAs1の複数の第1発光素子3R-1及び複数の第2発光素子3R-2と、第2領域AAs2の複数の第3発光素子3R-3と、の発光波長ばらつき(|Δλ(3R-13)|)は3.0nm以下である。第2領域AAs2の複数の第3発光素子3R-3と、第3領域AAs3の複数の第4発光素子3R-4と、の発光波長ばらつき(|Δλ(3R-34)|)は3.0nm以下である。第1領域AAs1の複数の第1発光素子3R-1及び複数の第2発光素子3R-2と、第3領域AAs3の複数の第4発光素子3R-4と、の発光波長ばらつき(|Δλ(3R-14)|)は3.5nm以下である。
【0086】
図7に示すように緑色の光を出射する発光素子3G及び青色の光を出射する発光素子3Bについても、各領域間で同様の発光波長ばらつきの関係を有する。第1領域AAs1の複数の第1発光素子3G-1及び複数の第2発光素子3G-2と、第2領域AAs2の複数の第3発光素子3G-3と、の発光波長ばらつき(|Δλ(3G-13)|)は2.5nm以下である。第2領域AAs2の複数の第3発光素子3G-3と、第3領域AAs3の複数の第4発光素子3G-4と、の発光波長ばらつき(|Δλ(3G-34)|)は2.5nm以下である。第1領域AAs1の複数の第1発光素子3G-1及び複数の第2発光素子3G-2と、第3領域AAs3の複数の第4発光素子3G-4と、の発光波長ばらつき(|Δλ(3G-14)|)は3.0nm以下である。
【0087】
第1領域AAs1の複数の第1発光素子3B-1及び複数の第2発光素子3B-2と、第2領域AAs2の複数の第3発光素子3B-3と、の発光波長ばらつき(|Δλ(3B-13)|)は4.0nm以下である。第2領域AAs2の複数の第3発光素子3B-3と、第3領域AAs3の複数の第4発光素子3B-4と、の発光波長ばらつき(|Δλ(3B-34)|)は4.0nm以下である。第1領域AAs1の複数の第1発光素子3B-1及び複数の第2発光素子3B-2と、第3領域AAs3の複数の第4発光素子3B-4と、の発光波長ばらつき(|Δλ(3B-14)|)は5.0nm以下である。
【0088】
このように、本実施形態の表示装置1は、観察者の視野の中心に位置する第1領域AAs1で、外縁側の第2領域AAs2及び第3領域AAs3よりも発光素子3の発光波長ばらつきが小さい。これにより、表示装置1は、第1領域AAs1で複数の画素PXの色ムラを抑制でき良好な表示特性を実現することができる。
【0089】
言い換えると、本実施形態の表示装置1は、外縁側の第2領域AAs2及び第3領域AAs3で、発光素子3の配置密度、及び、発光波長ばらつきについて冗長性を有している。第2領域AAs2及び第3領域AAs3で、未実装の実装電極24S上に所望の特性を有する発光素子3を実装することで、種々の表示特性に対応することができる。例えば、第2領域AAs2及び第3領域AAs3の一部の領域で、第1領域AAs1と同等の表示特性を実現するようにカスタマイズすることもできる。あるいは、第1領域AAs1、第2領域AAs2及び第3領域AAs3で、発光素子3の出射方向を異ならせてもよい。例えば、第1領域AAs1では視野角を狭く設定し、第2領域AAs2及び第3領域AAs3の順に視野角を広く設定してもよい。
【0090】
図8は、実施形態に係る表示装置の、リペア方法を説明するための説明図である。図8に示すように、発光素子3が実装電極24に実装された後、点灯検査が行われる。点灯不良の発光素子3がある場合には、点灯不良の発光素子3と隣接する実装電極24Sに、他の発光素子3を実装する。なお、図8では点灯不良の発光素子3にバツ印(X)を付けて示す。
【0091】
例えば、第2領域AAs2で、副画素SPX-Bの第3発光素子3B-3が点灯不良である場合には、点灯不良の第3発光素子3B-3と第2方向Dyに隣り合う実装電極24Sに新たに第3発光素子3B-3が実装される。
【0092】
このように、本実施形態の表示装置1では、各領域の画素PXが未実装の実装電極24Sを有し、リペア用の実装電極24Sとして形成される。特に外縁側の第2領域AAs2及び第3領域AAs3で、第1領域AAs1よりも発光素子3の配置密度が小さく、未実装の実装電極24Sが多く設けられる。これにより、リペア用の発光素子3を実装する際の自由度が大きく、発光素子3のリペアを容易に行うことができる。
【0093】
未実装の実装電極24Sのそれぞれに画素回路PICAが接続されている場合には、リペア用の発光素子3を実装電極24S上に実装するのみで、リペア用の発光素子3を駆動できる。ただしこれに限定されず、未実装の実装電極24Sにあらかじめ画素回路PICAが接続されていない場合、すなわち実装電極24Sに対応する画素回路PICAが存在せず、実装電極24Sがフローティング状態で第2有機絶縁膜97上に島状に設けられている場合には、リペア用の発光素子3が実装された実装電極24Sと画素回路PICAとを接続する配線を形成することで、リペア用の発光素子3を駆動できる。例えば、図8に示すように、点灯不良の発光素子3(X)の実装電極24と、リペア用の発光素子3が実装された実装電極24Sとをメタライズ配線等で接続させるリペアが行われる。
【0094】
図9は、実施形態に係る表示装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。図9に示すように、表示装置の製造方法は、発光素子形成工程(ステップST11からステップST16)と、アレイ基板形成工程(ステップST17からステップST20)とを有する。
【0095】
発光素子形成工程では、製造装置は、サファイア基板上に半導体層31を形成する(ステップST11)。具体的には、製造装置は、サファイア基板の一方の面に高抵抗層、n型クラッド層、活性層、p型クラッド層(図示は省略する)の順に成膜する。
【0096】
次に、製造装置は、極性の異なるアノード電極33及びカソード電極32を形成する(ステップST12)。なお、フリップチップ型の発光素子3では、アノード電極33及びカソード電極32を同じ工程(ステップST12)で形成する。ただし、図4に示すようなフェースアップ構造の発光素子3の場合には、アノード電極33及びカソード電極32の一方(例えばアノード電極33)が形成され、他方(例えばカソード電極32)は、キャリア基板への転写後、あるいはアレイ基板2に実装後に形成されてもよい。
【0097】
次に、検査装置は、各発光素子3の発光波長を検査する(ステップST13)。検査装置は、例えばPL(フォトルミネッセンス)検査やEL(エレクトロルミネッセンス)検査により、発光素子3の活性層の結晶性や、発光波長の情報を取得する。また、検査装置は、得られた発光素子3の各種情報をマッピングする。
【0098】
製造装置は、発光素子3の各種情報に基づいて、上述した各領域のピーク発光波長及び発光波長ばらつきの特性ごとに第1発光素子3-1、第2発光素子3-2、第3発光素子3-3及び第4発光素子3-4をランク分けする。いずれにも入らない発光素子3は、不良チップとして除去される。
【0099】
次に、製造装置は、レーザリフトオフ等により、サファイア基板上の発光素子3をキャリア基板に転写する。詳細には、製造装置は、各色(RGB)ごとに第1キャリア基板に第1発光素子3-1を転写する(ステップST14)。製造装置は、各色(RGB)ごとに第2キャリア基板に第2発光素子3-2を転写する(ステップST15)。製造装置は、各色(RGB)ごとに第3発光素子3-3及び第4発光素子3-4をそれぞれキャリア基板に転写する(ステップST16)。
【0100】
アレイ基板形成工程では、まず、製造装置は、基板21に駆動トランジスタDRT等の各トランジスタ及び各配線を形成する(ステップST17)。
【0101】
次に、製造装置は、アレイ基板2に複数の実装電極24及び実装電極24Sを形成する(ステップST18)。
【0102】
次に、検査装置は、アレイ基板2に形成された画素回路PICAの検査を行う(ステップST19)。ステップST19では、例えば、画素回路PICAの各トランジスタの動作や、画素PX間のショートの有無が検査される。画素回路PICAに不良がある場合には、製造装置は、画素回路PICAのリペアを行う。あるいは、不良の画素回路PICA及び実装電極24の位置を記憶し、後述する発光素子3の転写工程で、不良の画素回路PICA及び実装電極24を避けて、他のリペア用の実装電極24Sに実装してもよい。なお、画素回路PICAの検査工程は、上述した発光素子3の検査工程と同じ工程で行ってもよい。
【0103】
次に、製造装置は、アレイ基板2に設けられた複数の実装電極24、24Sの上に、接合部材28を形成する(ステップST20)。
【0104】
製造装置は、発光素子3が形成されたキャリア基板と、実装電極24、24S及び接合部材28が形成されたアレイ基板2と、を対向配置して、圧力を印加して、発光素子3をキャリア基板からアレイ基板2に転写する(ステップST21)。この際、ステップST14、ST15、ST16で用意された第1発光素子3-1、第2発光素子3-2、第3発光素子3-3及び第4発光素子3-4は、それぞれ領域ごとにアレイ基板2に転写される。
【0105】
駆動IC210(図1参照)は、画素PXごとに各発光素子3のデータをメモリに格納する(ステップST22)。各発光素子3のデータは、ステップST13で取得された各発光素子3の特性と、ステップST21で転写された各発光素子3の位置情報とが関連づけて記憶される。
【0106】
駆動IC210(図1参照)は、ステップST22で取得された情報に基づいて、第1発光素子3-1及び第2発光素子3-2に供給する駆動信号のパルス幅、電源電圧を決定する(ステップST23)。これにより、第1領域AAs1で各画素PXの表示特性(ピーク発光波長)が揃うように、第1発光素子3-1及び第2発光素子3-2が駆動される。これにより、表示装置1は、視野の中心の第1領域AAs1で、色ムラ等の発生を抑制して良好な表示特性を実現することができる。
【0107】
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。上述した各実施形態及び各変形例の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
【符号の説明】
【0108】
1 表示装置
2 アレイ基板
3、3R、3G、3B 発光素子
3-1、3R-1、3G-1、3B-1 第1発光素子
3-2、3R-2、3G-2、3B-2 第2発光素子
3-3、3R-3、3G-3、3B-3 第3発光素子
3-4、3R-4、3G-4、3B-4 第4発光素子
12 駆動回路
21 基板
22 対向カソード電極
23 アノード接続電極
24 実装電極
25 対向電極
28 接合部材
31 半導体層
32 カソード電極
33 アノード電極
AA 表示領域
AAs1 第1領域
AAs2 第2領域
AAs3 第3領域
PX 画素
SPX、SPX-R、SPX-G、SPX-B 副画素
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9