(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191226
(43)【公開日】2022-12-27
(54)【発明の名称】画素内メモリディスプレイ
(51)【国際特許分類】
G09G 3/3233 20160101AFI20221220BHJP
G09G 3/36 20060101ALI20221220BHJP
G09G 3/32 20160101ALI20221220BHJP
G09G 3/34 20060101ALI20221220BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20221220BHJP
H01L 27/32 20060101ALI20221220BHJP
H01L 51/50 20060101ALI20221220BHJP
H05B 33/12 20060101ALI20221220BHJP
H01L 33/00 20100101ALI20221220BHJP
G02F 1/1368 20060101ALI20221220BHJP
【FI】
G09G3/3233
G09G3/36
G09G3/32 A
G09G3/34 D
G09G3/20 631Q
G09G3/20 631R
G09G3/20 624B
G09G3/20 612K
G09G3/20 641A
G09G3/20 642J
G09G3/20 641D
H01L27/32
H05B33/14 A
H05B33/12 B
H01L33/00 J
G02F1/1368
【審査請求】有
【請求項の数】50
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022143903
(22)【出願日】2022-09-09
(62)【分割の表示】P 2020562620の分割
【原出願日】2019-05-03
(31)【優先権主張番号】62/668,707
(32)【優先日】2018-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/668,709
(32)【優先日】2018-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/668,716
(32)【優先日】2018-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/399,792
(32)【優先日】2019-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/399,797
(32)【優先日】2019-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/399,805
(32)【優先日】2019-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】クネズ, イヴァン
(72)【発明者】
【氏名】クオ, ティエン‐チェン
(72)【発明者】
【氏名】リン, インカン
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ビリン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン, カンフーン
(72)【発明者】
【氏名】クライン, ミッチェル ハーマン
(72)【発明者】
【氏名】バエ, ホピル
(72)【発明者】
【氏名】ドミンゲス‐カバレロ, ホセ アントニオ
(72)【発明者】
【氏名】ホアン, チュン‐ヤ
(72)【発明者】
【氏名】モヒューディン, サイード ファルハーン
(72)【発明者】
【氏名】ワン, スタンリー ボ‐チン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電子ディスプレイ上での提示のための画像データの送信及び処理に関連付けられた帯域幅を低減するのに役立ち得る、メモリ及びドライバを含む1つ以上の画素を有する電子ディスプレイを提供する。
【解決手段】電子ディスプレイは、アクティブエリア内に形成された第1の画素70を有するアクティブエリアを含んでもよく、第1の画素70は、画像データ86に応答して光を放出する。電子ディスプレイはまた、画像データ86を第1の画素70に送信するコントローラ60、62、54を含んでもよい。第1の画素70は、コントローラ60、62、54から受信した画像データ86をデジタル的に記憶するためのメモリ78と、メモリ78から画像データ86を受信するための駆動回路80と、を含むことができる。駆動回路80は、画像データ86に応答して光を放出させることができる。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ディスプレイであって、
アクティブエリアであって、前記アクティブエリア内に形成された第1の画素を含み前記第1の画素は、画像データに応答して光を放出するように構成されている、アクティブエリアと、
前記画像データを前記第1の画素に送信するように構成されたコントローラと、を備え、
前記第1の画素は、
前記画像データに応答して前記光を放出するように構成された有機発光ダイオードと、
前記コントローラから受信した前記画像データをデジタル記憶するように構成されたメモリと、
前記メモリから前記画像データを受信するように構成された駆動回路と、を含み、前記駆動回路は、前記有機発光ダイオードに、前記画像データに応答して前記光を放出させるように構成されている、電子ディスプレイ。
【請求項2】
前記第1の画素の前記メモリは、カウンタ信号及び前記画像データを受信するように構成されており、前記メモリは、前記カウンタ信号に少なくとも部分的に基づいて前記画像データを送信することによってスイッチを動作させて、前記有機発光ダイオードに、バイナリパルス幅変調発光スキームに従って前記光を放出させるように構成されている、請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項3】
前記第1の画素の前記駆動回路は、数及び前記画像データを示す信号を受信するように構成されたコンパレータを含み、前記コンパレータは、前記画像データ及び前記数を表す前記信号に少なくとも部分的に基づいてスイッチを動作させて、前記有機発光ダイオードに、単一パルス幅変調発光スキームに従って前記光を放出させるように構成されている、請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項4】
前記駆動回路は、加算プロセス中に、前記画像データをアキュムレータの規定値に加算するように構成された加算器を含み、前記加算プロセスからのキャリービットは、スイッチを動作させて、前記有機発光ダイオードにパルス密度変調発光スキームに従って前記光を放出させるように構成されている、請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項5】
前記コントローラは、前記第1の画素の前記メモリを前記画像データでプログラムするように構成されており、前記画像データは、第1の色チャネルに関連付けられ、第1の時間においてプログラムされ、前記コントローラは、前記第1の画素のメモリを第2の画像データでプログラムするように構成されており、前記第2の画像データは、第2の色チャネルに関連付けられ、第2の時間においてプログラムされる、請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項6】
電子ディスプレイであって、
前記電子ディスプレイのアクティブエリア内に形成された、又は前記アクティブエリアの外側にある前記電子ディスプレイの集積回路内に形成されたメモリであって、データ範囲内の値を示すデジタルデータ信号を記憶するように構成されている、メモリと、
前記アクティブエリア内に配置されたドライバであって、前記デジタルデータ信号に応答して1つ以上のアナログ電気信号を生成するように構成されてたドライバと、
前記アクティブエリア上に配置された光変調デバイスであって、前記1つ以上のアナログ電気信号に少なくとも部分的に基づいて光を放出するように構成されている、光変調デバイスと、を備える、電子ディスプレイ。
【請求項7】
前記光変調デバイスは、発光ダイオード、デジタルミラーディスプレイ、有機発光ダイオード、又は液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、若しくはドットマトリックスディスプレイをサポートするデバイス、或いはこれらの任意の組み合わせを含む、請求項6に記載の電子ディスプレイ。
【請求項8】
前記メモリは、前記画素に送信された前記デジタルデータ信号の第1のサブセットを記憶するように構成された第1のインバータ対を含む、請求項6に記載の電子ディスプレイ。
【請求項9】
前記第1のインバータ対は、前記ドライバに出力する前に、前記デジタルデータ信号の前記第1のサブセットをセンス増幅器に出力するように構成されている、請求項8に記載の電子ディスプレイ。
【請求項10】
前記第1のインバータ対の出力に結合するように構成されたスイッチ/リセット(SR)ラッチと、前記スイッチ/リセットラッチの出力に結合するように構成された第2のインバータ対と、を備え、前記スイッチ/リセットラッチ及び前記第2のインバータ対は、並べ替えを伴うバイナリパルス幅変調発光スキームを可能にするように構成されている、請求項8に記載の電子ディスプレイ。
【請求項11】
前記メモリは、前記画素に送信された前記デジタルデータ信号の第2のサブセットを記憶するように構成された第2のインバータ対を含む、請求項6に記載の電子ディスプレイ。
【請求項12】
前記デジタルデータ信号の前記第1のサブセット及び前記デジタルデータ信号の前記第2のサブセットは、書き込み可能制御信号に応答して、前記第1のインバータ対に送信される、請求項11に記載の電子ディスプレイ。
【請求項13】
前記光変調デバイスは発光ダイオードを含み、前記発光ダイオード及び前記ドライバは、前記1つ以上のアナログ電気信号を使用して光を放出するように構成されたグローバルカソード又はグローバルアノード構成をサポートするように構成されている、請求項6に記載の電子ディスプレイ。
【請求項14】
電子ディスプレイ用の画素回路であって、
データ範囲内の値を示すデジタルデータ信号を記憶するように構成されたメモリと、
前記デジタルデータ信号に少なくとも部分的に基づいて光を放出するように構成された発光ダイオードと、
前記発光ダイオードが光を放出する前に前記画素回路を初期化するように構成された初期化トランジスタと、
前記デジタルデータ信号に少なくとも部分的に基づいてアクティブ化するように構成された駆動トランジスタと、を備える、画素回路。
【請求項15】
前記発光ダイオードのアノードに結合するように構成された電圧駆動回路を備え、前記電圧駆動回路は、前記発光ダイオードの発光期間の開始時に前記発光ダイオードの前記アノードを増幅するように構成されている、請求項14に記載の画素回路。
【請求項16】
前記駆動トランジスタは、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)として構成されており、前記画素回路は、制御信号に応答して前記発光ダイオードを発光させるように構成された複数のp型又はn型MOSFETを備える、請求項14に記載の画素回路。
【請求項17】
前記発光ダイオードに並列に結合するように構成されたリセット回路を備え、前記リセット回路は、発光期間後に前記発光ダイオードのアノード電圧をリセットするように構成されている、請求項14に記載の画素回路。
【請求項18】
ハイブリッドドライブを備え、前記ハイブリッドドライブは、電圧ドライブ及び電流ドライブ回路を含み、前記ハイブリッドドライブは、電圧データ信号、複数の基準電圧、及び前記デジタルデータ信号に少なくとも部分的に基づく画像データ制御信号に応答して、前記発光ダイオードを動作させて光を放出するように構成されている、請求項14に記載の画素回路。
【請求項19】
前記メモリと共に動作して前記駆動トランジスタをアクティブ化して、バイナリパルス幅変調発光スキーム、単一パルス幅変調発光スキーム、若しくはパルス密度変調発光スキーム、又はこれらの任意の組み合わせに従って発光を引き起こすように構成された追加の回路を備える、請求項14に記載の画素回路。
【請求項20】
前記メモリは、前記デジタルデータ信号を記憶するように構成されたレジスタと、カウンタによって生成されるように構成された数と前記デジタルデータ信号を比較するように構成されたコンパレータとを含み、前記メモリは、前記コンパレータからの出力を送信して前記駆動トランジスタをアクティブ化するように構成されている、請求項14に記載の画素回路。
【請求項21】
画素であって、
前記画素の第1のサブ画素であって、前記第1のサブ画素は第1の色チャネルに対応し、
前記画素の前記第1の色チャネルの画像データを通信するために使用される第1のデータ範囲内の第1の値を示す第1の信号を記憶するように構成された第1のメモリと、
前記第1のメモリから前記第1の値を示す前記第1の信号を受信するように構成された第1の駆動回路であって、前記第1の値を示す前記第1の信号に少なくとも部分的に基づいて、第1の発光ダイオードに光を放出させるように構成されている、第1の駆動回路と、を含む、第1のサブ画素と、
前記画素の第2のサブ画素であって、前記第2のサブ画素は第2の色チャネルに対応し、
前記画素の前記第2の色チャネルの画像データを通信するために使用される第2のデータ範囲内の第2の値を示す第2の信号を記憶するように構成された第2のメモリと、
前記第2のメモリから前記第2の値を示す前記第2の信号を受信するように構成された第2の駆動回路であって、前記第2の値を示す前記第2の信号に少なくとも部分的に基づいて、第2の発光ダイオードに光を放出させるように構成されている、第2の駆動回路と、を含む、第2のサブ画素と、を備える画素。
【請求項22】
前記第1のサブ画素は、第1の時間における第1の値を示す前記第1の信号でプログラムされるように構成されており、前記第2のサブ画素は、第2の時間における前記第2の値を示す前記第2の信号でプログラムされるように構成されており、前記第1の時間は前記第2の時間よりも早く発生する、請求項21に記載の画素。
【請求項23】
前記第1の信号は、前記第1の時間に送信された第1の制御信号に応答して動作するように構成された多重化回路を介して前記第1のサブ画素に送信されるように構成されており、前記第1の信号は、前記第2の時間に送信された第2の制御信号を前記多重化回路が受信することに応答して前記第1のサブ画素への送信を停止するように構成されている、請求項22に記載の画素。
【請求項24】
前記第1のメモリは、前記第1のサブ画素のフレームバッファとして動作するように構成されている、請求項21に記載の画素。
【請求項25】
前記第1のサブ画素は第1のカウンタを含み、前記第1のメモリは前記第1のカウンタから出力を受信するように構成されており、前記第1のメモリからの出力は、前記カウンタからの前記出力に応答してスイッチを起動するように構成されており、前記第1のメモリからの前記出力は、前記第1の発光ダイオードを動作させて、バイナリパルス幅変調発光スキームに従って前記光を放出させるように構成されている、請求項21に記載の画素。
【発明の詳細な説明】
【発明の概要】
【0001】
本明細書に開示される特定の実施形態の要約を以下に示す。これらの態様が、これらの特定の実施形態の概要を読者に提供するためだけに提示され、これらの態様が、この開示の範囲を限定するものではないことを理解されたい。実際に、本開示は、以下に記載されない種々の態様を包含し得る。
【0002】
電子ディスプレイの画素内メモリを実装することによって電子ディスプレイ上に提示するための画像を準備するために送信及び処理される画像データの帯域幅、又は同時に送信される量を低減するための方法及びシステムは、計り知れない価値を提供し得る。画素内メモリのこのような実装は、電子ディスプレイに関連付けられたフレームバッファの排除を可能にし得る。画素にメモリを有することにより、電子ディスプレイの設計の複雑さを低減することができるだけでなく、電子ディスプレイの画素アレイに同時に送信される画像データが少ないので、電子ディスプレイをより簡単に設計することができる。例えば、画素内のメモリは、画像の提示時間まで値を記憶するため、画素はより小さいグループでプログラムされ得る。
【0003】
本開示は、電子ディスプレイ上での提示のための画像データの送信及び処理に関連付けられた帯域幅を低減するのに役立ち得る、メモリ及びドライバを含む1つ以上の画素を有する電子ディスプレイについて説明する。画素内にメモリを含めることにより、画素の光放出部分に出力する前に、画像データの記憶を可能にすることができる。したがって、画素内のメモリは、画素の個々のフレームバッファとして機能することによって、電子ディスプレイ内のフレームバッファへの依存を低減するか、場合によっては排除することができる。画素内のメモリは、画素の光放出部分に光を放出させるためにドライバと共に使用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0004】
以下の「発明を実施するための形態」を読了し、かつ以下の図面を参照することにより、本開示の様々な態様を、より良好に理解することができる。
【0005】
【
図1】一実施形態に係る、電子デバイスの概略ブロック図である。
【0006】
【
図2】一実施形態に係る、
図1の電子デバイスの一実施形態を表す携帯時計の斜視図である。
【0007】
【
図3】一実施形態に係る、
図1の電子デバイスの一実施形態を表すハンドタブレット装置の正面図である。
【0008】
【
図4】一実施形態に係る、
図1の電子デバイスの一実施形態を表すコンピュータの正面図である。
【0009】
【
図5】一実施形態に係る、
図1の電子デバイスのディスプレイシステムのブロック図である。
【0010】
【
図6】一実施形態に係る、
図5のディスプレイシステムの画素アレイのブロック図である。
【0011】
【
図7】一実施形態に係る、
図6の画素アレイの一実施形態のブロック図である。
【0012】
【
図8】一実施形態に係る、バイナリパルス幅変調発光スキームに従って光を放出する
図6の画素アレイの画素のブロック図である。
【0013】
【
図9】一実施形態に係る、単一パルス幅変調発光スキームに従って光を放出する
図6の画素アレイの画素の一実施形態のブロック図である。
【0014】
【
図10】一実施形態に係る、パルス密度変調発光スキームに従って光を放出する
図6の画素アレイの画素の別の実施形態のブロック図である。
【0015】
【
図11】一実施形態に係る、
図5のディスプレイシステムの列ドライバによって実行されるプログラムシーケンスのタイミング図である。
【0016】
【
図12】一実施形態に係る、電流ドライブを有する
図6の画素アレイのサブ画素の第1の実施形態の回路図である。
【0017】
【
図13】一実施形態に係る、ハイブリッドドライブを有し、メモリを有する
図6の画素アレイのサブ画素の第2の実施形態の回路図である。
【0018】
【
図14】一実施形態に係る、画像を表示するために
図13のサブ画素を動作させるために使用される制御信号のタイミング図である。
【0019】
【
図15】一実施形態に係る、
図12のサブ画素へのバイナリパルス幅変調放出スキームに対応する画像データの送信をシミュレートすることによって生成される電流及び電圧を示すグラフである。
【0020】
【
図16】一実施形態に係る、
図13のサブ画素へのバイナリパルス幅変調放出スキームに対応する画像データの送信をシミュレートすることによって生成される電流及び電圧を示すグラフである。
【0021】
【
図17】一実施形態に係る、
図12のサブ画素に結合されたメモリ回路の回路図である。
【0022】
【
図18】一実施形態に係る、グローバルアノードを実装する
図12のサブ画素の一実施形態に結合された
図17のメモリ回路の実施形態の回路図である。
【0023】
【
図19】一実施形態に係る、
図18のサブ画素を動作させるためのプロセスである。
【0024】
【
図20】一実施形態に係る、グローバルカソードを実装する
図18のサブ画素の一実施形態の回路図である。
【0025】
【
図21】一実施形態に係る、
図13のメモリ回路の回路図である。
【0026】
【
図22】一実施形態に係る、
図21のメモリ回路を動作させるためのプロセスである。
【0027】
【
図23】一実施形態に係る、
図13のメモリ回路の一実施形態の回路図である。
【0028】
【
図24A】一実施形態に係る、
図23のメモリ回路内に実装された並べ替えなしに対応するビットプレーングラフである。
【0029】
【
図24B】一実施形態に係る、
図23のメモリ回路内に実装された並べ替えなしに対応するエラーグラフである。
【0030】
【
図24C】一実施形態に係る、
図23のメモリ回路内に実装された2つの並べ替えに対応するビットプレーングラフである。
【0031】
【
図24D】一実施形態に係る、
図23のメモリ回路内に実装された2つの並べ替えに対応するエラーグラフである。
【0032】
【
図24E】一実施形態に係る、
図23のメモリ回路内に実装された3つの並べ替えに対応するビットプレーングラフである。
【0033】
【
図24F】一実施形態に係る、
図23のメモリ回路内に実装された3つの並べ替えに対応するエラーグラフである。
【0034】
【
図24G】一実施形態に係る、
図23のメモリ回路内に実装された並べ替えの理想的な場合に対応するビットプレーングラフである。
【0035】
【
図24H】一実施形態に係る、
図23のメモリ回路内に実装された並べ替えの理想的な場合に対応するエラーグラフである。
【0036】
【
図25】一実施形態に係る、
図24Cのビットプレーングラフを経時的に、追加の色チャネルを含めて示すビットプレーングラフである。
【0037】
【
図26】一実施形態に係る、
図25のビットプレーングラフの第3象限に関連付けられた負荷及び放出プロセスを示すタイミング図である。
【0038】
【
図27】一実施形態に係る、デジタルミラーディスプレイで使用するために実装された
図23のメモリ回路の一実施形態の回路図である。
【0039】
【
図28】一実施形態に係る、液晶ディスプレイで使用するための
図25の画素の一実施形態の回路図である。
【0040】
【
図29】一実施形態に係る、
図5のディスプレイシステムと電子ディスプレイのアクティブエリアの外側にスマートバッファを有するディスプレイシステムとを比較するブロック図である。
【0041】
【
図30】一実施形態に係る、
図29のスマートバッファで使用するための
図13のメモリ回路の一実施形態の回路図である。
【0042】
【
図31】一実施形態に係る、
図29のスマートバッファを有するディスプレイシステムで使用するための
図6の画素アレイのサブ画素の第3の実施形態の回路図である。 特定の実施形態の詳細な説明
【0043】
以下において、1つ以上の特定の実施形態を説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を提供するために、本明細書には実際の実施態様の全ての特徴は示されていない。いずれの工学プロジェクト又は設計プロジェクトの場合とも同様に、いずれのそのような実際的な実装の開発に際しても、実装ごとに異なり得る、システム関連及びビジネス関連の制約の準拠などの、開発者の具体的な目的を達成するために、実装に固有の多数の決定を行わなければならないことを理解するべきである。更には、そのような開発努力は、複雑で時間を要する場合もあるが、それにもかかわらず、本開示の利益を有する当業者にとっては、設計、製作、及び製造の慣例的な仕事であることを理解するべきである。
【0044】
本開示の様々な実施形態の要素を紹介するときに、冠詞「a」、「an」、及び「the」は、1つ以上の要素があることを意味する。用語「を備える、を含む(comprising)」、「を含む(including)」、及び「を有する(having)」は、包括的であることを意図し、列挙した要素以外の付加的な要素がある可能性があることを意味する。更に、本開示の「一実施形態」又は「実施形態」の参照は、列挙した特徴を組み込む追加の実施形態の存在を除外するように解釈されることを意図したものではないことを理解されたい。
【0045】
電子ディスプレイは、携帯電話からコンピュータ、テレビ、自動車のダッシュボード、及び多くの電子デバイスに搭載されている。電子ディスプレイは、個々の画素サイズを縮小することによって、より高い解像度を実現してきた。しかし、解像度が上がると、例えば、増量した画像データを処理することによる電力消費の増加を引き起こすことによって、画像を表示する前に処理回路によって処理される解像度の増加に関連付けられる、増量した画像データを管理することに関連付けられる困難を増大させる可能性がある。更に、解像度が上がると、より高い電子ディスプレイ解像度で同じ画像を通信するためにより多くの画像データが使用されるため、処理回路から画像を提示するための画素アレイに画像データ通信するために使用される帯域幅が増加する可能性がある。
【0046】
本開示の実施形態は、各画素の個々のフレームバッファとして使用することができる、画素内メモリ回路を実装するためのシステム及び方法に関し、これは、電子ディスプレイの画素アレイ及び駆動回路の外部のフレームバッファへの依存を低減することができる。メモリは、発光ダイオード(LED)を含む画素回路内に実装することができる。有機発光ダイオード(OLED)は、画素に見られ得る1つの種類のLEDを表すが、他の種類のLEDも使用されてもよく、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイパネル、及び/又はドットマトリックスディスプレイをサポートする構成要素などの画素回路には、他の種類のLEDが使用されてもよい。
【0047】
画素内メモリ回路を実装するための本開示のシステム及び方法は、画素がメモリ内に画像データを記憶することができるため、表示用の画素アレイへの画像データの送信帯域幅を低減することができる。このようにして、画素が、画像データを表示する前に自身の画像データを記憶する独自のメモリを有することから、画素の外部に画像データを一時的に記憶するフレームバッファへの依存が低減される。
【0048】
LED(例えば、OLED)ディスプレイなどの自己発光型ディスプレイ、及び本開示の対応する回路を含むことができる好適な電子デバイスの一般的な説明が提供される。OLEDは、自己発光型画素に見られ得る1種類のLEDを表すが、他の種類のLEDも使用されてもよい。
【0049】
図示目的で、電子ディスプレイ18を含む電子デバイス10を、
図1に示す。以下により詳細に説明するように、電子デバイス10は、コンピュータ、携帯電話、ポータブルメディアデバイス、タブレット、テレビ、仮想現実ヘッドセット、車両用ダッシュボードなどの、任意の好適な電子デバイスとすることができる。したがって、
図1は、特定の実装形態の一実施例に過ぎず、電子デバイス10内に存在し得る構成要素の種類を例示することを意図するものであることに留意されたい。電子デバイス10は、とりわけ、システムオンチップ(SoC)及び/又は処理回路(単数又は複数)上のシステムなどの処理コア複合体12、記憶デバイス(単数又は複数)14、通信インタフェース(単数又は複数)16、電子ディスプレイ18、入力構造体20、及び電源22を含み得る。
図1に記載される様々な構成要素は、ハードウェア要素(例えば、回路)、ソフトウェア要素(例えば、命令を記憶する有形的非一時的コンピュータ可読媒体)、又はハードウェア要素とソフトウェア要素両方の組み合わせを含んでもよい。様々な図示された構成要素は、より数の少ない構成要素に組み合わされてもよく、或いは追加の構成要素に分けられてもよいことを留意されたい。
【0050】
図示したように、処理コア複合体12は、記憶デバイス(単数又は複数)14に動作可能に結合される。したがって、処理コア複合体12は、記憶装置(単数又は複数)14に記憶された命令を実行して、画像データを生成する及び/又は送信することなどの動作を実行する。このように、処理コア複合体12は、1つ以上の汎用マイクロプロセッサ、1つ以上の特定用途向け集積回路(application specific processors、ASIC)、1つ以上のフィールドプログラマブルロジックアレイ(field programmable logic arrays、FPGA)、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。発光型構成要素(例えば、LED、OLED)を含む画素を使用して、電子ディスプレイ18は、処理コア複合体12によって生成された画像を表示することができる。
【0051】
命令に加えて、記憶デバイス(単数又は複数)14は、処理コア複合体12によって処理されるデータを記憶することができる。したがって、いくつかの実施形態では、記憶デバイス14は、1つ以上の有形的非一時的コンピュータ可読媒体を含むことができる。記憶デバイス(単数又は複数)14は、揮発性及び/又は不揮発性であってもよい。例えば、記憶デバイス(単数又は複数)14は、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又は読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ハードドライブ、光ディスクなどの書き換え可能な不揮発性メモリ、又はこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
【0052】
図示したように、処理コア複合体12はまた、通信インタフェース(単数又は複数)16に動作可能に結合される。いくつかの実施形態では、通信インタフェース(単数又は複数)16は、別の電子デバイス及び/又はネットワークとデータを通信することを容易にすることができる。例えば、通信インタフェース(単数又は複数)16(例えば、無線周波数システム)は、電子デバイス10を、Bluetooth(登録商標)ネットワークなどのパーソナルエリアネットワーク(personal area network、PAN)、1622.11x Wi-Fi(登録商標)ネットワークなどのローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)、及び/又は4G若しくは長期進化型(LTE)セルラーネットワークなどの広域ネットワーク(wide area network、WAN)に通信可能に結合することを可能にすることができる。
【0053】
加えて、図示したように、処理コア複合体12はまた、電源22に動作可能に結合される。いくつかの実施形態では、電源22は、処理コア複合体12及び/又は電子ディスプレイ18などの電子デバイス10内の1つ以上の構成要素に電力を供給することができる。したがって、電源22は、充電式リチウムポリマー(lithium polymer、Li-poly)バッテリ及び/又は交流(AC)電力変換器などの任意の好適なエネルギ源を含んでもよい。
【0054】
図示されるように、電子デバイス10はまた、1つ以上の入力構造体20と動作可能に結合される。いくつかの実施形態では、入力構造体20は、例えば、ユーザ入力を受信することによって、電子デバイス10とのユーザ対話を促進することができる。したがって、入力構造体20は、ボタン、キーボード、マウス、トラックパッドなどを含んでもよい。加えて、いくつかの実施形態では、入力構造体20は、電子ディスプレイ18内のタッチ感知構成要素を含むことができる。そのような実施形態では、タッチ感知構成要素は、電子ディスプレイ18の表面にタッチする物体の存在及び/又は位置を検出することにより、ユーザ入力を受信することができる。
【0055】
ユーザ入力を可能にすることに加えて、電子ディスプレイ18は、1つ以上の表示画素を有するディスプレイパネルを含むことができる。上述したように、電子ディスプレイ18は、表示画素からの発光を制御して、対応する画像データに少なくとも部分的に基づいてフレームを表示することにより、オペレーティングシステムのグラフィカルユーザインタフェース(graphical user interfece)(GUI)、アプリケーションインタフェース、静止画像、又は動画コンテンツなどの、情報の視覚表現を提示することができる。図示するように、電子ディスプレイ18は、処理コア複合体12に動作可能に結合される。このようにして、電子ディスプレイ18は、処理コア複合体12によって生成される画像データに少なくとも部分的に基づいて、フレームを表示することができる。加えて又は代わりに、電子ディスプレイ18は、通信インタフェース(単数又は複数)16及び/又は入力構造体20を介して受信される画像データに少なくとも部分的に基づいて、フレームを表示することができる。
【0056】
理解され得るように、電子デバイス10は、いくつかの異なる形態をとることができる。
図2に示すように、電子デバイス10は、携帯時計30の形態をとることができる。説明の目的で、携帯時計30は、アップル社から入手可能な任意のアップルウォッチ(登録商標)モデルであってもよい。図示のように、携帯時計30は、エンクロージャ32(例えば、筐体)を含む。いくつかの実施形態では、エンクロージャ32は、内部構成要素を物理的破損から保護する及び/又は電磁干渉(例えば、住宅内の構成要素)から遮蔽することができる。ストラップ34は、携帯時計30が腕又は手首に着用されることを可能にすることができる。電子ディスプレイ18は、携帯時計30の動作に関する情報を表示することができる。入力構造体20は、ユーザに、携帯時計30をアクティブ若しくは非アクティブにすること、ユーザインタフェースをホーム画面にナビゲーションすること、ユーザインタフェースをユーザが構成変更可能なアプリケーション画面にナビゲーションすること、音声認識機能をアクティブにすること、音量調節を提供すること、及び/又は振動モードと鳴動モードとの間でトグルすることを可能にすることができる。図示されるように、入力構造体20は、エンクロージャ32の開口部を通してアクセスされてもよい。いくつかの実施形態では、入力構造体20は、例えば、外部デバイスに接続するためのオーディオジャックを含んでもよい。
【0057】
電子デバイス10はまた、
図3に示すように、タブレット装置40の形態をとることができる。説明の目的で、タブレット装置40は、アップル社から入手可能な任意のiPad(登録商標)モデルであってもよい。タブレット装置40のサイズに依存して、タブレット装置40は、携帯電話などのハンドヘルド装置として機能し得る。タブレット装置40は、入力構造体20が貫通して突出し得るエンクロージャ42を含む。特定の実施例では、入力構造体20は、ハードウェアキーパッド(図示せず)を含んでもよい。エンクロージャ42はまた、電子ディスプレイ18を包囲し得る。入力構造体20は、ユーザがタブレット装置40のGUIと対話することを可能にすることができる。例えば、入力構造体20は、ユーザが、リッチ通信サービス(RCS)テキストメッセージ、ショートメッセージサービス(SMS)テキストメッセージをタイプすること、又は電話をかけることを可能にすることができる。スピーカ44は、受信したオーディオ信号を出力することができ、マイクロフォン46は、ユーザの音声をキャプチャすることができる。タブレット装置40はまた、タブレット装置40が別の電子デバイスへの有線接続を介して接続することを可能にする通信インタフェース16を含んでもよい。
【0058】
図4は、電子デバイス10がとることができる別の形態を表すコンピュータ48を示す。説明の目的で、コンピュータ48は、アップル社から入手可能な任意のMacbook(登録商標)又はiMac(登録商標)モデルであってもよい。電子デバイス10はまた、デスクトップコンピュータを含む任意の他のコンピュータの形態をとることができることを理解されたい。
図4に示すコンピュータ48は、電子ディスプレイ18と、キーボード及びトラックパッドを含む入力構造体20とを含む。コンピュータ48の通信インタフェース16は、例えば、ユニバーサルサービスバス(USB)接続を含み得る。
【0059】
いずれの場合も、上述のように、電子デバイス10を動作させて、その電子ディスプレイ18上に画像を表示することによって情報を通信することは、一般に電力を消費する。更に、上述のように、電子デバイス10は、多くの場合、有限量の電気エネルギを蓄積する。したがって、電力消費効率の向上を促進するために、いくつかの実施形態では、電子デバイス10は、画像を表示する際の外部フレームバッファの使用を削減又は排除し、したがって、画像を表示する際にフレームバッファを使用することによって消費される電力を低減し、及び/又は電子ディスプレイ18に受信される画像データの帯域幅を低減する方法として画素内メモリを実装する電子ディスプレイ18を含み得る。一部の場合には、内部フレームバッファ(例えば、電子ディスプレイ18のディスプレイドライバ集積回路などの電子ディスプレイ18内に位置する)は、画素内メモリ技術の代わりに、又は画素内メモリ技術に加えて使用されてもよい。画素内メモリ又は関連技術を実装することにより、電子ディスプレイ18は、より小さい帯域幅の画像データを用いてプログラムされてもよく、電力消費の節約を更に可能にする。更に、画素内又は車載フレームバッファ内のメモリを使用する電子ディスプレイ18は、画素内のメモリなし又は車載フレームバッファなしの電子ディスプレイ18よりも複雑でない設計を有することができる。これらの利点は、新しい画像データがメモリに書き込まれるまで、画素がメモリに送信されたデータを保持するために実現され得る。
【0060】
同様に、画像データの部分は、電子ディスプレイ18に関連付けられた画素のサブセットを一度にプログラムすることができる。表示される画像は、典型的には、電子ディスプレイ18の構成要素によって画像が解釈可能となるように、数値データ又は画像データに変換される。このようにして、画像データ自体は小さな「画素」部分に分割することができ、各部分は、電子ディスプレイ18の画素部分、又は電子ディスプレイ18に対応するディスプレイパネルの画素部分に対応することができる。いくつかの実施形態では、画像データは、赤、緑、青の光の組み合わせによって表され、単一の色を有するように見える1つの画素は、実際には、それぞれ、赤、緑、及び青の光の部分を放出して単一の色を作り出す3つのサブ画素である。このようにして、赤-緑-青の光の組み合わせを定量化する数値又は画像データは、それらの特定のサブ画素に関する画像データの色のルミナンス強度(例えば、輝度)を関連付けるデジタルルミナンスレベル又はグレイレベルに対応することができる。理解されるように、画像内のグレイレベルの数は、通常、特定の電子ディスプレイ18内のグレイレベルを表すために使用されるビット数に依存し、2Nと表され、Nはグレイレベルを表すために使用されるビット数に対応する。例として、電子ディスプレイ18がグレイレベルを表すために8ビットを使用する実施形態では、グレイレベルは、黒又は無光の場合の0から、最大光及び/又は全光の場合の255までの範囲であり、合計で256の潜在的なグレイレベルがある。同様に、6ビットを使用する電子ディスプレイ18は、各サブ画素のルミナンス強度を表すために64グレイレベルを使用することができる。
【0061】
電子ディスプレイ18の画素内にメモリを有することにより、画像データを第2の色に関連付けられた追加のサブ画素に同時に送信する必要なしに、画像データを1つの色に関連付けられたサブ画素に送信することが可能になる。本開示の目的のために、サブ画素は、赤-緑-青の色チャネルに関して論じられ、色チャネルは単一の色のグレイレベルを含む画像データのレイヤであり、追加の色チャネルと組み合わされると真の又は所望の色の画像が作成され、色チャネルの画像データは、色チャネルのサブ画素に送信された画像データに対応する。しかし、青-緑-赤、シアン-マゼンタ-黄、及び/又はシアン-マゼンタ-黄-黒など、色チャネル及び/又はサブ画素の任意の組み合わせを使用してもよいことを理解されたい。
【0062】
図示を助けるために、それぞれ電子デバイス10として実装され得る、画素内メモリを実装しない電子ディスプレイ18に関連付けられたディスプレイシステム50と、画素内メモリを実装する電子ディスプレイ18に関連付けられたディスプレイシステム52とが、
図5に示されている。ディスプレイシステム50は、画像データ56を受信するためのタイミングコントローラ54と、フレームバッファ58と、行ドライバ60と、通信リンク64を介してタイミングコントローラ54に通信可能に結合された列ドライバ62と、列ドライバ62及び行ドライバ60から制御信号を受信して、電子ディスプレイ18上に画像を作成する画素アレイ66と、を含む。更に、ディスプレイシステム52は、画像データ56を受信するためのタイミングコントローラ54と、行ドライバ60と、通信リンク68を介してタイミングコントローラ54に通信可能に結合された列ドライバ62と、列ドライバ62及び行ドライバ60から制御信号を受信して、電子ディスプレイ18上に画像を作成する画素内メモリ技術を実装する画素アレイ69と、を含む。
【0063】
画像を表示する準備において、ディスプレイシステム50は、タイミングコントローラ54において画像データ56を受信してもよい。タイミングコントローラ54は、画像データ56を受信及び使用してクロック信号及び/又は制御信号を決定し、列ドライバ62及び行ドライバ60を介する、画像データ56の画素アレイ66への供給を制御することができる。加えて又は代わりに、いくつかの実施形態では、画像データ56は、フレームバッファ58によって受信される。
【0064】
いずれの場合も、フレームバッファ58は、列ドライバ62及び/又は行ドライバ60に出力される前に画像データ56を記憶するためのタイミングコントローラ54の外部記憶装置として機能することができる。タイミングコントローラ54は、通信リンク64を介して、フレームバッファ58から列ドライバ62及び/又は行ドライバ60に画像データ56を送信してもよい。
【0065】
通信リンク64は、全てのチャネルに関連付けられた画像データ56、例えば、赤のチャネル、緑のチャネル、青のチャネルに関連付けられた画像データ56を、行ドライバ60及び/又は列ドライバ62に同時に送信するのに十分な大きさである(例えば、画像データの送信帯域幅によって決定される)。このようにして、通信リンク64は、赤色チャネル、緑色チャネル、及び青色チャネルの画素アレイ66のそれぞれの画素に関連付けられた画像データ56を同時に通信する。列ドライバ62及び行ドライバ60は、画像データ56に基づく制御信号を画素アレイ66に送信することができる。制御信号に応答して、画素アレイ66は、画像を通信するために、例えば0~255の範囲のグレイレベルで示される様々な光度又は輝度で光を放出する。
【0066】
しかしながら、ディスプレイシステム52は、タイミングコントローラ54において画像データ56を受信する。タイミングコントローラ54は、画像データ56を画素内メモリ画素アレイ69に供給するために使用されるクロック信号を決定するために、画像データ56を使用してもよい。タイミングコントローラ54は、画像データ56に関連付けられたデジタルデータ信号を用いて画素アレイ69のメモリをプログラムするために、画像データ56を行ドライバ60及び/又は列ドライバ62に送信し、デジタルデータ信号は、画素アレイ69の画素の発光輝度/グレイレベルを示す。
【0067】
画素内メモリシステム及び方法を実施することによって、ディスプレイシステム52は、例えば、通信リンク64を介して通信される信号の帯域幅と比較した場合に、通信リンク68を介して通信される信号の帯域幅を低減することができる。いくつかの例では、画像データ56の単一チャネルは、全てのチャネルが画素アレイ66(例えば、赤-緑-青色チャネル)に同時に送信されるのとは対照的に、通信リンク64(例えば、赤色チャネル)を介して送信することができる。このようにして、通信リンク68は、赤色チャネル、緑色チャネル、及び青色チャネルの画素アレイ66のそれぞれの画素に関連付けられた画像データ56を異なる時間に通信し、画像データ56を通信するために使用される信号の全体帯域幅の減少を引き起こす。通信リンク68の全体帯域幅を減少させると、所与の時間により少ないデータ(例えば、画像データの単一チャネル)を処理することが、より多くのデータ(例えば、画像データの3つのチャネル)を処理するよりも消費する処理リソースが少なくなる可能性があるため、電子デバイス10の電力消費の減少につながる可能性がある。
【0068】
画像を表示するための画素内メモリを備えた画素アレイ69の動作について詳しく説明するために、通信リンク68を介して行ドライバ60及び/又は列ドライバ62にリンクされたタイミングコントローラ54を有する、画素内メモリを実装するディスプレイシステム52Aの例が
図6に示されている。ディスプレイシステム52Aは、L行×M列の画素アレイ69を含み、1つ以上の画素70はそれぞれ、電子ディスプレイ18の色チャネルに対応するサブ画素72、例えば、赤色のサブ画素72R、緑色のサブ画素72G、及び青色のサブ画素72Bを含み、サブ画素72の各々は、Nビットまで記憶するメモリ78と、サブ画素72を動作させて光を放出させるドライバ(DRV)80とを含み、これは
図6に示されている。図示したディスプレイシステム52Aは、単に例示することを意図しているに過ぎず、限定するものではないことを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態では、画素アレイ69は、赤-緑-青の色チャネルの代わりに、又はそれに加えて、シアン-黄-マゼンタの色チャネルに対応する様々な量のシアン、黄色、及びマゼンタ色の光を放出するサブ画素72を含んでもよい。
【0069】
ディスプレイシステム52Aの動作を説明すると、タイミングコントローラ54は、画素アレイ69を有する電子ディスプレイ上に表示される次の画像に対応する画像データ56を受信する。タイミングコントローラ54は、画像データ56に応答する制御信号及び/又はクロック信号を生成し、画素70の動作行に関連する信号を行ドライバ60に送信し、画素70の動作列に関連する信号を列ドライバ62に送信する。行ドライバ60は、タイミングコントローラ54から送信された画像データ56に関連付けられた信号に応答して、赤-緑-青(RGB)チャネルごとに放出制御信号82及び書き込み制御信号84を生成する。列ドライバ62はまた、タイミングコントローラ54から送信された画像データ56に関連付けられた信号に応答して、画素70の各々のメモリ78に送信される画像データ86を生成する。列ドライバ62は、一部の実施形態では、画像データ56に関連付けられた信号及び/又は画像データ56に応答して画像データ86を生成することができるが、いくつかの実施形態では、画像データ56は、画素70の各々に画像データ86として送信する。列ドライバ62は、サイズNビットでもあるメモリ78のサイズに一致する各サブ画素72のサイズNビットのデータを生成する。
【0070】
一般に、放出制御信号82、書き込み制御信号84、及び画像データ86の送信を介して、画素70は、光を放出して電子ディスプレイ18上に画像を作成するように動作される。画素70のそれぞれは、行ドライバ60から送信された放出制御信号82のそれぞれの放出制御信号88、書き込み制御信号84のそれぞれの3つの書き込み制御信号90、及び画素70のチャネルに関するそれぞれの画像データ92、例えば、赤色チャネルの画像データのNビット(画像データ-R)92R、緑色チャネルの画像データのNビット(画像データ-G)92G、及び青色チャネルの画像データのNビット(画像データ-B)92Bを受信する。書き込み制御信号84は、画素70のメモリ78が、列ドライバ62によって送信された画像データ86によってプログラムされることを可能にすることができる。更に、放出制御信号82のそれぞれの放出制御信号88は、画素70が光を放出することができるかどうかを制御することができる。放出制御信号88は、列のそれぞれの画素70に送信される。有効化された放出制御信号88は、ドライバ80をアクティブ化して、メモリ78からのデジタル画像データ92を、画素70の光放出部分、例えば、画素70から光を放出させるためにアナログデータ信号を使用するサブ画素72と関連付けられた発光ダイオード(LED)に送信させることができる。図示の実施形態では、画素70の列、例えば、第1の列内の画素70R1C1、R2C1、R3C1からRLC1は、同じ放出制御信号88を受信する。画素70に送信された画像データ92は、画素70に全体的な色及び/又は輝度の光を放出させる。
【0071】
画素70から放出された知覚される色は、画素70の3つのチャネルのそれぞれから放出される光、すなわちそれぞれのサブ画素から放出される光に基づいて変化する。例えば、各サブ画素を輝度0を出力するように動作させると、画素70がオフに見えるようになり、赤色のサブ画素72Rに輝度100%で出力し、緑色のサブ画素72Gに輝度50%で出力し、青色のサブ画素72Bに輝度0%で出力するように動作させると、橙色として知覚される全体的な色を画素70に放出させることができる。したがって、データは、画素70の個々の色チャネルに対応するようにレンダーリングされ、各サブ画素72に送信される。
【0072】
画素70内にメモリ78を実装することにより、画像の所望の提示時間の前に、画像データ92が画素70にプログラムされることが可能になる。いくつかの実施形態では、有効化された書き込み制御信号90は、メモリ78に、記憶された画像データ92をクリア(又は上書き)させ、書き込み制御信号90を有効化しないと、メモリ78に、プログラムされた画像データ92を保持させることができる。例えば、新しい画像データを書き込むために、書き込み制御信号-R 90Rは、赤色のサブ画素72Rのメモリ78をクリアさせ、新しい画像データの書き込み、画像データ-R 92Rのメモリ78へのロードを有効化することができる。この実施例では、書き込み制御信号-B 90Bは有効化されていないため、青色のサブ画素72Bのメモリ78はクリアされず、そのプログラムされた画像データ、画像データ-B 92Bを保持し続ける。メモリ78を画素70内に有することは、メモリ78が、データの全フレームではなく画像データ86の一部が一度に書き込まれることを可能にするため、電子ディスプレイ18上に表示する画像データを通信するために利用可能な帯域幅の使用を改善するので、ディスプレイ技術及び処理技術の改善であり、並びに、
図5を参照して先に説明したように、画像データを処理するために使用される電力消費の改善である。
【0073】
画素アレイ69では、画像データ86は、直接通信可能なカップリング、例えば、通信可能なカップリング94を介して、列ドライバ62からサブ画素72へと通信される。いくつかの実施形態では、多重化回路を使用して、サブ画素72への画像データ86の送信を制御することができ、その結果、多重化制御信号が列ドライバ62によって使用されて、画像データ98のサブ画素72への送信を調停することができ、例えば、そのような調停では、赤色のサブ画素72Rは、青色のサブ画素72B又は緑色のサブ画素72Gと同時に画像データ98を受信しない場合がある。
【0074】
詳しく説明するために、通信リンク68を介して行ドライバ60及び列ドライバ62にリンクされたタイミングコントローラ54を含む、画素内メモリを実装する電子ディスプレイ18に関連付けられたディスプレイシステム52Bの例示的な実施形態が
図7に示されている。
図6に示されるディスプレイシステム52Aと同様のディスプレイシステム52Bは、L行×M列の画素アレイ69を含み、1つ以上の画素70はそれぞれ、サブ画素72、例えば、赤色のサブ画素72R、緑色のサブ画素72G、及び青色のサブ画素72Bを含み、サブ画素72の各々は、Nビットまで記憶するメモリ78と、サブ画素72を動作させて光を放出させるドライバ(DRV)80とを含み、これは
図6に示されている。図示したディスプレイシステム52Bは、単に例示することを意図しているに過ぎず、限定するものではないことを理解されたい。
図6及び
図7の両方に共通であるディスプレイシステム52の機能及び/又は説明は、本明細書に依拠している。
【0075】
図7のディスプレイシステム52Bの例示的な実施形態では、画素アレイ69は、列ドライバ62からサイズNビットの画像データ98を受信する多重化回路96を含む。多重化回路96は、多重制御信号101のそれぞれの多重制御信号(MUX制御信号)100に応答する。MUX制御信号100は、多重化回路96に、画素70のサブ画素72にデータを出力させることができる。このようにして、MUX制御信号100の放出を通じて列ドライバ62は、例えば、通信可能なカップリング94を介して、画素70のサブ画素72(例えば、1つの色チャネル)をプログラムするように動作することができる。画素アレイ69については、サブ画素72回路の様々な実施形態を使用することができる。
【0076】
画素内メモリ技術を実装するサブ画素72の一実施形態の一実施例は、メモリ78、ドライバ80、電流源102、LED103、スイッチ104、及びカウンタ105を含み、サブ画素72は、画像データ98、ビットプレーンクロック106、リセット信号108、共通電圧110、第1の基準電圧112、第2の基準電圧114、及びデータクロック116を含む様々な信号を受信し、これは
図8に示されている。図示したサブ画素72は、単に例示することを意図しているに過ぎず、限定するものではないことを理解されたい。例えば、メモリ78は、12ビットレジスタとして図示されているが、任意の好適な数のビットを記憶する任意の好適なメモリ回路であってもよい。
【0077】
図示されたサブ画素72は、バイナリパルス幅変調発光スキームに従って発光することができる。サブ画素72の動作を説明するために、画像データ98は、例えば、列ドライバ62からメモリ78に送信する。加えて又は代わりに、画像データ92、画像データ56、又は任意の好適な画像データは、記憶のためにメモリ78に送信されてもよい。画像データ98を受信すると、メモリ78は、データクロック116によってクロックインされた画像データ98を記憶する。画像データ98は、任意の所与のビットがゼロ「0」又は1「1」に等しくなり得るようにバイナリデータによって表すことができ、ここで、0はシステムの論理ロー電圧値に対応し、1はシステムの論理ハイ電圧値に対応する。メモリ78は、カウンタ105とビットプレーンクロック106との組み合わせによって生成されたクロック信号に従って、例えば、最下位ビットから最上位ビットの順にビットごとに、画像データ98をスイッチ104に出力することができる。
【0078】
図示のように、ビットプレーンクロック106は、画像データ98内の特定のビットの影響レベルに対応するように時間と共に増加する時間周期を有する。このようにして、画像データ98の最下位ビットは、画像データ98の最上位ビットよりも短いクロック時間周期に関連付けられてもよい。
【0079】
メモリ78が、例えばビットプレーンクロック106の立ち上がりエッジで画像データ98を出力すると、画像データ98は、スイッチ104を操作して開閉させる。0ビットはスイッチ104を開き、LED103に光を放出させない一方で、1ビットはスイッチ104を閉じ、LED103に光を放出させる。スイッチ104の動作は、LED103からの光の放出を変調する方法として、様々な発光周期で発生し、変調が変化するにつれて、サブ画素72の知覚輝度を変化させる。したがって、メモリ78から出力された画像データ98とスイッチ104との関係により、「000000000000」に等しい画像データ98は、LED103に光を放出させない可能性があり、「101011000111」に等しい画像データ98は、LED103をより明るく知覚されるようにする。「101011000111」に等しい画像データ98は、サブ画素72が、スイッチ104が光を放出することを可能にする値である、各論理ハイ値「1」に応答して光を放出するように動作するため、より明るく知覚され得る。発光期間中にスイッチ104が作動する回数が多いほど、時間と共により多くの光が放出されるため、画素はより明るく知覚される(例えば、光は「1」に応答して放出し、「0」に応答して放出しない)。このようにして、画像データ98は、グレイレベルの正確なバイナリ表現であることなく、サブ画素72の所望のグレイレベルから導出され得る。しかしながら、サブ画素72の所望のグレイレベルが、画像データ98を介して送信されるバイナリ表現に実際に等しいシナリオが存在し得ることに留意されたい。
【0080】
スイッチ104が閉じると、共通電圧110と第1の基準電圧112との間に電気的接続が作成される。これにより、電流源102からの電流がLED103を通って送信され、サブ画素72から光が放出されることを可能にする。したがって、サブ画素72の発光期間は、サブ画素72から放出される知覚光を制御するために変更させることができ、発光期間は、メモリ78に記憶された画像データ98のビット配置(例えば、最上位ビット、最下位ビット)に対応し、画像データ98のビットが最上位ビット位置に近いほど、画像データ98のそのビットに対応する発光期間は長くなる。カウンタ105が11までカウントすると、カウンタ105は再スタートし、例えば、最後の最上位ビット放出期間後の次の最下位ビットに対応するように、ビットプレーンクロック106にそのクロック間隔を再スタートさせる。加えて又は代わりに、いくつかの実施形態では、第2の基準電圧114は、LED103から放出される光を制御するために使用される全体的な電流値を変更するために含まれる。例えば、第2の基準電圧114は、より低い電流値を使用してLED103から光を放出させるか、LED103を有効にできるように、電流変化に対するLED103の感度を高めることができる。
【0081】
この発光スキームは、サブ画素72のためのバイナリパルス幅変調発光スキームと呼ばれるが、これは、画像データ98が、サブ画素72の知覚輝度を変化させるようにサブ画素72からの発光を変調するように選択されたバイナリデータであるためである。グラフ118は、バイナリパルス幅変調発光スキームによって引き起こされるサブ画素72の発光期間を示す。バイナリパルス幅変調発光スキームでは、サブ画素72は、光の発光期間を変化させることによって放出される光の知覚輝度を変化させるように動作される。グラフ118に示すように、サブ画素72によって受信された画像データ98は、5ビットのバイナリデータによって表される。したがって、画像データ98が01111に等しいとき、サブ画素72は、最下位ビットの発光期間124Aと、後続のビットの発光期間124B、124C、及び124Dとを有する第1の範囲120に対応する光を放出する。この実施形態では、メモリ78からの画像データ98の最下位ビットは、最初にスイッチ104を動作させるので、最下位ビットは第1の発光期間124Aに時間的に対応する。したがって、第1の発光期間124Aと発光期間124Bとの間に発光期間がないことから分かるように、スイッチ104を操作するためのビットの送信の間に、発光は一時的に停止する。更に、画像データ98が11111に等しいとき、サブ画素72の発光期間は、第1の範囲120に最上位ビットに対応する最後の発光期間124Eを加えたものに等しい第2の範囲122に対応する(例えば、最上位ビットがここで1として有効になるため)。
【0082】
バイナリパルス幅変調発光スキームに従う場合、01111のデータを有する画像データ98は、電子ディスプレイ18の視聴者によって光がどのように知覚されるかにより、11111のデータを有する画像データ98よりも明るくないと知覚される。これは、全発光サイクル中に発生する発光期間が多いほど(例えば、11111である画像データ98中の全ての1によって表されるように)、サブ画素72から放出される光はより明るく知覚されるからである。したがって、サブ画素72が第1の範囲120に加えて最後の発光期間124Eのために放出される場合(例えば、画像データ98の最上位ビットが1である場合)、サブ画素72は、第1の範囲120だけ発光するサブ画素72よりも、電子ディスプレイ18上でより明るく知覚され得る。
【0083】
メモリ78、ドライバ80、電流源102、LED103、スイッチ104、カウンタ130、及びコンパレータ132を含み、サブ画素72が、画像データ98、グレイレベルクロック134、共通電圧110、第1の基準電圧112、第2の基準電圧114、及びデータクロック116を含む様々な信号を受信する、サブ画素72の一実施形態の別の実施例は、
図9に示されている。図示したサブ画素72は、単に例示することを意図しているに過ぎず、限定するものではないことを理解されたい。例えば、メモリ78は、8ビットレジスタとして図示されているが、任意の好適な数のビットを記憶する任意の好適なメモリ回路であってもよい。
【0084】
画素内メモリを有する図示されたサブ画素72は、単一のパルス幅発光スキームに従って発光することができる。サブ画素72の動作を説明するために、画像データ98は、記憶のために例えば、列ドライバ62からメモリ78に送信する。加えて又は代わりに、画像データ92、画像データ56、又は任意の好適な画像データは、記憶のためにメモリ78に送信されてもよい。いくつかの実施形態では、画像データ98は、データクロック116によって、例えば、データクロック116の立ち上がりエッジでメモリ78にクロックインされてもよい。サブ画素72に通信される画像データ98は、サブ画素72が光を放出する所望のグレイレベルに対応し得る。メモリ78に記憶された画像データ98を使用して、コンパレータ132は、カウンタ130によって表される現在の数が、メモリ78内の画像データ98以下であるかどうかを判定する。換言すれば、カウンタ130は、画像データ98によって示される数までカウントし、カウンタ130によって表される数が、例えば、画像データ98によって示される数以下であるという条件を満たすことに応答して、コンパレータ132は、条件が満たされるとスイッチ104を閉じる制御信号を出力する。条件が満たされない場合、コンパレータ132は制御信号を出力せず、スイッチ104を開く。加えて又は代わりに、コンパレータ132は、非アクティブ化制御信号を有効化して、スイッチ104を開ける。例えば、メモリ78が、数181に対応する10110101のバイナリシーケンスを記憶する場合、コンパレータ132は、カウンタ130が数181までカウントしたかどうかをチェックし、カウンタ130が数181を超えると、コンパレータ132は、スイッチ104を開く信号を送信して、発光を停止する。
【0085】
スイッチ104が閉じると、共通電圧110と第1の基準電圧112との間に電気的接続が作成される。これにより、電流源102からの電流がLED103を通って送信され、サブ画素72から光が放出される。したがって、サブ画素72の発光期間は、画像データ98によって示される数を変更することにより、サブ画素72から放出された知覚光を制御するために変更することができる。加えて又は代わりに、いくつかの実施形態では、第2の基準電圧114は、LED103から放出される光を制御するために使用される全体的な電流値を変更するために含まれる。例えば、第2の基準電圧114は、より低い電流値を使用してLED103から光を放出させるか、LED103を有効にできるように、電流変化に対するLED103の感度を高めることができる。
【0086】
カウンタ130は0から255までカウントし、グレイレベルクロック134、例えば、グレイレベルクロック134の立ち上がりエッジに基づいて増分する。グレイレベルクロック134の周期は、電子ディスプレイ18のグレイレベルの増分間の時間差、例えば、グレイレベル100の発光とグレイレベル101の発光との間の発光の差を表す。このようにして、カウンタ130は、メモリ78に記憶された画像データ98によって表される数までカウントし、その後、所望のグレイレベルに対応する時間周期で発光させる。カウンタ130は、メモリ78に記憶された画像データ98によって表される数を超えて、最大値、例えば、255までカウントし続けてもよく、最小値、例えば0でカウントを再開してもよい。したがって、いくつかの実施形態では、カウンタ130のカウント範囲は、カウンタ130の設計を通じて、例えば、カウンタ130に含まれるいくつかのレジスタ及び/又は論理構成要素を通じて定義されてもよい。カウンタ130が0でカウントを再開する時までに、追加の画像データ98をメモリ78に記憶して、追加の画像データ98に関連付けられたグレイレベルの次の発光期間の比較を開始することができる。
【0087】
この発光スキームに従うことにより、サブ画素72は、単一パルス幅変調発光スキームに従うことができる。単一パルス幅変調発光スキームに従うサブ画素72からの光の放出の表現がグラフ136に示されている。グラフ136は、実際の発光期間138及び全発光期間140を含む。全発光期間140は、画像データ98として送信される最大数、例えば255によって表される発光の合計長さに対応し、サブ画素72から放出される光の最大知覚輝度に対応してもよい。実際の発光期間138は、例えばカウンタ130から画像データ98として送信される最大値未満の数に従って、サブ画素72が光を放出した期間に対応する。カウンタ130は、全発光期間140によって表される時間を受けて0から255まで増分するが、コンパレータ132は、実際の発光期間138によって表される時間の間、光を放出することを可能にする。このようにして、サブ画素72は、様々な知覚輝度の光を放出することができる。
【0088】
メモリ78、ドライバ80、電流源102、LED103、スイッチ104、アキュムレータ150、及び加算器152を含み、サブ画素72が、放出クロック154、画像データ98、共通電圧110、第1の基準電圧112、第2の基準電圧114、及びデータクロック116を含む様々な信号を受信する、サブ画素72の一実施形態の別の実施例は、
図10に示されている。図示したサブ画素72は、単に例示することを意図しているに過ぎず、限定するものではないことを理解されたい。例えば、メモリ78は、8ビットの画像データ98を記憶することができるものとして図示されているが、任意の好適な数のビットを記憶する任意の好適なメモリ回路であってもよい。
【0089】
画素内メモリを有する図示されたサブ画素72は、パルス密度変調発光スキームに従って発光することができる。パルス密度変調発光スキームでは、各パルスは、一定の発光及び一定の発光期間を有するが、パルス間の可変分離間隔を有し、サブ画素72から放出されるより明るい光は、同じ期間中のより多くのパルス数に対応する。パルス密度変調発光スキームのサブ画素72の動作を説明するために、画像データ98は、記憶のために例えば、列ドライバ62からメモリ78に送信する。加えて又は代わりに、画像データ92、画像データ56、又は任意の好適な画像データは、記憶のためにメモリ78に送信されてもよい。サブ画素72に送信された画像データ98は、サブ画素72が光を放出する所望のグレイレベルに少なくとも基づいて生成される。
【0090】
画像データ98を受信すると、メモリ78は、データクロック116に従って画像データ98を記憶し、例えば、データクロック116の各立ち上がりエッジで、画像データ98のビットをビットごとにロードする。メモリ78は、アキュムレータ150に記憶されたバイナリデータに追加される画像データ98を出力する。アキュムレータ150は8ビットアキュムレータとして示されているが、任意の好適なアキュムレータ又はレジスタを使用してデータを一時的に記憶してもよいことを理解されたい。加算器152は、放出クロック154、例えば、放出クロック154の立ち上がりエッジに応答して、画像データ98及びアキュムレータ150のバイナリデータのバイナリ加算を実行することができる。加算器152からの合計は、次の画像データ98と共に使用するためにアキュムレータ150に記憶するために送信され、キャリービットがスイッチ104を開閉するために使用される。
【0091】
スイッチ104が閉じると、共通電圧110と第1の基準電圧112との間に電気的接続が作成される。これにより、電流源102からの電流がLED103を通って送信され、一般に、サブ画素72から光が放出されることを可能にする。このようにして、放出クロック154によって生成されたパルスと、加算からキャリービットを送信する加算器152との間の可変分離間隔は、サブ画素72からの光の放出を変化させることに寄与することができる。したがって、サブ画素72の発光パルスを分離する間隔は、サブ画素72から放出された光を制御するように変化させることができ、より明るい光は、パルスを分離するより小さい間隔に応答して放出することができる(例えば、より高い密度のパルスは、LED103から放出されたより明るい知覚光に対応する)。加えて又は代わりに、いくつかの実施形態では、第2の基準電圧114は、LED103から放出される光を制御するために使用される全体的な電流値を変更するために含まれる。例えば、第2の基準電圧114は、より低い電流値を使用してLED103から光を放出させるか、LED103を有効にできるように、電流変化に対するLED103の感度を高めることができる。
【0092】
グラフ156は、パルス密度変調発光スキームによって引き起こされる発光パルス及びパルス間の可変分離間隔を示す。パルス密度変調発光スキームでは、サブ画素72は、サブ画素72から放出される全光を変化させるために、異なる長さの無放出間隔で分離されたパルスを放出する。グラフ156に示されるように、画像データ98は、サブ画素に発光パルス158を放出させ、無発光間隔160の時間周期にわたって発光しないようにすることができる。例えば、発光パルス162は、発光間隔160よりもそれぞれの発光パルスを分離するより短い無発光間隔を有し、したがって、サブ画素72のLED103は、発光パルス158によって、LED103から放出された光よりも明るく知覚される発光パルス162の光を放出することができる。
【0093】
したがって、要約すると、画素内メモリ技術を使用することにより、タイミングコントローラ54は、全てのサブ画素72に画像データを同時にプログラミングするのではなく、画像データ98のより小さな部分で画像データ98をディスプレイシステム52にプログラムすることができる。図示するために、1つ以上のメモリ78に記憶するための画像データを送信するための準備のために、ディスプレイシステム52内で送信される信号のタイミング図は、赤色の画像データ送信期間174R、緑色の画像データ送信期間174G、青色の画像データ送信期間174B、1つ以上のコピー期間176、及び1つ以上の有効期間178を図示し、これは
図11に示されている。
【0094】
図示のように、列ドライバ62は、1つ以上の赤色のサブ画素72Rの1つ以上のメモリ78への赤色のデータのコピーを開始する信号を受信してもよい。信号を受信すると、列ドライバ62は、赤色のデータを赤色のサブ画素72Rに送信する準備のために、コピー期間176に入ることができる。コピー期間176の間、列ドライバ62は、例えば、行デコーダなどの内部回路を介して、ディスプレイシステム52の画素70に関連付けられた多重化回路96を有効にする準備をすることができる。列ドライバ62又は他の好適な回路は、多重化回路96を動作させて、赤色のサブ画素72Rのメモリ78のプログラミングを可能にすることができ、例えば、多重化制御信号101を有効化及び/又は無効化することによって、青色のサブ画素72B及び緑色のサブ画素72Gのメモリ78のプログラミングを許可しないように多重化回路96を動作させることができる。このようにして、赤色の画像データは、赤色のサブ画素72Rに対応するメモリ78に送信及び記憶されてもよい。コピー期間176の終了時に、列ドライバ62は、赤色の画像データ送信期間174Rの間に、赤色の画像データを赤色のサブ画素72Rに送信してもよい。送信された赤色の画像データは、新しい赤色の画像データでプログラムされる赤色のサブ画素72Rのそれぞれのメモリ78に送信される。赤色の画像データを赤色のサブ画素72Rに送信すると、列ドライバ62及び行デコーダは、緑色の画像データ及び青色の画像データについて、記載のプロセスを繰り返すことができ、各画素70に関連付けられた様々な色チャネルの選択的プログラミングを可能にする。
【0095】
一般に、サブ画素72は、列ドライバ62及び/又は行ドライバ60などからの1つ以上の制御信号を受信することによって光を放出するように動作される。行ドライバ60及び列ドライバ62は、サブ画素72の電流ドライブなどのサブ画素72の構成要素を制御するための制御信号を使用することによって、サブ画素72の動作を制御することができる。上述のように、列ドライバ62は、少なくともサブ画素72への画像データの送信を担当することができ、行ドライバ60は、サブ画素72に送信する発光を制御するための1つ以上の制御信号を担当することができる。サブ画素72は、トランジスタなどの、これらの制御信号及び画像データに応答する任意の好適な制御可能な要素を含んでもよく、その一例は、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)である。しかしながら、薄膜トランジスタ(TFT)、p型及び/又はn型MOSFET、並びに他のトランジスタ型を含む、任意の他の好適な種類の制御可能な要素を使用することもできる。
【0096】
いくつかの実施形態では、行ドライバ60及び/又は列ドライバ62は、初期化プロセス、充電プロセス、プログラミングプロセス、及びサブ画素72への発光プロセスを実行して、電子ディスプレイ18に画像を表示する準備をすることができる。これらのプロセスを実行することにより、電子ディスプレイ18の行ドライバ60及び/又は列ドライバ62は、プログラミングされるサブ画素72を初期化することができ、プログラミングのためにコンデンサを充電することができ、サブ画素72に光を放出させるように設計されたドライブ電流に対応する信号でサブ画素72をプログラムすることができ、画像データがサブ画素72からの光の放出を制御できるようにすることができる。いくつかの実施形態では、電流ドライブは、サブ画素72内にドライブ電流を生成することを担当することができる。
【0097】
電流ドライブを有するサブ画素回路を詳しく説明するのを助けるために、初期化トランジスタ(MINI)220、駆動トランジスタ(MDR)222、選択トランジスタ(MSEL)224、スイッチングトランジスタ(MS)226、リセットトランジスタ(MRST)228、LED230などの発光部分、コンデンサ232、及び自動ゼロトランジスタ(MAZ)234を含むサブ画素72の一実施形態が
図12に示されている。図示したサブ画素72は、例示することを意図するものであり、限定するものではないことを理解されたい。例えば、行ドライバ60及び列ドライバ62は、本明細書では、画像データ及び電子ディスプレイ18に次の画像を表示することに関連する制御信号を出力するものとして説明されているが、次の画像を表示するために、任意の好適な構成要素を使用して制御信号を放出することができることを理解されたい。更に、
図12に示される回路は、サブ画素72及び/又は画素70内に実装される回路の一例に過ぎず、限定として解釈されるべきではない。例えば、電圧駆動回路(例えば、電圧ドライブ)は、電流駆動回路(例えば、電流ドライブ)の代わりに、サブ画素72と共に使用されてもよい。
【0098】
初期化プロセスの間、行ドライバ60は、リセット制御(CSreset)信号235を有効にし、自動ゼロ制御(CSauto.zero)信号237を無効にすることができる。CSreset信号235は、MRST228に送信され得る。CSreset信号235を受信したことに応答して、MRST228はアクティブ化し、第1の画像の表示からの残留信号のサブ画素72からの排出を許可することができる。これらの残留信号は、システム接地又はシステム基準電圧などの、残留信号(例えば、0ボルト)の排出を促すように設計された電圧リセット(Vreset)信号239に結合されたノードに排出することができる。更に、行ドライバ60は、選択制御(CSselect)信号241を有効にすることができる。CSselect信号241は、MSEL224に送信され得る。CSselect信号241を受信したことに応答して、MSEL224はアクティブ化し、電圧データ(Vdata)信号242をコンデンサ232のノードに送信することを許可することができる。初期化プロセスを完了するために、行ドライバ60はまた、初期化制御(CSinitialization)信号243を有効にすることができる。CSinitialization信号243は、MINI220に送信され得る。CSinitialization信号243を受信したことに応答して、MINI220はアクティブ化し、コンデンサ232の初期化が発生することを許可することができる。この状態で、コンデンサ232は、Vdata信号242と初期化電圧(Vinitialization)信号244との間の電圧差に対応する電圧で充電することができる。したがって、電圧差は、初期化に干渉し得る、又はLED230からの意図しない光の放出を引き起こし得る追加信号を受信することからサブ画素72を保護しながら、コンデンサ232を初期化するための所望の電圧レベルに基づいて、Vdata信号242及びVinitialization信号244のための異なる値を選択することによってプログラムされてもよい。行ドライバ60は、行ドライバ60がCSinitialization信号243を無効にしてMINI220を非アクティブ化させるまで、初期化プロセスを継続することができる。
【0099】
初期化プロセスの後、行ドライバ60は、MINI220及びMRST228が非アクティブである間に充電プロセスを実行してもよい。充電プロセス中、MAZ234及びMINI220は非アクティブのままであり、MSEL224はアクティブ化されたままである。MSEL224がアクティブ化されている間、コンデンサ232は、Vdata信号242及び基準電圧(Vreference)信号246に基づいて充電される。コンデンサ232を充電することにより、MSEL224が非アクティブである間であっても、ドライブ電流がMDR222を通って送信されることを可能になり得る。いくつかの実施形態では、コンデンサ232は、MDR222が発光プロセス全体にわたってアクティブなままであるように、Vdata信号242の電圧値を記憶し、サブ画素72が、発光のためにLED230を通る一定のドライブ電流を生成することを可能にする。このように、ドライブ電流は、MS226がアクティブである間にLED230からの光の放出を可能にするので、サブ画素72は電流ドライブを有する。
【0100】
プログラミングプロセスの間、行ドライバ60は、CSauto.zero信号237がMAZ234のアクティブ化を引き起こすことを可能にし得る。MAZ234がアクティブ化すると、MS226のソースノードの電圧値がMDR222のゲート電圧(Vg)245の電圧値に等しくなるように、コンデンサ232のノードとMS226のソースノードとの間に電気的なカップリングが形成される。MS226のソースノードの電圧を増加させてVg245の電圧値に等しくするのに十分な期間の後、行ドライバ60は、CSauto.zero信号237を無効化して、MAZ234を非アクティブ化させることができる。この状態で、サブ画素72は、MS226のアクティブ化時にLED230へと送信する準備ができた電気信号でプログラムされる。すなわち、この状態では、サブ画素72は、MS226を有効化するCSimage.data信号247に応答して、プログラムされた信号を介して生成されたドライブ電流を送信する準備ができている。
【0101】
プログラミングプロセスが完了すると、行ドライバ60は、サブ画素72を操作して、発光プロセスを実行することができる。発光プロセスの間、サブ画素72は、例えば、列ドライバ62からMS226に送信された画像データ制御(CSimage.data)信号247に従って光を放出する。サブ画素72は、サブ画素72を介して表示するための画像データを生成及び/又は生成することができる電子デバイス10の任意の好適な構成要素からCSimage.data信号247を受信することができる。MS226は、例えば、有効化されたCSimage.data信号247に応答して、MS226を切り替えるのに十分な値(例えば、MS226のソースノードにおけるプログラムされた電圧及びMS226の閾値電圧を克服するのに十分大きい)を有する電圧の論理ハイビットをアクティブ化する。MS226のアクティブ化時に、MS226のソースノードに記憶された電圧は、LED230を通るドライブ電流として送信する。ドライブ電流がLED230の閾値電圧を超える場合、LEDの閾値電圧は、LEDから光が放出される以上の電圧値を表し、したがって、LED230は、ドライブ電流の値に少なくとも部分的に基づいて光を放出することができる。
【0102】
理解されるように、CSimage.data信号247は、画像(例えば、第2の画像)を伝達するために特定のグレイレベルで発光するようにサブ画素72を操作するために使用される画像データを表すバイナリ及び/又はデジタルデータであり得る。前述のように、サブ画素72は、様々な発光スキームに従って動作することができ、したがって、MS226に送信されるCSimage.data信号247は、実施形態間で異なり得る。しかしながら、実施形態にわたって、CSimage.data信号247は、ディスプレイに表示される画像から導出される。更に、CSimage.data信号247の有効化及び/又は無効化は、少なくとも部分的にLED230に光を放出させるか、又は光を放出させないようにし、したがって、CSimage.data信号247がサブ画素72からの光の放出を変調することを可能にする。
【0103】
放出プロセスが完了すると、行ドライバ60は、CSselect信号241を無効にし、CSreset信号235を有効にして、MSEL224の非アクティブ化及びMRST228のアクティブ化を引き起こすことができる。MSEL224が非アクティブにされると、コンデンサ232がもはや電荷を受け取らず、発光プロセスからの残留信号がMRST228の有効化によって排出されるので、サブ画素72はもはや光を放出するように動作することができない。
【0104】
記載のサブ画素72は、サブ画素72が、LED230を駆動して光を放出するか又は光を放出しない一次電流を有するので、電流ドライブ画素と見なされる。サブ画素72からの発光のタイミングを制御する様々な制御信号に応答して、MS226を介して一次又はドライブ電流を送信する。記載のサブ画素72回路は、デジタル出力が、アナログ出力に更に変換することなく、LED230からの発光を制御することができる方法を含む特定の利点を有し得る。更に、コンデンサ232を含めることにより、基板バイアス効果からのサブ画素72に関連付けられた閾値電圧の変化、いくつかのトランジスタのゲートに電圧を印加することに関連付けられた副作用を補償することができる。
【0105】
サブ画素72に対する更なる改善は、
図12のサブ画素72の電流ドライブ構造に加えて電圧ドライブが含まれる場合に生じ得る。発光プロセスの開始時に、電圧ドライブが一定期間有効にされて、LED230のアノードへの増幅を提供して、光の初期放出を容易にし、LED230のアノードを増幅することなく、より弱いドライブ電流を使用して発光を可能にすることができる。LED230が順方向バイアス領域内で動作し得るため、より小さいドライブ電流値を使用してLED230を駆動して発光させることができ、又は、LED230の動作領域は、電圧ドライブによって提供される増幅のために、電流の小さい変化に対してより敏感である。
【0106】
図示するために、電流ドライブ270及び電圧ドライブ272を含み、メモリ78を有するハイブリッドドライブを有するサブ画素72の第2の実施形態が
図13に示されている。図示したサブ画素72は、例示することを意図するものであり、限定するものではないことを理解されたい。例えば、電流ドライブ270及び電圧ドライブ272は、サブ画素72内の別個の要素として示されているが、ドライブの一方又は両方は、前述のドライバ80に含まれてもよい。
【0107】
行ドライバ60及び/又は列ドライバ62は、制御信号を有効化及び/又は無効化することによって、サブ画素72を操作して光を放出させることができる。行ドライバ60及び/又は列ドライバ62は、制御信号を使用して、初期化プロセス、充電プロセス、プログラミングプロセス、及びサブ画素72の発光プロセスを含む、サブ画素72に発光させる様々なプロセスを実行して、表示する画像に対応する画像データの表示を可能にすることができる。
【0108】
行ドライバ60及び/又は列ドライバ62によって放出される制御信号と
図13のサブ画素72の相互作用を図示するのを助けるために、Vdata信号242、CSinitialization信号243、CSselect信号241、CSauto.zero信号237、CSimage.data信号247、CSselect信号280、及びCSreset信号235を含む表示に使用される信号に対応するタイミング
図279が
図14に示されている。タイミング図は例示的であることを意図しており、限定するものではなく、例えば、
図14に示す制御信号は、サブ画素72内に実装されるよりも多い又は少ない制御信号を表し得ることを理解されたい。
【0109】
上述の初期化プロセスは、時間周期282に対応する。時間周期282の間、行ドライバ60は、Vdata信号242に高電圧を提供することができ、初期化プロセスの持続時間の間CSinitialization信号243を有効にすることができ、時間周期284の間CSselect信号241を有効にすることができ、CSauto.zero信号237を無効にすることができ、CSreset信号235を無効にすることができ、CSselect信号280を無効にすることができる。
【0110】
図13に戻って参照すると、初期化プロセスを実行するために行ドライバ60によって出力される制御信号は、前述のように、様々なスイッチング要素のアクティブ化及び/又は非アクティブ化を引き起こす。
図14の制御信号をサブ画素72に実装することにより、有効化されたCSinitialization信号243に応答してMINI220がアクティブ化され、有効化されたCSselect信号241に応答してMSEL224がアクティブ化され、無効化されたCSauto.zero信号237に応答してMAZ234が非アクィブ化され、無効化されたCSreset信号235に応答してMRST228が非アクティブ化され、無効化されたCSselect信号280に応答して電圧ドライブスイッチング要素(MVD)285が非アクティブ化される。この構成により、Vdata信号242とVinitialization信号244との間の電圧値の差がコンデンサ232を充電することを可能にする。行ドライバ60は、行ドライバ60がCSinitialization信号243を無効にして、MINI220を非アクティブ化し、したがって初期化が終了するまで、初期化プロセスを継続することができる。
【0111】
図14に戻って参照すると、タイミング
図279は、初期化プロセスの後に、行ドライバ60が、CSinitialization信号243を無効にして、サブ画素72への充電プロセスを実行することを示している。充電プロセス中、Vdata信号242、CSauto.zero信号237、CSimage.data信号247、CSselect信号280、及びCSreset信号235は、それらの前の状態に留まる。タイミング
図279は、例えばサブ画素72及び/又は電子デバイス10のバイナリデータにおける論理ハイ値に対応する、サブ画素72回路(DVDD)の高電圧レベルでのVdata信号242を示す。いくつかの実施形態では、DVDDは、Vreference信号246の電圧値に等しい。
【0112】
図13に戻って参照すると、行ドライバ60によって出力される制御信号は、様々なスイッチング要素をアクティブ化及び/又は非アクティブ化して、充電プロセスを実行する。CSinitialization信号243を無効化及びMINI220を非アクティブかすると、コンデンサ232は、Vdata信号242及びVreference信号246に基づいて充電する。コンデンサ232を充電することにより、MSEL224が非アクティブ化である間であっても、発光プロセスの間、電流ドライブ270を使用し続けることが可能になり得る。いくつかの実施形態では、コンデンサ232は、MDR222が発光プロセス全体にわたってアクティブなままであり得るように、充電プロセス後にVdata信号242の電圧値を保持し、電流ドライブ270が、発光のためにLED230を通る一定のドライブ電流を生成することを可能にする。
【0113】
コンデンサ232を充電するのに好適な設定期間の後、行ドライバ60はプログラミングプロセスを実行することができる。
図14を簡単に参照すると、プログラミングプロセスを実行するために行ドライバ60は、時間周期286の間CSauto.zero信号237を有効にし、Vinitialization信号243、Vdata信号242、CSimage.data信号247、CSselect信号280、及びCSreset信号235を、それらの前の状態で保持する。図示のように、行ドライバ60はまた、プログラミングプロセス中の時間周期288の間、Vdata信号242として接地電圧(GND)を送信する。GNDは、ゼロボルト、又は電子ディスプレイ18、電子デバイス0、及び/又はサブ画素72に関連付けられた任意の好適な接地基準電圧に等しくてもよい。
【0114】
図13に戻ると、有効にされたCSauto.zero信号237に応答して、MAZ234がアクティブ化する。MAZ234がアクティブ化すると、MS226のソースノードの電圧値がVg245の電圧値に等しくなるように、コンデンサ232のノードとMS226のソースノードとの間に電気的なカップリングが形成される。時間周期286の後、行ドライバ60は、CSauto.zero信号237を無効化し、MAZ234は非アクティブ化する。この状態で、サブ画素72は、MS226のアクティブ化時にLED230へと送信する準備ができた電気信号でプログラムされる。すなわち、この状態では、サブ画素72は、MS226を有効化するCSimage.data信号247に応答して、プログラムされた信号を介して生成されたドライブ電流を送信する準備ができている。MS226のソースノードがVg245電圧でプログラミングされると、行ドライバ60はGNDに等しいVdata信号242を送信し、時間周期284の終了時に、CSselect信号241を無効にして、MSEL224を非アクティブにする。プログラミングプロセスの完了時に、行ドライバ60は、制御信号を有効化及び/又は無効化して、発光プロセスを実行することができる。
【0115】
図14を参照すると、発光プロセス中に、行ドライバ60は、Vdata信号242をDVDDに戻してもよく、CSinitialization信号243を無効化し続けてもよく、CSselect信号241を無効化し続けてもよく、時間周期290の間CSimage.data信号247を有効にしてもよく、時間周期292の間CSselect信号280を有効にしてもよく、CSreset信号235を無効化し続けてもよい。図示のように、CSselect信号280は、CSimage.data信号247と同時に有効化されるが、CSimage.data信号247よりも早く無効化される。これは、CSselect信号280がスイッチング要素を作動させて、サブ画素72のLED230のアノードに増幅を提供するように作用するからである。
【0116】
図示のために
図13に戻ると、サブ画素72の電圧ドライブスイッチング要素(MVD)285は、CSselect信号280の有効化に応答してアクティブ化し、電圧ドライブ272を作動させる。MVD285がアクティブになったことに応答して、基準電圧(Vreference)信号300は、CSimage.data信号247が第1の送信されたCSimage.data信号247のためにスイッチングトランジスタ(MS)302及びMS226を有効化すると、LED230のアノードに送信する。これにより、Vreference信号300は、LED230のアノードで送信し、MS226のソースからのより小さいプログラム値を有効化するか、又は「増幅する」して、LED230からの光の放出を引き起こす。増幅は、時間周期292の間継続することができ、時間周期292の終了時に、行ドライバ60は、CSselect信号280を無効にして、MVD285及びMS302の非アクティブ化を引き起こす。
【0117】
一般に、発光プロセスは、時間周期290の間継続することができ、増幅は、より短い期間、例えば、時間周期292の間持続する。発光プロセス中、サブ画素72は、MS226のアクティブ化に応答して、LED230を通るドライブ電流を送信するようにプログラムされる。前述したように、サブ画素72のメモリ78は、デジタルデータを記憶し、デジタルデータを出力する。記載されたハイブリッドドライブを介して、記憶されたデジタルデータは、オーバーヘッドがほとんどなく、電力消費が増加しない、サブ画素72からの光の発光を制御する制御信号に転じるデジタルデータとしてメモリ78から送信される。増幅の終わりに、いくつかの実施形態では、サブ画素72は、時間周期294などの持続時間にわたってCSreset信号235を有効化することによってリセットされ得る。したがって、LED230から放出された光は、画像に関連するグレイレベルを通信するために、
図8から
図10で先に説明したように、様々な発光スキームに従うことができるが、それは、メモリ78から出力されたバイナリデータが、LED230を介して放出された光を変調するように作用するためである。
【0118】
サブ画素72のアノード電圧に対する「増幅」の効果を示すために、例示的なCSimage.data信号350、LED230のアノードにおける電圧に対応する電圧信号352、ハイブリッドドライブを実装しないサブ画素72のためのLED230を通る電流に対応する電流信号354を示すグラフ348が
図15に示されている。図示したタイミング図は、例示することを意図するものであり、限定するものではないことを理解されたい。
【0119】
このシミュレーションでは、CSimage.data信号350として、より広いバイナリパルスを提供することによって、バイナリパルス幅変調発光スキームを試験した。グラフ348に示されるシミュレーション結果は、一般に、2つの部分を有する。第1の部分356は、より遅い発光応答時間に対応することができ、第2の部分358は、通常の発光応答時間に対応することができ、発光応答時間は、一般に、印加される電圧に対するLED230の相対的な応答性を指す。LED230のようなLEDは、LEDのアノードとカソードとの間の電圧の差に基づいて伝導するように動作することも注目に値する。アノードとカソードとの間の電圧差が閾値電圧よりも大きい場合、LEDは、LEDを通って送信される電流の値に従って光を放出するように動作する。グラフ348では、電流信号354は、一般に、LED230の発光に対応してもよく、電流信号354の値がCSimage.data信号350の状態と近くなるほど、LED230の発光応答時間は良好になる。グラフ348では、LED230のアノード電圧に対する遅い電荷効果の影響は明らかである。第1の部分356の間、第2の部分358の間の電流信号354の振幅とCSimage.data信号350との一般的な整合と、第1の部分356の間のその一般的な結合の欠如によって示されるように、電流信号354は、第2の部分358よりもCSimage.data信号350の状態変化への応答が少ないように見える。発光期間の開始時にアノードを増幅することは、アノード電圧の遅い電荷効果を低減又は排除することができる。
【0120】
比較のために
図16に進むと、例示的なCSimage.data信号350、LED230のアノードにおける電圧に対応する電圧信号374、ハイブリッドドライブを有するサブ画素72のためのLED230を通る電流に対応する電流信号376を示すグラフ370が
図16に示されている。図示したタイミング図は、例示することを意図するものであり、限定するものではないことを理解されたい。例えば、CSimage.data信号350は、バイナリパルス幅変調発光スキームに従うことが示されているが、任意の好適な発光スキームは、以下に記載されるような応答性に対する同じ改善を引き起こし得る。
【0121】
このシミュレーションでは、グラフ348と同様に、CSimage.data信号350として、より広いバイナリパルスを提供することによって、バイナリパルス幅変調発光スキームを試験した。しかしながら、グラフ348とは異なり、グラフ370は、電流信号376がCSimage.data信号350の変化に応答することを示している。この改善された応答性は、少なくとも部分的に、サブ画素72に電圧ドライブ272を追加することによるものである。ハイブリッドドライブの電圧ドライブ272は、LED230のアノードを「増幅」するため、LED230のアノードにおける電圧のより小さな変化は、グラフ348の第2の部分358の同じ及び/又は同様の応答性を引き出すことができる。したがって、グラフ370は、サブ画素72にハイブリッドドライブを少なくとも実施することによって提供される、ディスプレイ技術に対する利益及び改善を示す。
【0122】
上述のように、画素内メモリ技術を実装するディスプレイは、本開示で前述した利点を達成するために、様々な画素回路実施形態及び様々なメモリ回路実施形態を実装することができる。例示的な実施形態は、バイナリパルス幅発光スキームをサポートするメモリ回路であり、メモリ回路に記憶されたデジタルデータは、画素からの光の放出を制御するために駆動回路に出力される。助言として、バイナリパルス幅放出スキームは、クロック信号、例えばビットプレーンクロックと連携して機能し、メモリ回路から送信されるデジタルデータの様々な部分に寄与重みを割り当てる。いくつかの実施形態では、クロック信号は、記憶されたデジタルデータをメモリ回路から出力するためにレジスタをクロックするために使用される。しかしながら、いくつかの実施形態では、システムクロック及び/又は行ドライバ60は、発光有効化信号が有効化される時間の長さを通じて、発光持続時間を制御することができる。
【0123】
発光有効化信号を介した発光の制御を容易にするメモリ回路を図示するのを助けるために、メモリ回路400Aアナログ駆動回路402、及び発光回路404を含むサブ画素72が
図17に示されている。サブ画素72は、例示することを意図するものであり、限定するものではないことを理解されたい。例えば、メモリ回路400Aは、12ビットのデジタルデータを記憶するものとして示されているが、12ビットを超える又は12ビット未満のデジタルデータを記憶する回路などの任意の好適なメモリ回路が使用されてもよい。
【0124】
メモリ回路400Aは、書き込み可能トランジスタ(MWR)406、1つ以上のインバータ対408、及び送信選択トランジスタ(MSEL)410を含み得る。メモリ回路400Aは、例えば、列ドライバ62からデジタルデータ(データ)412を受信及び記憶する。DATA412を記憶するメモリ回路400Aの前に、行ドライバ60は、書き込み可能な制御信号(write_en)414を有効にしてMWR406をアクティブ化し、画像データをメモリ(例えば、インバータ対408)に書き込むことを可能にするので、メモリは画像データを記憶することができる。DATA412を受信すると、インバータ対408はDATA412値を記憶する。メモリ回路400Aを使用することにより、DATA412の並列送信が可能になり、それにより、DATA412の各ビットが一度に1ビットずつ記憶されるビット単位の送信に加えて、DATA412の全てのビットが、同時に、又は同じ書き込みサイクルで(例えば、write_en信号414が有効である場合)、それぞれのインバータ対408に記憶されることを強調すべきである。MSEL410は、例えば、アナログ駆動回路402に送信することを目的としたメモリビットのMSEL410をアクティブ化するように動作する行ドライバ60によって送信される有効な選択制御信号(Sel)415に応答してアクティブ化する。このようにして、MSEL410Aは、MSEL410Bが非アクティブ化されるのと同時にアクティブ化されてもよい。したがって、メモリ回路400Aは、発光プロセスが開始する前に1つ以上のDATA412ビットでロードされ、DATA412は、それぞれのMSEL410のアクティブ化によって容易にビットごとに読み取られる。
【0125】
発光プロセスの開始時に、例えば、
図14に記載されているような放出プロセスでは、行ドライバ60は、発光トランジスタ(MEM)419のアクティブ化に少なくとも部分的に基づいて、発光を最初に有効にするようにプリチャージ制御信号(Precharge)416を可能にすることができる。MEM419は、行ドライバ60に応答してアクティブ化することができ、それにより発光制御信号(Emit_en)420が有効になる。いくつかの実施形態では、行ドライバ60は、Emit_en信号420と同時にプリチャージ信号416を有効にすることにより、MSEL410の起動前にVreference信号246がMS226に送信されて、LED230のアノードをプリチャージ又は増幅することを可能にすることができる。プリチャージが完了した後、発光プロセスの間、Emit_en信号420は、行ドライバ60によって引き続き有効にされ得る。一方、行ドライバ60は、プリチャージ後にプリチャージ信号416を無効にして、記憶されたDATA412に、MEM419のアクティブ化を少なくとも部分的に制御させる。このように、インバータ対408から送信される記憶されたDATA412は、記憶された値(例えば、「1」又は「0」)の論理値に応答して、MEM419をアクティブにすることができる。いくつかの実施形態では、論理ハイ値はVreference信号246に等しく、論理ロー値はVreference信号248に等しいことに留意されたい。
【0126】
記憶されたDATA412がメモリ回路400Aから送信されると、発光回路404は、MS226のゲートで記憶されたDATA412を受信する。MS226は、記憶されたDATA412値に応答してアクティブになり、アナログ駆動回路402によって生成された電流がLED230に送信されて発光を引き起こすことを可能にする。記憶されたDATA412がCSimage.data信号247として適用される限り、発光は継続し得る。このように、初期化プロセス、充電プロセス、プログラミングプロセス、及び発光プロセスに続いて、サブ画素72から放出される光は、一般的に
図12から
図14を使用して説明される。
【0127】
メモリ回路400Bを有するサブ画素72、及び発光回路404を含むアナログ駆動回路442の更なる実施形態が、
図18に示されている。サブ画素72は、例示することを意図するものであり、限定するものではないことを理解されたい。例えば、メモリ回路400Bは、16ビットのデジタルデータを記憶するものとして示されているが、16ビットを超える又は16ビット未満のデジタルデータを記憶する回路などの任意の好適なメモリが使用されてもよい。更に、サブ画素72は、発光回路404に含まれるLED230を有するものとして示されているが、任意の好適な発光回路404を、記載された画素内メモリ技術と組み合わせることができる。
【0128】
メモリ回路400Bは、1つ以上の書き込み可能トランジスタ(MWR)406、1つ以上のインバータ対408、及び1つ以上の選択トランジスタ(MSEL)410を含むものとして示されている。DATA412は、例えば、列ドライバ62からメモリ回路400Bに受信される。メモリ回路400B内にDATA412を送信するために、行ドライバ60は、write_en信号406及びwrite_en信号の反転(inverse write_en)444を有効にして、DATA412のビット単位のメモリ記憶を有効にすることができる。例えば、行ドライバ60は、MWR406D及び/又はMWR406Cをアクティブ化させることによって、インバータ対408B内のDATA412の最後のビットの記憶を可能にすることができる。したがって、行ドライバ60及び列ドライバ62は、メモリ回路400BへのDATA412のビット単位の送信及び記憶を可能にするように動作することができる。
【0129】
インバータ対408にDATA412を記憶すると、メモリ回路400Bは、行ドライバ60が送信のためにそれぞれのビットを選択するまで、DATA412値を記憶する。送信のためにそれぞれのビットを選択する前に、行ドライバ60は、プリチャージ(Precharge)信号416を有効にすることによって、センス増幅器440をプリチャージする。センス増幅器440及びその後アナログ駆動回路442をプリチャージすることにより、送信された電気信号に対するサブ画素72の応答性は、プリチャージされていないサブ画素72と比較して改善され得る。前述したように、サブ画素72をプリチャージすることは、状態の切り替えを、状態の切り替えをより容易にし、回路への要求を少なくすることができる(例えば、回路の応答性を高めることによって)。
【0130】
プリチャージが完了すると、行ドライバ60は、アナログ駆動回路442への送信のためのビットを選択して、記憶されたDATA412に従って発光させる。アナログ駆動回路442にビットを送信するために、行ドライバは、Sel信号415が、インバータ対408に対応するMSEL410をアクティブ化することを可能にすることができる。例えば、行ドライバ60は、Sel信号415Aが、MSEL410A及びMSEL410Bをアクティブ化して、インバータ対408Aに記憶されたDATA412の送信をアナログ駆動回路442に送信することを可能にし得る。
【0131】
いくつかの実施形態では、DATA412は、アナログ駆動回路442に送信する前に、センス増幅器440を介して送信する。センス増幅器440は、DATA412の論理状態を感知するように作用し、感知された論理状態を(例えば、信号振幅を増加させることによって)解釈可能な論理状態に増幅することができる。解釈可能な論理状態は、アナログ駆動回路442のMS226の閾値電圧に少なくとも部分的に基づいてもよい。例えば、ノード446に送信されたビットは、センス増幅器440を介した送信によって引き起こされ、かつディスプレイシステム(例えば、ディスプレイシステム52)に共通の任意の好適な電圧値を表す、Vreference信号248とVreference信号246との間の電圧差に少なくとも部分的に基づいて、ノード448でより大きい電圧値を有するものとして出力する。
【0132】
DATA412が増幅された後、増幅されたDATA412は、CSimage.data信号247としてアナログ駆動回路442に送信し、MS226をアクティブ化又は非アクティブ化する。例えば、いくつかの実施形態では、MS226は、送信された論理ハイDATA412に応答して非アクティブ化し(例えば、CSimage.data信号247として送信)、送信された論理ローDATA412に応答してアクティブ化する。このように、CSimage.data信号247として送信されるデジタルデータの電圧値は、MS226のバイアス電圧、又はMS226を動作させて状態を変化させる電圧値に対応する。MS226がアクティブ化すると、Vreference信号450とVreference信号451との間の電圧差に少なくとも部分的に基づいてアナログ駆動回路442によって生成されるドライブ電流がLED230を介して送信され、サブ画素72が光を放出することを可能にする。したがって、記載の方法では、メモリ回路400Bに記憶されたDATA412は、画素回路(例えば、サブ画素、画素)からの発光を駆動することができる。
【0133】
図18及び
図17のサブ画素72の実施形態の動作を要約するために、メモリ回路400に結合されたサブ画素72の動作を制御するためのプロセス461の例が、
図19に記載されている。一般に、プロセス461は、メモリに現在のビットをロードするステップ(ブロック462)と、現在のビットがメモリにロードする最後のビットであるかどうかを判定するステップ(ブロック464)と、現在のビットが最後のビットではないことに応答して、メモリに次の現在のビットをロードするステップ(ブロック462)と、現在のビットが最後のビットであることに応答して、選択信号にメモリからのビットの読み取りを可能にするステップ(ブロック466)と、ビットが画素回路内の発光を引き起こすのを待機するステップ(ブロック468)と、ビットがメモリから読み取られる最後のビットであるかどうかを判定するステップ(ブロック471)と、を含む。ビットが最後のビットであることに応答して、表示サイクルが完了し(ブロック472)、ビットが最後のビットではないことに応答して、次の選択信号がメモリから次のビットを読み取ることが可能になる(ブロック466)。いくつかの実施形態では、プロセス461は、処理コア複合体12などの処理回路を用いて、1つ以上の記憶デバイス14などの有形的非一時的コンピュータ可読媒体に記憶された命令を実行することにより、少なくとも部分的に実施することができる。加えて又は代わりに、プロセス461は、行ドライバ60、列ドライバ62、及び/又はタイミングコントローラ54などのディスプレイ制御回路内に形成された回路接続に少なくとも部分的に基づいて実施することができる。
【0134】
したがって、いくつかの実施形態では、行ドライバ60は、メモリ回路400に現在のビットをロードしてもよい(ブロック462)。上述したように、行ドライバ60は、MWR406B又はMWR406Dなどのそれぞれのスイッチング要素を選択的に有効にして、DATA412の現在のビットのメモリ回路400へのビット単位のロードを可能にする。MWR406を有効にすると、DATA412の現在のビットに対応するビットは、インバータ対408などで記憶のために送信し、ビットが送信のために選択されるまで現在のビットの値が継続的に反転される。
【0135】
現在のビットをメモリにロードした後、行ドライバ60は、現在のビットが最後のビットであるかどうかを判定することができる(ブロック464)。最後のビットは、DATA412の最終ビット(例えば、メモリ回路400に記憶される最後のビット)を表す。したがって、現在のビットが最後のビットであるかどうかをチェックすることは、DATA412の全てが記憶のために列ドライバ62から送信されたかどうかをチェックする。例えば、最終ビット位置に対して現在のビット位置を追跡するために別個のカウントを維持することを含む、現在のビットが最後のビットであるかどうかを判定するための、様々な技術が実装されてもよい。
【0136】
現在のビットが最後のビットではないことに応答して、行ドライバ60は、メモリ回路400に次の現在のビットをロードしてもよい(ブロック462)。上述したように、行ドライバ60は、次のそれぞれのスイッチング要素を有効にして、DATA412の次のビットを次の現在のビットとしてメモリ回路400にビット単位で送信することを可能にする。したがって、プロセス461は、DATA412の最後のビットがメモリ回路400に記憶されるまで繰り返す。
【0137】
しかしながら、現在のビットが最後のビットであることに応答して、行ドライバ60は、選択信号がメモリからビットを送信することを可能にすることができる(ブロック466)。現在のビットが最後のビットである場合、行ドライバ60は、メモリ回路400内に記憶するターゲットデータがメモリへのロードを完了したことを決定し、したがって、この時点で、行ドライバ60は、記憶されたDATA412を、ビットごとに又はビット単位でアナログ駆動回路442に送信して、DATA412に対応するレベル、又は光度、グレイでサブ画素72から発光させる。いくつかの実施形態では、行ドライバ60は、記憶されたビットを、最下位ビットから最上位ビットの順序で送信するが、メモリ回路400及びディスプレイシステム52の任意の好適な順序が使用されてもよい。送信を引き起こすために、行ドライバ60は、読み取りのために、メモリ回路400からのターゲットビットに対応するSel信号415を有効にする。Sel信号415を有効にすると、ターゲットビットは、センス増幅器440及び/又はアナログ駆動回路442に送信して、発光を引き起こす。
【0138】
次に、行ドライバ60は、メモリから送信されたビットのプログラムされた時間周期を待機して、サブ画素72から光を放出させることができる(ブロック468)。行ドライバ60が待機する間、インバータ対408内に記憶されたビットは、MS226に送信する。MS226をアクティブ化すると、アナログ駆動回路442は、ドライブ電流がLED230を通って送信され、サブ画素72からの発光を引き起こすことを可能にする。
図8で前述したように、ビットプレーンクロック106は、メモリからのビットの重要性に全体的に知覚されるグレイレベルまで対応するように、発光の幅を変調するように作用することができる。行ドライバ60は、ビットプレーンクロック106を使用して、例えば、サブ画素72の全体的な発光を変調することによって(例えば、Emit_en信号420を有効にすることによって)、及び/又はメモリ回路400から送信するようにビットが選択される時間周期を変調することによって(例えば、ビットの重要性に対応する時間周期の間、Sel信号415がMSEL410をアクティブにすることを可能にすることによって)、サブ画素72からの発光を変調することができる。いくつかの実施形態では、行ドライバ60は待機しておらず、メモリ回路400から読み取られたビットが記憶されたDATA412の最後のビットであったかどうかを決定し続けることに留意されたい。
【0139】
ビットを読み取った後、行ドライバ60は、ビットが記憶されたDATA412の最後のビットであるかどうかを決定してもよい(ブロック471)。行ドライバ60は、最後のビットが読み取られ、及び/又はアナログ駆動回路442に送信されたかどうかを決定する。行ドライバ60は、様々な方法で、例えば、行ドライバ60がメモリ回路400から予想数のビットをいつ読み取ったかを示すためにSel信号415の有効化と並行して増分するカウンタを維持することによって、この決定を管理することができる。
【0140】
ビットが最後のビットである場合、行ドライバ60は、表示サイクルを完了することができる(ブロック427)。表示サイクルは、ブロック427に到達すると、行ドライバ60が、DATA412に対応するグレイレベルの光を放出するように、プロセス461全体を含んでもよい。表示サイクルが完了すると、行ドライバ60は、放出のための同じ又は異なるグレイレベルに対応する新しいDATA412を受け入れる準備ができていてもよい。
【0141】
しかしながら、ビットが最後のビットでないことに応答して、行ドライバ60は、次の選択信号を有効にして、メモリからの次の現在のビットの読み取りを許可することができる(ブロック466)。行ドライバ60は、例えば、最終送信ビット位置に対して、現在の送信ビット位置を追跡するために別個のカウントを維持するなど、様々な方法で次の選択信号の有効化を管理することができる。いずれの場合でも、行ドライバ60は、有効にするSel信号415を決定する(例えば、メモリ回路400から次に送信されるビットに対応するSel信号415)。行ドライバ60が、どのSel信号415を有効にするかを判定すると、行ドライバ60は、Sel信号415を有効にして、送信のためのターゲットビットに対応するMSEL410のアクティブ化を引き起こす。行ドライバ60は、最後のビットに到達するまで、記憶されたDATA412のビットの送信を繰り返すことができる。最後のビットに到達すると、行ドライバ60は、発光サイクルを完了し、次の発光サイクルの準備をしてもよい(ブロック427)。
【0142】
図18及び
図19について、記載のサブ画素72の実施形態は、グローバルアノードを備えたアナログ駆動回路442を有する。サブ画素72の更なる実施形態は、グローバルカソードを備えたアナログ駆動回路442を有してもよい。
【0143】
メモリ回路400Cを含むグローバルカソードを有するサブ画素、発光回路404を有するアナログ駆動回路442が、
図20に示されている。サブ画素72は、例示することを意図するものであり、限定するものではないことを理解されたい。例えば、メモリ回路400Cは、データのビット単位の送信を通じて16ビットのデジタルデータを記憶するものとして示されているが、16ビットを超える又は16ビット未満のデジタルデータを記憶する回路及び/又はデータの並列送信を可能にする回路などの任意の好適なメモリ回路が使用されてもよい。
【0144】
図示の実施形態では、LED230のカソードは基準電圧(Vreference)信号470に結合され、LED230のアノードは、MS226A、MS226B、MS276、及びMS278を介して基準電圧(Vreference)信号473に結合される。先に説明したように、DATA412がメモリ回路400Cに記憶された後、いくつかの実施形態では、Precharge信号416を介して回路をプリチャージした後、行ドライバ60は、Emit_en信号420を有効にして発光を引き起こさせる。MEM480及びMEM482をアクティブ化すると、記憶されたDATA412ビットがセンス増幅器440を介して送信し、増幅されたビットはMEM480に送信し、一方、記憶されたDATA412ビットの反転バージョンは、増幅なしにMEM482に送信する。先の考察から、反転されたビット及び増幅されたビットは、CSimage.data信号247のように効果的に作用するMS226A及び226Bをアクティブ化するための制御信号として使用される。MS226A及びMS226Bがアクティブ化すると、アナログ駆動回路442は、Vreference信号473とVreference信号470との間の電圧差に少なくとも部分的に基づいてドライブ電流を生成して、LED230を介して送信し、発光をもたらす。
【0145】
グローバルアノードの実施形態と同様に、グローバルカソードサブ画素72は、バイナリパルス幅変調方式に従うことによって、異なるグレイレベルを生成することができる。バイナリパルス幅変調方式は、行ドライバ60から出力された制御信号を制御するために、ビットプレーンクロックを部分的に使用することができる。このように、Emit_en信号420は、知覚されるグレイレベルで重要度が低いビット(例えば、DATA412の最下位ビット)に対してより短い時間周期で有効にされてもよく、知覚されるグレイレベルでより重要度の高いビット(例えば、DATA412の最上位ビット)に対してより長い時間周期で有効にされてもよい。いくつかの実施形態では、Sel信号415は、異なるグレイレベルに従って、サブ画素72から光を放出させるように変調され得る。
【0146】
図9に記載されるように、画素内メモリ技術及びコンパレータを使用することにより、行ドライバが単一パルス幅変調発光スキームを生成することが可能になる。したがって、コンパレータ490、メモリ回路491、及びメモリ回路492を含むサブ画素72の実施形態が、
図21に示されている。サブ画素72は、例示することを意図するものであり、限定するものではないことを理解されたい。例えば、メモリ回路492は、LED駆動回路に結合され、サブ画素72の発光回路に結合されているものとして示されているが、メモリ回路492は、任意の好適な発光回路及び/又は駆動回路に結合することができる。
【0147】
図示のサブ画素72において、サイズnビットのDATA412は、前述と同様のプロセスに従ってメモリ回路491に受信される。すなわち、行ドライバ60は、write_en信号494を有効にするように動作し、DATA412のインバータ対496への送信を引き起こすいくつかの実施形態では、行ドライバ60は、列ドライバ62と協働して動作し、write_en信号494を同時に有効にすることによって、DATA412に関連付けられた全てのビットをインバータ対496に並列に送信させる。加えて又は代わりに、行ドライバ60は、例えば、write_en信号494を選択的に有効にすることによって、DATA412に関連付けられたビットのビット単位の送信を引き起こし、例えば、write_en信号494Aを選択的に有効にすることによって、DATA412の第1のビットの送信を引き起こして、ビットをインバータ対496Aにロードする。
【0148】
DATA412がインバータ対496内に記憶されると、コンパレータ490は、記憶されたDATA412ビット及びカウント回路(例えば、カウンタ130)から送信されるビットを使用して、2組のビット間の比較を実行する。助言として、単一パルス幅変調発光スキームでは、カウンタ130のようなカウント回路は、グレイレベルクロック134のようなクロック信号の立ち上がりエッジで最大グレイレベルまで増分し、記憶されたDATA412によって表される数に等しい及び/又はそれを超える数までカウント回路がカウントするまで、サブ画素72から発光が発生する。このようにして、コンパレータ490は、DATA412の全てのビットを、DATA412がカウント回路から送信されたカウントと同じであるかどうかを示す単一のビットに圧縮する。したがって、コンパレータ490は、メモリ回路491及びメモリ回路492の実施形態を有する単一ビットに対してビット単位のXNOR圧縮を実行し、ここで、コンパレータ490からの出力は、全てのビットが一致しない限り、論理ロー(例えば、「0」)値である。全てのビットが一致する場合、コンパレータ490は論理ハイ値を出力する。コンパレータ490からの出力は、メモリ回路492に記憶され、行ドライバ60がemet_en信号420を有効にして、記憶されたコンパレータ490の出力がLEDドライバ及び発光回路に放出されて前述のような発光を駆動するまで、値はインバータ対498に保持される。CNT_b[n:0]は、CNT[n:0]の逆数に対応し、インバータ対496からの反転出力をCNT[n:0]の反転ビットと比較するために使用されることに留意されたい。
【0149】
いくつかの実施形態では、カウント回路が減少することがあり、コンパレータ490は、全てのビットが一致する場合に論理ロー値を出力することができ、又はそれらの任意の組み合わせがあることを理解されたい。換言すれば、様々な有効な実施形態は、記載された画素内メモリ技術を適用することができる。更に、コンパレータ490の共通出力(例えば、MTCH)ノードをプリチャージすることによる省電力効果を提供するために、任意選択のトランジスタ500がサブ画素72に含まれてもよく、それにより、回路をコンパレータ490からの出力の変化に対してより応答的にすることができる。
【0150】
図21に示されるサブ画素72の動作を詳しく説明するために、コンパレータ490及びメモリ回路491を有するサブ画素72を動作させるプロセス520が、
図22に記載されている。一般に、プロセス520は、メモリ回路を初期化するステップ(ブロック522)と、コンパレータからの共通出力をプリチャージするステップ(ブロック524)と、カウント回路のカウントを増分するステップ(ブロック526)と、メモリ回路に記憶された自動コンパレータ決定に基づいて発光を引き起こすステップ(ブロック528)と、カウント回路が最大カウントに到達したかどうかを決定するステップ(ブロック530)とを含む。カウント回路が最大カウントに到達したことに応答して、次の画像を準備し(ブロック532)、カウント回路が最大カウントに到達しないことに応答して、コンパレータからの共通出力をプリチャージする(ブロック524)。いくつかの実施形態では、プロセス520は、処理コア複合体12などの処理回路を用いて、1つ以上の記憶デバイス14などの有形的非一時的コンピュータ可読媒体に記憶された命令を実行することにより、少なくとも部分的に実施することができる。加えて又は代わりに、プロセス461は、行ドライバ60、列ドライバ62、及び/又はタイミングコントローラ54などのディスプレイ制御回路内に形成された回路接続に少なくとも部分的に基づいて実施することができる。
【0151】
したがって、いくつかの実施形態では、行ドライバ60は、メモリ回路492を初期化してもよい(ブロック522)。メモリ回路492を初期化するために、行ドライバ60は、制御信号を有効にして、メモリ回路492のノードを低電圧値に強制する。
図21を例とすると、メモリ回路492を初期化するために、行ドライバは、Sリセット(S_rst)信号を有効にして、メモリ回路492のノード(例えば、Sノード)の電圧値をリセットすることができる。メモリ回路492のノードを初期化することにより、コンパレータが論理ハイを出力するまで発光回路が発光し、(例えば、メモリに格納されたグレイレベルがカウント回路によって到達されたことに応答して)サブ画素72からの発光を停止することができる。換言すれば、コンパレータ490を実装する1つ以上のサブ画素72の場合、サブ画素72は、同時に発光を開始するが、異なる時間に発光を停止することができ、それぞれの発光持続時間は、それぞれのサブ画素72のターゲットグレイレベルに対応する。
【0152】
行ドライバ60は、メモリ回路492を初期化した後に、コンパレータ490をプリチャージすることができる(ブロック524)。コンパレータ490をプリチャージするために、行ドライバ60は、プリチャージ信号が回路を増幅する電圧を引き起こすことを可能にし、したがって、サブ画素72がコンパレータ490からの出力の変化により応答的になることを可能にすることができる。コンパレータ490をプリチャージするために、行ドライバ60は、逆emit_en信号420と連動して動作する「Precharge」信号を有効にして、電圧(例えば、DVDD)をコンパレータ490(例えば、コンパレータ490のMTCHノード)に送信して回路を増幅することができる。Precharge信号に応答してコンパレータ490をプリチャージするように動作する特定の回路が示されているが、コンパレータ490のプリチャージを容易にするために様々な有効回路構成が使用され得ることを理解されたい。
【0153】
コンパレータ490をプリチャージした後、行ドライバ60は、カウント回路のカウントを増分することができる(ブロック526)。行ドライバ60は、例えば、増分のタイミングを計るクロック信号に応答して、カウント回路を増分することができる。カウント回路を増分した後、サブ画素72は、カウント回路のカウントが記憶されたDATA412によって表される値に等しいか又はそれを超えるかどうかを自動的に決定する。これは、カウントの個々のビット及びDATA412の個々のビットがそれぞれコンパレータ490に送信されるためであって、コンパレータ490は、全てのビットが一致する場合は論理ハイ値を、1ビットでも一致しない場合は論理ロー値を出力する。コンパレータ490は、メモリ回路492のインバータ対498において、記憶のために送信し、この値は、行ドライバ60がemit_en信号420の有効化を介して発光を可能にするまで記憶される。
【0154】
カウント回路のカウントを増分した後、行ドライバ60は、メモリ回路492に記憶されたコンパレータ490の決定からの出力に基づいて発光を引き起こす(ブロック528)。行ドライバ60は、emit_en信号420を有効にすることによって発光を引き起こす。前述したように、emit_en420を有効化すると、値は、インバータ対498からLEDドライバ及びサブ画素の発光回路に送信して、例えば、LED230又は任意の好適な発光回路から発光させる。メモリ回路492から送信された値は、LEDドライバのスイッチング回路及び発光を引き起こす担当である発光回路をアクティブ又は非アクティブ化することができる。
【0155】
行ドライバ60がコンパレータ490からの出力に基づいて発光を引き起こすと、行ドライバは、カウント回路のカウントが最大カウントであるかどうかを判定することができる(ブロック530)。カウント回路は、最小値から最大値まで、例えば0から255までカウントすることができる。したがって、最大値又は最大カウントがカウント回路によって到達されると、行ドライバ60は、カウントを再開するために特定の処理ステップを実行してもよい。
【0156】
最大カウントに到達しないことに応答して、行ドライバ60は、コンパレータ490からの共通出力をプリチャージすることによって、プロセス520を再開する(ブロック524)。したがって、そこから、プロセス520は、説明したように継続して、行ドライバ60に、記憶されたDATA412がカウント回路によって表されるカウント以上であるかどうかを示す、コンパレータ490からの別の出力を送信させる。
【0157】
しかしながら、最大カウントに到達したことに応答して、行ドライバ60は次の画像の準備をする(ブロック532)。これを行うために、行ドライバ60は、次の画像を通信するために使用されるサブ画素72のターゲットグレイレベルに対応する新しいDATA412を受信する準備をする。サブ画素72の異なる実施形態は、様々な方法で準備することができる。例えば、
図21のサブ画素72は、1つ以上のwrite_en信号494を有効にして、メモリ回路491への新しいDATA412のロードを容易にすることができる。いくつかの実施形態では、次の画像の準備は、カウント回路のカウントを再開することを含み、それにより、ブロック526において、カウント回路がゼロに増分され、カウントが再開され得る。カウント回路が、カウンタ130などのカウンタを形成するために一緒に結合された一連のフリップフロップである実施形態では、カウント回路は、回路のデジタル論理特性に基づいて自動的にゼロで再開するので、カウント回路をゼロで再開する必要はないことを理解されたい。
【0158】
バイナリパルス幅変調及び単一パルス幅変調などのいくつかの発光スキームが、一般的な動作理論、特定の例示的なメモリ回路、及びサブ画素から放出される光の知覚されたグレイレベルを生成するための発光スキームの使用を可能にする特定の例示的な画素回路に関して説明されてきた。追加の発光スキームは、画素内メモリ技術を使用することによって実行することができ、これはバイナリパルス幅変調並べ替え発光スキームである。
【0159】
図示を助けるために、1つ以上のMWR406、1つ以上のMSEL410、インバータ対408、インバータ対498、スイッチ/リセット(SR)ラッチ562を有するメモリ回路560が、
図23に示されている。行ドライバ60は、列ドライバ62と協働して動作して、例えば、列ドライバ62がメモリ回路560内にDATA412を記憶することを可能にする制御信号を有効にすることによって、CSimage.data信号247として画素の発光部分に送信する前に、記憶のためにメモリ回路560にDATA412を提供することができる。
【0160】
一般に、行ドライバ60は、メモリ回路560を操作して、メモリから同じノード、例えば、ノードBP_preに同時に複数ビットのデータを放出することができる。このようにして、行ドライバ60は、DATA412によって表されるビット順序を再配列するために、発光時間を変調することができる。例えば、DATA412が0010に等しい場合、行ドライバ60は、「1」の放出時間が最初に発生し、「00」に対応する時間周期後に放出されないように、メモリ回路560を動作させて、放出を1-0-0-0に追従させることができる。この再配置は、電子ディスプレイ18上の視覚的アーチファクトの外観を改善することができ、一方で、「0010」と同じグレイレベルを、サブ画素から放出させることができる。
【0161】
バイナリパルス幅変調並べ替え発光スキームに関連付けられた並べ替えを更に詳述すると、
図24Aは、ビットプレーングラフ580を示し、
図24Bはエラーグラフ588を示し、
図24Cはビットプレーングラフ582を示し、
図24Dはエラーグラフ590を示し、
図24Eはビットプレーングラフ584を示し、
図24Fはエラーグラフ592を示し、
図24Gはビットプレーングラフ586を示し、
図24Hはエラーグラフ594を示し、
図24は全体として全体のエラーに対する並べ替えの影響を示す。
図24A~
図24Hは、サブ画素及び/又は画素のターゲットグレイレベルを表す6ビットのバイナリ数の並べ替えがある場合ない場合の、バイナリパルス幅変調発光スキームを実装する電子ディスプレイ18の擬似的性能を表す。
【0162】
ビットプレーングラフ580は、6ビットで表されるグレイレベルの並べ替えなしのバイナリパルス幅変調発光スキームの元のシーケンスを示し、全てのビットプレーングラフ580、582、584、及び586は、発光に対応する明るい部分595と、発光なしに対応する暗い部分596とを有する。ビットプレーングラフ580は、バイナリパルス幅変調を介して光を放出するようにサブ画素72を動作させる行ドライバ60によって引き起こされる(例えば、LED230は、並べ替えなしに、1-0-1-0の後に0101が発光するように、少なくとも最上位ビットのバイナリ表現に応答して光を発するように駆動される)。ビットプレーングラフの各矩形は、最小グレイレベル598(全てのビットプレーン値の全ての暗い部分596に対応する)から最大グレイレベル599(全てのビットプレーン値に対する全ての明るい部分595に対応する)までの範囲の特定のグレイレベルを引き起こすために使用されるビットプレーンに関して示される特定の位置における特定のビットの相対的な重要性を示す。例えば、ビットプレーングラフ580の最上位ビットを表すブロック597は、32から64のグレイレベルについて論理的に高く、0から32のグレイレベルについて論理的に低い。これは、それらの10進値の6ビットのバイナリ表現と一致する。更に、全てのビットプレーンは論理的に低く、グレイレベルは0であり、全ては64のグレイレベルで論理的に高い。これらのバイナリ状態は、グレイレベルを0にするために、グレイレベルの数値表現に対応し、全てのビットプレーンが論理的に低いか、000000であることが予期される。したがって、ビットプレーングラフは、グレイレベルを表すビットの相対的重要度を視覚的に表すことができる(例えば、ビットプレーングラフ580では、第6のビットの状態は、第1の又は最下位ビットよりもグレイレベル値を劇的に変化させる)。
【0163】
サブ画素72が、並べ替えなしでバイナリパルス幅変調発光スキームに従って光を放出するように動作されるとき、ビットプレーングラフ580及びエラーグラフ588に示すように、合計エラーカウントは高い(例えば、322)。エラーは、例えば、動的な誤った輪郭、色の崩壊、及び/又は1つ以上の画素から放出される光のちらつきとして電子ディスプレイ18の電子スクリーンに現れるため、並べ替えによって合計エラーカウントを減らすことが望ましい場合がある。
【0164】
ビットプレーングラフ582及びビットプレーングラフ584で見られるように、並べ替えが発生し、最上位ビットが最初に放出されるように並べ替えられてビットプレーングラフのグレイレベルが発生すると、ビットプレーンパターンは、ビットプレーングラフ586に示される理想的なビットプレーンのように見える傾向に向かう。更に、エラーグラフ588、エラーグラフ590、エラーグラフ592、及びエラーグラフ594で示されるように、並べ替えが生じるにつれて、エラーは減少する。知覚される画質は、ビットプレーンの並べ替えによってエラーカウントを減少させることから改善され得る。理想的なケース(例えば、ビットプレーングラフ586)は、並べ替えの数を増やすことによって、グレイレベルが増加するにつれてビットプレーングラフ586がどのように徐々に変化する傾向にあるか、及び合計エラーがどのようにビットプレーンによって表されるいくつかの合計状態になる傾向があるかを示す(例えば、6ビットは、次の関係に従って合計64の状態に対応する。状態の数=2nであり、nはビット数である)。
【0165】
行ドライバ60がメモリ回路560を操作してバイナリパルス幅変調並べ替え発光スキームを実行する方法を詳しく説明するために
図23に戻ると、行ドライバ60は、制御信号を有効及び/又は無効にして、メモリ回路560からの並べ替えられたDATA412の送信を調整する。例えば、行ドライバ60は、インバータ対408からそれぞれのビットを送信するために、Sel信号415を選択的に有効及び/又は無効にすることができる。いくつかの実施形態では、行ドライバ60は、DATA412のビット位置の発光期間を定義するビットプレーンクロック106に応答して、Sel信号415を選択的に有効及び/又は無効にすることができる。
【0166】
高レベルかつ理想的な並べ替えの場合、行ドライバ60は、DATA412のビットが論理的に低い場合を除いて、最上位ビットから最下位ビットの順序でCSimage.data信号247としてDATA412を送信して、サブ画素72からの発光を引き起こすように、メモリ回路560を動作させることができる。DATA412ビットが論理的に低い場合、行ドライバ60は、論理的に低い発光期間をスキップし、次の論理的に高い発光期間に従って光を放出するように、メモリ回路560を効果的に動作させる。DATA412で表される全ての論理的に高いビットが送信されると、行ドライバ60は、論理的に低い全発光期間に等しい持続時間にわたって休止されるか、いくつかの実施形態では、放出のために新しいDATA412を処理するように進む。例えば、発光並べ替えの例600を参照すると、DATA412が1111に等しい場合、CSimage.data信号247は、「1111」と同じ全発光期間を有する「1111」としてメモリ回路560から送信し、一方、DATA412が「0011」に等しい場合、メモリ回路560から送信されるCSimage.data信号247は「1100」と等しく、それぞれのビットは「0011」と同じ発光期間を有し、DATA412が「0100」に等しい場合、データは、CSimage.data信号247としての送信のために「1000」に記録される。最終的に、発光の単一パルス幅は、バイナリパルス幅変調発光スキームに対応するデータから生成される。
【0167】
並べ替えの間、行ドライバ60は、ビットを放出するか、メモリ内の記憶されたビットがゼロである場合にビットを無視するかのいずれかでメモリ回路560を動作させることができる。行ドライバ60は、行ドライバ60が実行する並べ替えの回数に基づいて、いくつかの異なる動作モードで動作することができる。例えば、1回の並べ替えの場合、行ドライバ60は2つの動作モードを有してもよく、3回の並べ替えの場合、行ドライバ60は8つの動作モードを有してもよい。
【0168】
行ドライバ60は、現在の発光時間と象限時間との比較に少なくとも部分的に基づいて、どの動作モードを動作させるかを決定することができる。行ドライバ60は、現在時刻を、動作モードを定義する所定のタイムフレームと比較することができる(例えば、第1の動作モードは、第1の放出の長さに対応する)。これらの異なる動作モードは、行ドライバ60がどのように画像データに優先順位を付けて発光を引き起こすかを定義することができる。例えば、1つの並べ替え例の場合、第1の動作モードの行ドライバ60は、第1の最上位ビットがバイナリ状態「0」に等しい場合、ビットプレーンに従って発光を許可することができるが(例えば、ビットプレーンは、スイッチ104を動作させるために使用される画像データのバイナリ状態に応答して、どのように画素が光を放出するように動作するかを意味する)、第1の最上位ビットがバイナリ状態「1」に等しい場合、行ドライバ60は、ビットプレーンによって定義された発光に関係なく発光を可能にして、ビットプレーンの並べ替えを生じさせることができる。
【0169】
各動作モードについては、並べ替えの数にかかわらず、行ドライバ60は、類似の制御動作を実行してもよい。各動作モードの行ドライバ60は、最下位ビット(例えば、DATA[0]412A)から始まるDATA412の各ビットを介して反復するように動作し、並べ替えの回数に対応する最上位ビットの前のビットに進む(例えば、1回の並べ替えの場合DATA[n-1]412、2回の並べ替えの場合DATA[n-2]412)。各反復について、DATA[0]で開始して、行ドライバ60は、Sノードをリセットし、メモリ回路560をプリチャージし、Sel信号415Bを有効にしてDATA[n]412BビットのSRラッチ562への送信を許可し、最上位ビットか最下位ビットの現在の反復のいずれかがCSimage.data信号247として送信するように、最下位ビットの現在の反復に対応するSel信号415を有効にする。
【0170】
行ドライバ60は、動作モードに基づいて異なる方法でメモリ回路560を動作させることができる。例えば、行ドライバ60が第1の動作モードで動作する場合、行ドライバ60は、Sel信号415Bを有効にして、DATA[n]412BビットのSRラッチ562への送信を許可することと、最下位ビットの現在の反復に対応するSel信号415の有効化との間に、メモリ回路560を更にプリチャージする。加えて又は代わりに、第1の動作モード以外の動作モードでは、行ドライバは、Sel信号415Bを有効にし、並べ替えの数に等しい最上位ビットの数に対応する他のSel信号415(例えば、2回の並べ替えの場合、DATA[n]412B及びDATA[n-1]412のためのSel信号415、3回の並べ替えの場合、DATA[n]412B、DATA[n-1]412、及びDATA[n-2]412に対応するSel信号415)を有効にし、少なくとも最下位ビットの現在の反復に対応するSel信号415(例えば、第1の反復のためのデータ[0]412A、第2の反復のためのDATA[1]412、第3の反復のデータ[2]412)を有効にすることによって終了する。
【0171】
したがって、2回の並べ替えの例では、行ドライバ60は、6ビットを有する記憶DATA412のための4つの異なる動作モードで動作することができる。第1の動作モード(例えば、ゼロとグレイレベル閾値16との間のグレイレベル値の第1の4分の1に対応する)では、行ドライバ60は、Sノードをリセットし、プリチャージし(例えば、Precharge信号416を有効にする)、Sel[6]415を有効にし、SET信号602を有効にし、プリチャージし、Sel[5]415を有効にし、SET信号602を有効にし、プリチャージし、DATA412の各ビットに対するSET信号に加えて、Sel[n]415を有効にし(例えば、第1の繰り返しの場合、n=0であり、Sel[0]415Aが有効にされる)、DATA[4]412に到達するまで、nの値を反復ごとにゼロから増加させることができる。第2の動作モード(例えば、グレイレベル閾値16と、その2倍のグレイレベル閾値32との間のグレイレベル値の第2の4分の1に対応する)では、行ドライバ60は、Sノードをリセットし、プリチャージし、Sel[6]415Bを有効にし、SET信号602を有効にし、プリチャージし、Sel[5]415を有効にし、DATA412の各ビットに対するSET信号に加えて、Sel[n]415を有効にし、DATA[4]412に到達するまで、nの値を反復ごとにゼロから増加させる。第3の動作モード(例えば、グレイレベル閾値の2倍の32と、グレイレベル閾値の3倍の48との間のグレイレベル値の第3の4分の1に対応する)では、行ドライバ60は、Sノードをリセットし、プリチャージし、Sel[6]415Bを有効にし、Sel[5]415を有効にし、SET信号602を有効にし、プリチャージし、Sel[6]415Bを有効にし、DATA412の各ビットに対するSET信号に加えて、Sel[n]415を有効にし、DATA[4]412に到達するまで、nの値を反復ごとにゼロから増加させる。第4の動作モード(例えば、グレイレベル閾値の3倍の48と、グレイレベル閾値の4倍の64との間のグレイレベル値の第4の4分の1に対応する)では、行ドライバ60は、Sノードをリセットし、プリチャージし、Sel[6]415Bを有効にし、Sel[5]415を有効にし、DATA412の各ビットに対するSET信号に加えて、Sel[n]415を有効にし、DATA[4]412に到達するまで、nの値を反復ごとにゼロから増加させる。
【0172】
別の言い方をすれば、
図25は、3つの色チャネルで実装された2つの並べ替えを伴うバイナリパルス幅変調発光スキームを表すビットプレーングラフ604を含む。図示のように、2つの並べ替えに対応するビットプレーングラフ582は、1つの画素70の3つの色チャネルでビットプレーングラフ604に経時的に表されている。行ドライバ60は、象限に関して発光のタイミングをとることができ、2回の並べ替えの場合、1つの象限606は、発光時間の4分の1にほぼ対応し得る(例えば、1/2
n、ここで、nは並べ替えの数に等しい。これらの象限606は、前述の動作モードと並列であってもよい。時間が増えるにつれて、電子ディスプレイ18は、発光優先度を変化させることができる。換言すれば、発光中に特定の画素70の画像データの2つの最上位ビットに、他のビットよりも高い発光優先度が与えられてもよい。電子ディスプレイ18は、いくつかの実施形態では、最上位ビットとカウンタによって表される値との比較に基づいて、発光を管理してもよく、バイナリ状態「00」から、クロック信号のエッジ(例えば、立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジ)上のバイナリ状態「11」まで増加させる(例えば、クロック信号の1つの期間は、1つの象限の持続時間に対応する)。したがって、これらの実施形態では、2つの最上位ビット(MSB)がバイナリ状態「00」に等しい場合、第1の象限606Aについて、画素70のサブ画素72に関して、サブ画素72は、ビットプレーン608に従って発光してもよく(例えば、によって表される、メモリ78に記憶されたバイナリデータに従って)、ただし、2つの最上位ビットがバイナリ状態「11」、「01」及び/又は「10」に等しい場合、サブ画素は、出力論理アウトライン610に一般的に要約されるように、第1の象限606のチャネルの発光期間の持続時間だけ発光する(例えば、第1の色チャネルは時間持続時間609に対応する)。
【0173】
他の3つの象限を要約するために、サブ画素72は、第2の象限606Bで動作している間、2つの最上位ビットがバイナリ状態「01」に等しい場合、ビットプレーン608に従って光を放出し、2つの最上位ビットがバイナリ状態「10」及び/又は「11」に等しい場合、光を放出し、2つの最上位ビットがバイナリ状態「00」に等しい場合、光を放出しない。第3の象限606Cで動作している間、サブ画素72は、最上位ビットがバイナリ状態「10」に等しい場合、ビットプレーン608に従って光を放出し、2つの最上位ビットが「11」に等しい場合、光を放出し、2つの最上位ビットが「00」及び/又は「01」に等しい場合、光を放出しない。第4の象限606Dで動作している間、サブ画素72は、2つの最上位ビットがバイナリ状態「11」に等しい場合、ビットプレーン608に従って光を放出し、2つの最上位ビットが「00」、「01」、及び/又は「10」に等しい場合、光を放出しない。したがって、このようにして、サブ画素72は、2つの最上位ビットに対応する発光を並べ替えするように動作され、それにより、2つの最上位ビットの発光は、ビットプレーン608による発光の前に生じる。
【0174】
コンテンツを提供するのを助けるために、
図26は、3つの色チャネルで実装された2つの並べ替えを伴うバイナリパルス幅変調発光スキームのタイミング図を示す。このタイミング図は、行ドライバ60によって実行される他の動作と実質的に同時に生じる、メモリ78へのデジタルデータのロード間の関係を示す。例えば、緑色のチャネルの最上位ビットのデータのロードは、赤色のチャネルの最下位ビットの発光の時間612で生じる。第4の象限606Dについて説明したように、
図26を
図25と比較すると、行ドライバ60は、サブ画素72が、メモリ78に記憶され、メモリ78から送信されたデータによって表されるビットプレーンに従って光を放出することを可能にする。タイミング図に示されるように、3つの色チャネル全てについての全発光期間は、チャネル固有の発光期間の3倍にほぼ等しい。
【0175】
メモリ回路560、MWR406、MSEL410、インバータ対408、インバータ対498、アナログ駆動回路561に結合されたSRラッチ562を含む、バイナリパルス幅変調並べ替え発光スキームに従う行ドライバ60によって動作される画素の例示的実施形態が、
図27に示されている。この図は、例示を意味するものであって限定するものではなく、例えば、様々な画素回路及びアナログ駆動回路を、メモリ回路560及び画素内メモリ技術と組み合わせて使用することができる。
図27は、デジタルミラーディスプレイ(DMD)に適用されるメモリ回路560の例を示している。
【0176】
一般に、図示されたメモリ回路560は、メモリ回路560に対応する画素70の色チャネルのターゲットグレイレベルに対応するDATA412を受信するように動作する。図示されるように、メモリ回路560は、各色チャネルに対して異なる色グループのメモリを含む。この実施形態では、画素70は、各色チャネル(例えば、R-G-B)に固有のサブ画素72の代わりに、各色チャネルのためのメモリ回路を有する。行ドライバ60は、色グループ(CG)信号564を有効にすることによって、色チャネルを動作させることができる。CGトランジスタ(MCG)565をアクティブ化すると、記憶されたDATA412は、アナログ駆動回路561に向かって送信する。行ドライバ60は、1つの色チャネルが一度に送信することを可能にし得る。したがって、図示されたメモリ回路560は、個々のメモリ回路から、DMD電極に結合された共有出力回路への色シーケンシャル出力を容易にする。
【0177】
行ドライバ60は、
図23のメモリ回路560と同様に、図示されたメモリ回路560を動作させることができる。したがって、2つの並べ替えの例では、行ドライバ60は、4つの異なる動作モードで動作することができ、動作モードは、DATA412のグレイレベル値に基づいて選択される。インバータ対408にDATA412を書き込んだ後、行ドライバ60は、メモリ回路560を動作させて、記憶されたDATA412を一度に1ビットずつSRラッチ562に送信し、アナログ駆動回路561を介してDMD電極を駆動する。行ドライバ60は、異なる動作モードでメモリ回路560を駆動することにより、CG信号564を選択的に有効及び/又は無効にする(例えば、564Bが、ビットプレーン7に対応する赤色のデータを送信することを可能にする)ことにより、バイナリパルス幅変調発光データから単一パルス幅変調信号を生成するように、DATA412を並べ替えることができる。
【0178】
例えば、上述のように、第1の動作モード(例えば、ゼロとグレイレベル閾値との間のグレイレベルに対応する)について、行ドライバ60は、Sノードをリセットし、プリチャージし、Sel[n]415Bを有効にし、SET信号602を有効にし、プリチャージし、Sel[n-1]415を有効にし、SET信号602を可能にし、プリチャージし、Sel[0]415Aを有効にすることができる。行ドライバは、DATA412の各ビットに対して第1の動作モードを繰り返し、DATA[n-2]に到達するまで、第1のビットDATA[0]412Aから増分することができる(例えば、2は、並べ替えの数に対応する)。行ドライバ60は、第2、第3、及び第4の動作モードにある間、
図23について説明したように動作することができる。
【0179】
図27と同様に、メモリ回路654、色チャネル選択トランジスタ656、インバータ対498、アナログ駆動回路561、及び発光回路(図示せず)に電気的に結合されたコンパレータ490を含む、行ドライバ60によって動作され、単一パルス幅変調発光スキームに従う画素650の例示的実施形態が、
図28に示されている。この図は例であることを意味するものであって限定するものではなく、例えば、任意の適切な画素回路を、メモリ回路及び画素内メモリ技術、例えば、好適なスイッチング要素(例えば、図示のMOSFET)の追加及び/又は代替の実施形態の任意の組み合わせと併せて使用することができる
図28は、液晶ディスプレイ(LCD)に適用された画素650の一例を示すために含まれ、メモリ回路654及びコンパレータ490の動作は、一般に、
図22に示され説明されるプロセスに従うことができる。
【0180】
一般に、画素650は、行ドライバ60によって管理されるデータ書き込みプロセス中にDATA412を受信し、write_en信号414が有効になり、DATA412ビットをメモリ、例えば、インバータ対408に書き込むことを許可する。データ書き込みプロセスの間、画素650は、赤色チャネル(DATA)412Rのグレイレベルデジタルデータ、緑色チャネル(DATA)412Gのグレイレベルデジタルデータ、青色チャネル(DATA)のグレイレベルデジタルデータ412Bを受信し、画素650は、メモリ回路654のそれぞれへの直列データ送信及び/又は並列データ送信においてDATA412を受信する。DATA412が画素650のメモリに書き込まれると、コンパレータ490は、メモリからのDATA412と、カウンタ130及び/又は任意の好適なカウント方法などのカウント回路から送信されたカウントとの自動比較を実行する。
図21のコンパレータ490で説明したのと同じ方法を使用して、コンパレータ490は、DATA412及びカウント回路からのカウント658が同じである(例えば、全てのビットに一致する)場合は「1」を送信し、同じでない(例えば、1つ以上のビットが一致しない)場合は「0」を送信する。行ドライバ60は、CG信号564を、色チャネル選択トランジスタ656のそれぞれのトランジスタに送信して、色シーケンシャル発光のための色チャネル、例えば、共有出力ステージを介して発光するための赤色、緑色、又は青色のいずれかの色チャネルを有効にする。行ドライバ60が色チャネルからの送信を有効にすると、MTCHビットは、記憶のためにメモリ回路492に送信する。行ドライバ60は、前述のように、記憶されたMTCHビットに従って発光を可能にするために、EMIT信号を有効にすることができる。加えて又は代わりに、行ドライバ60は、メモリ回路492内に記憶されたMTCHビットにかかわらず、少なくとも部分的に発光を発生させないGHOST信号を有効にすることができる。光を放出するために、行ドライバ60は、EMIT信号を有効にし、記憶されたMTCHビットを高基準電圧及び低基準電圧に結合されたアナログ駆動回路561に送信させる。記憶されたMTCHビットは、基準電圧(例えば、MS566A、MS566B)に応答して、LC電極に結合されたMS566をアクティブ化及び/又は非アクティブ化するかのいずれかでアナログ駆動回路561に送信する。基準電圧は、5[V]及びVSSとして示されるが、MS566のアクティブ化時にLC電極を駆動するために使用される任意の好適な電圧であってもよい。
【0181】
上記の構造に従って、画素650は、単一パルス幅変調発光スキームに従って発光するように動作され得る。異なる実施形態は、異なる放出スキームに従って放出するために、行ドライバ60によって操作され得る。例えば、画素650の色チャネルは、通常、画素650に送信されたデジタルデータが変化し、コンパレータ490が除去される場合、バイナリパルス幅変調発光スキームに従って動作されてもよい。
【0182】
本開示を通して論じたように、画素内メモリ技術は、様々な実施形態及びディスプレイ技術に有効であることを理解されたい。また、説明されるか、図面に開示される各基準電圧について、追加又は代替の基準電圧を使用してもよいことも理解されたい。加えて又は代わりに、フレームバッファを使用する際の依存を低減又は排除するものとして記載されているが、いくつかの実施形態では、フレームバッファと並行して画素内メモリ技術を使用してもよいことに留意されたい。更に、メモリ回路は、6ビット、12ビット、8ビット、及び/又は16ビットを記憶するものとして説明されているが、任意の好適なメモリ構造を使用して任意の好適なビット数を記憶することができることを理解されたい。
【0183】
図21で簡単に説明したように、メモリ78をサブ画素72自体に含めることとは対照的に、又はそれに加えて、画素内メモリ技術にわずかな調整を一般に適用して、メモリ78をスマートバッファに移動できるようにすることができる。
図29は、このことを一般的に、画素内メモリアーキテクチャ電子ディスプレイ700及びスマートバッファアーキテクチャ電子ディスプレイ702で示している。画素内メモリアーキテクチャ電子ディスプレイ700は、図示のように、電子ディスプレイ18のアクティブエリア704内に位置する各サブ画素72内のメモリ78を含み、アクティブエリア704は、電子ディスプレイの全ての発光構成要素と、発光構成要素へのデータ送信をサポートするための通信可能な結合と、を含む。画素内メモリアーキテクチャ電子ディスプレイ700では、デジタルデータは、メモリ78内のローカライズされたバッファリングのために、メモリ708からそれぞれの各サブ画素72に送信される。いくつかの実施形態では、デジタルデータは、ローカライズされたバッファリング(例えば、サブ画素72内のバッファリング)のためにメモリ78に送信される前に、メモリ708からソースエリア710に送信する。しかしながら、メモリ78と実質的に同様のメモリは、スマートバッファアーキテクチャ電子ディスプレイ702のスマートバッファ712に含まれてもよく、フレームバッファへの依存を依然として排除するか、又は少なくとも低減するが、更にアクティブエリア704からメモリ78を除去することができる。メモリ78をスマートバッファ712に移動させることにより、行ドライバ60は、入力ラッチ714及び出力ラッチ716を動作させて、例えばドライバ80などのアナログ出力回路を介して各サブ画素72からの発光を調停することができる。ここで、スマートバッファ712は、電子ディスプレイ18の集積回路内にあるが電子ディスプレイ18のアクティブエリアの外側に配置されている、任意の好適なバッファメモリを表してもよい。
【0184】
図30は、メモリ回路750、コンパレータ752、メモリ回路754、及び出力インバータ756を含むメモリ78回路のスマートバッファ実施形態の一例を示している。この回路は、
図21に示されるメモリ回路と同様に機能し、
図30のスマートバッファは、メモリ回路750(例えば、インバータ対)へのデジタルデータの書き込みを可能にする書き込み可能(write_en)制御信号757に応答して、デジタルデータを受信する。したがって、メモリ回路754及びコンパレータ752の一般的な動作は、概して、
図22に示され、説明されるプロセスに従うことができる。
図30のスマートバッファは、アクティブエリア704の各サブ画素72用のメモリ78回路を有してもよい。デジタルデータ値は、デジタルデータの新しい値が特定のサブ画素72のスマートバッファに書き込まれるまで、メモリ回路750に記憶されてもよい。
【0185】
デジタルデータがメモリ回路750に送信されると、コンパレータ752は、デジタルデータの全てのビットがカウント回路からの出力(CNT/CNT_b)に一致するかどうかを決定する。前述した実施形態と同様に、カウント回路は、デジタルデータによって表されるグレイレベルに従って発光を可能にするようにカウントする。コンパレータは、デジタルデータがカウントと一致するまで、論理ゼロ、「0」をMTCHビットとして出力してもよく、その時点で、コンパレータは、論理1、「1」をMTCHビットとして出力する。MTCHビットは、一般にメモリ回路754に送信されて記憶される一方、反転されたMTCHビットの値は、出力インバータ756に、最終的には対応するサブ画素に送信して、発光を引き起こす及び/又は停止する。
【0186】
MTCHビットの送信経路を続けると、
図31は、
図30のスマートバッファ回路と併せて使用され得る画素回路780を示している。画素回路780は、入力ラッチ782(例えば、インバータ対)及び出力ラッチ784(例えば、インバータ対)を含み、これらは両方とも、書き込み可能(write_en)制御信号786に応答して、スマートバッファ、例えば、スマートバッファ712から送信されたデジタルデータをラッチするように操作される。ラッチすると、デジタルデータは、駆動トランジスタ788のゲートに自動的に送信され得る。前述のように、駆動トランジスタ788は、デジタルデータに応答して、デジタルデータの値に応答してアクティブ化され、ドライブ電流を発光回路、例えば、画素回路780の発光ダイオード790を介して送信させる。
【0187】
したがって、本開示の技術的効果は、提示のための画像データの処理技術を改善するために、電子ディスプレイの1つ以上の画素にメモリを実装するための技術を含む。この技術は、画像データを受信し、画素内のメモリに画像データを記憶し、画像を駆動回路に送信して、画素の発光要素を動作させて光を放出するためのシステム及び方法を含む。更に、画素内メモリ技術を実装する任意の好適な画素回路を使用して、バイナリパルス幅変調発光スキーム、バイナリパルス幅変調並べ替え方式、単一パルス幅変調発光スキーム、及びパルス密度変調発光スキームを含む異なる発光スキームを実行することができ、画素内メモリ技術を使用せずに同じ画像を通信するために使用される帯域幅を減らすことで恩恵を受ける。発光スキームを有効にするこれらの画素回路は、ハイブリッドドライブを有する画素回路に結合して、LEDの電気信号に対する応答性を高めることができる。
【0188】
本明細書に記載される技術は、様々なディスプレイ技術に適用及び統合されてもよく、本明細書に図示及び/又は記載される特定の実施形態に限定されるべきではない。例えば、メモリを備えた画素は、光変調デバイスとして発光ダイオードを有するものとして示されているが、画素内メモリ技術は、一般に、様々な光変調デバイスを使用する様々なディスプレイ技術をサポートするために、異なる画素回路に適用されてもよい。このように、発光ダイオード、デジタルミラーディスプレイ、有機発光ダイオード、又は液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、又はドットマトリックスディスプレイを介した発光をサポートする好適な画素回路は、それぞれ、画素内にメモリを有して、少なくともデータ送信帯域幅の改善と画素のプログラミングの容易さを達成することができる。
【0189】
上述の具体的な実施形態は、例として示されたものであり、これらの実施形態は、様々な修正形態及び代替形態の影響を受けやすいものであり得ることを理解するべきである。更に、特許請求の範囲が、開示された特定の形態に限定されず、むしろこの開示の趣旨と意図の範囲にある全ての修正物、均等物、及び代替物を対象として含むことを理解されたい。
【0190】
本明細書で提示され特許請求された技術は、本技術分野を明らかに向上する実用的な性質の有形物及び具体例を参照して適用され、そのように、抽象的な、実体のない、又は単なる理論上のものではない。更に、本明細書の最後に添付された特許請求の範囲のいずれかが、「~[機能]を[実行]する手段」又は「~[機能]を[実行]するステップ」として示された1つ以上の要素を含む場合、そのような要素が、米国特許法第112条(f)に従って解釈されることになることを意図している。しかし、任意の他の方法で示された要素を含む特許請求の範囲のいずれかに関して、そのような要素は、米国特許法第112条(f)に従って解釈されることにならないことを意図している。
【0191】
例示的な実施形態は、以下を含み得る。
【0192】
実施形態例1:電子ディスプレイであって、
アクティブエリア内に形成された第1の画素を含むアクティブエリアであって、第1の画素は、画像データに応答して光を放出するように構成されている、アクティブエリアと、
画像データを第1の画素に送信するように構成されたコントローラと、を含み、
第1の画素は、
画像データに応答して光を放出するように構成された有機発光ダイオードと、
コントローラから受信した画像データをデジタル記憶するように構成されたメモリと、
メモリから画像データを受信するように構成された駆動回路と、を含み、駆動回路は、有機発光ダイオードに、画像データに応答して光を放出させるように構成されている、電子ディスプレイ。
【0193】
実施形態例2:コントローラは、アクティブエリアのデータ線を介して第1の画素のメモリに画像データを送信するように構成されている、実施形態例1に記載の電子ディスプレイ。
【0194】
実施形態例3:コントローラは、アクティブエリアのデータ線を介して画像データを多重化回路に送信するように構成されており、コントローラは、多重化回路を制御して、画像データの第1の画素のメモリへの送信を調停するように構成されている、実施形態例1に記載の電子ディスプレイ。
【0195】
実施形態例4:画像データは、表示される画像に対応する2つ以上の色チャネルを含み、コントローラは、第1の多重化制御信号を有効化することによって、画像データの第1の色チャネルに関連付けられたメモリを第1の時間にプログラムし、第1の画素のメモリがプログラムされるのを引き起こすように構成されており、コントローラは、第2の多重化制御信号を有効化することによって、画像データの第2の色チャネルに関連付けられたメモリを第2の時間にプログラムし、第2の画素のメモリがプログラムされるのを引き起こすように構成されている、実施形態例3に記載の電子ディスプレイ。
【0196】
実施形態例5:コントローラは、第1の画素のメモリを画像データでプログラムするように構成されており、画像データは、第1の色チャネルに関連付けられ、第1の時間においてプログラムされ、コントローラは、第1の画素のメモリを第2の画像データでプログラムするように構成されており、第2の画像データは、第2の色チャネルに関連付けられ、第2の時間においてプログラムされる、実施形態例1に記載の電子ディスプレイ。
【0197】
実施形態例6:第1の画素のメモリは、電子ディスプレイ内の第1の画素のためのディスプレイ内フレームバッファとして動作するように構成されている、実施形態例1に記載の電子ディスプレイ。
【0198】
実施形態例7:第1の画素のメモリは、カウンタ信号及び画像データを受信するように構成されており、メモリは、カウンタ信号に少なくとも部分的に基づいて画像データを送信することによってスイッチを動作させて、有機発光ダイオードに、バイナリパルス幅変調発光スキームに従って光を放出させるように構成されている、実施形態例1に記載の電子ディスプレイ。
【0199】
実施形態例8:第1の画素の駆動回路は、数及び画像データを示す信号を受信するように構成されたコンパレータを含み、コンパレータは、画像データ及び数を表す信号に少なくとも部分的に基づいてスイッチを動作させて、有機発光ダイオードに、単一パルス幅変調発光スキームに従って光を放出させるように構成されている、実施形態例1に記載の電子ディスプレイ。
【0200】
実施形態例9:駆動回路は、加算プロセス中に、画像データをアキュムレータの規定値に加算するように構成された加算器を含み、加算プロセスからのキャリービットは、スイッチを動作させて、有機発光ダイオードにパルス密度変調発光スキームに従って光を放出させるように構成されている、実施形態例1に記載の電子ディスプレイ。
【0201】
実施形態例10:電子ディスプレイ内の特定の色のサブ画素であって、
データ範囲内の値を示す信号を受信するように構成されたメモリと、
第1の電圧信号を受信するように構成された第1の端子と、
第2の電圧信号を受信するように構成された第2の端子と、
データ範囲内の値を示す信号に少なくとも部分的に基づいて光を放出するように構成された発光ダイオードと、を含み、メモリは、発光ダイオードを介して電流が送信されて発光を引き起こすことを可能にするように構成されており、電流は、第1の電圧信号及び第2の電圧信号に少なくとも部分的に基づいている、サブ画素。
【0202】
実施形態例11:メモリは、カウンタ信号とデータ範囲内の値を示す信号とを受信するように構成されたレジスタを含み、メモリは、カウンタ信号に少なくとも部分的に基づいて、データ範囲内の値を示す信号を送信することによってスイッチを動作させて、発光ダイオードに、バイナリパルス幅変調発光スキームに従って光を放出させるように構成されている、実施形態例10に記載のサブ画素。
【0203】
実施形態例12:数を示す信号及びデータ範囲内の値を示す信号を受信するように構成されたコンパレータを含み、コンパレータは、データ範囲内の値を示す信号及び数を示す信号に基づいて発光ダイオードを動作させて、単一パルス幅変調発光スキームに従って光を放出させるように構成されている、実施形態例10に記載のサブ画素。
【0204】
実施形態例13:加算プロセス中に加算器に結合するように構成されたアキュムレータの規定値に、データ範囲内の値を示す信号を加算するように構成された加算器を含み、加算プロセスからのキャリービットは、発光ダイオードを動作させて、パルス密度変調発光スキームに従って光を放出させるように構成されている、実施形態例10に記載のサブ画素。
【0205】
実施形態例14:メモリは、発光ダイオードから光を放出させるために使用されるデータ範囲内の値を示す信号を許可する前に、データ範囲内の値を示す信号を時間周期の間記憶するためのフレームバッファとして機能するように構成されている、実施形態例10に記載のサブ画素。
【0206】
実施形態例15:画素であって、
画素の第1のサブ画素であって、第1のサブ画素は第1の色チャネルに対応し、
画素の第1の色チャネルの画像データを通信するために使用される第1のデータ範囲内の第1の値を示す第1の信号を記憶するように構成された第1のメモリと、
第1のメモリから第1の値を示す第1の信号を受信するように構成された第1の駆動回路であって、第1の値を示す第1の信号に少なくとも部分的に基づいて、第1の発光ダイオードに光を放出させるように構成されている、第1の駆動回路と、を含む、第1のサブ画素と、
画素の第2のサブ画素であって、第2のサブ画素は第2の色チャネルに対応し、
画素の第2の色チャネルの画像データを通信するために使用される第2のデータ範囲内の第2の値を示す第2の信号を記憶するように構成された第2のメモリと、
第2のメモリから第2の値を示す第2の信号を受信するように構成された第2の駆動回路であって、第2の値を示す第2の信号に少なくとも部分的に基づいて、第2の発光ダイオードに光を放出させるように構成されている、第2の駆動回路と、を含む、第2のサブ画素と、を含む、画素。
【0207】
実施形態例16:第1のサブ画素は、第1の時間における第1の値を示す第1の信号でプログラムされるように構成されており、第2のサブ画素は、第2の時間における第2の値を示す第2の信号でプログラムされるように構成されており、第1の時間は、第2の時間よりも早く発生する、実施形態例15に記載の画素。
【0208】
実施形態例17:第1の信号は、第1の時間に送信された第1の制御信号に応答して動作するように構成された多重化回路を介して第1のサブ画素に送信されるように構成されており、第1の信号は、第2の時間に送信された第2の制御信号を多重化回路が受信することに応答して第1のサブ画素への送信を停止するように構成されている、実施形態例16に記載の画素。
【0209】
実施形態例18:第1のメモリは、第1のサブ画素のフレームバッファとして動作するように構成されている、実施形態例15に記載の画素。
【0210】
実施形態例19:第1のサブ画素は第1のカウンタを含み、第1のメモリは第1のカウンタから出力を受信するように構成されており、第1のメモリからの出力は、カウンタからの出力に応答してスイッチを起動するように構成されており、第1のメモリからの出力は、第1の発光ダイオードを動作させて、バイナリパルス幅変調発光スキームに従って光を放出させるように構成されている、実施形態例15に記載の画素。
【0211】
実施形態例20:第1の駆動回路は、第1のメモリからの出力と、第1の色チャネルに関連付けられたグレイレベルの増分間の時間差に対応するように構成されたカウンタからの出力とを受信するように構成されたコンパレータを含み、第1の駆動回路は、コンパレータからの出力に少なくとも部分的に基づいて、第1の発光ダイオードを動作させるように構成されている、実施形態例15に記載の画素。
【0212】
実施形態例21:電子ディスプレイであって、
電子ディスプレイのアクティブエリア内に形成された、又はアクティブエリアの外側にある電子ディスプレイの集積回路内に形成されたメモリであって、データ範囲内の値を示すデジタルデータ信号を記憶するように構成されている、メモリと、
アクティブエリア内に配置されたドライバであって、デジタルデータ信号に応答して1つ以上のアナログ電気信号を生成するように構成されてたドライバと、
アクティブエリア上に配置された光変調デバイスであって、1つ以上のアナログ電気信号に少なくとも部分的に基づいて光を放出するように構成されている、光変調デバイスと、を含む、電子ディスプレイ。
【0213】
実施形態例22:光変調デバイスは、発光ダイオード、デジタルミラーディスプレイ、有機発光ダイオード、又は液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、若しくはドットマトリックスディスプレイをサポートするデバイス、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態例21に記載の電子ディスプレイ。
【0214】
実施形態例23:光変調デバイスは発光ダイオードを含み、発光ダイオード及びドライバは、1つ以上のアナログ電気信号を使用して光を放出するように構成されたグローバルカソード又はグローバルアノード構成をサポートするように構成されている、実施形態例21に記載の電子ディスプレイ。
【0215】
実施形態例24:光変調デバイスは発光ダイオードを含み、発光ダイオード及びドライバは、1つ以上のアナログ電気信号を使用して光を放出するように構成されたグローバルカソード又はグローバルアノード構成をサポートするように構成されている、実施形態例21に記載の電子ディスプレイ。
【0216】
実施形態例25:メモリは、選択制御信号に応答してアクティブ化するように構成されたトランジスタを含み、デジタルデータ信号の第1のサブセットは、トランジスタのアクティブ化に応答してドライバに送信するように構成されている、実施形態例24に記載の電子ディスプレイ。
【0217】
実施形態例26:第1のインバータ対は、ドライバに出力する前に、デジタルデータ信号の第1のサブセットをセンス増幅器に出力するように構成されている、実施形態例24に記載の電子ディスプレイ。
【0218】
実施形態例27:第1のインバータ対の出力に結合するように構成されたスイッチ/リセット(SR)ラッチと、スイッチ/リセットラッチの出力に結合するように構成された第2のインバータ対と、を含み、スイッチ/リセットラッチ及び第2のインバータ対は、並べ替えを伴うバイナリパルス幅変調発光スキームを可能にするように構成されている、実施形態例24に記載の電子ディスプレイ。
【0219】
実施形態例28:メモリは、画素に送信されたデジタルデータ信号の第2のサブセットを記憶するように構成された第2のインバータ対を含む、実施形態例24に記載の電子ディスプレイ。
【0220】
実施形態例29:デジタルデータ信号の第1のサブセット及びデジタルデータ信号の第2のサブセットは、書き込み可能制御信号を有効にするコントローラに応答して、第1のインバータ対に送信される、実施形態例28に記載の電子ディスプレイ。
【0221】
実施形態例30:電子ディスプレイの画素であって、
列ドライバから画素に送信される第1のデジタルデータ信号を記憶するように構成されたメモリであって、第1のデジタルデータ信号は、画像の一部分を通信するためのデータ範囲内の値を有することによって表示される画像に対応するように構成されており、
列ドライバから画素内のメモリに送信された第1のデジタルデータ信号を受信するように構成された1つ以上のインバータ対を含む、メモリと、
1つ以上のインバータ対からの第1のデジタルデータ信号と第2のデジタルデータ信号とを受信するように構成されたコンパレータであって、第1のデジタルデータ信号が第2のデジタルデータ信号と一致するときを決定することに応答して制御信号を出力するように構成されている、コンパレータと、
制御信号をメモリから受信するように構成されたドライバであって、制御信号に少なくとも部分的に基づいて、画素から光を放出させるように構成されている、ドライバと、を含む、画素。
【0222】
実施形態例31:第2のデジタルデータ信号としてカウントされる現在の数の表示をコンパレータに出力するように構成されたカウンタを含む、実施形態例30に記載の画素。
【0223】
実施形態例32:メモリのプリチャージを可能にするように構成されたトランジスタを含む、実施形態例30に記載の画素。
【0224】
実施形態例33:制御信号としてドライバに送信する前にコンパレータからの出力を記憶するように構成された1つ以上のインバータ対とは別個の追加のインバータ対を含む、実施形態例30に記載の画素
【0225】
実施形態例34:追加のインバータ対は、第1の出力の第1の記憶化と第2の出力の第2の記憶化との間でリセットされる、実施形態例33に記載の画素。
【0226】
実施形態例35:制御信号がコンパレータから出力されてドライバに送信されることを可能にするように構成されたトランジスタを含み、トランジスタは、放出可能信号に応答してアクティブ化するように構成されている、実施形態例30に記載の画素。
【0227】
実施形態例36:画像を表示することに関連付けられた色チャネルに対応する追加のメモリを含み、追加のメモリはドライバに結合するように構成されている、実施形態例30に記載の画素。
【0228】
実施形態例37:電子ディスプレイであって、
1つ以上のデジタルデータ信号を生成して画像を表示させるように構成されたコントローラと、
1つ以上のデータ信号の第1のデジタルデータ信号を記憶するように構成された第1のメモリを含むバッファであって、第1のデジタルデータ信号は、画像の一部分を電子ディスプレイ上に表示させるように構成されている、バッファと、
1つ以上のデジタルデータ信号に応答して光を放出するように構成された複数の画素であって、複数の画素のそれぞれの画素は、
第1のメモリから第1のデジタルデータ信号を受信するように構成されたドライバであって、第1のメモリから送信された第1のデジタルデータ信号に応答してアナログデータ信号を生成するように構成されている、ドライバを含む、複数の画素と、
ドライバに結合するように構成された発光回路であって、少なくとも部分的にアナログデータ信号に基づいて光を放出するように構成されている、発光回路と、を含む、電子ディスプレイ。
【0229】
実施形態例38:第1のメモリの出力及び第2のメモリの出力に結合するように構成された選択回路を含み、バッファはまた、第2のデジタルデータ信号を記憶するための第2のメモリを含み、選択回路は、第2のメモリを選択することとは無関係に、第1のメモリを選択して、第1のデジタルデータ信号をドライバに出力するように構成されている、実施形態例37に記載の電子ディスプレイ。
【0230】
実施形態例39:選択回路は、インバータ対の出力に結合するように構成されており、インバータ対は、選択回路が第1の状態で動作するときに、第1のメモリからの出力を記憶するように構成されており、インバータ対は、選択回路が第2の状態で動作するときに、第2のメモリからの出力を記憶するように構成されている、実施形態例38に記載の電子ディスプレイ。
【0231】
実施形態例40:それぞれの画素は、第1のサブ画素に結合するように構成されたカウント回路を含み、第1のサブ画素はコンパレータを含み、コンパレータは、カウント回路からの出力を第1のメモリからの出力と比較するように構成されている、実施例37に記載の電子ディスプレイ。
【0232】
実施形態例41:電子ディスプレイ用の画素回路であって、
データ範囲内の値を示すデジタルデータ信号を記憶するように構成されたメモリと、
デジタルデータ信号に少なくとも部分的に基づいて光を放出するように構成された発光ダイオードと、
発光ダイオードが光を放出する前に画素回路を初期化するように構成された初期化トランジスタと、
デジタルデータ信号に少なくとも部分的に基づいてアクティブ化するように構成された駆動トランジスタと、を含む、画素回路。
【0233】
実施形態例42:発光ダイオードのアノードに結合するように構成された電圧駆動回路を含み、電圧駆動回路は、発光ダイオードの発光期間の開始時に発光ダイオードのアノードを増幅するように構成されている、実施形態例41に記載の画素回路。
【0234】
実施形態例43:駆動トランジスタは、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)として構成されており、画素回路は、制御信号に応答して発光ダイオードを発光させるように構成された複数のp型又はn型MOSFETを含む、実施形態例41に記載の画素回路。
【0235】
実施形態例44:発光ダイオードに並列に結合するように構成されたリセット回路を含み、リセット回路は、発光期間後に発光ダイオードのアノード電圧をリセットするように構成されている、実施形態例41に記載の画素回路。
【0236】
実施形態例45:ハイブリッドドライブを含み、ハイブリッドドライブは、電圧ドライブ及び電流ドライブ回路を含み、ハイブリッドドライブは、電圧データ信号、複数の基準電圧、及びデジタルデータ信号に少なくとも部分的に基づく画像データ制御信号に応答して、発光ダイオードを動作させて光を放出するように構成されている、実施形態例41に記載の画素回路。
【0237】
実施形態例46:自動ゼロ制御信号に応答してアクティブ化するように構成された自動ゼロトランジスタを含み、自動ゼロトランジスタのソースノードの電圧値は、自動ゼロトランジスタのソースノードの電圧値が、駆動トランジスタのゲート電圧の電圧値に等しくなるまで増加するように構成されている、実施形態例41に記載の画素回路。
【0238】
実施形態例47:メモリは、デジタルデータ信号を記憶するように構成されたレジスタと、カウンタによって生成されるように構成された数とデジタルデータ信号を比較するように構成されたコンパレータとを含み、メモリは、コンパレータからの出力を送信して駆動トランジスタをアクティブ化するように構成されている、実施形態例41に記載の画素回路。
【0239】
実施形態例48:メモリと共に動作して駆動トランジスタをアクティブ化して、バイナリパルス幅変調発光スキーム、単一パルス幅変調発光スキーム、パルス密度変調発光スキーム、又はこれらの任意の組み合わせに従って発光を引き起こすように構成された追加の回路を含む、実施形態例41に記載の画素回路。
【0240】
実施形態例49:電子ディスプレイであって、
1つ以上のデジタルデータ信号を生成して画像を表示させるように構成されたコントローラと、
1つ以上のデジタルデータ信号に応答して光を放出するように構成された複数の画素であって、複数の画素の第1の画素は、
画像に少なくとも部分的に基づいてコントローラによって生成された第1のデジタルデータ信号を受信するように構成されたメモリと、
第1のデジタルデータ信号に少なくとも部分的に基づいて光を放出するように構成された発光回路と、
発光回路が光を放出する前に第1の画素を初期化するように構成された初期化トランジスタと、
第1のデジタルデータ信号に少なくとも部分的に基づいてアクティブ化するように構成された駆動トランジスタと、を含む、電子ディスプレイ。
【0241】
実施形態例50:複数の画素の第2の画素を含み、第2の画素のメモリは、第1の画素のメモリが第1のデジタルデータ信号を受信するように構成された時間とは異なる時間に第2のデジタルデータ信号を受信するように構成されている、実施形態例49に記載の電子ディスプレイ。
【0242】
実施形態例51:コントローラは、多重化回路を制御することによって、1つ以上のデジタルデータ信号の1つ以上の画素への送信を調停するように構成されている、実施形態例50に記載の電子ディスプレイ。
【0243】
実施形態例52:発光回路は発光ダイオードを含み、第1の画素は、発光ダイオードの発光期間中に発光ダイオードのアノードを増幅するように構成された電圧駆動回路を含む、実施形態例49に記載の電子ディスプレイ。
【0244】
実施形態例53:第1の画素は、電圧データ信号、複数の基準電圧、及び第1のデジタルデータ信号に少なくとも部分的に基づく画像データ制御信号に応答して発光回路を動作させて光を放出するように構成されたハイブリッド駆動回路を含む、実施形態例49に記載の電子ディスプレイ。
【0245】
実施形態例54:発光回路は、発光ダイオード、有機発光ダイオード、若しくは液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル、ドットマトリックスディスプレイ、デジタルミラードライブディスプレイをサポートする回路、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態例49に記載の電子ディスプレイ。
【0246】
実施形態例55:方法であって、
コントローラを介して、第1の時間に第1の値を第1の画素の第1のメモリに送信するステップと、
第1の値に従って光を放出するように第1の画素を準備するために、コントローラを介して、初期化プロセスを実行するステップと、
コントローラを介して、第1の画素のノードを1つ以上の電圧値でプログラムするプログラミングプロセスを実行するステップと、
コントローラを介して、放出プロセスを実行するステップと、を含み、放出プロセスの実行は、第1の画素の発光回路から光を放出させるように構成されている、方法。
【0247】
実施形態例56:第1の値を第1のメモリに送信するステップは、
コントローラが、コントローラを介して、第1の時間における第1の値の第1のメモリへの送信を許可する第1の多重化制御信号を有効化するステップと、
コントローラを介して、第1の時間における第1の値の第2のメモリへの送信を停止する第2の多重化制御信号を無効化するステップと、によって、第2の画素の第1のメモリ及び第2のメモリのプログラミングを調停するステップを含む、実施形態例55に記載の方法。
【0248】
実施形態例57:プログラミングプロセスは、
コントローラを介して、自動ゼロ制御信号を有効化するステップと、
コントローラを介して、所定の時間後に自動ゼロ制御信号を無効化するステップと、を含む、実施形態例45に記載の方法。
【0249】
実施形態例58:発光プロセスは、
コントローラを介して、発光回路の増幅を引き起こすように構成された電圧駆動制御信号を有効化するステップと、
バイナリパルス幅変調発光スキーム、単一パルス幅変調発光スキーム、パルス密度変調発光スキーム、又はこれらの任意の組み合わせに応答して駆動トランジスタをアクティブ化するように構成された画像データ制御信号を、コントローラを介して、放出するステップと、を含む、実施形態例45に記載の方法。
【0250】
実施形態例59:将来の発光を準備するために発光回路をリセットするためのリセットプロセスを実行するステップを含む、実施形態例45に記載の方法。
【0251】
実施形態例60:初期化プロセスは、コンデンサの充電を引き起こす選択制御信号を、コントローラを介して有効化するステップを含み、コンデンサの充電を通じて、コンデンサは、駆動電流を第1の画素に送信するように構成されている、実施形態例45に記載の方法。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ディスプレイであって、
前記電子ディスプレイのアクティブエリア内に配置され又は前記アクティブエリアの外側にある前記電子ディスプレイの集積回路内に配置されたメモリであって、前記メモリの少なくとも一部が、データ範囲内の値を示す複数のビットを記憶するように構成された、メモリと、
前記アクティブエリア内に配置され、前記メモリに記憶された前記複数のビットに応じて電気信号を選択的に供給するスイッチと、
前記アクティブエリア上に配置された光変調デバイスであって、前記電気信号に少なくとも部分的に基づいて光を放出するように構成されている、光変調デバイスと、
を備えた電子ディスプレイ。
【請求項2】
前記アクティブエリアの外側に配置されたディスプレイ駆動回路を備え、
前記複数のビットは、第1ビット、第2ビット、及び第3ビットを含み、前記ディスプレイ駆動回路は、
前記メモリに前記第1ビット、前記第2ビット、及び前記第3ビットを同時に書き込むための第1の制御信号を生成し、
前記第1ビット及び前記第3ビットより前に前記第2ビットに前記メモリから出力させるための第2の制御信号を生成するように構成されている、
請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項3】
前記アクティブエリアの外側に配置されたディスプレイ駆動回路を備え、
前記ディスプレイ駆動回路は、前記複数のビットの各「0」ビットより前に前記複数のビットの各「1」ビットの出力を引き起こすように構成されている、
請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項4】
前記ディスプレイ駆動回路は、時間周期を単調に増加することにより特徴付けられるビットプレーンクロックに少なくとも部分的に基づいて、前記「0」ビットより前に前記複数のビットの前記「1」ビットを出力するための制御信号を生成し、
前記ビットプレーンクロックの最も長い時間周期は、前記複数のビットの最上位ビットに対応する、
請求項3に記載の電子ディスプレイ。
【請求項5】
前記メモリは、画素に関連付けられ、前記メモリの前記一部は、前記メモリの全体に満たない、
請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項6】
前記値は、第1の色チャネルに対応し、前記メモリは、第2の色チャネルのための「0」ビット又はデータを記憶するように構成された未使用のメモリを含む、
請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項7】
電流源、前記メモリ、前記スイッチ、及び前記光変調デバイスを備える画素を備え、
前記電流源は、前記光変調デバイスに送信するための前記電気信号を生成する、
請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項8】
前記光変調デバイスは、有機発光ダイオードを備える、
請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項9】
異なる光変調デバイスに対応する前記メモリの異なる部分を同時にロードするように構成されたディスプレイ駆動回路を備えた、
請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項10】
電子ディスプレイの特定の色のサブ画素であって、
第1の電圧信号を受信するように構成された第1の端子と、
第2の電圧信号を受信するように構成された第2の端子と、
データ範囲内の値を示す複数のビットを記憶するメモリと、
電流に応じて光を放出するように構成された発光ダイオードであって、制御信号が、前記発光ダイオードに前記電流を送ることを可能にするスイッチをオンにし、前記制御信号が前記複数のビットに少なくとも部分的に基づいて生成され、前記電流が前記第1の電圧信号及び前記第2の電圧信号に少なくとも部分的に基づく、発光ダイオードと、
を備えたサブ画素。
【請求項11】
前記第1の電圧信号は、データ電圧を含み、前記第2の電圧信号は、システム電圧を含む、
請求項10に記載のサブ画素。
【請求項12】
前記第1の電圧信号及び前記第2の電圧信号に少なくとも部分的に基づいて前記電流を生成するように構成された電流源を備えた、
請求項10に記載のサブ画素。
【請求項13】
前記メモリは、前記制御信号を生成するために、前記複数のビットのうちの1又は2以上のビットを後でビット単位で送信するように構成された、
請求項10に記載のサブ画素。
【請求項14】
電子ディスプレイであって、
第1の色チャネルに対応する第1のサブ画素と、
第2の色チャネルに対応する第2のサブ画素と、を備え、
前記第1のサブ画素は、
前記第1の色チャネルの画像データを通信するために使用される第1のデータ範囲内の第1の値を示す第1の複数のビットを記憶するように構成された第1のメモリと、
前記第1のメモリから前記第1の複数のビットを受信するように構成された第1の駆動回路であって、前記第1の駆動回路は、第1の発光ダイオードを介した電気信号の送信を引き起こすために、前記第1の複数のビットに少なくとも部分的に基づいて第1の制御信号を生成することにより、前記第1の発光ダイオードに少なくとも部分的に光を放出させるように構成された、第1の駆動回路と、
を含み、
前記第2のサブ画素は、
前記第2の色チャネルの画像データを通信するために使用される第2のデータ範囲内の第2の値を示す第2の複数のビットを記憶するように構成された第2のメモリと、
前記第2のメモリから前記第2の複数のビットを受信するように構成された第2の駆動回路であって、前記第2の駆動回路は、前記第2の複数のビットに少なくとも部分的に基づいて第2の制御信号を生成することにより、第2の発光ダイオードに少なくとも部分的に光を放出させるように構成された、第2の駆動回路と、
を含む、
電子ディスプレイ。
【請求項15】
前記第1のメモリ、前記第2のメモリ、又はその両方から並び替えられたデータの出力を調整するための制御信号を生成するように構成された行ドライバを備えた、
請求項14に記載の電子ディスプレイ。
【請求項16】
前記第1のサブ画素について、前記並び替えられたデータは、前記第1のメモリへの入力とは異なる順序で前記第1の複数のビットを含む、
請求項15に記載の電子ディスプレイ。
【請求項17】
前記第1のサブ画素は、第1の時間に前記第1の値を示す第1の信号でプログラムされるように構成され、前記第2のサブ画素は、第2の時間に前記第2の値を示す第2の信号でプログラムされるように構成され、前記第1の時間は前記第2の時間より早く発生する、
請求項15に記載の電子ディスプレイ。
【請求項18】
ディスプレイ駆動回路を備え、
前記第1の信号は、第1ビット、第2ビット、及び第3ビットを含み、前記ディスプレイ駆動回路は、
前記第1のメモリの前記第1ビット、前記第2ビット、及び前記第3ビットの記憶を同時に少なくとも部分的に引き起こすための第3の制御信号を生成し、
前記第1ビット及び前記第3ビットより前に前記第2ビットを前記第1のメモリから出力させるための第4の制御信号を生成するように構成されている、
請求項17に記載の電子ディスプレイ。
【請求項19】
前記第1のメモリへ各ビットへの入力に使用されたのとは異なる順序で行わせるための、前記第1の複数のビットの各ビットの前記出力を引き起こす1又は2以上の制御信号を生成するように構成されたディスプレイ駆動回路を備えた、
請求項14に記載の電子ディスプレイ。
【請求項20】
前記ディスプレイ駆動回路は、ビットプレーンクロックの時間周期に従って前記1又は2以上の制御信号を生成する、
請求項19に記載の電子ディスプレイ。
【請求項21】
電子ディスプレイの画素回路であって、
電流源と発光ダイオードとの間に結合された駆動トランジスタであって、前記発光ダイオードは、前記電流源から前記駆動トランジスタを介して送信された信号に応じて光を放出するように構成された、駆動トランジスタと、
データ範囲内の値を示すデジタルデータ信号を記憶するように構成されたメモリと、
前記デジタルデータ信号を数の表示と比較し、前記比較に基づいて前記駆動トランジスタをアクティブ化するための出力を送信するように構成されたコンパレータであって、カウンタが前記数の前記表示を生成するように構成されている、コンパレータと、
を備えた画素回路。
【請求項22】
前記発光ダイオードのアノードに結合するように構成された電圧駆動回路を備え、
前記電圧駆動回路は、前記発光ダイオードの発光期間の開始時に前記発光ダイオードの前記アノードを増幅するように構成されている、
請求項21に記載の画素回路。
【請求項23】
前記駆動トランジスタは、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)として構成され、前記画素回路は、制御信号に応答して前記発光ダイオードを発光させるように構成された複数のp型又はn型MOSFETを備える、
請求項21に記載の画素回路。
【請求項24】
前記発光ダイオードに並列に結合するように構成されたリセット回路を備え、前記リセット回路は、発光期間後に前記発光ダイオードのアノード電圧をリセットするように構成されている、
請求項21に記載の画素回路。
【請求項25】
ハイブリッドドライブを備え、前記ハイブリッドドライブは、電圧ドライブ及び電流ドライブ回路を含み、前記ハイブリッドドライブは、電圧データ信号、複数の基準電圧、及び前記デジタルデータ信号に少なくとも部分的に基づく画像データ制御信号に応答して、前記発光ダイオードを動作させて光を放出するように構成されている、
請求項21に記載の画素回路。
【請求項26】
前記メモリと共に動作して前記駆動トランジスタをアクティブ化して、バイナリパルス幅変調発光スキーム、単一パルス幅変調発光スキーム、若しくはパルス密度変調発光スキーム、又はこれらの任意の組み合わせに従って発光を引き起こすように構成された追加の回路を備える、
請求項21に記載の画素回路。
【請求項27】
前記メモリは、前記デジタルデータ信号を記憶するように構成されたレジスタを含み、
前記画素回路は、コントローラにより制御されるように構成され、前記コントローラは、
前記メモリを初期化し、
前記コンパレータをプリチャージし、
前記カウンタにより前記コンパレータに提供された前記数を増分するように構成されている、
請求項21に記載の画素回路。
【請求項28】
電子ディスプレイの画素であって、
列ドライバから前記画素に送信された第1のデジタルデータ信号を記憶するように構成されたメモリであって、前記第1のデジタルデータ信号は、前記画像の一部の提示を少なくとも部分的に駆動するためのデータ範囲内の値を有することによって表示される画像に対応するように構成されている、メモリを含み、
前記メモリは、
前記列ドライバから前記メモリに送信された前記第1のデジタルデータ信号のビットのそれぞれのビットを受信するように構成された1つ以上のインバータ対と、
前記1つ以上のインバータ対からの前記第1のデジタルデータ信号の各それぞれのビットと第2のデジタルデータ信号に対応する複数のビットを受信するように構成されたコンパレータであって、前記コンパレータは、前記第1のデジタルデータ信号の各ビットが前記第2のデジタルデータ信号の各ビットと一致するときを決定することに応じて制御信号を出力するように構成されている、コンパレータと、
を含み、
前記画素は、
前記メモリから前記制御信号を受信するように構成されたスイッチを備えたドライバを含み、前記ドライバは、前記スイッチに閉じさせる前記制御信号に少なくとも部分的に基づいて前記画素から光を放出させるように構成されている、
画素。
【請求項29】
前記第2のデジタルデータ信号としてカウントされた現在の数の表示を前記コンパレータに出力するように構成されたカウンタを備えた、
請求項28に記載の画素。
【請求項30】
前記メモリのプリチャージを可能にするように構成されたトランジスタを備えた、
請求項28に記載の画素。
【請求項31】
前記制御信号として前記ドライバに送信する前に前記コンパレータからの出力を記憶するように構成された前記1つ以上のインバータ対とは別個の追加のインバータ対を備えた、
請求項28に記載の画素。
【請求項32】
前記制御信号が前記コンパレータから出力されて前記ドライバに送信されることを可能にするように構成されたトランジスタを備え、前記トランジスタは、放出可能信号に応答してアクティブ化するように構成されている、
請求項28に記載の画素。
【請求項33】
前記画像を表示することに関連付けられた色チャネルに対応する追加のメモリを備え、前記追加のメモリは前記ドライバに結合するように構成されている、
請求項28に記載の画素。
【請求項34】
電子ディスプレイであって、
1つ以上のデジタルデータ信号を生成して画像を表示させるように構成されたコントローラと、
前記1つ以上のデジタルデータ信号の第1のデジタルデータ信号を記憶するように構成された第1のメモリを含むバッファであって、前記第1のデジタルデータ信号は、カウンタのカウントに少なくとも部分的に基づいて制御信号を生成するために用いられるとき、前記画像の一部を前記電子ディスプレイ上に表示させるように構成された、バッファと、
前記1つ以上のデジタルデータ信号に応じて光を放出するように構成された複数の画素と、
を備え、
前記複数の画素のそれぞれの画素は、
前記第1のメモリから前記第1のデジタルデータ信号を受信するように構成されたドライバであって、前記ドライバは、前記第1のメモリから送信された前記第1のデジタルデータ信号に応じてアナログデータ信号を生成するように構成された、ドライバと、
前記ドライバに結合されるように構成され、前記アナログデータ信号に少なくとも部分的に基づいて光を放出するように構成された発光回路と、
を含む、
電子ディスプレイ。
【請求項35】
前記第1のメモリの出力及び第2のメモリの出力に結合するように構成された選択回路を備え、前記バッファはまた、第2のデジタルデータ信号を記憶するための前記第2のメモリを含み、前記選択回路は、前記第2のメモリを選択することとは無関係に、前記第1のメモリを選択して、前記第1のデジタルデータ信号を前記ドライバに出力するように構成されている、
請求項34に記載の電子ディスプレイ。
【請求項36】
前記選択回路は、インバータ対の出力に結合するように構成され、
前記インバータ対は、前記選択回路が第1の状態で動作するときに、前記第1のメモリからの前記出力を記憶するように構成され、
前記インバータ対は、前記選択回路が第2の状態で動作するときに、前記第2のメモリからの前記出力を記憶するように構成されている、
請求項35に記載の電子ディスプレイ。
【請求項37】
前記カウンタを備え、
前記カウンタは、第1のサブ画素に結合するように構成され、
前記第1のサブ画素は、コンパレータを含み、
前記コンパレータは、前記カウンタからの出力を前記第1のメモリからの出力と比較するように構成されている、
請求項34に記載の電子ディスプレイ。
【請求項38】
電子ディスプレイであって、
1つ以上のデジタルデータ信号を生成して画像を表示させるように構成されたコントローラと、
前記1つ以上のデジタルデータ信号に応じて光を放出するように構成された複数の画素であって、前記コントローラは、多重化回路を制御することにより、少なくとも部分的に前記複数の画素の1つ以上への前記1つ以上のデジタルデータ信号の送信を調停するように構成された、複数の画素と、
を備え、
前記複数の画素の第1の画素は、
前記画像に少なくとも部分的に基づいて前記コントローラにより生成された第1のデジタルデータ信号を受信するように構成されたメモリと、
前記第1のデジタルデータ信号に少なくとも部分的に基づいて光を放出するように構成された発光回路と、
前記発光回路が前記光を放出する前に前記第1の画素を初期化するように構成された初期化トランジスタと、
前記第1のデジタルデータ信号に少なくとも部分的に基づいてアクティブ化するように駆動トランジスタと、
を含む、
電子ディスプレイ。
【請求項39】
前記複数の画素の第2の画素を備え、
前記第2の画素の前記メモリは、前記第1の画素の前記メモリが前記第1のデジタルデータ信号を受信するように構成された時間とは異なる時間に第2のデジタルデータ信号を受信するように構成されている、
請求項38に記載の電子ディスプレイ。
【請求項40】
前記第1の画素は、前記第1のデジタルデータ信号を現在のカウントを示す1つ以上の信号と比較し、前記駆動トランジスタをアクティブ化する出力信号を生成するように構成されたコンパレータを含む、
請求項39に記載の電子ディスプレイ。
【請求項41】
前記発光回路は、発光ダイオードを含み、
前記第1の画素は、前記発光ダイオードの発光期間中に前記発光ダイオードのアノードを増幅するように構成された電圧駆動回路を含む、
請求項38に記載の電子ディスプレイ。
【請求項42】
前記第1の画素は、電圧データ信号、複数の基準電圧、及び前記第1のデジタルデータ信号に少なくとも部分的に基づく画像データ制御信号に応じて、前記発光回路を動作させて光を放出するように構成されたハイブリッド駆動回路を含む、
請求項38に記載の電子ディスプレイ。
【請求項43】
前記発光回路は、発光ダイオード、有機発光ダイオード、若しくは液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル、ドットマトリックスディスプレイ、デジタルミラードライブディスプレイをサポートする回路、又はこれらの任意の組み合わせを含む、
請求項38に記載の電子ディスプレイ。
【請求項44】
方法であって、
コントローラを介して、第1の時間に第1の値を第1の画素の第1のメモリに送信するステップと、
前記コントローラを介して、駆動トランジスタを持続時間オンにするための発光制御信号を生成する1つ以上の制御信号を送信することにより、少なくとも部分的に前記第1の画素の前記発光回路から光を放出させる発光プロセスを実行するステップであって、前記駆動トランジスタは、電流源と前記発光回路の一部に少なくとも結合され、前記持続時間は、前記第1のメモリの前記第1の値に少なくとも部分的に基づいている、ステップと、
を含む方法。
【請求項45】
前記第1の値を前記第1のメモリに送信することは、
前記コントローラを介して、前記第1の時間における前記第1の値の前記第1のメモリへの送信を許可する第1の多重化制御信号を有効化するステップと、
前記コントローラを介して、前記第1の時間における前記第1の値の前記第2のメモリへの送信を停止する第2の多重化制御信号を無効化するステップと、によって、
前記コントローラが第2の画素の前記第1のメモリ及び第2のメモリのプログラミングを調停することを含む、
請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記コントローラを介して、定義された期間にわたって自動ゼロ制御信号を送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の画素のノードを1つ以上の電圧値でプログラムするプログラミングプロセスを実行するステップを含み、
前記自動ゼロ制御信号は、トランジスタをオンにするように構成されている、
請求項44に記載の方法。
【請求項47】
前記発光プロセスは、
前記コントローラを介して、前記発光回路の増幅を引き起こすように構成された電圧駆動制御信号を有効化するステップと、
バイナリパルス幅変調発光スキーム、単一パルス幅変調発光スキーム、パルス密度変調発光スキーム、又はこれらの任意の組み合わせに従って、前記コントローラを介して、前記1つ以上の制御信号を送信するステップと、
を含む、
請求項44に記載の方法。
【請求項48】
将来の発光プロセスを準備するために前記発光回路をリセットするためのリセットプロセスを実行するステップを含む、
請求項44に記載の方法。
【請求項49】
コンデンサの充電を引き起こす選択制御信号を、前記コントローラを介して有効化することにより、前記コントローラを介して、少なくとも部分的に初期化プロセスを実行することを含み、前記コンデンサの前記充電を通じて、前記コンデンサは、駆動電流を前記第1の画素の少なくとも一部を介して送信するように構成されている、
請求項44に記載の方法。
【請求項50】
方法であって、
現在のビットをメモリにロードするステップであって、前記現在のビットは、第1の値を提示する複数のビットの1つであり、前記第1の値は、前記メモリに関連付けられた第1の画素を介して表示される画像フレームの一部に対応する、ステップと、
前記現在のビットが前記第1の値の最後のビットであるかどうかを判定するステップであって、第1のビットと第2のビットは前記現在のビットより前にロードされ、前記第1のビットは、最上位のビット位置に対応する、ステップと、
前記現在のビットが前記最後のビットであることに応じて、選択信号を前記メモリに送信し、前記第1のビットに基づく信号出力の前記第1の画素への送信を引き起こすステップと、
前記信号出力が前記第1の画素の発光構成要素からの発光を引き起こすのを待機するステップであって、前記信号出力は、前記最上位ビット位置に対応する持続時間にわたって電流源と前記発光構成要素との間に結合された駆動トランジスタをオンにすることにより、少なくとも部分的に前記発光を引き起こす、ステップと、
前記持続時間の前記発光の完了後、前記第1のビットが前記第1の値の前記最終のビットであるかどうかを判定するステップと、
前記第1のビットが前記第1の値の前記最終のビットではないと判定したことに応じて、追加の選択信号を前記メモリに送信し、前記第2のビットに基づく追加の信号出力の前記第1の画素への送信を引き起こすステップと、
を含む方法。
【外国語明細書】