(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191247
(43)【公開日】2022-12-27
(54)【発明の名称】バルクサブスクリプションのフィルタ
(51)【国際特許分類】
H04W 4/08 20090101AFI20221220BHJP
H04W 92/24 20090101ALI20221220BHJP
H04W 4/02 20180101ALI20221220BHJP
【FI】
H04W4/08
H04W92/24
H04W4/02
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022149480
(22)【出願日】2022-09-20
(62)【分割の表示】P 2021517000の分割
【原出願日】2019-08-29
(31)【優先権主張番号】18382786.4
(32)【優先日】2018-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ガルシア アソレロ, フエンシスラ
(72)【発明者】
【氏名】リヴァス モリナ, イグナシオ
(72)【発明者】
【氏名】フェルナンデス アロンソ, スサナ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】バルクサブスクリプションのために、可能なイベントのいずれか及び対応するサービスのいずれかに適用するフィルタに係る方法を提供する。
【解決手段】方法は、第1のノード(ネットワークエクスポージャ機能(NEF))が、第2のノード(ポリシーおよび制御機能(PCF))に、1つ以上のユーザ装置(UE)についてのイベントをサブスクライブする。イベントをサブスクライブすることは、サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報(データネットワーク名(DNN))のセット、サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報(単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI))のセット及びサブスクリプションが適用されるロケーションのセットのグループから選択される1つ以上のフィルタを示すことを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のノードによって実行される方法であって、前記方法は、
前記第1のノードが、第2のノードに、1つ以上のユーザ装置(UE)についてのイベントをサブスクライブすること、を有し、
前記イベントをサブスクライブすることは、(i)前記サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット、(ii)前記サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット、および、(iii)前記サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタを示すことを含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、サブスクライブすることは、前記第2のノードに、イベント識別情報と、1つ以上のUE識別情報と、前記1つ以上のフィルタを記述するフィルタ情報とを含むメッセージを送信すること、を含む、方法。
【請求項3】
請求項1から2のいずれか1項に記載の方法であって、前記サブスクリプションが適用される前記ネットワーク識別情報のセットは、すべてのネットワーク識別情報を含む、方法。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の方法であって、前記サブスクリプションが適用される前記ネットワークスライス識別情報のセットは、すべてのネットワークスライス識別情報を含む、方法。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の方法であって、前記サブスクリプションが適用される前記ロケーションのセットは、すべてのロケーションを含む、方法。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の方法であって、前記選択された1つ以上のフィルタが、(i)前記サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセットを含む、方法。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の方法であって、前記選択された1つ以上のフィルタが、(ii)前記サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセットを含む、方法。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の方法であって、前記選択された1つ以上のフィルタが、(iii)前記サブスクリプションが適用されるロケーションのセットを含む、方法。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1のノードが、前記1つ以上のUEについて前記サブスクライブされたイベントに一致するイベントが発生したという通知を受信することをさらに有する、方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、前記通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、および、前記一致したイベントに対応するロケーションのセットのうちの1つ以上のインジケーションを含む、方法。
【請求項11】
第1のノードによって実行される方法であって、前記方法は、
前記第1のノードが、イベントが発生したという通知を第2のノードから受信すること、を有し、
前記通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、および、イベントに対応するロケーションのセット、のうちの1つ以上のインジケーションを含む、方法。
【請求項12】
第1のノードであって、前記第1のノードは、
第2のノードに、1つ以上のユーザ装置(UE)についてのイベントをサブスクライブするように適合されており、
前記イベントをサブスクライブすることは、(i)前記サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット、(ii)前記サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット、および、(iii)前記サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタを示すことを含む、第1のノード。
【請求項13】
請求項12に記載の第1のノードであって、サブスクライブすることは、イベント識別情報と、1つ以上のUE識別情報と、前記1つ以上のフィルタを記述するフィルタ情報と、を含むメッセージを前記第2のノードに送信することを含む、第1のノード。
【請求項14】
請求項12から13のいずれか1項に記載の第1のノードであって、前記サブスクリプションが適用される前記ネットワーク識別情報のセットは、すべてのネットワーク識別情報を含む、第1のノード。
【請求項15】
請求項12から14のいずれか1項に記載の第1のノードであって、前記サブスクリプションが適用される前記ネットワークスライス識別情報のセットは、すべてのネットワークスライス識別情報を含む、第1のノード。
【請求項16】
請求項12から15のいずれか1項に記載の第1のノードであって、前記サブスクリプションが適用される前記ロケーションのセットは、すべてのロケーションを含む、第1のノード。
【請求項17】
請求項12から16のいずれか1項に記載の第1のノードであって、前記選択された1つ以上のフィルタは、(i)前記サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセットを含む、第1のノード。
【請求項18】
請求項12から17のいずれか1項に記載の第1のノードであって、前記選択された1つ以上のフィルタが、(ii)前記サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセットを含む、第1のノード。
【請求項19】
請求項12から18のいずれか1項に記載の第1のノードであって、前記選択された1つ以上のフィルタが、(iii)前記サブスクリプションが適用されるロケーションのセットを含む、第1のノード。
【請求項20】
請求項12から19のいずれか1項に記載の第1のノードであって、前記第1のノードが、前記1つ以上のUEについて前記サブスクライブされたイベントに一致するイベントが発生したという通知を受信するようにさらに適合されている、第1のノード。
【請求項21】
請求項20に記載の第1のノードであって、前記通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、および、前記一致したイベントに対応するロケーションのセット、のうちの1つ以上のインジケーションを含む、第1のノード。
【請求項22】
第1のノードであって、前記第1のノードは、
イベントが発生したという通知を第2のノードから受信するように適合されており、
前記通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、および、前記イベントに対応するロケーションのセット、のうちの1つ以上のインジケーションを含む、第1のノード。
【請求項23】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム。
【請求項24】
請求項23に記載のコンピュータプログラムを含むキャリアであって、前記キャリアが、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである、キャリア。
【請求項25】
第2のノードによって実行される方法であって、前記方法は、
前記第2のノードが、1つ以上のユーザ装置(UE)についてのイベントへのサブスクリプションを第1のノードから受信すること、を有し、
前記イベントへの前記サブスクリプションは、(i)前記サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット、(ii)前記サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット、および、(iii)前記サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタのインジケーションを含む、方法。
【請求項26】
請求項25に記載の方法であって、前記サブスクリプションが適用される前記ネットワーク識別情報のセットが、すべてのネットワーク識別情報を含む、方法。
【請求項27】
請求項25から26のいずれか1項に記載の方法であって、前記サブスクリプションが適用される前記ネットワークスライス識別情報のセットが、すべてのネットワークスライス識別情報を含む、方法。
【請求項28】
請求項25から27のいずれか1項に記載の方法であって、前記サブスクリプションが適用される前記ロケーションのセットが、すべてのロケーションを含む、方法。
【請求項29】
請求項25から28のいずれか1項に記載の方法であって、前記選択された1つ以上のフィルタが、(i)前記サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセットを含む、方法。
【請求項30】
請求項25から29のいずれか1項に記載の方法であって、前記選択された1つ以上のフィルタが、(ii)前記サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセットを含む、方法。
【請求項31】
請求項25から30のいずれか1項に記載の方法であって、前記選択された1つ以上のフィルタが、(iii)前記サブスクリプションが適用されるロケーションのセットを含む、方法。
【請求項32】
請求項25から31のいずれか1項に記載の方法であって、前記第2のノードは、前記1つ以上のUEについて、前記サブスクライブされているイベントに一致するイベントが発生したことを通知する通知を前記第1のノードに送信することをさらに有する、方法。
【請求項33】
請求項32に記載の方法であって、前記通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、および、前記一致したイベントに対応するロケーションのセット、のうちの1つ以上のインジケーションを含む、方法。
【請求項34】
請求項32から33のいずれか1項に記載の方法であって、前記1つ以上のUEについて前記サブスクライブされたイベントに一致するイベントが発生したという通知を前記第1のノードに送信する前に、当該イベントが前記サブスクライブされたイベントに一致することを判定するために前記1つ以上のフィルタを適用すること、をさらに有する、方法。
【請求項35】
第2のノードによって実行される方法であって、前記方法は、
前記第2のノードが、イベントが発生したという通知を第1のノードに送信することを有し、
前記通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、および、前記イベントに対応するロケーションのセット、のうちの1つ以上のインジケーションを含む、方法。
【請求項36】
第2のノードであって、前記第2のノードは、
1つ以上のユーザ装置(UE)についてのイベントへのサブスクリプションを第1のノードから受信するように適合されており、
前記イベントへの前記サブスクリプションは、(i)前記サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット、(ii)前記サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット、および、(iii)前記サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタのインジケーションを含む、第2のノード。
【請求項37】
請求項36に記載の第2のノードであって、前記サブスクリプションが適用される前記ネットワーク識別情報のセットが、すべてのネットワーク識別情報を含む、第2のノード。
【請求項38】
請求項36から37のいずれか1項に記載の第2のノードであって、前記サブスクリプションが適用される前記ネットワークスライス識別情報のセットが、すべてのネットワークスライス識別情報を含む、第2のノード。
【請求項39】
請求項36から38のいずれか1項に記載の第2のノードであって、前記サブスクリプションが適用されるロケーションのセットは、すべてのロケーションを含む、第2のノード。
【請求項40】
請求項36から39のいずれか1項に記載の第2のノードであって、前記選択された1つ以上のフィルタが、(i)前記サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセットを含む、第2のノード。
【請求項41】
請求項36から40のいずれか1項に記載の第2のノードであって、前記選択された1つ以上のフィルタが、(ii)前記サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセットを含む、第2のノード。
【請求項42】
請求項36から41のいずれか1項に記載の第2のノードであって、前記選択された1つ以上のフィルタが、(iii)前記サブスクリプションが適用されるロケーションのセットを含む、第2のノード。
【請求項43】
請求項36から42のいずれか1項に記載の第2のノードであって、前記第2のノードは、前記1つ以上のUEについて、前記サブスクライブされているイベントに一致するイベントが発生したという通知を前記第1のノードに送信するようにさらに適合されている、第2のノード。
【請求項44】
前記通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、および前記一致したイベントに対応するロケーションのセットのうちの1つ以上のインジケーションを含む、請求項43に記載の第2のノード。
【請求項45】
請求項43から44のいずれか1項に記載の第2のノードであって、前記第2のノードが、前記第1のノードに、前記1つ以上のUEについて、前記サブスクライブされているイベントに一致するイベントが発生したという通知を送信する前に、当該イベントが前記サブスクライブされているイベントに一致すると判定するために前記1つ以上のフィルタを適用するようにさらに適合されている、第2のノード。
【請求項46】
第2のノードであって、前記第2のノードは、
イベントが発生したという通知を第1のノードに送信するように適合されており、
前記通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、および、前記イベントに対応するロケーションのセット、のうちの1つ以上のインジケーションを含む、第2のノード。
【請求項47】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項25から35のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム。
【請求項48】
請求項47に記載のコンピュータプログラムを含むキャリアであって、前記キャリアが、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである、キャリア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
バルクサブスクリプションのためのフィルタに関する実施形態が開示される。
【背景技術】
【0002】
5Gにおけるポリシーおよび制御機能(PCF)ノードにおけるイベントへのバルクサブスクリプションは、3GPP TS 23.502(V15.3.0)およびTS 23.503(V15.3.0)によって規定される。
【0003】
3GPP TS 23.502、第4.15.3.2.4節(「バルクサブスクリプションを伴うエクスポージャ(公開)」)は、ネットワークエクスポージャ機能(NEF)が、必要なサービスを提供するネットワーク機能(NF)を用いてバルクサブスクリプションをどのように実行することができるかを説明する。4.15.1節は、イベントへのサブスクリプションのための一般的なフレームワークを定義する。
【0004】
PCF の場合、新しいサービスであるNpcf_EventExposure が最近定義された。これについては、以下のサブチャプターで説明する。たとえば、http://3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_129_Dongguan/Docs/S2-1811531.zip,で入手可能なTS 23.502 CR 745 Revision 4 Version 15.3.0 への変更リクエストでは、バルクサブスクリプション用のNpcf_EventExposure サービスが定義されている。
【0005】
Npcf_EventExposureサービス
【0006】
一般
【0007】
サービスの説明: このサービスは、NFがPCFイベントをサブスクライブ(受信予約)し、通知を受けることを可能にする。NFコンシューマがサブスクライブすることが可能なイベントは、TS 23.503、6.1.3.x節に記載されている。Npcf_EventExposure サービスのために、(i) Npcf_EventExposure_Subscribe、(ii) Npcf_EventExposure_UnSubscribe、および(ii) Npcf_EventExposure_Notifyといったサービスオペレーションが定義されている。これらの3つのサービスオペレーションについては後述される。
【0008】
Npcf_EventExposure_Subscribeサービスオペレーション
【0009】
サービスオペレーション名:Npcf_EventExposure_Subscribe(Ncpf_イベントエクスポージャ_サブスクライブ)
【0010】
説明: コンシューマNFは、このサービスオペレーションを使用して、(データネットワーク名(DNN)、単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)) の組合せにアクセスするUEのグループまたは任意のUEのためのイベントレポートを、サブスクライブするか、または、変更する。
【0011】
NFコンシューマ: NEF
【0012】
入力(必須): NF ID、サブスクリプションの対象((DNN、S-NSSAI) の組合せにアクセスする任意のUEをターゲット(対象)とした内部グループ識別情報またはインジケーション、 5.2.5.x.1節で定義されているイベントID(のセット)、通知対象アドレス(+ 通知相関ID)、および表4.15.1-1で定義されているイベントレポーティング情報)。
【0013】
入力(オプション):各イベントIDに関連付けられているイベントフィルタ。
【0014】
出力(必須):オペレーション実行結果インジケーション。サブスクリプションが受け入れられるとき:サブスクリプションコリレーションID。
【0015】
出力(オプション):対応する情報が利用可能であれば、最初の対応するイベントレポートが含まれる(4.15.1節参照)。
【0016】
NFコンシューマは、PCFに対してNpcf_EventExposure を呼び出すことによって、イベント通知をサブスクライブする。PCF は、当該サブスクリプションについてのサブスクリプションコリレーションIDを割り当て、サブスクリプションコリレーションIDを持つコンシューマNFに返答する。イベント受信NF IDは、イベント報告を受信すべきNFを識別する。
【0017】
Npcf_EventExposure_Unsubscribe サービスオペレーション
【0018】
サービスオペレーション名: Npcf_EventExposure_Unsubscribe(Ncpf_イベントエクスポージャ_サブスクライブ解除)
【0019】
説明:NFコンシューマは、このサービスオペレーションを使用して、(1つ以上の)(DNN、S-NSSAI)の組合せにアクセスするUEのグループまたはいずれかのUEのための特定のイベントについてのサブスクライブを解除する。
【0020】
入力(必須):サブスクリプションコリレーションID。
【0021】
入力(オプション):なし。
【0022】
出力(必須):オペレーション実行結果インジケーション。
【0023】
出力(オプション):なし。
【0024】
Npcf_EventExposure_Notifyサービスオペレーション
【0025】
サービスオペレーション名: Npcf_EventExposure_Notify(Ncpf_イベントエクスポージャ_通知)
【0026】
説明:このサービスオペレーションは、以前にサブスクライブしていたコンシューマにイベントを報告する。
【0027】
入力(必要):イベントID、対応するUE ID(GPSI)、通知コリレーション情報、タイムスタンプ
【0028】
入力(オプション):なし。
【0029】
出力(必須):なし。
【発明の概要】
【0030】
バルクサブスクリプション(一括加入)を伴うPCFエクスポージャは、NFサービスコンシューマが、UEのグループまたは任意のUEのためのイベント情報を受信することを可能にする。この機能が適用されるイベントは、最近、PLMN変更およびアクセスタイプ変更といったイベントを含むように規定されている。また、NFサービスコンシューマがPCFに対して他のイベントをサブスクライブすることも可能である。NFサービスコンシューマは、また、サブスクリプションが適用されるサービスをPCFが識別することを可能にするサービス情報を提供することができる。
【0031】
しかし、現状では、ユーザがアクセスしているネットワーク(例:データネットワーク名(DNN))、選択されたネットワークスライス(例:S-NSSAI)、またはロケーションのセット(単一のロケーションを含む)に基づいてPCFが通知できるイベントに対して、NFサービスコンシューマがより正確なフィルタリングを提供することは不可能である。これは、NFサービスコンシューマ(1)が、サービスコンシューマにとって関心のないシナリオについて不要な情報を受信すること、そして、(2)ネットワーク識別情報(例:DNN)、ネットワークスライス識別情報(例:S-NSSAI)、あるいはイベントが発生したロケーションのセットなどのパラメータに基づいて、受信された情報を分類することができないこと、を意味する。一例として、現在の技術水準では、NFサービスコンシューマは、特定のロケーションにいるか、または特定のネットワーク(例:IMS)にアクセスしているユーザの特定のグループに関連したアクセスタイプの変更をモニター(監視)することができない。
【0032】
実施形態は、サブスクリプションフィルタとは別に、可能なイベントのいずれか、および対応するサービスのいずれかに適用することができる追加のフィルタを提供する。提案される追加のフィルタは、1つ以上のネットワーク識別情報(例:DNN)のセット、1つ以上のネットワークスライス識別情報(例:S-NSSAI)のセット、および、1つ以上のロケーションのセットを含む。ロケーションは、様々なレベルの粒度で定義されうるもので、例えば、特定の座標、都市または郡などの管轄区域、建物、建物内の特定のフロア、道路の広がり、ノードのある半径内にあるものなどによって確定される境界で定義されてもよい。
【0033】
実施形態は、ノード(例:PCF)が通知を提供することができるイベントのスマートフィルタリングを可能にする。実施形態は、ノード(例:NFサービスコンシューマ)が、サブスクライブされているイベントが観測される実際のネットワーク識別情報(例:DNN)および/またはネットワークスライス識別情報(例:S-NSSAI)を認識できるようにするか、あるいは、サービスコンシューマが関心を有しているフィルタにのみ関連したイベント情報(例:ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、ロケーション)を取得することを可能にする。実施形態は、さらに、ノード(例:PCF)におけるイベントエクスポージャおよびバルクサブスクリプションの関連サービスについての拡張された定義を可能にし、5GC NFサービスコンシューマが必要とする完全な柔軟性により良く適合しよう。
【0034】
実施形態によれば、ノード(例:PCF)内のイベントへのバルクサブスクリプションのリクエストは、興味を有するまたは所望の識別情報、例えば、DNNおよびS-NSSAI、ならびにPCFイベントへサブスクリプションのNFサービスコンシューマのためのロケーションごとのフィルタ処理を可能にするように、拡張される。さらに、実施形態は、一致したイベントの通知に、一致したイベントの影響を受けるプロトコルデータユニット(PDU)セッションのネットワークまたはネットワークスライスの識別情報(例:DNNまたはSNSSAI)に関連する情報、および/または、現在の登録で許可され、一致したイベントの影響を受けるネットワークスライスのリストの識別情報(例:S-NSSAI)を、含めることを可能にする。さらに、実施形態は、例えば、NFサービスコンシューマがイベントのサブスクリプションにおいて以前に示したものと一致するロケーションを、一致したイベントの通知が含むこと、を可能にする。
【0035】
以下、上記および他の実施形態について説明する。
【0036】
第1の態様によれば、第1のノードによって実行される方法が提供される。この方法は、第1のノードが、第2のノードに対して、1つ以上のユーザ装置(UE)のイベントをサブスクライブすること、を含む。当該イベントへをサブスクライブすることは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット、および(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセットのグループから選択される1つ以上のフィルタを示すこと、を含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、サブスクライブすることは、イベント識別情報、1つ以上のUE識別情報、および、1つ以上のフィルタを記述するフィルタ情報、を含むメッセージを、第2のノードに送信すること、を含む。いくつかの実施形態では、サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセットは、すべてのネットワーク識別情報を含む。いくつかの実施形態では、サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセットは、すべてのネットワークスライス識別情報を含む。いくつかの実施形態では、サブスクリプションが適用されるロケーションのセットは、すべてのロケーションを含む。いくつかの実施形態において、選択される1つ以上のフィルタは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセットを含む。いくつかの実施形態では、選択された1つ以上のフィルタは、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセットを含む。いくつかの実施形態では、選択された1つ以上のフィルタは、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセットを含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、本方法は、第1のノードが、1つ以上のUEについて、サブスクライブされているイベントにマッチ(一致)するイベントが発生したという通知を受信すること、をさらに含む。いくつかの実施形態では、通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、および、一致したイベントに対応するロケーションのセットのうちの1つ以上を示すインジケーションを含む。
【0039】
いくつかの実施形態では、イベントをサブスクライブすることは、サービス(例:1つ以上のAFセッションが属しうるサービス)の識別情報のための1つ以上のフィルタを示すこと、を含んでもよい。すなわち、フィルタは、サービス識別情報のセット(例:イーサネットフローまたはIPフロー)、および/または、アプリケーション識別情報のセットを含めることによって、サービス識別情報ごとにサポートすることができる。
サービスの識別情報のためのそのようなフィルタは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット、および(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセットのグループから選択される1つ以上のフィルタに、追加されてもよい。代替として、または追加として、イベントをサブスクライブすることは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、および(iv)サービス識別情報のセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタを示すこと、を含む。
【0040】
第2の態様によれば、第1のノードによって実行される方法が提供される。本方法は、イベントが発生したという通知を第2のノードから受信する第1のノードを含む。通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、およびイベントに対応するロケーションのセット、のうちの1つ以上を示すインジケーションを含む。
【0041】
いくつかの実施形態によれば、イベントが発生したという通知は、報告されたイベントに関与するPDUセッションに関する情報を含んでもよい。例えば、このような情報は、IPv4および/またはIPv6プレフィックス、イーサネットMACアドレス、および/または、IPドメインを含んでもよい。報告されたイベントに関与するサービスに関する情報が提供されてもよく、これは識別されたサービスごとに含まれてもよい。例えば、通知は、イーサネットフローのセット、IPフローのセット、および/または、アプリケーション識別情報のセット(例:AFアプリケーション識別情報)を示すインジケーションをさらに含んでもよい。
【0042】
第3の態様によれば、第1のノードが提供される。第1のノードは、第2のノードに対して、1つ以上のユーザ装置(UE)のためのイベントをサブスクライブするように構成されている。イベントへのサブスクライブは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット、および(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセットのグループから選択される1つ以上のフィルタを示すことを含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、サブスクライブすることは、イベント識別情報、1つ以上のUE識別情報、および、1つ以上のフィルタを記述するフィルタ情報、を含むメッセージを第2のノードに送信することを含む。いくつかの実施形態では、サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセットは、すべてのネットワーク識別情報を含む。いくつかの実施形態では、サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセットは、すべてのネットワークスライス識別情報を含む。いくつかの実施形態では、サブスクリプションが適用されるロケーションのセットは、すべてのロケーションを含む。いくつかの実施形態において、選択される1つ以上のフィルタは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセットを含む。いくつかの実施形態では、選択された1つ以上のフィルタは、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセットを含む。いくつかの実施形態では、選択された1つ以上のフィルタは、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセットを含む。いくつかの実施形態では、第1のノードは、1つ以上のUEについて、サブスクライブされているイベントに一致するイベントが発生したという通知を受信するようにさらに適合されている。いくつかの実施形態では、通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、および、一致したイベントに対応するロケーションのセット、のうちの1つ以上を示すインジケーションを含む。
【0044】
第4の態様によれば、第1のノードが提供される。第1のノードは、イベントが発生したという通知を第2のノードから受信するように適合されている。通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、および、イベントに対応する一ロケーションのセット、のうちの1つ以上を示すインジケーションを含む。
【0045】
第5の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、第1または第2の態様の実施形態のいずれか1つによる方法を実行させるインストラクション(命令)を有するコンピュータプログラムが提供される。
【0046】
第6の態様によれば、第5の態様のコンピュータプログラムを備えるキャリアが提供され、当該キャリアは、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。
【0047】
第7の態様によれば、第2のノードによって実行される方法が提供される。本方法は、第1のノードから、1つ以上のユーザ装置(UE)についてのイベントへのサブスクリプションを受信する第2のノードを含む。イベントへのサブスクリプションは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット、および、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタを示すインジケーションを含む。
【0048】
いくつかの実施形態では、サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセットは、すべてのネットワーク識別情報を含む。いくつかの実施形態では、サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセットは、すべてのネットワークスライス識別情報を含む。いくつかの実施形態では、サブスクリプションが適用されるロケーションのセットは、すべてのロケーションを含む。いくつかの実施形態において、選択される1つ以上のフィルタは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセットを含む。いくつかの実施形態では、選択された1つ以上のフィルタは、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセットを含む。いくつかの実施形態では、選択された1つ以上のフィルタは、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセットを含む。
【0049】
いくつかの実施形態では、本方法は、第2のノードが、1つ以上のUEについて、サブスクライブされているイベントに一致するイベントが発生したことを通知する通知を第1のノードに送信すること、をさらに含む。いくつかの実施形態では、当該通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、および、一致したイベントに対応するロケーションのセット、のうちの1つ以上を示すインジケーションを含む。いくつかの実施形態では、本方法、1つ以上のUEについて、サブスクライブされているイベントに一致するイベントが発生したことを示す通知を第1のノードに送信する前に、サブスクライブされているイベントに当該イベントが一致することを判定するために、1つ以上のフィルタを適用することを含む。
【0050】
いくつかの実施形態では、イベントへのサブスクリプションは、サービス(例:1つ以上のAFセッションが属することができるサービス)の識別情報についての1つ以上のフィルタを示すインジケーションを含んでもよい。すなわち、サービス識別情報のセット(例:イーサネットフローまたはIPフロー)および/またはアプリケーション識別情報のセットを含めることによって、フィルタは、サービス識別情報ごとにサポートしてもよい。サービスの識別情報のためのそのようなフィルタは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット、および(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタに、追加されてもよい。代替として、または追加として、イベントへのサブスクリプションは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、および(iv)サービス識別情報のセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタのインジケーションを含む。
【0051】
第8の態様によれば、第2のノードによって実行される方法が提供される。この方法は、イベントが発生したことを第1のノードに通知する第2のノードを含む。通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、およびイベントに対応するロケーションの識別情報、のうちの1つ以上のインジケーションを含む。
【0052】
第9の態様によれば、第2のノードが提供される。第2のノードは、1つ以上のユーザ装置(UE)についてのイベントに対する第1のノードからのサブスクリプションを受信するように構成される。イベントへのサブスクリプションは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット、および(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタのインジケーションを含む。
【0053】
いくつかの実施形態では、サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセットは、すべてのネットワーク識別情報を含む。いくつかの実施形態では、サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセットは、すべてのネットワークスライス識別情報を含む。いくつかの実施形態では、サブスクリプションが適用されるロケーションのセットは、すべてのロケーションを含む。いくつかの実施形態において、選択される1つ以上のフィルタは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセットを含む。いくつかの実施形態では、選択された1つ以上のフィルタは、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセットを含む。いくつかの実施形態では、選択された1つ以上のフィルタは、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセットを含む。いくつかの実施形態では、第2のノードは、さらに、1つ以上のUEについて、サブスクライブされているイベントに一致するイベントが発生したことを示す通知を第1のノードに送信するように適合される。いくつかの実施形態では、当該通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、および、一致したイベントに対応するロケーションのセット、のうちの1つ以上を示すインジケーションを含む。
【0054】
いくつかの実施形態では、第2のノードは、さらに、1つ以上のUEについて、サブスクライブされているイベントに一致するイベントが発生したことを示す通知を第1のノードに送信する前に、1つ以上のフィルタを適用して、イベントがサブスクライブされているイベントに一致することを判定するように適合される。
【0055】
第10の態様によれば、第2のノードが提供される。第2のノードは、イベントが発生したことを第1のノードに通知するように適合される。当該通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、および、イベントに対応するロケーションのセット、のうちの1つ以上を示すインジケーションを含む。
【0056】
第11の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、第7および第8の態様の実施形態のいずれか1つによる方法を実行させる命令を備えるコンピュータプログラムが提供される。
【0057】
第12の態様によれば、第11の態様のコンピュータプログラムを備えるキャリアが提供され、当該キャリアは、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。
【図面の簡単な説明】
【0058】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付の図面は、様々な実施形態を示す。
【0059】
【
図1】は、いくつかの実施形態による呼フロー図を示す。
【0060】
【
図2】は、いくつかの実施形態によるフローチャートを示す。
【0061】
【
図3】は、いくつかの実施形態によるフローチャートを示す。
【0062】
【
図4A】は、いくつかの実施形態による第1のノードの機能モジュールを示す図である。
【0063】
【
図4B】は、いくつかの実施形態による第2のノードの機能モジュールを示す図である。
【0064】
【
図5】は、いくつかの実施形態によるノードの構成図である。5は、いくつかの実施形態によるノードの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0065】
第1のノード(NEFなど)が第2のノード(PCFなど)のイベントにバルク(一括)サブスクライブするとき、第2のノードによって提供されるエクスポージャ(公開)サービスのNFサービスコンシューマとして動作する第1のノードは、サブスクライブされるイベント識別情報のリストを提供する。さらに、NFサービスコンシューマとして動作する第1のノードは、サブスクライブされているイベントごとに、(1)サブスクリプションがネットワーク識別情報またはネットワークスライス識別情報のセット(たとえば、DNNおよび/またはS-NSSAI)に適用されるかどうか、および、(ii)サブスクリプションがロケーションのセット(たとえば、特定のロケーション)に適用されるかどうか、について、示してもよい。そのようなインジケーションは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報(例:DNN)のセット、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報(例:S-NSSAI)のセット、および、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタを、サブスクライブされるイベントごとに含みうる。
【0066】
サブスクリプションに一致するイベントが発生すると、第2のノード(例:PCF)は、一致したイベントを第1のノード(例:NEF)に通知するために、所定のサブスクリプションに対して満たされたイベント識別情報のリストを提供する。満たされたイベントごとに、第2のノードは、イベントに関する追加情報を含めてもよい(例:失敗したリソース割り当てイベントのケースにおいて、ポリシーおよび課金制御(PCC)ルールステータス情報が含められる)。さらに、第2のノードは、サブスクリプションごとに、ネットワーク識別情報(例:DNN)、ネットワークスライス識別情報(S-NSSAI)、および、観測されたイベントが発生したロケーション(ロケーションのセット)、のうちの1つ以上を、通知内において示すことができる。
【0067】
イベントがフィルタ条件を満たすかどうかを判定するために、第2のノードはイベント条件をフィルタと照合することができる。例えば、所与のロケーションで発生したイベントがロケーションフィルタと一致するかどうかを判定するために、第2のノードは、イベントが発生したロケーションがロケーションフィルタのロケーション、たとえば、サブスクリプションフィルタにおけるロケーションのセット内のロケーションと一致するかどうかを判定してもよい。いくつかの実施形態では、イベントが発生したロケーションを、ロケーションのセット内の所与のロケーションとマッチング(照合)することは、イベントロケーションが他のロケーション内にあるかどうかを判定すること、を含んでもよい。例えば、イベントロケーションは、座標のセットであってもよく、マッチングすることは、定義された境界内に座標のセットがあるかどうかを判定すること、を含んでもよく、あるいは、イベントロケーションは、建物の所与のフロア(階)であってもよく、マッチングすることは、フロアが建物の西翼内にあることを判定することを含んでもよい、などである。同様に、所与のネットワークまたはネットワークスライスで発生したイベントがネットワークフィルタまたはネットワークスライスフィルタに一致するかどうかを決定するために、第2のノードは、イベントが発生したロケーションに対応するネットワーク識別情報またはネットワークスライス識別情報が、対応するサブスクリプションフィルタ内のいずれかの識別情報に一致するかどうかを判定してもよい。いくつかの実施形態では、マッチ(照合)オペレーションは、メンバーシップオペレーションのセットであってもよい。
【0068】
いくつかの実施形態では、イベントへのバルクサブスクリプションは、以下のように行われてもよい。オペレータコンフィギュレーション(構成)に基づいて、第1のノード(例:NEF)は、所要のサービスを提供するNF(例:PCF)とのバルクサブスクリプションを実行してもよい。この機能は、どのイベント(例:イベントIDのセット)を制御し、どのUEがバルクサブスクリプションの対象となるかを制御する、第1のノードのローカルポリシーによって制御される。
【0069】
第1のノードがバルクサブスクリプション(例:すべてのUEまたは限定されたUE(複数可)のセットについてサブスクライブすること)(例:モノのインターネット(IoT)に対応したUEなど、あるタイプのUEを識別すること)を実行する場合、それは、必要なサービスを提供するすべてのNFをサブスクライブする。第1のノードからバルクサブスクリプションを受信すると、第2の、ノードまたは複数のノード(サブスクライブされるNF)はこの情報を記憶する。バルクサブスクリプションリクエスト(要求)において指定されるように、要求されたUEについて対応するイベントが発生するたびに、第2の、ノードまたは複数ノード(NF)は要求された情報を第2のノードに通知する。
【0070】
図1は、一実施形態によるコールフローを示す。図示のように、NEF 106はPCF 102にサブスクライブする。PCFイベントエクスポージャは、限定されたUEのグループ(例:IoT UEのようなUEの特定のタイプを識別すること)、または、すべてのUE、および、PCFに対して起こりうる。図に示すように、NFリポジトリ機能(NRF)104、統合データリポジトリ(UDR)108、アプリケーション(app)110もコールフローに関与している。
【0071】
1. NEF 106は、そのNFサービスと共に、任意の新たに登録されたNFについて、NRF 104に登録する。
【0072】
NRFにおけるPCF登録
【0073】
2. PCF 102がインスタンス化すると、サポートしているPCF サービスとともに自己をNRF 104に登録する。
【0074】
3. NRF 104は、登録をアクノレッジ(確認)する。
【0075】
4. NRF 104は、NEF 106に、サポートされるNFサービスと共に、新たに登録されたNFを通知する。
【0076】
PCFイベントへのNEFバルクサブスクリプション
【0077】
5. NEF 106は、PCF 102と、NEF 106において事前に構成されたイベントに対してサポートされるPCFサービスと、を評価する。これに基づいて、NEF 106は、UEのグループ、または、すべてのUEのいずれかについて、対応するPCF 102に対してサブスクライブする(例:IoT UEのようなあるタイプのUEを識別する)。
【0078】
NEF 106は、サブスクリプションリクエストに、サブスクライブされるイベント識別情報のリスト(例:アクセスタイプ変更、PLMN変更)を含める。NEF 106は、いくつかの実施形態で、サブスクリプションが、(i)1つ以上のネットワーク識別情報(例:DNN)またはすべてのネットワーク識別情報(例:任意のDNN)に適用されるか、(ii)1つ以上のネットワークスライス識別情報(例:S-NSSAI)に適用されるか、もしくは、すべてのネットワークスライス識別情報(例:任意のS-NSSAI)に適用されるか、または、(iii)1つ以上のロケーションに適用されるか、を示すフィルタ情報を含めてもよい。
【0079】
PCF 102は、NEF 106とのサブスクリプションにアクノレッジ(肯定応答)してもよい(図示せず)。
【0080】
一致したイベント(I)の通知、ステップ6-7
【0081】
6-7. イベントトリガ(例:PLMN変更)が発生すると、PCF 102は、要求された情報を、タイムスタンプと、PDUセッションが適用するDNNおよびS-NSSAIを含むPDU識別情報(適用可能な場合)と、ユーザの現在ロケーション情報(適用可能な場合)およびそれらの対応するサービス識別情報によって識別される影響を受けるサービスと、登録が適用されるS-NSSAI(許可されたS-NSSAI)および現在ロケーション情報(適用可能な場合)を含むUE登録情報(適用可能な場合)と、ともに、NEF 106に向けて通知する。
【0082】
NEF 106は、タイムスタンプ(6aおよび7aとして示される)とともにUDR 108に当該情報を記憶することができる。
【0083】
8. アプリケーション110は、イベントフィルタによって識別されるあるイベントについて、NEF 106に登録する。イベントについての登録がNEF 106によって許可される場合、NEF 106は、イベントと要求主の識別情報との関連付けを記録する。図に示すように、イベントはすでにサブスクライブされているため、PCF 102でのサブスクリプションは必要ない。
【0084】
一致したイベントの通知(II)、ステップ9-10
【0085】
9 - 10. イベントトリガが発生すると(例:サービス許可変更)、PCF 102は、要求された情報をNEF 106に通知する(サービス識別情報を含む)。NEF 106は、(9aおよび10aとして示されるように)UDR 108に情報を記憶させることができる。
【0086】
11a-b. NEF 106は、UDR 108から読み出し、対応するサブスクライブされているイベントのタイムスタンプとともにアプリケーション110に通知する。
【0087】
図2は、一実施形態によるフローチャートを示す。
図2は、プロセス200および210を含む。
【0088】
プロセス200は、第1のノード(例:NEF)によって実行される方法である。本方法は、第1のノードが、第2のノード(例:PCF)に、1つ以上のUEについてのイベントをサブスクライブすることを含む(ステップ202)。イベントをサブスクライブすることは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報(例:DNN)の設定、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報(例:S-NSSAI)の設定、および(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセットのグループから選択される1つ以上のフィルタを示すことを含む(ステップ204)。
【0089】
いくつかの実施形態において、サブスクライブすることは、イベント識別情報と、1つ以上のUE識別情報と、および、1つ以上のフィルタを記述するフィルタ情報とを含むメッセージ(例:サブスクリプションリクエスト)を第2のノードに送信することを含む。
【0090】
いくつかの実施形態では、サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセットは、すべてのネットワーク識別情報を含み、サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセットは、すべてのネットワークスライス識別情報を含み、および/または、サブスクリプションが適用されるロケーションのセットは、すべてのロケーションを含む。実施形態において、選択された1つ以上のフィルタは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセットを含む。実施形態では、選択された1つ以上のフィルタは、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセットを含む。実施形態では、選択された1つ以上のフィルタは、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセットを含む。
【0091】
いくつかの実施形態では、本方法は、第1のノードが、1つ以上のUEについて、サブスクライブされているイベントに一致するイベントが発生したという通知を受信することを含む。実施形態では、当該通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、および、一致したイベントに対応するロケーションのセット、のうちの1つ以上を示すインジケーションを含む。
【0092】
いくつかの実施形態では、イベントをサブスクライブすることは、サービス(例:1つ以上のAFセッションが属することができるサービス)の識別情報のための1つ以上のフィルタを示すこと、を含んでもよい。すなわち、フィルタは、サービス識別情報のセット(例:イーサネットフローまたはIPフロー)および/またはアプリケーション識別情報のセットを含めることによって、サービス識別情報ごとにサポートしてもよい。サービスを識別情報についてのそのようなフィルタは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット、および、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタに、加えることができる。代替として、または追加として、イベントへのサブスクリプションは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、および、(iv)サービス識別情報のセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタをインジケートすること(示すこと)を含む。
【0093】
プロセス210は、第1のノード(例:NEF)によって実行される方法である。この方法は、第1のノードが、イベントが発生したという通知を第2のノード(例:PCF)から受信することを含む(ステップ206)。当該通知は、ネットワーク識別情報(例:DNN)、ネットワークスライス識別情報(例:S-NSSAI)、およびイベントに対応するロケーションのセット、のうちの1つ以上を示すインジケーションを含む(ステップ208)。いくつかの実施形態では、当該インジケーションは、イベントをサブスクライブするときに第1のノードがそのようなフィルタを含んでいたかどうかに応じて、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、およびロケーションのセットに関する特定の情報を含んでもよく、他の実施形態では、これらのうちの1つまたは複数が、サブスクリプション中にどのフィルタが提供されたかにかかわらず、提供されてもよい。
【0094】
いくつかの実施形態によれば、イベントが発生したという通知は、報告されたイベントに関与するPDUセッションに関する情報を含んでもよい。例えば、このような情報は、IPv4および/またはIPv6プレフィックス、イーサネットMACアドレス、および/またはIPドメインを含み得る。報告されたイベントに関与するサービスに関する情報も提供されてもよく、これは識別されたサービスごとに含んでもよい。例えば、当該通知は、イーサネットフローのセット、IPフローのセット、および/またはアプリケーション識別情報のセット(例:AFアプリケーション識別情報)を示すインジケーションをさらに含み得る。
【0095】
図3は、一実施形態によるフローチャートを示す。
図3は、プロセス300および310を含む。
【0096】
処理300は、第2のノード(例:PCF)によって実行される方法である。この方法は、第2のノードが、第1のノード(例:NEF)から1つ以上のUEのためのイベントへのサブスクリプションを受信すること、を含む(ステップ302)。イベントへのサブスクリプションは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報(例:DNN)のセット、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報(例:S-NSSAI)のセット、および、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタのインジケーションを含む(ステップ304)。いくつかの実施形態では、フィルタのうちのいずれか1つのインジケーションは、ネットワーク識別情報のリスト、ネットワークスライス識別情報のリスト、および/または、ロケーションのリストをさらに含んでもよい。第2のノードが第1のノードからサブスクリプションを受信することは、第2のノードが第1のノードからメッセージ(例:サブスクリプションリクエスト)を受信することを含むことができ、当該メッセージは、イベント識別情報、1つ以上のUE識別情報、および、1つ以上のフィルタを記述するフィルタ情報を含んでもよい。
【0097】
いくつかの実施形態では、サブスクリプションが適用するネットワーク識別情報のセットは、すべてのネットワーク識別情報を含み、サブスクリプションが適用するネットワークスライス識別情報のセットは、すべてのネットワークスライス識別情報を含み、および/または、サブスクリプションが適用するロケーションのセットは、すべてのロケーションを含む。実施形態において、選択された1つ以上のフィルタは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセットを含む。実施形態では、選択された1つ以上のフィルタは、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセットを含む。実施形態では、選択された1つ以上のフィルタは、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセットを含む。
【0098】
いくつかの実施形態では、本方法は、第2のノードが、1つ以上のUEについて、サブスクライブされているイベントに一致するイベントが発生したことを通知する通知を第1のノードに送信すること、をさらに含む。実施形態では、当該通知は、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、および、一致したイベントに対応するロケーションのセット、のうちの1つ以上を示すインジケーションを含む。実施形態において、本方法、1つ以上のUEについて、サブスクライブされているイベントに一致するイベントが発生したことを示す通知を第1のノードに送信する前に、1つ以上のフィルタを適用して、サブスクライブされているイベントにイベントがマッチ(一致)することを判定すること、を含む。
【0099】
いくつかの実施形態では、イベントへのサブスクリプションは、サービス(例:1つ以上のAFセッションが属することができるサービス)の識別情報のための1つ以上のフィルタのインジケーションを含んでもよい。すなわち、フィルタは、サービス識別情報のセット(例:イーサネットフローまたはIPフロー)および/またはアプリケーション識別情報のセットを含めることによって、サービス識別情報ごとにサポートしてもよい。サービスを識別するためのそのようなフィルタは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット、および、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタに追加することができる。代替として、または追加として、イベントへのサブスクリプションは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、および、(iv)サービス識別情報のセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタのインジケーションを含む。
【0100】
プロセス310は、第2のノード(例:PCF)によって実行される方法である。当該方法は、第2のノードが、イベントが発生したという通知を第1のノード(例:NEF)に送信することを含む(ステップ306)。当該通知は、ネットワーク識別情報(例:DNN)、ネットワークスライス識別情報(例:S-NSSAI)、および、イベントに対応するロケーションのセット、のうちの1つ以上を示すインジケーションを含む(ステップ308)。いくつかの実施形態では、インジケーションは、イベントをサブスクライブするときに第1のノードがそのようなフィルタを含んでいたかどうかに応じて、ネットワーク識別情報、ネットワークスライス識別情報、およびロケーションのセットに関する特定の情報を含むことができ、他の実施形態では、これらのうちの1つまたは複数は、サブスクリプション中にどのフィルタが提供されたかにかかわらず、提供されてもよい。
【0101】
図4Aは、いくつかの実施形態による、第1のノード(例:NEF 106)の機能モジュールを示す図である。
図4Aに示すように、第1のノードは、サブスクリプションユニット402および受信ユニット404のうちの1つまたは複数を含む。一実施形態では、サブスクライブユニット402は、第2のノード(例:PCF)に対して1つ以上のUEのためのイベントをサブスクライブするように構成される。イベントをサブスクライブすることは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット(例:データネットワーク名(DNN))、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット(例:単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI))、および、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタを示すこと、を含む。
【0102】
別の実施形態では、受信ユニット404は、イベントが発生したという通知を第2のノード(例:PCF)から受信するように構成される。当該通知は、ネットワーク識別情報(例:DNN)、ネットワークスライス識別情報(例:S-NSSAI)、および、イベントに対応するロケーションのセット、のうちの一つ以上を示すインジケーションを含む。
【0103】
図4Bは、いくつかの実施形態による、第2のノード(PCF 102など)の機能モジュールを示す図である。
図4Bに示すように、第2のノードは、受信ユニット406および送信ユニット408のうちの1つまたは複数を含む。一実施形態では、受信ユニット406は、第1のノード(例:NEF)から1つ以上のUEのためのイベントへのサブスクリプションを受信するように構成される。イベントへのサブスクリプションは、(i)サブスクリプションが適用されるネットワーク識別情報のセット(例:データネットワーク名(DNN))、(ii)サブスクリプションが適用されるネットワークスライス識別情報のセット(例:単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI))、および、(iii)サブスクリプションが適用されるロケーションのセット、のグループから選択される1つ以上のフィルタのインジケーションを含む。
【0104】
別の実施形態では、送信ユニット408は、イベントが発生したという通知を第1のノード(例:NEF)に送信するように構成される。当該通知は、ネットワーク識別情報(例:DNN)、ネットワークスライス識別情報(例:S-NSSAI)、および、イベントに対応するロケーションのセット、のうちの一つ以上のインジケーションを含む。
【0105】
図5は、いくつかの実施形態による、第1のノード(例:NEF 106)または第2のノード(例:PCF 102)などのノードの構成図である。
図5に示すように、ノードは、1つ以上のプロセッサ(P)555(例:汎用マイクロプロセッサおよび/または特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの1つ以上の他のプロセッサ)を含んでもよいデータプロセッシング装置(DPA)502と、ノードがアクセスネットワーク(AN)ノード(例:基地局)との間でデータを送受信することを可能にするためのアンテナ522に結合された送信機505および受信機504と、1つ以上の不揮発性記憶デバイスおよび/または1つ以上の揮発性記憶デバイス(例:ランダムアクセスメモリ(RAM))を含んでもよいローカル記憶ユニット(別名「データ記憶システム」)508とを含んでもよい。ノードが汎用マイクロプロセッサを含む実施形態では、コンピュータプログラムプロダクト(CPP)541が提供されてもよい。CPP 541は、コンピュータ可読命令(CRI)544を含むコンピュータプログラム(CP)543を記憶するコンピュータ可読媒体(CRM)542を含む。CRM 542は、磁気媒体(例:ハードディスク)、光媒体、メモリデバイス(例:ランダムアクセスメモリ)などの非一時的なコンピュータ可読媒体であってもよいが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム543のCRI 544は、データプロセッシングデバイス502によって実行されると、CRIがノードに上述のステップ(例:フローチャートに関して上述されたステップ)を実行させるように構成される。他の実施形態では、ノードは、コードを必要とせずに、本明細書で説明されるステップを実行するように構成され得る。すなわち、例えば、データ処理装置502は、単に1つ以上のASICから構成されてもよい。したがって、本明細書で説明される実施形態の特徴は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実装され得る。
【0106】
本明細書で開示される実施形態の一例によれば、Npcf_EventExposure Service Operations(NCPF_イベントエクスポージャ サービスオペレーション)の定義およびデータ構造に関連する補足説明が提供される。本開示の前に、サービスオペレーションおよび関連するデータ構造を記述するNpcf_EventExposure副節は定義されていなかった。
【0107】
以下の略語が記載されている:
【0108】
API アプリケーションプログラミングインターフェース
【0109】
GPSI 汎用パブリックサブスクリプション識別子
【0110】
DNN データネットワーク名
【0111】
HTTP ハイパーテキスト転送プロトコル
【0112】
S-NSSAI シングル(単一)ネットワークスライスセレクションアシスタンス(選択支援)情報
【0113】
SUPI サブスクリプション永久識別情報
【0114】
Npcf_EventExposureサービスに対して定義されたサービスオペレーションが表4.2.1-1において示されている。
【表1】
【0115】
Npcf_EventExposure_Notifyサービスオペレーションにより、PCFは以前にサブスクライブしたポリシー制御イベントが発生したことをNFサービスコンシューマに通知できる。
【0116】
Npcf_EventExposure_Notifyサービスオペレーションを使用した次の手順がサポートされている。
【0117】
-サブスクライブされたイベントに関する通知。
【0118】
NFサービスコンシューマがサブスクライブしているポリシー制御関連イベントを、PCFが観察する場合、PCFは、対応するサブスクリプション内のNFサービスコンシューマによって以前に提供された値を有するリクエストURIとしての「{notifUri}」と、「PcEventExposureNotif」データ構造と、を有するHTTP POSTリクエストを送信する。
【0119】
「PcEventExposureNotif」データ構造は、以下を含むものとする。
【0120】
- サブスクリプション中にNFサービスコンシューマによって「notifId」属性として提供される通知コリレーション(相関)ID。
【0121】
- 観測されたイベントに関する情報。当該情報は”eventNotifs”属性内に含まれており、当該属性は、各観測されたイベントごとに”PcEventNotification”データ構造を含み、当該データ構造は、以下を含む。
【0122】
1. 「イベント」属性としてのポリシー制御イベント。
【0123】
2. アクセスタイプ変更の場合:
【0124】
a)「accType」属性である新しいアクセスタイプ、および/または、
【0125】
b)「ratType」属性である新しいRATタイプ。
【0126】
3. PLMN変更の場合:
【0127】
a)「plmnId」属性である新しいPLMN、
【0128】
4. 「supi」属性と、利用可能であれば「gpsi」属性における、影響を受けるUEの識別情報、
【0129】
5. 「timeStamp」属性としてエンコードされた、イベントが観測された時間、
【0130】
6. 利用可能であれば、「pduSessInfo」属性に含まれている、報告されたイベントに関与するPDUセッションに関する情報。以下を含む。
【0131】
a)「snssai」属性におけるPDUセッションのS-NSSAI。
【0132】
b)「dnn」属性におけるPDUセッションのDNN。
【0133】
c)「ueIpv4」および/または「ueIpv6」属性におけるIPv4および/またはIPv6プレフィックス。
【0134】
d)「ueMac」属性におけるイーサネットMACアドレス。
【0135】
IPドメインを「ipDomain」属性に含めてもよい。
【0136】
7. 可能であれば、「repServices」属性の中で示されるPDUセッションの中で報告されたイベントに関与するサービスについての情報、これは識別されたサービスごとに含むことがある。
【0137】
a)「ethFlowNums」属性におけるEthernetフローのリスト。
【0138】
b) 「ipFlowNums」属性におけるIPフローのリスト。
【0139】
c)「afAppId」属性におけるAFアプリケーション識別情報。
【0140】
NFサービスコンシューマが、内部エラーまたはHTTP POSTリクエストのエラーのために、受信したHTTP POSTリクエストをうまく満たすことができない場合、NFサービスコンシューマは、副節5.7に規定されているように、HTTPエラー応答を送信しなければならない。
【0141】
リクエストURIである「{notifUri}」と、リクエスト本体(ボディ)である「PcEventExposureNotif」 データ構造と、を持つHTTP POSTリクエストが正常に受信されると、NF サービスコンシューマは、正常な処理のために「204 No Content 」というHTTPレスポンスを送信するものとする。
【0142】
Npcf_EventExposure_Subscribe サービスオペレーションは、NF サービスコンシューマが、UEのグループまたはいずれかのUEのために特定されたコンテキストについてのポリシーイベント通知をサブスクライブしたり、既存のサブスクリプションを変更したりするために使用される。
【0143】
サブスクリプションを作成できるイベントのタイプは、次のとおりである:
【0144】
- PLMN識別情報通知。
【0145】
- アクセスタイプの変更。
【0146】
Nsmf_EventExposure_Subscribe サービスオペレーションを使用する次の手順がサポートされている:
【0147】
- 新しいサブスクリプションの作成。
【0148】
- 既存のサブスクリプションを変更する。
【0149】
イベント通知をサブスクライブ(受信予約)するには、NF サービスコンシューマは、「{apiRoot}/npcf-eventexposure/v1/subscriptions/」 をリクエストURI として、「PcEventExposureSubsc」 データ構造をリクエスト本体として、HTTP POSTリクエストを送信する必要がある。
【0150】
「PcEventExposureSubsc」データ構造は、以下を含むものとする。
【0151】
- 「eventSubcs」属性である、サブスクライブするためのポリシーイベントの識別情報。
【0152】
-サブスクリプションが適用されるUEのインジケーション。
【0153】
a)「groupId」属性を介したUEのグループの識別情報。
【0154】
b)「groupId」属性を省略することによるいずれかのUEの識別情報。
【0155】
-「eventsRepInfo」であるイベント報告情報の記述(以下を含む)。
【0156】
a)「notifMethod」属性であるイベント通知方法(定期的、1回限り、イベント検出時)。
【0157】
b)「maxReportNbr」属性であるレポートの最大個数。
【0158】
c)「monDur」属性である監視継続時間。
【0159】
d)「repPeriod」属性である定期的報告のための繰り返し周期、および/または、
【0160】
e)「immRep」属性である即時報告インジケーション。
【0161】
- 「notifURI」属性であるリクエストされた通知を受信するためのURI。
【0162】
- 「notifId」属性である、リクエストされた通知のためにNFサービスコンシューマによって割り当てられる通知コリレーション識別情報。
【0163】
「PcEventExposureSubsc」データ構造は、以下を含み得る。
【0164】
ポリシーイベントレポートが発生するAFセッションをフィルタリングするために、1つ以上のAFセッションの識別情報が、「filterServices」属性として属することができ、これは、サービス識別情報ごとに含んでもよい。
【0165】
a)「servEthFlows」属性におけるイーサネットフローのリスト。
【0166】
b)「servIpFlows」属性におけるIPフローのリスト、および/または、
【0167】
c)「afAppId」属性におけるAFアプリケーション識別情報。
【0168】
- ポリシーイベントレポートが発生するDNをフィルタリングするために、「filterDnns」属性におけるDNNの識別情報、および、
【0169】
ポリシーイベントレポートが発生するS-NSSAIをフィルタリングするために、「filterSnssais」属性におけるS-NSSAIの識別情報。
【0170】
PCFが内部PCFエラーまたはHTTP POSTリクエストのエラーのために、受信したHTTP POSTリクエストを正常に満たすことができない場合、PCFは、5.7副節で規定されたHTTPエラーレスポンス(応答)を送信する必要がある。
【0171】
リクエストURIである「{apiRoot}/npcf-eventexposure/v1/subscriptions/」と、リクエスト本体である「PcEventExposure」データ構造とを持つHTTP POSTリクエストが正常に受信された場合、PCFは、新しい「Individual Policy Events Subscription(個別ポリシーイベントサブスクリプション)」リソースを作成し、当該サブスクリプションを記憶し、「201 Created」というHTTPレスポンスを送信するものとする。PCFは、「201 Created」レスポンスに以下を含める。
【0172】
- ロケーションヘッダフィールド。
【0173】
- ペイロード本体における「PcEventExposure」データタイプ。
【0174】
ロケーションヘッダーフィールドは、作成された個別アプリケーションセッションコンテキストリソース、すなわち「{apiRoot}/nPCF-eventexposure/v1/subscriptions/{subscriptionId}」のURIを含む。
【0175】
「PcEventExposure」データタイプペイロード本体は、作成された「個別ポリシーイベントサブスクリプション」の表現(説明)を含むものとする。
【0176】
「PcEventExposure」データタイプは、サブスクリプションに存在する属性を有する「PcEventExposureSubc」データ構造を含み、「immRep」属性がサブスクリプションに含まれ、かつ、サブスクライブされたポリシー制御イベントが利用可能である場合、「PcEventExposureNotif」データタイプを含む。
【0177】
イベント通知への既存のサブスクリプションを変更するために、NFサービスコンシューマーは、リクエストURIとしての 「{apiRoot}/npcf-eventexposure/v1/subscriptions/{subscriptionId}」とともに、以HTTP PUTリクエストを送信する必要があり、ここで、「{subscriptionId}」は既存のサブスクリプションのサブスクリプションコリレーションIDである。「PcEventExposureSubsc」データ構造は、4.2.3.2副節で説明されているように、リクエスト本体として含まれている。
【0178】
注1: サブスクリプションリソースの生成を要求したNFサービスコンシューマとは別のNF サービスコンシューマが当該PUTを送信できる。
【0179】
注2: PcEventExposureSubsc データ構造体内の「notifURI」属性を変更して、後続の通知が新しいNFサービスコンシューマに送信されることが、要求されてもよい。
【0180】
PCFが内部PCFエラーまたはHTTP PUTリクエストのエラーのために、受信したHTTP PUTリクエストを正常に満たすことができない場合、PCFは、5.7副節で規定されるHTTPエラーレスポンスを送信する必要がある。
【0181】
リクエストURIとして「{apiRoot}/npcf-eventexposure/v1/subscriptions/{subscriptionId}」を、リクエスト本体としてPcEventExposureSubscデータ構造を有するHTTP PUTリクエストの受信に成功すると、PCFは、サブスクリプションを記憶し、レスポンス本体として「PcEventExposure」データ構造を有する「200 OK」というHTTPレスポンスを送信する。
【0182】
「PcEventExposure」データ構造ペイロード本体は、修正された「個別ポリシーイベントサブスクリプション」の表現を含むものとする。
【0183】
「PcEventExposure」データタイプは、サブスクリプションに存在する属性を有する「PcEventExposureSubc」データ構造を含み、さらに、更新されたサブスクリプションに「immRep」属性が含まれ、かつ、サブスクライブされたポリシー制御イベントが利用可能である場合、「PcEventExposureNotif」データタイプも含むものとする。
【0184】
Npcf_EventExposure_Unsubscribeサービスオペレーションは、NFサービスコンシューマがイベント通知からサブスクライブ解除するために使用される。
【0185】
Npcf_EventExposure_UnSubscribe サービスオペレーションを使用した次の手順がサポートされている。
【0186】
-イベント通知からのサブスクリプション解除。
【0187】
イベント通知からサブスクライブを解除するために、NFサービスコンシューマーは、「{apiRoot}/npcf-eventexposure/v1/subscriptions/{subscriptionId}」 をリクエストURI として含むHTTP DELETEリクエストを送信する必要があり、ここで「{subscriptionId}」 は、削除されるべき既存のリソースサブスクリプションのサブスクリプションコリレーション識別情報である。
【0188】
PCFが内部PCFエラーまたはHTTP DELETEリクエストのエラーのために、受信したHTTP DELETEリクエストを正常に満たすことができない場合、PCFは、5.7節で指定されたHTTPエラーレスポンスを送信する必要がある。
【0189】
リクエストURIとして「{apiRoot}/npcf-eventexposure/v1/subscriptions/{subscriptionId}」を含むHTTP DELETEリクエストが正常に受信されると、PCFは、対応するサブスクリプションを削除し、「204 No Content」というHTTPレスポンスを送信するものとする。
【0190】
表5.6.1-1は、Npcf_EventExposureサービスベースのインタフェースプロトコルに定義されているデータタイプを指定する。
【表2】
【0191】
表5.6.1-2は、他の規格からのインターフェースプロトコルをベースとしたNpcf_EventExposureサービスベースによって再利用されるデータタイプを規定しており、これは、それぞれの規格への参照や、必要に応じて、Npcf_EventExposureサービスベースのインターフェース内でのそれらの使用方法の簡単な説明を含む。
【表3】
【0192】
PcEventExposureタイプは、表5.6.2.2-1に定義されている。
【表4】
【0193】
PcEventExposureNotifタイプは、表5.6.2.3-1に定義されている。
【表5】
【0194】
PcEventExposureSubscタイプは、表5.6.2.d1-1に定義されている。
【表6】
【0195】
ReportingInformationタイプは、表5.6.2.d2-1で定義されている。
【表7】
【0196】
ServiceIdentificationタイプは、表5.6.2.d3-1に定義されている。
【表8】
【0197】
EthernetFlowInfoタイプは、表5.6.2.d4-1で定義されている。
【表9】
【0198】
IpFlowInfoタイプは、表5.6.2.d5-1に定義されている。
【表10】
【0199】
PcEventNotificationタイプは、表5.6.2.d6-1に定義されている。
【表11】
【0200】
PduSessionInformationタイプは、表5.6.2.d7-1に定義されている。
【表12】
【0201】
列挙型PcEvent は、サブスクライブ可能なポリシー制御イベントを表す。
それは表5.6.3.3-1の中で定義される規定に従う。
【表13】
【0202】
本開示の様々な実施形態がここに記載されている(もしあれば、付録を含む)が、それらは、単に例として提示されたものであり、限定ではないことを理解されたい。したがって、本開示の幅および範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。さらに、ここで別段の指示がない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、そのすべての可能な変形形態における上述の要素の任意の組合せが、本開示に包含される。
【0203】
加えて、上述され、図面に示されたプロセスは、一連のステップとして示されているが、これは、単に例示のために行われたものである。したがって、いくつかのステップが追加されてもよく、いくつかのステップが省略されてもよく、ステップの順序が再配置されてもよく、いくつかのステップが並列に実行されてもよいことが企図されている。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークエクスポージャ機能であるNEF(106)によって実行される方法であって、前記方法は、
前記NEF(106)が、ポリシーおよび制御機能(PCF)(102)に、1つ以上のユーザ装置(UE)についてのイベントをサブスクライブすることであって、前記PCFにHTTP POSTリクエストメッセージを送信することを含み、当該HTTP POSTリクエストメッセージは、リクエストユニフォームリソース識別情報(URI)と、リクエスト本体とを有し、当該リクエスト本体は、イベントエクスポージャサブスクリプションデータ構造を有し、当該イベントエクスポージャサブスクリプションデータ構造は、
(i)ポリシーイベントを識別するイベントサブスクリプション属性と、
(ii)リクエストされた通知を受信するための通知URIを指定するURI属性と、
(iii)前記NEFによって割り当てられたコリレーションIDを指定する通知識別情報(ID)属性と、
(iv)1つ以上のデータネットワーク名(DNN)を含むネットワーク名フィルタ属性、または、
1つ以上の単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を含むS-NSSAI属性
のうちの少なくとも1つと、
を有する、前記イベントをサブスクライブすることと、
前記NEFが、前記イベントについての通知を受信することと、を有し、前記通知は前記PCFによって送信されたものであり、前記通知は、前記通知URIを含むとともに、さらに、イベントエクスポージャ通知データ構造を含む、HTTP POSTリクエストであり、当該イベントエクスポージャ通知データ構造は、
(i)前記コリレーションIDと、
(ii)前記イベントについての情報を含むイベント通知属性と、
(iii)PDUセッション属性であって、
報告される前記イベントに関与するPDUセッションについての情報と、
前記PDUセッションの前記S-NSSAIを識別するS-NSSAI属性、または、
前記PDUセッションの前記DNNを識別するDNN属性
のうちの少なくとも1つと、
を含むPDUセッション属性と、を有する、方法。
【外国語明細書】