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特開2022-191260コンテンツデータ処理方法、ウェブサービスの提供方法、及び、プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191260
(43)【公開日】2022-12-27
(54)【発明の名称】コンテンツデータ処理方法、ウェブサービスの提供方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/131 20220101AFI20221220BHJP
【FI】
H04L67/131
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150686
(22)【出願日】2022-09-21
(62)【分割の表示】P 2018079394の分割
【原出願日】2018-04-17
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】大野 真人
(57)【要約】
【課題】利便性が高いウェブサービスを提供する。
【解決手段】ウェブサービスの提供方法は、第1の端末によって編集可能な第1のコンテンツに、ネットワーク上の固有の第1のアドレスを割り当てることと、ウェブサービスへのログイン処理が行われていない匿名の第2の端末であって、前記第1のアドレスに基づいて前記第1のコンテンツにアクセスする少なくとも1つの匿名の第2の端末に、前記第1のコンテンツの情報を送信することと、前記第1のコンテンツと関連付けられた第2のコンテンツを保存する操作が各匿名の第2の端末に対して行われたことに応じて、前記各匿名の第2の端末によって編集可能な第2のコンテンツの各々に、前記第1のコンテンツの情報に紐付けられた、ネットワーク上の固有の第2のアドレスを割り当てることとを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末によって編集可能な第1のコンテンツに、ネットワーク上の固有の第1のアドレスを割り当てることと、
ウェブサービスへのログイン処理が行われていない匿名の第2の端末であって、前記第1のアドレスに基づいて前記第1のコンテンツにアクセスする少なくとも1つの匿名の第2の端末に、前記第1のコンテンツの情報を送信することと、
前記第1のコンテンツと関連付けられた第2のコンテンツを保存する操作が各匿名の第2の端末に対して行われたことに応じて、前記各匿名の第2の端末によって編集可能な第2のコンテンツの各々に、前記第1のコンテンツの情報に紐付けられた、ネットワーク上の固有の第2のアドレスを割り当てることと
を含むウェブサービスの提供方法。
【請求項2】
前記各匿名の第2の端末への操作に基づく前記第2のコンテンツの編集状況の情報を前記第1の端末に送信することをさらに含む、請求項1に記載のウェブサービスの提供方法。
【請求項3】
前記匿名の第2の端末から前記第1のアドレスに対応したパスワードを受信した場合にのみ、当該第2の端末に前記第1のコンテンツの情報を送信する、請求項1又は2に記載のウェブサービスの提供方法。
【請求項4】
前記第1の端末は、前記ウェブサービスへのログイン処理が行われていない匿名の端末、又は、前記ウェブサービスへのログイン処理が行われている特定の端末である、請求項1乃至3のうち何れか1項に記載のウェブサービスの提供方法。
【請求項5】
第1の端末によって編集可能な第1のコンテンツに、ネットワーク上の固有の第1のアドレスを割り当てることと、
ウェブサービスへのログイン処理が行われていない匿名の第2の端末であって、前記第1のアドレスに基づいて前記第1のコンテンツにアクセスする少なくとも1つの匿名の第2の端末に、前記第1のコンテンツの情報を送信することと、
前記第1のコンテンツと関連付けられた第2のコンテンツを保存する操作が各匿名の第2の端末に対して行われたことに応じて、前記各匿名の第2の端末によって編集可能な第2のコンテンツの各々に、前記第1のコンテンツの情報に紐付けられた、ネットワーク上の固有の第2のアドレスを割り当てることと
をコンピュータに実行させるウェブサービスの提供のためのプログラム。
【請求項6】
第1の端末によって編集可能な第1のコンテンツと、
第2の端末によって編集可能な第2のコンテンツと
を記録する記録媒体と、
前記第1のコンテンツに、ネットワーク上の固有の第1のアドレスを割り当てることと、
ウェブサービスへのログイン処理が行われていない匿名の第2の端末であって、前記第1のアドレスに基づいて前記第1のコンテンツにアクセスする少なくとも1つの匿名の第2の端末に、前記第1のコンテンツの情報を送信することと、
前記第1のコンテンツと関連付けられた第2のコンテンツを保存する操作が各匿名の第2の端末に対して行われたことに応じて、前記各匿名の第2の端末によって編集可能な前記第2のコンテンツの各々に、前記第1のコンテンツの情報に紐付けられた、ネットワーク上の固有の第2のアドレスを割り当てることと
を行うプロセッサと
を備える情報処理装置。
【請求項7】
第1の端末によって編集可能な第1のコンテンツと、
第2の端末によって編集可能な第2のコンテンツと
を記録する記録媒体と、
前記第1のコンテンツに、ネットワーク上の固有の第1のアドレスを割り当てることと、
ウェブサービスへのログイン処理が行われていない匿名の第2の端末であって、前記第1のアドレスに基づいて前記第1のコンテンツにアクセスする少なくとも1つの匿名の第2の端末に、前記第1のコンテンツの情報を送信することと、
前記第1のコンテンツと関連付けられた第2のコンテンツを保存する操作が各匿名の第2の端末に対して行われたことに応じて、前記各匿名の第2の端末によって編集可能な前記第2のコンテンツの各々に、前記第1のコンテンツの情報に紐付けられた、ネットワーク上の固有の第2のアドレスを割り当てることと
を行うプロセッサと
を備える情報処理装置と、
前記第1の端末と、
前記第2の端末と
を備えるシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブサービスの提供方法、ウェブサービス提供のためのプログラム、情報処理装置及びそれを備えるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブを用いた様々なサービスが知られている。例えば特許文献1には、ウェブを用いたゴルフナビゲーションサービスについて開示されている。このサービスでは、ゴルフのプレーヤーが携行する端末装置を用いて、ログインIDとパスワードは管理サーバに送信される。これらを受信した管理サーバは、ログインID及びパスワードと、受信した日付情報とに基づいて、該当する予約情報を取得し、予約情報からプレーヤーの名前情報を抽出し、端末装置に送信する。同伴者の名前の送信要求があった場合には、管理サーバは、予約情報から、同伴者の名前情報を抽出し、端末装置に送信する。その結果、スコアカードに自分自身の名前や同伴者の名前が自動的に入力される。
【0003】
一般に、サーバに保存された情報を用いるウェブサービスでは、利用者個人を特定するためのID等が用いられる。ID等が割り当てられていないユーザも利用できるウェブサービスは、利便性が高い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-108215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、利便性が高いウェブサービスの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、ウェブサービスの提供方法は、第1の端末によって編集可能な第1のコンテンツに、ネットワーク上の固有の第1のアドレスを割り当てることと、ウェブサービスへのログイン処理が行われていない匿名の第2の端末であって、前記第1のアドレスに基づいて前記第1のコンテンツにアクセスする少なくとも1つの匿名の第2の端末に、前記第1のコンテンツの情報を送信することと、前記第1のコンテンツと関連付けられた第2のコンテンツを保存する操作が各匿名の第2の端末に対して行われたことに応じて、前記各匿名の第2の端末によって編集可能な第2のコンテンツの各々に、前記第1のコンテンツの情報に紐付けられた、ネットワーク上の固有の第2のアドレスを割り当てることとを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、利便性が高いウェブサービスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、一実施形態に係るウェブアプリケーションを実行する教材システムの構成例の概略を示すブロック図である。
図2図2は、ウェブアプリケーションの教師用の処理の一例を示すフローチャートである。
図3図3は、教師端末に表示されるログイン画面の一例を示す図である。
図4図4は、教師端末に表示される教材を管理するための管理画面の一例を示す図である。
図5A図5Aは、教材データ管理テーブルの構成例を示す図である。
図5B図5Bは、宿題データ管理テーブルの構成例を示す図である。
図5C図5Cは、宿題提出管理テーブルの構成例を示す図である。
図5D図5Dは、教材データテーブルの構成例を示す図である。
図6図6は、教材として教師端末に表示される教材画面の一例を示す図である。
図7図7は、教師用の教材編集処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、宿題として教師端末に表示される宿題画面の一例を示す図である。
図9A図9Aは、ウェブアプリケーションの生徒用の処理の一例を示すフローチャートである。
図9B図9Bは、ウェブアプリケーションの生徒用の処理の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、生徒端末に表示される認証画面の一例を示す図である。
図11図11は、宿題として生徒端末に表示される宿題画面の一例を示す図である。
図12図12は、宿題の解答として生徒端末に表示される宿題画面の一例を示す図である。
図13図13は、生徒端末に表示される氏名入力欄の一例を示す図である。
図14図14は、教師用の提出状況確認処理の一例を示すフローチャートである。
図15図15は、教師端末に表示される提出状況詳細画面の一例を示す図である。
図16A図16Aは、宿題データのみが存在するデータベースに含まれる情報の一例を示す図である。
図16B図16Bは、宿題に対する解答のデータが存在するデータベースに含まれる情報の一例を示す図である。
図17図17は、アカウントを有しない教師がゲストとしてログインするために教師端末に表示されるログイン画面の一例を示す図である。
図18図18は、ゲストID等が示される画面の一例を示す図である。
図19図19は、データベースに含まれる、ゲストIDで作成した教材に関する情報の一例を示す図である。
図20図20は、ゲストIDで宿題の提出状況を確認する際の教師端末に表示されるログイン画面の一例を示す図である。
図21図21は、URL及びパスワード等が示される情報提示画面の一例を示す図である。
図22図22は、アカウントを有しない教師によって作成された教材に関する情報の一例を示す図である。
図23図23は、アカウントを有しない教師が宿題の提出状況を確認する際の教師端末に表示される認証画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、学校教育の場等で用いられるウェブアプリケーションに関する。このウェブアプリケーションでは、教師が授業で用いるための教材又は宿題のための教材等を用意したり、教師が宿題のチェックをしたり、生徒が教材を利用したり、生徒が宿題を解いて提出したりできる。このウェブアプリケーションは、サーバに用意され、ウェブサービスとして提供される。教師は、ウェブブラウザが動作する例えば第1の端末を用いてサーバにアクセスして、このウェブアプリケーションを利用する。教師は、サーバに記録され、第1のアドレスを割り当てられる第1のコンテンツとしての教材を第1の端末によって編集することができる。生徒も、ウェブブラウザが動作する例えば第2の端末を用いてサーバにアクセスして、このウェブアプリケーションを利用する。生徒は、サーバに記録され、第2のアドレスを割り当てられる第2のコンテンツとしての宿題の解答を第2の端末によって編集することができる。ここでは、数学の教材を一例として示すが、数学に限らず他の科目の教材についても同様に実現可能である。
【0010】
[システムの構成]
図1は、サーバ10と複数の端末とを含む、本実施形態に係る教材システム1の構成例の概略を示す図である。図1は、複数の端末として、第1の端末20と、第2の端末30と、第3の端末40とが含まれる場合を示している。端末の台数は何台であってもよい。サーバ10と複数の端末とは、例えばインターネットといったネットワーク50を介して接続されている。
【0011】
各端末は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)、タブレット型の情報端末、スマートフォン等といった装置である。各端末では、ウェブブラウザが動作する。各端末は、ウェブブラウザを用いて、インターネットといったネットワーク50を介してサーバ10にアクセスし、ウェブアプリケーションを実行する。
【0012】
第1の端末20と第2の端末30と第3の端末40とは、同等の物である。第1の端末20を例に挙げて、その構成について説明する。第1の端末20は、図1に示すように、バスライン29を介して互いに接続されたcentral processing unit(CPU)21と、read only memory(ROM)22と、random access memory(RAM)23と、ストレージ24と、入力装置25と、表示装置26と、通信装置27とを備える。CPU21は、各種信号処理等を行う。CPUに代えて又はCPUと共に、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Field Programmable Gate Array(FPGA)、又はGraphics Processing Unit(GPU)等の各種集積回路が用いられてもよい。すなわち、第1の端末20では、各種プロセッサが用いられ得る。ROM22は、起動プログラム等を記録している。RAM23は、CPU21の主記憶装置として機能する。RAM23には、例えば、dynamic RAM(DRAM)、static RAM(SRAM)等が用いられ得る。ストレージ24には、例えば、hard disk drive(HDD)、solid state drive(SSD) 、Embedded Multi Media Card(eMMC)等が用いられる。ストレージ24には、CPU21で用いられるプログラム、パラメータ等各種情報が記録されている。RAM23及びストレージ24は、これに限らず各種記憶装置に置換され得る。入力装置25は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル等である。表示装置26は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等である。通信装置27は、第1の端末20の外部の機器と通信を行う際に用いられる。通信装置27は、例えばインターネットに接続する。
【0013】
サーバ10は、図1に示すように、バスライン19を介して互いに接続されたプロセッサ11と、ROM12と、RAM13と、ストレージ14と、通信装置15とを備える情報処理装置である。プロセッサ11は、各種信号処理等を行う。ROM12は、プロセッサ11の動作に用いられる情報を記録している。RAM13は、プロセッサ11の主記憶装置として機能する。ストレージ14には、各種記録媒体が用いられ得る。ストレージ14には、プロセッサ11で用いられるプログラム、パラメータ等各種情報が記録されている。また、ストレージ14には、データベース100も記録されている。データベース100は、後に詳述する、教材データ管理テーブル110、教材データテーブル120、宿題データ管理テーブル130、宿題提出管理テーブル140等を含む。通信装置15は、例えばインターネットに接続する。
【0014】
[システムの動作]
本実施形態に係る動作について説明する。
【0015】
〈教師に利用されるウェブアプリケーションの動作の概要〉
初めに、教師が端末を操作して、教師用のウェブページにアクセスしたときのサーバ10のプロセッサ11の動作について図2に示すフローチャートを参照して説明する。なお、説明のため教師が操作している端末を教師端末と称することにする。
【0016】
ステップS101において、プロセッサ11は、教師端末にログイン画面を表示させる。本ウェブサービスを利用する教師には、教師毎に固有のIDとそれに対応するパスワードとが割り当てられている。図3は、ログイン画面310の一例である。ログイン画面310は、IDを入力するためのID入力欄311と、パスワードを入力するためにパスワード入力欄312とを含む。また、ログイン画面310は、入力されたID及びパスワードを送信する際に操作されるOKアイコン313と、ログインをキャンセルするためのCANCELアイコン314とを含む。教師は、ログイン画面310が表示された教師端末を操作して、自身のIDとパスワードを入力してOKアイコンを選択する。このとき、教師端末は、サーバ10に対してIDとパスワードを送信する。
【0017】
ステップS102において、プロセッサ11は、教師端末をログインさせるか否か、すなわち、教師端末から適切なIDとパスワードの組み合わせを受信したか否かを判定する。ログインさせないとき、処理はステップS101に戻り、ログインを待つ。ログインさせるとき、処理はステップS103に進む。
【0018】
ステップS103において、プロセッサ11は、教師端末に管理画面を表示させる。図4は、管理画面320の一例である。管理画面320は、サムネイル画像群321を含む。サムネイル画像群321は、複数のサムネイル画像322を含む。各々のサムネイル画像322は、教師が作成している教材を示す。各々のサムネイル画像322は、教材のタイトル323、作成者324、更新日時325等を含んでいてもよい。また、後述するように、教材が「宿題」に指定されているとき、サムネイル画像322は、宿題の締切日までの日数と提出されている解答の数とを示す表示326を含んでいてもよい。また、管理画面320は、新しい教材を作成するための作成アイコン327を含む。
【0019】
教師は、教師端末に表示された管理画面320で、各種の操作を行う。例えば、新しい教材を作成するとき、教師は作成アイコン327を選択する。既に作成した教材を編集するとき、教師は編集したい教材のサムネイル画像322を選択する。また、本ウェブアプリケーションは、宿題にした教材について、宿題の提出状況等を確認するための機能を有する。教師は、特定の教材について、「提出状況詳細」を選択することで、当該教材に関する提出状況等を確認することができる。提出状況詳細の選択は、例えば教材のサムネイル画像322上にポインタがある状態でマウスの右クリック等で表示されるメニューから選択することで行える。
【0020】
ステップS104において、プロセッサ11は、教材の新規作成が選択されたか否かを判定する。新規作成が選択されていないとき、処理はステップS107に進む。新規作成が選択されたとき、処理はステップS105に進む。ステップS105において、プロセッサ11は、教材のデータを新規に作成する。ステップS106において、プロセッサ11は、作成した教材の編集を行う教材編集処理を行う。教材編集処理については、後述する。教材編集処理の後、処理はステップS107に進む。
【0021】
ステップS107において、プロセッサ11は、教材編集が選択されたか否かを判定する。教材編集が選択されていないとき、処理はステップS109に進む。教材編集が選択されたとき、処理はステップS108に進む。ステップS108において、プロセッサ11は、教材編集処理を行う。その後、処理はステップS109に進む。
【0022】
ステップS109において、プロセッサ11は、宿題の提出状況の確認が選択されたか否かを判定する。宿題の提出状況の確認が選択されていないとき、処理はステップS111に進む。宿題の提出状況の確認が選択されたとき、処理はステップS110に進む。ステップS110において、プロセッサ11は、提出状況確認処理を行う。提出処理確認処理の詳細については、後に詳述する。提出状況確認処理の後、処理はステップS111に進む。
【0023】
ステップS111において、プロセッサ11は、教師がログアウトの操作を行ったか否かを判定する。ログアウトしていないとき、処理はステップS103に戻る。すなわち、ログインしている間、ステップS103乃至ステップS111の処理が繰り返される。ログアウトの操作がなされたと判定されたとき、ログアウトの処理を行い、処理はステップS101に戻る。すなわち、再びログインするまで、教師端末にログイン画面を表示させる。
【0024】
図5A乃至図5Dは、それぞれ、教材データ管理テーブル110、宿題データ管理テーブル130、宿題提出管理テーブル140、教材データテーブル120の一例を示す。
【0025】
図5Aに示す教材データ管理テーブル110は、教材毎に、データID、教師ID、教材ID、教材の状態、公開用URLを含む情報を有するテーブルである。例えば上述のステップS105で教材データが作成されると、教材データ管理テーブル110に、新たに1行の教材データが追加される。教材データの内容は、後述するように図5Dに示す教材データテーブル120に別途に記録されている。
【0026】
データIDは、教材データ毎に固有に付与されたIDである。教師IDは、当該教材データを作成した教師のIDである。図5Aには一例として、「T0001」のIDが割り当てられた教師が作成した3つの教材データが示されている。教材IDは、教材毎に割り当てられるIDである。教材IDは、図5Aに示す例のように、教師IDと関連付けられたIDであってもよい。
【0027】
本ウェブアプリケーションでは、教材は、その状態として、「未公開」、「宿題」、「公開」の3つの状態の何れかを取り得る。「未公開」は、教師が作成中であったり、完成していても授業の進捗の都合によりまだ生徒には公開するべきではなかったりするために、作成している教師以外は閲覧ができない教材である。「宿題」は、生徒が閲覧して、その解答などを作成し、解答などを教師に提出することができる状態である。「公開」の状態にある教材には、公開用URLといった固有のアドレス情報が付与される。「公開」は、このアドレスを知っているユーザが、当該教材を閲覧することができる状態である。「公開」状態にある教材を閲覧するために、パスワードを設けてもよい。
【0028】
各教材の内容を構成する情報は、図5Dに示す教材データテーブル120に格納される。この情報は、ステップS106又はステップS108の教材編集処理によって変更される。教材編集処理によって編集される教材の表示例である教材画面330を図6に示す。本実施形態では、教材は付箋として管理され、教材画面330は複数の付箋を含む。付箋は、メモ付箋、グラフ付箋、幾何付箋及び数式付箋等に分類される。教師及び生徒は、作成したいオブジェクトに応じた各付箋を作成してから、作成した各付箋への操作に応じて、所望のオブジェクトを生成することができる。メモ付箋は、コメントなどテキストが表示される付箋である。図6の例では、「教師T0001の教材」というテキストを含むメモ付箋331が教材に含まれる。グラフ付箋及び幾何付箋は、グラフ及び幾何図形の各オブジェクトを作成しやすいユーザーインターフェースを備える付箋のことである。図6の例では、「y=x+x」のグラフが表示されたグラフ表示エリアを含むグラフ付箋333が教材に含まれる。幾何付箋(不図示)は、三角形や円、円錐などの基本図形を簡単な操作で作成できるユーザーインターフェースを含む。数式付箋は、グラフ付箋と関連付けられて生成され、グラフや幾何図形を数式に基づいて作成するためのユーザーインターフェースを備える付箋のことである。図6の例では、「y=x+x」という数式を含む数式付箋332が教材に含まれる。
【0029】
これら付箋の情報が、教材データテーブル120に格納される。教材データテーブル120は、付箋毎に、付箋IDと、教材ID/提出IDと、データタイプと、データ内容と、宿題編集可能フラグとの情報を含む。付箋IDは、付箋毎に固有に付されるIDである。教材ID/提出IDは、教材ID又は提出IDである。教材IDは、図5Aに示した教材データ管理テーブルで管理されている教材IDに対応する。提出IDは、「宿題」に対して生徒が作成する提出物に固有に付されるIDである。
【0030】
データタイプは、メモ付箋に対応する「メモ」、数式付箋に対応する「数式」、グラフ付箋に対応する「グラフ」の何れかである。データ内容は、付箋の内容である。
【0031】
メモ付箋331に対応するデータは、付箋IDが「S0001」のデータである。付箋IDが「S0001」であるデータ内容は、「教師T0001の教材」という文字列である。この文字列に基づいて、教材画面330では、メモ付箋331に「教師T0001の教材」というテキストが表示される。
【0032】
数式付箋332に対応するデータは、付箋IDが「S0002」のデータである。付箋IDが「S0002」であるデータ内容は、「y=x^3+x」という数式である。この数式に基づいて、教材画面330では、数式付箋332に「y=x+x」という数式が表示される。
【0033】
グラフ付箋333に対応するデータは、付箋IDが「S0003」のデータである。付箋IDが「S0003」であるデータの内容は、「y=x^3+x」という数式である。この数式に基づいて、教材画面330では、グラフ付箋333に「y=x+x」に対応するグラフが表示される。
【0034】
後述するように、「宿題」においては、教師が用意したメモ付箋の内容などには、生徒によって編集されるべきでないものが含まれ得る。このような生徒によって編集されるべきでないデータには、宿題編集可能フラグとして「不可能」のフラグが付される。宿題編集可能フラグが「不可能」であるデータは、生徒等による変更が禁止される。
【0035】
〈教師による教材の作成〉
教材編集処理について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
【0036】
ステップS201において、プロセッサ11は、教師端末によって各種付箋作成の操作が行われたか否かを判定する。各種付箋作成の操作は、例えば、教材画面330内にポインタがある状態でマウスの右クリックで表示されるメニューから、各対応する付箋作成アイコンを選択することで行える。各種付箋作成の操作が行われていないとき、処理はステップS204に進む。各種付箋作成の操作が行われたとき、処理はステップS202に進む。
【0037】
ステップS202において、プロセッサ11は、各種付箋作成の処理を行う。このとき、図5Dに示す教材データテーブル120には、データが1行追加される。メモ付箋作成アイコンが選択されたとき、このデータのデータタイプは、「メモ」となる。グラフ付箋作成アイコンが選択されたとき、このデータのデータタイプは、「グラフ」となる。幾何
付箋作成アイコンが選択されたとき、このデータのデータタイプは、「幾何」となる。数式付箋作成アイコンが選択されたとき、このデータのデータタイプは、「数式」となる。
【0038】
ステップS203において、プロセッサ11は、作成した各種付箋の編集処理を行う。プロセッサ11は、教師端末によってメモ付箋、グラフ付箋、幾何付箋及び数式付箋へそれぞれ入力されたテキスト、グラフ、図形及び数式を、当該各種付箋に関するデータ内容とする。
【0039】
数式付箋の編集処理には、グラフ付箋の作成の有無も含まれる。例えば、数式付箋332上にポインタがある状態でマウスの右クリックで表示されるメニューからグラフ付箋作成が選択されたとき、グラフ付箋を作成する。このグラフ付箋には、数式付箋のデータに応じたグラフが描画される。その後、処理はステップS204に進む。
【0040】
ステップS204において、プロセッサ11は、教師端末によって各種付箋編集の操作が行われたか否かを判定する。各種箋編集の操作は、例えば、教材画面330においてマウスのダブルクリックで、メモ付箋、グラフ付箋、幾何付箋及び数式付箋の何れかを選択することで、例えば、数式付箋332を選択することで行える。各種付箋編集の操作が行われていないとき、処理はステップS206に進む。各種付箋編集の操作が行われたとき、処理はステップS205に進む。
【0041】
ステップS205において、プロセッサ11は、選択された何れかの各種付箋編集の処理を行う。プロセッサ11は、教師端末によってメモ付箋、グラフ付箋、幾何付箋及び数式付箋へそれぞれ入力されたテキスト、グラフ、図形及び数式を、当該各種付箋に関するデータ内容とする。その後、処理はステップS206に進む。
【0042】
ステップS206において、プロセッサ11は、教師端末によって状態変更の操作が行われたか否かを判定する。状態変更の操作は、例えば、教材画面330内にポインタがある状態でマウスの右クリックで表示されるメニューから、状態変更を選択することで行える。状態変更の操作が行われていないとき、処理はステップS208に進む。状態変更の操作が行われたとき、処理はステップS207に進む。
【0043】
ステップS207において、プロセッサ11は、状態変更の処理を行う。例えば、プロセッサ11は、教師端末に「未公開」、「宿題」、「公開」の3つの状態を示し、教師端末による入力に応じて、変更後の状態を決定する。プロセッサ11は、決定された状態に応じて、教材データ管理テーブル110に含まれる状態情報を変更する。ここで、状態を「公開」に設定するとき、プロセッサ11は、公開用URLを付与し、教材データ管理テーブルの「公開用URL」情報に記録する。
【0044】
また、状態を「宿題」に設定するとき、プロセッサ11は、図5Bに示す宿題データ管理テーブル130のデータを1行追加する。図5Bに示すように、宿題データ管理テーブル130は、宿題データ毎に、宿題ID、教材ID、期限、URL、パスワードを含む情報を有する。宿題IDは、「宿題」毎に付与されるIDである。教材IDは、教材データ管理テーブル110に含まれる教材IDに対応する。この教材IDによって、教材データ管理テーブル110に含まれる教材と、宿題データ管理テーブル130に含まれる教材とは紐づけられる。期限は、宿題の提出期限の情報である。状態変更処理で「宿題」が選択されたときには、プロセッサ11は、教材画面330に期限入力画面を表示させ、教師端末による期限の入力を促す。教師端末によって期限が入力されたとき、プロセッサ11は、期限を宿題データ管理テーブル130の期限情報に設定する。また、プロセッサ11は、状態変更処理で「宿題」が選択されたとき、当該宿題データに宿題用の固有のアドレスであるURLとパスワードとを付与し、期限を宿題データ管理テーブル130に記録する。このようにして、本ウェブアプリケーションでは、宿題の提出期限が管理され得る。
【0045】
なお、提出期限が経過した宿題については、生徒によって解答を作成することができないように設定されてもよい。また、提出期限が経過した宿題については、生徒によって閲覧もできないように設定されてもよい。また、提出期限が経過した宿題については、教師によっても編集できないように設定されてもよい。
【0046】
状態変更処理の後、処理はステップS208に進む。ステップS208において、プロセッサ11は、教師端末によってアドレス表示の操作が行われたか否かを判定する。アドレス表示の操作は、例えば、教材画面330内にポインタがある状態でマウスの右クリックで表示されるメニューからアドレス表示を選択することで行える。アドレス表示の操作が行われていないとき、処理はステップS210に進む。アドレス表示の操作が行われたとき、処理はステップS209に進む。ステップS209において、プロセッサ11は、教師端末にアドレスを表示させる。ここで表示されるアドレスは、教材が「公開」状態であるとき、教材データ管理テーブル110の「公開用URL」に記録されたURLである。教材が「宿題」状態であるとき、アドレスは、宿題データ管理テーブル130の「URL」に記録されたURLである。教材が「未公開」状態であるとき、アドレスは表示されない。アドレス表示処理の後、処理はステップS210に進む。
【0047】
ステップS210において、プロセッサ11は、教師端末によって、教材編集処理の終了が入力されたか否かを判定する。教材編集処理の終了が入力されていないとき、処理はステップS201に戻る。このとき、ステップS201乃至ステップS210の処理が繰り返される。教材編集処理の終了が入力されたとき、教材編集処理は終了し、処理は図2を参照して説明した処理に戻る。
【0048】
例えば図8に示す宿題画面340のような宿題が作成される場合を説明する。この宿題の教材IDは、T0001-2であるものとする。教師端末で、宿題画面340上で右クリックされ、表示されたメモ付箋作成が選択される。このときプロセッサ11は、ステップS202の処理でメモ付箋のデータを作成し、宿題画面340上にメモ付箋341を表示させる。ステップS203の処理で、教師端末の操作に応じた内容をメモ付箋341のデータ内容とする。図5Dに示す教材データテーブル120のように、付箋IDがS0004であり、教材IDがT0001-2であり、データタイプがメモであり、データ内容が「宿題:実数解を1つだけもつ三次関数のグラフを描きなさい。」である、データが作成される。メモ付箋341上で右クリックされ、表示されたメニューから「編集不可」が選択されたとき、プロセッサ11は、付箋IDがS0004であるこのデータの宿題編集可能フラグを「不可能」に設定する。ステップS207の処理でこの教材が「宿題」に設定されたとき、図5Bに示す宿題データ管理テーブル130にこの教材のデータが追加され、期限、URL、パスワードが設定される。
【0049】
教師は、授業の中で生徒に対して宿題として、このURL及びパスワードを提示する。生徒は、URL及びパスワードの情報を持ち帰り、自身の端末で示されたURLにアクセスする。
【0050】
〈生徒による解答の作成〉
生徒が端末を操作して、サーバ10の宿題データ(宿題のURL)にアクセスしたときの、サーバ10のプロセッサ11の動作について図9A及び図9Bに示すフローチャートを参照して説明する。なお、説明のため生徒が操作している端末を生徒端末と称することにする。
【0051】
ステップS301において、プロセッサ11は、生徒端末に認証画面を表示させる。図10は、生徒端末に表示される認証画面350の一例である。認証画面350は、パスワード入力欄351と、OKアイコン352とを含む。生徒は、生徒端末を操作して、教師から知らされたパスワードをパスワード入力欄351に入力し、OKアイコン352を選択する。このとき、生徒端末は、パスワードをサーバ10宛に送信する。
【0052】
ステップS302において、プロセッサ11は、生徒端末からサーバ10の宿題データへのアクセスを許可するか否かを判定する。すなわち、プロセッサ11は、生徒端末から当該URLと関連付けられた正しいパスワードを受信したか否かを判定する。正しいパスワードを受信していないとき、処理はステップS301に戻り待機する。正しいパスワードを受信したとき、処理はステップS303に進む。
【0053】
ステップS303において、プロセッサ11は、当該宿題の教材IDと関連付けられたデータを教材データテーブル120から読み込む。ステップS304において、プロセッサ11は、読み込んだデータに基づいて、宿題画面を作成し、生徒端末に表示させる。
【0054】
図11は、宿題画面360の一例を示す。宿題画面360は、メモ付箋361を含む。このメモ付箋361は、教師が作成した宿題に係る付箋であり、教材データテーブル120に基づいて作成されている。したがって、図8に示した教師が作成した教材に対応する。宿題画面360は、保存アイコン366と、提出アイコン367と、期限表示368とを含む。保存アイコン366は、生徒が宿題の解答を作成中にデータを一時保存するときに選択するアイコンである。提出アイコン367は、生徒が宿題の解答を完成させて、データを教師に提出するときに選択するアイコンである。期限表示368は、教師が教材データの状態を「宿題」にしたときに設定した当該宿題の提出期限を示す表示である。
【0055】
ステップS305において、プロセッサ11は、生徒端末によって各種付箋作成の操作が行われたか否かを判定する。各種付箋作成の操作は、例えば、宿題画面360内にポインタがある状態でマウスの右クリックで表示されるメニューから、対応する付箋作成アイコンを選択することで行える。各種付箋作成の操作が行われていないとき、処理はステップS308に進む。各種付箋作成の操作が行われたとき、処理はステップS306に進む。
【0056】
ステップS306において、プロセッサ11は、各種付箋作成の処理を行う。ステップS307において、プロセッサ11は、作成した各種付箋の編集処理を行う。プロセッサ11は、生徒端末によってメモ付箋、グラフ付箋、幾何付箋及び数式付箋へそれぞれ入力されたテキスト、グラフ、図形及び数式を、当該各種付箋に関するデータ内容とする。その後、処理はステップS308に進む。
【0057】
数式付箋の編集処理には、グラフ付箋の作成の有無も含まれる。例えば、数式付箋362上にポインタがある状態でマウスの右クリックで表示されるメニューからグラフ付箋作成が選択されたとき、グラフ付箋363を作成する。このグラフ付箋363には、数式付箋362のデータに応じたグラフが描画される。その後、処理はステップS308に進む。
【0058】
ステップS308において、プロセッサ11は、生徒端末によって各種付箋編集の操作が行われたか否かを判定する。各種付箋編集の操作は、例えば、宿題画面360においてマウスのダブルクリックでメモ付箋、グラフ付箋、幾何付箋及び数式付箋の何れかを選択することで行える。各種付箋編集の操作が行われていないとき、処理はステップS310に進む。メモ付箋編集の操作が行われたとき、処理はステップS309に進む。
【0059】
ステップS309において、プロセッサ11は、選択された何れかの各種付箋編集の処理を行う。プロセッサ11は、生徒端末によってメモ付箋、グラフ付箋、幾何付箋及び数式付箋へそれぞれ入力されたテキスト、グラフ、図形及び数式を、当該各種付箋に関するデータ内容とする。その後、処理はステップS310に進む。
【0060】
なお、図12に示す例では、教師によって作成されたメモ付箋361は、教師によって宿題編集可能フラグが「不可能」に設定されているため、生徒による編集が許可されていない。数式付箋編集処理には、グラフ付箋の作成の処理も含まれる。その後、処理はステップS310に進む。
【0061】
ステップS310において、プロセッサ11は、生徒端末によって保存アイコン366が選択されたか否かを判定する。保存アイコン366が選択されていないとき、処理はステップS317に進む。保存アイコン366が選択されたとき、処理はステップS311に進む。
【0062】
ステップS311において、プロセッサ11は、生徒が編集している宿題の解答が新規なものであり初めて保存するものであるか否かを判定する。新規保存であるとき、処理はステップS312に進む。
【0063】
ステップS312において、プロセッサ11は、新しく宿題提出データを作成する。宿題提出データは、図5Cに示す宿題提出管理テーブル140によって管理される。ステップS312で宿題提出データが作成されると、図5Cに示す宿題提出管理テーブル140に、新たに1行の宿題提出データが追加される。このとき、図5Dに示す教材データテーブル120にも、当該宿題提出データに対応した各付箋の内容であり宿題の解答の内容であるデータが新たに追加される。
【0064】
宿題提出管理テーブル140では、生徒が作成する宿題の解答ごとに、提出ID、宿題ID、状況、URL、名前、及び宿題管理パスワードを含む事項が管理される。提出IDは、生徒が作成する解答ごとに付されるIDである。宿題IDは、当該解答が何れの宿題に対する解答であるのかを示すために付されるIDであり、図5Bに示す宿題データ管理テーブル130で管理されている宿題IDに対応する。状況は、「保存中」又は「提出済」の何れの状況かを示す。「保存中」は、生徒が解答を作成中であり、未だ提出はしていない状況であることを示す。「提出済」は、生徒が解答の作成を完了し、提出した状況であることを示す。URLは、提出IDごとに付与される固有のアドレスである。名前は、宿題の提出時に登録する名前であり、生徒が入力する自身の名前の情報である。宿題管理パスワードは、「URL」を用いてデータにアクセスする際に要求されるパスワードであり、提出IDごとに個別に付与されるパスワードである。
【0065】
各宿題の解答の内容を構成する情報は、図5Dに示す教材データテーブル120に格納される。図5Dに示す教材データテーブル120の付箋ID「S0005」、「S0006」、「S0007」及び「S0008」に示すように、生徒によって作成される宿題の解答に係るデータは、宿題提出データの提出IDで関連付けられて管理される。データ形式は、教師が作成する教材の場合と同様である。教師が設定した宿題編集可能フラグは、生徒が作成する宿題の解答にも引き継がれる。
【0066】
ステップS313において、プロセッサ11は、ステップS312で作成された宿題提出データにURLといったアドレスと、パスワードとを付与する。これらのデータは、宿題提出管理テーブル140に記録される。ステップS314において、プロセッサ11は、付与したURLとパスワードとを生徒端末に表示させる。その後、処理はステップS317に進む。
【0067】
生徒は、生徒端末に表示されたURLとパスワードとを、メモするなど好みの形態で控える。本ウェブアプリケーションでは、生徒は、当該URLにアクセスすることで、自身が編集したデータにいつでもアクセスできる。すなわち、生徒端末が当該URLにアクセスしたとき、ステップS301で図10に示すような認証画面が表示される。生徒端末が当該URLに対応するパスワードをサーバ10宛に送信したとき、サーバ10の宿題データへのアクセスが許可される。ステップS303で宿題提出管理テーブル140で管理された提出IDに対応するデータが教材データテーブル120から読み出され、ステップS304で生徒端末に表示される。ステップS305乃至S309の処理により、生徒はこの宿題の解答を編集することができる。編集後のデータを次に示す処理によって保存することができる。なお、URLとパスワードは、保存操作を行ったときに表示される。したがって、他人に知られることはなく、第三者が解答データに不正にアクセスすることが防止される。
【0068】
ステップS311において、新規保存でないと判定されたとき、処理はステップS315に進む。新規保存でないとは、既に宿題提出管理テーブル140にデータがある状態である。ステップS315において、プロセッサ11は、宿題提出管理テーブル140に記録された宿題提出データについて必要な情報を更新して上書き保存する。また、教材データテーブル120に記録された当該宿題提出データに関連するデータを更新したり、当該宿題提出データに関連する新しいデータを教材データテーブル120に追加したりする。ステップS316において、プロセッサ11は、生徒端末にURLとパスワードとを表示させる。ここで表示されるURL及びパスワードは、生徒が以前に保存操作を行ったときに表示されたURL及びパスワードと同一である。その後、処理はステップS317に進む。
【0069】
ステップS317において、プロセッサ11は、生徒端末によって提出アイコン367が選択されたか否かを判定する。提出アイコン367が選択されていないとき、処理はステップS321に進む。提出アイコン367が選択されたとき、処理はステップS318に進む。
【0070】
ステップS318において、プロセッサ11は、氏名入力処理を行う。プロセッサ11は、生徒端末に氏名入力欄を表示させる。図13は、生徒端末の画面例の一部を拡大した図であり、氏名入力欄379の表示例を示す。生徒は、氏名入力欄379に自身の氏名を入力する。生徒端末は、入力された氏名データをサーバ10宛に送信する。
【0071】
ステップS319において、プロセッサ11は、生徒端末から取得した氏名を提出IDと関連付けて記録する。すなわち、宿題提出管理テーブル140の名前欄に当該氏名を記録してデータを上書き保存する。ステップS320において、プロセッサ11は、提出処理されたデータの状況を「提出済」に変更する。これによって、このデータは編集不可に設定される。このように提出済のデータを編集不可にすることで、生徒が宿題の解答を提出した後に第三者によって不正な改変がなされることを防ぐことができる。その後、処理はステップS321に進む。
【0072】
ステップS321において、プロセッサ11は、生徒端末によってログアウトの処理がなされたか否かを判定する。ログアウトの処理がなされていないとき、処理はステップS305に戻る。すなわち、宿題の解答の編集が続けられる。ログアウトの処理がなされたとき、処理はステップS301に戻る。すなわち、再び認証画面へアクセスされるまで待機する。
【0073】
〈教師による解答の点検〉
教師が生徒によって提出された宿題の解答を点検するときの処理について説明する。この処理は、ステップS110で行われる提出状況確認処理で行われる。提出状況確認処理は、図4に例示する管理画面320において、教師が宿題に設定した教材のサムネイル画像上にポインタがある状態でマウスの右クリックで表示さるメニューから、提出状況詳細を選択することで行われる。図14は、提出状況確認処理の一例を示す。
【0074】
ステップS401において、プロセッサ11は、教師端末に提出状況の詳細を表示させる。図15は、教師端末に表示される提出状況詳細画面380の一例を示す。提出状況詳細画面380は、宿題のURLの表示381と、提出状況表示382と、提出状況一覧383と、閉じるアイコン386とを含む。
【0075】
宿題のURLの表示381は、選択されている宿題のURLを示す。提出状況表示382は、宿題の解答を提出した生徒の数を示す。提出状況一覧383は、提出された生徒の解答の一覧を示す。提出状況一覧383は、宿題を提出した生徒の氏名を示す提出者名欄384とURL欄385とを含む。すなわち、提出状況一覧383には、提出された宿題の解答ごとに、氏名及び解答のURLが一覧表示される。閉じるアイコン386は、教師が提出状況詳細画面380を閉じる際に選択するアイコンである。
【0076】
ステップS402において、プロセッサ11は、提出された解答のURL欄385に記載のURLが教師端末によって選択されたか否かを判定する。URLが選択されていないとき、処理はステップS405に進む。URLが選択されたとき、処理はステップS403に進む。
【0077】
ステップS403において、プロセッサ11は、教師端末に提出された宿題の解答を表示させる。例えば図12に示すメモ付箋361、数式付箋362、グラフ付箋363等を含む、生徒によって作成された解答が、教師端末に表示される。ステップS404において、プロセッサ11は、教師端末によって表示された解答を閉じるための操作が行われたか否かを判定する。閉じるための操作が行われるまで、処理は待機する。閉じるための操作が行われたとき、プロセッサ11は、教師端末に、表示された宿題の解答の表示をやめさせ、処理はステップS405に進む。
【0078】
ステップS405において、プロセッサ11は、提出状況詳細画面380の閉じるアイコン386が選択されたか否かを判定する。閉じるアイコン386が選択されていないとき、処理はステップS401に戻り、上述の処理が繰り返される。閉じるアイコン386が選択されたとき、提出状況確認処理は終了する。
【0079】
宿題の解答が作成されたときのデータベース100の内容変更について図16A及び図16Bを参照して説明する。教師IDがT0001である教師によって宿題が1つ作成されたときのデータベース100の内容を図16Aに示す。教材データ管理テーブル110には、教師「T0001」によって作成された宿題のデータが1つある。この宿題の教材IDは「T0001-1」であり、状態は「宿題」である。この宿題の内容は、教材データテーブル120に、教材IDで関連付けられて格納されている。すなわち、宿題の内容であるテキストが、データタイプがメモとして、記録されている。また、このデータは、生徒によって改変されることが好ましくないので、宿題編集可能フラグが「不可能」に設定されている。
【0080】
また、この宿題の管理情報は、宿題データ管理テーブル130に、教材IDで関連付けられて格納されている。すなわち、この宿題の提出期限、URL、パスワードの情報が、宿題データ管理テーブル130に格納されている。提出期限、URL、パスワードの情報は、授業において口頭で、あるいは、掲示板、電子メール又は他の学習支援アプリケーション等で、教師から生徒に伝えられる。
【0081】
生徒が宿題の解答を作成していないとき、宿題提出管理テーブル140は空である。
【0082】
生徒が宿題の解答を作成したときのデータベース100の内容を図16Bに示す。生徒が宿題の解答を作成し、保存アイコンを初めて選択したとき、宿題提出管理テーブル140に、宿題IDと関連付けられた解答のデータが作成される。解答の状況が「保存中」であるとき、データ毎に提出IDと固有のURLと宿題パスワードが付される。宿題提出管理テーブル140は、これらの情報を含む。
【0083】
解答の内容は、教材データテーブル120に、提出IDで関連付けられて格納されている。例えば「保存中」である提出IDが「S-83202」の内容は、付箋ID「S0004」及び「S0005」として、記録されている。S0004は、教師によって作成されて編集不可能に設定されているデータである。S0005は、生徒によって作成されて編集が可能なデータである。
【0084】
また、「提出済」である提出IDが「S-83201」については、宿題提出管理テーブル140に、提出者の氏名の情報が追加されている。「S-83201」の内容は、付箋ID「S0002」及び「S0003」として、記録されている。S0002は、教師によって作成されて編集不可能に設定されているデータである。S0003は、生徒によって作成されたデータであるが、提出済であるので編集が不可能なデータとして設定されている。
【0085】
これらのデータによって、教師端末及び生徒端末による上述の動作は実現され得る。
【0086】
〈アカウントを用いない教師による教材の作成等(1)〉
本ウェブアプリケーションは、教師もアカウントを持たずに教材を作成できるように構成されていてもよい。この場合、既定のURLへアクセスしたとき、教師端末には、図17に示すようなメニュー画面410が表示される。教材の新規作成411が選択されたとき、サーバ10のプロセッサ11は、教材データを作成し、当該データに関連付けて、ゲストIDと、作成される教材に固有のURL及びパスワードとを付与する。これらの情報は、例えば図18に示す情報提示画面420によってゲスト教師に示される。情報提示画面420は、教材に割り当てられたURLの表示421と、ゲストIDの表示422と、パスワードの表示423と、情報提示画面420を閉じるためのOKアイコン424とを含む。教材を編集する際には、ゲスト教師は、ここに示されるURLとパスワードの組み合わせを用いて、教材データにアクセスする。
【0087】
このときに作成されるデータを図19に示す。教師IDとしてゲストIDが割り当てられる他は、上述の場合と同様である。
【0088】
ゲストIDが割り当てられたゲスト教師による宿題の提出状況を確認するためのサイトも用意されている。図17に示すメニュー画面410で宿題提出状況412が選択されたとき、図20に示すようなログイン画面430が教師端末に表示される。ゲスト教師は、このログイン画面430からログインできる。ログイン画面430は、ゲストID入力欄431とパスワード入力欄432と、OKアイコン433と、CANCELアイコン434とを有している。この画面を用いて、サーバ10は、ゲスト教師に、ゲストIDとパスワードとを要求する。この画面からゲストIDでログインしたとき、ゲストIDと関連付けられた宿題のデータに関する状況が、図15に示した画面のように提示される。
【0089】
このように、ゲストIDでログインする場合、登録された教師IDでログインする場合に提供される、例えば図4に示した管理画面320で管理されるような、複数教材の一括管理のサービスは提供されない。一方で、個別の教材については、教材又は宿題作成、宿題の解答の提出状況の管理など、同様のサービスが提供される。
【0090】
〈アカウントを用いない教師による教材の作成等(2)〉
本ウェブアプリケーションは、教師がゲストIDを含めたいかなるアカウントを持たずに教材を作成できるように構成されていてもよい。この場合、既定のURLへアクセスしたとき、教師端末には、図17に示すようなメニュー画面410が表示される。教材の新規作成411が選択されたとき、サーバ10のプロセッサ11は、教材データを作成し、当該データに関連付けて、作成される教材に固有のURL及びパスワードを付与する。これらの情報は、例えば図21に示す情報提示画面520によってゲスト教師に示される。情報提示画面520は、教材に割り当てられたURLの表示521と、パスワードの表示523と、情報提示画面520を閉じるためのOKアイコン524とを含む。教材を編集する際には、ゲスト教師は、ここに示されるURLとパスワードの組み合わせを用いて、教材データにアクセスする。
【0091】
このときに作成される教材データ管理テーブル510及び宿題データ管理テーブル530のデータを図22に示す。教師IDがなく、教師用パスワードが割り当てられる他は、図19の場合の教材データ管理テーブル110及び宿題データ管理テーブル130のデータと同様である。
【0092】
ゲスト教師による宿題の提出状況を確認するためのサイトも用意されている。図17に示すメニュー画面410で宿題提出状況412が選択されたとき、図23に示すような認証画面540が教師端末に表示される。ゲスト教師は、この認証画面540から宿題データへアクセスできる。認証画面540は、宿題URL表示欄541と教師用パスワード入力欄542と、OKアイコン543と、CANCELアイコン544とを有している。この画面を用いて、サーバ10は、ゲスト教師に、教師用パスワードを要求する。この画面からサーバ10の宿題データへアクセスしたとき、図22の教材データ管理テーブル510及び宿題データ管理テーブル530の教材ID「G0001-1」と関連付けられた宿題(宿題ID「H-83279」)のデータに関する状況が、図15に示した画面のように提示される。
【0093】
このように、ゲストIDを含めたいかなるアカウントを持たずに認証を行う場合も、登録された教師IDでログインする場合に提供される、例えば図4に示した管理画面320で管理されるような、複数教材の一括管理のサービスは提供されない。一方で、個別の教材については、教材又は宿題作成、宿題の解答の提出状況の管理など、同様のサービスが提供される。
【0094】
本実施形態によれば、教師による教材又は宿題の作成、生徒による宿題に対する解答の作成及び提出、教師による提出された宿題の管理を行うことができるウェブサービスが提供され得る。教師及び生徒は、ウェブブラウザが動作する端末を用いれば、このサービスを利用することができる。したがって、このシステムの導入は容易である。
【0095】
このサービスでは、生徒は本サービスを利用するための固有のアカウント等を必要とせず、授業の際に教師から伝えられるアドレス及びパスワードを用いることで解答の作成等を行うことができる。教師から受け取った各宿題に固有のアドレスとパスワードがあれば、宿題が一意に特定されるので、各宿題に解答するだけであれば、生徒によるログインは不要である。言い換えると、生徒は、匿名の第2の端末で宿題にアクセスすることができる。したがって、生徒のアカウントを管理する負荷が発生しない。生徒は、アカウントを有していなくても、提出する前に作成中の宿題を一時保存し、保存中のデータに再度アクセスして編集することができる。生徒は、自身の解答データにアクセスすることにより、教師が作成した宿題に解答するだけでなく、生徒自身が作成した付箋を自身の学習などに活用することができる。多数の生徒に固有のアカウントを発行し、教師又は生徒に各アカウントを管理させることは、アカウント及び/又はパスワードの漏洩や紛失などの問題があり、現実的ではないか、又は管理のための時間的及び/又は金銭的コストの上昇を招くおそれがある。このようなデメリットを排除しながら、教師及び生徒の双方にとって使いやすいサービスを提供できる。
【0096】
教材及び解答等のデータは、パスワードによって保護されている。このため、不正アクセスが防止される。また、適宜に編集不可能な設定がされるため、不正な改変が防止される。
【0097】
なお、上述の各実施形態では、サーバ10のプロセッサ11が主に各種処理を行う場合を説明したが、端末とサーバ10との処理の分担は、適宜に変更され得る。例えば、各付箋の操作、各種表示等のための処理等は、サーバ10から取得されて各端末で実行されるプログラムに従って、各端末が行ってもよい。
【0098】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0099】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
第1の端末によって編集可能な第1のコンテンツに、ネットワーク上の固有の第1のアドレスを割り当てることと、
ウェブサービスへのログイン処理が行われていない匿名の第2の端末であって、前記第1のアドレスに基づいて前記第1のコンテンツにアクセスする少なくとも1つの匿名の第2の端末に、前記第1のコンテンツの情報を送信することと、
前記第1のコンテンツと関連付けられた第2のコンテンツを保存する操作が各匿名の第2の端末に対して行われたことに応じて、前記各匿名の第2の端末によって編集可能な第2のコンテンツの各々に、前記第1のコンテンツの情報に紐付けられた、ネットワーク上の固有の第2のアドレスを割り当てることと
を含むウェブサービスの提供方法。
[2]
前記各匿名の第2の端末への操作に基づく前記第2のコンテンツの編集状況の情報を前記第1の端末に送信することをさらに含む、[1]に記載のウェブサービスの提供方法。
[3]
前記匿名の第2の端末から前記第1のアドレスに対応したパスワードを受信した場合にのみ、当該第2の端末に前記第1のコンテンツの情報を送信する、[1]又は[2]に記載のウェブサービスの提供方法。
[4]
前記第1の端末は、前記ウェブサービスへのログイン処理が行われていない匿名の端末、又は、前記ウェブサービスへのログイン処理が行われている特定の端末である、[1]乃至[3]のうち何れか1項に記載のウェブサービスの提供方法。
[5]
第1の端末によって編集可能な第1のコンテンツに、ネットワーク上の固有の第1のアドレスを割り当てることと、
ウェブサービスへのログイン処理が行われていない匿名の第2の端末であって、前記第1のアドレスに基づいて前記第1のコンテンツにアクセスする少なくとも1つの匿名の第2の端末に、前記第1のコンテンツの情報を送信することと、
前記第1のコンテンツと関連付けられた第2のコンテンツを保存する操作が各匿名の第2の端末に対して行われたことに応じて、前記各匿名の第2の端末によって編集可能な第2のコンテンツの各々に、前記第1のコンテンツの情報に紐付けられた、ネットワーク上の固有の第2のアドレスを割り当てることと
をコンピュータに実行させるウェブサービスの提供のためのプログラム。
[6]
第1の端末によって編集可能な第1のコンテンツと、
第2の端末によって編集可能な第2のコンテンツと
を記録する記録媒体と、
前記第1のコンテンツに、ネットワーク上の固有の第1のアドレスを割り当てることと、
ウェブサービスへのログイン処理が行われていない匿名の第2の端末であって、前記第1のアドレスに基づいて前記第1のコンテンツにアクセスする少なくとも1つの匿名の第2の端末に、前記第1のコンテンツの情報を送信することと、
前記第1のコンテンツと関連付けられた第2のコンテンツを保存する操作が各匿名の第2の端末に対して行われたことに応じて、前記各匿名の第2の端末によって編集可能な前記第2のコンテンツの各々に、前記第1のコンテンツの情報に紐付けられた、ネットワーク上の固有の第2のアドレスを割り当てることと
を行うプロセッサと
を備える情報処理装置。
[7]
第1の端末によって編集可能な第1のコンテンツと、
第2の端末によって編集可能な第2のコンテンツと
を記録する記録媒体と、
前記第1のコンテンツに、ネットワーク上の固有の第1のアドレスを割り当てることと、
ウェブサービスへのログイン処理が行われていない匿名の第2の端末であって、前記第1のアドレスに基づいて前記第1のコンテンツにアクセスする少なくとも1つの匿名の第2の端末に、前記第1のコンテンツの情報を送信することと、
前記第1のコンテンツと関連付けられた第2のコンテンツを保存する操作が各匿名の第2の端末に対して行われたことに応じて、前記各匿名の第2の端末によって編集可能な前記第2のコンテンツの各々に、前記第1のコンテンツの情報に紐付けられた、ネットワーク上の固有の第2のアドレスを割り当てることと
を行うプロセッサと
を備える情報処理装置と、
前記第1の端末と、
前記第2の端末と
を備えるシステム。
【符号の説明】
【0100】
1…教材システム、10…サーバ、11…プロセッサ、14…ストレージ、15…通信装置、19…バスライン、20…第1の端末、21…CPU、22…ROM、23…RAM、24…ストレージ、25…入力装置、26…表示装置、27…通信装置、29…バスライン、30…第2の端末、40…第3の端末、50…ネットワーク、100…データベース、110…教材データ管理テーブル、120…教材データテーブル、130…宿題データ管理テーブル、140…宿題提出管理テーブル。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16A
図16B
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2022-10-20
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、コンテンツデータ処理方法、ウェブサービスの提供方法、及び、プログラムに関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明は、利便性が高いコンテンツデータ処理方法、ウェブサービスの提供方法、及び、プログラムの提供を目的とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の一態様によれば、コンテンツデータの処理方法は、ウェブサービスを提供するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介して接続する第1のクライアント端末及び第2のクライアント端末を備えるコンテンツデータ処理システムにより実行される方法であって、前記第1のクライアント端末に対する操作に応じて、第1のコンテンツを示す情報を前記サーバ装置が生成することと、前記第1のコンテンツに対し、ネットワーク上の固有の第1のアドレスを前記サーバ装置が割り当てることと、前記第2のクライアント端末による前記固有の第1のアドレスへのアクセスを前記サーバ装置が許可することと、前記第2のクライアント端末に対する操作に応じて、前記固有の第1のアドレスが割り当てられた前記第1のコンテンツを前記サーバ装置又は前記第2のクライアント端末が編集することと、編集された前記第1のコンテンツの情報を、第2のコンテンツの情報として、前記サーバ装置がストレージへ記憶することと、前記第1のクライアント端末に対する操作に応じて、前記第2のコンテンツの提出状況を、前記第1のクライアント端末がディスプレイへ表示すること、をさらに含み、前記第2のコンテンツの提出状況は、前記第2のクライアント端末に対応する前記第2のコンテンツのうち、設定されている状態が編集の完了を示している前記第2のコンテンツの数、を少なくとも含む。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明によれば、利便性が高いコンテンツデータ処理方法、ウェブサービスの提供方法、及び、プログラムを提供できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブサービスを提供するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介して接続する第1のクライアント端末及び第2のクライアント端末を備えるコンテンツデータ処理システムにより実行される方法であって、
前記第1のクライアント端末に対する操作に応じて、第1のコンテンツを示す情報を前記サーバ装置が生成することと、
前記第1のコンテンツに対し、ネットワーク上の固有の第1のアドレスを前記サーバ装置が割り当てることと、
前記第2のクライアント端末による前記固有の第1のアドレスへのアクセスを前記サーバ装置が許可することと、
前記第2のクライアント端末に対する操作に応じて、前記固有の第1のアドレスが割り当てられた前記第1のコンテンツを前記サーバ装置又は前記第2のクライアント端末が編集することと、
編集された前記第1のコンテンツの情報を、第2のコンテンツの情報として、前記サーバ装置がストレージへ記憶することと、
前記第1のクライアント端末に対する操作に応じて、前記第2のコンテンツの提出状況を、前記第1のクライアント端末がディスプレイへ表示すること、をさらに含み、
前記第2のコンテンツの提出状況は、前記第2のクライアント端末に対応する前記第2のコンテンツのうち、設定されている状態が編集の完了を示している前記第2のコンテンツの数、を少なくとも含む、
コンテンツデータ処理方法。
【請求項2】
前記第2のクライアント端末に対する操作に応じて、前記第2のコンテンツの状態が、編集の完了を示す状態に設定されたら、その設定されたことを示す情報を、前記サーバ装置が前記ストレージへ記憶することをさらに含む請求項1に記載のコンテンツデータ処理方法。
【請求項3】
前記第2のコンテンツの提出状況は、前記固有の第1のアドレス、及び、設定されている状態が編集の完了を示している前記第2のコンテンツに対応する前記第2のクライアント端末に対して生成された固有の第2のアドレス、をさらに含む、請求項1又は2に記載のコンテンツデータ処理方法。
【請求項4】
前記第1のクライアント端末に対する操作に応じて、前記固有の第2のアドレスが指定されたら、指定された前記固有の第2のアドレスに対応する前記第2のコンテンツの情報を、前記第1のクライアント端末のディスプレイに表示させること、をさらに含む、請求項3に記載のコンテンツデータ処理方法。
【請求項5】
サーバ装置により実行されるウェブサービスの提供方法であって、
ネットワークを介して前記サーバ装置と通信可能に構成された第1のクライアント端末に対し、前記第1のクライアント端末の第1の制御手段により読み取り可能なプログラムを送信し、
ネットワークを介して前記サーバ装置と通信可能に構成された第2のクライアント端末に対し、前記第2のクライアント端末の第2の制御手段により読み取り可能なプログラムを送信し、
前記第1のクライアント端末に対する操作に応じて第1のコンテンツを示す情報が前記第1の制御手段により生成されたと判別したことに応じて、前記第1のコンテンツに対し、ネットワーク上の固有の第1のアドレスを割り当て、
前記第2のクライアント端末による前記固有の第1のアドレスへのアクセスを許可し、
前記第2のクライアント端末に対する操作に応じて前記固有の第1のアドレスが割り当てられた前記第1のコンテンツが前記第2の制御手段により編集操作が行われた場合に、編集された前記第1のコンテンツの情報を、第2のコンテンツとして、ストレージへ記憶し、
前記第1のクライアント端末に対する操作に応じて前記第2のコンテンツの提出状況を前記第1のクライアント端末のディスプレイへ前記第1の制御手段により表示させる指示を受け付けたと判別したことに応じて、前記第2のコンテンツの提出状況の情報を、前記ストレージより読み出して、前記第1のクライアント端末に対して送信することを、含み、
前記第2のコンテンツの提出状況は、
前記第2のクライアント端末に対応する第2のコンテンツのうち、設定されている状態が編集の完了を示している前記第2のコンテンツの数、を含む、ウェブサービスの提供方法。
【請求項6】
前記第2のクライアント端末に対する操作に応じて前記第2の制御手段により前記第2のコンテンツの状態が編集の完了を示す状態に設定されたと判別したことに応じて、その設定されたことを示す情報を、ストレージへ記憶することをさらに含む、請求項5に記載のウェブサービスの提供方法。
【請求項7】
前記第2のコンテンツの提出状況は、
固有の第1のアドレス、及び、設定されている状態が編集の完了を示している前記第2のコンテンツに対応する前記第2のクライアント端末に対して生成された固有の第2のアドレスをさらに含む、請求項5又は6に記載のウェブサービスの提供方法。
【請求項8】
前記第1のクライアント端末に対する操作に応じて前記固有の第2のアドレスが指定されたと判別したことに応じて、指定された前記固有の第2のアドレスに対応する前記第2のコンテンツの情報を、前記ストレージより読み出して、前記第1のクライアント端末に対して送信することをさらに含む、請求項7に記載のウェブサービスの提供方法。
【請求項9】
情報処理装置のプロセッサによって、
ネットワークを介して前記情報処理装置と通信可能に構成された第1のクライアント端末に対する操作に応じて第1のコンテンツを示す情報が生成されたと判別したことに応じて、前記第1のコンテンツに対し、ネットワーク上の固有の第1のアドレスを割り当てさせ、
ネットワークを介して前記情報処理装置と通信可能に構成された第2のクライアント端末による前記固有の第1のアドレスへのアクセスを許可させ、
前記第2のクライアント端末に対する操作に応じて前記固有の第1のアドレスが割り当てられた前記第1のコンテンツが編集操作が行われた場合に、編集された前記第1のコンテンツの情報を、第2のコンテンツとして、ストレージへ記憶させ、
前記第1のクライアント端末に対する操作に応じて前記第2のコンテンツの提出状況を前記第1のクライアント端末のディスプレイへ表示させる指示を受け付けたと判別したことに応じて、前記第2のコンテンツの提出状況の情報を、前記ストレージより読み出して、前記第1のクライアント端末に対して送信させ、
前記第2のコンテンツの提出状況は、
前記第2のクライアント端末に対応する第2のコンテンツのうち、設定されている状態が編集の完了を示している前記第2のコンテンツの数、を含む、プログラム。
【請求項10】
前記情報処理装置のプロセッサによって、
さらに、前記第2のクライアント端末に対する操作に応じて前記第2のコンテンツの状態が編集の完了を示す状態に設定されたと判別したことに応じて、その設定されたことを示す情報を、ストレージへ記憶させる、請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記第2のコンテンツの提出状況は、
固有の第1のアドレス、及び、設定されている状態が編集の完了を示している前記第2のコンテンツに対応する前記第2のクライアント端末に対して生成された固有の第2のアドレスを含む、請求項9又は10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記情報処理装置のプロセッサによって、
さらに、前記第1のクライアント端末に対する操作に応じて前記固有の第2のアドレスが指定されたと判別したことに応じて、指定された前記固有の第2のアドレスに対応する前記第2のコンテンツの情報を、前記ストレージより読み出して、前記第1のクライアント端末に対して送信させる、請求項11に記載のプログラム。