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特開2022-191276情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラムおよび出力装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191276
(43)【公開日】2022-12-27
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラムおよび出力装置
(51)【国際特許分類】
   G07C 9/26 20200101AFI20221220BHJP
   G07C 9/00 20200101ALI20221220BHJP
   G07C 9/27 20200101ALI20221220BHJP
   G07C 9/29 20200101ALI20221220BHJP
   G06F 21/32 20130101ALI20221220BHJP
   G06Q 50/08 20120101ALI20221220BHJP
【FI】
G07C9/26
G07C9/00
G07C9/27
G07C9/29
G06F21/32
G06Q50/08
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153089
(22)【出願日】2022-09-26
(62)【分割の表示】P 2018207359の分割
【原出願日】2018-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134430
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 卓士
(72)【発明者】
【氏名】中尾 友昭
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 幸恵
(72)【発明者】
【氏名】原田 健二
(72)【発明者】
【氏名】浦沢 賢一
(57)【要約】
【課題】入退場者が携帯する通信端末を用いた簡易な入退場の認証および登録により、入退場者の入退場を効率的に管理すること。
【解決手段】通信端末から、通信端末の位置情報を取得する情報取得部と、通信端末から取得したユーザの顔情報に基づいた顔認証結果を取得し、顔認証結果に基づいて、位置情報と時刻情報をユーザに紐づけて記録する記録部と、を備える情報処理システムである。顔情報を認証する認証部と、顔認証が成功した場合、位置情報が所定の条件を満たすか判定する判定部と、をさらに備える。また、判定部は、位置情報が予め設定された範囲に含まれるか否かを判定する。
【選択図】 図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信端末から、前記通信端末の位置情報を取得する情報取得部と、
前記通信端末から取得したユーザの顔情報に基づいた顔認証結果を取得し、前記顔認証結果に基づいて、前記位置情報と時刻情報を前記ユーザに紐づけて記録する記録部と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記顔情報を認証する認証部と、
前記顔認証が成功した場合、前記位置情報が所定の条件を満たすか判定する判定部と、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記判定部は、前記位置情報が予め設定された範囲に含まれるか否かを判定する請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
顔認証を行い、前記顔認証結果を請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理システムに出力する出力装置。
【請求項5】
通信端末から、前記通信端末の位置情報を取得する情報取得ステップと、
前記通信端末から取得したユーザの顔情報に基づいた顔認証結果を取得し、前記顔認証結果に基づいて、前記位置情報と時刻情報を前記ユーザに紐づけて記録部に記録する記録ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項6】
通信端末から、前記通信端末の位置情報を取得する情報取得ステップと、
前記通信端末から取得したユーザの顔情報に基づいた顔認証結果を取得し、前記顔認証結果に基づいて、前記位置情報と時刻情報を前記ユーザに紐づけて記録部に記録する記録ステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラムおよび出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1には、あらかじめ登録された顔画像データと、建築現場のゲートに設けられた顔認証装置で取得した入退場者の顔画像データとを照合して、入退場者の入退場を認証する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-058015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献に記載の技術では、建築現場のゲートに顔認証装置を設ける必要があり、入退場者の入退場を効率的に管理することができなかった。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理システムは、
通信端末から、前記通信端末の位置情報を取得する情報取得部と、
前記通信端末から取得したユーザの顔情報に基づいた顔認証結果を取得し、前記顔認証結果に基づいて、前記位置情報と時刻情報を前記ユーザに紐づけて記録する記録部と、
を備える。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る出力装置は、
顔認証を行い、前記顔認証結果を請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理システムに出力する。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理方法は、
通信端末から、前記通信端末の位置情報を取得する情報取得ステップと、
前記通信端末から取得したユーザの顔情報に基づいた顔認証結果を取得し、前記顔認証結果に基づいて、前記位置情報と時刻情報を前記ユーザに紐づけて記録部に記録する記録ステップと、
を含む。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理プログラムは、
通信端末から、前記通信端末の位置情報を取得する情報取得ステップと、
前記通信端末から取得したユーザの顔情報に基づいた顔認証結果を取得し、前記顔認証結果に基づいて、前記位置情報と時刻情報を前記ユーザに紐づけて記録部に記録する記録ステップと、
をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、入退場者が携帯する通信端末を用いた簡易な入退場の認証および登録により、入退場者の入退場を効率的に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図2A】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む入退場管理システムの動作概要を示す図である。
図2B】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置と通信する通信端末の動作概要を示す図である。
図2C】本発明の第2実施形態に係るQRコード(登録商標)による現場情報とGPSによる位置情報とを示す図である。
図2D】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置と通信する管理者端末の動作概要を示す図である。
図3】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む入退場管理システムの構成を示すブロック図である。
図4A】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む入退場管理システムの登録手順を示すシーケンス図である。
図4B】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む入退場管理システムの入退場管理手順を示すシーケンス図である。
図5】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図6A】本発明の第2実施形態に係る現場情報データベースの構成を示す図である。
図6B】本発明の第2実施形態に係る作業者顔画像データベースの構成を示す図である。
図6C】本発明の第2実施形態に係る作業者入退場データベースの構成を示す図である。
図6D】本発明の第2実施形態に係る閲覧用/報告書用テンプレートの構成を示す図である。
図7A】本発明の第2実施形態に係る顔画像認証テーブルの構成を示す図である。
図7B】本発明の第2実施形態に係る位置情報認証テーブルの構成を示す図である。
図8】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図9】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
図10】本発明の第2実施形態に係る通信端末の機能構成を示すブロック図である。
図11】本発明の第2実施形態に係る現場情報テーブルの構成を示す図である。
図12】本発明の第2実施形態に係る通信端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図13】本発明の第2実施形態に係る通信端末の処理手順を示すフローチャートである。
図14】本発明の第2実施形態に係る管理者端末の機能構成を示すブロック図である。
図15】本発明の第2実施形態に係る管理者端末の処理手順を示すフローチャートである。
図16】本発明の第3実施形態に係る情報処理装置と通信する通信端末におけるライブネス確認の動作概要を示す図である。
図17】本発明の第3実施形態に係る顔画像認証テーブルの構成を示す図である。
図18】本発明の第3実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
図19A】本発明の第4実施形態に係る情報処理装置と通信する管理者端末における顔画像登録時の一斉撮像の動作概要を示す図である。
図19B】本発明の第4実施形態に係る情報処理装置と通信する管理者端末における入退場登録時の一斉撮像の動作概要を示す図である。
図20A】本発明の第4実施形態に係る情報処理装置を含む入退場管理システムの登録手順を示すシーケンス図である。
図20B】本発明の第4実施形態に係る情報処理装置を含む入退場管理システムの入退場管理手順を示すシーケンス図である。
図21】本発明の第4実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図22】本発明の第4実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
図23】本発明の第5実施形態に係る情報処理装置を含む入退場管理システムの現場情報削除を含む入退場管理手順を示すシーケンス図である。
図24】本発明の第5実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図25】本発明の第5実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
図26】本発明の第6実施形態に係る情報処理装置を含む入退場管理システムの現場情報削除を含む入退場管理手順を示すシーケンス図である。
図27】本発明の第6実施形態に係る通信端末の機能構成を示すブロック図である。
図28】本発明の第6実施形態に係る通信端末の処理手順を示すフローチャートである。
図29】本発明の第7実施形態に係る作業者入退場データベースの構成を示す図である。
図30】本発明の第7実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
図31】本発明の第8実施形態に係る情報処理装置を含む入退場管理システムの構成を示すブロック図である。
図32】本発明の第8実施形態に係る情報処理装置を含む入退場管理システムの登録手順を示すシーケンス図である。
図33】本発明の第9実施形態に係る情報処理装置を含む現場管理システムの動作概要を示す図である。
図34】本発明の第9実施形態に係る現場管理データベースの構成を示す図である。
図35】本発明の第10実施形態に係る情報処理装置を含む入退場管理システムの構成を示すブロック図である。
図36】本発明の第10実施形態に係る情報処理装置を含む入退場管理システムの動作手順を示すシーケンス図である。
図37】本発明の第10実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図38】本発明の第10実施形態に係る位置情報認証テーブルの構成を示す図である。
図39】本発明の第10実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0013】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理装置100について、図1を用いて説明する。情報処理装置100は、ユーザの入退場を管理する装置である。
【0014】
図1に示すように、情報処理装置100は、顔情報登録部101と、情報取得部102と、ユーザ認証部103と、入退場記録部104と、を含む。顔情報登録部101は、所定の場所に対して入場または退場を行なうユーザの顔情報を、場所に関連付けて登録ユーザの顔情報として登録する。情報取得部102は、通信端末110から、通信端末110の位置情報と、場所に対する入場または退場を申請する申請ユーザの顔情報と、入場または退場の申請情報とを取得する。ユーザ認証部103は、情報取得部102が通信端末110から取得した申請ユーザの顔情報と、顔情報登録部101に登録された登録ユーザの顔情報とを比較して、ユーザ認証を行なう。入退場記録部104は、ユーザ認証に成功した場合に、位置情報に対応する場所に対する申請ユーザの入場または退場を記録する。
【0015】
本実施形態によれば、入退場者が携帯する通信端末を用いた、通信端末の位置情報と顔認証とによる簡易な入退場の認証および登録により、入退場者の入退場を効率的に管理することができる。
【0016】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置について説明する。本実施形態に係る情報処理装置はクラウドサーバとして提供され、様々な入退場管理を請け負って管理処理を行う。本実施形態においては、通信端末から時刻情報をさらに取得し、時刻情報に基づいて申請ユーザの入場時刻または退場時刻を記録する。また、本実施形態においては、登録された顔情報から、通信端末の位置情報に対応する場所に関連付いた顔情報を検索して、申請ユーザの顔情報と比較して認証する。さらに、本実施形態においては、ユーザ認証の際に、さらに、通信端末の位置情報と場所の位置情報とを比較して、位置情報の認証を行う。また、本実施形態においては、顔情報の登録時に、通信端末が場所を取得して保持するための場所特定コードを発行し、通信端末が場所特定コードから取得して保持した場所と通信端末が撮像したユーザの顔情報とを受信して、場所に関連付けてユーザの顔情報を登録する。この場合には、場所を保持した通信端末から、通信端末の位置情報と申請ユーザの顔情報と申請情報とを取得する。
【0017】
また、本実施形態においては、閲覧要求にしたがって、場所に対する入場または退場の記録を所定のフォーマットで閲覧要求元に提供する。あるいは、報告書要求にしたがって、場所に対する入場または退場の履歴情報を用いて申請ユーザの入場または退場の報告書を作成する。
【0018】
《入退場管理システム》
以下、図2A図4Bを参照して、本実施形態のクラウドサーバとしての情報処理装置を含む入退場管理システムの概要を説明する。
【0019】
(システムの動作概要)
図2Aは、本実施形態に係る情報処理装置210を含む入退場管理システム200の動作概要を示す図である。なお、図2Aは、動作概要のイメージであり、その詳細は以降に示す。
【0020】
図2Aにおいて、入退場管理システム200は、工事現場201と現場事務所204とを結んで本システムのユーザである作業者の入退場を管理する。工事現場201で使用される作業者の通信端末220と、管理者端末230と、現場事務所204に配置された元請管理者端末240とは、情報処理装置(クラウドサーバ)210に通信接続されて、作業者の入退場を管理する。
【0021】
工事現場201の入退場登録202においては、作業者の通信端末220から情報処理装置210に、GPSからの位置情報と、顔画像と、時刻情報とが送られて、情報処理装置210で顔画像による本人認証が行われる。顔認証に成功すれば、当該作業者の当該現場での入退場時刻が登録される。
【0022】
また、工事現場201の現場作業管理203においては、管理者端末230では作業者の入退場状況一覧や作業者の資格・免許などが閲覧でき、現場作業管理者が作業の確認を容易にできる。
【0023】
また、現場事務所204の入退場ファイル出力205においては、元請管理者端末240から情報処理装置210に、作業者の入退場履歴の提出書類作成を依頼して迅速に簡単な操作によりCSV(Comma Separated Value)ファイルで出力することにより、各報告書作成や作業協力会社からの提出書類の確認作業など206に活用することができる。
【0024】
(通信端末の動作概要)
図2Bは、本実施形態に係る情報処理装置210と通信する通信端末220の動作概要を示す図である。
【0025】
図2Bの上段は、現場情報に関連付けた作業者の顔画像の登録処理における、通信端末220の表示画面の遷移を示す。通信端末220の表示画面221は、入退場管理アプリケーションを起動する状態を示している。通信端末220の表示画面222は、入退場管理アプリケーションにより、現場情報から生成されたQR(Quick Response)コード(登録商標)207を読み取って現場情報を復元し、その現場名が表示されている状態を示している。通信端末220の表示画面223は、顔画像を登録する作業者を撮像し、その画像から抽出された顔画像を情報処理装置210に送信する状態を示している。なお、顔画像とともに、現場情報と位置情報も送信される。通信端末220の表示画面223は、作業者の顔画像が現場情報に関連付けて登録されたことを報知する画面である。
【0026】
図2Bの下段は、現場への入退場時に作業者の顔認証と位置確認とを行う入退場登録処理における、通信端末220の表示画面の遷移を示す。通信端末220の表示画面225は、入退場管理アプリケーションを起動する状態を示している。通信端末220の表示画面226は、入退場管理アプリケーションにより、既に顔画像の登録時に保持されている現場情報からの現場名が表示され、入場/退場を選択する画面である。図2Bでは、入場が選択されている。通信端末220の表示画面227は、現場への入退場を登録する作業者を撮像し、その画像から抽出された顔画像を情報処理装置210に送信する状態を示している。なお、顔画像とともに、申請情報と、通信端末220の位置情報と、時刻情報も送信される。通信端末220の表示画面228は、作業者の顔認証と位置確認が完了して現場の入退場が登録されたことを報知する画面である。
【0027】
(現場情報と位置情報)
図2Cは、本実施形態に係るQRコード(登録商標)207による現場情報とGPSによる位置情報とを示す図である。
【0028】
本実施形態において、QRコード(登録商標)207に含まれる現場情報208は、サーバアクセスキーと場所情報とを含む。また、QRコード(登録商標)207に含まれる現場情報208は、現場の場所情報として、場所名、場所ID、現場中心の経度、現場中心の緯度、現場中心からの半径、を含む。
【0029】
図2Cには、かかる現場情報と通信端末220の位置情報との認証関係209を示している。GPSにより取得した位置情報が現場情報を示すか否かは、位置情報が、緯度および経度を中心とする半径を有する破線で示す円の現場範囲に入っているか否かで判定する。位置情報が現場範囲に入っている場合に、位置情報が認証されたとする。
【0030】
なお、現場情報208は、図2Cに限定されるものではない。例えば、四角で現場範囲を設定したり、さらに多くの変曲点の情報で正確な現場範囲を設定したりしてもよい。ただし、通信端末220への現場情報の通知処理に対応して制限を受ける。
【0031】
(管理者端末の動作概要)
図2Dは、本実施形態に係る情報処理装置210と通信する管理者端末230/240の動作概要を示す図である。なお、図2Dには、管理者端末230/240における閲覧や報告書作成における画面遷移を示す。
【0032】
画面231は、本実施形態の入退場管理アプリケーションへのログイン画面である。ログインされると、画面232の現場選択画面に推移する。画面232で特定の現場が選択されると、対象現場における以下の各閲覧画面や報告書画面にそれぞれ遷移する。
【0033】
画面233は、現在の対象現場における作業者の入場状況を示す画面である。図面234は、作業者の入退場登録から作成した対象現場における作業者の状況を一覧表示する画面である。画面235は、作業員の状況や資格などの属性を一覧表示する画面である。かかる画面235において、各作業者を指示すると当該作業者の詳細情報が画面236として表示され、作業者情報の修正や変更、削除や追加が可能である。画面237は、閲覧あるいは報告書作成したCSVデータを他のシステムに出力する画面である。画面238は、画面233から遷移したパスワードなどの変更画面である。
【0034】
(システム構成)
図3は、本実施形態に係る情報処理装置210を含む入退場管理システム200の構成を示すブロック図である。
【0035】
入退場管理システム200は、ネットワーク350を介して接続される、情報処理装置210と、各現場301~30nに配置された管理者端末230と、作業者が携帯する通信端末220と、作業全体を管理するための元請管理者端末240と、を備える。
【0036】
情報処理装置210は、入退場管理データベース311を有し、通信端末220を携帯する作業者の現場301~30nへの入退場時刻を登録して、作業者の入退場を管理する。管理者端末230は、各現場301~30nにおいて、作業を管理するために現場管理者により使用される。また、管理者端末230は、各現場301~30nの作業状況や入退場状況を閲覧したり、各現場301~30nの作業報告書を作成したりするためにも使用される。元請管理者端末240は、各現場301~30nをトータルに管理して、現場301~30n全体の作業状況や入退場状況を閲覧したり、現場301~30n全体の作業報告書を作成したりするためにも使用される。
【0037】
(動作シーケンス)
図4Aは、本実施形態に係る情報処理装置210を含む入退場管理システム200の登録手順を示すシーケンス図である。
【0038】
情報処理装置210は、ステップS401において、通信端末220、管理者端末230、元請管理者端末240からの入退場管理アプリケーションのダウンロード要求に応答して、それぞれに適切な入退場管理アプリケーションを提供する。ステップS403、S405およびS407においては、通信端末220、管理者端末230および元請管理者端末240が入退場管理アプリケーションを起動する。
【0039】
各現場の管理者端末230は、ステップS409において、新規入場者教育時に参加した作業者の顔画像の登録時に使用する、現場情報をコード化した場所特定コードとしてのQRコード(登録商標)を要求して取得する。情報処理装置210は、ステップS411において、QRコード(登録商標)の要求に応答して、対応する現場情報を取得してQRコード(登録商標)を生成して送信することにより、QRコード(登録商標)を発行する。
【0040】
ステップS413は、本実施形態の顔画像の登録処理である。かかる顔画像の登録処理は、通常、新規入場者教育時に行われるのが望ましい。管理者端末230は、ステップS431において、QRコード(登録商標)を表示画面に表示、あるいは、印刷する。各通信端末220は、ステップS433において、表示されたQRコード(登録商標)あるいは印刷されたQRコード(登録商標)を読み取る。各通信端末220は、ステップS435において、取得したQRコード(登録商標)を入退場管理アプリケーションにより解析して現場情報を抽出して、入退場管理アプリケーション内に保持する。
【0041】
QRコード(登録商標)から現場情報を取得すると、各通信端末220は、ステップS437において、作業者を撮像し、GPS( Global Positioning System)などで通信端末220の位置情報を取得する。各通信端末220は、ステップS439において、現場情報に対応付けた作業者の顔画像と位置情報とを管理者端末230に送信する。
【0042】
管理者端末230は、新規入場者教育に参加した作業者の顔画像を収集して、ステップS440において、現場情報に対応付いた作業者の顔画像、位置情報および作業者情報の情報処理装置210への一斉送信を行う。情報処理装置210は、ステップS441において、管理者端末230から受信した作業者の顔画像、位置情報および作業者情報を現場情報に関連付けて入退場管理データベース311に格納する。情報処理装置210は、ステップS443において、顔画像の登録が完了したことを管理者端末230および各通信端末220に通知する。管理者端末230および各通信端末220は、ステップS445において、顔画像の登録が完了したことを現場管理者および各作業者に報知する。なお、本例では位置情報の登録をしたが、位置情報は新規入場者教育への参加を記録するものでもあり、作業者の登録処理には必須の情報ではない。
【0043】
図4Bは、本実施形態に係る情報処理装置210を含む入退場管理システム200の入退場管理手順を示すシーケンス図である。
【0044】
ステップS415は、本実施形態の入退場の登録処理である。かかる入退場の登録処理は、作業者の現場での入退場時に行われる。なお、入場と退場との処理は同様であるので、図4Bには入場登録のみを示す。各通信端末220は、ステップS451において、入退場管理アプリケーションを起動する。各通信端末220の入退場管理アプリケーションは、ステップS453において、顔画像登録時にあらかじめ保持された現場情報を表示して、複数の場合は選択させる。各通信端末220の入退場管理アプリケーションは、ステップS455において、位置情報(GPS)と現在時刻とを取得する。各通信端末220の入退場管理アプリケーションは、ステップS457において、作業者を撮像する。そして、各通信端末220の入退場管理アプリケーションは、ステップS461において、取得した位置情報、作業者の顔画像および時刻を情報処理装置210に送信する。
【0045】
情報処理装置210は、ステップS463において、各通信端末220から受信した位置情報に対応する現場情報に対応付けられた顔画像を顔画像データベースから検索する。そして、情報処理装置210は、ステップS465において、各通信端末220から受信した顔情報と、顔画像データベースから検索された顔画像とを照合して、認証を行う。認証が成功すると、情報処理装置210は、ステップS467において、認証された作業者の現場入場を場所と入場時刻とにより入退場管理データベース311に登録する。そして、情報処理装置210は、ステップS468において、入場申請元の通信端末220に入場登録完了通知を送信する。入場申請元の通信端末220は、ステップS469において、受信した入場登録完了を報知する。なお、通信端末220の入退場管理アプリケーションが位置情報を現場情報に変換する機能を有する場合は、位置情報の代わりに変換した現場情報を送信して入退場登録をしてもよい。
【0046】
ステップS417は、本実施形態の閲覧処理または報告書作成処理である。かかる閲覧処理または報告書作成処理は、随時、各管理者端末230や元請管理者端末240からの要求により行われる。なお、閲覧と報告書作成は、書式を決めるテンプレートが異なるのみで処理は同様なので、図4Bにおいては、一緒に説明する。各管理者端末230は、ステップS471において、あるいは、元請管理者端末240は、ステップS471において、閲覧画面あるいは報告書作成を情報処理装置210に要求する。情報処理装置210は、ステップS475において、要求に従いあらかじめ準備されたテンプレートを用いて、閲覧画面あるいは報告書を生成する。そして、情報処理装置210は、ステップS477において、各管理者端末230や元請管理者端末240への情報提供として、生成した閲覧画面あるいは報告書を要求元に送信する。各管理者端末230は、ステップS479において、あるいは、元請管理者端末240は、ステップS481において、受信した閲覧画面あるいは報告書作成を出力(表示または印刷)する。
【0047】
《情報処理装置の機能構成》
図5は、本実施形態に係る情報処理装置210の機能構成を示すブロック図である。
【0048】
情報処理装置210は、通信制御部501と、アプリ提供部502と、QRコード(登録商標)生成部503と、QRコード(登録商標)送信部504と、登録用顔画像受信部505と、顔画像登録部506と、顔画像登録完了通知部507と、を備える。また、情報処理装置210は、顔画像照合部508と、現場・位置照合部509と、入退場用顔画像受信部510と、認証部511と、入退場登録部512と、入退場登録完了通知部513と、を備える。さらに、情報処理装置210は、閲覧/報告書作成要求受信部514と、閲覧画面/報告書生成部515と、閲覧画像/報告書送信部516と、入退場管理データベース311と、を備える。
【0049】
通信制御部501は、情報処理装置210と通信端末220、管理者端末230および元請管理者端末240とのネットワーク350を介した通信を制御する。アプリ提供部502は、通信端末220、管理者端末230および元請管理者端末240からのダウンロードの要求に応答して、それぞれに対応する入退場管理アプリケーションを提供する。
【0050】
QRコード(登録商標)生成部503は、入退場管理データベース311に含まれる現場情報データベース521から取得した各現場の現場情報からQRコード(登録商標)を生成する。そして、QRコード(登録商標)送信部504は、QRコード(登録商標)の発行部として、生成したQRコード(登録商標)を現場情報に対応する各現場の管理者端末230に送信する。登録用顔画像受信部505は、作業者が携帯する通信端末220からの登録用顔画像をQRコード(登録商標)から取得した現場情報と位置情報と共に受信する。顔画像登録部506は、受信した現場情報に関連付けて、受信した登録用顔画像と位置情報とを入退場管理データベース311に含まれる作業者顔画像データベース522に登録する。また、受信した位置情報は、作業者に対応付けて作業者入退場データベース523にも新規入場者教育受講として格納される。顔画像登録完了通知部507は、登録用顔画像の作業者顔画像データベース522への登録完了を登録要求元の管理者端末230や通信端末220に通知する。
【0051】
入退場用顔画像受信部510は、通信端末220から入退場用顔画像を通信端末220の位置情報および現在の時刻情報とともに受信する。顔画像照合部508は、顔画像認証テーブル581を有し、入退場時に通信端末220が撮像して受信した顔画像とあらかじめ作業者顔画像データベース522に登録された顔画像とを照合する。なお、作業者顔画像データベース522に登録された、照合される顔画像は、通信端末220からの位置情報に対応する現場情報に関連付けて登録された顔画像(同じ現場の登録顔画像)を検索して照合するのが望ましい。現場・位置照合部509は、オプションとして、受信された位置情報が現場情報データベース521に登録されたいずれかの現場情報に含まれるか否かを照合する。すなわち、受信された位置情報が現場情報データベース521に登録されたいずれの現場情報にも含まれなければ、通信端末220を携帯する作業者が適切な現場に居ないとして、入退場を認証しない。認証部511は、顔画像照合部508の照合結果と現場・位置照合部509の照合結果とから、通信端末220からの入退場申請を認証する。入退場登録部512は、認証部511が認証成功を出力すると、作業者に対応付けて作業者の居る位置情報と時刻情報とを入退場登録情報として作業者入退場データベース523に登録する。入退場登録完了通知部513は、入退場登録情報の作業者入退場データベース523への登録完了を入退場申請元の通信端末220に通知する。
【0052】
閲覧/報告書作成要求受信部514は、管理者端末230および元請管理者端末240からの閲覧要求または報告書作成要求を受信する。閲覧画面/報告書生成部515は、閲覧画面/報告書作成部として、閲覧要求または報告書作成要求に対応するテンプレートを、入退場管理データベース311に含まれる閲覧用/報告書用テンプレート格納部524から取得して、閲覧画面または報告書を生成する。閲覧画像/報告書送信部516は、情報提供部として、生成した閲覧画面または報告書を要求元の管理者端末230または元請管理者端末240に送信する。
【0053】
入退場管理データベース311は、現場情報データベース521と、作業者顔画像データベース522と、作業者入退場データベース523と、閲覧用/報告書用テンプレート格納部524と、を含む。現場情報データベース521には、現在作業中の現場の現場情報が登録される。作業者顔画像データベース522には、各現場情報に関連付けて作業者の顔画像が登録される。作業者入退場データベース523には、作業者に対応付けて作業者の居る位置情報と時刻情報とが入退場登録情報として登録される。閲覧用/報告書用テンプレート格納部524には、閲覧要求や報告書作成要求に対応付けて閲覧用テンプレートと報告書用テンプレートが格納される。
【0054】
(現場情報データベース)
図6Aは、本実施形態に係る現場情報データベース521の構成を示す図である。現場情報データベース521は、場所特定コードであるQRコード(登録商標)を生成するための現場情報を格納する。なお、現場情報データベース521の構成は、図6Aに限定されない。
【0055】
現場情報データベース521は、現場ID611、現場名612に対応付けて、少なくとも1つの請負会社613と、作業期間614と、場所情報615と、位置情報616と、を格納する。ここで、作業期間614には、開始日と終了日とが含まれる。場所情報615は、例えば中心位置の経度/緯度と半径とで表される現場領域であり、位置情報616は、例えば中心位置の経度/緯度である。
【0056】
(作業者顔画像データベース)
図6Bは、本実施形態に係る作業者顔画像データベース522の構成を示す図である。作業者顔画像データベース522は、各現場情報に関連付けて登録された作業者の顔画像を格納する。なお、作業者顔画像データベース522の構成は、図6Bに限定されない。
【0057】
作業者顔画像データベース522は、現場情報621に対応付けて、その現場で登録された複数の作業者情報622と、登録された作業者の顔画像623と、を記憶する。ここで、現場情報621は、現場名と位置とが含まれる。また、作業者情報622には、作業者名、資格、免許、属性などが含まれる。なお、属性としては、作業に対応して安全性を考慮し、事故に備えた血液型などが含まれる。また、作業者の顔画像623は、画像データと照合に有利な特徴量データとが含まれる。
【0058】
(作業者入退場データベース)
図6Cは、本実施形態に係る作業者入退場データベース523の構成を示す図である。作業者入退場データベース523は、作業者に対応付けて登録された入退場情報を格納する。なお、作業者入退場データベース523の構成は、図6Cに限定されない。
【0059】
作業者入退場データベース523は、作業者ID631、作業者情報632に対応付けて、作業者入退場履歴633を記憶する。作業者入退場履歴633には、入退場日時と、入退場した現場情報と、入退場時刻と、作業内容と、を含む。
【0060】
(閲覧用/報告書用テンプレート格納部)
図6Dは、本実施形態に係る閲覧用/報告書用テンプレート格納部524の構成を示す図である。閲覧用/報告書用テンプレート格納部524は、入退場管理データベース311の格納情報、特に、作業者入退場データベース523に登録された作業者の入退場情報の閲覧要求あるいはそれに基づく報告書作成要求に対応する、閲覧用テンプレートおよび報告書用テンプレートを格納する。なお、閲覧用/報告書用テンプレート格納部524の構成は、図6Dに限定されない。
【0061】
閲覧用/報告書用テンプレート格納部524は、閲覧用/報告書用画面ID641に対応付けて、複数の閲覧/報告書要求元642を記憶する。さらに、閲覧/報告書要求元642に対応して、複数の閲覧/報告書内容643を記憶する。そして、閲覧/報告書内容643に対応して、閲覧用/報告書用テンプレート644を記憶する。
【0062】
(顔画像認証テーブル)
図7Aは、本実施形態に係る顔画像認証テーブル581の構成を示す図である。顔画像認証テーブル581は、顔画像照合部508により、現場への入退場時に通信端末220から受信した作業者の顔画像と、あらかじめ現場情報に関連付けて登録された作業者の顔画像とを照合して、顔画像の認証結果を生成するために使用される。
【0063】
顔画像認証テーブル581は、入退場顔画像711と、登録顔画像712と、それら顔画像の照合による合致度713と、認証成功か失敗かの合致度の閾値714と、認証結果715と、を記憶する。
【0064】
(位置情報認証テーブル)
図7Bは、本実施形態に係る位置情報認証テーブル591の構成を示す図である。位置情報認証テーブル591は、現場・位置照合部509により、現場への入退場時に通信端末220から受信した位置情報が、入退場する現場情報に含まれているか否かを判定して、位置情報の認証結果を生成するために使用される。
【0065】
位置情報認証テーブル591は、GPSなどで通信端末220が取得した入退場位置情報721と、現場の位置情報を含む現場情報722と、入退場位置情報721が現場情報722に含まれるか否かの判定723と、位置情報認証結果724と、を記憶する。
【0066】
《情報処理装置のハードウェア構成》
図8は、本実施形態に係る情報処理装置210のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0067】
図8で、CPU(Central Processing Unit)810は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図5の機能構成部を実現する。CPU810は1つであっても複数であってもよい。ROM(Read Only Memory)820は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース830は、ネットワークを介して、通信端末220、管理者端末230、元請管理者端末240との通信を制御する。
【0068】
RAM(Random Access Memory)840は、CPU810が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM840には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。QRコード(登録商標)で表した現場情報841は、各現場に配布する場所特定コードとしてのQRコード(登録商標)である。登録時の受信情報842は、作業者が通信端末から顔画像を登録する場合の受信情報であり、現場情報および位置情報と顔画像情報とを含む。入退場時の受信情報843は、作業者が通信端末から入退場を登録する場合の受信情報であり、位置情報および時刻情報と顔画像情報とを含む。登録された顔画像情報844は、あらかじめ作業者顔画像データベース522に登録されていて、入退場を登録する場合に受信した顔画像との認証を行う顔画像である。顔画像認証テーブル581は、図7Aに示した顔画像認証に用いるテーブルである。位置情報認証テーブル591は、図7Bに示した位置情報認証に用いるテーブルである。作業者入退場データ(現場,時刻)845は、入退場申請が認証された場合に作業者入退場データベース523に登録されるデータである。閲覧用/報告書用データ846は、閲覧要求や報告書作成要求に応答して生成された閲覧画面または報告書のデータである。送受信データ847は、ネットワークインタフェース830を介して、通信端末220、管理者端末230、元請管理者端末240と送受信するデータである。
【0069】
ストレージ850は、CPU810が使用する、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。入退場管理データベース311は、図6A図6Dに示した現場情報データベース521、作業者顔画像データベース522、作業者入退場データベース523、閲覧用/報告書用テンプレート格納部524を含む、入退場管理のためのデータを格納する。
【0070】
ストレージ850には、以下のプログラムが格納される。情報処理プログラム851は、本情報処理装置210全体を制御するプログラムである。顔画像登録モジュール852は、作業者が現場に紐付けて顔画像を登録するためのモジュールである。入退場登録モジュール853は、現場への入退場時に顔画像認証と位置確認とにより作業者の入退場を登録するモジュールである。閲覧/報告書制御モジュール854は、閲覧要求や報告書作成要求に応答して、閲覧画面や報告書作成を行って提供するモジュールである。
【0071】
なお、図8のRAM840やストレージ850には、クラウドサーバとしての情報処理装置210が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
【0072】
《情報処理装置の処理手順》
図9は、本実施形態に係る情報処理装置210の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図8のCPU810がRAM640を使用して実行し、図5の機能構成部を実現する。
【0073】
情報処理装置210は、ステップS911において、現場情報から生成したQRコード(登録商標)の配布であるか否かを判定する。QRコード(登録商標)の配布であると判定した場合、情報処理装置210は、ステップS913において、現場情報を現場情報データベース521から取得する。情報処理装置210は、ステップS915において、取得した現場情報に基づいてQRコード(登録商標)を生成する。そして、生成したQRコード(登録商標)を対象現場の管理者端末230に送信する。
【0074】
QRコード(登録商標)の配布でないと判定されると、情報処理装置210は、ステップS921において、顔画像の登録であるか否かを判定する。顔画像の登録であると判定された場合、情報処理装置210は、ステップS923において、通信端末から、現場情報と登録作業者の顔画像と作業者情報と位置情報とを受信する。そして、情報処理装置210は、ステップS925において、現場情報に対応付けて、顔画像と作成者情報と位置情報とを作業者顔画像データベース522に登録する。
【0075】
QRコード(登録商標)の配布でなく顔画像の登録でないと判定されると、情報処理装置210は、ステップS931において、入退場情報の登録であるか否かを判定する。入退場情報の登録であると判定された場合、情報処理装置210は、ステップS933において、通信端末から、位置情報と申請作業者の顔画像と現在時刻とを受信する。情報処理装置210は、ステップS935において、登録顔画像と申請顔画像とを照合する。そして、情報処理装置210は、ステップS937において、顔認証が成功したか否かを判定する。顔認証が失敗したと判定された場合、入退場情報を登録せずに処理を終了する。顔認証が成功したと判定された場合、情報処理装置210は、ステップS939において、オプションとして、位置情報が現場情報に含まれるか否かを判定する。位置情報が現場情報に含まれないと判定された場合、入退場情報を登録せずに処理を終了する。位置情報が現場情報に含まれると判定された場合、情報処理装置210は、ステップS941において、申請作業者の入退場場所とその時刻を作業者入退場データベース523に登録する。
【0076】
QRコード(登録商標)の配布でなく顔画像の登録でなく入退場情報の登録でないと判定されると、情報処理装置210は、ステップS951において、閲覧あるいは報告書作成の要求であるか否かを判定する。閲覧あるいは報告書作成の要求であると判定された場合、情報処理装置210は、ステップS953において、閲覧元,閲覧内容(報告書要求元、報告書内容)に従って、閲覧用/報告書用テンプレート格納部524から閲覧用テンプレートまたは報告書用テンプレートを読み出す。情報処理装置210は、ステップS955において、登録された入退場履歴に基づいて、閲覧用テンプレートまたは報告書用テンプレートに書込む。そして、情報処理装置210は、ステップS957において、閲覧元(依頼元)に閲覧画面(報告書)を送信する。
【0077】
《通信端末の機能構成》
図10は、本実施形態に係る通信端末220の機能構成を示すブロック図である。
【0078】
通信端末220は、通信制御部1001と、入出力インタフェース1002と、アプリダウンロード部1003と、アプリ実行部1004と、を備える。通信制御部1001は、ネットワーク350を介して情報処理装置210との通信を制御する。入出力インタフェース1002は、入出力機器とのインタフェースを行う。入出力機器として、本実施形態においては、表示部1021と、操作部1022と、音声入出力部1023と、GPS位置算出部1024と、撮像部1025とが、入出力インタフェース1002に接続される。なお、表示部1021と操作部1022はタッチパネルであってもよい。アプリダウンロード部1003は、情報処理装置210から通信端末用の入退場管理アプリケーションをダウンロードする。
【0079】
アプリ実行部1004は、QRコード(登録商標)抽出部1041と、QRコード(登録商標)解析部1042と、現場情報格納部1044と、顔画像取得部1045と、登録情報送信部1046と、を備える。また、アプリ実行部1004は、現場情報選択(設定)部1047と、位置情報取得部1048と、時刻情報取得部1049と、入退場申請情報送信部1050と、入退場認証結果受信部1051と、入退場認証結果通知部1052と、を備える。
【0080】
QRコード(登録商標)抽出部1041は、場所特定コード取得部として、撮像部1025が撮像した画像からQRコード(登録商標)を抽出する。QRコード(登録商標)解析部1042は、QRコード(登録商標)を現場情報に変換する現場情報テーブル1043を有し、抽出したQRコード(登録商標)を解析して現場情報を復元する。現場情報格納部1044は、現場の場所保持部として、復元された現場情報を格納して入退場登録申請時のために保持する。顔画像取得部1045は、QRコード(登録商標)からの現場情報が新たに現場情報格納部1044に保持された場合は、動作制御部として以降の動作可能として、撮像部1025が撮像した画像から顔画像を取得して、登録情報送信部1046に送る。登録情報送信部1046は、現場情報に対応して顔画像を登録するために登録情報を情報処理装置210に送信する。なお、登録情報には、QRコード(登録商標)から復元された現場情報と、登録する作業者の顔画像と、通信端末220の位置情報とが含まれる。
【0081】
現場情報選択(設定)部1047は、入退場登録の場合に、現場情報格納部1044に保持された現場情報が表示され、現場情報が複数の場合は選択して設定する。顔画像取得部1045は、現場情報選択(設定)部1047により現場情報が設定された場合は、撮像部1025が撮像した画像から顔画像を取得して、入退場申請情報送信部1050に送る。位置情報取得部1048は、GPS位置算出部1024が算出した通信端末220の位置情報を取得する。時刻情報取得部1049は、不図示のタイマから現在時刻を取得する。入退場申請情報送信部1050は、入退場の登録を申請する申請情報を情報処理装置210に送信する。なお、申請情報には、時刻情報と、認証する作業者の顔画像と、通信端末220の位置情報とが含まれる。
【0082】
入退場認証結果受信部1051は、認証結果取得部として、情報処理装置210における入退場申請情報の認証結果を受信する。入退場認証結果通知部1052は、受信した入退場申請情報の認証結果を表示部1021や音声入出力部1023の出力部から通知する。認証エラーの場合に、アラーム音を発生してもよい。
【0083】
(現場情報テーブル)
図11は、本実施形態に係る現場情報テーブル1043の構成を示す図である。現場情報テーブル1043は、QRコード(登録商標)解析部1042がQRコード(登録商標)から現場情報を取得するために使用される。
【0084】
現場情報テーブル1043は、QRコード(登録商標)1111に対応付けて、サーバアクセス鍵1112と、現場情報1113とを記憶する。なお、現場情報1113には、現場名や位置情報としての緯度/経度/半径が含まれる。
【0085】
《通信端末のハードウェア構成》
図12は、本実施形態に係る通信端末220のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0086】
図12で、CPU1210は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図10の機能構成部を実現する。CPU1210は1つであっても複数であってもよい。ROM1220は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース1230は、ネットワークを介して、情報処理装置210や管理者端末230との通信を制御する。
【0087】
RAM1240は、CPU1210が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1240には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。現場情報テーブル1043は、図11に示した、読み取ったQRコード(登録商標)から現場情報を復元するテーブルである。登録顔画像1241は、顔画像の登録時に撮像部1025で撮像した顔画像である。顔画像登録済通知1242は、情報処理装置210で現場情報に対応して顔画像を登録完了した通知である。申請位置情報1243は、入退場登録申請時に情報処理装置210に送信される通信端末220の位置情報である。申請顔画像1244は、入退場登録申請時に情報処理装置210に送信される申請作業者の顔画像である。申請時刻情報1245は、入退場登録申請時に情報処理装置210に送信される現在時刻である。入退場登録済通知1246は、情報処理装置210で顔認証と位置確認との認証が成功して入退場登録が完了した通知である。入出力データ1247は、入出力インタフェース1002を介した入出力機器と入出力するデータである。送受信データ1248は、ネットワークインタフェース1230を介して送受信されるデータである。
【0088】
ストレージ1250は、CPU1210が使用する、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。現場情報格納部1044は、顔画像の登録時にQRコード(登録商標)から復元された現場情報を格納する。
【0089】
ストレージ1250には、以下のプログラムが格納される。通信端末制御プログラム1251は、本通信端末220の全体を制御するプログラムである。現場情報取得モジュール1252は、QRコード(登録商標)を読み取って現場情報を復元して現場情報格納部1044に格納するモジュールである。顔画像登録モジュール1253は、現場情報に関連付けて顔画像を情報処理装置210に登録するためのモジュールである。入退場登録モジュール1254は、入退場時に情報処理装置210における顔認証と位置確認とにより入退場登録するためのモジュールである。
【0090】
入出力インタフェース1002は、入出力デバイスとのデータ入出力を制御するためのインタフェースを行なう。本実施形態においては、入出力インタフェース1002には、表示部1021、操作部1022、音声入出力部1023、GPS位置算出部1024、撮像部1025などが接続される。
【0091】
なお、図12のRAM1240やストレージ1250には、通信端末220が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
【0092】
《通信端末の処理手順》
図13は、本実施形態に係る通信端末220の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図12のCPU1210がRAM1240を使用して実行し、図10の機能構成部を実現する。
【0093】
通信端末220は、ステップS1311において、顔画像の登録であるか否かを判定する。顔画像の登録であると判定する場合、通信端末220は、ステップS1313において、QRコード(登録商標)を撮像部1025で読み取る。通信端末220は、ステップS1315において、読み取ったQRコード(登録商標)から現場情報を取得して保持する。通信端末220は、ステップS1317において、登録する作業者の顔画像を撮像する。通信端末220は、ステップS1319において、現場情報に対応付けて登録用顔画像と通信端末の位置情報とを情報処理装置210に送信する。そして、通信端末220は、ステップS1321において、情報処理装置210からの顔画像登録済の通知を待つ。顔画像登録済の通知を受信すると、通信端末220は、ステップS1323において、登録要求作業者の顔画像の登録済を通知する。
【0094】
顔画像の登録でないと判定された場合、通信端末220は、ステップS1331において、入退場登録であるか否かを判定する。入退場登録であると判定された場合、通信端末220は、ステップS1333において、格納している現場情報のリストを表示する。現場情報が1つの場合はその現場情報を表示する。複数の現場情報が格納されている場合、通信端末220は、ステップS1335において、入退場登録を申請する作業者による現場情報の選択を待つ。作業者による現場情報が選択された場合、通信端末220は、ステップS1337において、通信端末の位置情報を取得する。通信端末220は、ステップS1339において、入退場登録を申請する作業者の顔画像を撮像する。通信端末220は、ステップS1341において、位置情報と入退場登録の申請用顔画像と時刻情報とを情報処理装置210に送信する。そして、通信端末220は、ステップS1343において、情報処理装置210からの入退場登録済の通知を待つ。入退場登録済の通知を受信すれば、通信端末220は、ステップS1345において、入退場の登録済を申請作業者に通知する。認証エラーを受信すれば、通信端末220は、ステップS1345において、登録エラーを申請作業者に通知する。
【0095】
《管理者端末の機能構成》
図14は、本実施形態に係る管理者端末230/240の機能構成を示すブロック図である。
【0096】
管理者端末230/240は、通信制御部1401と、入出力インタフェース1402と、アプリダウンロード部1403と、アプリ実行部1404と、を備える。通信制御部1401は、ネットワーク350を介して情報処理装置210、通信端末220との通信を制御する。入出力インタフェース1402は、入出力機器とのインタフェースを行う。入出力機器として、本実施形態においては、表示部1421と、操作部1422と、音声入出力部1423と、オプションとして、GPS位置算出部1424と、撮像部1425と、記憶媒体/印刷部1426とが、入出力インタフェース1402に接続される。アプリダウンロード部1403は、情報処理装置210から管理者通信端末用の入退場管理アプリケーションをダウンロードする。
【0097】
アプリ実行部1404は、QRコード(登録商標)受信/出力部1440と、閲覧要求取得部1441と、閲覧要求送信部1442と、閲覧画面受信部1443と、閲覧画面表示部1444と、を備える。また、アプリ実行部1404は、報告書作成要求取得部1445と、報告書作成要求送信部1446と、報告書受信部1447と、報告書出力部1448と、を備える。さらに、アプリ実行部1404は、作業者情報要求取得部1449と、作業者情報要求送信部1451と、作業者情報受信部1452と、作業者情報表示部1453と、登録情報受信部1454と、登録情報格納部1455と、登録情報一括送信部1456と、を備える。
【0098】
QRコード(登録商標)受信/出力部1440は、情報処理装置210からQRコード(登録商標)を受信し、表示部1421あるいは印刷部1426に出力する。閲覧要求取得部1441は、操作部1422から管理者が指示した閲覧要求を取得する。閲覧要求送信部1442は、取得した閲覧要求を情報処理装置210に送信する。閲覧画面受信部1443は、情報処理装置210から閲覧要求の応じた閲覧画面を受信する。閲覧画面表示部1444は、受信した閲覧画面を表示部1421に表示する。報告書作成要求取得部1445は、操作部1422から管理者が指示した報告書作成要求を取得する。報告書作成要求送信部1446は、取得した報告書作成要求を情報処理装置210に送信する。報告書受信部1447は、情報処理装置210から報告書作成要求の応じた報告書を受信する。報告書出力部1448は、受信した報告書を表示部1421あるいは印刷部1426に出力する。閲覧要求送信部1442は、取得した閲覧要求を情報処理装置210に送信する。
【0099】
作業者情報要求取得部1449は、操作部1422から管理者が指示した作業者情報要求を取得する。なお、作業者情報の要求は、表示部1421に表示された閲覧画面や報告書中の作業者を選択することによっても行われる。作業者情報要求送信部1451は、取得した作業者情報要求を情報処理装置210に送信する。作業者情報受信部1452は、情報処理装置210から作業者情報要求の応じた作業者情報を受信する。作業者情報表示部1453は、受信した作業者情報を表示部1421に表示する。登録情報受信部1454は、各通信端末220から登録情報を受信する。登録情報格納部1455は、受信した登録情報を格納すると共に、表示部1421に表示する。登録情報一括送信部1456は、登録情報格納部1455に登録された登録情報を操作部1422からの管理者の指示により一括して情報処理装置210に送信する。
【0100】
《管理者端末の処理手順》
図15は、本実施形態に係る管理者端末230/240の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、管理者端末230/240を構成する不図示のCPUがRAMを使用して実行し、図14の機能構成部を実現する。以下、管理者端末230を代表して説明する。
【0101】
管理者端末230は、ステップS1511において、閲覧要求が指示されたか否かを判定する。閲覧要求が指示されたと判定された場合、管理者端末230は、ステップS1513において、指示された閲覧形式を取得する。管理者端末230は、ステップS1515において、閲覧要求メッセージを生成する。管理者端末230は、ステップS1517において、生成した閲覧要求メッセージを情報処理装置210に送信する。そして、管理者端末230は、ステップS1519において、情報処理装置210からの閲覧画面の受信を待つ。閲覧画面の受信があれば、管理者端末230は、ステップS1521において、閲覧画面を表示部1421に表示する。
【0102】
閲覧要求が指示されたと判定されない場合、管理者端末230は、ステップS1531において、報告書作成要求が指示されたか否かを判定する。報告書作成要求が指示されたと判定された場合、管理者端末230は、ステップS1533において、指示された報告書形式を取得する。管理者端末230は、ステップS1535において、報告書要求メッセージを生成する。管理者端末230は、ステップS1537において、生成した報告書要求メッセージを情報処理装置210に送信する。そして、管理者端末230は、ステップS1539において、情報処理装置210からの報告書の受信を待つ。報告書の受信があれば、管理者端末230は、ステップS1541において、報告書を表示部1421に表示したり印刷部1426で印刷したりする。
【0103】
閲覧要求が指示されたと判定されず、報告書作成要求が指示されたと判定されない場合、管理者端末230は、ステップS1551において、作業者情報要求が指示されたか否かを判定する。作業者情報要求が指示されたと判定された場合、管理者端末230は、ステップS1553において、指示された作業者IDを取得する。管理者端末230は、ステップS1555において、作業者情報要求メッセージを生成する。管理者端末230は、ステップS1557において、生成した作業者情報要求メッセージを情報処理装置210に送信する。そして、管理者端末230は、ステップS1559において、情報処理装置210からの作業者情報の受信を待つ。作業者情報の受信があれば、管理者端末230は、ステップS1561において、作業者情報を表示部1421に表示する。
【0104】
閲覧要求が指示されたと判定されず、報告書作成要求が指示されたと判定されず、作業者情報要求が指示されない場合、管理者端末230は、ステップS1581において、登録情報を受信したか否かを判定する。登録情報を受信した場合、管理者端末230は、ステップS1573において、受信した登録情報を登録情報格納部1455に格納する。そして、管理者端末230は、ステップS1575において、格納した各通信端末220からの登録情報を表示部1421に表示する。
【0105】
閲覧要求が指示されたと判定されず、報告書作成要求が指示されたと判定されず、作業者情報要求が指示されず、登録情報の受信と判定されない場合、管理者端末230は、ステップS1581において、登録情報格納部1455に格納した登録情報の送信が指示されたか否かを判定する。登録情報の送信が指示されたと判定された場合、管理者端末230は、ステップS1583において、格納された登録情報の一覧を表示する。管理者端末230は、ステップS1585において、登録情報を情報処理装置210に一括送信する。そして、管理者端末230は、ステップS1587において、情報処理装置210からの登録完了通知の受信を待つ。登録完了通知の受信があれば、管理者端末230は、ステップS1589において、登録情報(特に顔画像)の登録完了を表示部1421に表示する。認証エラーがあった登録情報については、その旨を報知する。
【0106】
なお、本実施形態においては、現場情報を場所特定コードとしてのQRコード(登録商標)を用いて通信端末に通知したが、人が見て認識できない場所特定コードとしてバーコードなどを用いてもよい。また、ICカードからの近距離通信や通信端末間の赤外線通信などの近距離通信により、現場情報を通信端末に通知してもよい。また、通信端末による位置情報の取得をGPSからとしたが、室内などでは取得できない場合もあり、実施形態の基本構成を変えることなくビーコン信号の受信や近距離通信による位置情報の取得に置き換えることができる。
【0107】
本実施形態によれば、入退場者が携帯する通信端末を用いた、通信端末の位置情報と顔認証とによる簡易な入退場の認証および登録により、入退場者の入退場を効率的に記録することができる。また、入退場者の顔画像の登録をQRコード(登録商標)などの場所特定コードの配布時に行うので、不審者による顔画像の登録を防ぐことができる。さらに、記録された入退場者の入退場履歴を閲覧したり、報告書として作成したりすることにより、現場管理者や事業管理者の負担を軽減することができる。
【0108】
例えば、朝礼や現場確認時に実施している作業員の予定と実績確認に時間と手間がかかっていたが、本実施形態により、顔認証と位置確認とを組み合わせたことにより入退場管理コストが軽減される。また、作業協力会社より報告された人数を整理して各種報告書に転記するのに時間がかかっていたが、本実施形態により、入退場記録情報を元に作成される各種報告書の作成を省力化できる。また、本人確認は時間/手間がかかる等の理由から作業協力会社からの人工報告をそのまま報告値として利用していたので実態把握ができていなかったが、本実施形態により、資格情報を含む本人確認を簡単に把握でき、入退場記録による正確な労務費の支払や社会保険料の抑制に貢献できる。従来の入退場カードなどの配布は紛失や忘れる場合があり管理コストがかかっていたが、顔認証による入退場記録を行うためカード管理や紛失のリスクを軽減できる。すなわち、顔認証技術とGPSなどを使用した位置情報確認とを組み合わせることで、例えば建設現場での作業員の人工を簡単に実態把握することが可能となり現場生産性向上に寄与する。
【0109】
このように、本実施形態によれば、現場入退場管理において望まれていた次の要求を満たすことができる。決められた場所で、資格保有者が作業しているかを簡単に確認したい(不正防止・法令順守)。また、勤務予定通りに本人が確かに現場にいるのかを効率的に管理したい(勤務管理・社会保険)。また、作業の開始許可と終了確認とをシステム的に自動管理したい(作業管理・安全管理)。さらに、安価ないわゆる出面管理の仕組みを構築したい。すなわち、現場入退時に携帯可能な通信端末(例えばスマートフォンなど)で顔認証を行い、本人がいつ/どこの現場にいるかを把握することにより、毎日実施する現場入退管理(いわゆる出面管理業務)の省人化を図ることができる。
【0110】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置について説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、上記第2実施形態と比べると、入退場登録の顔画像取得時にライブネスの確認(本人が実際に撮像されているかの確認)をする点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0111】
《ライブネス確認の動作概要》
図16は、本実施形態に係る情報処理装置と通信する通信端末220におけるライブネス確認の動作概要を示す図である。なお、図16は、図2Bの下段の入退場登録へのライブネス処理の追加を示しており、図2Bと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、説明は省略する。
【0112】
図2Bの表示画面226の後に、通信端末220には表示画面1626が表示され、動画撮像中であることが示される。その後、表示画面1627においてライブネス判定を行う。図16の表示画面1627においては、右目をつぶる場合を図示しているが、ライブネスが確認できれば、他の動作であってもよく、また確認の精度を上げるために複数の動作を指示してもよい。ライブネスの確認ができれば、表示画面227から顔画像が送信される。
【0113】
(顔画像認証テーブル)
図17は、本実施形態に係る顔画像認証テーブル1781の構成を示す図である。なお、顔画像認証テーブル1781は、図5の顔画像認証テーブル581に置き換わって、ライブネスの顔画像認証が行われる。なお、顔画像認証テーブル1781において、図5の顔画像認証テーブル581と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
【0114】
顔画像認証テーブル1781は、顔画像認証テーブル581に相当する認証テーブル1710と、ライブネス判定に使用されるライブネステーブル1720とを有する。認証テーブル1710には、入退場顔画像1711としてライブネス判定結果1724を記憶する。そのライブネス判定結果1724は、ライブネステーブル1720のライブネス指示1721と、ライブネス反応1722とから、両者の一致/不一致フラグ1723を判定し、その総合判定結果として生成される。
【0115】
《情報処理装置の処理手順》
図18は、本実施形態に係る情報処理装置210の処理手順を示すフローチャートである。なお、図18において、図9と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0116】
情報処理装置210は、ステップS1831において、ライブネスの動作指示を行う。そして、情報処理装置210は、ステップS1832において、ライブネスがOKであるか否かを判定する。ライブネスがOKであると判定されれば、ステップS933以降の認証処理に進む。ライブネスがOKでないと判定されれば、入退場登録処理は終了する。
【0117】
なお、本実施形態においては、情報処理装置によりライブネス確認を行ったが、通信端末がダウンロードしたアプリケーションにより簡単なライブネス確認をするように構成されてもよい。
【0118】
本実施形態によれば、第2実施形態の効果に加えて、入退場時の認証におけるなりすましなどの不正を防ぐことができる。
【0119】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る情報処理装置について説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、上記第2実施形態および第3実施形態と比べると、管理者端末により集合した作業者の顔画像を一斉に登録する、および/または、管理者端末により集合した作業者の入退場を一斉に登録する点で異なる。すなわち、顔画像登録時には、複数のユーザの顔画像が含まれた画像から抽出された複数のユーザの顔情報を、場所に関連付けて複数の登録ユーザとして登録する。また、入退場登録時には、複数の申請ユーザの顔画像が含まれた画像から複数の申請ユーザの顔情報を抽出し、複数の申請ユーザの顔情報と登録ユーザの顔情報とを比較して、複数の申請ユーザのユーザ認証を行なう。その他の構成および動作は、第2実施形態および第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0120】
《一斉撮像の動作概要》
図19Aは、本実施形態に係る情報処理装置1910と通信する管理者端末1931における顔画像登録時の一斉撮像の動作概要1901を示す図である。
【0121】
図19Aは、新規入場者教育を行っている場面を示している。新規入場者教育の教官は、管理者端末1931の撮像部で新規入場者教育に参加している複数の作業者を同時に撮像して、その画像を情報処理装置1910に送信する。情報処理装置1910では、受信した画像から各作業者の顔画像を抽出して、顔画像登録に使用する。なお、管理者端末1931の撮像部は、フロントカメラでもリアカメラでもよい。
【0122】
図19Bは、本実施形態に係る情報処理装置1910と通信する管理者端末1932における入退場登録時の一斉撮像の動作概要1902を示す図である。
【0123】
図19Bは、朝礼を行っている場面を示している。朝礼時に管理者は、管理者端末1932の撮像部で朝礼に参加している複数の作業者を同時に撮像して、その画像を情報処理装置1910に送信する。情報処理装置1910では、受信した画像から各作業者の顔画像を抽出して、顔認証に使用する。なお、夕礼における退場処理も同様であるので、重複する説明は省略する。なお、管理者端末1932の撮像部は、フロントカメラでもリアカメラでもよい。
【0124】
《入退場管理システムの動作シーケンス》
図20Aは、本実施形態に係る情報処理装置1910を含む入退場管理システムの登録手順を示すシーケンス図である。なお、図20Aにおいて、図4Aと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。なお、図20Aにおいては、管理者端末1931、1932を管理者端末1930で代表させる。
【0125】
ステップS2013は、本実施形態の顔画像の登録処理である。管理者端末1930は、ステップS2037において、新規入場者教育に参加している作業者を一斉に撮像部で撮像する。管理者端末1930は、ステップS2039において、現場情報や作業者情報などと共に一斉撮像画像と管理者端末1930の位置情報とを情報処理装置1910に送信する。情報処理装置1910では、ステップS2040において、受信した一斉撮像画像から各作業者の顔画像を抽出して、以降の顔画像登録に使用する。
【0126】
図20Bは、本実施形態に係る情報処理装置1910を含む入退場管理システムの入退場管理手順を示すシーケンス図である。なお、図20Bにおいて、図4Bと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。
【0127】
ステップS2015は、本実施形態の入退場の登録処理である。管理者端末1930は、ステップS2057において、朝礼に参加している作業者を一斉に撮像部で撮像する。管理者端末1930は、ステップS2061において、位置情報や時刻情報などと共に一斉撮像画像を情報処理装置1910に送信する。情報処理装置1910では、ステップS2062において、受信した一斉撮像画像から各作業者の顔画像を抽出して以降の顔認証に使用する。
【0128】
《情報処理装置の機能構成》
図21は、本実施形態に係る情報処理装置1910の機能構成を示すブロック図である。なお、図21において、図5と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
【0129】
情報処理装置1910は、登録用一斉撮像画像受信部2105と、各顔画像抽出部2106と、入退場用一斉撮像画像受信部2110と、各顔画像抽出部2111と、を備える。登録用一斉撮像画像受信部2105は、管理者端末230から送信された新規入場者教育で一斉撮像された画像を現場情報や作業者情報などと共に受信する。各顔画像抽出部2106は、新規入場者教育で一斉撮像されて受信した画像から各顔画像を抽出して、顔画像照合部508に出力する。入退場用一斉撮像画像受信部2110は、管理者端末230から送信された朝礼や夕礼で一斉撮像された画像を位置情報や時刻情報などと共に受信する。各顔画像抽出部2111は、朝礼や夕礼で一斉撮像されて受信した画像から各顔画像を抽出して、顔画像照合部508に出力する。
【0130】
《情報処理装置の処理手順》
図22は、本実施形態に係る情報処理装置1910の処理手順を示すフローチャートである。なお、図22において、図9と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0131】
情報処理装置1910は、ステップS2223において、管理者端末1930から一斉撮像された画像と管理者端末1930の位置情報とを受信する。情報処理装置1910は、ステップS2224において、受信した一斉撮像画像から各作業者の顔画像を抽出して、以降の顔画像登録に使用する。また、情報処理装置1910は、ステップS2233において、管理者端末1930から一斉撮像された画像と管理者端末1930の位置情報と現在の時刻情報とを受信する。情報処理装置1910は、ステップS2234において、受信した一斉撮像画像から各作業者の顔画像を抽出して、以降の顔認証に使用する。
【0132】
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、作業者の顔画像を一斉に登録、および/または、作業者の入退場を一斉に登録するので、作業場の紀律の向上および現場管理者や事業管理者の負担をさらに軽減することができる。
【0133】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る情報処理装置について説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、上記第2実施形態乃至第4実施形態と比べると、入退場時の認証エラーが発生すると通信端末に保持された現場情報を削除する点で異なる。本実施形態においては、情報処理装置が通信端末に現場情報の削除を指示する。なお、現場情報が削除された通信端末はその現場での入退場に使用できなくなり、再度、現場情報の取得処理あるいは顔画像の登録処理が必要となる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0134】
《入退場管理システムの動作シーケンス》
図23は、本実施形態に係る情報処理装置2310を含む入退場管理システムの現場情報削除を含む入退場管理手順を示すシーケンス図である。なお、図23において、図4Bと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。また、図4Bと閲覧/報告書作成のステップS417は同様であるので図23からは省略している。
【0135】
ステップS2315は、本実施形態の入退場の登録処理である。情報処理装置2310は、ステップS2365において、各通信端末や各作業者について設定回数(1回以上)の認証エラーがあると、通信端末220に保持されている現場情報の削除を指示する。現場情報の削除指示を受けた通信端末220は、ステップS2366において、顔画像登録時に保持した現場情報を削除する。この時に、認証エラーが悪質と判定された場合に、入退場管理データベース311に登録した作業者の顔画像を削除してもよい。本通信端末220を当該現場で入退場登録に使用するためには、再度、現場情報の取得処理あるいは顔画像の登録処理を必要とする。
【0136】
《情報処理装置の機能構成》
図24は、本実施形態に係る情報処理装置2310の機能構成を示すブロック図である。なお、図24において、図5と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0137】
情報処理装置2310は、認証部2491と、現場情報削除指示部2412と、入退場管理データベース2411に含まれる作業者入退場データベース2423と、を備える。認証部2491は、認証エラーカウンタを有し、認証エラーの発生回数をカウントする。そして、認証エラーの発生回数が所定回数(1回以上)を越えたら、現場情報削除指示部2412に現場情報の削除を要請する。現場情報削除指示部2412は、認証部2491からの現場情報の削除の要請を受けて、対象の通信端末220に対して対応する現場の現場情報の削除を指示する。作業者入退場データベース2423は、現場情報の削除を要請する認証エラー回数の閾値としての認証エラーカウントを記憶する。
【0138】
《情報処理装置の処理手順》
図25は、本実施形態に係る情報処理装置2310の処理手順を示すフローチャートである。なお、図25において、図9と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0139】
情報処理装置2310は、ステップS2543において、認証エラーカウンタをカウントアップする。そして、情報処理装置2310は、ステップS2545において、認証エラー回数が所定回αを越えたか否かを判定する。認証エラー回数が所定回αを越えたと判定された場合、情報処理装置2310は、ステップS2547において、対象とする通信端末220に対応する現場の現場情報の削除を指示する。
【0140】
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、認証エラーを起こす通信端末の使用を制限することにより、より効率的に入退場者の入退場を管理することができる。また、クラウドサーバとしての情報処理装置の認証処理や入退場管理処理にかかる費用おいて、無駄な費用を削減することができる。
【0141】
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係る通信端末について説明する。本実施形態に係る通信端末は、上記第2実施形態乃至第5実施形態と比べると、入退場時の認証エラーが発生すると通信端末自身で現場情報の削除をする。なお、現場情報を削除した通信端末はその現場での入退場に使用できなくなり、再度、現場情報の取得処理あるいは顔画像の登録処理が必要となる。また、本実施形態においては、通信端末内で取得した位置情報と保持している現場情報の位置情報とに基づいて位置情報の認証が行われて、無駄な顔画像送信と認証とを削減する。その他の構成および動作は、第2実施形態から第5実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0142】
《入退場管理システムの動作シーケンス》
図26は、本実施形態に係る通信端末2620を含む入退場管理システムの現場情報削除を含む入退場管理手順を示すシーケンス図である。なお、図26において、図4Bと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。
【0143】
ステップS2615は、本実施形態の入退場の登録処理である。情報処理装置2610は、ステップS2665において、発生した認証エラーを対象の通信端末220に通知する。各通信端末220においては、ステップS2666において、情報処理装置2610からの認証エラーを受信すると、認証エラー回数をカウントアップする。そして、認証エラー回数が閾値を超えると、対象現場の現場情報を削除する、あるいは、通信端末220に問題がある場合は保持されている全現場情報を削除する。
【0144】
《通信端末の機能構成》
図27は、本実施形態に係る通信端末2620の機能構成を示すブロック図である。なお、図27において、図10と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0145】
通信端末2620は、アプリ実行部2704に、認証エラーカウント部2753と、現場情報削除部2754と、を備える。認証エラーカウント部2753は、入退場認証結果受信部1051が受信した認証結果に認証エラーがあれば、その回数をカウントする。認証エラーの回数は、各現場単位にカウントしても全体のエラー回数をカウントしてもよい。現場情報削除部2754は、場所削除部として、認証エラーカウント部2753の認証エラー回数が所定閾値を超えた場合に、現場情報格納部1044の現場情報を削除する。現場情報の削除は、各現場単位でもよいし、通信端末220単位でもよい。
【0146】
《通信端末の処理手順》
図28は、本実施形態に係る通信端末2620の処理手順を示すフローチャートである。なお、図28において、図13と同様のステップは同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0147】
通信端末2620は、ステップS2849において、認証エラーをカウントアップする。そして、通信端末2620は、ステップS2851において、認証エラーカウントが閾値αを越えたか否かを判定する。認証エラーカウントが閾値αを越えた場合、通信端末2620は、ステップS2853において、対応する現場情報を削除する。この場合、削除された現場情報に対応する現場へは、再度、現場情報の取得処理あるいは顔画像の登録をしないと入場できない。
【0148】
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、クラウドサーバとしての情報処理装置の負担を軽減して、より効率的に入退場者の入退場を管理することができる。また、通信端末内で位置情報の認証が行われて、無駄な顔画像送信と認証とを削減するので、さらに、クラウドサーバとしての情報処理装置の負担を軽減できる。
【0149】
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態に係る情報処理装置について説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、上記第2実施形態乃至第6実施形態と比べると、入退場時、特に入場時に認証が失敗しても、入場者のカウントに追加する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第6実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0150】
(作業者入退場データベース)
図29は、本実施形態に係る作業者入退場データベース2923の構成を示す図である。なお、作業者入退場データベース2923は、図6Cの作業者入退場データベース523に置き換えられる。
【0151】
作業者入退場データベース2923は、作業者ID2931、作業者情報2932に対応付けて、作業者入退場履歴2933を格納する。本実施形態においては、作業者ID2931として不定者が含まれる。この不定者は、顔画像が登録されていない、あるいは、顔認証において認証エラーになった入退場者である。かかる不定者においては、入退場者数しか特定できない。また、作業者入退場履歴2933においても、位置情報が不一致の場合に現場情報に不一致が記憶されている。この欄は、入退場の記録はあるが現場が特定できない場合である。
【0152】
なお、さらに、日時や入退場時刻、作業内容が不明であっても、入退場者カウントとして記録しておくことで、不正防止や簡易な入退場のカウントが可能となり、作業員を登録しなくても入場数のカウントを取ることができる。
【0153】
《情報処理装置の処理手順》
図30は、本実施形態に係る情報処理装置3010の処理手順を示すフローチャートである。なお、図30において、図9と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0154】
情報処理装置3010は、ステップS3038において、顔認証エラーが発生した場合にも不定者として作業者入退場データベース2923に登録する。また、情報処理装置3010は、ステップS3040において、位置情報の不一致の場合にも不一致現場への入退場として作業者入退場データベース2923に登録する。
【0155】
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、顔画像の登録がされていない場合などで認証に失敗した場合も位置情報を入退場記録に残すことで、不正防止や簡易な入退場のカウントが可能となる。すなわち、作業員を登録しなくても入場数のカウントを取ることができる。
【0156】
[第8実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置について説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、上記第2実施形態乃至第7実施形態と比べると、顔画像登録時に、作業者情報を作業者が会員登録をしている会員管理サーバから取得する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第7実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0157】
《入退場管理システムの構成》
図31は、本実施形態に係る情報処理装置3110を含む入退場管理システム3100の構成を示すブロック図である。なお、図31において、図3と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
【0158】
入退場管理システム3100は、会員データベース3161を有する会員管理サーバ3160を備える。会員管理サーバ3160は、会員データベース3161に会員登録した作業者の作業者情報や履歴などを格納して管理する。入退場管理システム3100の情報処理装置3110は、会員登録した作業者の作業者情報は、その都度、作業者が入力処端末理をすることなく、会員データベース3161から取得して処理を行う。そのため、管理者端末3130は、上記実施形態にように情報処理装置3110に作業者情報などの会員データベース3161に保持された情報を送信する必要がなく、現場情報に対応付けた顔画像を送信すればよい。
【0159】
《入退場管理システムの動作シーケンス》
図32は、本実施形態に係る情報処理装置3110を含む入退場管理システム3100の登録手順を示すシーケンス図である。なお、図32において、図4Aと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0160】
ステップS3213は、本実施形態の顔画像の登録処理である。管理者端末3130は、ステップS3240において、現場情報に対応付けた顔画像を情報処理装置3110に一斉送信する。情報処理装置3110は、ステップS3241において、会員管理サーバ3160から作業者の作業者情報などを取得する。会員管理サーバ3160は、ステップS3242において、情報処理装置3110に会員データベース3161に格納された作業者の作業者情報などを送信する。
【0161】
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、顔画像の登録ごとに作業者情報を入力する手間を省くことによって、効率のよい顔画像の登録をすることができる。
【0162】
[第9実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置について説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、上記第2実施形態乃至第8実施形態と比べると、所定の現場における作業者の入退場を管理するのと異なり、所定の作業者が複数の現場を回る場合の現場への入退場を管理する。その他の構成および動作は、第2実施形態から第8実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0163】
《現場管理システムの動作概要》
図33は、本実施形態に係る情報処理装置3310を含む現場管理システム3300の動作概要を示す図である。なお、図33において、通信端末220は上記実施形態と同様である。
【0164】
複数の作業者としてのサービスマン3301、3302が、複数の現場を回っている。サービスマン3301、3302が携帯する通信端末220からは、各現場への入場時に顔画像と位置情報とが情報処理装置3310に送信され、顔認証と位置確認とにより現場管理データベースに入場登録が行われる。また、各現場への退場時に顔画像と位置情報とが情報処理装置3310に送信され、顔認証と位置確認とにより現場管理データベースに退場登録が行われる。このようにすれば、1つの現場に作業者が集まる上記実施形態と同様の技術構成で、複数の現場を巡回する場合にも適用される。なお、複数の現場への入退場は、1日単位での管理でも長期間の管理であってもよい。なお、現場の巡回履歴を表示する場合の複数の現場を含む領域3303については、既存の地図を使用しても、ドローン3304などを用いた空撮画像を使用しても、衛星3305を用いた衛星写真を使用してもよい。
【0165】
(現場管理データベース)
図34は、本実施形態に係る現場管理データベース3311の構成を示す図である。なお、図34には、図6A図6Dが追加されてよい。
【0166】
現場管理データベース3311には、作業者ID3411に対応付けて、登録情報3412と、作業者入退場履歴3413と、を記憶する。登録情報3412には、作業者の属性、複数の現場情報と顔画像との組、が含まれる。作業者入退場履歴3413には、作業の日付、到着時刻、出発時刻、現場情報、位置情報、作業内容などが含まれる。
【0167】
本実施形態によれば、所定の作業者が複数の現場を回る場合の現場への入退場を管理する場合にも、上記実施形態に記載された技術思想をそのまま適用することができる。
【0168】
[第10実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置について説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、上記第2実施形態乃至第9実施形態と比べると、位置確認と顔認証を行うことでファイルサーバなどに蓄積されたデータを、場所を特定して公開する点で異なる。例えば、工場や工事現場内で閲覧する図面や製品情報など機密性の高いデータへのアクセスについて、ユーザの現在の場所を特定して、見られるか/見られないかを制御し電子データの漏洩を防ぐ。その他の構成および動作は、第2実施形態から第9実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0169】
《入退場管理システムの構成》
図35は、本実施形態に係る情報処理装置3510を含む入退場管理システム3500の構成を示すブロック図である。なお、図35において、図3と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
【0170】
入退場管理システム3500は、ファイルサーバなどの、情報管理データベース3571を有する情報管理サーバ3570を備える。情報管理サーバ3570は、情報管理データベース3571に機密に格納した情報を管理する。入退場管理システム3500の情報処理装置3510は、例えば、工場などの情報管理エリア3580内に、公開可能範囲3501~350mを設定して、この公開可能範囲3501~350mへの入退場を、入退場管理データベース3511を用いて管理する。すなわち、公開可能範囲3501~350mへ通信端末220を携帯する作業者が入場した場合に、顔認証と位置確認により判断すると、情報管理サーバ3570に情報管理データベース3571の機密情報の公開を指示する。一方、公開可能範囲3501~350mへ通信端末220を携帯する作業者が入場した場合であっても、顔認証が失敗した場合には、情報管理サーバ3570による情報管理データベース3571の機密情報の公開を中止させる。あるいは、顔認証が成功しても位置確認に失敗した場合(公開可能範囲3501~350m外の場合)にも、情報管理サーバ3570による情報管理データベース3571の機密情報の公開を中止させる。
【0171】
なお、情報管理サーバ3570自身が、情報処理装置3510の入退場管理を兼ねてもよく、また、情報処理装置3510が情報管理サーバ3570の機密情報管理を兼ねてもよい。
【0172】
《入退場管理システムの動作シーケンス》
図36は、本実施形態に係る情報処理装置3510を含む入退場管理システム3500の動作手順を示すシーケンス図である。なお、図36において、図4Bと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0173】
情報処理装置3510は、ステップS3663において、通信端末220の位置情報に対応する公開可能範囲に対応付けられた顔画像の検索が行われて、ステップS465において顔画像の照合・認証が行われる。顔画像の照合・認証後、情報処理装置3510は、ステップS3667において、通信端末220の位置情報により認証された作業者の公開可能範囲への入場を確認して、情報管理サーバ3570に情報の公開を指示する。情報管理サーバ3570は、ステップS3668において、対象の通信端末220への情報管理データベースの位置に対応する機密データを公開する。対象の通信端末220は、ステップS3669において、情報管理サーバ3570が公開した公開データを取得する。
【0174】
《情報処理装置の機能構成》
図37は、本発明の第10実施形態に係る情報処理装置3710の機能構成を示すブロック図である。なお、図37において、図5と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0175】
情報処理装置3710は、位置照合部3709と、閲覧(公開)要求受信部3714と、閲覧(公開)許可情報生成部3715と、閲覧(公開)許可情報送信部3716と、入退場管理データベース3511に含まれる公開可能範囲データベース3621と、を備える。位置照合部3709は、位置情報認証テーブル3791を有し、機密情報の公開を望む作業者の通信端末の位置情報と、公開可能範囲とを照合して、位置認証を行う。閲覧(公開)要求受信部3714は、通信端末220からの閲覧(公開)要求を受信する。閲覧(公開)許可情報生成部3715は、認証部511が認証成功を通知すると閲覧(公開)要求に対応する閲覧(公開)許可情報を生成する。閲覧(公開)許可情報送信部3716は、生成した閲覧(公開)許可情報を情報管理サーバ3570に送信する。入退場管理データベース3511に含まれる公開可能範囲データベース3621は、公開可能範囲の現場情報が登録される。
【0176】
(位置情報認証テーブル)
図38は、本実施形態に係る位置情報認証テーブル3791の構成を示す図である。位置情報認証テーブル3791は、位置照合部3709が通信端末220の位置情報と公開可能範囲とから公開可能位置であるかを判定するために使用される。なお、図38において、図7Bと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0177】
位置情報認証テーブル3791は、入退場位置情報721と、公開可能範囲情報3822と、それらを照合して位置情報が公開可能範囲内であるかの照合結果3823と、照合結果3823による認証結果3824と、を記憶する。
【0178】
《情報処理装置の処理手順》
図39は、本実施形態に係る情報処理装置3510の処理手順を示すフローチャートである。なお、図39において、図9と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。また、図39において、QRコード(登録商標)に基づく顔画像の登録はオプションである。
【0179】
情報処理装置3510は、ステップS3911において、現場情報に相当する公開可能範囲情報を取得する。情報処理装置3510は、ステップS3913において、公開可能範囲情報からQRコード(登録商標)を生成する。そして、情報処理装置3510は、ステップS3917において、QRコード(登録商標)を対象の公開可能範囲の管理者端末に送信する。情報処理装置3510は、ステップS3923において、通信端末から、公開可能範囲と申請作業者の顔画像と位置情報とを受信する。情報処理装置3510は、ステップS3925において、公開可能範囲に対応付けて、顔画像を登録する。
【0180】
情報処理装置3510は、ステップS3939において、通信端末の位置情報が公開可能範囲に含まれるか否かを判定する。通信端末の位置情報が公開可能範囲に含まれると判定された場合、情報処理装置3510は、ステップS3941において、申請作業者への情報公開許可情報を情報管理サーバ3570に通知する。一方、通信端末の位置情報が公開可能範囲に含まれないと判定された場合、情報処理装置3510は、ステップS3943において、情報公開不許可を申請元の通信端末に通知する。
【0181】
なお、本実施形態においては、情報管理サーバを別個に設けてその機密情報の公開を管理したが、機密情報をクラウドサーバとしての情報処理装置に格納して、情報処理装置内での公開管理を行ってもよい。
【0182】
本実施形態によれば、上記実施形態と同様に位置確認と顔認証とを組み合わせることで、機密性の高いデータへのアクセスを制御することができる。
【0183】
[他の実施形態]
なお、上記実施形態においては、入退場管理をする情報処理装置を様々な入退場管理を実現するクラウドサーバとしたが、個別の入退場管理をする入退場管理サーバであってもよい。また、入退場時に顔認証による入退場登録を行ったが、認証エラーや作業者が登録処理無しで入退場をする場合も起こり得る。その場合には、現場管理者による管理者端末からの閲覧に基づき、登録処理無しの強制入場処理や強制退場処理の操作により、入退場者の人数の修正を可能としてもよい。
【0184】
また、上記実施形態においては、工事現場における作業者の入退場管理を主に説明したが、本実施形態は、現場に不特定の人が集まって作業する他のシステムにも適用されて、同様の効果を奏する。また、個々の作業者が複数の作業現場を回る実施形態への適用を記載したが、かかる実施形態も、個々の人が複数の現場を回る同様の他のシステムに適用されて、同様の効果を奏する。さらに、本発明は、位置確認と顔認証とを組み合わせて、特定処理の許可/不許可を判定する他のシステムにも適用されて、同様の効果を奏するものである。
【0185】
また、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0186】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の範疇に含まれる。
【0187】
[実施形態の他の表現]
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
所定の場所に対して入場または退場を行なうユーザの顔情報を、前記場所に関連付けて登録ユーザの顔情報として登録する顔情報登録部と、
通信端末から、前記通信端末の位置情報と、前記場所に対する入場または退場を申請する申請ユーザの顔情報と、入場または退場の申請情報とを取得する情報取得部と、
前記情報取得部が前記通信端末から取得した前記申請ユーザの顔情報と、前記顔情報登録部に登録された前記登録ユーザの顔情報とを比較して、ユーザ認証を行なうユーザ認証部と、
前記ユーザ認証に成功した場合に、前記位置情報に対応する前記場所に対する前記申請ユーザの入場または退場を記録する入退場記録部と、
を備える情報処理装置。
(付記2)
前記情報取得部は、前記通信端末から時刻情報をさらに取得し、
前記入退場記録部は、前記時刻情報に基づいて前記申請ユーザの入場時刻または退場時刻を記録する付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記ユーザ認証部は、前記顔情報登録部に登録された顔情報から、前記位置情報に対応する前記場所に関連付いた顔情報を検索して、前記申請ユーザの顔情報と比較する付記1または2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記ユーザ認証部は、前記ユーザ認証の際に、さらに、前記通信端末の位置情報と前記場所の位置情報とを比較して、位置情報の認証を行う付記1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記通信端末が前記場所を取得して保持するための場所特定コードを発行する発行部をさらに備え、
前記顔情報登録部は、前記通信端末が前記場所特定コードから取得して保持した前記場所と前記通信端末が撮像した前記ユーザの顔情報とを受信して、前記場所に関連付けて前記ユーザの顔情報を登録し、
前記情報取得部は、前記場所を保持した通信端末から、前記通信端末の位置情報と前記申請ユーザの顔情報と前記申請情報とを取得する付記1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記通信端末に保持された前記場所の情報を削除するように前記通信端末に指示する指示部をさらに備える付記5に記載の情報処理装置。
(付記7)
前記指示部は、前記ユーザ認証部が前記ユーザ認証に失敗した場合に、前記通信端末に保持された前記場所の情報を削除するように前記通信端末に指示する付記6に記載の情報処理装置。
(付記8)
前記顔情報登録部は、複数のユーザの顔画像が含まれた画像から抽出された前記複数のユーザの顔情報を、前記場所に関連付けて複数の登録ユーザとして登録する付記1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記9)
前記情報取得部は、複数の申請ユーザの顔画像が含まれた画像から前記複数の申請ユーザの顔情報を抽出し、
前記ユーザ認証部は、前記複数の申請ユーザの顔情報と前記登録ユーザの顔情報とを比較して、前記複数の申請ユーザのユーザ認証を行なう付記1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記入退場記録部に記録された、前記場所に対する入場または退場の記録の閲覧要求を取得する閲覧要求取得部と、
前記場所に対する入場または退場の記録を前記閲覧要求にしたがったフォーマットで閲覧要求元に提供する情報提供部と、
をさらに備える付記1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記11)
前記入退場記録部は、前記場所に対する前記申請ユーザの入場または退場を前記場所に対する入場または退場の履歴情報として記録し、
前記入退場記録部に記録された前記履歴情報を用いて報告書を作成する報告書作成部をさらに備える付記1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記12)
所定の場所に対して入場または退場を行なうユーザの顔情報を、前記場所に関連付けて登録ユーザの顔情報として顔情報登録部に登録する顔情報登録ステップと、
通信端末から、前記通信端末の位置情報と、前記場所に対する入場または退場を申請する申請ユーザの顔情報と、入場または退場の申請情報とを取得する情報取得ステップと、
前記情報取得ステップにおいて前記通信端末から取得した前記申請ユーザの顔情報と、前記顔情報登録部に登録された前記登録ユーザの顔情報とを比較して、ユーザ認証を行なうユーザ認証ステップと、
前記ユーザ認証に成功した場合に、前記位置情報に対応する前記場所に対する前記申請ユーザの入場または退場を入退場記録部に記録する入退場記録ステップと、
を含む情報処理装置の制御方法。
(付記13)
所定の場所に対して入場または退場を行なうユーザの顔情報を、前記場所に関連付けて登録ユーザの顔情報として顔情報登録部に登録する顔情報登録ステップと、
通信端末から、前記通信端末の位置情報と、前記場所に対する入場または退場を申請する申請ユーザの顔情報と、入場または退場の申請情報とを取得する情報取得ステップと、
前記情報取得ステップにおいて前記通信端末から取得した前記申請ユーザの顔情報と、前記顔情報登録部に登録された前記登録ユーザの顔情報とを比較して、ユーザ認証を行なうユーザ認証ステップと、
前記ユーザ認証に成功した場合に、前記位置情報に対応する前記場所に対する前記申請ユーザの入場または退場を入退場記録部に記録する入退場記録ステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理装置の制御プログラム。
(付記14)
所定の場所に対する入場または退場を登録する登録ユーザの顔情報と前記場所とを関連付けて、前記場所に対する入場または退場の登録として情報処理装置に送信する登録情報送信部と、
前記場所に対する入場または退場を申請する申請ユーザの顔情報と通信端末の位置情報とを、前記場所に対する入場または退場の申請情報として前記情報処理装置に送信する申請情報送信部と、
前記登録情報送信部が送信して前記場所に関連付けてあらかじめ登録された前記登録ユーザの顔情報と、前記申請情報送信部が送信した前記申請ユーザの顔情報とを比較することによって前記情報処理装置において行なわれた認証の結果を、前記情報処理装置から取得する認証結果取得部と、
前記取得した認証の結果に基づいて、前記申請ユーザの入場または退場の申請が受け付けられたか否かを通知する通知部と、
を備える通信端末。
(付記15)
前記情報処理装置が発行した前記場所を特定する場所特定コードを取得するコード取得部と、
前記場所特定コードから前記場所を取得して保持する場所保持部と、
前記場所保持部に前記場所が保持されている場合に、前記申請情報送信部を動作可能とする動作制御部と、
前記認証結果取得部が認証に失敗した認証結果を取得した場合に、前記場所保持部に保持された前記場所を削除する場所削除部と、
をさらに備える付記14に記載の通信端末。
(付記16)
所定の場所に対する入場または退場を登録する登録ユーザの顔情報と前記場所とを関連付けて、前記場所に対する入場または退場の登録として情報処理装置に送信する登録情報送信ステップと、
前記場所に対する入場または退場を申請する申請ユーザの顔情報と通信端末の位置情報とを、前記場所に対する入場または退場の申請として前記情報処理装置に送信する申請情報送信ステップと、
前記登録情報送信ステップにおいて送信して前記場所に関連付けてあらかじめ登録された前記登録ユーザの顔情報と、前記申請情報送信ステップにおいて送信した前記申請ユーザの顔情報とを比較することによって前記情報処理装置において行なわれた認証の結果を、前記情報処理装置から取得する認証結果取得ステップと、
前記取得した認証の結果に基づいて、前記申請ユーザの入場または退場の申請が受け付けられたか否かを通知する通知ステップと、
を含む通信端末の制御方法。
(付記17)
所定の場所に対する入場または退場を登録する登録ユーザの顔情報と前記場所とを関連付けて、前記場所に対する入場または退場の登録として情報処理装置に送信する登録情報送信ステップと、
前記場所に対する入場または退場を申請する申請ユーザの顔情報と通信端末の位置情報とを、前記場所に対する入場または退場の申請として前記情報処理装置に送信する申請情報送信ステップと、
前記登録情報送信ステップにおいて送信して前記場所に関連付けてあらかじめ登録された前記登録ユーザの顔情報と、前記申請情報送信ステップにおいて送信した前記申請ユーザの顔情報とを比較することによって前記情報処理装置において行なわれた認証の結果を、前記情報処理装置から取得する認証結果取得ステップと、
前記取得した認証の結果に基づいて、前記申請ユーザの入場または退場の申請が受け付けられたか否かを通知する通知ステップと、
を含む通信端末の制御プログラム。
(付記18)
所定の場所に対して入場または退場を行なうユーザの顔情報を、前記場所に関連付けて登録ユーザの顔情報として登録する顔情報登録部と、
通信端末の位置情報と、前記通信端末により撮像された、前記場所に対する入場または退場を申請する申請ユーザの顔情報と、前記通信端末に入力された入場または退場の申請情報とを取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記申請ユーザの顔情報と、前記顔情報登録部に登録された前記登録ユーザの顔情報とを比較して、ユーザ認証を行なうユーザ認証部と、
前記ユーザ認証に成功した場合に、前記位置情報に対応する前記場所に対する前記申請ユーザの入場または退場を記録する入退場記録部と、
を備える入退場管理システム。
(付記19)
前記顔情報登録部は、発行された前記場所を特定する場所特定コードから取得された前記場所に関連付けて前記ユーザの顔情報を登録し、
前記情報取得部は、前記取得された場所が前記通信端末に保持されている場合に、前記通信端末の位置情報と前記申請ユーザの顔情報と前記申請情報とを取得し、
前記ユーザ認証部が認証に失敗した場合に、前記通信端末に保持されている前記場所を削除する場所削除部をさらに備える付記18に記載の入退場管理システム。
(付記20)
所定の場所に対して入場または退場を行なうユーザの顔情報を、前記場所に関連付けて登録ユーザの顔情報として顔情報登録部に登録する顔情報登録ステップと、
通信端末の位置情報と、前記通信端末により撮像された、前記場所に対する入場または退場を申請する申請ユーザの顔情報と、前記通信端末に入力された入場または退場の申請情報とを取得する情報取得ステップと、
前記情報取得ステップにおいて取得した前記申請ユーザの顔情報と、前記顔情報登録部に登録された前記登録ユーザの顔情報とを比較して、ユーザ認証を行なうユーザ認証ステップと、
前記ユーザ認証に成功した場合に、前記位置情報に対応する前記場所に対する前記申請ユーザの入場または退場を入退場記録部に記録する入退場記録ステップと、
を含む入退場管理システムの入退場管理方法。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19A
図19B
図20A
図20B
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39