(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191297
(43)【公開日】2022-12-27
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
H05B 33/04 20060101AFI20221220BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20221220BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20221220BHJP
H01L 51/50 20060101ALI20221220BHJP
H01L 27/32 20060101ALI20221220BHJP
H05B 33/22 20060101ALI20221220BHJP
H05B 33/02 20060101ALI20221220BHJP
G06F 3/041 20060101ALI20221220BHJP
G06F 3/044 20060101ALI20221220BHJP
【FI】
H05B33/04
G09F9/30 365
G09F9/30 309
G09F9/30 348A
G09F9/00 366A
G09F9/30 330
H05B33/14 A
H01L27/32
H05B33/22 Z
H05B33/02
G06F3/041 422
G06F3/041 430
G06F3/044 124
G06F3/044 129
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022155195
(22)【出願日】2022-09-28
(62)【分割の表示】P 2021083873の分割
【原出願日】2018-07-18
(31)【優先権主張番号】10-2017-0091017
(32)【優先日】2017-07-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リー, ジョンフン
(72)【発明者】
【氏名】リー, ジェウォン
(72)【発明者】
【氏名】キム, ソンジン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ジェヒョン
(72)【発明者】
【氏名】グォン, ヒャンミョン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】金属パターンの形成時に残膜が発生することを防止することができる表示装置を提供する。
【解決手段】画素が配置された表示領域および表示領域を囲んでパッドが配置された非表示領域を含む基板、表示領域とパッド間に配置されたダム、表示領域に配置された画素及びダムを覆う封止膜、非表示領域から封止膜上にパターン形成された第1金属パターン、第1金属パターンおよび封止膜を覆う絶縁層、および非表示領域で絶縁層上にパターン形成された第2金属パターンを含む。第1金属パターンが、ダムが形成されたダム領域に形成されず、第2金属パターンはダム領域に形成され、絶縁層を貫通するコンタクトホールを通じて第1金属パターンと接続する、表示装置。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画素が配置された表示領域、及び前記表示領域を囲んでパッドが配置された非表示領域を含む基板、
前記表示領域と前記パッドの間に配置されたダム、
前記表示領域に配置された画素及び前記ダムを覆う封止膜、
前記非表示領域において、前記封止膜上にパターン形成された第1金属パターン、
前記第1金属パターン上に形成された絶縁層、および
前記非表示領域において、前記絶縁層上にパターン形成された第2金属パターンを含み、
前記第1金属パターンが、前記ダムが形成されたダム領域に形成されず、
前記第2金属パターンは、前記ダム領域上に形成され、前記絶縁層を貫通するコンタクトホールを通じて前記第1金属パターンと接続することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記ダムが、前記表示領域を囲むように配置されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1金属パターンが、前記第2金属パターンの一部と重畳するようにパターン形成されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1及び第2金属パターンのうち少なくとも一つが、前記パッドに接続することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示領域において、前記封止膜上に第1方向に配置された第1タッチ電極、および
前記表示領域において、前記封止膜上に第2方向に配置された第2タッチ電極をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1タッチ電極と前記第2タッチ電極が、他の層に形成されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第2金属パターンが、前記第1タッチ電極と同じ層に形成され、前記第1タッチ電極から延長され前記パッドまでパターン形成されたタッチラインであることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1金属パターンが、前記第2タッチ電極と同じ層に形成され、前記第2タッチ電極と離隔配置されて前記第2金属パターンの一部と重畳するようにパターン形成された補助ラインであることを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1金属パターンが、前記表示領域と前記ダム領域との間に形成され、
前記第2金属パターンは、前記表示領域と前記ダム領域との間に形成された第1コンタクトホールを通じて前記第1金属パターンと接続することを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1金属パターンが、前記ダム領域と前記パッドの間に形成され、
前記第2金属パターンは、前記ダム領域と前記パッドの間に形成された第2コンタクトホールを通じて前記第1金属パターンと接続することを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1タッチ電極と前記第2タッチ電極が、同じ層に形成され、
前記第1タッチ電極は、第1方向に互いに離隔配置され、
前記第2タッチ電極は、第2方向に互いに接続されたことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第2金属パターンが、前記第1タッチ電極および前記第2タッチ電極と同じ層に形成され、前記第1タッチ電極の一側端に配置された第1タッチ電極から延長され、前記パッドまでパターン形成され、前記第2タッチ電極の一側端に配置された第2タッチ電極から延長され、前記パッドまでパターン形成されたタッチラインであることを特徴とする請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
隣接する第1タッチ電極を電気的に接続させるブリッジ電極をさらに含み、
前記第1金属パターンが、前記ブリッジ電極と同じ層に形成され、前記ブリッジ電極と離隔配置されて前記第2金属パターンの一部と重畳するようにパターン形成された補助ラインであることを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第1金属パターンが、前記表示領域と前記ダム領域との間に形成され、
前記第2金属パターンは、前記表示領域と前記ダム領域との間に形成された第1コンタクトホールを通じて前記第1金属パターンと接続することを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記第1金属パターンが、前記ダム領域と前記パッドの間に形成され、
前記第2金属パターンは、前記ダム領域と前記パッドの間に形成された第2コンタクトホールを通じて前記第1金属パターンと接続することを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報化社会が発展するにつれて、映像を表示するための表示装置への要求が様々な形で高まっている。これにより、最近では液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマ表示装置(PDP:Plasma Display Panel)、有機発光表示装置(OLED:Organic Light Emitting Display)などの様々な表示装置が活用されている。
【0003】
表示装置のうち、有機発光表示装置は自己発光型であって、液晶表示装置(LCD)に比べて視野角、コントラスト比などに優れていて、別個のバックライトを必要としないので軽量薄型化が可能であり、消費電力において有利であるという長所がある。また、有機発光表示装置は、直流低電圧駆動が可能であり、応答速度が速く、特に製造コストが安いという長所がある。
【0004】
しかし、有機発光表示装置は、画素それぞれに有機発光素子を含むため、有機発光素子は、外部の水分や酸素のような外的要因によって容易に劣化が起こるという欠点がある。これを防止するために、有機発光表示装置は、外部の水分や酸素が有機発光素子に浸透しないように封止膜を形成する。
【0005】
封止膜は、少なくとも一つの無機膜と少なくとも一つの有機膜を含むことにより、有機発光層および電極に酸素または水分が浸透することを防止する。ここで、少なくとも一つの有機膜は、一般的にポリマー(polymer)で構成され、液状の形態で基板上に塗布した後、硬化工程を経て形成される。このような有機膜は、硬化工程まで流動性を有しているので封止膜を形成しようとする領域の外に溢れる場合が発生することがある。これらの問題点を解決するために、最近では、有機発光素子の外郭に沿って有機膜の流れを遮断するダムを形成している。
【0006】
一方、このようにダムを形成する場合には、有機発光表示装置は、ダムによって段差が発生して蒸着する表面が平坦でなくなり、これにより、ダム上に他の層を蒸着する場合、以下のような問題点が発生する可能性を有している。
【0007】
ダム上に金属パターンを、フォトレジストパターンを利用した工程を経て形成する場合、金属パターンが除去されるべき領域の金属が適切に除去されずに残膜として残るという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、金属パターンの形成時に残膜が発生することを防止することができる表示装置を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施例に係る表示装置は、画素が配置された表示領域、および表示領域を囲んでパッドが配置された非表示領域を含む基板、表示領域とパッド間に配置されたダム、表示領域に配置された画素及びダムを覆う封止膜、非表示領域から封止膜上にパターン形成された第1金属パターン、第1金属パターンと封止膜を覆う絶縁層、および非表示領域から絶縁層上にパターン形成された第2金属パターンを含む。第1金属パターンは、ダムが形成されたダム領域に形成されず、第2金属パターンは、ダム領域上に形成され、絶縁層を貫通するコンタクトホールを通じて第1金属パターンと接続することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施例は、封止層上にタッチセンシング層を直接形成することにより、第1基板と第2基板との接合時に整列する必要がない。
【0011】
また、本発明の実施例は、第1金属パターンをダム領域に形成しないので、第1金属パターンの形成時に残膜が残ることを防止することができる。
【0012】
また、本発明の実施例は、第1金属パターン上に表示領域はもちろん、ダム領域まで覆う絶縁層を十分な厚さに形成することにより、ダムによる段差を緩和することができる。これにより、本発明の実施例は、ダム上に第2金属パターン、例えば、第1タッチラインまたは第2タッチライン形成時に残膜が残ることを防止することができる。
【0013】
また、本発明の実施例は、非表示領域に第1タッチラインまたは第2タッチラインと重畳するよう補助ラインを形成し、第1タッチラインまたは第2タッチラインを補助ラインに接続させることで、第1タッチラインまたは第2タッチラインの抵抗を減少させることができる。
【0014】
また、本発明の実施例は、補助ラインをブリッジ電極、第1タッチ電極または第2タッチ電極と同じ層に同じ物質で形成することができ、これにより、別途の追加工程なしに補助ラインを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例に係る表示装置を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施例に係る表示装置を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、
図1の表示パネルの一側を概略的に示す断面図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施例による第1基板を概略的に示す平面図である。
【
図5】
図5は、
図4の第1基板に配置されたタッチセンシング層の一例を示す平面図である。
【
図6】
図6は、
図5のI-I‘の第1実施例を示す断面図である。
【
図7】
図7は、
図5のI-I‘の第2実施例を示す断面図である。
【
図8】
図8は、
図5のI-I‘の第3実施例を示す断面図である。
【
図9】
図9は、
図5のI-I‘の第4実施例を示す断面図である。
【
図10】
図10は、
図4の第1基板に配置されたタッチセンシング層の他の例を示す平面図である。
【
図13】
図13は、本発明の他の実施例による第1基板を概略的に示す平面図である。
【
図14】
図14は、
図5のI-I‘の第1実施例でダムを複数形成した例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図と共に詳細に後述する実施例を参照すると明確になるだろう。しかし、本発明は、以下で開示する実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現されるものであり、単に本実施例は、本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本発明は、請求項の範囲によってのみ定義される。
【0017】
本発明の実施例を説明するために図で開示された形状、大きさ、比率、角度、数などは例示的なものなので、本発明は、図に示された事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指すことができる。また、本発明を説明するにおいて、関連する公知技術に対する詳細な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0018】
本明細書で言及した「備える」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合は、「~だけ」が使用されていない限り、他の部分が追加され得る。構成要素を単数で表現する場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数が含まれる場合を含む。
【0019】
構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。
【0020】
位置関係の説明である場合には、例えば、「~上に」、「~の上部に」、「~の下部に」、「~の隣に」など2つの部分の位置関係が説明されている場合は、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、二つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0021】
時間の関係に対する説明である場合には、例えば、「~の後」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的前後関係が説明されている場合は、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続していない場合も含むことができる。
【0022】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、ただ一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下に記載されている第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもある。
【0023】
「X軸方向」、「Y軸方向」および「Z軸方向」は、 互いの関係が垂直方向に成り立った幾何学的な関係だけで解釈されてはならず、本発明の構成は、機能的に作用することができる範囲内より広い方向性を有することを意味することができる。
【0024】
「少なくとも一つ」の用語は、一つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。たとえば、「第1項目、第2項目及び第3項目のうち少なくとも一つ」の意味は、第1項目、第2項目または第3項目のそれぞれのみならず、第1項目、第2項目及び第3項目の中で2つ以上から提示することができるすべての項目の組み合わせを意味する。
【0025】
本発明のいくつかの実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に様々な連動と駆動が可能であり、各実施例が互いに独立して実施可能であり、連関関係で一緒に実施することもできる。
【0026】
以下、添付した図を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明することにする。
【0027】
図1は、本発明の一実施例に係る表示装置を示す斜視図である。
図2は、本発明の一実施例に係る表示装置を示すブロック図である。
【0028】
図1及び
図2を参照すると、本発明の一実施例に係る表示装置は、表示パネル110、スキャン駆動部120、データ駆動部130、タイミングコントローラー160、ホストシステム170、タッチ駆動部180、およびタッチ座標算出部190を含む。
【0029】
本発明の実施例に係るタッチスクリーン一体型表示装置は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display、LCD)、電界放出表示装置(Field Emission Display:FED)、プラズマ表示装置(Plasma Display Panel、PDP)、有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display、OLED)、電気泳動表示装置(Electrophoresis、EPD)などの平板表示装置に具現することができる。以下の実施例では、本発明の実施例に係るタッチスクリーン一体型表示装置が有機発光表示装置に具現されたものを中心に説明するが、これに限定されないことに注意しなければならない。
【0030】
表示パネル110は、画素(P)が備えられて画像を表示する領域である表示領域を含む。表示パネル110には、データライン(D1~Dm、mは2以上の正の整数)とスキャンライン(S1~Sn、nは2以上の正の整数)が形成される。データライン(D1~Dm)は、スキャンライン(S1~Sn)と交差するように形成することができる。画素(P)は、スキャンラインとデータラインの交差構造によって定義される領域に形成され得る。
【0031】
表示パネル110の画素(P)それぞれは、データライン(D1~Dm)のいずれか一つとスキャンライン(S1~Sn)のいずれか一つに接続することができる。表示パネル110の画素(P)それぞれは、ゲート電極に印加されたデータ電圧によってドレイン・ソース間電流を調整する駆動トランジスタ(transistor)、スキャンラインのスキャン信号によってターンオンされ、データラインのデータ電圧を駆動トランジスタのゲート電極に供給するスキャントランジスタ、駆動トランジスタのドレイン・ソース間電流によって発光する有機発光ダイオード(organic light emitting diode)、及び前記駆動トランジスタのゲート電極の電圧を貯蔵するためのコンデンサ(capacitor)を含むことができる。これにより、画素(P)それぞれは、有機発光ダイオードに供給される電流によって発光することができる。
【0032】
スキャン駆動部120は、タイミングコントローラー160からスキャン制御信号(GCS)が入力する。スキャン駆動部120は、スキャン制御信号(GCS)によってスキャン信号をスキャンライン(S1~Sn)に供給する。
【0033】
スキャン駆動部120は、表示パネル110の表示領域の一側または両方の外側の非表示領域にGIP(gate driver in panel)方式で形成することができる。または、スキャン駆動部120は、駆動チップに製作して軟性フィルムに実装してTAB(tape automated bonding)方式で表示パネル110の表示領域の一側または両方の外側の非表示領域に付着することもできる。
【0034】
データ駆動部130は、タイミングコントローラー160からのデジタルビデオデータ(DATA)とデータ制御信号(DCS)が入力する。データ駆動部130は、データ制御信号(DCS)によって、デジタルビデオデータ(DATA)をアナログ正極性/負極性データ電圧に変換してデータラインに供給する。つまり、スキャン駆動部120のスキャン信号によってデータ電圧が供給される画素が選択され、選択された画素にデータ電圧が供給される。
【0035】
データ駆動部130は、
図1のように、複数のソースドライブIC131を含むことができる。複数のソースドライブIC131のそれぞれは、COF(chip on film)またはCOP(chip on plastic)方式で軟性フィルム140に実装することができる。軟性フィルム140は、異方性導電フィルム(antisotropic conducting film)を利用して、表示パネル110の非表示領域に設けられたパッド上に付着され、これにより、複数のソースドライブIC131は、パッドに接続ことができる。
【0036】
回路基板150は、軟性フィルム140に付着することができる。回路基板150は、駆動チップに具現された多数の回路を実装することができる。例えば、回路基板150には、タイミングコントローラー160を実装することができる。回路基板150は、プリント回路基板(printed circuit board)またはフレキシブルプリント回路基板(flexible printed circuit board)であり得る。
【0037】
タイミングコントローラー160は、ホストシステム170からのデジタルビデオデータ(DATA)とタイミング信号が入力する。タイミング信号は、垂直同期信号(vertical synchronization signal)、水平同期信号(horizontal synchronization signal)、データイネーブル信号(data enable signal)、ドットクロック(dot clock)などを含むことができる。垂直同期信号は、1フレーム期間を定義する信号である。水平同期信号は、表示パネル(DIS)の1水平ラインの画素にデータ電圧を供給するのに必要な1水平期間を定義する信号である。データイネーブル信号は、有効なデータが入力される期間を定義する信号である。ドットクロックは、所定の短い周期で繰り返される信号である。
【0038】
タイミングコントローラー160は、スキャン駆動部120とデータ駆動部130の動作タイミングを制御するために、タイミング信号に基づいて、データ駆動部130の動作タイミングを制御するためのデータ制御信号(DCS)とスキャン駆動部120の動作タイミングを制御するためのスキャン制御信号(GCS)を発生する。タイミングコントローラー160は、スキャン駆動部120にスキャン制御信号(GCS)を出力し、データ駆動部130にデジタルビデオデータ(DATA)とデータ制御信号(DCS)を出力する。
【0039】
ホストシステム170は、ナビゲーションシステム、セットトップボックス、DVDプレーヤー、ブルーレイプレーヤー、パーソナルコンピュータ(PC)、ホームシアターシステム、放送受信機、電話システム(Phone system)などで具現することができる。ホストシステム170は、スケーラー(scaler)を内蔵したSoC(System on chip)を含む入力映像のデジタルビデオデータ(DATA)を表示パネル110に表示するのに適した形式に変換する。ホストシステム170は、デジタルビデオデータ(DATA)とタイミング信号をタイミングコントローラー160に伝送する。
【0040】
表示パネル110には、データライン(D1~Dm)とスキャンライン(S1~Sn)に加えて、第1及び第2タッチ電極を形成することができる。第1タッチ電極は、第2タッチ電極と交差するように形成することができる。第1タッチ電極は、第1タッチライン(T1~Tj、jは2以上の正の整数)を通じて、第1タッチ駆動部181に接続することができる。第2タッチ電極は、第2タッチライン(R1~Ri、iは2以上の正の整数)を通じて第2タッチ駆動部182に接続することができる。第1タッチ電極と第2タッチ電極の交差部のそれぞれには、タッチセンサーを形成することができる。本発明の実施例では、タッチセンサーが相互容量(mutual capacitance)で具現された例を示したが、これに限定されないことに注意しなければならない。第1及び第2タッチ電極の詳細な説明は、
図5と結びつけて後述する。
【0041】
タッチ駆動部180は、第1タッチライン(T1~Tj)を通じて、第1タッチ電極に駆動パルスを供給し、第2タッチライン(R1~Ri)を通じてタッチセンサーのそれぞれの占める変化量をセンシングする。すなわち、
図2では、第1タッチライン(T1~Tj)が駆動パルスを供給するTxラインで、第2タッチライン(R1~Ri)がタッチセンサそれぞれの占める変化量をセンシングするRxラインであること中心に説明した。
【0042】
タッチ駆動部180は、第1タッチ駆動部181、第2タッチ駆動部182、およびタッチコントローラー183を含む。第1タッチ駆動部181、第2タッチ駆動部182、およびタッチコントローラー183は、一つのROIC(Read-out IC)内に集積することができる。
【0043】
第1タッチ駆動部181は、タッチコントローラー183の制御下に駆動パルスを出力する第1タッチラインを選択して、選択した第1タッチラインに駆動パルスを供給する。例えば、第1タッチ駆動部181は、第1タッチライン(T1~Tj)に順次駆動パルスを供給することができる。
【0044】
第2タッチ駆動部182は、タッチコントローラー183の制御下にタッチセンサーの占める変化量を受信する第2タッチラインを選択して、選択された第2タッチラインを通じてタッチセンサーの占める変化量を受信する。第2タッチ駆動部182は、第2タッチライン(R1~Ri)を通じて受信したタッチセンサーの占める変化量をサンプリングしてデジタルデータであるタッチローデータ(touch raw data、TRD)に変換する。
【0045】
タッチコントローラー183は、第1タッチ駆動部181で駆動パルスが出力される第1タッチラインを設定するためのTxセットアップ信号と、第2タッチ駆動部182でタッチセンサー電圧を受信する第2タッチラインを設定するためのRxセットアップ信号を発生することができる。また、タッチコントローラー183は、第1タッチ駆動部181と第2タッチ駆動部182の動作タイミングを制御するためのタイミング制御信号を発生する。
【0046】
タッチ座標算出部190は、タッチ駆動部180からのタッチローデータ(TRD)を入力する。タッチ座標算出部190は、タッチ座標の算出方法によって、タッチ座標を算出し、タッチ座標の情報を含むタッチ座標データ(HIDxy)をホストシステム170に出力する。
【0047】
タッチ座標算出部190は、MCU(Micro Controller Unit、MCU)に具現することができる。ホストシステム170は、タッチ座標算出部190から入力されるタッチ座標データ(HIDxy)を分析して、使用者によってタッチが発生した座標と連携したアプリケーション(application program)を実行する。ホストシステム170は、実行されたアプリケーションによって、デジタルビデオデータ(DATA)とタイミング信号をタイミングコントローラー160に伝送する。
【0048】
タッチ駆動部180は、ソースドライブIC131に含まれるか、または別個の駆動チップに製作して回路基板150上に実装することができる。また、タッチ座標算出部190は、駆動チップに製作して回路基板150上に実装することができる。
【0049】
図3は
図1の表示パネルの一側を概略的に示す断面図である。
【0050】
図3を参照すると、表示パネル110は、第1基板111、第2基板112、第1基板111及び第2基板112の間に配置された薄膜トランジスタ層10、有機発光素子層20、封止層30、およびタッチセンシング層40を含むことができる。
【0051】
第1基板111は、プラスチックフィルムまたはガラス基板であり得る。
【0052】
第1基板111上には、薄膜トランジスタ層10が形成される。薄膜トランジスタ層10は、スキャンライン、データライン、及び薄膜トランジスタを含むことができる。薄膜トランジスタの各々は、ゲート電極、半導体層、ソースおよびドレイン電極を含む。スキャン駆動部がGIP(gate driver in panel)方式で形成される場合には、スキャン駆動部は、薄膜トランジスタ層10と一緒に形成することができる。
【0053】
薄膜トランジスタ層10上には、有機発光素子層20が形成される。有機発光素子層20は、第1電極、有機発光層、第2電極、およびバンクを含む。有機発光層の各々は、正孔輸送層(hole transporting layer)、発光層(organic light emitting layer)、および電子輸送層(electron transporting layer)を含むことができる。この場合、第1電極と第2電極に電圧が印加されると正孔と電子がそれぞれ正孔輸送層と電子輸送層を通じて発光層に移動し、発光層で互いに結合して発光することになる。有機発光素子層20が形成された領域には、画素が設けられるので、有機発光素子層20が形成された領域は、表示領域と定義することができる。表示領域の周辺領域は、非表示領域として定義することができる。
【0054】
有機発光素子層20上には、封止層30が形成される。封止層30は、有機発光素子層20に酸素または水分が浸透することを防止する役割をする。封止層30は、少なくとも一つの無機膜を含むことができる。
【0055】
封止層30上には、タッチセンシング層40が形成される。タッチセンシング層40は、使用者のタッチをセンシングするための第1及び第2タッチ電極を含み、第1タッチ電極を電気的に接続したり、第2タッチ電極を電気的に接続するブリッジ電極を含むことができる。
【0056】
以下では、
図4~
図6を参照して本発明の第1実施例に係る封止層30およびタッチセンシング層40に対して、より詳細に説明する。
【0057】
第1実施例
図4は、本発明の一実施例による第1基板を概略的に示す平面図であり、
図5は、
図4の第1基板に配置されるタッチセンシング層の一例を示す平面図である。
図6は
図5のI-I’の第1実施例を示す断面図である。
【0058】
図4~
図6を参照すると、第1基板111は、表示領域(DA)と非表示領域(NDA)に区分され、非表示領域(NDA)には、パッド(PAD)が形成されるパッド領域(PA)およびダム(DAM)を形成することができる。
【0059】
第1基板111の表示領域(DA)には、薄膜トランジスタ層10および有機発光素子層20が形成される。
【0060】
薄膜トランジスタ層10は、薄膜トランジスタ210、ゲート絶縁膜220、層間絶縁膜230、保護膜240および平坦化膜250を含む。
【0061】
第1基板111の一面上には、バッファ膜(未図示)が形成される。バッファ膜(未図示)は、透湿に脆弱な第1基板111を通じて浸透する水分から薄膜トランジスタ210と、有機発光素子260を保護するために、第1基板111の一面上に形成される。第1基板111の一面は、第2基板112と向き合う面であり得る。バッファ膜(未図示)は、交互に積層された複数の無機膜からなり得る。たとえば、バッファ膜(未図示)は、シリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx)、SiON中の一つ以上の無機膜が交互に積層した多重膜で形成することができる。バッファ膜(未図示)は、省略することができる。
【0062】
バッファ膜(未図示)上には、薄膜トランジスタ210が形成される。薄膜トランジスタ210は、アクティブ層211、ゲート電極212は、ソース電極213およびドレイン電極214を含む。
図6には、薄膜トランジスタ210が、ゲート電極212がアクティブ層211の上部に位置する上部ゲート(トップゲート、top gate)方式で形成された例を示したが、これに限定されないことに注意しなければならない。つまり、薄膜トランジスタ210は、ゲート電極212がアクティブ層211の下部に位置する下部ゲート(ボトムゲート、bottom gate)方式またはゲート電極212がアクティブ層211の上部と下部の両方に位置するダブルゲート(double gate)方式で形成することができる。
【0063】
バッファ膜(未図示)上には、アクティブ層211が形成される。アクティブ層211は、シリコン系半導体物質または酸化物系半導体物質で形成することができる。バッファ膜(未図示)とアクティブ層211との間には、アクティブ層211に入射する外部光を遮断するための遮光層を形成することができる。
【0064】
アクティブ層211上には、ゲート絶縁膜220を形成することができる。ゲート絶縁膜220は無機膜、例えばシリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx)、またはそれらの多重膜で形成することができる。
【0065】
ゲート絶縁膜220上には、ゲート電極212とゲートラインを形成することができる。ゲート電極212とゲートラインは、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタニウム(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、銅(Cu)のいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層で形成することができる。
【0066】
ゲート電極212とゲートライン上には、層間絶縁膜230を形成することができる。層間絶縁膜230は、無機膜、例えばシリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx)、またはそれらの多重膜で形成することができる。
【0067】
層間絶縁膜230上には、ソース電極213、ドレイン電極214、およびデータラインを形成することができる。ソース電極213とドレイン電極214のそれぞれは、ゲート絶縁膜220と層間絶縁膜230を貫通するコンタクトホールを通じて、アクティブ層211に接続することができる。ソース電極213、ドレイン電極214、およびデータラインは、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタニウム(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)と銅(Cu)のいずれか、またはこれらの合金からなる単一層または多重層で形成することができる。
【0068】
ソース電極213、ドレイン電極214、およびデータライン上には、薄膜トランジスタ210を絶縁するための保護膜240を形成することができる。保護膜240は、無機膜、例えばシリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx)、またはそれらの多重膜で形成することができる。
【0069】
保護膜240上には、薄膜トランジスタ210による段差を平坦にするための平坦化膜250を形成することができる。平坦化膜250は、アクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)、ポリイミド樹脂(polyimide resin)などの有機膜で形成することができる。
【0070】
薄膜トランジスタ層10上には、有機発光素子層20が形成される。有機発光素子層20は、有機発光素子260とバンク270を含む。
【0071】
有機発光素子260とバンク270は、平坦化膜250上に形成される。有機発光素子は、第1電極261、有機発光層262、及び第2電極263を含む。第1電極261はアノード電極であり、第2電極263はカソード電極であり得る。
【0072】
第1電極261は、平坦化膜250上に形成することができる。第1電極261は、保護膜240と平坦化膜250を貫通するコンタクトホールを通じて薄膜トランジスタ210のソース電極213に接続する。第1電極261は、アルミニウムとチタンの積層構造(Ti/Al/Ti)、アルミニウムとITOの積層構造(ITO/Al・ITO)、APC合金、およびAPC合金とITOの積層構造(ITO/APC/ITO)のような反射率の高い金属材料で形成することができる。APC合金は、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、および銅(Cu)の合金である。
【0073】
バンク270は、画素(P)を区画するために平坦化膜250上で第1電極261の端を覆うように形成することができる。つまり、バンク270は、画素(P)を定義する画素定義膜としての役割をする。バンク270は、アクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)、ポリイミド樹脂(polyimide resin)などの有機膜で形成することができる。
【0074】
第1電極261とバンク270上には、有機発光層262が形成される。有機発光層262は、正孔輸送層(hole transporting layer)、少なくとも一つの発光層(light emitting layer)、および電子輸送層(electron transporting layer)を含むことができる。この場合、第1電極261と第2電極263に電圧が印加されると正孔と電子がそれぞれ正孔輸送層と電子輸送層を通じて発光層に移動するようになり、発光層で互いに結合して発光することになる。
【0075】
有機発光層262は、白色光を発光する白色発光層からなり得る。この場合、第1電極261とバンク270を覆うように形成することができる。この場合、第2基板112上にはカラーフィルタ(未図示)を形成することができる。
【0076】
または、有機発光層262は、赤色光を発光する赤色発光層、緑色光を発光する緑色発光層、または青色光を発光する青色発光層からなり得る。この場合、有機発光層262は、第1電極261に対応する領域に形成することができ、第2基板112上にはカラーフィルタが形成されないことがあり得る。
【0077】
第2電極263は、有機発光層262上に形成される。有機発光表示装置が上部発光(top emission)構造で形成される場合、第2電極263は、光を透過させることができるITO、IZOのような透明な金属物質(TCO、Transparent Conductive Material)、またはマグネシウム(Mg)、銀(Ag)、またはマグネシウム(Mg)と銀(Ag)の合金のような半透過金属物質(Semi-transmissive Conductive Material)で形成することができる。第2電極263上にはキャップピング層(capping layer)を形成することができる。
【0078】
有機発光素子層20上には、封止層30が第1基板111の表示領域(DA)はもちろん、非表示領域(NDA)まで形成される。封止層30は、封止膜280およびダム(DAM)を含む。
【0079】
封止膜280は、有機発光層262と第2電極263に酸素または水分が浸透することを防止する役割をする。このため、封止膜280は、少なくとも一つの無機膜と、少なくとも一つの有機膜を含むことができる。例えば、封止膜280は、第1無機膜281、有機膜282、及び第2無機膜283を含むことができる。
【0080】
第2電極263上には、第1無機膜281を配置することができる。第1無機膜281は、第2電極263を覆うように形成することができる。第1無機膜281上には、有機膜282を配置することができる。有機膜282は、異物(particles)が第1無機膜281を突破し、有機発光層262と第2電極263に投入されることを防止するために十分な厚さで形成することができる。有機膜282上には、第2無機膜283を配置することができる。第2無機膜283は、有機膜282を覆うように形成することができる。
【0081】
第1無機膜281および第2無機膜283のそれぞれは、シリコン窒化物、窒化アルミニウム、ジルコニウム窒化物、チタン窒化物、ハフニウム窒化物、タンタル窒化物、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、または酸化チタンで形成することができる。有機膜282は、アクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)またはポリイミド樹脂(polyimide resin)で形成することができる。
【0082】
ダム(DAM)は、非表示領域(NDA)に配置されて封止膜280を構成する有機膜282の流れを遮断する。より詳細には、ダム(DAM)は表示領域(DA)の外郭を取り囲むように形成され封止膜280を構成する有機膜282の流れを遮断することができる。また、ダム(DAM)は表示領域(DA)とパッド領域(PA)の間に配置されて封止膜280を構成する有機膜282がパッド領域(PA)を侵犯しないように、有機膜282の流れを遮断することができる。これにより、ダム(DAM)は、有機膜282が表示装置の外部に露出したりパッド領域(PA)を侵犯することを防止することができる。
【0083】
このようなダム(DAM)は、画素(P)の平坦化膜250またはバンク270と同時に形成することができ、平坦化膜250またはバンク270と同じ物質からなり得る。このような場合、ダム(DAM)は、アクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)、ポリイミド樹脂(polyimide resin)などの有機物質で形成することができる。
【0084】
一方、
図6では、ダム(DAM)が第1無機膜281によって覆われないように示しているが、これに限定されない。第1無機膜281は、表示領域(DA)を覆うならダム(DAM)を覆うように形成することもできる。
【0085】
封止層30上には、タッチセンシング層40が形成される。タッチセンシング層40は、第1タッチ電極(TE)、第2タッチ電極(RE)、ブリッジ電極(BE)、第1金属パターン、第2金属パターン、絶縁層310およびパッシベーション膜320を含む。
【0086】
封止層30上には、バッファ層(未図示)が形成される。バッファ層(未図示)は、表示領域(DA)および非表示領域(NDA)でパッド(PAD)が露出するように形成される。バッファ層(未図示)は、ダム(DAM)を覆うように形成される。このようなバッファ層(未図示)は、省略することもできる。
【0087】
バッファ層上には、ブリッジ電極(BE)及び第1金属パターンが形成される。ブリッジ電極(BE)は表示領域(DA)に形成され、絶縁層310上に形成される第1タッチ電極(TE)を電気的に接続させる。第1タッチ電極(TE)と第2タッチ電極(RE)が、それらの交差領域で互いに短絡することを防止するために、第1方向(Y軸方向)に互いに隣接した第1タッチ電極(TE)はブリッジ電極(BE)を通じて電気的に接続することができる。ブリッジ電極(BE)は、第1及び第2タッチ電極(TE、RE)と互いに異なる層に配置され、第1コンタクトホール(CH1)を通じて互いに隣接した第1タッチ電極(TE)に接続することができる。ブリッジ電極(BE)は、第2タッチ電極(RE)と交差することができる。
【0088】
ここで、第1コンタクトホール(CH1)は絶縁層310を貫通して形成することができる。ブリッジ電極(BE)は、絶縁層310の下に配置されて2つの第1コンタクトホール(CH1)によって露出する。そして、ブリッジ電極(Be)は、隣接する2つの第1タッチ電極(TE)と接続する。
【0089】
第1金属パターンは、非表示領域(NDA)に形成され、ブリッジ電極(BE)と同じ層に形成される。第1金属パターンは、ブリッジ電極(BE)のうち一側端に配置されたブリッジ電極(BE)と離隔配置される。第1金属パターンは、ダム領域に形成されないことを特徴とする。ダム領域には、ダム(DAM)が形成されているので、ダム(DAM)による段差がある。第1金属パターンをダム領域まで形成するとダム(DAM)による段差により製造工程時に残膜が発生し得、これにより、電気的に絶縁されなければならない金属パターンが互いに接続し得る。このような問題が発生することを防止するために、本願発明は、第1金属パターンをダム領域に形成しないことを特徴とする。
【0090】
第1金属パターンは、第1タッチライン(TL)または第2タッチライン(RL)と接続され、第1タッチライン(TL)または第2タッチライン(RL)の抵抗を減少させるための補助ライン(AL)であり得る。補助ライン(AL)は、表示領域(DA)とダム(DAM)が形成されたダム領域の間にパターン形成された第1補助ライン(AL1)を含むことができる。また、補助ライン(AL)は、ダム領域とパッド領域(PA)の間はもちろん、パッド領域(PA)までパターン形成された第2補助ライン(AL2)を含むことができる。第2補助ライン(AL2)は、パッド領域(PA)でパッド(PAD)と接続してパッド(PAD)を通じて第1タッチ駆動部181または第2タッチ駆動部182に接続することができる。一方、ダム領域を挟んで、第1補助ライン(AL1)と第2補助ライン(AL2)が形成されているので、第1補助ライン(AL1)と第2補助ライン(AL2)は物理的に分離されている。
【0091】
ブリッジ電極(BE)及び第1金属パターン上には、絶縁層310が形成される。絶縁層310は、ブリッジ電極(BE)の上に配置されてブリッジ電極(BE)と第2タッチ電極(RE)を絶縁させることができる。絶縁層310は、ブリッジ電極(BE)間に配置されてブリッジ電極(BE)を互いに絶縁させることができる。
【0092】
絶縁層310は、表示領域(DA)だけでなく、非表示領域(NDA)まで形成される。特に、絶縁層310は、ダム領域を覆うように形成されダム(DAM)による段差を減少させる。絶縁層310は、第2金属パターンが製造工程時の段差により残膜が発生しないように十分な厚さを有するように形成する。絶縁層310は、ダム(DAM)の高さの1/2よりも厚い厚さを有することが好ましい。
【0093】
絶縁層310上には、第1タッチ電極(TE)、第2タッチ電極(RE)及び第2金属パターンが形成される。第1タッチ電極(TE)及び第2タッチ電極(RE)が表示領域(DA)に形成される。第1タッチ電極(TE)は、第1方向(Y軸方向)に配置されて互いに接続され、第2タッチ電極(RE)は、第2方向(X軸方向)に配置されて互いに接続される。第1方向(Y軸方向)は、スキャンライン(S1~Sn)と平行な方向であり、第2方向(X軸方向)は、データライン(D1~Dm)と平行な方向であり得る。または、第1方向(Y軸方向)は、データライン(D1~Dm)と平行な方向であり、第2方向(X軸方向)は、スキャンライン(S1~Sn)と平行な方向であり得る。
【0094】
第1方向(Y軸方向)に接続された第1タッチ電極(TE)のそれぞれは、第2方向(X軸方向)に隣接する第1タッチ電極(TE)と電気的に絶縁される。第2方向(X軸方向)に接続された第2タッチ電極(RE)のそれぞれは、第1方向(Y軸方向)に隣接する第2タッチ電極(RE)と電気的に絶縁される。
【0095】
これにより、第1タッチ電極(TE)と第2タッチ電極(RE)の交差領域には、タッチセンサーに該当する相互容量(mutual capacitance)が形成され得る。
【0096】
第2金属パターンは、非表示領域(NDA)に形成され、第1金属パターンと重畳してパターン形成される。第2金属パターンは、第1金属パターンとは異なり、ダム領域にも形成することができる。
【0097】
第2金属パターンは、第1方向(Y軸方向)に互いに接続された第1タッチ電極(TE)の一側端に配置された第1タッチ電極(TE)から延長されてパッド領域(PA)までパターン形成された第1タッチライン(TL)であり得る。第1タッチライン(TL)は、パッド領域(PA)でパッド(PAD)と接続してパッド(PAD)を通じて第1タッチ駆動部181に接続することができる。したがって、第1方向(Y軸方向)に互いに接続した第1タッチ電極(TE)は、第1タッチライン(TL)を通じて第1タッチ駆動部181から駆動パルスを入力することができる。
【0098】
このような第1タッチライン(TL)は、補助ライン(AL)と重畳して形成される。第1タッチライン(TL)は、第2コンタクトホール(CH2)を通じて第1補助ライン(AL1)と接続することができる。第2コンタクトホール(CH2)は、絶縁層310を貫通して形成することができる。第1タッチライン(TL)は、絶縁層310に配置され、第1補助ライン(AL1)を露出させる第2コンタクトホール(CH2)を通じて第1補助ライン(AL1)と接続する。また、第1タッチライン(TL)は、第3コンタクトホール(CH3)を通じて第2補助ライン(AL2)と接続することができる。第3コンタクトホール(CH3)は、絶縁層310を貫通して形成することができる。第1タッチライン(TL)は、絶縁層310に配置されて第2補助ライン(AL2)を露出させる第3コンタクトホール(CH3)を通じて第2補助ライン(AL2)と接続する。
【0099】
図に具体的に示していないが、第2金属パターンは、第2方向(X軸方向)に互いに接続した第2タッチ電極(RE)のうち一側端に配置された第2タッチ電極(RE)から延長してパッド領域(PA)までパターン形成された第2タッチライン(RL)であり得る。第2タッチライン(RL)は、パッド領域(PA)でパッド(PAD)と接続してパッド(PAD)を通じて第2タッチ駆動部182に接続することができる。したがって、第2タッチ駆動部182は、第2方向(X軸方向)に互いに接続された第2タッチ電極(RE)のタッチセンサーの占める変化量を入力することができる。
【0100】
このような第2タッチライン(RL)は、補助ライン(AL)と重畳して形成される。第2タッチライン(RL)は、第2コンタクトホール(CH2)を通じて第1補助ライン(AL1)と接続することができる。第2コンタクトホール(CH2)は、絶縁層310を貫通して形成することができる。第2タッチライン(RL)は、絶縁層310に配置され、第1補助ライン(AL1)を露出させる第2コンタクトホール(CH2)を通じて第1補助ライン(AL1)と接続する。また、第2タッチライン(RL)は、第3コンタクトホール(CH3)を通じて第2補助ライン(AL2)と接続することができる。第3コンタクトホール(CH3)は、絶縁層310を貫通して形成することができる。第2タッチライン(RL)は、絶縁層310に配置されて第2補助ライン(AL2)を露出させる第3コンタクトホール(CH3)を通じて第2補助ライン(AL2)と接続する。
【0101】
絶縁膜310、第1タッチ電極(TE)及び第2タッチ電極(RE)上には、パッシベーション膜320が形成される。パッシベーション膜320は、外部の有害な環境を遮断して、表示装置の特性の安定化を維持する。
【0102】
本発明の実施例は、封止層30上にタッチセンシング層40を直接形成することにより、第1基板111と第2基板112との接合時に整列する必要がない。
【0103】
本願発明は、上述したように表示領域(DA)はもちろん、ダム領域まで覆う絶縁層310を十分な厚さで形成することにより、ダム(DAM)による段差を緩和する。これにより、本願発明は、ダム(DAM)上に形成される第2金属パターン、例えば、第1タッチライン(TL)または第2タッチライン(RL)の形成時に残膜が残ることを防止することができる。
【0104】
また、本願発明は、第1タッチライン(TL)または第2タッチライン(RL)と重畳するよう補助ライン(AL)を形成し、第1タッチライン(TL)または第2タッチライン(RL)を補助ライン(AL)に接続させることで、第1タッチライン(TL)または第2タッチライン(RL)の抵抗を減少させることができる。
【0105】
また、本願発明は、補助ライン(AL)をブリッジ電極(BE)と同じ層に同じ物質で形成することができ、これにより、別途の追加工程なしに補助ライン(AL)を形成することができる。
【0106】
また、本願発明は、補助ライン(AL)をダム領域に形成せず、第2コンタクトホール(CH2)および第3コンタクトホール(CH3)を通じて第1タッチライン(TL)または第2タッチライン(RL)と接続させることで補助ライン(AL)の形成時に残膜が残ることを防止することができる。
【0107】
第2実施例
図7は、
図5のI-I‘の第2実施例を示す断面図である。
【0108】
図7に示した表示装置は、補助ライン(AL)が第1補助ライン(AL1)だけを含むという点で、
図6に示した表示装置と違いがある。以下では、
図6と同じ構成の具体的な内容は省略するようにする。
【0109】
図7を参照すると、第1基板111は、表示領域(DA)と非表示領域(NDA)に区分され、非表示領域(NDA)には、パッド(PAD)が形成されるパッド領域(PA)およびダム(DAM)を形成することができる。
【0110】
第1基板(11)の表示領域(DA)には、薄膜トランジスタ層10および、有機発光素子層20が形成される。
【0111】
薄膜トランジスタ層10は、薄膜トランジスタ210、ゲート絶縁膜220、層間絶縁膜230、保護膜240および平坦化膜250を含む。
【0112】
薄膜トランジスタ層10上には、有機発光素子層20が形成される。有機発光素子層20は、有機発光素子260とバンク270を含む。
【0113】
有機発光素子層20上には、封止層30が第1基板111の表示領域(DA)はもちろん、非表示領域(NDA)まで形成される。封止層30は、封止膜280およびダム(DAM)を含む。
【0114】
封止層30上には、タッチセンシング層40が形成される。タッチセンシング層40は、第1タッチ電極(TE)、第2タッチ電極(RE)、ブリッジ電極(BE)、第1金属パターン、第2金属パターン、絶縁層310およびパッシベーション膜320を含む。
【0115】
封止層30上には、バッファ層が形成される。バッファ層は、表示領域(DA)および非表示領域(NDA)でパッド(PAD)が露出するように形成される。バッファ層は、ダム(DAM)を覆うように形成される。このようなバッファ層は省略することもできる。
【0116】
バッファ層上には、ブリッジ電極(BE)及び第1金属パターンが形成される。ブリッジ電極(BE)は表示領域(DA)に形成され、絶縁層310上に形成される第1タッチ電極(TE)を電気的に接続させる。第1タッチ電極(TE)と第2タッチ電極(RE)が、それらの交差領域で互いに短絡することを防止するために、第1方向(Y軸方向)に互いに隣接した第1タッチ電極(TE)は、ブリッジ電極(BE)を通じて電気的に接続することができる。ブリッジ電極(BE)は、第1及び第2タッチ電極(TE、RE)と互いに異なる層に配置され、第1コンタクトホール(CH1)を通じて互いに隣接した第1タッチ電極(TE)に接続することができる。ブリッジ電極(BE)は、第2タッチ電極(RE)と交差することができる。
【0117】
第1金属パターンは、非表示領域(NDA)に形成され、ブリッジ電極(BE)と同じ層に形成される。第1金属パターンは、ブリッジ電極(BE)のうち一側端に配置されたブリッジ電極(BE)と離隔配置される。第1金属パターンは、ダム領域に形成しないことを特徴とする。ダム領域には、ダム(DAM)が形成されているので、ダム(DAM)による段差がある。第1金属パターンをダム領域まで形成するとダム(DAM)による段差により製造工程時に残膜が発生し得、これにより、電気的に絶縁されなければならない金属パターンが互いに接続し得る。このような問題が発生することを防止するために、本願発明は、第1金属パターンをダム領域に形成しないことを特徴とする。
【0118】
第1金属パターンは、第1タッチライン(TL)または第2タッチライン(RL)と接続され、第1タッチライン(TL)または第2タッチライン(RL)の抵抗を減少させるための補助ライン(AL)であり得る。補助ライン(AL)は、表示領域(DA)とダム(DAM)が形成されたダム領域の間にパターン形成された第1補助ライン(AL1)を含むことができる。
【0119】
ブリッジ電極(BE)及び第1金属パターン上には、絶縁層310が形成される。絶縁層310は、ブリッジ電極(BE)の上に配置されてブリッジ電極(BE)と第2タッチ電極(RE)を絶縁させることができる。絶縁層310は、ブリッジ電極(BE)間に配置されブリッジ電極(BE)を互いに絶縁させることができる。
【0120】
絶縁層310は、表示領域(DA)だけでなく、非表示領域(NDA)まで形成される。特に、絶縁層310は、ダム領域を覆うように形成されダム(DAM)による段差を減少させる。絶縁層310は、第2金属パターンが製造工程時に段差により残膜が発生しないように十分な厚さを有するように形成する。絶縁層310は、ダム(DAM)の高さの1/2よりも厚い厚さを有することが好ましい。
【0121】
絶縁層310上には、第1タッチ電極(TE)、第2タッチ電極(RE)及び第2金属パターンが形成される。第1タッチ電極(TE)及び第2タッチ電極(RE)が表示領域(DA)に形成される。第1タッチ電極(TE)は、第1方向(Y軸方向)に配置されて相互に接続され、第2タッチ電極(RE)は、第2方向(X軸方向)に配置されて相互に接続される。第1方向(Y軸方向)は、スキャンライン(S1~Sn)と平行な方向であり、第2方向(X軸方向)は、データライン(D1~Dm)と平行な方向であり得る。または、第1方向(Y軸方向)は、データライン(D1~Dm)と平行な方向であり、第2方向(X軸方向)は、スキャンライン(S1~Sn)と平行な方向であり得る。
【0122】
第1方向(Y軸方向)に接続された第1タッチ電極(TE)のそれぞれは、第2方向(X軸方向)に隣接する第1タッチ電極(TE)と電気的に絶縁される。第2方向(X軸方向)に接続された第2タッチ電極(RE)のそれぞれは、第1方向(Y軸方向)に隣接する第2タッチ電極(RE)と電気的に絶縁される。
【0123】
これにより、第1タッチ電極(TE)と第2タッチ電極(RE)の交差領域には、タッチセンサーに該当する相互容量(mutual capacitance)が形成され得る。
【0124】
第2金属パターンは、非表示領域(NDA)に形成され、第1金属パターンと重畳してパターン形成される。
【0125】
第2金属パターンは、第1方向(Y軸方向)に互いに接続された第1タッチ電極(TE)の一側端に配置された第1タッチ電極(TE)から延長され、パッド領域(PA)までパターン形成された第1タッチライン(TL)であり得る。第1タッチライン(TL)は、パッド領域(PA)でパッド(PAD)と接続してパッド(PAD)を通じて第1タッチ駆動部181に接続することができる。したがって、第1方向(Y軸方向)に互いに接続された第1タッチ電極(TE)は、第1タッチライン(TL)を通じて第1タッチ駆動部181から駆動パルスを入力することができる。
【0126】
このような第1タッチライン(TL)は、補助ライン(AL)と重畳して形成される。第1タッチライン(TL)は、第2コンタクトホール(CH2)を通じて第1補助ライン(AL1)と接続することができる。第2コンタクトホール(CH2)は、絶縁層310を貫通して形成することができる。第1タッチライン(TL)は、絶縁層310に配置されて、第1補助ライン(AL1)を露出させる第2コンタクトホール(CH2)を通じて第1補助ライン(AL1)と接続する。
【0127】
図に具体的に示していないが、第2金属パターンは、第2方向(X軸方向)に互いに接続された第2タッチ電極(RE)の一側端に配置された第2タッチ電極(RE)から延長されてパッド領域(PA)までパターン形成された第2タッチライン(RL)であり得る。第2タッチライン(RL)は、パッド領域(PA)でパッド(PAD)と接続してパッド(PAD)を通じて第2タッチ駆動部182に接続することができる。したがって、第2タッチ駆動部182は、第2方向(X軸方向)に互いに接続した第2タッチ電極(RE)のタッチセンサーの占める変化量を入力することができる。
【0128】
このような第2タッチライン(RL)は、補助ライン(AL)と重畳して形成される。第2タッチライン(RL)は、第2コンタクトホール(CH2)を通じて第1補助ライン(AL1)と接続することができる。第2コンタクトホール(CH2)は、絶縁層310を貫通して形成することができる。第2タッチライン(RL)は、絶縁層310に配置されて第1補助ライン(AL1)を露出させる第2コンタクトホール(CH2)を通じて第1補助ライン(AL1)と接続する。
【0129】
絶縁膜310、第1タッチ電極(TE)及び第2タッチ電極(RE)上には、パッシベーション膜320が形成される。パッシベーション膜320は、外部の有害な環境を遮断して、表示装置の特性の安定化を維持する。
【0130】
第3実施例
図8は、
図5のI-I‘の第3実施例を示す断面図である。
【0131】
図8に示した表示装置は、補助ライン(AL)が第2補助ライン(AL2)だけを含むという点で、
図6に示した表示装置と違いがある。以下では、
図6と同じ構成の具体的な内容は省略する。
【0132】
図8を参照すると、第1基板111は、表示領域(DA)と非表示領域(NDA)に区分され、非表示領域(NDA)には、パッド(PAD)が形成されるパッド領域(PA)およびダム(DAM)を形成することができる。
【0133】
第1基板(11)の表示領域(DA)には、薄膜トランジスタ層10および有機発光素子層20が形成される。
【0134】
薄膜トランジスタ層10は、薄膜トランジスタ210、ゲート絶縁膜220、層間絶縁膜230、保護膜240および平坦化膜250を含む。
【0135】
薄膜トランジスタ層10上には、有機発光素子層20が形成される。有機発光素子層20は、有機発光素子260とバンク270を含む。
【0136】
有機発光素子層20上には、封止層30が第1基板111の表示領域(DA)はもちろん、非表示領域(NDA)まで形成される。封止層30は、封止膜280およびダム(DAM)を含む。
【0137】
封止層30上には、タッチセンシング層40が形成される。タッチセンシング層40は、第1タッチ電極(TE)、第2タッチ電極(RE)、ブリッジ電極(BE)、第1金属パターン、第2金属パターン、絶縁層310およびパッシベーション膜320を含む。
【0138】
封止層30上には、バッファ層が形成される。バッファ層は、表示領域(DA)および非表示領域(NDA)でパッド(PAD)が露出するように形成される。バッファ層は、ダム(DAM)を覆うように形成される。このようなバッファ層は省略することもできる。
【0139】
バッファ層上には、ブリッジ電極(BE)及び第1金属パターンが形成される。ブリッジ電極(BE)は表示領域(DA)に形成され、絶縁層310上に形成される第1タッチ電極(TE)を電気的に接続させる。第1タッチ電極(TE)と第2タッチ電極(RE)が、それらの交差領域で互いに短絡することを防止するために、第1方向(Y軸方向)に互いに隣接した第1タッチ電極(TE)はブリッジ電極(BE)を通じて電気的に接続することができる。ブリッジ電極(BE)は、第1及び第2タッチ電極(TE、RE)と互いに異なる層に配置され、第1コンタクトホール(CH1)を通じて互いに隣接した第1タッチ電極(TE)に接続することができる。ブリッジ電極(BE)は、第2タッチ電極(RE)と交差することができる。
【0140】
第1金属パターンは、非表示領域(NDA)に形成され、ブリッジ電極(BE)と同じ層に形成される。第1金属パターンは、ブリッジ電極(BE)の一側端に配置されたブリッジ電極(BE)と離隔配置される。第1金属パターンは、ダム領域に形成しないことを特徴とする。ダム領域には、ダム(DAM)が形成されているので、ダム(DAM)による段差がある。第1金属パターンをダム領域まで形成するとダム(DAM)による段差により製造工程時に残膜が発生し得、これにより、電気的に絶縁されなければならない金属パターンが互いに接続し得る。この問題が発生することを防止するために、本願発明は、第1金属パターンをダム領域に形成しないことを特徴とする。
【0141】
第1金属パターンは、第1タッチライン(TL)または第2タッチライン(RL)と接続され、第1タッチライン(TL)または第2タッチライン(RL)の抵抗を減少させるための補助ライン(AL)であり得る。補助ライン(AL)は、ダム領域とパッド領域(PA)間はもちろん、パッド領域(PA)までパターン形成された第2補助ライン(AL2)を含むことができる。第2補助ライン(AL2)は、パッド領域(PA)でパッド(PAD)と接続してパッド(PAD)を通じて第1タッチ駆動部181または第2タッチ駆動部182に接続することができる。
【0142】
図8は、第2補助ライン(AL2)がパッド領域(PA)までパターン形成されたことを示しているが、これに限定されない。第2補助ライン(AL2)はダム領域とパッド領域(PA)間にのみに形成されてパッド領域(PA)に形成されないこともある。
【0143】
ブリッジ電極(BE)及び第1金属パターン上には、絶縁層310が形成される。絶縁層310は、ブリッジ電極(BE)上に配置されてブリッジ電極(BE)と第2タッチ電極(RE)を絶縁させることができる。絶縁層310は、ブリッジ電極(BE)間に配置されてブリッジ電極(BE)を互いに絶縁させることができる。
【0144】
絶縁層310は、表示領域(DA)だけでなく、非表示領域(NDA)まで形成される。特に、絶縁層310は、ダム領域を覆うように形成されダム(DAM)による段差を減少させる。絶縁層310は、第2金属パターンが製造工程時に段差により残膜が発生しないように十分な厚さを有するように形成する。絶縁層310は、ダム(DAM)の高さの1/2よりも大きい厚さを有することが好ましい。
【0145】
絶縁層310上には、第1タッチ電極(TE)、第2タッチ電極(RE)及び第2金属パターンが形成される。第1タッチ電極(TE)及び第2タッチ電極(RE)が表示領域(DA)に形成される。第1タッチ電極(TE)は、第1方向(Y軸方向)に配置されて相互に接続され、第2タッチ電極(RE)は、第2方向(X軸方向)に配置されて相互に接続される。第1方向(Y軸方向)は、スキャンライン(S1~Sn)と平行な方向であり、第2方向(X軸方向)は、データライン(D1~Dm)と平行な方向であり得る。または、第1方向(Y軸方向)は、データライン(D1~Dm)と平行な方向であり、第2方向(X軸方向)は、スキャンライン(S1~Sn)と平行な方向であり得る。
【0146】
第1方向(Y軸方向)に接続された第1タッチ電極(TE)のそれぞれは、第2方向(X軸方向)に隣接する第1タッチ電極(TE)と電気的に絶縁される。第2方向(X軸方向)に接続された第2タッチ電極(RE)のそれぞれは、第1方向(Y軸方向)に隣接する第2タッチ電極(RE)と電気的に絶縁される。
【0147】
これにより、第1タッチ電極(TE)と第2タッチ電極(RE)の交差領域には、タッチセンサーに該当する相互容量(mutual capacitance)が形成され得る。
【0148】
第2金属パターンは、非表示領域(NDA)に形成され、第1金属パターンと重畳してパターン形成される。
【0149】
第2金属パターンは、第1方向(Y軸方向)に互いに接続された第1タッチ電極(TE)の一側端に配置された第1タッチ電極(TE)から延長されてパッド領域(PA)までパターン形成された第1タッチライン(TL)であり得る。第1タッチライン(TL)は、パッド領域(PA)でパッド(PAD)と接続してパッド(PAD)を通じて第1タッチ駆動部181に接続することができる。したがって、第1方向(Y軸方向)に互いに接続された第1タッチ電極(TE)は、第1タッチライン(TL)を通じて、第1タッチ駆動部181から駆動パルスを入力することができる。
【0150】
このような第1タッチライン(TL)は、補助ライン(AL)と重畳して形成される。第1タッチライン(TL)は、第3コンタクトホール(CH3)を通じて第2補助ライン(AL2)と接続することができる。第3コンタクトホール(CH3)は、絶縁層310を貫通して形成することができる。第1タッチライン(TL)は、絶縁層310に配置されて第2補助ライン(AL2)を露出させる第3コンタクトホール(CH3)を通じて第2補助ライン(AL2)と接続する。
【0151】
図に具体的に示していないが、第2金属パターンは、第2方向(X軸方向)に互いに接続された第2タッチ電極(RE)の一側端に配置された第2タッチ電極(RE)から延長されてパッド領域(PA)までパターン形成された第2タッチライン(RL)であり得る。第2タッチライン(RL)は、パッド領域(PA)でパッド(PAD)と接続してパッド(PAD)を通じて第2タッチ駆動部182に接続することができる。したがって、第2タッチ駆動部182は、第2方向(X軸方向)に互いに接続された第2タッチ電極(RE)のタッチセンサーの占める変化量を入力することができる。
【0152】
このような第2タッチライン(RL)は、補助ライン(AL)と重畳して形成される。第2タッチライン(RL)は、第3コンタクトホール(CH3)を通じて第2補助ライン(AL2)と接続することができる。第3コンタクトホール(CH3)は、絶縁層310を貫通して形成することができる。第2タッチライン(RL)は、絶縁層310に配置されて第2補助ライン(AL2)を露出させる第3コンタクトホール(CH3)を通じて第2補助ライン(AL2)と接続する。
【0153】
絶縁膜310、第1タッチ電極(TE)及び第2タッチ電極(RE)上には、パッシベーション膜320が形成される。パッシベーション膜320は、外部の有害な環境を遮断して、表示装置の特性の安定化を維持する。
【0154】
第4実施例
図9は、
図5のI-I‘の第4実施例を示す断面図である。
【0155】
図9に示した表示装置は、第1タッチ電極(TE)及び第2タッチ電極(RE)の上にブリッジ電極(BE)が配置されるという点で、
図6に示した表示装置と違いがある。以下では、
図6と同じ構成の具体的な内容は省略するようにする。
【0156】
図9を参照すると、第1基板111は、表示領域(DA)と非表示領域(NDA)に区分され、非表示領域(NDA)には、パッド(PAD)が形成されるパッド領域(PA)およびダム(DAM)を形成することができる。
【0157】
第1基板(11)の表示領域(DA)には、薄膜トランジスタ層10および有機発光素子層20が形成される。
【0158】
薄膜トランジスタ層10は、薄膜トランジスタ210、ゲート絶縁膜220、層間絶縁膜230、保護膜240および平坦化膜250を含む。
【0159】
薄膜トランジスタ層10上には、有機発光素子層20が形成される。有機発光素子層20は、有機発光素子260とバンク270を含む。
【0160】
有機発光素子層20上には、封止層30が第1基板111の表示領域(DA)はもちろん、非表示領域(NDA)まで形成される。封止層30は、封止膜280およびダム(DAM)を含む。
【0161】
封止層30上には、タッチセンシング層40が形成される。タッチセンシング層40は、第1タッチ電極(TE)、第2タッチ電極(RE)、ブリッジ電極(BE)、第1金属パターン、第2金属パターン、絶縁層310よびパッシベーション膜320を含む。
【0162】
封止層30上には、バッファ層が形成される。バッファ層は、表示領域(DA)および非表示領域(NDA)でパッド(PAD)が露出するように形成される。バッファ層は、ダム(DAM)を覆うように形成される。このようなバッファ層は省略することもできる。
【0163】
バッファ層上には、第1タッチ電極(TE)、第2タッチ電極(RE)および第1金属パターンが形成される。
【0164】
第1タッチ電極(TE)及び第2タッチ電極(RE)が表示領域(DA)に形成される。第1タッチ電極(TE)は、第1方向(Y軸方向)に配置されて相互に接続され、第2タッチ電極(RE)は、第2方向(X軸方向)に配置されて相互に接続される。第1方向(Y軸方向)は、スキャンライン(S1~Sn)と平行な方向であり、第2方向(X軸方向)は、データライン(D1~Dm)と平行な方向であり得る。または、第1方向(Y軸方向)は、データライン(D1~Dm)と平行な方向であり、第2方向(X軸方向)は、スキャンライン(S1~Sn)と平行な方向であり得る。
【0165】
第1方向(Y軸方向)に接続された第1タッチ電極(TE)のそれぞれは、第2方向(X軸方向)に隣接する第1タッチ電極(TE)と電気的に絶縁される。第2方向(X軸方向)に接続された第2タッチ電極(RE)のそれぞれは、第1方向(Y軸方向)に隣接する第2タッチ電極(RE)と電気的に絶縁される。
【0166】
これにより、第1タッチ電極(TE)と第2タッチ電極(RE)の交差領域には、タッチセンサーに該当する相互容量(mutual capacitance)が形成され得る。
【0167】
第1金属パターンは、非表示領域(NDA)に形成され、第1タッチ電極(TE)及び第2タッチ電極(RE)と同じ層に形成される。第1金属パターンは、第1タッチ電極(TE)または第2タッチ電極(RE)から延長されてパターン形成することができる。第1金属パターンは、ダム領域に形成しないことを特徴とする。ダム領域には、ダム(DAM)が形成されているので、ダム(DAM)による段差がある。第1金属パターンをダム領域まで形成するとダム(DAM)による段差により製造工程時に残膜が発生し得、これにより、電気的に絶縁する必要がある金属パターンが互いに接続し得る。このような問題が発生することを防止するために、本願発明は、第1金属パターンをダム領域に形成しないことを特徴とする。
【0168】
第1金属パターンは、第1タッチ駆動部181からパッド(PAD)に入力される駆動パルスを第1タッチ電極(TE)に伝達する第1タッチライン(TL)であり得る。第1タッチライン(TL)は、表示領域(DA)とダム領域間にパターン形成された一つの第1タッチライン(TL1)およびダム領域とパッド領域(PA)間にパターン形成されたもう一つの第1タッチライン(TL2)が物理的に分離して形成される。一つの第1タッチライン(TL1)は、第1方向(Y軸方向)に互いに接続された第1タッチ電極(TE)の一側端に配置された第1タッチ電極(TE)から延長されて表示領域(DA)とダム(DAM)が形成されたダム領域間にパターン形成される。また、もう一つの第1タッチライン(TL2)は、ダム領域とパッド領域(PA)間はもちろん、パッド領域(PA)までパターン形成される。もう一つの第1タッチライン(TL2)は、パッド領域(PA)でパッド(PAD)と接続してパッド(PAD)を通じて第1タッチ駆動部181に接続することができる。
【0169】
図に具体的に示していないが、第1金属パターンは、第2タッチ駆動部182からパッド(PAD)に入力するタッチセンサーの占める変化量を第2タッチ電極(RE)に伝達する第2タッチライン(RL)であり得る。第2タッチライン(RL)は、表示領域(DA)とダム領域間にパターン形成された一つの第2タッチライン(RL1)およびダム領域とパッド領域(PA)間にパターン形成された他の一つの第2タッチライン(RL2)が物理的に分離して形成される。一つの第2タッチライン(RL1)は、第2方向(X軸方向)に互いに接続した第2タッチ電極(RE)の一側端に配置された第2タッチ電極(RE)から延長されて表示領域(DA)とダム(DAM)が形成されたダム領域間にパターン形成される。また、もう一つの第2タッチライン(RL2)は、ダム領域とパッド領域(PA)間はもちろん、パッド領域(PA)までパターン形成される。もう一つの第2タッチライン(RL2)はパッド領域(PA)でパッド(PAD)と接続してパッド(PAD)を通じて第2タッチ駆動部182に接続することができる。
【0170】
第1タッチ電極(TE)、第2タッチ電極(RE)及び第1金属パターン上には、絶縁層310が形成される。第1タッチ電極(TE)、第2タッチ電極(RE)および第1金属パターンは同じ層に配置することができる。絶縁層310は、第1タッチ電極(TE)及び第2タッチ電極(RE)の上に配置するだけでなく、第1タッチ電極(TE)及び第2タッチ電極(RE)間に配置することもできる。第1タッチ電極(TE)のそれぞれは、絶縁層310によって第2タッチ電極(RE)のそれぞれと絶縁することができる。
【0171】
絶縁層310は、表示領域(DA)だけでなく非表示領域(NDA)まで形成される。特に、絶縁層310は、ダム領域を覆うように形成されダム(DAM)による段差を減少させる。絶縁層310は、第2金属パターンが製造工程時に段差により残膜が発生しないように十分な厚さを有するように形成する。絶縁層310は、ダム(DAM)の高さの1/2よりも大きい厚さを有することが好ましい。
【0172】
絶縁層310上には、ブリッジ電極(BE)及び第2金属パターンが形成される。ブリッジ電極(BE)は表示領域(DA)に形成され、第1タッチ電極(TE)を電気的に接続する。より詳細には、第1タッチ電極(TE)と第2タッチ電極(RE)は、それらの交差領域で互いに短絡することを防止するために、第1方向(Y軸方向)に互いに隣接した第1タッチ電極(TE)は、ブリッジ電極(BE)を通じて電気的に接続することができる。ブリッジ電極(BE)は、第1及び第2タッチ電極(TE、RE)と互いに異なる層に配置され、第1コンタクトホール(CH1)を通じて互いに隣接した第1タッチ電極(TE)に接続することができる。ブリッジ電極(BE)は、第2タッチ電極(RE)と交差することができる。
【0173】
ここで、第1コンタクトホール(CH1)は絶縁層310を貫通して形成することができる。ブリッジ電極(BE)は、絶縁層310に形成され隣接する2つの第1タッチ電極(TE)を露出させる2つの第1コンタクトホール(CH1)を通じて隣接する2つの第1タッチ電極(TE)と接続し、前記2つの第1コンタクトホール(CH1)を接続する。
【0174】
第2金属パターンは、非表示領域(NDA)に形成され、ブリッジ電極(BE)と同じ層に形成される。第2金属パターンは、ブリッジ電極(BE)の一側端に配置されたブリッジ電極(BE)と離隔配置される。第2金属パターンは、第1金属パターンと重畳するようにパターン形成され、第1金属パターンとは異なり、ダム領域にも形成することができる。
【0175】
第2金属パターンは、物理的に2つに分離された第1タッチライン(TL)を相互に接続させるとともに、第1タッチライン(TL)と接続され、第1タッチライン(TL)の抵抗を減少させるための補助ライン(AL)であり得る。補助ライン(AL)は、
図9に示すように、ブリッジ電極(BE)の一側端に配置されたブリッジ電極(BE)と離隔した位置から延長してパッド領域(PA)までパターン形成され得るが、これに限定されない。ダム領域に形成されず物理的に2つに分離された第1タッチライン(TL1、TL2)を電気的に接続させるために、補助ライン(AL)は、ダム領域に形成しなければならないだけで、パッド領域(PA)まで形成する必要はない。
【0176】
補助ライン(AL)は、第1タッチライン(TL)と重畳して形成される。補助ライン(AL)は、第2コンタクトホール(CH2)を通じて一つの第1タッチライン(TL1)と接続することができる。第2コンタクトホール(CH2)は、絶縁層310を貫通して形成することができる。補助ライン(AL)は、絶縁層310に配置され一つの第1タッチライン(TL1)を露出させる第2コンタクトホール(CH2)を通じて一つの第1タッチライン(TL1)と接続する。また、補助ライン(AL)は、第3コンタクトホール(CH3)を通じて他の一つの第1タッチライン(TL2)と接続することができる。第3コンタクトホール(CH3)は、絶縁層310を貫通して形成することができる。補助ライン(AL)は、絶縁層310に配置され、他の一つの第1タッチライン(TL2)を露出させる第3コンタクトホール(CH3)を通じて他の一つの第1タッチライン(TL2)と接続する。これにより、補助ライン(AL)は、一つの第1タッチライン(TL1)と、もう一つの第1タッチライン(TL2)を電気的に接続する。
【0177】
図に具体的に示していないが、第2金属パターンは、物理的に2つに分離された第2タッチライン(RL)を相互に接続させるとともに、第2タッチライン(RL)と接続され、第2タッチライン(RL)の抵抗を減少させるための補助ライン(AL)であり得る。補助ライン(AL)は、ブリッジ電極(BE)の一側端に配置されたブリッジ電極(BE)と離隔した位置から延長してパッド領域(PA)までパターン形成され得るが、これに限定されない。ダム領域に形成されず物理的に2つに分離された第2タッチライン(RL1、RL2)を電気的に接続させるために、補助ライン(AL)は、ダム領域に形成しなければならないだけで、パッド領域(PA)まで形成する必要はない。
【0178】
補助ライン(AL)は、第2タッチライン(RL)と重畳して形成される。補助ライン(AL)は、第2コンタクトホール(CH2)を通じて一つの第2タッチライン(RL1)と接続することができる。第2コンタクトホール(CH2)は、絶縁層310を貫通して形成することができる。補助ライン(AL)は、絶縁層310に配置されて一つの第2タッチライン(RL1)を露出させる第2コンタクトホール(CH2)を通じて一つの第2タッチライン(RL1)と接続する。また、補助ライン(AL)は、第3コンタクトホール(CH3)を通じて他の一つの第2タッチライン(RL2)と接続することができる。第3コンタクトホール(CH3)は、絶縁層310を貫通して形成することができる。補助ライン(AL)は、絶縁層310に配置され、他の一つの第2タッチライン(RL2)を露出させる第3コンタクトホール(CH3)を通じて他の一つの第2タッチライン(RL2)と接続する。これにより、補助ライン(AL)は、一つの第2タッチライン(RL1)と、もう一つの第2タッチライン(RL2)を電気的に接続する。
【0179】
絶縁層310、ブリッジ電極(BE)及び第2金属パターン上には、パッシベーション膜320が形成される。パッシベーション膜320は、外部の有害な環境を遮断して、表示装置の特性の安定化を維持する。
【0180】
本願発明は、上述したように表示領域(DA)はもちろん、ダム領域まで覆う絶縁層310を十分な厚さに形成することにより、ダム(DAM)による段差を緩和する。これにより、本願発明は、ダム(DAM)上に形成される第2金属パターン、例えば、補助ライン(AL)の形成時に残膜が残ることを防止することができる。
【0181】
また、本願発明は、第1タッチライン(TL)または第2タッチライン(RL)と重畳するよう補助ライン(AL)を形成し、第1タッチライン(TL)または第2タッチライン(RL)を補助ライン(AL)に接続させることで、第1タッチライン(TL)または第2タッチライン(RL)の抵抗を減少させることができる。
【0182】
また、本願発明は、補助ライン(AL)をブリッジ電極(BE)と同じ層に同じ物質で形成することができ、これにより、別途の追加工程なしに補助ライン(AL)を形成することができる。
【0183】
また、本願発明は、第1タッチライン(TL)または第2タッチライン(RL)をダム領域に形成せず、第2および第3コンタクトホール(CH2、CH3)を通じて補助ライン(AL)と接続させることで、第1タッチライン(TL)または第2タッチライン(RL)の形成時に残膜が残ることを防止することができる。
【0184】
第5実施例
図10は、
図4の第1基板に配置されたタッチセンシング層の他の例を示す平面図である。
図11は、
図10のII-II‘の一例を示す断面図であり、
図12は、
図10のIII-III‘の一例を示す断面図である。
【0185】
図10~
図12に示した表示装置は、第1タッチ電極(TE)と第2タッチ電極(RE)が互いに異なる層に形成されるという点で、
図5~
図6に示した表示装置と違いがある。以下では、
図5~
図6と同じ構成の具体的な内容は省略するようにする。
【0186】
図10~
図12を参照すると、第1基板111は、表示領域(DA)と非表示領域(NDA)に区分され、非表示領域(NDA)には、パッド(PAD)が形成されるパッド領域(PA)およびダム(DAM)を形成することができる。
【0187】
第1基板11の表示領域(DA)には、薄膜トランジスタ層10および有機発光素子層20が形成される。
【0188】
薄膜トランジスタ層10は、薄膜トランジスタ210、ゲート絶縁膜220、層間絶縁膜230、保護膜240および平坦化膜250を含む。
【0189】
薄膜トランジスタ層10上には、有機発光素子層20が形成される。有機発光素子層20は、有機発光素子260とバンク270を含む。
【0190】
有機発光素子層20上には、封止層30が第1基板111の表示領域(DA)はもちろん、非表示領域(NDA)まで形成される。封止層30は、封止膜280およびダム(DAM)を含む。
【0191】
封止層30上には、タッチセンシング層40が形成される。タッチセンシング層40は、第1タッチ電極(TE)、第2タッチ電極(RE)、第1金属パターン、第2金属パターン、絶縁層310およびパッシベーション膜320を含む。
【0192】
封止層30上には、バッファ層が形成される。バッファ層は、表示領域(DA)および非表示領域(NDA)でパッド(PAD)が露出するように形成される。バッファ層は、ダム(DAM)を覆うように形成される。このようなバッファ層は省略することもできる。
【0193】
バッファ層上には、第1タッチ電極(TE)及び第2タッチ電極(RE)が表示領域(DA)に形成される。第1タッチ電極(TE)は、第1方向(X軸方向)に延長され、ライン形状を有し、第2タッチ電極(RE)は、第2方向(Y軸方向)に延長され、ライン形状を有する。第1方向(X軸方向)は、スキャンライン(S1~Sn)と平行な方向であり、第2方向(Y軸方向)は、データライン(D1~Dm)と平行な方向であり得る。または、第1方向(X軸方向)は、データライン(D1~Dm)と平行な方向であり、第2方向(Y軸方向)は、スキャンライン(S1~Sn)と平行な方向であり得る。
【0194】
一方、第1タッチ電極(TE)と第2タッチ電極(RE)の間には、絶縁層310が配置され、第1タッチ電極(TE)と第2タッチ電極(RE)は、電気的に絶縁される。また、第1方向に延長された第1タッチ電極(TE)のそれぞれは、第2方向に隣接する第1タッチ電極(TE)と電気的に絶縁される。第2方向に延長された第2タッチ電極(RE)のそれぞれは、第1方向に隣接する第2タッチ電極(RE)と電気的に絶縁される。
【0195】
これにより、第1タッチ電極(TE)と第2タッチ電極(RE)の交差領域には、タッチセンサーに該当する相互容量(mutual capacitance)が形成され得る。
【0196】
一方、絶縁層310は、表示領域(DA)だけでなく、非表示領域(NDA)まで形成される。特に、絶縁層310は、ダム領域を覆うように形成してダム(DAM)による段差を減少させる。絶縁層310は、第2金属パターンが製造工程時の段差により残膜が発生しないように十分な厚さを有するように形成する。絶縁層310は、ダム(DAM)の高さの1/2よりも大きい厚さを有することが好ましい。
【0197】
第1金属パターンは、非表示領域(NDA)に形成され、第2タッチ電極(RE)と同じ層に形成される。第1金属パターンは、ダム領域に形成しないことを特徴とする。ダム領域には、ダム(DAM)が形成されているので、ダム(DAM)による段差がある。第1金属パターンをダム領域まで形成するとダム(DAM)による段差により製造工程時に残膜が発生し得、これにより、電気的に絶縁されなければならない金属パターンが互いに接続し得る。このような問題が発生することを防止するために、本願発明は、第1金属パターンをダム領域に形成しないことを特徴とする。
【0198】
第1金属パターンは、第2タッチ電極(RE)のうち、第1方向に一側端に配置された第2タッチ電極(RE)と離隔配置された補助ライン(AL)であり得る。補助ライン(AL)は、表示領域(DA)とダム(DAM)が形成されたダム領域の間にパターン形成された第1補助ライン(AL1)を含むことができる。また、補助ライン(AL)は、ダム領域とパッド領域(PA)の間はもちろん、パッド領域(PA)までパターン形成された第2補助ライン(AL2)を含むことができる。第2補助ライン(AL2)はパッド領域(PA)でパッド(PAD)と接続してパッド(PAD)を通じて第1タッチ駆動部181に接続することができる。一方、ダム領域を挟んで、第1補助ライン(AL1)と第2補助ライン(AL2)が形成されているので、第1補助ライン(AL1)と第2補助ライン(AL2)は物理的に分離されている。図には、第1補助ライン(AL1)と第2補助ライン(AL2)の両方を示しているが、これに限定されない。他の実施例では、補助ライン(AL)は、第1補助ライン(AL1)及び第2補助ライン(AL2)のいずれか一つだけを含むことができる。このような補助ライン(AL)は、第1タッチライン(TL)と接続され第1タッチライン(TL)の抵抗を減少させることができる。
【0199】
また、第1金属パターンは、第2タッチ電極(RE)のうち、第2方向に一側端に配置された第2タッチ電極(RE)から延長された第2タッチライン(RL)であり得る。第2タッチライン(RL)は、表示領域(DA)とダム領域の間にパターン形成された一つの第2タッチライン(RL1)およびダム領域とパッド領域(PA)の間にパターン形成された他の一つの第2タッチライン(RL2)が物理的に分離して形成される。一つの第2タッチライン(RL1)は、第2方向(X軸方向)に互いに接続された第2タッチ電極(RE)のうち、第2方向に一側端に配置された第2タッチ電極(RE)から延長されて表示領域(DA)とダム(DAM)が形成されたダム領域の間にパターン形成される。また、もう一つの第2タッチライン(RL2)は、ダム領域とパッド領域(PA)の間はもちろん、パッド領域(PA)までパターン形成される。もう一つの第2タッチライン(RL2)は、パッド領域(PA)でパッド(PAD)と接続してパッド(PAD)を通じて第2タッチ駆動部182に接続することができる。
【0200】
第2金属パターンは、非表示領域(NDA)に形成され、第1タッチ電極(TE)と同じ層に形成される。第2金属パターンは、第1金属パターンと重畳するようにパターンが形成され、第1金属パターンとは異なり、ダム領域にも形成することができる。
【0201】
第2金属パターンは、第1タッチ電極(TE)のうち、第1方向に一側端に配置された第1タッチ電極(TE)から延長されてパッド領域(PA)までパターン形成された第1タッチライン(TL)であり得る。第1タッチライン(TL)は、パッド領域(PA)でパッド(PAD)と接続してパッド(PAD)を通じて第1タッチ駆動部181に接続することができる。したがって、第1方向(Y軸方向)に接続された第1タッチ電極(TE)は、第1タッチライン(TL)を通じて第1タッチ駆動部181から駆動パルスを入力することができる。
【0202】
このような第1タッチライン(TL)は、第2タッチ電極(RE)と同じ層に形成された第1補助ライン(AL1)及び第2補助ライン(AL2)と重畳して形成される。第1タッチライン(TL)は、第2コンタクトホール(CH2)を通じて第1補助ライン(AL1)と接続することができる。第2コンタクトホール(CH2)は、絶縁層310を貫通して形成することができる。第1タッチライン(TL)は、絶縁層310に配置されて、第1補助ライン(AL1)を露出させる第2コンタクトホール(CH2)を通じて第1補助ライン(AL1)と接続する。また、第1タッチライン(TL)は、第3コンタクトホール(CH3)を通じて第2補助ライン(AL2)と接続することができる。第3コンタクトホール(CH3)は、絶縁層310を貫通して形成することができる。第1タッチライン(TL)は、絶縁層310に配置されて第2補助ライン(AL2)を露出させる第3コンタクトホール(CH3)を通じて第2補助ライン(AL2)と接続する。
【0203】
また、第2金属パターンは、第1タッチ電極(TE)のうち、第2方向に一側端に配置された第1タッチ電極(TE)と離隔配置された補助ライン(AL)であり得る。補助ライン(AL)は、第1タッチ電極(TE)と離隔した位置から延長してパッド領域(PA)までパターン形成することができるが、これに限定されない。ダム領域に形成されず、物理的に2つに分離された第2タッチライン(RL1、RL2)を電気的に接続させるために、補助ライン(AL)は、ダム領域に形成しなければならないだけで、パッド領域(PA)まで形成する必要はない。このような補助ライン(AL)は、物理的に2つに分離された第2タッチライン(RL)を互いに接続させるとともに、第2タッチライン(RL)と接続して第2タッチライン(RL)の抵抗を減少させることができる。
【0204】
第1タッチ電極(TE)と同じ層に形成された補助ライン(AL)は、第2タッチライン(RL)と重畳して形成される。補助ライン(AL)は、第2コンタクトホール(CH2)を通じて一つの第2タッチライン(RL1)と接続することができる。第2コンタクトホール(CH2)は、絶縁層310を貫通して形成することができる。補助ライン(AL)は、絶縁層310に配置されて一つの第2タッチライン(RL1)を露出させる第2コンタクトホール(CH2)を通じて一つの第2タッチライン(RL1)と接続する。また、補助ライン(AL)は、第3コンタクトホール(CH3)を通じて他の一つの第2タッチライン(RL2)と接続することができる。第3コンタクトホール(CH3)は、絶縁層310を貫通して形成することができる。補助ライン(AL)は、絶縁層310に配置され、他の一つの第2タッチライン(RL2)を露出させる第3コンタクトホール(CH3)を通じて他の一つの第2タッチライン(RL2)と接続する。これにより、補助ライン(AL)は、一つの第2タッチライン(RL1)と、もう一つの第2タッチライン(RL2)を電気的に接続する。
【0205】
絶縁層310および第1タッチ電極(TE)上には、パッシベーション膜320が形成される。パッシベーション膜320は、外部の有害な環境を遮断して、表示装置の特性の安定化を維持する。
【0206】
本発明の第1実施例~第5実施例は、ダム(DAM)を1つ形成することを記載しているが、これに限定されない。本発明の第1実施例~第5の実施例は、
図14に示すようにダム(DAM)を複数個形成した構造にも適用することができる。
【0207】
より詳細には、第1基板111は、表示領域(DA)と非表示領域(NDA)に区分され、非表示領域(NDA)には、パッド(PAD)が形成されるパッド領域(PA)、第1ダム(DAM1)及び第2ダム(DAM2)を形成することができる。
【0208】
第1ダム(DAM1)及び第2ダム(DAM2)は、非表示領域(NDA)に配置されて封止膜280を構成する有機膜282の流れを遮断する。より詳細には、第1ダム(DAM1)は表示領域(DA)の外郭を取り囲むように形成され封止膜280を構成する有機膜282の流れを一次的に遮断することができる。また、第1ダム(DAM1)は表示領域(DA)とパッド領域(PA)間に配置され封止膜280を構成する有機膜282がパッド領域(PA)を侵犯できないように有機膜282の流れを一次的に遮断することができる。
【0209】
また、第2ダム(DAM2)は、第1ダム(DAM1)の外郭を取り囲むように形成され、第1ダム(DAM1)の外郭に溢れる有機膜282を2次的に遮断することができる。これにより、第1ダム(DAM1)及び第2ダム(DAM2)は、有機膜282が表示装置の外部に露出したりパッド領域(PA)を侵犯することをより効果的に遮断することができる。
【0210】
このような第1ダム(DAM1)及び第2ダム(DAM2)は、画素(P)の平坦化膜250またはバンク270と、同時に形成することができ、平坦化膜250またはバンク270と同じ物質からなり得る。このような場合、ダム(DAM)は、アクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)、ポリイミド樹脂(polyimide resin)などの有機物質で形成することができる。
【0211】
第1金属パターンは、非表示領域(NDA)に形成し、第1ダム(DAM1)及び第2ダム(DAM2)が形成されたダム領域に形成しないことを特徴とする。
【0212】
第1金属パターン上には、絶縁層310を形成することができる。絶縁層310は、表示領域(DA)だけでなく、非表示領域(NDA)まで形成されるが、特に、ダム領域を覆うように形成して、第1ダム(DAM1)及び第2ダム(DAM2)による段差を低減することができる。絶縁層310は、第1ダム(DAM1)と第2ダム(DAM2)が離間して発生した離隔空間を満たすように十分な厚さを有するように形成することができる。
【0213】
絶縁層310上には、第2金属パターンを形成することができる。第2金属パターンは、非表示領域(NDA)に形成され、第1金属パターンとは異なり第1ダム(DAM1)及び第2ダム(DAM2)が形成されたダム領域にも形成することができる。第2金属パターンは、絶縁層310を貫通するコンタクトホールを通じて第1金属パターンと接続することができる。
【0214】
以上、添付の図を参照して、本発明の実施例をさらに詳細に説明したが、本発明は、必ずしもこのような実施例で限定されるわけではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で多様に変形実施することができる。したがって、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例により、本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。従って、以上で記述した実施例は、すべての面で例示的なものであり限定的ではないと理解されなければならない。本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0215】
100:タッチスクリーン一体型表示装置
110:表示パネル
111:第1基板
112:第2基板
120:スキャン駆動部
130:データ駆動部
131:ソースドライブIC
140:軟性フィルム
150:回路基板
160:タイミングコントローラー
170:ホストシステム
180:タッチ駆動部
181:第1タッチ駆動部
182:第2タッチ駆動部
183:タッチコントローラー
190:タッチ座標算出部
10:薄膜トランジスタ層
20:有機発光素子層
30:封止層
40:タッチセンシング層
210:薄膜トランジスタ
211:アクティブ層
212:ゲート電極
213:ソース電極
214:ドレイン電極
220:ゲート絶縁膜
230:層間絶縁膜
240:保護膜
250:平坦化膜
260:有機発光素子
261:第1電極
262:有機発光層
263:第2電極
【手続補正書】
【提出日】2022-10-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画素が配置された表示領域、及び前記表示領域に隣接する非表示領域を含み、かつ、少なくとも1つのパッドを含む、基板、
前記表示領域と前記パッドの間に配置されたダム、
前記表示領域に配置された画素を覆い、かつ、前記ダムを覆う少なくとも1つの無機膜を含む、封止膜、
前記封止膜上に配置された、ブリッジ電極と第1金属パターン、
前記ブリッジ電極と前記第1金属パターンの上に配置された絶縁層、
前記絶縁層上に配置された、第1タッチ電極と第2タッチ電極と第2金属パターン、および
前記第1タッチ電極と前記第2タッチ電極と前記第2金属パターンの上に配置された、カラーフィルタ、を含み、
前記第1タッチ電極は、前記絶縁層の第1コンタクトホールを通じて、前記ブリッジ電極に電気的に接続され、
前記ブリッジ電極は、2つの隣接する第1タッチ電極を互いに電気的に接続し、前記第2金属パターンは、前記絶縁層の第2コンタクトホールを通じて前記第1金属パターンと電気的に接続する、表示装置。
【請求項2】
前記第1タッチ電極は、第1方向に整列され、前記第2タッチ電極は、前記第1方向と異なる第2方向に整列される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1金属パターンと前記第2金属パターンは、前記非表示領域に配置され、前記第1タッチ電極と前記第2タッチ電極と前記ブリッジ電極は、前記表示領域に配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1金属パターンは、前記ブリッジ電極と同じ層に形成され、前記第2金属パターンは、前記第1タッチ電極および前記第2タッチ電極と同じ層に形成される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第2金属パターンは、前記パッドと前記第1タッチ電極を電気的に接続する第1タッチラインである、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第2金属パターンは、前記パッドと前記第2タッチ電極を電気的に接続する第2タッチラインである、請求項4に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第2金属パターンは、前記第1金属パターン及びその間の前記絶縁層と重畳する、請求項4に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1金属パターンが、前記表示領域と前記ダムとの間に配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1タッチ電極が、前記第2タッチ電極と同じ層に形成される、請求項4に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第2タッチ電極は、前記第2方向において互いにまとめられる、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第2コンタクトホールは、前記封止膜の側面に配置される、請求項1に記載の表示装置。