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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191326
(43)【公開日】2022-12-27
(54)【発明の名称】ユーザ機器及び基地局
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20221220BHJP
   H04L 1/16 20060101ALI20221220BHJP
【FI】
H04W72/04 131
H04W72/04 132
H04L1/16
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022159979
(22)【出願日】2022-10-04
(62)【分割の表示】P 2021141035の分割
【原出願日】2017-06-15
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】交差ニューメロロジースケジューリングのための方法及びデバイスを提供する。
【解決手段】方法は、第1の通信に関連付けられる第1の時間位置と、第1の通信と第2の通信との間の時間間隔と、のうちの少なくとも1つを決定することを含み、第1の通信は第1のニューメロロジーを用い、第2の通信は第2のニューメロロジーを用い第1の通信に応答して行われる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器であって、
受信部と、
送信部と、
を具備し、
前記受信部は、
スロットの数kを示す情報を受信し、
ダウンリンクスロットの第1の配列のための第1のサブキャリア間隔を設定する第1のパラメータと、アップリンクスロットの第2の配列のための第2のサブキャリア間隔を設定する第2のパラメータとを受信し、
前記ダウンリンクスロットの第1の配列のうち、第1のスロットにて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)の受信を実行するよう構成され、
前記送信部は、前記アップリンクスロットの第2の配列のうち、第2のスロットにて、前記PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ-ACK:Hybrid Automatic Repeat Request)情報を含むPUCCH(Physical Uplink Control Channel)の送信を実行するよう構成され、
前記アップリンクスロットの第2の配列における前記第2のスロットまでの、前記スロットの数kを数える開始位置は、前記アップリンクスロットの第2の配列のうち、前記PDSCHの前記受信と重複する最後のスロットであり、
前記第1のサブキャリア間隔と前記第2のサブキャリア間隔は、互いに独立している、
ユーザ機器。
【請求項2】
前記第1のサブキャリア間隔は、前記第2のサブキャリア間隔よりも大きい、
請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項3】
前記第2のサブキャリア間隔は、前記第1のサブキャリア間隔よりも大きい、
請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項4】
前記スロットの数kを示す前記情報は、スケジューリング情報によって与えられる、
請求項1から3のいずれか1つに記載のユーザ機器。
【請求項5】
前記第1のサブキャリア間隔と前記第2のサブキャリア間隔がそれぞれ、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、及び240kHzのいずれかであり、スロットあたりのシンボルの数は14である、
請求項1から3のいずれか1つに記載のユーザ機器。
【請求項6】
サブフレームの持続時間は、1msである、
請求項1から3のいずれか1つに記載のユーザ機器。
【請求項7】
基地局であって、
受信部と、
送信部と、
を具備し、
前記送信部は、
スロットの数kを示す情報を送信し、
ダウンリンクスロットの第1の配列のための第1のサブキャリア間隔を設定する第1のパラメータと、アップリンクスロットの第2の配列のための第2のサブキャリア間隔を設定する第2のパラメータとを送信し、
前記ダウンリンクスロットの第1の配列のうち、第1のスロットにて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)の送信を実行するよう構成され、
前記受信部は、前記アップリンクスロットの第2の配列のうち、第2のスロットにて、前記PDSCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ-ACK:Hybrid Automatic Repeat Request)情報を含むPUCCH(Physical Uplink Control Channel)の受信を実行するよう構成され、
前記アップリンクスロットの第2の配列における前記第2のスロットまでの、前記スロットの数kを数える開始位置は、前記アップリンクスロットの第2の配列のうち、前記PDSCHの前記送信と重複する最後のスロットであり、
前記第1のサブキャリア間隔と前記第2のサブキャリア間隔は、互いに独立している、
基地局。
【請求項8】
前記第1のサブキャリア間隔は、前記第2のサブキャリア間隔よりも大きい、
請求項7に記載の基地局。
【請求項9】
前記第2のサブキャリア間隔は、前記第1のサブキャリア間隔よりも大きい、
請求項7に記載の基地局。
【請求項10】
前記スロットの数kを示す前記情報は、スケジューリング情報によって与えられる、
請求項7から9のいずれか1つに記載の基地局。
【請求項11】
前記第1のサブキャリア間隔と前記第2のサブキャリア間隔がそれぞれ、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、及び240kHzのいずれかであり、スロットあたりのシンボルの数は14である、
請求項7から9のいずれか1つに記載の基地局。
【請求項12】
サブフレームの持続時間は、1msである、
請求項7から9のいずれか1つに記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、概して、通信技術に関する。より具体的には、本開示の実施形態は、交差ニューメロロジースケジューリングのための方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、新無線(NR)アクセスシステムが開発されている。NRは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、及び超高信頼且つ低遅延の通信(URLLC)を含むTR38.913において定義される全ての使用シナリオ、要件及び配備シナリオに対処する単一の技術フレームワークを対象とする100GHzまでに及ぶ周波数範囲を考慮する。多数のニューメロロジー(numerology)が様々なシナリオについてNRにおいてサポートされている。ニューメロロジーのためのパラメータは、サブキャリア間隔(SCS)の値とサイクリックプリフィックス(CP)の長さとのうちの少なくとも1つを有してもよく、対応するフレーム/スロット構造はニューメロロジーに基づいてもよい。したがって、異なるニューメロロジーにおいて交差ニューメロロジースケジューリングタイミングを発展させる必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、異なるニューメロロジーを用いてリソースブロックの境界上の干渉を低減するための解決策を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施形態の第1の態様によれば、本開示の実施形態は、通信デバイスにより行われる方法を提供する。この方法は、第1の通信に関連付けられる第1の時間位置と、第1の通信と第2の通信との間の時間間隔と、のうちの少なくとも1つを決定することを含み、第1の通信は第1のニューメロロジーを用い、第2の通信は第2のニューメロロジーを用い第1の通信に応答して行われる。
【0005】
本開示の実施形態の第2の態様によれば、本開示の実施形態は通信デバイスを提供する。通信デバイスは、少なくとも1つのコントローラと、前記少なくとも1つのコントローラに結合されたメモリであって、前記メモリは複数の命令を格納し、前記命令は、少なくとも1つのコントローラによって実行されると、通信デバイスに、第1の通信に関連付けられる第1の時間位置と、第1の通信と第2の通信との間の時間間隔と、のうちの少なくとも1つを決定することであって、第1の通信は第1のニューメロロジーを用い、第2の通信は第2のニューメロロジーを用い第1の通信に応答して行われる、決定すること、を含む動作を実行させる。
【0006】
本開示の実施形態の第3の態様によれば、本開示の実施形態はコンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ可読媒体は命令を記憶し、命令は、マシンの少なくとも1つの処理ユニットにより実行されると、マシンに上記第1の態様に係る方法を実行させる。
【0007】
本開示の実施形態の他の特徴及び利点はまた、具体的な実施形態の以下の説明を、例として本開示の実施形態の原理を例示する添付図面と併せて読むことにより、明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の実施形態は例示として提示され、それらの利点について、添付の図面を参照しながら以下でさらに詳細に説明する。
【0009】
図1A図1Aは、従来の解決法による様々なSCSのためのシンボル継続時間のいくつかの例を示す図である。
【0010】
図1B図1Bは、従来の解決法による様々なSCSのためのスロット継続時間のいくつかの例を示す図である。
【0011】
図2A図2Aは、Nのタイムスロットの継続時間及びKのタイムスロットの継続時間が明示的でない場合にPDSCHの様々な開始位置と組み合わされたPDCCHの様々な終了位置を示す図である。
図2B図2Bは、Nのタイムスロットの継続時間及びKのタイムスロットの継続時間が明示的でない場合にPDSCHの様々な開始位置と組み合わされたPDCCHの様々な終了位置を示す図である。
図2C図2Cは、Nのタイムスロットの継続時間及びKのタイムスロットの継続時間が明示的でない場合にPDSCHの様々な開始位置と組み合わされたPDCCHの様々な終了位置を示す図である。
図2D図2Dは、Nのタイムスロットの継続時間及びKのタイムスロットの継続時間が明示的でない場合にPDSCHの様々な開始位置と組み合わされたPDCCHの様々な終了位置を示す図である。
【0012】
図3図3は、本明細書に提示される実施形態が適用され得る通信システム300を示す図である。
【0013】
図4図4は、本開示の実施形態に係る方法400を示すフローチャートである。
【0014】
図5A図5Aは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置510を決定する様子を示す図であり、ここで第1の参照ニューメロロジーは、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジーと同じである。
図5B図5Bは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置510を決定する様子を示す図であり、ここで第1の参照ニューメロロジーは、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジーと同じである。
図5C図5Cは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置510を決定する様子を示す図であり、ここで第1の参照ニューメロロジーは、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジーと同じである。
【0015】
図6A図6Aは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置610を決定する様子を示す図であり、ここで第1の参照ニューメロロジーは、第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーと同じである。
図6B図6Bは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置610を決定する様子を示す図であり、ここで第1の参照ニューメロロジーは、第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーと同じである。
図6C図6Cは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置610を決定する様子を示す図であり、ここで第1の参照ニューメロロジーは、第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーと同じである。
図6D図6Dは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置610を決定する様子を示す図であり、ここで第1の参照ニューメロロジーは、第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーと同じである。
【0016】
図7A図7Aは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置710を決定する様子を示す図であり、ここで第1の参照ニューメロロジーは、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジーと第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーとの最小のニューメロロジーである。
図7B図7Bは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置710を決定する様子を示す図であり、ここで第1の参照ニューメロロジーは、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジーと第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーとの最小のニューメロロジーである。
図7C図7Cは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置710を決定する様子を示す図であり、ここで第1の参照ニューメロロジーは、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジーと第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーとの最小のニューメロロジーである。
【0017】
図8A図8Aは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置810を決定する様子を示す図であり、ここで、第1の参照ニューメロロジーは、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジーと第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーとの最大のニューメロロジーである。
図8B図8Bは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置810を決定する様子を示す図であり、ここで第1の参照ニューメロロジーは、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジーと第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーとの最大のニューメロロジーである。
図8C図8Cは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置810を決定する様子を示す図であり、ここで第1の参照ニューメロロジーは、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジーと第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーとの最大のニューメロロジーである。
【0018】
図9A図9Aは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置910を決定する様子を示す図であり、ここで、第1の参照ニューメロロジーは、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジー又は第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーとは異なる。
図9B図9Bは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置910を決定する様子を示す図であり、ここで、第1の参照ニューメロロジーは、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジー又は第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーとは異なる。
図9C図9Cは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置910を決定する様子を示す図であり、ここで、第1の参照ニューメロロジーは、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジー又は第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーとは異なる。
図9D図9Dは、本開示の一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置910を決定する様子を示す図であり、ここで、第1の参照ニューメロロジーは、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジー又は第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーとは異なる。
【0019】
図10図10は、第1の通信と第2の通信との間の時間間隔1010を決定する様子を示す図である。
【0020】
図11A図11Aは、本開示の一実施形態に係る、第1の時間位置1110及び時間間隔1120に基づいて第2の通信に関連付けられる第2の時間位置1130を決定する様子を示す図である。
図11B図11Bは、本開示の一実施形態に係る、第1の時間位置1110及び時間間隔1120に基づいて第2の通信に関連付けられる第2の時間位置1130を決定する様子を示す図である。
【0021】
図12A図12Aは、第1の通信と第2の通信との間のSCSの組み合わせの制限を示す図である。
図12B図12Bは、第1の通信と第2の通信との間のSCSの組み合わせの制限を示す図である。
図12C図12Cは、第1の通信と第2の通信との間のSCSの組み合わせの制限を示す図である。
【0022】
図13図13は、ネットワークデバイス330と端末デバイス320との間の例示的なインタラクション1300を示す図である。
【0023】
図14図14は、ネットワークデバイス330と端末デバイス320との間の例示的なインタラクション1400を示す図である。
【0024】
図15図15は、ネットワークデバイス330と端末デバイス320との間の例示的なインタラクション1500を示す図である。
【0025】
図16図16は、ネットワークデバイス330と端末デバイス320との間の例示的なインタラクション1600を示す図である。
【0026】
図17図17は、本開示の実施形態を実施するのに適したデバイス1700の簡略化したブロック図である。
【0027】
図18図18は、本開示の実施形態を実施するのに適した装置1800の簡略化したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
ここで、本明細書に記載する主題について、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明する。これらの実施形態は、本開示の主題の範囲に対するいかなる限定を示唆するものでもなく、当業者が本明細書に記載する主題をよりよく理解して実施することを可能にする目的でのみ説明されることを理解されたい。
【0029】
本明細書で用いられる用語は、具体的な実施形態を説明する目的でのみ用いられるものであり、例示的な実施形態を限定することは意図していない。本明細書で使用される単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その(the)」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数形も含むことを意図している。本明細書内で用いる「備える(comprises)」、「備え(comprising)」、「含む(includes)」及び/又は「含み(including)」という語は、述べられる特徴、整数、ステップ、動作、要素及び/又は構成要素の存在を特定するものであり、1つ又は複数の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素及び/又はそれらのグループの存在又は追加を除外するものではないことがさらに理解されるであろう。
【0030】
いくつかの代替的な実施態様では、記載されている機能/動作は図面に記載されている順序以外の順序で起こり得ることに留意されたい。例えば、連続して示される2つの機能又は動作は、関連する機能/動作によっては実際には同時に実行され、又は、時には逆の順序で実行されることがあり得る。
【0031】
本明細書で用いられる「通信ネットワーク」という用語は、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)、新無線(NR)アクセス等、任意の適当な通信規格に従うネットワークを指すものである。さらに、通信ネットワークにおける端末デバイスとネットワークデバイスとの間の通信は、限定されないが、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、将来の第5世代(5G)の通信プロトコル、及び/又は現在知られている又は将来開発されるであろう他のいかなるプロトコルをも含む、任意の適当な世代通信プロトコルに従って実施されてもよい。
【0032】
本開示の実施形態は、様々な通信システムに適用され得る。通信の急速な発展を考慮すると、本開示が実現され得る将来型の通信技術及び通信システムも登場することになるだろう。当然ながら、本開示の範囲が上記のシステムのみに限定されるものとみなされるべきではない。
【0033】
「通信デバイス」という用語は、限定されないが、「ネットワークデバイス」及び「端末デバイス」を含む。「ネットワークデバイス」という用語は、限定されないが、基地局(BS)、ゲートウェイ、管理エンティティ、及び通信システムにおける他の適当なデバイスを含む。「基地局」又は「BS」という用語は、ノードB(NodeB又はNB)、evolved NodeB(eNodeB又はeNB)、次世代NodeB(gNB)、リモート無線ユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、リレー、フェムト、ピコ等の低電力ノードを含む。
【0034】
「端末デバイス」という用語は、限定されないが、「ユーザ装置(UE)」及びネットワークデバイスと通信可能な他の適当なエンドデバイスを含む。例として、「端末デバイス」は、端末、モバイル端末(MT)、加入者局(SS)、携帯加入者局、移動局(MS)、又はアクセス端末(AT)を意味し得る。
【0035】
本開示の文脈において、「ニューメロロジー」という用語は、パラメータのセットを意味する。パラメータは、例えば、限定されないが、サブキャリア間隔(SCS)、シンボル長、サイクリックプリフィックス(CP)長等を含む。例えば、15KHzのサブキャリア間隔のニューメロロジーは、1ミリ秒、通常CP等に14個のシンボルを含んでもよい。30KHzのサブキャリア間隔のニューメロロジーは、1ミリ秒、通常CP等に28個のシンボルを含んでもよい。これらのニューメロロジーは、15KHzのサブキャリア間隔のニューメロロジーとは異なる。
【0036】
上述したように、NRシステムでは複数のニューメロロジーがサポートされる。38.912では、NRのためのニューメロロジー及びフレーム構造が決定される。ニューメロロジーは、サブキャリア間隔及びCPオーバーヘッドによって定義される。マルチサブキャリア間隔は、整数Mによって基本キャリア間隔(basic carrier spacing)をスケーリングすることによって導出される。サブフレーム継続時間は1msに固定され、フレーム長は10msに固定される。スケーリング可能なニューメロロジーは、少なくとも15kHzから480kHzのサブキャリア間隔を許容すべきである。異なる周波数帯にはいくつかの異なるサブキャリア間隔値がある。例えば、周波数帯が1GHz未満である場合、サブキャリア間隔の値は15kHz及び30kHzであってもよい。周波数帯が1GHz~6GHzである場合、サブキャリア間隔の値は15kHz、30kHz、及び60kHzであってもよい。周波数帯が24GHz~52.6GHzである場合、サブキャリア間隔の値は60kHz及び320kHzであってもよい。つまり、サブキャリア周波数の値は周波数帯によって変わる。サブキャリア間隔の値が60kHz以下である場合、通常1タイムスロットに7又は14OFDMシンボル存在する。サブキャリア間隔の値が60kHzを超える場合、通常1タイムスロットに14OFDMシンボル存在する。
【0037】
図1Aは、従来の解決法によるSCSの様々な値のためのシンボル継続時間のいくつかの例を示す図である。図1Bは、従来の解決法によるSCSの様々な値のためのスロット継続時間のいくつかの例を示す図である。図1Bに示すように、サブキャリア間隔の値が15kHzである場合、一例では、1つのスロットに14個のシンボルが存在してもよく、スロット継続時間は1msであってもよい。別の例では、1つのスロットに7個のシンボルが存在してもよく、スロット継続時間は0.5msであってもよい。サブキャリア間隔の値が30kHzである場合、一例では、1つのスロットに14個のシンボルが存在してもよく、スロット継続時間は0.5msであってもよい。別の例では、1つのスロットに7個のシンボルが存在してもよく、スロット継続時間は0.25msであってもよい。サブキャリア間隔の値が60kHzである場合、一例では、1つのスロットに14個のシンボルが存在してもよく、スロット継続時間は0.25msであってもよい。別の例では、1つのスロットに7個のシンボルが存在してもよく、スロット継続時間は0.125msであってもよい。サブキャリア間隔の値が120kHzである場合、例えば、1つのスロットに14個のシンボルが存在してもよく、スロット継続時間は0.125msであってもよい。サブキャリア間隔の値が240kHzである場合、一例では、1つのスロットに14個のシンボルが存在が存在してもよく、スロット継続時間は0.0625msであってもよい。サブキャリア間隔の値が480kHzである場合、一例では、1つのスロットに14個のシンボルが存在してもよく、スロット継続時間は0.03125msであってもよい。
【0038】
NRシステムでは、スケジューリング及び/又はフィードバック遅延に関して合意がなされている。例えば、スロットベースのスケジューリングについては、NR仕様書は、スロットNにおけるダウンリンク(DL)データ受信及びスロットN+k1における対応する肯定応答、スロットNにおけるアップリンク(UL)割り当て及びスロットN+k2における対応するULデータ送信をサポートするはずである。サブキャリア間隔の値が互いに異なる場合、OFDMシンボル及び/又はスロットの時間間隔の長さ/継続時間は異なっていてもよい。最近の合意では、NRにおけるタイミング関係(例えば、ハイブリッド自動再送要求、及びDL割り当て送信と対応するDLデータ送信との間のタイミング)はなおスロット単位で示される。このような状況では、仮に交差ニューメロロジースケジューリングがサポートされる場合、2つのニューメロロジーにおけるスロットの継続時間は異なっていてもよい。例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は15kHzで送信され、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は30kHzでスケジューリングされる。PDCCHとPDSCHとの間のスケジューリング間隔はN+Kである。Nはタイムスロットのインデックスを表し、Kはタイムスロットの数を表す。この状況では、Nが15kHzのスロット継続時間に基づいているかどうか又は30kHzのスロット継続時間に基づいているかどうかは未知である。言い換えると、PDCCHの終了位置又はPDSCHのKをカウントする開始位置は未知である。Kが15kHzのスロット継続時間及び30kHzのスロット継続時間に基づいているかどうかもまた未知である。言い換えると、PDSCHの開始位置は未知である。
【0039】
図2A図2Dは、Nのタイムスロットの継続時間及びKのタイムスロットの継続時間が明示的でない場合にPDSCHの様々な開始位置と組み合わされたPDCCHの様々な終了位置を示す図である。図2A図2Dに示す例では、Kの値は2であり、p及びqはそれぞれ15kHzのタイムスロット及び30kHzのタイムスロットを示す。図2Aは、Nが15kHzのスロット継続時間に基づき、Kが30kHzのスロット継続時間に基づく場合のPDCCHのあり得る終了位置及びPDSCHのあり得る開始位置を示す。図2Bは、N及びKの両方が30kHzのスロット継続時間に基づく場合のPDCCHのあり得る終了位置及びPDSCHのあり得る開始位置を示す。図2Cは、N及びKの両方が15kHzのスロット継続時間に基づく場合のPDCCHのあり得る終了位置及びPDSCHのあり得る開始位置を示す。図2Dは、Nが30kHzのスロット継続時間に基づきKが15kHzのスロット継続時間に基づく場合のPDCCHのあり得る終了位置及びPDSCHのあり得る開始位置を示す。図示してはいないが、上記の状況は、PDCCHスケジューリングPUSCH、PDSCHのためのACK/NACKフィードバック及びPRACH送信のRAR受信においてもまた存在する。
【0040】
上記の、及び他の起こり得る問題を解決するために、本開示の実施形態は交差ニューメロロジースケジューリングのための解決策を提供する。
【0041】
ここで、図面を参照して、以下本開示のいくつかの例示的な実施形態について説明する。図3を最初に参照する。図3は、本明細書で説明する実施形態が適用される通信システム300を示す図である。通信システム300では、端末デバイス(例えば、UE)320と通信するネットワークデバイス(例えば、eNB)330が示される。
【0042】
ここで、添付の図面を参照して、本開示のいくつかの例示的な実施形態について以下説明する。図4は、本開示の実施形態に係る方法400を示すフローチャートである。この方法400は、ネットワークデバイス330(例えば、eNB)と端末デバイス320(例えば、UE)とを含む通信デバイスにより実施されてもよい。
【0043】
402では、通信デバイスは、第1の通信に関連付けられる第1の時間位置と、第1の通信と第2の通信との間の時間間隔と、のうちの少なくとも1つを決定する。第1の通信は第1のニューメロロジーを用い、第2の通信は第2のニューメロロジーを用い第1の通信に応答して行われる。
【0044】
いくつかの実施形態では、方法400はさらに、第1の参照ニューメロロジーに基づいて第1の参照タイムスロットの継続時間を決定すること、及び第1の参照タイムスロットの継続時間及び第1の参照タイムスロットのインデックスに基づいて第1の時間位置を決定することを含む。例えば、第1の参照タイムスロットの継続時間は、第1の参照ニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長に基づいて決定されてもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、第1の通信は、ダウンリンクデータ割り当てのためのダウンリンク制御情報、アップリンクデータ割り当てのためのダウンリンク制御情報、データのダウンリンク送信/受信、及びランダムアクセス送信、のうちの少なくとも1つであってもよい。いくつかの実施形態では、第2の通信は、データのダウンリンク送信/受信、データのアップリンク送信/受信、データのダウンリンク送信/受信のための肯定応答、及びランダムアクセスチャネル送信のための応答、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、第1の時間位置は、第1の通信のための継続時間の終了時、及び/又は第2の通信のためのシンボル/スロット/ミニスロットの数のカウントの開始時であってもよい。第1の通信のための継続時間は、第1の通信のために設定されるサブキャリア間隔の値及び/又はCP長に基づいたスロット/シンボル/ミニスロットの継続時間であってもよい。一実施形態では、第1の時間位置は、第1の通信のためのスロットの終了時であってもよい。スロット継続時間は、第1の通信のために設定されるサブキャリア間隔の値及び/又はCP長に基づいてもよい。
【0047】
図5A図5Cは、本開示の例示的な一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置510を決定する様子を示す図であり、ここで、第1の参照ニューメロロジーは、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジーと同じである。つまり、第1の参照ニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長は、第1の通信により用いられる第1の参照ニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長と同じであってもよい。いくつかの実施形態では、第1の通信及び第2の通信は、ダウンリンクデータ割り当てのためのダウンリンク制御情報及びデータのダウンリンク送信、アップリンクデータ割り当てのためのダウンリンク制御情報及びデータのアップリンク送信、データのダウンリンク送信及びデータのダウンリンク送信のための肯定応答、及びランダムアクセス送信及びランダムアクセスチャネル送信のための応答のうちの1つであってもよい。
【0048】
例として、図5A図5Cに示すように、第1の通信は第1のニューメロロジーを用い、例えば、第1の通信のためのSCSはSkHzである。第2の通信は第2のニューメロロジー用い、例えば、第2の通信のためのSCSはSkHzである。上述したように、図5A図5Cでは、第1の通信により用いられる第1の参照ニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長は、第1の参照ニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長として用いられる。したがって、図5A図5Cでは、第1の参照タイムスロットの継続時間はTであり、これはサブキャリア間隔の値及び/又はCP長に基づいて決定される。第1の時間位置510は、第1の参照タイムスロット(本実施形態では、p、p+1、...、p+r)の継続時間T及び第1の参照タイムスロットのインデックスNに基づいて決定される。いくつかの実施形態では、方法400が端末デバイス320により実施される際、第1の参照タイムスロットのインデックスは、ネットワークデバイス330から送信されるメッセージから得られる。いくつかの実施形態では、方法400が端末デバイス320により実施される際、第1の参照タイムスロットのインデックスは、ネットワークデバイス330から送信されるメッセージから得られる。いくつかの実施形態では、方法400が端末デバイス320により実施される際、第1の通信の第1のニューメロロジー、第2の通信の第2のニューメロロジー、第1の参照タイムスロットの第1の参照ニューメロロジーは、ネットワークデバイス330により設定される。いくつかの実施形態では、第1の参照タイムスロットのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長は、第1の通信のために設定されたサブキャリア間隔の値及び/又はCP長と同じであってもよい。つまり、第1の参照タイムスロットのサブキャリア間隔の第1の参照値及び/又はCP長の定義はなくてもよい。
【0049】
図5Aでは、第1の通信のためのSCSは、第2の通信のためのSCSよりも小さい。図5Aに示すように、第1の時間位置510は、第1の通信のタイムスロットpの終了時であってもよく、且つ/又は第2の通信のタイムスロットq+sの終了時であってもよい。
【0050】
図5Bでは、第1の通信のためのSCSは第2の通信のためのSCSよりも大きく、第1の通信は、第1の通信のタイムスロットpの継続時間内に終了する。図5Bに示すように、第1の時間位置510は、第1の通信のタイムスロットpの終了時であってもよく且つ/又は第2の通信のタイムスロットq内である。
【0051】
図5Cでは、第1の通信のためのSCSは第2の通信のためのSCSよりも大きく、第1の通信は、第1の通信のタイムスロットp+1の継続時間内に終了する。図5Cに示すように、第1の時間位置510は、第1の通信のタイムスロットp+1の終了時であってもよく且つ/又は第2の通信のタイムスロットq内である。
【0052】
いくつかの実施形態では、第1の時間位置は、第1の通信の終了の後のタイムスロットの開始又は終了時及び/又は第2の通信のためのシンボル/スロット/ミニスロットの数のカウントの開始時であってもよい。継続時間は、第2の通信のために設定されたサブキャリア間隔の値及び/又はCP長に基づくスロット/シンボル/ミニスロットの継続時間であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の時間位置は第1の通信の後の最も早いタイムスロットの開始時であってもよく、継続時間は第2の通信のために設定されたサブキャリア間隔の値及び/又はCP長に基づいてもよい。
【0053】
図6A図6Dは、本開示の例示的な一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置610を決定する様子を示す図であり、ここで第1の参照ニューメロロジーは第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーと同じである。すなわち、第1の参照ニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長は、第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長と同じである。
【0054】
例として、図6A図6Dに示すように、第1の通信は第1のニューメロロジーを用い、例えば、第1の通信のためのSCSはSkHzである。第2の通信は第2のニューメロロジーを用い、例えば、第2の通信のためのSCSはSkHzである。上述したように、図6A図6Dでは、第2の通信の第2のニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長は、第1の参照ニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長として用いられる。したがって、図6A図6Dでは、第1の参照タイムスロットの継続時間はTであり、これは第2のニューメロロジーに基づいて決定される。例えば、第1の参照タイムスロットの継続時間は、第2のニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長に基づいて決定されてもよい。第1の時間位置610は、第1の参照タイムスロット(本実施形態では、q、q+1、...、q+s)の継続時間Tと第1の参照タイムスロットのインデックスNとに基づいて決定されてもよい。いくつかの実施形態では、方法400が端末デバイス320により実施される際、第1の参照タイムスロットのインデックスはネットワークデバイス330から送信されるメッセージにより得られる。いくつかの実施形態では、方法400が端末デバイス320により実施される際、第1の通信の第1のニューメロロジー、第2の通信の第2のニューメロロジー及び第1の参照タイムスロットの第1の参照はネットワークデバイス330により設定される。いくつかの実施形態では、第1の参照タイムスロットのサブキャリア間隔の第1の参照値及び/又はCP長は、第2の通信のために設定されたサブキャリア間隔の値及び/又はCP長と同じである。すなわち、第1の参照タイムスロットのサブキャリア間隔の第1の参照値及び/又はCP長の定義はない。
【0055】
図6Aでは、第1の通信のためのSCSは、第2の通信のためのSCSよりも小さい。図6Aに示すように、第1の時間位置610は第1の通信のタイムスロットp内である、且つ/又は第2の通信のタイムスロットqの終了時であってもよい。第1の時間位置は、第1の通信の終了の後である。
【0056】
図6Bでは、第1の通信のためのSCSは第2の通信のためのSCSよりも大きく、第1の通信は、第1の通信のタイムスロットpの継続時間内に終了する。図6Bに示すように、第1の時間位置610は、第1の通信のタイムスロットp+sの終了時であってもよく且つ/又は第2の通信のタイムスロットqの終了時であってもよい。第1の時間位置は、第1の通信の終了の後である。
【0057】
図6Cでは、第1の通信のためのSCSは第2の通信のためのSCSよりも大きく、第1の通信は、第1の通信のタイムスロットp+1の継続時間内に終了する。図6Cに示すように、第1の時間位置610は、第1の通信のタイムスロットp+sの終了時であってもよく且つ/又は第2の通信のタイムスロットqの終了時であってもよい。第1の時間位置は、第1の通信の終了の後である。
【0058】
図6Dでは、第1の通信のためのSCSは第2の通信のためのSCSよりも小さく、第1の通信は、第2の通信のタイムスロットq+1の継続時間内に終了する。図6Dに示すように、第1の時間位置610は、第1の通信が終了した後の第2の通信の第1のタイムスロットq+2の開始時であってもよい。第1の時間位置610はまた、タイムスロットq+1の終了時であってもよく、ここで第1の通信は終了する。第1の時間位置は、第1の通信の終了の後である。
【0059】
いくつかの実施形態では、第1の時間位置は、第1の通信の終了の後の後であるタイムスロットの開始又は終了時及び/又は第2の通信のためのシンボル/スロット/ミニスロットの数のカウントの開始時であってもよい。継続時間は、第1の通信により用いられるサブキャリア間隔の第1の値及び/又はCP長と、第2の通信により用いられるサブキャリア間隔の第2の値及び/又はCP長との間のサブキャリア間隔の最小値及び/又はCP長に基づくスロット/シンボル/ミニスロットの継続時間であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の時間位置は、第1の通信の後の最も早いタイムスロットの開始時であってもよく、継続時間は、第1の通信により用いられるサブキャリア間隔の第1の値及び/又はCP長と、第2の通信により用いられるサブキャリア間隔の第2の値及び/又はCP長との間のサブキャリア間隔の最小値及び/又はCP長に基づいてもよい。
【0060】
図7A図7Cは、本開示の例示的な一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置710を決定する様子を示す図であり、ここで、第1の参照ニューメロロジーは、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジーと第2の通信により用いられる第2のとの最小のニューメロロジーである。すなわち、第1の参照ニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長は、第1のニューメロロジー及び第2のニューメロロジーのサブキャリア間隔の最小値及び/又は最小CP長と同じである。
【0061】
例として、図7A図7Cに示すように、第1の通信は第1のニューメロロジーを用い、例えば、第1の通信のためのSCSはSkHzである。第2の通信は第2のニューメロロジーを用い、例えば、第2の通信のためのSCSはSkHzである。上述したように、図7A図7Cでは、サブキャリア間隔及び/又はCP長の第1の値とサブキャリア間隔及び/又はCP長の第2の値との間のサブキャリア間隔及び/又はCP長の最小値は、サブキャリア間隔及び/又はCP長の第1の参照値として用いられる。いくつかの実施形態では、方法400が端末デバイス320により実施される際、第1の参照タイムスロットのインデックスは、ネットワークデバイス330から送信されるメッセージから得られる。いくつかの実施形態では、方法400が端末デバイス320により実施される際、第1の通信の第1のニューメロロジー、第2の通信の第2のニューメロロジー及び/又は第1の参照タイムスロットの第1の参照ニューメロロジーはネットワークデバイス330により設定される。いくつかの実施形態では、第1の参照タイムスロットのサブキャリア間隔の第1の参照値及び/又はCP長は、第1の通信により用いられるサブキャリア間隔の第1の値及び/又はCP長と、第2の通信により用いられるサブキャリア間隔の第2の値及び/又はCP長との間のサブキャリア間隔の最小値及び/又はCP長と同じである。すなわち、第1の参照タイムスロットのサブキャリア間隔の第1の参照値及び/又はCP長の定義はなくてもよい。
【0062】
図7Aでは、第1の通信のためのSCSは第2の通信のためのSCSよりも小さい。したがって、第1の通信のサブキャリア間隔の第1の値及び/又はCP長は、第1の参照ニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長として用いられ、第1の参照タイムスロットの継続時間はTであり、これは第1の参照ニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長に基づいて決定される。第1の時間位置710は、第1の参照タイムスロット(本実施形態では、p、p+1、...、p+r)の継続時間T及び第1の参照タイムスロットのインデックスNに基づいて決定される。図7Aに示すように、第1の時間位置710は、第1の通信のタイムスロットpの終了時であってもよく且つ/又は第2の通信のタイムスロットq+sの終了時であってもよい。
【0063】
図7Bでは、第1の通信のためのSCSは、第2の通信のためのSCSよりも大きく、第1の通信は、第1の通信のタイムスロットpの継続時間内に終了する。したがって、第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長は第1の参照ニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長として用いられ、第1の参照タイムスロットの継続時間はTであり、これは第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長に基づいて決定される。図7Bに示すように、第1の時間位置710は第1の通信のタイムスロットp+sの終了時であってもよく且つ/又は第2の通信のタイムスロットqの終了時であってもよい。第1の時間位置は、第1の通信の終了の後である。
【0064】
図7Cでは、第1の通信のためのSCSは、第2の通信のためのSCSよりも大きく、第1の通信は、第1の通信のタイムスロットp+1の継続時間内に終了する。図7Cに示すように、第1の時間位置710は、第1の通信のタイムスロットp+sの終了時であってもよく且つ/又は第2の通信のタイムスロットqの終了時であってもよい。第1の時間位置は、第1の通信の終了の後である。
【0065】
いくつかの実施形態では、第1の時間位置は、第1の通信の終了の後のタイムスロットの開始又は終了時でもよく且つ/又は第2の通信のためのシンボル/スロット/ミニスロットの数のカウントの開始時であってもよい。継続時間は、第1の通信により用いられるサブキャリア間隔の第1の値及び/又はCP長と、第2の通信により用いられるサブキャリア間隔の第2の値及び/又はCP長との間のサブキャリア間隔の最大値及び/又はCP長に基づくスロット/シンボル/ミニスロットの継続時間であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の時間位置は、第1の通信の後の最も早いタイムスロットの開始時であってもよく、継続時間は、第1の通信により用いられるサブキャリア間隔の第1の値及び/又はCP長と第2の通信により用いられるサブキャリア間隔の第2の値及び/又はCP長との間のサブキャリア間隔の最大値及び/又はCP長に基づいてもよい。
【0066】
図8A図8Cは本開示の例示的な一実施形態に係る、第1の通信に関連付けられる第1の位置810を決定する様子を示す図であり、ここで、第1の参照ニューメロロジーは、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジーと第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーとの最大のニューメロロジーである。すなわち、第1の参照ニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長は、第1の通信により用いられる第1の参照ニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長と第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長との最大値である。
【0067】
例として、図8A図8Cに示すように、第1の通信は第1のニューメロロジーを用い、例えば、第1の通信のためのSCSはSkHzである。第2の通信は第2のニューメロロジーを用い、例えば、第2の通信のためのSCSはSkHzである。上述したように、図8A図8Cでは、サブキャリア間隔の第1の値及び/又はCP長とサブキャリア間隔の第2の値及び/又はCP長との間のサブキャリア間隔の最大値及び/又はCP長は、サブキャリア間隔の第1の参照値及び/又はCP長として用いられる。いくつかの実施形態では、方法400が端末デバイス320により実施される際、第1の参照タイムスロットのインデックスは、ネットワークデバイス330から送信されるメッセージから得られる。いくつかの実施形態では、方法400が端末デバイス320により実施される際、第1の通信の第1のニューメロロジー、第2の通信の第2のニューメロロジー及び/又は第1の参照タイムスロットの第1の参照ニューメロロジーはネットワークデバイス330により設定される。いくつかの実施形態では、第1の参照タイムスロットのサブキャリア間隔の第1の参照値及び/又はCP長は、第1の通信により用いられるサブキャリア間隔の第1の値及び/又はCP長と第2の通信により用いられるサブキャリア間隔の第2の値及び/又はCP長との間のサブキャリア間隔の最大値及び/又はCP長と同じであってもよい。すなわち、第1の参照タイムスロットのためのサブキャリア間隔の第1の参照値及び/又はCP長の定義はなくてもよい。
【0068】
図8Aでは、第1の通信のためのSCSは、第2の通信のためのSCSよりも小さい。したがって、第2の通信のサブキャリア間隔の第2の値及び/又はCP長はサブキャリア間隔の第1の参照値及び/又はCP長として用いられ、第1の参照タイムスロットの継続時間はTであり、これはサブキャリア間隔の第2の値及び/又はCP長に基づいて決定される。第1の時間位置810は、第1の参照タイムスロット(本実施形態では、q、q+1、...、q+r)の継続時間T及び第1の参照タイムスロットのインデックスNに基づいて決定される。図8Aでは、第1の時間位置810は、第1の通信のタイムスロットp内であってもよく且つ/又は第2の通信のタイムスロットqの終了時であってもよい。第1の時間位置は、第1の通信の終了の後である。
【0069】
図8Bでは、第1の通信のためのSCSは、第2の通信のためのSCSよりも大きく、第1の通信は、第1の通信のタイムスロットpの継続時間内に終了する。したがって、第1の通信のサブキャリア間隔の第1の値及び/又はCP長はサブキャリア間隔の第1の参照値及び/又はCP長として用いられ、第1の参照タイムスロットの継続時間はTであり、これはサブキャリア間隔の第1の値及び/又はCP長に基づいて決定される。図8Bに示すように、第1の時間位置810は、第1の通信のタイムスロットpの終了時であってもよく且つ/又は第2の通信のタイムスロットqの継続時間内であってもよい。第1の時間位置は、第1の通信の終了の後である。
【0070】
図8Cでは、第1の通信のためのSCSは第2の通信のためのSCSよりも大きく、第1の通信は、第1の通信のタイムスロットp+1の継続時間内に終了する。図8Cに示すように、第1の時間位置810は、第1の通信のタイムスロットp+1の終了時であってもよく且つ/又は第2の通信のタイムスロットqの継続時間内であってもよい。第1の時間位置は、第1の通信の終了の後である。
【0071】
いくつかの実施形態では、第1の時間位置は、第1の通信の終了の後の後であるタイムスロットの開始又は終了時及び/又は第2の通信のためのシンボル/スロット/ミニスロットの数のカウントの開始時であってもよい。継続時間は、サブキャリア間隔の参照値及び/又はCP長に基づくスロット/シンボル/ミニスロットの継続時間であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の時間位置は、第1の通信の後の最も早いタイムスロットの開始時であってもよく、継続時間はサブキャリア間隔の参照値及び/又はCP長に基づいてもよい。いくつかの実施形態では、サブキャリア間隔の参照値及び/又はCP長は、ネットワークデバイスにより設定されてもよい。例えば、設定情報は、物理シグナリング、PDCCH、無線リソース制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)シグナリング等のうちの少なくとも1つで送信されてもよい。いくつかの実施形態では、サブキャリア間隔の参照値及び/又はCP長が、第1の通信及び第2の通信のためのサブキャリア間隔の様々な値の組み合わせ及び/又はCP長で事前に定義されてもよい。
【0072】
図9A図9Dは、本開示の例示的な一実施形態に係る第1の通信に関連付けられる第1の位置910を決定する様子を示す図であり、ここで第1の参照は、第1の通信により用いられる第1のニューメロロジー又は第2の通信により用いられる第2のニューメロロジーとは異なる。すなわち、第1の参照ニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長は、第1のニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又は最小CP長及び第2のニューメロロジーのサブキャリア間隔の値及び/又は最小CP長とは異なる。
【0073】
例として、図9A図9Dに示すように、第1の通信はサブキャリア間隔の第1の値及び/又はCP長を用い、例えば、第1の通信のためのSCSはSkHzである。第1の参照通信はサブキャリア間隔の第1の参照値及び/又はCP長を用い、例えば、第1の参照通信のためのSCSはSkHzである。したがって、図9A図9Dでは、第1の参照タイムスロットの継続時間はTであり、これはサブキャリア間隔の第1の参照値及び/又はCP長に基づいて決定される。第1の時間位置910は、第1の参照タイムスロット(本実施形態では、m、m+1、...、m+s)の継続時間T及び第1の参照タイムスロットのインデックスNに基づいて決定される。いくつかの実施形態では、方法400が端末デバイス320により実施される際、第1の参照タイムスロットのインデックスは、ネットワークデバイス330から送信されるメッセージから得られる。いくつかの実施形態では、方法400が端末デバイス320により実施される際、第1の通信のサブキャリア間隔の第1の値及び/又はCP長、第2の通信のサブキャリア間隔の第2の値及び/又はCP長及び/又は第1の参照タイムスロットのサブキャリア間隔の第1の参照値及び/又はCP長は、ネットワークデバイス330により設定される。いくつかの実施形態では、第1の参照タイムスロットのサブキャリア間隔の第1の参照値及び/又はCP長は、第1の通信及び第2の通信のためのサブキャリア間隔の様々な値の組み合わせ及び/又はCP長で事前に定義されてもよい。すなわち、第1の参照タイムスロットのためのサブキャリア間隔の第1の参照値及び/又はCP長の定義はなくてもよい。
【0074】
図9Aでは、第1の通信のためのSCSは、第1の参照通信のためのSCSよりも小さい。図9Aに示すように、第1の時間位置910は第1の通信のタイムスロットp内であって且つ/又は第1の参照通信のタイムスロットmの終了時であってもよい。第1の時間位置は、第1の通信の終了の後である。
【0075】
図9Bでは、第1の通信のためのSCSは、第1の参照通信のためのSCSよりも大きく、第1の通信は第1の通信のタイムスロットpの継続時間内に終了する。図9Bに示すように、第1の時間位置910は、第1の通信のタイムスロットp+sの終了時であってもよく且つ/又は第1の参照通信のタイムスロットqの終了時であってもよい。第1の時間位置は、第1の通信の終了の後である。
【0076】
図9Cでは、第1の通信のためのSCSは、第1の参照通信のためのSCSよりも大きく、第1の通信は第1の通信のタイムスロットp+1の継続時間内に終了する。図9Cに示すように、第1の時間位置910は、第1の通信のタイムスロットp+sの終了時であってもよく且つ/又は第1の参照通信のタイムスロットqの終了時であってもよい。第1の時間位置は、第1の通信の終了の後である。
【0077】
図9Dでは、第1の通信のためのSCSは第1の参照通信のためのSCSよりも小さく、第1の通信は第1の参照通信のタイムスロットm+1の継続時間内に終了する。図9Dに示すように、第1の時間位置910は、第1の通信が終了した後の第1の参照通信の第1のタイムスロットm+2の開始時であってもよい。第1の時間位置910はまた第1の通信が終了するタイムスロットm+1の終了時であってもよい。第1の時間位置は、第1の通信の終了の後である。
【0078】
いくつかの実施形態では、方法400はさらに、第2の参照ニューメロロジーに基づいて第2の参照タイムスロットの継続時間を決定すること、及び第2の参照タイムスロットの継続時間及び第2の参照タイムスロットの数に基づいて時間間隔を決定すること、を含む。
【0079】
図10は、第1の通信と第2の通信との間の時間間隔1010を決定する様子を示す図である。
【0080】
例として図10に示すように、第1の通信はサブキャリア間隔の第1の値及び/又はCP長を用い、例えば、第1の通信のためのSCSはSkHzである。第2の通信はサブキャリア間隔の第2の値及び/又はCP長を用い、例えば、第2の通信のためのSCSはSkHzである。第2の参照タイムスロットの継続時間は、サブキャリア間隔の第2の参照値及び/又はCP長に基づいて決定されてもよいTsである。時間間隔1010は、第2の参照タイムスロットTsの継続時間及び第2の参照タイムスロットの数Kに基づいて決定されてもよい。いくつかの実施形態では、方法400が端末デバイス320により実施される際、第2の参照タイムスロットの数はネットワークデバイス330から送信されるメッセージから得られる。いくつかの実施形態では、方法400が端末デバイス320により実施される際、第1の通信のサブキャリア間隔の第1の値及び/又はCP長、第2の通信のサブキャリア間隔の第2の値及び/又はCP長及び/又は第2の参照タイムスロットのサブキャリア間隔の第2の参照値及び/又はCP長は、ネットワークデバイス330により設定される。
【0081】
いくつかの実施形態では、第2の参照タイムスロットのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長は、第1の通信のために設定されたサブキャリア間隔の値及び/又はCP長と同じであってもよい。すなわち、第2の参照タイムスロットのためのサブキャリア間隔の第2の参照値及び/又はCP長の定義はなくてもよい。
【0082】
いくつかの実施形態では、第2の参照タイムスロットのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長は、第2の通信のために設定されたサブキャリア間隔の値及び/又はCP長と同じであってもよい。すなわち、第2の参照タイムスロットのためのサブキャリア間隔の第2の参照値及び/又はCP長の定義はなくてもよい。
【0083】
いくつかの実施形態では、第2の参照タイムスロットのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長は、第1の通信により用いられるサブキャリア間隔の第1の値及び/又はCP長と、第2の通信により用いられるサブキャリア間隔の第2の値及び/又はCP長との間のサブキャリア間隔の最大値及び/又はCP長と同じであってもよい。すなわち、第2の参照タイムスロットのためのサブキャリア間隔の第2の参照値及び/又はCP長の定義はなくてもよい。
【0084】
いくつかの実施形態では、第2の参照タイムスロットのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長は、第1の通信により用いられるサブキャリア間隔の第1の値及び/又はCP長と第2の通信により用いられるサブキャリア間隔の第2の値及び/又はCP長との間のサブキャリア間隔の最小値及び/又はCP長と同じであってもよい。すなわち、第2の参照タイムスロットのためのサブキャリア間隔の第2の参照値及び/又はCP長の定義はなくてもよい。
【0085】
いくつかの実施形態では、第2の参照タイムスロットのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長は、第1の通信及び第2の通信のためのサブキャリア間隔の様々な値の組み合わせ及び/又はCP長により事前に定義されてもよい。すなわち、第2の参照タイムスロットのためのサブキャリア間隔の第2の参照値及び/又はCP長の定義はなくてもよい。
【0086】
いくつかの実施形態では、第2の参照タイムスロットのサブキャリア間隔の値及び/又はCP長はネットワークデバイスにより設定されてもよい。第1の通信及び第2の通信のためのサブキャリア間隔の様々な値の組み合わせ及び/又はCP長とともに。すなわち、第2の参照タイムスロットのためのサブキャリア間隔の第2の参照値及び/又はCP長の定義はなくてもよい。
【0087】
いくつかの実施形態では、サブキャリア間隔の値及び/又はCP長はネットワークデバイスにより設定されてもよい。例えば、設定情報は、物理シグナリング、PDCCH、無線リソース制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)シグナリング等のうちの少なくとも1つで送信されてもよい。
【0088】
一実施形態では、第2の参照タイムスロットの継続時間は、第1の通信の第1のタイムスロットの継続時間と同じであってもよい。一実施形態では、第2の参照タイムスロットの継続時間は第2の通信の第2のタイムスロットの継続時間と同じであってもよい。一実施形態では、第2の参照タイムスロットの継続時間は第1の通信の継続時間と第2の通信の継続時間との間の長い方の継続時間と同じであってもよい。一実施形態では、第2の参照タイムスロットの継続時間は、第1の通信の継続時間と第2の通信の継続時間との間の短い方の継続時間と同じであってもよい。
【0089】
いくつかの実施形態では、方法400はさらに、第1の時間位置と時間間隔に基づいて、第2の通信に関連付けられる第2の時間位置を決定することを含む。
【0090】
第1の位置は、本明細書に記載する方法のいずれを用いて決定してもよい。時間間隔は、本明細書に記載する方法のいずれを用いて決定してもよい。
【0091】
図11A及び図11Bは、本開示の例示的な一実施形態に係る、第1の時間位置1110及び時間間隔1120に基づいて第2の通信に関連付けれらた第2の時間位置1130を決定する様子を示す図である。図11Aでは、第1のタイムスロットTの継続時間は、第2のタイムスロットTの継続時間よりも短い。第2の位置1130は、第2の通信のタイムスロットの終了時にも、第2の通信のタイムスロットの開始時にも位置していない。このような状況では、第2の通信は、第2の通信のために設定された次の全タイムスロットまで遅延してもよく、又は行われなくてもよい。図11Bでは、第1のタイムスロットTの継続時間は第2のタイムスロットTの継続時間よりも長い。第2の位置1130は第2の通信に使用可能ではない。このような状況では、第2の通信は第2の通信のために設定された次の全タイムスロットまで遅延してもよく、又は行われなくてもよい。
【0092】
図12A及び図12Bは、第1の通信と第2の通信との間のSCSの組み合わせの制限を示す図である。本開示に係るいくつかの実施形態では、第1の通信及び第2の通信は、ダウンリンクデータ割り当てのためのダウンリンク制御情報及びデータのダウンリンク送信、アップリンクデータ割り当てのためのダウンリンク制御情報及びデータのアップリンク送信、データのダウンリンク送信及びデータのダウンリンク送信のための肯定応答、及びランダムアクセス送信及びランダムアクセスチャネル情報送信のための応答、のうちの少なくとも1つであってもよい。第1の通信は、パラメータ、例えば、SCS値及び/又はサイクリックプリフィックス(CP)長で設定されてもよい。一実施形態では、第1の通信のためのSCSの値のセット、例えば、{SA_1kHz、SA_2kHz、...、SA_MkHz}であってもよい。Mは整数であり、1よりも小さくはない。一実施形態では、アップリンク及び/又はダウンリンク制御及び/又はデータ送信については、SCSは、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、240kHz、480kHz、及び3.75kHzのうちの少なくとも1つであってもよい。一実施形態では、PRACH送信については、SCSは、1.25kHz、5kHz、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、2.5kHz、及び7.5kHzのうちの少なくとも1つであってもよい。一実施形態では、第1の通信のためのCP長の値のセット、例えば、{LA_1、LA_2、...、LA_M}であってもよい。Mは整数であり、1よりも小さくはない。例えば、第1の通信のための通常CP及び拡張CPであってもよい。
【0093】
一実施形態では、第2の通信は、パラメータ、例えば、SCS値及び/又はサイクリックプリフィックス(CP)長、で設定されてもよい。一実施形態では、第2の通信のためのSCSの値のセット、例えば、{SB_1kHz、SB_2kHz、...、SB_NkHz}であってもよい。Nは整数であり、1よりも小さくはない。一実施形態では、ダウンリンク及び/又はアップリンク制御及び/又はデータ送信については、SCSは、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、240kHz、480kHz、及び3.75kHzのうちの少なくとも1つであってもよい。一実施形態では、PRACH送信については、SCSは、1.25kHz、5kHz、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、2.5kHz、及び7.5kHzのうちの少なくとも1つであってもよい。一実施形態では、第2の通信のためのCP長の値のセット、例えば、{LB_1、LB_2、...、LB_N}であってもよい。Nは整数であり、1よりも小さくはない。例えば、第2の通信のための通常CP及び拡張CPであってもよい。
【0094】
一実施形態では、図12Aに示すように、第2の通信のためのパラメータ又は参照パラメータ(例えば、サブキャリア間隔の参照値)はV個のグループに分けられてもよい。各グループの大きさは同じであっても互いに異なっていてもよく、各グループにおける値は部分的に/完全に互いに重なっていても/重なっていなくてもよい。第1の通信については、パラメータのセット内の各値について、対応する第2の通信のためのパラメータ又は参照パラメータは値のサブセットに制限され又はそれに固定されていてもよい。特に、第1の通信のためのパラメータのセットにおける各値について、対応する第2の通信に対する1つの固定値又は参照パラメータがある。例えば、同じCPのタイプが第1の通信及び対応する第2の通信のために設定されるべきである。つまり、通常CPが第1の通信のために設定される場合、通常CPは第2の通信のために設定される。別の例としては、サブキャリア間隔の同じ値は第1の通信及び対応する第2の通信のために設定されるべきである。
【0095】
一実施形態では、図12Bに示すように、第1の通信については、パラメータのセットはU個のグループに分けられてもよい。各グループのサイズは同じであっても互いに異なっていてもよく、且つ各グループにおける値は部分的に/完全に互いに重なっていてもよく重なっていなくてもよい。第2の通信のためのパラメータ又は参照パラメータはV個のグループに分けられてもよい。各グループのサイズは同じであっても互いに異なっていてもよく、各グループにおける値は部分的に/完全に互いに重なっていてもよく重なっていなくてもよい。第1の通信については、パラメータの各サブセットについては、対応する第2の通信のためのパラメータ又は参照パラメータは、値のサブセットに制限され又はそれに固定されていてもよい。
【0096】
一実施形態では、図12Cに示すように、DL割り当て、又はUL割り当て、又はDLデータ受信のためのサブキャリア間隔のセットは{15kHz、30kHz、60kHz、120kHz}であってもよい。一実施形態では、{15kHz、30kHz、60kHz、120kHz}のサブセットが対応するDLデータ又はULデータ又は肯定応答のために設定されていてもよい。
【0097】
一実施形態では、第1の通信のためのSCSが15kHzである場合、第2の通信は{15kHz、30kHz、60kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、第1の通信のためのSCSが30kHzである場合、第2の通信は{15kHz、30kHz、60kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、第1の通信のためのSCSが60kHzである場合、第2の通信は{15kHz、30kHz、60kHz、120kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、第1の通信のためのSCSが120kHzである場合、第2の通信は{60kHz、120kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。
【0098】
一実施形態では、対応するDLデータ又はULデータ又は肯定応答のためのサブキャリア間隔はDL割り当て、又はUL割り当て、又はDLデータ受信のそれよりも小さくなくてもよい。
【0099】
一実施形態では、第1の通信のためのSCSが15kHzである場合、第2の通信は{15kHz、30kHz、60kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、第1の通信のためのSCSが30kHzである場合、第2の通信は{30kHz、60kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、第1の通信のためのSCSが60kHzである場合、第2の通信は{60kHz、120kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、第1の通信のためのSCSが120kHzである場合、第2の通信は{120kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。
【0100】
PRACH送信及び対応するランダムアクセス応答(RAR)については、PRACHのためのサブキャリア間隔は{1.25kHz、5kHz、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、2.5kHz、7.5kHz}であってもよい。RARのために設定されたサブキャリア間隔は{15kHz、30kHz、60kHz、120kHz}であってもよい。一実施形態では、第1の通信がPRACHで第2の通信がRARである場合、第2の通信は{15kHz、30kHz、60kHz、120kHz}のサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、PRACHのためのSCSが1.25kHzである場合、RARは{15kHz、30kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、PRACHのためのSCSが5kHzである場合、RARは、{15kHz、30kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、PRACHのためのSCSが15kHzである場合、RARは{15kHz、30kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、PRACHのためのSCSが30kHzである場合、RARは{15kHz、30kHz、60kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、PRACHのためのSCSが60kHzである場合、RARは、{15kHz、30kHz、60kHz、120kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、PRACHのためのSCSが120kHzである場合、RARは{60kHz、120kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。
【0101】
一実施形態では、RARのためのサブキャリア間隔は、PRACHためのサブキャリア間隔よりも小さくなくてもよい。一実施形態では、PRACHのためのサブキャリア間隔が1.25kHzである場合、RARは{15kHz、30kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、PRACHのためのサブキャリア間隔が5kHzである場合、RARは{15kHz、30kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、PRACHのためのサブキャリア間隔が15kHzである場合、RARは{15kHz、30kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、PRACHのためのサブキャリア間隔が30kHzである場合、RARは{30kHz、60kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、PRACHのためのサブキャリア間隔が60kHzである場合、RARは{60kHz、120kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。一実施形態では、PRACHのためのサブキャリア間隔が120kHzである場合、RARは{120kHz}のSCSのサブセットで構成されてもよい。特に、PRACH送信のためのパラメータのセットにおけるサブキャリア間隔の各値については、対応するRAR送信のためのサブキャリア間隔の1つの固定値がある。
【0102】
いくつかの実施形態では、時間間隔は第1の通信と第2の通信との間で設定され得る。時間間隔はスロット/シンボル/ミニスロットの整数に基づいて設定されてもよく、例えば、数はKであってもよい。いくつかの実施形態では、値Kは整数のセットであってもよい。いくつかの実施形態では、第1の通信及び/又は第2の通信のために設定されたサブキャリア間隔の異なる値及び/又はCP長について、Kのセット内の整数の値又は数は異なっていてもよい。ここで、第1の通信は第1のニューメロロジーを用い、第2の通信は第2のニューメロロジーを用い第1の通信に応答して行われる。図13図16は、ネットワークデバイス330と端末デバイス320との間のいくつかの例示的なインタラクションを示す図である。当業者は、方法400が図13図16、及び図5A図5C図6A図6Dを参照して説明した実施形態に示すネットワークデバイス330と端末デバイス320とで実施されてもよいことを理解するであろう。図7a~図7C図8A図8C図9A図9D及び図10がまた図13図16で示すネットワークデバイス330及び端末デバイス320で実施され得る。
【0103】
一実施形態では、図13に示すように、ネットワークデバイス330は、DL割り当て(インタラクション1300の「第1の通信」に対応する)を端末デバイス320に送信してもよく1310、その後ネットワークデバイス330は、時間間隔の後、対応するDLデータを端末デバイス320に送信してもよい1350。一実施形態では、端末デバイス320は、DL割り当てに関連する第1の時間位置及び/又はDL割り当てと対応するDLデータとの間の時間間隔(インタラクション1301における「第2の通信」に対応する)を決定してもよい。一実施形態では、ネットワークデバイス330は、端末デバイス320に対するスケジューリング情報及び/又は上位のレイヤシグナリングをDLデータ送信のために設定してもよい。一実施形態では、端末デバイス320は割り当て情報を受信して復号してもよく1330、且つ割り当て情報に基づいて対応するDLデータを受信して復号してもよい1370。スケジューリング情報は、リソース割り当て、変調及び符号化方式、帯域幅部分、周波数キャリア情報、サブキャリア間隔の値、サイクリックプリフィックス(CP)の長さ、DL割り当てと対応するダウンリンクデータ送信との間の関係(例えば、kスロット及び/又はミニスロット及び/又はシンボル、スロット/ミニスロット/シンボルnにおけるDL割り当て及びスロット/ミニスロット/シンボルn+kにおける対応するDLデータ)、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報、冗長バージョン、電力情報等のうちの少なくとも1つを含んでもよい。DL割り当てと対応するダウンリンクデータ送信との間の関係の情報のための値kのセットがあってもよい。異なる周波数キャリア及び/又は帯域幅部分及び/又はサブキャリア間隔値、及び/又はCP長については、値kのセットは異なっていてもよい。
【0104】
一実施形態では、図14に示すように、ネットワークデバイス330はUL割り当て(インタラクション1400における「第1の通信」に対応する)を端末デバイス320に送信してもよく1410、その後端末デバイス320は対応するULデータをネットワークデバイス330に送信してもよい1450。一実施形態では、端末デバイス320は、UL割り当てに関連する第1の時間位置及び/又はUL割り当てと対応するULデータとの間の時間間隔(インタラクション1400における「第2の通信」に対応する)を決定してもよい。一実施形態では、ネットワークデバイス330は、端末デバイス320に対するスケジューリング情報及び/又は上位のレイヤシグナリングをULデータ(PUSCH)送信のために設定してもよい。一実施形態では、端末デバイス320は、UL割り当て情報を受信して復号してもよい1440。スケジューリング情報は、リソース割り当て、変調及び符号化方式、帯域幅部分、周波数キャリア情報、サブキャリア間隔の値、サイクリックプリフィックス(CP)の長さ、UL割り当てと対応するアップリンクデータ送信との間の関係(例えば、kスロット及び/又はミニスロット及び/又はシンボル、スロット/ミニスロット/シンボルnにおけるUL割り当て及びスロット/ミニスロット/シンボルn+kにおける対応するULデータ)、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報、冗長バージョン、電力情報等のうちの少なくとも1つを含んでもよい。UL割り当てと対応するダウンリンクデータ送信との間の関係の情報のための値kのセットがあってもよい。異なる周波数キャリア及び/又は帯域幅部分及び/又はサブキャリア間隔値、及び/又はCP長については、値kのセットは異なっていてもよい。
【0105】
一実施形態では、図15に示すように、ネットワークデバイス330は、DLデータ(インタラクション1500における「第1の通信」に対応する)を端末デバイス320に送信してもよく1510、その後端末デバイス320が対応する肯定応答をネットワークデバイス330に送信してもよい1550。一実施形態では、端末デバイス320は、DLデータに関連する第1の時間位置及び/又はDLデータと対応する肯定応答との間の時間間隔を決定してもよい(インタラクション1500における「第2の通信」に対応する)。一実施形態では、ネットワークデバイス330は、端末デバイス320に対するスケジューリング情報及び/又は上位のレイヤシグナリングを肯定応答(PUCCH)送信のために設定してもよい。一実施形態では、端末デバイス320はDLデータを受信し復号してもよい1540。スケジューリング情報は、リソース割り当て、変調及び符号化方式、帯域幅部分、周波数キャリア情報、サブキャリア間隔の値、サイクリックプリフィックス(CP)の長さ、DLデータと関連する肯定応答との間の関係(例えば、kスロット及び/又はミニスロット及び/又はシンボル、スロット/ミニスロット/シンボルnにおけるUL割り当て及びスロット/ミニスロット/シンボルn+kにおける対応するULデータ)、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報、冗長バージョン、電力情報等のうちの少なくとも1つを含んでもよい。DLデータと関連する肯定応答との間の関係の情報のための値kのセットがあってもよい。異なる周波数キャリア及び/又は帯域幅部分及び/又はサブキャリア間隔値、及び/又はCP長については、値kのセットは異なっていてもよい。
【0106】
一実施形態では、図16に示すように、端末デバイス320はPRACH(インタラクション1600における「第1の通信」に対応する)をネットワークデバイス330に送信してもよく1610、その後ネットワークデバイス330は対応する応答を端末デバイス320に送信してもよい1650。一実施形態では、ネットワークデバイス330は、PRACHに関連する第1の時間位置及び/又はPRACHと対応する応答との間の時間間隔(インタラクション1600における「第2の通信」に対応する)を決定してもよい。一実施形態では、ネットワークデバイス330は、端末デバイス320に対するいくらかの情報及び/又は上位のレイヤシグナリングをPRACH送信のために設定してもよい。一実施形態では、ネットワークデバイス330はPRACHを受信し検出してもよい1640。この情報は、リソース割り当て、帯域幅部分、周波数キャリア情報、サブキャリア間隔の値、サイクリックプリフィックス(CP)の長さ、PRACH送信と対応する応答との間の関係(例えば、kスロット及び/又はミニスロット及び/又はシンボル、スロット/ミニスロット/シンボルnにおけるPRACH送信、及びスロット/ミニスロット/シンボルn+kからの対応する応答)、電力情報等のうちの少なくとも1つを含んでもよい。PRACH送信と対応する応答との間の関係の情報のための値のセットkがあってもよい。異なる周波数キャリア及び/又は帯域幅部分及び/又はサブキャリア間隔値、及び/又はCP長については、値kのセットは異なっていてもよい。一実施形態では、ネットワークデバイス330は、対応する応答(例えば、RAR及び/又はPDCCH)のための情報を設定してもよく、この情報は、時間及び/又は周波数リソース、検出のための時間窓、サブキャリア間隔値、CP長のうちの少なくとも1つを含んでもよい。一実施形態では、対応する応答はPDCCHによってスケジューリングされてもよい。
【0107】
図17は、本開示の実施形態を実施するのに適したデバイス1700の簡略化したブロック図である。図示するように、デバイス1700は1つ又は複数のプロセッサ1710、プロセッサ(複数可)1710に結合した1つ又は複数のメモリ1720、及びプロセッサ1710に結合した1つ又は複数の送信器及び/又は受信器(TX/RX)1740を備える。デバイス1700は、ネットワークデバイス330及び端末デバイス320として実装されてもよい。
【0108】
プロセッサ1717は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及び、マルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサの1つ以上を含み得る。デバイス1700は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する、特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
【0109】
メモリ1720は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体ベースメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光学メモリデバイス及びシステム、固定メモリ、並びに、リムーバブルメモリなどの、任意の適当なデータストレージ技術を使用して実装され得る。
【0110】
メモリ1720は、プログラム1730の少なくとも一部を格納する。TX/RX1740は、双方向通信用である。TX/RX1740は、通信を容易にするために、少なくとも1つのアンテナを有しているが、実際にはこの適用形態で言及されているアクセスノードは複数のアンテナを有していてもよい。通信インターフェースは、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0111】
プログラム1730は、図5図10を参照して本明細書で説明したように、関連するプロセッサ1710によって実行されると、デバイス1700が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むものとされる。すなわち、本開示の実施形態は、デバイス1700のプロセッサ1710によって実行され得るコンピュータソフトウェアによって、ハードウェアによって、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実施され得る。
【0112】
図18は、本開示の実施形態を実施するのに適した装置1800の簡略化したブロック図である。装置1800は、ネットワークデバイス330及び端末デバイス320において実装されてもよい。図示するように、装置1800は、第1の通信に関連付けられる第1の時間位置と、第1の通信及び第2の通信の間の時間間隔と、の少なくとも1つを決定するように構成された決定部1810を含み、ここで第1の通信は第1のニューメロロジーを用い、第2の通信は第2のニューメロロジーを用い第1の通信に応答して実行される。
【0113】
一実施形態では、装置1800はさらに、第1の時間位置と時間間隔に基づいて、第2の通信に関連付けられる第2の時間位置を決定するように構成された第2の決定部を含む。
【0114】
一実施形態では、決定部1810はさらに、第1の参照ニューメロロジーに基づいて第1の参照タイムスロットの継続時間を決定し、且つ第1の参照タイムスロットの継続時間及び第1の参照タイムスロットのインデックスに基づいて第1の時間位置を決定するように構成されている。
【0115】
一実施形態では、装置1800が端末デバイス320である場合、決定部1810はさらに、ネットワークデバイスから送信されたメッセージから第1の参照タイムスロットのインデックスを取得するように構成される。
【0116】
一実施形態では、決定部1810はさらに、第2の参照ニューメロロジーに基づいて第2の参照タイムスロットの継続時間を決定し、且つ第2の参照タイムスロットの継続時間及び第2の参照タイムスロットの数に基づいて時間間隔を決定するように構成される。
【0117】
一実施形態では、装置1800が端末デバイス320である場合、決定部1810はさらに、ネットワークデバイスから送信されたメッセージから第2の参照タイムスロットの数を取得するように構成される。
【0118】
上記の記載に基づいて、当業者は、本開示が装置、方法、又はコンピュータプログラム製品において実現され得ることを理解するであろう。概して、多様な例示的な実施形態が、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実施され得る。例えば、いくつかの態様は、ハードウェアで実装されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティングデバイスによって実行され得る、ファームウェア又はソフトウェアで実装されてもよいが、本開示はそれらに限定されない。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート、又はいくつかの他の絵入り表現として、図示及び説明されているが、本明細書で説明されるブロック、装置、システム、技術又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ、又はその他のコンピューティングデバイス、又はそれらのいくつかの組み合わせで、実装されてもよいことが十分理解されるであろう。
【0119】
図5に示す様々なブロックは、方法ステップ、及び/又はコンピュータプログラムコードの動作から生じる動作、及び/又は関連する機能を実行するように構成された複数の結合論理回路要素と見做し得る。本開示の実施形態の少なくともいくつかの態様は、集積回路チップ及びモジュール等の様々な構成要素で実施されてもよく、本開示の実施形態は、本開示の例示的な実施形態に従って動作するように構成可能な集積回路、FPGA又はASICとして具現される装置において実施されてもよい。
【0120】
本明細書には、多くの特定の実装の詳細が含まれているが、これらは任意の開示事項の範囲又は特許請求され得るものの範囲を制限するものと解釈されるべきではなく、特定の開示の特定の実施形態に固有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個別の実施形態の文脈で本明細書に記載する様々な特徴はまた、1つの実施形態において組み合わせて実施されてもよい。逆に、1つの実施形態の文脈で記載する様々な特徴は複数の実施形態において別々に、又は任意の適当な部分的な組み合わせにおいて実施されてもよい。さらに、上記では複数の特徴が特定の組み合わせで機能するものとして説明されまた最初にそのように請求されてもいるが、場合によっては特許請求された組み合わせからの1つ又は複数の特徴が組み合わせから除外されることがあり、また特許請求された組み合わせは、部分的な組み合わせ、又は部分的な組み合わせのバリエーションを対象にするものである。
【0121】
同じように、図面では動作が特定の順序で描かれているが、これは、これらの動作が、望ましい結果を得るために、図示された特定の順序で又は順番に実行されることを、また全ての例示される動作が実行されることを要求するものと理解されるべきではない。いくつかの状況では、マルチタスク処理及び並行処理が有利であり得る。さらに、上で説明した実施形態における様々なシステム構成要素の分離は全ての実施形態におけるそのような分離を要求するものとして理解されるべきではなく、また説明したプログラム構成要素及びシステムは概して1つのソフトウェア製品に統合されてもよく又は複数のソフトウェア製品にパッケージングされてもよいことが理解されるべきである。
【0122】
上記の説明を、添付図面と併せて読むことにより、本開示の上記の実施形態の様々な変形形態及び適用形態が関連技術の当業者には明らかになるであろう。あらゆる変形形態が本開示の非限定的且つ例示的な実施形態の範囲内に含まれるであろう。さらに、本明細書に記載する開示の他の実施形態が、上述の説明及び関連する図面に提示された教示の利益を有する、これらの本開示の実施形態が関係する当業者には思い浮かぶであろう。
【0123】
したがって、本開示の実施形態は開示された具体的な実施形態に限定されるべきものではなく、それらの変形形態や他の実施形態も添付の請求項の範囲内に含まれることを意図していることを理解されたい。本明細書では特定の用語を用いているが、それらは一般的且つ説明的な意味でのみ用いられ、限定することを目的としているものではない。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図9D
図10
図11A
図11B
図12A
図12B
図12C
図13
図14
図15
図16
図17
図18