(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191353
(43)【公開日】2022-12-27
(54)【発明の名称】窓ステー
(51)【国際特許分類】
E05C 17/34 20060101AFI20221220BHJP
F16B 19/08 20060101ALI20221220BHJP
【FI】
E05C17/34
F16B19/08 A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022162240
(22)【出願日】2022-10-07
(62)【分割の表示】P 2019533028の分割
【原出願日】2017-12-15
(31)【優先権主張番号】727905
(32)【優先日】2016-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NZ
(31)【優先権主張番号】736765
(32)【優先日】2017-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NZ
(71)【出願人】
【識別番号】505138978
【氏名又は名称】エイエスエスエイ・アブロイ・ニュージーランド・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】マグレガー,ダンカン・ダフ
(72)【発明者】
【氏名】モロイ,ブライス・アラン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】改良(費用を下げる、サイズを縮小させる、並びに/又は耐久性及び重量支持力を増大させること)された窓ステーを提供する。
【解決手段】窓ステーは、枠組み付け板(10);サッシ組み付け板(11);各端部における枢動部によって枠組み付け板(10)及びサッシ組み付け板(11)に結合する短尺アーム(12);並びに各端部における枢動部によって枠組み付け板(10)及びサッシ組み付け板(11)に結合する細長い長尺アーム(13)を含み、ステーは、窓ステーの全開位置において制限具として作用する第1の停止部(33)及び第2の停止部(102)を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓ステーであって、
枠組み付け板;
サッシ組み付け板;
各端部における枢動部によって前記枠組み付け板及び前記サッシ組み付け板に結合する
短尺アーム;並びに
各端部における枢動部によって前記枠組み付け板及び前記サッシ組み付け板に結合する
細長い長尺アーム
を含み、前記ステーは、前記窓ステーの全開時、制限具として作用する第1の停止部及び
第2の停止部を含む、窓ステー。
【請求項2】
前記第1の停止部は、前記短尺アームと係合するように構成した前記枠組み付け板から
の突出部である、請求項1に記載の窓ステー。
【請求項3】
前記枠組み付け板からの前記突出部は、前記短尺アーム内の凹部と係合するように構成
する、請求項2に記載の窓ステー。
【請求項4】
前記枠組み付け板からの前記突出部は、前記枠組み付け板と一体に形成する、請求項2
に記載の窓ステー。
【請求項5】
前記第2の停止部は、前記枠組み付け板と係合するように構成した前記短尺アームから
の突出部である、請求項1から4のいずれか一項に記載の窓ステー。
【請求項6】
前記第2の停止部は、前記枠組み付け板の周囲と係合するように構成する、請求項5に
記載の窓ステー。
【請求項7】
前記第2の停止部は、前記短尺アームと一体に形成する、請求項5に記載の窓ステー。
【請求項8】
前記枠組み付け板は、長手方向縁部を有する細長いディスクと係合する、請求項1から
7のいずれか一項に記載の窓ステー。
【請求項9】
前記ディスクは、プラスチック材料のものであり、前記枠組み付け板を中に組み付ける
凹部を有する、請求項8に記載の窓ステー。
【請求項10】
前記ディスクは、前記ステーが閉鎖位置と開放位置との間を移動する際に前記第2の停
止部が中を進行する通路を含む、請求項8又は9に記載の窓ステー。
【請求項11】
前記ステーの形状は、前記ステーの閉鎖位置において、前記長尺アームを前記サッシ組
み付け板に結合する前記枢動部が、前記枠組み付け板を前記短尺アームに結合する前記枢
動部と、前記サッシ組み付け板を前記短尺アームに結合する前記枢動部との間に位置する
ようなものである、請求項1から10のいずれか一項に記載の窓ステー。
【請求項12】
前記窓ステーの全開位置では、前記サッシ組み付け板は、前記枠組み付け板に対して約
90度にある、請求項1から11のいずれか一項に記載の窓ステー。
【請求項13】
前記サッシ組み付け板は、前記ステーの全開位置での制限具として作用するサッシ組み
付け板停止部を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の窓ステー。
【請求項14】
前記サッシ組み付け板停止部は、前記長尺アームを停止するように構成した前記サッシ
組み付け板からの突出部である、請求項13に記載の窓ステー。
【請求項15】
前記サッシ組み付け板停止部は、前記サッシ組み付け板と一体に形成する、請求項14
に記載の窓ステー。
【請求項16】
前記サッシ板停止部は、前記サッシ組み付け板内の膨出部によって囲まれている、請求
項13から15のいずれか一項に記載の窓ステー。
【請求項17】
前記停止部は、V字形停止部である、請求項13から16のいずれか一項に記載の窓ス
テー。
【請求項18】
前記V字形停止部の縁部は、前記ステーの全開位置においてアームの表面と面一である
、請求項16に記載の窓ステー。
【請求項19】
前記V字形停止部は、前記サッシ組み付け板の長さ部と位置合わせした対称軸を有する
、請求項16又は17に記載の窓ステー。
【請求項20】
前記枠組み付け板は、前記枠組み付け板の長手方向軸に沿ったプレス加工形状部を含む
、請求項1から19のいずれか一項に記載の窓ステー。
【請求項21】
前記プレス加工形状部はリブである、請求項20に記載の窓ステー。
【請求項22】
前記プレス加工形状部は、前記枠組み付け板の長手方向縁部に沿っている、請求項20
又は21に記載の窓ステー。
【請求項23】
前記プレス加工形状部は、前記枠組み付け板の高荷重領域にある、請求項20から22
のいずれか一項に記載の窓ステー。
【請求項24】
前記プレス加工形状部は、段を生成する、請求項20から23のいずれか一項に記載の
窓ステー。
【請求項25】
前記プレス加工形状部は、前記枠組み付け板の主平面から前記枠組み付け板を両方向に
延材させるひだを含む、請求項20から24のいずれか一項に記載の窓ステー。
【請求項26】
窓ステーのアームであって、
前記アームの実質的な長さ部に沿った中心部分;及び
前記中心部分の両側の片寄り部分
を含み、前記中心部分は、実質的に平坦であり、使用中、隣接面上を実質的に支承するよ
うに構成する、アーム。
【請求項27】
前記中心部分と前記片寄り部分との間の高度は、前記アームの端部に向かって減少する
、請求項26に記載のアーム。
【請求項28】
前記アームは、前記窓ステーの長尺アームである、請求項26又は27に記載のアーム
。
【請求項29】
前記中心部分は細長い条片である、請求項26に記載のアーム。
【請求項30】
前記片寄り部分はリブである、請求項26又は27に記載のアーム。
【請求項31】
前記リブは、前記アームの平面に対して40から50度の間の角度が付いている、請求
項30に記載のアーム。
【請求項32】
前記アームは、窓ステーの短尺アームである、請求項26又は27に記載のアーム。
【請求項33】
前記中心部分は、実質的に三角形である、請求項32に記載のアーム。
【請求項34】
前記片寄り部分は、前記中心部分に実質的に平行な平坦区分を含む、請求項32又は3
3に記載のアーム。
【請求項35】
リベットの製造方法であって、
a)第1の方向に前記リベットを延伸するステップ、
b)前記リベットの中心開口を穿孔するステップ;及び
c)第2の方向で、前記第1の方向に対して前記リベットの外径をブランク加工するス
テップ
を含む方法。
【請求項36】
前記第2の方向は、前記第1の方向に対して170から190度の間にある、請求項3
5に記載の方法。
【請求項37】
前記第2の方向は、前記第1の方向に対して約180度である、請求項36に記載の方
法。
【請求項38】
前記リベットの外径のブランク加工は、ブランク加工パンチを使用し、前記ブランク加
工パンチは、前記ブランク加工パンチの外周に沿った面取り部を含む、請求項35から3
7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
請求項35から38のいずれか一項に記載の方法によって製造するリベット。
【請求項40】
窓ステーであって、
枠組み付け板;
サッシ組み付け板;
各端部における枢動部によって前記窓ステーの前記枠組み付け板及び前記サッシ組み付
け板に結合する開口を含む短尺アーム;
各端部における枢動部によって前記枠組み付け板及び前記サッシ組み付け板に結合する
開口を含む長尺アーム;並びに
前記開口の1つ又は複数の上に一体に成形したワッシャ
を含む窓ステー。
【請求項41】
前記開口は、前記アームに対して前記ワッシャを保持するように成形する、請求項40
に記載の窓ステー。
【請求項42】
前記開口は、前記アームに対して前記ワッシャを保持する突起を含む、請求項41に記
載の窓ステー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、窓ステーに関する。
【背景技術】
【0002】
4枚の窓ステーは、1つ又は複数の枠組み付け板及び1つ(又は複数)のサッシ組み付
け板を含み、これらは、一対のアームによって結合される。典型的には、一方のアームは
、もう一方のアームよりも著しく短い。窓サッシと窓枠との間に組み付けられる一対のそ
のようなステーは、サッシの開閉を制御する手段を提供する。窓サッシは、窓枠に対して
90度まで開放することができる。90°まで開放するハング・サッシのための4枚のス
テーは、清掃の目的でガラスの外表面へのアクセスをもたらすことができる。費用を下げ
る、サイズを縮小させる、並びに/又は耐久性及び重量支持力を増大させることによって
、ステーを改良することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、改良された窓ステーを提供するか、又は少なくとも、公衆若しくは産
業に有用な選択を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の例示的実施形態によれば、窓ステーを提供し、窓ステーは、枠組み付け板;サッ
シ組み付け板;各端部における枢動部によって枠組み付け板及びサッシ組み付け板に結合
する短尺アーム;並びに各端部における枢動部によって枠組み付け板及びサッシ組み付け
板に結合する細長い長尺アームを含み、ステーは、窓ステーの全開位置において制限具と
して作用する第1の停止部及び第2の停止部を含む。
【0005】
任意選択で、第1の停止部は、短尺アームと係合するように構成した枠組み付け板から
の突出部である。
【0006】
任意選択で、枠組み付け板からの突出部は、短尺アーム内の凹部と係合するように構成
される。
【0007】
任意選択で、枠組み付け板からの突出部は、枠組み付け板と一体に形成される。
【0008】
任意選択で、第2の停止部は、枠組み付け板と係合するように構成した短尺アームから
の突出部である。
【0009】
任意選択で、第2の停止部は、枠組み付け板の周囲と係合するように構成される。
【0010】
任意選択で、第2の停止部は、短尺アームと一体に形成される。
【0011】
任意選択で、枠組み付け板は、長手方向縁部を有する細長いディスクと係合する。
【0012】
任意選択で、ディスクは、プラスチック材料のものであり、枠組み付け板を中に組み付
ける凹部を有する。
【0013】
任意選択で、ディスクは、ステーが閉鎖位置と開放位置との間を移動する際に第2の停
止部が中を進行する通路を含む。
【0014】
任意選択で、ステーの形状は、ステーの閉鎖位置において、長尺アームをサッシ組み付
け板に結合する枢動部が、枠組み付け板を短尺アームに結合する枢動部と、サッシ組み付
け板を短尺アームに結合する枢動部との間に位置するようなものである。
【0015】
任意選択で、窓ステーの全開位置では、サッシ組み付け板は、枠組み付け板に対して約
90度である。
【0016】
任意選択で、サッシ組み付け板は、ステー全開位置での制限具として作用するサッシ組
み付け板停止部を含む。
【0017】
任意選択で、サッシ組み付け板停止部は、長尺アームを停止するように構成したサッシ
組み付け板からの突出部である。
【0018】
任意選択で、サッシ組み付け板停止部は、サッシ組み付け板と一体に形成される。
【0019】
任意選択で、サッシ板停止部は、サッシ組み付け板内の膨出部によって囲まれる。
【0020】
任意選択で、停止部は、V字形停止部である。
【0021】
任意選択で、V字形停止部の縁部は、ステーの全開位置においてアームの表面と面一で
ある。
【0022】
任意選択で、V字形停止部は、サッシ組み付け板の長さ部と位置合わせした対称軸を有
する。
【0023】
任意選択で、枠組み付け板は、枠組み付け板の長手方向軸に沿ったプレス加工形状部を
含む。
【0024】
任意選択で、プレス加工形状部はリブである。
【0025】
任意選択で、プレス加工形状部は、枠組み付け板の長手方向縁部に沿っている。
【0026】
任意選択で、プレス加工形状部は、枠組み付け板の高荷重領域にある。
【0027】
任意選択で、プレス加工形状部は段を生成する。
【0028】
任意選択で、プレス加工形状部は、枠組み付け板の主平面から枠組み付け板を両方向に
延材させるひだを含む。
【0029】
第2の例示的実施形態によれば、窓ステーのアームを提供し、アームは、
アームの実質的な長さ部に沿った中心部分;及び
中心部分の両側の片寄り部分
を含み、中心部分は、実質的に平坦であり、使用中、隣接面上に支承するように構成され
る。
【0030】
任意選択で、中心部分と片寄り部分との間の高度は、アームの端部に向かって減少する
。
【0031】
任意選択で、アームは、窓ステーの長尺アームである。
【0032】
任意選択で、中心部分は、細長い条片である。
【0033】
任意選択で、片寄り部分はリブである。
【0034】
任意選択で、リブは、アームの平面に対して40から50度の間の角度が付いている。
【0035】
任意選択で、アームは、窓ステーの短尺アームである。
【0036】
任意選択で、中心部分は、実質的に三角形である。
【0037】
任意選択で、片寄り部分は、中心部分に実質的に平行である平坦区分を含む。
【0038】
第3の例示的実施形態によれば、リベットの製造方法を提供し、方法は、
a)リベットを第1の方向に延伸するステップ、
b)リベットの中心開口を穿孔するステップ;及び
c)第2の方向で、第1の方向に対してリベットの外径をブランク加工するステップ
を含む。
【0039】
任意選択で、第2の方向は、第1の方向に対して170から190度の間にある。
【0040】
任意選択で、第2の方向は、第1の方向に対して約180度である。
【0041】
任意選択で、リベットの外径のブランク加工は、ブランク加工パンチを使用し、ブラン
ク加工パンチは、ブランク加工パンチの外周に沿った面取り部を含む。
【0042】
第4の例示的実施形態によれば、窓ステーを提供し、窓ステーは、枠組み付け板;サッ
シ組み付け板;各端部における枢動部によって枠組み付け板及びサッシ組み付け板に結合
する開口を含む短尺アーム;各端部における枢動部によって枠組み付け板及びサッシ組み
付け板に結合する開口を含む細長い長尺アーム、並びに開口の1つ又は複数の上に一体に
成形したワッシャを含む。
【0043】
好ましくは、開口は、アームに対してワッシャを保持するように成形する。
【0044】
好ましくは、開口は、アームに対してワッシャを保持する突起を含む。
【0045】
用語「備える(comprise、comprises及びcomprising)」
は、様々な管轄の下、排他的又は包括的意味のいずれかに帰することを了解されたい。本
明細書の目的では、別段に記載されていない限り、こうした用語は、包括的意味を有する
ことを意図する。即ち、これらの意味は、それらの使用に直接言及している、列挙した構
成要素、及び更には可能性として他の特定しない構成要素又は要素の包括を意味すると解
釈されたい。
【0046】
本明細書におけるあらゆる文献への言及は、これらの文献が、従来技術であって、他の
文献と正当に組合せ可能であること、又は通常の一般的知識の一部を形成することの承認
となるものではない。
【0047】
本明細書の構成部分に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、本発明の実施形
態を示し、上記した本発明の一般的な説明及び以下に示す実施形態の詳細な説明と共に、
本発明の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【
図5e】ステー上に組み付けたリベットの側面図である。
【
図7a】第2の実施形態による枠組み付け板の斜視図である。
【
図7c】
図7bの枠組み付け板のA-Aを通る断面図である。
【
図8a】第2の実施形態によるディスクの上面斜視図である。
【
図8b】第2の実施形態によるディスクの底面斜視図である。
【
図9】ディスクに差し入れた
図7bの枠組み付け板のA-Aを通る断面図である。
【
図11】別の実施形態によるサッシ組み付け板停止部の断面図である。
【
図12a】
図11に示す停止部を伴う長尺アームへのサッシ組み付け板接続部の上面図である。
【
図13a】別の実施形態による長尺アームへのサッシ組み付け板接続部の部分上面図である。
【
図15】例示的実施形態による窓ステー1の接合部の分解図である。
【
図16】例示的実施形態による窓ステー1の長尺アーム内の開口を通る断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
概要
4枚の窓ステーは、1つ又は複数の枠組み付け板及び(1つ又は複数の)サッシ組み付
け板を含み、これらは、一対のアームによって結合される。典型的には、一方のアームは
、もう一方のアームよりも著しく短い。窓サッシと窓枠との間に組み付けられる一対のそ
のようなステーは、サッシの開閉を制御する手段を提供する。窓サッシは、窓枠に対して
90°まで開放することができる。90°まで開放するハング・サッシのための4枚の窓
ステーは、清掃の目的でガラスの外表面へのアクセスをもたらすことができる。
【0050】
広い観点では、説明する実施形態は、
・全開の際、荷重下で窓ステーが座屈する危険性を最小にする、2つ以上の停止部を有
する窓ステー;
・好都合に配置した補強形状部/外形部を含む窓ステーの短尺アーム
・アームのほぼ全長に沿った補強形状部/外形部を含む窓ステーの長尺アーム;及び/
又は
・ワッシャが外側に押し出されるのを最小にする、下側を凹形に設計したリベット
・1つ又は複数の開口上に一体に組み付けたワッシャを有する短尺アーム又は長尺アー
ム
・ステー全開位置での制限具として作用するように構成した停止部をサッシ板上に含む
窓ステー
・好都合に配置した補強形状部/外形部を含む窓ステーの枠板
を含むことができる。
【0051】
ステーの構造及び構成要素
図1は、例示的実施形態による窓ステーの分解斜視図である。
図2は、部分的に開放し
た窓ステーの上面図であり、
図3は、全開した窓ステーの上面図であり、
図4は、閉鎖し
た窓ステーの上面図である。窓ステーの全開位置では、サッシ組み付け板11は、枠組み
付け板に対して約90度である。他の実施形態では、ステー1は、より大きく又はより小
さい程度に開放することができる。
【0052】
4枚の設計である窓ステーは、枠組み付け板10、サッシ組み付け板11、短尺アーム
12及び長尺アーム13を含む。枠組み付け板10は、窓枠に取り付けるディスク24上
に組み付ける。サッシ組み付け板11は、窓サッシに直接組み付ける。構成要素は、適切
な補強リブ、凹部、形状部等を含むことができる。
【0053】
こうした構成要素(ステンレス鋼であっても、アルミニウム構造のものであってもよい
)は、枢動点(摩擦型のものであってもよい)、並びにステー1をサッシ及び窓枠に締結
する開口によって一緒に結合される。説明する実施形態では、枢動点は、対応するワッシ
ャ300に関連するリベットで留める。
【0054】
ステーの連結
枠組み付け板10及びサッシ組み付け板11は、開口18、19及び234のそれぞれ
を備え、開口18、19及び234を通じて、締結具を通し、板10、11を窓枠及びサ
ッシのそれぞれに締結することができる。締結具は、ステー1を窓サッシ及び枠に取り付
ける際に使用する枢動点に通すこともできる。図面において、枢動点は、以下:
・枢動点14は、短尺アーム12が枠組み付け板10に接続する場所である
・枢動点15は、短尺アーム12がサッシ組み付け板11に接続する場所である
・枢動点16は、長尺アーム13がサッシ組み付け板11に接続する場所である
・枢動点17は、長尺アーム13が枠組み付け板10に接続する場所である
ようなものである。
【0055】
枠組み付け板
枠組み付け板10は、リベット14を受ける開口226を含み、リベット14上で短尺
アーム12は、枠組み付け板10に対して枢動する。枠組み付け板10は、開口224を
取り囲む中空突出部33を含む隆起区分218も含む。開口224は、リベット216を
受けるように構成される。以下でより詳細に論じるように、突出部33は、窓を開放した
際の短尺アーム12の停止部として作用する。
【0056】
枠組み付け板10は、プレス加工形状部202を更に含む。更なる開口18、234は
、枠組み付け板をディスク及び/又は窓枠に取り付けるために設けることができる。これ
ら更なる開口18、234は、ディスク24の対応する開口230及び232のそれぞれ
と位置合わせすることができる。枠組み付け板10は、約1.4から1.6mmの厚さを
有することができる。
【0057】
図7aは、第2の実施形態による枠組み付け板10を示す。第2の実施形態の枠組み付
け板10は、同様に、開口224を取り囲む中空突出部33を含む隆起区分218を含む
。
【0058】
図7aから
図7cの実施形態では、プレス加工形状部700が設けられる。
図7cは、
図7bのA-Aを通る断面を示す。この図は、枠組み付け板10が2つの位置802及び
806でどのように折れ曲がり、プレス加工形状部を形成するかを示す。
【0059】
プレス加工形状部700が位置する枠組み付け板10の最外縁部808は、枠組み付け
板10の主平面に対して下げることができる。
図8aに示すように、下げることにより、
図8aに示すプラスチック・ディスク24内の隙間901(他の変形形態では、開口であ
ってもよい)に枠組み付け板10を挿入することが可能になる。
図8aは、
図7aの枠組
み付け板10を保持するように構成した、第2の実施形態によるディスク24の斜視図を
示す。
図8bは、
図8aのディスク24の下面斜視図を示す。ディスク24の下側は、く
り抜き区分1804を含むことができる。
【0060】
このプレス加工形状部700は、枠組み付け板をディスクに保持するのを支援する。プ
レス加工形状部700は、枠組み付け板の補強もする。
図7aから
図7cに示す段付き枠
組み付け板を有する実施形態では、枠組み付け板10の材料の厚さは、
図1から
図4に示
す実施形態に対して1.2mmまで低減することができる。この厚さは、他の窓金物の厚
さに一致し、原料を統一し、既存/規格のプレス加工形状部を座ぐり穴及び他の特徴部に
使用することを可能にする。
【0061】
図7cは、線A-Aを通る
図7bに示す枠組み付け板の断面を示す。プレス加工形状部
700は、高さを約0.5mmとすることができ隆起区分218で約3mm平らに延伸す
る上方傾斜区分802、及び約2mmの下方傾斜区分806を含む。最外縁部808は、
約2mmの幅とすることができる。特定の測定値を与えているが、異なるサイズのステー
では異なる測定値を使用することは理解されよう。
【0062】
プレス加工形状部は、好ましくは、枠組み付け板の高荷重領域内に構成される。この構
成は、比較的高荷重の領域である枠組み付け板の縁部により大きな高さの差を与えること
によって、枠組み付け板10を補強する(高荷重領域とは、使用中、比較的多量の応力を
受ける枠組み付け板10の領域であることを意味する)。したがって、枠組み付け板の材
料の厚さを約1.2mmに低減することができる。
【0063】
枠組み付け板10の主平面に対する傾斜区分(複数可)802及び806の角度は、4
5度から90度の間に及ぶことができる。
図7cに示す実施形態では、下方傾斜区分80
6が枠板の平面に対して落下する角度は、約55度である。プレス加工形状部700は、
枠組み付け板10の高荷重領域(複数可)内に設けられる。プレス加工形状部700が、
枠組み付け板の平面に対して両方向に枠板を延材させるため、枠組み付け板10の全体断
面幅は、約2.5~3.5mmとすることができる。第2の実施形態の図示の変形形態で
は、枠組み付け板の外形の隆起部及びその後の降下部は、合計3.1mmの高さの変化を
もたらし、これにより、枠組み付け板を補強する。
【0064】
図9は、
図8bのディスク24に位置する枠組み付け板10の断面を示す。枠組み付け
板10の外縁部808は、ディスクの背部902の下で、ディスクの隙間901に差し入
れる。別の実施形態では、枠組み付け板は、ディスクに差し入れるのではなく、ディスク
の開口の内側に載置する。
【0065】
短尺アーム
図1から
図4を再度参照すると、短尺アーム12は、中心部分29a、並びに中心部分
29aの両側に隆起又は片寄り部分29b及び29cを含む。中心部分29aと隆起/片
寄り部分29b及び29cとの間の高度は、短尺アーム12の端部に向かって(枢動点1
5を介してサッシ組み付け板に接続する端部に向かって)低減する。中心部分29aは、
サッシ組み付け板に接続する短尺アーム12の端部に向かう隆起部分のレベルに向かって
上方に傾斜する。片寄り部分29b及び29cは、平面上で実質的に位置合わせされ、ア
ームに対する支持をもたらす。
【0066】
短尺アーム12は、2つの部分の段又はひだ20を含む(段20は隆起部分29bに対
応する)。このひだ線/ひだ20は、枢動点14及び15が通過する開口21及び22の
中心の間に延材する線(図示せず)に対しある角度にある。したがって、ひだ20は、向
きを変えてアームの反対側に対し平行のままである前、短尺アーム12の幅にわたり対角
線状に通過すると説明することができる。開口22から凹部34に向かって、第2のひだ
23が延びる(第2のひだ23は隆起部分29cに対応する)。このひだ23は、ひだ線
20の第2の段に対する反映部を形成し、凹部34に向かって沿って延材するにつれて次
第になくなる(ひだ23は、ひだ20と同様には方向が変化しないため)。
【0067】
短尺アームは、D字形停止部102を更に含み、D字形停止部102は、更なる停止部
と共に作用し、以下でより詳細に論じるように、リベット14上の力を低減する。短尺ア
ームの凹部34は、枠組み付け板10の突出部33と係合するように構成される。
【0068】
サッシ組み付け板
凹部32と係合する停止部31は、全開位置における制限具を形成し、例えば突風等、
窓が強制的に開放されて動荷重がもたらされた際の損傷を防止する。開口19を設け、開
口19に締結具を使用し、サッシ組み付け板を窓に取り付けることができる。締結具は、
窓に取り付けるため、枢動点15及び16の開口に挿入することもできる。
図10は、停
止部31の詳細図を示す。停止部31は、サッシ組み付け板11から高さhで突出する。
締結具は、サッシ組み付け板内の停止部を通じて窓サッシ内で駆動することができる。
【0069】
図11は、別の実施形態による停止部31の詳細図を示す。停止部31は、隆起区分/
膨出部1802を含み、サッシ組み付け板から突出する。
図12aは、
図11に示す停止
部を伴う長尺アームへのサッシ組み付け板の接続部の上面図であり、
図12bは、
図12
aのB-Bを通る断面図である。
【0070】
サッシ組み付け板停止部の基部にある膨出部1802は、停止部31の突出高さhの長
さを低減する。このことにより、停止部の強度を増大させる。というのは、距離がより少
なくなり、したがって、長尺アームが停止部31と交差する場所とサッシ組み付け板との
接合部との間のてこの作用がより少なくなるためである。
【0071】
窓が力ずくで開放されると、長尺アーム13は、特定の負荷において、長尺アーム13
自体が屈曲、損傷するのではなく、サッシ組み付け板停止部31に乗り上げ、サッシ組み
付け板停止部31の垂直区分を変形させる。サッシ組み付け板停止部31への損傷が上部
に制限されるため、長尺アーム13が膨出部1802を越えて戻り、通常動作を継続する
ことを可能にし、
図10に示すサッシ組み付け板停止部31の垂直区分に乗り上げること
ができないことによって長尺アーム13に機械的損傷を生じさせることはない。
【0072】
短尺アーム12上のD字形停止部102及び凹部34は、短尺アーム12が更に回転す
るのを妨げる(以下で更に詳細に説明する)が、窓は、90°の窓開放を越えて枢動点1
6の周囲を部分的に回転し、ステー1の残りの部分への損傷を減らし、他の構成要素への
損傷を制限することができ、窓を依然として開閉することができるようにする。
【0073】
図13Aは、サッシ組み付け板11がV字形停止部31を含む更に別の実施形態の側面
図を示す。V字形停止部31も膨出部1802によって囲まれ、
図12A及び
図12Bに
関して上記で説明したように停止部31の強度を増大させる。
図13Bは、
図13AのB
-Bを通る断面を示す。窓は90°まで開放されるため、長尺アーム13は、V字形停止
部31の表面上でサッシ組み付け板停止部31に接触する。同時に、短尺アーム12上の
D字形停止部102及び凹部34は、枠組み付け板10上の対応する停止特徴部に合致す
る(「二重停止部」の説明の下、以下で更に詳細に説明する)。
【0074】
図14Aは、V字形停止部31を有するサッシ組み付け板11の側面図を示す。この側
面図は、V字形停止部の頂点/尖頭がどのようにサッシ組み付け板11から持ち上がり、
Vの頂点の下に空間1402を残しているかを示す。このVは、Vの頂点において、サッ
シ組み付け板11から離れてわずかに上に角度が付けられている。
図14Bは、
図14A
のサッシ組み付け板11の上面図を示し、1404において、Vがサッシ組み付け板11
に接続されているのを示す。
【0075】
サッシ組み付け板停止部31の位置を使用して、窓開放角度を低減又は増加させること
もできる。サッシ組み付け板停止部31は、制限停止部として使用され、長尺アーム13
の中心軸に沿って移動させ、長尺アーム13と停止部31との間の係合点を変更すること
ができる。
【0076】
V字形停止部31は、ステー1が最大開放角度に達すると長尺アーム13により大きな
表面積が出現する。というのは、アーム13は、停止部31のV縁部の半部と面一である
ためである。別の利点は、V字形停止部31が対称であり、左利き用ステー及び右利き用
ステーの両方で使用し得ることである。V字形停止部は、動的風試験においても良好に働
き、荷重の加えられた強風の間、依然として損なわれることがない。通常動作では、「V
」は、標準的な窓開放の制限停止部として作用する。
【0077】
より大きな破壊的な強風の場合、停止部31は、犠牲的脆弱点として作用することがで
き、ステー1を過度に開放することを可能にし、長尺アーム13を屈曲させることがない
。窓が力ずくで開放されると、長尺アーム13は「V」に乗り上げる。「V」は、わずか
に上に角度が付いているため、「V」の尖頭は、長尺アーム13の上部の上にある。荷重
が過大である場合、長尺アーム13、次に、荷重が集中する枠組み付け板10を屈曲、損
傷させるのではなく、「V」は上方に変形し、アームを「V」の下に移動させ、犠牲上区
分をせん断し、離すことを可能にする。この損傷の後でさえ、ステー1は通常通りに閉鎖
することができる。サッシ組み付け板停止部31への損傷が「V」の上部に制限されるた
め、長尺アームが停止部31の基部で膨出部1802を越えて戻り、通常動作を継続する
ことを可能にし、「V」に乗り上げられないことによって長尺アーム13に機械的損傷を
生じさせることはない。
【0078】
二重停止部
ステー1を開放している際、ステー1の座屈は、異なる場所に2つの個別の停止部を設
けることによって防止される。
【0079】
短尺アーム12上のD字形停止部102は、D字形停止部102が通路212の端部2
14で枠組み付け板10に到達するまでディスク24内の通路212の内側を進行するよ
うに構成される。(
図3に示すように)ステー、したがって窓が全開の場合、D字形停止
部102は、通路212の端部214で枠組み付け板10の隆起区分218に当接する。
隆起区分218は、動荷重下、D字形停止部を補完する。隆起区分218は、枠組み付け
板を隆起させ、短尺アーム12のD字形停止部102が作用し得る停止表面をもたらす。
このずれは、短尺アーム12と枠組み付け板10との間のプラスチック・ワッシャ(例え
ばプラスチック・トップハット・ワッシャ)の厚さを補償することによって、最大停止接
触部をもたらす。この隆起区分218の高さは、ワッシャの厚さに等しいものとすること
ができる。D字形停止部102の代わりに、他の適切な類似の停止構成を使用することが
できる。面より下のD字形停止部102及び通路212は、ステーの動作中の他の構成要
素の摩耗を防止する。
【0080】
第2の停止部は、枠組み付け板10からの突出部33によってもたらされる。短尺アー
ム12の凹部34は、(
図3に示すように)窓が開放されている際、突出部33に当接す
る。凹部34は、突出部33に対して相補形状である。
【0081】
リベット216は、突出部33に固定され、突出部33は、ディスク24を通じて枠組
み付け板10を窓枠に固定する固定点を兼ねる。開口226を通過する締結具は、更なる
強度をもたらす。開放位置において、リベット突縁部は、短尺アーム停止部の上に位置し
、停止部が枠組み付け板を乗り上げるのを防止することができる。
【0082】
別の実施形態では、リベット216は、締結具に代えることができ、この締結具は、枠
板10内の中空突出部33及びディスク24内の開口228に挿入され、リベット216
が支持するのと同様に支持する。同様に、リベット216又は締結具を挿入するのではな
く、差し込み口をディスク24の一部として形成することができ、この差し込み口は、使
用中、中空突出部33の内部に位置し、リベット216及び締結具が支持するのと同様に
中空突出部33を支持する。
【0083】
ディスク
図1から
図4を再度参照すると、プラスチック等のより低価格材料から形成し得るディ
スク24が設けられる。好ましくは、ディスクの材料は自己潤滑性である。
【0084】
ディスク24は、枠組み付け板10を正確に設置する手段を備える。この手段は、様々
な形態を取り得るが、図示の実施形態では、凹部25である。凹部25は、枠組み付け板
10の厚さに実質的に等しい深さのものであり、枠組み付け板10を設置するために枠組
み付け板10の形状に相補的な形状である。
【0085】
凹部25の床36に一体に形成されるのは、スタッド35であり、スタッド35は、開
口204を通じて枠組み付け板10内にスナップ係止する。床36は、一対の開口38及
び39も含み、一対の開口38及び39は、枢動部14及び17の突出部品のそれぞれを
位置合わせし、これらを収容する。異なる空洞の厚さに対しステー1を安価に適合させる
ことを可能にするため、異なる厚さのディスクを設けることができる。更に、ディスクは
、枠組み付け板の背後にディスク拡張部を含めることによって、深さを変更することがで
き、異なる空洞の幅に対しステー1を安価に適合させることを可能にする。窓枠と相互に
作用し得る様々な更なる特徴をディスクに追加し、ディスクの位置、例えば、ステー1の
位置の下の窓枠上の隙間の内側にある下の拡張部を支持することもできる。
【0086】
ディスク24の一方の端部は、停止部をもたらす、厚さの増大した領域26を備えるこ
とができ、この停止部に対し、短尺アーム12が(好ましくはひだ20によって設けられ
る段において)係合し、ステー1が完全閉鎖位置にある際、部分的に重複する。
【0087】
ディスク24のもう一方の端部には、「立ち上がり」ブロック27を設けることができ
、このブロック27は、傾斜路を形成する。この傾斜路は、窓サッシが閉鎖している際、
窓サッシと係合することができ、窓サッシの重量を直接支持し、ステーの最終閉鎖の際、
窓サッシを位置決めする。窓サッシは、閉鎖位置にある場合、立ち上がりブロック27の
上側平坦部分28上で支持することができる。
【0088】
長尺アーム13及び短尺アーム12の下側に支持をもたらすため、ディスクは、サッシ
枠の閉鎖を妨げずに、長尺アーム13及び短尺アーム12の下に可能な限り多くの表面積
を有することができる。
【0089】
したがって、ディスク24は、据付け時、枠への枠組み付け板10の正確な設置に対す
る利便性をもたらすのみならず、ステー1の正確な動作及びサッシの配置に関連する他の
有用な特徴ももたらす。ディスクは美観のため研磨することができる。
【0090】
長尺アーム
長尺アーム13は、流線形補強特徴部を含む。補強特徴部は、ほぼアームの全長に沿っ
た外形の形態を取ることができる。長尺アーム13の外形は、サッシ組み付け板11に取
り付けるように構成した長尺アーム13の端部233に向かって減少し、これにより、ス
テー1を閉鎖する際、サッシ組み付け板11及び短尺アーム12の下で長尺アーム13が
摺動することを可能にする。
【0091】
長尺アームは、アームの実質的長さ部に沿った中心部分210;並びに中心部分210
の両側に隆起又は片寄り部分236a及び236bを含む。中心部分210と隆起部分2
36a、236bとの間の高度は、アームの端部233に向かって減少する。隆起部分2
36a、236bの上部は、平面上で実質的に位置合わせされ、サッシ組み付け板11に
対する支持をもたらす。
【0092】
中心条片/部分210の両側の隆起補強リブ220、222は、長尺アーム13の長さ
部の大部分に延材する。リブ220、222は、閉鎖から全開への動作範囲の間、ステー
1の他の部材を妨げずに長尺アーム13に剛性をもたらすように最適化される。
【0093】
補強リブ220、222が長尺アームの長さ部から延材する角度は、中心部分210に
、長尺アーム/サッシ組み付け板枢動点16に可能な限り近いプラスチック・ディスクと
の接触をもたらす一方で、閉鎖位置では、長尺アーム13が短尺アーム12の上を通過す
るように構成される。一実施形態では、角度は、約45度(40から50度の間)である
。枢動点16への支持が近いほど、枢動点16を曲げることなく支持し得る荷重は高い。
長尺アーム13の平面(長尺アーム13の長手方向軸と平行である平面)に沿って、中心
条片210が上がるにつれて、リブ220、222は、端部233の付近で曲がり、長尺
アーム13の平面に実質的に平行である平坦区分236a、236bに変わる。平坦区分
236a、236bは、ディスク24を窪ませないように十分に幅広いものであるが、隆
起条片の高さに影響を与え、アームの剛性を減少させるほど幅広ではないものとすること
ができる。
【0094】
長尺アーム13の端部233は、アームの残りの部分からずれ、窓ステー1が閉鎖する
際に短尺アーム12の下を摺動させることができる。この高さのずれは、窓サッシと枠と
の間の空洞の幅によって決定する。
【0095】
アームは、1巻きの平行なスリット・ストリップから形成する。形成するアームの幅は
、リブ220、222が屈曲する角度によって決定する。
【0096】
リベット構造
図5aは、リベットの上面図である。
図5bは、
図5aのリベットの斜視図であり、図
5cは、
図5aのリベットの側面図であり、
図5dは、
図5cのA:Aを通る断面図であ
る。
【0097】
リベット104は、頭部107、首部106、軸部108及び中心開口105を有する
。頭部107は、枢動点の第1の側に配置され、軸部108及び尾部109は、枢動点の
もう一方の側に締結される。首部106は、軸部108から頭部107まで外側に勾配が
付いている。
【0098】
図5eは、ステー1上に組み付けたリベットの側面図であり、
図5fは、
図5eのA:
Aを通る断面図である。
図5e及び
図5fに示すように、リベット尾部109は、枢動点
接合部を形成した後、実質的に管状の軸部108から外側に勾配が付いている。リベット
を単独で製造する際、尾部は、実際には、
図5dのように(中心開口に向かって)反対方
向に曲がっている。この場合、板及びワッシャを尾部109と一緒にリベット締めにする
際、尾部109は
図5fに示すように生じる。これにより、全ての構成要素を保持し、接
合部の張力を維持し、この張力は、枢動点に対する一体的な摩擦を生成する。
【0099】
図5dからわかるように、リベット頭部107の内側又は下側115は、全体的に凹形
である。リベット頭部107の下側115は、唇部116によって囲まれる凹部113を
含む。凹部113の深さは、負荷下、ワッシャが外側に押し出されるのを防止するが、装
着を可能にするようにワッシャ厚さの50%を超えないように(ワッシャ厚さの3分の1
から2分の1の間で)構成される。この形状は、ワッシャの押し出しへの物理的障壁を設
けることによって、ワッシャの外側への押し出しに抵抗するのに役立つ。凹部113の唇
部116は、負荷下、ワッシャが、リベット軸部108から径方向に押し出されるのに利
用可能な領域を低減する。したがって、リベットはより重い負荷を支持することができる
。
【0100】
リベットの製造方法
典型的には、プレス加工リベットは、製造の際、単一方向(通常は下側)に延伸される
。中心開口105は、下に貫通し、スラグを除去する。最終ブランク加工段階では、リベ
ットを再度同じ方向(下側)にブランク加工し、ワッシャ上に上向きの分離部及び丸みの
ある(面を落とした)支承部をもたらす。
【0101】
リベットの製造方法は、以下のように提供する:
・リベットを公知の方法により一連の段階で延伸し、リベットの中心開口105を穿孔
し、首部106を少なくとも部分的に形成する。
・外径の最終ブランク加工段階(ストリップからの分離)は、前の段階に対して180
度で(中心開口105に対して180度で)実施する。
【0102】
図6は、一実施形態による最終ブランク加工段階のためのブランク加工パンチ600の
斜視図である。ブランク加工パンチ600は、中心開口606及び本体601を含む。本
体601は、上部平坦面604及び面取り部602を含む。ブランク加工パンチ600の
内面605は、リベットを支持する。首部106は、最終ブランク加工段階の前に少なく
とも部分的に形成されており、内面605は、ブランク加工工程の間、首部106の最終
仕上げ形態を完成させる。開口606の直径は、リベットの軸部108の外径に対応する
。ブランク加工パンチ600の面取り部602は、リベットの唇部116の所望の形状に
相補形状である。面取り部602は、唇部116を生成し、唇部116は、ワッシャを保
持し、ワッシャが押し出されるのを防止する。
【0103】
ブランク加工パンチ600の上面604は、リベット頭部の下側にワッシャ保持空洞を
もたらすようなあらゆる適切な形態を有することができる。例えば、他の実施形態では、
上面604は丸くすることができる。
【0104】
ワッシャの構成
図1から
図4の実施形態では、接合部ごとに2つのワッシャ(トップハット・ワッシャ
及び平ワッシャ)を設ける。
図15は、短尺アーム12又は長尺アーム13と枠組み付け
板10又はサッシ組み付け板11との間の接合部の詳細図を示す。リベット(14、15
、16又は17)は、平ワッシャ300aに通し、短尺アーム12又は長尺アーム13の
開口に通し、トップハット・ワッシャ300bに通して重ね、トップハット・ワッシャ3
00bは、枠組み付け板10又はサッシ組み付け板11内のボス1002を囲む。組み立
てるため、トップハット・ワッシャ300bは、アーム(12、13)に挿入する。アー
ム(12、13)及びワッシャ300bは、枠組み付け板10又はサッシ組み付け板11
上のボス1002上に置く。次に、上部ワッシャ300aをリベット(14、15、16
又は17)と共に置き、プレス加工する。
【0105】
別の実施形態では、一細工方法は、短尺アーム12及び長尺アーム13上にワッシャを
直接成形するものである。この挿入成形設計の場合、個別のワッシャを追加する必要がな
い。アームは、枠組み付け板10又はサッシ組み付け板11のボス1002に嵌め込むだ
けでよく、リベット(14、15、16又は17)は、枢動点を通して置き、プレス加工
する。このことも、ワッシャ装填機等の更なる機械の必要性をなくす。したがって、挿入
成形ワッシャの実施形態は、労力及び機械に対する費用を節約する。ワッシャは、ステー
1製品に必要な機能に応じて、様々なプラスチックから作製することができる。
【0106】
図16は、挿入成形ワッシャ1102を含む長尺アーム13の端部を示す。
図16は、
長尺アーム13の開口1104を通じて包むワッシャ1102を示す。最も単純な形態で
は、ワッシャは、両側に更なる特徴部を伴わずに長尺アーム13に挿入成形することがで
きる。
【0107】
図17は、ワッシャ1102と長尺アーム13との間の相互作用を改善する特徴部を伴
う長尺アーム13の上面図を示す。ワッシャがアーム上でゆるまないようにするため、長
尺アーム13内側の開口1104の内部は、アームに対してワッシャを保持するように成
形される。図示の実施形態では、アーム開口1104は、4つの突起1202を含む。ワ
ッシャをアーム上に直接成形する場合、これら4つの突起1202は、ワッシャに埋め込
まれ、ワッシャを所定の位置に保持する。突起1202は、プラスチック成形器具内でア
ームを中央に設置するためにも使用され、成形工程の間、ワッシャが穴の中心に成形され
るようにする。突起のサイズ及び形状は、開口1104周囲の突起の数に応じて幅又は高
さを増大又は低減することができる。
【0108】
本発明を実施形態の説明によって例示し、実施形態を詳細に説明してきたが、添付の特
許請求の範囲を何らかの様式でそのような詳細に制限又は限定することは出願人の意図で
はない。更なる利点及び修正は当業者に容易に浮かぶであろう。したがって、本発明は、
より広範な態様において、特定の詳細、典型的な装置及び方法、並びに図示し、説明した
例示的な例に制限するものではない。したがって、出願人の一般的な発明概念の趣旨又は
範囲から逸脱することなく、そのような詳細から出発することができる。
【手続補正書】
【提出日】2022-11-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓ステーであって、
枠組み付け板;
サッシ組み付け板;
各端部における枢動部によって前記枠組み付け板及び前記サッシ組み付け板に結合する
短尺アーム;並びに
各端部における枢動部によって前記枠組み付け板及び前記サッシ組み付け板に結合する
細長い長尺アーム
を含み、前記ステーは、前記窓ステーの全開時、制限具として作用する第1の停止部及び
第2の停止部を含む、窓ステー。
【外国語明細書】