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特開2022-191428出力制御プログラム、情報処理装置及び出力制御方法
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  • 特開-出力制御プログラム、情報処理装置及び出力制御方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191428
(43)【公開日】2022-12-27
(54)【発明の名称】出力制御プログラム、情報処理装置及び出力制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/16 20060101AFI20221220BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20221220BHJP
【FI】
G06F3/16 540
G06F3/01 510
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022166990
(22)【出願日】2022-10-18
(62)【分割の表示】P 2021095793の分割
【原出願日】2014-04-10
(71)【出願人】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 空
(57)【要約】      (修正有)
【課題】複数のコンテンツの出力状態を調整するための出力制御プログラム、情報処理装置及び出力制御方法を提供する。
【解決手段】クライアント端末20は、マークアップ言語で記述され、再生環境に関する情報を取得するための記述を含むファイルに基づきウェブページを表示するブラウザを備えたコンピュータ端末であって、クライアント端末20の制御部21は、ブラウザが取得したウェブページを構成するマークアップ言語の再生時に、出力する複数のコンテンツについて、主コンテンツ及び副コンテンツを特定し、主コンテンツ及び副コンテンツが同時
に出力される場合に、主コンテンツの出力方法と副コンテンツの出力方法とを異ならせる出力条件を、再生環境に応じて設定し、マークアップ言語において、主コンテンツ及び副コンテンツを同時に出力するイベントを検知した場合に、出力条件に基づいて、主コンテンツ及び副コンテンツを出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マークアップ言語で記述されたファイルに基づきウェブページを表示する出力制御装置
の制御部に、当該ファイルに関連付けられた複数の音声データを再生させるプログラムで
あって、
前記制御部に、
前記ファイルに関連付けられたキャラクタの音声データ及び環境音の音声データを取得
するステップと、
前記ファイルに含まれる出力条件に基づき、前記キャラクタの音声データの音量および
前記環境音の音声データの音量を設定するステップと、
前記キャラクタの音声データ及び前記環境音の音声データを、設定された音量で同時に
再生するステップと、を実行させる、出力制御プログラム。
【請求項2】
前記音声を設定するステップでは、前記キャラクタの音声データの音量を前記環境音の
音声データの音量よりも大きく設定する、請求項1に記載の出力制御プログラム。
【請求項3】
前記キャラクタの音声データ及び前記環境音の音声データを同時に再生するステップが
終了した場合には、前記キャラクタの音声データの音量又は前記環境音の音声データの音
量を元に戻すステップをさらに実行させる、請求項1または2に記載の出力制御プログラ
ム。
【請求項4】
前記出力条件は、前記音声データの再生回数に応じて音量を調整することを含む、請求
項1乃至3のいずれかに記載の出力制御プログラム。
【請求項5】
前記制御部に、前記ファイルに含まれる情報であって主音声及び副音声のいずれかであ
るかを特定するための主副設定情報に基づき、前記ファイルに関連付けられた複数の音声
データについて、キャラクタの音声を主音声として特定し、環境音を副音声として特定す
るステップを実行させる、請求項1乃至4のいずれかに記載の出力制御プログラム。
【請求項6】
前記主副設定情報は、前記主音声及び前記副音声を固定的に定める情報を含む、請求項
5に記載の出力制御プログラム。
【請求項7】
前記出力条件は、前記ウェブページを表示させる前記出力制御装置の周囲環境情報に基
づいて音量を設定することを含む、請求項1乃至6のいずれかに記載の出力制御プログラ
ム。
【請求項8】
前記出力条件は、前記ウェブページを表示させる前記出力制御装置のハードウェア構成
の構成情報に基づいて音量を設定することを含む、請求項1乃至7のいずれかに記載の出
力制御プログラム。
【請求項9】
前記出力条件は、前記ウェブページを表示させる前記出力制御装置のソフトウェア構成
の構成情報に基づいて音量を設定することを含む、請求項1乃至8のいずれかに記載の出
力制御プログラム。
【請求項10】
マークアップ言語で記述されたファイルに基づきウェブページを表示する出力制御装置
の制御部に、当該ファイルに関連付けられた複数の音声データを再生させる方法であって

前記制御部が、
前記ファイルに関連付けられたキャラクタの音声データ及び環境音の音声データを取得
するステップと、
前記ファイルに含まれる出力条件に基づき、前記キャラクタの音声データの音量および
前記環境音の音声データの音量を設定するステップと、
前記キャラクタの音声データ及び前記環境音の音声データを、設定された音量で同時に
再生するステップと、を実行する、出力制御方法。
【請求項11】
マークアップ言語で記述されたファイルに基づきウェブページを表示する制御部が、当
該ファイルに関連付けられた複数の音声データを再生させる出力制御装置であって、
前記制御部が、
前記ファイルに関連付けられたキャラクタの音声データ及び環境音の音声データを取得
し、
前記ファイルに含まれる出力条件に基づき、前記キャラクタの音声データの音量および
前記環境音の音声データの音量を設定し、
前記キャラクタの音声データ及び前記環境音の音声データを、設定された音量で同時に
再生する、出力制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のコンテンツの出力状態を調整する出力制御プログラム、情報処理装置
及び出力制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スピーカ等を備えた音響装置において、再生される音としてBGM、台詞、効果音等さ
まざまなものがある。ここで、同時並列的に出力される音の種類に応じて、相対的な優先
度があり、音量等を調整すべき場合もある。例えば、BGMが恒常的に出力されている状
況下で、台詞が間欠的に出力される場合には、台詞を聴こえやすくするために、台詞の出
力レベルに応じてBGMのレベルを下げるように調整するダッキング処理が行なわれる(
特許文献1を参照)。
【0003】
また、スマートフォン等のコンピュータ端末を利用するユーザに対して、各種コンテン
ツが提供されている。このようなコンテンツは、ウェブページにより提供される場合があ
る。このウェブページは、HTML(HyperText Markup Language)等のマークアップ言
語で記述されている。更に、ウェブページにおいて、オーディオや動画などの、多様なメ
ディアコンテンツを提供できる規格も開示されている(非特許文献1、2を参照)。この
規格においては、メディア要素(<audio>要素、<video>要素)及びWeb Audio APIにより
、メディアコンテンツを再生することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-70137公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】The World Wide Web Consortium(W3C)、″HTML5 A vocabulary and associated APIs for HTML and XHTML W3C Candidate Recommendation 04 February 2014″、[online]、ホームページ、[平成26年3月20日検索]、インターネット<http://www.w3.org/TR/html5/embedded-content-0.html#media-elements>
【非特許文献2】The World Wide Web Consortium(W3C)、″Web Audio API W3C Working Draft 10 October 2013″、[online]、ホームページ、[平成26年3月20日検索]、インターネット<http://www.w3.org/TR/webaudio/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ウェブページにおいても、複数のコンテンツ(例えば、音声ファイル)を同時に再生す
ることがある。例えば、ゲーム画面において、BGM(副音声)を出力しながら、ナレー
ション(主音声)を出力することがある。この場合、主音声が出力されている間は、副音
声の音量を下げる。そして、主音声が終了した後に、副音声の音量を元に戻す処理が行な
われている。
【0007】
しかしながら、ゲームのように、音声内容が状況に応じて変化する場合には、最適な音
声素材を作成することが困難であった。また、クライアント端末のブラウザを利用してコ
ンテンツを出力する場合、再生環境に応じて音量が異なることがある。この場合、再生環
境に応じて、音量を調整したコンテンツを準備することは煩雑であった。
【0008】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のコンテンツ
を同時に出力する場合に、コンテンツの出力状況を調整するための出力制御プログラム、
情報処理装置及び出力制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する出力制御プログラムは、マークアップ言語で記述され、再生環境に
関する情報を取得するための記述を含むファイルに基づきウェブページを表示するブラウ
ザを備えたコンピュータ端末において、ウェブページに含まれる複数のコンテンツを再生
する実行手段として機能させるプログラムであって、前記コンピュータ端末の制御部を、
前記ブラウザが取得したウェブページを構成するマークアップ言語の再生時に、出力する
複数のコンテンツについて、主コンテンツ及び副コンテンツを特定する主副特定手段、前
記主コンテンツ及び前記副コンテンツが同時に出力される場合に、前記主コンテンツの出
力方法と前記副コンテンツの出力方法とを異ならせる出力条件を、前記再生環境に応じて
設定する出力条件設定手段、前記マークアップ言語において、前記主コンテンツ及び前記
副コンテンツを同時に出力するイベントを検知した場合に、前記出力条件に基づいて、前
記主コンテンツ及び前記副コンテンツを出力する出力調整手段、として機能させる。
上記課題を解決する情報処理装置は、マークアップ言語で記述され、再生環境に関する
情報を取得するための記述を含むファイルに基づきウェブページを表示するブラウザを備
え、ウェブページに含まれる複数のコンテンツを再生する情報処理装置であって、前記ブ
ラウザが取得したウェブページを構成するマークアップ言語の再生時に、出力する複数の
コンテンツについて、主コンテンツ及び副コンテンツを特定する主副特定手段、前記主コ
ンテンツ及び前記副コンテンツが同時に出力される場合に、前記主コンテンツの出力方法
と前記副コンテンツの出力方法とを異ならせる出力条件を、前記再生環境に応じて設定す
る出力条件設定手段、前記マークアップ言語において、前記主コンテンツ及び前記副コン
テンツを同時に出力するイベントを検知した場合に、前記出力条件に基づいて、前記主コ
ンテンツ及び前記副コンテンツを出力する出力調整手段、を備える。
上記課題を解決する出力制御方法は、マークアップ言語で記述され、再生環境に関する
情報を取得するための記述を含むファイルに基づきウェブページを表示するブラウザを備
えたコンピュータ端末において、ウェブページに含まれる複数のコンテンツを再生する出
力制御方法であって、前記コンピュータ端末の制御部が、前記ブラウザが取得したウェブ
ページを構成するマークアップ言語の再生時に、出力する複数のコンテンツについて、主
コンテンツ及び副コンテンツを特定する主副特定ステップ、前記主コンテンツ及び前記副
コンテンツが同時に出力される場合に、前記主コンテンツの出力方法と前記副コンテンツ
の出力方法とを異ならせる出力条件を、前記再生環境に応じて設定する出力条件設定ステ
ップ、前記マークアップ言語において、前記主コンテンツ及び前記副コンテンツを同時に
出力するイベントを検知した場合に、前記出力条件に基づいて、前記主コンテンツ及び前
記副コンテンツを出力する出力調整ステップ、を実行する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数のコンテンツを同じ場面において出力する場合に、コンテンツの
出力状況を効率的に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態のシステム概略図。
図2】本実施形態の処理手順の説明図。
図3】本実施形態のソースコード例の一部の説明図。
図4】本実施形態のソースコード例の一部の説明図。
図5】他の実施形態の処理手順の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1の実施形態>
以下、図1図2に従って、出力制御プログラムの一実施形態を説明する。
本実施形態では、図1に示すように、クライアント端末20が、サーバ10から取得し
たファイル(マークアップ言語ファイル)に基づいて、複数のコンテンツを再生する場合
を想定する。
【0013】
ユーザが利用するクライアント端末20は、ネットワークを介してサーバ10に接続さ
れている。このサーバ10は、ファイル記憶部12を備える。
ファイル記憶部12には、クライアント端末20に提供するファイルを記憶させておく
。ここでは、マークアップ言語により記述されたファイルを記録しておく。このファイル
には、後述するように、クライアント端末20において、各種手段を実現するための記述
(出力制御プログラム)を含めておく。本実施形態では、後述するダッキング管理手段2
13、主副特定手段214、出力条件設定手段215を実現するための記述を含める。
【0014】
更に、このファイルには、出力時に使用する複数のコンテンツに関する情報(コンテン
ツ情報)を含んでいる。コンテンツ情報は、オーディオや動画等のコンテンツの取得先に
関する情報が含まれる。ここで、取得先は、このアイテムを利用する場合、提供可能なオ
ブジェクトが格納されたアドレス情報(例えば、URL:Uniform Resource Locator)で
ある。
更に、ファイルには、各コンテンツにおいて、主コンテンツ又は副コンテンツのいずれ
かを特定するための主副設定情報を含める。
【0015】
クライアント端末20は、ファイルを閲覧するユーザが利用するコンピュータ(スマー
トフォン等の情報処理端末)であり、出力制御装置として機能する。このクライアント端
末20は、CPU、メモリ(RAM及びROM)等からなる制御部21、端末記憶部22
、入出力部23を備えている。
【0016】
端末記憶部22には、クライアント端末20において用いられる各種設定やプログラム
が記録される。本実施形態では、マークアップ言語で記載されたファイルを表示するブラ
ウザ(プログラム)が格納される。
入出力部23は、タッチパネルディスプレイ等により構成され、データの出力や入力を
行なう。
【0017】
制御部21は、端末記憶部22に格納されたブラウザプログラムを実行することにより
、ブラウザ210を起動させる。このブラウザ210は、ファイル取得手段211、出力
処理手段212を備える。
【0018】
ファイル取得手段211は、ファイル(マークアップ言語ファイル)を読み込む。
出力処理手段212は、マークアップ言語ファイルをウェブページとして、入出力部2
3に出力する。
【0019】
更に、ブラウザ210は、このファイルに含まれる記述を実行する。この記述を実行す
ることにより、制御部21は、ダッキング管理手段213、主副特定手段214、出力条
件設定手段215として機能する。具体的には、ブラウザ210のファイル取得手段21
1によって、サーバ10のファイル記憶部12に格納されたJavaScript(登録商標)を取
得する。そして、このJavaScript(登録商標)の記述に基づいて、制御部21が、このダ
ッキング管理手段213、主副特定手段214、出力条件設定手段215を機能させる。
【0020】
ダッキング管理手段213は、ダッキング処理の必要性を検知する。
主副特定手段214は、ファイル再生に利用する複数のコンテンツについて、主コンテ
ンツ又は副コンテンツを特定する。
【0021】
出力条件設定手段215は、主コンテンツ、副コンテンツが同時に出力される場合の出
力条件を設定する。この出力条件設定手段215は、主コンテンツ、副コンテンツを同時
に出力するときの主コンテンツ、副コンテンツの出力条件(出力レベル)に関する情報を
保持させておく。例えば、オーディオに関するコンテンツの場合には、主コンテンツと副
コンテンツとの音量比を大きくする設定に関する情報を保持させておく。これにより、副
コンテンツに対して、主コンテンツを目立たせることができる。
【0022】
次に、図2を用いて、クライアント端末20において、ファイルに含まれるコンテンツ
を出力する場合の処理を説明する。
まず、クライアント端末20の制御部21は、ファイルの読込処理を実行する(ステッ
プS1-1)。具体的には、入出力部23を介して、ブラウザ210に、出力希望のファ
イルのURLを入力する。この場合、ブラウザ210は、ファイル取得手段211により
、サーバ10に対して、URLのコンテンツを要求する。そして、ブラウザ210は、サ
ーバ10から、ファイルを取得する。ここでは、ファイルとして、マークアップ言語ファ
イルを取得する場合を想定する。このファイルには、ダッキング管理手段213、主副特
定手段214、出力条件設定手段215を実現するための記述が含まれる。更に、このフ
ァイルには、出力時に使用するコンテンツ(例えば、オーディオ)に関する情報が含まれ
ている。
【0023】
次に、クライアント端末20の制御部21は、ファイルの再生処理を実行する(ステッ
プS1-2)。具体的には、制御部21のブラウザ210の出力処理手段は、サーバ10
から取得したファイルを出力する。ここで、ファイルに含まれる単独のコンテンツを出力
する場合には、そのまま再生する。
【0024】
この場合、クライアント端末20の制御部21は、ダッキング処理を実行する。
このダッキング処理においては、まず、クライアント端末20の制御部21は、イベン
ト待機処理を実行する(ステップS2-1)。具体的には、制御部21のブラウザ210
は、ダッキング管理手段213により、複数のコンテンツが同時に出力されるイベントを
待機する。
【0025】
複数のコンテンツが同時に出力されるイベントを検知した場合、クライアント端末20
の制御部21は、ダッキングが必要かどうかについての判定処理を実行する(ステップS
2-2)。具体的には、制御部21のブラウザ210は、ダッキング管理手段213は、
ファイルに含まれる複数のコンテンツに対して、主副設定情報の有無を確認する。そして
、主副設定情報が含まれる場合には、ダッキングが必要と判定する。
【0026】
ダッキングが必要でないと判定した場合(ステップS2-2において「NO」の場合)
、イベント待機処理(ステップS2-1)を継続する。
一方、ダッキングが必要と判定した場合(ステップS2-2において「YES」の場合
)、クライアント端末20の制御部21は、主副コンテンツの特定処理を実行する(ステ
ップS2-3)。具体的には、制御部21のブラウザ210は、主副特定手段214によ
り、ファイルに含まれる主副設定情報に基づいて、主コンテンツを特定する。
【0027】
次に、クライアント端末20の制御部21は、主副コンテンツの出力条件の変更処理を
実行する(ステップS2-4)。具体的には、制御部21のブラウザ210は、出力条件
設定手段215により、予め設定された出力条件を取得し、この出力条件に変更する。例
えば、オーディオコンテンツの場合、主コンテンツの音量を上げ、副コンテンツの音量を
下げる出力条件に変更する。
【0028】
次に、クライアント端末20の制御部21は、ダッキング終了かどうかについての判定
処理を実行する(ステップS2-5)。具体的には、制御部21のブラウザ210は、ダ
ッキング管理手段213により、複数のコンテンツが同時に出力されるイベントの終了を
待機する。
【0029】
ダッキング終了でないと判定した場合(ステップS2-5において「NO」の場合)、
変更された出力条件を維持する。
一方、ダッキング終了と判定した場合(ステップS2-5において「YES」の場合)
、クライアント端末20の制御部21は、出力条件を元に戻す処理を実行する(ステップ
S2-6)。具体的には、制御部21のブラウザ210は、出力条件設定手段215は、
変更した出力条件を元に戻す。例えば、オーディオコンテンツにおいて、下げた音量を元
の音量に戻すように上げる。
【0030】
次に、図3図4を用いて、クライアント端末20に対して、ファイル(マークアップ
言語ファイル)に含めて提供するコード(プログラム)の一例を説明する。ここでは、Ja
vaScript(登録商標)を用いて記述されたコードを提供する場合を想定する。このコード
例では、オーディオコンテンツにおいてダッキングを行なう場合を想定する。以下、この
コードを、2つの第1パート500(図3)、第2パート510(図4)に分けて説明す
る。
【0031】
図3に示す第1パート500においては、記述501~507を含む。
記述501では、オブジェクト「AudioScene」に基づいて、オブジェクト「scene」を
生成する。
【0032】
記述502では、オブジェクト「scene」において、シーンにおいて、環境音(「Envir
onmentSound-1」,「EnvironmentSound-2」)とキャラクターの音声(「Speech」)とを
追加する。
【0033】
記述503では、環境音を再生する。
記述504では、キャラクターの音声を再生する。なお、キャラクターの音声を再生す
る場合には、後述するようにダッキングを行なう。
【0034】
記述505では、小さい音量(出力条件)を戻り値として返す小音量決定関数が設定さ
れ、記述506では、大きな音量(出力条件)を戻り値として返す大音量決定関数が設定
される。
記述507では、記述502において、シーンに音を追加する関数が設定される。
【0035】
図4に示す第2パート510においては、ダッキングのための記述511~515を含
む。
記述511では、プライマリの音(主音声)を決める。ここでは、主音声としてキャラ
クターの音声(「Speech」)を用いる。
【0036】
記述512では、記述502に基づいて、シーンに含まれるすべての音を操作する。
記述513では、プライマリの音(主音声)を取得した場合には、主音声の長さに応じ
て、大きな音量を用いて、この音声を再生する。
【0037】
記述514では、プライマリの音(主音声)の再生が終わったときにセカンダリ(副音
声)の音量を元に戻す。
一方、記述515では、プライマリ以外の音、すなわちセカンダリの音(副音声)につ
いては、小さな音量を用いて再生する。
【0038】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、ファイルに、ダッキング管理手段213を実現させるための記
述を含める。ダッキング管理手段213は、ファイルの再生において、複数のコンテンツ
を同時に出力するイベントを検知する。これにより、コンテンツの再生においてダッキン
グ処理を行なうことができる。
【0039】
(2)本実施形態では、ファイルに、主副特定手段214、出力条件設定手段215を
実現させるための記述を含める。この主副特定手段214は、ファイル再生に利用する複
数のコンテンツについて、主コンテンツ又は副コンテンツを特定する。また、出力条件設
定手段215は、主コンテンツ、副コンテンツが同時に出力される場合の出力条件を設定
する。これにより、予め出力条件に応じた主コンテンツ及び副コンテンツを設定したコン
テンツ素材を用意する必要はなく、効率的にダッキング処理を行なうことができる。従っ
て、コンテンツの出力状態や再生時間が再生時に決まるアプリケーションにおいても、コ
ンテンツ素材を加工することなく、ダッキングを行なうことができる。
【0040】
<第2の実施形態>
次に、図5に従って、出力制御プログラムの第2の実施形態を説明する。第1の実施形
態では、ダッキング処理において、予め設定された出力条件を用いる。第2の実施形態に
おいては、ダッキング処理において、ファイル(コンテンツ)の再生環境に応じて出力条
件を決定する構成であり、同様の部分については説明を省略する。
【0041】
この場合、出力制御プログラムによって機能させる出力条件設定手段215において、
再生環境情報を特定する。例えば、クライアント端末20に設けられたセンサ(マイクや
CCD等)を用いて、再生環境情報として周囲環境情報を取得する。この周囲環境情報は
、例えば、クライアント端末20が利用されている場所の騒音レベルや明るさに関する情
報である。そして、出力条件設定手段215は、周囲環境情報に対応して出力条件を決定
するための出力条件決定テーブルを保持させておく。この出力条件決定テーブルには、例
えば、騒音レベルに応じた出力条件(例えば、主副コンテンツの音量)が記録されている
。また、明るさレベルに応じた出力条件(例えば、主副コンテンツの明度やコントラスト
)が記録されている。
【0042】
次に、図5を用いて、本実施形態におけるダッキング処理を説明する。
ここでは、クライアント端末20の制御部21は、ステップS2-1,S2-2と同様
に、イベント待機処理(ステップS3-1)、ダッキングが必要かどうかについての判定
処理(ステップS3-2)を実行する。
【0043】
ダッキングが必要でないと判定した場合(ステップS3-2において「NO」の場合)
、イベント待機処理(ステップS3-1)を継続する。
一方、ダッキングが必要と判定した場合(ステップS3-2において「YES」の場合
)、クライアント端末20の制御部21は、ステップS2-3と同様に、主副コンテンツ
の特定処理を実行する(ステップS3-3)。
【0044】
次に、クライアント端末20の制御部21は、再生環境の特定処理を実行する(ステッ
プS3-4)。具体的には、制御部21のブラウザ210は、出力条件設定手段215に
より、コンテンツを再生するクライアント端末20の再生環境に関する情報を取得する。
【0045】
次に、クライアント端末20の制御部21は、再生環境に応じて、主副コンテンツの出
力条件の変更処理を実行する(ステップS3-5)。具体的には、制御部21のブラウザ
210は、出力条件設定手段215により、出力条件決定テーブルを用いて、再生環境に
対応した出力条件を特定する。そして、出力処理手段212における主副コンテンツの再
生の出力条件に変更する。
【0046】
次に、クライアント端末20の制御部21は、ステップS2-5と同様に、ダッキング
終了かどうかについての判定処理を実行する(ステップS3-6)。ダッキング終了でな
いと判定した場合(ステップS3-6において「NO」の場合)、クライアント端末20
の制御部21は、変更された出力条件を維持する。
【0047】
一方、ダッキング終了と判定した場合(ステップS3-6において「YES」の場合)
、ステップS2-6と同様に、クライアント端末20の制御部21は、出力条件を元に戻
す処理を実行する(ステップS3-7)。
【0048】
本実施形態では、図3に示すオブジェクト「AudioScene」において、記述505,50
6において再生環境に応じて音量を調整する。このために、オブジェクト「AudioScene」
において、再生環境に関する情報を取得するための記述を含める。そして、記述505に
おいて、再生環境情報を変数とする小音量決定関数を用いて、再生環境に応じた小さい音
量(出力条件)を戻り値として返す。また、記述506では、再生環境情報を変数とする
大音量決定関数を用いて、再生環境に応じた大きな音量(出力条件)を戻り値として返す
【0049】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(3)本実施形態では、クライアント端末20の制御部21は、再生環境に応じて主副
コンテンツの出力条件の変更処理を実行する(ステップS3-5)。これにより、再生環
境に応じたダッキングを行なうことができる。
【0050】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、例えば、オーディオコンテンツを用いたが、コンテンツはオー
ディオに限定されるものではない。静止画コンテンツや動画コンテンツ等の多様なメディ
アコンテンツを用いることも可能である。この場合には、オブジェクト「AudioScene」に
代えて、例えば、オブジェクト「MediaScene」を用いる。そして、このオブジェクトでは
、画像の明度やコントラスト等の出力条件を変更する関数(例えば、「setOutputLevel」
)を実行する。例えば、ダッキング処理において、主コンテンツを明るくしたり、コント
ラストを強調したりする。
【0051】
・上記各実施形態では、ファイルには、ダッキング管理手段213、主副特定手段21
4、出力条件設定手段215を実現するための記述を含める。この記述は、ファイル内に
含める場合に限定されるものではない。ファイル内に取得先を設定しておき、この取得先
から記述を取得するようにしてもよい。
【0052】
・上記各実施形態では、ファイルには、各コンテンツにおいて、主コンテンツ又は副コ
ンテンツのいずれかを特定するための主副設定情報を含める。この場合、主コンテンツ又
は副コンテンツは固定的である場合に限定されず、状況に応じて主コンテンツ、副コンテ
ンツを変更するようにしてもよい。この場合には、主副設定情報において、主コンテンツ
となる主副決定条件を設定しておく。この主副決定条件には、状況に関連付けて、主コン
テンツ、副コンテンツを決めるロジックを設定しておく。そして、イベントを検知した場
合、主副決定条件を用いて、主コンテンツ、副コンテンツを決定する。これにより、ファ
イルの再生時に主副の関係を決定することができる。
【0053】
・上記第2の実施形態では、出力条件設定手段215において、再生環境情報を特定す
る。例えば、クライアント端末20に設けられたセンサ(マイクやCCD等)を用いて周
囲環境情報(再生環境情報)を取得する。再生環境情報は、周囲環境情報に限定されるも
のではない。例えば、イベントが発生したファイル再生シーン(シナリオ上の場面)を、
再生環境情報として特定してもよい。この場合には、出力条件設定関数に、イベントが発
生したシーン情報に関連付けて出力条件を設定しておく。
【0054】
また、クライアント端末20に実装されたハードウェア構成やソフトウェア構成の構成
情報を再生環境情報として利用することも可能である。この場合には、出力条件設定関数
に、ハードウェア構成やソフトウェア構成の構成情報に関連付けて出力条件を設定してお
く。そして、出力条件設定手段215は、ハードウェア構成やソフトウェア構成の構成情
報を取得し、この構成情報に基づいて出力条件を算出する。
【0055】
更に、コンテンツの再生頻度を再生環境情報として利用することも可能である。この場
合には、出力条件設定手段215に、コンテンツ毎に再生回数を記録しておく。そして、
出力条件設定関数に、再生回数に関連付けて出力条件を設定しておく。例えば、再生回数
が多くなった場合には、このコンテンツの音量を下げたり、コントラストを弱めたりする
等、出力レベルを下げる。これにより、繰り返しが多いコンテンツを調整することができ
る。
【0056】
・上記第2の実施形態では、ダッキング終了でないと判定した場合(ステップS3-6
において「NO」の場合)、クライアント端末20の制御部21は、変更された出力条件
を維持する。これに代えて、ダッキング時の主副コンテンツの出力条件を、逐次変更する
ようにしてもよい。ここでは、ダッキング終了でないと判定した場合(ステップS3-6
において「NO」の場合)、クライアント端末20の制御部21は、再生環境の特定処理
(ステップS3-4)に戻る。これにより、出力条件を、時間経過に対して動的に変更す
ることができる。
【0057】
・上記各実施形態では、クライアント端末20において、出力制御プログラムを実行さ
せることにより、制御部21を、ダッキング管理手段213、主副特定手段214、出力
条件設定手段215として機能させる。ここで、出力制御プログラムを実行する環境は、
クライアント端末20に限定されるものではない。例えば、コンテンツを出力するクライ
アント端末20に接続された管理サーバにおいて、出力制御プログラムを実行させてもよ
い。この場合には、管理サーバがクライアント端末20から、コンテンツの出力状況情報
や再生環境情報を取得し、これらの情報を用いてコンテンツの出力条件を決定する。そし
て、クライアント端末20においては、この出力条件に応じて、コンテンツを出力する。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
〔1〕マークアップ言語で記述されたファイルに基づきウェブページを表示する出力制
御装置の制御部に、当該ファイルに関連付けられた複数の音声データを再生させるプログ
ラムであって、
前記制御部に、
前記ファイルに含まれる情報であって主音声及び副音声のいずれかであるかを特定する
ための主副設定情報に基づき、前記ファイルに関連付けられた複数の音声データについて
、主音声及び副音声を特定するステップと、
前記ファイルに関連付けられた複数の音声データを取得するステップと、
前記ファイルに含まれる出力条件に基づき、前記主音声の音声データの音量を前記副音
声の音声データの音量よりも大きく設定するステップと、
前記主音声である音声データ及び前記副音声である音声データを、設定された音量で同
時に再生するステップと、を実行させる出力制御プログラム。
〔2〕前記主音声である音声データ及び前記副音声である音声データを同時に再生する
ステップが終了した場合には、前記主音声の音声データの音量又は前記副音声の音声デー
タの音量を元に戻すステップをさらに実行させる〔1〕に記載の出力制御プログラム。
〔3〕前記出力条件は、前記音声データの再生回数に応じて音量を調整することを含む
〔1〕又は〔2〕に記載の出力制御プログラム。
〔4〕前記主副設定情報は、前記主音声及び前記副音声を固定的に定める情報を含む〔
1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の出力制御プログラム。
〔5〕前記主副設定情報は、再生状況に応じて前記主音声及び前記副音声を決定するた
めの主副決定条件を含む〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の出力制御プログラム。
〔6〕前記出力条件は、前記ウェブページを表示させる前記出力制御装置の周囲環境情
報に基づいて音量を設定することを含む〔5〕に記載の出力制御プログラム。
〔7〕前記出力条件は、前記ウェブページを表示させる前記出力制御装置のハードウェ
ア構成の構成情報に基づいて音量を設定することを含む〔6〕に記載の出力制御プログラ
ム。
〔8〕前記出力条件は、前記ウェブページを表示させる前記出力制御装置のソフトウェ
ア構成の構成情報に基づいて音量を設定することを含む〔6〕に記載の出力制御プログラ
ム。
〔9〕前記主音声の音声データ及び前記副音声の音声データを同時に出力するシーンが
終了していない場合には、前記出力条件を新たに設定し、当該出力条件に基づき前記主音
声の音声データ及び前記副音声の音声データを再生する〔1〕~〔8〕のいずれか1項に
記載の出力制御プログラム。
〔10〕前記ファイルは、アプリケーションのシーンに対応するものであり、
前記主音声及び前記副音声を特定するステップは、前記ファイルに含まれる前記主副設
定情報に基づき、前記アプリケーションに登場するキャラクタの音声及び環境音について
、前記主音声及び前記副音声を特定するステップであり、
前記音声データの音量を設定するステップは、前記キャラクタの音声データの音量及び
前記環境音の音声データの音量を設定するステップである〔1〕~〔9〕のいずれか1項
に記載の出力制御プログラム。
〔11〕マークアップ言語で記述されたファイルに基づきウェブページを表示する制御
部が、当該ファイルに関連付けられた複数の音声データを再生させる出力制御装置であっ
て、
前記制御部が、
前記ファイルに含まれる情報であって主音声及び副音声のいずれかであるかを特定する
ための主副設定情報に基づき、前記ファイルに関連付けられた複数の音声データについて
、主音声及び副音声を特定し、
前記ファイルに関連付けられた複数の音声データを取得し、
前記ファイルに含まれる出力条件に基づき、前記主音声の音声データの音量を前記副音
声の音声データの音量よりも大きく設定し、
前記主音声である音声データ及び前記副音声である音声データを、設定された音量で同
時に再生する出力制御装置。
〔12〕マークアップ言語で記述されたファイルに基づきウェブページを表示する出力
制御装置の制御部が、当該ファイルに関連付けられた複数の音声データを再生させる方法
であって、
前記制御部が、
前記ファイルに含まれる情報であって主音声及び副音声のいずれかであるかを特定する
ための主副設定情報に基づき、前記ファイルに関連付けられた複数の音声データについて
、主音声及び副音声を特定するステップと、
前記ファイルに関連付けられた複数の音声データを取得するステップと、
前記ファイルに含まれる出力条件に基づき、前記主音声の音声データの音量を前記副音
声の音声データの音量よりも大きく設定するステップと、
前記主音声である音声データ及び前記副音声である音声データを、設定された音量で同
時に再生するステップと、を実行する出力制御方法。
【符号の説明】
【0058】
10…サーバ、12…ファイル記憶部、20…クライアント端末、21…制御部、22
…端末記憶部、23…入出力部、211…ファイル取得手段、212…出力処理手段、2
13…ダッキング管理手段、214…主副特定手段、215…出力条件設定手段。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2022-11-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マークアップ言語で記述されたファイルに基づきウェブページを表示する出力制御装置に、当該ファイルに関連付けられた複数のコンテンツを再生させるプログラムであって、
前記出力制御装置を、
前記ファイルに含まれる主副設定情報に基づき、前記ファイルに関連付けられた複数のコンテンツについて、主コンテンツおよび副コンテンツを特定する第1手段と、
前記主コンテンツおよび前記副コンテンツを同時に出力するときの前記主コンテンツおよび前記副コンテンツの出力条件を設定する第2手段と、
前記出力条件に基づいて、前記主コンテンツおよび前記コンテンツを同時に再生する第3手段と、として機能させ、
前記主副設定情報は、状況に応じて前記主コンテンツおよび前記副コンテンツを決定するための主副決定条件を含み、
前記主コンテンツおよび前記副コンテンツは、固定的ではなく、状況に依存する、出力制御プログラム。
【請求項2】
前記主副決定条件において、状況に関連付けて主コンテンツおよび副コンテンツを決定するロジックが設定されている、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第2手段は、イベントを検知した場合に、前記主副決定条件を用いて、前記主コンテンツおよび前記副コンテンツを決定する、請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記イベントは、前記主コンテンツおよび前記副コンテンツを同時に出力するイベントである、請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記イベントは、再生環境情報に関する、請求項3に記載のプログラム。
【請求項6】
前記再生環境情報は、周囲環境情報である、請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記状況は、再生状況である、請求項1乃至6のいずれかに記載のプログラム。
【請求項8】
前記出力条件は、前記ファイルに含まれる、請求項1乃至7のいずれかに記載のプログラム。
【請求項9】
前記複数のコンテンツは、オーディオコンテンツである、請求項1乃至8のいずれかに記載のプログラム。
【請求項10】
前記複数のコンテンツは、静止画コンテンツまたは動画コンテンツであり、
前記出力条件は、前記静止画コンテンツまたは前記動画コンテンツにおける画像の明度またはコントラストの出力条件である、請求項1乃至8のいずれかに記載のプログラム。
【請求項11】
マークアップ言語で記述されたファイルに基づきウェブページを表示する出力制御装置に、当該ファイルに関連付けられた複数のコンテンツを再生させる方法であって、当該出力制御装置が、
前記ファイルに含まれる主副設定情報に基づき、前記ファイルに関連付けられた複数のコンテンツについて、主コンテンツおよび副コンテンツを特定するステップと、
前記主コンテンツおよび前記副コンテンツを同時に出力するときの前記主コンテンツおよび前記副コンテンツの出力条件を設定するステップと、
前記出力条件に基づいて、前記主コンテンツおよび前記コンテンツを同時に再生するステップと、を含み、
前記主副設定情報は、状況に応じて前記主コンテンツおよび前記副コンテンツを決定するための主副決定条件を含み、
前記主コンテンツおよび前記副コンテンツは、固定的ではなく、状況に依存する、方法。
【請求項12】
マークアップ言語で記述されたファイルに基づきウェブページを表示し、当該ファイルに関連付けられた複数のコンテンツを再生させる出力制御装置であって、
前記ファイルに含まれる主副設定情報に基づき、前記ファイルに関連付けられた複数のコンテンツについて、主コンテンツおよび副コンテンツを特定する第1手段と、
前記主コンテンツおよび前記副コンテンツを同時に出力するときの前記主コンテンツおよび前記副コンテンツの出力条件を設定する第2手段と、
前記出力条件に基づいて、前記主コンテンツおよび前記コンテンツを同時に再生する第3手段と、を備え、
前記主副設定情報は、状況に応じて前記主コンテンツおよび前記副コンテンツを決定するための主副決定条件を含み、
前記主コンテンツおよび前記副コンテンツは、固定的ではなく、状況に依存する、出力制御装置。
【請求項13】
マークアップ言語で記述されたファイルに基づきウェブページを表示する出力制御装置に、当該ファイルに関連付けられた複数のコンテンツを再生させるプログラムを送信する送信部を備えるサーバであって、前記プログラムは、
前記出力制御装置を、
前記ファイルに含まれる主副設定情報に基づき、前記ファイルに関連付けられた複数のコンテンツについて、主コンテンツおよび副コンテンツを特定する第1手段と、
前記主コンテンツおよび前記副コンテンツを同時に出力するときの前記主コンテンツおよび前記副コンテンツの出力条件を設定する第2手段と、
前記出力条件に基づいて、前記主コンテンツおよび前記コンテンツを同時に再生する第3手段と、として機能させ、
前記主副設定情報は、状況に応じて前記主コンテンツおよび前記副コンテンツを決定するための主副決定条件を含み、
前記主コンテンツおよび前記副コンテンツは、固定的ではなく、状況に依存する、サーバ。