IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社フォーサイトの特許一覧

特開2022-19144オンライン学習室システム、オンライン学習室提供方法、およびオンライン学習室提供プログラム
<>
  • 特開-オンライン学習室システム、オンライン学習室提供方法、およびオンライン学習室提供プログラム 図1
  • 特開-オンライン学習室システム、オンライン学習室提供方法、およびオンライン学習室提供プログラム 図2
  • 特開-オンライン学習室システム、オンライン学習室提供方法、およびオンライン学習室提供プログラム 図3
  • 特開-オンライン学習室システム、オンライン学習室提供方法、およびオンライン学習室提供プログラム 図4
  • 特開-オンライン学習室システム、オンライン学習室提供方法、およびオンライン学習室提供プログラム 図5
  • 特開-オンライン学習室システム、オンライン学習室提供方法、およびオンライン学習室提供プログラム 図6
  • 特開-オンライン学習室システム、オンライン学習室提供方法、およびオンライン学習室提供プログラム 図7
  • 特開-オンライン学習室システム、オンライン学習室提供方法、およびオンライン学習室提供プログラム 図8
  • 特開-オンライン学習室システム、オンライン学習室提供方法、およびオンライン学習室提供プログラム 図9
  • 特開-オンライン学習室システム、オンライン学習室提供方法、およびオンライン学習室提供プログラム 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022019144
(43)【公開日】2022-01-27
(54)【発明の名称】オンライン学習室システム、オンライン学習室提供方法、およびオンライン学習室提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 5/12 20060101AFI20220120BHJP
   G09B 19/00 20060101ALI20220120BHJP
【FI】
G09B5/12
G09B19/00 G
G09B19/00 H
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020122788
(22)【出願日】2020-07-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2020-12-02
(71)【出願人】
【識別番号】503128216
【氏名又は名称】株式会社フォーサイト
(74)【代理人】
【識別番号】110000279
【氏名又は名称】特許業務法人ウィルフォート国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 浩司
【テーマコード(参考)】
2C028
【Fターム(参考)】
2C028BA00
2C028BB04
2C028BC01
2C028BC02
2C028BC04
2C028BD02
(57)【要約】
【課題】複数の学習者の映像を相互の端末に表示するオンライン学習室において学習効果の向上を可能にする技術を提供する。
【解決手段】複数の学習者の映像を相互の端末に表示するサービスを提供するオンライン学習室システムは、各学習者の端末にて取得された取得映像のデータを前記端末から受信する映像取得部と、全てまたは一部の学習者の端末から受信した取得映像を合成して表示映像を生成する映像合成部と、前記表示映像のデータを前記学習者の端末に送信する映像送信部と、前記取得映像に基づいて前記学習者の学習状態を判定する状態解析部と、前記学習状態に基づいて前記学習者の学習時間を計測する学習時間計測部と、前記学習者の学習状態および学習時間のいずれか一方または両方に基づくフィードバック情報を当該学習者の端末に送信する学習管理部と、を有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の学習者の映像を相互の端末に表示するサービスを提供するオンライン学習室システムであって、
各学習者の端末にて取得された取得映像のデータを前記端末から受信する映像取得部と、
全てまたは一部の学習者の端末から受信した取得映像を合成して表示映像を生成する映像合成部と、
前記表示映像のデータを前記学習者の端末に送信する映像送信部と、
前記取得映像に基づいて前記学習者の学習状態を判定する状態解析部と、
前記学習状態に基づいて前記学習者の学習時間を計測する学習時間計測部と、
前記学習者の学習状態および学習時間のいずれか一方または両方に基づくフィードバック情報を当該学習者の端末に送信する学習管理部と、
を有するオンライン学習室システム。
【請求項2】
前記状態解析部は、前記学習者が学習し得ない学習不能状態と意欲が低下している意欲低下状態とを検出し、
前記学習時間計測部は、前記学習者が前記学習不能状態または前記意欲低下状態である時間を前記学習時間から除外する、
請求項1に記載のオンライン学習室システム。
【請求項3】
前記学習管理部は、前記学習者が前記サービスにおいて学習が可能な時間である学習可能時間に対する前記学習時間の割合を学習実行率として算出し、前記学習実行率に基づくフィードバック情報を前記学習者の端末に送信し、該フィードバック情報に基づく画像を表示させる、
請求項1に記載のオンライン学習室システム。
【請求項4】
前記学習管理部は、所定時間の学習と所定時間の休憩を交互に切り替え、前記学習と前記休憩の切り替えを前記端末に通知して前記学習者に提示し、前記学習の経過時間の合計を前記学習可能時間とする、
請求項3に記載のオンライン学習室システム。
【請求項5】
前記映像合成部は、前記学習状態に基づいて、前記取得映像を前記表示映像に含める学習者を選択する、
請求項1に記載のオンライン学習室システム。
【請求項6】
前記状態解析部は、前記学習者が学習し得ない学習不能状態と、意欲が低下している意欲低下状態と、前記学習不能状態にも前記意欲低下状態にも該当しない良好学習状態とを検出し、
前記映像合成部は、前記学習不能状態の学習者を除外し、前記良好学習状態の学習者を選択し、選択された学習者が所定人数に達していなければ、前記意欲低下状態の学習者から前記所定人数に達するまで残りを選択する、
請求項5に記載のオンライン学習室システム。
【請求項7】
前記学習者の属性を含む学習者属性情報を記憶する情報記憶部を更に有し、
前記映像合成部は、前記学習者属性情報に基づいて、前記取得映像を前記表示映像に含める学習者を選択する、
請求項1に記載のオンライン学習室システム。
【請求項8】
前記学習者属性情報には、学習者の性別、年齢、および職業が含まれ、
前記映像合成部は、前記表示映像が送信される端末の学習者と、性別が一致し、年齢差が所定歳以下であり、職業が一致する学習者を優先的に選択する、
請求項7に記載のオンライン学習室システム。
【請求項9】
前記映像合成部は、前記表示映像における取得映像の配置、または前記配置および前記表示映像に取得映像を用いる学習者を、一定時間間隔で更新する、
請求項1に記載のオンライン学習室システム。
【請求項10】
複数の学習者の映像を相互の端末に表示するサービスを提供するためのオンライン学習室提供方法であって、
各学習者の端末にて取得された取得映像のデータを前記端末から受信し、
全てまたは一部の学習者の端末から受信した取得映像を合成して表示映像を生成し、
前記表示映像のデータを前記学習者の端末に送信し、
前記取得映像に基づいて前記学習者の学習状態を判定し、
前記学習状態に基づいて前記学習者の学習時間を計測し、
前記学習者の学習状態および学習時間のいずれか一方または両方に基づくフィードバック情報を当該学習者の端末に送信する、
ことをコンピュータが実行するオンライン学習室提供方法。
【請求項11】
複数の学習者の映像を相互の端末に表示するサービスを提供するためのオンライン学習室提供プログラムであって、
各学習者の端末にて取得された取得映像のデータを前記端末から受信し、
全てまたは一部の学習者の端末から受信した取得映像を合成して表示映像を生成し、
前記表示映像のデータを前記学習者の端末に送信し、
前記取得映像に基づいて前記学習者の学習状態を判定し、
前記学習状態に基づいて前記学習者の学習時間を計測し、
前記学習者の学習状態および学習時間のいずれか一方または両方に基づくフィードバック情報を当該学習者の端末に送信する、
ことをコンピュータに実行させるためのオンライン学習室提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計算機システムを利用して学習を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
非特許文献1には、自宅で学習する学習者の映像を相互に配信するオンライン学習室の機能が開示されている。非特許文献1のオンライン学習室は、自宅等でそれぞれに学習を行う各学習者をWebカメラで撮影した映像を各学習者の端末画面に相互に表示し、学習者の学習意欲を相互に高めあうためのサービスである。学習者が相互に監視しあうことにより、適度な緊張感により各学習者の学習の効率向上が期待される。
【0003】
非特許文献1のオンライン学習室には、学習者の相互監視の他に、学習者が学習する予定を宣言した学習した結果を報告する機能を備えている。また、非特許文献1のオンライン学習室は、管理人により各学習者を監督する機能を備えている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】“オンライン自習室MyroomNeo”、[online]、安藤隆雄、[令和2年7月6日検索]、インターネット、<URL: https://my-room-neo.com/about.php >
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
オンライン学習サービスでは、学習時間を計測して学習者に提示することにより学習意欲の維持あるいは向上に役立てることができると考えられる。その場合、学習者がサービスに何時間接続していたかではなく、実際に何時間学習を行ったかを計測することが望ましい。しかしながら、非特許文献1のオンライン学習室は、実際の人である管理人が映像越しに全ての学習者を監視するものであるため、全ての学習者が実際に学習を行っているかどうかを常時監視し、時間を計測するのは困難である。例えば、学習を行った時間に応じてポイントを付与し、それをインセンティブとして学習効果を向上させようとする場合に、サービスに接続しているものの、実際には集中して学習を行っていない時間も学習時間に含めるるのは望ましくない。
【0006】
本開示のひとつの目的は、複数の学習者の映像を相互の端末に表示するオンライン学習室において学習効果の向上を可能にする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のひとつの実施態様に従うオンライン学習室システムは、複数の学習者の映像を相互の端末に表示するサービスを提供するオンライン学習室システムであって、各学習者の端末にて取得された取得映像のデータを前記端末から受信する映像取得部と、全てまたは一部の学習者の端末から受信した取得映像を合成して表示映像を生成する映像合成部と、前記表示映像のデータを前記学習者の端末に送信する映像送信部と、前記取得映像に基づいて前記学習者の学習状態を判定する状態解析部と、前記学習状態に基づいて前記学習者の学習時間を計測する学習時間計測部と、前記学習者の学習状態および学習時間のいずれか一方または両方に基づくフィードバック情報を当該学習者の端末に送信する学習管理部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示のひとつの態様によれば、複数の学習者の映像を相互の端末に表示するオンライン学習室において、学習効果の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】オンライン学習室システムの利用の様子を示す概念図である。
図2】オンライン学習室システムを利用する学習者の端末に表示される画面の一例を示す図である。
図3】オンライン学習室システムの機能的なブロック図である。
図4】学習者属性情報の一例を示す図である。
図5】オンライン学習室システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
図6】全体処理のフローチャートである。
図7】トップ画面の一例を示す図である。
図8】状態判定処理のフローチャートである。
図9】アバター講師によるフィードバックが表示される画面例を示す図である。
図10】映像表示処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本実施形態によるオンライン学習室システムの利用の様子を示す概念図である。オンライン学習室システム10は、自宅等でそれぞれに自身で学習する学習者90の映像を相互に配信するオンライン学習室を情報処理装置により実現するシステムである。オンライン学習室システム10は、複数の学習者90の端末50からインターネット等の通信回線を介して接続可能である。オンライン学習室システム10は、接続された複数の端末50から学習者90の映像を取得し、それらを合成して端末50に配信する。学習者90が相互に監視しあうことにより、適度な緊張感により各学習者90の学習の効率向上が期待される。
【0012】
図2は、オンライン学習室システムを利用する学習者の端末に表示される画面の一例を示す図である。端末50の画面51には、複数の学習者90の映像91が並べて表示されている。また、画面51には、休憩ボタン52と学習終了ボタン53が表示されている。休憩ボタン52は、学習を中断することを通知するための操作ボタンである。学習終了ボタン53は、学習を終了することを通知するための操作ボタンである
【0013】
図3は、オンライン学習室システムの機能的なブロック図である。オンライン学習室システム10は、映像取得部11、映像送信部12、映像合成部13、状態解析部14、学習管理部15、および情報記憶部17を有している。
【0014】
映像取得部11は、各学習者90の端末50にて取得された映像(以下「取得映像」ともいう)のデータを端末50から受信する。
【0015】
映像合成部13は、全てまたは一部の学習者90の端末50から受信した取得映像を合成して、端末50に表示させる映像を(以下「表示映像」ともいう)を生成する。図2に示した映像は表示映像の例である。映像合成部13は、例えば、属性や状態に応じて選択した学習者90の映像を並べた表示映像を生成する。取得映像を合成して表示映像を生成する映像表示処理の詳細は後述する。
【0016】
映像送信部12は、表示映像のデータを各学習者90の端末50に送信する。
【0017】
状態解析部14は、取得映像に基づいて学習者90の学習に関する状態(以下「学習状態」ともいう)を判定する。学習状態には、良好学習状態、学習不能状態、および意欲低下状態が含まれる。良好学習状態は、学習者90が高い意欲を持って学習を行っている状態である。学習不能状態は、学習者90が学習を行うことができない状態をいう。学習不能状態には、学習者90が端末50の前に居ない状態と、学習者90が眠ってしまっている状態が含まれる。状態解析部14により判定された学習者90の学習状態の情報は情報記憶部17に記録される。
【0018】
学習時間計測部16は、状態解析部14により判定された学習者90の学習状態に基づいて、学習者90の学習時間を計測する。学習時間計測部16により計測された学習者90の学習時間の情報は情報記憶部17に記録される。学習時間を計測する処理の詳細は後述する。
【0019】
学習管理部15は、学習者90の学習状態および学習時間のいずれか一方または両方に基づくフィードバック情報をその学習者90の端末50に送信する。フィードバック情報は、端末50における画像あるいは映像の表示に利用される。フィードバック情報は、学習者90が良好な学習を行えるように学習状態に応じて通知する情報である。フィードバック情報には、アバターの講師による学習者90への声かけの映像、学習者90の過去一週間の各日の学習時間をグラフで表す表示、1週間の累計学習時間のランキングを表す表示などが含まれる。
【0020】
情報記憶部17は、各学習者90の属性を示す学習者属性情報を記憶する。
【0021】
図4は、学習者属性情報の一例を示す図である。学習者属性情報92には、各学習者の氏名、性別、年齢、職業、目標試験、学習期間の情報が含まれている。氏名は、学習者の氏名を示す。性別は、学習者の性別を示す。Mは男性を示し、Fは女性を示している。職業は、学習者の職業を示す。目標試験は、学習者が目標としている試験の種別を示す。学習期間は、学習者がこれまでにどれだけの期間学習を行ったかを示す。
【0022】
図5は、オンライン学習室システムのハードウェア構成を示すブロック図である。オンライン学習室システム10は、ハードウェアとして、処理装置21、メインメモリ22、記憶装置23、通信装置24、入力装置25、および表示装置26を有し、それらがバス27に接続されている。
【0023】
記憶装置23は、書込みおよび読み出しが可能にデータを記憶するものである。図3に示した情報記憶部17はこの記憶装置23によって実現される。処理装置21は、記憶装置23に記憶されたデータをメインメモリ22に読み出し、メインメモリ22を利用してソフトウェアプログラムの処理を実行するプロセッサである。処理装置21によって、図3に示した映像取得部11、映像送信部12、映像合成部13、状態解析部14、学習時間計測部16、および学習管理部15が実現される。
【0024】
通信装置24は、処理装置21にて処理された情報を有線または無線あるいはそれら両方を含む通信ネットワークを介して送信し、また通信ネットワークを介して受信した情報を処理装置21に伝達する。受信した情報は処理装置21にてソフトウェアの処理に利用される。例えば、端末50から取得映像は、通信装置24で受信され、処理装置21にて表示映像を生成するのに利用される。
【0025】
入力装置25は、キーボードやマウスなどオペレータによる操作入力による情報を受け付ける装置であり、入力された情報は処理装置21にてソフトウェア処理に利用される。表示装置26は、処理装置21によるソフトウェア処理に伴って画像やテキストの情報をディスプレイ画面に表示する装置である。入力装置25および表示装置26は、主には、学習者90ではなく管理者(不図示)が利用するために設けられている。
【0026】
図6は、全体処理のフローチャートである。全体処理は、ある学習者90がオンライン学習室システム10を利用した学習を開始してから終了するまでのオンライン学習室システム10による一連の処理である。
【0027】
まず、ステップ101にて、オンライン学習室システム10は、アクセスしてきた端末50にログイン画面のデータを送信し、ログイン画面を表示させ、ログイン画面から所定の識別情報が入力されると、端末50のログインを許可する。ステップ102にて、オンライン学習室システム10は、ログインを許可した端末50にトップ画面のデータを送信し、トップ画面を表示させる。
【0028】
図7は、トップ画面の一例を示す図である。トップ画面には、学習開始ボタン54、学習時間グラフ55、連続学習日数ランキング表56、週間学習時間ランキング表57が表示されている。
【0029】
学習開始ボタン54は、学習の開始を通知するための操作ボタンである。学習時間グラフ55は、学習者90の過去1週間の各日の学習を行った時間を棒グラフで示している。連続学習日数ランキング表56は、学習を連続して行った日数のランキングを表形式で示している。週間学習時間ランキング表57は、先週の学習時間の合計のランキングを表形式で示している。
【0030】
ステップ103にて、トップ画面で学習開始ボタン54が押下されると、ステップ104にて、オンライン学習室システム10は、映像取得部11により端末50から学習者90の取得映像の受信し、映像合成部13により表示映像を生成し、映像送信部12により表示映像を端末50に送信することを開始する。これにより、学習者90の端末50には、図2に示したような、複数の学習者90の映像を含む表示映像が表示される。
【0031】
さらに、ステップ105にて、オンライン学習室システム10は、状態解析部14により、学習者90の学習状態の判定を開始する。学習者90の学習状態を判定する状態判定処理の詳細は後述する。
【0032】
さらに、ステップ106にて、オンライン学習室システム10は、学習時間計測部16により、学習時間の計測を開始する。なお、学習時間の計測が開始された後、学習者90が端末50の休憩ボタン52を押下すると、その情報がオンライン学習室システム10に通知され、学習管理部15により、学習時間の計測を中断する。
【0033】
ステップ107にて、オンライン学習室システム10は、学習時間計測部16により、学習者90の学習状態が良好学習状態であるか、あるいは学習不能状態または意欲低下状態であるかを判定する。ここでの判定は、状態解析部14により判定された学習者90の学習状態の状態を参照することにより行われる。学習者90の学習状態が良好学習状態であれば、ステップ108にて、オンライン学習室システム10は、学習時間計測部16により、学習時間の計測を継続あるいは開始する。学習者90の学習状態が学習不能状態あるいは意欲低下状態であれば、ステップ109にて、オンライン学習室システム10は、学習時間計測部16により、学習時間の計測を停止あるいは停止を継続する。
【0034】
ステップ108の後あるいはステップ109の後、オンライン学習室システム10は、ステップ110にて、学習時間計測部16により、学習終了が端末50から通知されているか否か判定する。なお、学習者90が端末50の画面51で学習終了ボタン53を押下すると、学習終了の情報が端末50からオンライン学習室システム10に通知される。
【0035】
学習終了が端末50から通知されていなければ、オンライン学習室システム10は、ステップ106に戻って処理を繰り返す。
【0036】
学習終了の通知が端末50から通知されていれば、ステップ111にて、オンライン学習室システム10は、学習時間計測部16により、学習時間の計測を終了する。さらに、ステップ112にて、オンライン学習室システム10は、状態解析部14により、状態判定処理を終了する。さらに、ステップ113にて、オンライン学習室システム10は、学習管理部15により、エンド画面のデータを端末50に送信し、エンド画面に表示させる。
【0037】
学習管理部15は、所定時間(例えば25分)の学習と所定時間(例えば5分の休憩を交互に切り替え、学習と休憩の切り替えを示すタイミング情報を端末50に通知し、学習者90に提示させることにしてもよい。そして、学習管理部15は、その学習の経過時間の合計を、学習者90がオンライン学習室システム10によるサービスにおいて学習が可能な時間である学習可能時間としてもよい。学習管理部15は、その学習可能時間に対する学習時間の割合を学習実行率として算出し、学習実行率に基づくフィードバック情報を学習者90の端末50に送信し、フィードバック情報に基づく画像を表示させてもよい。上記例では、学習者90の学習開始から学習終了までの時間において、1時間に対して10分が休憩時間とされ、残りの50分が学習可能時間とされる。その例では、学習時間計測部16で計測される実際の学習時間が40分であった場合、学習実行率は40/50=80%となる。
【0038】
学習管理部15は、エンド画面に、更に、今日の学習時間の計測結果を表示してもよい。学習管理部15は、エンド画面に、更に、今日の学習時間を含めた過去1週間の学習時間を示す学習時間グラフ55、今日の学習時間を考慮した連続学習日数ランキング表56および/または週間学習時間ランキング表57を表示してもよい。
【0039】
ステップ114にて、オンライン学習室システム10は、学習管理部15により、学習者90の指示等により端末50をログアウトさせて一連の処理を終了する。
【0040】
図8は、状態判定処理のフローチャートである。状態判定処理は、映像取得部11により端末50から取得された映像を解析し、学習者90の学習状態を判定する処理である。状態判定処理は、状態解析部14により実行される。
【0041】
ステップ201にて、状態解析部14は、取得映像から学習者90が端末50の前に居るか否か判定する。学習者90が端末50の前に居ればステップ202にて、状態解析部14は、学習者90の眼が開いているか否か判定する。ここで学習者90の眼が開いているというのは、一定時間の間に一定時間以上眼が開いていることをいう。眼が開いていない場合、学習者90が眠っていると推定される。
【0042】
ステップ201にて学習者90が端末の前に居ないか、ステップ202にて学習者90の眼が開いていない場合、ステップ203にて、状態解析部14は、学習者90が学習不能状態であると判定する。
【0043】
ステップ202にて、学習者90の眼が開いている場合、ステップ204にて、状態解析部14は、学習者90の体が安定しているか否か判定する。体が安定しているとは、体の揺れが一定範囲内に収まっていることをいう。体が不安定に移動していない場合、学習者90が学習に集中できていないと推定される。
【0044】
ステップ204にて、学習者90の体が安定している場合、ステップ205にて、状態解析部14は、学習者90が教材を見ているか否か判定する。学習者90が教材を見ているか否かは、取得映像から学習者90の視線方向を推定し、その視線方向がテキスト、ノート、端末50の画面のオンライン学習コンテンツ等に向いているか否かにより判定できる。
【0045】
ステップ205にて、学習者90が教材を見ている場合、ステップ206にて、状態解析部14は、学習者90が、ある単位の学習に時間をかけすぎているか否か判定する。例えば、学習者90が端末50によりオンライン学習コンテンツを利用している場合、オンライン学習コンテンツに対する操作によって、ある単位の学習に時間をかけすぎているか否か判断できる。また、学習者90がテキストを読んでいる場合、1ページに所定時間以上の時間をかけている場合、学習に時間をかけすぎていると判断できる。また、学習者90が演習問題を解いている場合、ある単位の演習問題に所定時間以上の時間をかけている場合、学習に時間をかけすぎていると判断できる。
【0046】
ステップ204にて学習者90の体が安定していない場合、ステップ205にて学習者90が教材を見ていない場合、あるいはステップ206にて学習に時間がかかりすぎている場合、ステップ207にて、状態解析部14は、学習者90の学習状態が意欲低下状態であると判定する。
【0047】
ステップ206にて、ある単位の学習に時間がかかりすぎてはいない場合、ステップ208にて、状態解析部14は、学習者90の学習状態が良好学習状態であると判定する。
【0048】
なお、状態解析部14は、学習者90の学習状態に応じて、学習者90の端末50にフィードバック情報を送り、学習者90に良好な学習を促すものとする。例えば、学習者90が学習不能状態あるいは意欲低下状態であれば、アバター講師が集中して学習を行うように促す動画のデータを端末50に送信し、画面51に表示させる。
【0049】
図9は、アバター講師によるフィードバックが表示される画面例を示す図である。端末50の画面51に、アバター講師80が現れて、集中して学習を行うように発声している。
【0050】
図10は、映像表示処理のフローチャートである。映像表示処理は、複数の学習者90の取得映像から表示映像を生成し、端末50に表示させる処理である。映像表示処理は、映像合成部13により実行される。
【0051】
ステップ301にて、映像合成部13は、取得映像が得られる複数の学習者90の中から、表示映像を表示させる端末50を利用している学習者90(以下「対象学習者」ともいう)と属性の類似度(以下「属性類似度」ともいう)が高い学習者90を選択する。
【0052】
まず、映像合成部13は、学習者属性情報92を参照し、対象学習者と他の複数の学習者90との属性類似度を算出する。属性類似度の算出方法を特に限定されないが、以下、属性類似度の算出方法の一例を示す。性別が一致したら1ポイントとし、性別が一致しなかったら0ポイントとする。年齢差が±5歳以下であれば1ポイントとし、それ以上であれば0ポイントとする。職業が一致したら1ポイントとし、一致しなければ0ポイントとする。目標試験が一致すれば1ポイントとし、一致しなければ0ポイントとする。学習期間が一致すれば1ポイントとし、一致しなければ0ポイントとする。それらのポイントの合計値を属性類似度とする。そして、映像合成部13は、属性類似度が所定の閾値を超えた学習者90を候補として、ステップ302に進む。
【0053】
ステップ302にて、映像合成部13は、候補とした学習者90の中から、学習状態が良い学習者90を選択する。学習状態の良い方から、良好学習状態、意欲低下状態、学習不能状態の順であるとする。例えば、映像合成部13は、まず学習不能状態の学習者90を除外し、良好学習状態の学習者90を選択し、選択された学習者90が所定人数に達していなければ、意欲低下状態の学習者90から所定人数に達するまで残りを選択することにしてもよい。図2の例では、9名の学習者90の取得映像を合成するので、学習状態が良い方から9名の学習者90が選択されている。
【0054】
ステップ303にて、映像合成部13は、選択した学習者90の映像の配置を決定する。配置は特に限定されない。例えば、ランダムに配置してもよい。
【0055】
ステップ304にて、映像合成部13は、選択した学習者90の映像を、決定した配置で並べるように取得映像を合成し、表示映像を生成する。この表示映像は、映像送信部12により対象学習者の端末50に送信され、その画面に表示される。
【0056】
ステップ305にて、映像合成部13は、一定時間が経過したか否か判定する。この一定時間は特に限定されない。例えば30分とする。30分が経過したら、ステップ306にて、表示映像に取得映像を合成する学習者90を入れ替えるべきか否か判定する。例えば、表示映像に取得映像が合成されている学習者90の学習状態が低下したら、入れ替えるべきと判断することにしてよい。
【0057】
入れ替えた方がよい場合、映像合成部13は、ステップ302に戻り処理を継続する。入れ替える必要がない場合、映像合成部13は、ステップ303に戻り処理を継続する。
【0058】
以上説明した実施形態には、以下に示す各事項が含まれている。ただし、実施形態に含まれる事項が以下に示すものだけに限定されることはない。
【0059】
本実施形態のオンライン学習室システムは、複数の学習者の映像を相互の端末に表示するサービスを提供するオンライン学習室システムであって、各学習者の端末にて取得された取得映像のデータを前記端末から受信する映像取得部と、全てまたは一部の学習者の端末から受信した取得映像を合成して表示映像を生成する映像合成部と、前記表示映像のデータを前記学習者の端末に送信する映像送信部と、前記取得映像に基づいて前記学習者の学習状態を判定する状態解析部と、前記学習状態に基づいて前記学習者の学習時間を計測する学習時間計測部と、
【0060】
前記学習者の学習状態および学習時間のいずれか一方または両方に基づくフィードバック情報を当該学習者の端末に送信する学習管理部と、を有する。それにより、複数の学習者の映像を相互の端末に表示するオンライン学習室において、学習者の学習状態に基づき実際的な学習時間を計測し、学習状態と学習時間のいずれか一方または両方に基づき学習者へのフィードバックを行うので、学習効果の向上を図ることが可能となる。
【0061】
また、本実施形態のオンライン学習室システムにおいては、前記状態解析部は、前記学習者が学習し得ない学習不能状態と意欲が低下している意欲低下状態とを検出し、前記学習時間計測部は、前記学習者が前記学習不能状態または前記意欲低下状態である時間を前記学習時間から除外する。それにより、高い意欲で学習を行った学習時間に基づくフィードバックにより、学習者に意欲の向上を促し、学習効果の向上を図ることが可能となる。
【0062】
また、本実施形態のオンライン学習室システムにおいては、前記学習管理部は、前記学習者が前記サービスにおいて学習が可能な時間である学習可能時間に対する前記学習時間の割合を学習実行率として算出し、前記学習実行率に基づくフィードバック情報を前記学習者の端末に送信し、該フィードバック情報に基づく画像を表示させる。それにより、学習者に学習実行率の向上を促し、学習効果の向上を図ることが可能となる。
【0063】
また、本実施形態のオンライン学習室システムにおいては、前記学習管理部は、所定時間の学習と所定時間の休憩を交互に切り替え、前記学習と前記休憩の切り替えを前記端末に通知して前記学習者に提示し、前記学習の経過時間の合計を前記学習可能時間とする。それにより、適度な休憩をはさんだ学習を促すとともに、休憩を考慮した学習可能時間をもとに学習実行率を算出することができる。
【0064】
また、本実施形態のオンライン学習室システムにおいては、前記映像合成部は、前記学習状態に基づいて、前記取得映像を前記表示映像に含める学習者を選択する。それにより、学習状態に基づいて表示映像に含める学習者を選択するので、表示映像を見た学習者が刺激を受けて学習効果が向上することが期待できる表示映像を生成することができる。
【0065】
また、本実施形態のオンライン学習室システムにおいては、前記状態解析部は、前記学習者が学習し得ない学習不能状態と、意欲が低下している意欲低下状態と、前記学習不能状態にも前記意欲低下状態にも該当しない良好学習状態とを検出し、前記映像合成部は、前記学習不能状態の学習者を除外し、前記良好学習状態の学習者を選択し、選択された学習者が所定人数に達していなければ、前記意欲低下状態の学習者から前記所定人数に達するまで残りを選択する。それにより、意欲を持って学習を行っている良好学習状態の学習者を優先的に選択するので、表示映像を見た学習者が良い刺激を受けて学習効果が向上することが期待できる表示映像を生成することができる。「
【0066】
また、本実施形態のオンライン学習室システムは、前記学習者の属性を含む学習者属性情報を記憶する情報記憶部を更に有し、前記映像合成部は、前記学習者属性情報に基づいて、前記取得映像を前記表示映像に含める学習者を選択する。それにより、属性に基づいて表示映像に含める学習者を選択するので、表示映像を見た学習者が刺激を受けて学習効果が向上することが期待できる表示映像を生成することができる。
【0067】
また、本実施形態のオンライン学習室システムにおいては、前記学習者属性情報には、学習者の性別、年齢、および職業が含まれ、前記映像合成部は、前記表示映像が送信される端末の学習者と、性別が一致し、年齢差が所定歳以下であり、職業が一致する学習者を優先的に選択する。それにより、自分と性別、年齢、職業が類似する学習者の様子が見えることで、表示映像から刺激を受けて学習効果の向上が期待できる。
【0068】
また、本実施形態のオンライン学習室システムにおいては、前記映像合成部は、前記表示映像における取得映像の配置、または前記配置および前記表示映像に取得映像を用いる学習者を、一定時間間隔で更新する。それにより、表示映像に表示される学習者やその配置が定期的に更新されるので、表示映像を見る学習者が表示映像内の特定の学習者の行動が気になって自身の学習に集中できないということが起こり難い。
【0069】
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
【符号の説明】
【0070】
10…オンライン学習室システム、11…映像取得部、12…映像送信部、13…映像合成部、14…状態解析部、15…学習管理部、16…学習時間計測部、17…情報記憶部、21…処理装置、22…メインメモリ、23…記憶装置、24…通信装置、25…入力装置、26…表示装置、27…バス、50…端末、51…画面、52…休憩ボタン、53…学習終了ボタン、54…学習開始ボタン、55…学習時間グラフ、56…連続学習日数ランキング表、57…週間学習時間ランキング表、80…アバター講師、90…学習者、91…映像、92…学習者属性情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2020-09-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の学習者の映像を相互の端末に表示するサービスを提供するオンライン学習室システムであって、
各学習者の端末にて取得された取得映像のデータを前記端末から受信する映像取得部と、
全てまたは一部の学習者の端末から受信した取得映像を合成して表示映像を生成する映像合成部と、
前記表示映像のデータを前記学習者の端末に送信する映像送信部と、
前記取得映像に基づいて前記学習者の学習状態を判定する状態解析部と、
前記学習状態に基づいて前記学習者の学習時間を計測する学習時間計測部と、
前記学習者の学習状態および学習時間のいずれか一方または両方に基づくフィードバック情報を当該学習者の端末に送信する学習管理部と、
を有
し、
前記映像合成部は、前記学習状態に基づいて、前記取得映像を前記表示映像に含める学習者を選択する、
オンライン学習室システム。
【請求項2】
前記状態解析部は、前記学習者が学習し得ない学習不能状態と意欲が低下している意欲低下状態とを検出し、
前記学習時間計測部は、前記学習者が前記学習不能状態または前記意欲低下状態である時間を前記学習時間から除外する、
請求項1に記載のオンライン学習室システム。
【請求項3】
前記学習管理部は、前記学習者が前記サービスにおいて学習が可能な時間である学習可能時間に対する前記学習時間の割合を学習実行率として算出し、前記学習実行率に基づくフィードバック情報を前記学習者の端末に送信し、該フィードバック情報に基づく画像を表示させる、
請求項1に記載のオンライン学習室システム。
【請求項4】
前記学習管理部は、所定時間の学習と所定時間の休憩を交互に切り替え、前記学習と前記休憩の切り替えを前記端末に通知して前記学習者に提示し、前記学習の経過時間の合計を前記学習可能時間とする、
請求項3に記載のオンライン学習室システム。
【請求項5】
前記状態解析部は、前記学習者が学習し得ない学習不能状態と、意欲が低下している意欲低下状態と、前記学習不能状態にも前記意欲低下状態にも該当しない良好学習状態とを検出し、
前記映像合成部は、前記学習不能状態の学習者を除外し、前記良好学習状態の学習者を選択し、選択された学習者が所定人数に達していなければ、前記意欲低下状態の学習者から前記所定人数に達するまで残りを選択する、
請求項に記載のオンライン学習室システム。
【請求項6】
前記学習者の属性を含む学習者属性情報を記憶する情報記憶部を更に有し、
前記映像合成部は、前記学習者属性情報に基づいて、前記取得映像を前記表示映像に含める学習者を選択する、
請求項1に記載のオンライン学習室システム。
【請求項7】
前記学習者属性情報には、学習者の性別、年齢、および職業が含まれ、
前記映像合成部は、前記表示映像が送信される端末の学習者と、性別が一致し、年齢差が所定歳以下であり、職業が一致する学習者を優先的に選択する、
請求項に記載のオンライン学習室システム。
【請求項8】
前記映像合成部は、前記表示映像における取得映像の配置、または前記配置および前記表示映像に取得映像を用いる学習者を、一定時間間隔で更新する、
請求項1に記載のオンライン学習室システム。
【請求項9】
複数の学習者の映像を相互の端末に表示するサービスを提供するためのオンライン学習室提供方法であって、
各学習者の端末にて取得された取得映像のデータを前記端末から受信し、
全てまたは一部の学習者の端末から受信した取得映像を合成して表示映像を生成し、
前記表示映像のデータを前記学習者の端末に送信し、
前記取得映像に基づいて前記学習者の学習状態を判定し、
前記学習状態に基づいて前記学習者の学習時間を計測し、
前記学習者の学習状態および学習時間のいずれか一方または両方に基づくフィードバック情報を当該学習者の端末に送信する、
ことをコンピュータが実行するものであって、
前記学習状態に基づいて、前記取得映像を前記表示映像に含める学習者を選択する、
オンライン学習室提供方法。
【請求項10】
複数の学習者の映像を相互の端末に表示するサービスを提供するためのオンライン学習室提供プログラムであって、
各学習者の端末にて取得された取得映像のデータを前記端末から受信し、
全てまたは一部の学習者の端末から受信した取得映像を合成して表示映像を生成し、
前記表示映像のデータを前記学習者の端末に送信し、
前記取得映像に基づいて前記学習者の学習状態を判定し、
前記学習状態に基づいて前記学習者の学習時間を計測し、
前記学習者の学習状態および学習時間のいずれか一方または両方に基づくフィードバック情報を当該学習者の端末に送信する、
ことをコンピュータに実行させるためのものであって、
前記学習状態に基づいて、前記取得映像を前記表示映像に含める学習者を選択する、
オンライン学習室提供プログラム。