(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191608
(43)【公開日】2022-12-28
(54)【発明の名称】タイムスイッチ、および、タイムスイッチの制御方法
(51)【国際特許分類】
G04G 15/00 20060101AFI20221221BHJP
【FI】
G04G15/00 P
G04G15/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021099926
(22)【出願日】2021-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】山岸 正洋
(72)【発明者】
【氏名】中村 隆司
(72)【発明者】
【氏名】西部 隆
【テーマコード(参考)】
2F002
【Fターム(参考)】
2F002AA05
2F002AA12
2F002GC05
(57)【要約】
【課題】インターバル機能を実現するための複数のプログラムを適切に切り替えることができるタイムスイッチ等を提供する。
【解決手段】タイムスイッチ10は、負荷および電源の電気的な接続を開閉するスイッチ部12と、インターバル機能を実行させる複数のプログラムを記憶する記憶部15と、複数のプログラムのうち優先して実行するプログラムに関する優先情報を取得する設定受付部13と、スイッチ部12の開閉を制御する制御部16とを備える。そして、制御部16は、複数のプログラムのうち2以上のプログラムの動作期間が重なる場合に、優先情報に基づいて動作期間が重なる重複期間において実行される一のプログラムを2以上のプログラムの中から選択し、選択された一のプログラムに基づいて、重複期間におけるスイッチ部12の開閉を制御する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
負荷および電源の電気的な接続を開閉するスイッチ部と、
インターバル機能を実行させる複数のプログラムを記憶する記憶部と、
前記複数のプログラムのうち優先して実行するプログラムに関する優先情報を取得する第1取得部と、
前記スイッチ部の開閉を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記複数のプログラムのうち2以上のプログラムの動作期間が重なる場合に、前記優先情報に基づいて前記動作期間が重なる重複期間において実行される一のプログラムを前記2以上のプログラムの中から選択し、選択された前記一のプログラムに基づいて、前記重複期間における前記スイッチ部の開閉を制御する
タイムスイッチ。
【請求項2】
前記第1取得部は、前記優先情報を設定するための操作を受け付けることで前記優先情報を取得する
請求項1に記載のタイムスイッチ。
【請求項3】
前記第1取得部は、前記優先情報を通信を介して取得する
請求項1に記載のタイムスイッチ。
【請求項4】
周囲環境を計測するセンサをさらに備え、
前記制御部は、さらに前記センサから取得された計測結果に基づいて、前記一のプログラムを選択する
請求項1~3のいずれか1項に記載のタイムスイッチ。
【請求項5】
周囲環境を計測するセンサから計測結果を取得する第2取得部をさらに備え、
前記制御部は、さらに前記第2取得部を介して取得された前記計測結果に基づいて、前記一のプログラムを選択する
請求項1~3のいずれか1項に記載のタイムスイッチ。
【請求項6】
前記重複期間において、前記一のプログラムを示す情報を表示する表示部をさらに備える
請求項1~5のいずれか1項に記載のタイムスイッチ。
【請求項7】
前記重複期間において、前記一のプログラムを示す情報を外部機器に送信する送信部をさらに備える
請求項1~6のいずれか1項に記載のタイムスイッチ。
【請求項8】
前記複数のプログラムのそれぞれには、互いに異なるプログラム番号が対応づけられており、
前記優先情報は、プログラム番号の若いプログラムを優先することを含み、
前記制御部は、前記重複期間において、前記2以上のプログラムのうちプログラム番号が最も若いプログラムを前記一のプログラムとして選択する
請求項1~7のいずれか1項に記載のタイムスイッチ。
【請求項9】
前記複数のプログラムのそれぞれには、開始時刻が設定されており、
前記優先情報は、開始時刻が早いプログラムを優先することを含み、
前記制御部は、前記重複期間において、前記2以上のプログラムのうち開始時刻が最も早いプログラムを前記一のプログラムとして選択する
請求項1~7のいずれか1項に記載のタイムスイッチ。
【請求項10】
前記複数のプログラムのそれぞれには、開始時刻が設定されており、
前記優先情報は、後から動作を開始するプログラムを優先することを含み、
前記制御部は、前記重複期間において、前記2以上のプログラムのうち開始時刻が最も遅いプログラムを前記一のプログラムとして選択する
請求項1~7のいずれか1項に記載のタイムスイッチ。
【請求項11】
前記優先情報は、複数のプログラムのうちの特定のプログラムを優先することを含み、
前記制御部は、前記重複期間において、前記2以上のプログラムのうち前記特定のプログラムを前記一のプログラムとして選択する
請求項1~7のいずれか1項に記載のタイムスイッチ。
【請求項12】
前記複数のプログラムは、前記動作期間が第1の期間である第1のプログラムと、前記動作期間が前記第1の期間と一部が重複し、かつ、前記動作期間が、開始時刻が前記第1の期間内であり終了時刻が前記第1の期間の後の第2の期間である第2のプログラムとを含み、
前記第1のプログラムは、前記第2のプログラムよりプログラム番号が若く、
前記優先情報は、前記プログラム番号の若いプログラムを優先することを含み、
前記制御部は、前記第1の期間および前記第2の期間が重複する前記重複期間において、前記第1のプログラムおよび前記第2のプログラムのうち前記プログラム番号が若い前記第1のプログラムを前記一のプログラムとして選択し、前記第1の期間にわたり前記第1のプログラムで前記スイッチ部の開閉を制御し、かつ、前記第2の期間における前記重複期間の後の期間においては前記第1のプログラムから切り替えられた前記第2のプログラムで前記スイッチ部を制御する
請求項1~7のいずれか1項に記載のタイムスイッチ。
【請求項13】
前記複数のプログラムは、前記動作期間が第1の期間である第1のプログラムと、前記動作期間が前記第1の期間を内包する第2の期間である第2のプログラムとを含み、
前記第1のプログラムは、前記第2のプログラムよりプログラム番号が若く、
前記優先情報は、前記プログラム番号の若いプログラムを優先することを含み、
前記制御部は、前記第1の期間および前記第2の期間が重複する前記重複期間において、前記第1のプログラムおよび前記第2のプログラムのうち前記プログラム番号が若い前記第1のプログラムを前記一のプログラムとして選択し、前記第1の期間における前記重複期間においては、前記第1のプログラムで前記スイッチ部を制御し、かつ、前記第1の期間における前記重複期間の後の期間においては前記第1のプログラムから切り替えられた前記第2のプログラムで前記スイッチ部を制御する
請求項1~7のいずれか1項に記載のタイムスイッチ。
【請求項14】
記憶部に記憶されインターバル機能を実行させる複数のプログラムのうち、優先して実行するプログラムに関する優先情報を取得するステップと、
負荷および電源の電気的な接続を開閉するスイッチ部の開閉を制御するステップとを含み、
前記制御するステップは、前記複数のプログラムのうち2以上のプログラムの動作期間が重なる場合に、前記優先情報に基づいて前記動作期間が重なる重複期間において実行される一のプログラムを前記2以上のプログラムの中から選択し、選択された前記一のプログラムに基づいて、前記重複期間における前記スイッチ部の開閉を制御する
タイムスイッチの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザによって設定されたタイムスケジュールにしたがって負荷をオンおよびオフするタイムスイッチ、および、タイムスイッチの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タイムスイッチは、ユーザによって設定されたタイムスケジュールにしたがって負荷をオンおよびオフする装置である。このようなタイムスイッチとして、特許文献1には、当該タイムスイッチに設けられた動作パターン選択手段によって、負荷をどの動作パターンで制御するかを選択できるタイムスイッチが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、タイムスイッチには、所定の時間間隔でオンおよびオフを繰り返すインターバル機能を有するものがある。そのようなタイムスイッチにおいて、インターバル機能を実現するためのプログラムが複数ある場合、複数のプログラムが適切に切り替えられることが望まれる。
【0005】
そこで、本発明は、インターバル機能を実現するための複数のプログラムを適切に切り替えることができるタイムスイッチ、および、タイムスイッチの制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るタイムスイッチは、負荷および電源の電気的な接続を開閉するスイッチ部と、インターバル機能を実行させる複数のプログラムを記憶する記憶部と、前記複数のプログラムのうち優先して実行するプログラムに関する優先情報を取得する第1取得部と、前記スイッチ部の開閉を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記複数のプログラムのうち2以上のプログラムの動作期間が重なる場合に、前記優先情報に基づいて前記動作期間が重なる重複期間において実行される一のプログラムを前記2以上のプログラムの中から選択し、選択された前記一のプログラムに基づいて、前記重複期間における前記スイッチ部の開閉を制御する。
【0007】
本発明の一態様に係るタイムスイッチの制御方法は、記憶部に記憶されインターバル機能を実行させる複数のプログラムのうち、優先して実行するプログラムに関する優先情報を取得するステップと、負荷および電源の電気的な接続を開閉するスイッチ部の開閉を制御するステップとを含み、前記制御するステップは、前記複数のプログラムのうち2以上のプログラムの動作期間が重なる場合に、前記優先情報に基づいて前記動作期間が重なる重複期間において実行される一のプログラムを前記2以上のプログラムの中から選択し、選択された前記一のプログラムに基づいて、前記重複期間における前記スイッチ部の開閉を制御する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、インターバル機能を実現するための複数のプログラムを適切に切り替えることができるタイムスイッチ等を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施の形態に係るタイムスイッチの外観斜視図である。
【
図2】
図2は、実施の形態に係るタイムスイッチの機能構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施の形態に係るタイムスイッチの動作を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、実施の形態に係るインターバル機能を実現するためのプログラムの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施の形態に係る優先情報の一例を示す図である。
【
図6A】
図6Aは、
図5に示すNo.1の優先内容の場合の第1の動作例を示す図である。
【
図6B】
図6Bは、
図5に示すNo.1の優先内容の場合の第2の動作例を示す図である。
【
図7A】
図7Aは、
図5に示すNo.2の優先内容の場合の第1の動作例を示す図である。
【
図7B】
図7Bは、
図5に示すNo.2の優先内容の場合の第2の動作例を示す図である。
【
図8A】
図8Aは、
図5に示すNo.3の優先内容の場合の第1の動作例を示す図である。
【
図8B】
図8Bは、
図5に示すNo.3の優先内容の場合の第2の動作例を示す図である。
【
図9A】
図9Aは、
図5に示すNo.4の優先内容の場合の第1の動作例を示す図である。
【
図9B】
図9Bは、
図5に示すNo.4の優先内容の場合の第2の動作例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施の形態の変形例に係るタイムスイッチの機能構成を示すブロック図である。
【
図11】
図11は、実施の形態の変形例に係るタイムスイッチのプログラムの切り替え動作の第1例を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、実施の形態の変形例に係るタイムスイッチのプログラムの切り替え動作の第2例を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、実施の形態の変形例に係るタイムスイッチのプログラムの切り替え動作の第3例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。例えば、本明細書において、同時刻などの要素間の関係性を示す用語、並びに、数値、および、数値範囲は、厳格な意味のみを表す表現ではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度(例えば、5%程度)の差異をも含むことを意味する表現である。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0011】
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
【0012】
(実施の形態)
以下、本実施の形態に係るタイムスイッチについて、
図1~
図9Bを参照しながら説明する。
【0013】
[1.タイムスイッチの構成]
まず、本実施の形態に係るタイムスイッチの構成について、
図1および
図2を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係るタイムスイッチ10の外観斜視図である。
図2は、本実施の形態に係るタイムスイッチ10の機能構成を示すブロック図である。
【0014】
図1および
図2に示すように、タイムスイッチ10は、端子部11と、スイッチ部12と、設定受付部13と、表示部14と、記憶部15と、制御部16と、計時部17と、通信部18と、センサ部19とを備える。タイムスイッチ10は、設定受付部13を通じて設定されたタイムスケジュールにしたがって、端子部11に接続された負荷(図示しない)および電源(図示しない)の電気的な接続をオンおよびオフする(以下、単に「負荷をオン(オフ)する」とも記載する)装置である。なお、オンおよびオフすることを開閉するとも記載する。
【0015】
端子部11には、負荷および電源が接続される。負荷は、インターバル動作する機器を含む。負荷は、所定の時間間隔でオンおよびオフを繰り返すインターバル動作を実行可能な機器であり、例えば、噴水(噴水用のポンプ)、ミストを発生させる噴霧装置などであるがこれに限定されず、街路灯、照明、看板などであってもよい。端子部11は、例えば、ネジによって負荷および電源を固定する構造を有する。端子部11の回路構成については特に限定されない。端子部11の回路構成は、負荷が接続される端子間に電源の電圧が印加される有電圧出力構成であってもよいし、負荷が接続される端子間に電源の電圧が印加されない無電圧出力構成であってもよい。端子部11には、複数の負荷が取り付けられる場合もある。
【0016】
スイッチ部12は、端子部11に接続された負荷および電源の電気的な接続をオンおよびオフする開閉部である。スイッチ部12は、例えば、リレー素子、および、リレー素子の駆動回路によって実現されるが、パワートランジスタ、および、パワートランジスタの駆動回路によって実現されてもよい。スイッチ部12の接点構成は、特に限定されない。スイッチ部12は、c接点構成(つまり、単極双投)であってもよいし、a接点構成(つまり、単極単投)であってもよい。なお、端子部11に複数の負荷が取り付けられる場合、タイムスイッチ10は、複数の負荷に対応して複数のスイッチ部12を備える場合がある。
【0017】
設定受付部13は、タイムスイッチ10に関連する各種設定を受け付けるユーザインターフェースである。設定受付部13は、スイッチ部12がオンするオン時刻の設定、および、スイッチ部12がオフするオフ時刻の設定(スイッチ部12の動作に関する設定の一例)を受け付ける。また、設定受付部13は、インターバル機能を実行させる複数のプログラム、および、複数のプログラムのうち優先して実行するプログラムに関する優先情報の少なくとも1つを受け付けてもよい。設定受付部13は、例えば、優先情報を受け付けてもよい(取得してもよい)。例えば、設定受付部13は、優先情報を設定するための操作を受け付けることで優先情報を取得してもよい。
【0018】
なお、詳細は後述するが、インターバル機能とは、一定期間の間、オンおよびオフを繰り返す動作を行うことである。また、インターバル機能を実行させる複数のプログラムのそれぞれは、プログラムの開始時刻および終了時刻と、電力を供給する入期間と、電力を供給しない切期間とが取得される(設定される)ことで実行可能となるプログラムである。
【0019】
設定受付部13は、例えば、ハードウェアキー(ハードウェアボタン)、および、スライドスイッチなどによって実現されるが、タッチパネルなどによって実現されてもよい。本実施の形態では、設定受付部13は、複数のハードウェアボタン(以降において、ボタンとも記載する)を含んで実現される。また、設定受付部13は、音声に基づく情報により各種設定を受け付けてもよい。設定受付部13は、第1取得部の一例である。なお、以降において、インターバル機能を実行させる複数のプログラムを単に複数のプログラムとも記載する。
【0020】
表示部14は、ユーザが設定内容などを確認するための情報、複数のプログラムのうち現在実行しているプログラムを示す情報などを表示する。表示部14は、例えば、複数のプログラムのうち2以上のプログラムの動作期間が重なる重複期間において実行される一のプログラムを示す情報を表示する。また、表示部14は、例えば、複数のプログラムのうち2以上のプログラムの動作期間が重なる重複期間であることを示す情報、重複期間において選択された一のプログラムで制御を行っていることを示す情報などを表示してもよい。表示部14は、例えば、複数のプログラムごとに互いに異なる表示態様で表示する。プログラムを示す情報は、例えば、プログラム番号、プログラムの制御内容などであるがこれに限定されない。また、動作期間は、インターバル機能を実行させるプログラムの開始時刻と終了時刻との間の期間である。
【0021】
表示部14は、例えば、液晶パネルによって実現されるが、有機EL(Electro Luminescence)パネルなどのその他の表示パネルによって実現されてもよい。また、表示部14は、バックライトを有していてもよい。
【0022】
記憶部15は、設定受付部13によって受け付けられた各種設定が設定情報として記憶される記憶装置である。記憶部15は、インターバル機能を実現するための複数のプログラムと、当該複数のプログラムのうち優先して実行するプログラムに関する優先情報(後述する
図5を参照)とを記憶する。複数のプログラム、および、優先情報は、設定情報の一例である。
【0023】
また、記憶部15は、インターバル機能を実現しない1以上のプログラム(例えば、オンおよびオフをそれぞれ1回行うプログラム)を記憶していてもよい。記憶部15は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0024】
制御部16は、スイッチ部12のオンおよびオフ(つまり、負荷および電源の電気的な接続のオンおよびオフ)を制御する制御装置である。制御部16は、記憶部15に記憶された複数のプログラムに基づいてスイッチ部12に制御信号を送信する。
【0025】
また、制御部16は、複数のプログラムのうち2以上のプログラムの動作期間が重なる場合に、記憶部15に記憶されている優先情報に基づいて動作期間が重なる重複期間において実行される一のプログラムを当該2以上のプログラムの中から選択し、選択された一のプログラムに基づいて、重複期間におけるスイッチ部12の開閉を制御する。制御部16は、複数のプログラムのうち2以上のプログラムの動作期間が重なる場合に、優先情報に基づいて2以上のプログラムから実行する一のプログラムを決定するとも言える。このように、制御部16は、2以上のプログラムの動作期間が重なるときに、画一的に設けられた条件に基づいて2以上のプログラムの動作を制御しない。制御部16は、例えば、ユーザにより入力された優先情報に基づいて、当該ユーザの意図に応じた一のプログラムでの制御が可能である。
【0026】
また、制御部16は、さらに、センサ部19から取得した計測結果に基づいて、2以上のプログラムの中から重複期間に実行する一のプログラムを選択してもよい。制御部16は、センサ部19から取得した計測結果に基づいて、2以上のプログラムのうちのいずれのプログラムを一のプログラムにするかを判定するとも言える。制御部16は、判定部としての機能を有する。
【0027】
制御部16は、例えば、マイクロコンピュータまたはプロセッサなどによって実現される。なお、記憶部15は、制御部16に内蔵されてもよい。記憶部15は、例えば、マイクロコンピュータに内蔵される不揮発性メモリであってもよい。
【0028】
計時部17は、現在の日時を計測するタイマ装置である。計時部17は、例えば、リアルタイムクロックによって実現される。
【0029】
通信部18は、タイムスイッチ10が外部機器と通信するための通信モジュールである。タイムスイッチ10は、例えば、プログラムおよび優先情報の少なくとも1つを外部機器から通信により取得してもよい。通信部18は、優先情報を通信を介して取得する第1取得部として機能する。なお、外部機器は、例えば、スマートフォン、パーソナルコンピュータなどの端末装置であるがこれに限定されない。
【0030】
また、通信部18は、ユーザが設定内容などを確認するための情報、複数のプログラムのうち現在実行しているプログラムを示す情報などを外部機器に送信してもよい。通信部18は、例えば、複数のプログラムのうち2以上のプログラムの動作期間が重なる重複期間において、実行されている一のプログラムを示す情報を外部機器に送信してもよい。このように、通信部18は、送信部として機能してもよい。現在実行しているプログラムを示す情報は、例えば、プログラム番号、プログラムの内容などである。また、現在実行しているプログラムを示す情報は、例えば、インターバル機能を実現させるプログラムを実行していることを示す情報であってもよい。
【0031】
通信部18による通信に用いられる通信方式は特に限定されず、無線通信であってもよいし有線通信であってもよい。また、通信に用いる通信規格は、特に限定されない。
【0032】
センサ部19は、タイムスイッチ10の周囲環境(使用環境)またはタイムスイッチ10に接続された負荷の周囲環境(使用環境)を計測する。センサ部19は、タイムスイッチ10または当該タイムスイッチ10に接続された負荷の周囲の照度、温度、湿度、風速および対象物(例えば、人)の少なくとも1つを計測可能なように構成される。センサ部19は、例えば、照度センサ、温度センサ、湿度センサ、風速センサおよび人感センサの少なくとも1つを含んで構成される。
【0033】
また、センサ部19は、タイムスイッチ10における電気的な計測を行ってもよい。センサ部19は、例えば、スイッチ部12がオンしたとき(閉じたとき)に、電源と負荷との間の電流または電圧を計測するセンサ(例えば、電流センサまたは電圧センサ)を含んでいてもよい。当該センサは、例えば、接点電流または接点電圧を計測する。
【0034】
これにより、制御部16は、開閉容量などの接点定格値を超える負荷に対して使用されているか否かを判定することができる。なお、開閉容量などの情報は、記憶部15に記憶されていてもよい。
【0035】
なお、タイムスイッチ10は、センサ部19を備えていなくてもよい。
【0036】
[2.タイムスイッチの動作]
続いて、上記のように構成されるタイムスイッチ10の動作について、
図3~
図9Bを参照しながら説明する。
図3は、本実施の形態に係るタイムスイッチ10の動作を示すフローチャートである。なお、
図3では、各種設定を設定受付部13を介して取得する例について説明する。
【0037】
図3に示すように、まず、設定受付部13は、初期設定を受け付ける(S11)。初期設定には、現在時刻の設定、および、タイムスイッチ10の使用地域の設定などが含まれる。
【0038】
次に、設定受付部13は、インターバル機能を実行させる複数のプログラムを受け付ける(S12)。設定受付部13によってプログラムに関する設定が受け付けられると、当該プログラムに関する設定情報が記憶部15に記憶される。
【0039】
図4は、本実施の形態に係るインターバル機能を実現するためのプログラムの一例を示す図である。
図4では、番号「1」および「2」の2つのプログラムを示している。なお、番号「1」および「2」は、プログラムを識別するための識別情報であり、プログラム番号の一例である。以降において、番号「1」のプログラムをプログラム1または第1のプログラムとも記載し、番号「2」のプログラムをプログラム2または第2のプログラムとも記載する。
【0040】
図4に示すように、プログラムは、例えば、インターバル開始時刻(開始時刻)、インターバル終了時刻(終了時刻)、インターバル入期間(入期間)、インターバル切期間(切期間)それぞれの時刻または時間の設定を含む。また、プログラムは、例えば、動作曜日に関する設定を含んでいてもよい。
【0041】
例えば、
図4に示すプログラム1は、月曜日~日曜日の毎日において、10時から14時までの間を15分ごとに1分間オンするためのプログラムである。また、
図4に示すプログラム2は、月曜日~日曜日の毎日において、14時から17時までの間を30分ごとに1分間オンするプログラムである。
【0042】
ここで、プログラム1の終了時刻と、プログラム2の開始時刻とが同時刻である。例えば、2つのプログラムの動作期間の一部が重なっており、画一的に当該2つのプログラムのうち最初の終了時刻が優先して実行される場合、14時において、プログラム1の終了およびプログラム2の開始のうちプログラム1の終了が優先されるので、プログラム2は実行されない。このように、従来であれば、2つのプログラムの動作期間が重なっている場合、後から動作するプログラムは、実行されないことがある。つまり、従来であれば、複数のプログラムを適切に切り替えることができないことがある。また、プログラム1の後にプログラム2が実行されるように、プログラム1および2の動作期間が重ならないようにプログラム1の終了時刻をプログラム2の開始時刻より前に設定することも可能であるが、当該プログラム1の終了時刻の設定が煩雑であり、時刻を誤って設定してしまう可能性がある。
【0043】
そこで、本実施の形態では、このように一部の動作期間が重なっている場合であっても、複数のプログラムを適切に切り替えることができるタイムスイッチ10を実現する。
【0044】
図3を再び参照して、次に、設定受付部13は、複数のプログラムの優先情報を受け付ける(S13)。設定受付部13によって複数のプログラムのうち優先して実行するプログラムに関する設定が受け付けられると、当該複数のプログラムに関する優先情報が記憶部15に記憶される。
【0045】
図5は、本実施の形態に係る優先情報の一例を示す図である。
【0046】
図5に示すように、優先情報には、優先するプログラムに関する優先内容(ルール)が含まれる。例えば、優先内容は、予め設定され記憶部15に記憶されており、ステップS13では、どの優先内容で制御するかの選択を受け付けてもよい。
【0047】
優先内容は、例えば、「プログラム番号の若いものを優先」、「開始が早いプログラムを優先」、「後から動作するプログラムを優先」、「特定のプログラムを優先」および「後から動作するプログラムの終了を優先」が含まれる。なお、優先内容は、これらに限定されない。
【0048】
「プログラム番号の若いものを優先」は、2以上のプログラムの動作期間の一部が重なる場合に、プログラム番号が最も若い(小さい)プログラムを優先して実行することを示し、「開始が早いプログラムを優先」は、2以上のプログラムの動作期間の一部が重なる場合に、プログラムが開始された時刻が最も早いプログラムを優先して実行することを示す。また、「後から動作するプログラムを優先」は、2以上のプログラムの動作期間の一部が重なる場合に、プログラムが開始された時刻が最も遅いプログラムを優先して実行することを示し、「特定のプログラムを優先」は、2以上のプログラムの動作期間の一部が重なる場合に、ユーザにより設定された特定のプログラムを優先して実行することを示し、「後から動作するプログラムの終了を優先」は、2以上のプログラムの動作期間の一部が重なる場合に、プログラムが開始された時刻が最も遅いプログラムの終了時刻を優先することを示す。
【0049】
なお、優先内容は、上記以外の内容を含んでいてもよい。例えば、「プログラム番号の大きいものを優先」、「先に動作するプログラムの終了を優先」などであってもよい。
【0050】
図3を再び参照して、次に、制御部16は、プログラムに基づいてスイッチ部12を制御する(S14)。制御部16は、複数のプログラムのいずれのプログラムの動作も行っていない状態で、複数のプログラムのうち、開始時刻となったプログラムの動作を開始する。制御部16は、記憶部15に記憶されたプログラムに基づいてスイッチ部12のオンおよびオフを制御する。制御部16は、計時部17によって計測される現在の時刻がプログラムの開始時刻になると、スイッチ部12をオンする。また、制御部16は、計時部17によって計測されるスイッチ部12をオンしてからの経過時間が入期間を経過すると、スイッチ部12をオフする。また、制御部16は、計時部17によって計測されるスイッチ部12をオフしてからの経過時間が切期間を経過すると、再びスイッチ部12をオンする。このように、制御部16は、終了時刻になるまでオンおよびオフを繰り返す。
【0051】
次に、制御部16は、2以上のプログラムが重なるか否かを判定する(S15)。制御部16は、例えば、現在動作しているプログラムの動作期間と、他のプログラムの動作期間とが重なるか否かを判定する。制御部16は、例えば、開始時刻、終了時刻および動作曜日に基づいてステップS15の判定を行う。
【0052】
次に、制御部16は、2以上のプログラムが重なる場合(S15でYes)、優先情報に基づいて、重なる2以上のプログラムから優先して実行するプログラム(一のプログラムの一例)を判定し、判定されたプログラムを重複期間に実行するように制御し(S16)、2以上のプログラムが重ならない場合(S15でNo)、現在動作しているプログラムの終了時刻になるまで当該プログラムに応じたインターバル動作を継続する。一のプログラムを判定とは、2以上のプログラムから一のプログラムを選択する又は特定することを意味する。
【0053】
なお、ステップS15の判定は、定期的に行われてもよい。例えば、制御部16は、インターバル機能を実現させるためのプログラムの動作中、所定の時間間隔ごとにステップS15の判定を行ってもよい。
【0054】
ここで、ステップS16の具体的な動作について、
図6A~
図9Bを参照しながら説明する。
図6Aは、
図5に示すNo.1の優先内容の場合の第1の動作例を示す図である。
図6Aは、プログラム2の開始時刻がプログラム1の動作期間内であり、かつ、プログラム2の終了時刻がプログラム1の動作期間の後である場合の動作例を示す。
【0055】
第1入/切期間は、プログラム1の動作期間であり、第2入/切期間は、プログラム2の動作期間である。時刻t1~t3は、プログラム1の動作期間(第1の期間)であり、時刻t2~t4は、プログラム2の動作期間(第2の期間)であり、時刻t2~t3は、プログラム1の動作期間とプログラム2の動作期間とが重なる重複期間である。なお、
図7A、
図8Aおよび
図9Aも同様の動作期間の場合の動作例を示す。
【0056】
また、
図6Bは、
図5に示すNo.1の優先内容の場合の第2の動作例を示す図である。
図6Bは、プログラム1の開始時刻および終了時刻がプログラム2の動作期間に含まれる場合、つまり、プログラム2の動作期間の中にプログラム1の動作期間が含まれる場合の動作例を示す。
【0057】
時刻t2~t3は、プログラム1の動作期間(第1の期間)であり、時刻t1~t4は、プログラム2の動作期間(第2の期間)であり、時刻t2~t3は、重複期間である。なお、
図7B、
図8Bおよび
図9Bも同様の動作期間の場合の動作例を示す。
【0058】
また、図中の制御内容は、制御部16の判定結果に基づく実際の制御内容を示す。
【0059】
図6Aに示すように、時刻t1において、プログラム1の開始時刻となり、プログラム1が実行される。次に、時刻t2において、プログラム2の開始時刻となる。制御部16は、「プログラム番号の若いものを優先」の優先情報に基づいて、プログラム1および2のうち、プログラム1を優先すると判定する。言い換えると、制御部16は、優先情報に基づいて、プログラム1および2のうちプログラム1を選択する。制御部16は、プログラム1および2のうち、実行するプログラムがプログラム1であると特定するとも言える。つまり、時刻t2において、プログラム1が継続して実行され、プログラム2は実行されない。次に、時刻t3において、プログラム1の終了時刻となり、プログラム1からプログラム2に切り替わり、プログラム2に基づくスイッチ部12の制御が開始される。時刻t3において、プログラム1を優先する制御(優先情報に基づく制御)が終了するので、時刻t3以降においてプログラム2が実行可能である。次に、時刻t4において、プログラム2の終了時刻となり、インターバル動作が終了する。このように、
図6Aの場合は、プログラム1、プログラム2の順にプログラムが切り替わり、重複期間ではプログラム1が実行され、重複期間の後にプログラム2が実行される。
【0060】
このように、複数のプログラムは、動作期間が第1の期間であるプログラム1(第1のプログラムの一例)と、動作期間が第1の期間と一部が重複し、かつ、開始時刻が第1の期間内であり終了時刻が第1の期間より遅いプログラム2(第2のプログラムの一例)とを含み、プログラム1はプログラム2よりプログラム番号が若いとする。この場合、制御部16は、第1の期間および第2の期間が重複する重複期間において、プログラム1および2のうちプログラム番号が若いプログラム1を一のプログラムとして選択し、第1の期間にわたりプログラム1でスイッチ部12の開閉を制御してもよい。なお、優先情報は、プログラム番号の若いプログラムを優先することが含まれる。
【0061】
これにより、例えば、ユーザがプログラム2の開始時刻を誤って入力した場合であっても、当該プログラム2が実行されることを抑制することができる。
【0062】
図6Bに示すように、時刻t1において、プログラム2の開始時刻となり、プログラム2が実行される。次に、時刻t2において、プログラム1の開始時刻となる。制御部16は、「プログラム番号の若いものを優先」の優先情報に基づいて、プログラム1および2のうち、プログラム1を優先すると判定する。言い換えると、制御部16は、優先情報に基づいて、プログラム1および2のうちプログラム1を選択する。つまり、時刻t2において、実行されるプログラムがプログラム2からプログラム1に切り替わる。時刻t2から時刻t3の間では、プログラム1に基づいてスイッチ部12の制御が行われる。次に、時刻t3において、プログラム1の終了時刻となり、プログラム1からプログラム2に切り替わり、プログラム2に基づくスイッチ部12の制御が開始される。次に、時刻t4において、プログラム2の終了時刻となり、インターバル動作が終了する。このように、
図6Bの場合は、プログラム2、プログラム1、プログラム2の順にプログラムが切り替わり、重複期間ではプログラム1が実行される。
【0063】
このように、複数のプログラムは、動作期間が第1の期間であるプログラム1と、動作期間が第1の期間を内包する第2の期間であるプログラム2とを含み、プログラム1は、プログラム2よりプログラム番号が若いとする。この場合、制御部16は、第1の期間および第2の期間が重複する重複期間において、プログラム1および2のうちプログラム番号が若いプログラム1を一のプログラムとして選択し、第1の期間における重複期間においてはプログラム1でスイッチ部12を制御し、かつ、第1の期間における重複期間の後の期間においてはプログラム1から切り替えられたプログラム2でスイッチ部12を制御してもよい。なお、優先情報は、プログラム番号の若いプログラムを優先することが含まれる。
【0064】
図6Aおよび
図6Bに示すように、複数のプログラムのそれぞれには、互いに異なるプログラム番号が対応づけられており、優先情報は、プログラム番号の若いプログラムを優先することを含み、制御部16は、重複期間において、2以上のプログラムのうちプログラム番号が最も若いプログラムを一のプログラムとして選択してもよい。
【0065】
図7Aは、
図5に示すNo.2の優先内容の場合の第1の動作例を示す図である。
図7Bは、
図5に示すNo.2の優先内容の場合の第2の動作例を示す図である。
【0066】
図7Aに示すように、時刻t1において、プログラム1の開始時刻となり、プログラム1が実行される。次に、時刻t2において、プログラム2の開始時刻となる。制御部16は、「開始が早いプログラムを優先」の優先情報に基づいて、プログラム1および2のうち、開始時刻が早いプログラム1を優先すると判定する。言い換えると、制御部16は、優先情報に基づいて、プログラム1および2のうちプログラム1を選択する。つまり、時刻t2において、プログラム1が継続して実行され、プログラム2は実行されない。時刻t2以降の制御は、
図6Aと同様であり説明を省略する。このように、
図7Aの場合は、プログラム1、プログラム2の順にプログラムが切り替わり、重複期間ではプログラム1が実行され、重複期間の後にプログラム2が実行される。
【0067】
図7Bに示すように、時刻t1において、プログラム2の開始時刻となり、プログラム2が実行される。次に、時刻t2において、プログラム1の開始時刻となる。制御部16は、「開始が早いプログラムを優先」の優先情報に基づいて、プログラム1および2のうち、プログラム2を優先すると判定する。言い換えると、制御部16は、優先情報に基づいて、プログラム1および2のうちプログラム2を選択する。つまり、時刻t2において、プログラム2が継続して実行され、プログラム1は実行されない。時刻t2から時刻t3の間では、プログラム2に基づいてスイッチ部12の制御が行われる。次に、時刻t3において、プログラム1の終了時刻となるがプログラム2の動作が優先されるので、時刻t3以降もプログラム2が継続して実行される。次に、時刻t4において、プログラム2の終了時刻となり、インターバル動作が終了する。このように、
図7Bの場合は、プログラム2のみが実行される。
【0068】
図7Aおよび
図7Bに示すように、複数のプログラムのそれぞれには、開始時刻が設定されており、優先情報は、開始時刻が早いプログラムを優先することを含み、制御部16は、重複期間において、2以上のプログラムのうち開始時刻が最も早いプログラムを一のプログラムとして選択してもよい。
【0069】
図8Aは、
図5に示すNo.3の優先内容の場合の第1の動作例を示す図である。
図8Bは、
図5に示すNo.3の優先内容の場合の第2の動作例を示す図である。
【0070】
図8Aに示すように、時刻t1において、プログラム1の開始時刻となり、プログラム1が実行される。次に、時刻t2において、プログラム2の開始時刻となる。制御部16は、「後から動作するプログラムを優先」の優先情報に基づいて、プログラム1および2のうち、後から動作する(開始時刻が遅い)プログラム2を優先すると判定する。言い換えると、制御部16は、優先情報に基づいて、プログラム1および2のうちプログラム2を選択する。つまり、時刻t2において、実行されるプログラムがプログラム1からプログラム2に切り替わる。時刻t2から時刻t3の間では、プログラム2に基づいてスイッチ部12の制御が行われる。次に、時刻t3において、プログラム1の終了時刻となるがプログラム2の動作が優先されるので、時刻t3以降もプログラム2が継続して実行さる。次に、時刻t4において、プログラム2の終了時刻となり、インターバル動作が終了する。このように、
図8Aの場合は、プログラム1、プログラム2の順にプログラムが切り替わり、重複期間ではプログラム2が実行される。
【0071】
図8Bに示すように、時刻t1において、プログラム2の開始時刻となり、プログラム2が実行される。次に、時刻t2において、プログラム1の開始時刻となる。制御部16は、「後から動作するプログラムを優先」の優先情報に基づいて、プログラム1および2のうち、プログラム1を優先すると判定する。言い換えると、制御部16は、優先情報に基づいて、プログラム1および2のうちプログラム1を選択する。つまり、時刻t2において、実行されるプログラムがプログラム2からプログラム1に切り替わる。時刻t2から時刻t3の間では、プログラム1に基づいてスイッチ部12の制御が行われる。次に、時刻t3において、プログラム1の終了時刻となり、プログラム1からプログラム2に切り替わり、プログラム2に基づくスイッチ部12の制御が再び開始される。次に、時刻t4において、プログラム2の終了時刻となり、インターバル動作が終了する。このように、
図8Bの場合は、プログラム2、プログラム1、プログラム2の順にプログラムが切り替わり、重複期間ではプログラム1が実行され、重複期間以外の期間にプログラム2が実行される。
【0072】
図8Aおよび
図8Bに示すように、複数のプログラムのそれぞれには、開始時刻が設定されており、優先情報は、後から動作を開始するプログラムを優先することを含み、制御部16は、重複期間において、2以上のプログラムのうち開始時刻が最も遅いプログラムを一のプログラムとして選択してもよい。
【0073】
図9Aは、
図5に示すNo.4の優先内容の場合の第1の動作例を示す図である。
図9Bは、
図5に示すNo.4の優先内容の場合の第2の動作例を示す図である。なお、優先情報「特定のプログラムを優先」における特定のプログラムは、プログラム2であるとする。
【0074】
図9Aに示すように、時刻t1において、プログラム1の開始時刻となり、プログラム1が実行される。次に、時刻t2において、プログラム2の開始時刻となる。制御部16は、「特定のプログラムを優先」の優先情報に基づいて、プログラム1および2のうち、特定のプログラムであるプログラム2を優先すると判定する。言い換えると、制御部16は、優先情報に基づいて、プログラム1および2のうちプログラム2を選択する。つまり、時刻t2において、プログラム1からプログラム2に切り替わり、時刻t2から時刻t3の間では、プログラム2に基づいてスイッチ部12の制御が行われる。次に、時刻t3において、プログラム1の終了時刻となるがプログラム2の動作が優先されるので、時刻t3以降もプログラム2が継続して実行される。次に、時刻t4において、プログラム2の終了時刻となり、インターバル動作が終了する。このように、
図9Aの場合は、プログラム1、プログラム2の順にプログラムが切り替わり、重複期間を含む時刻t2以降ではプログラム2が実行される。
【0075】
図9Bに示すように、時刻t1において、プログラム2の開始時刻となり、プログラム2が実行される。次に、時刻t2において、プログラム1の開始時刻となる。制御部16は、「特定のプログラムを優先」の優先情報に基づいて、プログラム1および2のうち、特定のプログラムであるプログラム2を優先すると判定する。言い換えると、制御部16は、優先情報に基づいて、プログラム1および2のうちプログラム2を選択する。つまり、時刻t2において、プログラム1の開始時刻となるがプログラム2の動作が優先されるので、時刻t2以降もプログラム2が継続して実行される。次に、時刻t3において、プログラム1の終了時刻となるがプログラム2の動作が優先されるので、時刻t3以降もプログラム2が継続して実行される。次に、時刻t4において、プログラム2の終了時刻となり、インターバル動作が終了する。このように、
図9Bの場合は、プログラム2のみが実行される。
【0076】
図9Aおよび
図9Bに示すように、優先情報は、複数のプログラムのうちの特定のプログラムを優先することを含み、制御部16は、重複期間において、2以上のプログラムのうち特定のプログラムを一のプログラムとして選択してもよい。
【0077】
上記のように、制御部16は、ユーザなどにより設定される優先情報に基づいて、どのプログラムを優先して実行するかを判定することができるので、インターバル機能を実現するための複数のプログラムを適切に切り替えることができる。これにより、タイムスイッチ10において多様な動作が可能となる。
【0078】
なお、制御部16は、設定受付部13を介して取得された優先情報にさらにセンサ部19の計測結果を用いて、または、当該優先条件に替えて当該計測結果を用いて、2以上のプログラムの動作期間が重なっているときに実行される一のプログラムを決定してもよい。計測結果を用いる場合の動作例は、以下の変形例において例示する。
【0079】
なお、優先情報は、後から動作するプログラムの終了を優先することを含み、制御部16は、重複期間において、2以上のプログラムのうち最も後から動作するプログラムを一のプログラムとして選択してもよい。
【0080】
[3.効果など]
以上のように、本実施の形態に係るタイムスイッチ10は、負荷および電源の電気的な接続を開閉するスイッチ部12と、インターバル機能を実行させる複数のプログラムを記憶する記憶部15と、複数のプログラムのうち優先して実行するプログラムに関する優先情報を取得する設定受付部13(第1取得部の一例)と、スイッチ部12の開閉を制御する制御部16とを備える。そして、制御部16は、複数のプログラムのうち2以上のプログラムの動作期間が重なる場合に、優先情報に基づいて動作期間が重なる重複期間において実行される一のプログラムを2以上のプログラムの中から選択し、選択された一のプログラムに基づいて、重複期間におけるスイッチ部12の開閉を制御する。
【0081】
これにより、動作期間が重なる重複期間においては一のプログラムが優先して実行され、かつ、重複期間以外の期間では、当該期間が動作期間であるプログラムが実行される。つまり、重複期間と、重複期間以外の期間との間において、優先情報に基づいてプログラムを切り替えることが可能となる。よって、本実施の形態に係るタイムスイッチ10は、インターバル機能を実現するための複数のプログラムを適切に切り替えることができる。
【0082】
また、例えば、設定受付部13は、優先情報を設定するための操作を受け付けることで優先情報を取得してもよい。
【0083】
これにより、設定受付部13は、タイムスイッチ10に対するユーザの直接の操作により、優先情報を取得することができる。
【0084】
また、例えば、設定受付部13は、優先情報を通信を介して取得してもよい。
【0085】
これにより、設定受付部13は、ユーザがタイムスイッチ10から遠隔にいる場合であっても、優先情報を取得することができる。例えば、優先情報を更新する場合、タイムスイッチ10の設置場所へユーザが移動することなく、優先情報を記憶部15に記憶させることができる。よって、タイムスイッチ10は、優先情報を容易に更新することができるので、より適切なプログラムの切り替えを行いやすくなる。
【0086】
また、タイムスイッチ10は、周囲環境を計測するセンサ部19(センサの一例)をさらに備える。そして、制御部16は、さらにセンサ部19から取得された計測結果に基づいて、一のプログラムを選択する。
【0087】
これにより、タイムスイッチ10は、重複期間において、複数のプログラムのうち周囲環境に応じたプログラムでスイッチ部12を制御することが可能となる。つまり、周囲環境に応じたプログラムに切り替え可能な点において、複数のプログラムを適切に切り替えることができる。例えば、気象条件などによっては、異なるインターバルシーケンスでタイムスイッチ10を動作させたい場合がある。このような場合に、タイムスイッチ10は、気象条件に応じたプログラムへの切り替えが可能となる。
【0088】
また、例えば、タイムスイッチ10は、重複期間において、一のプログラムを示す情報を表示する表示部14をさらに備える。
【0089】
これにより、タイムスイッチ10は、表示部14により重複期間にどのプログラムが動作しているかをユーザに提示することができる。
【0090】
また、例えば、タイムスイッチ10は、重複期間において、一のプログラムを示す情報を外部機器に送信する通信部18(送信部の一例)をさらに備える。
【0091】
これにより、タイムスイッチ10は、重複期間にどのプログラムが動作しているかを遠隔にいるユーザに通知することができる。
【0092】
また、例えば、複数のプログラムのそれぞれには、互いに異なるプログラム番号が対応づけられており、優先情報は、プログラム番号の若いプログラムを優先することを含んでもよい。そして、制御部16は、重複期間において、2以上のプログラムのうちプログラム番号が最も若いプログラムを一のプログラムとして選択してもよい。
【0093】
これにより、タイムスイッチ10は、プログラム番号の若いプログラムを優先する観点において、複数のプログラムを適切に切り替えることができる。
【0094】
また、例えば、複数のプログラムのそれぞれには、開始時刻が設定されており、優先情報は、開始時刻が早いプログラムを優先することを含んでもよい。そして、制御部16は、重複期間において、2以上のプログラムのうち開始時刻が最も早いプログラムを一のプログラムとして選択してもよい。
【0095】
これにより、タイムスイッチ10は、開始時刻が早いプログラムを優先する観点において、複数のプログラムを適切に切り替えることができる。
【0096】
また、例えば、複数のプログラムのそれぞれには、開始時刻が設定されており、優先情報は、後から動作を開始するプログラムを優先することを含んでもよい。そして、制御部16は、重複期間において、2以上のプログラムのうち開始時刻が最も遅いプログラムを一のプログラムとして選択してもよい。
【0097】
これにより、タイムスイッチ10は、後から動作を開始するプログラムを優先する観点において、複数のプログラムを適切に切り替えることができる。
【0098】
また、例えば、優先情報は、複数のプログラムのうちの特定のプログラムを優先することを含んでいてもよい。そして、制御部16は、重複期間において、2以上のプログラムのうち特定のプログラムを一のプログラムとして選択してもよい。
【0099】
これにより、タイムスイッチ10は、特定のプログラムを優先する観点において、複数のプログラムを適切に切り替えることができる。
【0100】
また、例えば、複数のプログラムは、動作期間が第1の期間である第1のプログラムと、動作期間が第1の期間と一部が重複し、かつ、動作期間が、開始時刻が第1の期間内であり終了時刻が第1の期間の後の第2の期間である第2のプログラムとを含み、第1のプログラムは、第2のプログラムよりプログラム番号が若く、優先情報は、プログラム番号の若いプログラムを優先することを含んでいてもよい。そして、制御部16は、第1の期間および第2の期間が重複する重複期間において、第1のプログラムおよび第2のプログラムのうちプログラム番号が若い第1のプログラムを一のプログラムとして選択し、第1の期間にわたり第1のプログラムでスイッチ部12の開閉を制御してもよい。
【0101】
これにより、タイムスイッチ10は、第1のプログラム、第2のプログラムの順に動作させるプログラムを切り替えることができる。
【0102】
また、例えば、複数のプログラムは、動作期間が第1の期間である第1のプログラムと、動作期間が第1の期間を内包する第2の期間である第2のプログラムとを含み、第1のプログラムは、第2のプログラムよりプログラム番号が若く、優先情報は、プログラム番号の若いプログラムを優先することを含んでいてもよい。そして、制御部16は、第1の期間および第2の期間が重複する重複期間において、第1のプログラムおよび第2のプログラムのうちプログラム番号が若い第1のプログラムを一のプログラムとして選択し、第1の期間における重複期間においては、第1のプログラムでスイッチ部12を制御し、かつ、第1の期間における重複期間の後の期間においては第1のプログラムから切り替えられた第2のプログラムでスイッチ部12を制御してもよい。
【0103】
これにより、タイムスイッチ10は、第1のプログラム、第2のプログラム、第1のプログラムの順に動作させるプログラムを切り替えることができる。
【0104】
以上のように、本実施の形態に係るタイムスイッチ10の制御方法は、記憶部15に記憶されインターバル機能を実行させる複数のプログラムのうち、優先して実行するプログラムに関する優先情報を取得するステップ(S13)と、負荷および電源の電気的な接続を開閉するスイッチ部12の開閉を制御するステップ(S14~S16)とを含む。そして、制御するステップは、複数のプログラムのうち2以上のプログラムの動作期間が重なる場合に、優先情報に基づいて動作期間が重なる重複期間において実行される一のプログラムを2以上のプログラムの中から選択し、選択された一のプログラムに基づいて、重複期間におけるスイッチ部12の開閉を制御する。
【0105】
これにより、上記のタイムスイッチ10と同様の効果を奏する。
【0106】
(実施の形態の変形例)
以下では、本変形例に係るタイムスイッチについて、
図10~
図13を参照しながら説明する。なお、以下では、実施の形態との相違点を中心に説明し、実施の形態と同一または類似の内容については説明を省略または簡略化する。
【0107】
まず、本変形例に係るタイムスイッチの構成について、
図10を参照しながら説明する。
図10は、本変形例に係るタイムスイッチ10aの機能構成を示すブロック図である。本変形例にタイムスイッチ10aは、センサ部19に替えてセンサ情報取得部20を備える点において、実施の形態に係るタイムスイッチ10と相違する。
【0108】
図10に示すように、タイムスイッチ10aは、端子部11と、スイッチ部12と、設定受付部13と、表示部14と、記憶部15と、制御部16と、計時部17と、通信部18と、センサ情報取得部20とを備える。タイムスイッチ10aは、実施の形態に記載したセンサ部19を備えておらず、タイムスイッチ10aの外部に設けられたセンサ部から計測結果計測結果を取得する構成を有する。
【0109】
センサ情報取得部20は、外部に設けられたセンサ部から計測結果を取得する。センサ情報取得部20は、例えば、タイムスイッチ10、または、タイムスイッチ10に接続された負荷の周囲環境を計測するセンサ部から計測結果を取得する。センサ情報取得部20は、例えば、通信(例えば、無線通信)により計測結果を取得する。センサ情報取得部20は、例えば、通信モジュールを含んで構成される。センサ情報取得部20による通信に用いられる通信方式は特に限定されず、無線通信であってもよいし有線通信であってもよい。また、通信に用いる通信規格は、特に限定されない。なお、センサ情報取得部20は、通信部18により実現されてもよい。センサ情報取得部20は、第2取得部の一例である。
【0110】
制御部16は、センサ情報取得部20を介して取得された計測結果に基づいて、2以上のプログラムのうちのいずれのプログラムを一のプログラムにするかを選択する。
【0111】
記憶部15は、計測結果に基づいて優先するプログラムを選択するための優先情報を記憶する。優先情報は、例えば、計測結果と、当該計測結果のときに優先するプログラムを示す情報とが対応づけられたテーブルである。計測結果が温度である場合、優先情報は、温度が閾値以上である場合にはプログラム1および2のうちプログラム1を優先し、温度が閾値未満である場合にはプログラム1および2のうちプログラム2を優先することを含んでいてもよい。優先情報は、例えば、設定受付部13を介して取得されてもよい。
【0112】
続いて、上記のように構成されるタイムスイッチ10aにおける動作について、
図11~
図13を参照しながら説明する。
図11は、本変形例に係るタイムスイッチ10aのプログラムの切り替え動作の第1例を示すフローチャートである。なお、以下では、タイムスイッチ10aの動作について説明するが、タイムスイッチ10が備えるセンサ部19の計測結果を用いる場合も、同様の動作である。また、
図11~
図13では、センサ部が温度センサであり、制御部16は、計測結果として負荷の周囲の温度を取得する場合について説明する。
【0113】
図11に示すように、制御部16は、開始時刻となったプログラムに基づいてスイッチ部12を制御している(S21)ときに、センサ情報取得部20を介して計測結果を取得する(S22)。制御部16は、計測結果として負荷の周囲の温度を取得する。
【0114】
次に、制御部16は、優先情報を取得する(S23)。優先情報は、例えば、プログラムに基づいてスイッチ部12が制御される前に取得され、記憶部15に記憶されている。制御部16は、例えば、記憶部15から優先情報を読み出すことで、当該優先情報を取得する。
【0115】
次に、制御部16は、2以上のプログラムが重なるか否かを判定する(S24)。ステップS24は、
図3に示すステップS13と同様の処理であり、説明を省略する。
【0116】
次に、制御部16は、2以上のプログラムが重なる場合(S24でYes)、優先情報に基づいて、重なっている2以上のプログラムから優先して実行するプログラムを判定し、判定されたプログラムを実行するように制御し(S25)、2以上のプログラムが重ならない場合(S24でNo)、現在動作しているプログラムの終了時刻になるまで当該プログラムに応じたインターバル動作を継続する。
【0117】
例えば、ステップS23において温度が閾値以上である場合にはプログラム1および2のうちプログラム1を優先し、温度が閾値未満である場合にはプログラム1および2のうちプログラム2を優先することを示す優先情報が取得され、かつ、ステップS24においてプログラム1および2が重なると判定された場合について説明する。この場合、制御部16は、ステップS25において、ステップS22で取得された温度が閾値以上である場合、プログラム1および2のうちプログラム1を優先すると判定し、ステップS22で取得された温度が閾値未満である場合、プログラム1および2のうちプログラム2を優先すると判定し、優先すると判定したプログラム(一のプログラムの一例)に基づいて重複期間におけるスイッチ部12を制御する。言い換えると、制御部16は、ステップS25において、ステップS22で取得された温度が閾値以上である場合、プログラム1および2のうちプログラム1を選択し、ステップS22で取得された温度が閾値未満である場合、プログラム1および2のうちプログラム2を選択する。
【0118】
このように、制御部16は、外部環境に応じて優先するプログラムを動的に変更してもよい。
【0119】
これにより、外部環境によって、インターバルの動作条件(優先条件)を変更することが可能となるので、そのときの外部環境により応じたプログラムでスイッチ部12のオンおよびオフを制御することができる。
【0120】
なお、ステップS22およびS24の処理は、定期的に行われてもよい。例えば、制御部16は、所定の時間間隔ごとに計測結果を取得し、当該所定の時間間隔ごとにステップS24の判定を行ってもよい。
【0121】
以上のように、本変形例に係るタイムスイッチ10aは、周囲環境を計測するセンサから計測結果を取得するセンサ情報取得部20(第2取得部の一例)をさらに備える。そして、制御部16は、さらにセンサ情報取得部20を介して取得された計測結果に基づいて、一のプログラムを選択する。
【0122】
これにより、タイムスイッチ10aは、重複期間において、複数のプログラムのうち周囲環境に応じたプログラムでスイッチ部12を制御することが可能となる。つまり、タイムスイッチ10aは、周囲環境に応じたプログラムに切り替え可能な点において、複数のプログラムを適切に切り替えることができる。
【0123】
続いて、本変形例に係る他の動作例について
図12を参照しながら説明する。
図12は、本変形例に係るタイムスイッチ10aのプログラムの切り替え動作の第2例を示すフローチャートである。なお、
図12に示す動作例では、プログラムは1つであり、当該プログラムの実行を継続するか否かを計測結果に基づいて判定する例について説明する。
【0124】
図12に示す動作例の場合、制御部16は、ステップS23において、例えば、温度が閾値未満である場合に、現在動作しているプログラムでの制御を停止することを含む優先情報が取得される。ここでの優先情報は、プログラムでの制御を継続するまたは停止することのいずれかを優先することを示す情報である。なお、温度が閾値以上であるか否かは、所定の条件の一例である。
【0125】
次に、制御部16は、ステップS22で取得した計測結果が所定の条件を満たすか否かを判定する(S26)。制御部16は、例えば、計測結果の一例である温度が閾値以上である場合、計測結果が所定の条件を満たすと判定し、温度が閾値未満である場合、計測結果が所定の条件を満たさないと判定する。
【0126】
次に、制御部16は、計測結果が所定の条件を満たす場合(S26でYes)、優先情報に基づいて現在動作しているプログラムによる動作を停止し(S27)、動作を終了する。また、制御部16は、計測結果が所定の条件を満たさない場合(S26でNo)、現在動作しているプログラムでの動作を継続し、当該プログラムの終了時刻になると動作を終了する。
【0127】
なお、ステップS22およびS26の処理は、定期的に行われてもよい。例えば、制御部16は、所定の時間間隔ごとに計測結果を取得し、当該所定の時間間隔ごとにステップS26の判定を行ってもよい。
【0128】
なお、制御部16は、ステップS27の後も計測結果の取得を継続してもよい。そして、制御部16は、ステップS27の後に、温度が閾値以上となった場合(所定の条件を満たすようになった場合)、ステップS27で停止したプログラムでの動作を再開してもよい。これにより、計測結果が所定の条件を満たす場合に、インターバル機能を実行させるプログラムでの制御を自動で行うことができる。
【0129】
なお、ステップS21の前に、ステップS22~S26の動作が行われ、ステップS26でNoの場合に、ステップS21の動作が行われてもよい。つまり、ステップS26の判定は、現在動作しているプログラムによる制御を継続するか否かの判定に用いられることに限定されず、当該プログラムによる制御を開始するか否かの判定に用いられてもよい。
【0130】
上記のように、制御部16は、計測結果が所定の条件を満たす場合、プログラム(一のプログラムの一例)を動作させないまたは動作を停止すると判定してもよい。
【0131】
続いて、本変形例に係る他の動作例について
図13を参照しながら説明する。
図13は、本変形例に係るタイムスイッチ10aのプログラムの切り替え動作の第3例を示すフローチャートである。なお、
図13に示す動作例では、インターバル機能を実行させるプログラムの実行中の計測結果に基づいて、インターバル機能を実行させる他のプログラムを追加するか否かを判定する例について説明する。
【0132】
図13に示す動作例の場合、制御部16は、ステップS23において、例えば、温度が閾値以上である場合に現在動作しているプログラムとは異なるプログラム(例えば、専用のプログラム)を追加することを含む優先情報が取得される。ここでの優先情報は、現在動作しているプログラムでの制御より追加されるプログラムでの制御を優先することを示す情報である。
【0133】
なお、温度が閾値以上であるか否かは、所定の条件の一例である。また、追加されるプログラムは、所定の条件を満たさない場合に使用が禁止されているプログラムであってもよい。また、専用のプログラムは、例えば、温度が閾値以上のときに適したインターバル動作を実行可能なプログラムである。専用のプログラムは、予め設定されている。
【0134】
制御部16は、計測結果が所定の条件を満たす場合(S26でYes)、優先情報に基づいて、専用のプログラムで制御すると判定し、判定された専用のプログラムを実行するように制御し(S28)、当該専用のプログラムの終了時刻になると動作を終了する。制御部16は、ステップS28において、ステップS21で用いられたプログラムから専用のプログラムに切り替えて、インターバル動作を継続する。
【0135】
また、制御部16は、計測結果が所定の条件を満たさない場合(S26でNo)、現在動作しているプログラムの終了時刻になるまで当該プログラムに応じたインターバル動作を継続する。
【0136】
なお、ステップS22およびS26の処理は、定期的に行われてもよい。例えば、制御部16は、所定の時間間隔ごとに計測結果を取得し、当該所定の時間間隔ごとにステップS26の判定を行ってもよい。
【0137】
なお、制御部16は、ステップS28の後も計測結果の取得を継続してもよい。そして、制御部16は、ステップS28の後に、温度が閾値未満となった場合(所定の条件を満たさなくなった場合)、ステップS21で動作していたプログラムでの動作に戻してもよい。これにより、計測結果が所定の条件を満たす場合に、専用のプログラムでの制御を自動で行うことができる。
【0138】
上記のように、制御部16は、計測結果が所定の条件を満たす場合、インターバル機能を実現させるためのプログラムを追加してもよい。
【0139】
(その他の実施の形態)
以上、一つまたは複数の態様に係るタイムスイッチ等について、実施の形態等に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態等に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明に含まれてもよい。
【0140】
例えば、上記実施の形態では、タイムスイッチにセンサ部が内蔵されている例について説明したが、センサ部は、後付けされていてもよい。例えば、センサ部などの外部機器が接続される接続端子部がタイムスイッチに設けられており、センサ部は、当該接続端子部に着脱自在に取り付けられてもよい。接続端子部は、接続されるセンサ部の接続端子の規格に対応した端子で構成されており、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子、LIGHTNING(登録商標)または各種コネクタの端子などである。
【0141】
また、上記実施の形態に係るセンサ部が有するセンサは、上記の実施の形態で例示されたセンサに限定されず、例えば、二酸化酸素濃度センサ、振動センサ、および、マイクの少なくとも1つであってもよい。
【0142】
また、上記実施の形態等では、タイムスイッチは、センサ部およびセンサ情報取得部のいずれかを備える例について説明したがこれに限定されず、センサ部およびセンサ情報取得部の両方を備えていてもよい。制御部は、例えば、センサ部から取得された計測結果と、センサ情報取得部を介して取得された外部のセンサ部の計測結果とに基づいて、2以上のプログラムの動作期間が重なる場合に優先して実行するプログラムを決定してもよい。
【0143】
また、上記実施の形態等における制御部は、センサ部が取得した2以上の計測結果(例えば、温度および湿度)に基づいて、一のプログラムを判定(選択)してもよい。
【0144】
また、上記実施の形態等における重複期間に重複するプログラムは、3つ以上であってもよい。
【0145】
また、上記実施の形態等において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0146】
また、フローチャートにおける各ステップが実行される順序は、本発明を具体的に説明するために例示するためのものであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が他のステップと同時(並列)に実行されてもよいし、上記ステップの一部は実行されなくてもよい。
【0147】
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェアまたはソフトウェアが並列または時分割に処理してもよい。
【0148】
また、上記実施の形態等で説明した各構成要素は、ソフトウェアとして実現されても良いし、典型的には、集積回路であるLSIとして実現されてもよい。これらは、個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)または、LSI内部の回路セルの接続若しくは設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。更には、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて構成要素の集積化を行ってもよい。
【0149】
システムLSIは、複数の処理部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含んで構成されるコンピュータシステムである。ROMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
【0150】
また、本発明の一態様は、
図3、
図11~
図13のいずれかに示されるタイムスイッチの制御方法に含まれる特徴的な各ステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであってもよい。
【0151】
また、例えば、プログラムは、コンピュータに実行させるためのプログラムであってもよい。また、本発明の一態様は、そのようなプログラムが記録された、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体であってもよい。例えば、そのようなプログラムを記録媒体に記録して頒布または流通させてもよい。例えば、頒布されたプログラムを、他のプロセッサを有する装置にインストールして、そのプログラムをそのプロセッサに実行させることで、その装置に、上記各処理を行わせることが可能となる。
【符号の説明】
【0152】
10、10a タイムスイッチ
12 スイッチ部
13 設定受付部(第1取得部)
14 表示部
15 記憶部
16 制御部
18 通信部(送信部)
19 センサ部
20 センサ情報取得部(第2取得部)