(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191631
(43)【公開日】2022-12-28
(54)【発明の名称】加熱調理装置
(51)【国際特許分類】
F24C 3/12 20060101AFI20221221BHJP
F24C 3/00 20060101ALI20221221BHJP
F23N 5/26 20060101ALI20221221BHJP
【FI】
F24C3/12 L
F24C3/00 J
F23N5/26 101E
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021099967
(22)【出願日】2021-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 聖也
(72)【発明者】
【氏名】林 雄一
【テーマコード(参考)】
3K068
【Fターム(参考)】
3K068NA07
3K068NA15
3K068PA03
(57)【要約】
【課題】ユーザが加熱器の状態を正確に理解することができる加熱調理装置を提供する。
【解決手段】コンロSは、コンロバーナ3と、コンロバーナ3の状態を表示する表示装置9を備える。コンロバーナ3は、親バーナ3aと、親バーナ3aとは独立して点火及び消火される子バーナ3bとを含む。表示装置9は、コンロバーナ3の親バーナ3aの点火状態及び消火状態に関する情報を、その点火状態又は消火状態の継続中に表示する第1表示灯90と、コンロバーナ3の子バーナ3bの点火状態及び消火状態に関する情報を、その点火状態又はその消火状態の継続中に表示する第2表示灯91とを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被調理物を加熱する加熱器と、前記加熱器を制御する制御装置とを備えている加熱調理装置において、
前記加熱器の状態を表示する表示装置を備え、
前記加熱器は、第1バーナ及び第2バーナを含み、
前記制御装置は、前記第1バーナ及び前記第2バーナの各々の点火及び消火を独立して実行し、
前記表示装置は、前記第1バーナの点火状態及び消火状態に関する情報を、前記第1バーナの点火状態又は消火状態の継続中に表示する第1表示器と、前記第1表示器とは独立して設けられ、前記第2バーナの点火状態及び消火状態に関する情報を、前記第2バーナの点火状態又は消火状態の継続中に表示する第2表示器とを含んでいることを特徴とする加熱調理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の加熱調理装置において、
前記第1表示器は、前記第1バーナが点火状態の間は点灯し、前記第1バーナが消火状態の間は消灯する第1表示灯として構成され、
前記第2表示器は、前記第2バーナが点火状態の間は点灯し、前記第2バーナが消火状態の間は消灯する第2表示灯として構成されていることを特徴とする加熱調理装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の加熱調理装置において、
前記加熱器の状態の変化時に、該状態の変化を音で報知する音報知装置を備えていることを特徴とする加熱調理装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の加熱調理装置において、
前記制御装置は、前記第1バーナ及び前記第2バーナの各々の火力調節を独立して実行し、
前記第1表示器が表示する情報は、前記第1バーナの火力調節の状態を含み、
前記第2表示器が表示する情報は、前記第2バーナの火力調節の状態を含むことを特徴とする加熱調理装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の加熱調理装置において、
前記制御装置は、前記第1バーナ及び前記第2バーナの各々の点火及び消火を、被調理物に対する調理内容に基づいて、自動的に独立して実行することを特徴とする加熱調理装置。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の加熱調理装置において、
前記加熱器は、前記第1バーナと前記第2バーナとを上下方向で隣接して配置したコンロバーナであることを特徴とする加熱調理装置。
【請求項7】
請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の加熱調理装置において、
前記第1表示器と前記第2表示器との配置関係は、前記第1バーナと前記第2バーナとの配置関係に対応していることを特徴とする加熱調理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被調理物を加熱して調理する加熱調理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被調理物を加熱する加熱器を備えている加熱調理装置がある。この種の加熱調理装置では、ユーザを驚かせてしまうこと等を防止するために、加熱器の火力が大きく変化させる際に、その火力の状態の変化を音声によってユーザに報知するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の加熱調理装置のように、火力の状態の変化を音声のみで報知する構成では、その音声を聞き逃してしまうことがあり、ユーザは、その後にその状態の変化に気づいた際に、その状態の変化に驚いたり、故障等であるとの誤った理解をしてしまったりするおそれがあった。
【0005】
また、特許文献1に記載の加熱調理装置の加熱器のように、1つの加熱器の中に複数のバーナを含むものでは、火力調節等の際に、全てのバーナが点火している状態から、一部のバーナだけが点火し、その他のバーナが消火している状態に切り換わる場合がある。
【0006】
しかし、特許文献1に記載の加熱調理装置では、火力が大きくなる際にのみ報知を行っている。そのため、正常な制御に基づいて消火された場合であっても、ユーザが、消火したことに驚いたり、故障等であるとの誤った理解をしてしまったりするおそれがあった。
【0007】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、ユーザが加熱器の状態を正確に理解することができる加熱調理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の加熱調理装置は、
被調理物を加熱する加熱器と、前記加熱器を制御する制御装置とを備えている加熱調理装置において、
前記加熱器の状態を表示する表示装置を備え、
前記加熱器は、第1バーナ及び第2バーナを含み、
前記制御装置は、前記第1バーナ及び前記第2バーナの各々の点火及び消火を独立して実行し、
前記表示装置は、前記第1バーナの点火状態及び消火状態に関する情報を、前記第1バーナの点火状態又は消火状態の継続中に表示する第1表示器と、前記第1表示器とは独立して設けられ、前記第2バーナの点火状態及び消火状態に関する情報を、前記第2バーナの点火状態又は消火状態の継続中に表示する第2表示器とを含んでいることを特徴とする。
【0009】
このように、本発明の加熱調理装置では、対応するバーナの点火状態及び消火状態に関する情報を、そのバーナの点火状態又は消火状態の継続中に表示する表示器によって、報知を行う表示装置を構成している。
【0010】
これにより、点火状態及び消火状態の一方から他方への切り換えそのもの、又は、その切り換えと同時に行われる報知を認識できなかったとしても、ユーザは、その切り換えの後にも継続して表示装置に表示されている内容を見るだけで、その時点における加熱器の状態を正確に理解することができ、故障等が生じたと誤認してしまう不具合を防止できる。
【0011】
また、この加熱調理装置の表示装置は、第1バーナの点火状態及び消火状態に関する情報を表示する第1表示器と、その第1表示器とは独立して設けられ、第2バーナの点火状態及び消火状態に関する情報を表示する第2表示器とを含んでいる。
【0012】
これにより、一方のバーナだけが消火状態になった際には、そのバーナに対応する一方の表示器の表示内容だけが変化することになる。そのため、その状態では、ユーザは、その一方の表示器の表示内容と、点火状態である他方のバーナに対応する他方の表示器の表示内容とを比較して(すなわち、それらが一致しているか否かに基づいて)、一方のバーナが消火状態になったことが正常な制御に基づくものであるか否かを、正確に理解することができる。
【0013】
また、本発明の加熱調理装置においては、
前記第1表示器は、前記第1バーナが点火状態の間は点灯し、前記第1バーナが消火状態の間は消灯する第1表示灯として構成され、
前記第2表示器は、前記第2バーナが点火状態の間は点灯し、前記第2バーナが消火状態の間は消灯する第2表示灯として構成されていることが好ましい。
【0014】
表示装置を構成する表示器として表示灯を採用した場合には、このように、対応するバーナが点火状態の間は、その表示灯が点灯し、消火状態の間は、その表示灯が消灯するように構成すると、ユーザは、加熱器の状態を容易に理解することができるようになる。
【0015】
また、本発明の加熱調理装置においては、
前記加熱器の状態の変化時に、該状態の変化を音で報知する音報知装置を備えていることが好ましい。
【0016】
このように、表示装置による点火状態又は消火状態の継続中における視覚的な報知に加え、音報知装置による状態の変化時における聴覚的な報知を行うようにすると、ユーザは、加熱器の状態の変化を容易に知ることができるので、故障等が生じたと誤認してしまう不具合をさらに防止できるようになる。
【0017】
また、本発明の加熱調理装置においては、
前記制御装置は、前記第1バーナ及び前記第2バーナの各々の火力調節を独立して実行し、
前記第1表示器が表示する情報は、前記第1バーナの火力調節の状態を含み、
前記第2表示器が表示する情報は、前記第2バーナの火力調節の状態を含むことが好ましい。
【0018】
このように、点火状態及び消火状態に加え、火力調節の状態も報知するようにすると、ユーザは、加熱器の状態を詳細に理解することができるので、故障等が生じたと誤認してしまう不具合をさらに防止できるようになる。
【0019】
また、本発明の加熱調理装置においては、
前記制御装置は、前記第1バーナ及び前記第2バーナの各々の点火及び消火を、被調理物に対する調理内容に基づいて、自動的に独立して実行することが好ましい。
【0020】
いわゆる自動調理では、ユーザの意思とは無関係に点火状態と消火状態とが切り換わる。したがって、自動調理では、ユーザが、その切り換えを認識しにくく、故障等が生じたと誤認してしまう不具合が生じやすい。そこで、このような自動調理を行う加熱調理装置では、本発明を適用して加熱器の状態を容易に理解することができるようにして、そのように誤認してしまう不具合を防止するとよい。
【0021】
また、本発明の加熱調理装置においては、
前記加熱器は、前記第1バーナと前記第2バーナとを上下方向で隣接して配置したコンロバーナであることが好ましい。
【0022】
加熱器がこのようなコンロバーナである場合、ユーザは、そのコンロバーナの状態を直接視認することができる。これにより、そのコンロバーナの状態と表示装置の状態とを直接比較することができる。そのため、このようなコンロバーナに本発明を適用した場合には、ユーザは、加熱器の状態を容易に理解することができる。
【0023】
また、本発明の加熱調理装置においては、
前記第1表示器と前記第2表示器との配置関係は、前記第1バーナと前記第2バーナとの配置関係に対応していることが好ましい。
【0024】
このように、表示装置を構成する表示器とバーナの配置関係を対応させたものにすると、ユーザは、バーナの状態と表示装置の状態とが一致しているか否かを容易に判断することができる。ひいては、ユーザは、加熱器の状態を容易に理解することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図2】
図1のコンロのコンロバーナの外観を示す斜視図。
【
図3】
図1のコンロのコンロバーナの内部構造を示す縦断面図。
【
図4】
図1のコンロの表示灯の点灯状態の一例を模式的に示す説明図。
【
図5】
図1のコンロがバーナの火力が変化した際に実行する処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、
図1~
図5を参照して、実施形態に係るコンロS(加熱調理装置)について説明する。
【0027】
なお、後述するように、このコンロSは、ビルトイン式のコンロであり、加熱器として、天板2に配置されている複数のコンロバーナ3の他、前面から引出し自在に設けられたグリル4を備えている(
図1等参照)。
【0028】
しかし、本発明の加熱調理装置は、そのような構成に限定されるものではなく、被調理物を加熱する加熱器と、前記加熱器を制御する制御装置とを備えているものであればよい。そのため、例えば、ビルトイン式のコンロではなく、据置型のコンロ等であってもよい。
【0029】
[概略構成]
まず、
図1及び
図2を参照して、コンロSの概略構成について説明する。
【0030】
図1に示すように、コンロSは、システムキッチンのカウンタトップ(不図示)に組み込むビルトイン式コンロである。コンロSは、カウンタトップに開設した開口に落とし込むようにして設置するコンロ本体1と、コンロ本体1の上面を覆うようにしてカウンタトップに載置する天板2とを備えている。
【0031】
コンロ本体1は、天板2から露出するようにして、設置状態で手前側の2つと奥側の1つの計3つのコンロバーナ3(加熱器)を有し、内部に、グリル4を有し、前面の中央部部分に、グリル4の前面開口を開閉するグリル扉5を有している。
【0032】
また、コンロ本体1は、前面のグリル扉5の左右となる位置のそれぞれに、コンロバーナ3及びグリル4を操作する操作パネル6を有し、その内部であって操作パネル6の後方となる位置に、コンロバーナ3、グリル4等を制御するために弁等によって構成された火力調節装置7(
図1では不図示。
図2参照。)、及び、制御基板によって構成された制御装置8を有している。
【0033】
3つのコンロバーナ3のうち、手前側の2つのコンロバーナは、大火力バーナであり、後述する親子バーナとして構成されている。また、奥側の1つのコンロバーナは、小火力バーナである。
【0034】
操作パネル6には、コンロ用操作子3w及びグリル用操作子4wが配置されている。
【0035】
また、天板2は、設置状態で手前側の2つのコンロバーナ3の手前側近傍となる位置のそれぞれに、コンロバーナ3の状態を表示する表示装置9を有している。
【0036】
なお、本発明の表示装置の数及び配置位置は、このような構成に限定されるものではなく、適宜設定してよい。例えば、状態を表示すべき加熱器(例えば、親子バーナ)が1つだけである場合には、1つだけ表示装置を設けてもよい。また、表示装置の配置位置は、前面パネル等に配置してもよい。また、加熱調理装置と連動している携帯端末を表示装置とし、携帯端末の画面等に表示を行ってもよい。
【0037】
図1においては図示を省略しているが、
図2に示すように、コンロSは、コンロバーナ3に燃料ガスを供給するガス供給路10を有している。ガス供給路10は、グリル4にも燃料ガスを供給する。
【0038】
[コンロバーナ、火力調節装置及び制御装置の構成]
次に、
図2及び
図3を参照して、コンロSのコンロバーナ3のうち手前側の2つの大火力バーナ、及び、その大火力バーナを制御するための火力調節装置7及び制御装置8の構成について、詳細に説明する。なお、以下においては、その大火力バーナを、単にコンロバーナ3という。
【0039】
以下に詳述するように、コンロバーナ3は、親バーナ3a(第1バーナ)と、親バーナ3aの下方に隣接して配置されている子バーナ3b(第2バーナ)の2つのバーナとによって、いわゆる親子バーナとして構成されている。
【0040】
図2及び
図3に示すように、コンロバーナ3は、親バーナ混合管30及び子バーナ混合管31と、親バーナ混合管30及び子バーナ混合管31の下流端に連設されているバーナボディ32と、バーナボディ32に載置されている筒状のバーナヘッド33と、バーナヘッド33に載置されている環状のバーナキャップ34と、バーナヘッド33及びバーナキャップ34を挿通するように配置されている温度センサ35とを備えている。
【0041】
親バーナ混合管30及び子バーナ混合管31は、その上半分を形成している上部材と、その下半分を形成している下部材とを、それらの外周縁部でカシメ止め等を用いて互いに気密に連結させることによって、形成されている。
【0042】
親バーナ混合管30及び子バーナ混合管31は、ガスノズル(不図示)から噴出する燃料ガスを一次空気とともに取り入れることによって、その内部で燃料ガスと一次空気との混合ガスを生成して、後述する親バーナ3aの炎孔及び子バーナ3bの炎孔にそれぞれ供給する。
【0043】
バーナボディ32は、最も外側に位置する外側筒部32aと、外側筒部32aの内部に配置されている中間筒部32bと、中間筒部32bの内部に配置されている内側筒部32cとによって、三重の筒部として構成されている。なお、バーナボディ32は、本実施形態では、板金製であるが、鋳物製、ダイキャスト製であってもよい。
【0044】
外側筒部32aと中間筒部32bとの間の空間は、子バーナ3bの内部空間となっており、子バーナ混合管31と連通している。中間筒部32bと内側筒部32cとの間の空間は、親バーナ3aの内部空間となっており、親バーナ混合管30と連通している。
【0045】
また、バーナボディ32は、外側筒部32aの上端縁に、環状の載置部32d(子バーナ3bの炎孔の底部)を有している。載置部32dには、バーナヘッド33が載置される。
【0046】
バーナヘッド33は、環状の第1環状部33aと、第1環状部33aの内周縁部から下方に向かって延設されている第1筒状部33bと、第1環状部33aの外周縁部から上方に向かって延設されている第2筒状部33cと、第2筒状部33cの上端縁の一部から外周側に向かって突設され、点火電極(不図示)に対向しているターゲット部33dとを有している。
【0047】
バーナヘッド33は、本実施形態では、アルミニウムのダイキャスト製であるが、鉄、ステンレス等の板金製、黄銅等の鋳物製であってもよい。
【0048】
バーナヘッド33は、第1環状部33aの下面で、バーナボディ32の載置部32dに着座する。このとき、第1筒状部33bは、バーナボディ32の中間筒部32bの内周面に当接するようにして、中間筒部32bに嵌装される。
【0049】
ここで、第1環状部33aは、その下面に、周方向に間隔を存して、第1環状部33aの外周まで径方向に延びる多数の第1溝33eを有している。そのため、バーナヘッド33がバーナボディ32に載置された際には、バーナヘッド33の第1溝33eとバーナボディ32の載置部32dとによって、子バーナ3bの炎孔が形成される。
【0050】
その子バーナ3bの炎孔からは、前述の内部空間を介して子バーナ混合管31から供給された混合ガスが噴出する。そのため、子バーナ3bの使用時には、バーナヘッド33とバーナボディ32との間において、それらの周面に沿うようにして、多数の火炎が形成される。
【0051】
第2筒状部33cは、周方向に間隔を存して、第2筒状部33cを貫くようにして外周まで径方向に延びる多数の第2溝33fを有している。第2溝33fは、後述するバーナキャップ34の第2環状部34aとともに、親バーナ3aの炎孔を形成する。
【0052】
バーナキャップ34は、環状の第2環状部34aと、第2環状部34aの内周縁部から下方に向かって延設されている第3筒状部34bとを有している。
【0053】
バーナキャップ34は、本実施形態では、アルミニウムのダイキャスト製であるが、鉄、ステンレス等の板金製、黄銅等の鋳物製であってもよい。
【0054】
バーナキャップ34は、第2環状部34aの下面で、バーナヘッド33の第2筒状部33cの上面側に着座する。このとき、第3筒状部34bは、バーナボディ32の内側筒部32cの内周面に当接するようにして、内側筒部32cに嵌装される。
【0055】
ここで、前述のように、バーナヘッド33の第2筒状部33cは、周方向に間隔を存して、第2筒状部33cを貫くようにして外周まで径方向に延びる多数の第2溝33fを有している。そのため、バーナキャップ34がバーナヘッド33に載置された際には、バーナヘッド33の第2溝33fとバーナキャップ34の第2環状部34aの上面とによって、親バーナ3aの炎孔が形成される。
【0056】
その親バーナ3aの炎孔からは、前述の内部空間を介して親バーナ混合管30から供給された混合ガスが噴出する。そのため、親バーナ3aの使用時には、バーナキャップ34とバーナヘッド33との間において、それらの周面に沿うようにして、多数の火炎が形成される。
【0057】
コンロバーナ3では、親バーナ3aの炎孔の合計開口面積は、子バーナ3bの炎孔の合計開口面積より大きくなるように構成されている。そのため、親バーナ3aの最大火力は、子バーナ3bの最大火力よりも大きくなっている。
【0058】
温度センサ35の先端部は、バーナキャップ34よりも上方に突出している。温度センサ35は、その先端部で調理容器(鍋、フライパン等)の底面に当接し、その調理容器の温度を検出する。
【0059】
図2に示すように、火力調節装置7は、ガス供給路10を介してコンロバーナ3に供給される燃料ガスの供給量を調整することによって、コンロバーナ3(具体的には、親バーナ3a及び子バーナ3b)の点火と消火との切り換え、及び、火力の度合いを制御する。
【0060】
火力調節装置7は、手動操作によってコンロバーナ3を制御するための手動調節部70と、自動調理の際等に自動的にコンロバーナ3を制御するための自動調節部71とを備えている。手動調節部70及び自動調節部71は、ガス供給路10に直列に介設されている。
【0061】
手動調節部70及び自動調節部71は、例えば、モータにより駆動される弁体を有する電動式流量調節弁や、電磁ソレノイドで開閉切替する電磁開閉弁等の公知の構造を用いて構成される。
【0062】
制御装置8は、温度センサ35の検出温度等に基づいて、自動調節部71に制御信号を出力するとともに、後述する表示装置9及びスピーカ11に報知信号を出力する。
【0063】
ここで、操作パネル6(
図1参照)には、不図示の湯沸スイッチ、麺ゆでスイッチ、炊飯スイッチ等の自動調理用のスイッチが設けられている。
【0064】
それらの自動調理用のスイッチのいずれかがオンにされたときには、制御装置8は、温度センサ35の検出温度等に基づいて、火力調節装置7の自動調節部71を制御して、コンロバーナ3の火力(すなわち、供給される燃料ガスの量、親バーナ3a及び子バーナ3bの点火及び消火)を自動的に調節する。
【0065】
一方、それらの自動調理用のスイッチがいずれもオンになっていないときには、制御装置8は、操作パネル6上に配置されているコンロ用操作子3wに対するユーザの操作に応じて、火力調節装置7の手動調節部70を駆動させて、コンロバーナ3の火力(すなわち、供給される燃料ガスの量、親バーナ3a及び子バーナ3bの点火及び消火)を調節する。
【0066】
なお、本実施形態では、火力調節装置7の手動調節部70は、前述のようにモータ等の電気的な制御を行う機器を含む構成であるので、制御装置8からの信号に基づいて駆動する。しかし、例えば、手動調節部を電気的な制御を必要としない機械的な構造の機器のみで構成した場合には、コンロ用操作子に対するユーザの操作によって、その手動調節部を、制御装置(すなわち、電気的な制御)を介さずに、直接的に制御するように構成してもよい。
【0067】
手動調節部70及び自動調節部71による火力調節は、親バーナ3a及び子バーナ3bについて、独立して実行される。
【0068】
また、制御装置8は、自動調理でコンロバーナ3の火力が変更された際に、スピーカ11(音報知装置)を制御して、その火力の変更を音(音声だけでなく、チャイム、ブザーのような電子音等も含む。)によってユーザに報知する。なお、スピーカ11は、コンロSそのものに設けられたものでもよいし、ユーザの使用する携帯端末等の外部機器に設けられたものでもよい。
【0069】
[表示装置の構成]
次に、
図1及び
図4を参照して、コンロSの表示装置9の構成について、詳細に説明する。
【0070】
図1に示すように、表示装置9は、3つのコンロバーナ3のうち、大火力バーナ(いわゆる、親子バーナ)として構成された手前側の2つのコンロバーナ3の各々に対応するようにして、それぞれの手前側近傍となる位置に設けられている。
【0071】
表示装置9は、親バーナ3aの点火、消火及び火力に関する情報を表示する第1表示灯90(第1表示器)と、第1表示灯90とは独立して設けられ、子バーナ3bの点火、消火及び火力に関する情報を表示する第2表示灯91(第2表示器)とにより構成されている。
【0072】
ここで、表示が継続される期間は、本実施形態では、点火、消火及び火力の各状態が変化するまでの期間である。
【0073】
第1表示灯90は、火炎を模した形状のランプを横一列に3つ並べて構成されている。各ランプは、互いに独立して点灯状態と消灯状態とを切り換え自在に構成されている。このように構成されている第1表示灯90は、対応する親バーナ3aが消火状態を継続している間は、全てのランプが消灯した状態になり、親バーナ3aが点火状態を継続している間は、いずれかのランプが点灯した状態になる。
【0074】
親バーナ3aが点火されている状態で点灯する第1表示灯90のランプの数は、親バーナ3aの火力の度合いに応じて変化する。具体的には、親バーナ3aの火力が大きい場合には、全てのランプが点灯し、中程度である場合には、2つのランプが点灯し、小さい場合には、1つだけランプが点灯する。
【0075】
第2表示灯91は、第1表示灯90と同様に、火炎を模した形状のランプを横一列に2つ並べて構成されている。各ランプは、互いに独立して点灯状態と消灯状態とを切り換え自在に構成されている。このように構成されている第2表示灯91は、対応する子バーナ3bが消火状態を継続している間は、全てのランプが消灯した状態になり、子バーナ3bが点火状態を継続している間は、いずれかのランプが点灯した状態になる。
【0076】
子バーナ3bが点火されている状態で点灯する第2表示灯91のランプの数は、子バーナ3bの火力の度合いに応じて変化する。具体的には、子バーナ3bの火力が大きい場合には、全てのランプが点灯し、小さい場合には、1つだけランプが点灯する。
【0077】
第1表示灯90と第2表示灯91とは、親バーナ3aと子バーナ3bとの配置関係に対応するようにして配置されている。具体的には、子バーナ3bが親バーナ3aの下方に位置していることに対応して、第2表示灯91が第1表示灯90の手前側の位置(すなわち、手前側に立っているユーザが下方側に感じる位置)に配置されている。
【0078】
このように構成されている表示装置9では、
図4に示すように、コンロバーナ3の親バーナ3a及び子バーナ3bが点火状態であるか、消火状態であるか、火力の度合いがどの程度であるかに応じて、第1表示灯90及び第2表示灯91の各ランプが、独立して点灯及び消灯する。
【0079】
具体的には、例えば、
図4に示すように、コンロバーナ3が、親バーナ3a及び子バーナ3bの両方を点火して、強火の状態になったときには、第1表示灯90を構成するランプの全て及び第2表示灯91を構成スランプの全てが点灯した状態になる。
【0080】
また、コンロバーナ3が、親バーナ3aを点火し、子バーナ3bを消火して、中火の状態になったときには、第1表示灯90を構成するランプの全てが点灯した状態になり、第2表示灯91を構成スランプの全てが消灯した状態になる。
【0081】
また、コンロバーナ3が、親バーナ3aを消火し、子バーナ3bを点火して、弱火の状態になったときには、第1表示灯90を構成するランプの全てが消灯した状態になり、第2表示灯91を構成スランプの全てが点灯した状態になる。
【0082】
また、コンロバーナ3が、親バーナ3a及び子バーナ3bの両方を消火して、全消火状態になったときには、第1表示灯90を構成するランプの全て及び第2表示灯91を構成するランプの全てが消灯した状態になる。
【0083】
なお、以上の説明では、理解を容易にするために、第1表示灯90に含まれるランプの全てが一律に点灯又は消灯し、且つ、第2表示灯91に含まれるランプの全てが一律に点灯又は消灯した場合について説明した。しかし、各々のランプは、独立して点灯及び消灯が可能であるので、コンロバーナ3の状態をさらに細かく状態分けして(例えば、中火を強めの中火と弱めの中火に分ける等)、それに応じてランプの点灯数を変更してもよい。
【0084】
[コンロバーナの状態が変化した際の処理]
次に、
図1及び
図5を参照して、自動調理の場合に、コンロバーナ3の状態が変化した際に、制御装置8及び表示装置9が実行する処理について、詳細に説明する。
【0085】
この処理においては、まず、制御装置8は、コンロバーナ3の点火を認識したか否かを判定する(
図5/STEP10)。
【0086】
具体的には、制御装置8は、操作パネル6に配したコンロ用操作子3wが操作されたことに基づいて、ユーザからの点火の指示を認識した際に、手動調節部70によるガス供給開始及び点火電極(不図示)によって、コンロバーナ3が点火されたか否かを判定する。
【0087】
点火を認識しなかった場合(STEP10でNOの場合)、STEP10に戻り、再度、判定が実行される。この処理は、所定の制御周期で繰り返される。
【0088】
一方、点火を認識した場合(STEP10でYESの場合)、制御装置8は、自動調理が開始されたか否かを判定する(
図5/STEP11)。
【0089】
具体的には、制御装置8は、自動調理用のスイッチのいずれかがオンになったか否かを判定する。
【0090】
自動調理が開始されたことを認識しなかった場合(STEP11でNOの場合)、STEP11に戻り、再度、判定が実行される。この処理は、所定の制御周期で繰り返される。
【0091】
一方、自動調理が開始されたことを認識した場合(STEP11でYESの場合)、所定のプログラムに従って、自動調理が開始される。
【0092】
具体的には、制御装置8は、選択された自動調理用のスイッチ(すなわち、被調理物に対する調理内容)について予め定められた経過時間、温度変化に応じて、親バーナ3a及び子バーナ3bの各々の点火及び消火を、自動的に独立して実行する。
【0093】
自動調理が開始された後、制御装置8は、親バーナ3aの状態を認識するとともに、表示装置9は、認識された親バーナ3aの状態に応じて、第1表示灯90の状態を変更する(
図5/STEP12)。
【0094】
具体的には、前述のように、制御装置8は、自動調節部71の動作状況に基づいて、親バーナ3aが点火状態であるか、消火状態であるか、火力の度合いがどの程度であるかを認識し、その認識した内容に応じて、第1表示灯90を構成するランプの点灯数及び消灯を切り換える。
【0095】
次に、制御装置8は、子バーナ3bの状態を認識するとともに、表示装置9は、認識された子バーナ3bの状態に応じて、第2表示灯91の状態を変更する(
図5/STEP13)。
【0096】
具体的には、前述のように、制御装置8は、自動調節部71の動作状況に基づいて、子バーナ3bが点火状態であるか、消火状態であるか、火力の度合いがどの程度であるかを認識し、その認識した内容に応じて、第2表示灯91を構成するランプの点灯数及び消灯を切り換える。
【0097】
次に、制御装置8は、スピーカ11を介して、音により、コンロバーナ3の状態の変化を報知する(
図5/STEP14)。
【0098】
次に、制御装置8は、自動調理が終了したか否かを判定する(
図5/STEP15)。
【0099】
自動調理が終了していなかった場合(STEP15でNOの場合)、STEP12に戻り、STEP12以降の処理が再度実行される。
【0100】
一方、自動調理が終了していた場合(STEP15でYESの場合)、制御装置8は、コンロバーナ3を消火するとともに、表示装置9を消灯して、今回の処理を終了する。
【0101】
以上説明したように、コンロSでは、対応するバーナの点火状態及び消火状態に関する情報を、対応するバーナの点火状態又は消火状態の継続中に表示する第1表示灯90及び第2表示灯91によって、報知を行う表示装置9を備えている。
【0102】
これにより、点火状態及び消火状態の一方から他方への切り換えそのもの、又は、その切り換えと同時に行われる音声による報知を認識できなかったとしても、ユーザは、その切り換えの後にも継続して表示装置9に表示されている内容を見るだけで、その時点におけるコンロバーナ3の状態を正確に理解することができ、故障等が生じたと誤認してしまう不具合を防止できる。
【0103】
また、コンロSは、親バーナ3aの点火状態及び消火状態に関する情報を表示する第1表示灯90と、その第1表示灯90とは独立して設けられ、子バーナ3bの点火状態及び消火状態に関する情報を表示する第2表示灯91とを含んでいる。
【0104】
これにより、親バーナ3a及び子バーナ3bの一方のバーナだけ消火状態になった際には、そのバーナに対応する第1表示灯90及び第2表示灯91の一方の表示内容だけが変化することになる。そのため、その状態では、ユーザは、その一方の表示灯の表示内容と、点火状態である他方のバーナに対応する他方の表示灯の表示内容とを比較して(すなわち、それらが一致しているか否かに基づいて)、一方のバーナが消火状態になったことが正常な制御に基づくものであるか否かを、正確に判断することができる。
【0105】
[その他の実施形態]
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。
【0106】
例えば、上記実施形態では、加熱器として、親バーナ3a及び子バーナ3bを上下に隣接して配置した親子バーナを採用している。これは、加熱器がこのようなコンロバーナである場合、ユーザは、そのコンロバーナの状態自体を視認することができるので、そのコンロバーナの状態と表示装置の状態とを直接比較することができ、加熱器の状態を容易に理解することができるためである。
【0107】
しかし、本発明の加熱器は、このような構成に限定されるものではなく、被調理物を加熱できるものであり、独立して点火及び消火される第1バーナ及び第2バーナを含むものであればよい。例えば、コンロバーナではなく、上バーナと下バーナとからなる両面焼き方式のグリル等であってもよい。
【0108】
また、上記実施形態では、表示装置9は、3つのランプで構成された第1表示灯90と、2つのランプで構成された第2表示灯91とで構成されている。そして、それらの各ランプは、対応する親バーナ3a又は子バーナ3bの火力の度合いに応じて点灯及び消灯するようになっている。これは、ユーザが、加熱器の状態を詳細に理解することができるようにして、故障等が生じたと誤認してしまう不具合をさらに防止できるようにするためである。
【0109】
しかし、本発明の表示装置は、このような構成に限定されるものではなく、それぞれ少なくとも1つのランプを備えている第1表示器及び第2表示器を含んでいるものであればよい。
【0110】
また、火力の度合いも、必ずしも示さなくてもよい。例えば、本実施形態の構成であれば、親バーナ3a又は子バーナ3bの点火及び消火に対応して、第1表示灯90を構成する全てのランプ、又は、第2表示灯91を構成する全てのランプが、一律に点灯及び消灯するように構成されていてもよい。
【0111】
また、表示の方法は、表示灯の点灯及び消灯によるものでなくてもよい。例えば、文章によって表示したり、色の変化によって表示したりしてもよい。
【0112】
また、上記実施形態では、ランプの形状を火炎を模した形状のものとしたが、バーナの形状を模したものとしてもよい。具体的には、大きさの異なる2つの環状のランプを同心円で配置して、大きいランプを親バーナに対応させ、小さいランプを子バーナに対応させてもよい。さらに、色の変化によって火力の度合いを示すようにしてもよい。
【0113】
また、上記実施形態では、表示装置9の第1表示灯90と第2表示灯91とは、親バーナ3aと子バーナ3bとの配置関係に対応するようにして配置されている。これは、ユーザが、バーナの状態と表示装置の状態とが一致しているか否かを容易に判断することができるようにして、加熱器の状態を容易に理解することができるようにするためである。
【0114】
しかし、本発明の表示装置は、そのような構成に限定されるものではない。そのため、表示装置に含まれる第1表示器と第2表示器との配置関係は、適宜設定してもよい。
【0115】
また、上記実施形態では、コンロバーナ3の状態が変化した際には、その変化の内容に応じて、表示装置9による表示を変化させるとともに、不図示のスピーカによって、その変化の内容を示す音声による報知を行っている。
【0116】
これは、表示装置9による点火状態又は消火状態の継続中における視覚的な報知に加え、スピーカによる状態の変化時における聴覚的な報知を行うようにすることによって、ユーザが、加熱器の状態の変化を容易に知ることができるようにして、故障等が生じたと誤認してしまう不具合をさらに防止できるようにするためである。
【0117】
しかし、本発明は、そのような構成に限定されるものではなく、音声による報知に代えて、チャイム、ブザー等の電子音による報知を行ってもよい。さらには、音による報知は省略してもよい。ひいては、音報知装置は省略してもよい。
【0118】
また、上記実施形態では、自動調理の際に、第1表示灯90及び第2表示灯91の表示内容を切り換える構成について説明している。これは、前述のように、自動調理では、ユーザの意思とは無関係に点火状態と消火状態とが切り換わる。そのため、ユーザが、その切り換えを認識しにくく、故障等が生じたと誤認してしまう不具合が生じやすいためである。
【0119】
しかし、本発明の加熱調理装置の表示装置は、そのような構成に限定されるものではなく、手動調理の際であっても、表示内容の切り換えが実行されるように構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0120】
1…コンロ本体、2…天板、3…コンロバーナ(加熱器)、3a…親バーナ(第1バーナ)、3b…子バーナ(第2バーナ)、3w…コンロ用操作子、4…グリル、4w…グリル用操作子、5…グリル扉、6…操作パネル、7…火力調節装置、8…制御装置、9…表示装置、10…ガス供給路、11…スピーカ(音報知装置)、30…親バーナ混合管、31…子バーナ混合管、32…バーナボディ、32a…外側筒部、32b…中間筒部、32c…内側筒部、32d…載置部、33…バーナヘッド、33a…第1環状部、33b…第1筒状部、33c…第2筒状部、33d…ターゲット部、33e…第1溝、33f…第2溝、34…バーナキャップ、34a…第2環状部、34b…第3筒状部、35…温度センサ、70…手動調節部、71…自動調節部、80…報知制御部、90…第1表示灯(第1表示器)、91…第2表示灯(第2表示器)、S…コンロ(加熱調理装置)。