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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191638
(43)【公開日】2022-12-28
(54)【発明の名称】送風装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 8/80 20210101AFI20221221BHJP
【FI】
F24F8/80 145
F24F8/80 150
F24F8/80 155
F24F8/80 165
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021099974
(22)【出願日】2021-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 康昌
(57)【要約】
【課題】本体から離れた箇所における空気中の汚れ成分を効果的に浄化することができる送風装置を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る送風装置は、本体と、前記本体に設けられたファンと、空気の汚れを検知する第1の汚れセンサと、前記第1の汚れセンサの検知結果を前記本体に送信する通信部と、を含むととともに、前記本体に着脱可能に設けられた汚れセンサユニットと、前記第1の汚れセンサの検知結果に基づいて、前記ファンを制御する制御部と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に設けられたファンと、
空気の汚れを検知する第1の汚れセンサと、前記第1の汚れセンサの検知結果を前記本体に送信する通信部と、を含むととともに、前記本体に着脱可能に設けられた汚れセンサユニットと、
前記第1の汚れセンサの検知結果に基づいて、前記ファンを制御する制御部と、を備える送風装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記汚れセンサユニットの前記本体に対する着脱状態に基づいて、前記第1の汚れセンサの感度を変更する請求項1に記載の送風装置。
【請求項3】
前記本体は、前記第1の汚れセンサとは異なる種類の空気の汚れを検知する第2の汚れセンサをさらに備え、
前記制御部は、前記汚れセンサユニットが前記本体から外された場合、前記第1の汚れセンサの検知結果を、前記第2の汚れセンサの検知結果よりも重みづけを大きくする請求項1または請求項2に記載の送風装置。
【請求項4】
前記本体は、
空気が吹き出される方向を変更する風向変更部と、
前記本体に対する前記第1の汚れセンサの方向を検知する方向検知部と、をさらに備え、
前記制御部は、前記方向検知部の検知結果に基づいて、前記風向変更部を制御する請求項1から請求項3の何れか一項に記載の送風装置。
【請求項5】
前記本体は、
空気が吹き出される方向を変更する風向変更部と、
前記本体に対する前記第1の汚れセンサの位置を検知する位置検知部と、をさらに備え、
前記制御部は、前記位置検知部の検知結果に基づいて、前記ファン及び前記風向変更部を制御する請求項1から請求項3の何れか一項に記載の送風装置。
【請求項6】
前記汚れセンサユニットは、前記第1の汚れセンサの検知結果に関する情報を表示する表示部をさらに含む、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の送風装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は送風装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、ニオイセンサ及びホコリセンサが検知する汚れ度に基づいて、送風機の風量を制御する空気清浄機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-68803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような空気清浄機(送風装置)では、本体から離れた箇所にて、例えば、空気中の汚れ成分(例えば、臭気成分)が発生している場合、汚れセンサが検知するまでに長い時間を要し、汚れ成分を効果的に浄化することができない場合があった。
【0005】
そこで、本発明の一態様は、例えば、本体から離れた箇所における空気中の汚れ成分を効果的に浄化することができる送風装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る送風装置は、本体と、前記本体に設けられたファンと、空気の汚れを検知する第1の汚れセンサと、前記第1の汚れセンサの検知結果を前記本体に送信する通信部と、を含むととともに、前記本体に着脱可能に設けられた汚れセンサユニットと、前記第1の汚れセンサの検知結果に基づいて、前記ファンを制御する制御部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】送風装置の概要を示す前面図である。
図2】送風装置の概要を示す断面図である。
図3】送風装置の概要を示す断面図である。
図4】送風装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5】各ニオイレベルに対応付けられた風量レベルを示すテーブルである。
図6A】汚れセンサユニットが装着されている場合における各ニオイレベルと各ホコリレベルの組み合わせ毎に対応付けられた風量レベルを示すテーブルである。
図6B】汚れセンサユニットが外されている場合における各ニオイレベルと各ホコリレベルの組み合わせ毎に対応付けられた風量レベルを示すテーブルである。
図7】汚れセンサユニットが外されている場合における制御部による風量制御を示すフローである。
図8】汚れセンサユニットが外されている場合における制御部による風向制御を示すフローである
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施の形態について説明する。なお、本明細書及び図面において、同一又は同等の要素には同一の符号を付することにより重複する説明は省略し、また、本発明に直接関係のない要素は図示を省略する場合がある。さらに、かかる実施の形態に示す構成要素の形態はあくまでも例示であって、これらの形態に限定されるものではない。
【0009】
以下、図1から図3までを用いて、本発明の一態様に係る送風装置100について説明する。送風装置100は、周囲の空気を吸い込むとともに、空気に含まれる塵埃や臭気成分等を除去する空気清浄機能を備えている。すなわち、送風装置100は、例えば、空気清浄機である。図1は、送風装置100の概要を示す前面図である。図2は、送風装置100の概要を示す断面図である。図2は、図3のA-A線断面図である。図2は、送風装置100を、左右方向に沿った鉛直面で切った場合の断面図である。図3は、送風装置100の概要を示す断面図である。図3は、送風装置100を、前後方向に沿った鉛直面で切った場合の断面図である。以下の説明では、吹出口130が設けられる側を前側と規定し、吹出口130が設けられる側と反対側を後側と規定し、操作部150が設けられる側を上側と規定し、操作部150が設けられる側と反対側を下側と規定して説明する。ただし、これらの方向は、説明のために便宜上規定した方向であって、使用時の方向を規定する趣旨ではない。
【0010】
送風装置100は、各種の構造物を収容する本体110を有する。本体110は、例えば、上下方向を長手方向とする縦長状に形成される。本体110は、例えば、左右方向の幅が、上方に向かうにつれて、狭まるように形成されている。本体110の左右の両側面には、吸込口120がそれぞれ形成されている。本体110の前面側には、吸込口120よりも上側に、上下方向を長手方向とする略矩形の吹出口130が設けられている。吹出口130には、第1の風向変更手段として、吹き出される空気の方向を変更するルーバ140が設けられている。ルーバ140は、駆動モータ140a(図4参照)によって、左右方向に延びる駆動軸を回転させることで、吹き出される方向を上下に変更可能としている。本体110の上面には、操作部150が設けられている。操作部150は、ユーザからの送風装置100への操作指示を受け付けている。操作部150は、例えば、各種の操作のための操作パネルを有する。操作部150は、各種の画像等を表示する表示パネルを備えていてもよい。
【0011】
本体110の内部には、吸込口120と吹出口130とを連通する流路110aが形成されている。流路110aには、空気の流れる方向の上流側から順に、フィルタ160と、ファン170と、が配置されている。フィルタ160は、例えば、塵埃を捕集する集塵フィルタと、臭気成分を吸着する脱臭フィルタと、が組み合わされたフィルタである。集塵フィルタは、例えば、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタである。脱臭フィルタは、例えば、対向する一対のポリエステル製の不織布の間に活性炭を均一に分散配置したフィルタである。フィルタ160は、各吸込口120の内側にそれぞれ配置されている。
【0012】
ファン170は、例えば、遠心ファンである。ファン170は、左右方向に延びる回転軸の軸方向の両端部にそれぞれ接続されている。ファン170は、駆動モータ170a(図4参照)によって、回転軸を中心に回転可能に構成される。ファン170は、本体110の内部に配置されたファンケーシング170bに取り付けられている。
【0013】
以上の構成において、送風装置100は、駆動モータ170aによってファン170を回転させることによって、吸込口120から空気を吸い込んで、フィルタ160、ファン170を通過させたのち、吹出口130から空気を吹き出すように構成されている。
【0014】
送風装置100は、本体110を回転可能に支持する台座部180を有する。台座部180は、本体110の下方に配置される。台座部180は、駆動モータ180a(図4参照)によって、本体110を、鉛直方向に延びる回転軸を中心に回転可能に構成される。送風装置100は、台座部180を回転させることによって、本体110に対する吹出口130の方向を変更している。すなわち、送風装置100は、第2の風向変更手段として、台座部180を有する。
【0015】
なお、送風装置100は、フィルタとして、集塵フィルタと脱臭フィルタとを有しているが、これに限らず、例えば、脱臭フィルタのみであってもよいし、集塵フィルタと脱臭フィルタとに加えて、粗い塵埃を捕集するプレフィルタを有していてもよい。
【0016】
また、送風装置100は、第1の風向変更手段(ルーバ140)と、第2の風向変更手段(台座部180)とを有しているが、これに限らず、本体110から吹き出される空気の方向を、上下、左右に変更できればよく、例えば、吹出口130に上下、左右に傾動可能なルーバを備えていてもよい。
【0017】
また、送風装置100は、本体110に対して着脱可能に設けられた汚れセンサユニット200を備える。汚れセンサユニット200は、第1の汚れセンサ200a(図4参照)を含むユニットである。第1の汚れセンサ200aは、例えば、空気中の臭気成分濃度を検知するニオイセンサである。ニオイセンサは、臭気成分濃度に応じて抵抗値が変化するセンサである。汚れセンサユニット200は、第1の汚れセンサ200aが吸込口120近傍の空気中の臭気成分を検知することができるように、吸込口120近傍に、本体110に対して着脱可能に設けられている。
【0018】
汚れセンサユニット200は、本体110に設けられた開口部に着脱可能に設けられる。汚れセンサユニット200は、本体110に取り付けて、本体側の接続端子に接続されることで、通電可能に構成されている。汚れセンサユニット200は、本体側の接続端子との接続が解除されると、後述する汚れセンサユニット200のバッテリ200bを用いて駆動される。
【0019】
また、送風装置100は、本体110に設けられた第2の汚れセンサ210を備える。第2の汚れセンサ210は、例えば、空気中の塵埃濃度を検知するホコリセンサである。ホコリセンサは、例えば、発光素子及び受光素子を有する光学センサである。ホコリセンサは、受光素子から出力される出力パルス幅に基づいて空気中の塵埃濃度を検知する。第2の汚れセンサ210は、吸込口120近傍の空気中の塵埃濃度を検知することができるように、吸込口120近傍の本体110に収容されている。
【0020】
また、送風装置100は、本体110に汚れセンサユニット200が取り付けられているか否かを検知する着脱センサ220(図4参照)を備える。着脱センサ220は、例えば、ホールIC等の近接センサである。着脱センサ220は、近接センサに限らず、本体110に汚れセンサユニット200が取り付けられているか否かを検知できればよく、例えば、リミットスイッチであってもよい。
【0021】
また、送風装置100は、本体110に対する汚れセンサユニット200の位置を検知する位置検知部230(図4参照)を備える。位置検知部230は、例えば、画像認識により汚れセンサユニット200を特定して、本体110に対する汚れセンサユニット200の相対位置を検知することができるカメラである。
【0022】
なお、位置検知部230は、カメラに限らず、例えば、赤外線センサ等の距離センサを利用したり、GPS(Global Positioning System)を利用したりすることで、汚れセンサユニット200の位置を検知してもよい。
【0023】
図4を用いて、送風装置100のハードウェア構成について説明する。図4は、送風装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0024】
本体110は、制御部300、記憶部310、通信部320、駆動モータ140a、操作部150、駆動モータ170a、駆動モータ180a、第2の汚れセンサ210、着脱センサ220、位置検知部230を含む。
【0025】
制御部300は、例えば、CPU(Central Processing Unit)からなる。制御部300は、記憶部310に記録されるプログラム及びデータを読みだして実行することにより、本体110の制御を司る。
【0026】
記憶部310は、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等であって、制御部300によって実行されるプログラムや、制御部300にて使用される各種パラメータ等を記録する。
【0027】
通信部320は、例えば、ネットワークに接続して通信するためのインターフェースである。通信部320は、本体110から離れて設けられた汚れセンサユニット200との無線通信を制御する。また、通信部320は、スマートフォンなどの外部端末との無線通信を制御する。
【0028】
汚れセンサユニット200は、制御部400、記憶部410、通信部420、第1の汚れセンサ200a、バッテリ200b、バッテリ残量検知部200c、表示部200d、報知部200eを含む。
【0029】
制御部400は、例えば、CPU(Central Processing Unit)からなる。制御部400は、記憶部410に記録されるプログラム及びデータを読みだして実行することにより、汚れセンサユニット200の制御を司る。
【0030】
記憶部410は、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等であって、制御部400によって実行されるプログラムや、制御部400にて使用される各種パラメータ等を記録する。
【0031】
通信部420は、例えば、ネットワークに接続して通信するためのインターフェースである。通信部420は、本体110との無線通信を制御する。
【0032】
バッテリ200bは、汚れセンサユニット200の各部に電力を供給する部分である。バッテリ200bは、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池などの充電池である。バッテリ200bの充電は、汚れセンサユニット200が本体側の接続端子と接続されると行われる。
【0033】
バッテリ残量検知部200cは、バッテリ200bの残りの容量(電池容量)を検知する部分である。バッテリ残量検知部200cは、例えば、バッテリ200bのフル充電状態に対して、現在の残容量をパーセントで表した数値を出力する。
【0034】
表示部200dは、例えば、第1の汚れセンサ200aの検知結果(抵抗値)や後述のニオイレベル等を表示する。表示部200dは、例えば、表示パネルである。
【0035】
報知部200eは、例えば、音を出力するスピーカである。報知部200eは、本体110の操作部150や、外部端末からの汚れセンサユニット200の探索指示を受け付けると、音を出力する。
【0036】
本体側の制御部300は、汚れセンサユニット200が本体110に取り付けられている場合、通信部320を介することなく、第1の汚れセンサ200aの検知結果を取得している。この場合、第1の汚れセンサ200aは、本体側の制御部300に接続されており、本体110を介して給電を行っている。
【0037】
本体側の制御部300は、汚れセンサユニット200が本体110から外されている場合、通信部320を介して、第1の汚れセンサ200aの検知結果を取得(受信)する。この場合、ユニット側の制御部400は、第1の汚れセンサ200aの検知結果を取得して、通信部420を介して、本体側の制御部300に送信している。
【0038】
図5を用いて、第1の汚れセンサ200aのみを用いた制御部300による風量制御について説明する。図5は、各ニオイレベルに対応付けられた風量レベルを示すテーブルである。制御部300は、汚れセンサユニット200が本体110に取り付けられている場合と、汚れセンサユニット200が本体110から外されている場合とで、異なる風量制御を行っている。
【0039】
まず、汚れセンサユニット200が本体110に取り付けられている場合における風量制御について説明する。制御部300は、着脱センサ220によって、汚れセンサユニット200が本体110に取り付けられていることを検知している。制御部300は、第1の汚れセンサ200aの検知結果に基づいて、ファン170の回転数を制御している。第1の汚れセンサ200aの検知結果とは、臭気成分濃度に応じて変化する検出値(抵抗値)を指す。
【0040】
制御部300は、第1の汚れセンサ200aの検知結果に基づいて、ニオイレベルを判定している。送風装置100では、第1の汚れセンサ200aの検出可能な検出値の範囲を、ニオイレベルとして複数の範囲に区分けしている。記憶部310には、各ニオイレベルに対応する閾値の範囲及び各ニオイレベルに対応する風量レベルが予め設定されたテーブルが記録されている。
【0041】
本実施形態では、第1の汚れセンサ200aの検出値の範囲を、小さい側から順に、ニオイレベル「1」、ニオイレベル「2」、ニオイレベル「3」と3つのニオイレベルに区分けしている。そして、ニオイレベル「1」に対して風量レベル「1」が設定され、ニオイレベル「2」に対して風量レベル「2」が設定され、ニオイレベル「3」に対して風量レベル「3」が設定されている。本実施形態では、ファン170の回転数を制御することで、回転数の小さい側から順に、風量レベル「1」、風量レベル「2」、風量レベル「3」、風量レベル「4」、風量レベル「5」等の複数の風量レベルに設定することができる。
【0042】
以上の構成において、制御部300は、第1の汚れセンサ200aの検知結果を取得すると、取得された検知結果に基づいて、ニオイレベルを判定する。そして、制御部300は、ニオイレベルに対応付けられた風量レベルに基づいて、ファン170の回転数を制御している。これにより、ニオイレベルに応じて風量を調節することができるため、本体110において検出された汚れを浄化することが可能となる。
【0043】
次に、汚れセンサユニット200が本体110から外されている場合における風量制御について説明する。以下では、汚れセンサユニット200が本体110に取り付けられている場合と同様の構成については、説明を省略する。制御部300は、着脱センサ220によって、汚れセンサユニット200が本体110から外されていることを検知している。制御部300は、第1の汚れセンサ200aの検知結果に基づいて、ファン170の回転数を制御している。
【0044】
記憶部310には、各ニオイレベルに対応する閾値の範囲及び各ニオイレベルに対応する風量レベルが予め設定されたテーブルが記録されている。
【0045】
制御部300は、汚れセンサユニット200が本体110から外されている場合、本体110に取り付けられている場合と比較して、第1の汚れセンサ200aの感度を変更している。第1の汚れセンサ200aの感度を変更するとは、各風量レベルに対応する第1の汚れセンサ200aの検出値の範囲を変更することを指す。各風量レベルに対応する第1の汚れセンサ200aの検出値の範囲を変更する方法として、例えば、各ニオイレベルに対応する第1の汚れセンサ200aの検出値の範囲を変更する、もしくは、各ニオイレベルに対応する風量レベルを変更することが考えられる。本実施形態では、各ニオイレベルに対応する第1の汚れセンサ200aの検出値の範囲を変更している。
【0046】
本実施形態では、第1の汚れセンサ200aの感度を敏感にしている。第1の汚れセンサ200aの感度を敏感にするとは、各ニオイレベルの閾値範囲を規定する上限閾値及び下限閾値の少なくとも一方の閾値を下げることを指す。これにより、感度が通常の場合と比較して、臭気成分濃度が同じ値であっても、ニオイレベルを上げることで、風量を大きくすることができる。
【0047】
以上の構成において、制御部300は、第1の汚れセンサ200aの検知結果を取得すると、取得された検知結果に基づいて、ニオイレベルを判定する。そして、制御部300は、ニオイレベルに対応付けられた風量レベルに基づいて、ファン170の回転数を制御している。また、汚れセンサユニット200が本体110から外されている場合、汚れセンサユニット200が本体に取り付けられている場合と比較して、第1の汚れセンサ200aの感度を敏感にすることで、臭気成分濃度が同じ値であっても、ニオイレベルを上げることで、風量を大きくすることができる。ゆえに、本体110から離れた位置における空気の汚れを効果的に浄化することができる。
【0048】
以上の構成において、制御部300は、第1の汚れセンサ200aのみを用いて、風量制御を行っているが、これに限らず、例えば、第1の汚れセンサ200a及び第2の汚れセンサ210を用いて、風量制御を行ってもよい。
【0049】
図6A及び図6Bを用いて、第1の汚れセンサ200a及び第2の汚れセンサ210を用いた制御部300による風量制御について説明する。制御部300は、汚れセンサユニット200が本体110に取り付けられている場合と、汚れセンサユニット200が本体110から外されている場合とで、異なる風量制御を行っている。
【0050】
図6Aを用いて、汚れセンサユニット200が本体110に取り付けられている場合における風量制御について説明する。図6Aは、汚れセンサユニット200が装着されている場合における各ニオイレベルと各ホコリレベルの組み合わせ毎に対応付けられた風量レベルを示すテーブルである。制御部300は、着脱センサ220によって、汚れセンサユニット200が本体110に取り付けられていることを検知している。制御部300は、第1の汚れセンサ200aの検知結果及び第2の汚れセンサ210の検知結果に基づいて、ファン170の回転数を制御している。第1の汚れセンサ200aの検知結果とは、臭気成分濃度に応じて変化する抵抗値を指す。第2の汚れセンサ210の検知結果とは、塵埃濃度に応じて変化する検出値を指す。
【0051】
制御部300は、第1の汚れセンサ200aの検知結果に基づいてニオイレベルを判定し、第2の汚れセンサ210の検知結果に基づいてホコリレベルを判定している。そして、制御部300は、ニオイレベルとホコリレベルとの組み合わせに基づいて設定された風量レベルにてファン170の回転数を制御している。送風装置100では、第1の汚れセンサ200aの検出可能な検出値の範囲を、ニオイレベルとして複数の範囲に区分けしている。また、送風装置100では、第2の汚れセンサ210の検出可能な検出値の範囲を、ホコリレベルとして複数の範囲に区分けしている。記憶部310には、各ニオイレベルと、各ホコリレベルとの組み合わせ毎に対応する風量レベルが設定されたテーブルが記録されている。
【0052】
本実施形態では、第1の汚れセンサ200aの検出値の範囲を、小さい側から順に、ニオイレベル「1」、ニオイレベル「2」、ニオイレベル「3」と3つのニオイレベルに区分けして、第2の汚れセンサ210の検出値の範囲を、小さい側から順に、ホコリレベル「1」、ホコリレベル「2」、ホコリレベル「3」と3つのホコリレベルに区分けしている。そして、例えば、ニオイレベル「1」、かつホコリレベル「1」の場合、風量レベル「1」に設定され、ニオイレベル「1」かつホコリレベル「2」の場合、風量レベル「2」に設定され、ニオイレベル「1」かつホコリレベル「3」の場合、風量レベル「3」に設定される。他の組み合わせについても、図示されているため、説明は省略する。
【0053】
以上の構成において、制御部300は、第1の汚れセンサ200a及び第2の汚れセンサ210の検知結果を取得すると、取得された検知結果に基づいて、ニオイレベル及びホコリレベルを判定する。そして、制御部300は、判定したニオイレベル及びホコリレベルに対応付けられた風量レベルに基づいて、ファン170の回転数を制御している。これにより、ニオイレベル及びホコリレベルを加味して風量を調節することができるため、本体110において検出された汚れを浄化することが可能となる。
【0054】
図6Bを用いて、汚れセンサユニット200が本体110から外されている場合における風量制御について説明する。図6Bは、汚れセンサユニット200が本体から外されている場合における各ニオイレベルと各ホコリレベルの組み合わせ毎に対応付けられた風量レベルを示すテーブルである。以下では、汚れセンサユニット200が本体110に取り付けられている場合と同様の構成については、説明を省略する。制御部300は、着脱センサ220によって、汚れセンサユニット200が本体110から外されていることを検知している。制御部300は、第1の汚れセンサ200aの検知結果及び第2の汚れセンサ210の検知結果に基づいて、ファン170の回転数を制御している。
【0055】
記憶部310には、各ニオイレベルと、各ホコリレベルとの組み合わせ毎に対応する風量レベルが設定されたテーブルが記録されている。
【0056】
制御部300は、汚れセンサユニット200が本体110から外されている場合、本体110に取り付けられている場合と比較して、第1の汚れセンサ200aの感度を変更している。本実施形態では、第1の汚れセンサ200aの感度を敏感にしている。また、制御部300は、第1の汚れセンサ200aの検知結果を、第2の汚れセンサ210の検知結果よりも重み付けを大きくしている。例えば、ニオイレベル「1」の場合、ホコリレベルに関係なく、風量レベル「3」が設定され、ニオイレベル「2」の場合、ホコリレベルに関係なく、風量レベル「4」が設定され、ニオイレベル「3」の場合、ホコリレベルに関係なく、風量レベル「5」に設定される。
【0057】
なお、ニオイレベルを、ホコリレベルよりも重み付けを大きくした風量レベルの一例として、第1の汚れセンサ200aの検知結果のみを用いて風量レベルを設定しているが、これに限らず、第1の汚れセンサ200aの検知結果を、第2の汚れセンサ210の検知結果よりも重み付けを大きくできればよく、第2の汚れセンサ210の検知結果を加味した風量レベルを設定してもよい。
【0058】
また、制御部300は、第1の汚れセンサ200aの感度を敏感にすることに加えて、第1の汚れセンサ200aの検知結果を、第2の汚れセンサ210の検知結果よりも重み付けを大きくしているが、これに限らず、例えば、第1の汚れセンサ200aの感度を敏感にするだけでもよいし、第1の汚れセンサ200aの検知結果を、第2の汚れセンサ210の検知結果よりも重み付けを大きくするだけでもよい。
【0059】
なお、ホコリレベルが所定レベル以上(例えば、ホコリレベル「2」以上)で、かつ、ニオイレベルが所定レベル未満(例えば、ニオイレベル「2」未満)の場合、ホコリレベルを優先して、より具体的には、第2の汚れセンサ210の検知結果を、第1の汚れセンサ200aの検知結果よりも重み付けを大きくしてもよい。すなわち、第1の汚れセンサ200aの検知結果と、第2の汚れセンサ210の検知結果のうち、より空気の汚れレベルが大きい方を優先して、風量レベルを設定してもよい。
【0060】
次に、汚れセンサユニット200が本体110から外されている場合における制御部300による位置検知部230を用いた風量の補正制御について説明する。制御部300は、位置検知部230の検知結果、より具体的には、本体110に対する汚れセンサユニット200の距離(以下、距離Lとも称する)を用いて風量の補正制御を行う。ここでは、図5図6Bに示すテーブルを用いて判定された風量レベルを、位置検知部230の検知結果に基づいて補正している。
【0061】
制御部300は、距離Lが第1の閾値T1以上である場合、第1の汚れセンサ200aの検知結果に基づいて判定された風量レベルを大きくするよう補正する。第1の閾値T1とは、例えば、風量レベルを大きくする必要がある程度に本体110から離れた距離である。制御部300は、距離Lが第1の閾値T1以上である場合、例えば、風量レベルを1段階上げるように補正する。
【0062】
制御部300は、距離Lが第2の閾値T2以下である場合、第1の汚れセンサ200aの検知結果に基づいて判定された風量レベルを小さくするよう補正する。第2の閾値T2とは、例えば、風量レベルを小さくする必要がある程度に本体110から近い距離である。制御部300は、距離Lが第2の閾値T2以下である場合、例えば、風量レベルを1段階下げるように補正する。
【0063】
以上のように、本体110に対する汚れセンサユニット200の距離に応じて、第1の汚れセンサ200aの検知結果に基づいて設定された風量レベルを補正することで、本体110からの距離を加味した風量レベルを設定することができる。
【0064】
図7を用いて、汚れセンサユニット200が本体110から外されている場合における制御部300による風量制御について説明する。図7は、汚れセンサユニット200が本体110から外された場合における制御部300による風量制御の一例を示すフローである。制御部300は、汚れセンサユニット200が本体110から外されている場合、第1の汚れセンサの感度を変更して、風量を制御している。
【0065】
S101において、制御部300は、汚れセンサユニット200が本体110から外されているか否かを判定している。制御部300は、汚れセンサユニット200が本体110から外されていると判定した場合、すなわち、S101においてYesの場合、S102に進む。制御部300は、汚れセンサユニット200が本体110から外されていないと判定した場合、すなわち、S101においてNoの場合、S101に戻る。
【0066】
S102において、制御部300は、第1の汚れセンサ200aの感度を変更する。具体的には、第1の汚れセンサ200aの感度を敏感にして、S103に進む。
【0067】
S103において、制御部300は、第1の汚れセンサ200aの検知結果を取得してS104に進む。
【0068】
S104において、制御部300は、第1の汚れセンサ200aの検知結果に基づいて、風量レベルを判定して、S105に進む。S104では、第1の汚れセンサ200aの検知結果のみを用いてもよいし、第1の汚れセンサ200aの検知結果と第2の汚れセンサ210の検知結果とを用いて総合的に判定してもよい。第1の汚れセンサ200aの検知結果と第2の汚れセンサ210の検知結果とを用いる場合、第1の汚れセンサ200aの検知結果を、第2の汚れセンサ210の検知結果よりも重み付けを大きくしてもよい。
【0069】
S105において、制御部300は、位置検知部230の検知結果(距離L)を取得して、S106に進む。S105では、制御部300は、本体110に対する汚れセンサユニット200の距離のみを取得できればよいため、位置検知部230を用いることに限定されず、例えば、測距センサ等を用いてもよい。
【0070】
S106において、制御部300は、距離Lが、第1の閾値T1以上であるか否かを判定する。S106において、制御部300は、距離Lが、第1の閾値T1以上であると判定した場合、すなわち、S106においてYesの場合、S107に進む。S106において、制御部300は、距離Lが、第1の閾値T1以上でないと判定した場合、すなわち、S106においてNoの場合、S108に進む。
【0071】
S107において、制御部300は、S104において、判定された風量レベルから、1段階風量レベルが大きくなるように風量レベルを補正して、S110に進む。
【0072】
S108において、制御部300は、距離Lが、第2の閾値T2以下であるか否かを判定する。S108において、制御部300は、距離Lが、第2の閾値T2以下であると判定した場合、すなわち、S108においてYesの場合、S109に進む。S108において、制御部300は、距離Lが、第2の閾値T2以下でないと判定した場合、すなわち、S108においてNoの場合、S110に進む。
【0073】
S109において、制御部300は、S104において、判定された風量レベルから、1段階風量レベルが小さくなるように風量レベルを補正して、S110に進む。
【0074】
S110において、制御部300は、設定された風量レベルとなるように、ファン170の回転数を制御して、S101に戻る。
【0075】
次に、汚れセンサユニット200が本体110から外されている場合における制御部300による風向制御について説明する。制御部300は、位置検知部230の検知結果、より具体的には、本体110に対する汚れセンサユニット200の方向(以下、方向Dとも称する)と、本体110に対する汚れセンサユニット200の距離(距離L)と、をそれぞれ用いて風向制御を行う。
【0076】
制御部300は、吹出口130が、方向Dに向くように、第2の風向変更部である台座部180を回転させる。これにより、本体110から吹き出される空気が、汚れセンサユニット200に向かうため、汚れセンサユニット200近傍の空気を効率的に浄化することができる。
【0077】
なお、台座部180を回転させることで、吹出口130自体を汚れセンサユニット200に向くように構成しているが、これに限らず、例えば、吹出口130に、左右に傾動可能なルーバを設け、当該ルーバの向きを変更させることで、吹出口130から吹き出される空気を、汚れセンサユニット200に導くように構成してもよい。
【0078】
制御部300は、距離Lに基づいて、第1の風向変更部であるルーバ140の向きを変更する。具体的には、制御部300は、距離Lが第3の閾値T3以上である場合、吹出口130から斜め上方に空気が吹き出されるように、ルーバ140の向きを制御する。第3の閾値T3とは、例えば、斜め上方に空気を吹き出す必要がある程度に本体110から離れた距離である。また、制御部300は、距離Lが第4の閾値T4以下である場合、吹出口130から斜め下方に空気が吹き出されるように、ルーバ140の向きを制御する。第4の閾値T4とは、例えば、斜め下方に空気を吹き出す必要がある程度に本体110から近い距離である。これにより、本体110から吹き出される空気が、汚れセンサユニット200に向かうため、汚れセンサユニット200近傍の空気を効率的に浄化させることができる。
【0079】
図8を用いて、汚れセンサユニット200が本体110から外されている場合における制御部300による風向制御について説明する。図8は、汚れセンサユニット200が本体110から外された場合における制御部300による風向制御の一例を示すフローである。
【0080】
S201において、制御部300は、汚れセンサユニット200が本体110から外されているか否かを判定している。制御部300は、汚れセンサユニット200が本体110から外されていると判定した場合、すなわち、S201においてYesの場合、S202に進む。制御部300は、汚れセンサユニット200が本体110から外されていないと判定した場合、すなわち、S201においてNoの場合、S201に戻る。
【0081】
S202において、制御部300は、位置検知部230の検知結果を取得して、S203に進む。ここでの、位置検知部230の検知結果とは、本体110に対する第1の汚れセンサユニットの相対位置である。本体110に対する汚れセンサユニット200の相対位置とは、本体110に対する汚れセンサユニット200の距離L及び方向Dを含む。
【0082】
S203において、制御部300は、取得した本体110に対する汚れセンサユニット200の方向Dに基づいて、第2の風向変更部(台座部180)を制御して、S204に進む。S203では、吹出口130が、本体110に対する汚れセンサユニット200の方向Dに向くように、台座部180を回転させる。
【0083】
S204において、制御部300は、距離Lが、第3の閾値T3以上であるか否かを判定している。制御部300は、距離Lが、第3の閾値T3以上であると判定した場合、すなわち、S204においてYesの場合、S205に進む。制御部300は、距離Lが、第3の閾値T3以上でないと判定した場合、すなわち、S204においてNoの場合、S206に進む。
【0084】
S205において、吹出口130から吹き出される空気の向きが斜め上方となるように、ルーバ140を制御して、S201に戻る。
【0085】
S206において、制御部300は、距離Lが、第4の閾値T4以下であるか否かを判定している。制御部300は、距離Lが、第4の閾値T4以下であると判定した場合、すなわち、S206においてYesの場合、S207に進む。制御部300は、距離Lが、第4の閾値T4以下でないと判定した場合、すなわち、S206においてNoの場合、S201に戻る。
【0086】
S207において、制御部300は、吹出口130から吹き出される空気の向きが斜め下方となるように、ルーバ140を制御して、S201に戻る。
【0087】
なお、汚れセンサユニット200は、ニオイセンサである第1の汚れセンサ200aを有しているが、これに限らず、空気の汚れを検知できるものであればよく、例えば、ホコリセンサであってもよい。
【0088】
以上の構成において、送風装置100は、本体110と、本体110に設けられたファン170と、空気の汚れを検知する第1の汚れセンサ200aと、第1の汚れセンサ200aの検知結果を本体110に送信する通信部420と、を含むとともに、本体110に着脱可能に設けられた汚れセンサユニット200と、第1の汚れセンサ200aの検知結果に基づいて、ファン170を制御する制御部300と、を備える。これにより、本体110から離れた位置において検出された空気の汚れに基づいて風量を調節することができる。
【0089】
また、制御部300は、汚れセンサユニット200の本体110に対する着脱状態に基づいて、第1の汚れセンサ200aの感度を変更する。これにより、汚れセンサユニット200の本体110の着脱状態に応じて、第1の汚れセンサ200aの検知結果が同じ値であっても、判定されるニオイレベルが変更されることで、風量を変更することができる。ゆえに、例えば、汚れセンサユニット200が本体110から外れている場合、第1の汚れセンサ200aの感度を敏感にして風量を大きくすることで、本体110から離れた位置における空気の汚れを効果的に浄化することができる。
【0090】
また、制御部300は、本体110は、第1の汚れセンサ200aとは異なる種類の空気の汚れを検知する第2の汚れセンサ210をさらに備え、制御部300は、汚れセンサユニット200が本体110から外された場合、第1の汚れセンサ200aの検知結果を、第2の汚れセンサ210の検知結果よりも重みづけを大きくする。これにより、第1の汚れセンサ200aの検知結果を、第2の汚れセンサ210の検知結果よりも優先して、風量制御を行うことができるため、本体110から離れた位置において検出された空気の汚れに基づいて、風量を調節することができる。
【0091】
また、本体110は、空気が吹き出される方向を変更する風向変更部と、本体110に対する第1の汚れセンサ200aの方向を検知する方向検知部(位置検知部230)と、をさらに備え、制御部300は、方向検知部の検知結果に基づいて、風向変更部を制御する。これにより、空気が吹き出される方向を、第1の汚れセンサ200aの方向に向けることができるため、第1の汚れセンサ200a近傍の空気を効率的に浄化することができる。
【0092】
また、本体110は、空気が吹き出される方向を変更する風向変更部と、本体110に対する第1の汚れセンサ200aの位置を検知する位置検知部230と、をさらに備え、制御部300は、位置検知部230の検知結果に基づいて、ファン170及び風向変更部を制御する。これにより、空気が吹き出される方向を、第1の汚れセンサ200aの方向に向けるとともに、本体110に対す第1の汚れセンサ200aの距離に基づいて、風量を変更することができるため、第1の汚れセンサ200a近傍の空気を効率的に浄化することができる。
【0093】
汚れセンサユニット200は、第1の汚れセンサ200aの検知結果に関する情報を表示する表示部200dをさらに含む。これにより、ユーザが、表示部200dを視認しながら、汚れセンサユニット200を本体110から離れた位置に設置することができるため、より空気の汚れた箇所に、汚れセンサユニット200を配置することができる。
【0094】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
【符号の説明】
【0095】
100 送風装置、110 本体、140 ルーバ(第1の風向変更部)、170 ファン、180 台座部(第2の風向変更部)、200 汚れセンサユニット、200a 第1の汚れセンサ、200d 表示部、210 第2の汚れセンサ、230 位置検知部、300 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8