(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191647
(43)【公開日】2022-12-28
(54)【発明の名称】可塑化装置、三次元造形装置および射出成形装置
(51)【国際特許分類】
B29C 64/329 20170101AFI20221221BHJP
B29C 64/106 20170101ALI20221221BHJP
B29C 64/393 20170101ALI20221221BHJP
B33Y 10/00 20150101ALI20221221BHJP
B33Y 30/00 20150101ALI20221221BHJP
B33Y 40/00 20200101ALI20221221BHJP
B33Y 50/02 20150101ALI20221221BHJP
B29C 45/76 20060101ALI20221221BHJP
B29C 45/18 20060101ALI20221221BHJP
【FI】
B29C64/329
B29C64/106
B29C64/393
B33Y10/00
B33Y30/00
B33Y40/00
B33Y50/02
B29C45/76
B29C45/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021099987
(22)【出願日】2021-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】合津 昌幸
【テーマコード(参考)】
4F206
4F213
【Fターム(参考)】
4F206AC01
4F206AL09
4F206AL11
4F206AL12
4F206AL16
4F206AL17
4F206AP06
4F206AP11
4F206AP19
4F206AQ01
4F206AR20
4F206JA07
4F206JD05
4F206JF01
4F206JF12
4F206JF23
4F206JF41
4F206JF46
4F206JF47
4F206JM01
4F206JN03
4F213AC01
4F213WA25
4F213WB01
4F213WL02
4F213WL32
4F213WL72
4F213WL74
(57)【要約】
【課題】樹脂ペレットのブリッジ現象を抑制する可塑化装置を提供する。
【解決手段】可塑化装置21は、投入口12aを有し、ペレット状の樹脂ペレット18を貯留する材料貯留部12と、投入口12aに連通する供給口14aを有し、樹脂ペレット18の少なくとも一部を可塑化して造形材料19を生成する可塑化部14と、投入口12aと供給口14aとをつなぐ接続経路13aを有する接続管13と、接続経路13a内の樹脂ペレット18の残量を検出する第1材料センサー23と、制御部7と、を備え、材料貯留部12は樹脂ペレット18を接続経路13aに供給する材料供給機構17を有し、第1材料センサー23によって検出される樹脂ペレット18の残量が第1基準値未満であるとき、制御部7は材料供給機構17を動作させて、所定量の樹脂ペレット18を接続経路13aに供給する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投入口を有し、ペレット状の可塑化材料を貯留する材料貯留部と、
前記投入口に連通する供給口を有し、前記可塑化材料の少なくとも一部を可塑化して造形材料を生成する可塑化部と、
前記投入口と前記供給口とをつなぐ接続経路を有する接続管と、
前記接続経路内の前記可塑化材料の残量を検出する第1材料センサーと、
制御部と、を備え、
前記材料貯留部は前記可塑化材料を前記接続経路に供給する材料供給機構を有し、
前記制御部は、前記第1材料センサーによって検出される前記残量が第1基準値未満であるとき、前記材料供給機構を動作させて、所定量の前記可塑化材料を前記接続経路に供給することを特徴とする可塑化装置。
【請求項2】
請求項1に記載の可塑化装置であって、
前記第1材料センサーと前記投入口との間に配置された第2材料センサーを備え、
前記制御部は、前記第1材料センサーによって検出される前記残量が第1基準値未満であるとき、前記第2材料センサーが検出する第2基準値まで前記可塑化材料を供給することを特徴とする可塑化装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の可塑化装置であって、
前記材料供給機構は、穴を有するスライド部材と、前記スライド部材をスライドさせるスライド駆動部と、を有し、
前記スライド駆動部は、前記スライド部材を駆動させて、前記材料貯留部内の前記可塑化材料が前記接続管へと投入されない第1状態と、前記材料貯留部内の前記可塑化材料が前記接続管へと投入される第2状態と、を切り替えることを特徴とする可塑化装置。
【請求項4】
請求項3に記載の可塑化装置であって、
前記材料供給機構は、前記スライド部材の前記可塑化材料の噛みこみを検知する第3センサーを有し、
前記スライド駆動部は、前記第3センサーが前記可塑化材料の噛みこみを検知した場合、前記スライド部材をスライドさせる復帰動作を行うことを特徴とする可塑化装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の可塑化装置であって、
前記第1材料センサーに向けて送風する送風部を備えることを特徴とする可塑化装置。
【請求項6】
請求項5に記載の可塑化装置であって、
前記送風部は電荷を有する気体を送風することを特徴とする可塑化装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の可塑化装置であって、
前記可塑化部は、
モーターと、
螺旋状の溝が形成された溝形成面を有し、前記モーターによって回転するフラットスクリューと、
前記溝形成面に対向する対向面を有し、前記造形材料が流入する連通孔が設けられたバレルと、を備えることを特徴とする可塑化装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の可塑化装置であって、
前記接続管の少なくとも一部は透明部材で構成されていることを特徴とする可塑化装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の可塑化装置と、
造形面を有するステージと、
前記可塑化装置から供給された前記造形材料を前記造形面に向かって吐出するノズルと、
を備えることを特徴とする三次元造形装置。
【請求項10】
請求項9に記載の三次元造形装置であって、
前記可塑化装置の前記可塑化部は前記材料貯留部の重力方向の下方に配置され、
前記可塑化部及び前記材料貯留部を前記ステージに対して相対的に移動させる移動部を備え、
前記移動部は、前記材料貯留部を前記可塑化部の移動に連動させて移動させることを特徴とする三次元造形装置。
【請求項11】
請求項10に記載の三次元造形装置であって、
前記移動部は、前記造形面を前記造形面に沿った方向に移動させ、かつ、前記移動部は前記可塑化部及び前記材料貯留部を、前記造形面に垂直な方向に移動させることを特徴とする三次元造形装置。
【請求項12】
請求項1~8のいずれか一項に記載の可塑化装置と、
前記可塑化装置から供給された前記造形材料を金型に向けて射出するノズルと、
を備えることを特徴とする射出成形装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可塑化装置、三次元造形装置および射出成形装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ペレット状の樹脂材料である樹脂ペレットを用いて構造物を成形する三次元造形装置及び射出成形装置には樹脂ペレットを可塑化する可塑化装置が用いられる。特許文献1に開示されている可塑化装置はフラットスクリュー方式である。可塑化装置は螺旋溝が形成されたローターと、ローターの端面と当接して中心に連通孔を有するバレルと、を備える。ローター及びバレルは対向して配置される。ローターはモーターにより回転させられる。バレル内にはヒーターが配置され、螺旋溝において樹脂ペレットが加熱されて可塑化させる。
【0003】
材料となる樹脂ペレットはホッパー内に貯留される。樹脂ペレットはホッパーからローター側面に設けられた螺旋溝の入口に供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の可塑化装置では、樹脂ペレットがローターに供給されるまでの間に樹脂ペレット自身の重みによって、樹脂ペレット同士が互いに干渉して詰まるブリッジ現象が生じる。ブリッジ現象が生じるときローターに樹脂ペレットが上手に供給されない。本願は、ブリッジ現象を抑制することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
可塑化装置は、投入口を有し、ペレット状の可塑化材料を貯留する材料貯留部と、前記投入口に連通する供給口を有し、前記可塑化材料の少なくとも一部を可塑化して造形材料を生成する可塑化部と、前記投入口と前記供給口とをつなぐ接続経路を有する接続管と、前記接続経路内の前記可塑化材料の残量を検出する第1材料センサーと、制御部と、を備え、前記材料貯留部は前記可塑化材料を前記接続経路に供給する材料供給機構を有し、前記制御部は、前記第1材料センサーによって検出される前記残量が第1基準値未満であるとき、前記材料供給機構を動作させて、所定量の前記可塑化材料を前記接続経路に供給する。
【0007】
三次元造形装置は、上記に記載の可塑化装置と、造形面を有するステージと、前記可塑化装置から供給された前記造形材料を前記造形面に向かって吐出するノズルと、を備える。
【0008】
射出成形装置は、上記に記載の可塑化装置と、前記可塑化装置から供給された前記造形材料を金型に向けて射出するノズルと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1実施形態にかかわる三次元造形装置の構成を示す概略図。
【
図2】材料供給機構の構造を説明するための要部模式側断面図。
【
図3】材料供給機構の構造を説明するための要部模式平断面図。
【
図4】材料供給機構の構造を説明するための要部模式側断面図。
【
図5】材料供給機構の構造を説明するための要部模平断面図。
【
図6】接続管の構造を説明するための要部模式側断面図。
【
図7】接続管の構造を説明するための要部模式側断面図。
【
図9】フラットスクリューの溝形成面側の構成を示す概略斜視図。
【
図10】フラットスクリューと対向するバレルの対向面側の構成を示す模式平面図。
【
図11】第2実施形態にかかわる射出成形装置の構成を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
第1実施形態
本実施形態では、可塑化装置を備える三次元造形装置の特徴的な例について、図に従って説明する。
図1には、互いに直交するX、Y、Z方向に沿った矢印が表されている。X方向及びY方向は、水平方向に沿った方向であり、Z方向は、鉛直方向に沿った方向である。重力方向はZ負方向である。
【0011】
図1に示すように、三次元造形装置1は基台2を備える。基台2上には移動部としてのXYテーブル3が設置される。XYテーブル3ではYテーブル4、Xテーブル5がこの順にZ正方向に重ねて設置される。XYテーブル3上にはステージ6が重ねて設置される。
【0012】
Yテーブル4はY軸モーター4a、ボールねじ、Y軸スケール等を備える。Yテーブル4はステージ6をY方向に往復移動させる。Xテーブル5はX軸モーター5a、ボールねじ、X軸スケール等を備える。Xテーブル5はステージ6をX方向に往復移動させる。
【0013】
三次元造形装置1は制御部7を備える。制御部7はYテーブル4及びXテーブル5の移動を制御する。制御部7はY軸スケールが出力する情報によりステージ6のY方向の位置を認識する。制御部7はX軸スケールが出力する情報によりステージ6のX方向の位置を認識する。制御部7はステージ6を移動させる目標の位置と現在位置との差が無くなるようにYテーブル4及びXテーブル5を移動させる。制御部7はステージ6を移動させる目標の位置を順次変更することにより、ステージ6が移動する軌跡を制御する。
【0014】
基台2上にはX負方向側に移動部としての昇降テーブル8が設置される。昇降テーブル8は固定テーブル8aを備え、固定テーブル8aは基台2上に立脚される。固定テーブル8aのX正方向側の面にはレール8bが設置される。レール8bのX正方向側には移動テーブル8cが設置される。移動テーブル8cはレール8bに沿ってZ方向に往復移動する。
【0015】
固定テーブル8aのZ正方向側にはZ軸モーター8dが設置される。固定テーブル8aは内部にボールねじ及びZ軸スケールを備える。Yテーブル4及びXテーブル5と同様に制御部7は移動テーブル8cが移動する軌跡を制御する。移動部にはXYテーブル3及び昇降テーブル8が含まれる。
【0016】
移動テーブル8cのX正方向側にはユニット支持部9が設置される。ユニット支持部9のX正方向側には造形ユニット11が設置され、ユニット支持部9は造形ユニット11を支持する。造形ユニット11には材料貯留部12、接続管13、可塑化部14及び吐出部15がZ負方向に向かってこの順に設置される。
【0017】
材料貯留部12は内部に空洞を有する容器16及び材料供給機構17を備える。容器16の内部にはペレット状の可塑化材料としての樹脂ペレット18が貯留される。樹脂ペレット18は樹脂の塊である。樹脂ペレット18大きさは特に限定されないが、本実施形態では、例えば、5mmから20mmの範囲内である。材料貯留部12は材料供給機構17に投入口12aを備える。接続管13は内部に接続経路13aを備える。材料供給機構17は樹脂ペレット18を接続経路13aに供給する。容器16は第3窓16b及び第4窓16cを備える。第3窓16b及び第4窓16cはガラス等の透明な材質で形成される。第3窓16bは容器16のZ正方向側に配置される。第4窓16cは容器16のZ負方向側に配置される。第3窓16b及び第4窓16cを通して容器16内の樹脂ペレット18の残量が観察される。
【0018】
接続管13は材料貯留部12の投入口12aと接続する。樹脂ペレット18は自重により材料貯留部12内から接続管13内に移動する。接続管13は可塑化部14と接続する。可塑化部14は投入口12aに連通する供給口14aを有する。接続経路13aは投入口12aと供給口14aとをつなぐ。樹脂ペレット18は接続管13から可塑化部14に供給される。尚、樹脂ペレット18の中には、熱可塑性材料の他に金属、セラミック等のその他の材料が含まれていても良い。また、樹脂ペレットの中に金属粉が含まれている場合には、可塑化部では樹脂ペレットの全てが可塑化するわけではないため、可塑化部では樹脂ペレットのうちの少なくとも一部が可塑化される。
【0019】
可塑化部14は樹脂ペレット18の少なくとも一部を可塑化する。「可塑化」とは、溶融を含む概念であり、固体から流動性を有する状態に変化させることである。具体的には、ガラス転移が起こる材料の場合、可塑化とは、材料の温度をガラス転移点以上にすることである。ガラス転移が起こらない材料の場合、可塑化とは、材料の温度を融点以上にすることである。可塑化部14は樹脂ペレット18を可塑化させて造形材料19を生成する。材料貯留部12、接続管13、可塑化部14及び制御部7等により可塑化装置21が構成される。
【0020】
可塑化部14は吐出部15と接続する。吐出部15はノズル22を備える。ステージ6のノズル22側の面が造形面6aである。ステージ6は造形面6aを有する。ノズル22は可塑化装置21から供給された造形材料19を造形面6aに向かって吐出する。ステージ6の造形面6aはノズル22から吐出された造形材料19を受ける。ノズル22が造形材料19を吐出する間に制御部7がXYテーブル3を駆動してステージ6をX方向及びY方向に移動させる。これにより、三次元造形装置1はステージ6上に所定のパターンの図形を形成する。この図形が1段目の図形である。
【0021】
次に、昇降テーブル8が造形ユニット11をZ正方向に所定の距離だけ移動する。三次元造形装置1は1段目の図形に重ねて2段目の図形を形成する。さらに、3段目以降の図形を順次重ねて形成することにより三次元造形装置1は立体的な構造物20を形成する。
【0022】
可塑化装置21の可塑化部14は材料貯留部12の重力方向の下方に配置される。昇降テーブル8は可塑化部14及び材料貯留部12をステージ6に対して相対的に移動させる。昇降テーブル8は、材料貯留部12を可塑化部14の移動に連動させて移動させる。
【0023】
この構成によれば、可塑化部14と材料貯留部12とが連動するので、可塑化部14及び材料貯留部12が移動するときに接続管13は変形しなくてもよい。従って、接続管13が変形するときに比べて、接続管13を短くすることができる。
【0024】
XYテーブル3は造形面6aを造形面6aに沿った方向に移動させる。昇降テーブル8は可塑化部14及び材料貯留部12を、造形面6aに垂直な方向に移動させる。
【0025】
この構成によれば、可塑化部14及び材料貯留部12は重力方向及び重力方向の逆方向に移動する。可塑化部14及び材料貯留部12は慣性が大きい為、可塑化部14及び材料貯留部12を重力加速度方向と直交する平面に沿って移動させるときに比べて、早く移動させることができる。
【0026】
接続経路13aの可塑化部14側には第1材料センサー23及び第2材料センサー24が設置される。第1材料センサー23及び第2材料センサー24は接続経路13a内の樹脂ペレット18の残量を検出する。第2材料センサー24は第1材料センサー23と投入口12aとの間に配置される。第1材料センサー23及び第2材料センサー24が樹脂ペレット18を検出する方式は特に限定されないが、本実施形態では例えば光学式を採用している。
【0027】
可塑化装置21は材料貯留部12と可塑化部14との間に送風部25を備える。送風部25はユニット支持部9に設置される。送風部25は可塑化部14及び接続管13と連動して昇降する。送風部25は送風ファン26及び送風ノズル27を備える。送風ファン26が空気を流動させて送風ノズル27に送風する。送風ノズル27は第1材料センサー23に向けて設置される。送風部25は送風ノズル27から第1材料センサー23に向けて送風する。
【0028】
この構成によれば、第1材料センサー23に付着する粉末状の樹脂ペレット18や塵を吹き飛ばすことができる。そして、第1材料センサー23の感度が低下することを抑制できる。
【0029】
送風部25は第2材料センサー24に向けて送風する送風ノズル27を備えても良い。第2材料センサー24に付着する粉末状になった樹脂ペレット18や塵を吹き飛ばすことができる。そして、第2材料センサー24の感度が低下することを抑制できる。
【0030】
送風ファン26は内部にイオナイザー28を備える。イオナイザー28は正または負の電荷を有する気体を生成する。気体の電荷を正にするか負にするかは設定可能である。イオナイザー28は正と負との電荷を交互に生成することもできる。送風部25は電荷を有する気体を送風する。この構成によれば、第1材料センサー23に粉末状になった樹脂ペレット18や塵が静電気により付着するときに、除電して粉末状になった樹脂ペレット18や塵を除去し易くすることができる。
【0031】
次に
図2~
図5を用いて、材料供給機構17の構造を説明する。
図3は
図2をAA線から見た図である。
図5は
図4をAA線から見た図である。
図2及び
図3に示すように、材料供給機構17はガイドケース29を備える。ガイドケース29の内部は空洞になっている。ガイドケース29は容器16側に材料入口16aを備える。ガイドケース29は接続管13側に投入口12aを備える。
【0032】
ガイドケース29は内部にスライド部材としての材料切出板31を備える。材料切出板31はガイドケース29の内部をX方向に摺動して往復移動する。材料切出板31は穴としての切出穴31aを備える。ガイドケース29のZ負方向側にはスライド駆動部としてのエアーシリンダー32が設置される。エアーシリンダー32は内部にピストンロッド32aを備える。ピストンロッド32aはX方向に往復移動する。ピストンロッド32aの一端が材料切出板31に固定される。材料切出板31はピストンロッド32aと連動する。
【0033】
エアーシリンダー32はX負方向側に第1空気圧ポート32bを備える。エアーシリンダー32はX正方向側に第2空気圧ポート32cを備える。第1空気圧ポート32bに圧縮空気が供給されるとき、ピストンロッド32a及び材料切出板31はX正方向側に移動する。第2空気圧ポート32cに圧縮空気が供給されるとき、ピストンロッド32a及び材料切出板31はX負方向側に移動する。
【0034】
制御部7は電磁弁を備える。電磁弁には圧縮空気を供給する配管が接続される。電磁弁と第1空気圧ポート32b及び第2空気圧ポート32cとは図示しない配管により連結される。制御部7が電磁弁を制御して、第1空気圧ポート32b及び第2空気圧ポート32cの一方に圧縮空気を供給する。このようにして、制御部7は材料切出板31の移動方向を制御する。
【0035】
材料供給機構17は、切出穴31aを有する材料切出板31と、材料切出板31をスライドさせるエアーシリンダー32と、を有する。エアーシリンダー32は材料切出板31を駆動させる。
【0036】
ピストンロッド32aには磁石片32dが設置される。エアーシリンダー32は第1空気圧ポート32b側に第3センサーとしての第1シリンダーセンサー32eを備える。エアーシリンダー32は第2空気圧ポート32c側に第3センサーとしての第2シリンダーセンサー32fを備える。材料切出板31がX負方向側に移動するとき、第1シリンダーセンサー32eが磁石片32dを検出する。材料切出板31がX正方向側に移動するとき、第2シリンダーセンサー32fが磁石片32dを検出する。従って、第1シリンダーセンサー32e及び第2シリンダーセンサー32fは材料切出板31がX負方向側に位置するか、X正方向側に位置するか、中間点に位置するか、を検出する。
【0037】
材料切出板31がX正方向に位置する状態を第2状態とする。
図3では材料切出板31に破線のハッチングが施されている。Z方向からみて第2状態では切出穴31aと投入口12aとが重なる。切出穴31aの中の樹脂ペレット18の一部が接続管13へと投入される。つまり、第2状態では材料貯留部12内の樹脂ペレット18が接続管13へと投入される。
【0038】
切出穴31aはX負方向側の側面が斜面31gになっている。斜面31gとX方向とが成す角度は25度以上35度以下が好ましい。この角度は安息角とよび、樹脂ペレット18が斜面31gで滑らない角度である。斜面31gの角度が安息角のとき、樹脂ペレット18が切出穴31a内に留まるので、樹脂ペレット18は材料入口16aから投入口12aへ連続して流動しない。さらに、樹脂ペレット18が材料入口16aと斜面31gとの間で詰まることを抑制できる。
【0039】
図4及び
図5に示すように、第2空気圧ポート32cからエアーシリンダー32に圧縮空気が供給される。ピストンロッド32aがX負方向に移動する。エアーシリンダー32が材料切出板31を駆動させて、材料切出板31がX負方向に移動する。材料切出板31がX負方向に位置する状態を第1状態とする。
図5では材料切出板31に破線のハッチングが施されている。Z方向からみて第1状態では切出穴31aと投入口12aとが重ならない。従って、第1状態では材料貯留部12内の樹脂ペレット18が接続管13へと投入されない。
【0040】
Z方向からみて第1状態では材料入口16aと切出穴31aとが重なる面積が第2状態より広くなる。樹脂ペレット18が排出されて切出穴31aの空洞となった部分に材料入口16aから樹脂ペレット18が投入される。制御部7はエアーシリンダー32を駆動して第1状態と第2状態とを切り替える。材料切出板31が一往復するとき、所定量の樹脂ペレット18が投入口12aから接続経路13aへ投入される。制御部7は材料切出板31を往復させる回数を制御することにより、接続経路13aへ投入される樹脂ペレット18の量を制御する。
【0041】
この構成によれば、第1状態において切出穴31aへ樹脂ペレット18が投入される。第2状態において切出穴31aから接続管13の接続経路13aへ樹脂ペレット18が投入される。従って、エアーシリンダー32等を用いた簡易な構成で、材料供給機構17を構成することができる。
【0042】
材料切出板31がX負方向側に移動するとき、磁石片32dは第1シリンダーセンサー32eに接近する。第1シリンダーセンサー32eが磁石片32dを検出する。従って、第1シリンダーセンサー32eは材料切出板31がX負方向側に位置することを検出する。
【0043】
材料供給機構17は、材料切出板31の樹脂ペレット18の噛みこみを検知する第1シリンダーセンサー32e及び第2シリンダーセンサー32fを有する。材料切出板31がX負方向側に移動するとき、切出穴31aの側面と投入口12aの側面との間に樹脂ペレット18が挟まることを噛みこみという。噛みこみが生じたとき、第1シリンダーセンサー32eは磁石片32dを検出しない。第1シリンダーセンサー32eが磁石片32dを検出しないとき、制御部7は噛みこみが生じたと判断する。そして、制御部7はエアーシリンダー32を駆動して材料切出板31を往復してスライドさせる。このように、第1シリンダーセンサー32eが樹脂ペレット18の噛みこみを検知した場合、エアーシリンダー32は材料切出板31をスライドさせる復帰動作を行う。
【0044】
材料切出板31がX正方向側に移動するとき、切出穴31aの側面と材料入口16aの側面との間に樹脂ペレット18が挟まることも噛みこみという。この噛みこみが生じたとき、第2シリンダーセンサー32fは磁石片32dを検出しない。第2シリンダーセンサー32fが所定時間経過しても磁石片32dを検出しないとき、制御部7は噛みこみが生じたと判断する。そして、制御部7はエアーシリンダー32を駆動して材料切出板31を往復してスライドさせる。このように、第2シリンダーセンサー32fが樹脂ペレット18の噛みこみを検知した場合、エアーシリンダー32は材料切出板31をスライドさせる復帰動作を行う。
【0045】
この構成によれば、第1シリンダーセンサー32e及び第2シリンダーセンサー32fが樹脂ペレット18の噛みこみを検知する。そして、エアーシリンダー32が材料切出板31を往復してスライドさせて樹脂ペレット18の噛みこみを解消する。従って、操作者が介在せずに樹脂ペレット18の噛みこみを解消できる。
【0046】
図6に示すように、第1材料センサー23では第1発光部23a及び第1受光部23bがY方向に対向して配置される。接続管13における樹脂ペレット18が減少するとき、第1発光部23aと第1受光部23bとの間から樹脂ペレット18が無くなり、第1受光部23bは第1発光部23aが発光する光を検出する。このとき、接続管13の内部に存在する樹脂ペレット18の残量が第1基準値である。第1材料センサー23は樹脂ペレット18の残量が第1基準値未満であることを検出する。
【0047】
第1材料センサー23によって検出される樹脂ペレット18の残量が第1基準値未満であるとき、制御部7は材料供給機構17を動作させて、所定量の樹脂ペレット18を接続経路13aに供給する。
【0048】
この構成によれば、材料貯留部12に樹脂ペレット18が貯留される。材料貯留部12には接続管13が接続される。材料貯留部12の材料供給機構17は接続管13へ樹脂ペレット18を供給する。材料供給機構17が稼働しないとき樹脂ペレット18は接続管13に供給されない。接続管13の接続経路13aには樹脂ペレット18が溜まる。可塑化部14に樹脂ペレット18が移動すると接続経路13aの樹脂ペレット18が減少する。接続管13の接続経路13aには可塑化部14で使用されていない樹脂ペレット18が残される。第1材料センサー23が接続経路13aに残された樹脂ペレット18の残量を検出する。
【0049】
接続経路13a内の樹脂ペレット18の残量が第1基準値未満のとき、制御部7は材料供給機構17を駆動させて接続管13の接続経路13aに所定量の樹脂ペレット18を供給する。従って、接続管13の接続経路13aの樹脂ペレット18は第1基準値と所定量とを加算した量を超えない。第1基準値と所定量とを加算した量はブリッジ現象が生じない量である。その結果、樹脂ペレット18自身の重みによって、樹脂ペレット18同士が互いに干渉して詰まるブリッジ現象が生じることを抑制できる。
【0050】
接続管13は透明部材としての第1窓33及び透明部材としての第2窓34を備える。第1窓33及び第2窓34はガラス等の透明部材で構成される。従って、接続管13の内部の様子が視認可能になっている。このように、接続管13の少なくとも一部は透明部材で構成されている。この構成によれば、操作者が接続経路13a内に保有される樹脂ペレット18の残量を確認できる。
【0051】
図7に示すように、第1材料センサー23と投入口12aとの間に第2材料センサー24が配置される。第2材料センサー24は第2発光部24a及び第2受光部24bがY方向に対向して配置される。材料供給機構17が接続経路13aに樹脂ペレット18を供給し、接続経路13a内に樹脂ペレット18が徐々に増える。第2発光部24aと第2受光部24bとの間に樹脂ペレット18が無いとき、第2受光部24bは第2発光部24aが発光する光を検出する。第2発光部24aと第2受光部24bとの間に樹脂ペレット18が有るとき、第2受光部24bは第2発光部24aが発光する光を検出しない。第2材料センサー24まで樹脂ペレット18が供給されるときに、接続管13の内部に存在する樹脂ペレット18の残量が第2基準値である。第2材料センサー24は樹脂ペレット18の残量が第2基準値に達したことを検出する。
【0052】
第1材料センサー23において、第1発光部23aが発光する光を第1受光部23bが検出するとき、制御部7は第1材料センサー23が出力する信号を受信して、樹脂ペレット18の残量が第1基準値より減少したと判定する。このとき、第2材料センサー24まで樹脂ペレット18は達していない。第2材料センサー24では第2発光部24aが発光する光を第2受光部24bが検出する。制御部7は材料供給機構17を動作させて、接続経路13aに樹脂ペレット18を供給する。
【0053】
第2材料センサー24において、第2発光部24aが発光する光を第2受光部24bが検出しないとき、制御部7は第2材料センサー24が出力する信号を受信して、樹脂ペレット18の残量が第2基準値に達したと判定する。制御部7は材料供給機構17の動作を停止させて、接続経路13aへの樹脂ペレット18の供給を停止する。
【0054】
このように、第1材料センサー23によって検出される樹脂ペレット18の残量が第1基準値未満であるとき、第2材料センサー24が検出する第2基準値まで材料供給機構17は樹脂ペレット18を供給する。
【0055】
詳しくは、制御部7は第1材料センサー23から樹脂ペレット18の残量が第1基準値未満であることを示す信号を受信する。次に、制御部7は材料供給機構17に樹脂ペレット18を供給する指示信号を出力する。次に、制御部7は第2材料センサー24から第2基準値まで樹脂ペレット18が供給されたことを示す信号を受信する。次に、制御部7は材料供給機構17に樹脂ペレット18の供給を停止する指示信号を出力する。このように、制御部7は第1材料センサー23、第2材料センサー24及び材料供給機構17と連携して第2基準値まで樹脂ペレット18を供給する。
【0056】
この構成によれば、材料供給機構17が樹脂ペレット18を接続経路13aに供給する供給量と残量とを加算した量を第2基準値に設定できる。第2基準値はブリッジ現象が生じない量である。接続経路13aに貯留する樹脂ペレット18の供給量と残量とを加算した量が第2基準値になるまで投入できる。従って、少量の樹脂ペレット18を多くの回数供給するときに比べての供給頻度を減らすことができる。
【0057】
送風ノズル27と第1材料センサー23との間に樹脂ペレット18があるときにも、送風部25は第1材料センサー23に向けて送風しても良い。送風は連続して行っても良く、所定の間隔を開けて行っても良い。
【0058】
図8に示すように、可塑化部14はスクリューケース35を備える。スクリューケース35は内部が空洞になっている。スクリューケース35のZ正方向側にはモーター36が設置される。モーター36の回転角度、回転速度、回転を開始するタイミング及び回転を停止するタイミングは制御部7が制御する。
【0059】
モーター36の回転軸36aには減速装置37が接続される。回転軸36aが高速回転するとき、減速装置37の外周側が減速された低速で回転する。減速装置37は低速回転する外周側が出力軸37aとなる。減速装置37の外周側にはベアリング38が設置される。ベアリング38はスクリューケース35と減速装置37との間に配置される。ベアリング38は減速装置37を回転可能に支持する。
【0060】
減速装置37の出力軸37aにスクリュー支持部39が設置される。スクリュー支持部39にフラットスクリュー41が設置される。フラットスクリュー41は出力軸37aと同期して回転する。フラットスクリュー41はモーター36によって回転する。フラットスクリュー41の回転中心であるスクリュー回転中心41dはモーター36の回転中心であるモーター回転中心36bと同軸である。
【0061】
図8及び
図9に示すように、フラットスクリュー41は螺旋状の溝41bが形成された溝形成面41aを有する。フラットスクリュー41は、回転軸36a方向の大きさが、回転軸36a方向と直交する方向の大きさよりも小さい略円柱形状を有している。図示の例では、螺旋状につながる溝41bが1つ設けられている。溝41bの数は、特に限定されない。図示はしないが、溝41bは、2つ以上設けられていてもよい。
【0062】
スクリューケース35は減速装置37、スクリュー支持部39及びフラットスクリュー41を収容する。スクリューケース35は接続管13と接続する供給路35aを備える。供給路35aは接続管13からフラットスクリュー41まで続く。供給路35aのフラットスクリュー41側の開口が通過口35bである。スクリューケース35にはフラットスクリュー41に向かって樹脂ペレット18が通過する通過口35bが備えられる。
【0063】
フラットスクリュー41のZ負方向側にはバレル42が設置される。スクリューケース35のZ負方向側にはバレル42を収容するバレルケース43が設置される。フラットスクリュー41はバレル42に対して回転する。
【0064】
図8及び
図10に示すように、バレル42は溝形成面41aに対向する対向面42aを有する。バレル42の内部には溝41bと対向する場所にヒーター44が設置される。ヒーター44は溝形成面41aと対向面42aとの間に供給された樹脂ペレット18を加熱する。加熱された樹脂ペレット18は可塑化して造形材料19になる。バレル42には樹脂ペレット18が可塑化した造形材料19が流入する連通孔45が設けられる。
【0065】
対向面42aにおける連通孔45の周りには、複数の案内溝46が形成されている。それぞれの案内溝46は、一端が連通孔45に接続され、連通孔45から対向面42aの外周に向かって渦状に延びている。各案内溝46は、造形材料19を連通孔45に導く。尚、案内溝46は一端が連通孔45に接続されていなくてもよく、案内溝46が対向面42aに形成されていなくてもよい。
【0066】
フラットスクリュー41における溝41bの深さはスクリュー回転中心41dに近い方が外周側より浅い。このため、溝41bの断面積はスクリュー回転中心41dに近い方が外周側より小さくなる。溝41b内の造形材料19はスクリュー回転中心41d側の圧力が高くなり、連通孔45に押し出される。フラットスクリュー41は造形材料19を移動させるポンプとして機能する。
【0067】
この構成によれば、可塑化部14がフラットスクリュー41及びバレル42で構成される形式である為、インラインスクリューで構成される形式に比べて、小型にできる。
【0068】
この構成によれば、三次元造形装置1は上記の可塑化装置21を備える。上記の可塑化装置21はブリッジ現象が生じることを抑制できる。従って、三次元造形装置1は長時間にわたり樹脂ペレット18を可塑化部14に供給することができる。
【0069】
第2実施形態
本実施形態は第1実施形態の可塑化装置21を備える射出成形装置の例を紹介する。
【0070】
図11に示すように、射出成形装置50は、可塑化装置51と、射出制御機構52と、ノズル53と、金型54と、型締装置55とを備えている。可塑化装置51には第1実施形態の可塑化装置21が用いられる。
【0071】
可塑化装置51は、フラットスクリュー56と、バレル57とを有する。バレル57の連通孔58には、射出シリンダー59が接続されている。可塑化装置51は、制御部61の制御下で、フラットスクリュー56の溝部62に供給された樹脂ペレット18を可塑化し、流動性を有するペースト状の造形材料19を生成して連通孔58から射出制御機構52へと導く。
【0072】
他にも、可塑化装置51は材料貯留部69、接続管71及び送風部72を備える。材料貯留部69、接続管71、送風部72はそれぞれ第1実施形態の材料貯留部12、接続管13、送風部25に相当する。
【0073】
射出制御機構52は、射出シリンダー59と、プランジャー63と、プランジャー駆動部64とを備える。射出制御機構52は、射出シリンダー59内の造形材料19をキャビティー65に射出する。射出制御機構52は、制御部61の制御下で、ノズル53から射出される造形材料19の射出量を制御する。射出シリンダー59は、バレル57の連通孔58に接続された略円筒状の部材であり、内部にプランジャー63を備えている。プランジャー63は、射出シリンダー59の内部を摺動し、射出シリンダー59内の造形材料19を、可塑化装置51に接続されたノズル53に圧送する。プランジャー63は、モーターによって構成されるプランジャー駆動部64により駆動される。
【0074】
金型54は可動金型66及び固定金型67を備える。可動金型66と固定金型67とは、互いに対面して設けられ、その間に成形品の形状に応じた空間であるキャビティー65が形成される。キャビティー65には射出制御機構52によって圧送された造形材料19がノズル53を介して射出される。
【0075】
型締装置55は金型駆動部68を備える。金型駆動部68は可動金型66と固定金型67との開閉を行う。型締装置55は、制御部61の制御下で、金型駆動部68を駆動して可動金型66を移動させて可動金型66と固定金型67とを開閉させる。
【0076】
射出成形装置50では可塑化装置51に第1実施形態の可塑化装置21が用いられる。射出成形装置50は、可塑化装置51から供給された造形材料19を金型54に向けて射出するノズル53を備える。
【0077】
この構成によれば、射出成形装置50は可塑化装置51に上記の可塑化装置21を備える。上記の可塑化装置21は樹脂ペレット18のブリッジ現象が生じることを抑制できる。従って、可塑化装置51は長時間にわたり造形材料19をノズル53に供給することができる。
【0078】
第3実施形態
前記第1実施形態では、XYテーブル3がステージ6をX方向及びY方向に移動した。昇降テーブル8が吐出部15をZ方向に移動した。他にも、ステージ6をZ方向に移動する昇降テーブルと吐出部15をX方向及びY方向に移動するXYテーブルを備えても良い。他にも、ステージ6は移動せず、吐出部15をX方向、Y方向及びZ方向に移動するXYZテーブルを備えても良い。他にも、吐出部15は移動せず、ステージ6をX方向、Y方向及びZ方向に移動するXYZテーブルを備えても良い。いずれの形式においても、ステージ6上に立体的な構造物20を形成することができる。
【符号の説明】
【0079】
1…三次元造形装置、3…移動部としてのXYテーブル、6…ステージ、6a…造形面、7…制御部、8…移動部としての昇降テーブル、12…材料貯留部、12a…投入口、13,71…接続管、13a…接続経路、14…可塑化部、14a…供給口、17…材料供給機構、18…可塑化材料としての樹脂ペレット、19…造形材料、21,51…可塑化装置、22,53…ノズル、23…第1材料センサー、24…第2材料センサー、25,72…送風部、31…スライド部材としての材料切出板、31a…穴としての切出穴、32…スライド駆動部としてのエアーシリンダー、32e…第3センサーとしての第1シリンダーセンサー、32f…第3センサーとしての第2シリンダーセンサー、33…透明部材としての第1窓、34…透明部材としての第2窓、36…モーター、41,56…フラットスクリュー、41a…溝形成面、41b…溝、42,57…バレル、42a…対向面、45…連通孔、50…射出成形装置、54…金型。