技術分野
内燃機関のピストンに取り付けられるピストンリングに関し、特に主としてブローバイガスをシールするピストンリングに関するものである。
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】合口部が要因となるガス通路が生じることを確実に回避もしくは抑制できるピストンリングを提供する。
【解決手段】合口部で開いている環状をなし、ボアの内部で軸線方向に往復動するピストンの外周部に形成されたリング溝の内部に配置され、外周部が前記ボアの内周面に押し付けられて摺動するピストンリングであって、リング溝の内部に軸線方向で互いに密着した状態で重ねて配置される複数の第1リング片5,6を備え、各第1リング片5,6は、端面同士が周方向に離隔して所定寸法のリングギャップをもって対向している合口部9,10を有するとともに、各第1リング片5,6の合口部9,10は、周方向に互いにずれて配置されており、さらに、各第1リング片5,6の合口部9,10を、各第1リング片5,6の半径方向に対して閉塞する閉塞部材8が設けられている。
【選択図】図2
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
特許文献1に記載されたピストンリングでは、上側リングにおける合口部の下側に、下側リングの上面が接触し、同様に、下側リングにおける合口部の上側に、上側リングの下面が接触している。したがって、それぞれの合口部は、幅方向(上下方向)において相手側のリング(下側リングもしくは上側リング)によって閉じられる。すなわち、幅方向に繋がっているガス通路は生じないようになっている。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明は、の目的を達成するために、合口部で開いている環状をなし、ボアの内部で軸線方向に往復動するピストンの外周部に形成されたリング溝の内部に配置され、外周部が前記ボアの内周面に押し付けられて摺動するピストンリングにおいて、前記リング溝の内部に前記軸線方向で互いに密着した状態で重ねて配置される複数の第1リング片を備え、前記各第1リング片は、端面同士が周方向に離隔して所定寸法のリングギャップ・・・ 続きを
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発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明においては、上下に密着させて重ねた複数の第1リング片を有し、それらの第1リング片の合口部が周方向に互いにずれているから、それぞれの第1リング片における合口部は、その上側あるいは下側に位置する他の第1リング片によって閉じられる。したがって、上下方向に連通している隙間部分であるいわゆるガス通路が生じない。また、各合口部は、閉塞部材によって、半径方向に対して閉じられているから、合口部が要因となる半径方向に連通した隙間部分であるいわゆるガス通路が生じない。結局、本発明によれば、ピストンリングの上下両側に亘って連通するガス通路が解消もしくは抑制されるので、ブローバイガスの漏洩を効果的に防止もしくは低減することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】
ピストンリングを装着されたピストンの一例を示す一部を断面した正面図である。
【図2】
本発明に係るピストンリングの一例を分解して示す斜視図である。
【図3】
そのピストンリングをリング溝に収容した状態での部分断面図である。
【図4】
図3と同様の断面図であって、(A)は図2の符号「A」の部分での部分断面図、(B)は図2の符号「B」の部分での部分断面図、(C)は図2の符号「C」の部分での部分断面図である。
【図5】
ピストンリングがリング溝の上面に密着している状態を示す図4と同様の断面図であって、(A)は図2の符号「A」の部分での部分断面図、(B)は図2の符号「B」の部分での部分断面図、(C)は図2の符号「C」の部分での部分断面図である。
【図6】
内周リングを上下に二分した実施形態を説明するための部分断面図であって、(A)はリング溝の下面に密着している状態を示す部分断面図、(B)はリング溝の上面に密着しかつ上側の内周リング片がガス圧で変形した場合を上側のリング片の合口部の部分で断面した部分断面図、(C)は同下側のリング片の合口部の部分で断面した部分断面図である。
【図7】
下側のリング片に対してのみ内周リングを設けた実施形態を説明するための部分断面図である。
【図8】
外周リングの各リング片と内周リングとの合口部の相対位置および接合位置の一例を示す平面図である。
【図9】
外周リングをリング溝の下面側に押圧するように構成した例を説明するための模式的な部分断面図であり、(A)は内周リングの外周面の単一の傾斜面で構成した例を示し、(B)は内周リングの内周側に更にスプリングを設けた例を示す。
【図10】
外周リングの各リング片を内周リングによって幅方向に拘束した例を示す模式的な部分断面図であり、(A)は一つの凹部で各リング片を拘束した例を示し、(B)は各リング片に対応させて凹部を設けた例を示し、(C)は内周リングを上下に二分した例を示し、(D)は更にスプリングを内周側に設けた例を示す。
【図11】
閉塞部材として円弧状片を設けた例を示す平面図である。
【図12】
閉塞部材としてプラグ片を設けた例を示す部分平面図であり、(A)は上側のリング片についてのプラグ片および合口部を示し、(B)は下側のリング片についてのプラグ片および合口部を示す。
【図13】
円柱状のプラグ片を示す部分平面図である。
1 ピストン
2 ボア
3 リング溝
4 ピストンリング
5,6 リング片
5a,6a 凸部
5b,6b 凸部
7 外周リング
7a 傾斜面
8 内周リング(閉塞部材)
8A,8B 円弧状片
8a 傾斜面
8b,8c,8d 凹部
9,10,11 合口部
9a,10a 端面
12,13 内周リング片
14,15 プラグ片
16,17 板バネ
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