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特開2022-191774コネクタ用アッセンブリ、及び照明器具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191774
(43)【公開日】2022-12-28
(54)【発明の名称】コネクタ用アッセンブリ、及び照明器具
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/639 20060101AFI20221221BHJP
   F21S 8/02 20060101ALI20221221BHJP
   F21V 23/06 20060101ALI20221221BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20221221BHJP
【FI】
H01R13/639 Z
F21S8/02 430
F21V23/06
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021100213
(22)【出願日】2021-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】上田 崚介
【テーマコード(参考)】
3K014
5E021
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014HA04
5E021FB07
5E021FB14
5E021FC36
5E021HC11
(57)【要約】
【課題】コネクタ部をより外れ難くすることができるコネクタ用アッセンブリ、及び照明器具を提供する。
【解決手段】コネクタ用アッセンブリ5Aは、コネクタ部6に取り付けられる。コネクタ部6は、第1コネクタ61と、第1コネクタ61に接続する第2コネクタ62とを有する。第1コネクタ61と第2コネクタ62との接続は、第1コネクタ61及び第2コネクタ62の少なくとも一方が接続解除方向D1、D2へ移動することにより解除される。コネクタ用アッセンブリ5Aは、第1コネクタ61及び第2コネクタ62が接続解除方向D1、D2へ移動することを規制する解除規制部51を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタ部に取り付けられるコネクタ用アッセンブリであって、
前記コネクタ部は、第1コネクタと、前記第1コネクタに接続する第2コネクタとを有し、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの接続は、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの少なくとも一方が接続解除方向へ移動することにより解除され、
前記コネクタ用アッセンブリは、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタが前記接続解除方向へ移動することを規制する解除規制部を備える、コネクタ用アッセンブリ。
【請求項2】
前記解除規制部は、前記コネクタ部を収容する収容部を含む、請求項1に記載のコネクタ用アッセンブリ。
【請求項3】
前記収容部は、光を出射する灯具本体に配置され、
前記灯具本体は、灯具側嵌合部を含み、
前記収容部は、前記灯具側嵌合部に嵌合するアッセンブリ側嵌合部を含む、請求項2に記載のコネクタ用アッセンブリ。
【請求項4】
前記収容部は、
前記第1コネクタに接続する第1ケーブルが挿通される第1ケーブル挿通穴と、
前記第2コネクタに接続する第2ケーブルが挿通される第2ケーブル挿通穴と
を有する、請求項2又は請求項3に記載のコネクタ用アッセンブリ。
【請求項5】
前記解除規制部は、前記コネクタ部に重なる板状部材を含み、
前記板状部材は、前記コネクタ部の一部が挿入される規制開口を有する、請求項1に記載のコネクタ用アッセンブリ。
【請求項6】
前記コネクタ部と前記板状部材とを結束させる結束部材を更に備える、請求項5に記載のコネクタ用アッセンブリ。
【請求項7】
前記結束部材は、バンド状部材を含み、
前記バンド状部材は、前記コネクタ部と前記板状部材とに巻き付けられ、
前記板状部材は、前記バンド状部材の移動を規制するバンド規制部を有する、請求項6に記載のコネクタ用アッセンブリ。
【請求項8】
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの少なくとも一方は、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの接続を解除する操作を受け付ける解除操作部を有し、
前記規制開口は、前記解除操作部が挿入される開口を含む、請求項5から請求項7のいずれか1項に記載のコネクタ用アッセンブリ。
【請求項9】
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの少なくとも一方は凸部を有し、
前記規制開口は、前記凸部が挿入される開口を含む、請求項5から請求項7のいずれか1項に記載のコネクタ用アッセンブリ。
【請求項10】
光を出射する灯具本体と、
前記灯具本体に供給する電力を生成する電源装置と、
前記灯具本体と前記電源装置とを電気的に接続するコネクタ部と、
前記コネクタ部に取り付けられるコネクタ用アッセンブリと
を備え、
前記コネクタ部は、第1コネクタと、前記第1コネクタに接続する第2コネクタとを有し、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとの接続は、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの少なくとも一方が接続解除方向へ移動することにより解除され、
前記コネクタ用アッセンブリは、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタが前記接続解除方向へ移動することを規制する解除規制部を有する、照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ用アッセンブリ、及び照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
灯具本体と電源装置とがコネクタを介して電気的に接続される照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、天井仕上げ材に埋設されるダウンライトが開示されている。特許文献1のダウンライトは、器具本体と、電源装置と、電源装置に接続する電源ケーブルと、器具本体に接続する電源ケーブルと、コネクタとを備える。電源装置は、天井仕上げ材の裏側(上側)に配置される。電源装置に接続する電源ケーブルと、器具本体に接続する電源ケーブルとが、コネクタを介して電気的及び機械的に接続される。より具体的には、電源装置側の電源ケーブルの一端に雄コネクタ又は雌コネクタが接続されており、器具本体側の電源ケーブルの一端に雌コネクタ又は雄コネクタが接続されている。そして、雄コネクタと雌コネクタとが機械的及び電気的に接続される。
【0003】
なお、雄コネクタ又は雌コネクタには、雌コネクタ又は雄コネクタに係止するとともに、その係止状態を解除するための操作を受け付ける解除ボタン(解除操作部)が設けられている。雄コネクタと雌コネクタとを接続すると、雄コネクタ又は雌コネクタの解除ボタンが雌コネクタ又は雄コネクタに係止する。雄コネクタと雌コネクタとを分離する際に、作業者は、解除ボタンを押下して解除ボタンの係止状態を解除しつつ、雄コネクタ又は雌コネクタを雌コネクタ又は雄コネクタから離れる方向に移動させる。したがって、通常は、作業者が解除ボタンを押下しない限り、雄コネクタと雌コネクタとが外れることはない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-119742号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば、通常では加わることのない衝撃又は力が地震などによってコネクタ(コネクタ部)に加わった場合、雄コネクタ(第1コネクタ又は第2コネクタ)と雌コネクタ(第2コネクタ又は第1コネクタ)とが外れる可能性がある。また、例えば、雄コネクタ(第1コネクタ又は第2コネクタ)と雌コネクタ(第2コネクタ又は第1コネクタ)との係合箇所をネズミ又は猫のような動物が歯でかじって破壊した場合、雄コネクタと雌コネクタとが外れる可能性がある。したがって、通常では加わることのない衝撃又は力の発生や、ネズミ又は猫のような動物の存在を考慮すれば、コネクタ部に関しては更なる改善の余地がある。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コネクタ部をより外れ難くすることができるコネクタ用アッセンブリ、及び照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に開示するコネクタ用アッセンブリは、コネクタ部に取り付けられる。前記コネクタ部は、第1コネクタと、前記第1コネクタに接続する第2コネクタとを有する。前記第1コネクタと前記第2コネクタとの接続は、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの少なくとも一方が接続解除方向へ移動することにより解除される。前記コネクタ用アッセンブリは、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタが前記接続解除方向へ移動することを規制する解除規制部を備える。
【0008】
本願に開示するコネクタ用アッセンブリにおいて、前記解除規制部は、前記コネクタ部を収容する収容部を含み得る。
【0009】
本願に開示するコネクタ用アッセンブリにおいて、前記収容部は、光を出射する灯具本体に配置されてもよい。この構成において、前記灯具本体は、灯具側嵌合部を含み得る。また、前記収容部は、前記灯具側嵌合部に嵌合するアッセンブリ側嵌合部を含み得る。
【0010】
本願に開示するコネクタ用アッセンブリにおいて、前記収容部は、第1ケーブル挿通穴と、第2ケーブル挿通穴とを有してもよい。前記第1ケーブル挿通穴に、前記第1コネクタに接続する第1ケーブルが挿通される。前記第2ケーブル挿通穴に、前記第2コネクタに接続する第2ケーブルが挿通される。
【0011】
本願に開示するコネクタ用アッセンブリにおいて、前記解除規制部は、前記コネクタ部に重なる板状部材を含み得る。前記板状部材は、前記コネクタ部の一部が挿入される規制開口を有する。
【0012】
本願に開示するコネクタ用アッセンブリは、前記コネクタ部と前記板状部材とを結束させる結束部材を更に備えてもよい。
【0013】
本願に開示するコネクタ用アッセンブリにおいて、前記結束部材は、バンド状部材を含み得る。前記バンド状部材は、前記コネクタ部と前記板状部材とに巻き付けられる。この構成において、前記板状部材は、前記バンド状部材の移動を規制するバンド規制部を有してもよい。
【0014】
本願に開示するコネクタ用アッセンブリにおいて、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの少なくとも一方は、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの接続を解除する操作を受け付ける解除操作部を有してもよい。この構成において、前記規制開口は、前記解除操作部が挿入される開口を含み得る。
【0015】
本願に開示するコネクタ用アッセンブリにおいて、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの少なくとも一方は凸部を有してもよい。この構成において、前記規制開口は、前記凸部が挿入される開口を含み得る。
【0016】
本願に開示する照明器具は、灯具本体と、電源装置と、コネクタ部と、コネクタ用アッセンブリとを備える。前記灯具本体は、光を出射する。前記電源装置は、前記灯具本体に供給する電力を生成する。前記コネクタ部は、前記灯具本体と前記電源装置とを電気的に接続する。前記コネクタ用アッセンブリは、前記コネクタ部に取り付けられる。前記コネクタ部は、第1コネクタと、前記第1コネクタに接続する第2コネクタとを有する。前記第1コネクタと前記第2コネクタとの接続は、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの少なくとも一方が接続解除方向へ移動することにより解除される。前記コネクタ用アッセンブリは、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタが前記接続解除方向へ移動することを規制する解除規制部を有する。
【発明の効果】
【0017】
本願に開示するコネクタ用アッセンブリ及び照明器具によれば、コネクタ部をより外れ難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施形態1に係る照明器具を示す左側面図である。
図2】本発明の実施形態1に係る照明器具の一部を拡大して示す左側面図である。
図3】第1コネクタと第2コネクタとが接続していない状態のコネクタ部を示す斜視図である。
図4】第1コネクタと第2コネクタとが接続している状態のコネクタ部を示す斜視図である。
図5】本発明の実施形態1に係るコネクタ用アッセンブリを示す斜視図である。
図6】本発明の実施形態1に係るコネクタ用アッセンブリを示す別の斜視図である。
図7】本発明の実施形態1に係るコネクタ用アッセンブリを示す更に別の斜視図である。
図8】開いた状態のコネクタ用アッセンブリを示す斜視図である。
図9】灯具本体の斜視図である。
図10】本発明の実施形態2に係る照明器具を示す左側面図である。
図11】本発明の実施形態2に係る照明器具の一部を拡大して示す左側面図である。
図12】板状部材の斜視図である。
図13】本発明の実施形態2に係る照明器具の一部を示す平面図である。
図14】本発明の実施形態3に係る照明器具の一部を示す左側面図である。
図15】本発明の実施形態3に係るコネクタ用アッセンブリが取り付けられるコネクタ部を示す斜視図である。
図16】本発明の実施形態3に係るコネクタ用アッセンブリに含まれる板状部材を示す平面図である。
図17】本発明の実施形態3に係る照明器具の一部を拡大して示す左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面(図1図17)を参照して本発明のコネクタ用アッセンブリ及び照明器具に係る実施形態を説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合がある。また、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0020】
以下では、説明の便宜のために、前後方向、左右方向、上下方向を記載することがある。本明細書では、電源装置3に対して灯具本体2が配置される側が「前側」であり(図1参照)、その反対側が「後側」である(図1参照)。また、後側から前側を見たときの右側が「右側」であり、その反対側が「左側」である(図9参照)。「上側」及び「下側」は、水平な天井Cに照明器具100を配置した状態での上側及び下側に対応する(図1参照)。但し、ここでは説明の便宜のために前後方向、左右方向、及び上下方向を定義したに過ぎず、これらの方向の定義により、本発明のコネクタ用アッセンブリ及び照明器具の使用時及び組立時の向きを限定する意図はない。
【0021】
[実施形態1]
まず、図1図9を参照して本発明の実施形態1を説明する。図1は、本実施形態の照明器具100を示す左側面図である。詳しくは、図1は、水平な天井Cに配置した照明器具100を示す。本実施形態の照明器具100は、ダウンライトである。なお、照明器具100(ダウンライト)は、傾斜天井に配置されてもよい。図1に示すように、照明器具100は、灯具本体2と、電源装置3とを備える。
【0022】
灯具本体2は、天井Cの埋設穴Hに埋設される。具体的には、灯具本体2の下部の一部が埋設穴Hに埋設される。灯具本体2は、光Lを出射する。例えば、天井Cに配置された灯具本体2は、下側へ向けて光Lを出射する。灯具本体2は、灯具筐体21と、放熱体22と、発光モジュール23と、鍔部24とを備える。
【0023】
鍔部24は、灯具筐体21の下端部に取り付けられる。例えば、鍔部24は、ビスのような締結部材によって灯具筐体21に固定される。鍔部24は、灯具筐体21の下端部を囲み、灯具筐体21の下端部から横方向に突出する。なお、横方向は、上下方向に直交する方向である。鍔部24の上面は、天井Cの下面に接触する。埋設穴Hには、灯具筐体21のうち、鍔部24よりも上側の部分の一部が埋設される。
【0024】
灯具筐体21の下面は開口している。灯具筐体21は、灯具筐体21の下面の開口に接続する内部空間を有する。発光モジュール23は、灯具筐体21の内部に配置される。より具体的には、発光モジュール23は、灯具筐体21の内部空間の上端に配置される。
【0025】
発光モジュール23は、灯具筐体21の下面の開口に向けて光Lを出射する。この結果、灯具筐体21の下面から光Lが出射される。詳しくは、発光モジュール23は、基板と、少なくとも1つの発光素子とを有する。発光素子は、基板に実装される。発光素子は、灯具筐体21の下面の開口に対向する。発光素子は、光を発光する。発光素子は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。あるいは、発光素子は、有機EL(Electro-Luminescence)素子、又はレーザーダイオードであってもよい。
【0026】
発光モジュール23は、例えば、COB(Chip on Board)構造を有してもよい。具体的には、発光モジュール23は、発光素子を基板の実装面上に載置して蛍光体で封止した構造を有してもよい。あるいは、発光モジュール23は、SMD(Surface Mount Device)構造を有してもよい。具体的には、発光モジュール23は、発光素子と蛍光体とを一体化したユニットを基板の導電体に電気的に接続した構造を有してもよい。
【0027】
放熱体22は、灯具筐体21の上面に取り付けられて、発光モジュール23に近接する。放熱体22は、例えばビスのような締結部材によって灯具筐体21に固定される。放熱体22は、灯具本体2から熱を放熱する。具体的には、放熱体22は、発光モジュール23から発生する熱を放熱する。放熱体22は、熱伝導率が高い材料を含む。例えば、放熱体22は、金属製である。具体的には、放熱体22は、アルミニウム製、又はアルミニウム合金製であり得る。
【0028】
放熱体22は、複数の放熱フィン221を有する。複数の放熱フィン221はそれぞれ熱を放熱する。放熱体22が複数の放熱フィン221を有することにより、放熱体22の比表面積が大きくなり、放熱体22の放熱性が向上する。なお、放熱体22については、図9を参照して更に説明する。
【0029】
電源装置3は、天井Cの上面に取り付けられる。電源装置3は、例えばビスのような締結部材によって天井Cに固定される。電源装置3は、灯具本体2に供給する電力を生成する。具体的には、電源装置3は、発光モジュール23を駆動する電力を生成する。より詳しくは、電源装置3は、発光モジュール23に含まれる発光素子から光を発生させる電力を生成する。例えば、発光モジュール23に含まれる発光素子がLEDである場合、電源装置3は直流電流を生成する。以下、電源装置3が生成する電力を、「内部電力」と記載する場合がある。
【0030】
電源装置3は、端子台31と、電源回路とを有する。端子台31には、外部電源線が接続される。外部電源線は、外部電源からの外部電力を端子台31に伝送する。例えば、外部電源線は、商用電源からの交流電力を端子台31に伝送する。外部電源線は、例えば、VA線である。電源回路は、配線基板と、配線基板に実装された電子部品とにより構成される。電源回路に、端子台31から外部電力が入力される。電源回路は、外部電力から内部電力を生成する。例えば、電源回路は、交流電力から直流電流を生成する。
【0031】
続いて、図1及び図2を参照して、本実施形態の照明器具100を説明する。図2は、本実施形態の照明器具100の一部を拡大して示す左側面図である。詳しくは、図2は、コネクタ用アッセンブリ5A、第1ケーブル41、第2ケーブル42、及びコネクタ部6を示す。図1及び図2に示すように、照明器具100は、コネクタ用アッセンブリ5Aと、第1ケーブル41と、第2ケーブル42(図2)と、コネクタ部6(図2)とを更に備える。以下では、まず、第1ケーブル41、第2ケーブル42、及びコネクタ部6について説明する。
【0032】
図2に示すように、第1ケーブル41の一端がコネクタ部6の一端に接続する。図1に示すように、第1ケーブル41の他端が電源装置3に接続する。図2に示すように、第2ケーブル42の一端がコネクタ部6の他端に接続する。一方、第2ケーブル42の他端は、灯具本体2に接続する。より詳しくは、第2ケーブル42の他端は、発光モジュール23に接続する。
【0033】
コネクタ部6は、灯具本体2と電源装置3とを電気的に接続する。具体的には、コネクタ部6は、第1ケーブル41と第2ケーブル42とを電気的に接続する。その結果、灯具本体2と電源装置3とが電気的に接続される。詳しくは、発光モジュール23と電源装置3とが電気的に接続される。電源装置3によって生成された内部電力は、第1ケーブル41、コネクタ部6、及び第2ケーブル42を介して灯具本体2に供給される。より具体的には、電源装置3によって生成された内部電力は、第1ケーブル41、コネクタ部6、及び第2ケーブル42を介して発光モジュール23に供給される。
【0034】
図2に示すように、コネクタ部6は、第1コネクタ61と、第2コネクタ62とを含む。第1ケーブル41の一端は、第1コネクタ61に接続する。第2ケーブル42の一端は、第2コネクタ62に接続する。第1コネクタ61及び第2コネクタ62は電気的及び機械的に接続する。詳しくは、第1コネクタ61及び第2コネクタ62は、着脱自在に接続する。
【0035】
第1コネクタ61と第2コネクタ62とを接続する際に、作業者は、例えば第1方向D1に第1コネクタ61を移動させて、第1コネクタ61と第2コネクタ62とを接続させる。あるいは、作業者は、第2方向D2に第2コネクタ62を移動させて、第1コネクタ61と第2コネクタ62とを接続させる。あるいは、作業者は、第1方向D1に第1コネクタ61を移動させつつ、第2方向D2に第2コネクタ62を移動させて、第1コネクタ61と第2コネクタ62とを接続させる。
【0036】
第1方向D1及び第2方向D2は、互いに逆向きの方向である。具体的には、第1方向D1は、第1コネクタ61が第2コネクタ62に近づく方向である。第2方向D2は、第2コネクタ62が第1コネクタ61に近づく方向である。換言すると、第1方向D1は、第2コネクタ62が第1コネクタ61から遠ざかる方向であり、第2方向D2は、第1コネクタ61が第2コネクタ62から遠ざかる方向である。図2に示す例では、第1方向D1及び第2方向D2は、前後方向と平行である。具体的には、第1方向D1は、第1コネクタ61が前側へ向かう方向であり、第2方向D2は、第2コネクタ62が後側へ向かう方向である。
【0037】
第1コネクタ61と第2コネクタ62との接続を解除する際に、作業者は、例えば、第2方向D2に第1コネクタ61を移動させて、第1コネクタ61と第2コネクタ62との接続を解除する。この結果、第1コネクタ61と第2コネクタ62とが非接続状態となる。第1コネクタ61と第2コネクタ62との接続を解除することにより、第1コネクタ61と第2コネクタ62とが電気的に接続されていない状態となる。なお、作業者は、第1方向D1に第2コネクタ62を移動させて、第1コネクタ61と第2コネクタ62とを非接続状態としてもよいし、第2方向D2に第1コネクタ61を移動させつつ、第1方向D1に第2コネクタ62を移動させて、第1コネクタ61と第2コネクタ62とを非接続状態としてもよい。第1方向D1及び第2方向D2は、「接続解除方向」の一例である。
【0038】
続いて、図1及び図2を参照して、本実施形態のコネクタ用アッセンブリ5Aを説明する。図2に示すように、コネクタ用アッセンブリ5Aは、コネクタ部6に取り付けられる。具体的には、図1及び図2に示すように、コネクタ用アッセンブリ5Aは、収容部51を含む。図2に示すように、収容部51は、コネクタ部6を収容する。この結果、コネクタ用アッセンブリ5Aがコネクタ部6に取り付けられる。収容部51は、コネクタ部6を収容することにより、第1コネクタ61及び第2コネクタ62が第1方向D1及び第2方向D2(接続解除方向)へ移動することを規制する。収容部51は、「解除規制部」の一例である。
【0039】
本実施形態において、第1コネクタ61は雄コネクタであり、第2コネクタ62は雌コネクタである。以下、図3及び図4を参照して、コネクタ部6を説明する。図3は、第1コネクタ61と第2コネクタ62とが接続していない状態のコネクタ部6を示す斜視図である。図4は、第1コネクタ61と第2コネクタ62とが接続している状態のコネクタ部6を示す斜視図である。
【0040】
図3に示すように、第1コネクタ61は、第1コネクタ本体611と、複数の挿入部612とを備える。また、第1コネクタ61は、各挿入部612に設けられた電極と、電極の各々に電気的に接続する各導電体とを有する。第1コネクタ本体611は、樹脂などの絶縁体によって形成される。複数の挿入部612も同様に、樹脂などの絶縁体によって形成される。複数の挿入部612は、第1コネクタ本体611から第1方向D1へ延びる。換言すると、第1方向D1は、複数の挿入部612が第1コネクタ本体611から突出する方向である。したがって、第1方向D1及び第2方向D2は、複数の挿入部612が延びる方向と平行である。
【0041】
図3に示すように、第2コネクタ62は、第2コネクタ本体621を備える。第2コネクタ本体621は、複数の挿入穴622を有する。また、第2コネクタ62は、各挿入穴622内に設けられた電極と、電極の各々に電気的に接続する各導電体とを有する。第2コネクタ本体621は、樹脂などの絶縁体によって形成される。複数の挿入穴622は、第1方向D1へ延びる。換言すると、第1方向D1は、複数の挿入穴622が延びる方向である。したがって、第1方向D1及び第2方向D2は、複数の挿入穴622が延びる方向と平行である。
【0042】
図3及び図4に示すように、第1コネクタ61と第2コネクタ62とを接続する際に、作業者は、複数の挿入穴622に複数の挿入部612を挿入させる。この結果、第1コネクタ61の各電極が、第2コネクタ62の各電極に電気的に接続する。
【0043】
続いて、図3及び図4を参照してコネクタ部6を更に説明する。図3及び図4に示すように、第1コネクタ61は、解除操作部63を有する。また、第2コネクタ62は、係止部64を有する。解除操作部63は、第1コネクタ61と第2コネクタ62との接続を解除する解除操作を受け付ける。詳しくは、解除操作部63は弾性力を有し、第1コネクタ本体611から第1方向D1へ突出する。解除操作部63は、第1コネクタ61と第2コネクタ62とが接続している状態において、弾性力によって係止部64に係止する。この結果、第1コネクタ61と第2コネクタ62との接続が保持される。
【0044】
作業者は、第1コネクタ61と第2コネクタ62との接続を解除する際に、解除操作部63を押して解除操作部63の係止状態を解除しつつ、第2方向D2(接続解除方向)に第1コネクタ61を移動させて、複数の挿入部612を複数の挿入穴622から抜く。その結果、第1コネクタ61と第2コネクタ62との接続が解除されて、第1コネクタ61の各電極と第2コネクタ62の各電極とが電気的に接続されていない状態となる。あるいは、作業者は、解除操作部63を押して解除操作部63の係止状態を解除しつつ、第1方向D1(接続解除方向)に第2コネクタ62を移動させてもよい。あるいは、作業者は、解除操作部63を押した状態を維持しながら、第2方向D2に第1コネクタ61を移動させるとともに、第1方向D1に第2コネクタ62を移動させてもよい。
【0045】
なお、第1コネクタ61は複数のピン状電極を有してもよい。あるいは、第2コネクタ62が複数のピン状電極を有してもよい。第1コネクタ61が複数のピン状電極を有する場合、第2コネクタ62は、第1コネクタ61の複数のピン状電極を挿入可能な複数のピン挿入穴を有する。第2コネクタ62の複数の電極は複数のピン挿入穴に対応する。第1コネクタ61と第2コネクタ62とを接続させると、第1コネクタ61の複数のピン状電極が第2コネクタ62の複数のピン挿入穴に挿入されて、第2コネクタ62の各電極と電気的に接続する。第2コネクタ62が複数のピン状電極を有する場合も同様である。
【0046】
続いて、図5を参照して、本実施形態のコネクタ用アッセンブリ5Aを説明する。図5は、本実施形態のコネクタ用アッセンブリ5Aを示す斜視図である。図5に示すように、収容部51は、本体部511と、アッセンブリ側嵌合部512とを有する。アッセンブリ側嵌合部512は、本体部511の前端部の下面から下方に突出する。
【0047】
図5に示すように、本体部511は、第1本体部511aと、第2本体部511bとを含む。アッセンブリ側嵌合部512は、第1アッセンブリ側嵌合部512aと、第2アッセンブリ側嵌合部512bとを含む。第1本体部511a及び第1アッセンブリ側嵌合部512aは、収容部51の第1部位51Aを構成し、第2本体部511b及び第2アッセンブリ側嵌合部512bは、収容部51の第2部位51Bを構成する。本実施形態において、第1部位51Aは、収容部51の左側部位であり、第2部位51Bは、収容部51の右側部位である。
【0048】
続いて、図5及び図6を参照して、本実施形態のコネクタ用アッセンブリ5Aを説明する。図6は、本実施形態のコネクタ用アッセンブリ5Aを示す別の斜視図である。図5に示すように、第1本体部511aは、第1本体部511aの上面から上方に突出する第1連結部513aを有する。図6に示すように、第2本体部511bは、第2本体部511bの上面から上方に突出する第2連結部513bを有する。第1連結部513aと第2連結部513bとは、それぞれの上端において連結している。つまり、第1連結部513aの上端と第2連結部513bの上端とが連結している。
【0049】
続いて、図6を参照して、本実施形態のコネクタ用アッセンブリ5Aを更に説明する。図6に示すように、収容部51は、第1ケーブル挿通穴514を有する。本実施形態では、本体部511が第1ケーブル挿通穴514を有する。第1ケーブル挿通穴514は、本体部511の後壁に形成される。第1ケーブル挿通穴514は、収容部51の内部と外部とを連通させる。図1及び図2に示す第1ケーブル41は、第1ケーブル挿通穴514に挿通されて、収容部51の内部から外部へ引き出される。
【0050】
続いて、図7を参照して、本実施形態のコネクタ用アッセンブリ5Aを説明する。図7は、本実施形態のコネクタ用アッセンブリ5Aを示す更に別の斜視図である。図7に示すように、収容部51は、第2ケーブル挿通穴515を有する。本実施形態では、アッセンブリ側嵌合部512が第2ケーブル挿通穴515を有する。具体的には、第2ケーブル挿通穴515は、アッセンブリ側嵌合部512を上下方向に貫通する貫通穴である。第2ケーブル挿通穴515は、収容部51の内部と外部とを連通させる。図2に示す第2ケーブル42は、第2ケーブル挿通穴515に挿通されて、収容部51の内部から外部へ引き出される。
【0051】
続いて、図7及び図8を参照して、本実施形態のコネクタ用アッセンブリ5Aを説明する。図8は、開いた状態のコネクタ用アッセンブリ5Aを示す斜視図である。図8に示すように、収容部51は、開閉方向D3に開閉自在である。
【0052】
詳しくは、図8に示すように、図5及び図6を参照して説明した第1連結部513aと第2連結部513bとの連結部位は回転軸AXを構成し、第1部位51A及び第2部位51Bは、回転軸AXを中心に回転自在である。収容部51の開閉方向D3は、回転軸AXを中心とする回転方向に対応する。第1部位51A及び第2部位51Bの少なくとも一方が回転軸AXを中心に回転することにより、収容部51が開閉する。
【0053】
図8を参照して、本実施形態のコネクタ用アッセンブリ5Aを更に説明する。図8に示すように、第1本体部511aは内部空間Saを有し、第2本体部511bは内部空間Sbを有する。したがって、本体部511は、内部空間Sを有する。図2に示すコネクタ部6は、本体部511の内部空間Sに収容される。
【0054】
続いて、図7及び図8を参照して、本実施形態のコネクタ用アッセンブリ5Aを更に説明する。図7及び図8に示すように、第1部位51Aは、爪部516を有する。具体的には、爪部516は、第1本体部511aに設けられる。一方、第2部位51Bは、爪嵌合部517を有する。具体的には、第2本体部511bに爪嵌合部517が設けられる。爪嵌合部517は、爪嵌合穴517aを有する。
【0055】
爪部516は、収容部51が閉じた状態において、第1本体部511aから第2本体部511b側へ突出して、爪嵌合部517の爪嵌合穴517aに嵌合する。具体的には、爪部516は弾性力を有し、その弾性力によって爪嵌合穴517a内の段差に係止される。この結果、収容部51が閉じた状態が保持される。なお、収容部51を開く際には、作業者は、爪部516を押して爪部516の係止状態を解除しつつ、第1部位51A及び第2部位51Bの少なくとも一方を回転軸AXを中心に回転させる。
【0056】
続いて、図9を参照して、灯具本体2を説明する。図9は、灯具本体2の斜視図である。図9に示すように、放熱体22は、ベース部222を有する。ベース部222は板状である。図1を参照して説明した複数の放熱フィン221は、ベース部222の上面から上方に突出する。
【0057】
図9に示すように、灯具本体2は、灯具側嵌合部22aを有する。本実施形態において、灯具側嵌合部22aは、ベース部222に設けられる。具体的には、灯具側嵌合部22aは、ベース部222に形成された切り欠きである。灯具側嵌合部22aに、図5を参照して説明したアッセンブリ側嵌合部512が嵌合する。本実施形態によれば、アッセンブリ側嵌合部512が灯具側嵌合部22aと嵌合することにより、収容部51(コネクタ用アッセンブリ5A)が灯具本体2に固定される。詳しくは、作業者は、まず、灯具筐体21から放熱体22を取り外して、アッセンブリ側嵌合部512を灯具側嵌合部22aに嵌合させる。その後、作業者は、放熱体22を灯具筐体21に固定する。この結果、収容部51(コネクタ用アッセンブリ5A)が灯具本体2に固定される。
【0058】
ここで、放熱フィン221を説明する。図9に示すように、複数の放熱フィン221は、左右方向に並ぶ。また、複数の放熱フィン221の各々は板状である。各放熱フィン221は前後方向に沿って配置される。放熱体22が複数の放熱フィン221を有することにより、放熱体22の比表面積が大きくなり、放熱体22の放熱性が向上する。
【0059】
続いて、図9を参照して、灯具本体2を更に説明する。図9に示すように、灯具本体2は、2つの取付部材25を更に備える。取付部材25は、長尺の板状部材であり、その基端部が灯具筐体21の上面に固定される。例えば、取付部材25は、ビスのような締結部材B1によって灯具筐体21に固定されてもよい。取付部材25は、照明器具100が天井C(図1)に取り付けられていない状態であるとき、灯具筐体21から径方向に突出する。取付部材25は、その先端部が灯具筐体21へ近づく方向へ折り曲げ自在である。取付部材25は、照明器具100が天井C(図1)に取り付けられるとき、折り曲げられて付勢力を発生する。この付勢力により、照明器具100が天井C(図1)に取り付けられる。取付部材25は、例えば、板バネである。
【0060】
本実施形態において、2つの取付部材25は、等間隔に配置される。2つの取付部材25が等間隔に配置されることにより、照明器具100を安定した姿勢で天井C(図1)に取り付けることができる。なお、取付部材25の数は複数であれば特に限定されるものではない。また、取付部材25を配置する位置も特に限定されるものではなく、複数の取付部材25の間隔は、等間隔でなくてもよい。
【0061】
以上、図1図9を参照して本発明の実施形態1を説明した。本実施形態によれば、収容部51にコネクタ部6を収容することにより、第1コネクタ61及び第2コネクタ62が第1方向D1及び第2方向D2(接続解除方向)へ移動することを規制できる。よって、コネクタ部6をより外れ難くすることができる。
【0062】
具体的には、第1コネクタ61及び第2コネクタ62がそれぞれ第1ケーブル挿通穴514及び第2ケーブル挿通穴515を通過できない大きさであるため、コネクタ部6の第1方向D1及び第2方向D2(接続解除方向)への移動が収容部51の内部空間S内で制限される。その結果、第1ケーブル41及び第2ケーブル42を介して、通常では加わることのない衝撃又は力が地震などによってコネクタ部6に加わったとしても、第1コネクタ61と第2コネクタ62とが外れることはない。また、収容部51にコネクタ部6を収容することにより、第1コネクタ61と第2コネクタ62との係合箇所がネズミ又は猫のような動物によって歯でかじられて破壊されることを防止できる。
【0063】
なお、本実施形態において、収容部51(コネクタ用アッセンブリ5A)は灯具本体2に取り付けられたが、収容部51(コネクタ用アッセンブリ5A)は灯具本体2に取り付けられなくてもよい。この場合、アッセンブリ側嵌合部512及び灯具側嵌合部22aの少なくとも一方が省略されてもよい。
【0064】
[実施形態2]
続いて図10図13を参照して本発明の実施形態2について説明する。但し、実施形態1と異なる事項を説明し、実施形態1と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態2は、照明器具100がコネクタ用アッセンブリ5Bを備える点で実施形態1と異なる。
【0065】
図10は、本実施形態の照明器具100を示す左側面図である。図11は、本実施形態の照明器具100の一部を拡大して示す左側面図である。詳しくは、図11は、灯具本体2、コネクタ用アッセンブリ5B、第1ケーブル41、第2ケーブル42、及びコネクタ部6を示す。図10及び図11に示すように、照明器具100は、コネクタ用アッセンブリ5Bを備える。
【0066】
コネクタ用アッセンブリ5Bは、コネクタ部6に取り付けられる。具体的には、コネクタ用アッセンブリ5Bは、板状部材52を含む。板状部材52は、コネクタ部6に重なる。本実施形態において、板状部材52は、コネクタ部6の上方に配置されて、コネクタ部6の上面に接触する。図3及び図4を参照して説明したコネクタ部6の解除操作部63及び係止部64は、図12を参照して説明する板状部材52の操作規制開口521に挿入される。この結果、コネクタ用アッセンブリ5Bがコネクタ部6に取り付けられる。
【0067】
図10及び図11に示すように、コネクタ用アッセンブリ5Bは、結束部材53を更に含む。結束部材53は、コネクタ部6と板状部材52とを結束する。この結果、板状部材52がコネクタ部6に取り付けられる。本実施形態において、結束部材53は、バンド状部材である。結束部材53(バンド状部材)は、コネクタ部6と板状部材52とに巻き付けられる。以下、結束部材53を、「バンド状部材53」と記載する場合がある。
【0068】
続いて、図12を参照して、板状部材52を説明する。図12は、板状部材52の斜視図である。図12に示すように、板状部材52は、操作規制開口521を有する。本実施形態において、操作規制開口521は、板状部材52を貫通している。操作規制開口521に、図3及び図4を参照して説明したコネクタ部6の解除操作部63及び係止部64が挿入される。この結果、第1コネクタ61及び第2コネクタ62の第1方向D1及び第2方向D2(接続解除方向)への移動が規制される。操作規制開口521は、「規制開口」の一例である。
【0069】
図12に示すように、板状部材52は、バンド規制部525を有する。バンド規制部525は、図10及び図11を参照して説明したバンド状部材53の第1方向D1及び第2方向D2への移動を規制する。本実施形態において、バンド規制部525は、第1凹部525aと、第2凹部525bとを含む。
【0070】
第1凹部525aと第2凹部525bとは、左右方向において対向する。具体的には、第1凹部525aは、板状部材52の左側の端部に形成された切欠きであり、板状部材52の左側の端部から板状部材52の中心側(右側)に向かって凹む。第2凹部525bは、板状部材52の右側の端部に形成された切欠きであり、板状部材52の右側の端部から板状部材52の中心側(左側)に向かって凹む。図10及び図11を参照して説明したバンド状部材53は、第1凹部525a及び第2凹部525bを跨ぐように、板状部材52とコネクタ部6とに巻き付けられる。すなわち、バンド状部材53の少なくとも一部は、第1凹部525a及び第2凹部525bの内側に位置する。この結果、バンド状部材53の第1方向D1及び第2方向D2への移動が規制される。
【0071】
続いて、図12及び図13を参照して、本実施形態の照明器具100を説明する。図12に示すように、板状部材52は、第1貫通穴523及び第2貫通穴524を更に有する。第1貫通穴523及び第2貫通穴524は、板状部材52を貫通する。
【0072】
図13は、本実施形態の照明器具100の一部を示す平面図である。詳しくは、図13は、灯具本体2、コネクタ用アッセンブリ5B、及びコネクタ部6を示す。図13に示すように、第1貫通穴523及び第2貫通穴524は、放熱体22と重なる。第1貫通穴523にビスのような締結部材B2が挿通されて、板状部材52が放熱体22に固定される。この結果、コネクタ用アッセンブリ5Bは灯具本体2に固定される。また、放熱体22は、上側へ向けて突出する突起22bを有する。突起22bは、第2貫通穴524に挿通される。この結果、コネクタ用アッセンブリ5B(板状部材52)の第1貫通穴523を中心とする回転を突起22bによって阻止することができる。
【0073】
以上、図10図13を参照して本発明の実施形態2を説明した。本実施形態によれば、コネクタ部6の解除操作部63及び係止部64が板状部材52の操作規制開口521に挿入されることにより、第1コネクタ61及び第2コネクタ62が第1方向D1及び第2方向D2(接続解除方向)へ移動することを規制できる。よって、コネクタ部6をより外れ難くすることができる。
【0074】
なお、本実施形態において、操作規制開口521は、板状部材52を貫通したが、操作規制開口521は板状部材52を貫通しなくてもよい。すなわち、操作規制開口521は、凹部であってもよい。
【0075】
また、本実施形態では、結束部材53によって板状部材52がコネクタ部6に固定されたが、コネクタ部6に板状部材52を固定できる限り、コネクタ部6に板状部材52を固定する構成は特に限定されない。例えば、ビスのような締結部材によって板状部材52をコネクタ部6に固定してもよい。
【0076】
また、本実施形態では、コネクタ用アッセンブリ5B(板状部材52)が灯具本体2に取り付けられたが、コネクタ用アッセンブリ5Bは灯具本体2に取り付けられなくてもよい。
【0077】
[実施形態3]
続いて図14図17を参照して本発明の実施形態3について説明する。但し、実施形態1、2と異なる事項を説明し、実施形態1、2と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態3は、照明器具100がコネクタ用アッセンブリ5Cを備える点で実施形態1、2と異なる。
【0078】
図14は、本実施形態の照明器具100の一部を示す左側面図である。詳しくは、図14は、灯具本体2、コネクタ用アッセンブリ5C、コネクタ部6、第1ケーブル41、及び第2ケーブル42を示す。図14に示すように、コネクタ用アッセンブリ5Cは、実施形態2のコネクタ用アッセンブリ5Bと同様に、板状部材52と、結束部材53とを含む。本実施形態において、板状部材52は、コネクタ部6の下方に配置されて、コネクタ部6の下面に接触する。コネクタ用アッセンブリ5Cの結束部材53は、コネクタ用アッセンブリ5Bの結束部材53と同様に、コネクタ部6と板状部材52とを結束する。
【0079】
続いて、図15及び図16を参照して、コネクタ部6及び板状部材52を説明する。図15は、本実施形態のコネクタ用アッセンブリ5Cが取り付けられるコネクタ部6を示す斜視図である。
【0080】
図15に示すように、コネクタ部6は、移動規制凸部65を有する。移動規制凸部65は、下方に突出する。本実施形態において、コネクタ部6は、2つの移動規制凸部65を有する。以下、2つの移動規制凸部65のうちの一方を、「第1移動規制凸部65a」と記載し、2つの移動規制凸部65のうちの他方を、「第2移動規制凸部65b」と記載する場合がある。
【0081】
本実施形態において、第1移動規制凸部65aは、第1コネクタ本体611の下面に設けられて、第1コネクタ本体611から下方へ突出する。第2移動規制凸部65bは、第2コネクタ本体621の下面に設けられて、第2コネクタ本体621から下方へ突出する。第1移動規制凸部65a及び第2移動規制凸部65bは、第1方向D1及び第2方向D2において対向する。本実施形態では、第1移動規制凸部65a及び第2移動規制凸部65bは、前後方向において対向する。第1移動規制凸部65a及び第2移動規制凸部65bは、例えば、左右方向に延びる形状を有してもよい。左右方向は、第1方向D1及び第2方向D2に直交する方向である。
【0082】
図16は、本実施形態のコネクタ用アッセンブリ5Cに含まれる板状部材52を示す平面図である。図16に示すように、コネクタ用アッセンブリ5Cの板状部材52は、図12に示す操作規制開口521に替えて、移動規制開口526を有する。本実施形態において、移動規制開口526は、板状部材52を貫通する。移動規制開口526は、図15を参照して説明した移動規制凸部65が挿入される。本実施形態では、板状部材52は、2つの移動規制開口526を有する。以下、2つの移動規制開口526のうちの一方を、「第1移動規制開口526a」と記載し、2つの移動規制開口526のうちの他方を、「第2移動規制開口526b」と記載する場合がある。
【0083】
第1移動規制開口526aは、図15に示す第1移動規制凸部65aに対応する形状を有する。第2移動規制開口526bは、図15に示す第2移動規制凸部65bに対応する形状を有する。第1移動規制開口526a及び第2移動規制開口526bは、第1方向D1及び第2方向D2において対向する。詳しくは、第1移動規制開口526a及び第2移動規制開口526bは、図15に示す第1移動規制凸部65a及び第2移動規制凸部65bに対応する位置に設けられる。
【0084】
続いて、図17を参照して、本実施形態のコネクタ用アッセンブリ5Cを説明する。図17は、本実施形態の照明器具100の一部を拡大して示す左側面図である。詳しくは、図17は、コネクタ用アッセンブリ5C、コネクタ部6、第1ケーブル41、及び第2ケーブル42を示す。なお、図17では、理解を容易にするために、図14に示す結束部材53を省略している。
【0085】
図17に示すように、コネクタ部6の第1移動規制凸部65a及び第2移動規制凸部65bは、板状部材52の第1移動規制開口526a及び第2移動規制開口526bにそれぞれ挿入される。この結果、コネクタ用アッセンブリ5Cがコネクタ部6に取り付けられて、第1コネクタ61及び第2コネクタ62の第1方向D1及び第2方向D2(接続解除方向)への移動が規制される。移動規制開口526は、「規制開口」の一例である。
【0086】
以上、図14図17を参照して本発明の実施形態3を説明した。本実施形態によれば、コネクタ部6の移動規制凸部65が板状部材52の移動規制開口526に挿入されることにより、第1コネクタ61及び第2コネクタ62が第1方向D1及び第2方向D2(接続解除方向)へ移動することを規制できる。よって、コネクタ部6をより外れ難くすることができる。
【0087】
なお、本実施形態において、コネクタ部6は、2つの移動規制凸部65を有したが、コネクタ部6は、1つの移動規制凸部65を有してもよいし、3つ以上の移動規制凸部65を有してもよい。
【0088】
また、本実施形態において、移動規制凸部65は長尺形状を有したが、移動規制凸部65の形状は特に限定されない。移動規制凸部65は、例えば、円柱状であってもよい。
【0089】
また、本実施形態において、移動規制開口526は板状部材52を貫通したが、移動規制開口526は板状部材52を貫通しなくてもよい。すなわち、移動規制開口526は凹部であってもよい。
【0090】
以上、図面(図1図17)を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又は、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
【0091】
図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0092】
例えば、図1図17を参照して説明した実施形態において照明器具100はダウンライトとであったが、照明器具100はダウンライトに限定されない。照明器具100の種類は、灯具本体2と電源装置3とがコネクタ部6を介して電気的に接続される限り、特に限定されない。例えば、照明器具100は、スポットライトであってもよい。ダウンライト以外の照明器具100は、例えば天井、壁(側壁)又は床に配置されてもよい。天井は、水平方向に平行であってもよいし、水平方向に対して傾斜していてもよい。ダウンライト以外の照明器具100は、天井に直接取り付けられてもよく、天井から吊り下げられてもよい。
【0093】
また、図1図17を参照して説明した実施形態において、コネクタ用アッセンブリ5A~5Cは照明器具100に適用されたが、コネクタ用アッセンブリ5A~5Cは、照明器具100以外の電気製品に適用され得る。コネクタ用アッセンブリ5Aを適用し得る電気製品は、ある電気回路部と他のある電気回路部とがコネクタ部6を介して電気的に接続される構成を有する電気製品である限り、特に限定されない。
【0094】
また、図1図17を参照して説明した実施形態では、第1コネクタ61が雄コネクタ、第2コネクタ62が雌コネクタであったが、第1コネクタ61が雌コネクタ、第2コネクタ62が雄コネクタであってもよい。
【0095】
また、図1図17を参照して説明した実施形態では、第1コネクタ61に解除操作部63が設けられ、第2コネクタ62に係止部64が設けられたが、第2コネクタ62に解除操作部63が設けられ、第1コネクタ61に係止部64が設けられてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明は、ある電気回路部と他のある電気回路部とがコネクタ部を介して電気的に接続される構成を有する電気製品に有用であり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0097】
2 :灯具本体
3 :電源装置
5A :コネクタ用アッセンブリ
5B :コネクタ用アッセンブリ
5C :コネクタ用アッセンブリ
6 :コネクタ部
22a :灯具側嵌合部
51 :収容部(解除規制部)
52 :板状部材(解除規制部)
53 :結束部材、バンド状部材
61 :第1コネクタ
62 :第2コネクタ
63 :解除操作部
65 :移動規制凸部(凸部)
65a :第1移動規制凸部(凸部)
65b :第2移動規制凸部(凸部)
100 :照明器具
512 :アッセンブリ側嵌合部
512a :第1アッセンブリ側嵌合部
512b :第2アッセンブリ側嵌合部
514 :第1ケーブル挿通穴
515 :第2ケーブル挿通穴
521 :操作規制開口(開口)
525 :バンド規制部
525a :第1凹部
525b :第2凹部
526 :移動規制開口(開口)
526a :第1移動規制開口
526b :第2移動規制開口
D1 :第1方向(接続解除方向)
D2 :第2方向(接続解除方向)
L :光
図1
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