(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191775
(43)【公開日】2022-12-28
(54)【発明の名称】情報処理装置とその制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20221221BHJP
【FI】
H04N1/00 J
H04N1/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021100214
(22)【出願日】2021-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】丹羽 広次
【テーマコード(参考)】
5C062
【Fターム(参考)】
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA30
5C062AA35
5C062AB20
5C062AB23
5C062AB38
5C062AB40
5C062AB42
5C062AC05
5C062AC22
5C062AC34
5C062AE15
(57)【要約】
【課題】中継システムやクラウドサービスに障害が発生している場合においても、複合機から転送された画像データが喪失することがないようにする。
【解決手段】画像データの転送設定を行う画像処理装置において、ユーザが転送先を指定する際に、中継システム以外のストレージサーバ等が別途転送先として設定されるように、ユーザインタフェース画面の表示制御を行う。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを転送する転送手段と、
前記画像データの転送先を設定する設定手段と、
ユーザが前記転送先を指定するためのユーザインタフェース画面を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、受信した画像データをさらに転送する中継システムが転送先として設定される場合、中継システム以外が別の転送先として設定されるように、前記ユーザインタフェース画面の表示制御を行う、
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、1つ目の転送設定では、前記中継システムを前記転送先として指定できない前記ユーザインタフェース画面を表示する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記中継システム以外を前記転送先とした前記1つ目の転送設定が完了した後の2つ目以降の転送設定では、前記中継システムを前記別の転送先として指定できる前記ユーザインタフェース画面を表示する、ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記ユーザインタフェース画面には、前記1つ目の転送設定に関する入力をユーザが開始するための第1のボタンと前記2つ目以降の転送設定に関する入力をユーザが開始するための第2のボタンが存在し、
前記制御手段は、
前記1つ目の転送設定が完了していない場合は前記第2のボタンを無効化し、
前記1つ目の転送設定が完了している場合は前記第2のボタンを有効化する、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記第1のボタン又は前記第2のボタンに対するユーザ操作に応じて、前記転送先の候補を前記ユーザインタフェース画面に表示し、
前記第1のボタンが選択された場合の前記候補の中には前記中継システムを含まず、
前記第2のボタンが選択された場合の前記候補の中には前記中継システムを含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記ユーザインタフェース画面には、前記設定手段に前記設定を実行させるためのボタンが存在し、
前記制御手段は、前記ユーザインタフェース画面において複数の転送先が指定されている場合、当該複数の転送先の中に前記中継システム以外が含まれる場合のみ、前記設定を実行するためのボタンを有効化する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記ユーザインタフェース画面において、前記中継システムが最初に前記転送先として指定された場合、前記中継システム以外を前記転送先として自動追加する、ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
FAX通信により文書画像データを受信する受信手段をさらに備え、
前記転送手段にて転送する前記画像データは、前記受信手段がFAX通信により受信した文書画像データである、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記中継システム以外とは、画像データを保存できる外部サーバ又は前記画像処理装置の内部ストレージである、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
画像データを転送する転送ステップと、
前記画像データの転送先を設定する設定ステップと、
ユーザが前記転送先を指定するためのユーザインタフェース画面を制御する制御ステップと、
を含み、
受信した画像データをさらに転送する中継システムが転送先として前記設定ステップにて設定される場合、前記制御ステップでは、中継システム以外が別の転送先として前記設定ステップにて設定されるように、前記ユーザインタフェース画面の表示制御を行う、
ことを特徴とする画像処理方法。
【請求項11】
コンピュータを、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、FAX文書の転送技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複合機では、FAX受信した文書画像(以下、「FAX画像」と呼ぶ。)のデータをネットワーク上の特定のサーバ等に送信する機能を有するものがある。加えて、FAX画像データを、インターネット等のネットワークを介して接続される中継システムを経由して、クラウドサービスに送信する機能を持つ複合機もある(例えば、特許文献1を参照)。ここで、クラウドサービスとは、例えばストレージサーバを貸し出すサービスを提供するオンラインストレージや、メール配信を行うメールサービスのことを指す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
FAX画像データを中継システム経由でクラウドサービスに転送する場合において、中継システムへのFAX画像データの転送が成功するまで複合機はリトライ可能なため、複合機から中継システムまでのFAX画像データの転送は、複合機側で保証できる。しかしながら、中継システムからクラウドサービスへのFAX画像データの転送が成功したかどうかは、中継システム側での処理になるため、複合機側ではこれに対応することができない。例えばクラウドサービスに障害が発生している場合には、中継システムはFAX画像データをクラウドサービスに転送できないが、複合機側ではその事実を確認したり対処したりすることができない。また、障害の状況によっては中継システムへ転送済みのFAX画像データが喪失してしまうリスクもあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の技術に係る画像処理装置は、画像データを転送する転送手段と、前記画像データの転送先を設定する設定手段と、ユーザが前記転送先を指定するためのユーザインタフェース画面を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、受信した画像データをさらに転送する中継システムが転送先として設定される場合、中継システム以外が別の転送先として設定されるように、前記ユーザインタフェース画面の表示制御を行う、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本開示の技術によれば、中継システムやクラウドサービスに障害が発生している場合においても、複合機から転送された画像データが喪失するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図5】(a)及び(b)は、FAX転送機能に関わるユーザインタフェース画面の一例を示す図。
【
図6】(a)及び(b)は、FAX転送機能に関わるユーザインタフェース画面の一例を示す図。
【
図7】(a)及び(b)は、FAX転送機能に関わるユーザインタフェース画面の一例を示す図。
【
図8】FAX転送機能に関わるユーザインタフェース画面の一例を示す図。
【
図9】FAX転送機能に関わるユーザインタフェース画面の一例を示す図。
【
図10】(a)及び(b)は、FAX転送機能に関わるユーザインタフェース画面の一例を示す図。
【
図11】(a)~(c)は、中継サーバが提供する各種機能に関するユーザインタフェース画面の一例を示す図。
【
図12】(a)~(c)は、MFPにおける転送設定の流れを示すフローチャート。
【
図13】(a)~(c)は、MFPにおける転送処理の流れを示すフローチャート。
【
図14】中継サーバにおける転送処理の流れを示すフローチャート。
【
図15】(a)~(c)は、FAX転送機能に関わるユーザインタフェース画面の一例を示す図。
【
図16】(a)及び(b)は、MFPにおける転送設定の流れを示すフローチャート。
【
図17】転送設定処理の詳細を示すフローチャート。
【
図18】FAX転送機能に関わるユーザインタフェース画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0009】
[実施形態1]
<システム構成>
図1は、画像処理システムの全体図である。
図1において、TCP/IPプロトコルをサポートするネットワーク100上には、MFP(Multi function Peripheral)101、ファイルサーバ102及び中継サーバ104が互いに通信可能に接続されている。MFP101は、スキャン、プリント、コピー、FAXといった複数の機能を有する画像処理装置の一例である。ファイルサーバ102は、画像データ等を保存できる外部サーバの一例である。
【0010】
MFP101は、PSTN(Public Switched Telephone Networks)110に接続され、図示しないFAX装置との間で文書画像データをFAX通信することができる複合機である。以降、本明細書においては、MFP101がFAX通信によって受信した文書画像データを「FAX画像データ」と呼ぶこととする。
【0011】
中継サーバ104は、MFP101から受信したFAX画像データを、ネットワーク100を介して接続されるオンラインストレージ105及びメールサーバ106等へ送信する機能を持つ情報処理装置の一例である。
【0012】
オンラインストレージ105は、一台以上の情報処理装置によって実現される。オンラインストレージ105とは、ストレージの記憶領域(記憶装置)を貸し出すサービスを提供するサーバである。オンラインストレージの一例としては、Google Drive(登録商標)、OneDrive(登録商標)およびDropbox(登録商標)等が挙げられる。
【0013】
メールサーバ106は、一台以上の情報処理装置によって実現される。メールサーバ106は、電子メールの送信および受信を行うためのサーバである。
【0014】
上記は一般的なシステム構成を示したものであり、これに限定されない。例えば上記の構成に加えて、ユーザがクラウドサービス上の情報にアクセスするために用いるPC(パーソナルコンピュータ)等の情報処理装置がネットワーク100に接続されていてもよい。あるいは、MFP101がネットワーク100を介してオンラインストレージ105およびメールサーバ106等に接続される構成であってもよい。
【0015】
<MFP101のハードウェア構成>
図2は、MFP101のハードウェア構成図である。CPU211を含む制御部210は、MFP101全体の動作を制御する。CPU211は、ROM212に記憶された制御プログラムを読み出して、読取/印刷/通信などの各種制御を行う。RAM213は、CPU211の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。なお、MFP101は1つのCPU211が1つのメモリ(RAM213またはHDD214)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の態様であっても構わない。例えば、複数のCPUや複数のRAMまたはHDDを協働させてフローチャートに示す各処理を実行するようにすることもできる。
【0016】
HDD214は、画像データや各種プログラムを記憶する。操作部I/F215は、操作部220と制御部210を接続する。操作部220には、タッチパネル機能を有する液晶ディスプレイやキーボードなどが備えられており、ユーザによる操作/入力/指示を受け付ける受付部のとしての役割を担う。
【0017】
プリンタI/F216は、プリンタ221と制御部210を接続する。プリンタ221で印刷すべき画像データはプリンタI/F216を介して制御部210から転送され、プリンタ221により記録媒体上に印刷される。
【0018】
スキャナI/F217は、スキャナ222と制御部210を接続する。スキャナ222は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成し、スキャナI/F217を介して制御部210に入力する。MFP101は、スキャナ222で生成された画像データをファイル送信またはメール送信することができる。
【0019】
モデムI/F218は、モデム223と制御部210を接続する。モデム223は、図示しないFAX装置との間でFAX通信を実行する。
【0020】
ネットワークI/F219は、制御部210(MFP101)をネットワーク100に接続する。MFP101は、ネットワークI/F219を用いて、ネットワーク100上の外部装置(ファイルサーバ102など)や中継サーバ104等に画像データや情報を送信したり、各種情報を受信したりする。
【0021】
<MFP101のソフトウェア構成>
図3は、MFP101のソフトウェア構成図である。MFP101のソフトウェアは、ネイティブ機能部310と追加アプリケーション320の大きく2つに分けられる。ネイティブ機能部310に含まれる各部はMFP101に標準的に備えられたものであるのに対し、追加アプリケーション320はMFP101に追加インストールされたアプリケーションである。追加アプリケーション320はJava(登録商標)をベースとしたアプリケーションであり、MFP101への機能追加を容易に実現できる。なお、MFP101には図示しない他の追加アプリケーションがインストールされていても良い。
【0022】
FAX受信部311は、PSTN110を介して送信された文書画像データを受信する。FAX受信部311が受信した文書画像データは、PDF形式等に変換された後、転送部312に渡される。またこのとき、FAX受信部311は、文書画像データの送信元情報(送信元のFAX番号)と文書画像データの受信日時を含む制御ファイルを作成し、文書画像データとともに転送部312に渡す。
【0023】
転送部312は、FAX受信部311から受け取ったFAX画像データを、予め設定されている条件に従って転送する。FAX画像データの転送先としては、印刷部313やファイルサーバ102、LAN100上のPC(不図示)等を設定可能である。ここではFAX画像データは一旦全て追加アプリケーション320に転送するように設定されているものとする。
【0024】
転送部312は、FTP(File Transfer Protocol)クライアント機能を有しており、FTPサーバ機能を有するアプリケーション受信部322に対してFTPでFAX画像データを転送する。なお、FAX受信部311が作成した制御ファイルも画像データとともにアプリケーション受信部322にFTP転送される。アドレス帳記憶部314は、MFP101のユーザによって登録されたアドレス情報を記憶する。
【0025】
ストレージ機能部315は、ファイルサーバ102と同様の機能を持つ内部ストレージである。すなわち、FAX画像データを保持したり、不図示のPC等からのアクセスを受け付けて、保存したFAX画像データを参照させることができる。
【0026】
アプリケーション受信部322は、転送部312から内部転送されたFAX画像データを受信し、アプリケーション転送部321に渡す。アプリケーション転送部321は、後述する方法で行われた設定に従ってFAX画像データをファイルサーバ102、ストレージ機能部315、中継サーバ104等に転送(送信)する。ここでの転送は、FTPの他に、SMBやWebDAV、HTTPS等を使用可能である。また、アプリケーション転送部321は、アドレス帳記憶部314にアクセスすることを許可されており、後述する登録名称の取得を行う。取得した登録名称は、転送先のフォルダパスやファイル名に使用する。また、中継サーバ104へFAX画像データを送信する際は、アドレス帳記憶部314から取得した登録名称、および転送部312から受信した制御ファイルの情報を含むFAX受信情報も合わせて送信する機能も持つ。
【0027】
<中継サーバ104のソフトウェア構成>
図4は、中継サーバ104のソフトウェア構成を示す図である。
【0028】
インフラストラクチャ401は、中継サーバ104がサービスを提供するための基盤であり、サーバと仮想マシン、ストレージ、ネットワーク、オペレーティングシステムから構成される。
【0029】
クラウドプラットフォーム402は、インフラストラクチャ401を利用して、アプリケーション407へ共通基本機能を提供するフレームワークであり、ファイルシステム403、アカウント・ジョブ管理404、データベース405から構成される。
【0030】
アプリケーション407は、不図示のPC等にて動作するウェブブラウザと通信し、PCのウェブブラウザ画面へメニュー表示や、ユーザからの入力を受け付けることが可能である。アプリケーション407は、MFP101を利用可能なユーザカウントを管理し、MFP101の利用統計を可視化し、MFP101が有する各種機能をユーザに提供するソフトウェアモジュールである。
【0031】
認証アプリケーション410は、アプリケーション407の一つであり、クラウドプラットフォーム402であるアカウント・ジョブ管理404を利用して、MFP101を利用可能なユーザを管理する。ユーザ認証は、ラウドプラットフォーム402であるアカウント・ジョブ管理404を利用するのではなく、例えばActiveDirectoryやLDAPなどの外部認証サーバを利用してもよい。
【0032】
デバイス管理アプリケーション411は、アプリケーション407の一つであり、接続対象とするMFP101等のデバイスの登録、編集、削除といったデバイス管理を行う。
【0033】
利用統計アプリケーション413は、アプリケーション407の一つであり、印刷、スキャン、FAXといった機能の利用実績の統計情報を管理する。統計情報の表示方法は、デバイス管理アプリケーション411にて登録された複合機単位、または、認証アプリケーション410で登録されているユーザ単位にて、PCのウェブブラウザ画面へ表示する。
【0034】
FAX管理アプリケーション414はアプリケーション407の一つである。MFP101から受信したFAX画像データをクラウドサービス(オンラインストレージ105やメールサーバ106)へ送信する機能や、デバイス毎に転送先のクラウドサービスやフォルダパス、ファイル名等の設定を受け付ける機能を持つ。
【0035】
<MFPのFAX転送に関するUI画面の説明>
図5乃至10は、MFP101におけるFAX転送機能(追加アプリケーション320)に関わるユーザインタフェース画面(UI画面)の一例である。ユーザは、MFP101にてFAX受信した画像データをファイルサーバ102等に転送するための様々な設定をこれらUI画面で行う。これらUI画面は、MFP101のCPU211がHDD214に記憶された制御プログラムを実行することにより操作部220に表示される。
【0036】
図5の(a)及び(b)は、本実施形態に係る、ステータス表示画面500の一例である。ステータス表示画面500のステータス表示エリア501には、現在のFAX転送機能の動作ステータスを示すメッセージ等が表示される。図示する例では、追加アプリケーション320が現在正常に動作していることが示されている。例えば、ファイルサーバ102等へのFAX画像データの転送が失敗したり、追加アプリケーション320が正常に動作しない状態にある場合には、ステータス表示エリア501にその旨を示すメッセージが表示される。もちろん、ユーザが転送設定を行いやすくなるよう、転送設定に関するガイドを表示してもよい。また、ステータス表示画面500内に、ステータス表示エリア501の表示内容を更新するための操作キーを更に設けても良い。[転送設定画面へ]キー502は、1つ目の転送設定に関する入力をユーザが開始するためのボタンであり、[サブの転送設定画面へ]キー503は2つ目以降の転送設定に関する入力をユーザが開始するためのボタンである。[転送設定画面へ]キー502が押下されると1つ目の転送先を指定するための
図6(a)に示す転送先選択画面600が表示される。[サブの転送設定画面へ]キー503は、
図5(a)に示すように、1つ目の転送先の指定が完了するまで選択できないように例えばグレイアウトに表示制御される。[サブの転送設定画面へ]キー503が押下されると、2つ目の転送先を指定するための
図6(b)に示す転送先選択画面600が表示される。
【0037】
図6の(a)及び(b)は、転送先選択画面の一例である。転送先選択画面600ではFAX画像データの転送先の指定を受け付ける。[ファイルサーバ]キー601が押下されると、転送先をファイルサーバとして、
図7(a)に示すファイルサーバ設定画面700が表示される。[MFPストレージ]キー602が押下されると、転送先を内部ストレージであるストレージ機能部315として、
図7(b)に示すMFPストレージ設定画面710が表示される。なお、[中継サーバ]キー603は、2つ目の転送先を指定する場合のみ表示され、転送先として中継サーバ104を指定することが可能な状態となる。[中継サーバ]キー603が押下されると、
図10(a)に示すテスト送信画面1000が表示される。この際、ファイルサーバ設定画面700やMFPストレージ設定画面710を表示しないのは、中継サーバ104を介してクラウドサービスにFAX画像データを転送する設定は、後述する中継サーバ104のFAX転送設定画面において行うためである。
【0038】
図7(a)はファイルサーバ設定画面の一例、
図7(b)はMFPストレージ設定画面の一例である。ファイルサーバ設定画面700及びMFPストレージ設定画面710では、ファイルサーバ102を特定するための情報や、ファイルサーバ102もしくはストレージ機能部315にアクセスするための情報を設定する。ホスト名701には、ファイルサーバ102のホスト名を入力する。フォルダパス702には、FAX画像データの格納先を特定するためのフォルダパスの起点を入力する。ユーザ名703及びパスワード704には、ファイルサーバ102あるいはストレージ機能部315にログインするために必要な認証情報(ユーザ名及びパスワード)を入力する。なお、MFPストレージ設定画面710では、格納先がストレージ機能部315に特定されておりホスト名の入力は不要である。
【0039】
図8は、ファイル名設定画面の一例である。ファイル名設定画面800では、ファイルサーバ102もしくはストレージ機能部315に転送するFAX画像データに付与するファイル名の規則を設定する。
【0040】
追加アプリケーション320がファイルサーバ102もしくはストレージ機能部315に転送するFAX画像データには、[登録名称]、[FAX番号]、及び[受信日時]の3種類の情報を組み合わせたファイル名を設定することができる。[登録名称]とは、FAX画像データの送信元のFAX番号に対応付けてアドレス帳に予め登録されている名称である。[FAX番号]とは、FAX画像データの送信元のFAX番号である。[受信日時]とは、FAX画像データの受信日時である。
【0041】
操作キー801乃至803は、上述した3種類の情報を区切るためのセパレーター(区切り記号)の選択を受け付けるためのキーである。操作キー801が押下されると[-](ハイフン)が選択される。操作キー802が押下されると[_](アンダーバー)が選択される。操作キー803が押下されると[ ](スペース)が選択される。図示する例では[_](アンダーバー)が強調表示されており、ユーザによって選択されていることを表している。
【0042】
チェックボックス813乃至815は、上述した3種類の情報の並び順を指定するために使用する。チェックボックス813が選択されると、[登録名称]、[FAX番号]、[受信日時]の並び順でファイル名が設定される。例えば、登録名称が「ABC商事」、FAX番号が「0311112222」、受信日時が「2021年01月01日12時15分10秒」である場合、「ABC商事_0311112222_20210101121510.pdf」というファイル名が設定される。チェックボックス814が選択されると、[受信日時]、[登録名称]、[FAX番号]の並び順でファイル名が設定される。チェックボックス815が選択されると、[FAX番号]、[登録名称]、[受信日時]の並び順でファイル名が設定される。なお、ここでは全ての並び順を候補としていない(一部の並び順のみを候補としている)が、全ての並び順を候補として選択できるようにしてもよい。
【0043】
図9は、フォルダパス設定画面の一例である。フォルダパス設定画面900では、FAX画像データの格納先となるフォルダを特定するためのフォルダパスの規則を設定する。
【0044】
チェックボックス901が選択されると、選択欄911乃至913で指定されるフォルダにFAX画像データが格納されるようになり、チェックしないとファイルサーバ設定画面700のフォルダパス702が示す領域にFAX画像データが格納されることになる。
【0045】
選択欄911では、第1階層(3つの階層のうち最上位の階層)のフォルダ名として使用する情報の種別を指定する。プルダウンメニューによって提示される[登録名称]、[FAX番号]、[日付]の候補から情報種別の選択を受け付ける。[登録名称]とは、FAX画像データの送信元のFAX番号に対応付けてアドレス帳に予め登録されている名称である。[FAX番号]とは、FAX画像データの送信元のFAX番号である。[日付]とは、FAX画像データの受信日である。なお、いずれの種別も選択しないままとすることも可能であり、この場合はファイルサーバ設定画面700のフォルダパス702で指定された領域にFAX画像データが格納されることになる。
【0046】
選択欄912では、第2階層(3つの階層のうち中位の階層)のフォルダ名として使用する情報の種別を指定する。第1階層と同様に、プルダウンメニューによって提示される[登録名称]、[FAX番号]、[日付]の候補から情報種別の選択を受け付ける。なお、いずれの種別も選択しないままとすることも可能であり、この場合は選択欄911で指定したフォルダ内にFAX画像データが格納されることになる。
【0047】
選択欄913では、第3階層(3つの階層のうち最下位の階層)のフォルダ名として使用する情報の種別を指定する。第1階層と同様に、プルダウンメニューによって提示される[登録名称]、[FAX番号]、[日付]の候補から情報種別の選択を受け付ける。なお、いずれの種別も選択しないままとすることも可能であり、この場合は選択欄912で指定したフォルダ内にFAX画像データが格納されることになる。
【0048】
表示欄914には、選択欄911乃至913での階層毎の選択に従った各種情報の並び順が示される。図示する例では、第1階層のフォルダ名が[登録名称]、第2階層のフォルダ名が[FAX番号]、第3階層のフォルダ名が[日付]となっていることが分かる。表示欄914で示されたフォルダパスを、ファイルサーバ設定画面700のフォルダパス702で指定された文字列の後ろに付けることで、正式なフォルダパスが完成する。例えば、登録名称が「ABC商事」、FAX番号が「0311112222」、日付が2021年01月01日」である場合、「root/ABC商事/0311112222/20210101」というフォルダパスが設定される。
【0049】
図10の(a)及び(b)は、テスト送信画面の一例である。テスト送信画面1000では、転送先設定画面600で指定された転送先(ファイルサーバ102、ストレージ機能部315、もしくは中継サーバ104)へのテスト送信に関する設定を行う。
【0050】
FAX番号1001には、テスト送信に用いる任意の送信元FAX番号を入力する。また、受信日時1002には、テスト送信に用いる任意の受信日時を入力する。なお、説明は省略するが、[設定確認]キー1011を押下すると、FAX番号1001及び受信日時1002と
図6乃至
図9の各種設定画面における設定内容に基づいて、どのようなファイル名でどのフォルダにFAX画像データが格納されるかが表示される。これにより、ユーザはFAX転送に関する設定内容を確認することができる。
【0051】
[テスト送信]キー1012が押下されると、FAX番号1001及び受信日時1002の内容と、
図6乃至
図9の各種設定画面における設定内容に基づいてテスト送信が実行される。テスト送信では、予め追加アプリケーション内(HDD214内)に保持されているテスト用画像データが転送先に送信される。テスト送信を実行することにより、ファイルサーバ102もしくはストレージ機能部315のフォルダに正常にFAX画像データが格納されることを確認することができる。テスト送信実行後、テスト送信の結果を示すUI画面を表示するようにしてもよい。なお、転送先が中継サーバ104に設定された場合、中継サーバ104へFAX画像データとともに、FAX番号1001及び受信日時1002の内容を含むFAX受信情報を送信して処理を終了する。中継サーバ104を介してクラウドサービスへFAX画像データが格納されたか否かはクラウドサービス側(オンラインストレージ105もしくはメールサーバ106)を確認する必要がある。そのため、中継サーバ104への送信が成功した場合に、
図10(b)に示すようにユーザへの確認を促すインフォメーションダイアログ1050を表示する構成でもよい。
【0052】
<中継サーバの機能提供に関するUI画面の説明>
≪デバイス管理画面≫
図11の(a)~(c)は、本実施形態に係る中継サーバ104が提供する各種機能に関する設定を行うためのUI画面の一例である。これらのUI画面は、中継サーバ104のアプリケーション407内の各アプリケーション410~414によって生成され、機能提供される。また、これらUI画面は、不図示のPC等にて動作するWebブラウザが中継サーバ104と通信し、PC等のWebブラウザ上に表示される。
【0053】
図11(a)は、「デバイス」アイテム1120のクリックによって表示されるデバイス管理アプリケーション411のデバイス管理画面である。表示欄1124において、中継サーバ104の機能を提供するMFP等のデバイス一覧が表示される。表示欄1124の上には、デバイスの追加ボタン1121、デバイスの編集ボタン1122、デバイスの削除ボタン1123が存在する。中継サーバ104にて機能提供するデバイスを追加・削除する場合、ユーザは追加ボタン1121又は削除ボタン1123を押下する。登録したデバイスの情報(IPアドレスやロケーション)を編集する場合、ユーザは編集ボタン1122を押下する。中継サーバ104は登録されたデバイス群に対して、利用可能なユーザの認証、各デバイスでの印刷・スキャンの利用実績の統計と可視化、FAX転送といった機能を提供する。
【0054】
≪FAX転送設定画面≫
図11(b)は、「ファクス転送」アイテム1140のクリックによって表示されるFAX転送設定画面である。転送先一覧1141には、中継サーバ104に登録されたデバイスのうち、FAX機能を持つデバイスが表示される。なお、FAX転送機能が有効化されているデバイスには、有効ラベル1150が表示される。ユーザが各デバイスのFAX転送設定を編集したり参照したりする場合は、転送先一覧1141から該当するデバイスを選択する。ここでは、「iR-ADV C5550」という名称のデバイスが選択されたものとして説明する。
【0055】
転送先タブ1142が選択されている状態において、有効ボタン1144は、選択されたデバイスに対してFAX転送機能を有効化する際に使用するラジオボタンである。無効ボタン1145は、選択されたデバイスに対してFAX転送機能を無効化する際に使用するラジオボタンである。選択欄1147は、選択されたデバイスから受信したFAX画像データの転送先となるクラウドサービスを指定する。プルダウンメニューによって提示される各種クラウドサービス(オンラインストレージ105およびメールサーバ106)の候補から、ユーザは転送先のクラウドサービスを選択する。保存ボタン1149が押下されると、選択されたデバイスに対するFAX転送機能の設定が確定し、その時点で入力・選択等されている内容が保存される。
【0056】
図11(c)は、ファイル・フォルダパスタブ1143が選択された状態を示している。ここでは、
図11(b)の選択欄1147にて指定されたクラウドサービスに転送するFAX画像データのためのフォルダパスおよびファイル名の規則を設定する。ルートフォルダ設定欄1160には、FAX画像データの格納先を特定するためのフォルダパスの起点を入力する。
【0057】
フォルダパス選択欄1161には、転送対象のFAX画像データの格納先となるフォルダを特定するためのフォルダパスの設定規則を入力する。ここでは、フォルダパス設定画面900で説明したような[登録名称]、[FAX番号]、[日付]の3種類の情報を組み合わせたフォルダパスを設定することができる。ここでは第一階層から第三階層まで設定された例を示しているが、第一階層のみ設定する、あるいは第二階層まで設定するといった全ての組み合わせあるいは一部の組み合わせをプルダウンメニューから選択できる。他にも、中継サーバ104にて使用できる情報(例えばデバイスの名前等)を組み合わせたファイル名を設定できるようにしてもよいし、ユーザからの直接入力を受け付けるようにしてもよい。
【0058】
ファイル名選択欄1162には、転送対象のFAX画像データに設定するファイル名の設定規則を入力する。ここでは、ファイル名設定画面800で説明したような[登録名称]、[FAX番号]、及び[日時]の3種類の情報を組み合わせたファイル名を設定することができ、全ての並び順あるいは一部の並び順をプルダウンメニューから選択できる。他にも、中継サーバ104にて使用できる情報(例えばデバイスの名前等)を組み合わせたファイル名を設定できるようにしてもよいし、ユーザからの直接入力を受け付けるようにしてもよい。保存ボタン1149が押下されると、選択されたデバイスに対するFAX転送機能の設定が確定し、その時点で入力・選択等されている内容が保存される。
【0059】
なお、選択欄1147にてメールサーバ106のサービスを選択した場合は、ルートフォルダ設定欄1160およびフォルダパス選択欄1161は表示しない構成でもよい。また、選択欄1147にてフォルダ指定ができないオンラインストレージ105のサービスを選択した場合にも、ルートフォルダ設定欄1160およびフォルダパス選択欄1161は表示しない構成としてもよい。
【0060】
<MFPのFAX転送設定処理>
図12(a)は、本実施形態に係る、MFP101が受信したFAX画像データを転送先(ファイルサーバ102、ストレージ機能部315、もしくは中継サーバ104)に転送するための設定動作を説明するフローチャートである。
図12(a)のフローチャートに示す各動作(ステップ)は、MFP101のCPU211がHDD214に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。なお、以下の説明において記号「S」はステップを意味する。
【0061】
S1201では、1つ目の転送定が完了済みかどうかを判定する。完了済みである場合は続くS1202にて、[サブの転送設定画面へ]キー503を有効化(選択可能状態に変更)して、S1203へ進む。完了済みでない場合は、[サブの転送設定画面へ]キー503は無効のまま(選択不可能状態を維持)S1203へ進む。
【0062】
S1203では、操作部220にステータス表示画面500(
図5)を表示する。この際、1つ目の転送設定が未完了であればステータス表示画面500内の[サブの転送設定画面へ]キー503はユーザ選択が不可能な状態である。一方、1つ目の転送設定が完了済みであれば[サブの転送設定画面へ]キー503はユーザ選択が可能な状態である。
【0063】
S1204では、ステータス表示画面500の[設定画面へ]キー502が押下されたか否かを判定する。押下されていなければ、S1205にて[サブの転送設定画面へ]キー503が押下されたか否かを判定する。どちらのキーも押下されていない場合はS1204へ戻る。これは、キー502あるいはキー503が押下されるまで待機することを意味する。[設定画面へ]キー502の押下が検知されると、S1207に進む。[サブの転送設定画面へ]キー503が押下された場合は、S1206にて[中継サーバ]キー603を有効化(不表示状態を表示状態に変更)して、S1207に進む。
【0064】
S1207では、操作部220に転送先設定画面600(
図6)を表示する。
【0065】
S1208では、[中継サーバ]キー603が押下されたか否かを判定する。押下されていなければ、S1209にてその他のキー([ファイルサーバ]キー601もしくは[MFPストレージ]キー602)が押下されたか否かを判定する。どちらのキーも押下されていない場合はS1208へ戻る。これは、キー601乃至603が押下されるまで待機することを意味する。[中継サーバ]キー603が押下された場合は、転送先を中継サーバ104としてS1230に進む。その他のキーが押下されたと判定すると、S1210に進み、フィルサーバ等の設定を行う。以下、
図12(b)のフローチャートを参照して、S1210におけるファイルサーバ等の設定処理について説明する。
【0066】
≪ファイルサーバ等設定処理≫
S1211では、操作部220にファイルサーバ設定画面700(
図7(a))又はMFPストレージ設定画面(
図7(b))を表示する。
【0067】
S1212では、[キャンセル]キー711が押下されたか否かを判定する。[キャンセル]キー711が押下されていれば、S1201に戻り、ステータス表示画面500を表示する。[キャンセル]キー711が押下されていなければS1212に進み、[次へ]キー712が押下されたか否かを判定する。[次へ]キー712が押下されていれば、S1214に進む。[次へ]キー712が押下されていなければS1212に戻る。
【0068】
S1214では、操作部220にファイル名設定画面800(
図8)を表示する。
【0069】
S1215では、[キャンセル]キー821が押下されたか否かを判定する。[キャンセル]キー821が押下されていれば、S1201に戻り、ステータス表示画面500を表示する。[キャンセル]キー821が押下されていなければS1216に進み、[戻る]キー822が押下されたか否かを判定する。[戻る]キー822が押下されていれば、S1211に戻り、ファイルサーバ設定画面700又はMFPストレージ設定画面710を表示する。[戻る]キー822が押下されていなければS1217に進み、[次へ]キー823が押下されたか否かを判定する。[次へ]キー823が押下されていれば、S1218に進む。[次へ]キー823が押下されていなければS1215に戻る。
【0070】
S1218では、操作部220にフォルダパス設定画面900(
図9)を表示する。
【0071】
S1219では、[キャンセル]キー921が押下されたか否かを判定する。[キャンセル]キー921が押下されていれば、S1201に戻り、ステータス表示画面500を表示する。[キャンセル]キー921が押下されていなければS1220に進み、[戻る]キー922が押下されたか否かを判定する。[戻る]キー922が押下されていれば、S1214に戻り、ファイル名設定画面800を表示する。[戻る]キー922が押下されていなければS1221に進み、[次へ]キー923が押下されたか否かを判定する。[次へ]キー923が押下されていれば、ステップ1210の処理は終了となり、S1230に進む。[次へ]キー923が押下されていなければS1219に戻る。
【0072】
≪テスト送信処理≫
S1230はテスト送信処理である。以下、
図12(c)のフローチャートを参照して、テスト送信処理について説明する。
【0073】
S1231では、操作部220にテスト送信画面1000(
図10)を表示する。MFP101のユーザは、テスト送信画面1000を介して、転送先(ファイルサーバ102、ストレージ機能部315、もしくは中継サーバ104)へのテスト送信を行うことができる。
【0074】
S1232では、[テスト送信]キー1012が押下されたか否かを判定する。[テスト送信]キー1012が押下されていれば、S1233に進み、[テスト送信]キー1012が押下されていなければS1234に進む。
【0075】
S1233では、FAX番号1001及び受信日時1002の内容と、
図6乃至
図9のUI画面で設定した内容に基づいてテスト送信を実行する。
【0076】
S1234では、[キャンセル]キー1021が押下されたか否かを判定する。[キャンセル]キー1021が押下されていれば、S1201に戻り、ステータス表示画面500を表示する。[キャンセル]キー1021が押下されていなければS1235に進み、[戻る]キー1022が押下されたか否かを判定する。[戻る]キー1022が押下されていれば、S1236に進む。S1236では、S1207にて表示した転送先設定画面600で指定された転送先が中継サーバ104であるか否かを判定する。指定された転送先が中継サーバ104であった場合はS1207へ戻り、転送先設定画面600を表示する。指定された転送先が中継サーバ104ではなかった(ファイルサーバ102もしくはストレージ機能部315だった)場合はS1218へ戻り、フォルダパス設定画面900を表示する。[戻る]キー1022が押下されていなければS1237に進み、[OK]キー1023が押下されたか否かを判定する。[OK]キー1023が押下されていれば、S1230の処理は終了となり、S1240へ進む。[OK]キー1023が押下されていなければS1232に戻る。
【0077】
最後にS1240にて、これまでの各処理にて入力された転送設定の内容をHDD214に保存する。なお、
図12(a)のフローチャートでは、テスト送信を行った後に転送設定の保存を行っているが、テスト送信を省略して保存するような構成でもよい。
【0078】
≪FAX転送設定のまとめ≫
図12(a)~(c)のフローチャートを用いて説明した通り、1つ目の転送設定が未完了の段階では、1つ目の転送設定に関する入力のみを受け付け、2つ目の転送設定に関する入力はできないようにUI画面の表示制御が行われる。1つ目の転送設定においては、転送先としてファイルサーバ102あるいはストレージ機能部315をユーザは指定でき、転送先を中継サーバ104とした転送設定が最初に保存されることはない。2つ目以降の転送設定を行う際に、[サブの転送設定画面へ]キー503が選択可能な
図5(b)に示すステータス表示画面500が表示される。そして、2つ目の転送設定時のみ
図6(b)に示す転送設定画面600にて、転送先として中継サーバ104が選択できるようになる([中継サーバ]キー603が表示される)。このような処理により、転送先を中継サーバ104に設定する場合には、必ず中継サーバ104以外を転送先に指定した別の転送設定がなされることになる。
【0079】
<MFPにおける転送処理手順>
図13(a)は、MFP101が、受信したFAX画像データをユーザが指定した転送先(ファイルサーバ102、ストレージ機能部315、もしくは中継サーバ104)に転送する動作を説明するフローチャートである。
図13(a)のフローチャートに示す各動作(ステップ)は、MFP101のCPU211がHDD214に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。なお、以下の説明において記号「S」はステップを意味する。
【0080】
S1301では、FAX受信部411が文書画像データをFAX受信する。S1302では、FAX受信された文書画像データ(FAX画像データ)を転送部412がアプリケーション受信部422にFTPで内部転送する。S1303では、アプリケーション転送部421が、FAX画像データとともに転送されてきた制御ファイルから、送信元のFAX番号と受信日時を取得する。
【0081】
S1304では、アプリケーション転送部421が、送信元のFAX番号に対応付けて登録されている名称をアドレス帳記憶部414に問い合わせる。
【0082】
S1305では、前述のFAX転送設定処理によりHDD214に保存された転送設定を1つ取得する。ここで、転送設定は複数保存されている可能性ある。続くS1306では、全ての転送設定について転送処理が行われたか否かを判定する。全ての転送設定について転送処理が行われていた場合は、本処理を終了する。転送処理がまだ行われていない転送設定があれば(すなわちS1305の処理で転送処理を取得できた場合)はS1307に進む。
【0083】
S1307では、S1305で取得した転送設定で指定されている転送先が中継サーバ104か否かを判定する。転送先が中継サーバ104以外、すなわちファイルサーバ102あるいはストレージ機能部315であった場合はS1310に進む。転送先が中継サーバ104だった場合はS1330に進む。S1310もしくはS1330の処理が完了したら、S1305に戻って次の転送設定の取得を試みる。このような処理が、全ての転送設定についての転送処理が完了するまで繰り返される。
【0084】
≪中継サーバ以外への転送処理≫
S1310は中継サーバ104以外への転送処理である。この転送処理では、アプリケーション転送部421がS1305で取得した転送設定に含まれる設定情報に従い、フォルダパスやファイル名を作成し、ファイルサーバ102あるいはストレージ機能部315へ画像データを送信する。ここではファイルサーバ102へ送信するものとして、
図13(b)のフローチャートを参照して、中継サーバ104以外への転送処理について説明する。
【0085】
S1311では、アプリケーション転送部421がS1305で取得した転送設定に含まれるファイル名設定を取得する。続けてS1312では、アプリケーション転送部421がS1305で取得した転送設定に含まれるフォルダパス設定を取得する。
【0086】
S1313では、アプリケーション転送部421がS1311およびS1312で取得したファイル名設定およびフォルダパス設定に従い、S1304にて得た登録名称をファイル名およびフォルダパスの一部として設定する。なお、登録名称の取得が失敗していた場合(例えば、送信元のFAX番号がアドレス帳に登録されていなかった場合)は、デフォルト名称をファイル名およびフォルダパスの一部として設定する。デフォルト名称とは、例えば「該当なし」といった文字列である。
【0087】
S1314では、アプリケーション転送部421がS1311およびS1312で取得したファイル名設定およびフォルダパス設定に従い、S1303にて得たFAX番号をファイル名およびフォルダパスの一部として設定する。
【0088】
S1315では、アプリケーション転送部421がS1311およびS1312で取得したファイル名設定およびフォルダパス設定に従い、S1303にて得た受信日時をファイル名およびフォルダパスの一部として設定する。
【0089】
ここまでの処理によって、ファイルサーバ102へFAX画像データを送信する際に用いるフォルダパスおよびファイル名が作成される。以降のステップでは、作成したフォルダパスおよびファイル名を使用してファイルサーバ102へFAX画像データを送信する。
【0090】
S1316では、アプリケーション転送部421がファイルサーバ102にアクセスする。このとき、S1305で取得した転送設定に含まれるユーザ名とパスワードをファイルサーバ102に送信し、ファイルサーバ102による認証の結果を受信する。S1317では、アプリケーション転送部421が、認証が成功したか(ファイルサーバ102にログインできたか)否かを判定し、認証が成功した場合はS1318に進み、認証が失敗した場合はS1310の処理を終了する。
【0091】
S1318では、アプリケーション転送部421が、フォルダパスが示すフォルダが存在するか否かを確認する(ファイルサーバ102に問い合わせる)。S1319では、アプリケーション転送部421が、該当するフォルダが存在していたかどうかによって処理の振り分けを行う。該当するフォルダが存在していた場合はS1321に進み、存在しない場合はS1320に進む。
【0092】
S1320では、アプリケーション転送部421が、フォルダパスが示すフォルダを作成するようにファイルサーバ102に対して要求する。
【0093】
S1321では、アプリケーション転送部421が、FAX画像データをファイルサーバ102に外部転送する。この際、FAX画像データは前述したフォルダパスが示すフォルダへ、前述したファイル名をつけて格納する。
【0094】
≪中継サーバへの転送処理≫
S1330は中継サーバ104への転送処理である。以下、
図13(c)のフローチャートを参照して、中継サーバ104への転送処理について説明する。
【0095】
S1331では、アプリケーション転送部421が、中継サーバ104へ送信するFAX受信情報を生成する。FAX受信情報には、少なくともS1303にて得たFAX番号および受信日時、そしてS1304にて得た登録名称が含まれる。
【0096】
S1332では、アプリケーション転送部421が中継サーバ104にアクセスする。
【0097】
S1333では、アプリケーション転送部421が中継サーバ104への接続が成功したか否かを判定し、接続に成功した場合はS1334に進み、接続に失敗した場合はS1330の処理を終了する。
【0098】
S1334では、FAX画像データおよびS1331にて生成したFAX受信情報を中継サーバ104へ送信し、S1330の処理を終了する。
【0099】
<中継サーバにおける転送処理手順>
続いて、MFP101からFAX画像データを受信した中継サーバ104における転送処理手順について説明する。
図14は、中継サーバ104が、MFP101から受信したFAX画像データを転送先(オンラインストレージ105あるいはメールサーバ106)に転送する動作を説明するフローチャートである。
図14のフローチャートに示す各動作(ステップ)は、中継サーバ104のインフラストラクチャ401が各アプリケーション407等の制御プログラムを実行することによって行われる。なお、以下の説明において記号「S」はステップを意味する。
【0100】
S1401で、FAX管理アプリケーション414は、MFP101のアプリケーション転送部421よりアクセスリクエストを受信する。この処理は、MFP101における前述したS1332に対応する処理である。
【0101】
S1402で、FAX管理アプリケーション414は、アクセスリクエストを送信してきたMFP101はFAX転送機能が有効化されたデバイスであるかを判定する。有効化されたデバイスであればS1403にてMFP101へ接続OKレスポンスを返却し、S1404へ進む。有効化されたデバイスでない場合は、S1410にてMFP101へ接続不可レスポンスを返却して処理を終了する。
【0102】
S1404で、FAX管理アプリケーション414は、MFP101からFAX画像データおよびFAX受信情報を受信する。この処理は、MFP101における前述したS1334に対応する処理である。
【0103】
S1405で、FAX管理アプリケーション414は、MFP101に紐づくFAX転送設定を取得する。FAX転送設定とは、
図11(b)および
図11(c)にて説明した各設定項目の設定内容である。例えば、選択欄1147にて指定された転送先クラウドサービス、ルートフォルダ設定欄1160およびフォルダパス選択欄1161にて指定されたフォルダパスの命名規則、ファイル名選択欄1162にて指定されたファイル名の命名規則等のことを指す。
【0104】
S1406で、FAX管理アプリケーション414は、S1405で取得したFAX転送設定に従いフォルダパスを生成する。具体的には、S1404にてMFP101から受信したFAX受信情報に含まれるFAX番号、受信日時、登録名称等をフォルダパスの一部として設定し、フォルダパスを決定する。なお、転送先がメールサーバ106の場合や、フォルダ指定ができないオンラインストレージ105の場合はこの処理を省略してもよい。
【0105】
S1407で、FAX管理アプリケーション414は、S1405で取得したFAX転送設定に従いファイル名を生成する。具体的には、S1404にてMFP101から受信したFAX受信情報に含まれるFAX番号、受信日時、登録名称等をファイル名の一部として設定し、ファイル名を決定する。
【0106】
S1408で、FAX管理アプリケーション414は、FAX画像データをクラウドサービスに外部転送する。この際、FAX画像データは前述したフォルダパスが示すフォルダへ、前述したファイル名をつけて格納する。もちろん、S1318乃至S1320で説明したように、転送先のフォルダの有無を確認し、存在しない場合にフォルダ作成要求をクラウドサービスに送信してからFAX画像データを外部転送してもよい。
【0107】
<変形例>
上述の実施形態においては、追加アプリケーション320が行う転送処理の転送先をファイルサーバ102、MFPストレージ(ストレージ機能部315)、中継サーバ104のいずれかに設定する場合を例に説明した。転送先はこれらに限定されず、例えばオンラインストレージ105やメールサーバ106を転送先としてもよい。その場合、ファイルサーバ102及びMFPストレージと同等の扱いとしてもよいし、中継サーバ104と同等の扱いとしてもよい。例えば、1つ目の転送先としてオンラインストレージ105やメールサーバ106を選択できる構成でもよいし、中継サーバのように2つ目の転送先のみオンラインストレージ105やメールサーバ106を選択できる構成でもよい。
【0108】
また、上述の実施形態においては、専らFAX画像データの転送を例に説明を行ったが、転送対象は例えばスキャナ222でスキャンして得たスキャン画像データやプリンタ221で用いた印刷画像データなど他の種類のデータでもよい。
【0109】
以上のとおり本実施形態によれば、MFPにおいて画像データの転送先として中継システムを設定する際に、該中継システム以外のストレージサーバ等が別の転送先として必ず設定されるように強制される。これにより中継システムやクラウドサービスに障害が発生している場合においても、MFPから転送された画像データが喪失するのを防ぐことができる。
【0110】
[実施形態2]
実施形態1においては、2つ目以降の転送設定においてのみ中継サーバ104を転送先に指定できるように、転送設定用UI画面の表示制御を行っていた。次に、中継サーバ104を最初に転送先としてユーザが指定することを許容しつつ、実施形態1と同様の作用効果を得られるように、転送設定用UI画面の表示制御を行なう態様を、実施形態2として説明する。
【0111】
<実施形態2の概要>
本実施形態では、
図5の(a)及び(b)に示すステータス表示画面500に代えて、
図15の(a)~(c)に示すステータス表示画面1500を表示する。また、
図12の(a)~(c)に示す転送設定処理手順のフローチャートに代えて、
図16の(a)及び(b)に示す転送設定処理手順のフローチャートを実行する。なお、その他の構成については実施形態1で説明したものと同様であるため説明は省略する。
【0112】
<ステータス表示画面>
図15の(a)~(c)は、本実施形態に係る、ステータス表示画面の一例である。
図15(a)に示すステータス表示画面1500のステータス表示エリア1501には、現在のFAX転送機能の動作ステータスを示すメッセージや、転送設定に関するガイド等が表示される。
図15(a)で図示する例では、転送設定が設定されていないため、設定の追加が必要なステータスを示すメッセージが表示されている。
【0113】
[転送設定を追加]キー1502が押下されると、
図6(b)に示すような、[中継サーバ]キー603を含んだ転送先選択画面600を表示する。
【0114】
転送設定リスト1503には、保存(適用)済みあるいは一時保存済みの転送設定の一覧が表示される。
図15(a)に図示する例では、転送設定がされていない状態のため何も表示されていない。転送設定が追加されると、
図15(b)や
図15(c)に図示するように、転送先等の指定が完了した転送設定が一覧で表示される。転送設定リスト1503に一覧表示された各転送設定は選択可能となっている。所望の転送設定を選択した上で、[転送設定を削除]キー1504が押下されると、選択中の転送設定の削除を行う。なお、[転送設定を削除]キー1504は、転送設定が存在しない場合は選択できないよう表示制御される。
【0115】
[キャンセル]キー1505が押下されると、一時保存していた転送設定を破棄する。
【0116】
[保存]キー1506が押下されると、一時保存していた転送設定を保存(適用)する。なお、[保存]キー1506は、転送設定が存在しない場合や、転送設定の転送先が中継サーバ104しか指定されていない場合は選択できないよう表示制御される。
【0117】
<MFPのFAX転送設定処理>
図16(a)は、本実施形態に係る、MFP101が受信したFAX画像データを転送先(ファイルサーバ102、ストレージ機能部315、もしくは中継サーバ104)に転送するための設定動作を説明するフローチャートである。
図16(a)のフローチャートに示す各動作(ステップ)は、MFP101のCPU211がHDD214に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。なお、以下の説明において記号「S」はステップを意味する。
【0118】
S1651では、転送先等の指定が完了済みの転送設定が存在するか否かを判定する。指定完了済みの転送設定が存在する場合は、S1652にて[転送設定を削除]キー1504を有効化する。
【0119】
S1653では、指定完了済みの転送設定の中に、転送先として中継サーバ104以外が指定された転送設定が含まれているか否かを判定する。含まれている場合はS1654にて[保存]キー1506を有効化する。
【0120】
S1655では、転送設定の現在の状況(指定完了済みの転送設定の有無及びその数)に応じたステータス表示画面1500を操作部220に表示する。
【0121】
S1656では、[転送設定を追加]キー1502が押下されたか否かを判定する。[転送設定を追加]キー1502が押下されていれば、S1657に進み、FAX転送設定処理を行う。以下、
図16(b)のフローチャートを参照して、S1657における転送設定処理について説明する。
【0122】
≪転送設定処理≫
S1206~S1210、S1230の各処理は、実施形態1で説明した内容と異なるところはないので説明を省略する。
【0123】
S1670では、転送設定を一時的に保存してS1657の転送設定処理を終了する。一時的に保存した転送設定は、保存(適用)済みの転送設定と共に、転送設定リスト1503に表示される。
【0124】
S1658では、[転送設定を削除]キー1504が押下されたか否かを判定する。[転送設定を削除]キー1504が押下されていれば、転送設定リスト1503にて選択されている転送設定を削除する。
【0125】
S1660では、[キャンセル]キー1505が押下されたか否かを判定する。[キャンセル]キー1505が押下されていれば、S1670にて一時的に保存されていた転送設定を削除する。
【0126】
S1662では、[保存]キー1506が押下されたか否かを判定する。[保存]キー1506が押下されていればS1663に進み、押下されていなければS1651に戻る。
【0127】
S1663では、S1670にて一時的に保存されていた転送設定をHDD214に保存して、処理を終了する。
【0128】
以上のとおり本実施形態によれば、MFPのFAX転送設定処理において、最初から中継システムを転送先として指定可能な
図15(a)に示すようなステータス表示画面1500を初期表示する。そして、最初に中継サーバ104を転送先として指定した転送設定がなされた場合は、[保存]キー1506が無効化された
図15(b)に示す表示状態に遷移する。その後、中継サーバ104以外を転送先に指定した転送設定が追加されると、[保存]キー1506が有効化された
図15(c)に示す表示状態に遷移する。このような表示制御により、実施形態1と同様、中継システムだけ転送先として設定されることを回避することが可能となる。
【0129】
[実施形態3]
上述した実施形態2において、中継サーバ104を転送先として最初に指定した場合、ユーザはそれに続いて中継サーバ104以外を転送先に別途指定した転送設定を行う必要がある。この際、中継サーバ104以外を転送先とする転送設定を自動で追加してユーザの手間を軽減する態様を、実施形態3として説明する。
【0130】
なお、実施形態2との違いは、
図16(a)のフローチャートで示すFAX転送設定処理手順のうちS1657の転送設定処理の一部のみである。したがって、転送設定処理以外については説明を省略することとする。
【0131】
<転送設定処理>
図17は、本実施形態に係る、転送設定処理の詳細を示すフローチャートである。S1206~S1210、S1230、S1670の各処理は、実施形態1及び2で説明した内容と異なるところはないので説明を省略する。
【0132】
S1781では、S1670で一時保存した転送設定を含め、転送設定にて指定された転送先が中継サーバ104のみであるか否かを判定する。転送先が中継サーバ104のみであれば、S1782にて、転送先に中継サーバ104以外が指定された転送設定を自動追加し、一時保存する。この場合の中継サーバ104以外とは、例えばMFPストレージ(ストレージ機能部315)のことである。これにより、
図18に示すステータス表示画面1800のような、自動追加されたMFPストレージサーバが転送設定リスト1503に転送先として自動追加され、かつ、[保存]キー1506が有効化された状態に遷移する。
【0133】
なお、自動追加された中継サーバ104以外の転送先を[転送設定を削除]キー1504によって削除した場合には[保存]キー1506が無効化されるように表示制御すればよい。或いは自動追加される転送設定における転送先を固定にして、当該転送先については[転送設定を削除]キー1504を用いた削除操作の対象外としてもよい。
【0134】
上記のようにすることで、実施形態2の構成を採用した場合におけるユーザの手間を軽減することができる。
【0135】
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。