(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191791
(43)【公開日】2022-12-28
(54)【発明の名称】サーバ装置、方法および送信装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/235 20110101AFI20221221BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20221221BHJP
H04N 21/6377 20110101ALI20221221BHJP
【FI】
H04N21/235
H04N21/258
H04N21/6377
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021100237
(22)【出願日】2021-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】友田 一郎
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA06
5C164SB08P
5C164SC05S
5C164SC11P
5C164TB35P
5C164UB71S
5C164YA18
(57)【要約】
【課題】HDMIケーブルを利用して映像データを表示するための適切な映像フォーマットの選択を容易に行うこと。
【解決手段】一実施形態に係るサーバ装置は、映像データを送信する送信装置と、映像データを受信する受信装置と、送信装置と受信装置を接続するHDMIケーブルと、を含む複数の映像配信システムと通信可能に接続される。サーバ装置は、受信装置の種別と映像伝送に関わる能力と、HDMIケーブルの種別と映像伝送に関わる能力とを示す第1データを受信する。サーバ装置は、メモリに保存された複数の第1データのうち、受信された所定の第1データにより示される受信装置の種別とHDMIケーブルの種別と同じ組み合わせを示す第1データに基づいて最適な映像フォーマットを選出し、最適な映像フォーマットを選択させるための第2データを送信装置に送信する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像データを送信する送信装置と、前記映像データを受信する受信装置と、前記送信装置と前記受信装置を接続するHDMIケーブルと、を含む複数の映像配信システムと通信可能に接続されるサーバ装置であって、
前記複数の映像配信システムにそれぞれ含まれる前記送信装置によって送信され、前記受信装置の種別と映像伝送に関わる能力と、前記HDMIケーブルの種別と映像伝送に関わる能力とを示す第1データを受信する受信部と、
受信された複数の第1データを、前記各第1データにより示される受信装置の種別とHDMIケーブルの種別との組み合わせ毎に集計し、メモリに保存する集計部と、
前記メモリに保存された複数の第1データのうち、受信された所定の第1データにより示される受信装置の種別とHDMIケーブルの種別と同じ組み合わせを示す第1データに基づいて、前記所定の第1データを送信した送信装置を含む映像配信システムにとって最適な映像フォーマットを選出し、
前記最適な映像フォーマットを選択させるための第2データを、前記所定の第1データを送信した送信装置に送信する送信部と、
備える、サーバ装置。
【請求項2】
前記送信部は、
前記メモリに保存された複数の第1データのうち、前記受信装置の映像伝送に関わる能力として示されるエラーレートがしきい値以下の値を示す第1データに基づいて、前記最適な映像フォーマットを選出する、
請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記送信部は、
前記メモリに保存された複数の第1データのうち、前記エラーレートがしきい値以下の値を示す第1データであり、かつ、前記受信装置の映像伝送に関わる能力として示される映像フォーマットの解像度が最も高い値を示す第1データに基づいて、前記最適な映像フォーマットを選出する、
請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記しきい値は、HDMIの標準規格仕様に基づいた値に設定される、請求項2または請求項3に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記第1データは、前記受信装置のEDIDと、前記受信装置により受信された映像データの映像フォーマットと、前記受信装置により受信された映像データのエラーレートと、前記HDMIケーブルのケーブルIDとを少なくとも示す、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のサーバ装置。
【請求項6】
映像データを送信する送信装置と、前記映像データを受信する受信装置と、前記送信装置と前記受信装置を接続するHDMIケーブルと、を含む複数の映像配信システムと通信可能に接続されるサーバ装置に適用される方法であって、
前記複数の映像配信システムにそれぞれ含まれる前記送信装置によって送信され、前記受信装置の種別と映像伝送に関わる能力と、前記HDMIケーブルの種別と映像伝送に関わる能力とを示す第1データを受信する第1ステップと、
受信された複数の第1データを、前記各第1データにより示される受信装置の種別とHDMIケーブルの種別との組み合わせ毎に集計し、メモリに保存する第2ステップと、
前記メモリに保存された複数の第1データのうち、受信された所定の第1データにより示される受信装置の種別とHDMIケーブルの種別と同じ組み合わせを示す第1データに基づいて、前記所定の第1データを送信した送信装置を含む映像配信システムにとって最適な映像フォーマットを選出し、
前記最適な映像フォーマットを選択させるための第2データを、前記所定の第1データを送信した送信装置に送信する第3ステップと、
備える、方法。
【請求項7】
前記第3ステップは、
前記メモリに保存された複数の第1データのうち、前記受信装置の映像伝送に関わる能力として示されるエラーレートがしきい値以下の値を示す第1データに基づいて、前記最適な映像フォーマットを選出することを含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第3ステップは、
前記メモリに保存された複数の第1データのうち、前記エラーレートがしきい値以下の値を示す第1データであり、かつ、前記受信装置の映像伝送に関わる能力として示される映像フォーマットの解像度が最も高い値を示す第1データに基づいて、前記最適な映像フォーマットを選出することを含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記しきい値は、HDMIの標準規格仕様に基づいた値に設定される、請求項7または請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1データは、前記受信装置のEDIDと、前記受信装置により受信された映像データの映像フォーマットと、前記受信装置により受信された映像データのエラーレートと、前記HDMIケーブルのケーブルIDとを少なくとも示す、請求項6~請求項9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
HDMIケーブルを用いて接続された受信装置に映像データを送信する送信装置であって、
所定の映像フォーマットを選択して、前記受信装置に前記映像データを送信する第1送信部と、
前記受信装置から前記受信装置の種別と映像伝送に関わる能力を示すデータと、前記HDMIケーブルから前記HDMIケーブルの種別と映像伝送に関わる能力を示すデータと、を取得し、
前記受信装置から取得されたデータと、前記HDMIケーブルから取得されたデータとに、前記送信装置を特定するための機器IDを付した第1データを生成し、前記第1データを、通信可能に接続されたサーバ装置に送信する第2送信部と、
前記HDMIケーブルを介して前記受信装置に送信される映像データの最適な映像フォーマットを示す第2データを前記サーバ装置から受信し、
前記第2データにより示される前記最適な映像フォーマットを、前記所定の映像フォーマットとして前記第1送信部に選択させる受信部と、
を備える、送信装置。
【請求項12】
前記受信部は、前記第1送信部により前記最適な映像フォーマットが選択されたことをユーザに通知する、請求項11に記載の送信装置。
【請求項13】
前記受信部は、前記第1送信部により前記最適な映像フォーマットが選択されたことを前記ユーザに通知するための画面を、前記送信装置または前記受信装置に表示させる、請求項12に記載の送信装置。
【請求項14】
前記第2送信部は、所定期間おきに前記第1データを生成し、前記第1データを前記サーバ装置に送信する、請求項11~請求項13のいずれか1項に記載の送信装置。
【請求項15】
前記第1データは、前記受信装置のEDIDと、前記受信装置により受信された映像データの映像フォーマットと、前記受信装置により受信された映像データのエラーレートと、前記HDMIケーブルのケーブルIDと、前記送信装置の機器IDとを示す、請求項11~請求項14のいずれか1項に記載の送信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、サーバ装置、方法および送信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、HDMI(登録商標)ケーブルは広く普及し、種々様々なシーンで利用されている。その一方で、HDMIケーブルを利用して映像データを表示させる場合、映像データを送信するソース機器と、映像データを受信し表示するシンク機器と、ソース機器とシンク機器とを接続するHDMIケーブルとの性能に応じた適切な映像フォーマットを選択する必要がある。この映像フォーマットの選択は、ソース機器とシンク機器とHDMIケーブルの性能を正確に把握した上で行う必要があるため、一般的な知識しか有さないユーザにとっては非常に困難な作業である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、HDMIケーブルを利用して映像データを表示するための適切な映像フォーマットの選択を容易に行うことが可能なサーバ装置、方法および送信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係るサーバ装置は、映像データを送信する送信装置と、前記映像データを受信する受信装置と、前記送信装置と前記受信装置を接続するHDMIケーブルと、を含む複数の映像配信システムと通信可能に接続される。前記サーバ装置は、受信部と、集計部と、送信部と、を備える。前記受信部は、前記複数の映像配信システムにそれぞれ含まれる前記送信装置によって送信され、前記受信装置の種別と映像伝送に関わる能力と、前記HDMIケーブルの種別と映像伝送に関わる能力とを示す第1データを受信する。前記集計部は、受信された複数の第1データを、前記各第1データにより示される受信装置の種別とHDMIケーブルの種別との組み合わせ毎に集計し、メモリに保存する。前記送信部は、前記メモリに保存された複数の第1データのうち、受信された所定の第1データにより示される受信装置の種別とHDMIケーブルの種別と同じ組み合わせを示す第1データに基づいて、前記所定の第1データを送信した送信装置を含む映像配信システムにとって最適な映像フォーマットを選出する。前記送信部は、前記最適な映像フォーマットを選択させるための第2データを、前記所定の第1データを送信した送信装置に送信する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は一実施形態に係るシステムの概略構成例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は同実施形態に係るソース機器、シンク機器、HDMIケーブルの機能構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は同実施形態に係るサーバ装置の機能構成例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は同実施形態に係る集計結果データのデータ構造の一例を示す図である。
【
図5】
図5は同実施形態に係るシステムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
【
図6】
図6は同実施形態に係るシステムにおいて表示される画面例を示す図である。
【
図7】
図7は同実施形態に係るシステムにおいて表示される別の画面例を示す図である。
【
図8】
図8は同実施形態に係るシステムにおいて表示されるさらに別の画面例を示す図である。
【
図9】
図9は同実施形態に係るシステムの第1実施例を示す図である。
【
図10】
図10は比較例に係るシステムの第2実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
いくつかの実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一または類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を省略することがある。
【0008】
図1は一実施形態に係るシステム100の概略構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、システム100は、複数の映像配信システム101と、サーバ装置102とを備える。複数の映像配信システム101は、映像データと音声データを送信するソース機器1と、映像データと音声データを受信するシンク機器2と、ソース機器1とシンク機器2とを接続するHDMI(High-Definition Multimedia Interface)ケーブル3と、をそれぞれ含む。サーバ装置102は、複数の映像配信システム101にそれぞれ含まれるソース機器1とネットワークNを介して通信可能に接続されている。
【0009】
ソース機器1は、光学式ディスクプレーヤ、セットトップボックス、ビデオカメラ、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、等を含む。シンク機器2は、テレビジョン受像機、モニタ、プロジェクタ、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、デジタルサイネージ、等を含む。サーバ装置102は、クラウドコンピューティングサービスを実行するサーバ装置を含む。
【0010】
以下では、まず
図2を参照して、映像配信システム101に含まれるソース機器1と、シンク機器2と、HDMIケーブル3とについて詳しく説明する。
図2は本実施形態に係るソース機器1と、シンク機器2と、HDMIケーブル3との機能構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、ソース機器1は、HDMI送信機11と、集計対象データ送信部12と、フィードバックデータ受信部13と、通信インタフェース14と、CPU15と、を含む。通信インタフェース14は、サーバ装置102との通信を可能にするためのモジュールである。CPU15は、HDMI送信機11と、集計対象データ送信部12と、フィードバックデータ受信部13との動作を制御する。
【0011】
HDMI送信機11は、映像データと音声データを、HDMIケーブル3の映像伝送レーンを用いたTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)方式でシンク機器2に伝送(送信)する。
【0012】
HDMI送信機11は、シンク機器2に送信される映像データの映像フォーマットを選択する映像フォーマット選択機能を有している。映像フォーマットは、解像度、フレームレート、色深度、クロマ・サブサンプリング、カラリメトリ、HDR(High Dynamic Range)メタデータ、DSC(Display Stream Compression)圧縮、等、種々様々なパラメータを含んでいる。
【0013】
HDMI送信機11は、上述の映像フォーマット選択機能に加えて、リンクトレーニング機能をさらに有している。リンクトレーニング機能によれば、HDMI送信機11は、ソース機器1がHDMIケーブル3を用いてシンク機器2に接続されると、予め決められた数種類の伝送レートでテストパターンデータをシンク機器2に試験的に送信する。その後、シンク機器は、テストパターンデータの受信および照合処理に成功すると、ソース機器にテストパターン照合成功の通知を送信する。そして、HDMI送信機11は、シンク機器がテストパターン受信および照合処理に成功した中で、最も高い伝送レートを選択し、その伝送レートで伝送可能な最も解像度の高い映像フォーマットを最初の映像フォーマットとして選択する。
【0014】
HDMI送信機11は、HDMIケーブル3のDDC(Display Data Channel)を用いて、シンク機器2の映像伝送に関わる能力を示すデータを取得する。具体的には、HDMI送信機11は、シンク機器2の映像伝送に関わる能力を示すデータとして、EDID(Extended Display Information Data)と、現在選択されている映像フォーマットを特定するためのVIC(Video Information Code)と、現在選択されている映像フォーマットで送信された映像データのエラーレートを示すエラーレートデータと、をシンク機器2から取得する。EDIDは、シンク機器2のメーカー名および型番(シンク機器2の種別)と、シンク機器2によってサポートされる機能および性能とを示すデータセットである。
【0015】
また、HDMI送信機11は、HDMIケーブル3のDDCを用いて、HDMIケーブル3の映像伝送に関わる能力を示すデータとしてケーブルIDをHDMIケーブル3から取得する。ケーブルIDは、HDMIケーブル3のメーカー名および型番(HDMIケーブル3の種別)と、HDMIケーブル3によってサポートされる機能および性能とを示すデータセットである。
【0016】
集計対象データ送信部12は、HDMI送信機11により取得されたシンク機器2のEDID、VICおよびエラーレートデータと、HDMIケーブル3のケーブルIDとをHDMI送信機11から収集する。集計対象データ送信部12は、HDMI送信機11から収集されたこれらデータに、ソース機器1(つまり自装置)を特定するための機器IDを付した集計対象データ(第1データ)を生成し、生成された集計対象データをネットワークNを介してサーバ装置102に送信する。
【0017】
詳細については後述するが、フィードバックデータ受信部13は、サーバ装置102から送信されたフィードバックデータを受信し、受信されたフィードバックデータにより示される映像フォーマットを、シンク機器2に送信される映像データの映像フォーマットとしてHDMI送信機11に選択させる機能を有する。
【0018】
シンク機器2は、HDMI受信機21と、メモリ22と、CPU23と、LCDディスプレイ24と、スピーカ25と、を含む。CPU23は、HDMI受信機21の動作を制御する。
【0019】
HDMI受信機21は、ソース機器1から送信された映像データと音声データを受信し、映像データをLCDディスプレイ24に表示させ、音声データをスピーカ25から出力させる。メモリ22は不揮発性メモリであり、メモリ22には上述したEDID、VICおよびエラーレートデータが保存されている。
【0020】
HDMIケーブル3はメモリ31を含む。メモリ31は不揮発性メモリであり、メモリ31には上述したケーブルIDが保存されている。
【0021】
図3は本実施形態に係るサーバ装置102の機能構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、サーバ装置102は、通信インタフェース111と、集計対象データ受信部112と、データ集計部113と、メモリ114と、フィードバックデータ送信部115と、CPU116と、を含む。CPU116は、集計対象データ受信部112と、データ集計部113と、フィードバックデータ送信部115との動作を制御する。通信インタフェース111は、ソース機器1との通信を可能にするためのモジュールである。
【0022】
集計対象データ受信部112は、ネットワークNを介して通信可能に接続された多数のソース機器1から送信された多数の集計対象データを受信する。受信された集計対象データは、データ集計部113およびフィードバックデータ送信部115に順次送られる。
【0023】
データ集計部113は、集計対象データ受信部112により受信された多数の集計対象データを、集計対象データに含まれるEDIDおよびケーブルIDの組み合わせにしたがって分類・集計して、メモリ114に保存する。
【0024】
メモリ114は不揮発性メモリであり、メモリ114にはデータ集計部113による集計結果を示す集計結果データが保存されている。ここで、
図4を参照して、メモリ114に保存された集計結果データのデータ構造について説明する。
【0025】
図4はメモリ114に保存される集計結果データのデータ構造の一例を示す図である。
図4に示すように、メモリ114には、多数の集計対象データがEDIDおよびケーブルIDの組み合わせに基づき作成された複数のグループに分類されて保存されており、各グループに含まれる集計対象データの集合体が集計結果データに相当する。
【0026】
例えば
図4に示す「グループ1」は、EDID「id A1」およびケーブルID「id B1」を含む集計対象データd1~d3が集められたグループであり、これら集計対象データd1~d3の集合体が集計結果データD1に相当する。また、
図4に示す「グループ2」は、EDID「id A2」およびケーブルID「id B2」を含む集計対象データd11~d13が集められたグループであり、これら集計対象データd11~d13の集合体が集計結果データD2に相当する。
【0027】
集計結果データD1に含まれる集計対象データd1によれば、ソース機器1に含まれるHDMI送信機11が、EDID「id A1」により示される伝送能力を有したシンク機器2に、ケーブルID「id B1」により示される伝送能力を有したHDMIケーブル3を用いて接続された際に、VIC「code C1(解像度:720p)」により特定される映像フォーマットで当該シンク機器2に映像データを送信し、その時の映像データのエラーレートが「10-10」であったことが示される。
【0028】
また、集計結果データD1に含まれる集計対象データd2によれば、ソース機器1に含まれるHDMI送信機11が、EDID「id A1」により示される伝送能力を有したシンク機器2に、ケーブルID「id B1」により示される伝送能力を有したHDMIケーブル3を用いて接続された際に、VIC「code C2(解像度:1440p)」により特定される映像フォーマットで当該シンク機器2に映像データを送信し、その時の映像データのエラーレートが「10-9」であったことが示される。
【0029】
さらに、集計結果データD1に含まれる集計対象データd3によれば、ソース機器1に含まれるHDMI送信機11が、EDID「id A1」により示される伝送能力を有したシンク機器2に、ケーブルID「id B1」により示される伝送能力を有したHDMIケーブル3を用いて接続された際に、VIC「code C3(解像度:4K)」により特定される映像フォーマットで当該シンク機器2に映像データを送信し、その時の映像データのエラーレートが「10-8」であったことが示される。
【0030】
ここでは、説明の便宜上、集計結果データD1および集計結果データD1に含まれる集計対象データd1~d3についてのみ詳しく説明するが、
図4に示す集計結果データD2および集計結果データD2に含まれる集計対象データd11~d13等、メモリ114に保存されるその他のデータについても、上述した集計結果データD1および集計結果データD1に含まれる集計対象データd1~d3と同様に説明することが可能である。
【0031】
再度、
図3の説明に戻る。
フィードバックデータ送信部115は、メモリ114に保存された集計結果データに基づいて、集計対象データ受信部112により受信された集計対象データに含まれる機器IDにより示されるソース機器1を含む映像配信システム101にとって最適な映像フォーマットを選出する。
【0032】
具体的には、フィードバックデータ送信部115は、メモリ114に保存された集計結果データのうち、受信された集計対象データに含まれるEDIDおよびケーブルIDと同じ組み合わせのEDIDおよびケーブルIDを含む集計結果データを参照し、当該集計結果データに含まれる集計対象データの中から、エラーレートがしきい値(ここでは、10-9)以下の値を示し、かつ、VICにより特定される映像フォーマットの解像度が最も高い映像フォーマットを、最適な映像フォーマットとして選出する。なお、エラーレートに対して設定されるしきい値は、例えばHDMIの標準規格仕様に基づいて設定され、上述したようにここでは、10-9に設定された場合を想定する。
【0033】
フィードバックデータ送信部115は、選出された最適な映像フォーマットを特定するためのVICを含むフィードバックデータ(第2データ)を生成し、受信された集計対象データに含まれる機器IDにより示されるソース機器1に対して当該フィードバックデータを送信する。
【0034】
次に、
図5のシーケンスチャートを参照して、以上のように構成されたソース機器1、シンク機器2およびHDMIケーブル3を含む映像配信システム101と、以上のように構成されたサーバ装置102と、を備えるシステム100の動作の一例を説明する。
【0035】
まず、ソース機器1のHDMI送信機11は、HDMIケーブル3を介して接続されたシンク機器2から、HDMIケーブル3のDDCを用いて、EDID、VICおよびエラーレートデータを取得する(ステップS1)。続いて、HDMI送信機11は、HDMIケーブル3のDDCを用いて、HDMIケーブル3からケーブルIDを取得する(ステップS2)。
【0036】
ソース機器1の集計対象データ送信部12は、ステップS1およびS2の処理により取得されたEDID、VIC、エラーレートデータおよびケーブルIDをHDMI送信機11から収集し、収集したこれらデータに、ソース機器1(自装置)の機器IDを付した集計対象データを生成する(ステップS3)。集計対象データ送信部12は、生成された集計対象データを、ネットワークNを介して通信可能に接続されたサーバ装置102に送信する(ステップS4)。
【0037】
サーバ装置102のデータ集計部113は、ソース機器1から送信された集計対象データが集計対象データ受信部112により受信されると、受信された集計対象データを、当該集計対象データに含まれるEDIDおよびケーブルIDと同じ組み合わせのEDIDおよびケーブルIDを含むグループに分類し、当該グループに対応する集計結果データの1つとしてメモリ114に保存する(ステップS5)。
【0038】
なお、受信された集計対象データに含まれるEDIDおよびケーブルIDと同じ組み合わせのEDIDおよびケーブルIDを含むグループがメモリ114にない場合、データ集計部113は、当該組み合わせに対応した新たなグループをメモリ114に作成した上で、受信された集計対象データを、新たなグループに対応する集計結果データの1つとしてメモリ114に保存する。
【0039】
サーバ装置102のフィードバックデータ送信部115は、ソース機器1から送信された集計対象データが集計対象データ受信部112により受信されると、受信された集計対象データに含まれるEDIDおよびケーブルIDを含む集計結果データを参照し、当該集計結果データに含まれる集計対象データの中から、エラーレートがしきい値以下の値を示し、かつ、VICにより特定される映像フォーマットの解像度が最も高い映像フォーマットを、最適な映像フォーマットとして選出する。そして、フィードバックデータ送信部115は、選出された最適な映像フォーマットを特定するためのVICを含むフィードバックデータを生成する(ステップS6)。
【0040】
その後、サーバ装置102のフィードバックデータ送信部115は、生成されたフィードバックデータを、受信された集計対象データに含まれる機器IDにより示されるソース機器1に送信する(ステップS7)。
【0041】
ソース機器1のフィードバックデータ受信部13は、サーバ装置102から送信されたフィードバックデータを受信すると、受信されたフィードバックデータに含まれるVICにより特定される映像フォーマットをHDMI送信機11に通知し、当該映像フォーマットをHDMI送信機11に選択させる(ステップS8)。これによれば、HDMI送信機11は、フィードバックデータにより示される映像フォーマットを、シンク機器2に送信される映像データの映像フォーマットとして選択する。
【0042】
しかる後、ソース機器1のフィードバックデータ受信部13は、当該ソース機器1を含む映像配信システム101にとって最適な映像フォーマットが選択されたことをユーザに通知して(ステップS9)、ここでの一連の動作を終了させる。
【0043】
なお、最適な映像フォーマットが選択されたことをユーザに通知する方法は、例えば、
図6に示す画面50、具体的には、「あなたにとって最適な映像フォーマットが自動的に選択されました。」といったメッセージM1を含む画面50を表示させることで通知する方法が一例に挙げられる。
図6に示す画面50は、シンク機器2に表示されてもよいし、ソース機器1がディスプレイを有している場合は当該ソース機器1に表示されてもよい。あるいは、
図6に示す画面50を表示させるのではなく、画面50に含まれるメッセージM1を音声出力することで、最適な映像フォーマットが選択されたことをユーザに通知してもよい。この場合も、メッセージM1はシンク機器2から音声出力されてもよいし、ソース機器1がスピーカを有している場合は当該ソース機器1から音声出力されてもよい。
【0044】
図5に示した一連の動作は、例えば1日おき等、所定期間おきにソース機器1からサーバ装置102に集計対象データが送信されて定期的に行われる。一方、サーバ装置102においてフィードバックデータを生成して送信する処理、つまり、
図5に示すステップS6およびS7の処理は、ソース機器1から送信された集計対象データを受信したタイミングに限らず、例えば、サーバ装置102のメモリ114に所定量以上のデータが集まったタイミング、あるいは、サーバ装置102のメモリ114に別のソース機器1から送信されたデータが保存されたタイミング等、サーバ装置102が主体的に実行しても構わない。これによれば、サーバ装置102は、ソース機器1から送信された集計対象データを受信したタイミングだけでなく、種々様々なタイミングで、当該ソース機器1に対してステップS6およびS7の処理を実行することが可能である。
【0045】
なお、
図5に示すステップS6およびS7の処理を、サーバ装置102が主体的に行う場合、どのソース機器1に対するフィードバックデータを生成し送信するかを決める必要があるため、サーバ装置102のメモリ114には、ソース機器1を特定するための機器IDも含めた状態で集計対象データが保存されるものとする。これによれば、サーバ装置102は、フィードバックデータを生成して送信するソース機器1の機器IDも含む集計対象データを含んだ集計結果データを参照して、上述したステップS6およびS7の処理を実行することが可能である。
【0046】
ここで、具体的な状況を想定した上で、上述したステップS6およびS7の処理を説明する。より詳しくは、サーバ装置102に含まれる集計対象データ受信部112により、EDID「id A1」およびケーブルID「id B1」を含む集計対象データが受信された場合のフィードバックデータ送信部115の処理について説明する。なお、以下では、メモリ114には、
図4に示した集計結果データD1が少なくとも保存されているものとする。
【0047】
フィードバックデータ送信部115は、対象データ受信部112により、EDID「id A1」およびケーブルID「id B1」を含む集計対象データが受信されると、メモリ114に保存された集計結果データのうち、EDID「id A1」およびケーブルID「id B1」を含む集計結果データD1を参照し、エラーレートが10-9以下の値を示す集計対象データを候補データとして抽出する。この場合、集計対象データd1のエラーレートが「10-10」であり、集計対象データd2のエラーレートが「10-9」であり、集計対象データd3のエラーレートが「10-8」であるので、集計対象データd1およびd2が候補データとして抽出される。
【0048】
次に、フィードバックデータ送信部115は、抽出された集計対象データd1およびd2にそれぞれ含まれるVICにより特定される映像フォーマットのうち、解像度が最も高い映像フォーマットを、最適な映像フォーマットとして選出する。この場合、集計対象データd1に含まれるVIC「code C1」により特定される映像フォーマットの解像度が「720p」であるのに対し、集計対象データd2に含まれるVIC「code C2」により特定される映像フォーマットの解像度が「1440p」であるため、集計対象データd2に含まれるVIC「code C2」により特定される映像フォーマットが最適な映像フォーマットとして選出される。
【0049】
しかる後、フィードバックデータ送信部115は、最適な映像フォーマットとして選出された映像フォーマットを特定するためのVIC「code C2」を含むフィードバックデータを生成し、受信された集計対象データに含まれる機器IDにより示されるソース機器1に対して、当該フィードバックデータを送信する。
【0050】
以上説明したように、本実施形態に係るフィードバックデータ送信部115によれば、単にエラーレートが最小の映像フォーマットを最適な映像フォーマットとして選出するのではなく、エラーレートがしきい値以下であり、かつ、その中で解像度が最も高い映像フォーマットを最適な映像フォーマットとして選出することが可能である。
【0051】
なお、本実施形態においては、フィードバックデータは、選出された最適な映像フォーマットを特定するためのVICのみを含むとしたが、これに限らず、例えば、エラーレートはしきい値以下の値を示したが最適な映像フォーマットよりも解像度の低い映像フォーマットに対応したVIC等、をさらに含んでいてもよい。
【0052】
サーバ装置102において複数のVICを含むフィードバックデータが生成され、当該フィードバックデータがソース機器1に送信された場合、ソース機器1のフィードバックデータ受信部13は、
図7に示す画面55、具体的には、受信されたフィードバックデータに含まれる複数のVICにより特定される複数の映像フォーマットを示すリストL1を含む画面55を表示させ、当該リストL1からHDMI送信機11に選択させる映像フォーマットを、ユーザに選択させてもよい。
図7に示す画面55に含まれるリストL1においては、最適な映像フォーマットに対して「推奨」等の文字を付すことにより、どの映像フォーマットが最適な映像フォーマットであるかをユーザに通知してもよい。なお、
図7に示す画面55は、
図6に示した画面50と同様に、シンク機器2に表示されてもよいし、ソース機器1がディスプレイを有している場合は当該ソース機器1に表示されてもよい。
【0053】
また、本実施形態においては、ソース機器1のフィードバックデータ受信部13が、受信されたフィードバックデータに含まれるVICにより特定される最適な映像フォーマットをHDMI送信機11に選択させた後に、
図6に示す画面50を表示させて、最適な映像フォーマットが選択されたことをユーザに通知する場合について説明したが、例えば、HDMI送信機11に最適な映像フォーマットを選択させる際に、HDMI送信機11において既に最適な映像フォーマットが選択されていた場合、フィードバックデータ受信部13は、
図8に示す画面60、具体的には、「あなたにとって最適な映像フォーマットが既に選択されています。」といったメッセージM2を含む画面60を表示させることで、映像フォーマットが既に最適化されていたことをユーザに通知してもよい。なお、
図8に示す画面60は、
図6に示した画面50や
図7に示した画面55と同様に、シンク機器2に表示されてもよいし、ソース機器1がディスプレイを有している場合は当該ソース機器1に表示されてもよい。
【0054】
以上説明した一実施形態において、サーバ装置102は、複数の映像配信システム101にそれぞれ含まれるソース機器1によって送信され、シンク機器2の種別と映像伝送に関わる能力と、HDMIケーブル3の種別と映像伝送に関わる能力とを示す集計対象データを受信する集計対象データ受信部112を備えている。また、サーバ装置102は、受信された複数の集計対象データを、各集計対象データにより示されるシンク機器2の種別(EDID)とHDMIケーブル3の種別(ケーブルID)との組み合わせ毎に集計し、メモリ114に保存するデータ集計部113を備えている。さらに、サーバ装置102は、メモリ114に保存された複数の集計対象データのうち、受信された所定の集計対象データにより示されるシンク機器2の種別とHDMIケーブル3の種別と同じ組み合わせを示す集計対象データを含む集計結果データに基づいて、所定の集計対象データを送信したソース機器1を含む映像配信システム101にとって最適な映像フォーマットを選出し、当該最適な映像フォーマットを選択させるためのフィードバックデータを、当該ソース機器1に送信するフィードバックデータ送信部115を備えている。
【0055】
また、以上説明した一実施形態において、ソース機器1は、所定の映像フォーマットを選択して、シンク機器2に映像データを送信するHDMI送信機11を備えている。また、ソース機器1は、シンク機器2の種別と映像伝送に関わる能力を示すデータと、HDMIケーブル3の種別と映像伝送に関わる能力を示すデータと、を取得し、シンク機器2から取得されたデータと、HDMIケーブル3から取得されたデータとに、ソース機器1(自装置)を特定するための機器IDを付した集計対象データを生成し、これをサーバ装置102に送信する集計対象データ送信部12を備えている。さらに、ソース機器1は、HDMIケーブル3を介してシンク機器2に送信される映像データの最適な映像フォーマットを示すフィードバックデータをサーバ装置102から受信し、当該フィードバックデータにより示される最適な映像フォーマットを、HDMI送信機11に選択させるフィードバックデータ受信部13を備えている。
【0056】
これによれば、HDMIケーブル3を利用して映像データをシンク機器2に表示させるための最適な映像フォーマットの選択を容易に行うことを可能にする。また、ある映像配信システム101において映像伝送ができない等の不具合が発生したとしても、当該映像配信システム101と同じ組み合わせのシンク機器2およびHDMIケーブル3を含む他の映像配信システム101の動作状況(VICおよびエラーレート)を示す集計結果データに基づいて、ある映像配信システム101に最適な映像フォーマットを選択させることが可能なため、上述した不具合を解消することを可能にする。
【0057】
以下に、本実施形態に係るシステム100の実施例を例示する。
【0058】
(第1実施例)
図9は本実施形態に係るシステム100の第1実施例を示す図である。
図9に示すように、第1実施例においては、家庭用ゲーム機器がソース機器1に相当し、家庭用ゲーム機器とHDMIケーブル3を介して接続されたディスプレイがシンク機器2に相当する。ソース機器1に相当する家庭用ゲーム機器はネットワークNを介してサーバ装置102と通信可能に接続されている。この場合、本実施形態に係るシステム100によれば、家庭用ゲーム機器からディスプレイに送信される映像データの映像フォーマットを容易に最適化することが可能であり、映像フォーマットの設定という難しい作業を行わなくてもユーザは高精細な映像データでゲームを楽しむことが可能になる。
【0059】
(第2実施例)
図10は本実施形態に係るシステム100の第2実施例を示す図である。
図10に示すように、第2実施例においては、オフィスビルやショッピングモール、学校、駅構内等の施設に設置されたパーソナルコンピュータ(PC)がソース機器1に相当し、PCに設けられた複数のHDMIポートにHDMIケーブル3A~3Cがそれぞれ挿入され、これらHDMIケーブル3A~3Cを介して接続されたデジタルサイネージのそれぞれがシンク機器2A~2Cに相当する。ソース機器1に相当するPCはネットワークNを介してサーバ装置102と通信可能に接続される。
【0060】
図10に示すように、PCに複数のHDMIポートが設けられている場合、ソース機器1には各HDMIポートに対応したHDMI送信機11A~11Cが設けられる。ソース機器1の集計対象データ送信部12は、HDMI送信機11Aから、シンク機器2AのEDID、VICおよびエラーレートデータと、HDMIケーブル3AのケーブルIDとを収集し、HDMI送信機11Aに対応した集計対象データを生成する。同様に、集計対象データ送信部12は、HDMI送信機11Bおよび11Cからもそれぞれ、シンク機器2Bおよび2CのEDID、VICおよびエラーレートデータと、HDMIケーブル3Bおよび3CのケーブルIDとをそれぞれ収集し、HDMI送信機11Bおよび11Cに対応した集計対象データをそれぞれ生成する。ソース機器1のフィードバックデータ受信部13は、HDMI送信機11A~11Cのそれぞれに対応したフィードバックデータを受信し、HDMI送信機11A~11Cのそれぞれに最適な映像フォーマットを選択させる。
【0061】
以上説明した第2実施例においても、本実施形態に係るシステム100によれば、PCから複数のデジタルサイネージに送信される映像データ(例えば、宣伝広告やライブ配信映像等)の映像フォーマットを容易に最適化することが可能であり、映像フォーマットの設定という難しい作業を行わなくても、高精細な映像データを上述した施設の利用者に提供することが可能となる。また、本実施形態に係るシステム100によれば、映像フォーマットの設定を自動化することができるため、複数のデジタルサイネージを管理する管理者(ユーザ)の手間を大幅に減らすことが可能である。
【0062】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0063】
1…ソース機器、2…シンク機器、3…HDMIケーブル、11…HDMI送信機、12…集計対象データ送信部、13…フィードバックデータ受信部、100…システム、101…映像配信システム、102…サーバ装置、112…集計対象データ受信部、113…データ集計部、115…フィードバックデータ送信部。