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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191813
(43)【公開日】2022-12-28
(54)【発明の名称】炭化珪素半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 29/78 20060101AFI20221221BHJP
   H01L 29/12 20060101ALI20221221BHJP
   H01L 29/861 20060101ALI20221221BHJP
   H01L 29/739 20060101ALI20221221BHJP
   H01L 21/8234 20060101ALI20221221BHJP
   H01L 21/822 20060101ALI20221221BHJP
【FI】
H01L29/78 657A
H01L29/78 652T
H01L29/78 652Q
H01L29/78 653A
H01L29/78 652F
H01L29/78 652H
H01L29/78 652J
H01L29/91 F
H01L29/91 C
H01L29/91 K
H01L29/91 L
H01L29/78 655A
H01L27/06 102A
H01L27/04 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021100264
(22)【出願日】2021-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】110001128
【氏名又は名称】弁理士法人ゆうあい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮原 真一朗
(72)【発明者】
【氏名】水野 祥司
【テーマコード(参考)】
5F038
5F048
【Fターム(参考)】
5F038AV04
5F038AZ07
5F038AZ08
5F038BH16
5F038CA02
5F038CA08
5F048AB10
5F048AC10
5F048BA01
5F048BA14
5F048BB02
5F048BB05
5F048BB19
5F048BC03
5F048BC12
5F048BD07
5F048BF02
5F048BF07
5F048CC06
(57)【要約】
【課題】構成の簡素化を図ることのできる炭化珪素半導体装置を提供することを目的とする。
【解決手段】セル領域には、ベース層の表層部に、第1電極と接続される第1導電型の第1不純物領域および第2導電型の第2不純物領域が形成されるようにする。温度検出領域2には、ベース層21の表層部に形成された第1導電型の第1構成層42と、ベース層21の表層部に形成され、第1構成層と基板の面方向にて接続されている第2導電型の第2構成層41と、を有するダイオード素子40が形成されるようにする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体素子が形成されるセル領域(1)と、温度検出素子が形成される温度検出領域(2)とを有する半導体装置であって、
第1導電型または第2導電型とされ、炭化珪素で構成される基板(11)と、
前記基板上に形成され、前記基板よりも低不純物濃度とされた第1導電型のドリフト層(19)と、
前記ドリフト層上に形成された第2導電型のベース層(21)と、
前記ドリフト層を挟んで前記基板と反対側に形成され、前記セル領域に形成された前記半導体素子と電気的に接続される第1電極(28)と、
前記基板を挟んで前記ドリフト層と反対側に形成され、前記セル領域に形成された前記半導体素子と電気的に接続される第2電極(29)と、を備え、
前記セル領域には、前記ベース層の表層部に、前記第1電極と接続されて前記半導体素子を構成する第1導電型の第1不純物領域(22)および第2導電型の第2不純物領域(23)が形成され、
前記温度検出領域には、前記ベース層の表層部に形成された第1導電型の第1構成層(42)と、前記ベース層の表層部に形成され、前記第1構成層と前記基板の面方向にて接続されている第2導電型の第2構成層(41)と、を有するダイオード素子(40)が形成されている炭化珪素半導体装置。
【請求項2】
前記第1構成層は、前記第1不純物領域と同じ厚さとされると共に同じ不純物濃度とされ、
前記第2構成層は、前記第2不純物領域と同じ厚さとされると共に同じ不純物濃度とされている請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項3】
前記温度検出領域は、前記ベース層よりも深く形成されて前記ドリフト層に達する分離トレンチ(51)で囲まれている請求項1または2に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項4】
前記温度検出領域は、前記分離トレンチと連結された区画トレンチで複数の構成領域(2a)に分離され、
前記第1構成層および前記第2構成層は、少なくとも2つの構成領域にそれぞれ形成されている請求項3に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項5】
前記セル領域には、前記ベース層よりも深く形成されて前記ドリフト層に達し、側面が前記ベース層および前記第1不純物領域と接する状態で形成されたゲートトレンチ(24)の壁面にゲート絶縁膜(25)が配置されると共に、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極(26)が配置されたトレンチゲート構造が形成され、
前記分離トレンチおよび前記区画トレンチは、前記ゲートトレンチと同じ深さとされている請求項4に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項6】
前記セル領域は、
前記基板上に配置され、前記基板よりも低不純物濃度とされた第1導電型の低濃度層(13)と、
前記低濃度層上に形成され、前記基板の面方向における一方向を長手方向とする複数の線状部分を有する第2導電型の第1ディープ層(15)と、
前記低濃度層上に配置され、前記第1ディープ層に挟まれた線状部分を有する第1導電型のJFET部(14)と、
前記JFET部上に配置され、前記低濃度層よりも高不純物濃度とされた第1導電型の電流分散層(17)と、
前記第1ディープ層上に配置された第2導電型の第2ディープ層(18)と、
前記電流分散層および前記第2ディープ層の上に配置された前記ベース層と、を備え、
前記ドリフト層は、前記低濃度層、前記JFET部、および前記電流分散層を含んで構成され、
前記温度検出領域は、
前記基板上に配置された前記低濃度層と、
前記低濃度層上に形成された第2導電型の第1ディープ層(15)と、
前記第1ディープ層上に配置された前記電流分散層と、
前記電流分散層上に配置された前記ベース層と、を備えている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項7】
前記温度検出領域の第1ディープ層は、第2導電型の引抜部(70)を介して前記第1電極と電気的に接続されている請求項6に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項8】
前記引抜部は、前記温度検出領域と前記セル領域との間に配置される部分を含むと共に、前記温度検出領域を囲む枠状に形成されている請求項7に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項9】
前記引抜部は、前記温度検出領域内に形成されている請求項7または8に記載の炭化珪素半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度検出素子を有する炭化珪素(以下では、SiCともいう)で構成されたSiC半導体装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば、特許文献1には、温度検出素子を有するSiC半導体装置が提案されている。具体的には、このSiC半導体装置では、SiCで構成される半導体基板を備え、半導体基板にMOSFET等の半導体素子が形成されていると共に、半導体基板のうちの半導体素子が形成される部分と異なる部分に温度検出素子が形成されている。なお、MOSFETは、Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistorの略称である。そして、温度検出素子は、半導体基板にトレンチが形成され、トレンチ内にn型のカソード層とp型のアノード層とが埋め込まれてなるダイオード素子で構成されている。より詳しくは、温度検出素子は、トレンチの壁面に沿ってカソード層が配置され、カソード層内にアノード層が配置されることで構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許6659418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなSiC半導体装置では、トレンチ内にカソード層とアノード層とを順に埋め込んで温度検出素子を構成している。このため、所望のダイオード特性を有する温度検出素子とするためには、カソード層およびアノード層の詳細な膜厚の制御等が必要になり、構成が複雑になり易く、設計自由度が低くなり易い。
【0005】
本発明は上記点に鑑み、設計自由度の向上を図ることのできるSiC半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための請求項1では、半導体素子が形成されるセル領域(1)と、温度検出素子が形成される温度検出領域(2)とを有するSiC半導体装置であって、第1導電型または第2導電型とされ、SiCで構成される基板(11)と、基板上に形成され、基板よりも低不純物濃度とされた第1導電型のドリフト層(19)と、ドリフト層上に形成された第2導電型のベース層(21)と、ドリフト層を挟んで基板と反対側に形成され、セル領域に形成された半導体素子と電気的に接続される第1電極(28)と、基板を挟んでドリフト層と反対側に形成され、セル領域に形成された半導体素子と電気的に接続される第2電極(29)と、を備え、セル領域には、ベース層の表層部に、第1電極と接続されて半導体素子を構成する第1導電型の第1不純物領域(22)および第2導電型の第2不純物領域(23)が形成され、温度検出領域には、ベース層の表層部に形成された第1導電型の第1構成層(42)と、ベース層の表層部に形成され、第1構成層と基板の面方向にて接続されている第2導電型の第2構成層(41)と、を有するダイオード素子(40)が形成されている。
【0007】
これによれば、トレンチ内に第1構成層および第2構成層を配置してダイオード素子を構成する場合と比較して、トレンチを形成する必要がなく、構成の簡素化を図ることができる。また、第1構成層および第2構成層がベース層の表層部に形成されているため、例えば、イオン注入等によって第1構成層および第2構成層を容易に形成でき、不純物濃度や深さ等も容易に変更できる。したがって、設計自由度の向上を図ることができる。
【0008】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態におけるSiC半導体装置の平面図である。
図2】セル領域の断面斜視図である。
図3図1中のIII-III線に沿った温度検出領域の断面図である。
図4図3に示す温度検出領域の平面図である。
図5】ダイオード素子の検出状態を示す図である。
図6】第2実施形態における温度検出領域の断面図である。
図7図6に示す温度検出領域の平面図である。
図8】第3実施形態における温度検出領域の断面図である。
図9】第8に示す温度検出領域の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
【0011】
(第1実施形態)
第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図1に示されるように、セル領域1、温度検出領域2、および外周領域3を有し、セル領域1に、トレンチゲート構造の反転型のMOSFETが形成されたSiC半導体装置について説明する。なお、図1では、SiC半導体装置の平面レイアウトにおいて、温度検出領域2が略中央部に形成されている例を示しているが、温度検出領域2が形成される位置は適宜変更可能であり、外縁部等に形成されていてもよい。また、外周領域3には、後述するゲート電極26と接続されるパッド4や後述するダイオード素子40と接続されるパッド5等が形成されている。
【0012】
以下では、図2および図3に示されるように、後述する基板11の面方向における一方向をX軸方向とし、基板の面方向における一方向と交差する方向をY軸方向とし、X軸方向およびY軸方向と直交する方向をZ軸方向として説明する。なお、本実施形態では、X軸方向とY軸方向とは直交している。また、例えば、図3では、紙面左右方向がX軸方向に相当し、紙面奥行き方向がY軸方向に相当し、紙面上下方向がZ軸方向に相当している。
【0013】
SiC半導体装置は、図2および図3に示されるように、半導体基板10を用いて構成されている。具体的には、SiC半導体装置は、SiCからなるn型の基板11を備えている。本実施形態では、基板11として、例えば、(0001)Si面に対して0~8°のオフ角を有し、窒素やリン等のn型不純物濃度が1.0×1019/cmとされ、厚さが300μm程度とされたものが用いられる。なお、基板11は、本実施形態ではドレイン領域を構成するものである。
【0014】
基板11の表面上には、SiCからなるn型のバッファ層12が形成されている。バッファ層12は、基板11の表面にエピタキシャル成長を行うことによって構成される。そして、バッファ層12は、n型不純物濃度が、基板11と、後述する低濃度層13との間の不純物濃度とされ、厚さが1μm程度とされている。
【0015】
バッファ層12の表面上には、例えば、n型不純物濃度が5.0~10.0×1015/cmとされ、厚さが10~15μm程度とされたSiCからなるn型の低濃度層13が形成されている。この低濃度層13は、不純物濃度がZ軸方向において一定とされていてもよいが、濃度分布に傾斜が付けられ、低濃度層13のうちの基板11側の方が基板11から離れる側よりも高濃度となるようにされると好ましい。例えば、低濃度層13は、基板11の表面から3~5μm程度の部分の不純物濃度が2.0×1015/cm程度他の部分よりも高くされるのが好ましい。このような構成にすることにより、低濃度層13の内部抵抗を低減でき、オン抵抗を低減することができる。
【0016】
そして、本実施形態のセル領域1は、低濃度層13上の構成が以下とされている。すなわち、セル領域1では、図2に示されるように、低濃度層13の表層部に、JFET部14および第1ディープ層15が形成されている。本実施形態では、JFET部14および第1ディープ層15は、それぞれX軸方向に沿って延設されると共に、Y軸方向において交互に繰り返し並べて配置された線状部分を有している。つまり、JFET部14および第1ディープ層15は、基板11の表面に対する法線方向(以下では、単に法線方向ともいう)において、それぞれX軸方向に沿って延設されたストライプ状とされ、それらがY軸方向に沿って交互に並べられたレイアウトとなる構成とされている。なお、基板11の表面に対する法線方向においてとは、言い換えると、基板11の表面に対する法線方向から視たときということもできるし、Z軸方向から視たときということもできる。
【0017】
JFET部14は、低濃度層13よりも高不純物濃度とされたn型とされており、深さが0.3~1.5μmとされている。本実施形態では、JFET部14は、n型不純物濃度が7.0×1016~5.0×1017/cmとされている。第1ディープ層15は、例えば、ボロン等のp型不純物濃度が2.0×1017~2.0×1018/cmとされている。
【0018】
また、本実施形態の第1ディープ層15は、JFET部14より浅く形成されている。つまり、第1ディープ層15は、底部がJFET部14内に位置するように形成されている。言い換えると、第1ディープ層15は、低濃度層13との間にJFET部14が位置するように形成されている。
【0019】
JFET部14および第1ディープ層15上には、電流分散層17および第2ディープ層18が形成されている。電流分散層17は、n型不純物層で構成され、厚さが0.5~2μmとされている。また、電流分散層17のn型不純物濃度は、例えば、1.0×1016~5.0×1017/cmとされている。さらに、電流分散層17は、JFET部14と繋がっている。そして、本実施形態では、低濃度層13、JFET部14、および電流分散層17が繋がり、これらによってドリフト層19が構成されている。
【0020】
第2ディープ層18は、例えば、p型不純物濃度が2.0×1017~2.0×1018/cmとされており、厚さが電流分散層17と等しくされている。また、第2ディープ層18は、第1ディープ層15と接続されるように形成されている。
【0021】
電流分散層17および第2ディープ層18は、JFET部14のうちのストライプ状とされた部分や、第1ディープ層15の長手方向に対して交差する方向に延設されている。本実施形態では、電流分散層17および第2ディープ層18は、Y軸方向を長手方向として延設されると共に、X軸方向において交互に複数本並べたレイアウトとされている。なお、電流分散層17および第2ディープ層18の形成ピッチは、後述するトレンチゲート構造の形成ピッチに合わせてあり、第2ディープ層18は、後述するゲートトレンチ24を挟むように形成されている。
【0022】
電流分散層17および第2ディープ層18上には、p型のベース層21が形成されている。そして、ベース層21の表層部には、n型のソース領域22およびp型のコンタクト領域23が形成されている。ソース領域22は、後述するゲートトレンチ24の側面に接するように形成され、コンタクト領域23は、ソース領域22を挟んでゲートトレンチ24と反対側に形成されている。なお、本実施形態では、ソース領域22が第1不純物領域に相当し、コンタクト領域23が第2不純物領域に相当している。
【0023】
ベース層21は、例えば、p型不純物濃度が3.0×1017/cm以下とされている。ソース領域22は、表層部におけるn型不純物濃度、すなわち表面濃度が例えば1.0×1021/cmとされている。コンタクト領域23は、表層部におけるp型不純物濃度、すなわち表面濃度が例えば1.0×1021/cmとされている。
【0024】
本実施形態では、上記のように、セル領域1では、基板11、バッファ層12、低濃度層13、JFET部14、第1ディープ層15、電流分散層17、第2ディープ層18、ベース層21、ソース領域22、コンタクト領域23等が積層されて半導体基板10が構成されている。以下、半導体基板10のうちの基板11側の面を半導体基板10の他面10bとし、ソース領域22およびコンタクト領域23側の面を半導体基板10の一面10aとする。そして、ソース領域22およびコンタクト領域23は、半導体基板10の一面10aから露出した状態となっている。
【0025】
半導体基板10には、ベース層21等を貫通して電流分散層17に達すると共に、底面が電流分散層17内に位置するように、一面10a側からゲートトレンチ24が形成されている。なお、ゲートトレンチ24は、JFET部14および第1ディープ層15に達しないように形成されている。つまり、ゲートトレンチ24は、底面よりも下方にJFET部14および第1ディープ層15が位置するように形成されている。
【0026】
また、ゲートトレンチ24は、Y軸方向に沿って延びるように複数本が延設されていると共に、X軸方向に等間隔で並べられてストライプ状に形成されている。つまり、本実施形態では、ゲートトレンチ24は、長手方向が第1ディープ層15の長手方向と直交するように形成されている。また、ゲートトレンチ24は、法線方向において、第2ディープ層18に挟まれるように形成されている。
【0027】
ゲートトレンチ24には、内壁面にゲート絶縁膜25が形成されている。そして、ゲート絶縁膜25の表面には、ドープトPoly-Siによって構成されるゲート電極26が形成されている。これにより、トレンチゲート構造が構成されている。また、ゲート電極26は、図示しないゲート配線を介してパッド4と電気的に接続されている。
【0028】
半導体基板10の一面10a上には、ゲート電極26やゲート絶縁膜25等を覆うように、層間絶縁膜27が形成されている。層間絶縁膜27は、BPSG(Borophosphosilicate Glassの略)等で構成されている。
【0029】
層間絶縁膜27には、ソース領域22およびコンタクト領域23を露出させるコンタクトホール27aが形成されている。なお、層間絶縁膜27に形成されたコンタクトホール27aのパターンは、任意であり、例えば複数の正方形のものを配列させたパターン、長方形のライン状のものを配列させたパターン、または、ライン状のものを並べたパターン等が挙げられる。本実施形態では、コンタクトホール27aは、ゲートトレンチ24の長手方向に沿ったライン状とされている。
【0030】
層間絶縁膜27上には、コンタクトホール27aを通じてソース領域22およびコンタクト領域23と電気的に接続される上部電極28が形成されている。なお、本実施形態では、上部電極28が第1電極に相当している。
【0031】
本実施形態の上部電極28は、例えば、Ni/Al等の複数の金属にて構成されている。そして、複数の金属のうちのn型SiC(すなわち、ソース領域22)を構成する部分と接触する部分は、n型SiCとオーミック接触可能な金属で構成されている。また、複数の金属のうちの少なくともp型SiC(すなわち、コンタクト領域23)と接触する部分は、p型SiCとオーミック接触可能な金属で構成されている。
【0032】
半導体基板10の他面10b側には、図1に示されるように、基板11と電気的に接続される下部電極29が形成されている。本実施形態では、下部電極29が第2電極に相当している。本実施形態のSiC半導体装置では、このような構造により、セル領域1には、nチャネルタイプの反転型であるトレンチゲート構造のMOSFETが構成されている。
【0033】
以上がセル領域1の構成である。次に、温度検出領域2の構成について説明する。温度検出領域2では、図3に示されるように、低濃度層13上に、JFET部14および第1ディープ層15が形成されている。なお、温度検出領域2におけるJFET部14は、セル領域1における第1ディープ層15と低濃度層13との間のJFET部14の厚さと等しくされ、低濃度層13上の全体に形成されている。そして、第1ディープ層15は、このJFET部14上の全体に形成されている。つまり、温度検出領域2では、JFET部14上に第1ディープ層15が積層されて配置されている。
【0034】
第1ディープ層15上には、セル領域1と同様の電流分散層17が全体に形成され、電流分散層17上にセル領域1と同様のベース層21が形成されている。ベース層21の表層部には、p型のアノード層41とn型のカソード層42とを有し、アノード層41とカソード層42とが半導体基板10の面方向にて接続されている温度検出素子としてのダイオード素子40が形成されている。なお、本実施形態では、アノード層41が第2構成層に相当し、カソード層42が第1構成層に相当している。
【0035】
アノード層41は、基板11側の下面がコンタクト領域23の下面と同じ深さとされ、コンタクト領域23と同じ厚さとされている。また、アノード層41は、p型不純物濃度がコンタクト領域23と同じとされている。そして、本実施形態のアノード層41は、上記のようにコンタクト領域23と同じ厚さおよび同じ不純物濃度とされているため、コンタクト領域23と同じ工程で形成される。本実施形態では、コンタクト領域23およびアノード層41は、半導体基板10の一面10aからイオン注入を行うことで同時に形成される。このため、コンタクト領域23およびアノード層41は、イオン注入層で構成される。
【0036】
同様に、カソード層42は、基板11側の下面がソース領域22の下面と同じ深さとされ、ソース領域22と同じ厚さとされている。また、カソード層42は、n型不純物濃度がソース領域22と同じとされている。そして、本実施形態のカソード層42は、上記のようにソース領域22と同じ厚さおよび同じ不純物濃度とされているため、ソース領域22と同じ工程で形成される。本実施形態では、ソース領域22およびカソード層42は、半導体基板10の一面10aからイオン注入を行うことで同時に形成される。このため、ソース領域22およびカソード層42は、イオン注入層で構成される。
【0037】
ここで、本実施形態では、図3および図4に示されるように、温度検出領域2を囲むように枠状の分離トレンチ51が形成されている。つまり、本実施形態では、分離トレンチ51で囲まれた領域が温度検出領域2とされ、温度検出領域2は、分離トレンチ51によってセル領域1や外周領域3と区画されている。なお、図3は、図4中のIII-III線に沿った断面に相当している。
【0038】
また、本実施形態の温度検出領域2には、当該温度検出領域2を複数の構成領域2aに区画するように、区画トレンチ52が形成されている。具体的には、区画トレンチ52は、分離トレンチ51と連通するように形成されていると共に、分離トレンチ51と共にいわゆる梯子状となるように形成されている。本実施形態の区画トレンチ52は、温度検出領域2が3つの構成領域2aに区画され、各構成領域2aがX軸方向に沿って配列されるように2本備えられている。
【0039】
分離トレンチ51および区画トレンチ52は、ゲートトレンチ24と同じ深さとされており、底面が電流分散層17内に位置するように形成されている。このため、分離トレンチ51および区画トレンチ52は、ゲートトレンチ24が形成される際に同時に形成される。なお、分離トレンチ51および区画トレンチ52が上記のように形成されるため、分離トレンチ51および区画トレンチ52の底面よりも下方には、JFET部14および第1ディープ層15が配置された構成となる。
【0040】
そして、分離トレンチ51および区画トレンチ52には、ゲート絶縁膜53とフローティングゲート電極54とが埋め込まれている。なお、フローティングゲート電極54は、ゲート電極26が接続されるパッド4と接続されておらず、フローティング状態とされている。また、図4では、ゲート絶縁膜53およびフローティングゲート電極54を省略して示している。
【0041】
そして、上記アノード層41およびカソード層42は、各構成領域2aにそれぞれ形成されている。本実施形態では、各構成領域2aにおいて、構成領域2aの配列方向(すなわち、X軸方向)に沿ってアノード層41とカソード層42とが順に形成されている。
【0042】
半導体基板10の一面10aには、セル領域1と同様に層間絶縁膜27が形成されている。層間絶縁膜27には、アノード層41およびカソード層42を露出させるコンタクトホール27bが形成されている。なお、層間絶縁膜27に形成されたコンタクトホール27bのパターンは、コンタクトホール27aと同様に任意のパターンが採用される。本実施形態では、コンタクトホール27bは、分離トレンチ51の長手方向に沿ったライン状とされている。
【0043】
層間絶縁膜27上には、ダイオード素子40の一端部となるアノード層41と接続される第1主電極61が形成されていると共に、ダイオード素子40の他端部となるカソード層42と接続される第2主電極62が形成されている。そして、第1主電極61および第2主電極62は、図示しない接続配線を介してパッド5と電気的に接続されている。また、層間絶縁膜27上には、各構成領域2aに形成されたアノード層41とカソード層42とを接続する連結電極63が形成されている。そして、本実施形態では、各構成領域2aに形成されたアノード層41とカソード層42とが連結電極63を介して順に接続されることにより、温度検出素子としてのダイオード素子40が構成されている。
【0044】
なお、図4は、層間絶縁膜27および各電極61~63を省略して示しており、温度検出領域2における半導体基板10の一面10a側の平面図を示している。また、図4では、アノード層41およびカソード層42のうちのコンタクトホール27bを介して各電極61~63と接続される部分が点線で囲まれる領域となる。
【0045】
外周領域3の構成については、詳細な説明を省略するが、セル領域1を囲むように、複数本のp型のガードリングが備えられる、なお、ガードリングの平面レイアウトは、Z軸方向において、例えば、四隅が丸められた四角形状や円形状等とされている。
【0046】
以上が本実施形態におけるSiC半導体装置の構成である。なお、本実施形態では、n型、n型、n型が第1導電型に相当しており、p型、p型、p型が第2導電型に相当している。次に、上記SiC半導体装置の作動および効果について説明する。
【0047】
上記のようなSiC半導体装置では、ゲート電極26にゲート電圧が印加される前のオフ状態では、ベース層21に反転層が形成されない。このため、下部電極29に正の電圧、例えば1600Vが印加されたとしても、ソース領域22からベース層21内に電子が流れず、SiC半導体装置は、上部電極28と下部電極29との間に電流が流れないオフ状態となる。
【0048】
また、SiC半導体装置がオフ状態である場合には、ドレイン-ゲート間に電界がかかり、ゲート絶縁膜25、53の底部に電界集中が発生し得る。しかしながら、上記SiC半導体装置では、ゲートトレンチ24、分離トレンチ51、および区画トレンチ52よりも深い位置に、第1ディープ層15およびJFET部14が備えられている。このため、第1ディープ層15およびJFET部14との間に構成される空乏層により、ドレイン電圧の影響による等電位線のせり上がりが抑制され、高電界がゲート絶縁膜25、53に入り込み難くなる。したがって、本実施形態では、オフ時において、ゲート絶縁膜25、53が破壊されることを抑制できる。
【0049】
そして、ゲート電極26に所定のゲート電圧、例えば20Vが印加されると、ベース層21のうちのゲートトレンチ24に接している表面にチャネルが形成される。これにより、上部電極28と下部電極29との間に電流が流れ、SiC半導体装置がオン状態となる。なお、本実施形態では、チャネルを通過した電子が電流分散層17、JFET部14および低濃度層13を通過して基板11へ流れるため、電流分散層17、JFET部14および低濃度層13を有するドリフト層19が構成されているといえる。
【0050】
また、温度検出領域2においては、図5中の矢印Aのように、ダイオード素子40に一定電流が流される。そして、セル領域1でスイッチング動作が行われた場合や周囲の環境に応じて半導体基板10の温度が変化する。この場合、ダイオード素子40の順方向電圧は、半導体基板10の温度に依存して変化する。したがって、上記のSiC半導体装置では、ダイオード素子40の順方向電圧に基づいて半導体基板10の温度が検出される。
【0051】
この場合、本実施形態では、温度検出領域2が分離トレンチ51によってセル領域1および外周領域3と区画されている。このため、セル領域1から温度検出領域2に電流が流れ込むことが抑制され、検出精度が低下することを抑制できる。
【0052】
また、本実施形態では、温度検出領域2が複数の構成領域2aに分割されている。このため、図5中の矢印Bのように、アノード層41からベース層21を介して異なるアノード層41へ流れるリーク電流が発生し難くなる。したがって、順方向電圧がばらつくことが抑制され、検出精度が低下することをさらに抑制できる。
【0053】
さらに、温度検出領域2では、p型のベース層21とp型の第1ディープ層15との間にn型の電流分散層17が配置されている。このため、図5中の矢印Cのように、アノード層41、ベース層21、電流分散層17を介して再びベース層21へと流れるリーク電流が発生し難くなる。したがって、順方向電圧がばらつくことが抑制され、検出精度が低下することをさらに抑制できる。
【0054】
以上説明した本実施形態によれば、ダイオード素子40は、ベース層21の表層部に形成されたアノード層41およびカソード層42にて構成されている。このため、例えば、イオン注入等によってアノード層41およびカソード層42を容易に形成でき、不純物濃度や深さ等も容易に変更できる。したがって、設計自由度の向上を図ることができる。
【0055】
(1)本実施形態では、アノード層41は、コンタクト領域23と同じ厚さとされると共に同じ不純物濃度とされ、カソード層42は、ソース領域22と同じ厚さとされると共に同じ不純物濃度とされている。このため、アノード層41をコンタクト領域23と同じ工程で形成することができ、カソード層42をソース領域22と同じ工程で形成することができる。したがって、製造工程を増加させることなく温度検出素子としてのダイオード素子40を備えたSiC半導体装置を構成でき、ひいては構成の簡略化を図ることができる。
【0056】
(2)本実施形態では、温度検出領域2が分離トレンチ51によってセル領域1および外周領域3と区画されている。このため、セル領域1から温度検出領域2に電流が流れ込むことが抑制され、検出精度が低下することを抑制できる。
【0057】
(3)本実施形態では、温度検出領域2が複数の構成領域2aに分割されている。このため、アノード層41からベース層21を介して異なるアノード層41へ流れるリーク電流が発生し難くなる。したがって、順方向電圧がばらつくことが抑制され、検出精度が低下することをさらに抑制できる。
【0058】
(4)本実施形態では、温度検出領域2では、p型のベース層21とp型の第1ディープ層15との間にn型の電流分散層17が配置されている。このため、アノード層41、ベース層21、電流分散層17を介して再びベース層21へと流れるリーク電流が発生し難くなる。したがって、順方向電圧がばらつくことが抑制され、検出精度が低下することをさらに抑制できる。
【0059】
(5)本実施形態では、分離トレンチ51および区画トレンチ52がゲートトレンチ24と同じ深さとされている。このため、分離トレンチおよび区画トレンチ52をゲートトレンチ24と同じ工程で形成でき、製造工程が増加することを抑制できる。
【0060】
(6)本実施形態では、半導体基板10にアノード層41およびカソード層42を形成してダイオード素子40を構成している。このため、例えば、半導体基板10の一面10a上に絶縁膜を介してp型およびn型のポリシリコン等を配置してダイオード素子40を構成する場合と比較して、温度の応答性の向上を図ることができる。
【0061】
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対し、引抜部を形成したものである。その他に関しては、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0062】
本実施形態のSiC半導体装置では、図6および図7に示されるように、引抜部70が形成されている。本実施形態の引抜部70は、セル領域1と温度検出領域2との間に配置される部分を含み、平面形状が分離トレンチ51を囲む枠状とされている。そして、引抜部70は、温度検出領域2の第1ディープ層15と接続されるようにセル領域1と同様の第2ディープ層18が形成され、ベース層21の表層部に当該ベース層21を介して第2ディープ層18と接続されるコンタクト領域23が形成されることで構成されている。つまり、引抜部70は、第1ディープ層15と接続されるp型の層で構成されている。なお、図6は、図7中のIV-IV線に沿った断面図に相当している。
【0063】
また、層間絶縁膜27には、引抜部70を構成するコンタクト領域23を露出させるコンタクトホール27cが形成されている。そして、引抜部70を構成するコンタクト領域23は、コンタクトホール27cを通じて上部電極28と電気的に接続されている。これにより、温度検出領域2の第1ディープ層15は、引抜部70を介して上部電極28と電気的に接続される。つまり、本実施形態の引抜部70は、温度検出領域2の第1ディープ層15と上部電極28とを接続するものである。
【0064】
以上説明した本実施形態によれば、ダイオード素子40は、コンタクト領域23と同じ厚さとされると共に同じ不純物濃度とされたアノード層41と、ソース領域22と同じ厚さとされると共に同じ不純物濃度とされたカソード層42とを含んで構成されている。このため、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0065】
(1)本実施形態では、温度検出領域2の第1ディープ層15は、セル領域1における上部電極28よりも近い位置に形成された引抜部70を介して上部電極28と電気的に接続される。このため、アバランシェ降伏が発生した場合等、ホールに起因するサージ電流を第1ディープ層15から引抜部70を介して上部電極28へ引き抜くことができる。このため、サージ電流がダイオード素子40に達することを抑制でき、ダイオード素子40を保護することができる。
【0066】
(2)本実施形態では、引抜部70は、温度検出領域2を囲むように形成されている。このため、引抜部70を温度検出領域2の周囲に点在して配置する場合と比較して、サージ電流を効率的に引き抜くことができる。
【0067】
(3)本実施形態では、引抜部70は、セル領域1と同様のコンタクト領域23および第2ディープ層18を用いて構成されている。このため、引抜部70を構成するためのみの製造工程が不要となり、製造工程が増加することも抑制できる。
【0068】
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に対し、引抜部70の形成箇所を追加したものである。その他に関しては、第2実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0069】
本実施形態のSiC半導体装置では、図8および図9に示されるように、引抜部70は、温度検出領域2内にも形成されている。本実施形態では、温度検出領域2は、X軸方向に3つの構成領域2aが並べて配置された状態となっている。そして、引抜部70は、3つの構成領域2aのうちの中央の構成領域2aに形成されている。なお、温度検出領域2内に配置された引抜部70は、図8とは別断面において、上部電極28と電気的に接続されている。また、図8は、図9中のVIII-VIII線に沿った断面図に相当している。
【0070】
以上説明した本実施形態によれば、ダイオード素子40は、コンタクト領域23と同じ厚さとされると共に同じ不純物濃度とされたアノード層41と、ソース領域22と同じ厚さとされると共に同じ不純物濃度とされたカソード層42とを含んで構成されている。このため、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0071】
(1)本実施形態では、温度検出領域2内に引抜部70が配置されている。このため、さらにサージ電流がダイオード素子40に達することを抑制でき、さらにダイオード素子40を保護することができる。
【0072】
(他の実施形態)
本開示は、実施形態に準拠して記述されたが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
【0073】
上記各実施形態では、第1導電型をn型、第2導電型をp型としたnチャネルタイプのトレンチゲート構造のMOSFETがセル領域1に形成されたSiC半導体装置について説明した。しかしながら、セル領域1に形成される半導体素子は、適宜変更可能であり、例えば、nチャネルタイプに対して各構成要素の導電型を反転させたpチャネルタイプのトレンチゲート構造のMOSFETとされてもよい。さらに、セル領域1に形成される半導体素子は、MOSFET以外に、同様の構造のIGBTが形成された構成とされていてもよい。IGBTの場合、上記各実施形態におけるn型のドレイン領域(すなわち、基板11)をp型のコレクタ領域に変更する以外は、上記第1実施形態で説明したMOSFETと同様である。
【0074】
また、上記各実施形態において、区画トレンチ52が形成されていなくてもよいし、分離トレンチ51が形成されていなくてもよい。さらに、分離トレンチ51および区画トレンチ52が、ゲートトレンチ24と同じ深さとされていなくてもよい。
【0075】
そして、上記各実施形態では、第1ディープ層15がX軸方向に沿って延設されている例について説明したが、第1ディープ層15がY軸方向に延設されていてもよい。
【0076】
さらに、上記各実施形態では、JFET部14、第1ディープ層15、電流分散層17および第2ディープ層18等が備えられていない構成とされてもよく、ドリフト層19が低濃度層13のみで構成されていてもよい。
【0077】
また、上記各実施形態において、アノード層41は、コンタクト領域23と異なる厚さとされていてもよいし、コンタクト領域23と異なる不純物濃度とされていてもよい。同様に、カソード層42は、ソース領域22と異なる厚さとされていてもよいし、ソース領域22と異なる不純物濃度とされていてもよい。
【符号の説明】
【0078】
1 セル領域
2 温度検出領域
11 基板
19 ドリフト層
21 ベース層
22 ソース領域(第1不純物領域)
23 コンタクト領域(第2不純物領域)
28 上部電極(第1電極)
29 下部電極(第2電極)
40 ダイオード素子
41 アノード層(第2構成層)
42 カソード層(第1構成層)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9