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特開2022-191818画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191818
(43)【公開日】2022-12-28
(54)【発明の名称】画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20221221BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20221221BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20221221BHJP
   B65H 3/44 20060101ALI20221221BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20221221BHJP
【FI】
B41J29/38 204
B41J29/42 F
B41J29/00 Z
B65H3/44 340
H04N1/00 567L
H04N1/00 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021100275
(22)【出願日】2021-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100124442
【弁理士】
【氏名又は名称】黒岩 創吾
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 康弘
(72)【発明者】
【氏名】小島 由梨乃
【テーマコード(参考)】
2C061
3F343
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP03
2C061AP04
2C061AP07
2C061AQ06
2C061AS02
2C061AS13
2C061BB10
2C061BB15
2C061CL08
2C061CL10
2C061CQ04
2C061CQ23
2C061CQ30
2C061CQ36
2C061HJ03
2C061HJ07
2C061HK07
2C061HK11
2C061HN15
3F343FA01
3F343FA08
3F343FA09
3F343FA17
3F343FB01
3F343FC29
3F343HA37
3F343HB03
3F343KB03
3F343LA04
3F343LC17
3F343LC19
3F343MC21
3F343MC27
5C062AB08
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB30
5C062AC04
5C062AC05
5C062AF12
(57)【要約】
【課題】 他人に使用されたくない特殊な用紙を設置した場合に、用紙設置者以外の給紙を制限する仕組みがなく、他人の印刷ジョブが誤って特殊な用紙を使ってしまうことがあった。
【解決手段】 上記課題を解決すべく、本発明の画像処理装置は、各給紙段の情報にその給紙段の使用が可能なユーザ名を登録できるようにし、ユーザ名が付加された給紙段は、そのユーザのみが使用できるように給紙を制御することにより、用紙の誤使用を防ぐ。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ログイン認証されたユーザから、給紙部を特定する情報を受け付ける手段と、
前記特定された給紙部を用いた印刷を、前記ログイン認証されたユーザとは異なるユーザに対して、禁止する禁止手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記ログイン認証されたユーザが特定した給紙部以外の給紙部は、どのユーザからの印刷にも使用可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記ログイン認証されたユーザが特定した給紙部に設置された用紙の情報は、前記ログイン認証されたユーザのみが変更できることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ログイン認証されたユーザから、給紙部を特定する情報に加えて、その給紙部を占有する期間も受け付けるようになっており、
前記禁止手段による給紙部の使用の制限は、前記期間の間でのみ行われることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制限が続いている前記期間においては、他のユーザがログインしても、当該給紙部に設置された用紙の情報を変更するためのボタンは表示されないことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制限が続いている前記期間においては、他のユーザがログインしても、当該給紙部に設置された用紙の情報を変更するためのボタンはグレイアウトされていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項7】
ログイン認証されたユーザから、給紙部を特定する情報を受け付ける工程と、
前記特定された給紙部を用いた印刷を、前記ログイン認証されたユーザとは異なるユーザに対して、禁止するという禁止工程とを有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項8】
ログイン認証されたユーザから、給紙部を特定する情報を受け付ける工程と、
前記特定された給紙部を用いた印刷を、前記ログイン認証されたユーザとは異なるユーザに対して、禁止するという禁止工程を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法を実行するためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフィス文書用の印刷用紙と特殊な印刷用紙とが混在して使用される印刷環境において、特殊な印刷用紙の誤使用を防ぐことができる画像形成装置の制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機の高機能化や高画質化、フィニッシング装置の充実、扱うことができる用紙種類の拡大により、これまで印刷工場で出力していた印刷物を、オフィスに設置された複合機で内製化するケースが増えてきている。このような印刷環境で使用されている複合機は、通常のオフィス文書の印刷と共有されていることが多く、給紙段には通常印刷用の普通紙と、内製化印刷用の特殊な印刷用紙の2種類が一時的に同時に設置されることがある。このとき、内製化印刷を行うユーザは自身が用紙を設置した給紙段を指定して印刷することにより成果物を得ていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-85207
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、内製化印刷用の特殊な印刷用紙が設置されているかどうかは、用紙の設置者しかわからないため、同じ給紙段を指定した他人の印刷ジョブが誤って特殊な用紙を使ってしまうことがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明の一態様に係る画像処理装置は以下のような構成を備える。
【0006】
即ち、ログイン認証されたユーザ(S801)から、給紙部を特定する情報を受け付ける手段(S805、表1、表2)と、前記特定された給紙部を用いた印刷を、前記ログイン認証されたユーザとは異なるユーザに対して、禁止するという禁止手段を有すること(S1304)を特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、例えば、ユーザにより指定された給紙段は、そのユーザのみが使用できるように給紙が制御され、用紙の誤使用を防ぐことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施例1における本開示に係る画像形成装置の正面図(a)及びプリンタエンジンの模式図(b)。
図2】実施例1における画像形成システムの機能ブロック図。
図3】実施例1における画像形成システムの動作の流れを表すフローチャート。
図4】実施例1における印刷ジョブを生成するプリンタドライバ処理の内容を表すフローチャート。
図5】実施例1における画像形成装置が実行するプリンタ処理の内容を表すフローチャート。
図6】実施例1におけるプリンタ処理のページ生成処理の内容を表すフローチャート。
図7】実施例1におけるプリンタ処理の印刷処理の内容を表すフローチャート。
図8】実施例1における印刷処理の給紙段予約処理の内容を表すフローチャート。
図9】実施例1における画像形成装置のログイン画面の表示例。
図10】実施例1における画像形成装置のホーム画面の表示例。
図11】実施例1における画像形成装置の用紙の設定画面の表示例。
図12】実施例1における画像形成装置の用紙種類の設定画面の表示例。
図13】実施例1における印刷処理の給送判定処理の内容を表すフローチャート。
図14】実施例1における画像形成装置の用紙無しエラー画面の表示例。
図15】実施例1におけるドライバソフトウェアによって表示される印刷条件の設定画面の表示例を表す画像図。
図16】実施例2における画像形成装置の予約者とは異なるユーザによる給紙段の用紙の設定画面の表示例。
図17】実施例3における画像形成装置の給紙段の予約設定画面の表示例。
図18】実施例3における画像形成装置の給紙段の予約状況画面の表示例。
図19】実施例3における画像形成装置の予約者とは異なるユーザによる給紙段の用紙の設定画面の表示例。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【実施例0010】
以下、図面を参照しながら、本開示に係る画像形成装置について説明する。画像形成装置とは、プリンタ、複写機、ファクシミリ及びこれらの機能を兼ね備えた複合機を含み、記録媒体であるシートに画像を形成する機能(印刷機能)を有するものとする。
【0011】
図1(a)に示す画像形成装置100は、シートに画像を形成する複合機である。ただし、シートとは、用紙及び封筒等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ(OHP)用シート等のプラスチックフィルム、並びに布を含むものとする。また、図面等において「用紙」又は「給紙」等の語を使用するが、特に断らない限り紙以外のシートを含むシート一般を指すものとして扱う。
【0012】
画像形成装置100は、プリンタユニット101、スキャナユニット108、複数の給紙カセット102,103,104,105、手差しトレイ106、及び排出トレイ107等のデバイスを備えている。以降、給紙カセット102,103,104,105、手差しトレイ106をまとめて給紙段と呼ぶことにする。画像読取装置としてのスキャナユニット108は、原稿を光学的に走査して、CCD方式等の光電変換素子により電子的な画像情報に変換する。プリンタユニット101は、画像形成部の一例であるプリンタエンジン110により、スキャナユニット108又は外部のホストコンピュータから入力された画像情報に基づいてシートに画像を形成する。各給紙カセット102~105はシートを収容し、手差しトレイ106は、トレイ上に載置されたシートを支持する。給紙カセット102~105及び手差しトレイ106に保持されたシートは、不図示の給紙ユニットによって1枚ずつ分離しながらプリンタエンジン110に給紙される。給紙カセット102~105及び手差しトレイ106は、いずれも、画像形成部に供給するためのシートを保持する給紙段の一例である。プリンタエンジン110によって画像を形成されたシートは、排出部である排出トレイ107に排出される。
【0013】
図1(b)に示すように、プリンタエンジン110は、電子写真方式の画像形成ユニットPUを有する。画像形成ユニットPUは、ドラム状の感光体である感光ドラム1と、帯電装置2と、露光装置3と、現像装置4と、クリーニング装置6とを含む。プリンタエンジン110に対して画像形成動作の開始が要求されると、帯電装置2が感光ドラム1の表面を一様に帯電させ、露光装置3がレーザー光によって感光ドラム1を走査し、ドラム表面に静電潜像を形成する。現像装置4は、感光ドラム1に帯電したトナーを供給して静電潜像をトナー像に現像する。感光ドラム1に担持されたトナー像は、転写装置5によってシートへと転写される。シートに転写されたトナー像は、例えば熱定着方式の定着装置7により、シートへ定着させられる。
【0014】
次に、図2を用いて、画像形成装置100を含む画像形成システムについて説明する。画像形成装置100は、通信インターフェース(I/F)212を介して有線又は無線のネットワークに接続され、パーソナルコンピュータ(PC)200等の情報処理装置と通信する。
【0015】
PC200には、画像形成装置100に対して画像形成を指令するジョブ(以下、印刷ジョブ)を生成するドライバソフトウェアとして、プリンタドライバ202がインストールされているものとする。プリンタドライバ202は、例えばPC200の文書作成アプリケーションから受取ったドキュメントデータに基づいて、PDLによって記述された印刷ジョブを生成する。ただし、PDLとは、PS、PCL、LIPS(登録商標)を例とするページ記述言語(Page Description Language)の略称である。また、PC200は、CPU(中央演算装置)等の制御手段と、ROM(読出し専用メモリ)、RAM(書換え可能メモリ)、及びHDD(ハードディスクドライブ)等の記憶手段を備えているものとする。プリンタドライバ202は、生成した印刷ジョブを、PC200の通信インターフェース203及びネットワークを介して、画像形成装置100へ送信する。
【0016】
画像形成装置100には、それぞれ特定の機能を実現する制御回路(213,214,216)と、これらの制御回路を統括制御する制御部219と、データを一時的又は恒久的に記憶可能な記憶装置(220,217)とが搭載されている。詳しくは後述するように、PC200から送信された画像データは、上記制御回路によってラスター形式のイメージデータへと変換されて保存される。また、上記スキャナユニット108によって原稿から読取られた画像情報も、イメージデータとして保存される。これらのイメージデータは、ビデオ信号としてプリンタエンジン110へと送信され、プリンタエンジン110による画像形成動作に用いられる。
【0017】
制御手段の一例である制御部219は、画像形成装置100を統括制御する中央処理装置であり、記憶部220に格納された制御プログラムを読出して実行する。以下の説明において、特に断らない限り、画像形成装置100の制御プロセスの各ステップは制御部219によって実行されるものとする。記憶手段の一例である記憶部220は、ROM、RAM、HDD等を含み、画像形成装置100の制御プログラム及び設定情報を一時的又は恒久的に記憶する他、制御部219が制御プログラムを実行する際の作業メモリとして使用される。
【0018】
また、画像形成装置100は、情報を表示可能な表示手段として、ユーザインターフェース(UI)画面218を備えている。UI画面218には、ソフトキーの機能を搭載したタッチパネル等のディスプレイを含む表示部と、テンキー及び印刷開始ボタン等のハードキーを含む操作部とが含まれる。
【0019】
(画像形成の流れ)
以下、本実施形態において画像形成が実行される際の流れについて説明する。図3に示すように、画像形成の実行前に、給紙段の予約処理(S301)がなされるものとする。給紙段の予約とは、画像形成に使用するシートを設置した各給紙カセットおよび手差しトレイに対して使用可能なユーザを設定する処理であって、詳しい内容については後述する。その後、PC200がプリンタドライバ処理(S302)によって印刷ジョブを生成し、画像形成装置100に出力する。画像形成装置100に印刷ジョブが入力されると、画像形成装置はプリンタ処理(S302)を実行して印刷ジョブを処理する。
【0020】
(プリンタドライバ処理)
プリンタドライバ処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。なお、以下の各工程は、PC200に搭載されたCPU等の制御手段が、プリンタドライバ202を構成するプログラムを実行することで達成される。プリンタドライバ処理は、PC200のユーザにより、例えば文書作成アプリケーションに対して印刷の実行を指示する操作が行われた場合に開始される。なお、文書作成アプリケーション等を用いて、印刷すべき内容(文書・図等)を示すドキュメントデータが予め生成されているものとする(S401)。
【0021】
PC200に対するユーザの操作信号に基づいて、印刷ジョブの属性情報を設定するための設定処理が行われる(S402~S404)。具体的には、図15に示すように、PC200のディスプレイに印刷条件を設定する設定画面1501が表示され、ユーザの操作を受付ける状態となる。タブ1502には印刷設定を行う画面であることが表示される。用紙サイズ設定欄1503にはシートサイズの設定値が表示され、用紙タイプ設定欄1504にはシート種類の設定値が表示され、給紙段設定欄1505にはシートの供給元として指定する給紙段が表示される。シートサイズとしては、ドキュメントデータと同じサイズを指定する「原稿サイズ」の他、「A4」等の定形サイズや、ユーザが数値入力するユーザ定義サイズ等を選択可能である。シート種類としては、「普通紙1」の他、「普通紙1」よりも坪量の大きい「普通紙2」、及び「コート紙」等の設定値を選択可能である。また、給紙段としては、給紙カセット102~105及び手差しトレイ106のいずれかを選択可能である。またシート種類、及び給紙段のそれぞれについて、画像形成装置に選択を委ねる「自動選択」等の選択肢が設けられる場合がある。ドライバソフトウェアは、このような印刷設定画面1501を介したユーザの操作信号に基づいて、シートサイズ、シート種類、及びシートの給紙元となる給紙段を指定する情報を設定する。
【0022】
続いて、プリンタドライバ202は印刷ジョブのオーナー名とドキュメント名を設定する(S405,S406)。オーナー名とは、印刷ジョブを作成したユーザを識別するための情報であり、本実施形態では、PC200に現在ログインしているユーザのID(即ち、ログイン認証されたユーザのID)をオーナー名とする。ドキュメント名とは、印刷すべき文書又は図面等のデータファイルを識別するための情報であり、例えばドキュメントデータを生成したアプリケーションから取得するものとする。
【0023】
そして、プリンタドライバ202は、ドキュメントデータ及び各種の設定情報に基づいて、PDLのフォーマットに従うPDLデータを生成する(S407)。PDLデータには、各ページの描画内容を表すページデータと、印刷ジョブの設定情報(シートサイズ・シートタイプ・給紙段・オーナー名・ドキュメント名等)とが含まれる。ただし、ページデータとは、プリンタドライバ202により、ドキュメントデータからPDLのフォーマットに従って生成された画像情報である。生成されたPDLデータは、ネットワークを介して画像形成装置100へと送信される(S408)。
【0024】
(プリンタ処理)
PDLデータを表す信号が画像形成装置100に到達すると、画像形成装置100の制御部219はプリンタ処理を開始する。図5に示すように、プリンタ処理は、大まかにページ毎のイメージデータを生成するページ生成処理(S501)と、イメージデータに基づいてシートに画像を形成する印刷処理(S502)とを含んでいる。
【0025】
まず、ページ生成処理の内容について、図2を参照しつつ図6のフローチャートに沿って説明する。PC200から送信された印刷ジョブは、データ受信部213によって受信されて一時的に保存される(S601)。データ受信部213に格納された印刷ジョブには、PDLのフォーマットに従う画像情報としてページデータが含まれている。このページデータは、インタプリタ214によって解析され(S602)、中間データ215へと変換される(S603)。ただし、中間データとは、ビットマップ、ランレングス、台形、ボックス、及び高速境界符合化されたビットマップ等の描画オブジェクトと背景パターン、及び、それらからラスター形式のイメージを描画するための描画論理の総称を指すものとする。また、PDLデータに含まれているシートサイズ等の印刷ジョブの設定情報は、インタプリタ214による解析によって抽出され、制御部219によって記憶部220に格納される。
【0026】
レンダラー216は、中間データ215をRIP処理してイメージデータ記憶部217に格納する(S604)。ただし、RIPとは、Raster Image Processingの略称であり、ベクター画像等の画像データからラスター形式のイメージデータを生成する処理を指すものとする。
【0027】
続いて、印刷処理の内容について、図7のフローチャートに沿って説明する。印刷処理を開始すると、制御部219は処理中のページ(現在のシート)を示すパラメータPを初期化する(S701)。パラメータPは、P≧1を満たす整数値とする。制御部219は、パラメータPが総ページ数(印刷ジョブが指定するシート枚数)を示す変数Pmaxを超えているかどうか判定し(S702)、P≦Pmaxである限り以下の処理(S703~S708)を繰り返し実行する。変数Pmaxは、PDLデータの解析によって抽出され、記憶部220に格納されているものとする。
【0028】
まず、制御部219は、記憶部220を参照して給紙段設定(図4のS404参照)の情報を取得し、指定された給紙段からシートを給紙可能であるか判定する給紙判定処理を行う(S703)。給紙判定処理の内容については、後に詳しく説明する。給紙判定処理によって給紙可能と判定されると、シートが1枚給紙される(S704)。また、制御部219は、イメージデータ記憶部217から処理中のシートのイメージデータを読み出し(S705)、これをビデオデータに変換してプリンタエンジン110に転送する(S706)。そして、プリンタエンジン110により、ビデオデータに基づいてシートに対する印刷処理(画像形成工程)が実行されると(S707)、制御部219はパラメータPをインクリメントする(S708)。
【0029】
総ページ数(Pmax)のシートに対する画像形成が終了すると(S702のNo)、印刷処理を終了する。
【0030】
(給紙段の予約)
次に、給紙段の予約(S301)について図8のフローチャートに沿って説明する。ここでは、ユーザ(ユーザー名:user1)が以下の特別なシートを給紙カセット102に設置し、予約するという操作を想定し説明を行う。
【0031】
シートサイズ:A4
シート種類:コート紙
まず、user1は給紙カセット102に先の特別なシートを設置する。続けて、設置したシートのサイズと種類を設定するために、画像形成装置100のUI画面218を操作する。
【0032】
画像形成装置100の制御部219は、UI画面218に図9に示すユーザ認証を行うための画面901を表示し、ユーザからの操作を待つ(S801)。ユーザ認証を行うための画面901には、ユーザ名、パスワードを受け付けるための入力欄902と903と、ログイン先を選択するための選択欄904、および入力を決定し、認証処理を開始するためのログインボタン905が配置される。ログインボタン905の押下を検知すると、制御部219は入力情報された情報をもとに認証処理を行い、認証が完了すれば(S802)、UI画面218には図10に示すホーム画面1001を表示する(S803)。
【0033】
ホーム画面1001には、コピー機能を使用する場合に選択するボタン1002、送信機能を使用する場合に選択するボタン1003、ボックス機能を使用する場合に選択するボタン1004が配置される。また、ボタン1005は画像形成装置100の各種設定を行うためのボタンであり、前述のuser1が設置したシートのサイズと種類を設定し、給紙段を予約する場合にも、この設定ボタン1005を押下する。画像形成装置100の制御部219は各種設定ボタン1005が押下されたことを検知すると、様々な設定項目を選択させるための画面(不図示)を表示する。各種設定項目のうち、シートの設定を行うためのボタンが押下されたことを制御部219が検知すると、図11に示すシートの設定を行うための画面1101を表示する(S804)。用紙の設定画面1101には、給紙段選択ボタン1102から1106が表示され、各ボタンには各給紙段の設定状況が表示されている。各表示内容については後述する。また、同画面にはシート種類を変更するためのボタン1107、シートサイズを封筒やはがきといった特殊なサイズに設定するためのボタン1108、1109が配置されるとともに、本特許においてもっとも特徴的な設定となる予約ボタン1110が配置される。また、1107から1110の各設定ボタンは、前述の給紙段選択ボタン1102から1106のいずれかを選択してから操作する。
【0034】
各給紙段の設定状況1102から1106の表示についてその詳細を説明する。各給紙段の設定状況は、画像形成装置100の記憶部220に給紙段情報として以下表1のように保持されている。表中のシートサイズ2002は各給紙段がシート設置時に自動に検知またはユーザによって設定されたサイズである。シート種類2003はシート種類設定ボタン1107により設定されたもの、シート残量2004は各給紙段が検知した残量を4段階で表したものである。さらに、表中の予約者2005とは、本特許においてもっとも特徴的な要素である、給紙段を占有することができるユーザを表しており、前述の予約ボタン1110にて設定される。以下表1の例では、すべて空欄であり誰でも使用できる状態であることを表している。
【0035】
【表1】
【0036】
次に、ある給紙段が選択され(ここでは説明のために給紙カセット102に対応する1102が選択されたとする)、シート種類設定ボタン1107が押下されたときの動作について説明する。画像形成装置100の制御部219は、シート種類設定ボタン1107が押下されたことを検知すると、UI画面218に図12に示す用紙種類の設定画面1201を表示する。そして、選択された給紙段(ここでは給紙カセット102)に設定されたシート種類を記憶部220に保持した給紙段情報から取得し、表示する。図12では、普通紙1(1202)が設定されていることを表している。用紙種類の設定画面1201には、普通紙1(1202)のほかにも、厚紙1(1204)やコート紙(1206)などが配置される。ユーザはここでシート種類を選択、OKボタン1208を押下する。すると制御部219がOKボタン1208の押下を検知し、前述の給紙段情報の更新を行い、シート種類の設定を完了する。
【0037】
次に、給紙段を予約するための操作について説明する。ここでは説明のために給紙カセット102をuser1が予約を行うものとする。給紙カセット102に対応する1102が選択された状態で、予約ボタン1110が押下されたことを画像形成装置100の制御部219が検知すると、記憶部220に保持した給紙段情報の予約者欄に現在ログイン中のユーザ名を記録する(S805)。これにより、給紙カセット102は、user1が占有することができるようになる。また、予約を解除する場合には再び予約ボタン1110を押下することによって行い、その場合には、記憶部220に保持した給紙段情報の予約者欄をクリアする。給紙段の占有に対する具体的な給紙動作は、次の給紙判定処理にて詳細を説明する。
【0038】
以上シート種類の変更と予約処理により、表1に示した給紙段情報に対して、何が変更となったか示したものが表2である。比較しやすいように色を反転している個所が表1から変更された項目となる。
【0039】
【表2】
【0040】
(給紙判定処理)
次に、給紙判定処理(S703)について図14のフローチャートに沿って説明する。
【0041】
給送判定処理において、まず制御部219は、S602により記憶部220に格納された印刷ジョブの設定情報を取得する(S1301)。印刷ジョブの設定情報には、ジョブのオーナ名、プリントに必要なシートサイズ、シート種類、給紙段設定情報が含まれる。なお、シートサイズ、シート種類、給紙段設定情報としては、いずれも、自動又は特定の値(特定シートサイズ、特定シート種類、特定給紙段を指定した値)が印刷ジョブに含まれることになっている。なお、印刷ジョブの中のジョブのオーナ名が空欄または自動である場合には、S1304において、誰かに予約されている給紙段は全て削除されることになる。次に制御部219は、記憶部220に格納された給紙段情報を取得する(S1302)。給紙段情報とは、前述の表2に示した給紙段毎の設定情報をまとめたものである。この取得した給紙段情報を給紙段候補リストとして複製し、以降の処理で給紙候補となる給紙段を決定するために使用する(S1303)。次に制御部219は、給紙段候補リストの各給紙段に記録された予約者(2005)と先のS1301で取得したジョブオーナを比較し、ジョブオーナ以外が予約した給紙段がある場合は、その給紙段を給紙段候補リストから削除する(S1304)。例えば、ジョブオーナがuser1で、給紙段の予約状況が表2のような場合は、給紙段候補リストから削除される給紙段はなく、ジョブオーナがuser1以外であった場合は、給紙カセット102を給紙段候補リストから削除する。これにより、給紙段候補リストには、ジョブオーナーが利用できる給紙段の情報だけが残ることになる。言い換えると、ジョブオーナーとは異なるユーザが予約している給紙段の利用は禁止されることになる。
【0042】
次に制御部219は、先のS1301で取得した印刷ジョブの設定情報から給紙段設定情報を参照し、指定された給紙段以外(指定された給紙部以外)を給紙段候補リストから削除する(S1305)。給紙段設定情報は、前述の給紙段設定欄1505にて指定された情報である。給紙段設定欄1505にて特定の給紙段が指定されていた場合には指定された給紙段以外を給紙段候補リストから削除し、自動選択が設定されていた場合には、給紙段候補リストからはいずれの給紙段も削除しない。
【0043】
次に制御部219は、給紙段候補リストに残った給紙段から最適な給紙段を選択する(S1306)。具体的には、印刷ジョブの設定情報に記載されたプリントに必要なシートサイズとシート種類が適合するシートが保持された給紙段があるかを給紙段候補リストから検索する。S1307では給紙段の検索結果に応じて次の処理を切り替える。給紙段が見つかれば、その給紙段を後段のフローに通知(S1308)し、給紙判定処理を終了する。なお、特定の給紙段が指定されている場合には、プリントに必要なシートサイズやシート種類の情報が自動であることを示す値が印刷ジョブに含まれている場合には、S1306では、指定されていた特定の給紙段が選択されることになる。
【0044】
一方S1307にて給紙段が見つからないと判断した場合には、制御部219は図14に示す用紙無しエラー画面1401を画像形成装置100のUI画面218に表示する。用紙無しエラー画面1401には印刷ジョブを継続するために必要なシートの情報(サイズおよび種類)が表示される(1409)。このときユーザができる操作は、以下のいずれかとなる。
【0045】
1409に記載のシートをいずれかの給紙段に設置して用紙無しエラーを解消させる。
【0046】
1402から1406のいずれかの給紙段選択ボタンを押下して、1409とは異なるシートを収容する給紙段で強制的に処理を継続させる。なお、この時、ジョブオーナー以外のユーザにより予約されている給紙段は、表示しない、又は、表示はさせるがグレイアウトなどの状態にして選択させないことが好ましい。
【0047】
中止ボタン1407を押下することにより、印刷ジョブを中止する。
【0048】
制御部219は、上記いずれかの操作がユーザにより行われることを待つ。給紙段の状態になんらかの変化があった場合(S1310)には、ユーザによる用紙の設置が行われた可能性があるとして、S1302へと進み、再度最適な給紙段の検索処理を行う。また、ユーザによるUI画面218からの指示を検知した場合(S1311)には、S1312へと進み、指示内容に応じて次に行う処理を切り替える。1402から1406のいずれかの給紙段選択ボタンが選択された場合には、選択された給紙段を後段のフローに通知(S1308)し、給紙判定処理を終了する。一方で中止ボタン1407の押下を検知した場合には、印刷処理自体を終了する。
【0049】
以上のように、給紙段の予約処理によって予約者以外の利用を制限することができるため、コート紙のような高価な紙を使用する場合には、用紙を設置した給紙段をあらかじめ予約することにより、予約者以外による用紙の誤使用を防ぐことができる。
【実施例0050】
実施例2は実施例1の全ての構成を持ちつつ、追加の構成を有する。具体的には、先の実施例1における、シートの設定(図11)において、次のような操作制限を実施例2では追加的に行う。図16を用いてその詳細を説明する。
【0051】
前述のように、シート設定の操作は、設定変更したい給紙段を給紙段選択ボタン1102から1106により指定し、続けて変更したい設定のボタン1107から1110のいずれかを押下することにより行う。例えば、給紙段1(給紙カセット102)のシート種類を変更する場合には、対応する給紙段選択ボタン1102を選択し、続けてシート種類設定ボタン1107を押下する。その他、シートサイズなども変更することができるようになっている。このとき、給紙カセット102はすでにuser1により予約された状態であった場合、user1以外のユーザによる給紙カセット102への操作に制限を行う。具体的には、給紙段選択ボタン1602により給紙カセット102を選択した場合には、設定ボタン1607から1610を網掛けし、選択不可な状態とすることで、他ユーザによる設定変更をできないように制御部219は表示を制御する。一方、給紙カセット102を予約しているuser1が操作する場合には、網掛けは行われず、制限なく設定を変更できる。また、user1が再び予約ボタン1610を押下し、予約を解除した場合には、いずれのユーザも給紙カセット102に対する設定変更が可能となる。
【0052】
以上のように、給紙段の予約者のみがその給紙段の設定変更ができるように制御することで、予約外のユーザにより誤ってシート設定を変更されてしまうことを防ぐことができるようになる。
【実施例0053】
実施例3は、実施例1及び2の構成は全て持ちつつ、以下の構成を追加的に有する。即ち、先の実施例1における、給紙段の予約処理(S301)では、予約ボタン1110の押下により予約を行ったが、次のように予約時間(予約期間)を設定できるようにする。図17および図18を用いてその詳細を説明する。即ち、その給紙段を占有する予約期間を設定できるようにする。
【0054】
図17は、S805にて給紙段選択ボタン1102により給紙段1(給紙カセット102)を選択後、予約ボタン1110が押下された場合にUI画面218に表示する予約時刻設定画面1701である。予約時刻設定画面1701には、給紙段を予約する日時を入力する欄1702から1706が配置される。画面1701では、給紙段1(給紙カセット102)に対し、2021年5月10日の10:00から12:00を予約しようする入力がされていることを表している。これに伴い表1および表2に示した給紙段情報の予約者の項目2005は、以下表3に示すように拡張する。具体的には、予約者の情報2107に加えて、いつ予約をしているかを示す日時の情報(2102から2106)も記録できるようにする。また、複数の時刻の予約を管理する必要が出てくるため、以下2101のようにリストで管理する。以下表3では、給紙段1(給紙カセット102)にすでに2つの予約が入っていることを表している。ここで、制御部219がOKボタン1709の押下を検知すると、予約確定とし、給紙段1の給紙段情報を更新し、元の画面(1101)に戻る。表4に、給紙段1の給紙段情報更新結果の例を示す。表の差分の分かりやすさのため、黒で塗りつぶした項目が表3からの更新内容となる。
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】
一方、キャンセルボタン1708が押下されると、予約は行わずに元の画面(1101)に戻る。また予約状況の確認と取り消しを行うためのボタン1707が押下されたことを制御部219が検知すると、UI画面218には図18に示す給紙段の予約状況画面1801を表示する。予約状況画面1801には、数日分の予約状況がわかるタイムテーブル(1802)を表示する。タイムテーブルは、先の表3に示した給紙段情報をもとに制御部219が作成し、表示する。タイムテーブル(1802)には、先の予約時刻設定画面1701にて設定された時刻が表示されるとともに(1803の格子で塗りつぶした領域)、すでに予約されている時刻(1804の黒で塗りつぶした領域)が表示される。また、予約された領域を選択し取り消しボタン1805を押下することによりユーザは予約を取り消すことができる。その場合には、制御部219は取り消しボタン1805の押下に連動し、該当する予約情報を給紙段情報から削除する。
【0058】
次に、予約時間を設定できるようにしたことにともなう給紙判定処理(S703)の変更について説明する。実施例1におけるS1304では、給紙段情報の予約者(2005)と先のS1301で取得したジョブオーナを比較したが、本実施例ではジョブ実行時刻に予約している予約者とジョブオーナとの比較となる。例えば、給紙段1の給紙段情報が表4の状態であって、ジョブ実行時刻が2021年5月10日11:00であった場合の予約者は、No.1の予約者user1となる。同様に、ジョブ実行時刻が2021年5月10日14:00であった場合の予約者は、No.2の予約者user2である。
【0059】
次に、予約時間を設定できるようにしたことにともなう実施例2に記載の給紙段の設定変更の制限方法に対する変更について説明する。実施例2では、給紙段の予約者以外の設定変更を制限するために、用紙の設定画面1601に示したように、設定ボタン1107から1110の網掛けを行った。実施例3では、予約時間を設定できるようにしたため、設定ボタンの網掛けによる変更の制限は、操作時間(操作時刻)における予約者か否かで切り替える。例えば、給紙段1の給紙段情報が表4の状態であって、user1以外が2021年5月10日11:00に給紙段1(給紙カセット102)を選択するための給紙段選択ボタン1602を押下した場合、図19のように制御部219は表示を行う。用紙の設定画面1901と実施例1で示した画面1601との差は、予約ボタン1901が網掛けになっていない点である。user1の予約時間内の操作であってもuser1以外は給紙段の予約は行えるように、網掛けは行わない。また、予約の取り消し(1805)は、いつの時間であっても予約者のみが行えるように制御する。
【0060】
なお、実施例1では、ジョブオーナー以外のユーザによって予約されている給紙段は給紙段設定候補リストから削除し、利用させないようにしていた。しかしながら、実施例3においては予約期間が定まってくるので、その予約期間が過ぎた後に印刷を行わせてもよい。即ち、給紙段候補リストから削除せず、S1306で最適な給紙段を選択する際に、低い優先順位となるようにその給紙段を設定してもよい。即ち、他に用紙サイズ、用紙種類が合う給紙段があれば当該他の給紙段が選択されるようにしつつ、合う給紙段が無ければ本給紙段(他のユーザに現在予約されている給紙段)をS1306で選択するようにしてもよい。その場合、予約期間が満了するまでは印刷ジョブは印刷されずに待たされた状態となり、予約期間が過ぎると印刷ジョブはその給紙段を使って印刷され始めることになる。
【0061】
以上のように、給紙段の予約に時間設定をできるようにすることで、複数のユーザによる給紙段予約を効率よく管理/運用することができるようになる。
【0062】
ちなみに、シート種類というのは、シートサイズは含まない概念で、シートの表面性や厚みを表す情報である。例えば、普通紙、厚紙、OHPなどがこれにあてはまる。逆にシートサイズはシートの厚みは含まない概念である。また用紙のことをシートと表現することもあるが、同じ意味である。
【実施例0063】
先の実施例1から3では、プリンタドライバ202から投入された印刷ジョブについて説明したが、本実施例ではコピージョブの場合の処理について説明を補足する。なお、本実施例4は、実施例1から3の全ての構成を具備する。
【0064】
印刷ジョブとコピージョブで異なる点は、主に印刷処理S705にてイメージデータ記憶部217から読み出すページデータが、プリンタドライバ202から投入されたデータをもとに生成されたか、スキャナユニット108により生成されたかの違いである。本特許においてもっとも特徴的である、給紙段の予約処理S301や、給紙判定処理S703については、印刷ジョブとコピージョブでの差はほぼないため、コピージョブでの説明は省略する。
【0065】
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
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