(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022019189
(43)【公開日】2022-01-27
(54)【発明の名称】歯ブラシ
(51)【国際特許分類】
A46B 5/00 20060101AFI20220120BHJP
A46B 15/00 20060101ALI20220120BHJP
【FI】
A46B5/00 Z
A46B5/00 D
A46B15/00 H
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020122876
(22)【出願日】2020-07-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-01-14
(71)【出願人】
【識別番号】504345207
【氏名又は名称】松尾 安隆
(74)【代理人】
【識別番号】100080746
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 武嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100217881
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 由美
(72)【発明者】
【氏名】松尾 安隆
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA06
3B202AB00
3B202AB04
3B202AB15
3B202CA00
3B202DA03
3B202DB04
(57)【要約】
【課題】プラスチックゴミの量を、大幅に削減することができる歯ブラシを提供する。
【解決手段】歯ブラシ頭部1は、略長方形の板片部3と、多数の植毛とから成る。板片部3には、略長方形の一短辺3a側から、スリット5が厚みを分離する方向に形成されると共に、スリット5の対向平面に直交する方向に軸部7が設けられる。基端が連結され、先端にゆくにしたがって狭V字状に開脚するスリットを形成する一対の挟み脚片11を有すると共に、挟み脚片11の各先端に、軸部7を掴持する小凹部13を形成した金属保持板12を、備える。歯ブラシ頭部1の略長方形の板片部3の短辺3a・長辺3bを選択的に、柄部2の先端面2aに弾発的に圧接して、歯ブラシ頭部1を、柄部2から直線状延長姿勢と、直交状姿勢に、切換自在に保持されるよう構成する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯ブラシ頭部(1)と柄部(2)とを、着脱可能に構成したことを特徴とする歯ブラシ。
【請求項2】
上記歯ブラシ頭部(1)を、上記柄部(2)から直線状延長姿勢と、直交状姿勢に、切換自在に保持されるよう構成した請求項1記載の歯ブラシ。
【請求項3】
上記歯ブラシ頭部(1)は、略長方形の板片部(3)と、多数の植毛(4)とから成り、
上記板片部(3)には、上記略長方形の一短辺(3a)側から、スリット(5)が厚みを分離する方向に形成されると共に、該スリット(5)の対向平面(6)に直交する方向に軸部(7)が設けられ、
上記柄部(2)の先端面(2a)から軸心方向孔部(15)が設けられ、
基端(8)が連結され、先端(9)にゆくにしたがって狭V字状に開脚するスリット(10)を形成する一対の挟み脚片(11)を有すると共に、該挟み脚片(11)の各先端(9)に、上記軸部(7)を掴持する小凹部(13)を形成した金属保持板(12)を、備え、
さらに、上記柄部(2)の軸心方向孔部(15)の奥には、上記金属保持板(12)を上記軸心方向孔部(15)の奥方向へ弾発的に引込むためのコイルバネ(16)を、内有し、
上記歯ブラシ頭部(1)の上記略長方形の上記板片部(3)の短辺(3a)・長辺(3b)を選択的に、上記柄部(2)の上記先端面(2a)に弾発的に圧接して、上記歯ブラシ頭部(1)を、上記柄部(2)から直線状延長姿勢と、直交状姿勢に、切換自在に保持されるよう構成した請求項2記載の歯ブラシ。
【請求項4】
上記金属保持板(12)の上記挟み脚片(11)の各々には、上記柄部(2)の上記先端面(2a)に係止する引出状態保持用段付部(14)を設けた請求項3記載の歯ブラシ。
【請求項5】
上記柄部(2)の中間位置には、直線状保持姿勢と折畳み保持姿勢を、選択して、保持する切換保持機構(Q)を、備えている請求項3又は4記載の歯ブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、歯ブラシは、柄部の先端に、ブラシが植設されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1記載の歯ブラシは、歯ブラシの使用によりブラシが傷んだ際、歯ブラシ全体を廃棄する(必然的に、まだ使用可能な柄部をも廃棄する)こととなる問題があった。そこで、本発明は、プラスチックゴミを削減することができる歯ブラシを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る歯ブラシは、歯ブラシ頭部と柄部とを、着脱可能に構成したものである。
また、上記歯ブラシ頭部を、上記柄部から直線状延長姿勢と、直交状姿勢に、切換自在に保持されるよう構成したものである。
また、上記歯ブラシ頭部は、略長方形の板片部と、多数の植毛とから成り、上記板片部には、上記略長方形の一短辺側から、スリットが厚みを分離する方向に形成されると共に、該スリットの対向平面に直交する方向に軸部が設けられ、上記柄部の先端面から軸心方向孔部が設けられ、基端が連結され、先端にゆくにしたがって狭V字状に開脚するスリットを形成する一対の挟み脚片を有すると共に、該挟み脚片の各先端に、上記軸部を掴持する小凹部を形成した金属保持板を、備え、さらに、上記柄部の軸心方向孔部の奥には、上記金属保持板を上記軸心方向孔部の奥方向へ弾発的に引込むためのコイルバネを、内有し、上記歯ブラシ頭部の上記略長方形の上記板片部の短辺・長辺を選択的に、上記柄部の上記先端面に弾発的に圧接して、上記歯ブラシ頭部を、上記柄部から直線状延長姿勢と、直交状姿勢に、切換自在に保持されるよう構成したものである。
【0006】
また、上記金属保持板の上記挟み脚片の各々には、上記柄部の上記先端面に係止する引出状態保持用段付部を設けたものである。
また、上記柄部の中間位置には、直線状保持姿勢と折畳み保持姿勢を、選択して、保持する切換保持機構を、備えているものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の歯ブラシによれば、歯ブラシの使用によりブラシが傷んだ際、(歯ブラシ全体を廃棄するのではなく、)ブラシの部分(歯ブラシ頭部)のみを新しいものと交換することができる。そして、プラスチックゴミの量を、大幅に削減することができる。また、介護の場面で、介護者が、被介護者の歯磨きを行う際、容易に歯磨きを行うことができる。さらに、全体を二つ折りにして、ポケットやカバンに入れて、容易に持運びすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図4】歯ブラシ頭部の離脱状態を示す図であって、(A)は要部拡大一部断面図、(B)は
図4(A)の要部断面図、(C)は
図4(A)のE-E端面図である。
【
図8】板片部を示す断面図であって、(A)は短辺が直線状の場合の断面図、(B)は短辺が円弧状の場合の断面図である。
【
図9】直線状保持姿勢を示す図であって、(A)は一部破断全体図、(B)は要部拡大断面図である。
【
図10】折畳み保持姿勢を示す図であって、(A)は一部破断全体図、(B)は要部拡大断面図である。
【
図11】要部拡大断面図であって、(A)はデッドポイントを示す要部拡大断面図、(B)は折り曲げ途中の状態を示す要部拡大断面図、(C)はデッドポイントを示す要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図示の実施の形態に基づいて本発明を詳説する。
図1・
図2は、本発明の実施の一形態を示す。歯ブラシ頭部1と柄部2とを、備える。歯ブラシ頭部1は、略長方形のプラスチック製板片部3と、多数の植毛(ブラシ)4とから成る。なお、「略長方形」とは、
図8(A)に示すように、角部にR状面取りをした形状、及び、
図8(B)に示すように、長円形状を、含むものとする。歯ブラシ頭部1と柄部2とが、着脱可能に構成される。
【0010】
図3・
図4は、歯ブラシ頭部1と柄部2とを、離脱させた状態を示す。板片部3には、略長方形の一短辺3a側から、スリット5が厚みを分離する方向に形成されると共に、スリット5の対向平面6に直交する方向に軸部7が設けられる。なお、
図8(B)に示すように、板片部3が長円形状の場合、「短辺」は、円弧部であるものとする。
【0011】
図5に示すように、基端8が連結され、先端9にゆくにしたがって狭V字状に開脚するスリット10を形成する一対の挟み脚片11を有する金属保持板12を、備える。金属保持板12は、例えば、ステンレス鋼を打抜いて製作する。挟み脚片11の各先端9に、軸部7(
図4参照)を掴持する半円弧状小凹部13が形成される。
【0012】
金属保持板12の挟み脚片11の各々には、柄部2(
図3・
図6等参照)の先端面2aに係止する引出状態保持用段付部14を設ける。
【0013】
図2・
図3等に示すように、柄部2の先端面2aから軸心方向孔部15が設けられる。柄部2の軸心方向孔部15の奥には、金属保持板12を軸心方向孔部15の奥方向へ弾発的に引込むためのコイルバネ16を、内有する。なお、軸心方向孔部15の内面側に、金属筒(図示省略)を有するも好ましい。
【0014】
次に、着脱作用について説明する。歯ブラシ頭部1を離脱させるには、歯ブラシ頭部1を、柄部2から引離す方向(すなわち
図2の矢印Y
2 方向)へ移動させる引出状態保持用段付部14が柄部2の先端面2aのところへ移動すると、
図3に示すように、金属保持板12の挟み脚片11が、弾性復元力F
0 によって、狭V字状に開脚する。そして、金属保持板12の2つの小凹部13が離間して、2つの小凹部13によって挟持状としていた軸部7が離脱し、歯ブラシ頭部1が、柄部2から離脱する。このとき、引出状態保持用段付部14が、柄部2の先端面2aに係止している。
【0015】
歯ブラシ頭部1を柄部2に取着するには、
図3・
図4に示す歯ブラシ頭部1と柄部2との離脱状態から、
図3・
図4の矢印Y
1 方向へ歯ブラシ頭部1を柄部2へ差込む(すなわち、金属保持板12の先端を、スリット5に差込む)。
図6の矢印P方向(柄部2の長手方向に直交する方向)に金属保持板12を押圧することにより、引出状態保持用段付部14と、柄部2の先端面2aとの係止状態が外れて、
図2に示すように、金属保持板12が、コイルバネ16によって、軸心方向孔部15の奥方向へ弾発的に(
図6に示す弾性力F
1 をもって)引込まれる。このとき、狭V字状のスリット10が閉じる。
【0016】
図7に示すように、歯ブラシ頭部1の略長方形の板片部3の短辺3a・長辺3bを選択的に、柄部2の先端面2aに弾発的に圧接して、歯ブラシ頭部1を、柄部2から直線状延長姿勢と、直交状姿勢に、切換自在に保持されるよう構成する。すなわち、金属保持板12から軸部7を介して、歯ブラシ頭部1に間接的に引張弾性力がはたらくことにより、板辺部3が柄部の先端面2aに密接する。
図4・
図7に示すように、軸心方向孔部15から一部(突部17)が突出する突部形成部材18が、差込状に柄部2に固着されている。突部17は、正面視(ブラシ側から見た場合)に於て円弧部19を有する。板片部3は、外周面に、突部17と着脱自在に係止(嵌合)する3つの半円状凹部20を有する。
【0017】
次に、歯ブラシ頭部1の首振作用について説明する。
図7に示すように、歯ブラシ頭部1を、左右各々に90°ずつ(合計180°)首振りさせることができる。突部17と凹部20とが係止(嵌合)することにより、所定角度を確実に保持する。首振りによって突部17が凹部20に嵌合する際、カチッと音がする。
図8(A)に示すように、柄部2と板片部3とが、(
図7に示した3つの)いずれの首振り固定状態に於いても面接触するように構成する(面接触部を有する)ことにより、歯磨き中に、歯ブラシ頭部1ががたつくことを一層確実に防止することができる。
【0018】
図9・
図10に示すように、柄部2の中間位置には、直線状保持姿勢(
図9)と折畳み保持姿勢(
図10)を、選択して、保持する切換保持機構Qを、備えている。柄部2は、基端側のプラスチック製第1半体21と、先端側のプラスチック製第2半体22とを、備える。第1半体21と第2半体22とは、直方体状のプラスチック製中間部材23を介して連結されている。
【0019】
具体的には、第1半体21と中間部材23とが、枢結軸24をもって枢着されるとともに、第2半体22と中間部材23とが、枢結軸25をもって枢着される。中間部材23は、枢結軸24がスライド自在な孔部26と、枢結軸25がスライド自在な孔部27とを、有する。孔部26に枢結軸24が挿通されるとともに、孔部27に枢結軸25が挿通される。枢結軸24と枢結軸25を引寄せる方向に弾性力を付与するコイルバネ28を有する。中間部材23は、孔部26と孔部27とに連通するコイルバネ収納用孔部29を、有する。コイルバネ収納用孔部29に、コイルバネ28が収納される。
【0020】
第1半体21の先端に切欠凹部30を形成するとともに、第2半体22の基端に切欠凹部31を形成する。切欠凹部30は、柄部2の長手方向と略平行な平行面32と、平行面32に略直交する垂直面33とを、有する。切欠凹部31は、柄部2の長手方向と略平行な平行面34と、平行面34に略直交する垂直面35とを、有する。第1半体21の基端側に、歯ブラシ頭部1のブラシ4を収納するブラシ収納凹部40が、形成される。
【0021】
次に、柄部2の折畳み(2つ折り)作用について説明する。柄部2を折り曲げていくと、例えば、次の各状態を経て折れ曲がる。
図11(A)に示すように、第2半体22の角部36が、第1半体21の先端面37を乗越える(デッドポイントを超える)。そして、
図11(B)に示すように、第1半体21の先端面37と、第2半体21の外面38とが、接する。その後、
図11(C)に示すように、第1半体21の角部39が、第2半体22の外面38を乗越える(デッドポイントを超える)。そして、
図10に示す折畳み保持姿勢(2つ折り状態)となる。なお、上述の折畳み順序は一例であって、他の順序によっても折り畳むことができる。例えば、中間部材23に対して、第1半体21と第2半体22とを、略同時的に揺動させることもできる。
【0022】
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、突部形成部材18と第2半体22とを、一体ものとして形成するも良い。また、第1半体21及び第2半体22を木製とするも良い。板片部3を木製とするも良い。
【0023】
以上のように、本発明は、歯ブラシ頭部1と柄部2とを、着脱可能に構成したので、歯ブラシの使用によりブラシ4が傷んだ際、(歯ブラシ全体を廃棄するのではなく、)歯ブラシ頭部1のみを新しいものと交換することができる。そして、プラスチックゴミ(いわゆる廃プラ)の量を、大幅に削減することができる。例えば、廃プラを9割削減することができる。また、歯ブラシ頭部1のみを順次交換して、長期間(例えば10年)にわたって使用することができるので、使用者にとって経済的である。
【0024】
また、上記歯ブラシ頭部1を、上記柄部2から直線状延長姿勢と、直交状姿勢に、切換自在に保持されるよう構成したので、介護の場面で、介護者が、被介護者の歯磨きを行う際、必要に応じて、歯ブラシ頭部1の直線状延長姿勢と直交状姿勢とを切換えて、容易に歯磨きを行うことができる。特に、歯ブラシ頭部1を直交状姿勢とすれば、寝た状態の被介護者の歯磨きを容易に行うことができる。
【0025】
また、上記歯ブラシ頭部1は、略長方形の板片部3と、多数の植毛4とから成り、上記板片部3には、上記略長方形の一短辺3a側から、スリット5が厚みを分離する方向に形成されると共に、該スリット5の対向平面6に直交する方向に軸部7が設けられ、上記柄部2の先端面2aから軸心方向孔部15が設けられ、基端8が連結され、先端9にゆくにしたがって狭V字状に開脚するスリット10を形成する一対の挟み脚片11を有すると共に、該挟み脚片11の各先端9に、上記軸部7を掴持する小凹部13を形成した金属保持板12を、備え、さらに、上記柄部2の軸心方向孔部15の奥には、上記金属保持板12を上記軸心方向孔部15の奥方向へ弾発的に引込むためのコイルバネ16を、内有し、上記歯ブラシ頭部1の上記略長方形の上記板片部3の短辺3a・長辺3bを選択的に、上記柄部2の上記先端面2aに弾発的に圧接して、上記歯ブラシ頭部1を、上記柄部2から直線状延長姿勢と、直交状姿勢に、切換自在に保持されるよう構成したので、歯磨きを行う際、歯ブラシ頭部1が、柄部2に対してがたつくことを防止することができる。また、必要に応じて、歯ブラシ頭部1の直線状延長姿勢と直交状姿勢とを容易に切換えることができる。特に、歯ブラシ頭部1を直交状姿勢とすれば、寝た状態の被介護者の歯磨きを容易に行うことができる。
【0026】
また、上記金属保持板12の上記挟み脚片11の各々には、上記柄部2の上記先端面2aに係止する引出状態保持用段付部14を設けたので、金属保持板12の引出状態を確実に保持することができる。
【0027】
また、上記柄部2の中間位置には、直線状保持姿勢と折畳み保持姿勢を、選択して、保持する切換保持機構Qを、備えているので、全体を二つ折りにして、ポケットやカバンに入れて、容易に持運びすることができる。学校、職場、トイレ等、所望の場所で使用するのに好適である。
【符号の説明】
【0028】
1 歯ブラシ頭部
2 柄部
2a 先端面
3 板片部
3a 短辺
3b 長辺
4 植毛(ブラシ)
5 スリット
6 対向平面
7 軸部
8 基端
9 先端
10 スリット
11 挟み脚片
12 金属保持板
13 小凹部
15 軸心方向孔部
16 コイルバネ
Q 切換保持機構
【手続補正書】
【提出日】2021-10-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯ブラシ頭部(1)と柄部(2)とを、着脱可能に構成し、
上記歯ブラシ頭部(1)を、上記柄部(2)から直線状延長姿勢と、直交状姿勢に、切換自在に保持されるよう構成し、
上記歯ブラシ頭部(1)は、略長方形の板片部(3)と、多数の植毛(4)とから成り、
上記板片部(3)には、上記略長方形の一短辺(3a)側から、スリット(5)が厚みを分離する方向に形成されると共に、該スリット(5)の対向平面(6)に直交する方向に軸部(7)が設けられ、
上記柄部(2)の先端面(2a)から軸心方向孔部(15)が設けられ、
基端(8)が連結され、先端(9)にゆくにしたがって狭V字状に開脚するスリット(10)を形成する一対の挟み脚片(11)を有すると共に、該挟み脚片(11)の各先端(9)に、上記軸部(7)を掴持する小凹部(13)を形成した金属保持板(12)を、備え、
さらに、上記柄部(2)の軸心方向孔部(15)の奥には、上記金属保持板(12)を上記軸心方向孔部(15)の奥方向へ弾発的に引込むためのコイルバネ(16)を、内有し、
上記歯ブラシ頭部(1)の上記略長方形の上記板片部(3)の短辺(3a)・長辺(3b)を選択的に、上記柄部(2)の上記先端面(2a)に弾発的に圧接して、上記歯ブラシ頭部(1)を、上記柄部(2)から直線状延長姿勢と、直交状姿勢に、切換自在に保持されるよう構成したことを特徴とする歯ブラシ。
【請求項2】
上記金属保持板(12)の上記挟み脚片(11)の各々には、上記柄部(2)の上記先端面(2a)に係止する引出状態保持用段付部(14)を設けた請求項1記載の歯ブラシ。
【請求項3】
上記柄部(2)の中間位置には、直線状保持姿勢と折畳み保持姿勢を、選択して、保持する切換保持機構(Q)を、備えている請求項1又は2記載の歯ブラシ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明に係る歯ブラシは、歯ブラシ頭部と柄部とを、着脱可能に構成し、上記歯ブラシ頭部を、上記柄部から直線状延長姿勢と、直交状姿勢に、切換自在に保持されるよう構成し、上記歯ブラシ頭部は、略長方形の板片部と、多数の植毛とから成り、上記板片部には、上記略長方形の一短辺側から、スリットが厚みを分離する方向に形成されると共に、該スリットの対向平面に直交する方向に軸部が設けられ、上記柄部の先端面から軸心方向孔部が設けられ、基端が連結され、先端にゆくにしたがって狭V字状に開脚するスリットを形成する一対の挟み脚片を有すると共に、該挟み脚片の各先端に、上記軸部を掴持する小凹部を形成した金属保持板を、備え、さらに、上記柄部の軸心方向孔部の奥には、上記金属保持板を上記軸心方向孔部の奥方向へ弾発的に引込むためのコイルバネを、内有し、上記歯ブラシ頭部の上記略長方形の上記板片部の短辺・長辺を選択的に、上記柄部の上記先端面に弾発的に圧接して、上記歯ブラシ頭部を、上記柄部から直線状延長姿勢と、直交状姿勢に、切換自在に保持されるよう構成したものである。