(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191921
(43)【公開日】2022-12-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/9035 20190101AFI20221221BHJP
【FI】
G06F16/9035
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021100442
(22)【出願日】2021-06-16
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-03
(71)【出願人】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】寺田 幸弘
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175HA01
5B175HA02
(57)【要約】
【課題】ユーザに応じて適切な情報提供を行う。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、推定部と、提供部とを有する。取得部は、ユーザの行動に関する行動情報である第1行動情報と、ユーザの行動に関する行動情報である第2行動情報とを取得する。推定部は、ユーザの第1行動情報に基づいて、人の状態の変遷に関する複数の段階のうちユーザがいずれの段階であるかを推定し、ユーザの第2行動情報に基づいて、ユーザの感情を推定する。提供部は、ユーザの段階と、ユーザの感情とに基づいてユーザに情報を提供する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの行動に関する行動情報である第1行動情報と、前記ユーザの行動に関する行動情報である第2行動情報とを取得する取得部と、
前記ユーザの前記第1行動情報に基づいて、人の状態の変遷に関する複数の段階のうち前記ユーザがいずれの段階であるかを推定し、前記ユーザの前記第2行動情報に基づいて、前記ユーザの感情を推定する推定部と、
前記ユーザの前記段階と、前記ユーザの前記感情とに基づいて前記ユーザに情報を提供する提供部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部は、
インターネットにおける前記ユーザの行動を示す前記第1行動情報を取得し、
前記推定部は、
前記インターネットにおける前記ユーザの行動に基づいて前記ユーザの前記段階を推定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、
前記ユーザの検索行動を示す前記第1行動情報を取得し、
前記推定部は、
前記ユーザの検索行動に基づいて前記ユーザの前記段階を推定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、
前記ユーザが入力した検索クエリを示す前記第1行動情報を取得し、
前記推定部は、
前記ユーザが入力した前記検索クエリに基づいて前記ユーザの前記段階を推定する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、
前記ユーザに提供されたコンテンツを示す前記第2行動情報を取得し、
前記推定部は、
前記ユーザに提供された前記コンテンツに基づいて前記ユーザの前記感情を推定する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記推定部は、
前記コンテンツに対応付けられた感情情報に基づいて前記ユーザの前記感情を推定する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
コンテンツ群のうち、前記ユーザの前記段階と、前記ユーザの前記感情とに基づいて決定された一のコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
各コンテンツに感情情報と前記複数の段階のうちいずれかを示す情報が対応づけられた前記コンテンツ群のうち、前記ユーザの前記段階と、前記ユーザの前記感情とに対応する前記一のコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザの行動に関する行動情報である第1行動情報と、前記ユーザの行動に関する行動情報である第2行動情報とを取得する取得工程と、
前記ユーザの前記第1行動情報に基づいて、人の状態の変遷に関する複数の段階のうち前記ユーザがいずれの段階であるかを推定し、前記ユーザの前記第2行動情報に基づいて、前記ユーザの感情を推定する推定工程と、
前記ユーザの前記段階と、前記ユーザの前記感情とに基づいて前記ユーザに情報を提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
ユーザの行動に関する行動情報である第1行動情報と、前記ユーザの行動に関する行動情報である第2行動情報とを取得する取得手順と、
前記ユーザの前記第1行動情報に基づいて、人の状態の変遷に関する複数の段階のうち前記ユーザがいずれの段階であるかを推定し、前記ユーザの前記第2行動情報に基づいて、前記ユーザの感情を推定する推定手順と、
前記ユーザの前記段階と、前記ユーザの前記感情とに基づいて前記ユーザに情報を提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザに応じて情報提供等の種々のサービスを行う技術が提供されている。例えば、ユーザの状況と、ユーザにコンテンツを提供した場合の利用者の感情との適合性を把握する技術が提供されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術には改善の余地がある。例えば、上記の従来技術では、コンテンツを提供した場合のユーザの感情、すなわちコンテンツ提供後のユーザの感情しか考慮されておらず、ユーザに応じて適切な情報提供を行うことが難しい場合が多い。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザに応じて適切な情報提供を行う情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、ユーザの行動に関する行動情報である第1行動情報と、前記ユーザの行動に関する行動情報である第2行動情報とを取得する取得部と、前記ユーザの前記第1行動情報に基づいて、人の状態の変遷に関する複数の段階のうち前記ユーザがいずれの段階であるかを推定し、前記ユーザの前記第2行動情報に基づいて、前記ユーザの感情を推定する推定部と、前記ユーザの前記段階と、前記ユーザの前記感情とに基づいて前記ユーザに情報を提供する提供部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザに応じて適切な情報提供を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る行動情報記憶部の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るコンテンツ情報記憶部の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係るジャーニー情報記憶部の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図1では、所定の対象に関連する人の状態の変遷(以下「ジャーニー」ともいう)の一例として、医療に関連するジャーニーを対象として処理を行う場合を説明する。なお、ジャーニーは、医療に関連するものに限らず、所定の対象に関連する人の状態の変遷であり、遷移する段階が複数あるものであれば、例えばライフステージ等、どのような対象に関連するものであってもよい。
【0011】
〔情報処理システムの構成〕
図1の説明に先立って、
図2を用いて情報処理システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示した情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0012】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
図1は、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0013】
また、端末装置10は、情報処理装置100に種々の情報等を送信する。例えば、端末装置10は、ユーザに関する位置情報やユーザが検索に用いた検索クエリに関する情報を含む行動情報等を情報処理装置100へ送信する。なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。端末装置10は、ユーザによる種々の操作を受け付ける。
図1では、端末装置10を利用するユーザがユーザID「U1」により識別されるユーザ(以下、「ユーザU1」と記載する)である場合を示す。
【0014】
なお、端末装置10は、様々なセンサを有してもよい。例えば、端末装置10は、GPS(Global Positioning System)センサ等の機能を有し、ユーザの位置を検知する。また、端末装置10は、温度センサや気圧センサ等の種々の機能を有し、温度や気圧等のユーザの置かれている環境情報を検知し、取得可能であってもよい。また、端末装置10は、心拍センサ等の種々の機能を有し、ユーザの生体情報を検知し、取得可能であってもよい。例えば、端末装置10を利用するユーザは、端末装置10と通信可能なウェアラブルデバイスを身に付けることにより、端末装置10によりユーザ自身の情報を取得可能としてもよい。例えば、端末装置10を利用するユーザは、端末装置10と通信可能なリストバンド型のウェアラブルデバイスを身に付けることにより、端末装置10によりユーザ自身の心拍(脈拍)に関する情報を端末装置10が取得可能としてもよい。
【0015】
情報処理装置100は、取得したユーザの行動情報のうち第1行動情報に基づいてジャーニーの複数の段階のうちユーザがいずれの段階であるかを推定する。以下では、第1行動情報の一例として、インターネット上におけるユーザの検索行動の履歴が用いられる場合を示す。なお、第1行動情報は、検索行動に限らず、ジャーニーでのユーザの段階の推定に利用可能な情報であれば、どのような情報が用いられてもよい。例えば、第1行動情報は、ユーザのインターネット上における様々な行動に関する情報が用いられてもよい。
【0016】
また、情報処理装置100は、取得したユーザの行動情報のうち第2行動情報に基づいてユーザの感情を推定する。以下では、第2行動情報の一例として、ユーザが閲覧したコンテンツの情報が用いられる場合を示す。すなわち、第2行動情報の一例として、ユーザが利用する端末装置10に提供(配信)されたコンテンツの情報が用いられる場合を示す。なお、第2行動情報は、ユーザが閲覧したコンテンツに限らず、ユーザの感情の推定に利用可能な情報であれば、どのような情報が用いられてもよい。例えば、第2行動情報は、第1行動情報と同じ情報であってもよい。
【0017】
ここから、
図1を用いて、情報処理の流れについて説明する。まず、情報処理装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10からユーザU1の行動情報を取得する(ステップS11)。例えば、情報処理装置100は、ユーザU1のインターネット上における行動履歴を、端末装置10から取得する。
図1では、情報処理装置100は、日時dt11、dt12においてユーザU1が行った検索に関する第1行動情報を取得する。
【0018】
情報処理装置100は、ユーザU1が行った検索内容を示す第1行動情報を行動情報記憶部122に格納する。
図1では、情報処理装置100は、日時dt11にユーザU1が検索クエリ「精密検査」を用いた検索を行い、その後の日時dt12にユーザU1が検索クエリ「検査費用」を用いた検索を行ったことを示す第1行動情報を行動情報記憶部122に格納する。
【0019】
また、情報処理装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10にCコンテンツを提供する(ステップS12)。例えば、情報処理装置100は、ユーザU1からのCコンテンツの配信要求に応じて、ユーザU1が利用する端末装置10にCコンテンツを送信する端末装置10は、情報処理装置100から提供されたCコンテンツを表示する。
図1では、情報処理装置100は、日時dt15においてユーザU1が行ったコンテンツの閲覧に関する第2行動情報を取得する。
【0020】
情報処理装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10へのCコンテンツの送信により、ユーザU1によるCコンテンツの閲覧を示す第2行動情報を行動情報記憶部122に格納する。
図1では、情報処理装置100は、日時dt15にユーザU1がCコンテンツの閲覧したことを示す第2行動情報を行動情報記憶部122に格納する。
【0021】
そして、情報処理装置100は、医療に関連するジャーニー(以下「ジャーニーJN1」とする)の複数の段階のうち、ユーザU1がいずれの段階であるかを推定する(ステップS13)。例えば、情報処理装置100は、ジャーニー情報記憶部124(
図7参照)に記憶されたジャーニーJN1に関する情報(以下「ジャーニー情報JINF1」ともいう)を用いて、ユーザU1がジャーニーJN1での複数の段階のうちいずれの段階であるかを推定する。例えば、ジャーニー情報JINF1には、最初の段階である第1段階(段階J11)、段階J11の次の段階である第2段階(段階J12)、段階J12の次の段階である第3段階(段階J13)等の複数の段階がジャーニーJN1にはあることを示す情報が含まれる。また、ジャーニー情報JINF1には、各段階がジャーニーJN1でどの段階であるかを示す情報(段階内容情報)や、各段階に該当するための条件を示す情報(条件情報)等が含まれる。
【0022】
例えば、ジャーニー情報JINF1には、医療関連のジャーニーJN1の第1段階である段階J11には、その段階が検査の費用について不安を感じている段階であることを示す情報(段階内容情報)が対応付けて記憶される。また、段階J11には、その段階に該当するための条件がキーワード「検査」及び「費用」を用いてユーザが検索を行うことであることを示す情報(条件情報)が対応付けて記憶される。また、段階J12には、その段階が手術について不安を感じている段階であることを示す情報(段階内容情報)が対応付けて記憶される。また、段階J12には、その段階に該当するための条件がキーワード「手術」等を用いてユーザが検索を行うことであることを示す情報(条件情報)が対応付けて記憶される。
【0023】
情報処理装置100は、行動情報記憶部122に記憶されたユーザU1の行動履歴を検索し、ユーザU1が行った検索行動を示す第1行動情報を用いて、ジャーニーJN1におけるユーザU1の段階を推定する。
図1では、情報処理装置100は、ユーザU1がキーワード「検査」及び「費用」を検索クエリとして検索を行っていることを示す第1行動情報に基づいて、ジャーニーJN1におけるユーザU1の段階が第1段階である段階J11であると推定する。なお、上述したユーザの感情推定は一例に過ぎず、情報処理装置100は、様々な処理によりユーザの段階を推定してもよいがこの点については後述する。
【0024】
また、情報処理装置100は、ユーザU1の感情を推定する(ステップS14)。情報処理装置100は、行動情報記憶部122に記憶されたユーザU1の行動履歴を検索し、ユーザU1に提供されたコンテンツを示す第2行動情報を用いて、ユーザU1の感情を推定する。
図1では、情報処理装置100は、ユーザU1にCコンテンツが提供されたことを示す第2行動情報に基づいて、ユーザU1の感情を推定する。
【0025】
例えば、情報処理装置100は、コンテンツ情報記憶部123に記憶された各コンテンツによる感情変化を示す情報(感情情報)を用いて、Cコンテンツが提供されたユーザU1の感情を推定する。コンテンツ情報記憶部123に示すように、Cコンテンツは、感情変化が悲しみであり、ユーザに悲しみの感情を引き起こさせることを示す。そのため、情報処理装置100は、ユーザU1の感情が悲しみであると推定する。なお、上述したユーザの感情推定は一例に過ぎず、情報処理装置100は、様々な処理によりユーザの感情を推定してもよいが、この点については後述する。
【0026】
そして、情報処理装置100は、ユーザU1に提供する情報を決定する(ステップS15)。
図1では、情報処理装置100は、コンテンツ情報記憶部123に記憶されたコンテンツ群から、ユーザU1に提供するコンテンツ(提供コンテンツ)を決定する。情報処理装置100は、コンテンツ情報記憶部123に記憶されたコンテンツ群のうち、ユーザU1の段階J11、及びユーザU1の感情「悲しみ」に基づいて、ユーザU1へ提供する提供コンテンツを決定する。情報処理装置100は、コンテンツ情報記憶部123に記憶された各コンテンツの提供対象を示す情報(提供対象情報)を用いて、ユーザU1へ提供する提供コンテンツを決定する。コンテンツ情報記憶部123に示すように、各コンテンツには、そのコンテンツを情報提供用のコンテンツとして用いる場合に、対象とするユーザの段階及び感情を示す提供対象情報が対応付けられている。
【0027】
そのため、情報処理装置100は、コンテンツ情報記憶部123に記憶された各コンテンツの提供対象情報が示す段階及び感情と、ユーザU1の段階J11、及びユーザU1の感情「悲しみ」とを比較し、ユーザU1の段階及び感情に該当するコンテンツを提供コンテンツに決定する。
図1では、Aコンテンツには、提供対象情報として、段階J11及び感情「悲しみ」が対応付けられおり、段階J11に該当するユーザが悲しみの感情である場合に、そのユーザの感情を喜びに変えるのに適したコンテンツであることを示す。そこで、情報処理装置100は、コンテンツ情報記憶部123に記憶された各コンテンツのうち、提供対象情報として、段階J11及び感情「悲しみ」が対応付けられているAコンテンツをユーザU1への提供コンテンツに決定する。
【0028】
そして、情報処理装置100は、ユーザU1に対して提供コンテンツに基づく情報提供を行う(ステップS16)。
図1の例では、情報処理装置100は、AコンテンツをユーザU1が利用する端末装置10へ送信する。
【0029】
このように、情報処理装置100は、ユーザのジャーニーにおける段階及び、ユーザの感情という2つの要素を用いて、ユーザに情報提供を行う。したがって、情報処理装置100は、ユーザに応じて適切な情報提供を行うことができる。
【0030】
〔1-1.ジャーニー〕
なお、上述したジャーニーJN1は一例に過ぎず、ジャーニーは、様々な対象についてのものであってもよい。また、上述した例では、第1段階、第2段階、第3段階と1つの変遷(ルート)のみを含むジャーニーを示したが、ジャーニーの段階は、分岐してもよい。この場合、ジャーニーは、例えば、第1段階にいるユーザがいずれのクエリを用いるかに応じて、複数の第2段階のいずれかに分岐させてもよい。
【0031】
例えば、情報処理装置100は、ユーザの行動情報及びそのユーザについて推定された最新の段階を示す情報を入力とし、そのユーザについて推定される段階を出力するジャーニー段階推定モデルを用いて、ユーザの段階を推定してもよい。この場合、情報処理装置100は、ユーザの行動情報及びそのユーザについて推定された最新の段階を示す情報をジャーニー段階推定モデルに入力し、ジャーニー段階推定モデルの出力結果を基に、ユーザU1の段階を推定してもよい。
【0032】
例えば、ジャーニー段階推定モデルは、複数の段階の各々のスコアを出力するモデル(多クラス分類のモデル)であってもよい。この場合、情報処理装置100は、ジャーニー段階推定モデルにユーザの行動情報及びそのユーザについて推定された最新の段階を示す情報を入力し、複数の段階のうち、ジャーニー段階推定モデルが出力したスコアが最大の段階をそのユーザの段階であると推定する。
【0033】
例えば、情報処理装置100は、ジャーニー段階推定モデルとして、以下のようなルート推定モデルを用いてもよい。この場合、例えば、情報処理装置100は、ユーザが用いた検索クエリの変遷と、ユーザがジャーニーの変遷(ルート)上のどの段階(位置)に所在するかとの関係性を学習する。例えば、情報処理装置100は、ユーザが所定の検索クエリを入力したか、検索クエリをどの順序で入力したか、検索クエリを入力してからどれくらいの時間が経過したか等と、ユーザの状態(段階)との対応関係を学習する。例えば、情報処理装置100は、ユーザが入力した検索クエリの履歴情報を入力として、そのユーザのジャーニーの段階を出力するルート推定モデルを学習する。
【0034】
また、
図1では説明を簡単にするために、最初の段階(第1段階)であると推定される場合を示したが、第2段階以降である場合、そのユーザが推定する段階の直前の段階にいることを条件としてもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザの段階がジャーニーJN1の第2段階(段階J12)であると推定する場合、そのユーザの段階が推定時にジャーニーJN1の第1段階(段階J11)であることを条件としてもよい。なお、上記は一例に過ぎず、情報処理装置100は、最初の推定時から第2段階以降であると推定してもよい。
【0035】
また、
図1では説明を簡単にするために、一つのジャーニーを対象にどの段階であるかを推定する例を示したが、複数のジャーニーがある場合、情報処理装置100は、ユーザが複数のジャーニーの段階にいると推定してもよい。すなわち、ユーザは、複数のジャーニーの並列的に変遷していくものとして、情報処理装置100は、ユーザの段階を推定してもよい。この場合、情報処理装置100は、ユーザの第1行動情報が条件を満たす複数のジャーニーの段階がある場合、その全てに該当すると推定してもよい。
【0036】
〔1-2.感情〕
図1ではユーザに提供したコンテンツでユーザの感情を推定する場合を一例として示したが、情報処理装置100は、ユーザの感情を推定するモデル(感情推定モデル)を用いて、ユーザの感情を推定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザの行動情報を入力とし、そのユーザについて推定される感情を示す情報を出力する感情推定モデルを用いて、ユーザの感情を推定してもよい。この場合、情報処理装置100は、ユーザU1の行動情報を感情推定モデルに入力し、感情推定モデルの出力結果を基に、ユーザU1の感情を推定してもよい。
【0037】
例えば、感情推定モデルは、複数の感情の各々のスコアを出力するモデル(多クラス分類のモデル)であってもよい。この場合、情報処理装置100は、感情推定モデルにユーザの行動情報を入力し、複数の感情のうち、感情推定モデルが出力したスコアが最大の感情をそのユーザの感情であると推定する。
【0038】
また、情報処理装置100は、ユーザの感情を、そのユーザが最後の検索クエリを入れた後で選択したコンテンツの内容等により推定してもよい。例えば、情報処理装置100は、コンテンツと関連性が強いと推定される感情をルールベースで設定してもよい。
【0039】
〔1-3.推定処理〕
図1に示したユーザの段階または感情を推定する処理(推定処理)は一例に過ぎず、情報処理装置100は、様々な情報を用いて推定処理を行ってもよい。例えば、情報処理装置100は、情報提供対象となるユーザと類似する類似ユーザについて学習したルート推定モデルを用いて、情報提供対象となるユーザのジャーニーの段階を推定してもよい。また、情報処理装置100は、感情推定モデルで感情を推定したり、ジャーニーの段階と感情との組み合わせに応じた情報を提供したりしてもよい。
【0040】
〔1-4.情報提供〕
図1では、各コンテンツに対応付けられた提供対象情報を用いて、ユーザに提供するコンテンツ(提供コンテンツ)を決定する場合を示したが、情報処理装置100は、様々な情報を用いて、提供コンテンツを決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、提供コンテンツを決定するモデル(コンテンツ決定モデル)を用いて、ユーザへの提供コンテンツを決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザの段階を示す情報及び感情を示す情報を入力とし、そのユーザへの提供コンテンツを示す情報を出力するコンテンツ決定モデルを用いて、ユーザへの提供コンテンツを決定してもよい。この場合、情報処理装置100は、ユーザU1の行動情報をコンテンツ決定モデルに入力し、コンテンツ決定モデルの出力結果を基に、ユーザU1の感情を決定してもよい。
【0041】
例えば、コンテンツ決定モデルは、複数のコンテンツの各々のスコアを出力するモデルであってもよい。この場合、情報処理装置100は、コンテンツ決定モデルにユーザの段階を示す情報及び感情を示す情報を入力し、複数のコンテンツのうち、コンテンツ決定モデルが出力したスコアが最大のコンテンツをそのユーザへの提供コンテンツに決定する。
【0042】
〔1-5.その他の情報提供〕
上述した例では、情報提供の一例としてコンテンツを提供する例を示したが、情報処理装置100は、コンテンツに限らず、様々な情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、推定処理による推定結果を基に様々な情報を提供してもよい。
【0043】
情報処理装置100は、推定した対象ユーザの感情(推定感情)に類似する感情のユーザが検索に用いた検索クエリを示す情報を、対象ユーザに提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、推定した対象ユーザの感情(推定感情)と同じ感情のユーザが検索に用いた検索クエリを示す情報を、対象ユーザに提供してもよい。
【0044】
また、情報処理装置100は、推定した対象ユーザの段階(推定段階)に類似する段階のユーザが検索に用いた検索クエリを示す情報を、対象ユーザに提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、推定した対象ユーザの段階(推定段階)と同じ段階のユーザが検索に用いた検索クエリを示す情報を、対象ユーザに提供してもよい。
【0045】
情報処理装置100は、推定した対象ユーザの感情(推定感情)に類似する感情であり、かつ推定した対象ユーザの段階(推定段階)に類似する段階であるユーザが検索に用いた検索クエリを示す情報を、対象ユーザに提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、推定した対象ユーザの感情(推定感情)に同じ感情であり、かつ推定した対象ユーザの段階(推定段階)に同じ段階であるユーザが検索に用いた検索クエリを示す情報を、対象ユーザに提供してもよい。
【0046】
情報処理装置100は、ユーザの感情の推定結果を示す情報を提供してもよい。情報処理装置100は、ユーザの感情の推定結果を示す情報をそのユーザの端末装置10に送信してもよい。
【0047】
情報処理装置100は、ユーザの段階の推定結果を示す情報を提供してもよい。情報処理装置100は、ユーザの段階の推定結果を示す情報をそのユーザの端末装置10に送信してもよい。情報処理装置100は、ユーザの感情の推定結果及びユーザの段階の推定結果を示す情報をそのユーザの端末装置10に送信してもよい。
【0048】
情報処理装置100は、各感情のスコアに応じてランキングが決定された複数の感情を示す情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、複数の感情の各々のスコアを出力する感情推定モデルを用いて、ユーザの情報が入力された感情推定モデルが出力したスコアが大きい方から順にランキングされた推定感情の一覧情報を、そのユーザに提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、スコアが大きい方から順に並べた複数の感情の一覧情報を、ユーザが利用する端末装置10に送信してもよい。
【0049】
情報処理装置100は、各段階のスコアに応じてランキングが決定された複数の段階を示す情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、複数の段階の各々のスコアを出力する段階推定モデルを用いて、ユーザの情報が入力された段階推定モデルが出力したスコアが大きい方から順にランキングされた推定段階の一覧情報を、そのユーザに提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、スコアが大きい方から順に並べた複数の段階の一覧情報を、ユーザが利用する端末装置10に送信してもよい。
【0050】
情報処理装置100は、各コンテンツのスコアに応じてランキングが決定された複数のコンテンツを示す情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、複数のコンテンツの各々のスコアを出力するコンテンツ決定モデルを用いて、ユーザの情報が入力されたコンテンツ推定モデルが出力したスコアが大きい方から順にランキングされたコンテンツの一覧情報を、そのユーザに提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、スコアが大きい方から順に並べた複数のコンテンツの一覧情報を、ユーザが利用する端末装置10に送信してもよい。
【0051】
〔2.情報処理装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0052】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
【0053】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、
図3に示すように、ユーザ情報記憶部121と、行動情報記憶部122と、コンテンツ情報記憶部123と、ジャーニー情報記憶部124とを有する。
【0054】
(ユーザ情報記憶部121)
実施形態に係るユーザ情報記憶部121は、ユーザに関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部121は、ユーザ属性に関する各種情報を記憶する。
図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
図4に示すユーザ情報記憶部121は、「ユーザID」、「年齢」、「性別」、「推定段階」といった項目が含まれる。
【0055】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。また、「年齢」は、ユーザIDにより識別されるユーザの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、ユーザIDにより識別されるユーザの具体的な年齢であってもよい。また、「性別」は、ユーザIDにより識別されるユーザの性別を示す。
【0056】
また、「推定段階」は、ユーザIDにより識別されるユーザについて推定されるジャーニーの段階を示す。なお、
図4に示す例では、「推定段階」は、各ユーザに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
【0057】
例えば、
図4の例では、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)の年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、ユーザU1は推定される段階が「J11」であることを示す。すなわち、ユーザU1は推定される段階が医療関連のジャーニーJN1の第1段階である段階J11であることを示す。
【0058】
なお、ユーザ情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、デモグラフィック属性情報やサイコグラフィック属性情報等の種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、氏名、家族構成、収入、興味関心等の情報を記憶してもよい。また、ユーザ情報記憶部121は、各ユーザについて推定された感情を示す情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、各ユーザについて最後に推定された感情(最新の感情)を示す情報を記憶してもよいし、各ユーザについて推定された感情の履歴を記憶してもよい。
【0059】
(行動情報記憶部122)
実施形態に係る行動情報記憶部122は、ユーザの環境に関する行動情報に関する各種情報を記憶する。
図5は、実施形態に係る行動情報記憶部の一例を示す図である。例えば、行動情報記憶部122は、行動情報として、ある時点(時刻)のユーザの位置におけるユーザの置かれている環境に関する情報を記憶する。例えば、行動情報記憶部122は、行動情報として、ある時点(時刻)のユーザの位置における気象情報を記憶する。
図5に示す行動情報記憶部122には、「ユーザID」、「行動ID」、「種別」、「内容」、「日時」、「位置」といった項目が含まれる。
【0060】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、
図1の例に示したユーザU1に対応する。また、「行動ID」は、ユーザの行動を識別する情報を示す。また、「種別」は、対応するユーザの行動の種別に関する情報を示す。また、「内容」は、対応するユーザの行動において対象となった内容を示す。「日時」は、対応するユーザの行動が行われた日時を示す。「日時」には、「dt11」等のように抽象的に図示するが、「2021年6月13日17時48分44秒」等の具体的な日時が記憶されてもよい。また、「位置」は、対応する行動が行われた際のユーザの位置を示す。なお、
図5の例では、説明を簡単にするために、「位置」は、「エリアA」といった抽象的な記号を図示するが、緯度や経度を示す情報や「X県Y市Z町」等のような住所を示す情報であってもよい。
【0061】
例えば、
図5に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)は、行動ID「AC11」により識別される行動(行動AC11)や行動ID「AC12」により識別される行動(行動AC12)等を行ったことを示す。具体的には、ユーザU1は、検索クエリ「精密検査」を用いた検索(行動AC11)を日時dt11にエリアAで行ったことを示す。例えば、行動AC11は、日時dt11に検索クエリ「精密検査」を用いた検索がユーザU1が利用する端末装置10において行われたことを示す。
【0062】
また、ユーザU1は、検索クエリ「検査費用」を用いた検索(行動AC12)を日時dt12にエリアAで行ったことを示す。例えば、行動AC12は、日時dt12に検索クエリ「検査費用」を用いた検索がユーザU1が利用する端末装置10において行われたことを示す。例えば、ユーザU1は、Cコンテンツの閲覧(行動AC15)を日時dt15にエリアBで行ったことを示す。
【0063】
なお、行動情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。また、
図5では、ユーザIDごとに行動情報が行動情報記憶部122に記憶される場合を示したが、行動情報は、ユーザIDごとに限らず、例えば時刻順に記憶されてもよい。
【0064】
(コンテンツ情報記憶部123)
実施形態に係るコンテンツ情報記憶部123は、コンテンツ(記事)に関する各種情報を記憶する。
図6は、実施形態に係るコンテンツ情報記憶部の一例を示す図である。
図6に示すコンテンツ情報記憶部123は、「コンテンツID」、「コンテンツ」、「感情変化」、「提供対象」といった項目を有する。なお、
図6の例では、感情を示すラベル情報として、「喜び」、「怒り」、「悲しみ」、「楽しみ」、「無感情」の5つのラベル(感情)のみを例示するが、ラベル情報は上記の5つに限らず、様々な感情を示すラベルであってもよい。
【0065】
「コンテンツID」は、コンテンツを識別するための識別情報を示す。「コンテンツ」に登録されるコンテンツは、どのような種別のコンテンツであってもよい。例えば、「コンテンツ」に登録されるコンテンツは、記事などの文字コンテンツであってもよいし、映画などの動画コンテンツであってもよいし、楽曲などの音声コンテンツ等の様々な種別のコンテンツであってもよい。
図6では「コンテンツ」に「Aコンテンツ」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、そのコンテンツ自体、または、そのコンテンツの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
【0066】
また、「感情変化」は、ユーザの感情がどのような感情に変化するかを示す。すなわち、「感情変化」は、コンテンツがユーザに与える心理的な作用を示す。例えば、「感情変化」は、コンテンツがユーザに対して出力された場合にユーザがどのような心理状態(感情)になるかを示す。すなわち、「感情変化」は、コンテンツの出力によりユーザに引き起こされる感情を示す。
【0067】
また、「提供対象」は、そのコンテンツを情報提供用のコンテンツとして用いる場合に、どのようなユーザに提供するかを示す。「提供対象」には、「段階」、「感情」といった項目が含まれる。なお、「提供対象」には、「段階」、「感情」に限らず、情報提供の対象とするユーザに関する条件であればどのような項目が含まれてもよく、例えば「年齢」、「性別」等といったユーザ属性に関する項目が含まれてもよい。
【0068】
「段階」は、そのコンテンツを情報提供用のコンテンツとして用いる場合に提出先となるユーザの段階を示す。なお、「段階」が「-」である場合、そのコンテンツを情報提供用のコンテンツとして用いる場合の条件が未設定であることを示す。「感情」は、そのコンテンツを情報提供用のコンテンツとして用いる場合に提出先となるユーザの感情を示す。なお、「感情」が「-」である場合、そのコンテンツを情報提供用のコンテンツとして用いる場合の条件が未設定であることを示す。
【0069】
図6の例では、コンテンツID「CT1」により識別されるAコンテンツ(コンテンツCT1)は、喜びの感情を示すラベル情報LB1が関連付けられていることを示す。例えば、コンテンツCT1は、ラベル情報LB1に対応する「喜び」の感情をユーザに引き起こさせることを示す。また、コンテンツCT1は、段階が「J11」、「J22」等のうちのいずれかに該当し、かつ感情がラベル情報LB3に対応する「悲しみ」に該当するユーザへの情報提供用のコンテンツとしても用いられることを示す。
【0070】
また、コンテンツID「CT2」により識別されるBコンテンツ(コンテンツCT2)は、ラベル情報LB2が関連付けられていることを示す。例えば、コンテンツCT2は、ラベル情報LB2に対応する「怒り」の感情をユーザに引き起こさせることを示す。また、コンテンツCT2には、「段階」及び「感情」のいずれも未設定であり、提供対象の条件が設定されておらず、コンテンツCT2は、ユーザへの情報提供用のコンテンツとしては用いられないことを示す。
【0071】
なお、コンテンツ情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0072】
(ジャーニー情報記憶部124)
実施形態に係るジャーニー情報記憶部124は、コンテンツ(記事)に関する各種情報を記憶する。
図7は、実施形態に係るジャーニー情報記憶部の一例を示す図である。
図7に示すジャーニー情報記憶部124は、「ジャーニー」、「第1段階」、「第2段階」、「第3段階」といった項目を有する。なお、
図7の例では、「第1段階」~「第3段階」の3つの段階(状況)のみを例示するが、各ジャーニーの段階は3段階に限らず、4つ以上の段階があってもよいし、2つの段階でってもよく、各ジャーニーの内容に応じて様々な数の段階が含まれてもよい。
【0073】
「ジャーニー」は、各ジャーニーを識別するための識別情報(「ジャーニーID」ともいう)を示す。また、「ジャーニー」中の括弧で示す情報は、そのジャーニーがどのような内容に関連するジャーニーであるかを示す。例えば、ジャーニーIDが「JN1」であるジャーニーは、医療に関連するジャーニーであることを示す。また、ジャーニーIDが「JN2」であるジャーニーは、ライフステージに関連するジャーニーであることを示す。このように、ジャーニーは、人の人生における様々な状況の変遷に関するものであってもよい。
【0074】
また、「第1段階」は、対応するジャーニーにおける最初の段階を示す。また、「第2段階」は、対応するジャーニーにおける最初である第1段階の次の段階を示す。また、「第3段階」は、対応するジャーニーにおける第2段階の次の段階を示す。なお、
図7では、各段階に「J11」、「J23」等といった各ジャーニーの段階を示す符号を図示したが、各段階には、その段階がどのような段階であるかを示す情報(段階内容情報)や、その段階に該当するための条件を示す情報(条件情報)等が対応付けて記憶される。
【0075】
例えば、医療関連のジャーニーJN1の第1段階である段階J11には、その段階が検査の費用について不安を感じている段階であることを示す情報(段階内容情報)が対応付けて記憶される。また、段階J11には、その段階に該当するための条件がキーワード「検査」及び「費用」を用いてユーザが検索を行うことであることを示す情報(条件情報)が対応付けて記憶される。
【0076】
また、段階J12には、その段階が手術について不安を感じている段階であることを示す情報(段階内容情報)が対応付けて記憶される。また、段階J12には、その段階に該当するための条件がキーワード「手術」等を用いてユーザが検索を行うことであることを示す情報(条件情報)が対応付けて記憶される。なお、上記は一例に過ぎず、ユーザの段階が特定可能であれば、同様な情報を記憶してもよい。
【0077】
図7の例では、ジャーニーID「JN1」により識別される医療関連のジャーニー(ジャーニーJN1)には、第1段階「J11」、第2段階「J12」、第3段階「J13」等の複数の段階があることを示す。
【0078】
なお、ジャーニー情報記憶部124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0079】
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0080】
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、推定部132と、決定部133と、提供部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0081】
(取得部131)
取得部131は、種々の情報を取得する。取得部131は、端末装置10等の外部装置から各種情報を取得する。また、取得部131は、ユーザ情報記憶部121や、行動情報記憶部122や、コンテンツ情報記憶部123や、ジャーニー情報記憶部124等から各種情報を取得する。
【0082】
取得部131は、ユーザの行動に関する行動情報である第1行動情報を取得する。取得部131は、ユーザの行動に関する行動情報である第2行動情報を取得する。取得部131は、ユーザの行動に関する行動情報であって、第1行動情報とは異なる第2行動情報を取得する。取得部131は、インターネットにおけるユーザの行動を示す第1行動情報を取得する。取得部131は、ユーザの検索行動を示す第1行動情報を取得する。取得部131は、ユーザが入力した検索クエリを示す第1行動情報を取得する。取得部131は、ユーザに提供されたコンテンツを示す第2行動情報を取得する。
【0083】
(推定部132)
推定部132は、種々の情報を推定する。例えば、推定部132は、端末装置10から取得される情報に基づいて、各種情報を推定する。例えば、推定部132は、ユーザ情報記憶部121や、行動情報記憶部122や、コンテンツ情報記憶部や、ジャーニー情報記憶部124123等に基づいて、各種情報を推定する。
【0084】
推定部132は、ユーザの第1行動情報に基づいて、人の状態の変遷に関する複数の段階のうちユーザがいずれの段階であるかを推定する。推定部132は、ユーザの第2行動情報に基づいて、ユーザの感情を推定する。推定部132は、インターネットにおけるユーザの行動に基づいてユーザの段階を推定する。推定部132は、ユーザの検索行動に基づいてユーザの段階を推定する。推定部132は、ユーザが入力した検索クエリに基づいてユーザの段階を推定する。推定部132は、ユーザに提供されたコンテンツに基づいてユーザの感情を推定する。推定部132は、コンテンツに対応付けられた感情情報に基づいてユーザの感情を推定する。
【0085】
推定部132は、ジャーニー情報記憶部124に記憶されたジャーニーJN1に関する情報(ジャーニー情報JINF1)を用いて、ユーザU1がジャーニーJN1での複数の段階のうちいずれの段階であるかを推定する。推定部132は、ユーザU1がキーワード「検査」及び「費用」を検索クエリとして検索を行っていることを示す第1行動情報に基づいて、ジャーニーJN1におけるユーザU1の段階が第1段階である段階J11であると推定する。推定部132は、ユーザU1にCコンテンツが提供されたことを示す第2行動情報に基づいて、ユーザU1の感情を推定する。推定部132は、ユーザU1の感情が悲しみであると推定する。
【0086】
(決定部133)
決定部133は、各種の情報を決定する。決定部133は、決定処理により提供する情報を決定する。決定部133は、推定部132による推定結果を基に決定処理を行う。決定部133は、記憶部120に記憶された情報を基に決定処理を行う。
【0087】
決定部133は、コンテンツ情報記憶部123等に記憶されたコンテンツのうち、ユーザに提供するコンテンツを決定する。決定部133は、コンテンツ群のうち、ユーザの段階と、ユーザの感情とに基づいて、ユーザへ提供する一のコンテンツを決定する。決定部133は、各コンテンツに感情情報と複数の段階のうちいずれかを示す情報が対応づけられたコンテンツ群のうち、ユーザの段階と、ユーザの感情とに対応する一のコンテンツを決定する。
【0088】
例えば、決定部133は、コンテンツ情報記憶部123に記憶された各コンテンツの提供対象情報が示す段階及び感情と、ユーザU1の段階J11、及びユーザU1の感情「悲しみ」とを比較し、ユーザU1の段階及び感情に該当するコンテンツを提供コンテンツに決定する。決定部133は、コンテンツ情報記憶部123に記憶された各コンテンツのうち、提供対象情報として、段階J11及び感情「悲しみ」が対応付けられているAコンテンツをユーザU1への提供コンテンツに決定する。
【0089】
(提供部134)
提供部134は、各種情報を提供する。例えば、提供部134は、端末装置10に各種情報を提供する。提供部134は、端末装置10に各種情報を送信する。提供部134は、取得部131により取得された各種情報に基づいて、種々の情報を提供する。提供部134は、推定部132により推定された各種情報に基づいて、種々の情報を提供する。提供部134は、決定部133により決定された各種情報に基づいて、種々の情報を提供する。
【0090】
提供部134は、ユーザの段階と、ユーザの感情とに基づいてユーザに情報を提供する。提供部134は、コンテンツ群のうち、ユーザの段階と、ユーザの感情とに基づいて決定された一のコンテンツを提供する。提供部134は、各コンテンツに感情情報と複数の段階のうちいずれかを示す情報が対応づけられたコンテンツ群のうち、ユーザの段階と、ユーザの感情とに対応する一のコンテンツを提供する。提供部134は、決定部133により決定された一のコンテンツをユーザの端末装置10へ送信する。例えば、提供部134は、AコンテンツをユーザU1が利用する端末装置10へ送信する。
【0091】
〔3.情報処理のフロー〕
次に、
図8を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。
図8は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0092】
図8に示すように、情報処理装置100は、ユーザの行動に関する行動情報である第1行動情報を取得する(ステップS101)。また、情報処理装置100は、ユーザの行動に関する行動情報である第2行動情報を取得する(ステップS102)。
【0093】
情報処理装置100は、ユーザの第1行動情報に基づいて、人の状態の変遷に関する複数の段階のうちユーザがいずれの段階であるかを推定する(ステップS103)。また、情報処理装置100は、ユーザの第2行動情報に基づいて、ユーザの感情を推定する(ステップS104)。
【0094】
情報処理装置100は、ユーザの段階と、ユーザの感情とに基づいてユーザに情報を提供する(ステップS105)。
〔4.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、推定部132と、提供部134とを有する。取得部131は、ユーザの行動に関する行動情報である第1行動情報と、ユーザの行動に関する行動情報である第2行動情報とを取得する。推定部132は、ユーザの第1行動情報に基づいて、人の状態の変遷に関する複数の段階のうちユーザがいずれの段階であるかを推定し、ユーザの第2行動情報に基づいて、ユーザの感情を推定する。提供部134は、ユーザの段階と、ユーザの感情とに基づいてユーザに情報を提供する。
【0095】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、人の状態の変遷に関する複数の段階のうちユーザが該当する段階と、ユーザの感情という2つ要素に基づいてユーザに情報を提供することにより、ユーザに応じて適切な情報提供を行うことができる。
【0096】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、インターネットにおけるユーザの行動を示す第1行動情報を取得する。推定部132は、インターネットにおけるユーザの行動に基づいてユーザの段階を推定する。
【0097】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、インターネットにおけるユーザの行動を基にユーザの段階を推定することで、適切にユーザの段階を推定することができる。
【0098】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、ユーザの検索行動を示す第1行動情報を取得する。推定部132は、ユーザの検索行動に基づいてユーザの段階を推定する。
【0099】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの検索行動を基にユーザの段階を推定することで、適切にユーザの段階を推定することができる。
【0100】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、ユーザが入力した検索クエリを示す第1行動情報を取得する。推定部132は、ユーザが入力した検索クエリに基づいてユーザの段階を推定する。
【0101】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ーザが入力した検索クエリを基にユーザの段階を推定することで、適切にユーザの段階を推定することができる。
【0102】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、ユーザに提供されたコンテンツを示す第2行動情報を取得する。推定部132は、ユーザに提供されたコンテンツに基づいてユーザの感情を推定する。
【0103】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザに提供されたコンテンツを基にユーザの感情を推定することで、適切にユーザの感情を推定することができる。
【0104】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、推定部132は、コンテンツに対応付けられた感情情報に基づいてユーザの感情を推定する。
【0105】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、コンテンツに対応付けられた感情情報に基づいてユーザの感情を推定することで、適切にユーザの感情を推定することができる。
【0106】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、提供部134は、コンテンツ群のうち、ユーザの段階と、ユーザの感情とに基づいて決定された一のコンテンツを提供する。
【0107】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、コンテンツ群から、ユーザの段階と、ユーザの感情とに基に決定された一のコンテンツを提供することで、ユーザに応じて適切な情報提供を行うことができる。
【0108】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、提供部134は、各コンテンツに感情情報と複数の段階のうちいずれかを示す情報が対応づけられたコンテンツ群のうち、ユーザの段階と、ユーザの感情とに対応する一のコンテンツを提供する。
【0109】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、各コンテンツに感情及び段階が対応付けられたコンテンツ群から、ユーザの段階と、ユーザの感情とに対応する一のコンテンツを提供することで、ユーザに応じて適切な情報提供を行うことができる。
【0110】
〔5.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば
図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図9は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0111】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0112】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0113】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0114】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0115】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0116】
以上、本願の実施形態及び変形例のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0117】
〔6.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0118】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0119】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0120】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0121】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
121 ユーザ情報記憶部
122 行動情報記憶部
123 コンテンツ情報記憶部
124 ジャーニー情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 推定部
133 決定部
134 提供部
10 端末装置
N ネットワーク