(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022191998
(43)【公開日】2022-12-28
(54)【発明の名称】グループ管理システム、グループ管理方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20120101AFI20221221BHJP
【FI】
G06Q10/10 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021198152
(22)【出願日】2021-12-06
(62)【分割の表示】P 2021537160の分割
【原出願日】2021-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000174943
【氏名又は名称】三井住友建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【弁理士】
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(72)【発明者】
【氏名】石橋 由敬
(72)【発明者】
【氏名】井上 智博
(72)【発明者】
【氏名】吉田 昌司
(72)【発明者】
【氏名】嶋田 英樹
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】コミュニケーショングループへの任意のユーザの招待の処理をさらに簡易化する、グループ管理システム、グループ管理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】グループ管理システムの処理フローであって、、第一のユーザを、第一のコミュニケーショングループに属するユーザとして管理することと、第二のコミュニケーショングループへの参加に利用する第二のコード情報を生成することと、第二のコード情報を第一のユーザの利用する第一端末に送信することと、第一のコミュニケーショングループまたは新規に生成する第二のコミュニケーショングループのいずれかを示す指定情報と、第二のコード情報を読み込んだ第二端末からの第二のコミュニケーショングループへの登録要求とを取得すると、当該第二端末を利用する第二のユーザを、指定情報で指定したコミュニケーショングループでコミュニケーションするユーザとして管理することと、を実行する。
【選択図】
図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一のユーザを、複数のコミュニケーショングループのうち少なくとも第一のコミュニケーショングループに属するユーザとして管理するグループ管理手段と、
前記第一のコミュニケーショングループまたは第二のコミュニケーショングループへの参加に利用する第二のコード情報を生成するコード情報生成手段と、
前記第二のコード情報を前記第一のユーザの利用する第一端末に送信するコード送信手段と、を備え、
前記グループ管理手段は、前記第一のコミュニケーショングループまたは新規に生成する前記第二のコミュニケーショングループのいずれかを示す指定情報と、前記第二のコード情報を読み込んだ第二端末からのコミュニケーショングループへの登録要求とを取得すると、当該第二端末を利用する第二のユーザを、前記指定情報で指定したコミュニケーショングループでコミュニケーションするユーザとして管理する
グループ管理システム。
【請求項2】
前記第一のユーザと当該第一のユーザによる他のユーザの招待を可能にする前記第一のユーザに付与した権限情報と前記他のユーザを招待するコミュニケーショングループを示す前記指定情報とを関連付けて記憶するユーザ情報記憶手段とを備え、
前記コード情報生成手段は、前記権限情報に応じて指定し得る前記指定情報に基づいて、前記第一のコミュニケーショングループまたは第二のコミュニケーショングループへの参加に利用する第二のコード情報を1つ以上生成し、
前記コード送信手段は、前記権限情報を付与した前記第一のユーザの第一端末に前記1つ以上の第二のコード情報を送信する
請求項1に記載のグループ管理システム。
【請求項3】
前記第一のユーザと当該第一のユーザによる他のユーザの招待を可能にする前記第一のユーザに付与した権限情報と前記他のユーザを招待するコミュニケーショングループを示す前記指定情報とを関連付けて記憶するユーザ情報記憶手段とを備え、
前記コード送信手段は、前記権限情報を付与した前記第一のユーザからの前記指定情報の取得に基づいて、当該指定情報を含む前記第二のコード情報を前記第一端末に送信する
請求項1に記載のグループ管理システム。
【請求項4】
前記グループ管理手段は、前記第一のコミュニケーショングループを管理する管理ユーザからの、前記第一のコミュニケーショングループに対応する第一のグループ識別情報と、前記権限情報とを含む、前記第一のユーザの前記第一のコミュニケーショングループへの登録要求に基づいて、前記第一のグループ識別情報と前記権限情報とを、前記第一のユーザに関連付けて前記ユーザ情報記憶手段に保存し、
前記コード情報生成手段は、前記第一のコミュニケーショングループへの参加に利用する第一のコード情報を生成する
請求項2または請求項3に記載のグループ管理システム。
【請求項5】
前記グループ管理手段は、前記第一のコード情報を読み込んだ前記第一端末からの前記第一のコミュニケーショングループへの登録要求に基づいて、当該第一端末を利用する前記第一のユーザを、前記第一のコミュニケーショングループで前記第一のグループ識別情報に基づいてコミュニケーションするユーザとして管理し、
前記コード送信手段は、前記第一端末に対して、前記第二のコード情報を送信する
請求項4に記載のグループ管理システム。
【請求項6】
前記グループ管理手段は、前記他のユーザの招待可能人数の指定を受け付け、当該受け付けた前記招待可能人数を前記権限情報に紐づけて前記ユーザ情報記憶手段に保存する
請求項2から請求項5の何れか一項に記載のグループ管理システム。
【請求項7】
前記コード情報生成手段は、前記招待の対象となる前記第二のユーザが前記第二のコミュニケーショングループへの参加に利用する前記第二のコード情報の生成数を、前記招待可能人数に基づいて決定する
請求項6に記載のグループ管理システム。
【請求項8】
前記グループ管理手段は、取得したグループ参加時間に基づいて、前記招待の対象となる前記第二のユーザの情報を、当該コミュニケーショングループの管理対象から削除する
請求項2から請求項7の何れか一項に記載のグループ管理システム。
【請求項9】
前記グループ管理手段は、前記第一のユーザによる削除指示に基づいて、前記第一のユーザの指定した前記招待の対象となる前記第二のユーザの情報を、当該コミュニケーショングループの管理対象から削除する
請求項2から請求項8の何れか一項に記載のグループ管理システム。
【請求項10】
前記コード情報生成手段は、前記招待の対象となる前記第二のユーザの識別情報を含む前記第二のコード情報を生成する
請求項2から請求項9の何れか一項に記載のグループ管理システム。
【請求項11】
第一のユーザを、複数のコミュニケーショングループのうち少なくとも第一のコミュニケーショングループに属するユーザとして管理し、
第二のコミュニケーショングループへの参加に利用する第二のコード情報を生成し、
前記第二のコード情報を前記第一のユーザの利用する第一端末に送信し、
前記第一のコミュニケーショングループまたは新規に生成する前記第二のコミュニケーショングループのいずれかを示す指定情報と、前記第二のコード情報を読み込んだ第二端末からのコミュニケーショングループへの登録要求とを取得すると、当該第二端末を利用する第二のユーザを、前記指定情報で指定したコミュニケーショングループでコミュニケーションするユーザとして管理する、
グループ管理方法。
【請求項12】
グループ管理システムのコンピュータを、
第一のユーザを、複数のコミュニケーショングループのうち少なくとも第一のコミュニケーショングループに属するユーザとして管理するグループ管理手段、
第二のコミュニケーショングループへの参加に利用する第二のコード情報を生成するコード情報生成手段、
前記第二のコード情報を前記第一のユーザの利用する第一端末に送信するコード送信手段、
として機能させると共に、
前記グループ管理手段は、前記第一のコミュニケーショングループまたは新規に生成する前記第二のコミュニケーショングループのいずれかを示す指定情報と、前記第二のコード情報を読み込んだ第二端末からのコミュニケーショングループへの登録要求とを取得すると、当該第二端末を利用する第二のユーザを、前記指定情報で指定したコミュニケーショングループでコミュニケーションするユーザとして管理する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グループ管理システム、グループ管理方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
作成したコミュニケーショングループに属するユーザ間で、携帯端末を用いてメッセージや電話などの手段を用いてコミュニケーションを行う技術が利用されている。例えば特許文献1には、所望のタイミング毎に1つのグループに含まれる最新の複数の人物をグルーピングして管理する技術が開示されている。また特許文献2には、グループ内でテキストや画像などのメッセージを交換可能なサービスに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6729907号公報
【特許文献2】特開2009-169913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のようなコミュニケーショングループの管理技術において、当該コミュニケーショングループへの任意のユーザの招待の処理をさらに簡易化することが求められている。
【0005】
そこでこの発明は、上述の課題を解決するグループ管理システム、グループ管理方法、プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明の第一の態様によれば、グループ管理システムは、第一のユーザを、複数のコミュニケーショングループのうち少なくとも第一のコミュニケーショングループに属するユーザとして管理するグループ管理手段と、第二のコミュニケーショングループへの参加に利用する第二のコード情報を生成するコード情報生成手段と、前記第二のコード情報を前記第一のユーザの利用する第一端末に送信するコード送信手段と、を備え、前記グループ管理手段は、前記第一コミュニケーショングループまたは新規に生成する前記第二コミュニケーショングループのいずれかを示す指定情報と、前記第二のコード情報を読み込んだ第二端末からの前記第二のコミュニケーショングループへの登録要求とを取得すると、当該第二端末を利用する第二のユーザを、前記指定情報で指定したコミュニケーショングループでコミュニケーションするユーザとして管理する。
【0007】
発明の第二の態様によれば、グループ管理方法は、第一のユーザを、複数のコミュニケーショングループのうち少なくとも第一のコミュニケーショングループに属するユーザとして管理し、第二のコミュニケーショングループへの参加に利用する第二のコード情報を生成し、前記第二のコード情報を前記第一のユーザの利用する第一端末に送信し、前記第一コミュニケーショングループまたは新規に生成する前記第二コミュニケーショングループのいずれかを示す指定情報と、前記第二のコード情報を読み込んだ第二端末からの前記第二のコミュニケーショングループへの登録要求とを取得すると、当該第二端末を利用する第二のユーザを、前記指定情報で指定したコミュニケーショングループでコミュニケーションするユーザとして管理する。
【0008】
発明の第三の態様によれば、記憶媒体は、グループ管理システムのコンピュータを、第一のユーザを、複数のコミュニケーショングループのうち少なくとも第一のコミュニケーショングループに属するユーザとして管理するグループ管理手段、第二のコミュニケーショングループへの参加に利用する第二のコード情報を生成するコード情報生成手段、前記第二のコード情報を前記第一のユーザの利用する第一端末に送信するコード送信手段、として機能させると共に、前記グループ管理手段は、前記第一コミュニケーショングループまたは新規に生成する前記第二コミュニケーショングループのいずれかを示す指定情報と、前記第二のコード情報を読み込んだ第二端末からの前記第二のコミュニケーショングループへの登録要求とを取得すると、当該第二端末を利用する第二のユーザを、前記指定情報で指定したコミュニケーショングループでコミュニケーションするユーザとして管理するプログラムを記憶する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、コミュニケーショングループに属するユーザの管理において、コミュニケーショングループへの任意のユーザの招待の処理を簡易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態によるグループ管理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるグループ管理装置のハードウェア構成を示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるグループ管理装置の機能ブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態による管理ページの例を示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態によるグループ管理システムの処理フローを示す図である。
【
図6】本発明の一実施形態によるグループ管理装置の処理フローを示す図である。
【
図7】本発明の一実施形態による管理ページのグループ管理登録欄の例を示す図である。
【
図8】本発明の一実施形態による管理ページの作業者入力の例を示す図である。
【
図9】本発明の一実施形態によるグループ管理テーブルの例を示す図である。
【
図10】本発明の一実施形態によるリストの例を示す図である。
【
図11】本発明の一実施形態による招待処理のフローチャートを示す第一の図である。
【
図12】本発明の一実施形態による招待処理のフローチャートを示す第二の図である。
【
図13】本発明の一実施形態によるグループ管理システムの最小構成を示す図である。
【
図14】本発明の一実施形態による最小構成によるグループ管理システムの処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態によるグループ管理システムを図面を参照して説明する。
図1は本実施形態によるグループ管理装置を含むグループ管理システムの構成を示すブロック図である。
グループ管理システム100は、少なくともグループ管理装置1を備える。本実施形態によるグループ管理システム100において、グループ管理装置1は、ユーザ端末51~54と通信接続する。ユーザ端末51~54を総称してユーザ端末5と呼ぶこととする。グループ管理装置1は、
図1で示すユーザ端末5の台数以外の台数の各ユーザ端末5と通信接続してよい。グループ管理装置1は、特定人物(特定ユーザ)が利用する端末の識別情報と、非特定人物(非特定ユーザ)が利用する端末の識別情報のうち、1つのグループとして管理するユーザや端末の識別情報に一つのグループの識別情報を紐づけて、グループ管理を行う。
【0012】
特定人物は、例えば管理ユーザや、当該管理ユーザによって予めグループ管理装置1に登録された既知の所属組織(会社など)に属するユーザである。非特定人物は、例えば、招待するための権限が付与された特定人物のユーザの判断のみによって所定のコミュニケーショングループへの参加が招待された、予め管理ユーザによって登録されていない被招待ユーザである。グループ管理装置1は、グループとして、1つまたは複数のコミュニケーショングループのグループIDを生成し、そのグループIDと特定人物や非特定人物の情報を紐づけて記憶することにより、各ユーザを管理する。
【0013】
グループ管理システム100に参加するユーザ端末51は、例えば、ある作業現場の管理者(管理ユーザ)が利用する。またユーザ端末52、ユーザ端末53、ユーザ端末54は、作業現場の作業者が利用する。ユーザ端末52、ユーザ端末53、ユーザ端末54を利用する作業者のうち、例えばユーザ端末52、ユーザ端末53を利用する作業者は、作業現場において所定期間継続して働いている、例えば管理者と同じ会社に属する作業者(グループ管理登録前に特定できる特定人物)である。またユーザ端末54を利用する作業者は、作業現場に臨時で配属された作業者(グループ管理登録前に特定できない非特定人物)である。グループ管理装置1は、このようなグループ管理登録前に特定できる特定人物と、グループ管理登録前に特定できない非特定人物を、コミュニケーショングループにおいてコミュニケーションできるように管理するための処理を行う。
【0014】
図2は、本実施形態によるグループ管理装置のハードウェア構成を示す図である。
図2で示すように、グループ管理装置1は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、データベース104、通信モジュール105等の各ハードウェアを備えたコンピュータである。なおユーザ端末5も同様のハードウェアを備えたコンピュータである。
【0015】
図3は、本実施形態によるグループ管理装置の機能ブロック図である。
グループ管理装置1は、グループ管理プログラムを実行する。これによりグループ管理装置は、制御部11、コード情報生成部12、リスト生成部13、リスト送信部14、グループ管理部15、リスト更新部16、UI(User Interface)部17、コミュニケーション処理部18、の各機能を発揮する。
【0016】
制御部11は、グループ管理装置1の他の機能を制御する。
コード情報生成部12は、コミュニケーショングループへの参加に利用するコード情報を生成する。
リスト生成部13は、作業者のそれぞれの識別情報と対応するコード情報とを少なくとも含むリストを生成する。
リスト送信部14は、リスト生成部13の生成したリストを各作業者等のユーザが利用するユーザ端末5へ送信する。
グループ管理部15は、1つまたは複数のコミュニケーショングループのグループIDを生成し、当該グループIDと各作業者のユーザIDとを紐づけて記録することにより、各コミュニケーショングループでコミュニケーションするユーザを管理する。
リスト更新部16は、コード情報を読み込んだユーザ端末5からのコード情報読込通知の受信に基づいて、当該コード情報読込通知を送信したユーザ端末5を利用するユーザの識別情報に対応するコード情報をリストから削除する。
UI部17は、ユーザ端末5からのアクセスに基づいて管理ページをユーザ端末5へ送信する。
コミュニケーション処理部18は、コミュニケーショングループに参加する複数のユーザ端末5間のコミュニケーション処理を行う。
【0017】
本実施形態のグループ管理装置1は、一例として、管理ユーザの操作に基づいて、第一コミュニケーショングループを示す第一グループIDを生成する。グループ管理部15は、管理ユーザの操作に基づいて、ある組織に所属する複数の特定人物である特定ユーザの指定を受け付けて、これら特定ユーザの情報と第一グループIDとを紐づけて記録する。グループ管理装置1は、第一グループIDに紐づいて管理される各特定ユーザが第一コミュニケーショングループに参加するために利用する第一コード情報を生成し、その第一コード情報のリストを管理ユーザに送信する。管理ユーザは自身の利用するユーザ端末5で第一コード情報をディスプレイに表示する操作を行い、管理者以外の他の特定ユーザは自身の利用するユーザ端末5を用いて第一コード情報を読み取る。特定ユーザの利用するユーザ端末5は、グループ管理装置1へ、読み込んだ第一コード情報を送信する。これにより、グループ管理装置1は、第一コード情報を読み込んだユーザ端末5を利用する特定ユーザを、第一コミュニケーショングループでコミュニケーションするユーザとして管理する。
【0018】
グループ管理装置1は管理ユーザや当該管理ユーザの指定した特定ユーザに、非特定人物の一態様である被招待ユーザを招待するための権限(招待権限)を付与する。グループ管理装置1は管理ユーザの操作に基づいて、管理ユーザの指定した特定ユーザに、被招待ユーザを招待できるコミュニケーショングループの指定情報を付与する。この指定情報が示すコミュニケーショングループは、第一コミュニケーショングループでもよいし、新たに管理する第二コミュニケーショングループであってもよい。グループ管理装置1は、コミュニケーショングループを特定する指定情報を含む第二コード情報を生成する。グループ管理装置1は、招待権限を付与した特定ユーザの利用するユーザ端末5に第二コード情報を送信する。招待権限を付与された特定ユーザは自身の利用するユーザ端末5で第二コード情報をディスプレイに表示する操作を行い、被招待ユーザは自身の利用するユーザ端末5を用いて第二コード情報を読み取る。被招待ユーザの利用するユーザ端末5は、グループ管理装置1へ、読み込んだ第二コード情報を送信する。これにより、グループ管理装置1は、第二コード情報を読み込んだユーザ端末5を利用する被招待ユーザを、第二コード情報に含まれる指定情報が示すコミュニケーショングループでコミュニケーションするユーザとして管理する。第二コード情報に含まれる指定情報が示すコミュニケーショングループは、第一コミュニケーショングループでもよいし、新たにグループ管理装置1が管理する第二コミュニケーショングループであってもよい。
【0019】
このようなグループ管理装置1の処理によれば、管理ユーザから招待権限を付与された特定ユーザのユーザ端末5が第二コード情報を表示し、被招待ユーザが自身の利用するユーザ端末5で第二コード情報を読み込むだけで、その第二コード情報に含まれる指定情報が示すコミュニケーショングループに参加してコミュニケーションを行うことができる。つまり被招待ユーザは、コミュニケーショングループの参加時に自身の属性を登録する処理や、管理ユーザなどの他のユーザに承認を受ける必要が無く、自身の利用するユーザ端末5で第二コード情報を読み込むだけで、その第二コード情報に含まれる指定情報が示すコミュニケーショングループに参加してコミュニケーションを行うことができる。これにより、予めグループ管理装置1で特定されていない非特定人物の一態様である被招待ユーザのコミュニケーショングループへの招待処理を簡易にすることができる。以下、グループ管理装置1の処理の詳細について説明する。
【0020】
本実施形態においては、コード情報生成部12、リスト生成部13、リスト送信部14、グループ管理部15、リスト更新部16、UI部17の各構成を、グループ管理装置1が備える態様について説明する。しかしながら、グループ管理装置1がグループ管理部15、UI部17の機能を備え、コード発行装置などの他のコンピュータ装置がコード情報生成部12、リスト生成部13、リスト送信部14、リスト更新部16を備え、それら装置間で通信ネットワークを介して接続して情報を送受信することにより、グループ管理システム100が構成されるようにしてもよい。または、コード情報生成部12、リスト生成部13、リスト送信部14、グループ管理部15、リスト更新部16、UI部17の各構成のうち何れか一つまたは複数の機能をグループ管理装置1が備え、他の一つまたは複数の装置が残りの他の機能を備えるようにしてもよい。
【0021】
図4は本実施形態による管理ページの例を示す図である。
管理ユーザは、自身が利用するユーザ端末5を用いてグループ管理装置1にアクセスし、管理ユーザが管理するコミュニケーショングループへ参加できるユーザの登録や、そのユーザの所属組織(会社など)の属性の情報を登録することができる。管理ユーザがユーザ端末51を利用する。この場合、管理ユーザは、ユーザ端末51を操作して登録開始指示を行う。グループ管理装置1のUI部17は、管理ページをユーザ端末51へ送信する。ユーザ端末51は管理ページをディスプレイに表示する。この管理ページには、ユーザID、ユーザ名、利用言語、パスワード、所属組織の識別情報、電話番号、メールアドレスなどの入力欄が含まれる。管理ユーザは、管理ページを用いて、所定の所属組織に属する複数のユーザ、ユーザID、ユーザ名、利用言語、パスワード、所属組織の識別情報、電話番号、メールアドレスなどの情報を登録する。管理ユーザはユーザ端末5に表示された管理ページにおいて登録ボタンを押下する。ユーザ端末51は、管理ページの各入力欄に入力された各情報を含む登録要求をグループ管理装置1へ送信する。グループ管理装置1のUI部17は、データベース104のユーザテーブルに、登録要求に含まれるユーザID、ユーザ名、利用言語、パスワード、所属組織の識別情報、電話番号、メールアドレスの情報を紐づけてデータベース104に記録する。グループ管理装置1のUI部17は、同様の管理ユーザの操作により、予めデータベース104の所属組織テーブルに、各ユーザのユーザIDやユーザ名などのユーザ識別情報と所属組織ID、また、所属組織のユーザ端末5がアクセスできる専用のウェブページの接続先ドメイン、有効期限などの情報を紐づけて記録してもよい。ユーザテーブルに記録される情報や、所属組織テーブルに記録される情報は、管理ユーザ以外のユーザがユーザ端末5を利用して登録した情報であってもよい。
【0022】
図5は本実施形態によるグループ管理システムの処理フローを示す図である。
図6は本実施形態によるグループ管理装置の処理フローを示す図である。
次に
図5、
図6を用いて本実施形態によるグループ管理装置の処理フローを順を追って説明する。
まず管理者の属する会社は、管理者(管理ユーザ)に対して当該管理者が管理するグループに属する可能性のある人数分のユーザ端末5を貸与する。例えば会社が建設会社であり、管理者は作業現場の自身の持ち場で作業する作業者を管理する。作業者には当該会社に属する作業者や、臨時の日雇いなどで作業する作業者が含まれる。管理者は、必要と推定される人数分の各作業者の識別情報等を、上述の管理ページを用いてグループ管理装置1に登録する。なお本実施形態においては、ユーザ端末5を各作業者に貸与することとして記載するが、ユーザ端末5は作業者が個人で所有するユーザ端末5であってもよい。ユーザ端末5は、予め、グループ管理装置1が管理するコミュニケーショングループ内でのコミュニケーションに利用する専用アプリケーションがインストールされているとする。グループ管理装置1は、ユーザ端末5が起動した当該専用アプリケーションと連携することにより、以下の処理を行う。
【0023】
コミュニケーショングループへの特定作業者の登録において、管理者は、ユーザ端末51をグループ管理装置1に通信接続させる。グループ管理装置1のUI部17は、ウェブサーバの機能を有する。ユーザ端末51の通信接続に基づいて、UI部17は管理ページをユーザ端末51へ送信する(ステップS101)。管理者は、当該管理ページを用いて、コミュニケーショングループとして管理する特定作業者の情報(ユーザID、ユーザ名、利用言語、パスワード、所属組織の識別情報、電話番号、メールアドレスなど)を、
図4を用いて説明した方法に基づいて登録する。例えば、管理者は、管理者自身と、ユーザ端末52を利用する作業者A、ユーザ端末53を利用する作業者Bとを、一つのコミュニケーショングループとして管理するユーザとして、それらユーザの情報を、管理ページを用いて登録する。
【0024】
図7は本実施形態による管理ページのグループ管理登録欄の例を示す図である。
管理ページには、グループ管理登録欄が表示されている。グループ管理登録欄には、任意のコミュニケーショングループ名、コミュニケーショングループに参加するユーザ端末5がアクセスできる専用のウェブページの接続先ドメイン、有効期限の欄が設けられている。管理者は、ユーザ端末51を操作して、コミュニケーショングループ名、接続先ドメイン、有効期限を入力し、グループ管理登録ボタンを押下する。なお、コミュニケーショングループ名、接続先ドメイン、有効期限などの情報は、管理者により予め作成された所属先テーブルにおいて予め登録されている情報であってもよく、UI部17が管理者の操作に基づいて所属組織テーブルから読み取って特定し、管理ページの所定の欄に表示する。ユーザ端末51は、コミュニケーショングループ名、接続先ドメイン、有効期限を含むグループ管理登録要求を、グループ管理装置1へ送信する。
【0025】
図8は本実施形態による管理ページの作業者入力の例を示す図である。
管理ページには、さらに作業者入力欄が表示される。作業者入力欄には、作業者名と、作業者が母語とする言語を入力する入力欄が設けられている。管理者は、ユーザ端末51を操作して、作業者名(管理者名を含んでよい)、言語を入力し、コード発行ボタンを押下する。作業者名は、
図7のグループ管理登録欄で管理者が所属先テーブルをユーザ端末51に表示させて指定した所属組織に属する作業者(ユーザ)のうち、管理者がユーザ端末51を用いて指定した作業者である。管理者は管理ページを用いて、自身が登録した作業者以外の他の管理者によって登録された作業者や、その他の作業者以外の属性のユーザを選択できるようにしてもよい。また作業者は、ユーザ端末51を用いて指定した作業者が用いる言語を指定する。言語は日本語、英語、など様々な言語であってよい。
【0026】
管理ページの作業者入力欄には、招待権限付与フラグと、グループ指定欄とがさらに設けられている。管理者は、各作業者に対する招待権限を付与するかを検討し、作業者に対して招待権限を付与する場合には、招待権限付与フラグにチェックを入れる。招待権限は、管理者が管理ページを用いてコミュニケーショングループに含める作業者として登録しない、他の作業者をコミュニケーショングループへ招待する権限である。グループ指定欄は、招待権限を付与した作業者が、他の作業者を招待可能なコミュニケーショングループの識別情報を指定する入力欄である。管理者が、作業者に対して招待権限を付与し、グループ指定欄において特定のコミュニケーショングループの識別情報を指定した場合、その作業者は、指定されたコミュニケーショングループへの他の作業者の招待を行うことができる。管理者は、作業者に対して招待権限を付与する場合、管理ページに表示されている作業者の識別情報に対応する招待権限付与フラグにチェックを入れる。また管理者は、作業者が招待できるコミュニケーショングループを指定する場合、管理ページに表示されている作業者の識別情報に対応するグループ指定欄において、招待できるコミュニケーショングループの識別情報を選択する。
図8の例では、管理者は、管理者自身と作業者Aに対して招待権限付与フラグを設定し、招待できるコミュニケーショングループとして、作業所aグループと、個別グループとを設定している。作業所aグループは管理者が設定したコミュニケーショングループであり、個別グループとは、各作業者が独自に開設できるコミュニケーショングループである。この場合、招待権限付与フラグが付与され管理者と作業者Aは、管理者が開設した作業所aグループに、新たな他の作業者を招待できると共に、各作業者が自分で開設する個別グループに、新たな他の作業者を招待することができる。なお、グループ指定欄では、管理者Aが開設した作業所aグループと、他の個別グループの何れか一方を指定してもよい。管理ページの作業者入力欄には、作業者が招待できる招待可能人数を指定する人数指定欄が設けられていてもよい。例えば管理者は作業者Aに対して二人分の他の作業者の招待を許諾する場合、人数指定欄に「2」を入力する。
【0027】
作業者Aが管理ページの作業者入力欄に各情報を入力し、コード発行ボタンを押下すると、ユーザ端末51はコード発行要求を生成する。コード発行要求には、管理者が管理ページの作業者入力欄において入力した作業者の識別情報、作業者が利用する言語、招待権限付与有無、グループ指定欄に入力されたコミュニケーショングループの識別情報を示すグループ指定情報などが、作業者ごとに含まれる。作業者入力欄に人数指定欄が設けられている場合には、コード発行要求には管理者が各作業者の人数指定欄に対して設定した招待可能人数の情報が含まれる。なお管理者が招待権限付与フラグにチェックを入れた場合には招待権限付与有無は「有」を示し、チェックを入れない場合には「無」を示す。ユーザ端末51は、コード発行要求を、グループ管理装置1へ送信する。
【0028】
グループ管理装置1は、グループ管理登録要求とコード発行要求を受信する(ステップS102)。UI部17は、グループ管理登録要求とコード発行要求とを取得し、それらをグループ管理部15へ出力する。グループ管理部15は、グループ管理登録要求に含まれる、グループ名、接続先ドメイン、有効期限と、コード発行要求に含まれる、作業者の識別情報(氏名やユーザID)、言語と、招待権限付与有無、招待可能人数、グループ指定情報、コード情報の読込未完了であることを示す読込フラグとを紐づけて、グループ管理テーブルを生成する(ステップS103)。グループ管理部15は、グループ管理テーブル(
図9)をデータベース104に記録する。グループ管理部15は、グループ管理テーブルを生成すると、コード情報生成部12へコード情報の生成を指示する。
【0029】
コード情報生成部12は、グループ管理テーブルをデータベース104から読み取る。コード情報生成部12は、グループ管理テーブルに含まれる作業者それぞれについてのコード情報を生成する(ステップS104)。当該コード情報は、QRコード(登録商標)などの二次元コードであって良い。コード情報は、バーコードや文字列であってもよい。本実施形態においては、コード情報がQRコード(登録商標)である場合を例に説明する。コード情報生成部12は、作業者に対して生成したコード情報を、グループ管理テーブルの対応する作業者の識別情報等に紐づけて記録する。なお、管理者がコミュニケーショングループに設定した作業者は、予め管理者が設定した所属組織に属する特定人物であり、当該特定人物の作業者が利用するこのコード情報を特定作業者用のコード情報と呼ぶこととする。
【0030】
またコード情報生成部12は、招待権限付与有無が「有」となっている作業者の招待可能人数をグループ管理テーブルから読み取る。またコード情報生成部12は、招待権限付与有無が「有」となっている作業者が被招待者を招待可能なコミュニケーショングループを示すグループ指定情報を、グループ管理テーブルから読み取る。コード情報生成部12は、その読み取ったグループ指定情報に含まれる、作業者が招待可能なコミュニケーショングループごとの招待可能人数分のコード情報を、各作業者それぞれについて生成する(ステップS105)。つまり、コード情報生成部12は、上述した作業者Aのように、被招待者を招待可能なコミュニケーショングループとして、作業所aグループと個別グループの2つのコミュニケーショングループがグループ指定情報としてグループ管理テーブルに設定されていることを判定したとする。この場合、コード情報生成部12は、作業所aグループへ招待するための被招待者用のコード情報と、個別グループへ招待するための被招待者用のコード情報をそれぞれ、作業者Aについての被招待者用のコード情報として生成し、これを各作業者について繰り返す。コード情報生成部12が招待権限付与有無の情報に基づいて生成したコード情報は、作業者がコミュニケーショングループに招待する非特定人物である被招待者の利用するコード情報であり、このコード情報を被招待者のコード情報と呼ぶこととする。コード情報生成部12は、各作業者について生成した被招待者用のコード情報を、グループ管理テーブルの対応する作業者の識別情報等に紐づけて記録する。なおこの処理はコード情報生成部12が、権限情報に応じて指定し得るグループ指定情報に基づいて、第一のコミュニケーショングループ(作業所aグループ)または第二のコミュニケーショングループ(個別グループ)への参加に利用する第二のコード情報(被招待者用のコード情報)を1つ以上生成する処理の一態様である。そのため、例えば招待権限が付与されておらずグループ指定情報が設定されていない作業者Bに対しては他の任意の作業者の招待に利用する被招待者用のコードコード情報は生成されない。指定情報が無いので生成されない。
【0031】
コード情報生成部12の生成する特定作業者用のコード情報には、上述した接続先ドメイン、有効期限、作業者の識別情報(作業者ID、作業者名)、言語、パスワード、所属組織の識別情報(所属組織ID、所属組織名)、招待権限付与有無、招待可能人数などの情報が格納されていてよい。なお特定作業者用のコード情報には、これらの全ての情報が含まれなくてもよい。
【0032】
コード情報生成部12の生成する被招待者用のコード情報には、上述した接続先ドメイン、有効期限、このコード情報についての招待権限が付与された作業者の識別情報、グループ指定情報などが格納されていてよい。被招待者用のコード情報には、これらの全ての情報が含まれなくてもよい。
【0033】
各コード情報には、その他の情報が含まれてもよい。例えば、上述の管理ページを用いた作業者の入力において、対応するユーザ端末5の識別情報を入力できる場合には、当該ユーザ端末5の識別情報がコード発行要求に含まれる。この場合、コード情報生成部12は、ユーザ端末5の識別情報を、グループ名、接続先ドメイン、有効期限、氏名、言語などの各情報と共に格納されたコード情報を生成してもよい。コード情報生成部12は、グループ管理テーブルに含まれる作業者の氏名と、当該作業者の氏名に対して生成した特定作業者用のコード情報と、当該作業者が招待権限を有するユーザである場合にはその作業者に対して生成した被招待者用のコード情報とを紐づけて記録する。コード情報生成部12は、コード情報をグループ管理テーブルに記録すると、リスト生成部13にリスト生成を指示する。
【0034】
リスト生成部13は、リスト生成の指示を取得すると、データベース104からグループ管理テーブルを読み取る。リスト生成部13は、グループ管理テーブルから作業者氏名、言語、作業者用のコード情報の組を取得して、その関係をリスト化したリスト(
図10)を生成する(ステップS106)。リスト生成部13は、生成したリストをリスト送信部14へ出力する。リスト送信部14は、リストのデータを、ユーザ端末5のうちの何れか一つのユーザ端末5へ送信する。本実施形態においては、管理者のユーザ端末51の識別情報に基づいて、予めユーザ端末51のネットワークアドレスがグループ管理テーブルに登録されているものとする。リスト送信部14は、管理者が利用するユーザ端末51のネットワークアドレスに宛てて、リストのデータを送信する(ステップS107)。これにより、管理者が利用するユーザ端末51がリストを受信し、ディスプレイ等に表示する。なお、ユーザ端末51が、グループ管理装置1に通信接続している状態で、UI部17のウェブ機能が、リストのウェブページをユーザ端末51に送信してもよい。
【0035】
以上の処理は、管理者が各作業者に会社から支給されたユーザ端末5を、各作業者に配布する前に行われる。そして、管理者は、ユーザ端末51を受信できる状況において、会社から支給されたユーザ端末5を、作業現場に集まった作業者のうち自身の管理する作業者に渡す。
【0036】
管理者は、ユーザ端末5を作業者に渡す際に、自身が利用するユーザ端末51のディスプレイにリストを表示する(ステップS108)。また管理者は、ユーザ端末5を渡した作業者を特定し、当該作業者の氏名に紐づいてリストに表示されている作業者用のコード情報を拡大表示する操作を行う。
【0037】
管理者は、自身の会社に属する作業者である場合には、作業者の顔や氏名を知っていることがほとんどの為、その管理者の氏名に紐づいてリストに表示されている作業者用のコード情報を拡大表示する操作することができる。または管理者は、作業者の顔や氏名を知らない場合には、氏名や所属先を確認して、確認した氏名に紐づいてリストに表示されている作業者用のコード情報を拡大表示する操作を行う。
【0038】
管理者は、ユーザ端末5を渡したユーザに、そのユーザ端末5のコードリーダ機能を用いて作業者用のコード情報を読み込むよう指示する。作業者は、渡されたユーザ端末5を操作してコードリーダ機能を起動し、コード情報をユーザ端末5に読み込ませる。これによりユーザ端末5はコード情報を読み込む(ステップS109)。一例としては、作業者A(特定作業者)が利用するユーザ端末52は、作業者Aの氏名に紐づいてリストに掲載されるコード情報を読み込む。また作業者B(特定作業者)が利用するユーザ端末53は、作業者Bの氏名に紐づいてリストに掲載されるコード情報を読み込む。
【0039】
コード情報を読み込んだ各ユーザ端末5は、コード情報を記憶する。ユーザ端末5は、コード情報に接続先ドメイン、有効期限が含まれる場合には、コミュニケーショングループ内でのコミュニケーションに利用する専用アプリケーションに、接続先ドメインや、有効期限を自動設定するようにしてもよい。例えば専用アプリケーションは、グループ内のユーザで、ユーザ端末5を用いて会話ができるトランシーバ機能を備えており、自動設定された情報を用いて、コミュニケーショングループ内の他のユーザ端末5と通信する処理を提供するプログラムであってよい。当該専用アプリケーションを起動した際には、ユーザ端末5は、接続先ドメインのウェブページにアクセスするように設定されてもよい。接続先ドメインは専用アクセスページ情報の一例である。またユーザ端末5の専用アプリケーションは、有効期限が満了したかどうかを判定する。ユーザ端末5の専用アプリケーションは、有効期限が満了した場合には、ユーザ端末5のコミュニケーショングループからの離脱処理を行う為に利用する。
【0040】
またコード情報を読み込んだユーザ端末5は、作業者用のコード情報に含まれる招待権限付与有無が「有」となっているかを判定する(ステップS110)。ユーザ端末5は、作業者用のコード情報に含まれる招待権限付与有無が「有」となっている場合、コミュニケーショングループ内でのコミュニケーションに利用する専用アプリケーションに招待権限「有」を示す情報を設定する(ステップS111)。これによりユーザ端末5の専用アプリケーションは被招待者用のコード情報を用いた被招待者の招待処理を行うことのできる状態へと遷移する。
【0041】
ユーザ端末5は、コード情報を読み込むと、当該コード情報に含まれるグループ識別情報(グループ名、グループIDなど)と作業者識別情報(氏名、作業者IDなど)を少なくとも含むコード情報読込通知を、グループ管理装置1へ送信する(ステップS112)。コード情報読込通知には、ユーザ端末5が読み込んだコード情報そのものが含まれていてもよい。
【0042】
グループ管理装置1は、コード情報を読み込んだユーザ端末5から、コード情報読込通知を受信する(ステップS113)。グループ管理装置1のUI部17はコード情報読込通知を取得する。UI部17は、グループ管理テーブルにおいて、コード情報読込通知に含まれるグループ識別情報と作業者識別情報とに紐づく読込フラグが読込未完了であるかを判定する(ステップS114)。UI部17は、読込フラグが読込完了である場合、当該コード情報は既に他のユーザ端末5で読み込まれたコード情報であるため、当該コード情報読込通知を送信したユーザ端末5へコード情報破棄要求を送信する(ステップS115)。コード情報破棄要求を受信したユーザ端末5は、読み込んだコード情報の削除、また読み込んだコード情報に基づいて設定した情報などを破棄する。
【0043】
UI部17は、読込フラグが読込未完了である場合、当該コード情報は他のユーザ端末5で読み込まれていないコード情報であるため、当該コード情報読込通知を送信したユーザ端末5へ登録完了通知を送信する(ステップS116)。ユーザ端末5は、登録完了通知を受信する。ユーザ端末5は、登録完了通知を受信した後に、上述のコード情報に含まれる情報(接続先ドメインや有効期限)を用いた自端末の設定を行うようにしてもよい。
【0044】
グループ管理装置1のUI部17は、読込フラグが読込未完了である場合、さらに、コード情報読込通知をリスト更新部16へ出力する。リスト更新部16は、コード情報読込通知を取得する。リスト更新部16は、コード情報読込通知に含まれるグループ識別情報と、作業者識別情報とを特定する。リスト更新部16は、グループ識別情報と作業者識別情報とに基づいて、データベース104に記録されているリストのデータを特定し、そのリストからグループ識別情報と作業者識別情報とに紐づく他の情報や作業者用のコード情報を削除する(ステップS117)。これにより、リストから、コード情報を読み込んだユーザ端末5の作業者に関連する情報が削除された更新後のリストを生成する(ステップS118)。リスト更新部16は、更新後のリストをデータベース104に記録されている更新前のリストに上書きしてリストを更新する。以降、管理者が、ユーザ端末51を用いてグループ管理装置1に接続し、リストの閲覧を要求した場合には、グループ管理装置1のリスト送信部14は、更新後のリストをユーザ端末51へ送信する。これにより、管理者のユーザ端末51には更新後のリストが表示されるので、どの作業者がユーザ端末51を用いてコード情報を読み込んでいないかを確認することができる。
【0045】
UI部17は、コード情報読込通知に含まれるグループ識別情報と作業者識別情報とをグループ管理部15へ出力する。グループ管理部15は、グループ管理テーブルにおいてグループ識別情報と作業者識別情報に紐づいて設けられるフラグであって、コード情報の読込完了か否かを示すフラグ情報を読込未完了から読込完了に書き換える(ステップS119)。これにより、グループ管理部15は、作業者用のコード情報のうちの何れかのコード情報を読み込んだユーザ端末5からのコード情報読込通知の受信に基づいて、当該コード情報読込通知を送信したユーザ端末5を、グループ識別情報によって特定されるコミュニケーショングループに属するユーザの利用する端末として管理する。
【0046】
グループ管理装置1の制御部11は、次の、コード情報読込通知を受信したかを判定する(ステップS120)。制御部11は、コード情報読込通知を再度受信した場合には、上述のステップS114からの処理を繰り返す。制御部11は、有効期限が経過したかを判定し(ステップS121)、有効期限が経過した場合には処理の繰り返しを終了する。
【0047】
なお上述のグループ管理装置1の処理の説明では、コード情報読込通知を受信した場合には、グループ管理装置1は、そのコード情報読込通知に含まれるグループ識別情報と、作業者識別情報とに基づいて特定したリストから、グループ識別情報と作業者識別情報とに紐づく他の情報や作業者用のコード情報を削除している。そしてグループ管理装置1は、その後に受信したコード情報読込通知に含まれるグループ識別情報と作業者識別情報とに紐づくコード情報がリストに無い場合には、コード情報破棄要求をユーザ端末5へ送信している。しかしながら、グループ管理装置1は、コード情報読込通知を受信した場合に、そのコード情報読込通知に含まれるグループ識別情報と作業者識別情報とに基づいて特定したリストから、グループ識別情報と作業者識別情報とに紐づく他の情報や作業者用のコード情報を削除しないようにしてもよい。この場合、グループ管理装置1のグループ管理部15は、受信したコード情報読込通知に含まれるグループ識別情報と作業者識別情報に紐づいてグループ管理テーブルに設けられるフラグ情報が読込完了である場合、直ちにコード情報破棄要求をユーザ端末5へ送信してもよい。これにより、同じ作業者用のコード情報の複数のユーザ端末5への読み込み及び作業者用のコード情報に基づく設定等を防止することができる。つまりこのような場合に、グループ管理装置1は、作業者用のコード情報の2重読み込みをエラーとしてはじき、グループに参加できない仕組みを提供することができる。
【0048】
以上の処理によれば、管理ユーザである作業者が登録した特定人物を、所望のタイミング毎に容易に1つのコミュニケーショングループに含まれる人物として管理することができる。例えば、その日の所定の作業現場で働く作業者のグルーピングを行い、グループ管理することができる。
【0049】
また上述の処理によれば、管理者は、グルーピングされる各作業者などのユーザに個々のIDを割り振ることや、IDに対応するユーザを逐一特定してグループ管理装置1に登録する必要が無く、各ユーザに配布したユーザ端末5に作業者用のコード情報を読み込ませるだけで、所望のタイミングでグループ管理を開始することができるので、煩雑なグループ管理の登録の作業を軽減することができる。またグループに属する可能性の人数が不明な場合でも、想定される最大の人数分のコード情報のみ発行されるように作業者を登録しておけば、コード情報を読み込んだ順番に、管理者が管理するグループに含まれるユーザを管理することができる。
【0050】
図11は本実施形態による被招待者の招待処理のフローチャートを示す第一の図である。
次に特定人物である作業者が、非特定人物である被招待者をコミュニケーショングループに招待することにより、当該被招待者をコミュニケーショングループでコミュニケーションするユーザとして管理する処理について説明する。なお以下では、特定人物である作業者Aがユーザ端末52を利用し、非特定人物である被招待者がユーザ端末54を利用する場合の例を用いて説明する。
【0051】
作業者Aがユーザ端末52を用いて管理者のユーザ端末51から作業者Aに割り当てられた作業者用のコード情報を読み込み、上述のステップS111の処理により、ユーザ端末52が被招待者用のコード情報を用いた被招待者の招待処理を行うことのできる状態へと遷移したものとする。この状態で、作業者Aは、自身に与えられた権限に基づいて、自身が所望する被招待者である臨時作業者Cをコミュニケーショングループに招待することができる。作業者Aは専用アプリケーションの動作によりユーザ端末52のディスプレイに表示される画面表示内の所定のボタン等を操作し、ユーザ端末52に招待開始を指示する。するとユーザ端末52は、グループ管理装置1へ招待開始要求を送信する(ステップS201)。招待開始要求には、ユーザ端末52が読み込んだ作業者用のコード情報に含まれる、作業者の識別情報(作業者ID、作業者名)、グループの識別情報(グループID、グループ名)の情報が少なくとも含まれる。
【0052】
グループ管理装置1のUI部17は、招待開始要求を受信する(ステップS202)。UI部17は招待開始要求の受信に基づいて、招待開始要求から作業者識別情報、グループ識別情報を取得する。UI部17は、作業者識別情報とグループ識別情報とに紐づいて、グループ管理テーブルに記録されている、1つまたは複数の被招待者用のコード情報を読み取る。なお作業者に対して招待できるコミュニケーショングループとして複数のコミュニケーショングループがグループ指定情報としてグループ管理テーブルに登録されている場合、上述したようにその作業者には各コミュニケーショングループについての被招待者用のコード情報が生成されて当該グループ管理テーブルに記録されている。この場合、UI部17は複数の被招待者用のコード情報を生成する。UI部17はコミュニケーショングループの選択一覧と、当該選択一覧で選択することができるコミュニケーショングループに対応する被招待者用のコード情報を表示する招待画面ページを生成する(ステップS203)。UI部17は、生成した招待画面ページをユーザ端末52へ送信する(ステップS204)。なおこの処理はUI部17が、招待権限を付与した第一のユーザ(作業者A)の第一端末(ユーザ端末52)に1つ以上の第二のコード情報(被招待者用のコード情報)を送信する処理の一態様である。
【0053】
ユーザ端末52は、招待画面ページを受信して、ディスプレイに表示する(ステップS205)。招待画面ページには被招待者用のコード情報内のグループ指定情報が示す1つまたは複数のコミュニケーショングループの識別情報が選択可能に一覧表示される。例えば、
図9で示すように、作業者Aには招待権限付与と共に、作業所aグループと、個別グループの2つのコミュニケーショングループへの招待ができることを示すグループ指定情報が管理者により設定されている。この場合、招待画面ページには、作業所aグループと、個別グループの2つのうちの何れかのコミュニケーショングループが選択可能に一覧表示される。作業者Aは招待画面ページにおいて、作業所aグループと、個別グループの2つのうちの何れかのコミュニケーショングループを選択する。ユーザ端末52はコミュニケーショングループの選択を受け付ける(ステップS206)。ユーザ端末52は、作業者Aが指定したコミュニケーショングループに応じて、作業所aグループへの招待に利用する被招待者用のコード情報、または個別グループへの招待に利用する被招待者用のコード情報をディスプレイに表示する(ステップS207)。
【0054】
作業者Aは、ユーザ端末52に表示される被招待者用のコード情報を被招待者である臨時作業者Cに提示する。また作業者Aは、臨時作業者Cに、ユーザ端末54のコードリーダ機能を用いて被招待者用のコード情報を読み込むよう指示する。臨時作業者Cは、ユーザ端末54を操作してコードリーダ機能を起動し、ユーザ端末52に表示されている被招待者用のコード情報をユーザ端末54に読み込ませる。これによりユーザ端末54は被招待者用のコード情報を読み込む(ステップS208)。
【0055】
コード情報を読み込んだユーザ端末54は、被招待者用のコード情報を記憶する。上述の処理と同様に、ユーザ端末54は、コード情報に接続先ドメイン、有効期限が含まれる場合には、コミュニケーショングループ内でのコミュニケーションに利用する専用アプリケーションに、接続先ドメインや、有効期限を自動設定するようにしてもよい。
【0056】
臨時作業者Cのユーザ端末54は、また、被招待者用のコード情報を読み込むと、グループ参加画面ページを生成する。このグループ参加画面ページには、被招待者の氏名などの被招待者識別情報、利用する言語、所属組織の名称(会社名など)などの所属組織の識別情報の選択欄と、既に定まっている招待されたコミュニケーショングループ名(作業所aグループへの招待である場合には、作業所aグループを示すコミュニケーショングループ名)の表示欄とが含まれる。ユーザ端末54はグループ参加画面ページをディスプレイに表示する(ステップS209)。臨時作業者Cは、グループ参加画面ページにおいて、自身の氏名などの被招待者識別情報の入力、利用する言語の入力、所属組織の識別情報の入力などを行い、当該画面ページに表示されているログインボタンを押下する。ユーザ端末54はログインボタンの押下を検出すると、グループ参加要求(登録要求)を生成する。当該グループ参加要求には臨時作業者Cが入力または設定した、被招待者識別情報、利用言語、所属組織の識別情報と、読み込んだ被招待者用のコード情報から取得した、被招待者を招待した作業者Aの識別情報、招待先のコミュニケーショングループの識別情報(グループ指定情報)などが含まれる。ユーザ端末54は、生成したグループ参加要求を、グループ管理装置1へ送信する(ステップS210)。
【0057】
グループ管理装置1のUI部17はグループ参加要求を取得する(ステップS211)。UI部17はグループ参加要求をグループ管理部15へ出力する。グループ管理部15は、グループ参加要求に含まれる、被招待者識別情報、被招待者の利用言語、所属組織の識別情報、被招待者を招待した作業者Aの識別情報、グループ指定情報が示す招待先のコミュニケーショングループの識別情報を取得する。グループ管理部15は、グループ指定情報が示す招待先のコミュニケーショングループの識別情報がいずれのグループを示すか否かを判定する(ステップS212)。グループ管理部15は、グループ参加要求においてグループ指定情報が示す招待先のコミュニケーショングループの識別情報が作業者A(招待者)の参加するコミュニケーショングループである作業所aグループと同じコミュニケーショングループの識別情報を示す場合、グループ管理テーブルにおいて既に登録されているコミュニケーショングループ(作業所aグループ)に臨時作業者Cを参加させる処理を行う(ステップS213)。この場合、グループ管理部15は、被招待者を招待した作業者の識別情報と、招待先のコミュニケーショングループの識別情報とに基づいてグループ管理テーブルを特定し、そのグループ管理テーブルの作業者識別情報として被招待者識別情報(臨時作業者C)や所属組織の識別情報とを記録し、言語として被招待者の利用言語を記録する。これにより、グループ管理装置1は、被招待者である臨時作業者Cを、作業者Aが指定したコミュニケーショングループでコミュニケーションするユーザとして管理することができる。
【0058】
例えば、グループ管理装置1のコミュニケーション処理部18が、グループ管理テーブルに記録される作業所aグループの識別情報と作業者識別情報の関係を取得し、作業所aグループの識別情報に基づいて通話やメッセージなどのコミュニケーション処理を行う複数のユーザ端末5間の通信を中継する。これにより、同じコミュニケーショングループである作業所aグループの識別情報で管理される作業者のユーザ端末5間のコミュニケーション処理を制御することができる。
【0059】
コミュニケーション処理部18はこのコミュニケーション処理において、ユーザ端末5を利用する作業者の言語をグループ管理テーブルの記録から読み取り、言語に応じた翻訳処理を行うようにしてよい。例えば、コミュニケーション処理部18は、作業者Aの利用する言語が日本語、作業者Bの利用する言語が英語であることをグループ管理テーブル(
図9)から特定し、作業者Aのユーザ端末51と作業者Bとの間のユーザ端末52のコミュニケーション処理のうち、ユーザ端末51からユーザ端末52へのコミュニケーションにおいては日本語から英語へ翻訳する翻訳処理を行い、ユーザ端末52からユーザ端末51へのコミュニケーションにおいては英語から日本語へ翻訳する翻訳処理を行う。一例として、コミュニケーション処理部18は、コミュニケーション処理が音声通信である場合には、音声から文字を起こして、その文字を翻訳処理して翻訳文字を生成し、通信先のユーザ端末5へ送信してよい。
【0060】
以上の処理により、グループ管理装置1は予め登録されたコミュニケーショングループでコミュニケーションできるユーザとして特定されている特定作業者(特定人物)を管理できる。また上述の処理により、グループ管理装置1は、登録されていない被招待者となる臨時作業者C(非特定人物)が、招待権限済の特定作業者の判断に基づいて、特定作業者の招待の都度、所定のコミュニケーショングループでコミュニケーションできるユーザとして管理することができる。これにより、管理者によって登録されたコミュニケーショングループでコミュニケーションできるユーザである場合であっても、管理者により招待権限が付与された特定作業者の判断があれば臨時作業者C(非特定人物)の招待の都度、管理者の判断を仰ぐことが不要となる。
【0061】
上述の処理の招待画面ページを用いた作業者Aの操作において、作業者Aが作業所aグループと、個別グループの2つのうちの何れかのコミュニケーショングループのうち、作業所aグループを選択した場合、グループ管理装置1は、臨時作業者Cを作業所aグループというコミュニケーショングループでコミュニケーションできるユーザとして管理する。一方、作業者Aが、招待画面ページを用いた操作において、作業所aグループと、個別グループの2つのうちの何れかのコミュニケーショングループのうち、個別グループを選択した場合、グループ管理装置1は、臨時作業者Cを個別グループというコミュニケーショングループでコミュニケーションできるユーザとして管理する。
【0062】
個別グループは、作業者Aが個別に設定できるコミュニケーショングループである。つまり、被招待者である臨時作業者Cは、作業者Aが個別に設定した個別グループにおいて作業者Aとのみコミュニケーションすることができる。グループ管理装置1のグループ管理部15は、上述のステップS212において、グループ指定情報が示す招待先のコミュニケーショングループの識別情報が個別グループを示すと判定した場合、グループ管理テーブルに登録されていない新たな作業者Aについての個別グループに臨時作業者Cを参加させる処理を行う(ステップS214)。この場合、グループ管理部15は、グループ参加要求から取得した、被招待者を招待した作業者の識別情報、作業者Aの個別グループ(コミュニケーショングループ)の識別情報、被招待者識別情報(臨時作業者C)、所属組織の識別情報、被招待者の利用言語などを紐づけて、新たにグループ管理テーブルに記録する。これにより、グループ管理装置1は、被招待者である臨時作業者Cを、作業者Aが指定した作業者Aの開設する個別グループでコミュニケーションするユーザとして管理することができる。
【0063】
例えば、グループ管理装置1のコミュニケーション処理部18が、グループ管理テーブルに記録される作業者Aの個別グループの識別情報と作業者識別情報の関係を取得し、作業者Aの個別グループの識別情報に基づいて通話やメッセージなどのコミュニケーション処理を行う作業者Aの利用するユーザ端末52と臨時作業者Cの利用するユーザ端末54の間の通信を中継する。これにより、同じコミュニケーショングループである作業者Aの個別グループの識別情報で管理される作業者Aと臨時作業者Cの利用するユーザ端末5間のコミュニケーション処理を制御することができる。
【0064】
これにより個別グループへの被招待者の招待の権限が付与された作業者は、管理者の承認なく、自身の設定する個別グループにおいて被招待者のみとのコミュニケーションを行うことができる。コミュニケーション処理部18は、個別グループにおいても当該コミュニケーショングループで管理される各作業者の利用言語に基づいて、上記と同様の翻訳処理を行ってよい。
【0065】
図12は本実施形態による被招待者の招待処理のフローチャートを示す第二の図である。
上述の処理においては、管理者によるコミュニケーショングループに参加する特定作業者の設定時に、ステップS104とステップS105において特定作業者用のコード情報と、被招待者用のコード情報とを生成している。しかしながら、グループ管理装置1は管理者によるコミュニケーショングループに参加する特定作業者の設定時には、ステップS104の特定作業者用のコード情報のみ生成しておき、招待権限を付与した特定作業者のユーザ端末5から招待開始要求を受信した場合に、被招待者用のコード情報を生成するようにしてもよい。この場合、上述のステップS202において、グループ管理装置1のUI部17が招待開始要求を受信すると、UI部17は招待開始要求の受信に基づいて、招待開始要求から作業者識別情報、グループ識別情報を取得する。
【0066】
UI部17はコミュニケーショングループの選択一覧を表示する招待画面ページを生成する(ステップS301)。UI部17は、生成した招待画面ページをユーザ端末52へ送信する(ステップS302)。つまりUI部17は、上述のように、選択一覧で選択することのできるコミュニケーショングループに対応する被招待者用のコード情報は、この時点では招待画面ページには含まれない。
【0067】
ユーザ端末52は、招待画面ページを受信して、ディスプレイに表示する(ステップS303)。招待画面ページには作業者Aが招待できる1つまたは複数のコミュニケーショングループの識別情報が選択可能に一覧表示される。例えば、
図9で示すように、作業者Aには招待権限付与と共に、作業所aグループと、個別グループの2つのコミュニケーショングループへの招待ができることを示すグループ指定情報が管理者により設定されている。この場合、招待画面ページには、作業所aグループと、個別グループの2つのうちの何れかのコミュニケーショングループが選択可能に一覧表示される。作業者Aは招待画面ページにおいて、作業所aグループと、個別グループの2つのうちの何れかのコミュニケーショングループの識別情報(グループ指定情報)を選択する。この招待画面ページにおいて作業者Aは、被招待者の識別情報(氏名、作業者ID、所属グループの識別情報)や利用言語などを登録してもよい。ユーザ端末52はコミュニケーショングループの選択、被招待者の識別情報、利用言語などの情報を受け付ける(ステップS304)。するとユーザ端末52は、選択したコミュニケーショングループの識別情報(グループ指定情報)と作業者Aを示す作業者識別情報と被招待者の識別情報と利用言語とを含むコード情報要求をグループ管理装置1へ送信する(ステップS305)。
【0068】
グループ管理装置1は、それらコミュニケーショングループの識別情報と作業者Aを示す作業者識別情報と被招待者の識別情報と利用言語に基づいて、上述の被招待者用のコード情報を生成する(ステップS306)。つまり、被招待者用のコード情報には、コミュニケーショングループの識別情報と作業者Aを示す作業者識別情報と被招待者の識別情報と利用言語などの情報が含まれる。被招待者用のコード情報には、上述したように、接続先ドメイン、有効期限が含まれてよい。つまりこの処理は、コード情報生成部12が、招待の対象となる被招待者の識別情報を含む被招待者用のコード情報を生成する処理の一態様である。UI部17は、生成した被招待者用のコード情報をユーザ端末52へ送信する(ステップS307)。ユーザ端末52は、被招待者用のコード情報を受信し、そのコード情報をディスプレイに表示する(ステップS308)。以降の処理は、上述のステップS208からステップS214の処理と同様である。
【0069】
なお、ユーザ端末5の専用アプリケーションは、有効期限が満了した場合には、自端末をコミュニケーショングループから離脱するよう要求する離脱要求をグループ管理装置1へ送信してもよい。この場合、離脱要求には、ユーザ端末5の識別情報や、ユーザの識別情報、参加しているコミュニケーショングループのグループIDなどの情報が含まれてよい。グループ管理装置1は、離脱要求に基づいて、離脱対象のコミュニケーショングループとユーザとを特定し、その特定したユーザとコミュニケーショングループとの識別情報の関係を、グループ管理テーブルから削除するようにしてよい。
【0070】
上述のグループ管理装置1の処理において、グループ管理部15は、第一のユーザ(管理者、作業者A、作業者Bなどの特定作業者)を、複数のコミュニケーショングループのうち少なくとも第一のコミュニケーショングループ(作業所aグループ)に属するユーザとして管理している。また上述のグループ管理装置1の処理において、コード情報生成部12は、第二のコミュニケーショングループ(個別グループ)への参加に利用する第二のコード情報(被招待者用のコード情報)を生成している。また上述のグループ管理装置1の処理において、UI部17は、第二のコード情報(被招待者用のコード情報)を第一のユーザ(管理者、作業者A、作業者Bなどの特定作業者)の利用する第一端末に送信している。そして上述のグループ管理装置1の処理において、グループ管理部15は、第一のコミュニケーショングループ(作業所aグループ)または新規に生成する第二のコミュニケーショングループ(個別グループ)のいずれかを示す指定情報(グループ指定情報)と、第二のコード情報(被招待者用のコード情報)を読み込んだ第二端末(被招待者のユーザ端末)からの第二のコミュニケーショングループ(個別グループ)への登録要求とを取得すると、当該第二端末(被招待者のユーザ端末)を利用する第二のユーザ(被招待者である臨時作業者C)を、指定情報で指定したコミュニケーショングループ(個別グループ)でコミュニケーションするユーザとして管理している。
【0071】
また上述のグループ管理装置1の処理において、ユーザ情報記憶手段であるデータベース104がグループ管理テーブルで第一のユーザ(管理者、作業者A、作業者Bなどの特定作業者)と当該第一のユーザによる他のユーザ(被招待者)の招待を可能にする第一のユーザに付与した権限情報と他のユーザ(被招待者)を招待するコミュニケーショングループを示す指定情報(グループ指定情報)とを関連付けて記憶している。そして上述のグループ管理装置1の処理において、コード送信手段となるUI部17は、権限情報を付与した第一のユーザのユーザ端末5からの指定情報(グループ指定情報)の取得に基づいて、当該指定情報を含む第二のコード情報(被招待者用のコード情報)を第一端末(管理者、作業者A、作業者Bなどの特定作業者の利用するユーザ端末)に送信している。
【0072】
また上述のグループ管理装置1の処理において、グループ管理部15は、第一のコミュニケーショングループ(作業所aグループ)を管理する管理者からの、第一のコミュニケーショングループ(作業所aグループ)に対応する第一のグループ識別情報(作業所aグループの識別情報)と、権限情報とを含む、第一のユーザの第一のコミュニケーショングループ(作業所aグループ)への登録要求に基づいて、第一のグループ識別情報と権限情報とを、第一のユーザ(管理者、作業者A、作業者Bなどの特定作業者)に関連付けてユーザ情報記憶手段であるデータベース104のグループ管理テーブルに保存している。そして、上述のグループ管理装置1の処理において、コード情報生成部12は、第一のコミュニケーショングループ(作業所aグループ)への参加に利用する第一のコード情報(特定作業者用のコード情報)を生成している。
【0073】
また上述のグループ管理装置1の処理において、グループ管理部15は、第一のコード情報(特定作業者用のコード情報)を読み込んだ第一端末(管理者、作業者A、作業者Bなどの特定作業者の利用するユーザ端末)からの第一のコミュニケーショングループ(作業所aグループ)への登録要求に基づいて、当該第一端末を利用する第一のユーザを、第一のコミュニケーショングループ(作業所aグループ)で第一のグループ識別情報(作業所aグループの識別情報)に基づいてコミュニケーションするユーザとして管理している。そして、上述のグループ管理装置1の処理において、UI部17は、第一端末(管理者、作業者A、作業者Bなどの特定作業者のユーザ端末)に対して、第二のコード情報(被招待者用のコード情報)を送信している。
【0074】
また上述のグループ管理装置1の処理において、グループ管理部15は、他のユーザ(被招待者)の招待可能人数の指定を受け付け、当該受け付けた招待可能人数を権限情報に紐づけてユーザ情報記憶手段であるデータベース104のグループ管理テーブルに保存している。
【0075】
また上述のグループ管理装置1の処理において、コード情報生成部12は、招待の対象となる第二のユーザ(被招待者)が第二のコミュニケーショングループ(個別グループ)への参加に利用する第二のコード情報の生成数を、招待可能人数に基づいて決定している。
【0076】
上述のグループ管理装置1の処理において、グループ管理部15は、取得したグループ参加時間(有効期限)に基づいて、招待の対象となる第二のユーザ(被招待者)の情報を、コミュニケーショングループの管理対象から削除してもよい。この場合、例えばグループ管理部15は、予め管理者の設定等に基づいてコミュニケーショングループに招待した被招待者の参加時間をグループ管理テーブルのコミュニケーショングループの識別情報に紐づけて記憶している。グループ管理部15は、被招待者をコミュニケーショングループでコミュニケーションできるユーザとして管理し始めた時刻からの経過時間を算出する。そしてグループ管理部15は経過時間が、そのコミュニケーショングループに設定された参加時間に一致した場合には、経過時間が参加時間となった被招待者の識別情報とそれに紐づく各情報を、そのコミュニケーショングループのグループ管理テーブルから削除する。これにより、グループ管理装置1は、設定された参加時間に基づいて、被招待者の削除操作が忘れられるなど、削除されずに長時間にわたってコミュニケーションに参加することを防ぐことができる。
【0077】
また上述のグループ管理装置1の処理において、グループ管理部15は、第一のユーザ(管理者、作業者A、作業者Bなどの特定作業者)による削除指示に基づいて、第一のユーザの指定した招待の対象となる第二のユーザ(被招待者)の情報を、コミュニケーショングループの管理対象から削除してもよい。この場合、例えばグループ管理部15は、作業者Aのユーザ端末52から削除要求を取得する。削除要求にはコミュニケーショングループの識別情報、作業者Aの識別情報、臨時作業者Cの識別情報などが含まれる。グループ管理部15は、それら、削除要求に含まれる、コミュニケーショングループの識別情報、作業者Aの識別情報、臨時作業者Cの識別情報を取得し、それらの情報が紐づくデータをグループ管理テーブルから削除する。これにより、グループ管理装置1は、作業者Aの指示に基づいて、被招待者をコミュニケーショングループから削除することができる。
【0078】
上述の処理においては、作業現場において作業する作業者のコミュニケーショングループを管理するために使用される例を示している。しかしながら、グループ管理装置1は、それ以外の目的でグループを管理するために利用されてもよい。例えば、不特定多数が集まる会合において、制限人数分の特定人物(特定ユーザ)または非特定人物(非特定ユーザ)の情報を、グループ管理装置1に携帯端末(ユーザ端末5に相当)を接続させたある参加者の一人が当該携帯端末を用いて登録する。この登録に基づいてグループ管理装置1が携帯端末からグループ管理登録要求とコード発行要求を受信する。またその後、上記と同様の処理によりグループ管理装置1は、グループ管理テーブルの生成、制限人数分の特定人物用のコード情報と被招待者用のコード情報の生成、リストの生成を行い、担当者の携帯端末にリストを送信する。事前に管理者の管理ページを用いた操作に基づいて、グループ管理テーブルに参加者と参加者に対応する端末のアドレスなどを紐づけて登録されている場合には、リストの送信先は、グループ管理装置のリスト送信部がランダムに決定してもよい。そして、各参加者は自身の所持する携帯端末を用いて担当者から提示されたリストに含まれるコード情報のうち、自身に対応する、または氏名が非特定人物の名称となっているコード情報を読み込む。または被招待者は特定人物の利用する携帯端末に表示された被招待者用のコード情報を、自身が利用する携帯端末で読み込む。各携帯端末は、コード情報を読み込んだ場合、コード情報読込通知をグループ管理装置1へ送信する。グループ管理装置1は、コード情報読込通知の受信に基づいて、コード情報読込通知を送信した端末のユーザをグルーピングして管理する。これにより、会合に参加した最新の参加者の人数の把握や、各端末の管理、参加者の端末のアクセスに基づく同一サービスの提供などを行うことができる。
【0079】
なお、上述の各処理においては、管理者が利用するユーザ端末51からの要求に基づいて、グループ管理装置1が、コミュニケーショングループを設定し、管理者の指定に基づいて当該コミュニケーショングループに参加できる作業者を設定し、また管理者が指定する作業者に対して招待権限や招待できるコミュニケーショングループを指定したグループ指定情報を設定している。しかしながら、管理者を不在とした状態において、すなわち各ユーザの利用するユーザ端末5の専用アプリケーションの何れか一つまたは複数、またはそれらユーザ端末5の全てに予め招待権限が付与されて、各ユーザが自由にコミュニケーショングループを設定し、招待権限が付与された専用アプリケーションを利用する方法であってもよい。そしてこの専用アプリケーションをインストールするユーザ端末5の各ユーザが他のユーザを所定のコミュニケーショングループに招待する設定を行うことができてもよい。この場合、グループ管理装置1は、ユーザ端末5からの要求に基づいて、上述した処理と同様に、コミュニケーショングループの設定、コミュニケーショングループに参加する各ユーザの設定を行う。またグループ管理装置1は、ユーザ端末5からの要求に基づいて、コミュニケーショングループに属していない他のユーザのユーザ端末5の当該コミュニケーショングループへの参加や、個別グループへの参加のための上述の処理と同様の処理を行う。
【0080】
図13はグループ管理システムの最小構成を示す図である。
図14は最小構成によるグループ管理システムの処理フローを示す図である。
グループ管理システム100は、少なくともコード情報生成手段91と、コード送信手段92と、グループ管理手段93の構成を備えればよい。
グループ管理手段93は、第一のユーザを、複数のコミュニケーショングループのうち少なくとも第一のコミュニケーショングループに属するユーザとして管理する(ステップS501)。
コード情報生成手段91は、第二のコミュニケーショングループへの参加に利用する第二のコード情報を生成する(ステップS502)。
コード送信手段92は、第二のコード情報を第一のユーザの利用する第一端末に送信する(ステップS503)。
グループ管理手段93は、第一のコミュニケーショングループまたは新規に生成する第二のコミュニケーショングループのいずれかを示す指定情報と、第二のコード情報を読み込んだ第二端末からの第二のコミュニケーショングループへの登録要求とを取得すると、当該第二端末を利用する第二のユーザを、指定情報で指定したコミュニケーショングループでコミュニケーションするユーザとして管理する(ステップS504)。
【0081】
上述の各装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0082】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0083】
なお、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0084】
(付記1)
第一のユーザを、複数のコミュニケーショングループのうち少なくとも第一のコミュニケーショングループに属するユーザとして管理するグループ管理手段と、
前記第一のコミュニケーショングループまたは第二のコミュニケーショングループへの参加に利用する第二のコード情報を生成するコード情報生成手段と、
前記第二のコード情報を前記第一のユーザの利用する第一端末に送信するコード送信手段と、を備え、
前記グループ管理手段は、前記第一のコミュニケーショングループまたは新規に生成する前記第二のコミュニケーショングループのいずれかを示す指定情報と、前記第二のコード情報を読み込んだ第二端末からの前記第二のコミュニケーショングループへの登録要求とを取得すると、当該第二端末を利用する第二のユーザを、前記指定情報で指定したコミュニケーショングループでコミュニケーションするユーザとして管理する
グループ管理システム。
【0085】
(付記2)
前記第一のユーザと当該第一のユーザによる他のユーザの招待を可能にする前記第一のユーザに付与した権限情報と前記他のユーザを招待するコミュニケーショングループを示す前記指定情報とを関連付けて記憶するユーザ情報記憶手段とを備え、
前記コード情報生成手段は、前記権限情報に応じて指定し得る前記指定情報に基づいて、前記第一のコミュニケーショングループまたは第二のコミュニケーショングループへの参加に利用する第二のコード情報を1つ以上生成し、
前記コード送信手段は、前記権限情報を付与した前記第一のユーザの第一端末に前記1つ以上の第二のコード情報を送信する
付記1に記載のグループ管理システム。
【0086】
(付記3)
前記第一のユーザと当該第一のユーザによる他のユーザの招待を可能にする前記第一のユーザに付与した権限情報と前記他のユーザを招待するコミュニケーショングループを示す前記指定情報とを関連付けて記憶するユーザ情報記憶手段とを備え、
前記コード送信手段は、前記権限情報を付与した前記第一のユーザからの前記指定情報の取得に基づいて、当該指定情報を含む前記第二のコード情報を前記第一端末に送信する
付記1に記載のグループ管理システム。
【0087】
(付記4)
前記グループ管理手段は、前記第一のコミュニケーショングループを管理する管理ユーザからの、前記第一のコミュニケーショングループに対応する第一のグループ識別情報と、前記権限情報とを含む、前記第一のユーザの前記第一のコミュニケーショングループへの登録要求に基づいて、前記第一のグループ識別情報と前記権限情報とを、前記第一のユーザに関連付けて前記ユーザ情報記憶手段に保存し、
前記コード情報生成手段は、前記第一のコミュニケーショングループへの参加に利用する第一のコード情報を生成する
付記2または付記3に記載のグループ管理システム。
【0088】
(付記5)
前記グループ管理手段は、前記第一のコード情報を読み込んだ前記第一端末からの前記第一のコミュニケーショングループへの登録要求に基づいて、当該第一端末を利用する前記第一のユーザを、前記第一のコミュニケーショングループで前記第一のグループ識別情報に基づいてコミュニケーションするユーザとして管理し、
前記コード送信手段は、前記第一端末に対して、前記第二のコード情報を送信する
付記4に記載のグループ管理システム。
【0089】
(付記6)
前記グループ管理手段は、前記他のユーザの招待可能人数の指定を受け付け、当該受け付けた前記招待可能人数を前記権限情報に紐づけて前記ユーザ情報記憶手段に保存する
付記2から付記5の何れか一つに記載のグループ管理システム。
【0090】
(付記7)
前記コード情報生成手段は、前記招待の対象となる前記第二のユーザが前記第二のコミュニケーショングループへの参加に利用する前記第二のコード情報の生成数を、前記招待可能人数に基づいて決定する
付記6に記載のグループ管理システム。
【0091】
(付記8)
前記グループ管理手段は、取得したグループ参加時間に基づいて、前記招待の対象となる前記第二のユーザの情報を、当該コミュニケーショングループの管理対象から削除する
付記2から付記7の何れか一つに記載のグループ管理システム。
【0092】
(付記9)
前記グループ管理手段は、前記第一のユーザによる削除指示に基づいて、前記第一のユーザの指定した前記招待の対象となる前記第二のユーザの情報を、当該コミュニケーショングループの管理対象から削除する
付記2から付記8の何れか一つに記載のグループ管理システム。
【0093】
(付記10)
前記コード情報生成手段は、前記招待の対象となる前記第二のユーザの識別情報を含む前記第二のコード情報を生成する
付記2から付記9の何れか一つに記載のグループ管理システム。
【0094】
(付記11)
第一のユーザを、複数のコミュニケーショングループのうち少なくとも第一のコミュニケーショングループに属するユーザとして管理し、
第二のコミュニケーショングループへの参加に利用する第二のコード情報を生成し、
前記第二のコード情報を前記第一のユーザの利用する第一端末に送信し、
前記第一のコミュニケーショングループまたは新規に生成する前記第二のコミュニケーショングループのいずれかを示す指定情報と、前記第二のコード情報を読み込んだ第二端末からの前記第二のコミュニケーショングループへの登録要求とを取得すると、当該第二端末を利用する第二のユーザを、前記指定情報で指定したコミュニケーショングループでコミュニケーションするユーザとして管理する、
グループ管理方法。
【0095】
(付記12)
グループ管理システムのコンピュータを、
第一のユーザを、複数のコミュニケーショングループのうち少なくとも第一のコミュニケーショングループに属するユーザとして管理するグループ管理手段、
第二のコミュニケーショングループへの参加に利用する第二のコード情報を生成するコード情報生成手段、
前記第二のコード情報を前記第一のユーザの利用する第一端末に送信するコード送信手段、
として機能させると共に、
前記グループ管理手段は、前記第一のコミュニケーショングループまたは新規に生成する前記第二のコミュニケーショングループのいずれかを示す指定情報と、前記第二のコード情報を読み込んだ第二端末からの前記第二のコミュニケーショングループへの登録要求とを取得すると、当該第二端末を利用する第二のユーザを、前記指定情報で指定したコミュニケーショングループでコミュニケーションするユーザとして管理する、
プログラムを記憶する記憶媒体。
【符号の説明】
【0096】
1・・・グループ管理装置
5・・・ユーザ端末
11・・・制御部
12・・・コード情報生成部(コード情報生成手段)
13・・・リスト生成部(リスト生成手段)
14・・・リスト送信部(リスト送信手段)
15・・・グループ管理部(グループ管理手段)
16・・・リスト更新部(リスト更新手段)
17・・・UI部(コード送信手段)
18・・・コミュニケーション処理部