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  • 特開-眼鏡保持具 図1
  • 特開-眼鏡保持具 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022019317
(43)【公開日】2022-01-27
(54)【発明の名称】眼鏡保持具
(51)【国際特許分類】
   G02C 11/00 20060101AFI20220120BHJP
【FI】
G02C11/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020123088
(22)【出願日】2020-07-17
(71)【出願人】
【識別番号】502447697
【氏名又は名称】會田 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100182154
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 淳一
(72)【発明者】
【氏名】會田 宏
【テーマコード(参考)】
2H006
【Fターム(参考)】
2H006CA02
2H006CA03
(57)【要約】
【課題】本発明は、眼鏡保持具に関する。
【解決手段】
眼鏡保持具1は、紐10と、一端に前記紐が取り付けられる本体部20と、前記本体部の他端に取り付けられ、使用者の耳介の裏側に挟まれる被挟持部30と、前記被挟持部に形成され、眼鏡のテンプルを挿通させると共に前記テンプルを支持する支持孔40とを備えている。
この眼鏡保持具1は、眼鏡Gの着用時に眼鏡Gのずれ落ちを防止し、眼鏡Gの未着用時には眼鏡Gを首にかけることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紐(10)と、
一端に前記紐が取り付けられる本体部(20)と、
前記本体部の他端に取り付けられ、使用者の耳介の裏側に挟まれる被挟持部(30)と、
前記被挟持部に形成され、眼鏡のテンプルを挿通させると共に前記テンプルを支持する支持孔(40)と
を備えることを特徴とする眼鏡保持具。
【請求項2】
請求項1に記載された眼鏡保持具であって、
前記被挟持部は、前記本体部の長手方向に連接し、前記長手方向と直交する方向に貫通する貫通孔を有する輪状に形成され、
前記支持孔は、前記被挟持部における前記輪状の円周上の2点を通過する位置に形成されている
ことを特徴とする眼鏡保持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼鏡保持具に関する。
さらに詳しく説明すると、本発明は、例えば、眼鏡の着用時に眼鏡のずれ落ちを防止し、眼鏡の未着用時には眼鏡を首にかけることができる眼鏡保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
眼鏡保持具は、未着用時の眼鏡を首にかけておくための道具である。眼鏡保持具は、眼鏡をかけておくことで、使用者の眼鏡の紛失を防止することができ、アクセサリーとしても機能する。従来から、眼鏡保持具は、様々な種類があるが、特許文献を基に従来の技術を説明する。
【0003】
少ない部品数で簡素な構造である眼鏡フレームの吊り下げ具で有りながら、大きさが異なる複数の眼鏡テンプルに対応可能な眼鏡フレームの吊り下げ具の技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。着用者の頭部及び頸上部の後側の周囲に延びるアイウェア保持装置の技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。さまざまな大きさや形状の眼鏡フレーム末端に対応する眼鏡フレーム用紐バンドの技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
しかし、特許文献1に示された眼鏡フレームの吊り下げ具は、眼鏡の未着用事には眼鏡を首にかけることができるが、眼鏡の着用時にはなんら機能を有さないという問題点があった。特許文献2に示されたアイウェア保持装置は、構成が複雑で製造に手間がかかるという問題点があった。特許文献3に示された眼鏡フレーム用紐バンドは、眼鏡の未着用事には眼鏡を首にかけることができるが、眼鏡の着用時にはなんら機能を有さないという問題点があった。また、眼鏡に限らず、サングラスその他の耳にかけるものについても同様である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3138586号公報
【特許文献2】特表2011-520156号公報
【特許文献3】特開2005-70248号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような社会的、技術的背景に基づいたものであり、次のような目的を達成する。本発明の目的は、眼鏡の着用時に眼鏡のずれ落ちを防止し、眼鏡の未着用時には眼鏡を首にかけることができる眼鏡保持具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記目的を達成するために次の手段をとる。
(1)請求項1の眼鏡保持具は、紐(10)と、一端に前記紐が取り付けられる本体部(20)と、前記本体部の他端に取り付けられ、使用者の耳介の裏側に挟まれる被挟持部(30)と、前記被挟持部に形成され、眼鏡のテンプルを挿通させると共に前記テンプルを支持する支持孔(40)とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明であって、請求項1に記載された眼鏡保持具であって、前記被挟持部は、前記本体部の長手方向に連接し、前記長手方向と直交する方向に貫通する貫通孔を有する輪状に形成され、前記支持孔は、前記被挟持部における前記輪状の円周2点を結ぶ位置に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように、本発明の眼鏡保持具は、眼鏡の着用時に眼鏡のずれ落ちを防止し、眼鏡の未着用時には眼鏡を首にかけることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第一実施形態の眼鏡保持具1を使用する状態を示す外観図である。
図2図2は、眼鏡保持具1を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔実施形態の概要〕
本実施形態の眼鏡保持具1は、紐10と、一端に紐が取り付けられる本体部20と、本体部の他端に取り付けられ、使用者の耳介の裏側に挟まれる被挟持部30と、被挟持部に形成され、眼鏡のテンプルを挿通させると共にテンプルを支持する支持孔40とを備えている。この眼鏡保持具1は、使用者が眼鏡Gの着用時に眼鏡Gのずれ落ちを防止し、使用者が眼鏡Gの未着用時には眼鏡Gを首にかけることができる。
【0011】
〔実施形態の詳細〕
〔第一実施形態〕
第一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、第一実施形態の眼鏡保持具1を使用する状態を示す外観図(a)、一の右側面図(b)、他の右側面図(c)である。図2は、眼鏡保持具1を示す正面図(a)、背面図(b)、左側面図(c)、右側面図(d)、平面図(e)、底面図(f)、α-α断面図(g)斜視図(h)である。
【0012】
図1に示すように、矢印U方向を「上方向」とし、その逆方向である矢印D方向を「下方向」として説明を行う。水平面内で上下方向と直交する一の方向である矢印L方向を「左方向」とし、直交する他の方向である矢印R方向を「右方向」として説明を行う。上下方向及び左右方向と直交する方向である矢印F方向を「前方向」とし、方向である矢印B方向を「後方向」として説明を行う。
【0013】
〔眼鏡保持具1〕
眼鏡保持具1は、使用者が眼鏡Gの着用の時に眼鏡Gのずれ落ちを防止し、使用者が眼鏡Gの未着用の時には眼鏡Gを使用者の首にかけることができる道具である。図1(a)に示すように、眼鏡保持具1は、眼鏡Gの2つのテンプルTに取り付けるものであり、1本の紐10、2つの本体部20及び2つの被挟持部30とから構成され、被挟持部30にはそれぞれ支持孔40が形成されている。
【0014】
〔紐10〕
紐10は、眼鏡Gを首からぶら下げておくために使用される紐状部材である。図1に示すように、紐10は、首周りにぶら下げておけるように、例えば、外径2mm、長さ400mmに形成されている。紐10は、所定の重さの眼鏡をぶら下げることができる強度を備え、発色が良く見た目にお洒落なナイロン樹脂製のスピンドル紐である。紐10の両端には、本体部20が取り付けられている。紐10は、使用者の体のサイズに応じて、その外径、長さを適宜変更することができ、使用者の好みに応じて選択ができるように様々なデザインが用意されている。
【0015】
〔本体部20〕
本体部20は、紐10の両端に1つずつを取り付けられる部材であり、一端に紐10が取り付けられ、他端に被挟持部30が一体に形成されている。本体部20は、軟質で弾性変形可能なシリコーンで形成され、図2(c)、(d)、(h)に示すように、一端から他端にかけて外径が徐々に拡がる円筒形状に形成されている。本体部20は、ミラブル型シリコーンで形成されており、金型において、紐10をミラブル型シリコーンで挟んだ状態で、所定の温度で加熱し、所定の力で加圧することで形成される。
【0016】
図2(g)に示すように、本体部20の紐10が取り付けられる部分が紐取付穴20hになる。紐取付穴20hは、有底の穴であり、紐取付穴20hの内径は紐10の外径と同一又は略小さく形成されている。本体部20は、紐取付穴20hの部分において、紐10の編み込まれた隙間にミラブル型シリコーンが染み込んで硬化している。本体部20を金型で成形する際に、紐10に下塗り剤を染みこませておくことで、本体部20と紐10との接着性を良くしても良い。
【0017】
〔被挟持部30〕
被挟持部30は、使用者の耳介の裏側に挟まれて、眼鏡Gのずれ落ちを防止する部材である。被挟持部30は、軟質で弾性変形可能なシリコーンで形成され、図2(c)、(d)、(h)に示すように、本体部20の長手方向に連接し、貫通孔30hを有する輪状に形成されている。被挟持部30は、ミラブル型シリコーンで形成されており、金型において、所定の温度で加熱し、所定の力で加圧することで形成される。
【0018】
図2(c)、(d)、(h)に示すように、被挟持部30は、本体部20の長手方向と直交する方向に貫通する貫通孔30hが形成されている。被挟持部30は、貫通孔30hが形成されていることにより、柔軟性が増し、上下、前後、左右に弾性変形しやすくなる。被挟持部30は、貫通孔30hが形成されて柔軟性が増すことで、使用者の耳介の裏側で弾性変形し、使用者が痛みや違和感を感じることなく使用し続けることができる。被挟持部30には、支持孔40として、第一支持孔41と第二支持孔42とが形成されている。
【0019】
本体部20や被挟持部30には、絵画、写真、図形、記号、文字及びキャラクターから選択される1種以上を含む模様等の装飾を形成しても良い。なお、装飾は、本体部20や被挟持部30に凹みを形成し、その凹みに液状又はゲル状のシリコーンを流し込んで固化させたものでも良い。また、装飾は、本体部20や被挟持部30の表面に金型で形成した凹凸でも良いし、本体部20や被挟持部30の表面を削って形成した凹凸でも良い。さらに、装飾は、合成樹脂、金属、宝石、ガラス、貝、水晶、木及び鉱物から選択される1種以上の部材を本体部20や被挟持部30の表面又は内部等に取り付けても良い。
【0020】
〔支持孔40〕
支持孔40は、被挟持部30を貫通するように形成された孔であり、眼鏡GのテンプルTを挿通させると共にテンプルTを支持する部分である。支持孔40は、図2(a)、(g)、(h)に示すように、輪状の被挟持部30の前方向側に第一支持孔41が形成され、図2(b)、(g)、(h)輪状の被挟持部30の後方向側に第二支持孔42が形成されている。第一支持孔41と第二支持孔42とは、輪状の被挟持部30の円周上の2点を少なくとも通過する同一直線上に形成されている。
【0021】
第一支持孔41は、図2(a)に示すように、被挟持部30の上方向側から下方向側にかけて、一直線上に切り欠くように形成されている。第一支持孔41は、図2(g)に示すように、被挟持部30の前方向側における輪状の外周から輪状の内周にかけて、貫通するように形成されている。第一支持孔41は、形状の異なる様々なテンプルTを挿通できるように、高さが長く幅が狭くなるように形成されている。第一支持孔41は、図2(g)に示すように、被挟持部30の輪状の外周側の高さh1が、輪状の内周側の高さh2より広くなるように形成されている。
【0022】
第一支持孔41は、高さh1が高さh2より広いため、被挟持部30の前方向側における輪状の外周側ではテンプルTが挿通しやすく、被挟持部30の輪状の内周側ではテンプルTをしっかり支持する。第一支持孔41は、図2(a)、(g)に示すように、上方向側端部に第一支持孔41と比較して幅が広く形成された上端拡径部41uが形成されている。第一支持孔41は、図2(a)、(g)に示すように、下方向側端部に第一支持孔41と比較して幅が広く形成された下端拡径部41dが形成されている。
【0023】
第二支持孔42は、図2(b)に示すように、被挟持部30上方向側から下方向側にかけて、一直線上に切り欠くように形成されている。第二支持孔42は、図2(g)に示すように、被挟持部30の後方向側における輪状の外周から輪状の内周にかけて、貫通するように形成されている。第二支持孔42は、形状の異なる様々なテンプルTを挿通できるように、高さが長く幅が狭くなるように形成されている。第二支持孔42は、図2(g)に示すように、被挟持部30の輪状の外周側の高さh3と輪状の内周側の高さh4とが、同一になるように形成されている。第二支持孔42の高さh4と第一支持孔41の高さh2とは、同一になるように形成されている。
【0024】
第二支持孔42の高さh3や高さh4は、第一支持孔41の高さh2と同一であるため、被挟持部30の後方向側においては、テンプルTをしっかり支持する。第二支持孔42は、図2(a)、(g)に示すように、上方向側端部に第二支持孔42と比較して幅が広く形成された上端拡径部42uが形成されている。第二支持孔42は、図2(a)、(g)に示すように、下方向側端部に第二支持孔42と比較して幅が広く形成された下端拡径部42dが形成されている。なお、それぞれの支持孔の高さh1~h4や幅は、取り付ける眼鏡GのテンプルTの形状に応じて適宜変更することができる。
【0025】
〔耳当て部50〕
耳当て部50は、本体部20と被挟持部30とにかけて形成された部分であり、使用者の耳に当接される部分である。耳当て部50は、図2(c)、(d)に示すように、本体部20と被挟持部30とを繋ぐ下方向側に第一耳当て部51が形成され、本体部20と被挟持部30とを繋ぐ上方向側に第二耳当て部52が形成されている。
【0026】
第一耳当て部51は、図2(c)、(d)に示すように、本体部20から被挟持部30にかけて、一直線上に形成されている。第一耳当て部51側において、被挟持部30の外周は、本体部20の外周と一致するように配置されている。第二耳当て部52は、図2(c)、(d)に示すように、本体部20から被挟持部30にかけて、所定の寸法の傾斜、円弧又は放物線を描くように形成されている。第二耳当て部52側において、被挟持部30の外周は、本体部20の外周から突出するように配置されている。耳当て部50が、第一耳当て部51と第二耳当て部52とで異なる形状に形成されているため、使用者は耳の形に応じて、耳に当接する部分を使い分けることができる。
【0027】
〔眼鏡保持具1の使用方法〕
次に、眼鏡保持具1を眼鏡Gに取り付ける取付方法について説明する。眼鏡保持具1及び眼鏡Gを用意して、眼鏡Gの一のテンプルTに一の被挟持部30を取り付け、眼鏡Gの他のテンプルTに他の被挟持部30を取り付ける。まず、使用者は、眼鏡Gの一のテンプルTを摘まみ、テンプルTの先端を被挟持部30の第一支持孔41にあわせて、テンプルTの先端を貫通孔30h側に押圧する。テンプルTの先端を貫通孔30h側に押圧すると、被挟持部30が弾性変形して第一支持孔41が拡がる。さらに、テンプルTの先端を貫通孔30h側に押しつけると、テンプルTの先端が、第一支持孔41を通過して、貫通孔30hの部分に配置される。
【0028】
次にテンプルTの先端を被挟持部30の第二支持孔42にあわせて、テンプルTの先端を本体部20側に押圧する。テンプルTの先端を本体部20側に押圧すると、被挟持部30が弾性変形して第二支持孔42が拡がる。さらに、テンプルTの先端を本体部20側に押しつけると、テンプルTの先端が、第二支持孔42を通過して、本体部20側に配置される。つまり、テンプルTは、軟質で弾性変形可能な摩擦係数の大きいシリコーンで形成された被挟持部30の第一支持孔41及び第二支持孔42の部分で、摩擦力、弾性力により、しっかりと挟まれた状態で支持される。
【0029】
使用者は、眼鏡Gの一のテンプルTを一の被挟持部30に取り付けた工程と同様の工程で、眼鏡Gの他のテンプルTを摘まみ、他の被挟持部30を取り付ける。眼鏡保持具1は、軟質で弾性変形可能な被挟持部30の位置を容易に変えることができる。このため、使用者は、眼鏡Gに取り付ける眼鏡保持具1の位置をいつでも好きな位置に変えることができる。例えば、図1に示すように、眼鏡保持具1をテンプルTの先端側に配置することもできるが、フレームFL側に配置しても良い(図示せず)。
【0030】
眼鏡Gの二つのテンプルTに眼鏡保持具1を取り付けることで、使用者は、輪状になった眼鏡保持具1を首にかけ、眼鏡Gをぶら下げることができる。使用者が眼鏡Gをかけるときは、二つの被挟持部30を耳介の裏側に挟むことで、眼鏡Gのずれ落ちを防ぐことができる。被挟持部30は、軟質で弾性変形可能なシリコーンで形成されているため、長時間使用していても耳が痛くなりにくく、髪の毛が引っ掛かることもない。
【0031】
使用者は、耳の形に合わせて、眼鏡保持具1を眼鏡Gに取り付ける方法を変えることができる。例えば、使用者は、図1(b)に示すように、被挟持部30を上方向側に取り付けることも、図1(c)に示すように、被挟持部30を下方向側に取り付けることもできる。このように、被挟持部30を取り付ける向きを変えることで、耳にあてる部分を平坦な第一耳当て部51にするか、所定の寸法の傾斜、円弧又は放物線を描く第二耳当て部52にするかを選択することができる。
【0032】
使用者は、耳の形に合わせて、被挟持部30の形状を変えることができる。被挟持部30は、軟質で弾性変形可能な部材で形成されているため、使用者の好みの形状に伸び縮みさせた状態で、テンプルTに取り付けることができる。例えば、使用者は、被挟持部30に形成された第一支持孔41と第二支持孔42とを離して、テンプルTに取り付けることで、第二耳当て部52の曲がり具合を緩やかにして、使用者の耳に合わせることができる。例えば、使用者は、被挟持部30に形成された第一支持孔41と第二支持孔42とを近づけて、テンプルTに取り付けることで、第二耳当て部52の曲がり具合を急にして、使用者の耳に合わせることができる。
【0033】
以上、本発明の実施の形態の説明を行ったが、本発明は、この実施の形態に限定されることはなく、本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内で変更ができる。本例において、紐10は、ナイロン樹脂製の丸紐であるが、木綿、麻、絹、アクリル、ポリプロピレン、ナイロン、紙、ゴム及び他の材料を撚りあわせて形成されたものでも良い。紐10は、弾性変形する紐でも良い。
【0034】
本体部20や被挟持部30は、使用者の耳の形状等に応じて様々な形状に形成されても良い。本例において、被挟持部30は、左右に貫通する貫通孔30hが形成されているが、完全に貫通させないで、被挟持部30より薄い肉薄部を形成しても良い。肉薄部には、第一支持孔41と第二支持孔42とに挿通されるテンプルTが挿通できる第三支持孔が形成されてもよい。また、肉薄部は、テンプルTが挿通する箇所の外側又は内側に形成されても良く、貫通孔30hを通るテンプルTを隠せるようにしても良い。本体部20や被挟持部30は、内部を見ることができる透明又は半透明に形成されても良い。このように構成することで、本体部20や被挟持部30の内部に模様を形成した場合にその模様を外側から見ることができる。
【符号の説明】
【0035】
10 :紐
20 :本体部
30 :被挟持部
40 :支持孔
50 :載置部
図1
図2