(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022019570
(43)【公開日】2022-01-27
(54)【発明の名称】情報提供システム、情報提供方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220120BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220120BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021100652
(22)【出願日】2021-06-17
(31)【優先権主張番号】P 2020123029
(32)【優先日】2020-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】507385235
【氏名又は名称】株式会社デジタルジュエリー
(74)【代理人】
【識別番号】110002446
【氏名又は名称】特許業務法人アイリンク国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 善久
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】撮像した画像を、当該画像を要求する者により適切に提供する。
【解決手段】進捗情報提供システム1は、被撮像体を撮像した画像データ、被撮像体の識別情報を取得し、これらデータを対応付けて送信する携帯通信端末10と、携帯通信端末10が送信した画像データ及び識別情報を基に、識別情報に対応付けられた者に通信端末を介して画像データを提供する管理サーバ100とを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被撮像体を撮像した画像データを取得する第1取得手段と、
前記被撮像体の識別情報を取得する第2取得手段と、
前記第1取得手段が取得した画像データと前記第2取得手段が取得した識別情報とを対応付けて送信する送信手段と、
前記送信手段が送信した画像データ及び識別情報を基に、前記識別情報に対応付けられた者に通信端末を介して前記画像データを提供する提供手段と、
を有する情報提供システム。
【請求項2】
前記画像データは、前記者が見ることができる表示画面内での表示位置が決められており、
前記提供手段は、前記画像データを表示画面内の予め設定された位置に表示して提供する請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記被撮像体を撮像する操作を実行させる指示をする指示手段をさらに有し、
前記第1取得手段は、前記指示手段がした指示を基に操作されて撮像された被撮像体の画像データを取得する請求項1又は2に記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記提供手段が画像データを提供可能になったことを前記者に報知する報知手段をさらに有する請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報提供システム。
【請求項5】
前記被撮像体は、商品になるための複数の処理工程を経る被撮像体であり、
前記送信手段は、一の前記処理工程で前記第1取得手段及び前記第2取得手段が取得した前記画像データ及び前記識別情報を当該処理工程の識別情報とともに送信し、
前記提供手段は、前記送信手段が送信した前記処理工程の識別情報を基に、前記被撮像体の識別情報に対応付けられた者に前記一の処理工程の情報に対応付けて前記画像データを提供する請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記第2取得手段は、前記被撮像体の識別情報が記録された記録物を撮像して前記被撮像体の識別情報を取得する請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報提供システム。
【請求項7】
通信端末から対応付けられて送信されてくる被撮像体を撮像した画像データ及び前記被撮像体の識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した画像データ及び識別情報を基に、前記識別情報に対応付けられた者に通信端末を介して前記画像データを提供する提供手段と、
を有するサーバ。
【請求項8】
被撮像体を撮像した画像データ、及び前記被撮像体の識別情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した画像データ及び識別情報を対応付けて送信する送信ステップと、
前記送信ステップで送信した画像データ及び識別情報を基に、前記識別情報に対応付けられた者に通信端末を介して前記画像データを提供する提供ステップと、
を有する情報提供方法。
【請求項9】
取得部が、被撮像体を撮像した画像データ、及び前記被撮像体の識別情報を取得する取得ステップと、
送信部が、前記取得ステップで取得した画像データ及び識別情報を対応付けて送信する送信ステップと、
提供部が、前記送信ステップで送信した画像データ及び識別情報を基に、前記識別情報に対応付けられた者に通信端末を介して前記画像データを提供する提供ステップと、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、商品ができあがるまでの過程の商品の画像をその商品の購入者に提供する技術がある(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、撮像した画像を、当該画像を要求する者により適切に提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、被撮像体を撮像した画像データを取得する第1取得手段と、前記被撮像体の識別情報を取得する第2取得手段と、前記第1取得手段が取得した画像データと前記第2取得手段が取得した識別情報とを対応付けて送信する送信手段と、前記送信手段が送信した画像データ及び識別情報を基に、前記識別情報に対応付けられた者に通信端末を介して前記画像データを提供する提供手段と、を有する情報提供システムである。
【0006】
本発明の第2の態様では、前記画像データは、前記者が見ることができる表示画面内での表示位置が決められており、前記提供手段は、前記画像データを表示画面内の予め設定された位置に表示して提供することが好ましい。
【0007】
本発明の第3の態様では、前記被撮像体を撮像する操作を実行させる指示をする指示手段をさらに有し、前記第1取得手段は、前記指示手段がした指示を基に操作されて撮像された被撮像体の画像データを取得することが好ましい。
【0008】
本発明の第4の態様では、前記提供手段が画像データを提供可能になったことを前記者に報知する報知手段をさらに有することが好ましい。
【0009】
本発明の第5の態様では、前記被撮像体は、商品になるための複数の処理工程を経る被撮像体であり、前記送信手段は、一の前記処理工程で前記第1取得手段及び前記第2取得手段が取得した前記画像データ及び前記識別情報を当該処理工程の識別情報とともに送信し、前記提供手段は、前記送信手段が送信した前記処理工程の識別情報を基に、前記被撮像体の識別情報に対応付けられた者に前記一の処理工程の情報に対応付けて前記画像データを提供することが好ましい。
【0010】
本発明の第6の態様では、前記第2取得手段は、前記被撮像体の識別情報が記録された記録物を撮像して前記被撮像体の識別情報を取得することが好ましい。
【0011】
前記課題を解決するために、本発明の第7の態様は、通信端末から対応付けられて送信されてくる被撮像体を撮像した画像データ及び前記被撮像体の識別情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した画像データ及び識別情報を基に、前記識別情報に対応付けられた者に通信端末を介して前記画像データを提供する提供手段と、を有するサーバである。
【0012】
前記課題を解決するために、本発明の第8の態様は、被撮像体を撮像した画像データ、及び前記被撮像体の識別情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップで取得した画像データ及び識別情報を対応付けて送信する送信ステップと、前記送信ステップで送信した画像データ及び識別情報を基に、前記識別情報に対応付けられた者に通信端末を介して前記画像データを提供する提供ステップと、を有する情報提供方法である。
【0013】
前記課題を解決するために、本発明の第9の態様は、取得部が、被撮像体を撮像した画像データ、及び前記被撮像体の識別情報を取得する取得ステップと、送信部が、前記取得ステップで取得した画像データ及び識別情報を対応付けて送信する送信ステップと、提供部が、前記送信ステップで送信した画像データ及び識別情報を基に、前記識別情報に対応付けられた者に通信端末を介して前記画像データを提供する提供ステップと、をコンピュータに実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の前記第1,8,9の態様によれば、情報提供システムは、被撮像体を撮像した画像データを当該画像データの取得を要求する者に通信端末を介して提供できる。
【0015】
本発明の前記第2の態様によれば、情報提供システムは、画像データを表示画面内の予め設定された位置に表示することで、複数の画像データを表示画面内に並べて表示できる。
【0016】
本発明の前記第3の態様によれば、情報提供システムは、被撮像体を撮像するのを忘れてしまうのを防止できる。
【0017】
本発明の前記第4の態様によれば、情報提供システムは、識別情報に対応付けられた者が確実に画像データの提供を受けることを可能にする。
【0018】
本発明の前記第5の態様によれば、情報提供システムは、商品になるための複数の処理工程を経る被撮像体について、処理工程の進捗状況とともに被撮像体を撮像した画像データを当該画像データの取得を要求する者に通信端末を介して提供できる。
【0019】
本発明の前記第6の態様によれば、情報提供システムは、画像データ及び被撮像体の識別情報を撮像行為だけで取得することを可能にする。
【0020】
本発明の前記第7の態様によれば、サーバは、被撮像体を撮像した画像データを当該画像データの取得を要求する者に通信端末を介して提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は、進捗情報提供システムの構成例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、携帯通信端末の構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、管理サーバの構成例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、サーバ側記憶部に記憶されているデータベースの構成例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、ユーザ登録情報データベースの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、作業者登録情報データベースの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、作業工程情報データベースの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、購入商品情報データベースの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、進捗管理情報データベースの一例を示す図である。
【
図10】
図10は、サーバ側処理部の構成例を示すブロック図である。
【
図11】
図11は、端末側処理部が実行する作業工程完了処理の一例を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、サーバ側処理部の進捗管理処理部が実行する進捗管理処理の一例を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、サーバ側処理部の進捗状況表示処理部が実行する進捗状況表示処理の一例を示すフローチャートである。
【
図16】
図16は、デザイン工程を完了後のマイページの作業工程進捗表示部の表示例を示す図である。
【
図17】
図17は、3Dプリント工程を完了後のマイページの作業工程進捗表示部の表示例を示す図である。
【
図18】
図18は、キャスト工程を完了後のマイページの作業工程進捗表示部の表示例を示す図である。
【
図19】
図19は、石留工程を完了後のマイページの作業工程進捗表示部の表示例を示す図である。
【
図20】
図20は、発送工程を完了後のマイページの作業工程進捗表示部の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、進捗情報提供システムを挙げている。
【0023】
(構成)
図1は、進捗情報提供システム1の構成例を示すブロック図である。
【0024】
図1に示すように、進捗情報提供システム1は、携帯通信端末10及び管理サーバ100を有している。携帯通信端末10と管理サーバ100とは、通信手段1000を介して通信可能とされている。通信手段1000は、有線又は無線で接続可能なインターネット回線等の通信網である。
【0025】
この進捗情報提供システム1は、指輪が商品に至るまでの各作業工程(指輪の処理工程、加工工程等)の進捗を管理するシステムである。指輪が商品に至る各作業工程は、各作業担当者が分担で担当しており、各作業担当者は、それぞれ携帯通信端末10を持っている。そして、携帯通信端末10には、進捗を管理するためのアプリケーションソフト(以下、進捗管理アプリという。)がインストールされている。
【0026】
これにより、作業担当者が携帯通信端末10の進捗管理アプリを操作すると、当該作業担当者の作業工程での指輪の情報が管理サーバ100で管理されるとともに、その情報が指輪の購入者(ユーザ)に届けられる。
【0027】
図2は、携帯通信端末10の構成例を示す図である。携帯通信端末10は、携帯可能な通信端末であって、タブレット、又はスマートフォン等の携帯電話である。以下では、携帯通信端末10が、携帯電話である場合を例に説明する。
【0028】
図2に示すように、携帯通信端末10は、移動体通信部11、通信部12、タッチパネル部20、スピーカ13、マイク14、カメラ15、記憶部(以下、端末側記憶部という。)16、及び処理部(以下、端末側処理部という。)30を有している。ここで、移動体通信部11は、電話通信を行うものとして機能する。通信部12は、有線又は無線でインターネット回線等を介して管理サーバ100等の装置との間で通信を行う。タッチパネル部20は、タッチパネル部20における画像表示機能を担う画像表示部21、及びタッチパネル部20における情報入力機能を担う接触検出部22を有している。端末側記憶部16は、例えば、ROM、RAM等である。端末側処理部30は、携帯通信端末10における各種処理を実行する。端末側処理部30は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。そして、端末側処理部30は、必要に応じて、端末側記憶部16に記憶されている各種データや各種プログラムに従って各種処理を実行する。例えば、端末側記憶部16に記憶されているプログラム16aは、進捗管理アプリである。本実施形態では、端末側処理部30は、進捗管理アプリの操作に応じて処理を実行する。
【0029】
図3は、管理サーバ100の構成例を示すブロック図である。
【0030】
図3に示すように、管理サーバ100は、通信部101、記憶部(以下、サーバ側記憶部という。)110、及び処理部(以下、サーバ側処理部という。)120を有している。ここで、通信部101は、通信手段1000を介して携帯通信端末10等の他の装置との間で通信を行う。サーバ側記憶部110は、HDD等であって、各種データや各種プログラムが記憶されている。サーバ側処理部120は、管理サーバ100における各種処理を実行する。サーバ側処理部120は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。そして、サーバ側処理部120は、必要に応じて、サーバ側記憶部110に記憶されている各種データや各種プログラム110aに従って各種処理を実行する。
【0031】
図4は、サーバ側記憶部110に記憶されているデータベースの構成例を示すブロック図である。
【0032】
図4に示すように、サーバ側記憶部110には、ユーザ登録情報データベース111、作業者登録情報データベース112、作業工程情報データベース113、購入商品情報データベース114、及び進捗管理情報データベース115が記憶されている。
【0033】
図5は、ユーザ登録情報データベース111の一例を示す図である。
【0034】
図5に示すように、ユーザ登録情報データベース111は、ユーザID、氏名、住所、電話番号等のユーザに関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、ユーザは、指輪の購入者(又は発注者)になる。ユーザIDは、ユーザの識別情報である。氏名、住所、及び電話番号の情報は、ユーザの氏名、住所、及び電話番号である。
【0035】
図6は、作業者登録情報データベース112の一例を示す図である。
【0036】
図6に示すように、作業者登録情報データベース112は、作業者(作業担当者)ID、作業工程ID、氏名、住所、電話番号等の作業者に関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、作業者IDは、作業者(作業担当者)の識別情報である。作業工程IDは、作業工程の識別情報である。氏名、住所、及び電話番号の情報は、作業者の氏名、住所、及び電話番号である。
【0037】
図7は、作業工程情報データベース113の一例を示す図である。
【0038】
図7に示すように、作業工程情報データベース113は、作業工程ID、作業工程等の作業工程に関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、作業工程の情報は、作業工程の内容を示す情報である。例えば、作業工程は、デザイン工程、3Dプリント工程、キャスト工程、石留工程、検品工程、及び発送工程等である。この作業工程情報データベース113及び作業者登録情報データベース112によって、作業者と当該作業者による作業工程の内容とが対応付けられている。
【0039】
図8は、購入商品情報データベース114の一例を示す図である。
【0040】
図8に示すように、購入商品情報データベース114は、商品ID、QRコード(登録商標)、ユーザID、商品内容等のユーザの商品購入に関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、商品IDは、購入商品の識別情報である。商品内容は、購入商品の型番等の具体的な内容である。
【0041】
図9は、進捗管理情報データベース115の一例を示す図である。
【0042】
図9に示すように、進捗管理情報データベース115は、QRコード(登録商標)、作業者ID、画像等の商品毎の各作業工程の進捗管理に関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、画像は、写真の画像データである。この画像は、商品IDの商品の作業者IDの作業者(作業工程)の作業完了時における画像になる。画像データは、作業者から携帯通信端末10によって送信されてくる。
【0043】
図10は、サーバ側処理部120の構成例を示すブロック図である。
【0044】
図10に示すように、サーバ側処理部120は、ユーザ登録処理部121、作業者登録処理部122、進捗管理処理部123、及び進捗状況表示処理部124を有している。
【0045】
ここで、ユーザ登録処理部121は、ユーザ情報を登録するためのユーザ登録処理を実行する。ユーザ登録処理によって、ユーザに関する各種情報がユーザ登録情報データベース111に記憶される。作業者登録処理部122は、作業者情報を登録するための作業者登録処理を実行する。作業者登録処理によって、作業者に関する各種情報が作業者登録情報データベース112に記憶される。進捗管理処理部123は、作業工程の進捗状況を管理するための進捗管理処理を実行する。進捗状況表示処理部124は、マイページにユーザからアクセスがあった場合に進捗状況を表示するための進捗状況表示処理を実行する。
【0046】
次に、サーバ側処理部120が実行する各種の処理を説明する。
【0047】
先ず、サーバ側処理部120での進捗管理処理の実行に対応して、携帯通信端末10側では、端末側処理部30が作業工程完了処理を実行している。
【0048】
図11は、端末側処理部30が実行する作業工程完了処理の一例を示すフローチャートである。例えば、作業工程完了処理は、進捗管理アプリの実行によって、端末側処理部30が所定のデータを取得する機能や作業者に指示を出す機能等によって実現されている。
【0049】
図11に示すように、先ずステップS1の処理として、端末側処理部30は、携帯通信端末10を持つ作業者に作業(加工等)を完了した作業対象の指輪等の撮影を指示する。例えば、端末側処理部30は、タッチパネル部20にカメラのシャッターボタンとともに作業を完了した作業対象の指輪を撮影する指示を表示する。これにより、作業者は、シャッターボタンを押して指輪を撮影する。また、端末側処理部30は、定期的にタッチパネル部20にカメラのシャッターボタンとともに作業を完了した作業対象の指輪等を撮影する指示を表示する。これにより、作業者が指輪の撮影を忘れてしまうのを防止している。
【0050】
続くステップS2の処理として、端末側処理部30は、撮影が完了したか否かを判定する。端末側処理部30は、撮影が完了したと判定すると、ステップS3の処理に進む。
【0051】
ステップS3の処理として、端末側処理部30は、作業者にQRコード(登録商標)情報の取得を指示する。例えば、端末側処理部30は、作業を完了した作業対象の指輪に対応付けられているQRコード(登録商標)を、携帯通信端末10が持つQRコード(登録商標)情報を取得するアプリケーションソフトを利用して取得する指示を作業者にする。例えば、これから作業する作業対象の指輪とQRコード(登録商標)とが一緒になり作業者の手元に届くようになっており、作業者は、そのように指輪と一緒に届いたQRコード(登録商標)の情報をアプリケーションソフト(カメラ機能によりQRコード(登録商標)の情報を取得するアプリケーションソフト)を利用して取得する。また、例えば、端末側処理部30は、QRコード(登録商標)情報を取得するアプリケーションソフトを自動的に起動し、QRコード(登録商標)情報の取得を指示する。
【0052】
続くステップS4の処理として、端末側処理部30は、QRコード(登録商標)情報の取得が完了したか否かを判定する。端末側処理部30は、QRコード(登録商標)情報の取得が完了したと判定すると、ステップS5の処理に進む。
【0053】
ステップS5の処理として、端末側処理部30は、ステップS2及びステップS4の処理で取得した画像データ(撮像画像データ)及びQRコード(登録商標)情報のこれら取得データを管理サーバ100にアップロードするように作業者に指示する。例えば、端末側処理部30は、タッチパネル部20にアップロードのためのアップロードボタンを表示する。
【0054】
続くステップS6の処理として、端末側処理部30は、作業者によるアップロード操作がされたか否かを判定する。例えば、端末側処理部30は、アップロードボタンが押されたか否かを判定する。端末側処理部30は、作業者によるアップロード操作がされたと判定すると、ステップS7の処理に進む。
【0055】
ステップS7の処理として、端末側処理部30は、取得データを管理サーバ100にアップロードする。このとき、端末側処理部30は、進捗管理アプリに紐づけられている作業者の作業者IDとともに、取得データをアップロードする。
【0056】
以上のようにして、端末側処理部30は、携帯通信端末10を持つ作業者に作業(加工等)を完了した作業対象の指輪等の撮影を指示し、その撮影が完了し、さらに、当該作業者にQRコード(登録商標)情報の取得を指示し、その取得が完了すると、取得した画像データ及びQRコード(登録商標)情報を作業者IDとともに管理サーバ100にアップロードする。
【0057】
図12は、サーバ側処理部120の進捗管理処理部123が実行する進捗管理処理の一例を示すフローチャートである。
【0058】
図12に示すように、先ずステップS21の処理として、進捗管理処理部123は、携帯通信端末10からの取得データ及び作業者IDを受信したか否かを判定する。進捗管理処理部123は、携帯通信端末10からの取得データ及び作業者IDを受信したと判定すると、ステップS22の処理に進む。
【0059】
続くステップS22の処理として、進捗管理処理部123は、ステップS21の処理で受信したデータを進捗管理情報データベース115に保存する。すなわち、進捗管理処理部123は、受信した画像データ、QRコード(登録商標)情報、及び作業者IDを対応付けて進捗管理情報データベース115に保存する。
【0060】
続くステップS23の処理として、進捗管理処理部123は、所定の作業工程が完了したことを知らせるメールをユーザ(購入者)に送信する。このとき、進捗管理処理部123は、ステップS21の処理で受信したと判定した取得データの画像データをメールに添付して送信する。ここで、所定の作業工程とは、ステップS21の処理で受信した作業者IDに対応する作業工程IDの作業工程である。この作業工程の情報は、作業者登録情報データベース112及び作業工程情報データベース113等を参照して、作業者IDを基に得られる。
【0061】
以上のようにして、進捗管理処理部123は、携帯通信端末10からの取得データ及び作業者IDを受信したと判定すると、受信したデータを進捗管理情報データベース115に保存する。さらに、進捗管理処理部123は、所定の作業工程が完了したことを知らせるメールを画像データを添付してユーザ(購入者)に送信する。
【0062】
図13は、サーバ側処理部120の進捗状況表示処理部124が実行する進捗状況表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0063】
図13に示すように、先ずステップS41の処理として、進捗状況表示処理部124は、管理サーバ100が管理する商品サイトのマイページにユーザからアクセス(例えば、ユーザによるログイン)があったか否かを判定する。進捗状況表示処理部124は、マイページにユーザからアクセスがあっと判定すると、ステップS42の処理にする。
【0064】
続くステップS42の処理として、進捗状況表示処理部124は、マイページに作業の進捗状況を表示する。このとき、進捗状況表示処理部124は、購入商品情報データベース114及び進捗管理情報データベース115等を参照し、作業の進捗状況として、ステップS41の処理でアクセスがあったと判定したユーザに対応する商品の作業工程等の情報をマイページに表示する。
【0065】
図14は、マイページ500の表示例を示す図である。
【0066】
図14に示すように、マイページ500には、購入履歴の表示部600、及び購入者の氏名等の会員情報の表示部700が表示される。購入履歴の表示部600は、商品情報表示部610、及び作業工程進捗表示部620を有している。商品情報表示部610には、注文番号、購入日、購入金額、値引き、送料、代引手数料、消費税、商品の写真(商品の見本写真)、商品名、単価、数量、金額等の購入した商品に関する情報が表示される。作業工程進捗表示部620は、各作業工程に対応する複数の個別表示部621,622,623,624,625,626を有している。各個別表示部621~626は、作業IDに対応付けられており、作業IDに対応する作業工程を完了した商品等の画像が表示される。本例では、デザイン工程、3Dプリント工程、キャスト工程、石留工程、検品工程、及び発送工程に対応して6個の個別表示部621~626が設けられている。
【0067】
これにより、例えば、進捗状況表示処理部124は、購入商品情報データベース114及び進捗管理情報データベース115を参照し、作業の進捗に応じて、各作業工程を経た商品等の画像を各個別表示部621~626に表示する。これにより、各作業工程を経た商品等の画像は、各作業工程の情報に対応付けて表示される。また、言い換えると、各作業工程を経た商品等の画像は、作業工程進捗表示部620での表示位置が各個別表示部621~626になるように予め決定されていると言える。
【0068】
以上のようにして、進捗状況表示処理部124は、管理サーバ100が管理する商品サイトのマイページにユーザからアクセスがあったと判定すると、マイページ500にユーザが購入した商品の作業の進捗状況を表示する。
【0069】
(動作、作用等)
次に、進捗情報提供システム1の動作、及びその作用等の一例について説明する。
【0070】
まず、進捗情報提供システム1で提供する情報の前提となる作業工程の概要を説明する。
【0071】
【0072】
図15に示すように、作業は、デザイン工程、3Dプリント工程、キャスト工程、石留工程、検品工程、及び発送工程の順序で進む。例えば、各作業工程は、同一の施設内で行われたり、離れた施設(各作業所)で行われたりする。例えば、デザイン工程、3Dプリント工程、キャスト工程、石留工程、検品工程、及び発送工程の作業内容は次のようになる。
【0073】
先ず、デザイン工程はでは、作業者は、指輪の3Dデザインの3Dデータを基に完成後のCG(Computer Graphics)を作成する。次の3Dプリント工程では、作業者は、3Dデータを基に3Dプリンタ用のデータを作成し、作成したデータを基に3Dプリンタでレジン(樹脂)をプリントアウト(作成)する。次のキャスト工程では、作業者は、レジンをゴム型に入れ焼く。その後、作業者は、レジンが焼失したゴム型に溶けたワックスを注入し、ワックス型を作成する。そして、作業者は、ワックス型を石膏に埋没させて乾燥させ、その後、電気炉に入れてワックス型を焼失させて鋳型を作成する。それから、作業者は、鋳型内に金属を注入し鋳造する。作業者は、これにより形成された金属成形品を、磨き工程の作業として、旋盤や切削機、研磨機などで表面処理を行い、最終品に仕上げる。次の石留工程では、作業者は、金属成形品に宝石等を取り付ける。その後、作業者は、研磨機などで最終仕上げを行う。次の石留工程では、作業者は、出来上がった指輪の検品を行う。次の発送工程では、最終工程として、作業者は、出来上がった指輪をユーザ(購入者)に発送する。
【0074】
次に、各作業工程の完了後にユーザ(購入者)に提供される指輪の情報について説明する。各作業工程での指輪の情報は、
図15に示すように、ユーザが各作業工程後にマイページにログインしたときにマイページに表示される情報である。
【0075】
先ず、ユーザは、予め用意されている専用ソフト等を使って指輪のデザインの3Dデザインの3Dデータを作成する。そして、ユーザは、作成した3Dデータを、指輪を製作する製作会社にメール等を利用して送信する。製作会社では、作業者が、完成後のCGを作成し、作成したCGのデータを管理サーバ100にアップロードする。管理サーバ100は、アップロードされたCGのデータを保存する。さらに、管理サーバ100は、ユーザにデザイン工程が完了したことを知らせるメールをCGを添付して送信する。その後、ユーザがマイページにログインすると、管理サーバ100は、アップロードされたCGのデータを基に、デザインの個別表示部621に指輪のCGを表示する。なお、管理サーバ100は、例えば、製作会社によって管理されているサーバである。
【0076】
図16は、デザイン工程を完了後の作業工程進捗表示部620の表示例を示す図である。
【0077】
ユーザがマイページにログインすると、
図16に示すように、作業工程進捗表示部620には、デザイン工程の個別表示部621に画像(CG)が表示される。
【0078】
一方、3Dプリント工程の作業者には、製作会社からメール等で指輪の3DデータやQRコード(登録商標)が送られてくる。3Dプリント工程の作業者は、その3Dデータを基に3Dプリンタ用のデータを作成する等、3Dプリント工程の作業を行う。3Dプリント工程の作業内容は前述の通りである。そして、3Dプリント工程の作業を完了した作業者は、携帯通信端末10の進捗管理アプリの撮影指示に従い、作業によって得た作業結果物(プリントアウトされたレジン(樹脂))を撮影する。さらに、作業者は、携帯通信端末10の進捗管理アプリのQRコード(登録商標)情報の取得指示に従い、QRコード(登録商標)情報を取得する。携帯通信端末10では、端末側処理部30は、撮影対象物の撮影が完了しQRコード(登録商標)情報の取得が完了すると、作業者ID並びに作業者が取得した画像データ及びQRコード(登録商標)情報を管理サーバ100にアップロードする。
【0079】
管理サーバ100では、進捗管理処理部123は、携帯通信端末10からの取得データ及び作業者IDを受信すると、受信したデータを進捗管理情報データベース115に保存する。さらに、進捗管理処理部123は、ユーザに3Dプリント工程が完了したことを知らせるメールを画像データを添付して送信する。
【0080】
その後、ユーザがマイページにログインすると、管理サーバ100では、進捗状況表示処理部124が、マイページに作業の進捗状況を表示する。すなわち、進捗状況表示処理部124は、3Dプリント工程の作業者から携帯通信端末10によって送信されてきた画像(進捗管理情報データベース115に記憶されている画像)を3Dプリント工程の個別表示部622に表示する。さらに、進捗状況表示処理部124は、3Dプリント工程より前の作業工程で得ている画像も当該作業工程に対応する個別表示部621に表示する。
【0081】
図17は、3Dプリント工程を完了後のマイページの作業工程進捗表示部620の表示例を示す図である。
【0082】
3Dプリント工程の完了後にユーザがマイページにログインすると、
図17に示すように、作業工程進捗表示部620には、デザイン工程及び3Dプリント工程の各個別表示部621,622に各作業工程後の作業結果物等の画像が表示される。
【0083】
一方、3Dプリント工程の次のキャスト工程の作業者は、3Dプリント工程の作業結果物としてプリントアウトされたレジン(樹脂)及びQRコード(登録商標)を受け取る。例えば、3Dプリント工程の作業者が、プリントアウトされたレジン(樹脂)とQRコード(登録商標)とを同梱しキャスト工程の作業者に送っており、キャスト工程の作業者はこれを受け取る。
【0084】
キャスト工程の作業者は、そのプリントアウトされたレジン(樹脂)を基にキャスト工程の作業を行う。キャスト工程の作業内容は前述の通りである。そして、キャスト工程の作業を完了した作業者は、携帯通信端末10の進捗管理アプリの撮影指示に従い、作業によって得た作業結果物(金属成形品)を撮影する。さらに、作業者は、携帯通信端末10の進捗管理アプリのQRコード(登録商標)情報の取得指示に従い、QRコード(登録商標)情報を取得する。携帯通信端末10では、端末側処理部30は、撮影対象物の撮影が完了しQRコード(登録商標)情報の取得が完了すると、作業者ID並びに作業者が取得した画像データ及びQRコード(登録商標)情報を管理サーバ100にアップロードする。
【0085】
管理サーバ100では、進捗管理処理部123は、携帯通信端末10からの取得データ及び作業者IDを受信すると、受信したデータを進捗管理情報データベース115に保存する。さらに、進捗管理処理部123は、ユーザにキャスト工程が完了したことを知らせるメールを画像データを添付して送信する。
【0086】
その後、ユーザがマイページにログインすると、管理サーバ100では、進捗状況表示処理部124が、マイページに作業の進捗状況を表示する。すなわち、進捗状況表示処理部124は、キャスト工程の作業者から携帯通信端末10によって送信されてきた画像(進捗管理情報データベース115に記憶されている画像データ)をキャスト工程の個別表示部623に表示する。さらに、進捗状況表示処理部124は、キャスト工程より前の作業工程で得ている画像も当該作業工程に対応する個別表示部621,622に表示する。
【0087】
図18は、キャスト工程を完了後のマイページの作業工程進捗表示部620の表示例を示す図である。
【0088】
キャスト工程の完了後にユーザがマイページにログインすると、
図18に示すように、作業工程進捗表示部620には、デザイン工程、Dプリント工程、及びキャスト工程の各個別表示部621~623に各作業工程後の作業結果物等の画像が表示される。
【0089】
一方、キャスト工程の次の石留工程の作業者は、石留工程の作業結果物として金属成形品を受け取る。例えば、キャスト工程の作業者が、金属成形品とQRコード(登録商標)とを同梱しキャスト工程の作業者に送っており、石留工程の作業者はこれを受け取る。
【0090】
石留工程の作業者は、その金属成形品を基に石留工程の作業を行う。石留工程の作業内容は前述の通りである。そして、石留工程の作業を完了した作業者は、携帯通信端末10の進捗管理アプリの撮影指示に従い、作業によって得た作業結果物(石留された金属成形品)を撮影する。さらに、作業者は、携帯通信端末10の進捗管理アプリのQRコード(登録商標)情報の取得指示に従い、QRコード(登録商標)情報を取得する。携帯通信端末10では、端末側処理部30は、撮影対象物の撮影が完了しQRコード(登録商標)情報の取得が完了すると、作業者ID並びに作業者が取得した画像データ及びQRコード(登録商標)情報を管理サーバ100にアップロードする。
【0091】
管理サーバ100では、進捗管理処理部123は、携帯通信端末10からの取得データ及び作業者IDを受信すると、受信したデータを進捗管理情報データベース115に保存する。さらに、進捗管理処理部123は、ユーザに石留工程が完了したことを知らせるメールを画像データを添付して送信する。
【0092】
その後、ユーザがマイページにログインすると、管理サーバ100では、進捗状況表示処理部124が、マイページに作業の進捗状況を表示する。すなわち、進捗状況表示処理部124は、石留工程の作業者から携帯通信端末10によって送信されてきた画像(進捗管理情報データベース115に記憶されている画像データ)を石留工程の個別表示部624に表示する。さらに、進捗状況表示処理部124は、石留工程より前の作業工程で得ている画像も当該作業工程に対応する個別表示部621~623に表示する。
【0093】
図19は、石留工程を完了後のマイページの作業工程進捗表示部620の表示例を示す図である。
【0094】
石留工程の完了後にユーザがマイページにログインすると、
図19に示すように、作業工程進捗表示部620には、デザイン工程、Dプリント工程、キャスト工程、石留工程の各個別表示部621~624に各作業工程後の作業結果物等の画像が表示される。
【0095】
石留工程以降の検品工程、発送工程も同様な流れで作業者による作業、管理サーバ100による処理が進む。
【0096】
図20は、最終の作業工程の発送工程を完了後のマイページの作業工程進捗表示部620の表示例を示す図である。
【0097】
発送工程の完了後にユーザがマイページにログインすると、
図20に示すように、作業工程進捗表示部620には、デザイン工程、Dプリント工程、キャスト工程、石留工程、検品工程、及び発送工程の各個別表示部621~626に各作業工程後の作業結果物等の画像が表示される。
【0098】
なお、この例では、発送工程を完了した作業者は、出来上がった指輪そのものではなく、出来上がった指輪を発送するために使用した宅配便の発送伝票を撮影しており、その結果、発送工程の個別表示部626には、作業結果物として発送伝票の画像が表示されている。また、発送工程では、当然だが、作業者は、発送する指輪自体を撮影することもでき、その場合、発送工程の個別表示部626には、発送された指輪の画像が表示される。
【0099】
以上のようにして、ユーザは、購入した指輪が複数の作業工程を得て商品になる場合でも、その作業工程の進捗状況の情報をリアルタイムで確認することができる。さらに、各作業工程の作業者も、担当する作業の完了後に遅滞なく、作業結果物を撮影して得た画像データを管理サーバ100に送ることができる。これにより、管理サーバ100は、ユーザに作業工程の進捗状況の情報を遅滞なく提供できる。
【0100】
(本実施形態における効果)
(1)進捗情報提供システム1は、指輪ができるまでの各作業工程で撮像した画像データを指輪の購入者に携帯通信端末10を介して提供できる。例えば、各作業工程が別の場所で行われている場合でも、進捗情報提供システム1は、指輪ができるまでの各作業工程で撮像した画像データを指輪の購入者に携帯通信端末10を介して提供できる。
【0101】
(2)進捗情報提供システム1は、指輪ができるまでの各作業工程で撮像した画像データをインターネット上のサイトのマイページに並べて指輪の購入者に提供できる。
【0102】
(3)進捗情報提供システム1は、定期的にタッチパネル部20にカメラのシャッターボタンとともに作業を完了した作業対象の指輪を撮影する指示を表示するので、作業工程を完了しているのにもかかわらず作業者が作業結果物を撮影するのを忘れてしまうのを防止できる。その結果、作業者の作業負担が軽減される。
【0103】
(4)進捗情報提供システム1は、ユーザに作業工程が完了したことを知らせるメールを送信しているので、購入者がリアルタイムで作業工程の完了後に得た画像を見ることができる。
【0104】
(5)進捗情報提供システム1は、画像データ及びQRコード(登録商標)情報を撮影行為だけで取得することを可能にしている。これにより、作業者が行うデータ取得のための作業負担が軽減される。
【0105】
なお、前述の実施形態では、カメラ15及び端末側処理部30は、例えば、第1取得手段及び第2取得手段を構成する。また、通信部12は、例えば、送信手段を構成する。また、進捗状況表示処理部124は、例えば、提供手段を構成する。また、端末側処理部30は、例えば、指示手段を構成する。また、進捗管理処理部123は、例えば、報知手段を構成する。また、QRコード(登録商標)は、例えば、記録物を構成する。
【0106】
(本実施形態の変形例等)
前記の実施形態の他の例として、画像データの識別情報は、QRコード(登録商標)以外とされることもできる。
【0107】
また、前記の実施形態の他の例として、作業対象は、指輪以外とされることもできる。
【0108】
また、前記の実施形態の他の例として、作業工程は、前述以外の工程とされることもできる。また、作業内容も、前述以外の作業内容とされることもできる。
【0109】
また、前記の実施形態の他の例として、マイページにおける画像の表示は、前述以外の表示態様とされることもできる。
【0110】
また、前述の実施形態では、通信端末から対応付けられて送信されてくる被撮像体を撮像した画像データ及び前記被撮像体の識別情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した画像データ及び識別情報を基に、前記識別情報に対応付けられた者に通信端末を介して前記画像データを提供する提供手段と、を有するサーバが実現されている。
【0111】
また、前述の実施形態では、被撮像体を撮像した画像データ、及び前記被撮像体の識別情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップで取得した画像データ及び識別情報を対応付けて送信する送信ステップと、前記送信ステップで送信した画像データ及び識別情報を基に、前記識別情報に対応付けられた者に通信端末を介して前記画像データを提供する提供ステップと、を有する情報提供方法が実現されている。
【0112】
また、前述の実施形態では、取得部が、被撮像体を撮像した画像データ、及び前記被撮像体の識別情報を取得する取得ステップと、送信部が、前記取得ステップで取得した画像データ及び識別情報を対応付けて送信する送信ステップと、提供部が、前記送信ステップで送信した画像データ及び識別情報を基に、前記識別情報に対応付けられた者に通信端末を介して前記画像データを提供する提供ステップと、をコンピュータに実行させるプログラムが実現されている。
【0113】
また、本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
【符号の説明】
【0114】
1 進捗情報提供システム、10 携帯通信端末、12 通信部、30 端末側処理部、100 管理サーバ、120 サーバ側処理部、121 ユーザ登録処理部、122 作業者登録処理部、123 進捗管理処理部、124 進捗状況表示処理部