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特開2022-19713プラガブル・トランシーバのプログラミング・システムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022019713
(43)【公開日】2022-01-27
(54)【発明の名称】プラガブル・トランシーバのプログラミング・システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 1/59 20060101AFI20220120BHJP
   H04B 1/00 20060101ALI20220120BHJP
   H04B 5/02 20060101ALI20220120BHJP
   H04B 10/40 20130101ALI20220120BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20220120BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20220120BHJP
【FI】
H04B1/59
H04B1/00 103
H04B5/02
H04B10/40
G06K19/077 224
G06K19/077 252
G06K7/10 244
【審査請求】有
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021145300
(22)【出願日】2021-09-07
(62)【分割の表示】P 2019567766の分割
【原出願日】2018-01-11
(31)【優先権主張番号】62/463,296
(32)【優先日】2017-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】519307300
【氏名又は名称】レ・システム・フォネックス・データ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100138759
【弁理士】
【氏名又は名称】大房 直樹
(72)【発明者】
【氏名】ハーニー,ゴードン
【テーマコード(参考)】
5K012
5K102
【Fターム(参考)】
5K012AC08
5K012AC10
5K102AD01
5K102AL08
5K102PB11
5K102PH31
5K102RD28
(57)【要約】      (修正有)
【課題】プラガブル・トランシーバをプログラミングするためのシステム、スマート・ラベル及び電子デバイスをプログラミングする方法を提供する。
【解決手段】少なくとも部分的に筐体内に配置された電子デバイスを設定するためのスマート・ラベル28を有するプラガブル・トランシーバ10であって、筐体12と、筐体に固定するか又は埋め込まれ、電子デバイスの設定を定義するRFIDデータが格納されたRFIDタグと、スマート・ラベルを筐体に固定するための固定メカニズムと、を備える。RFIDタグは、少なくとも部分的に筐体内に配置されたRFIDリーダからの質問時に、RFIDデータを用いて電子デバイスを設定するために、RFIDデータをRFIDリーダへ送信する。
【選択図】図3B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも部分的に筐体内に配置された電子デバイスを設定するためのスマート・ラベルであって、
本体と、
前記本体に固定または埋め込まれたRFIDタグであって、前記電子デバイスの設定を定義するRFIDデータが格納されたRFIDタグと、
前記スマート・ラベルを前記筐体に固定するための固定メカニズムと、
を備え、前記RFIDタグは、少なくとも部分的に前記筐体内に配置されたRFIDリーダからの質問時に、前記RFIDデータを用いて前記電子デバイスを設定するために、前記RFIDデータを前記RFIDリーダへ送信するように構成される、スマート・ラベル。
【請求項2】
前記筐体は上面と底面を備え、前記固定メカニズムは前記底面に設けられた接着剤を備える、請求項1に記載のスマート・ラベル。
【請求項3】
前記RFIDタグは、前記スマート・ラベルの前記底面から少なくとも部分的に突出したRFIDアンテナを備える、請求項2に記載のスマート・ラベル。
【請求項4】
前記本体は、前記スマート・ラベルが固定された前記筐体の一部から放射する電磁放射線を減衰させるように電磁遮蔽を提供する少なくとも1つの層を備える、請求項2に記載のスマート・ラベル。
【請求項5】
前記少なくとも1つの層は導電性またはフェライト材料を含む、請求項4に記載のスマート・ラベル。
【請求項6】
前記上面は、前記RFIDデータによって定義される前記電子デバイスの動作設定に対応する視覚識別情報が印刷されている、請求項2に記載のスマート・ラベル。
【請求項7】
前記視覚識別情報は、製品コード、シリアル・ナンバー、およびバーコードのうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載のスマート・ラベル。
【請求項8】
前記RFIDタグはRFIDメモリを備え、さらに、前記RFIDタグは、少なくとも部分的に前記筐体内に配置されたRFIDライタからRFID情報を受け取り、前記RFID情報を前記RFIDメモリに格納するように構成される、請求項1に記載のスマート・ラベル。
【請求項9】
前記RFIDメモリに格納された前記RFID情報は、前記スマート・ラベルが続けて別の電子デバイスをプログラミングしないように、前記スマート・ラベルを前記電子デバイスに論理的にバインドする、請求項8に記載のスマート・ラベル。
【請求項10】
前記RFIDデータはプログラム命令または動作パラメータを含み、さらに、前記電子デバイスを設定することは、前記電子デバイスに関連付けられたメモリに前記プログラム命令または動作パラメータをロードすることを含む、請求項1に記載のスマート・ラベル。
【請求項11】
前記RFIDデータは、プログラム命令または動作パラメータを含んだ前記電子デバイスに関連付けられたメモリ内の位置を指し示すメモリ・アドレスを含み、さらに、前記電子デバイスを設定することは、前記メモリ内の位置から前記プログラム命令または動作パラメータをロードすることを含む、請求項1に記載のスマート・ラベル。
【請求項12】
前記RFIDデータはネットワーク位置を含み、さらに、前記電子デバイスを設定することは、前記ネットワーク位置からプログラム命令または動作パラメータを引き出し、前記引き出されたプログラム命令または動作パラメータを前記電子デバイスに関連付けられたメモリにロードすることを含む、請求項1に記載のスマート・ラベル。
【請求項13】
前記RFIDデータは識別子を含み、さらに、前記電子デバイスを設定することは、前記識別子に対応する前記電子デバイスに関連付けられたメモリに予めロードされているプログラム命令または動作パラメータをロードすることを含む、請求項1に記載のスマート・ラベル。
【請求項14】
前記電子デバイスはプラガブル・トランシーバであり、前記RFIDデータは前記プラガブル・トランシーバの動作設定を定義する、請求項1に記載のスマート・ラベル。
【請求項15】
少なくとも部分的に筐体内に配置された電子デバイスをプログラミングするための方法であって、
前記電子デバイスの設定を定義するRFIDデータが格納されたRFIDタグを備えるスマート・ラベルを提供するステップと、
前記スマート・ラベルを前記筐体に取り付けるステップと、
少なくとも部分的に前記電子デバイスの筐体内に配置されたRFIDリーダを用いて、前記RFIDタグに格納された前記RFIDデータを読み取るステップと、
前記RFIDリーダによって読み取られた前記RFIDデータにより定義される設定に従って前記電子デバイスを設定するステップと、
を含む方法。
【請求項16】
前記RFIDデータは互換性データを含み、さらに、前記電子デバイスを設定するのに先立ち、前記電子デバイスが前記RFIDデータによって定義される動作設定と互換性があるか否かを確認するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記RFIDタグに格納された前記RFIDの少なくともいくつかをデコードするまたは確認することによって、前記電子デバイスを設定するのに先立ち前記スマート・ラベルを認証するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
少なくとも部分的に前記筐体内に配置されたRFIDライタを用いて前記RFIDタグにRFID情報を書き込むステップをさらに含み、前記RFID情報は、前記スマート・ラベルが続けて別の電子デバイスをプログラミングしないように、前記スマート・ラベルを前記電子デバイスに論理的にバインドする、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記RFIDデータを読み取るステップおよび前記電子デバイスを設定するステップは、前記電子デバイスが最初に起動されるときまたは前記電子デバイスに取り付けられた前記スマート・ラベルを用いて初期化されるときに実行される、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記電子デバイスを設定するステップは、前記電子デバイスが設定済みであるか否かを判定するステップと、前記電子デバイスが設定済みでない場合、または前記電子デバイスの現在の設定が前記RFIDデータによって定義された設定と異なる場合に、前記電子デバイスを設定するステップと、を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記筐体は電磁遮蔽され、さらに、前記スマート・ラベルを取り付けるステップは、前記RFIDタグを前記電磁遮蔽された筐体の誘電体インターフェースと整列させるステップを含む、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野は、一般的には、プラガブル・トランシーバ(pluggable transceiver)に関
し、更に特定すれば、無線周波数識別、近場通信、および/または無線波に基づく他の型式の通信(以後纏めて「RFID」と呼ぶ)を使用して、プラガブル・トランシーバをプログラミング、プロビジョニング、および構成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
通信およびデータ・サービス・プロバイダは、接続および帯域幅に対する増大しつつある需要に応える(support)ために、彼らのネットワーク全域に多数のプラガブル・トラン
シーバをデプロイしている。これらは、設置が素早くしかも容易であり、迅速なサービスの配信およびネットワーク容量のアップグレードを可能にする。プラガブル・トランシーバは、広範囲に及ぶ標準的な種類のデバイスを含み、例えば、マルチソース契約(MSA:multi-source agreement)プラガブル・トランシーバ、スモール・フォーム・ファクタ・プラガブル(SFP:small form-factor pluggable)、改良SFP(SFP+)、XFP、SFP、Quad SFP+(QSFP+)、SPF28、QSFP28、Cフォーム・ファクタ・プラガブル型(CFP)等、および独自の「小型」SPF型を含む。加えて、プラガブル・トランシーバは、他の標準的および独自のデバイス型も含み、例えば、RJ45パワー・オーバー・イーサネット(登録商標)(PoE:Power over Ethernet)デバイスおよびドングル、USBデバイスおよびドングル、もののインターネット(IoT)テレマティクス・デバイスおよびセンサ、光トランスポンダ、マックスポンダ(muxponder)、ならびにスイッチ・ネットワーク・インターフェース・カードのような、通信、コンピュータ、および記憶システム・プラグイン・カード、パケット・スイッチおよびルータ・インターフェース・カード、コンピュータ・サーバ・カード、ワイヤレス・トランシーバおよびトランスポンダ・カード、データ取得および制御機器カード、オーディオ/ビジュアル・エンコーダおよびデコーダ・カード等、ならびに種々の構成、フォーム・ファクタ、ネットワークおよび/またはホスト・インターフェース、機能、および管理インターフェースを有する移動体デバイスを含む。
【0003】
一般に、プラガブル・トランシーバには、光または電気ネットワーク・インターフェースが実装される(configure)。このインターフェースは、MSAおよび他の規格、例えば
、IEEE802.3ワーキング・グループ、ITU電気通信標準化セクタ、インターネット設計特別委員会、メトロ・イーサネット・フォーラム、有線テレビ技術者協会、映画テレビ技術者協会等によって指定される。その結果、プラガブル・トランシーバは、ギガバイト・イーサネットのような複数のネットワーク・インターフェース・プロトコル、OTN、CWDM、DWDM、ファイバ・チャネル、SONET/SDH、GPON、CPRI、RFoG等の光プロトコル、およびイーサネット、xDSL、Gfast、T1/E1/T3/E3等の電気プロトコル、またはLTE、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、RFID、NFCのようなワイヤレス・プロトコル、あるいはシリアル・ディジタル・インターフェース・プロトコル等をサポートする。加えて、プラガブル・トランシーバは、複数のネットワーク・インターフェースの送信フォーマット、速度、および波長/周波数もサポートする。ネットワーク・インターフェースには、通例、物理送信媒体、例えば、光ファイバ、RJ45等のコネクタとインターフェースするために、該当する型式のコネクタが実装される。多くのプラガブル・トランシーバ、例えば、イーサネット・スイッチ・ライン・カードは、1つ以上のプラガブル・ネットワーク・インターフェースを備え、各々にはプラガブル・トランシーバ・インターフェース・ポートが実装され、このポートは、複数のMSAプラガブル・トランシーバ型(例えば、SFP+)を受け入れて設置することができ、所望のネットワーク・インターフェースを備えることができる。
【0004】
一般に、プラガブル・トランシーバには、MSAおよび/または他の規格において、および/または他の独自の仕様書において指定されたホスト・インターフェースまたはアダプタが実装される。その結果、プラガブル・トランシーバは、イーサネットMSA、USB、PoE、SCTE RF MSA、SMPTE SDI MSA、PCI、PICMG,SGPIO、VMEBus、ATCA等のホスト・インターフェースというような、複数のホスト・インターフェースをサポートする。ホスト・インターフェースは、通信、管理、給電、およびメカニカル・インターフェースの内少なくとも1つを含み、プラガブル・トランシーバをホストに設置するまたはホストに接続することを可能にし(即ち、トランシーバをホストに取り付けるための物理インターフェースを介して)、および/またはホストに設置されたときまたはホストに接続されたときに動作することを可能にする(即ち、トランシーバに、信号をホストに送らせるおよび信号をホストから受信させることによって、更にこのような信号の送信を管理するため)。管理インターフェースは、ホストがプラガブル・トランシーバを識別し、プログラミングし、構成し、管理することを可能にする。例えば、ホストは、MSAホスト・インターフェース管理メモリ・マップ、データ・フィールド、および値を読み出すまたは書き込むように構成される。管理情報は、通常、製造プロセス等の間にプログラミングされ、プラガブル・トランシーバの不揮発性メモリに書き込まれる。この種類のメモリは、一般的には、EEPROM、FRAM(登録商標)、NORフラッシュ、またはNANDフラッシュである。また、製造業者は、例えば、独自のMSAマップ拡張版(extensions)、データ・フィールド、および値を使用して、プラガブル・トランシーバのメモリに専有情報をプログラミングして、「スマート」SFPを構成および管理することもできる。管理インターフェースは、通例、管理プロトコルおよび通信インターフェースを使用して実装され、例えば、ホスト・インターフェースが、1組のメモリ・アドレス、データ・フィールド、および値を定めるMSAメモリ・マップ管理プロトコルを備え、IC EEPROM通信インターフェースを使用して値がメモリから読み取られ、および/または値がメモリに書き込まれる。あるプラガブル・トランシーバでは、プラガブル・トランシーバのプログラミング、構成設定(configuration)、および管理は、ネットワークに接続されたリモート管理システムによって行われる。プラガブル・トランシーバは、このようなネットワークに、ネットワーク・インターフェースおよび/またはホスト・インターフェース通信インターフェースを介して接続するように構成され、このようなネットワークおよび/またはホスト・インターフェースは、帯域内管理インターフェース(例えば、イーサネット/IP通信インターフェースおよびSNMP、CLI、および/またはWeb GUI管理インターフェース)を備える。加えて、ホスト管理インターフェースは、プラガブル・トランシーバを動作させるために、他のハードウェア制御/ステータス信号を含むこともできる。
【0005】
製造業者は、種々の集積回路、プロセッサ、プログラマブル・ロジック・デバイス、メモリ、プログラム、およびデータを組み合わせてプラガブル・トランシーバを構成し、特定の用途および/または動作構成に合わせて、機能およびインターフェースを備える。通例、製造業者は、独自の方法を使用して、製造プロセスの間に、そして所望の動作構成にしたがって、所定のプログラムおよび/または前記所望の動作構成を定めるデータを使用して、プラガブル・トランシーバのメモリをプログラミングおよび/または構成する。通例、プラガブル・トランシーバの操作員は、所望の動作構成にしたがって、このような所望の動作構成を定めるデータを使用して、ホスト・インターフェースまたはネットワーク・インターフェースを介して、現場においてプラガブル・トランシーバのメモリを構成する(configure)。
【0006】
一般に、プラガブル・トランシーバにはコントローラが装備され、このコントローラがプラガブル・トランシーバをプログラミングし、構成し、動作させる。このようなプラガ
ブル・トランシーバのために、製造業者は、コントローラによって使用されるプログラムおよび/またはデータをメモリに組み込む(program)。加えて、メモリには、他のプログ
ラマブル・デバイス・プログラムおよび/またはデータも組み込むことができ、例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)の構成およびIC構成レジスタ・データを格納する。例えば、FGPA内にあるメモリおよび論理ゲートに格納されるプログラムおよびデータは、所望の動作構成にしたがって、対応するネットワークおよびホスト・インターフェースを有するネットワーク・インターフェース・デバイス(NID)機能を備えるように構成された、ギガビット・イーサネット対応SFP(SFP supporting Gigabit Ethernet)を提供するように構成される。プラガブル・トランシーバの動作構成は、通例、プラガブル・トランシーバ識別コード、例えば、製品機器コードまたは型番等によって識別される。
【0007】
一般に、プラガブル・トランシーバは、メモリに格納されているプラガブル・トランシーバのホスト・インターフェース管理データを少なくとも部分的に変更または修正する機能(capability)を備える。例えば、プラガブル・トランシーバは、現場において、ホスト・インターフェース警報および警告閾値パラメータ、レーザ出力パワー出力、受信機入力等を設定するというような、動作および保守活動をサポートするように構成することができる。あるプラガブル・トランシーバは、メモリに格納されている全てのプラガブル・トランシーバのプログラムおよび/またはデータを現場において変更または修正し、独自のファイル(例えば、プログラムおよび/またはデータを収容するファイル)のダウンロードおよびアップグレード方法を使用して、あるいは独自のフィールド・プログラミング・システムを使用して、動作および保守をサポートする機能を備える。例えば、このようなアップグレードは、プログラム欠陥を直すため、または新たな機能を可能にするため等に使用される。
【0008】
あるネットワーキング機器製造業者(NEM)は、彼らの機器の操作員、例えば、サービス・プロバイダが標準的なMSAプラガブル・トランシーバを使用することを推奨する。ここで、メモリに格納されている1つ以上のホスト・インターフェース・メモリ・マップ・データ・フィールド値は、彼らの独自のプラガブル・トランシーバによって提示される、対応するホスト・インターフェース・メモリ・マップの識別データ・フィールド値と一致しなければならない。この結果、あるMAS準拠トランシーバは、それらのホスト・インターフェース・メモリ・マップ識別データ・フィールドが、NEMホスト・インターフェース要件にしたがって正確にプログラミングされなければ、特定のNEM機器において使用することができない。
【0009】
あるサービス・プロバイダは、彼らの動作要件を満たすために、プラガブル・トランシーバが、デプロイに先立って、予めプログラミングされること、および/または予め構成されることを要求する。したがって、プラガブル・トランシーバのメモリには、例えば、ディジタル診断インターフェース電圧および温度監視のための閾値、ならびに製品機器コード識別のような、特定のホスト・インターフェース管理データが組み込まれていなければならない。加えて、ネットワーク機能を備えるように構成された独自のプラガブル・トランシーバ、例えば、ネットワーク・インターフェース・デバイスとして構成されたSFP、サービス補償デバイス、プロトコル・ゲートウェイ・デバイス、光ネットワーク端末デバイス等は、それらのメモリに、特定の独自のホスト・インターフェース管理データが組み込まれていなければならない。
【0010】
したがって、実際問題として、プラガブル・トランシーバは、製造プロセスの間にプラガブル・トランシーバのメモリに組み込まれる規格、専有権(proprietary)、およびサー
ビス・プロバイダの要件に基づいて、複数の動作構成をサポートすることができ、各動作構成は、製造業者の製品機器コードに特定的であってよい。例えば、製造業者が、MSA
準拠プラガブル・トランシーバを生材料として受け取り、品質管理検査および試験を実行し、その生材料に対して多くの異なる可能な最終製品(finished good product)機器コー
ドの内の1つによって指定される、所望の動作構成に合わせてそのメモリをプログラミングすることができ、最終製品には製品機器コード情報が貼られ(label)、サービス・プロ
バイダに出荷される。この手法は、簡単で追跡可能な材料管理システムを可能にするが、多岐にわたる特別な専用(例えば、プログラミングされた)製品の膨大な在庫をかかえる可能性があり、サービスまたは保守イベントが予測できず必要な部品が入手できないとき、高いサプライ・チェーンの間接費が生じ、潜在的にサービス配信業務に遅れが出るおそれがある。
【0011】
他のサービス・プロバイダは、彼らのサプライ・チェーンを実現するために代わりの手法を選択し、1つ以上の動作構成にしたがって、所与の製品機器コードの各プラガブル・トランシーバを構成する。この手法は、製造業者およびサード・パーティが独自のプラガブル・トランシーバ・ホスト・インターフェース・プログラミング・デバイスを開発するように導く。通例、これらのデバイスは、プラガブル・トランシーバ・インターフェースおよび独自のソフトウェアが実装された(configured with)コンピュータを含み、その一
部には現場使用に合わせて改造されたものもある。
【0012】
設置されていないとき、プラガブル・トランシーバのプログラミングされた動作構成は、先に説明したように、製品機器コードを使用して決定することができ、通常、デバイスの製品機器コードまたはバー・コード・ラベルを走査する、即ち、読み取ることを伴い、そして装備されている場合、ローカル・データベースにおいてまたはネットワーク・データベース全体において製品仕様を発見するために、その情報を相互参照する。しかしながら、前述のように製品機器コードを変更せずに、プラガブル・トランシーバを構成すると、実際のデバイスのプログラミングおよび/または構成設定は、ホスト・インターフェースのメモリ・マップ・データ・フィールド値を電子的に読み出すことによってでなければ、決定することができない。
【0013】
現在の慣例に基づくと、プラガブル・トランシーバを取得し、構成し、それらの製品寿命にわたって管理および保守するために、サービス・プロバイダには、多大な資本および運転費用が発生するおそれがある。同様に、プラガブル・トランシーバの製造業者には、同様のプラガブル・トランシーバの幅広い製品群を生産および供給するために、多大なコストがかかる。したがって、プラガブル・トランシーバを現場で最小限の機器を用いて素早くプログラミングまたは構成する必要性、プラガブル・トランシーバの在庫量(size)を極力抑える必要性、プラガブル・トランシーバをデプロイする時間を最短にする必要性、サプライ・チェーンにおいてまたは設置および保守活動中に、プラガブル・トランシーバおよびそのプログラミングされた動作構成を識別するために必要な時間を最短にする必要性、製造プロセスおよびサービス寿命において操作者によって起こされるプログラミング、構成、および識別の誤りを最小限に抑える必要性が存在する。
【発明の概要】
【0014】
一態様によれば、RFIDを使用してプラガブル・トランシーバをプログラミングするシステムを提供する。このシステムは、プラガブル・トランシーバのプログラミング情報を格納するように構成された受動RFIDタグが装備されたスマート・ラベルであって、プラガブル・トランシーバに取り付けるように構成される、スマート・ラベルと、RFIDアンテナが装備されたRFIDリーダが設けられた(adapted with)プラガブル・トランシーバであって、RFIDリーダおよびRFIDアンテナがスマート・ラベルと通信するように構成され、RFIDリーダがコントローラと通信するように構成される、プラガブル・トランシーバと、前記プラガブル・トランシーバには、無線周波数(RF)インターフェースを有する指定エリアが定められた(adapted with)筐体が装備され、このような筐
体エリアが前記スマート・ラベルを取り付けるまたは設置するために使用され、前記コントローラ上で実行するプログラムであって、スマート・ラベルに質問し、プラガブル・トランシーバのプログラミング情報を得るためにRFIDリーダを呼び出し、プラガブル・トランシーバのプログラミング情報を使用して、データおよびプログラムのような情報を、プラガブル・トランシーバのメモリに組み込む、プログラムとを含む。
【0015】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバをプログラミングするための方法を提供する。この方法は、a)プラガブル・トランシーバの所望の組み込み構成(programmed configuration)を定めるデータが格納されているRFIDタグを備えるスマート・ラベルを用意するステップと、b)スマート・ラベルをプラガブル・トランシーバの外面に取り付けるステップと、c)プラガブル・トランシーバに埋め込まれたRFIDリーダを使用して、RFIDタグ上に格納されているデータを読み取るステップとを含む。
【0016】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバをプログラミングするための方法を提供する。この方法は、a)プラガブル・トランシーバの所望の組み込み構成を定めるデータが格納されているRFIDタグを備えるスマート・ラベルを用意するステップと、b)スマート・ラベルをプラガブル・トランシーバの外面に取り付けるステップと、c)プラガブル・トランシーバに埋め込まれたRFIDリーダを使用して、RFIDタグ上に格納されているデータを読み取るステップと、d)ステップc)において読み取ったデータによって定められた所望の組み込み構成にしたがって、プラガブル・トランシーバをプログラミングするステップとを含む。
【0017】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバをプログラミングするための方法を提供する。この方法は、a)プラガブル・トランシーバを起動するステップと、b)プラガブル・トランシーバに近接するRFIDタグを読み取るために、プラガブル・トランシーバ内にあるRFIDリーダを動作させるステップと、c)RFIDタグ上に格納されている、プラガブル・トランシーバの所定の構成に対応するデータを受信したときに、所定の構成で動作するように、プラガブル・トランシーバをプログラミングするステップとを含む。
【0018】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバをプログラミングする方法を提供する。この方法は、a)プラガブル・トランシーバの外面上にあるインターフェースを使用して、プラガブル・トランシーバの所望の動作構成に対応するデータを提供するステップと、b)プラガブル・トランシーバをホスト・デバイスに設置する、接続する、または挿入するステップと、c)プラガブル・トランシーバを起動するステップと、d)インターフェースを使用して、提供されたデータを読み取るステップと、e)ステップd)において読み取ったデータによって定められた所望の動作構成にしたがって、プラガブル・トランシーバをプログラミングするステップとを含む。
【0019】
一態様によれば、ネットワーク・トランシーバをプログラミングする方法を提供する。この方法は、a)ネットワーク・トランシーバ内にあるRFIDアンテナを介して、ネットワーク・トランシーバに近接するRFIDデバイスからRFIDデータを受信するステップであって、前記RFIDデータが、ネットワーク・トランシーバの動作構成を定める、ステップと、b)受信したRFIDデータによって定められた動作構成にしたがって、ネットワーク・トランシーバをプログラミングするステップとを含む。
【0020】
一態様によれば、ネットワーク・トランシーバをプログラミングするための方法を提供する。この方法は、a)ネットワーク・トランシーバの動作構成を定めるデータが格納されているRFIDタグを備えるスマート・ラベルを用意するステップと、b)このスマート・ラベルをネットワーク・トランシーバの外面に取り付けるステップと、c)ネットワーク・トランシーバに埋め込まれたRFID受信機を使用して、RFIDタグ上に格納されているデータを読み取るステップと、d)ステップc)において読み取ったデータによって定められた動作構成にしたがって、ネットワーク・トランシーバをプログラミングするステップとを含む。
【0021】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバをプログラミングするためのスマート・ラベルを提供する。このスマート・ラベルは、底面を有する本体と、スマート・ラベルをプラガブル・トランシーバの外面に固定するための固定メカニズムと、本体に固定されたRFIDタグとを含み、RFIDタグがRFIDメモリとRFIDアンテナとを備え、RFIDメモリが、所望の組み込み構成を定めるデータを格納しており、RFIDメモリおよびRFIDアンテナが、プラガブル・トランシーバからの質問時に、プラガブル・トランシーバ内にあるRFIDリーダにデータを送信するように構成される。実施形態では、前記RFIDアンテナは、少なくとも部分的に、スマート・ラベルの底面から突出する。実施形態では、固定メカニズムは、スマート・ラベルの底面上に設けられた接着材を備える。実施形態では、前記本体および前記接着材は、前記プラガブル・トランシーバからの電磁放射線を減衰させる。
【0022】
一態様によれば、ネットワーク・トランシーバをプログラミングするためのスマート・ラベルを提供する。このスマート・ラベルは、基板と、この基板に固定されたまたは基板内に埋め込まれたRFIDタグであって、ネットワーク・トランシーバの動作構成を定めるRFIDデータが格納されている、RFIDタグとを含み、RFIDタグが、ネットワーク・トランシーバ内にあるRFIDリーダからの質問時に、ネットワーク・トランシーバを動作構成にプログラミングするために、RFIDデータをRFIDリーダに送信するように構成される。
【0023】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバを提供する。このプラガブル・トランシーバは、筐体と、この筐体内に少なくとも部分的に収容された回路ボード・アセンブリとを含む。回路ボード・アセンブリは、プラガブル・トランシーバの動作を制御するためのコントローラと、RFIDリーダおよびRFIDアンテナとを含み、コントローラが、プラガブル・トランシーバの筐体に近接するRFIDタグ上に格納されているデータを読み取るようにRFIDリーダを動作させ、このデータによって定められた動作構成にしたがってプラガブル・トランシーバを動作させるように構成される。実施形態では、前記RFIDアンテナは、開口と整列して、回路ボード・アセンブル上に表面実装され、筐体内に収容される。実施形態では、前記RFIDアンテナは、開口内に近接して実装され、筐体から突出せず、RFIDアンテナは回路ボード・アセンブリに電気的に接続される。実施形態では、回路ボード・アセンブリは、少なくとも部分的に、筐体から突出する。
【0024】
一態様によれば、ネットワーク・トランシーバを提供する。このネットワーク・トランシーバは、ホストに接続するためのホスト・インターフェースと、信号をネットワークに送信し、信号をネットワークから受信するためのネットワーク・インターフェースと、RFIDデータを受信するためのRFIDアンテナと、ネットワーク・インターフェースおよびRFIDアンテナと動作可能に通信するコントローラとを含み、前記コントローラが、動作構成にしたがってネットワーク・インターフェースを動作させ、コントローラの動作構成が、RFIDアンテナを介して受信したRFIDデータを使用してプログラミングされる。
【0025】
一態様によれば、ネットワーク・トランシーバを提供する。このネットワーク・トランシーバは、ホストに接続するためのホスト・インターフェースと、信号をネットワークに送信し、信号をネットワークから受信するためのネットワーク・インターフェースと、ホスト・インターフェースおよびネットワーク・インターフェースと動作可能に通信するコントローラであって、プログラミングされた動作構成にしたがって、ホスト・インターフ
ェースおよびネットワーク・インターフェースを動作させる、コントローラと、コントローラの複数の予め定められた動作構成を格納している不揮発性メモリと、予め定められた動作構成から1つを選択し、この選択した動作構成を使用してコントローラをプログラミングするためのプログラミング・インターフェースとを含む。
【0026】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバ・プログラミング・システムを提供する。このシステムは、前述したような、スマート・ラベルとプラガブル・トランシーバとを含む。
【0027】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバ・プログラミング・システムを提供する。このシステムは、筐体を備えるプラガブル・トランシーバと、筐体に固定可能なスマート・ラベルとを含む。
【0028】
一態様によれば、プログラマブル・ネットワーク・トランシーバ・アセンブリを提供する。このアセンブリは、ホストに接続するためのホスト・インターフェースと、信号をネットワークに送信し、信号をネットワークから受信するためのネットワーク・インターフェースと、RFIDデータを受信するためのアンテナと、ホスト・インターフェース、ネットワーク・インターフェース、およびアンテナと動作可能に通信するコントローラであって、動作構成にしたがってホスト・インターフェースおよびネットワーク・インターフェースを動作させる、前記コントローラとを備えるネットワーク・トランシーバと、ネットワーク・トランシーバに固定されたスマート・ラベルであって、前記スマート・ラベルが基板と、この基板に固定されたまたは基板内に埋め込まれたRFIDタグとを備え、RFIDタグが、ネットワーク・インターフェースの動作構成を定めるRFIDデータを格納している、スマート・ラベルとを含み、ネットワーク・トランシーバのアンテナを介したRFIDタグからのRFIDデータの受信に続いて、ネットワーク・トランシーバのコントローラが、動作構成にプログラミングされる。
【0029】
一態様によれば、非一時的コンピュータ読み取り可能媒体を提供する。この非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は、命令が格納されており、ネットワーク・トランシーバ内にあるプロセッサによって前記命令が実行されると、プロセッサに、a)ネットワーク・トランシーバに近接するRFIDデバイスから、RFIDアンテナを介してRFIDデータを受信させ、RFIDデータが、ネットワーク・トランシーバの動作構成を定め、b)受信したRFIDデータによって定められた動作構成にしたがって、ネットワーク・トランシーバ内にあるコントローラをプログラミングさせる。
【0030】
一態様によれば、RFIDを使用してプラガブル・トランシーバをプログラミングするシステムを提供する。このシステムは、RFインターフェースを有する指定エリアが定められた(adapted with)筐体が装備されたプラガブル・トランシーバであって、このような筐体エリアが、外部RFIDリーダ/ライタ(「外部RFIDリーダ」)とインターフェースするために使用され、プラガブル・トランシーバには、このプラガブル・トランシーバのプログラミング情報を格納するように構成されたRFIDメモリが装備され、更にRFIDアンテナが装備され、RFIDメモリおよびRFIDアンテナが、外部RFIDリーダと通信するように構成され、RFIDメモリがコントローラと通信するように構成される、プラガブル・トランシーバと、前記コントローラ上で実行するプログラムであって、RFIDメモリを読み取ってプログラミング情報を得て、このプログラミング情報を使用して、データおよび/またはプログラムのような情報をプラガブル・トランシーバのメモリに組み込む、プログラムと、プラガブル・トランシーバのプログラミング情報を格納するように構成された外部RFIDリーダであって、この外部RFIDリーダが前記RFIDメモリと通信し、この外部RFIDリーダがプログラミング情報によって前記RFIDメモリをプログラミングするように構成される、外部RFIDリーダとを含む。実施形態では、外部RFIDリーダが、ネットワークを通じて、プラガブル・トランシーバのプログラミング情報およびデータを、リモート管理システムまたはデータベースに対して送信および受信するように構成される。
【0031】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバをプログラミングするための方法を提供する。この方法は、a)プラガブル・トランシーバの所望の組み込み構成を定めるデータが格納されている外部RFIDリーダを用意するステップと、b)外部RFIDリーダ上に格納されているデータを、プラガブル・トランシーバ内に埋め込まれたRFIDメモリに書き込むステップとを含む。
【0032】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバをプログラミングするための方法を提供する。この方法は、a)プラガブル・トランシーバの所望の組み込み構成を定めるデータが格納されている外部RFIDリーダを用意するステップと、b)外部RFIDリーダ上に格納されているデータをプラガブル・トランシーバ内に埋め込まれたRFIDメモリに書き込むステップと、c)プラガブル・トランシーバ内に埋め込まれたコントローラを使用して、RFIDメモリに格納されているデータを読み取るステップと、d)ステップc)において読み取ったデータによって定められた所望の組み込み構成にしたがって、プラガブル・トランシーバをプログラミングするステップとを含む。
【0033】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバをプログラミングするための方法を提供する。この方法は、a)外部RFIDリーダに近接するRFIDメモリに書き込むために、外部RFIDリーダを動作させるステップと、b)プラガブル・トランシーバを起動するステップと、c)RFIDメモリに格納されている、プラガブル・トランシーバの所定の構成に対応するデータを読み取るときに、所定の構成で動作するように、プラガブル・トランシーバをプログラミングするステップとを含む。
【0034】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバをプログラミングするための方法を提供する。この方法は、a)プラガブル・トランシーバの外面上にあるインターフェースを使用して、プラガブル・トランシーバの所望の動作構成に対応するデータを提供するステップを含む。
【0035】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバをプログラミングするための方法を提供する。この方法は、a)プラガブル・トランシーバの外面上にあるインターフェースを使用して、プラガブル・トランシーバの所望の動作構成に対応するデータを提供するステップと、b)プラガブル・トランシーバをホスト・デバイスに設置、接続、または挿入するステップと、c)プラガブル・トランシーバを起動するステップと、d)インターフェースを使用して提供されたデータを読み取るステップと、e)ステップd)において読み取ったデータによって定められた所望の動作構成にしたがってプラガブル・トランシーバをプログラミングするステップとを含む。
【0036】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバをプログラミングするための外部RFIDリーダを提供する。この外部RFIDリーダは、所望の組み込み構成を定めるデータが格納されているメモリと、外部RFIDリーダが、プラガブル・トランシーバ内にあるRFIDメモリにデータを送信するように構成され、外部リーダの動作を制御するためのコントローラとを含み、このコントローラが、外部RFIDリーダに近接するプラガブル・トランシーバの筐体内にあるRFIDメモリにデータを書き込むように構成される。実施形態では、外部RFIDリーダは、データおよび/またはプラガブル・トランシーバの識別/構成データを前記RFIDメモリから読み取り、前記データをそのメモリに格納し、外部RFIDリーダは、ネットワークを通じて、前記プラガブル・トランシーバ・データをリモート管理システムまたはデータベースに対して送信および受信するように構成される
【0037】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバを提供する。このプラガブル・トランシーバは、筐体と、この筐体内に少なくとも部分的に収容された回路ボード・アセンブリとを含む。この回路ボード・アセンブリは、プラガブル・トランシーバの動作を制御するためのコントローラと、所望のプログラム(desired programmed)を定めるデータが格納されているRFIDメモリと、RFIDアンテナとを含む。RFIDメモリおよびRFIDアンテナは、プラガブル・トランシーバからの質問時に、プラガブル・トランシーバの筐体に近接する外部RFIDリーダに対してデータを送信および受信する。コントローラは、RFIDメモリに格納されているデータを読み取り、このデータによって定められた動作構成にしたがってプラガブル・トランシーバを動作させるように構成される。実施形態では、前記RFIDアンテナは、開口内に近接して装着され(mounted)、筐体から突出せず、RFIDアンテナは回路ボード・アセンブリに電気的に接続される。実施形態では、回路ボード・アセンブリは、少なくとも部分的に筐体から突出する。
【0038】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバを提供する。このプラガブル・トランシーバは、筐体と、この筐体内に少なくとも部分的に収容された回路ボード・アセンブリとを含む。この回路ボード・アセンブリは、プラガブル・トランシーバの動作を制御するためのコントローラと、所望の組み込み構成を定めるデータが格納されているRFIDメモリおよびRFIDアンテナであって、プラガブル・トランシーバからの質問時に、プラガブル・トランシーバの筐体に近接する外部RFIDリーダに対してデータを送信および受信する、RFIDメモリおよびRFIDアンテナと、外部RFIDリーダとRFIDメモリとの間のRFID通信を中継するように構成された受動内部無線信号RFID中継器(「内部RFID中継器」)とを含み、コントローラは、RFIDメモリ上に格納されているデータを読み取り、このデータによって定められた動作構成にしたがってプラガブル・トランシーバを動作させるように構成される。実施形態では、前記RFIDアンテナが回路ボード・アセンブリ上に表面実装され、筐体内に収容される。前記内部RFID中継器は筐体の内部に装着され、内部RFID中継器は2つの中継器RFIDアンテナを内蔵し、このような中継器RFIDアンテナの1つは、開口に近接して実装され筐体から突出せず、第2のこのような中継器RFIDアンテナは前記RFIDアンテナに近接して実装され、筐体内に収容される。2つのRFIDアンテナは、電気的に相互接続され、それらを介したRFID通信を可能にする。実施形態では、前記RFIDアンテナは、回路ボード・アセンブリ上に表面実装され、筐体内に収容される。前記内部RFID中継器は、筐体の外面に装着され、内部RFID中継器は2つの中継器RFIDアンテナを内蔵する。このような中継器RFIDアンテナの1つは、開口に近接して筐体の外面に実装され、第2のこのような中継器RFIDアンテナは開口を貫通して実装され、前記RFIDアンテナに近接して、少なくとも部分的に筐体内に収容される。2つの中継器RFIDアンテナは、相互接続され、これらを介したRFID通信を可能にする。実施形態では、回路ボード・アセンブリは、少なくとも部分的に筐体から突出する。
【0039】
一態様によれば、外部RFID中継器を提供する。この外部RFID中継器は、少なくとも1つの基板と、この基板内に内蔵された回路アセンブリとを含む。この回路アセンブリは、外部RFIDリーダを配置するための指定エリアおよびプラガブル・トランシーバを配置するための指定エリアであって、このような各エリアが中継器RFIDアンテナを収容し、第1のこのような中継器RFIDアンテナが外部RFIDリーダとインターフェースし、第2のこのような中継器RFIDアンテナがプラガブル・トランシーバとインターフェースする、指定エリアと、前記第1及び第2中継器RFIDアンテナ間の電気接続とを含む。第1および第2中継器RFIDアンテナは、外部RFIDリーダと、プラガブル・トランシーバ内に埋め込まれたRFDIメモリとの間において、これらを介したRFID通信を可能にするために相互接続される。実施形態では、外部RFID中継器は、ケーブルに接続するように構成された中継器RFIDアンテナを収容する指定エリアを有する外部RFIDリーダ基板と、ケーブルに接続するように構成された中継器RFIDアンテナを収容する指定エリアを有するプラガブル・トランシーバ基板と、相互接続ケーブルとを含み、第1および第2中継器RFIDアンテナは、それらを介して、外部RFIDリーダとRFIDメモリとの間におけるRFID通信を可能にするために、ケーブルと相互接続される。実施形態では、結合されたアンテナ構造は、アンテナの共振整合を確保するように構成された受動素子を含む。実施形態では、受動素子は、アンテナ構造と同じ基板および導電性材料を使用して作られる。
【0040】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバ・プログラミング・システムを提供する。このシステムは、前述したような、外部RFIDリーダとプラガブル・トランシーバとを含む。
【0041】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバ・プログラミング・システムを提供する。このシステムは、前述したような、リモート管理システムまたはデータベースと、ネットワークと、外部RFIDリーダと、プラガブル・トランシーバとを含む。
【0042】
一態様によれば、プラガブル・トランシーバ・プログラミング・システムを提供する。このシステムは、前述したような、外部RFIDリーダと、外部RFID中継器と、プラガブル・トランシーバとを含む。
【0043】
実施形態では、前記スマート・ラベルは、無線周波数識別RFIDタグを含み、前記RFIDタグは、プラガブル・トランシーバをプログラミングするために使用される情報を格納するように構成される。実施形態では、前記スマート・ラベルは、筐体に設置可能または取り付け可能であり、前記スマート・ラベルは、プログラミング情報を受信および送信するように構成される。
【0044】
実施形態では、プラガブル・トランシーバは、RFIDリーダとRFIDアンテナとを含み、前記RFIDリーダは、プラガブル・トランシーバのコントローラおよびスマート・ラベルと通信する。
【0045】
実施形態では、筐体は、スマート・ラベルを取り付けるまたは設置するための指定エリアを含む。実施形態では、指定エリアは、筐体を介して、RFIDリーダとスマート・ラベルとの間における通信を可能にする。実施形態では、指定エリアは、筐体内において、RFIDリーダとスマート・ラベルとの間における通信を可能にする。
【0046】
実施形態では、プラガブル・トランシーバがホストに接続され、コントローラの初期化中に、コントローラがプログラムを実行する。前記プログラムは、スマート・ラベルに質問するためにRFIDリーダを呼び出し、これによってプログラミング情報を得て、続いて、このようなプログラミング情報を使用して、データおよび/またはプログラムをプラガブル・トランシーバのメモリに組み込み、プラガブル・トランシーバの初期化を完了する。
【0047】
実施形態では、コントローラの再初期化中に、コントローラがプログラムを実行する。前記プログラムは、スマート・ラベルに質問するためにRFIDリーダを呼び出し、プログラミング情報を得て、プログラミング情報を使用して、データおよび/またはプログラムをプラガブル・トランシーバのメモリに組み込まないことを決定し、プラガブル・トランシーバの初期化を完了する。
【0048】
実施形態では、前記RFIDメモリは、プラガブル・トランシーバをプログラミングす
るために使用される情報を格納するように構成される。実施形態では、前記RFIDメモリにはRFIDアンテナが装備され、前記RFIDメモリおよびRFIDアンテナは、プログラミング情報を受信および送信するように構成される。
【0049】
実施形態では、プラガブル・トランシーバはRFIDメモリを含み、前記RFIDメモリは、プラガブル・トランシーバのコントローラおよび外部RFIDリーダと通信する。
実施形態では、筐体は、外部RFIDリーダを位置付けるための指定エリアを含む。実施形態では、指定エリアは、筐体を介して、外部RFIDリーダとRFIDメモリとの間における通信を可能にする。
【0050】
実施形態では、外部RFIDリーダはRFIDメモリと通信し、外部RFIDリーダは、プラガブル・トランシーバのプログラミング情報をRFIDメモリに書き込むためにプログラムを実行する。実施形態では、外部RFIDリーダは、RFIDメモリに格納されているプラガブル・トランシーバの情報を読み取り、前記プログラミング情報およびプラガブル・トランシーバの情報を使用して、データおよび/またはプログラムをRFIDメモリに組み込むために、プログラムを実行する。実施形態では、RFIDメモリに格納されているプラガブル・トランシーバの情報は、少なくとも識別および/または構成データを含む(contain)。
【0051】
実施形態では、プラガブル・トランシーバがホストに接続され、コントローラの初期化中に、コントローラがプログラムを実行し、前記プログラムがRFIDメモリを読み取ることによって、プログラミング情報を得て、続いて、このようなプログラミング情報を使用して、データおよび/またはプログラムをプラガブル・トランシーバのメモリに組み込み、プラガブル・トランシーバの初期化を完了する。
【0052】
実施形態では、コントローラの再初期化中に、コントローラはプログラムを実行し、 前記プログラムがRFIDメモリを読み取り、プログラミング情報を得て、プログラミング情報を使用して、データおよび/またはプログラムをプラガブル・トランシーバのメモリに組み込まないことを決定し、プラガブル・トランシーバの初期化を完了する。
【0053】
実施形態では、指定エリアRFインターフェース(designated area RF interface)は少なくとも1つの開口を含む。実施形態では、指定エリアRFインターフェースは、少なくとも2つの開口を含み、このような開口は各々透磁性コアを収容する。
【0054】
実施形態では、指定エリアRFインターフェースは、磁気結合のための孔(opening)を
形成する等のために、遮蔽材によって包囲された誘電体インターフェースを含み、筐体(enclosure)におけるその孔からのEMI放射を回避するために電気的開口(electric aperture)を小さく保持しつつ、それを通したRFID通信を可能にする。例えば、開口サイズの最大直線寸法は、約6mmにすることができ、好ましくは、36mm未満の面積、そして更に好ましくは29mm未満の面積を有することができる。
【0055】
実施形態では、プラガブル・トランシーバは内部RFID中継器を含み、前記内部RFID中継器は、それを介して、アパーチャとRFIDアンテナとの間におけるRFID通信を可能にするように構成される。
【0056】
実施形態では、コントローラの初期化中、プログラムが、メモリに格納されている所定のプログラミング情報を使用して、メモリをプログラミングするか、および/または、プログラミング情報がインストールされていないとき、未知であるとき、失われているとき、機能しない(failed)とき、あるいはプラガブル・トランシーバのプログラミング情報が有効でないとき、または変化したとき、またはプラガブル・トランシーバと互換性がないとき、このプログラムは、所定の状態で動作するように、プラガブル・トランシーバを初期化する。実施形態では、このようなプログラムは、周期的にまたは割り込みによって(on interrupt)、プラガブル・トランシーバの動作中にプログラミング情報を読み取り、プログラミング情報のステータスを判定し、それに応じてプラガブル・トランシーバをプログラミングする。実施形態では、このようなプログラムは、プログラミング情報が無効であるとき、または変化したとき、または失われたときとき、プラガブル・トランシーバにプログラミングされた構成を消去する。
【図面の簡単な説明】
【0057】
添付図面を参照しながら、実施形態について更に詳しく説明する。添付図面において、同様の参照番号は同様の要素を示す。
図1】実施形態による、RFIDタグおよびRFIDリーダを有し、スマート・ラベルを組み込んだ光プラガブル・トランシーバのブロック図である。
図2】実施形態による、プロトコル・プロセッサ、RFIDメモリ、および外部RFIDリーダを組み込んだ光プラガブル・トランシーバのブロック図である。
図3A】実施形態による、筐体内に開口を有する光プラガブル・トランシーバの等幅図である。
図3B】筐体に貼り付けられ開口を覆うスマート・ラベルを有し、その上に印刷された情報を示す、図3Aの光プラガブル・トランシーバの上面図である。
図4】実施形態による、スマート・ラベルが実装され、このスマート・ラベルがその底面側に隆起セクションを含み、この隆起セクションにタグRFIDアンテナが位置し、スマート・ラベルのRFIDアンテナの磁気軸の方向(orientation)がX-Y平面内にある、プラガブル・トランシーバの側断面図である。
図5】実施形態による、スマート・ラベルが実装され、このスマート・ラベルがその底面側に隆起セクションを含み、この隆起セクションにタグRFIDアンテナが位置し、スマート・ラベルのRFIDアンテナの磁気軸の方向がZ平面内にある、プラガブル・トランシーバの側断面図である。
図6A】実施形態による、外部RFIDリーダおよびRFIDアンテナの底断面図(bottom cutaway view)である。
図6B】実施形態による、筐体およびプラガブル・トランシーバの開口の上方に位置付けられ、RFIDアンテナが開口内に取り付けられ筐体から突出しない、図6Aの外部RFIDリーダの側断面図を示す。
図7】実施形態による、内部RFID中継器を含むプラガブル・トランシーバおよび外部RFIDリーダの側断面図である。
図8】実施形態による、外部磁場集中RFID中継器およびアンテナ回路の上面図である。
図9】実施形態による、スマート・フォン外部RFIDリーダおよびSFPトランシーバを有するSFP/QSFP外部磁場集中RFID中継器の等幅図である。
図10】実施形態による、内部/外部磁場集中RFID中継器を含むプラガブル・トランシーバおよび外部RFIDリーダの側断面図である。
図11】SFF-8472によるSFP+メモリ・マップを記述する表である。
図12】SFF-8472によるSFP+識別メモリ・マップのアドレスおよびデータ・フィールドを記述する表である。
図13】SFF-8472によるSFP+診断および制御/ステータス・メモリ・マップのアドレスおよびデータ・フィールドを記述する表である。
図14】SFF-8472によるSFP+診断および制御/ステータス・ページ・テーブル・メモリ・マップのアドレスおよびデータ・フィールドを記述する表である。
図15】実施形態によるプラガブル・トランシーバの底面図であり、トランシーバが、プログラミング・スイッチによってプログラム可能である。
【発明を実施するための形態】
【0058】
これより、図を参照しながら種々の実施形態について説明する。尚、図は同じ拡縮率で描かれてはおらず、同様の構造または機能の要素は、図全体を通じて同様の参照番号によって表されていることに留意されたい。また、図は実施形態の説明を容易にすることだけを意図することにも留意されたい。図は、本発明の網羅的な記述であることも、発明の範囲に対する限定であることも意図していない。加えて、図示する実施形態は、示される全ての態様も利点も有する必要はない。特定の実施形態と関連付けて説明される態様や利点は、必ずしもその実施形態に限定されるのではなく、任意の他の実施形態においても、そのように図示されていなくても、実現することができる。
【0059】
大まかに説明すると、プラガブル・トランシーバのような、ネットワーク・トランシーバをプログラミングするためのシステムおよび方法を提供する。ある実施形態では、プラガブル・トランシーバをプログラミングするためのシステムは、メモリを含む。このメモリは、プラガブル・トランシーバのプログラミング情報またはデータを格納するように構成され、この情報またはデータは、RFIDを通じて送信および受信することができる。このため、このメモリをここでは「RFIDメモリ」と呼ぶ。本明細書では、異なる種類のRFIDメモリについて説明し、RFIDメモリは、異なる方法でプラガブル・トランシーバとインターフェースするように構成される。ある実施形態では、RFIDメモリはRFIDタグに埋め込まれ(「タグRFIDメモリ」)、RFIDタグはラベルの本体に接着され(例えば、バー・コード・ラベル)「スマート・ラベル」を形成する。このような実施形態では、プラガブル・トランシーバには、RFインターフェースを有する指定エリアが定められた筐体を装備する(configure)ことができ、このエリアはスマート・ラベ
ルを取り付けるまたは実装するために使用することができる。プラガブル・トランシーバには、コントローラおよびスマート・ラベルと通信するRFIDリーダ/ライタ(即ち、RFIDを通じてデータを送信および/または受信することができるハードウェアであり、以後簡略化のために「RFIDリーダ」と呼ぶ)を装備する(adapted with)ことができる。ある実施形態では、プラガブル・トランシーバには、RFインターフェースおよび電気インターフェースが装備された(configured with)二重アクセスRFIDメモリを装備することができ、RFIDメモリは表面実装集積回路として構成され、プラガブル・トランシーバのプリント回路ボード・アセンブリ上に実装される(install)。このような実施形態では、プラガブル・トランシーバには、RFインターフェースを有する指定エリアが定められた筐体を装備することができる。この筐体は、外部RFIDリーダを位置付けるために使用され、前記RFIDメモリはコントローラおよび外部RFIDリーダと通信する。
【0060】
好ましくは、RFIDメモリには、外部RFIDリーダを使用して、RFIDデータが組み込まれる。RFIDデータは、プラガブル・トランシーバの望ましい動作構成を定めるプログラミング情報またはデータを含むことができる。このような構成では、プラガブル・トランシーバ・コントローラは、RFIDメモリからRFIDデータを読み取り、RFIDメモリから読み取ったRFIDデータを使用して、所望の動作構成にしたがってプラガブル・トランシーバをプログラミングすることができる。前記RFIDデータによって定められるプログラミング情報は、コントローラによって、プラガブル・トランシーバの不揮発性メモリをプログラミングするため、および/またはプラガブル・トランシーバを動作させるために使用することができる。前記RFIDデータによって定められるプログラミング情報は、コントローラによって、プラガブル・トランシーバの不揮発性メモリをプログラミングするため、および/またはプラガブル・トランシーバを動作させるために使用することができる。例えば、RFIDデータにおいて定められるプログラミング情報またはデータは、以下の内少なくとも1つから成ることができる。
【0061】
・MSAおよび/または他の規格および/または独自のホスト・インターフェース・デ
ータ・フィールドならびに値。例えば、トランシーバを構成および/または管理するために使用される製造業者、部品番号(例えば、製品機器コード)、連番、波長、警報閾値等。
・ASIC、FPGA、または他のIC構成レジスタをプログラミングするために使用される構成データ、
・コントローラ、プロセッサ、またはプログラマブル・ロジック・デバイスのプログラム。例えば、初期化、ブート、プログラミング、動作(operating)、またはアプリケーシ
ョン・プログラム、
・ネットワーク・アドレス、
・実際のプログラミング情報またはプログラミングされた情報が格納されている、プラガブル・トランシーバの不揮発性メモリ内のメモリ・アドレス位置を指し示すメモリ・アドレス・ポインタ、
・オペレーティング・システム・プログラム、プログラマブル・ロジック・デバイスのプログラム、アプリケーション・プログラム等のようなプログラムをインストールするために使用される構成データおよびインストール・データ、
・互換性データ、
・RFIDメモリの構成情報、
・プログラミング情報バージョン・データ、
・ライセンシング・データ、
・暗号鍵、
・パスワード。
【0062】
プラガブル・トランシーバが、このようなプログラミング情報またはデータを使用して、そのメモリがプログラミングされている場合、このプラガブル・トランシーバは「組み込み構成」(programmed configurataion)にあると言うことができる。
【0063】
尚、プラガブル・トランシーバの不揮発性メモリは、少なくとも1つのメモリ集積回路デバイスを使用して、またはプログラマブル集積回路デバイス、例えば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、FPGA等の中にあるメモリを使用して実装してもよく、あるいは特定用途集積回路デバイス、またはシステム・オン・チップ(SoC)デバイス内にあるメモリとして実装してもよく、あるいはこれらの組み合わせとして実装してもよいことは注記してしかるべきである。また、プラガブル・トランシーバのコントローラは、少なくとも1つのプログラマブル集積回路デバイス、例えば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、FPGA、SoC等を使用して実装してもよく、あるいは特定用途集積回路デバイス、例えば、ディジタル診断機能を有するレーザ・ドライバおよび制限後段増幅器(Limiting Post Amplifier)内にあるコントローラとして実装してもよく、あるいはこれらの組み合わせとして実装してもよいことも、注記してしかるべきである。
【0064】
本開示の実施形態によれば、プラガブル・トランシーバがホスト内に設置されると、起動され、プラガブル・トランシーバのコントローラが初期化プロセスを開始する。初期化プロセスにおいて、プログラムがコントローラを呼び出して、プログラミング情報を収容するRFIDメモリに格納されているRFIDデータを読み出し、プラガブル・トランシーバのこのようなプログラミング情報との互換性を確認し、このようなプログラミング情報によって最初に初期化するときには、プログラミング情報を使用してプラガブル・トランシーバのメモリを自動的にプログラミングし、初期化プロセスを完了して、プラガブル・トランシーバを組み込み構成にする(render in)。例えば、一旦プログラミングされると、プラガブル・トランシーバは完全に動作状態になってサービスの準備を完了することができ、特定の動作構成を定めるデータが組み込まれたデータ・フィールドを含むホスト・インターフェース・メモリ・マップを、MSA SFP+トランシーバに供給することができる。更に、プラガブル・トランシーバのコントローラは、前記最初の初期化後周期的にRFIDメモリを読み取り、RFIDメモリから読み取ったデータとその現在の組み込み構成との比較に基づいて、その現在の組み込み構成を維持、変更、または削除(remove)するように構成することができる。例えば、このようなプラガブル・トランシーバが最初にホストに設置されるとき、そのメモリは、初期化プロセスの間にプログラミング情報を使用してプログラミングすることができる。一旦初期化が完了したなら、メモリは組み込み構成を収容することができ、プラガブル・トランシーバは、この組み込み構成にしたがって動作することができる。しかしながら、殆どのプラガブル・トランシーバでは、メモリ内に格納されている組み込み構成は、少なくとも部分的に、操作員によってホストおよび/またはネットワーク・インターフェースを介して修正または変更することができ、その後のコントローラ初期化時に、コントローラは組み込み構成を変更しないように構成され、これによって、前記ホストの操作員の変更を組み込み構成として維持する。
【0065】
この意味では、本明細書において説明するプラガブル・トランシーバの実施形態を「自己プログラミング」プラガブル・トランシーバと呼ぶことができる。
本開示では、「プラガブル・トランシーバ」という用語は、信号をネットワークに送る、および/または信号をネットワークから受信するためのネットワーク・インターフェースのような、少なくとも構成可能な送信機および/または受信機を有する、任意のデバイス、機器(equipment)、またはシステムを指すことができる。ネットワーク送信機および/または受信機の構成は、不揮発性メモリに格納することができ、送信機または受信機は、コントローラを使用して、構成される。好ましくは、プラガブル・トランシーバは、少なくとも1つのホスト・デバイス、機器、またはシステム(以後「ホスト」と呼ぶ)に接続するためのインターフェースを備えている。尚、プラガブル・トランシーバは、ホストにおいてトランシーバを物理的に固定するための物理インターフェース、および/またはホストに信号を送信するおよび/またはホストから信号を受信するための通信インターフェースを含む、種々の型式のインターフェースを介して、ホスト・デバイスに接続できることは認められよう。尚、プラガブル・トランシーバが「プラガブル」であるのは、それが交換可能である、および/または着脱自在にホストに結合可能であるという意味からであることは、認めることができよう。例えば、MSA SFP+トランシーバは、ホスト通信システムにおいて、SFP+トランシーバ・インターフェース・ポートに設置することができる。非限定的な例として、プラガブル・トランシーバは(とりわけ)以下のものを含むことができる。
【0066】
・MSAおよびMSA互換トランシーバ、
・RJ45 PoEドングル、
・USBドングル、
・通信またはコンピュータまたは記憶機器、例えば、プラグイン・カード、ライン・カード、光トランスポンダ、マックスポンダ(muxponder)、スイッチ、ライン増幅器等のような、通信機能またはコンピュータ機能または記憶機能を備えるように構成された機器およびシステム・ケースまたはシャーシまたはキャビネット、ならびにパケット・ルータ、スイッチ、ファイアウォール、ゲートウェイ、ネットワーク・インターフェース・デバイス、顧客構内機器等、更には、モデム、メディア変換器、マルチプレクサ等、パーソナル・コンピュータ、移動体ワイヤレス・デバイス等、
・もののインターネット(IoT)、またはテレマティクス、またはリモート端末ユニット(RTU)、あるいは監視および制御データ取得(SCADA:supervisory and control data acquisition)デバイス、ならびにプラグイン・カードおよび機器およびシステムおよびキャビネット、例えば、アナログI/Oコントローラ、ディジタルI/Oコントローラ、センサ等、
・デバイス、機器、またはシステムに埋め込まれ、プリント回路カード・アセンブリを光ファイバ・ケーブルまたは銅ケーブルあるいはワイヤレス接続にインターフェースする統合トランシーバ技術。
【0067】
これより、プラガブル・トランシーバおよびシステム・アーキテクチャについて開示する。プラガブル・トランシーバは、RFIDメモリからダウンロードされる知的レベルを含む。
【0068】
図1は、実施形態による、スマート・ラベル28を有するプラガブル・トランシーバ10のブロック図を示す。この実施形態では、プラガブル・トランシーバ10は光プラガブル・トランシーバであるが、同様の構造は他の型のトランシーバにも同様に適用できることは認めることができよう。プラガブル・トランシーバ10は、プリント回路ボード・アセンブリ32(PCBA)を収容する筐体12を含み、プリント回路ボード・アセンブリ32上に、プラガブル・トランシーバ10の構成素子が接続され支持される。筐体12は、好ましくは、標準的な機械仕様および/または独自の機械仕様、例えば、MSA準拠SFP+の金属製筐体にしたがって構成された部品の集合体である。図示の実施形態では、PCBA32は、ホストに接続するために、少なくとも部分的に筐体12から突出する。尚、本明細書において使用する場合、「筐体」という用語は、必ずしも、PCBA32上に全ての構成素子を収容する1つの部品または複数の部品には限定されず、プラガブル・トランシーバ10の外形(exterior profile)を定めるPCBA32の1つ以上の部品を指すのでもよいことは注記してしかるべきである。他の実施形態では、筐体は、金属、プラスチック、ガラス、またはエポキシ等、あるいはその部品または組み合わせを含むことができる。ある実施形態では、PCBA32が筐体12を形成する。例えば、筐体12がPCBA32であり、スマート・ラベル28がPCBA32上に実装される。他の実施形態では、PCBA32が筐体12の一部を形成する。例えば、筐体12がPCBA32のアセンブリとして構成され、金属面板がPCBA32に取り付けられる。実施形態では、MSA規格にしたがって構成された筐体12は、例えば、スモール・フォーム・ファクタ・プラガブル(SFP)トランシーバ、または改良スモール・フォーム・ファクタ・プラガブル(SFP+)トランシーバ、またはSFP28、またはXFP、またはQSFP+、またはQSFP28、またはCFPであり、独自の「スマートSFP」トランシーバ等を含む。他の実施形態では、筐体12は、標準的なまたは独自の電子回路用筐体、例えば、プリント回路ボード・アセンブリ、または棚、籠、ケース、キャビネット、ラックマウント・アセンブリ(rackmount assembly)等とすることができる。実施形態では、ネットワーク・インターフェース14およびホスト・インターフェース20のコネクタが、PCBA32に接続されるか、またはPCBA32の一部を形成する。一般に、プラガブル・トランシーバの筐体12は、好ましくは、プラガブル・トランシーバ10のために機械的構造(mechanical structure)を設け、以下の構造(feature)の内1つ以上を含むことができる。
【0069】
・収容する構成素子のための支持または物理的保護、
・コネクタ、ガイド、クリップ、ピン、イジェクタ(ejector)、ファスナ等のような、
ホスト内に設置するための部品および機構、
・ヒート・シンクのような熱制御構造(feature)、
・安全上の問題からのユーザ保護、
・プラガブル・トランシーバ10から放射する電磁放射を減衰させるための遮蔽、
・ホストおよび/またはネットワークに接続するための1つ以上のコネクタ、
・例えば、インターフェース・コネクタ、アクセス検査、較正、または固定点、視覚表示器(例えば、LED)の視認、熱制御および通風等のために使用される1つ以上の開口、
・バー・コードおよび/またはプラガブル・トランシーバ10を識別するための他のラベルを貼り付けるために使用される、筐体12および/またはPCBA32上のエリア。
【0070】
図示する実施形態において示すように、プラガブル・トランシーバ10は、ネットワー
ク・インターフェース14、ネットワーク・インターフェース14に接続された光電変換器16、および光電変換器16に接続されたホスト・インターフェース20を含む。ネットワーク・インターフェース14は、光ファイバ・ケーブルのような、光デバイスに接続するように構成されている。本実施形態では、ネットワーク・インターフェース14は、着脱自在に光デバイスに結合するように構成され、これによって、プラガブル・トランシーバ10をこのような光デバイスに着脱自在に接続することを可能にする。光電変換器16は、ネットワーク・インターフェース14から受信した光通信信号を1つ以上の電気通信信号に変換するように構成されている。光電変換器16は、電気通信信号をホスト・インターフェース20に送信する、およびホスト・インターフェース20から受信するように構成されている。光電変換器は、例えば、送信光サブアセンブリ(TOSA:transmitter optical sub-assembly)および受信光サブアセンブリ(ROSA:receiver optical sub-assembly)、または双方向光サブアセンブリ(BOSA:bidirectional optical sub-assembly)、ならびに光波長マルチプレクサ、レーザ・ドライバ、受信増幅器、またはコヒーレント光送信および受信サブシステム等のような、1つ以上の構成素子を含むことができる。ある実施形態では、光電変換器16にコントローラおよび/またはディジタル信号プロセッサを装備する(configure with)ことができる。ある実施形態では、光電変換器16は、ステータス信号をホスト・インターフェース20に送信し、制御信号をホスト・インターフェース20から受信するように構成することができる。他の実施形態では、プラガブル・トランシーバ10が電気トランシーバであることも可能であり、この場合、光電変換器16は電気トランシーバと置き換えられ、ネットワーク・インターフェース14は、例えば、RJ45ケーブルのような、電気デバイスに着脱自在に接続するように構成される。他の実施形態では、プラガブル・トランシーバ10がワイヤレス・トランシーバであることも可能であり、この場合、光電変換器16はワイヤレス・トランシーバまたはモデムによって置き換えられ、ネットワーク・インターフェース14にはワイヤレス・ネットワーク・アンテナが装備される。
【0071】
好ましくは、ネットワーク・インターフェース14は、少なくとも1つの規格および/または独自の仕様、例えば、MSA INF-8074i SFP規格仕様、またはMSA SFF-8472 SFP+、およびIEEE802.3zギガビット・イーサネット規格仕様にしたがって構成される。その結果、プラガブル・トランシーバ10は、複数のネットワーク・インターフェース14の送信プロトコル、フォーマット、波長、周波数、速度、距離、および媒体の種類、例えば、ギガビット・イーサネット、SONET/SDH、OTN、PON、CWDM、DWDM、ファイバ・チャネル等、光プロトコル、または1000Base-TイーサネットまたはPoE、T1/E1/T3/E3、xDSL、Gfast、USB等、電気プロトコル、またはWi-Fi、LTE、Bluetooth、Zigbee、RFID、NFC等、ワイヤレス・プロトコルのようなプロトコル、および10/100/1000Mbpsイーサネット、1GE、10GE、100GE、OC192SONET、STM-64 SDH、100G OTN/DWDM、10Gファイバ・チャネル、200GコヒーレントDWDM等のような、送信ビット・レートをサポートすることができる。実施形態では、光電変換器16は構成変更可能であり(configurable)、この場合、光電変換器16は、コントローラを使用して、指定されたネットワーク・インターフェース14にしたがって構成される。他の実施形態では、プラガブル・トランシーバ10のネットワーク・インターフェース14には少なくとも1つのプラガブル・トランシーバ・インターフェース・ポート(例えば、独自のイーサネット・スイッチ・ライン・カード上のMSA SFPケージ・アセンブリおよびホスト・インターフェース・コネクタ)を装備することができ、このようなポートの各々は、プラガブル・トランシーバ10(例えば、MSA SFP+トランシーバ)を受容するように構成される。
【0072】
この実施形態では、ホスト・インターフェース20がホスト・プラガブル・トランシーバ・インターフェースに接続するように構成されている。通常動作の間、ホスト・インタ
ーフェース20はホストに接続され、前記ホストから信号を受信し、このホストに信号を送信するように構成される。しかしながら、他の実施形態では、ホスト・インターフェース20が、必ずしもホストとの信号の伝達に対処することなく、単にトランシーバを支持する、および/またはホスト内にトランシーバを物理的に係合するだけに止めることもできることは認められよう。好ましくは、ホスト・インターフェース20は、ホストによって備えられたプラガブル・トランシーバ・インターフェース(例えば、ポート)に着脱自在に接続するように構成され、これによって、プラガブル・トランシーバ10をこのようなホストに着脱自在に接続することを可能にする。ホスト・インターフェース20は、例えば、通信、管理、給電、およびメカニカル・インターフェースのような、プラガブル・トランシーバを動作させるために使用される複数のインターフェースを含むことができる。好ましくは、ホスト・インターフェース20は、少なくとも1つの規格仕様にしたがって、ホストに信号を送信し、ホストから信号を受信するように構成される。例えば、ギガビット・イーサネット1000Base-LX MSA SFP+トランシーバのホスト・インターフェース20は、イーサネット・スイッチ上において1000BASE-X SFP ポート(例えば、IEEE802.3.z規格においてイーサネット物理レイヤ規格のグループに対して指定される)に接続するように構成することができる。他の実施形態では、ホスト・インターフェース20が独自のインターフェースであってもよい。
【0073】
本実施形態では、管理インターフェースには、例えば、プラガブル・トランシーバ・メモリ24を構成および管理するために使用されるIC EEPROM通信インターフェースが装備されている。他の実施形態では、管理インターフェースには、管理データ入力/出力(MDIO)またはシリアル管理インターフェース(SMI)、またはメディア独立インターフェース管理(MIIM)通信インターフェースを装備することができる。実施形態では、管理インターフェースには、プラガブル・トランシーバ10を構成および管理するために使用されるイーサネット通信インターフェース、および/またはIP通信インターフェースを装備することができる。
【0074】
好ましくは、管理インターフェース管理情報は、MSA規格のような、規格または仕様によって定められる。本実施形態では、ホスト・インターフェース20によって提供される識別および構成データは、少なくとも部分的にメモリ24に格納される。例えば、MSA SFPプラガブル・トランシーバ管理インターフェース管理情報は、INF-8074iにおいて指定することができる。他の例では、MSA SFP+プラガブル・トランシーバ情報は、SFF-8472において指定することができ、この場合、MSAは、ホスト・インターエース20によって供給される読み取り可能および書き込み可能ディジタル診断監視インターフェース(DDMI:digital diagnostic monitoring interface)フィールドを含む、管理インターフェースを定める。他の例では、ホストが、ホスト・インターフェース20を介して、プラガブル・トランシーバ10の製造業者、部品番号、連番、波長、機種、範囲等のような情報や、送信および受信電力、内部電圧、ならびに温度警報および警告条件等のような診断およびステータス情報を含む、識別および構成情報を読み取ることができ、更に警報および警告閾値設定、光送信機の有効化/無効化(enabling/disabling)、メモリ24をプログラミングするためのパスワード等のようなプラガブル・トランシーバ構成情報を、ホスト・インターフェース20を介して書き込むことができる。他の着脱自在ホスト・インターフェース20の例には、PoE、USB、SCTE XFP-RF、SMPTE SDI、PCI、PICMG、SGPIO、VMEBus、ATCA等のインターフェース、およびWi-Fi、LTE、Bluetooth、NFC、Zigbee等のワイヤレス・インターフェースが含まれる。
【0075】
図示する実施形態では、プラガブル・トランシーバ10は、通信信号、管理信号、およびDC電力をホスト・インターフェース20のPCBAエッジ・コネクタから受信する。他の実施形態では、ホスト・インターフェース20は、通信、管理、電力コネクタ等のた
めに、複数の光および/または電気コネクタおよび/またはアンテナを含むことができる。例えば、プラガブル・トランシーバ10はPoE電力をホスト・インターフェース20から受信することができる。他の実施形態では、プラガブル・トランシーバ10はAC/DC電力変換器を含み、AC電力をホスト・インターフェース20から受電することができる。他の実施形態では、プラガブル・トランシーバ10はDC電力をバッテリから受電することができる。他の実施形態では、ホスト・インターフェース20がプラガブル・トランシーバ・インターフェース(例えば、ホスト・インターフェース・コネクタを有する標準的なMSA SFPケージ・アセンブリ)であってもよい。
【0076】
図示する実施形態では、プラガブル・トランシーバ10はコントローラ22、例えば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ等を含み、コントローラ22は、ホスト・インターフェース20、メモリ24、および光電変換器16とインターフェースするように構成され、コントローラ22はプラガブル・トランシーバ10を動作させるように構成されている。メモリ24は、プラガブル・トランシーバ情報を格納するように構成され、この情報は組み込み構成を定める。本実施形態では、コントローラ22はプラガブル・トランシーバ10を動作させるためのプログラム、例えば、プラガブル・トランシーバ10のIC、機能、および/またはインターフェースをプログラミングする、構成する、および/または管理するプログラムを実行する。コントローラ22は、例えば、初期化またはブート・プログラム、オペレーティング・システム・プログラム、アプリケーション・プログラム等のような複数のプログラムを実行することができる。好ましくは、メモリ24は不揮発性メモリ、例えば、電子的消去可能プログラマブル・リード・オンリ・メモリ(EEPROM)である。非限定的な例として、メモリ24は、複数のプログラムおよび/またはデータ、例えば、コントローラ初期化/ブート、オペレーティング・システム、アプリケーション・プログラム、およびプログラマブル・ロジック・デバイス・プログラム、例えば、標準的なMSAホスト・インターフェース20のメモリ・マップ・データ・フィールドおよび値、そして例えばIC構成データを格納するように構成することができる。本実施形態では、メモリ24に格納される情報は、MSAにおいて定められたホスト・インターフェース20の管理情報、例えば、プラガブル・トランシーバ10を管理するためにホストによって使用される識別、診断、制御、およびステータス情報を含む。実施形態では、メモリ24に格納される情報は、独自の仕様において定められるホスト・インターフェース20の管理情報、例えば、ホストによってプラガブル・トランシーバ10を管理するために使用されるイーサネットMACまたはIPアドレス情報を含むことができる。実施形態では、メモリ24に格納される情報は、プラガブル・トランシーバ10のIC、例えば、光電変換器16のレーザ・ドライバを構成するために使用されるデータを含むことができる。実施形態では、メモリ24に格納される情報は、プラガブル・トランシーバ10を動作させるために使用されるコントローラ22のプログラムを含むことができる。本実施形態では、メモリ24は、コントローラ22を介して、ホスト・インターフェース20に通信可能に接続される。例えば、プラガブル・トランシーバ10がホストに接続されると、メモリ24は前記ホストに通信可能に接続され、ホスト内にあるコントローラは、プラガブル・トランシーバ10を構成および管理するために、ホスト・インターフェース20を介してデータをメモリ24から読み出しそしてデータをメモリ24に書き込むように構成される。ホストは、独自の方法を使用して、プログラムおよび/またはデータをメモリ24に全体的または部分的に組み込むように構成することができる。実施形態では、メモリ24におけるリード・オンリ・メモリの位置またはデータ・フィールドは、パスワードで保護することができ、ホストは、データをメモリ24にホスト・インターフェース20を介して書き込む前に、パスワードを1つ以上のホスト・インターフェース20のアドレス位置またはデータ・フィールドに書き込む。他の実施形態では、メモリ24を直接ホスト・インターフェース20に接続することができる。
【0077】
メモリ24は、通例、プラガブル・トランシーバの製造プロセス中にプログラミングさ
れ、メモリ24にプログラムおよび/またはデータを組み込むには、独自のプログラミング方法が使用される。例えば、このようなデータは、ホスト・インターフェース・メモリ・マップ位置A0hに対してメモリ24に格納されたMSA SFP+識別/構成フィールドおよび値、ならびにホスト・インターフェース・メモリ・マップ位置A2hに対してメモリ24に格納された診断および制御/ステータス・フィールドおよび値で構成する(consist of)ことができる。ある実施形態では、例えば、プラガブル・トランシーバ10が、設置、試運転、プロビジョニング、動作的活動、または保守活動の間に、ホストに設置されるときに、 ホスト・インターフェース20を介して、メモリ24の少なくとも一部をプログラミングすることができ、操作者は、ホスト上のインターフェースを使用して、ホスト・インターフェース20を介して書き込み可能データ・フィールドにデータを書き込み、前記データはメモリ24に格納される。例えば、ホスト・デバイスは診断警報および警告閾値データをメモリ24に、メモリ・マップ位置A2hにおけるホスト・インターフェース20の書き込み可能データ・フィールドにしたがって、書き込むことができる。ある実施形態では、独自のプログラミング・システムまたはプログラムを使用して、ホスト・インターフェース20を介してメモリ24をプログラミングするように構成される。
【0078】
プラガブル・トランシーバは、以上で説明した構成に限定されるのではなく、プラガブル・トランシーバ10は他の構成を有してもよく、および/または、例えば、プロトコル・プロセッサのような追加の構成素子を含んでもよい。図2に示すブロック図は、実施形態による光プラガブル・トランシーバ10を示し、ここでは、プラガブル・トランシーバ10は、通信信号、例えば、パケットおよび/またはフレームあるいはそれらの組み合わせを処理するように構成されたプロトコル・プロセッサ18を含む。プロトコル・プロセッサ18は、光電変換器16、ホスト・インターフェース20、およびコントローラ22に接続するように構成され、ここで、コントローラ22は、プロトコル・プロセッサ18を構成し管理するための少なくとも1つのプログラム、例えば、プロトコル・プロセッサ18をプログラミングし、構成し、および/または管理するためのプログラムを実行するように構成されている。プロトコル・プロセッサ18は、信号、パケット、および/またはフレームを光電変換器16から受け取り、これらの信号、パケット、および/またはフレームを処理してネットワーク機能を備え、これらをホスト・インターフェース20に送信する、そしてその逆を行うように構成されている。光電変換器16は、プロトコル・プロセッサ18から受け取った電気通信信号を1つ以上の光通信信号に変換し、これらの光通信信号をネットワーク・インターフェース14に送信するように構成されている。ある実施形態では、メモリ24は、プロトコル・プロセッサ18およびコントローラ22を介して、ホスト・インターフェース14に通信可能に接続することができる。ある実施形態では、メモリ24は、プロトコル・プロセッサ18およびコントローラ22を介して、ネットワーク・インターフェース14に通信可能に接続することができる。ある実施形態では、メモリ24は、ネットワークを通じて、リモート管理システムによってプログラミングまたは構成することができ、このようなネットワークは、ホストを介してホスト・インターフェース20に、および/またはケーブルを介してネットワーク・インターフェース14に接続される。
【0079】
ある実施形態では、プロトコル・プロセッサ18は、例えば、マイクロプロセッサ、ネットワーク・プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・ウェイ(FPGA)、SoC等のような、1つ以上の集積回路を使用して実装することができる。プログラマブル・デバイス(例えば、FPGA)および/またはメモリは、通例、少なくとも部分的に製造中または製造後にプログラミングすることができる。ある実施形態では、プラガブル・トランシーバ10は、複数の異なるプロトコル・プロセッサ18を含むことができる。例えば、プラガブル・トランシーバ10は、T1信号およびフレームを受信し処理するように構成された複数の異なるプロトコル・プロセッサ18を使用して、T1をパケット・ゲートウェイ・ネットワーク機能に供給し、マッピングおよびMPLSパケット・カプセル化、ならびにイーサネット・パケット・カプセル化および送信を模擬する(pseudowire)ためにT1を実行することができる。実施形態では、プロトコル・プロセッサ18は、少なくとも1つのネットワークおよび/または管理機能、例えば、メディア変換、速度適合化(rate adaptation)、ネットワーク・インターフェース、ネットワーク分界(network demarcation)、ネットワーク・セキュリティ、プロトコル・ゲートウェイ、サービス保証、ネットワーク検査、パケットOAM、ポリシングおよびマーキング(policing and marking)、整形(shaping)、SLA性能監視、統計収集、ヘッダ走査、分類、フィルタリング、ブリッジング、スイッチング、ルーティング、集計、帯域内管理等に対応するように構成することができる。ある実施形態では、プロトコル・プロセッサ18は、メモリを含むことができ、例えば、パケットを格納し、および/またはパケットおよび/またはフレーム等を分析するための情報を処理するように構成されたランダム・アクセス・メモリ(RAM)、ならびにプログラマブル・ロジック・デバイス(例えば、FPGA)をプログラミングするために使用される不揮発性メモリのようなメモリを含むことができる。ある実施形態では、プロトコル・プロセッサ18はコントローラを含むことができる。本実施形態では、少なくとも1つのプロトコル・プロセッサ18のプログラムがメモリ24に格納され、このプログラムは、コントローラ22によって、プロトコル・プロセッサ18をプログラミング、構成、および/または管理するために使用することができる。本実施形態では、メモリ24は、例えば、識別、構成、診断、制御、およびステータス・データ、および/または独自のデータというような、プロトコル・プロセッサ18のデータを格納するように構成されている。
【0080】
プロトコル・プロセッサ18は、好ましくは、複数のネットワーク機能およびインターフェース構成を備えるように構成され、メモリ24は、ホストによって、前記ネットワーク機能およびインターフェースを備えるようにプロトコル・プロセッサ18をプログラミングし、構成し、管理するために使用される。例えば、プロトコル・プロセッサ18を有するSFPプラガブル・トランシーバ10は、T1パケット・ゲートウェイ機能を備えるように構成することができ、ホスト・インターフェース20は、識別および構成データへの書き込み/読み取りアクセスを付与するように構成することができ、このようなデータはメモリ24に格納されている。実施形態では、メモリ24に読み取り/書き込みを行うために使用されるホスト・インターフェース20は独自であることも可能であり、例えば、標準的なMSA SFPホスト・インターフェース20のメモリ・マップおよびデータ・フィールド定義の拡張または修正であってもよい。実施形態では、メモリ24に読み取り/書き込みを行うために使用されるネットワーク・インターフェース14の管理インターフェースは、独自であり、例えば、Web GUIである。実施形態では、コントローラ22およびプロトコル・プロセッサ18用プログラムおよび/またはデータをメモリ24に組み込むのは、通例、プラガブル・トランシーバ10の製造プロセスの間であり、独自のプログラミング・システムを使用して行われる。例えば、このようなデータは、メモリ24において、A0hから開始するホスト・インターフェース20のメモリ・マップ位置に格納されるMSA SFP+識別フィールドおよび値、メモリ24において、A2hから開始するホスト・インターフェース20のメモリ・マップ位置に格納される診断および制御/ステータス・データ・フィールドならびに値、メモリ24において、A0hアドレス0x80hから開始するホスト・インターフェース20のメモリ・マップ位置に格納される独自のプロトコル・プロセッサ18の診断、制御、およびステータス・データ・フィールドならびに値によって構成することができる。他の実施形態では、メモリ24は、ホスト・インターフェース20に接続される独自のプログラミング・システムを使用してプログラミングすることができる。他の実施形態では、メモリ24は、少なくとも部分的に、ネットワークを通じてホスト・インターフェース20および/またはネットワーク・インターフェース14に接続されたリモート管理システムによってプログラミングすることができ、ホスト・インターフェース20および/またはネットワーク・インターフェース14には、通信インターフェース、例えば、イーサネットおよびIPインターフェース、ならびに対応する管理インターフェース、例えば、SNMP、Web GUI(例えば、HTML/HTTP)、CLI等が装備される。
【0081】
図1に示す実施形態では、プラガブル・トランシーバ10には、スマート・ラベル28と通信するRFIDリーダ30およびRFIDアンテナ38が装備されている。RFIDリーダ30はコントローラ22と通信し、コントローラ22は、プログラミング情報またはデータを収容するスマート・ラベル28に格納されているRFIDデータを読み取るために、RFIDリーダ30を呼び出すように構成されている。好ましくは、スマート・ラベル28は、少なくとも1つのRFIDタグ、例えば、RFIDメモリが装備されRFIDアンテナに接続された特殊構成の集積回路(IC)のような、RFIDデバイスを備える。スマート・ラベル28は筐体12に取り付けられるように構成されているが、他の実施形態では、スマート・ラベル28はPCBA32に取り付けられるように構成できることは認められよう。本実施形態では、スマート・ラベル28は、例えば、製品機器コード、連番、およびバーコード等のような、印刷された情報を含む。スマート・ラベル28のRFIDメモリには、異なる種類のメモリ、例えば、予約メモリ(reserved memory)、電子製品コード(EPC)メモリ、タグID(TID)メモリ、およびユーザ・メモリを装備することができる。例えば、予約メモリは、キル・パスワード(kill password)およびアクセス・パスワードを格納することができ、キル・パスワードは永続的にタグを無効にし、アクセス・パスワードは、RFIDタグの書き込み機能(write capabilities)を禁止(lock)および解除(unlock)する。EPCメモリは、最少で96ビットの書き込み可能メモリを有するEPC情報を格納することができる。この書き込み可能なメモリは、一意の識別情報(identity)を特定の物理オブジェクトに与えるユニバーサル識別子として使用することができ、通例では、多くのアセット追跡アプリケーションにおいて使用される。TIDメモリは、タグ製造業者によってプログラミングされ通例では変更できない一意のタグID番号を格納するために使用することができる。ユーザ・メモリは、ユーザ書き込み可能情報を格納することができる。ある実施形態では、コントローラ22は、データをスマート・ラベル29に書き込むためにRFIDリーダ30を呼び出すように構成することができる。他の実施形態では、RFIDリーダ30は、ホスト・インターフェース20を介して、ホストと通信することができ、前記ホストは、スマート・ラベル28に格納されているデータを読み出すために、RFIDリーダ30を呼び出すように構成される。
【0082】
図2に示す実施形態では、プラガブル・トランシーバ10には、RFIDメモリ36と、外部RFIDリーダ40と通信するRFIDアンテナ39とが装備されている。外部RFIDリーダ40は、RFIDメモリ36からデータを読み取り、そしてRFIDメモリ36にデータを書き込むように構成され、RFIDメモリ36はコントローラ22に接続されている。コントローラ22は、RFIDメモリ36からデータを読み取り、そしてRFIDメモリ36にデータを書き込むように構成されている。図示する実施形態では、RFIDメモリ36は、RFインターフェースおよび電気インターフェースが装備された二重アクセスRFIDメモリ、例えば、受動RFIDメモリが装備された特殊集積回路(IC)である。受動RFIDメモリは、外部RFIDリーダ40によって、RFインターフェースを使用して読み取ることができ、更に、コントローラ22によって、EEPROM電気インターフェースを使用して読み取ることもできる。好ましくは、RFIDメモリ36はPCBA32に取り付けられるように構成され、例えば、RFIDメモリ36は表面実装ICとすることができる。実施形態では、RFIDメモリ36には異なる種類のファイルまたはメモリ、例えば、システム・ファイル、機能ファイル(capability file)、およびNFCデータ交換フォーマット(NDEF)ファイルを装備することができる。例えば、システム・ファイルは、独自のパスワードで保護され、RFIDメモリ36のデバイス構成情報を収容するファイルとすることができる。機能ファイルは、読み取り専用ファイルとすることができ、RFIDメモリ36のメモリ構造、サイズ・バージョン、およびNDEFファイル制御についての情報を提供する。NDEFファイルは、NDEFタグにおいて使用するためのNFCフォーラムによって定めることができ、NDEFファイルは、パスワードで保護され、ユーザ書き込み可能情報を格納するために使用することができ、メッセージング・プロトコルを含む。ある実施形態では、RFIDメモリ36は、ホスト・インターフェース20を介して、ホストと通信することができ、前記ホストは、RFIDメモリ36からデータを読み出し、そしてRFIDメモリ36にデータを書き込むように構成される。ある実施形態では、RFIDメモリ36は、メモリ24と統合することができる。
【0083】
典型的なRFIDメモリのサイズは、2Kビットまでの範囲にすることができ、64Kビットまでのメモリ、またはそれ以上のメモリを備えるデバイスもある。本実施形態では、スマート・ラベル28およびRFIDメモリ36は、RFIDデータを格納するように構成され、前記RFIDデータは、プラガブル・トランシーバの所望の組み込み構成を定めるデータを含み(即ち、プラガブル・トランシーバ・プログラミング情報またはデータ)、RFIDデータは、コントローラ22によって、スマート・ラベル28またはRFIDメモリ36から読み取られ、このデータによって定められた所望の動作構成にしたがって、メモリ24をプログラミングするために使用される。実施形態では、スマート・ラベル28およびRFIDメモリ36に格納されているプログラミング情報は、少なくとも部分的に暗号化されており、コントローラ22、またはデコードするように構成された外部RFIDリーダ40でなければデコードすることができない。あるいは、スマート・ラベル28およびRFIDメモリ36に格納されているプログラミング情報をパスワードで保護することもできる。実施形態では、スマート・ラベル28およびRFIDメモリ36に格納されているプログラミング情報は、誤り訂正コードによってエンコードされ、コントローラ22、またはデコードするように構成された外部RFIDリーダ40によってデコードすることができる。
【0084】
認めることができるであろうが、スマート・ラベル28のタグRFIDメモリまたはRFIDメモリ36に格納されているプログラミング情報は、とりわけ、以下のプログラムおよび/またはデータの内少なくとも1つを含むことができる。
【0085】
・MSA仕様において定められるホスト・インターフェース20のデータ、例えば、識別、診断、制御、およびステータス・データ、
・他の規格仕様において定められるホスト・インターフェース20のデータ、例えば、識別、診断、制御、およびステータス・データ、
・独自の仕様において定められるホスト・インターフェース20のデータ、例えば、プロトコル・プロセッサ識別、MACおよびIPアドレス、診断、構成、およびステータス・データ、
・プラガブル・トランシーバ10のICを構成するためのデータ、例えば、光電変換器16の受信機およびレーザ・ドライバ、またはイーサネット電気トランシーバを構成するためのデータ、
・コントローラ22および/またはプロトコル・プロセッサ18のプログラム・パラメータを構成するためのデータ、例えば、コントローラ22またはプロトコル・プロセッサ18上で実行するプログラムを構成するためのデータ、
・プラガブル・トランシーバ10を動作させるために使用される1つ以上のコントローラ22のプログラム、
・プラガブル・トランシーバ10を動作させるために使用される1つ以上のプロトコル・プロセッサ18のプログラム。
【0086】
図示する実施形態では、スマート・ラベル28およびRFIDメモリ36には、各々、高周波数(「HF」)RFID範囲、例えば、13.56MHzのRF信号を送信および
受信するための無線周波数インターフェースが装備されている。スマート・ラベル28は、RFID通信プロトコル、例えば、ISO15693を使用して、RFIDリーダ30と通信するように構成されている。RFIDメモリ36は、RFID通信プロトコル、例えば、ISO14443タイプAおよびNFCフォーラム・タイプ4タグを使用して、外部RFIDリーダ40と通信するように構成されている。他の実施形態では、スマート・ラベル28およびRFIDメモリ36は、例えば、UHF周波数範囲のような、他の周波数範囲においてRF信号を送信および受信することができる。他の実施形態では、RFIDメモリ36およびスマート・ラベル28は、例えば、ISO/IEC18092、ECPグローバルGen2(即ち、ISO18000-6C)、Bluetooth等のような、他のRFID通信プロトコルを使用して通信するように構成することができる。
【0087】
プラガブル・トランシーバ10の例示的な等幅図および上面図を図3Aおよび図3Bに示す。図示する実施形態では、プラガブル・トランシーバ10には筐体12が設けられ、この筐体12の外面上には指定エリアが定められている。指定エリアは、スマート・ラベル28を取り付けるために使用されるか、または外部RFIDリーダ40を位置付けるために使用される。例えば、このエリアは、筐体の外面上においてRFインターフェースを示す輪郭が付けられた区画、または窪みのような、筐体の外面上においてスマート・ラベル28を受容するような大きさおよび形状に作られた区画、あるいはPCBA32の表面上においてRFインターフェースを示す輪郭が付けられた区画等とすることができる。本実施形態では、このエリアは、筐体12内に定められた少なくとも1つの開口26を含み、前記開口26は、これを通してRFID通信を可能にする、例えば、RFID信号が筐体12の外面上にあるRFIDデバイス(スマート・ラベルまたは外部RFIDリーダのような)と、筐体12の内部に配置されたRFIDアンテナとの間を伝搬する(travel)ことを可能にするように構成されている。認めることができるであろうが、この構成では、開口26は、スマート・ラベル28および/または外部RFIDリーダ40のためにRFインターフェースを設けることができる。ある実施形態では、指定エリアがPCBA32上に位置することができ、スマート・ラベル28のためにRFインターフェースを設けることができる。前記エリアは、RFIDアンテナ38とRFIDリーダ30とのRFID通信を可能にするように構成されている。ある実施形態では、指定エリアはPCBA32上に位置することができ、外部RFIDリーダ40のためにRFインターフェースを設け、前記エリアは、RFIDアンテナ39とRFIDメモリ36とのRFID通信を可能にするように構成される。本実施形態では、RFインターフェースは、筐体12の内部と外部との間にRFID通信のための経路を形成するように、好ましくは電磁遮蔽材によって包囲された、少なくとも1つの誘電体インターフェースを含む。好ましくは、誘電体インターフェースは、このインターフェースを通過する、意図しない電磁波を減衰および/または阻止するような大きさならびに構造に作られる(sized and configured)。本実施形態では、誘電体インターフェースは空気で構成され(comprise)、筐体12の側壁内に形成された開口26によって定められている。この構成では、誘電体インターフェースを包囲する遮蔽材は、筐体を形成する金属である。認めることができるであろうが、開口26は、通信に使用されるRFID波の波長に応じて、所望の波長の電磁放射線の通過を可能にするフィルタとして効果的に作用する大きさに作ることができる。例えば、開口の最大直線寸法は、約6mmの大きさにすることができ、好ましくは、29mm未満の面積を有することができる。更に好ましくは、開口26は、通過する望ましくない信号を、例えば、10GHzにおいて約60dB以上だけ、減衰させるような大きさに作られる。尚、他の誘電体インターフェースも可能であることは認められよう。例えば、誘電体インターフェースは、開口26を覆うプラスチックを含むことができる。他の実施形態では、2つ以上の開口26を設けることができ、各々、例えば、一緒にRFインターフェースを形成する(provide)フェライトのような、透磁性端子を収容する。図3Bに示すように、スマート・ラベル28を筐体12に張り付ける(affix)と、スマート・ラベル28は完全に開口26を覆うことができる。本実施形態では、スマート・ラベル28は、上面を有する本体28を含み、上面は、例えば、製品コード、連番、およびバーコードのような、印刷された情報を収容する。他の実施形態では、スマート・ラベル28は、電磁(EM)基板および接着材を含み、プラガブル・トランシーバ10がホスト内に設置され動作するときに、開口26から放射する電磁放射線を減衰させることができる。
【0088】
これより、図4および図5を参照して更に詳しく説明すると、スマート・ラベル28は、底面を有する本体28、スマート・ラベル28の底面をプラガブル・トランシーバ10に固定するための固定メカニズム、および本体28に固定されるRFIDタグを含む。RFIDタグは基板50を含み、タグRFIDメモリ55およびタグRFIDアンテナ60がこの基板50上に接続され、および/または支持されている。タグRFIDメモリ55上には、所望の組み込み構成(即ち、プログラミング情報)を定めるデータが格納されており、タグRFIDメモリ55およびRFIDアンテナ60は、プラガブル・トランシーバ10内部に位置するRFIDリーダ30に、そこから質問がきたときに、データを送信するように構成されている。図示する実施形態では、開口26は、少なくとも部分的に貫通するタグRFIDアンテナ60を受容する大きさに作られている。
【0089】
図示する実施形態では、固定メカニズムは、スマート・ラベル28の本体の底面上に設けられた接着材を含む。図示する実施形態では、スマート・ラベル28は、開口26から放射する電磁放射線を減衰させるために、電磁(EM)基板65を含む。好ましくは、EM基板65はスマート・ラベル本体28およびRFIDタグ基板50に固定され、EM基板65は、好ましくは、スマート・ラベル28をプラガブル・トランシーバ10に取り付けるために底面上に設けられた導電性接着材のような、電磁遮蔽材を含む。例えば、スマート・ラベル28はEM基板を含むことができ、このEM基板には、アルミニウムまたは銅製の箔あるいはテープのような導電性材料、あるいはフェライト・シートまたはテープのような透磁性材料が装備され、このようなEM基板は、開口26を通過して放射する電磁放射線を減衰させる。尚、ある実施形態では、スマート・ラベルは必ずしもEM基板65を含まないことは、注記してしかるべきである。
【0090】
図示する実施形態では、スマート・ラベル28には、その底面上に隆起エリアが形成されており(configure)、この隆起エリアはRFIDアンテナ60を含む。この隆起エリ
アは、スマート・ラベル28が筐体12に取り付けられたときに、少なくとも部分的に開口26を貫通して筐体12の内側に突出する(即ち、大きさに作られ、位置付けられる)ように構成されている。スマート・ラベル28が筐体12に取り付けられた状態では、タグRFIDアンテナ60およびRFIDアンテナ38が整列され、読み取り範囲内で互いに近接することが好ましい。例えば、タグRFIDアンテナ60とRFIDアンテナ38との間の距離は、好ましくは、接触から5mmまでの範囲(「読み取り範囲」)内である。ある実施形態では、スマート・ラベル28にタグRFIDアンテナ60を装備し、RFIDメモリ55をスマート・ラベル28の本体内に収容することができ、これらは本体の上面からも底面からも突出しない。
【0091】
好ましくは、タグRFIDアンテナ60および/またはRFIDアンテナ38は、例えば、アンテナのしかるべき設計、種類、磁気方向、および/または整列(alignment)を選
択することによって、最適な磁場結合が得られるように構成される。認めることができるであろうが、このような構成は、読み取り範囲内において、タグRFIDメモリ55とRFIDリーダ30との間における信頼性の高いRFID通信を可能にすることができる。本実施形態では、タグRFIDアンテナ60およびRFIDアンテナ38は、共振誘導結合が生ずるように構成されている。例えば、前記共振誘導結合は、磁気結合されコイル、例えば、タグRFIDアンテナ60およびRFIDアンテナ38に収容されているコイル間における電気エネルギの近場ワイヤレス送信を可能にすることができ、各アンテナは、RFID送信周波数(transmitter frequency)において共振するように同調された共振回
路を含む。図示する実施形態を参照すると、PCBA32の構成素子の表面は、X-Y平面として定められる平面上にあり、Z平面は、X-Y平面に対して垂直に定められる。
【0092】
図4に示す実施形態では、タグRFIDアンテナ60は、コイルとして構成され、RFIDアンテナ38に近接して読み取り範囲内に配置され、RFIDアンテナ38は、PCBAに表面実装されたコイルとして構成され、タグRFIDアンテナ60およびRFIDアンテナ38は、磁気軸の方向がX-Y平面内にあり、好ましくは、整列され、タグRFIDアンテナ60は、好ましくは、RFIDアンテナ38を中心として位置付けられる。図5に示す実施形態では、タグRFIDアンテナ60はインダクタ・コイルとして構成され、RFIDアンテナ38に近接して読み取り範囲内に配置され、RFIDアンテナ38はPCBAに表面実装されたコイルとして構成され、タグRFIDアンテナ60の磁気軸の方向はZ平面内にあり、RFIDアンテナ38の磁気軸の方向はX-Y平面内にあり、タグRFIDアンテナ60は、好ましくは、RFIDアンテナ38上でその中心から部分的にずらされている。図示する実施形態では、磁場415がタグRFIDアンテナ60およびRFIDアンテナ38を結合する。
【0093】
ある実施形態では、RFIDアンテナ38の磁気軸の方向はZ平面内にすることができる。ある実施形態では、タグRFIDアンテナ60およびRFIDアンテナ38は、セラミックまたはフェライト製のコア材料を有するインダクタ・コイルとして構成することができる。他の実施形態では、タグRFIDアンテナ60および/またはRFIDアンテナ38には、固体または可撓性基板あるいはPCBA上に埋め込まれた、印刷された、もしくはエッチングされた螺旋状、ループ状、またはコイル形状構造というような、他のコイル構造を装備することができる。例えば、RFIDアンテナ38は、ホスト・インターフェース20のエッジ・コネクタに近接して配置されたPCBA32上にプリントされた螺旋状コイルにすることができる。
【0094】
好ましくは、スマート・ラベル28は、RFIDアンテナ38に近接して、読み取り範囲内においてPCBA32上の指定エリア(即ち、RFインターフェース)に取り付けられ、タグRFIDアンテナ60はコイルとして構成され、RFIDアンテナ38は、PCBA32の表面上にプリントまたはエッチングされた螺旋状、ループ状、またはコイル状構造として構成され、少なくとも部分的に指定エリア内に収容される。タグRFIDアンテナ60およびRFIDアンテナ38の磁気軸の方向はZ平面内にあり、タグRFIDアンテナ60は、好ましくは、RFIDアンテナ38を中心として(centered above)その上方に位置付けられる。
【0095】
尚、他の実施形態では、タグRFIDアンテナ60および/またはRFIDアンテナ38は、他の方向および/または構成を有してもよく、例えば、 UHFに基づくRF技術を使用するというように、他のアンテナの種類、動作周波数および/または結合技術を有してもよいことは、注記してしかるべきである。他の実施形態では、タグRFIDアンテナ60および/またはRFIDアンテナ38のコイル・サイズは、読み取り範囲を広げるために、大きくすることができる。認めることができるであろうが、磁気結合は、送信機および受信機におけるコイルの相対的なサイズに大きく依存する可能性がある。
【0096】
図4および図5は、スマート・ラベルを介してプログラム可能なプラガブル・トランシーバを示すが、プラガブル・トランシーバは、例えば、図6図7図8図9、および図10の実施形態において示すように、外部RFIDリーダ40を介してというように、他のRFIDデバイスを介してプログラミングすることも可能であることは認められよう。図示する実施形態では、外部RFIDリーダ40は、所望の組み込み構成を定めるデータが格納されているメモリを含むことができ、外部RFIDリーダ40はデータをRFIDメモリ36に送信するように構成される。また、外部RFIDリーダは、外部RFIDリーダ40の動作を制御するためのコントローラも含むことができ、このコントローラは、外部RFIDリーダ40に近接して位置するRFIDメモリ36にデータを書き込むように構成される。実施形態では、外部RFIDリーダ40は、前記RFIDメモリ36からデータを読み取り、このデータをそのメモリに格納するように構成され、外部RFIDリーダ40は、ネットワークを通じて、プラガブル・トランシーバのデータをリモート管理システムまたはデータベースに送信するように、そしてこれらから受信するように構成される。尚、外部RFIDリーダ40は、RFIDアンテナのように、RFIDデバイスから読み取るおよび/またはRFIDデバイスに書き込むためのしかるべきRFIDインターフェースが装備された任意のデバイスあればよいもよいことは注記してしかるべきである。例えば、RFIDリーダ40は、スマートフォン・デバイスとすることができる。
【0097】
図6に示す実施形態では、外部RFIDリーダ40にはリーダRFIDアンテナ400が装備されており、このリーダRFIDアンテナ400は、好ましくは、リーダRFIDアンテナ400のトレース410およびRFIDアンテナ39が読み取り範囲内で互いに整列され近接するように、筐体12の開口26の上方に位置付ける(例えば、RFインターフェースの上方に位置付ける)ことができる。例えば、リーダRFIDアンテナ400とRFIDアンテナ39との間の距離は、好ましくは、接触から3mmの範囲である。RFIDメモリ36は、所望の組み込み構成を定めるデータを格納するように構成され(adapted to)、RFIDメモリ36およびRFIDアンテナ39は、外部RFIDリーダ40から、ここからの質問時に、データを受信するように構成される。図示する実施形態では、開口26は、少なくとも部分的にRFIDアンテナ39をその内部に受容する大きさに作られ、RFIDアンテナ39は筐体12の外面から突出しない。他の実施形態では、開口26は、RFIDアンテナ39を受容する大きさに作ることができ、RFIDアンテナ39は少なくとも部分的に筐体12の外面から突出する。他の実施形態では、RFIDアンテナ39は、着脱自在にPCBAに接続することができ、RFIDアンテナ39は少なくとも部分的に筐体12の外面から突出する。例えば、RFIDアンテナをコネクタ上に装着することができ、プログラミング中、このコネクタを一時的にPCBA32上にあるMSAホスト・インターフェースのエッジ・コネクタ上に設置する。実施形態では、RFIDメモリ36およびRFIDアンテナ39は、プラガブル・トランシーバ10の情報データを外部RFIDリーダ40に、これの質問時に、送信するように構成することができる。
【0098】
好ましくは、リーダRFIDアンテナ400およびRFIDアンテナ39の設計、種類、磁気方向、および/または整列は、リーダRFIDアンテナ400とRFIDアンテナ39との間に最適な磁場結合が得られるように選択される。このような結合は、読み取り範囲内において、外部RFIDリーダ40とRFIDメモリ36との間で信頼性のあるRFID通信を可能にする。本実施形態では、RFIDアンテナ39は共振誘導結合が得られるように構成される。図6は、実施形態による、リーダRFIDアンテナ400とRFIDアンテナ39との間における結合メカニズムを示し、前記結合メカニズムは、図7図8図9、および図10に示す実施形態においても使用され、リーダRFIDアンテナ400およびRFIDアンテナ39は、RFIDトランシーバ供給ポート(feeding port)405またはRFIDアンテナ400の主RFIDアンテナ供給ポート405によって生成される磁場415を通じて結合される。前記結合メカニズムは、アンテナ・ワイヤまたはトレース410の交流電流によって励起される導電性トレースの直下において、磁場を最大化するような構造に作られる。この近場結合手法は、スロット開口26によって、通信が金属バリア(例えば、筐体)を通過する(cross through)ことを可能にすることができる。トレース410は、磁場強度を改良する等のために、開口26に近づく程薄くまたは濃い密度に作られるとよい。平面ループにおけるいずれかの部位で、ループ全体におけるアンテナ・トレース410の抵抗性損失を低減する等のためには、導電性トレースをより広くして維持するとよい。尚、共振構造には、開口26の位置に応じて、複数の異形が可能であり、提案した構成は結合メカニズムの代表的な例示であることは注記してしかるべきである。認めることができるであろうが、開口26は筐体12の側壁に設けられるように図示されているが、この開口は、プラガブル・トランシーバ10の面板上のような、いずれの場所にも設けることができる。同様に、RFIDアンテナ39は、筐体12の側壁に近接して位置するように示されているが、アンテナ39は、プラガブル・トランシーバ10の面板に近接して、および/または面板から突出してというように、どこにでも位置付けられることは認められよう。
【0099】
図6に示す実施形態では、外部RFIDリーダ40のRFIDアンテナ400は、コイルとして構成され、RFIDアンテナ39は、開口内に近接し筐体12の外面から突出せずに装着されたコイルとして構成され、RFIDアンテナ39はPCBA32に電気的に接続され、外部RFIDリーダ40の方向は、好ましくは、X-Y平面内にあり、RFIDアンテナ39の磁気軸の方向はX-Y平面内にあり、リーダRFIDアンテナ400のワイヤ410は、好ましくは、RFIDアンテナ39の上方において、その中心に配置されている。尚、実用上の考慮事項が、アンテナの好ましい整列および近接に影響を及ぼす場合もあり、適正な整列を容易に得て、外部RFIDリーダ40とRFIDアンテナ39との間で信頼性のある通信を可能にするために、外部磁場集中RFID中継器を仕様することができ、例えば、図9および図10に示す外部RFID中継器を使用できることは、注記してしかるべきである。実施形態では、RFIDアンテナ39は、セラミックまたはフェライト製のコア材料を有する誘導コイルとして構成される。他の実施形態では、RFIDアンテナ39には、他のコイル構造、例えば、固体または可撓性基板あるいはPCBA上に埋め込まれた、プリントされた、またはエッチングされた、螺旋状、またはループ状、またはコイル形状構造、あるいはケーブル上または延長金属リード上に装着されPCBA32に接続された誘導コイルを装備することができる。尚、他の実施形態では、RFIDアンテナ39は他の方向および/または構成を有することができ、例えば、UHF RFアンテナのような、他のアンテナの種類、動作周波数、および/または結合メカニズムも有することができることは注記してしかるべきである。他の実施形態では、タグRFIDアンテナ60および/またはRFIDアンテナ38のコイル・サイズは、読み取り範囲を広げるために、大きくすることができる。
【0100】
ある実施形態では、開口26を通って放射する電磁放射線を減衰させるため、例えば、プラガブル・トランシーバ10がホスト内に設置されて動作しているときに発生するEM放射線を減衰させるために、RFIDメモリ36をプログラミングした後に、好ましくは、開口26を完全に覆う電磁(EM:electro-magnetic)基板65を筐体12に取り付けることができる。EM基板65は、EM基板65をプラガブル・トランシーバ10に取り付けるために底面上に設けられる導電性接着剤を含むことができる。例えば、EM基板は、アルミニウムまたは銅製の箔あるいはテープのような導電性材料、あるいはフェライト・シートまたはテープのような透磁性材料で構成する(configure with)ことができる。認めることができるであろうが、このようなEM基板は、開口26を通って放射する電磁放射線を減衰させることができる。尚、このようなEM基板65は、前述のように、スマート・ラベル28を使用して実装できること、またはRFIDタグがなくEM基板だけを含む通常のラベル(例えば、印刷された情報がある、またはない)として実装できることは注記してしかるべきである。
【0101】
図7に示す実施形態では、外部RFIDリーダ40とRFIDメモリ36との間においてRFID通信を受動的に中継するために、内部RFID中継器70を使用する。内部RFID中継器70は、筐体12またはPCBA32の内部に装着され、第1内部アンテナ39、第2内部RFID中継アンテナ90、ならびにRFID通信を可能にするための、前記第1および第2内部中継アンテナ間の電気相互接続95を含む。外部RFIDリーダ40のアンテナ・ワイヤ410は、好ましくは、読み取り範囲内で、内部中継器RFID
アンテナ39に近接して位置付けられ、内部中継器RFIDアンテナ39は、開口内に近接して装着され筐体12の外面から突出しないコイルとして構成され、第2内部中継器RFIDアンテナ90は、読み取り範囲内で、RFIDアンテナ38に近接して位置付けられたコイルとして構成されている。好ましくは、2つの内部中継器RFIDアンテナ・コイルは、外部RFIDリーダ40とRFIDアンテナ38との間でRFID通信を可能にするために、電気相互接続95と相互接続される。RFIDアンテナ38は、PCBA32に表面実装され、PCBA32に電気的に接続することができる。外部RFIDリーダ40の方向は、好ましくは、X-Y平面内にあり、内部中継器RFIDアンテナ39、内部中継器RFIDアンテナ90、およびRFIDアンテナ38の磁気軸の方向は、好ましくは、X-Y平面内にあって整列され、外部RFIDリーダ40のアンテナ・ワイヤ410は、好ましくは、内部中継器RFIDアンテナ39の上方において、その中心に近接して配置され、内部中継器RFIDアンテナ90は、好ましくは、RFIDアンテナ38の上方において、その中心に近接して配置される。図示する実施形態では、磁場415が外部RFIDリーダ40のアンテナ・ワイヤ410および内部中継器RFIDアンテナ39を結合し、磁場416が内部中継器RFIDアンテナ90およびRFIDアンテナ38を結合する。尚、実用上の考慮事項が、アンテナの好ましい整列および近接に影響を及ぼす場合もあり、適正な整列を容易に得るために、外部磁場集中RFID中継器を使用できることは、注記してしかるべきである。実施形態では、電気相互接続95を使用して、内部中継器RFIDアンテナ39のコイルおよび内部中継器RFIDアンテナ90のコイルが互いに電気的に接続され、例えば、電気相互接続は、可撓性基板上またはPCBA上に印刷またはエッチングされた外部回路、またなケーブル・アセンブリ等とすることができる。実施形態では、内部中継器RFIDアンテナ39、内部中継器RFIDアンテナ90、およびRFIDアンテナ38は、セラミックまたはフェライト製のコア材料を有する誘導コイルとして構成される。他の実施形態では、RFIDアンテナ38、内部中継器RFIDアンテナ39、および内部中継器RFIDアンテナ90には、他のコイル構造、例えば、固体または可撓性基板上あるいはPCBA上に埋め込まれた、印刷された、またはエッチングされた螺旋状、ループ状、またはコイル状構造を形成する(configure with)ことができる。尚、他の実施形態では、RFIDアンテナ38、内部中継器RFIDアンテナ39、および内部中継器RFIDアンテナ90は、他の方向および/または構成を有してもよく、例えば、UHF RFアンテナのような、他のアンテナの種類、動作周波数、および/または結合技術を有してもよいことは注記してしかるべきである。他の実施形態では、内部中継器RFIDアンテナ39、内部中継器RFIDアンテナ90、およびRFIDアンテナ38のコイル・サイズは、読み取り範囲を広げるために、大きくすることができる。実施形態では、内部RFID中継器70は、アンテナの共振整合(resonance matching)を確保するように構成された受動素子を含むことができる。実施形態では、この受動素子は、アンテナ構造と同じ基板および導電性材料を使用して作られる。尚、結合されたアンテナは、RFID通信経路の外部磁場を、プラガブル・トランシーバのRFIDサブシステムの内部アンテナに向けて方向転換させ、整列し直すために使用することができ、したがって、以上の例は可能な構成の網羅的なリストではないことは、当業者には理解されよう。
【0102】
ある実施形態では、筐体12の機械的構造における遮蔽材の存在によって、リーダRFIDアンテナ400およびRFIDアンテナ39が、図6に示したような、直接舷側磁気結合(direct broadside magnetic coupling)によって結合されない可能性がある。このような実施形態では、図8に示す外部RFID中継器100を使用すると、プラガブル・トランシーバ10のRFIDアンテナ39と外部RFIDリーダ40のRFIDアンテナ400とを結合することができる。図8に示す実施形態では、トランシーバ・プログラミング・システムは、外部RFIDリーダ40、プラガブル・トランシーバ10、および外部RFID中継器100を含む。例えば、外部RFID中継器100は、磁場を集中させて結合し、外部RFIDリーダ40とRFIDアンテナ39との間で受動的にRFID通信を中継して、外部RFIDリーダ40を使用してプラガブル・トランシーバ10をプログラミングし易くすることができる。本実施形態では、外部RFID中継器100には少なくとも1つの基板110が装備され、この基板110はプリント回路アセンブリを含む。このプリント回路アセンブリは、外部RFIDリーダ40を配置するために使用される第1輪郭表面エリア(outlined surface area)120であって、磁場集中中継器RFIDアンテナ130のコイルを収容し外部RFIDリーダ40とインターフェースするように構成された、第1表面エリア120と、プラガブル・トランシーバ10を配置するための第2輪郭表面エリア140であって、磁場集中中継器RFIDアンテナ150のコイルを収容し、プラガブル・トランシーバ10とインターフェースするように構成された、第2表面エリア140と、中継器RFIDアンテナ130のコイルと中継器RFIDアンテナ150のコイルとの間の電気接続160とを含み、中継器RFIDアンテナ130および中継器RFIDアンテナ150が、これらを通じて、外部RFIDリーダ40とプラガブル・トランシーバ10との間でRFID通信を可能にするために、相互接続される。図9は、実施形態による二重SFPおよびQSFPプラガブル・トランシーバ10の外部磁場集中RFID中継器100の等幅図を示し、外部磁場集中RFID中継器100を、対応する中継器RFIDアンテナ上に配置されたスマート・フォンの外部RFIDリーダ40およびSFPプラガブル・トランシーバ10と共に含む。
【0103】
他の実施形態では、中継器RFIDアンテナ130および中継器RFIDアンテナ150には、他のコイル構造、例えば、固体または可撓性基板上、あるいはPCBA上に印刷またはエッチングした螺旋状、またはループ状、またはコイル形状の構造、もしくはコイル・インダクタ等を装備することができる。尚、他の実施形態では、第1外部中継器RFIDアンテナ130および第2外部中継器RFIDアンテナ150は、他の方向および/または構成を有すること、例えば、UHF RFアンテナのような、他のアンテナの種類、動作周波数、および/または結合技術を有することもできることは注記してしかるべきである。ある実施形態では、外部RFID中継器100は、以下を含むことができる。輪郭表面エリア120を有する外部RFIDリーダ基板であって、このような表面エリア120が、外部RFIDリーダ40とインターフェースするように構成された中継器RFIDアンテナ130コイルを収容し、このような中継器RFIDアンテナ130が、ケーブルに接続するように構成される(例えば、着脱自在または着脱自在でない接続)。輪郭表面エリア140を有するプラガブル・トランシーバ基板であって、このような表面エリア140が、プラガブル・トランシーバ10とインターフェースするように構成された中継器RFIDアンテナ150のコイルを収容し、このような中継器RFIDアンテナ150がケーブルに接続するように構成される。相互接続ケーブルであって、第1中継器RFアンテナ130および第2中継器RFIDアンテナ150が、外部RFIDリーダ40とプラガブル・トランシーバ10との間で、これらを通じたRFID通信を可能にするために相互接続される。ある実施形態では、輪郭表面エリアは、MSAの機械的輪郭(mechanical outline)または他のプラガブル・トランシーバ10の筐体の寸法がぴったりと収まる大きさに作ることができる。尚、結合されたアンテナは、RFID通信経路の外部磁場を、プラガブル・トランシーバのRFIDサブシステムの内部アンテナに向けて方向転換させ、整列し直すために使用することができ、したがって、以上の例は可能な構成の網羅的なリストではないことは、当業者には理解されよう。
【0104】
図10に示す実施形態では、内部/外部RFID中継器200は、外部RFIDリーダ40とRFIDアンテナ38との間においてRFID通信を受動的に中継するために使用される。内部/外部RFID中継器200は、筐体の外部に装着され、以下を含む。第1外部磁場集中RFIDアンテナを収容する基板210、前記基板の底面に装着された第2内部RFID中継アンテナ90、およびRF通信を可能にするための第1および第2アンテナ間の接続。外部RFIDリーダ40のアンテナは、読み取り範囲において外部中継器RFIDアンテナ210に近接して位置付けられ、外部中継器RFIDアンテナ210は
、開口26の上方において筐体12の外部に装着されたコイルとして構成され、内部中継器RFIDアンテナ90は、読み取り範囲内においてRFIDアンテナ38に近接して、開口26を貫通して位置付けられたコイルとして構成され、2つの内部/外部中継器RFIDアンテナ・コイルは、外部RFIDリーダ40とRFIDアンテナ38との間において、それらを通じたRFID通信を可能にするために相互接続される。RFIDアンテナ38のコイルは、表面実装され、PCBA32に電気的に接続される。外部RFIDリーダ40の方向は、好ましくはX-Y平面内にあり、外部中継器RFIDアンテナ210の磁気軸の方向は、好ましくはZ平面内にあり、内部中継器RFIDアンテナ90およびRFIDアンテナ38の磁気軸の方向は、好ましくはX-Y平面内にあり、外部RFIDリーダ40のRFIDアンテナは、好ましくは、内部/外部リーダRFIDアンテナ210の上方において、これらの中心に配置され、内部/外部中継器RFIDアンテナ220は、好ましくは、RFIDアンテナ38の上方において、そしてRFIDアンテナ38に近接して、その中心に配置される。図示する実施形態では、磁場415は、外部RFIDリーダ40のアンテナ・ワイヤ410および外部中継器RFIDアンテナ・ワイヤ411を結合し、磁場416は、内部中継器RIFDアンテナ90およびRFIDアンテナ38を結合する。
【0105】
図示する実施形態では、内部/外部RFID中継器200の基板は、平面構造に組み入れられた(built in)外部RFIDアンテナ210を含み、EM基板65、例えば、結合場上において金属筐体12の影響を最少に抑える強磁性体層を内蔵する(contain)。EM基
板65は、例えば、渦電流が金属筐体上に形成するのを防止することによって、外部RFIDリーダ40と外部RFIDアンテナ210との間の磁気結合を改善するように構成されている。また、EM基板65は、開口26から放射する意図しない電磁放射線を減衰させ、EM基板65は、外部RFIDアンテナ210の基板の底面(underside)に固定され
、EM基板65は、内部/外部RFID中継器200をプラガブル・トランシーバ10に取り付けるために底面(bottom surface)上に設けられた導電性接着剤を含む。実施形態では、内部/外部RFID中継器200の基板は、プリントまたはエッチング回路を収容する、ポリイミド(polymide)またはPETのような、固体または可撓性基板である。外部中継器RFIDアンテナ210には、前記基板上にプリントされたコイルまたはループまたは螺旋構造が装備され、内部中継器RFIDアンテナ220は、セラミックまたはフェライト・コア材を有するインダクタ・コイルとして構成され、外部中継器RFIDアンテナ210のコイルおよび内部中継器RFIDアンテナ90のコイルは、前記基板上にプリントまたはエッチングされた回路と相互接続される。尚、他の実施形態では、RFIDアンテナ38、第1外部中継器RFIDアンテナ210、および第2内部中継器RFIDアンテナ90は、他の方向および/または構成を有すること、例えば、UHF RFアンテナのような、他のアンテナの種類、動作周波数、および/または結合技術も有することができることは注記してしかるべきである。他の実施形態では、外部中継器RFIDアンテナ210、内部中継器RFIDアンテナ90、およびRFIDアンテナ38のコイル・サイズは、読み取り範囲を広げるために、大きくすることができる。実施形態では、内部/外部RFID中継器200は、アンテナの共振整合を確保するように構成された受動素子を含む。実施形態では、この受動素子はアンテナ構造と同じ基板および導電性材料を使用して作られる(construct)。中継器の共振構造を調節するために、受動素子を追加すること
、または基板の誘電体によって分離された導電層を使用することができる。当業者には、結合されたアンテナが、RFID通信経路の外部磁場をプラガブル・トランシーバのRFIDサブシステムの内部アンテナに向けて方向転換させ、整列し直すために使用され、したがって、以上の例は可能な構成の網羅的なリストではないことが理解されよう。他の実施形態では、外部中継器RFIDアンテナ210には、電気配線(wiring or cabling)ま
たはコネクタを装備することができる。前記配線(wiring or cabling)またはコネクタは
PCBA32に接続され、外部中継器RFIDアンテナ210は、RFID通信を可能にするために、RFIDメモリ36に接続される。例えば、内部中継器RFIDアンテナ9
0およびRFIDアンテナ38は、この構成では、外部RFIDリーダ40とRFIDメモリ36との間でRFID通信をサポートするためには必要とされない。
【0106】
図示する実施形態では、筐体12の導電性素子または部品(例えば、金属または金属製部品)は、通常、電気グランド点に接続され、プラガブル・トランシーバ10および筐体12は、ホスト内に設置されるとき、グランドに接続される。尚、ある実施形態では、金属製素子および部品はRF信号の伝搬に影響を及ぼすことは注記してしかるべきである。加えて、PCBA32は、同様にRF信号の伝搬に影響を及ぼす他のIC素子および/または材料を含む場合もある。したがって、必要な場合、RFIDアンテナ38またはRFIDアンテナ39から放射するRF信号が、タグRFIDアンテナ60または外部RFIDリーダ40とそれぞれ結合することを可能にするために、金属製素子または部品からの干渉を最小限に抑えるように、筐体12および/またはPCBA32を改造することが好ましい。実施形態では、筐体12および/またはPCBA32は、前記素子、部品、および材料のRFIDアンテナの結合に対する影響を最小限に抑えるために、フェライト材料で改造することができる。
【0107】
ある実施形態では、筐体12は、例えば、MSAにおいて指定されているように、着脱自在にホストに接続するように構成することができ、筐体12およびスマート・ラベル28は、プラガブル・トランシーバ10および取り付けられるスマート・ラベル28または内部/外部RFID中継器200をホスト・プラガブル・トランシーバのポートに設置する、例えば、ホスト・イーサネット・スイッチの標準的なMSA SFPケージ・アセンブリに設置することを可能にするように、物理的に構成することができる。
【0108】
好ましくは、コントローラ22は、このコントローラ22上で実行するプログラム(以後「プログラミング・マネージャ」と呼ぶ)を備え、このプログラムは、RFIDメモリに格納されている、例えば、RFIDメモリ36またはタグRFIDメモリ55に格納されているプログラミング情報またはデータを使用して、メモリ24をプログラミングする、構成する、および/または読み取る。ある実施形態では、例えば、図1に示すように、メモリ24をプログラミングするのは、プラガブル・トランシーバのプログラミング情報またはデータを収容するスマート・ラベル28が装備されたプラガブル・トランシーバ10を設置し起動するときである。コントローラ22の初期化(例えば、オペレーティング・システムおよび/またはアプリケーション・プログラム、ICプログラミング・構成等をブート、ロード、および開始するプロセス)の間、プログラミング・マネージャは、スマート・ラベル28およびタグRFIDメモリ55に格納されているデータを読み取るためにRFIDリーダ30を呼び出し、スマート・ラベル28のタグRFIDメモリ55から読み取られたデータによって定められた所望の動作構成にしたがって、メモリ24をプログラミングする。他の実施形態では、例えば、図2に示すように、プラガブル・トランシーバ10にRFIDメモリ36を装備することができ、RFIDメモリ36には、プラガブル・トランシーバ10をホストに設置する前に、外部RFIDリーダ40を使用して、プログラミング情報(例えば、データ)が組み込まれる。メモリ24は、プラガブル・トランシーバ10が設置され起動されるときに、プログラミングされる。コントローラ22の初期化中に、プログラミング・マネージャは、RFIDメモリ36に格納されているデータを読み取り、RFIDメモリ36から読み取ったデータによって定められた所望の動作構成にしたがって、メモリ24をプログラミングする。
【0109】
先に説明した実施形態では、前記初期化中に実行するプログラミング・マネージャは、スマート・ラベル28のタグRFIDメモリ55またはRFIDメモリ36から読み取ったデータを処理し、このようなデータは、プログラミング・マネージャがメモリ24をプログラミングするために必要な動作設定値を付与し、プログラミング・マネージャは、このようなデータを使用して、自動的にメモリ24をプログラミングする。一旦メモリ24
が、このようなデータを使用して、プログラミングされ、コントローラ22の初期化が完了したなら、プラガブル・トランシーバ10はサービスの準備ができ、所望の動作構成(即ち、組み込み構成)にあると言うことができる。例えば、プログラミング・マネージャは、RFIDメモリ36から読み取られたデータによって定められた所望の動作構成にしたがって、プラガブル・トランシーバ10のメモリ24をプログラミングすることができ、以下の内(とりわけ)少なくとも1つをプログラミングおよび/または構成するためにデータが使用される。
【0110】
・ホスト・インターフェース20。例えば、データによって、MSAおよび/または他の規格および/または独自のホスト・インターフェース20のメモリ・マップ・データ・フィールドを構成するため。
【0111】
・ネットワーク・インターフェース14。例えば、光電変換器16の光伝達波長を特定の波長に設定する(configure)ため。
・プラガブル・トランシーバ10のIC。例えば、レーザ・ドライバおよび受信増幅器のASICの構成レジスタにデータを組み込む。
【0112】
・メモリ24。メモリ24に格納されているコントローラ22および/またはプロトコル・プロセッサ18のプログラムを構成するために使用される、 例えば、オペレーティ
ング・システムを初期化するためのデータのような、プログラム初期化データをメモリ24に組み込む、あるいは、例えば、コントローラ22および/またはプロトコル・プロセッサ18上で実行するように構成されたプログラムをメモリ24に組み込む。
【0113】
・例えば、コントローラ22上で実行するプログラムに、メモリ24に格納されている特定のデータを読み取るように指令するために、コントローラ22上で実行するプログラム。
【0114】
実施形態では、メモリ24をプログラミングするために使用されるRFIDデータは、1つ以上のメモリ・アドレスを含み、前記メモリ・アドレスが、メモリ24に格納されている1つ以上のプログラムおよび/またはデータを指し示し、例えば、前記プログラムおよび/またはデータは、製造プロセス中に、またはホストに設置されるときに、メモリ24に予め組み込むことができる。実施形態では、メモリ24には複数のプログラムおよび/またはデータが格納され(configured with)、前記プログラムおよび/またはデータは、メモリ24に格納されているメモリ・アドレスを使用して、コントローラ22および/またはプロトコル・プロセッサ18によって実行される。実施形態では、プログラミング・マネージャが、スマート・ラベル28またはRFIDメモリ36に格納されているRFIDデータを読み取り、RFIDデータ内に付与されているメモリ・アドレスを用いてメモリ24をプログラミングする。コントローラ22上で実行するプログラムが、メモリ24からメモリ・アドレスを読み取り、前記メモリ・アドレスを使用して、メモリ24に格納されているプログラムを実行し、これによって、RFIDデータによって定められた所望の動作構成にしたがって、プラガブル・トランシーバ10をプログラミングする。実施形態では、プログラミング・マネージャが、スマート・ラベル28またはRFIDメモリ36に格納されているメモリ・アドレスを読み取り、このメモリ・アドレスを用いてメモリ24をプログラミングする。コントローラ22上で実行するプログラムが、メモリ24からメモリ・アドレスを読み取り、RFIDデータによって定められた前記メモリ・アドレスを使用して、メモリ24に格納されているデータを読み取り、これによって、RFIDデータによって定められた所望の動作構成にしたがって、プラガブル・トランシーバ10をプログラミングする。例えば、メモリ24には、製造プロセス中に、複数のプログラムおよび/またはデータを格納する(configure with)ことができ、前記プログラムおよび/またはデータは、プラガブル・トランシーバ10が複数のネットワークおよび/または管理動作構成を設ける(provide)ことを可能にする。例えば、プラガブル・トランシーバ10は、NID機能およびCLI管理インターフェースを設けるSFP、またはMPLSパケット・ゲートウェイ機能およびウェブGUI管理インターフェースを設けるSFPであってもよい。認めることができるであろうが、プログラミング・マネージャは、スマート・ラベル28またはRFIDメモリ36からRFIDデータを読み取り、このRFIDデータによって定められたメモリ・アドレスを用いてメモリ24をプログラミングし、コントローラ22は、初期化プロセス中に、メモリ・アドレスをメモリ24から読み取り、メモリ24に格納されているプログラムを実行することができ、および/またはRFIDメモリから読み出した1つまたは複数のメモリ・アドレスを使用して、メモリ24からデータを読み取ることができる。他の例では、RFIDメモリから読み取られたメモリ・アドレスは、メモリ24に格納されているホスト・インターフェース20のメモリ・マップ(例えば、標準的なMSA QSFP+メモリ・マップ、データ・フィールド、および値)を選択し、ロードし、読み取り、および/またはインデックス化するために使用することができる。実施形態では、RFIDメモリに格納されているRFIDデータには、少なくとも1つのメモリ・アドレスまたは識別子を格納する(configure with)ことができ、このメモリ・アドレスまたは識別子は、コントローラ22および/またはプロトコル・プロセッサ18によって、メモリ24に予め組み込まれているプログラムおよび/またはデータを使用して、以下の内少なくとも1つを実行するために使用される。
【0115】
・ブート・プログラムを実行する、
・オペレーティング・システム・プログラムを実行する、
・プロトコル・プロセッサ18のプログラムを実行する。
【0116】
・データを使用して、プロトコル・プロセッサをプログラミングする、
・格納されているアプリケーション・プログラムを実行する、
・ホスト・インターフェース20またはネットワーク・インターフェース14の管理情報データ(例えば、MSAホスト・インターフェースにおいて定義されたデータ・フィールドおよび値)を選択する、またはロードする、または読み取る、またはインデックス化する、
・プログラムおよび/またはデータをメモリ24にまたはメモリ24から移動させるあるいはコピーする、
ネットワーク・アドレス位置からプログラムおよび/またはデータを移動させる、例えば、ネットワークに接続されたリモート管理システムに格納されているプログラムおよびデータを、メモリ24に移動させるまたはコピーする。
【0117】
本実施形態では、プログラミング・マネージャは、プラガブル・トランシーバ10が起動され、スマート・ラベル28またはRFIDメモリ36のプログラミング情報データによって最初に初期化されるときにだけ、メモリ24をプログラミングするように構成され、このようなプログラミング・マネージャは、以降のコントローラ22初期化では、前記プログラミング情報データを使用して、メモリ24をプログラミングしない。実施形態では、プログラミング・マネージャは、前記最初の初期化中に、RFIDメモリから読み取ったプログラミング情報データをメモリ24に格納する。例えば、このプログラミング方法に基づいて、プラガブル・トランシーバ10が、データによって定められた所望の動作構成にプログラミングされたスマート・ラベル28およびそのメモリ24によって最初に初期化された後、一旦前記初期化が完了したなら、プラガブル・トランシーバ10はサービスの準備ができ、その後、ホスト・インターフェース20を介して、ホストがメモリ24を新しい動作構成に(例えば、閾値パラメータ設定値を変更するため)設定する(configure)ことによって、プログラミングされている動作構成を変更すると、その後のコントローラ22の初期化時に、このような新たな動作構成は、プログラミング・マネージャによって、所望の動作構成で上書きされない。例えば、プログラミング・マネージャは、一部のパラメータが変更されていても、現在の組み込み構成が、スマート・ラベルによって定められた組み込み構成に対応すると判断することができ、組み込み構成が対応すると判断した場合、プログラミング・マネージャは、トランシーバ10の組み込み構成を上書きしない。
【0118】
本実施形態では、プログラミング・マネージャがプログラミング情報を得ることができない場合、プログラミング・マネージャは、所定のまたはデフォルトのサービス・モードあるいは動作状態で動作するように、プラガブル・トランシーバ10をプログラミングする。例えば、一実施形態では、プラガブル・トランシーバ10のデフォルトの組み込み構成が無効にされ、他の実施形態では、プラガブル・トランシーバ10は、メモリ24に格納されている、デフォルト・ホスト・インターフェース20のメモリ・マップ、データ・フィールド、および値を使用して動作する。また、他の実施形態では、メモリ24に格納されているデフォルトのプログラムおよびデータを使用して、コントローラ22を初期化する等である。
【0119】
他の実施形態では、コントローラ22の各初期化中に、スマート・ラベル28およびRFIDメモリ36を読み取り、スマート・ラベル28またはRFIDメモリ36から読み取られたプログラミング情報は、前記プログラミング情報の状態、例えば、インストールされていない、インストールされている、変更、機能しない(failed)、無効、欠落(missing)等を判定し、それに応じてプラガブル・トランシーバ10の組み込み構成を更新するために、プログラミング・マネージャによって処理される。実施形態では、プログラミング・マネージャは、正常な動作の間周期的にスマート・ラベル28またはRFIDメモリ36を読み取り、スマート・ラベル28またはRFIDメモリ36から読み取られたプログラミング情報は、プログラミング情報の状態を判定し、それに応じてプラガブル・トランシーバ10の組み込み構成を更新するために、プログラミング・マネージャによって処理される。
【0120】
実施形態では、プログラミング・マネージャは、コントローラ22が初期化されて、RFIDメモリから読み取られたプログラミング情報データが、メモリ24に格納されているプログラミング情報データと異なるときに、メモリ24をプログラミングする。メモリ24に格納されているプログラミング情報データは、現在の動作構成を定めるために使用されたものである。実施形態では、プログラミング・マネージャが、RFIDメモリから読み取られたプログラミング情報の状態が、変化した、または失われた、または無効である(例えば、スマート・ラベル28が取り外された、またはプラガブル・トランシーバ10が最初に初期化された後に、RFIDメモリ36の内容が変更された)と判定したときはいつでも、あるいは新たなスマート・ラベル28がプラガブル・トランシーバ10に取り付けられたとき、あるいは外部RFIDリーダ40が新たなプログラミング情報をRFIDメモリ36に書き込んだときに、プログラミング・マネージャは、メモリ24に格納されている組み込み構成を消去するか、またはプラガブル・トランシーバ10をディセーブルする。実施形態では、プログラミング・マネージャが、RFIDメモリから読み取られたプログラミング情報の状態が、機能しない(failed)、失われた、変更された、無効である、またはインストールされていないことを検出したときはいつでも、プログラミング・マネージャは、メモリ24に格納されているプログラミング情報を変更しない。他の実施形態では、プログラミング・マネージャは、パスワード、またはアクセス・コード、またはライセンシング情報、またはその他の情報を、ホスト・インターフェース20またはネットワーク・インターフェース14を介して入力するように、ホストに要求する。前記情報は、RFIDメモリから読み取られたプログラミング情報データをメモリ24に組み込むことを可能にするために使用される。
【0121】
実施形態では、プラガブル・トランシーバ10の製造業者が、製造するプラガブル・ト
ランシーバ10毎に、外部RFIDリーダを使用して、少なくとも1つのスマート・ラベル28にプログラミング情報データを組み込む。他の実施形態では、プラガブル・トランシーバ10の製造業者が、製造するプラガブル・トランシーバ10毎に、外部RFIDリーダを使用して、RFIDメモリにプログラミング情報を組み込む。実施形態では、このようなプログラミング情報は、プラガブル・トランシーバ10の製造業者の製品機器コード毎に特定的に識別および設定(configure)され、このような製品機器コードがプラガブル・トランシーバ10の動作構成を定める。実施形態では、プラガブル・トランシーバ10は、複数のスマート・ラベル28の内任意の1つを使用してプログラミングされるように構成され、各スマート・ラベル28は、異なる製品機器コードによって識別される。実施形態では、複数のプラガブル・トランシーバ10には、各々、同じ製品機器コードによって識別されたスマート・ラベル28が装備され、各プラガブル・トランシーバは、同じ所定の構成で動作する。実施形態では、RFIDメモリは、複数のプログラミング情報の内任意の1つを使用してプログラミングされるように構成され、各々、異なる製品機器コードによって識別される。例えば、スマート・ラベル28またはRFIDメモリ36には、プログラミング情報が組み込まれ、各プログラミング情報は、特定の製品機器コードによって識別され、特定の製品機器コードに合わせて構成されたデータを含む。例えば、所与のSFPトランシーバの製品機器コードについてのプログラミング情報は、メモリ24内に組み込まれる、複数の標準的なMSAホスト・インターフェース20のメモリ・マップ・データ・フィールドおよび値を定め、一方、異なるSFPトランシーバの製品機器コードについてのプログラミング情報は、メモリ24に組み込まれる複数の異なる標準的なMSAホスト・インターフェース20のメモリ・マップ・データ・フィールドおよび値を定める。実施形態では、所与の製品機器コードに合わせて各スマート・ラベル28または各RFIDメモリ36に組み込まれるプログラミング情報は、前記プログラミング情報を受けるプラガブル・トランシーバ10に一意である。例えば、所与の製品機器コードに合わせたプログラミング情報は、プラガブル・トランシーバ10の連番を含み、製造された各プラガブル・トランシーバ10の連番は一意であり、したがって、所与の製品機器コードに対して複数のプログラミング情報が提供され、各々、一意の連番によって識別および設定され(configure)、前記複数のプログラミング情報は、複数のプラガブル・トランシーバ10をプログラミングするために使用され、各プラガブル・トランシーバ10には、同じ製品機器コード、およびメモリ24に格納されている異なる連番が組み込まれる。
【0122】
実施形態では、前記プラガブル・トランシーバ10が前記プログラミング情報と互換性があるときにのみ、プログラミング・マネージャは、プログラミング情報を使用して、プラガブル・トランシーバ10のメモリ24をプログラミングする。ここで、互換性は、スマート・ラベル28またはRFIDメモリ36に格納されている互換性情報と、メモリ24に格納されている互換性情報との比較に基づく。例えば、互換性は、プログラミング情報に収容されている製品機器コードを、メモリ24に格納されている製品機器コードと照合することによって判定される。実施形態では、プログラミング情報に収容されている互換性情報データは、以下の内少なくとも1つを含む。
【0123】
・製品機器コード、
・ハードウェア互換性コード、
・ソフトウェア互換性コード、
・製造コード、
・プログラミング情報バージョン・コード、
・ライセンシングまたはライセンシー・コード、
・パスワード。
【0124】
例えば、製造業者がスマート・ラベル28およびRFIDメモリ36にRFIDデータを組み込むことができ、このようなRFIDデータは、製品機器コードおよびMSA
SFP+トランシーバ・ホスト・インターフェース20のメモリ・マップ、データ・フィールド、およびA0Hにおいて開始するメモリ・マップ位置に対する対応値、A2hにおいて開始するメモリ・マップ位置、独自のホスト・インターフェース20のメモリ・マップ、データ・フィールド、および/または値(例えば、プロトコル・プロセッサ18によって備えられたネットワーク機能をサポートするため)を収容する。プログラミング・マネージャは、RFIDデータをスマート・ラベル28またはRFIDメモリ36から読み取り、製品機器コードを、メモリ24に格納されているプラガブル・トランシーバ10の製品機器コードと比較し、プラガブル・トランシーバ10の製品機器コードが、プログラミング情報の製品機器コードと互換性がある場合、プログラミング・マネージャは、RFIDにおいて定められているプログラミング情報を使用して、メモリ24をプログラミングする。
【0125】
ある実施形態では、プログラミング・マネージャは情報をスマート・ラベル28またはRFIDメモリ36に書き込むことができ、例えば、プラガブル・トランシーバ10のハードウェア連番またはその他の一意の識別子、パスワード、プログラミング・ログ等を書き込むことができる。例えば、このような情報は、プラガブル・トランシーバ10が製造されるときに、メモリ24に格納することができ、プログラミング・マネージャは、このような情報をスマート・ラベル28に書き込むことができる。この情報は、スマート・ラベル28が他のプラガブル・トランシーバ10によって再利用できないように、スマート・ラベル28をプラガブル・トランシーバ10に論理的にバインドする(bind)ために使用することができる。
【0126】
実施形態では、ユーザが、ホストにおける所望の組み込み構成を定めるデータが格納されているスマート・ラベル28またはRFIDメモリ36が装備されたプラガブル・トランシーバ10を設置および/または接続すると、プラガブル・トランシーバ10は自動的に起動し(power up)、コントローラ22は初期化プロセスを開始することができ、プログラミング・マネージャは、スマート・ラベル28またはRFIDメモリ36に格納されているプログラミング情報を読み取ることができ、プログラミング・マネージャは、プログラミング情報の状態、およびプラガブル・トランシーバ10とのプログラミング情報の互換性を判定することができる。その後、RFIDデータによって定められたプログラミング情報が有効であり、プラガブル・トランシーバ10と互換性があるのであれば、コントローラ20がこのようなRFIDデータによって最初に初期化されるときに、プログラミング・マネージャは、RFIDデータによって定められた所望の動作構成にしたがって、メモリ24をプログラミングする。例えば、このようなプログラミング情報は、製品機器コード、ならびに図11に示すA0hおよびA2hに対するMSA SFP+ホスト・インターフェース20のメモリ・マップで構成することができる。このメモリ・マップは、図12図13、および図14に示す複数のメモリ・マップ・データ・フィールドと対応するデータ・フィールド・データとを収容する。プログラミング情報は、所与のプラガブル・トランシーバ10の製品機器コードに合わせて、メモリ24にプログラミングされるべき、所望の動作構成を定めることができる。
【0127】
実施形態では、外部RFIDリーダ40は、プラガブル・トランシーバ10の識別情報をユーザ・インターフェースから、またはバー・コード・ラベルをスキャンすることによって、あるいはスマート・ラベル28またはRFIDメモリ36を読み取ることによって得るように構成することができ、外部RFIDリーダ40は、前記識別情報を使用して、そのローカル・データベースおよび/またはメモリ、および/またはネットワーク・データベースおよび/またはリモート管理システムから対応するプログラミング情報を得て、前記プログラミング情報をスマート・ラベル28またはRFIDメモリ36に組み込む。例えば、前記プラガブル・トランシーバ10の識別情報は、メモリ24に格納されている製品機器コードとすることができる。
【0128】
以上で説明した実施形態では、プラガブル・トランシーバ10は、RFIDタグを収容したスマート・ラベル28および/または外部RFIDリーダのような、RFIDデバイスを備えるプログラミング・インターフェースを介して、プログラミング可能である。認めることができるであろうが、プラガブル・トランシーバ10には、トランシーバ10を所望の動作構成にプログラミングするために、他の型式のプログラミング・インターフェースを装備することができる。例えば、実施形態では、プラガブル・トランシーバ10には、1つ以上のスイッチ、例えば、デュアル・イン・ライン・パッケージ(DIP)スイッチを装備することができ、コントローラ22には、対応するスイッチ・インターフェース、例えば、汎用入力出力(GPIO:general purpose input output)インターフェースを装備することができる。このような実施形態では、プログラミング・マネージャが、1つまたは複数のスイッチの状態を読み取ってプログラミング情報を得て、スイッチによって定められる所望の動作構成にしたがってメモリ24をプログラミングするためにコントローラ22を呼び出すことができる(例えば、この実施形態では、スマート・ラベル28またはRFIDメモリ36の代わりに、プログラミング情報を提供するために、スイッチが使用される)。例えば、図15は、2つのDIPスイッチ300およびテーブル310を有するSFPプラガブル・トランシーバ10の底面図を表し、テーブル310は各DIPスイッチの位置に基づいて選択されたプログラミング情報データ(例えば、プログラム番号)を示す。ある実施形態では、前記プログラミング情報は、メモリ24において、所望の動作構成を定める実際のプログラミング情報および/または組み込み構成が格納されているメモリ・アドレス位置をインデックス化するまたは指し示すために使用することができる。プログラミング情報および/または組み込み構成は、例えば、製造プロセス中に、メモリ24に予めプログラミングしておくことができる。尚、N個のスイッチを使用して提示される可能なプログラミング情報の構成数は2であることを注記しておく。例えば、メモリ24に格納されているこのようなプログラミング情報は、各々、図11に示すA0hおよびA2hにおいて開始する位置に対するMSA SFP+トランシーバ・ホスト・インターフェース20のメモリ・マップで構成することができ、このメモリ・マップは、図12図13、および図14に示す複数のデータ・フィールドと、プラガブル・トランシーバ10の所望の動作構成を定めるデータ・フィールド値とを収容する。所望の動作構成は、スイッチによって定められるプログラミング情報を使用して、選択することができる。
【0129】
本明細書において説明したプログラマブルなプラガブル・トランシーバの利点は、在庫として維持される専用プラガブル・トランシーバの機種数を削減し、結果的に生ずるコスト・オーバーヘッドを低減するのに役立つことである。本明細書において説明したプログラミング・システムおよび方法を使用すれば、製造プロセス中に、プログラミングする専用プラガブル・トランシーバの種類が減少する。何故なら、プラガブル・トランシーバのプログラミングは、プラガブル・トランシーバのホストへの設置に先立つ任意の時点において、容易に実行することができるからである。例えば、各々異なる動作構成がプログラミングされているMSA準拠専用光プラガブル・トランシーバの在庫を、本明細書において説明したようにRFIDリーダ30が装備された1つの光プラガブル・トランシーバ10、および各々異なるプログラミング情報を有するRFIDデータを収容する複数のスマート・ラベル28と交換することができる。各プログラミング・スマート・ラベル28は、異なる所望の動作構成を定めることができる。他の例では、各々、異なる動作構成がプログラミングされているMSA準拠専用光プラガブル・トランシーバの在庫を、本明細書において説明したようにRFIDメモリ36が装備された1つの光プラガブル・トランシーバ10と交換することができ、外部RFIDリーダ40(例えば、RFIDを使用してプラガブル・トランシーバをプログラミングするように構成されたスマート・フォン)が、複数の異なる可能な動作構成を定めるプログラミング情報を含むRFIDデータを収容することができる。例えば、設置の前または最中に、RFIDリーダ40を使用して、トランシーバ10に複数の動作構成の内所望の1つをプログラミングすることができる。本明細書において説明したプログラマブル・トランシーバの他の利点は、プラガブル・トランシーバに給電しそのメモリ24をプログラミングする独自のプログラミング・システムの排除により、現行の方法を使用して複数のアプリケーションまたは動作シナリオをサポートするために複数のプラガブル・トランシーバをプログラミングするときにかかる時間およびコストの低減である。本明細書において説明したプログラマブル・トランシーバの他の利点は、予想されない展開(deployment)を支援する柔軟性を高めることである。これは、プラガブル・トランシーバ10は、現場においてまたはサプライ・チェーンにおいて、ホスト・システムへの設置の前にしかるべきスマート・ラベル20を取り付けることによって、またはRFIDメモリ36をプログラミングすることによって、複数のアプリケーションまたは動作シナリオをサポートするために容易にプログラミングすることができるからである。本明細書において説明したプログラマブル・トランシーバの他の利点は、サプライ・チェーン内にある間または設置および保守の間、組み込み構成を含むプラガブル・トランシーバ10を識別するときにかかる時間および費用を低減できることである。何故なら、メモリ36の格納されているホスト・インターフェース20のメモリ・マップ・データ・フィールドおよび値は、外部RFIDリーダ40を使用すれば、読み取ることができるからである。本明細書において説明したプログラマブル・トランシーバの他の利点は、関連する製品仕様を含む複数のプログラミング情報等を、遠隔管理のネットワーク・データベースから外部RFIDリーダ40にダウンロードできることである。本明細書において説明したプログラマブル・トランシーバの他の利点は、デバイスの製造中または稼働寿命(service lifecycle)中に操作員によって誘発される識別やプログラミングの誤りの低減である。何故なら、プラガブル・トランシーバ10は完全に自動化することができ、スマート・ラベル28の設置を除いて、操作員の介入を必要としないからである。
【0130】
以上、本明細書では、受動RFIDタグが埋め込まれたスマート・ラベルを使用して、そして外部RFIDリーダを使用して、ユーザがプラガブル・トランシーバをプログラミングすることに関して、例示的な実施形態について説明した。説明した実施形態は、価格効率的なプラガブル・トランシーバの製造を可能にするため、そしてサービス・プロバイダのサプライ・チェーン、ならびに運用ロジスティックスおよび費用を最小限に抑えるために、RFIDまたはその他のプログラミング・インターフェースを使用するプラガブル・トランシーバのプログラミング・システムを提供する。本明細書において説明したプラガブル・トランシーバによって、企業のサプライ・チェーン管理システム全体の一部としてRFIDを使用する在庫管理というような、他の分野の応用も可能にすることができる。このようなサプライ・チェーン管理では、外部RFIDリーダが、各スマート・ラベル28およびRFIDメモリ36に質問して、プログラミング情報を含む、各プラガブル・トランシーバの製品/ハードウェア/ソフトウェア情報を抽出することができ、このような情報を管理の目的でコンピュータに送ることができ、更に所望の動作構成を定めるプログラミング情報によって、各スマート・ラベルおよびプラガブル・トランシーバをプログラミングすることができる。
【0131】
以上、特定的な実施形態について説明および図示したが、本発明の範囲から逸脱することなく、多くの変更、修正、変形、および組み合わせも行えることは理解されよう。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15