(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022019726
(43)【公開日】2022-01-27
(54)【発明の名称】コンテンツ提示管理のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04N 21/235 20110101AFI20220120BHJP
H04N 21/485 20110101ALI20220120BHJP
【FI】
H04N21/235
H04N21/485
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021173258
(22)【出願日】2021-10-22
(62)【分割の表示】P 2016527113の分割
【原出願日】2014-07-17
(31)【優先権主張番号】61/847,204
(32)【優先日】2013-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】511287994
【氏名又は名称】ヴィジブル ワールド リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】ハーバーマン セス
(57)【要約】
【課題】コンテンツ提示管理のためのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】コンテンツ提示装置の提示設定を管理するための方法、システム及びコンピュータ可読媒体について一般的に説明する。提示設定は、ビデオディスプレイ装置を通じて提示されるビデオコンテンツのコントラスト又は輝度などの、コンテンツの提示について定める設定を含むことができる。映画又はビデオゲームなどのコンテンツアセットのコンテンツプロバイダ又はサードパーティなどは、プロバイダ提示設定を定めることができる。プロバイダ提示設定は、コンテンツ提示装置及び/又はコンテンツ消費者に対して送信し、又は別様に利用可能にすることができる。例えば、プロバイダ提示設定をコンテンツストリーム内に符号化し、コンテンツと共にコンテンツ提示装置に送信することができる。プロバイダ提示設定は、コンテンツ提示装置の装置提示設定を調整するように構成することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ提示管理システムであって、
プロセッサと、
前記プロセッサと動作可能に通信する非一時的コンピュータ可読記憶媒体と、を備え、 前記コンピュータ可読記憶媒体は1又は複数のプログラミング命令を含み、該プログラミング命令は、実行時に前記プロセッサに、
コンテンツアセットのために構成された少なくとも1つのプロバイダ提示設定に基づいて、前記コンテンツアセットに関連する提示情報であって、前記コンテンツアセットを提示するように構成されたコンテンツ提示装置の少なくとも1つの装置提示設定を調整するように構成された提示情報を生成するステップと、
前記コンテンツ提示装置に対して前記コンテンツアセットに関連して前記提示情報にアクセスできるようにするステップと、
を行わせる、システム。
【請求項2】
前記提示情報にアクセスできるようにするステップは、前記提示情報を前記コンテンツアセットと共に符号化するステップを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記提示情報にアクセスできるようにするステップは、番組ガイドを通じて前記提示情報を提供するステップを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記提示情報にアクセスできるようにするステップは、選択可能な提示情報オプションを有するグラフィカルユーザインターフェイス要素を提示するステップを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記提示情報にアクセスできるようにするステップは、前記提示情報を前記コンテンツ提示システムに提供するように構成されたコンピュータ装置に、前記提示情報を送信するステップを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記提示情報は、複数のコンテンツ提示装置のために構成された複数のプロバイダ提示設定を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記コンテンツ提示装置は、テレビ、セットトップボックス、タブレットコンピュータ装置及びスマートフォンのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記コンテンツアセットは、放送ビデオ、ビデオオンデマンド(VOD)及び衛星ラジオのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記プロバイダ提示設定は、コンテンツ認識情報に基づいて少なくとも部分的に構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記装置表示設定は、高音域、低音域、コントラスト、鮮明度、輝度、ディスプレイモードのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
コンテンツ提示装置を通じたコンテンツアセットの提示を管理するためのコンピュータ実施方法であって、プロセッサにより、
コンテンツアセットのために構成された少なくとも1つのプロバイダ提示設定に基づいて、前記コンテンツアセットに関連する提示情報であって、前記コンテンツアセットを提示するように構成された前記コンテンツ提示装置の少なくとも1つの装置提示設定を調整するように構成された提示情報を生成するステップと、
前記コンテンツ提示装置に対して前記コンテンツアセットに関連して前記提示情報にアクセスできるようにするステップと、を含む方法。
【請求項12】
前記提示情報にアクセスできるようにするステップは、前記提示情報を前記コンテンツアセットと共に符号化するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記提示情報にアクセスできるようにするステップは、番組ガイドを通じて前記提示情報を提供するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記提示情報にアクセスできるようにするステップは、選択可能な提示情報オプションを有するグラフィカルユーザインターフェイス要素を提示するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記提示情報にアクセスできるようにするステップは、前記提示情報を前記コンテンツ提示システムに提供するように構成されたコンピュータ装置に、前記提示情報を送信するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記提示情報は、複数のコンテンツ提示装置のために構成された複数のプロバイダ提示設定を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記コンテンツ提示装置は、テレビ、セットトップボックス、タブレットコンピュータ装置及びスマートフォンのうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記コンテンツアセットは、放送ビデオ、ビデオオンデマンド(VOD)及び衛星ラジオのうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記プロバイダ提示設定は、コンテンツ認識情報に基づいて少なくとも部分的に構成される、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記装置表示設定は、高音域、低音域、コントラスト、鮮明度、輝度、ディスプレイモードのうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項21】
コンテンツ提示装置であって、
少なくとも1つの装置提示設定に従ってコンテンツアセットを提示するように構成された提示コンポーネントと、
前記コンテンツアセットを受け取るように構成された受信機と、
前記コンテンツアセットに関連する復号された提示情報を受け取るように構成された、前記提示コンポーネントと動作可能に通信するプロセッサと、を備え、
前記提示情報は、少なくとも1つのプロバイダ提示設定に基づいて、前記提示コンポーネントを介して前記少なくとも1つの装置提示設定に従って行われる前記コンテンツアセットの提示を容易にするように前記少なくとも1つの装置提示設定を調整するよう構成される、コンテンツ提示装置。
【請求項22】
前記コンテンツ提示装置は、テレビ、タブレットコンピュータ装置、及びスマートフォンのうちの少なくとも1つである、請求項21に記載のコンテンツ提示装置。
【請求項23】
前記提示情報を復号するように構成された、前記プロセッサと動作可能に通信するデコーダをさらに備える、請求項21に記載のコンテンツ提示装置。
【請求項24】
前記コンテンツ提示装置は、該コンテンツ提示装置と動作可能に通信するコンピュータ装置から前記提示情報を受け取るように構成される、請求項21に記載のコンテンツ提示装置。
【請求項25】
前記コンテンツ提示装置は、該コンテンツ提示装置と動作可能に通信するコンピュータ装置から復号された提示情報を受け取るように構成される、請求項21に記載のコンテンツ提示装置。
【請求項26】
前記装置表示設定は、高音域、低音域、コントラスト、鮮明度、輝度、ディスプレイモードのうちの少なくとも1つを含む、請求項21に記載のコンテンツ提示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2013年7月17日に出願された米国仮特許出願第61/847,204号の利益を主張するものであり、この仮特許出願の内容は、その全体が本明細書に完全に記載されているかのように引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
説明する技術は、一般に、コンテンツ提示装置を通じたコンテンツの提示に関し、より具体的には、コンテンツに関連する情報に基づいて、コンテンツ提示装置の提示設定に関する情報を管理し、及び/又は提供することに関する。
【背景技術】
【0003】
デジタルディスプレイ及びオーディオ技術の発達は、テレビ及びデジタルコンテンツ消費者のユーザ体験を向上させた。例えば、テレビ及びコンピュータ装置のメーカーは、ユーザがカスタマイズされた個人向け体験を体験するための無数の映像及び音声設定、特殊効果、並びにその他の装置機能を提供する。多くの場合、デジタルテレビ及びその他のディスプレイ装置は、複数の表示及び/又は音声設定(例えば、コントラスト、輝度、エッジ検出、動的色範囲、低音域、高音域など)が特定の視聴体験に合わせてカスタマイズされた所定のモードを含む。例示的な所定のモードとしては、「スポーツ」「映画」「鮮明」「ゲームモード」が挙げられる。このような所定のモードを選択すると、視聴中のコンテンツのタイプにとって重要ないくつかの特徴を強化する、装置の独特な表示設定構成を適用することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
視聴者は、一連のメニュー閲覧及び選択機能を通じて設定又は所定のモードを選択することができる。しかしながら、多くの場合、例えば、設定及びモードのことが頭にない、ナビゲーション及び選択に時間が掛かり過ぎ、若しくはややこし過ぎる、又は視聴者が各番組タイプ(例えば、視聴者がスポーツイベントと映画を切り替える)ごとに設定の変更又は新たなモードの選択を行いたがらないという理由で、視聴者はこれらの設定及びモードを活用していない。視聴者は、設定及び所定のモードを正しく活用するために、チャンネルの切り替え又は新たな視聴番組の選択を行うたびにつまらないメニュー閲覧及び選択機能を実行する必要がある。この不便さのため、視聴者は、選択した番組に関わらず表示設定を同じ構成で維持し、結局は、ディスプレイが提示できる高度な視聴体験が提供されなくなっている。
【0005】
消費者が利用できる視聴装置の数が異なることも、メディアコンテンツの提示設定を完全に最適化する上での別の障害となっている。テレビ対応型パーソナルコンピュータ、インターネットコンテンツプロバイダ、並びに高度なスマートフォン及びタブレット装置の増殖と共に、視聴装置の数及び提示能力が、メディアコンテンツの提示を最適に向上させる能力をさらに複雑化させる。例えば、52インチのLEDテレビは、スマートフォン装置の5インチディスプレイとは全く異なる視聴体験を提供することができる。また、各装置の音響及び映像能力、並びにコンテンツを送信できるネットワークも大きく異なる。したがって、ユーザは、コンテンツを提示する特定の装置、及びコンテンツのソースに応じて、大きく異なる視聴体験を体験することがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
説明する特定のシステム、装置及び方法は様々とすることができるので、本開示はこれらに限定されるものではない。本説明で使用する用語は、特定の形態又は実施形態を説明するためのものにすぎず、範囲を限定するものではない。
【0007】
本明細書で使用する単数形の「1つの(英文不定冠詞)」及び「その(英文定冠詞)」は、文脈で別途明確に示していない限り、複数形の照応を含む。特に定めがない限り、本明細書で使用する全ての技術用語及び科学用語は、当業者が一般に理解している意味と同じ意味を有する。本開示の全ての内容は、本開示において説明する実施形態が、先行発明であるという理由でこのような開示に先行する資格がないことを認めていると解されるものではない。本書で使用する「含む(comprising)」という用語は、「含むけれども限定されない(including but not limited to)」を意味する。
【0008】
ある実施形態では、コンテンツ提示管理システムが、プロセッサと、プロセッサと動作可能に通信する非一時的コンピュータ可読記憶媒体とを含むことができる。コンピュータ可読記憶媒体は、1又は複数のプログラミング命令を含むことができ、このプログラミング命令は、実行時にプロセッサに、コンテンツアセットのために構成された少なくとも1つのプロバイダ提示設定に基づいて、コンテンツアセットを提示するように構成されたコンテンツ提示装置の少なくとも1つの装置提示設定を調整するように構成された、コンテンツアセットに関連する提示情報を生成するステップと、コンテンツ提示装置がコンテンツアセットに関連して提示情報にアクセスできるようにするステップとを行わせる。
【0009】
ある実施形態では、コンテンツ提示装置を通じたコンテンツアセットの提示を管理するためのコンピュータ実施方法が、プロセッサにより、コンテンツアセットのために構成された少なくとも1つのプロバイダ提示設定に基づいて、コンテンツアセットを提示するように構成されたコンテンツ提示装置の少なくとも1つの装置提示設定を調整するように構成された、コンテンツアセットに関連する提示情報を生成するステップと、コンテンツ提示装置がコンテンツアセットに関連して提示情報にアクセスできるようにするステップとを含むことができる。
【0010】
ある実施形態では、コンテンツ提示装置が、少なくとも1つの装置提示設定に従ってコンテンツアセットを提示するように構成された提示コンポーネントと、コンテンツアセットを受け取るように構成された受信機と、コンテンツアセットに関連する復号された提示情報を受け取るように構成された、提示コンポーネントと動作可能に通信するプロセッサとを含むことができ、提示情報は、少なくとも1つのプロバイダ提示設定に基づいて、提示コンポーネントを介した少なくとも1つの装置提示設定に従うコンテンツアセットの提示を容易にするように少なくとも1つの装置提示設定を調整するよう構成される。
【0011】
ある実施形態では、メディアコンテンツの表示を向上させる方法が、1つのメディアコンテンツ(例えば、コンテンツアセット)を提供するステップと、この1つのメディアの提示設定を定めるステップと、この1つのメディアコンテンツを、提示設定と共にメディアパッケージに符号化するステップと、メディアパッケージを、提示設定に従って表示を再構成する命令と共にネットワークを介して送信するステップとを含むことができる。
【0012】
ある実施形態では、メディアコンテンツの表示を向上させる方法が、ネットワークを介して提示設定を含む1つのメディアコンテンツを受け取るステップと、メディアコンテンツを復号するステップと、提示設定に従ってディスプレイ装置を構成するステップとを含むことができる。
【0013】
ある実施形態では、メディアコンテンツの表示を向上させるためのシステムが、1つのメディアコンテンツを受け取るように構成された受信機と、1つのメディアコンテンツから提示設定を復号するように構成されたデコーダと、提示設定に従って表示を調整するように構成されたディスプレイとを含むことができる。ある態様では、提示設定が、高音域、低音域、コントラスト、輝度、鮮明度のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0014】
添付図面に関連して以下の詳細な説明を読むことにより、本発明の上記の及びその他の目的がさらに容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】いくつかの実施形態によるコンテンツ提示ネットワークを示す図である。
【
図2】いくつかの実施形態による、例示的なコンテンツ提示装置の提示設定を示す図である。
【
図3】提示設定を提供する例示的なコンテンツ配信構成を示す図である。
【
図4】いくつかの実施形態による例示的なコンテンツ提示装置を示す図である。
【
図5】いくつかの実施形態による、提示設定を提供する番組ガイドを示す図である。
【
図6】いくつかの実施形態による、ビデオコンテンツのための提示設定要求インターフェイスを示す図である。
【
図7】本明細書で説明する様々な方法及び処理を実施するための、コンピュータ装置(computing device)の様々な実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
説明する技術は、一般に、コンテンツ提示装置(content presentation device)を通じたコンテンツの提示に関連する提示設定(presentation settings)を管理するためのシステム及び方法に関する。コンテンツ(又は「コンテンツアセット(content asset)」)は、一般に、媒体を通じて表現できるあらゆるタイプのデータ、情報又はメディアなどを含むことができる。例示的な媒体は、テレビ、ラジオ、及び放送、ケーブル、衛星、及び/又はこれらのネットワーク(例えば、インターネット)形式などの視聴覚媒体を含むことができる。コンテンツの例としては、以下に限定されるわけではないが、ビデオ、オーディオ、映画、ビデオゲーム、テレビ及びラジオ番組、コマーシャル、ウェブサイト、画像、写真、テキスト、電子又はデジタル文書、触覚又は触感、情報フィード、ストリーミングメディア、及び/又はこれらの組み合わせを挙げることができる。
【0017】
一般に、コンテンツ提示装置は、視聴者又は他のタイプのコンテンツ消費者にコンテンツを提示できる、現在当業者に知られている又は将来的に開発されるいずれかの装置である。コンテンツ提示装置の非限定的な例としては、テレビ、スマートテレビ、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、テーブルコンピュータ装置、スマートフォン、パーソナルコンピュータ(PC)、ディスプレイモニタ又は端末、ラジオ、オーディオ装置、スピーカ、ヘッドホン、触覚装置、電子読み取り装置(「電子リーダ」)、発光ダイオード(LED)デバイス、有機LED(OLED)デバイス、ウェアラブルスクリーン、セットトップボックス、衛星受信機、ビデオオンデマンド(VOD)受信機、コンテンツ受信機(例えば、米国カリフォルニア州クパチーノのApple社製のApple TV(登録商標)、米国カリフォルニア州サラトガのRoku社製のRoku(登録商標))、デジタルビデオレコーダ(DVR)、パーソナルビデオレコーダ(PVR)、ハードドライブ、フラッシュドライブ、ストレージサーバ、デジタルビデオディスク(DVD)装置、又はBlu-ray(登録商標)装置などが挙げられる。
【0018】
提示設定は、一般に、コンテンツ提示装置がどのようにコンテンツを提示するかを構成できるあらゆるタイプの設定又はモードを含む。例えば、テレビは、コンテンツを提示するディスプレイの輝度及びコントラストを構成するための提示設定を有することができる。別の例として、オーディオ装置は、オーディオ装置が出す音の低音域及び高音域を構成するための提示設定を有することができる。いくつかの実施形態では、提示設定を、コンテンツ提示装置の提示設定をプログラムするか、指示するか、制御するか、又は別様に管理するように構成された提示情報に変換するか、フォーマットするか、構成するか、転換するか、又は別様に編成することができる。例えば、提示情報は、コンテンツ提示装置のオペレーティングシステム、ソフトウェア、及び/又はハードウェアに、提示設定を提示情報に定められた設定に変更するように命令するよう構成することができる。
【0019】
いくつかの実施形態では、コンテンツを1又は複数の提示設定(「プロバイダ提示設定」)に関連付けることができる。いくつかの実施形態では、コンテンツを、コンテンツ及び/又はコンテンツ提示装置のために構成された強化及び/又は最適化された提示設定に関連付けることができる。いくつかの実施形態では、コンテンツに関連して提示設定を提示装置に配信し、及び/又は提示設定を提示装置に別様にアクセスできるようにすることができる。例えば、提示設定をコンテンツと共に(例えば、提示情報の形で)送信することができる。別の例では、以下に限定されるわけではないが、番組ガイド(program guide)、電子番組ガイド、電子番組ガイドアプリケーション又はモバイルコンピュータ装置アプリケーション(「モバイルアプリ」又は「アプリ」)(例えば、米国カリフォルニア州サンフランシスコのDigit Media社のNextGuide(商標))、コンテンツ提示アプリケーション(米国カリフォルニア州ロスガトスのNetFlix(登録商標)、米国カリフォルニア州サンタモニカのHulu(商標))、及び/又はこれらの組み合わせを含むコンテンツ選択のためのインターフェイスなどを介して、コンテンツと共に提示設定にアクセスできるようにすることができる。例えば、受信機装置に送信される、番組情報の詳細を示すデータは、視聴者が視聴する番組を選択した時点で視聴者のディスプレイ装置が表示設定を認識し、読み取り、構成できるデータを含むこともできる。
【0020】
本明細書で使用する「プロバイダ提示設定」とは、一般に、コンテンツ提示装置の外部で構成されたコンテンツアセットのための提示設定を意味することができる。例えば、プロバイダ提示設定は、コンテンツ提示装置にコンテンツが送信される前又は送信されている最中に、コンテンツ作成者、サービスプロバイダ、装置メーカー、サードパーティ、外部ソフトウェアアプリケーションなどによって構成することができる。本明細書で使用する「装置提示設定」とは、一般に、実際のコンテンツ提示装置上で構成される提示設定を意味することができる。例えば、テレビコンテンツ提示装置の場合、装置コンテンツ提示設定は、コントラスト=X、鮮明度=Y、などを含むことができる。
【0021】
いくつかの実施形態では、ネットワークを介して1つのコンテンツを搬送するトランスポートストリームが、コンテンツの最適な提示設定を定める部分を含むことができる。コンテンツ提示装置(例えば、ディスプレイ)は、提示設定部分(例えば、提示情報)を認識して読み取り、これらの設定に従ってコンテンツ提示装置を自動的かつ動的に構成する適当な回路又はその他のソフトウェア及び/若しくはハードウェアを含むことができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、視聴者又は他のコンテンツ消費者が、例えば放送ネットワーク、又はインターネットなどの他のネットワークを介して、提示設定を直接取得又は「検索」することができる。このような実施形態では、視聴者が、ディスプレイ又は関連する受信機装置が最適な提示設定を求めてサーバ又は他のネットワークコンポーネントにポーリングを行うための要求を開始することができる。サーバは、ディスプレイ、受信機装置、又は装置の設定を認識して構成できるその他の装置に設定を送信することができる。
【0023】
いくつかの実施形態では、本明細書に示す高度なシステムを提供するために追加料金を支払うことを選択した加入者又は消費者に、本明細書で説明する高度な視聴機能をプレミアムサービスとして提供することができる。
【0024】
本明細書で説明するいくつかの実施例及び実施形態では、放送ケーブル又は衛星送信の使用について詳述するが、当業者であれば、本明細書で説明する実施形態の範囲から逸脱することなく、以下に限定されるわけではないが、インターネット、閉回路ネットワーク、ローカルエリアネットワーク及び広域ネットワークを含む他の配信ネットワークを使用することもできると認識するであろう。
【0025】
図1に、いくつかの実施形態によるコンテンツ提示ネットワークを示す。
図1に示すように、コンテンツ提示システム100は、サービスプロバイダ115にコンテンツを提供するように構成されたコンテンツプロバイダ125a~nを含むことができる。コンテンツプロバイダ125a~nは、テレビスタジオ又は放送ネットワーク、ラジオチャンネル、ウェブサイトプロバイダ、VODサービス、又はコンテンツ記憶及び配信サービスなどの、当業者に周知のあらゆるタイプのコンテンツプロバイダを含むことができる。サービスプロバイダ115は、ケーブル又は衛星ネットワークなどのネットワーク、又はインターネットなどの通信ネットワークを介してコンテンツプロバイダ125a~nからのコンテンツにアクセスすることができる。サービスプロバイダ115は、コンテンツ提示装置105a~nにコンテンツを提供できるあらゆるタイプのエンティティ又は構造を含むことができる。例えば、サービスプロバイダ115は、テレビ放送ネットワーク、ケーブルテレビネットワーク、衛星テレビネットワーク、インターネットサービスプロバイダ(ISP)、コンピュータ装置広告ネットワーク、メディア配信ネットワーク、クラウドコンピューティングネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、地上ネットワーク、モバイルネットワーク、及び/又はこれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。コンテンツ提示装置105a~nは、コンテンツを受け取ることができる、及び/又は視聴者又はその他のコンテンツ消費者にコンテンツを提示できるあらゆるタイプの装置を含むことができる。コンテンツ提示装置の非限定的な例としては、テレビ、スマートテレビ、ラップトップ、PDA、テーブルコンピュータ装置、スマートフォン、PC、ディスプレイモニタ又は端末、ラジオ、オーディオ装置、スピーカ、ヘッドホン、触覚装置、電子読み取り装置、LED装置、OLED装置、ウェアラブルスクリーン、セットトップボックス、衛星受信機、VOD受信機、コンテンツ受信機が挙げられる。
【0026】
いくつかの実施形態では、サービスプロバイダ115が、コンテンツプロバイダ125a~nからコンテンツ提示装置105a~nに直接コンテンツを送信するためのネットワークを含むことができる。例えば、サービスプロバイダ115は、テレビ制作スタジオがコンテンツ提示装置105a~nに直接コンテンツを提供するためのネットワーク及び関連技術を含むことができる。別の例では、サービスプロバイダ115が、ユーザが様々なコンテンツプロバイダ125a~nからのコンテンツにアクセスできるようにするコンテンツアクセスアプリケーション、並びに関連するハードウェア及びソフトウェアを含むことができる。例示的なコンテンツアクセスアプリケーションとしては、Netflix(登録商標)及びHulu(登録商標)が挙げられる。いくつかの実施形態では、コンテンツプロバイダ125a~nが、例えばネットワーク110を介してコンテンツ提示装置105a~nと直接通信することができる。
【0027】
コンテンツ提示システム100は、1又は複数のデータストア120を含み及び/又はこれにアクセスすることができる。データストア120は、コンテンツ、並びに/又はコンテンツ提示装置105a~n、サービスプロバイダ115及び/若しくはコンテンツプロバイダ125a~nがコンテンツの作成、送信及び/若しくは提示のために使用できる情報を記憶するように構成することができる。いくつかの実施形態では、データストア120が、サードパーティからのデータを少なくとも部分的に含むことができる。例えば、データストア120は、サービスプロバイダ115及び/又はネットワーク110を介してコンテンツを受け取るコンテンツ提示装置105a~nの数及びタイプに関連する情報、コンテンツ提示装置105a~nの提示設定、コンテンツ提示装置105a~nのオペレーティングシステム、ソフトウェア、ファームウェア及び/又はハードウェア、視聴者又は他のコンテンツ消費者及び/又は消費者装置の(コンテンツ提示設定などの設定を含む)プロファイル、コンテンツ作成者の提示設定又はこれに関連する推奨(例えば、コンテンツを制作したスタジオによって定められた推奨提示設定など)、提示設定を、特定のコンテンツ提示装置105a~nの提示設定を変更できる提示情報に変換するための情報及び/又はアプリケーションを含むことができる。
【0028】
図2に、いくつかの実施形態による、例示的なコンテンツ提示装置の提示設定を示す。
図2に示すように、コンテンツ提示装置205は、視聴者又は他のコンテンツ消費者に対してコンテンツ提示装置205がどのようにコンテンツを提示できるかを定めるように構成された様々な提示設定210(装置提示設定)を有することができる。提示設定210は、コンテンツ提示要素及び/又はハードウェアを提示設定に従ってコンテンツを提示するように制御するハードウェア及び/又はソフトウェアに実装することができる。従来技術では、ユーザは、メニューシステムを通じて提示設定210にアクセスすることができる。いくつかの実施形態では、ソフトウェア及び/又はハードウェア命令を通じて提示設定210にアクセスし、及び/又は変更することができる。いくつかの実施形態では、コンピュータ装置(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ装置、その他)などの別個の装置によってコンテンツ提示装置205の提示設定210を変更することができる。
【0029】
提示設定210は、コンテンツ提示装置205を通じたコンテンツの提示を指定できるあらゆるタイプの設定を含むことができる。提示設定210は、コンテンツ提示装置205及び/又はコンテンツ提示要素のタイプ、それに関連するハードウェア及び/又はソフトウェアに基づいて構成することができる。映像表示コンテンツ提示装置205(例えば、画面を通じて映像コンテンツを提示するように構成されたいずれかのタイプのコンテンツ提示装置205)では、例示的な設定が、以下に限定されるわけではないが、輝度、コントラスト、鮮明度、色設定(赤、緑、青(RGB))、動的色範囲を含むことができる。オーディオコンテンツを提示できるコンテンツ提示装置205では、例示的な設定が、以下に限定されるわけではないが、音量、高音域、低音域、フェード、バランスを含むことができる。いくつかの実施形態では、提示設定210が、一般にスポーツ又は映画などの特定のタイプのコンテンツ向けに予め構成されたものを含む提示モード、或いは鮮明、ソフト又はダークなどの提示特性を含むことができる。例えば、「スポーツ」設定を行うと、ディスプレイの特定の聴覚/視覚特性が、スポーツイベントの提示をさらに強化するように調整される。ライブスポーツイベントの性質では、表示される動きの画像をより明瞭に提示するために、輝度を強化してコントラストを高めることが求められる。別の例として、「映画」設定では、ディスプレイの鮮明度及び輝度が減少して、映画館での上映に似た、より映画っぽい提示を行うことができる。
【0030】
しかしながら、これらの事前設定モードの多くは、視聴者にとって設定間の切り替えが不便であるとともに操作に時間が掛かることによって使用されていないことが多い。例えば、視聴者は、提示モードを切り替えるために、複数のメニュー及びその他の手順をたどって所望のモードを見つけて選択する必要があり得る。また、視聴者は、チャンネルの切り替え又は視聴可能な番組コンテンツの検索を行いたいと望む場合、視聴体験を十分に最大限にするために、見ると決めた全てのチャンネルで新たな事前設定モードを再構成し、又は適用しなければならない。
【0031】
いくつかの実施形態では、センサ215を用いて周辺の光及び音の特性を検出し、これらを用いて提示設定210を単独で、或いは提示情報及び/又はプロバイダ提示設定と組み合わせてさらに構成することができる(例えば、センサ215の情報によって提示情報及び/又はプロバイダ提示設定を置き換え、及び/又は増強することができる)。いくつかの実施形態では、センサ215をコンテンツ提示装置205に動作可能に結合(例えば、コンテンツ提示装置205のプロセッサ又は他のハードウェアに動作可能に接続)することができる。いくつかの実施形態では、センサ215をコンテンツ提示装置205に動作可能に接続しないこともできる。いくつかの実施形態では、センサ215が、別のコンテンツ提示装置105a~n(例えば、テレビと通信するコンピュータ装置)、サービスプロバイダ115、ネットワーク110、コンテンツプロバイダ125a~n、又はこれらのいずれかの組み合わせなどの、コンテンツ提示システム100の少なくとも一部と通信することができる。このように、いくつかの実施形態によれば、センサ215によって取得された情報を用いて提示設定210を定めることができる。
【0032】
センサ215は、提示設定210及び/又はその最適化又は構成に関連する可能性のある情報を測定又は別様に取得できるあらゆるタイプのセンサを含むことができる。センサ215の非限定的な例としては、フォトセンサ、光センサ、デシベル、温度センサ及び動きセンサを挙げることができる。いくつかの実施形態では、センサ215からのデータを用いて、提示設定210を、品質表示を確実にするように適合又はさらに適合させることができる。例えば、センサ215が多くの量の周辺光を検出した場合、提示設定210を、コンテンツ提示装置205のディスプレイの輝度を高めるように変更して見やすくすることができる。別の例では、センサ215が、部屋が暗いことを検出した場合、コンテンツ提示装置205のディスプレイの輝度を減少させて眼精疲労を低下させ、又はコンテンツの提示を別様に最適化することができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、特定の1つのコンテンツのためのプロバイダ提示設定及び/又はこれに関する提示情報を含むようにコンテンツを符号化(例えば、「メディアパッケージ」を形成)することができる。例えば、コンテンツプロバイダ125a~n又は他のコンテンツ作成者は、例えばコンテンツを消費するユーザ体験を最適化するようにコンテンツのプロバイダ提示設定を決定することができる。プロバイダ提示設定は、提示情報の送信、受信又は異なる形でのアクセスを行うことができる様々な装置が処理できる提示情報にフォーマットするか、変換するか、又は別様に変更することができる。例えば、特定の1つのコンテンツのプロバイダ提示設定を、特定のコンテンツ提示装置又はそのオペレーティングシステム、ハードウェア及び/又はソフトウェアが読むことができる提示情報に変換して、実際に提示設定の変更を引き起こすことができる。例えば、スポーツイベントのテレビ番組を、宛先テレビがこのテレビ番組に同調した時に「スポーツ」表示モードに切り替える提示情報命令と共に送信することができる。別の例では、VOD映画を、映画の再生時に輝度を特定の値及び/又は値の範囲に設定するようにコンピュータ装置に命令する提示情報と共にコンピュータ装置(又はテレビ、スマートテレビなど)にダウンロードすることができる。映画を見ていない時、又は別のイベントが発生した場合には、コンピュータ装置(又はテレビ、スマートテレビなど)は元の設定に戻る(例えば、「低バッテリー」イベントが発生した場合には輝度レベルを低下させ、センサが低光環境を検出した場合には輝度を上昇させる)ことができる。
【0034】
本明細書で使用するプロバイダ提示設定は、提示情報の形とすることができ、提示情報を含むことができ、及び/又は提示情報の形を取ることができる。したがって、本明細書における、プロバイダ提示設定の送信、受信、構成、設定、決定、指定又は異なる形での関連付けに関する記述は、これらに関連する提示情報を含むことができる。例えば、プロバイダ提示設定の送信は、プロバイダ提示設定の送信、提示情報の送信、及び/又はプロバイダ提示設定と提示情報の送信を含むことができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、放送ネットワーク又はインターネットを介して(例えば、サービスプロバイダ115及び/又はネットワーク110を通じて)コンテンツ提示装置205にプロバイダ提示設定を送信して、コンテンツ提示装置205の提示設定を変更することができる。1つの非限定的な例では、コンテンツストリームの一部が、ストリーミング中の特定のコンテンツに対して特別に適合された特定の聴覚/視覚表示設定(すなわち、プロバイダ提示設定)について詳述するデータパッケージを含むことができる。いくつかの実施形態では、コンテンツ提示装置205が、適合された聴覚/視覚設定(すなわち、提示設定210)を伴う同様のデータパッケージを含むコンテンツパッケージをダウンロードし、又はこれに別様にアクセスすることができる。
【0036】
図3に、提示設定を提供する例示的なコンテンツ配信構成を示す。
図3に示すように、コンテンツ提示装置105a~n又はコンテンツ提示装置205などのコンテンツ提示装置(図示せず)に、複数のコンテンツストリーム又はチャンネルS1~S5(「コンテンツストリーム」)を送信することができる。コンテンツストリームS1~S5は、コンテンツ提示装置にコンテンツを提供するように構成されたコンテンツパッケージC1~C5を含むことができる。コンテンツパッケージC1~C5は、(例えば、「メディアパッケージ」を形成するように)提示設定PS1~PS5を含むことができ、及び/又はこれらに関連することができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、提示設定PS1~PS5(プロバイダ提示設定)が、宛先コンテンツ提示装置205の提示設定210を定めるための様々な設定及び値を含むことができる。いくつかの実施形態では、提示設定PS1~PS5が、1又は複数の特定のタイプのコンテンツ提示装置205上に提示設定210を実装するための情報を含むことができる。例えば、提示設定PS1~PS5は、テレビの異なるブランド、モデル、解像度、スケーリング、アスペクト比、高精細度特性(例えば、高精細度(HD),超高精細度(UHD)、標準精細度、及びこれらの変形)、及びサイズに合わせた異なる提示設定及び/又はソフトウェア及び/又はハードウェア命令などの、異なるタイプのテレビのための情報を含むことができる。例えば、4K解像度に合わせて録画され作成されたメディアコンテンツは、このようなコンテンツをより低い解像度にスケール調整する提示設定を含むこともできる。別の例では、提示設定PS1~PS5が、同じコンテンツパッケージC1~C5のための、テレビ、タブレットコンピュータ装置、スマートフォンなどに合わせた異なる提示設定及び/又はソフトウェア及び/又はハードウェア命令などの、異なるタイプの装置のための情報を含むことができる。このように、コンテンツパッケージC1~C5は、複数のコンテンツ提示装置に送信できるとともに、1組の提示設定PS1~PS5内に、異なるタイプの提示装置を構成するための提示設定PS1~PS5を含むこともできる。
【0038】
いくつかの実施形態では、コンテンツパッケージC1~C5のための提示設定PS1~PS5を、特定のタイプ又はクラスの提示装置(例えば、テレビ、Sony(登録商標)テレビ、タブレットコンピュータ装置、米国カリフォルニア州クパチーノのApple社製のiPad(登録商標)など)に固有のものとすることができる。このような実施形態では、コンテンツパッケージC1~C5を対応するコンテンツ提示装置に送信することができる。例えば、第1のコンテンツパッケージC1は、特定のテレビのための提示設定PS1を有することができ、第2のコンテンツパッケージC1’は、コンテンツパッケージC1と同じコンテンツを含むが、異なるタイプのテレビ又は異なるタイプの装置(例えば、タブレットコンピュータ装置)のための異なる提示設定PS1’の組を含むことができる。
【0039】
図4に、いくつかの実施形態による例示的なコンテンツ提示装置を示す。
図4に示すように、コンテンツ提示装置405は、提示設定PS1を受け取ることができる。提示装置は、提示装置405が(例えば、受信機、チューナ又は通信ポートなどを通じて)受け取った提示設定PS1を復号するように構成されたデコーダ410を有することができる。デコーダ410は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせに実装することができる。いくつかの実施形態では、デコーダ410を、コンテンツ提示装置405のネイティブな又は一体的なソフトウェアアプリケーション及び/又はハードウェア要素とすることができる。いくつかの実施形態では、デコーダ410が、サードパーティのハードウェア及び/又はソフトウェア要素を含むことができる。例えば、デコーダ410は、コンテンツ提示装置405、及び/又はコンテンツ提示装置405と動作可能に通信するコンピュータ装置(例えば、テレビ又はセットトップボックスと通信するタブレットコンピュータ装置)上で動作するように構成されたソフトウェアアプリケーションを含むことができる。別の例では、デコーダ410が、通信要素(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、HDMI(登録商標)ポート、Ethernet(登録商標)ポート、ワイヤレス(WiFi)通信要素など)を介してコンテンツ提示装置に接続するように構成されたハードウェア装置(例えば、ドングル又はドライブ)を含むことができる。いくつかの実施形態では、装置による読み取り又は走査が可能なバーコード、クイックレスポンス(QR)コードなどの視覚インジケータを介して、或いはBluetooth(登録商標)プロトコル、近距離通信(NFC)プロトコル又はその他の通信プロトコルを通じて設定を送信して実装することができる。
【0040】
デコーダ410は、提示設定PS1に含まれるデータに基づいて、コンテンツ提示装置の提示設定415を認識し、読み出して再構成するように構成することができる。例えば、視聴者がケーブル又は衛星ボックス上のチューニング操作などを通じて、或いはユーザがブラウザ又はオンデマンドサービスを介してパッケージC1を選択した場合、デコーダ410は、PS1の存在を認識し、パッケージに含まれている様々なデータ設定を読み出し、PS1にリストされている音声/映像設定をディスプレイが自動的に規定値420に構成するように構成される。いくつかの実施形態では、このような構成動作を自動的に行うことができ、視聴者には「見えない」ようにすることができる。いくつかの実施形態では、コンテンツ提示システムが、特定の設定が適用されたことを視聴者に示す通知メッセージを提供することができる(また、肯定的選択、所定時間後の自動選択などを要求することもできる)。
【0041】
いくつかの実施形態では、サービスプロバイダ115、ネットワーク110、又は直接コンテンツ提示装置405にコンテンツを発信する準備ができている場合、コンテンツ作成者又は編集者が提示設定PS1~PS5を定めることができる。したがって、提示設定PS1~PS5に定められる設定は、所与のコンテンツを消費する際の最適な設定を決定する専門家が明確に規定して選択することができる。いくつかの実施形態では、コンテンツ提示装置405に関連するユーザ条件又は環境条件を検出するように構成されたセンサ215に基づいて、提示設定PS1~PS5を決定及び/又は修正することができる。いくつかの実施形態では、視聴者及び/又はコンテンツ提示装置に関連するユーザプロファイル及び/又はユーザ選択に基づいて、提示設定PS1~PS5を決定及び/又は修正することができる。いくつかの実施形態では、インターネットサービス(例えば、ウェブサイト、ソーシャルネットワークサービス、ブログなど)を通じて取得された好ましい及び/又は推奨される設定などの第三者ユーザに基づいて、提示設定PS1~PS5を決定及び/又は修正することができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、プロバイダ提示設定を生成するように構成されたエンティティ及び/又はアプリケーションが、同じコンテンツアセット又はその他のコンテンツアセットと共に使用する将来的なプロバイダ提示設定を生成するためにコンテンツアセットのユーザ提示設定を学習できるように、これらのエンティティ又はアプリケーションにコンテンツアセットのユーザ設定を送信することができる。
【0043】
上述したように、提示設定PS1~PS5を介して音声設定を構成することもできる。内部スピーカなどを備えた装置のように、コンテンツ提示装置405の内部にオーディオ機能が存在する実施形態では、提示装置405自体を介して音声特性を構成することができる。外部ホームシアター受信機のように、コンテンツ提示装置405が外部オーディオ機能を含む実施形態では、外部ホームシアター受信機が、提示設定PS1~PS5からのデータに基づいて外部スピーカを認識し、読み出して再構成する同様のデコーダを含むことができ、及び/又はコンテンツ提示装置405を、外部オーディオ機能と通信して提示設定PS1~PS5を定めるように構成することもできる。
【0044】
図5に、いくつかの実施形態による、提示設定を提供する番組ガイドを示す。
図5に示すように、番組ガイド505(例えば、電子番組ガイド(EPG))は、コンテンツ提示装置及び/又はコンテンツ提示装置と通信する装置を通じてEPG505にアクセスする(例えば、EPG505には、テレビに動作可能に接続されたタブレットコンピュータ装置を通じてアクセスすることができる)ユーザに提示設定PS1~PS11を提供するように構成することができる。EPG505は、チャンネルリスト520と、チャンネル毎の関連するコンテンツリスト525とを含むことができる。チャンネルリスト520は、(過去又は将来の放送コンテンツを含む)放送チャンネル、VOD、DVR、PVR、コンピュータ装置(例えば、コンピュータ装置に記憶されているコンテンツ)、及び複数のコンテンツプロバイダ(例えば、複数のVODソース、Netflix(登録商標)、Hulu(登録商標)、その他)などの複数のコンテンツソースからのコンテンツを含むことができる。EPG505は、映像コンテンツ510(例えば、画像、ビデオ、予告編、宣伝など)、及びコンテンツリスト525内の選択されたコンテンツアイテムなどのコンテンツに関連する情報515を提示するように構成することができる。EPG505は、当業者に周知の追加機能を含むこともできる。
【0045】
EPG505を通じてアクセス可能なコンテンツC1~C11には、提示設定PS1~PS11を関連付けることができる。いくつかの実施形態では、提示設定PS1~PS11を、サービスプロバイダが電子番組ガイドに読み込むために取得するメタデータに含めることができる。いくつかの実施形態では、視聴者がコンテンツC1に同調し、又はコンテンツC1を選択した場合、コンテンツ提示装置を、番組ガイド情報に添付されている提示設定PS1からのデータを認識して読み出すように構成することができる。提示設定を受け取ったこと(さらに必要に応じて復号したこと)に応答して、提示設定PS1にリストされている値に従ってコンテンツ提示装置のディスプレイを自動的に再構成することができる。いくつかの実施形態では、EPG505を通じてコンテンツC1が選択された場合、ユーザが提示設定PS1を実装したいと望むかどうかを要求するプロンプトを呼び出すことができる(例えば、
図6のプロンプト620を参照)。
【0046】
いくつかの実施形態では、EPG505を通じてコンテンツC1が選択された場合、ユーザが例えばサードパーティ(コンテンツ作成者、サービスプロバイダ、コンテンツ提示装置メーカーなど)から対応する提示設定PS1をダウンロードし、又はこれに別様にアクセスしたいと望むかどうかを要求するプロンプトを呼び出すことができる。
【0047】
図6に、いくつかの実施形態による、ビデオコンテンツの提示設定要求インターフェイスを示す。
図6に示すように、コンテンツ提示装置605を通じてビデオコンテンツ610を提示することができる。いくつかの実施形態では、提示設定又は提示情報などの、(例えば、サービスプロバイダ115、コンテンツ配信業者125a~n、及び/又はサードパーティによって提供される)コンテンツアセットの特徴及び/又はコンテンツアセットに関連する情報に基づいて、プロバイダ提示設定を自動的に決定及び/又は修正することができる。いくつかの実施形態では、コンテンツ自動認識(ACR)処理などを通じたコンテンツ認識情報に基づいて、プロバイダ提示設定を決定するか、修正するか、及び/又はこれにアクセスすることができる。いくつかの実施形態では、コンテンツ提示装置605と動作可能に通信するコンピュータ要素625を、コンテンツ認識を促すように構成することができる。いくつかの実施形態では、コンピュータ要素625が、ソフトウェア(例えば、モバイルアプリ又はスマートテレビアプリケーションなどのソフトウェアアプリケーション)、及び/又はハードウェア(例えば、コンテンツ認識機能を単独で又はソフトウェアとの組み合わせによって提供するように構成されたプロセッサ及び/又はその他の回路)を含むことができる。いくつかの実施形態では、コンピュータ要素625をコンテンツ提示装置に一体化することができる(例えば、スマートテレビ、タブレットコンピュータ装置などの内部ハードウェア及びソフトウェア)。いくつかの実施形態では、コンピュータ要素625を、コンテンツ提示装置605と動作可能に通信する第1のコンピュータ装置(例えば、タブレットコンピュータ装置)に一体化することができる。いくつかの実施形態では、コンピュータ要素625のコンポーネントをコンピュータ装置内で動作可能とし、他のコンポーネントをコンテンツ提示装置内で動作可能とすることができる(例えば、コンテンツ提示装置のハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネントを制御し、及び/又はこれらにインターフェイス接続するように構成されたタブレットコンピュータ装置上のソフトウェア)。
【0048】
いくつかの実施形態では、コンピュータ要素625が、サービスプロバイダ115、コンテンツプロバイダ125a~n、コンテンツ提示装置105a~n、又はこれらの何らかの組み合わせに常駐することができる。コンピュータ要素625は、コンテンツ配信システム100及び/又はそのコンポーネント(例えば、サービスプロバイダ115、コンテンツプロバイダ125a~n、コンテンツ提示装置105a~n、及び/又はデータストア120)と動作可能に通信することができる。いくつかの実施形態では、コンピュータ要素625が、分散コンピューティングネットワーク又はクラウドコンピューティングネットワーク又はデータストレージシステム(「クラウド」)を含む他のネットワーク630と動作可能に通信することができる。
【0049】
いくつかの実施形態では、コンテンツアセット(例えば、ビデオコンテンツ610)に関連する情報をデータソースから(例えば、コンテンツアセット及び/又は同様のコンテンツアセットに関するデータを含むデータストア120及び/又はクラウド630から)取得することができ、或いは実際のコンテンツアセットを分析することに基づいて決定することができる。例えば、コンピュータ要素625は、コンテンツ提示装置605を通じて提示されているビデオコンテンツ610などの、コンテンツ提示装置を通じて(例えば、ACR技術を通じて)提示されているコンテンツアセットの透かし、フットプリント、署名又はその他の特徴を受け取るように及び/又は決定するように構成することができる。別の例では、コンテンツアセットを分析して、コンテンツアセットのタイプ(例えば、放送テレビビデオ、ウェブベースビデオ、VODビデオ)、テーマ又はカテゴリ(例えば、スポーツ、映画、ジャンル)、提示特性(例えば、光レベル、音レベル、色)などの、推奨される又は最適な提示設定に関連する可能性のあるいくつかの特徴を決定することができる。いくつかの実施形態では、コンテンツ認識情報に基づいてプロバイダ提示設定を決定及び/又は修正することができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、コンテンツ認識を、コンテンツアセットがコンテンツ提示装置を通じて提示されている時に、その決定された提示特性に基づいてコンテンツ提示装置の提示設定を自動的かつ動的に変更するように構成された動的処理とすることができる。いくつかの実施形態では、装置情報が、コンテンツアセットの消費期間にわたって又はコンテンツの切り替えに基づいて装置の提示設定(例えば、テレビ番組のための異なる提示情報、介在するコマーシャルのための異なる提示情報)を動的に調整するためのデータ及び/又は命令を含むことができる。例えば、装置の提示設定は、映画内の暗いシーンでは輝度を上げることができ、映画内の明るいシーンでは輝度を下げることができる。したがって、コンテンツ提示装置が受け取った(番組セグメント及びコマーシャルセグメントなどの)異なるコンテンツセグメントは、異なる提示情報に関連することができる。
【0051】
コンテンツ提示装置605の画面上には、コンテンツに関連する提示設定を選択するオプション620を含むグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)要素615(オーバーレイ、バナー、ポップアップ、透明ウィンドウなど)を提示することができる。例えば、視聴者は、スマートテレビなどのテレビを通じて映画の視聴を開始することも、或いはタブレットコンピュータ装置を通じて映画の視聴を開始することもできる。映画には、放送テレビ、VOD、Blu-ray(登録商標)などを含む、本明細書で説明した様々なソースを通じてアクセスすることができる。コンピュータ要素625は、映画、映画のコンテンツ、又は映画の特徴を認識するために、映画を分析し、或いは映画に関連する情報に別様にアクセスし、又はこの情報を受け取ることができる。例えば、コンピュータ要素625は、映画内に符号化された又は別様に関連付けられた透かし、フィンガープリント、署名又はその他のデータ要素にアクセスすることができる。コンピュータ要素625は、透かしにアクセスしたことに応答して、クラウド630、コンテンツ配信システム100、又はコンテンツ配信システム100のコンポーネントと通信してコンテンツを識別し、及び/又はこのコンテンツに関連するプロバイダ提示設定を取得することができる。コンテンツ提示装置605は、プロバイダ提示設定を受け取り、及び/又はプロバイダ提示設定を実装及び/又はダウンロードするためのプロンプト620を提供することができる。
【0052】
いくつかの実施形態では、コンピュータ要素625が、クラウド630、コンテンツ配信システム100、又はコンテンツ配信システム100のコンポーネントに、コンテンツ提示装置605の識別されたコンテンツ及び/又はアドレス(例えば、IP又はMACアドレス)又はその他の識別情報(例えば、プロバイダ加入者識別子)を含むことができる要求を送信することができる。これに応答して、クラウド630の関連するコンポーネント、コンテンツ配信システム100、又はコンテンツ配信システム100のコンポーネントは、例えばコンピュータ要素625又はコンテンツ提示装置605の通信コンポーネントを通じて、コンテンツ提示装置605にプロバイダ提示設定を送信することができる。このようにして、ユーザは、積極的な検索又は処理への介入を必要とせずに、プロバイダ提示設定に自動的にアクセスし、この設定を実装し、及び/又は受け取ることができる。
【0053】
非限定的な例では、ユーザが、Hulu(登録商標)を通じてスマートテレビでテレビ番組を見ている。このテレビ番組は、その送信時に符号化された透かしを有する。透かしは、スマートテレビ上で動作中のソフトウェアアプリケーションによって検出される。透かしが検出されると、ソフトウェアアプリケーションは、テレビ番組を作製したコンテンツプロバイダを通じて操作されるプロバイダ提示設定データベースに要求を送信するようにトリガされる。この要求は、テレビ番組を識別し、スマートテレビのIPアドレス及びテレビモデル情報を提供することができる。プロバイダ提示設定データベースは、この要求を受け取り、テレビ番組及び特定のテレビモデル(及び/又は特定のサイズ範囲のテレビ、ブランド、及びその他の特性(例えば、HD、UHD、その他)などのテレビモデルのタイプ)のための推奨される提示設定の検索を実行する。プロバイダ提示設定データベースは、推奨される提示設定に関連する提示情報をスマートテレビのIPアドレスに送信する。スマートテレビは、この提示情報を受け取り、プロバイダ提示設定の実装を選択するプロンプトをユーザに提供する(或いは、プロンプトを伴わずに、ユーザがプロバイダ提示設定を常に実装するデフォルト設定を提供することもできる)。スマートテレビは、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせを通じて、ユーザの選択に応答してプロバイダ提示設定を実施し、スマートテレビの提示設定を調整する。
【0054】
いくつかの実施形態では、コンテンツプロバイダ125a~n、サービスプロバイダ115、又は音声/映像設定の向上を専門に行うことができる他のサードパーティプロバイダ(例えば、装置メーカー、サードパーティ装置設定エンティティ)から最適な提示設定を取得するオプションをユーザに与えることができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、例えばサービスプロバイダ115、コンテンツプロバイダ125a~c、及び/又はサードパーティが、提示設定へのアクセス及び/又はその自動構成をプレミアムサービス又は有料サービスとして提供することができる。例えば、ケーブル又は衛星プロバイダ、又はインターネット加入サービスが、追加料金を支払うことを選択した加入者に高度な音声/映像設定機能を提供することができる。
【0056】
本明細書で説明した実施形態では、特定の放送及び送信機構について詳述したが、当業者であれば、本発明の範囲にはあらゆるメディアコンテンツ送信手段が十分に含まれると認識するであろう。さらに、本明細書で説明した実施形態では、ディスプレイ装置自体又はセットトップボックスの使用について詳述したが、当業者であれば、コンテンツ提示装置の内部、外部、又はこれらの両方に常駐できる様々なハードウェア及びソフトウェアを用いて本発明を実施することもできると認識するはずである。
【0057】
図7に、上述したような様々なコンピュータ処理及びシステムを包含又は実装するために使用できる例示的な内部ハードウェアのブロック図を示す。バス700は、図示している他のハードウェアコンポーネント同士を相互接続するメイン情報ハイウェイとしての役割を果たす。CPU705は、システムの中央処理装置であり、プログラムの実行に必要な計算及び論理演算を行う。CPU705は、本開示で使用する用語で言うと、例示的な処理装置、コンピュータ装置又はプロセッサである。リードオンリメモリ(ROM)710及びランダムアクセスメモリ(RAM)715は、例示的な記憶装置を構成する。
【0058】
コントローラ720は、システムバス700を介して1又は複数の任意の記憶装置725とインターフェイス接続する。これらの記憶装置725は、例えば、外部又は内部DVDドライブ、CD ROMドライブ、ハードドライブ、フラッシュメモリ又はUSBドライブなどを含むことができる。上述したように、これらの様々なドライブ及びコントローラは任意の装置である。また、記憶装置725は、いずれかのソフトウェアモジュール又は命令、補助データを記憶するための個別ファイル、一群の結果又は補助データを記憶するための共通ファイル、或いは結果情報、補助データ、及び上述したような関連情報を記憶するための1又は複数のデータベースを含むように構成することもできる。
【0059】
ROM710及び/又はRAM715には、上述したような提示設定の決定、構成、送信又は復号などに関連する機能ステップのいずれかを実行するためのプログラム命令、ソフトウェア、又は対話式モジュールを記憶することができる。任意に、プログラム命令は、コンパクトディスク、デジタルディスク、フラッシュメモリ、メモリカード、USBドライブ、Blu-ray(登録商標)ディスクなどの光ディスク記憶媒体、及び/又はその他の記録媒体などの有形コンピュータ可読媒体に記憶することもできる。
【0060】
任意のディスプレイインターフェイス730は、バス700からの情報をディスプレイ735上にオーディオ、ビジュアル、グラフィック又は英数字フォーマットで表示させることができる。この情報は、現在の作業票及び関連するタスクに関する情報を含むことができる。外部装置との通信は、様々な通信ポート770を用いて行うことができる。例示的な通信ポート770は、インターネット又はローカルエリアネットワークなどの通信ネットワークに接続することができる。
【0061】
ハードウェアは、キーボード750などの入力装置、或いはマウス、ジョイスティック、タッチ画面、リモコン装置、ポインティングデバイス、ビデオ入力装置及び/又はオーディオ入力装置などの他の入力装置755からデータを受け取れるようにするインターフェイス775を含むこともできる。
【0062】
上記で開示した様々な特徴及び機能、並びにその他の特徴及び機能、又はこれらの代替物を望むように組み合わせて、他の多くの異なるシステム又は応用に変化させることができると理解されるであろう。また、現在では予見又は予想できない様々な代替形態、修正形態、変形形態又は改善形態が後から当業者によって実現されることもあり、これらの代替形態、変形形態及び改善形態も以下の特許請求の範囲に含まれると理解されるであろう。
【符号の説明】
【0063】
100 コンテンツ提示システム
105a~n、205、405、605 コンテンツ提示装置
110 ネットワーク
115 サービスプロバイダ
120 データストア
125a~n コンテンツプロバイダ
215 センサ
625 コンピュータ要素
630 クラウド
700 バス
705 CPU
710 ROM
715 RAM
720 コントローラ
725 記憶装置
730 ディスプレイインターフェイス
735 ディスプレイ
750 キーボード
755 入力装置
770 通信ポート
775 インターフェイス
【手続補正書】
【提出日】2021-11-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
プロセッサと、
前記プロセッサと通信可能に接続されたコンピュータ可読記憶媒体と、を備え、
前記コンピュータ可読記憶媒体は1又は複数のプログラミング命令を含み、該プログラミング命令は、前記プロセッサによる実行時に前記システムに、
コンテンツ提示装置に表示するための複数のコンテンツアセットのうちのコンテンツアセットの選択を示すメッセージを受信することと、
前記示された選択に基づいて、前記コンテンツアセットに関連する提示設定の要求と前記コンテンツ提示装置に関連するコンテンツ提示装置タイプを識別する情報とをサーバへ送信することと、
前記コンテンツ提示装置タイプを用いた前記コンテンツアセットの再生のための表示及び音声設定のための命令を含む少なくとも1つの提示設定を前記サーバから受信することと、
前記少なくとも1つの提示設定に基づいて前記コンテンツ提示装置の少なくとも1つの提示設定を調整することと、
前記コンテンツアセットの前記コンテンツ提示装置での再生中、前記コンテンツアセットの少なくとも1つの提示特性をコンテンツ認識によって決定することと、
前記コンテンツアセットの前記コンテンツ提示装置での再生中、前記少なくとも1つの提示特性に対応する前記少なくとも1つの提示設定をさらに調整することと、
を行わせる、システム。
【請求項2】
前記システムは、前記プロセッサによる実行時に前記システムに、前記少なくとも1つの提示設定を前記コンテンツアセットと共に符号化することを含む演算を実行させる、プログラミング命令を更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記システムは、前記プロセッサによる実行時に前記システムに、番組ガイドを通じて前記少なくとも1つの提示設定を提供することを含む演算を実行させる、プログラミング命令を更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記システムは、前記プロセッサによる実行時に前記システムに、選択可能な提示情報オプションを有するグラフィカルユーザインターフェイス要素を提示することを含む演算を実行させる、プログラミング命令を更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記システムは、前記プロセッサによる実行時に前記システムに、前記少なくとも1つの提示設定を前記システムに提供するように構成されたコンピュータ装置に前記少なくとも1つの提示設定を送信することを含む演算を実行させる、プログラミング命令を更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記コンテンツ提示装置は、テレビ、セットトップボックス、タブレットコンピュータ装置及びスマートフォンのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記コンテンツアセットは、放送ビデオ、ビデオオンデマンド(VOD)及び衛星ラジオのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記少なくとも1つの装置提示設定は、高音域、低音域、コントラスト、鮮明度、輝度、ディスプレイモードのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
コンピュータ実施方法であって、
コンテンツ提示装置に表示するための複数のコンテンツアセットのうちのコンテンツアセットの選択を示すメッセージを受信するステップと、
前記示された選択に基づいて、前記コンテンツアセットに関連する提示設定の要求と前記コンテンツ提示装置に関連するコンテンツ提示装置タイプを識別する情報とをサーバへ送信するステップと、
前記コンテンツ提示装置タイプを用いた前記コンテンツアセットの再生のための表示及び音声設定のための命令を含む少なくとも1つの提示設定を前記サーバから受信するステップと、
前記少なくとも1つの提示設定に基づいて前記コンテンツ提示装置の少なくとも1つの提示設定を調整するステップと、
前記コンテンツアセットの前記コンテンツ提示装置での再生中、前記コンテンツアセットの少なくとも1つの提示特性をコンテンツ認識によって決定するステップと、
前記コンテンツアセットの再生中、前記少なくとも1つの提示特性に対応する前記少なくとも1つの提示設定をさらに調整するステップと、
を含む、方法。
【請求項10】
前記方法は、前記少なくとも1つの提示設定を前記コンテンツアセットと共に符号化するステップを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、番組ガイドを通じて前記少なくとも1つの提示設定を提供するステップを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、選択可能な提示情報オプションを有するグラフィカルユーザインターフェイス要素を提示するステップを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、前記少なくとも1つの提示設定をプログラムし、指示し、制御し、又は、管理する提示情報をコンテンツ提示装置に提供するように構成されたコンピュータ装置に、前記少なくとも1つの提示設定を送信するステップを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
装置であって、
コンテンツ提示装置に表示するための複数のコンテンツアセットのうちのコンテンツアセットの選択を示すメッセージを受け取るように構成された受信機と、
提示コンポーネントと通信可能に接続するプロセッサと、を備え、該プロセッサは、
前記示された選択に基づいて、前記コンテンツアセットに関連する提示設定の要求と前記コンテンツ提示装置に関連するコンテンツ提示装置タイプを識別する情報とをサーバへ送信し、
前記コンテンツ提示装置タイプを用いた前記コンテンツアセットの再生のための表示及び音声設定のための命令を含む少なくとも1つの提示設定を前記サーバから受信し、
前記少なくとも1つの提示設定に基づいて前記コンテンツ提示装置の少なくとも1つの提示設定を調整し、
前記コンテンツアセットの前記コンテンツ提示装置での再生中、前記コンテンツアセットの少なくとも1つの提示特性をコンテンツ認識によって決定し、
前記コンテンツアセットの前記コンテンツ提示装置での再生中、前記少なくとも1つの提示特性に対応する前記少なくとも1つの提示設定をさらに調整する、
ように構成される、装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つの提示設定を復号するように構成された、前記プロセッサと動作可能に通信するデコーダをさらに備える、請求項14に記載のコンテンツ提示装置。
【請求項16】
前記コンテンツ提示装置は、該コンテンツ提示装置と動作可能に通信するコンピュータ装置から前記少なくとも1つの提示設定を受け取るように構成される、請求項14に記載のコンテンツ提示装置。
【外国語明細書】