IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 山田 修平の特許一覧

特開2022-20091外国人求職者のための履歴書作成ソリューション・システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022020091
(43)【公開日】2022-02-01
(54)【発明の名称】外国人求職者のための履歴書作成ソリューション・システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20220125BHJP
【FI】
G06Q10/10 322
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020123286
(22)【出願日】2020-06-25
(71)【出願人】
【識別番号】520267543
【氏名又は名称】山田 修平
(72)【発明者】
【氏名】山田 修平
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】外国人が日本語の識字能力に関係なく、外国語と日本語を併記した履歴書の作成ができる外国人求職者のための履歴書作成ソリューション・システムを提供する。
【解決手段】履歴書作成システムにおいて、、利用者端末1の操作によりサーバー装置2内のフォーマット取得部に格納する規約同意確認記憶手段と、利用者情報記憶手段を介し、利用者情報信号を得た履歴書書式記憶手段から履歴書書式の履歴書を記憶する履歴書書式入力記憶手段と、基本情報の情報記憶入力部に出力し、履歴書書式入力記憶部に、識別情報を入力する情報記憶入力部の画像情報処理手段と、音声情報手段と、位置情報手段と、識別情報記憶手段を用いて、最終処理した履歴書を求人募集企業3に送信する通信処理部を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外国人が日本語の識字能力に関係なく、外国語と日本語を記載する履歴書作成システムであって、利用者端末からサーバー装置内のフォーマット取得部に格納する規約同意確認記憶手段と、利用者情報記憶手段を介し、利用者情報信号を得た履歴書書式記憶手段から履歴書書式入力記憶部と、情報記憶入力部に出力し、
前記フォーマット取得部から出力した前記履歴書書式入力記憶部には画像情報入力手段と、音声情報入力手段と、識別情報入力手段と、を備え、
前記情報記憶入力部には証明写真を編集する画像情報処理手段と、氏名等・固有名詞情報を入力する音声情報手段と、識別情報を入力する位置情報手段と、識別情報記憶手段と、を備え、
最終処理した履歴書(履歴書情報)を求人募集企業に送信する通信処理部と、を備えた国際型履歴書作成システム。
【請求項2】
前記履歴書書式入力記憶部には、前記画像情報処理手段から前記画像情報入力手段に、前記音声情報手段から前記音声情報入力手段に、前記識別情報入力手段に前記識別情報から前記位置情報手段又は前記識別情報記憶手段から入力された信号が保存されるシステム。
【請求項3】
前記履歴書書式には、外国語に対応した日本語を併記することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外国人履歴書作成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
日本で就業を希望する外国人のための履歴書作成ソリューション・システムはない。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献】
【特許文献】特許公開2020-035203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
求職の際、日本では求人企業から求職希望者に日本工業規格様式例に基づく履歴書書式提出を求められる。在留外国人の中には日本語で会話ができても日本文字が読めない・書けない等の理由から、日本文字で履歴書を自己作成するのは難しく、現在求職を求める外国人にも、求人を求める日本企業側にも、外国人対応の履歴書作成サービス・システム等は提供されていないのが現実である。
これらの問題点から、日本語教育を受けていない外国人でも音声・位置情報・スクロール選択による手段で外国語と日本語の多言語情報が入力できる履歴書作成のサービスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、日本文字が書けない、また的確な漢字(音読み 訓読み)・ひらがな・カタカナ・送り仮名・元号・当て字・同音語等の使い分けができない外国人に、従来の日本書式型の履歴書に外国語の記入欄を設けることで、氏名等の固有名詞情報を入力する音声情報手段と、識別情報を入力する位置情報手段と、識別情報記憶手段と、を外国語の選択入力項目をスクロール誘導させる手段で、該当(入力)事項と同意語の日本語が並列して日本語記入欄に入力する手段に、証明写真を編集する画像情報処理手段を備え、最終処理した履歴書(履歴書情報)を、通信手段を用いて求人募集企業に送信するシステム。
【発明の効果】
【0006】
外国人が日本語と外国語で履歴書を作成することができる。外国人利用者は外国語の記入文字で入力内容を確認しながら履歴書作成でき、記入した日本語の誤字・脱字の心配がない。また、求人募集企業採用担当者はひと目で履歴書の内容がわかる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】は作成履歴書の概略図である。
図2】は利用概略図の一例を示す図である。
図3】は規約同意確認の一例を示す図である。
図4】は登録・利用者情報の一例を示図である。
図5】は実施形体のサーバー装置2の機能ブロック図である。
図6】は実施形体の履歴書作成方法のフロー・チャート図である。
図7】は元号・西暦・生年月日・月日データ入力方法である。
図8】は証明写真データ入力方法である。
図9】は氏名等・固有名詞データ入力方法である。
図10】は生年月日データ入力方法である。
図11】は年齢データ入力方法である。
図12】は性別データ記入力方法である。
図13】は郵便番号・住所・電話番号データ入力方法である。
図14】は配偶者欄データ入力方法である。
図15】は通勤時間データ入力方法である。
図16】は資格データ入力方法である。
図17】は学歴データ入力方法である。
図18】は職歴データ入力方法である。
図19】は出勤希望のデータ入力方法である。
【発明を実施するための形態】
【実施形態】
【0008】
図2は本発明の実施形態に係る作成履歴書の概略図である。作成履歴書は利用者端末1と通信可能に接続されたサーバー装置2内にフォーマット取得部111と、履歴書書式入力記憶部112と、情報記憶入力部113を備える。利用者端末1はサーバー装置2に格納されているフォーマット取得部111から利用者信号を出力し、操作手順にそって履歴書書式入力記憶部112に情報記憶入力部113から識別情報を出力し、文字入力等の編集、証明写真編集の入力処理をする。
【0009】
履歴書に証明写真を付ける場合。利用者の顧客端末情報から写真データを情報記憶入力部113の画像情報処理部へ送信し、編集・加工を行い履歴書書式入力手段に出力する。
【0010】
求人募集企業3が履歴書の電子情報を要求する場合。利用者から履歴書書式入力記憶部112の電子情報を通信処理部114へ出力し、履歴書5の電子情報を求人募集企業3(企業サーバー)へ送信する。
【0011】
求人募集企業3が紙書式の履歴書5を要求した場合。履歴書書式入力記憶部112は履歴書5をプリント出力する。利用者は履歴書5を求人募集企業に郵送、又は求人募集企業3へ持参する。
【0012】
決済の手段について説明する。管理サーバー運用者は顧客端末の利用者とシステムを利用する企業との間で決済処理を行う。フォーマット取得部111に入力した利用者連絡先情報からの利用料と徴収料を徴収するインターネット手段(図示さず)を備える。
【0013】
次に処理フローについての説明をする。図7図19は利用者の履歴書5作成の操作手順を表すものであり、以下、作成工程の説明には実施例を上げ説明をする。
【実施例0014】
まず本実施例として初期手順の規約同意・登録から説明する。
日本での滞在を計画している外国人Aさんは旅行資金を補うために、ワーキング・ホリデー制度を利用して就労を計画していた。
Aさんは求人情報端末から日本企業で外国人の求人を希望する企業の求人募集を知り、履歴書の作成に取り掛かった。
履歴書の作成にあたり、Aさんは履歴書作成サービスを行っている情報端末に顧客端末を利用してサーバー装置2に接続した。これによりAさんは顧客端末から操作手順に従い、図3規約同意確認を介して、図4利用者情報を入力し、履歴書作成手続が可能になった。
なお、履歴書作成手段のサービスは直接求人募集企業サーバーがしてもよい。その場合、個人情報保護法の観点から求人企業は、求職外国人との間において管理情報の取扱いを説明する必要がある。
【0015】
<操作1:元号・西暦・月日データの入力>
図7の西暦・元号・月日データの入力手段を説明する。
西暦・元号の入力手段は、西暦記入欄データ読出要求からスクロール選択した情報を入力する。日本語記入欄には対応した元号情報が出力し、自動入力する。又は利用者が利用者端末から直接情報を入力する。
月日データの入力手段は、月日記入欄のデータ読出要求から月・日をスクロール選択し、日本語記入欄には対応した情報が出力し、自動入力する。又は利用者端末から直接情報を入力する。
【0016】
<操作2:証明写真データの入力>
図8の証明写真4データの入力手段を説明する。
証明写真の入力手段は、利用者端末1から使用する証明写真を情報記憶入力部113の画像情報処理部へ送信し、受信した画像情報処理手段で編集・加工し、証明写真欄に入力する。
【0017】
<操作3:氏名・固有名詞等データの入力>
図9の氏名・固有名詞等データの入力手段を説明する。
氏名・固有名詞等の入力手段は、利用者が外国語記入欄には直接利用者端末から利用者が外国語で入力し、日本語記入欄には利用者端末からサーバー装置2に格納する情報記憶入力部113の音声情報記憶手段へ接続し、音声情報を入力する。
【0018】
<操作4:生年月日データの入力>
図10の生年月日データの入力手段を説明する。
生年データの入力手段は、生年記入欄のデータ読出要求からスクロール選択した情報を入力する。日本語記入欄には対応した情報が出力し、自動入力する。又は利用者が利用者端末から直接情報を入力する。
月日情報の入力手段は、月日記入欄のデータ読出要求からスクロール選択した情報を入力する。日本語記入欄には対応した情報が出力し、自動入力する。又は利用者が利用者端末から直接情報を入力する。
【0019】
<操作5:年齢データの入力>
図11の年齢データの入力手段を説明する。
年齢の入力は、性別記入欄のデータ読出要求からスクロール選択した情報を入力する。又は利用者端末から直接情報を入力する。
【0020】
<操作6:性別データの入力>
図12の性別データの入力手段を説明する。
性別の入力は性別記入欄のデータ読出要求からスクロール選択した情報を入力する。日本語記入欄には対応した情報が出力し、自動入力する。
【0021】
<操作7-1:現住所(滞在住所)・郵便番号データ・電話番号の入力>
図13の現住所・郵便番号の入力手段を説明する。
現住所・郵便番号の入力は、外国語記入欄の都道府県・市区町村・地域地区のデータ読出要求からスクロール選択した情報を入力する。なお番地・号・字・大字の末尾の番号数字はデータ読出要求からスクロール選択した情報を直接入力する。又は利用者が利用者端末から直接情報を入力する。
郵便番号欄の入力は、選択した外国語の地域地区情報に対応した郵便番号が自動入力する。又は利用者が郵便番号を知っている場合は利用者端末から直接情報を入力する。
電話・携帯電話番号の入力は利用者が利用者端末から直接情報を入力する。
【0022】
<操作7-2:現住所(滞在住所)・郵便番号データの入力>
図13の現住所(滞在住所)・郵便番号データの入力について、利用者がスクロール選択に戸惑い、現住所(滞在住所)情報の入力の判断がつかない場合がある。
【0023】
そこで利用者が、利用者端末を用いて携帯電話サービスの位置情報入力を受け情報記憶入力部113の位置情報手段(居住する現住所(滞在住所))へ送信し、入力する。
【0024】
<操作8:配偶者 有 無データの入力>
図14の配偶者有無情報の入力手段を説明する。
配偶者 有 無の外国語記入欄 Marriage のYes Noのスクロール選択した情報を入力する。日本語記入欄には対応した情報が出力し、自動入力する。
【0025】
<操作9:通勤時間データの入力>
図15の通勤時間データの入力手段を説明する。
通勤時間記入欄の時間・分の入力情報データ読出要求からスクロール選択した情報を入力する。又は利用者が利用者端末から直接情報を入力する。
【0026】
<操作10:資格データの入力>
図16の資格データの入力手段を説明する。
資格の入力は、外国語資格記入欄のデータ読出要求からスクロール選択した情報を入力する。日本語記入欄には対応した情報が出力し、自動入力する。
【0027】
<操作11:学歴データの入力>
図17の学歴データの入力手段を説明する。
学歴の入力は、外国語最終学歴入力欄のデータ読出要求からスクロール選択した情報を入力する。大学・大学院の研究分野の入力は、外国語研究分野項目記入欄のデータ読出要求から情報をスクロール選択し、研究分野を入力する。日本語記入欄には対応した情報が出力し、自動入力する。
【0028】
<操作12:職歴データの入力>
図18の職歴データの入力手段を説明する。
職歴の入力は、外国語記入欄へ利用者が利用者端末から直接外国語で入力し、日本語記入欄には利用者端末からサーバー装置2に格納するフォーマット取得部111へ接続し、音声情報記憶手段 から音声情報を出力し、入力する。
【0029】
<操作13:アルバイト・パートの勤務期間希望データの入力>
図19の希望する勤務期間情報の入力手段を説明する。
希望する勤務期間情報の入力は、外国語の希望する勤務期間記入欄のデータ読出要求からスクロール選択し、入力する。日本語記入欄には対応した日本語情報が出力し、自動入力する。
【0030】
<操作14:希望する勤務時間データの入力(アルバイト・パート用紙)>
図19の希望する勤務時間情報の入力手段を説明する。
希望する勤務時間の入力は、外国語の希望する勤務時間記入欄のデータ読出要求からスクロール選択した情報を入力する。又は利用者が利用者端末から直接情報を入力する。
【0031】
<求人募集企業3への注意喚起>
本発明は、インターネット等の通信手段を使うことから双方の送受信が可能になる。求人募集企業が直接自社の情報端末から求職外国人へ求人募集広告することもできる。なお、個人データが送信された場合は、受信側の装置はそれを適切に受信して記憶装置に記憶するものとして求人募集企業3が情報管理の役割を果たす。
また、求人募集企業3の管理サーバーの記憶装置に記憶されるデータについては、求人企業側が求人募集広告を行う際、求職外国人との間において個人情報保護法の観点から管理情報の取扱い説明をする必要がある。
【0032】
上記実施例において特定のケースとして説明したが、本発明はこれら特定の求職・求人のケースに限るものではない。
上記実施例では外国人Aさんの端末装置による操作手段よるケースを例に説明したが、本発明の使用用途はこれに限るものではない。また、データ・書式の内容も説明したデータ・書式に限らない。履歴書に限らず同様の役割・機能を果たすことが可能ならば、他のどのようなシステム構成の手法でも構わない。
なお、「日本語」には「日本文字」「日本の文字」「日本語の文字」等、「求職」には「就労」「就業」等、「求人」には「働きたい人の募集」「就職」「募集」等、「現住所」には「住所」「滞在場所」「滞在地」等、「履歴書」には「履歴書情報」「履歴書の情報」「履歴書データ」「履歴書のデータ」等の意味も含まれる。
ハードウェアも実施例で説明したものとは限らない。書式・様式も同様の役割・機能を果たすことが可能ならば、他に応用した如何なるシステム構成でも構わない。
手段の内容や手順、決済についても実施例で説明したものにも限らない。同様の役割を果たすことが可能ならば、他のどのような作成内容・手段手順であっても構わない。
登場するデータ(データレコード、ファイル)もデータ(データ項目)は原則として各々関連づけられて(対応づけられて)記憶装置に記憶されているものとする。図面について説明されたものについても同様である。また、データの受信には「データの入力」「データの明記」等も含まれ、データの送信には「データの出力」「データの記入」等も含まれるものとする。
【符号の説明】
【0033】
4 証明写真
5 履歴書
図1-1】
図1-2】
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19