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▶ 古荘 春紀の特許一覧

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  • 特開-車輪リム部掃除具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022020092
(43)【公開日】2022-02-01
(54)【発明の名称】車輪リム部掃除具
(51)【国際特許分類】
   B60S 1/68 20060101AFI20220125BHJP
   B62J 50/15 20200101ALI20220125BHJP
   B60B 1/00 20060101ALN20220125BHJP
【FI】
B60S1/68
B62J50/15
B60B1/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020123358
(22)【出願日】2020-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】508019182
【氏名又は名称】古荘 春紀
(74)【代理人】
【識別番号】100190300
【弁理士】
【氏名又は名称】濱田 修
(72)【発明者】
【氏名】古荘 春紀
【テーマコード(参考)】
3D025
3D225
【Fターム(参考)】
3D025AA09
3D025AB03
3D025AC28
3D025AD18
3D225AA18
3D225AB03
3D225AC28
3D225AD27
(57)【要約】
【課題】
本発明は、通常の自転車、子乗せ自転車、電動自転車、車いす等、多種のタイヤリム部の掃除を1つの器具で行うことができ、取り付け及び掃除のためのブラシの位置の調整が容易であるリム部掃除具を提供する。
【解決手段】
本発明は、棒状部材の先端にブラシを有するブラシ部と、2枚の板状部品で車体の一部を挟持することにより、前記ブラシ部を固定する治具とを有し、前記板状部品のうちの1枚の平面部と前記ブラシ部の棒状部材とが平行かつ1点で固定され、固定された平面部に平行な状態で棒状部材が回動可能である車輪リム部掃除具を用いる。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒状部材の先端にブラシを有するブラシ部と、2枚の板状部品で車体の一部を挟持することにより、前記ブラシ部を固定する治具とを有し、
前記板状部品のうちの1枚の平面部と前記ブラシ部の棒状部材とが平行かつ1点で固定され、固定された平面部に平行な状態で棒状部材が回動可能である車輪リム部掃除具。
【請求項2】
自転車用のタイヤカバー固定具の棒状部分に固定されて用いられる請求項1に記載の車輪リム部掃除具。
【請求項3】
車体の一部を挟持する2枚の板状部品の間に挟持する2枚の板状部品それぞれを含む2つの平面に、斜面となる面により横断して繋がる面を生じる把持部材を有する請求項1又は2に記載の車輪リム部掃除具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車輪のリム部を掃除する掃除具に関する。より詳しくは、本発明は、車体に取り付け可能な車輪のリム部を掃除する掃除具に関する。
【背景技術】
【0002】
自転車の場合、自転車の車輪、特に金属色のリム部の汚れを落とすことで、自転車が新しく、手入れが行き届いている印象を与えることができる。金属でできているリム部は、黒いタイヤと対照的に、ついた汚れが目立ちやすい部分である。
車いすの車輪についても泥が跳ねてリム部が汚れることについて同様のことがいえる。この場合、比較的掃除しやすく、またその必要性も高いため、本発明の掃除具を用いることも可能であるが、布により手で磨いた方が確実であると考えられる。但し、リムの金属が磨かれていた方がよいことには変わりはない。
ここで、特許文献1及び2には、取り付け型の自転車リム掃除具が記載されているが、本発明のように、取り付け後の車輪リム部に当接するブラシ等の掃除具部分の位置調整が容易である構造を有しているとは言えない。
また、本発明は、斯かる位置調整の容易を、簡潔な構造により達成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許文献1 実開昭61-31959号公報 4~6頁、第6図
特許文献2 実開昭54-25764号公報 2~3頁、第1図
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年において、タイヤの幅の太い子乗せ自転車、電動自転車等が増加している。
子乗せ自転車や電動自転車、その両方の機能を持つ自転車は、大きな荷重、衝撃等の力に耐えることができるようにするため、通常の自転車よりも太いタイヤを有することが多い。この場合、タイヤのリム部と、通常の自転車のタイヤカバー保持具などの掃除具の固定箇所との位置関係は、従来よりも変化の幅が大きく、調整及び固定に労力を要する。
【0005】
こうした中、タイヤ幅の太さなどが異なる車輪のリム図の掃除に適したリム部掃除具が求められている。
通常の自転車、子乗せ自転車、電動自転車、車いす等、多種のタイヤリム部の掃除を1つの器具で行うことができ、取り付け及び掃除のためのブラシの位置の調整が容易であるリム部掃除具が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の発明者は、上述の課題を解決するため鋭意検討し、多種のタイヤリム部の掃除を1つの器具で行うことができ、取り付け及び掃除のためのブラシの位置の調整が容易である車輪リム部掃除具、すなわち、本発明を発明するに至った。
本発明は、次の(1)~(3)の構成により示し得る。但し、これらに限定されない。
(1) 棒状部材の先端にブラシを有するブラシ部と、2枚の板状部品で車体の一部を挟持することにより、前記ブラシ部を固定する治具とを有し、前記板状部品のうちの1枚の平面部と前記ブラシ部の棒状部材とが平行かつ1点で固定され、固定された平面部に平行な状態で棒状部材が回動可能である車輪リム部掃除具。
(2) 自転車用のタイヤカバー固定具の棒状部分に固定されて用いられる請求項1に記載の車輪リム部掃除具。
(3) 車体の一部を挟持する2枚の板状部品の間に挟持する2枚の板状部品それぞれを含む2つの平面に、斜面となる面により横断して繋がる面を生じる把持部材を有する請求項1又は2に記載の車輪リム部掃除具。
【発明の効果】
【0007】
本発明のタイヤリム部掃除具を用いることにより、タイヤの太さ、大きさなどの構造が変化してもブラシの位置調整を容易にすることが可能であるため多種のタイヤに対応可能であり、1つの車輪掃除用ブラシを取り付け調整し直すことで多種のタイヤのリム部を掃除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】掃除具を挟持板に挟まれる空間が見える方向から見た図
図2】掃除具を、ブラシを有する棒状部材側から見た図
図3】掃除具を挟持板に挟まれる空間の幅調整用部材
図4】掃除具のブラシを有する棒状部材を変更した変形例
図5】掃除具のブラシがタイヤのリム部に当接している図
図6】掃除具の挟持板外側に穴を設け、棒状部材にピンを取り付け、棒状部材を係留固定する例
図7】ばねと、棒状部材を緩やかに固定する治具により、棒状部材が係留固定される方向に押されることを示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔第1の実施態様〕
図1~2及び図5図7に、第1の実施態様を例示する。
21a及び21bの挟持板が、それらを貫通する棒22及び23に固定されているねじを緩めるか又は締めることにより移動する。これにより、棒22及び23と平行な方向、すなわち掃除すべきリム部を有するタイヤのなす平面と垂直方向に、遠ざかるか又は近づく位置調節を行うことができる。
図2に示す通り、挟持板に取り付けられたピン13を中心にブラシ12を先端に有する棒状部材が回動して固定されることにより、掃除すべきリム部を有するタイヤのなす平面と平行にブラシ12が移動して固定され、自転車のリム部に当接する。このことにより、タイヤが回転した時にブラシ12によりリム部と当接した部分が掃除される状態になる。
【0010】
〔第2の実施態様〕
第2の実施態様は、第1の実施態様の変形例である。
【産業上の利用可能性】
【0011】
本発明は、取り付け型の自転車等の車輪の掃除具を提供するため、自転車関連の産業に利用可能である。
【符号の説明】
【0012】
11 棒状部品
12 ブラシ
13 回動部固定ピン
21a 挟持板a
21b 挟持板b
22 棒(回動部固定ピンから遠い側)
23 棒(回動部固定ピンに近い側)
24 挟持板a及びbに挟まれる空間

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7