(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022020179
(43)【公開日】2022-02-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、方法、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220125BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020123537
(22)【出願日】2020-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】595058808
【氏名又は名称】日本瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】和田 眞治
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA02
(57)【要約】
【課題】予め定められた情報項目に対応する情報を入力することを支援する。
【解決手段】情報処理装置は、予め定められた情報項目に対応する情報を受け付け、受け付けた情報に基づいて参照データを生成する制御装置と、生成した参照データをサーバコンピュータに送信し、予め定められた情報項目に対応する情報を必要とすることを示す要求電文を、サーバコンピュータに送信し、要求電文に応答して、参照データをサーバコンピュータから受信する通信装置とを含む。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御装置および通信装置を備えた情報処理装置であって、前記情報処理装置は、サーバコンピュータと接続され、
前記制御装置は、
予め定められた情報項目に対応する情報を受け付け、
前記受け付けた情報に基づいて参照データを生成し、
前記通信装置は、
前記生成した参照データを前記サーバコンピュータに送信し、
前記予め定められた情報項目に対応する前記情報を必要とすることを示す要求電文を、前記サーバコンピュータに送信し、
前記要求電文に応答して、前記参照データを前記サーバコンピュータから受信する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記情報の概要を示すタイトルを受け付け、
前記タイトルを前記参照データと関連付ける、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御装置は、前記受信した前記参照データを前記タイトルと共に出力装置に表示する、ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御装置は、前記参照データが参照された日時に従った順序で前記参照データをリスト形式で出力装置に表示する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御装置は、前記参照データが参照された回数に従った順序で前記参照データをリスト形式で出力装置に表示する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御装置は、
前記参照データについての種別を受け付け、前記種別は、前記参照データがどの単位で使用可能であるかを示し、
前記種別を前記参照データと関連付ける、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
制御装置および通信装置を備えた情報処理装置であって、前記情報処理装置は、クライアントコンピュータと接続され、
前記通信装置は、予め定められた情報項目に対応する情報を含む参照データを前記クライアントコンピュータから受信し、
前記制御装置は、前記受信した参照データを記憶装置に記憶し、
前記通信装置は、前記予め定められた情報項目に対応する前記情報を必要とすることを示す要求電文を、前記クライアントコンピュータから受信し、
前記制御装置は、前記要求電文に応答して、前記参照データを前記記憶装置から抽出し、
前記通信装置は、前記抽出した参照データを前記クライアントコンピュータに送信する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
前記受信した参照データは、種別と関連付けられ、前記種別は、前記参照データがどの単位で使用可能であるかを示す、ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記制御装置は、
前記記憶した参照データについての前記種別によって示された単位に対応する識別番号を取得し、
前記識別番号に基づいて、前記参照データを前記記憶装置から抽出する、
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記受信した参照データは、有効期間と関連付けられ、前記制御装置は、前記有効期間に基づいて、前記参照データを前記記憶装置から抽出する、ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータデバイスによって実行される方法であって、前記コンピュータデバイスは、サーバコンピュータと接続され、
予め定められた情報項目に対応する情報を受け付けるステップと、
前記受け付けた情報に基づいて参照データを生成するステップと、
前記生成した参照データを前記サーバコンピュータに送信するステップと、
前記予め定められた情報項目に対応する前記情報を必要とすることを示す要求電文を、前記サーバコンピュータに送信するステップと、
前記要求電文に応答して、前記参照データを前記サーバコンピュータから受信するステップと、
を備えた、ことを特徴とする方法。
【請求項12】
コンピュータデバイスによって実行される方法であって、前記コンピュータデバイスは、クライアントコンピュータと接続され、
予め定められた情報項目に対応する情報を含む参照データを前記クライアントコンピュータから受信するステップと、
前記受信した参照データを記憶装置に記憶するステップと、
前記予め定められた情報項目に対応する前記情報を必要とすることを示す要求電文を、前記クライアントコンピュータから受信するステップと、
前記要求電文に応答して、前記参照データを前記記憶装置から抽出するステップと、
前記抽出した参照データを前記クライアントコンピュータに送信するステップと、
を備えた、ことを特徴とする方法。
【請求項13】
コンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ実行可能命令は、コンピュータデバイスによって実行されるとき、前記コンピュータデバイスに、請求項11または12に記載の方法を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、方法、およびコンピュータプログラムに関する。特に、本開示は、予め定められた情報項目に対応する情報を入力することを支援する情報処理装置、方法、およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ガス供給サービスを提供する事業者(ガス供給事業者)は、ガス給湯器などのガス機器を販売することがある。また、ガス供給事業者は、複数の異なる製造事業者によって製造された様々なガス機器を取り扱うことがある。このことから、消費者は、同一のタイプであり、かつ同様の範囲の価格帯や省エネ能力などを有するガス機器について、複数の異なる製造事業者によって製造された複数のガス機器を選択することができる。
【0003】
ガス供給事業者が消費者にガス機器を販売する場合、ガス供給事業者の担当者が、ガス機器の設置環境を確認するなどのために、消費者宅を訪問することがある。担当者が設置環境などを確認すると、担当者は、消費者が希望するガス機器の価格についての見積額を提示することになる。消費者に希望によっては、複数の異なる製造事業者によって製造された複数のガス機器についての見積額を提示することもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】日本ブレイディ株式会社ホームページ、”クッキー使用について”、[online]、平成29年8月9日、日本ブレイディ株式会社、[令和2年7月5日検索]、インターネット<URL:https://brady.co.jp/cookie>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ガス機器は、通常、製造事業者によって採番された型式番号によって管理される。見積額を算出する際に、型式番号によって対応するガス機器を特定するが、担当者は消費者が希望するガス機器に対応する型式番号を把握しているわけではない。よって、担当者は、型式番号を調べる必要が生じ、作業負荷がかかる。
【0007】
特許文献1に開示されたシステムは、見積を作成するときに利用される商品情報提供システムを開示している。特許文献1に開示されたシステムでは、入力した商談件名に対応して、商品名、価格、および発注する商品の数量などを含む商品情報がテンプレートとして記憶され、再度読み出される。特許文献1に開示されたシステムでは、検索情報にヒットする商品コードに対応した商品名などを読み出すので、依然として上述したような作業負荷がかかる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態に係る情報処理装置は、制御装置および通信装置を含む情報処理装置であって、前記情報処理装置は、サーバコンピュータと接続され、前記制御装置は、予め定められた情報項目に対応する情報を受け付け、前記受け付けた情報に基づいて参照データを生成し、前記通信装置は、前記生成した参照データを前記サーバコンピュータに送信し、前記予め定められた情報項目に対応する前記情報を必要とすることを示す要求電文を、前記サーバコンピュータに送信し、前記要求電文に応答して、前記参照データを前記サーバコンピュータから受信する。
【0009】
また、別の実施形態に係る情報処理装置は、制御装置および通信装置を含む情報処理装置であって、前記情報処理装置は、クライアントコンピュータと接続され、前記通信装置は、予め定められた情報項目に対応する情報を含む参照データを前記クライアントコンピュータから受信し、前記制御装置は、前記受信した参照データを記憶装置に記憶し、前記通信装置は、前記予め定められた情報項目に対応する前記情報を必要とすることを示す要求電文を、前記クライアントコンピュータから受信し、前記制御装置は、前記要求電文に応答して、前記参照データを前記記憶装置から抽出し、前記通信装置は、前記抽出した参照データを前記クライアントコンピュータに送信する。
【0010】
一実施形態に係るコンピュータデバイスによって実行される方法は、コンピュータデバイスによって実行される方法であって、前記コンピュータデバイスは、サーバコンピュータと接続され、予め定められた情報項目に対応する情報を受け付けるステップと、前記受け付けた情報に基づいて参照データを生成するステップと、前記生成した参照データを前記サーバコンピュータに送信するステップと、前記予め定められた情報項目に対応する前記情報を必要とすることを示す要求電文を、前記サーバコンピュータに送信するステップと、前記要求電文に応答して、前記参照データを前記サーバコンピュータから受信するステップと、を含む。
【0011】
また、別の実施形態に係るコンピュータデバイスによって実行される方法は、コンピュータデバイスによって実行される方法であって、前記コンピュータデバイスは、クライアントコンピュータと接続され、予め定められた情報項目に対応する情報を含む参照データを前記クライアントコンピュータから受信するステップと、前記受信した参照データを記憶装置に記憶するステップと、前記予め定められた情報項目に対応する前記情報を必要とすることを示す要求電文を、前記クライアントコンピュータから受信するステップと、前記要求電文に応答して、前記参照データを前記記憶装置から抽出するステップと、前記抽出した参照データを前記クライアントコンピュータに送信するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0012】
一実施形態に係る情報処理装置および方法によれば、予め定められた情報項目に対応する情報が必要な場合、情報に対応する参照データを使用することによって、情報の入力を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】情報処理システムの全体的な構成の例を示すブロック図である。
【
図2】コンピュータデバイスの詳細な構成要素の例を示すブロック図である。
【
図3】見積データ生成インタフェースの例を示す図である。
【
図4】参照データ指定インタフェースの例を示す図である。
【
図6】実施例に従った処理を示すフローチャートである。
【
図7】参照データリスト表示インタフェースの例を示す図である。
【
図8】参照データ表示インタフェースの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付した図面を参照して、一実施形態に係る情報処理システム100を詳細に説明する。以下の説明では、情報処理システム100は、消費者がガス供給事業者からガス機器を購入することを希望する場合に、ガス供給事業者の担当者が消費者宅でガス機器についての見積額を提示する例に適用される。見積額を提示する際に、対象のガス機器について、予め定められた情報項目に対応する情報(ガス機器の型式番号、販売定価など)が必要となる。情報処理システム100は、予め定められた情報項目を有する見積データを予め生成し、その見積データを参照データとして記憶し、担当者が後続の見積額を提示するときに対応する参照データを出力する。
【0015】
ガス供給事業者は、全国に複数の事業所を有し、各々の事業所は、その事業所が位置する一定の地域の消費者を担当する。つまり、全国を一定の地域に分割し、それぞれの地域を対応する事業所が担当する。担当者は、いずれかの事業所に所属する。担当者は、担当者識別番号が割り当てられ、事業所は、事業所識別番号が割り当てられる。
【0016】
非特許文献1は、クッキーを利用して、ウェブサイト上に入力した情報をコンピュータに記憶することによって、情報を入力する手間を省くことができる技術を開示している。非特許文献1に記載された技術では、ウェブサイトでの情報に対する操作がコンピュータに記憶されるにすぎないので、定められた情報項目の全てに対する情報の入力を省くものではない。また、クッキーを利用すると、情報を入力するためのコンピュータに情報が記憶されるため、例えば、当該コンピュータを紛失した場合、情報漏洩の危険が生じ得る。
【0017】
本実施形態では、クライアントコンピュータにおいて、予め定められた情報項目に対応する情報を入力し、その情報が参照データとしてサーバコンピュータに記憶される。参照データは、要求に応じて、サーバコンピュータからクライアントコンピュータに送信され、クライアントコンピュータにおいて使用される。
【0018】
情報処理システム100は、サーバコンピュータ1、ならびにクライアントコンピュータ2a、2b、および2n(以下、総称して「クライアントコンピュータ2」)を含む。サーバコンピュータ1およびクライアントコンピュータ2は、ネットワーク3(インターネットなどのパブリックネットワーク)を介して相互に接続される。
【0019】
サーバコンピュータ1は、クライアントコンピュータ2から入力された見積データを受け付けるなどの処理を実行するコンピュータデバイス(情報処理装置)である。サーバコンピュータ1が実行する具体的な処理は、本実施形態に関連して以下で説明する。なお、サーバコンピュータ1は、単独のコンピュータデバイスによって実装されてもよく、または複数のコンピュータデバイスによって実装されてもよい。
【0020】
クライアントコンピュータ2の各々は、担当者が見積額を提示するために使用するコンピュータデバイス(情報処理装置)である。クライアントコンピュータ2は、担当者が入力した情報に基づいて、見積データを生成する。クライアントコンピュータ2が実行する具体的な処理は、本実施形態に関連して以下で説明する。クライアントコンピュータ2は、スマートフォンおよびタブレットなどの携帯型コンピュータデバイス、ラップトップ型コンピュータデバイス、ならびにノート型コンピュータデバイスなどであってもよい。
【0021】
次に、
図2を参照して、サーバコンピュータ1およびクライアントコンピュータ2の詳細な構成要素の例を説明する。サーバコンピュータ1は、制御装置11、メモリ12、記憶装置13、および通信装置14を含む。
図2に示すように、サーバコンピュータ1は、クライアントコンピュータ2と接続される。
【0022】
制御装置11は、プロセッサとも称され、上記各構成要素の制御やデータの演算を実行する。また、制御装置11は、本実施形態に係る各種処理を実行するための、記憶装置13に記憶されているプログラムをメモリ12に読み出して実行する。ここで、上述したプログラムとは、情報処理システム100が実行する機能の一部を実装するためのプログラムであり、サーバコンピュータ1の記憶装置13に記憶されている。
【0023】
メモリ12は、クライアントコンピュータ2から送信されたデータ、コンピュータ実行可能な命令、および当該命令による演算処理後のデータなどを記憶した揮発性データ記憶装置である。メモリ12は、RAM(ランダムアクセスメモリ)(例えば、SRAM(スタティックRAM)およびDRAM(ダイナミックRAM))などで実装されてもよい。
【0024】
記憶装置13は、上述したプログラムおよびDBMS(Database Management System)によって使用されるデータベーステーブル13aなどを記憶した不揮発性データ記憶装置である。記憶装置13は、ROM(リードオンリメモリ)などの不揮発性半導体メモリ、磁気記憶装置(ハードディスクドライブなど)、および光ディスクなどで実装されてもよい。なお、プログラムおよびデータベーステーブルなどのデータは、記憶装置13に加えまたはその代わりに、NAS(Network Attached Storage)および/またはSAN(Storage Area Network)などに記憶されてもよい。
【0025】
通信装置14は、ネットワーク3を通じてクライアントコンピュータ2との間でデータおよび制御情報を送受信するネットワークインタフェースである。このネットワークインタフェースは、例えば、TCP/IPなどのプロトコルに準拠したネットワークカード(例えば、LANカード)などによって実装される。
【0026】
クライアントコンピュータ2は、制御装置21、メモリ22、記憶装置23、通信装置24、入力装置25、および出力装置26を含む。制御装置21、メモリ22、記憶装置23、および通信装置24は、上述した制御装置11、メモリ12、記憶装置13、および通信装置14と同等の機能を果たすので、詳細な説明は省略する。なお、記憶装置23も記憶装置13と同様に、データベーステーブル23aを記憶してもよい。
【0027】
入力装置25は、担当者が見積額を算出するために必要な情報を入力するための装置であり、例えば、タッチパッド、キーボード、およびマウスなどを含む。出力装置26は、算出した見積額を表示するための装置であり、例えば、ディスプレイなどを含む。
【0028】
次に、
図3および
図4を参照して、参照データを生成する例を説明する。担当者は、ガス機器を設置するのみ要する費用についての見積額を提示するために、予め定められた情報項目に対応する情報をクライアントコンピュータ2に入力することによって見積データを生成する必要がある。本実施形態では、クライアントコンピュータ2の出力装置26に表示された入出力インタフェース画面から見積データを生成するための情報が入力され、見積データが参照データとしてサーバコンピュータ1に記憶され、参照データが後続の見積額の提示の際に使用される。
【0029】
見積データを生成するための情報は、対象のガス機器に関する情報(例えば、型式番号および単価などの商品情報)およびガス機器を設置するための工事に関する情報(例えば、工事費用などのサービス情報)などを含む。見積データを生成するための情報は、予め定められた情報項目を有する。
【0030】
図3は、クライアントコンピュータ2の出力装置26に表示される、見積データ生成インタフェース300の例を示す。見積データ生成インタフェース300は、上述した見積データを生成するための入出力インタフェース画面である。見積データ生成インタフェース300は、分類(給湯器またはガスコンロなどを含むガス機器の分類)、メーカ、型式番号、商品名、販売定価、および販売単価などの情報項目を含む、ガス機器についての情報(商品情報)を入力するための入力欄を含む。
【0031】
なお、見積データ生成インタフェース300を表示する前に、図示しない認証画面がクライアントコンピュータ2の出力装置26に表示され、認証画面にて、担当者が自身の担当者識別番号およびパスワードを入力することによって認証される。認証が成功すると、見積データ生成インタフェース300が表示される。このときに、担当者識別番号がサーバコンピュータ1に送信されるので、サーバコンピュータ1は、担当者の担当者識別番号および担当者が所属する事業所の事業所識別番号を認識する(サーバコンピュータ1は、担当者識別番号と事業所識別番号とを関連付けた担当者データテーブル(図示しない)をデータベーステーブル13aに記憶している)。
【0032】
見積データ生成インタフェース300の入力欄において、全ての情報が担当者によって入力されてもよく、または、例えば、型式番号を入力することによって対応する情報が特定されてもよい。この場合、サーバコンピュータ1および/またはクライアントコンピュータ2においてガス機器に関するデータ(型式番号、商品名、および販売定価など)を記憶しており(データベーステーブル13aなどに)、型式番号から対応するデータレコードが取り出される。なお、ガス機器の販売定価は、ガス供給事業者が販売する販売価格とは異なることがある(例えば、特定期間および/特定地域を対象とする割引サービスの適用などによって)。この場合、販売価格は型式番号からは特定することができないので、対象者が販売価格を入力する。
【0033】
図示しないが、見積データ生成インタフェース300は、
図3に示した入力欄に加え、上述したガス機器を設置するための工事内容および工事費用などの情報を入力するための入力欄をも含む。つまり、見積データ生成インタフェース300では、ガス機器に関する情報(商品情報)および/または工事に関する情報(サービス情報)が入力される。このようにして、見積データ生成インタフェース300では、対象のガス機器についての情報、ガス機器を設置するための修理についての情報、および合計見積額などの情報項目に対応する情報が入力される。
【0034】
見積データ生成インタフェース300において情報が入力されると、見積データが生成され、タイトルおよび参照データ種別と関連付けて参照データとしてサーバコンピュータ1に記憶される。
図4は、見積データ生成インタフェース300から遷移してクライアントコンピュータ2の出力装置26に表示される、参照データ指定インタフェース400の例を示す。参照データ指定インタフェース400は、見積データ生成インタフェース300から生成された見積データについてのタイトルなどを指定するための入出力インタフェース画面である。
【0035】
参照データ指定インタフェース400は、タイトル指定欄401、参照データ種別指定欄402、および有効期間指定欄403を含む。これらの入力欄において、参照データについてのタイトル、参照データについての種別、および参照データが使用可能な期間が入力される。
【0036】
参照データについてのタイトルは、見積データ生成インタフェース300において入力された情報の概要を示す名称である。タイトルは、例えば、後述するように参照データをリスト表示するときに、参照データがどのガス機器および修理の見積に対応するかを担当者が把握することを容易にする。
【0037】
参照データについての種別は、本実施形態では、参照データがどの単位で使用可能であるかを示す。種別は、例えば、対象の担当者のみ使用可能、対象の事業所のみ使用可能、および制限なしなどを含む。参照データ種別指定欄402は、ドロップダウンリスト形式で値が選択可能であり、例えば、「1:担当者別」、「2:事業所別」、および「3:指定なし」などが選択可能である。
【0038】
「1:担当者別」が選択された場合、見積データが担当者識別番号と共に参照データとしてサーバコンピュータ1に記憶され、担当者識別番号に対応する担当者のみが当該参照データを使用することができる。「2:事業所別」が選択された場合、見積データが事業所識別番号と共に参照データとしてサーバコンピュータ1に記憶され、事業所識別番号に対応する事業所に所属する担当者のみが当該参照データを使用することができる。「3:指定なし」が選択された場合、全ての担当者が当該参照データを使用することができる。
【0039】
参照データが使用可能な期間は、参照データが使用可能な期間であり、有効期間指定欄403において入力された日付(開始日および終了日)の期間内のみ参照データが担当者によって使用可能となる。
【0040】
参照データ指定インタフェース400においてタイトルなどが入力されると、見積データ生成インタフェース300において入力された見積データ、および参照データ指定インタフェース400において入力されたタイトルなどを含む参照データがサーバコンピュータ1に送信される(通信装置24が送信する)。サーバコンピュータ1の通信装置14が参照データを受信すると、制御装置11は、受信した参照データに基づいて参照データテーブル500にデータレコードを挿入する。
【0041】
図5は、参照データテーブル500の例を示す。参照データテーブル500の各々データレコードは、後続の見積額の提示の際に、クライアントコンピュータ2からの要求に応答して、指定された条件に従ってクライアントコンピュータ2に送信される。
【0042】
図5に示すように、参照データテーブル500は、データ項目として、タイトル、種別、有効期間、担当者識別番号、および事業所識別番号を含む。参照データテーブル500はまた、見積データ生成インタフェース300において入力された各情報(図示せず)(つまり、見積額を提示するための、型式番号、販売単価などの予め定められた情報項目に対応する情報)を含む。タイトル、種別、および有効期間(開始日および終了日)は、参照データ指定インタフェース400において入力された値が設定される。担当者識別番号および事業所識別番号は、見積データ生成インタフェース300において情報を入力した担当者に対応する担当者識別番号および事業所識別番号が設定される。見積額を提示するための情報は、見積データ生成インタフェース300において入力された値が設定される。
【0043】
図5に示す1つ目のデータレコードは、担当者識別番号「12345」に対応する担当者のみがこのデータレコードに対応する参照データを使用することができることを示す(種別に「1:担当者別」が設定されているため、対象の担当者のみが当該参照データを使用することができる)。
【0044】
図5に示す2つ目のデータレコードは、事業所識別番号「0001」に対応する事業所のみがこのデータレコードに対応する参照データを使用することができることを示す(種別に「2:事業所別」が設定されているため、対象の事業所に所属する担当者のみが当該参照データを使用することができる)。このデータレコードは、タイトルに設定された値から理解することができるように、海沿いに居住する消費者に対してなど、耐塩害仕様の給湯器についての見積についての参照データに対応する。このような参照データは、海沿いに位置する地域を担当する事業所のみが使用することができるよう、種別に「2:事業所別」が設定される。
【0045】
図5に示す3つ目のデータレコードは、事業所識別番号「0001」に対応する事業所のみがこのデータレコードに対応する参照データを使用することができることを示す(種別に「2:事業所別」が設定されているため、対象の事業所に所属する担当者のみが当該参照データを使用することができる)。このデータレコードは、タイトルに設定された値から理解することができるように、〇〇地域のみを対象とするキャンペーンに従って割引される給湯器についての見積についての参照データに対応する。このような参照データは、〇〇地域に位置する地域を担当する事業所のみが使用することができるよう、種別に「2:事業所別」が設定される。
【0046】
図5に示す4つ目のデータレコードは、2020年7月1日から2020年7月31日の間のみこのデータレコードに対応する参照データを使用することができることを示す(有効期間に「20200701」(開始日)および「20200731」(終了日)が設定されているため、当該期間内のみ当該参照データを使用することができる)。このデータレコードは、タイトルに設定された値から理解することができるように、2020年7月のみを対象とするキャンペーンに従って割引される給湯器についての見積についての参照データに対応する。このような参照データは、当該期間内のみ使用することができるよう、有効期間に「20200701」および「20200731」が設定される。
【0047】
なお、図示しないが、参照データテーブル500の各々のデータレコードは、関連語が設定されてもよい。関連語は、参照データテーブル500から参照データレコードを抽出するための関連する用語であり、例えば、参照データ指定インタフェース400において指定されてもよい。例えば、見積データ生成インタフェース300において入力された見積データが、省エネタイプの給湯器についての見積に対応する場合、関連語には「エコジョーズ給湯器」および「エコジョーズ」などが設定される。
【0048】
上述した見積データ生成インタフェース300および参照データ指定インタフェース400から所定の情報を入力することによって、参照データテーブル500にデータレコードが挿入されると、後続の見積額を提示する際に参照データテーブル500のデータを使用することができる。例えば、担当者が消費者宅を訪問し、消費者がガス給湯器を交換することを望む場合、担当者は、クライアントコンピュータ2がサーバコンピュータ1から参照データを取得することによって参照データを使用することができる。具体的な処理を、
図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0049】
まず、クライアントコンピュータ2の出力装置26に表示された、図示しない入力画面から担当者が担当者識別番号を入力すると、クライアントコンピュータ2の通信装置24は、担当者識別番号を含む要求電文をサーバコンピュータ1に送信する(ステップS601)。この要求電文は、見積額を提示するために必要な予め定められた情報項目を含む情報(見積データ生成インタフェース300において入力される情報)を必要とする要求を含む。
【0050】
サーバコンピュータ1の制御装置11は、担当者識別番号に基づいて、担当者データテーブルから対応する事業所識別番号を取得する(ステップS602)。なお、事業所識別番号は、担当者が上述した入力画面から入力することによって要求電文に含まれてもよい。以下、要求電文に含まれる担当者識別番号を入力された担当者識別番号と称し、担当者データテーブルから取得した事業所識別番号を入力された事業所識別番号と称する。
【0051】
また、制御装置11は、参照データテーブル500から指定条件に一致する参照データレコードを抽出する(ステップS603)。指定条件に一致する参照データレコードとは、以下の条件を満たすデータレコードである。なお、表1に示すシステム日付とは、対象の処理が実行される日付に対応する。
【0052】
【0053】
表1に示した抽出条件によって、対象の担当者のみが使用することができ、かつ有効期間内である参照データレコード、対象の事業所に属する担当者のみが使用することができ、かつ有効期間内である参照データレコード、および全ての担当者が使用することができ、かつ有効期間内である参照データレコードを抽出することができる。つまり、制御装置11は、種別によって示された単位に対応する識別番号を取得し(種別が「1:担当者別」である場合、担当者識別番号を取得し、種別が「2:事業所別」である場合、事業所識別番号を取得する)、取得した識別番号に基づいて参照データレコードを抽出する。
【0054】
なお、上述したように、参照データテーブル500の各々のデータレコードに関連語が設定されている場合、上述した入力画面から入力された関連語に一致または部分一致(ワイルドカード指定)する参照データレコードが抽出されてもよい。関連語を指定することによって、例えば、省エネタイプの給湯器を製造する複数の製造業者による複数の給湯器についての見積データを、「省エネ給湯器」など関連語によって抽出することができる。
【0055】
制御装置11が参照データテーブル500から参照データレコードを抽出すると、通信装置14は、抽出した全ての参照データレコードをクライアントコンピュータ2に送信する(ステップS604)。クライアントコンピュータ2の通信装置24が参照データレコードを受信すると、制御装置21は、参照データリスト表示インタフェース700に参照データレコードを表示する(ステップS605)。
【0056】
図7は、参照データリスト表示インタフェース700の例を示す。参照データリスト表示インタフェース700は、出力装置26に表示され、参照データテーブル500から抽出した参照データレコードをタイトルと共にリスト形式で表示する入出力インタフェース画面である。
【0057】
図7に示すように、参照データリスト表示インタフェース700には、参照データ指定インタフェース400において指定されたタイトルがリスト形式で表示される。
図7に示す「エコジョーズ給湯器」と表示されたタイトルは、
図5に示した1つ目のデータレコードに対応する。参照データリスト表示インタフェース700は、見積データ生成インタフェース300において入力された見積データに対応するタイトルを表示するので、担当者は、過去に入力した見積データの中から適切な見積データを参照データとして選択することができる。
【0058】
参照データリスト表示インタフェース700に表示されるリストにおけるタイトルの表示順序は、例えば、対応する参照データが参照された日時の降順であってもよい。つまり、より直近に参照された参照データに対応するタイトルがリストの上方に表示される。この場合、後述するタイトルが選択されたときの日時が、タイトルに対応する参照データに対して直近参照日時として記録される。
【0059】
また、参照データリスト表示インタフェース700に表示されるリストにおけるタイトルの表示順序は、例えば、対応する参照データが参照された頻度の降順であってもよい。つまり、より頻繁に参照された参照データに対応するタイトルがリストの上方に表示される。この場合、後述するタイトルが選択されたときに、タイトルに対応する参照データに対して参照回数がカウントされる。
【0060】
担当者が参照データリスト表示インタフェース700に表示されたリストにおけるタイトルを選択すると、選択されたタイトルに対応する参照データが表示される(参照データ表示インタフェース800に遷移する)。
図8は、参照データ表示インタフェース800の例を示す。参照データ表示インタフェース800は、出力装置26に表示され、選択された参照データ(つまり、見積データ生成インタフェース300において入力された、見積額を提示するための予め定められた情報項目に対応する情報)を表示する入出力インタフェース画面である。
【0061】
図8に示すように、参照データ表示インタフェース800は、見積データ生成インタフェース300において入力されたガス機器に関する情報(型式番号、販売単価などの商品情報)、工事に関する情報(工事費などのサービス情報)、および合計見積額を表示する。これらの情報は、参照データテーブル500から取得した情報であるので、担当者は情報を入力する必要がない。
【0062】
なお、参照データ表示インタフェース800に表示された情報は、編集(変更)が可能であり、編集した情報が参照データとして参照データテーブルに追加されてもよい。この場合、参照データ表示インタフェース800は、見積データ生成インタフェース300と同等の機能を果たす。
【0063】
図6の説明に戻ると例えば、担当者が参照データ表示インタフェース800を消費者に提示し(見積額を提示)、消費者がガス機器の設置に同意すると、クライアントコンピュータ2の制御装置21は、取引完了データ(図示せず)を生成し、サーバコンピュータ1に送信する(ステップS606)。この処理によって、消費者は、例えば、担当者が消費者宅を訪問したときに、ガス機器の型式番号などを確認する必要なしに、消費者がガス機器の設置についての見積額を提示し、取引が完了するまでの一連の手順を消費者宅で完了することができる。
【0064】
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム100を説明した。本実施形態によれば、ガス供給事業者の担当者は、見積額を消費者に提示する際に、型式番号の情報を入力することなく、工事費用をも含めた詳細な見積情報を提示することができる。つまり、特定の要求に対して予め定められた情報項目に対応する情報が必要とされる場合に、当該情報項目に対応する情報を入力することによって参照データを生成し、参照データを使用することによって、特定の要求に応答する。
【0065】
予め定められた情報項目に対応する情報を入力することによって参照データが生成されるので、その参照データは、当該情報項目に対応する情報が必要とされる場合に適合する。加えて、参照データがサーバコンピュータ1に記憶され、クライアントコンピュータ2からの要求に応じてクライアントコンピュータ2に送信されるので、クッキーのような情報漏洩が生じる危険性も低い。
【0066】
また、本実施形態によれば、担当者が入力した情報が参照データとして記憶されるので、参照データを容易に追加することができる。特に、予め定められた情報項目に対応する情報を入力することによって参照データが生成されるので、情報を入力する者が、情報項目に対応して比較的自由な値を設定することによって、様々な参照データを生成することができる。
【0067】
更に、様々な参照データについて、タイトルと共にリスト形式で表示するので、適切なタイトルを設定することによって、参照データを使用するときに適切な参照データを選択することができる。
【0068】
また更に、指定された担当者別、指定された事業所に所属する担当者、および有効期間内の参照データのみが参照データリスト表示インタフェース700に表示されるので、参照データに対して、使用可能な条件を設定することができる。例えば、特定の地域のみを対象とする割引キャンペーンを行った場合、その地域を担当する事業所に所属する担当者のみに参照データを使用可能とすることによって、そのキャンペーンに従って割引されるガス機器についての見積データを他の地域の担当者が使用することを防止することができる。有効期間についても同様に、特定の期間のみを対象とする割引キャンペーンを行った場合、その期間内のみ参照データを使用可能とすることによって、そのキャンペーンに従って割引されるガス機器についての見積データを、その期間外に担当者が使用することを防止することができる。
【0069】
上記実施形態で説明したハードウェアの構成要素は例示的なものにすぎず、その他の構成も可能であることに留意されたい。また、上記実施形態で説明した処理の順序は、必ずしも説明した順序で実行される必要がなく、任意の順序で実行されてもよい。さらに、本実施形態の基本的な概念から逸脱することなく、追加のステップが新たに加えられてもよい。
【0070】
また、一実施形態に係る情報処理システム100は、サーバコンピュータ1によって実行されるコンピュータプログラムによって実装されるが、当該コンピュータプログラムは、非一時的記憶媒体に記憶されてもよい。クライアントコンピュータ2によって実行されるコンピュータプログラムも同様である。非一時的記憶媒体の例は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリ装置、内蔵ハードディスクおよび取外可能ディスク装置などの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD-ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体などを含む。
【符号の説明】
【0071】
1 サーバコンピュータ
2a クライアントコンピュータ
2b クライアントコンピュータ
2n クライアントコンピュータ
3 ネットワーク
100 情報処理システム
【手続補正書】
【提出日】2021-10-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス供給事業者からガス機器についての見積額を消費者に提示するための、制御装置および通信装置を備えた情報処理装置であって、前記情報処理装置は、サーバコンピュータと接続され、前記ガス供給事業者は、各々が所定の地域を担当する複数の事業所を含み、
前記制御装置は、
前記予め定められた情報項目に対応する情報を受け付け、前記情報項目は、前記消費者が属する地域に特有の情報を含み、
前記消費者が属する前記地域を担当する前記事業所に対応する事業所識別番号、および種別を受け付け、
前記受け付けた情報に基づいて、前記事業所識別番号および前記種別と関連付けて参照データを生成し、前記種別は、前記参照データが少なくとも前記事業所ごとに使用可能であることを示し、
前記通信装置は、
前記生成した参照データを前記サーバコンピュータに送信し、
前記予め定められた情報項目に対応する前記情報を必要とすることを示す要求電文を、前記サーバコンピュータに送信し、前記要求電文は、前記事業所識別番号を含み、
前記要求電文に応答して、前記参照データを前記サーバコンピュータから受信する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記情報の概要を示すタイトルを受け付け、
前記タイトルを前記参照データと関連付ける、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御装置は、前記受信した前記参照データを前記タイトルと共に出力装置に表示する、ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御装置は、前記参照データが参照された日時に従った順序で前記参照データをリスト形式で出力装置に表示する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御装置は、前記参照データが参照された回数に従った順序で前記参照データをリスト形式で出力装置に表示する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
ガス供給事業者からガス機器についての見積額を消費者に提示するための、制御装置および通信装置を備えた情報処理装置であって、前記情報処理装置は、クライアントコンピュータと接続され、前記ガス供給事業者は、各々が所定の地域を担当する複数の事業所を含み、
前記通信装置は、予め定められた情報項目に対応する情報を含む参照データを前記クライアントコンピュータから受信し、前記参照データは、前記消費者が属する前記地域を担当する前記事業所に対応する事業所識別番号、および前記参照データが少なくとも前記事業所ごとに使用可能であることを示す種別と関連付けられ、前記情報項目は、前記消費者が属する地域に特有の情報を含み、
前記制御装置は、前記受信した参照データを記憶装置に記憶し、
前記通信装置は、前記予め定められた情報項目に対応する前記情報を必要とすることを示す要求電文を、前記クライアントコンピュータから受信し、前記要求電文は、前記事業所識別番号を含み、
前記制御装置は、前記要求電文に応答して、前記事業所識別番号に基づいて、前記参照データを前記記憶装置から抽出し、
前記通信装置は、前記抽出した参照データを前記クライアントコンピュータに送信する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
前記受信した参照データは、有効期間と関連付けられ、前記制御装置は、前記有効期間に基づいて、前記参照データを前記記憶装置から抽出する、ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
ガス供給事業者からガス機器についての見積額を消費者に提示するための、コンピュータデバイスによって実行される方法であって、前記コンピュータデバイスは、サーバコンピュータと接続され、前記ガス供給事業者は、各々が所定の地域を担当する複数の事業所を含み、
予め定められた情報項目に対応する情報を受け付けるステップであって、前記情報項目は、前記消費者が属する地域に特有の情報を含む、ステップと、
前記消費者が属する前記地域を担当する前記事業所に対応する事業所識別番号、および種別を受け付けるステップと、
前記受け付けた情報に基づいて、前記事業所識別番号および前記種別と関連付けて参照データを生成するステップであって、前記種別は、前記参照データが少なくとも前記事業所ごとに使用可能であることを示す、ステップと、
前記生成した参照データを前記サーバコンピュータに送信するステップと、
前記予め定められた情報項目に対応する前記情報を必要とすることを示す要求電文を、
前記サーバコンピュータに送信するステップであって、前記要求電文は、前記事業所識別番号を含む、ステップと、
前記要求電文に応答して、前記参照データを前記サーバコンピュータから受信するステップと、
を備えた、ことを特徴とする方法。
【請求項9】
ガス供給事業者からガス機器についての見積額を消費者に提示するための、コンピュータデバイスによって実行される方法であって、前記コンピュータデバイスは、クライアントコンピュータと接続され、前記ガス供給事業者は、各々が所定の地域を担当する複数の事業所を含み、
予め定められた情報項目に対応する情報を含む参照データを前記クライアントコンピュータから受信するステップであって、前記参照データは、前記消費者が属する前記地域を担当する前記事業所に対応する事業所識別番号、および前記参照データが少なくとも前記事業所ごとに使用可能であることを示す種別と関連付けられ、前記情報項目は、前記消費者が属する地域に特有の情報を含む、ステップと、
前記受信した参照データを記憶装置に記憶するステップと、
前記予め定められた情報項目に対応する前記情報を必要とすることを示す要求電文を、前記クライアントコンピュータから受信するステップであって、前記要求電文は、前記事業所識別番号を含む、ステップと、
前記要求電文に応答して、前記事業所識別番号に基づいて、前記参照データを前記記憶装置から抽出するステップと、
前記抽出した参照データを前記クライアントコンピュータに送信するステップと、
を備えた、ことを特徴とする方法。
【請求項10】
コンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ実行可能命令は、コンピュータデバイスによって実行されるとき、前記コンピュータデバイスに、請求項8または9に記載の方法を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。