(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022020195
(43)【公開日】2022-02-01
(54)【発明の名称】タイヤ展示装置
(51)【国際特許分類】
A47F 7/04 20060101AFI20220125BHJP
B60C 19/00 20060101ALI20220125BHJP
【FI】
A47F7/04
B60C19/00 J
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020123558
(22)【出願日】2020-07-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】517347850
【氏名又は名称】株式会社図南
(74)【代理人】
【識別番号】110002435
【氏名又は名称】特許業務法人井上国際特許商標事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100091557
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 修
(72)【発明者】
【氏名】北村 俊郎
【テーマコード(参考)】
3D131
【Fターム(参考)】
3D131LA40
(57)【要約】
【課題】積層されたタイヤの整列状態が風等の外力によって損なわれるのを抑制することができるタイヤ展示装置を提供する。
【解決手段】タイヤ展示装置は、第1のタイヤ群9Aの中心孔hに挿入される第1のポール41と、第1のタイヤ群9Aに隣接配置される第2のタイヤ群9Bの中心孔hに挿入される第2のポール42と、第1のポール41と第2のポール42とに垂直方向Vへ移動可能に支持され、第1のタイヤ群9Aを構成する複数のタイヤ9のうちの垂直方向Vで隣り合うタイヤ9に挟まれるとともに、第2のタイヤ群9Bを構成する複数のタイヤ9のうちの垂直方向Vで隣り合うタイヤ9に挟まれ、第1のポール41が第1のタイヤ群9Aのタイヤ内周縁91に接するようにその第1のポール41を支持するとともに、第2のポール42が第2のタイヤ群9Bのタイヤ内周縁91に接するようにその第2のポール42を支持する第1の連結部材2とを備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ複数のタイヤを垂直方向へ積層してなる複数のタイヤ群のうちの第1のタイヤ群の中心孔に挿入される第1のポールと、
前記複数のタイヤ群のうちの前記第1のタイヤ群に隣接配置される第2のタイヤ群の中心孔に挿入される第2のポールと、
前記第1のポールと前記第2のポールとに前記垂直方向へ移動可能に支持され、前記第1のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれるとともに、前記第2のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれ、前記第1のポールが前記第1のタイヤ群のタイヤ内周縁に接するようにその第1のポールを支持するとともに、前記第2のポールが前記第2のタイヤ群のタイヤ内周縁に接するようにその第2のポールを支持する第1の連結部材と
を備えていることを特徴とするタイヤ展示装置。
【請求項2】
前記第1の連結部材が、
前記第1のポールが通され、前記垂直方向における前記第1のポールの移動と、前記第1のタイヤ群と前記第2のタイヤ群とのタイヤ群配置方向における前記第1のポールの移動とを許容するとともに、前記垂直方向と前記タイヤ群配置方向とに直交する直交方向における前記第1のポールの移動を規制する第1の孔を有し、前記第1のタイヤ群を構成する前記複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれる第1のスライド部と、
前記第2のポールが通され、前記垂直方向における前記第2のポールの移動と、前記タイヤ群配置方向における前記第2のポールの移動とを許容するとともに、前記直交方向における前記第2のポールの移動を規制する第2の孔を有し、前記第2のタイヤ群を構成する前記複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれる第2のスライド部と、
前記第1のタイヤ群と前記第2のタイヤ群との間に配置され、前記第1のスライド部と前記第2のスライド部とを前記垂直方向へスライド可能に支持する第1の連結部材本体と、
前記第1のスライド部に固定され、前記直交方向における前記第1のポールの移動を規制して前記第1のポールを位置決めする第1の位置決め部材と、
前記第2のスライド部に固定され、前記直交方向における前記第2のポールの移動を規制して前記第2のポールを位置決めする第2の位置決め部材と
を有していることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ展示装置。
【請求項3】
前記第1のタイヤ群と前記第2のタイヤ群とが置かれたタイヤ展示台に垂直に支持される展示台側ポールと、
前記第1のタイヤ群の中心孔に挿入される第3のポールと、
前記展示台側ポールと前記第3のポールとに前記垂直方向へ移動可能に支持されるとともに、前記第1のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれ、前記第3のポールが前記第1のタイヤ群のタイヤ内周縁に接するようにその第3のポールを支持する第2の連結部材と
を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ展示装置。
【請求項4】
前記第2の連結部材が、
第2の連結部材本体と、
前記第2の連結部材本体に設けられ、前記展示台側ポールが通され、前記垂直方向における前記展示台側ポールの移動を許容し、前記タイヤ群配置方向と前記直交方向とにおける前記展示台側ポールの移動を規制する第3の孔と、
前記第2の連結部材本体に設けられ、前記第3のポールが通され、前記垂直方向と前記タイヤ群配置方向とにおける前記第3のポールの移動を許容するとともに、前記直交方向における前記第3のポールの移動を規制する第4の孔と、
前記第2の連結部材本体に固定され、前記直交方向における前記第3のポールの移動を規制して前記第3のポールを位置決めする第3の位置決め部材と
を有していることを特徴とする請求項3に記載のタイヤ展示装置。
【請求項5】
前記タイヤ展示台が、
前記第1のタイヤ群と前記第2のタイヤ群とが配置される台本体と、前記台本体に装着されるハンドルと、前記台本体の底面部に装着されるキャスタとを有する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のタイヤ展示装置。
【請求項6】
前記展示台側ポールが、
前記ハンドルに着脱可能に装着され、前記展示台側ポールを前記垂直方向へ移動可能に支持するポール支持部材を介して、前記ハンドルに連結されている
ことを特徴とする請求項3~5のいずれか1項に記載のタイヤ展示装置。
【請求項7】
前記タイヤ展示台が、フォークリフトのフォークを受け容れる受容空間部を有する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のタイヤ展示装置。
【請求項8】
前記展示台側ポールと前記第3のポールとがそれぞれ伸縮可能である
ことを特徴とする請求項3~7のいずれか1項に記載のタイヤ展示装置。
【請求項9】
前記第2の連結部材がプラスチックダンボール製である
ことを特徴とする請求項3~8のいずれか1項に記載のタイヤ展示装置。
【請求項10】
前記第1のポールと前記第2のポールとがそれぞれ伸縮可能である
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載のタイヤ展示装置。
【請求項11】
前記第1の連結部材がプラスチックダンボール製である
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載のタイヤ展示装置。
【請求項12】
前記第1のタイヤ群と前記第2のタイヤ群とはそれぞれ前記垂直方向に積層された8つのタイヤで構成される
ことを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載のタイヤ展示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、積層されたタイヤの整列状態が風等の外力によって損なわれるのを抑制するためのタイヤ展示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車用のタイヤは、カー用品店、サービスステーション、タイヤ専門店等で、床面やタイヤ展示台等に垂直方向へ積み上げられて陳列(いわゆる平積み陳列)されることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
垂直方向へ積み上げられているタイヤに人が触れたり、風が当たったりすると、積み上げられているタイヤが揺れて、傾いたり倒れたりすることがある。
【0004】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、積層されたタイヤの整列状態が風等の外力によって損なわれるのを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の課題を解決するため請求項1に記載の発明に係るタイヤ展示装置は、それぞれ複数のタイヤを垂直方向へ積層してなる複数のタイヤ群のうちの第1のタイヤ群の中心孔に挿入される第1のポールと、前記複数のタイヤ群のうちの前記第1のタイヤ群に隣接配置される第2のタイヤ群の中心孔に挿入される第2のポールと、前記第1のポールと前記第2のポールとに前記垂直方向へ移動可能に支持され、前記第1のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれるとともに、前記第2のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれ、前記第1のポールが前記第1のタイヤ群のタイヤ内周縁に接するようにその第1のポールを支持するとともに、前記第2のポールが前記第2のタイヤ群のタイヤ内周縁に接するようにその第2のポールを支持する第1の連結部材とを備えていることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のタイヤ展示装置において、前記第1の連結部材が、前記第1のポールが通され、前記垂直方向における前記第1のポールの移動と、前記第1のタイヤ群と前記第2のタイヤ群とのタイヤ群配置方向における前記第1のポールの移動とを許容するとともに、前記垂直方向と前記タイヤ群配置方向とに直交する直交方向における前記第1のポールの移動を規制する第1の孔を有し、前記第1のタイヤ群を構成する前記複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれる第1のスライド部と、前記第2のポールが通され、前記垂直方向における前記第2のポールの移動と、前記タイヤ群配置方向における前記第2のポールの移動とを許容するとともに、前記直交方向における前記第2のポールの移動を規制する第2の孔を有し、前記第2のタイヤ群を構成する前記複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれる第2のスライド部と、前記第1のタイヤ群と前記第2のタイヤ群との間に配置され、前記第1のスライド部と前記第2のスライド部とを前記垂直方向へスライド可能に支持する第1の連結部材本体と、前記第1のスライド部に固定され、前記直交方向における前記第1のポールの移動を規制して前記第1のポールを位置決めする第1の位置決め部材と、前記第2のスライド部に固定され、前記直交方向における前記第2のポールの移動を規制して前記第2のポールを位置決めする第2の位置決め部材とを有していることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のタイヤ展示装置において、前記第1のタイヤ群と前記第2のタイヤ群とが置かれたタイヤ展示台に垂直に支持される展示台側ポールと、前記第1のタイヤ群の中心孔に挿入される第3のポールと、前記展示台側ポールと前記第3のポールとに前記垂直方向へ移動可能に支持されるとともに、前記第1のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれ、前記第3のポールが前記第1のタイヤ群のタイヤ内周縁に接するようにその第3のポールを支持する第2の連結部材とを備えていることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のタイヤ展示装置において、前記第2の連結部材が、第2の連結部材本体と、前記第2の連結部材本体に設けられ、前記展示台側ポールが通され、前記垂直方向における前記展示台側ポールの移動を許容し、前記タイヤ群配置方向と前記直交方向とにおける前記展示台側ポールの移動を規制する第3の孔と、前記第2の連結部材本体に設けられ、前記第3のポールが通され、前記垂直方向と前記タイヤ群配置方向とにおける前記第3のポールの移動を許容するとともに、前記直交方向における前記第3のポールの移動を規制する第4の孔と、前記第2の連結部材本体に固定され、前記直交方向における前記第3のポールの移動を規制して前記第3のポールを位置決めする第3の位置決め部材とを有していることを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載のタイヤ展示装置において、 前記タイヤ展示台が、前記第1のタイヤ群と前記第2のタイヤ群とが配置される台本体と、前記台本体に装着されるハンドルと、前記台本体の底面部に装着されるキャスタとを有することを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項3~5のいずれか1項に記載のタイヤ展示装置において、前記展示台側ポールが、前記ハンドルに着脱可能に装着され、前記展示台側ポールを前記垂直方向へ移動可能に支持するポール支持部材を介して、前記ハンドルに連結されていることを特徴とする。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項3又は4に記載のタイヤ展示装置において、前記タイヤ展示台が、フォークリフトのフォークを受け容れる受容空間部を有することを特徴とする。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項3~7のいずれか1項に記載のタイヤ展示装置において、前記展示台側ポールと前記第3のポールとがそれぞれ伸縮可能であることを特徴とする。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項3~8のいずれか1項に記載のタイヤ展示装置において、前記第2の連結部材がプラスチックダンボール製であることを特徴とする。
【0014】
請求項10に記載の発明は、請求項1~9のいずれか1項に記載のタイヤ展示装置において、前記第1のポールと前記第2のポールとがそれぞれ伸縮可能であることを特徴とする。
【0015】
請求項11に記載の発明は、請求項1~10のいずれか1項に記載のタイヤ展示装置において、前記第1の連結部材がプラスチックダンボール製であることを特徴とする。
【0016】
請求項12に記載の発明は、請求項1~11のいずれか1項に記載のタイヤ展示装置において、前記第1のタイヤ群と前記第2のタイヤ群とはそれぞれ前記垂直方向に積層された8つのタイヤで構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
積層されたタイヤの整列状態が風等の外力によって損なわれるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1はこの発明の一実施形態に係るタイヤ展示装置の使用状態を示す斜視図である。
【
図2】
図2は
図1のタイヤ展示装置の使用状態を示す側面図である。
【
図3】
図3は第1のポールと第2のポールと第3のポールと展示台側ポールと第1の連結部材と第2の連結部材と第1のタイヤ群と第2のタイヤ群との関係を示す概念図である。
【
図4】
図4は
図1のタイヤ展示装置の第1の連結部材の斜視図である。
【
図5】
図5は
図4の第1の連結部材の正面図である。但し、第1の位置決め部材や第2の位置決め部材等は図示省略されている。
【
図7A】
図7Aは摺動部材の一対の摺動部材用プレートの平面図である。
【
図7B】
図7Bは摺動部材の一対の摺動部材用プレートを折り曲げた状態を示す斜視図である。
【
図7C】
図7Cは一対の摺動部材用プレートを結合して組み立てられた摺動部材の斜視図である。
【
図8】
図8は第1~第3の位置決め部材の平面図である。
【
図10】
図10はタイヤ展示台としてのパレットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
この発明の一実施形態に係るタイヤ展示装置は、
図1~
図3に示すように、複数のタイヤ9を垂直方向Vへ積層してなる第1のタイヤ群9Aの中心孔hに挿入される第1のポール41と、第1のタイヤ群9Aに隣接配置される、複数のタイヤ9を垂直方向Vへ積層してなる第2のタイヤ群9Bの中心孔hに挿入される第2のポール42と、第1のポール41と第2のポール42とに垂直方向Vへ移動可能に支持される第1の連結部材2と、第1のタイヤ群9Aと第2のタイヤ群9Bとが置かれたタイヤ展示台1に垂直に支持される展示台側ポール5と、第1のタイヤ群9Aの中心孔hに挿入される第3のポール43と、展示台側ポール5と第3のポール43とに垂直方向Vへ移動可能に支持される第2の連結部材3とを備えている。
【0021】
第1のタイヤ群9Aと第2のタイヤ群9Bとはそれぞれ垂直方向Vに積層された8つのタイヤ9で構成される。
【0022】
第1のポール41と第2のポール42と第3のポール43と展示台側ポール5とはそれぞれ伸縮可能である。
【0023】
第1の連結部材2は、第1のタイヤ群9Aを構成する複数のタイヤ9のうちの垂直方向Vで隣り合う2つのタイヤ9に挟まれるとともに、第2のタイヤ群9Bを構成する複数のタイヤ9のうちの垂直方向Vで隣り合う2つのタイヤ9に挟まれて、第1のポール41が第1のタイヤ群9Aのタイヤ内周縁91に接するようにその第1のポール41を支持するとともに、第2のポール42が第2のタイヤ群9Bのタイヤ内周縁91に接するようにその第2のポール42を支持する連結部材である(
図1~
図3参照)。第1の連結部材2はプラスチックダンボール製である。
【0024】
第2の連結部材3は、第1のタイヤ群9Aを構成する複数のタイヤ9のうちの垂直方向Vで隣り合う2つのタイヤ9に挟まれ、第3のポール43が第1のタイヤ群9Aのタイヤ内周縁91に接するようにその第3のポール43を支持する連結部材である(
図1、
図2参照)。
【0025】
タイヤ展示台1は、台本体11と、台本体11に装着されるハンドル12と、台本体11の底面部に装着されるキャスタ13とを有する(
図1、
図2参照)。
【0026】
展示台側ポール5は、ハンドル12に着脱可能に装着されたポール支持部材14を介して、ハンドル12に連結されている(
図1、
図2参照)。
【0027】
ポール支持部材14は、
図1、
図2に示すように、ハンドル12の2つの垂直部121に着脱可能に架け渡される上側の水平プレート部141と、ハンドル12の2つの垂直部121に着脱可能に架け渡される、上側の水平プレート部141と平行な下側の水平プレート部142と、上側の水平プレート部141と下側の水平プレート部142とに架け渡される右側の垂直プレート部143と、上側の水平プレート部141と下側の水平プレート部142とに架け渡される、右側の垂直プレート部143と平行な左側の垂直プレート部144とを有する。
【0028】
上側の水平プレート部141は、展示台側ポール5が摺動可能に挿入される第1のポール挿入孔(図示せず)を有する。下側の水平プレート部142は、展示台側ポール5が摺動可能に挿入される第2のポール挿入孔(図示せず)を有する。
【0029】
第1の連結部材2は、
図3~
図5に示すように、第1のポール41が通される第1の孔21aを有し、第1のタイヤ群9Aを構成する複数のタイヤ9のうちの垂直方向Vで隣り合う2つのタイヤ9に挟まれる第1のスライド部21と、第2のポール42が通される第2の孔22aを有し、第2のタイヤ群9Bを構成する複数のタイヤ9のうちの垂直方向Vで隣り合う2つのタイヤ9に挟まれる第2のスライド部22と、第1のタイヤ群9Aと第2のタイヤ群9Bとの間に配置され、第1のスライド部21と第2のスライド部22とを垂直方向Vへスライド可能に支持する第1の連結部材本体23と、第1のスライド部21に固定され、隣接するタイヤ群9A,9Bが配置される方向(タイヤ群配置方向)Lと垂直方向Vとに直交する方向(直交方向)Cとにおける第1のポール41の移動を規制して第1のポール41を位置決めする第1の位置決め部材24と、第2のスライド部22に固定され、直交方向Cにおける第2のポール42の移動を規制して第2のポール42を位置決めする第2の位置決め部材25とを有している。
【0030】
第1の孔21aは、垂直方向Vにおける第1のポール41の移動とタイヤ群配置方向Lとにおける第1のポール41の移動とを許容するとともに、直交方向Cにおける第1のポール41の移動を規制する孔である。
【0031】
第2の孔22aは、垂直方向Vにおける第2のポール42の移動とタイヤ群配置方向Lにおける第2のポール42の移動とを許容するとともに、直交方向Cにおける第2のポール42の移動を規制する孔である。
【0032】
第1のスライド部21は、ポール支持プレート211と摺動部材212とで構成される(
図4、
図5、
図6D参照)。
【0033】
ポール支持プレート211は、
図6Dに示すように、ポール支持プレート本体211aと、ポール支持プレート本体211aに折曲可能に連なる連結用端部211bとを有する。ポール支持プレート本体211aと連結用端部211bとは折曲線N1で区分される。ポール支持プレート本体211aは第1のポール41を通す第1の孔21aを有する。連結用端部211bは留め部材Fを通す孔21bを有する。第1の孔21aは長孔であり、垂直方向Vとタイヤ群配置方向Lとにおける第1のポール41の移動を許容し、直交方向Cにおける第1のポール41の移動を規制する孔である(
図3、
図6D参照)。第1の孔21aの両側には、タイヤ9のサイズ(断面高さ)に応じて留め部材Fを通す孔(図示せず)を設けるためのミシン目211cが設けられている。
【0034】
摺動部材212は、
図7Aに示すように、一対の摺動部材用プレート212Aを有する。各摺動部材用プレート212Aは、
図7Aに示すように、連結部材本体側端部212A1と、ポール支持プレート側端部212A3と連結部材本体側端部212A1とポール支持プレート側端部212A3との中間にある中間部212A2とを有する。
【0035】
図7Aに示すように連結部材本体側端部212A1と中間部212A2とは折曲線N3を介して連なり、中間部212A2とポール支持プレート側端部212A3とは折曲線N2を介して連なる。一対の摺動部材用プレート212Aをそれぞれ、
図7Bに示すように、折り曲げ、一方の摺動部材用プレート212Aの中間部212A2と他方の摺動部材用プレート212Aの中間部212A2とを互いに接着剤で接着することによって、摺動部材212ができあがる。上記折曲線N1~N3は切れ込み(いわゆるハーフカット)である。
【0036】
第2のスライド部22は、ポール支持プレート221と摺動部材222とで構成される(
図4、
図5、
図6D参照)。
【0037】
ポール支持プレート221は、
図6Dに示すように、ポール支持プレート本体221aと、ポール支持プレート本体221aに折曲可能に連なる連結用端部221bとを有する。ポール支持プレート本体221aと連結用端部221bとは折曲線N1で区分される。ポール支持プレート本体221aは第2のポール42を通す第2の孔22aを有する。連結用端部221bは留め部材Fを通す孔22bを有する。第2の孔22aは長孔であり、垂直方向Vとタイヤ群配置方向Lとにおける第2のポール42の移動を許容し、直交方向Cにおける第2のポール42の移動を規制する孔である(
図3、
図6D参照)。第1の孔22aの両側には、タイヤ9のサイズ(断面高さ)に応じて留め部材Fを通す孔(図示せず)を設けるためのミシン目221cが設けられている。
【0038】
摺動部材222は、
図7Aに示すように、一対の摺動部材用プレート222Aを有する。各摺動部材用プレート222Aは、
図7Aに示すように、連結部材本体側端部222A1と、ポール支持プレート側端部222A3と、連結部材本体側端部222A1とポール支持プレート側端部222A3との中間にある中間部222A2とを有する。
【0039】
図7Aに示すように、連結部材本体側端部222A1と中間部222A2とは折曲線N3を介して連なり、中間部222A2とポール支持プレート側端部222A3とは折曲線N2を介して連なる。一対の摺動部材用プレート222Aをそれぞれ、
図7Bに示すように、折り曲げ、一方の摺動部材用プレート222Aの中間部222A2と他方の摺動部材用プレート222Aの中間部222A2とを互いに接着剤で接着することによって、摺動部材222ができあがる。
【0040】
第1の連結部材本体23は、
図6A~
図6Cに示すように、1つのセンタープレート231と、2つのスペーサ232と、2つの支持プレート233とで構成される。センタープレート231は矩形のプレートである。スペーサ232はフレーム状である。支持プレート233は、摺動部材212,222の中間部212A2,222A2が摺動可能に収容される長孔233aを有する矩形のプレートである。
【0041】
センタープレート231の一方の面に一方のスペーサ232を介して一方の支持プレート233が固定され、センタープレート231の他方の面に他方のスペーサ232を介して他方の支持プレート233が固定される。
【0042】
第1の連結部材本体23を組み立てるには、まず、一方のスペーサ232に一方の支持プレート233を接着し、一方の支持プレート233の長孔233aに、一方の摺動部材222の連結部材本体側端部212A1,222A1を閉じる状態(連結部材本体側端部212A1,222A1とがほぼ重なるように互いに接近する状態)にして挿入し、そして一方のスペーサ232をセンタープレート231の一方の面に接着し、他方のスペーサ232に他方の支持プレート233を接着し、他方の支持プレート233の長孔233aに、他方の摺動部材222の連結部材本体側端部212A1,222A1を閉じる状態にして挿入し、そして他方のスペーサ232をセンタープレート231の他方の面に接着する。一方の摺動部材222の連結部材本体側端部212A1,222A1は、センタープレート231と一方の支持プレート233との間に形成される空間に開いた状態(
図7Cに示す状態)で収容されるとともに、一方の摺動部材222の接着された中間部212A2,222A2は、一方の支持プレート233の長孔233aに収容される。他方の摺動部材222の連結部材本体側端部212A1,222A1は、センタープレート231と他方の支持プレート233との間に形成される空間に開いた状態で収容されるとともに、他方の摺動部材222の接着された中間部212A2,222A2は、他方の支持プレート233の長孔233aに収容される。
【0043】
次に、一方の摺動部材212のポール支持プレート側端部212A3と第1のスライド部21の連結用端部211bとを重ね、相対する一方の摺動部材212の孔212A4と第1のスライド部21の孔21bとに留め部材Fを挿入し、一方の摺動部材212のポール支持プレート側端部212A3と第1のスライド部21の連結用端部211bとを連結する。他方の摺動部材212のポール支持プレート側端部212A3と第2のスライド部22の連結用端部221bとを重ね、相対する他方の摺動部材212の孔212A4と第2のスライド部22の孔22bとに留め部材Fを挿入し、他方の摺動部材212のポール支持プレート側端部212A3と第2のスライド部22の連結用端部221bとを連結する。
【0044】
以上のようにして、両方のポール支持プレート211,221は第1の連結部材本体23にスライド可能に装着される。
【0045】
第1の位置決め部材24は、
図8に示すように、位置決め部材本体241と、位置決め部材本体241に設けられ、第1のポール41を通す1つの孔242と、位置決め部材本体241に設けられ、留め部材Fを通す2つの孔243とを有する。孔242は、垂直方向Vにおける第1のポール41の移動を許容し、タイヤ群配置方向Lと直交方向Cとにおける第1のポール41の移動を規制する孔である。
【0046】
第2の位置決め部材25は、
図8に示すように、位置決め部材本体251と、位置決め部材本体251に設けられ、第2のポール42を通す1つの孔252と、位置決め部材本体251に設けられ、留め部材Fを通す2つの孔253とを有する。孔252は、垂直方向Vにおける第2のポール42の移動を許容し、タイヤ群配置方向Lと直交方向Cとにおける第2のポール42の移動を規制する孔である。
【0047】
第2の連結部材3は、
図3に示すように、第2の連結部材本体31と、第2の連結部材本体31に設けられ、展示台側ポール5が通される第3の孔31aと、第2の連結部材本体31に設けられ、第3のポール43が通される第4の孔31bと、第2の連結部材本体31に固定され、直交方向Cにおける第3のポール43の移動を規制して第3のポール43を位置決めする第3の位置決め部材32とを有している。
【0048】
第3の孔31aは、垂直方向Vにおける展示台側ポール5の移動を許容し、タイヤ群配置方向Lと直交方向Cとにおける展示台側ポール5の移動を規制する孔である。
【0049】
第4の孔31bは、垂直方向Vとタイヤ群配置方向Lとにおける第3のポール43の移動を許容するとともに、直交方向Cにおける第3のポール43の移動を規制する孔である。
【0050】
第3の位置決め部材32は、
図8に示すように、位置決め部材本体321と、位置決め部材本体321に設けられ、第1のポール41を通す1つの孔322と、位置決め部材本体321に設けられ、留め部材Fを通す2つの孔323とを有する。孔322は、垂直方向Vにおける第3のポール43の移動を許容し、タイヤ群配置方向Lと直交方向Cとにおける第3のポール43の移動を規制する孔である。
【0051】
タイヤ群9Aには、情報表示物Pを支持する2つの情報表示物ホルダ7(
図2、
図3、
図9参照)が装着されている。なお、
図1には、情報表示物ホルダ7と情報表示物Pとは図示省略されている。
【0052】
各情報表示物ホルダ7は、垂直方向Vに積層された複数のタイヤ9の外周面に配置されるとともに、タイヤ9に関する情報が表示された情報表示物8が装着される情報表示物装着部71と、情報表示物装着部71に設けられ、複数のタイヤ9のうちの垂直方向Vで隣り合う2つのタイヤ9に挟まれて情報表示物装着部71を支持する情報表示物装着部支持部72と、情報表示物装着部支持部72に設けられ、垂直方向Vで隣り合う2つのタイヤ9のうちの一方のタイヤ9の中心孔hに入り込み、垂直方向Vで隣り合う2つのタイヤ9間からの情報表示物装着部支持部72の抜けを妨げるストッパ部73とを備えている(
図2、
図3、
図9参照)。
【0053】
情報表示物装着部71は板状であり、情報表示物装着部支持部72は情報表示物装着部71に対して垂直に折れ曲がっている。ストッパ部73は切れ込み73bで山形に折れ曲がり、ストッパ部73の先端部73aが、情報表示物装着部支持部72に形成された孔72aの内周面に引っ掛かる。
【0054】
情報表示物装着部71と情報表示物装着部支持部72とストッパ部73とが、1つのプラスチックダンボールを切り起こし加工して一体に形成されている。
【0055】
一方の情報表示物ホルダ7(第1のタイヤ群9Aに装着された情報表示物ホルダ7)の情報表示物装着部支持部72は、第1のタイヤ群9Aの8つのタイヤ9のうちの下から5番目のタイヤ9と下から6番目のタイヤ9とに挟持されている(
図2参照)。他方の情報表示物ホルダ7(第2のタイヤ群9Bに装着された情報表示物ホルダ7)の情報表示物装着部支持部72は、第2のタイヤ群9Bの8つのタイヤ9のうちの下から4番目のタイヤ9と下から5番目のタイヤ9とに挟持されている(
図2参照)。
【0056】
上述のように各情報表示物ホルダ7の情報表示物装着部支持部72をそれぞれ垂直方向Vで隣接する2つタイヤ9で挟持させ、その2つタイヤ9うちの一方のタイヤの中心孔hに山形のストッパ部73が入り込むようにしたので、各情報表示物ホルダ7がタイヤ群9A,9Bから外れにくくなる。
【0057】
次に、タイヤ展示装置の使用方法の一例を説明する。
【0058】
まず、ポール支持部材14をタイヤ展示台1のハンドル12に装着する。
その後、タイヤ展示台1の台本体11に置かれる第1のタイヤ群9Aのタイヤ9のサイズに合わせて一方の第2の連結部材3(下側の第2の連結部材3)の第2の連結部材本体31に留め部材Fを通す孔(図示せず)を設け、その孔に一方の第3のポール位置決め部材32(下側の第3のポール位置決め部材32)の孔323を合わせ、その孔323に留め部材Fを挿入して、一方の第3のポール位置決め部材32の位置決め部材本体321を一方の第2の連結部材3の第2の連結部材本体31に固定する。
【0059】
次に、第1のタイヤ群9Aのタイヤ9のサイズに合わせて一方の第1の連結部材2(下側の第1の連結部材2)の第1のスライド部21のポール支持プレート本体211aに留め部材Fを通す孔(図示せず)を設け、その孔に一方の第1の位置決め部材24(下側の第1の位置決め部材24)の孔243を合わせ、その孔243に留め部材Fを挿入して、一方の第1の位置決め部材24の位置決め部材本体241を一方の第1の連結部材2の第1のスライド部21のポール支持プレート本体211aに固定する。
【0060】
更に、第2のタイヤ群9Bのタイヤ9のサイズに合わせて第1の連結部材2の第2のスライド部22のポール支持プレート本体221aに留め部材Fを通す孔(図示せず)を設け、その孔に一方の第2の位置決め部材25(下側の第2の位置決め部材25)の孔253を合わせ、その孔253に留め部材Fを挿入して、一方の第2の位置決め部材25の位置決め部材本体251を一方の第1の連結部材2の第2のスライド部22のポール支持プレート本体221aに固定する。
【0061】
次に、展示台側ポール5を、上側の水平プレート部141の第1のポール挿入孔141e、一方の第2の連結部材3の孔31a、及び下側の水平プレート部142の第2のポール挿入孔142eに、順次挿入する。
【0062】
その後、タイヤ展示台1の台本体11に第1のタイヤ群9Aを構成する2つのタイヤ9を載せ、その2つのタイヤ9のうちの上のタイヤ9に一方の第2の連結部材3の第2の連結部材本体31の一端部を載せるとともに、第3のポール43を、一方の第3の位置決め部材32の孔322と一方の第2の連結部材3の第4の孔31bとに通す。
【0063】
次に、第1のタイヤ群9Aを構成する2つのタイヤ9のうちの上のタイヤ9に一方の第1の連結部材2の第1のスライド部21のポール支持プレート本体211aを載せ、第1のポール41を、一方の第1の位置決め部材24の孔242と一方の第1の連結部材2の第1のスライド部21の第1の孔21aとに通す。
【0064】
その後、タイヤ展示台1の台本体11に第2のタイヤ群9Bを構成する2つのタイヤ9を載せ、その2つのタイヤ9のうちの上のタイヤ9に一方の第1の連結部材2の第2のスライド部22のポール支持プレート本体221aを載せ、
第2のポール42を、一方の第2の位置決め部材25の孔252と一方の第1の連結部材2の第2のスライド部22の第2の孔22aとに通す。
【0065】
次に、第1のタイヤ群9Aの下から2番目のタイヤ9の上に、一方の第2の連結部材3の一端部と一方の第1の連結部材2の第1のスライド部21のポール支持プレート本体211aとを介して、3つのタイヤ9を載せる。その結果、一方の第2の連結部材3の一端部と一方の第1の連結部材2の第1のスライド部21のポール支持プレート本体211aとが、第1のタイヤ群9Aの下から2番目のタイヤ9と下から3番目のタイヤ9とに挟持される。
【0066】
その後、第2のタイヤ群9Bの下から2番目のタイヤ9の上に、一方の第1の連結部材2の第2のスライド部22のポール支持プレート本体221aを介して、2つのタイヤ9を載せる。その結果、一方の第1の連結部材2の第2のスライド部22のポール支持プレート本体221aが、第2のタイヤ群9Bの下から2番目のタイヤ9と下から3番目のタイヤ9とに挟持される。
【0067】
タイヤ展示台1の台本体11に置かれる第1のタイヤ群9Aのタイヤ9のサイズに合わせて他方の第2の連結部材3(上側の第2の連結部材3)の第2の連結部材本体31に留め部材Fを通す孔(図示せず)を設け、その孔に他方の第3の位置決め部材32(上側の第3の位置決め部材32)の孔323を合わせ、その孔323に留め部材Fを挿入して、他方の第3の位置決め部材32の位置決め部材本体321を他方の第2の連結部材3の第2の連結部材本体31に固定する。
【0068】
次に、第1のタイヤ群9Aのタイヤ9のサイズに合わせて他方の第1の連結部材2の第1のスライド部21のポール支持プレート本体211aに留め部材Fを通す孔(図示せず)を設け、その孔に他方の第1の位置決め部材24(上側の第1の位置決め部材24)の孔243を合わせ、その孔243に留め部材Fを挿入して、他方の第1の位置決め部材24の位置決め部材本体241を他方の第1の連結部材2の第1のスライド部21のポール支持プレート本体211aに固定する。
【0069】
更に、第2のタイヤ群9Bのタイヤ9のサイズに合わせて他方の第1の連結部材2の第2のスライド部22のポール支持プレート本体221aに留め部材Fを通す孔(図示せず)を設け、その孔に他方の第2の位置決め部材25(上側の第2の位置決め部材25)の孔253を合わせ、その孔253に留め部材Fを挿入して、他方の第2の位置決め部材25の位置決め部材本体251を一方の第1の連結部材2の第2のスライド部22のポール支持プレート本体221aに固定する。
【0070】
次に、第1のタイヤ群9Aの下から5番目のタイヤ9に他方の第1の連結部材2の第1のスライド部21のポール支持プレート本体211aを載せ、第1のポール41を、他方の第1のポール位置決め部材24の孔242と他方の第1の連結部材2の第1のスライド部21の第1の孔21aとに通す。
【0071】
その後、第2のタイヤ群9Bの下から4番目のタイヤ9に他方の第1の連結部材2の第2のスライド部22のポール支持プレート本体221aを載せ、第2のポール42を、他方の第2のポール位置決め部材25の孔252と他方の第1の連結部材2の第2のスライド部22の第2の孔22aとに通す。
【0072】
次に、第1のタイヤ群9Aの下から5番目のタイヤ9に、他方の第1の連結部材2の第1のスライド部21のポール支持プレート本体211aと情報表示物ホルダ7の情報表示物装着部支持部72とを介して、1つのタイヤ9を載せる。その結果、他方の第1の連結部材2の第1のスライド部21のポール支持プレート本体211aと情報表示物ホルダ7の情報表示物装着部支持部72とが、下から5番目のタイヤ9と下から6番目のタイヤ9とに挟持される。
【0073】
その後、第1のタイヤ群9Aの下から6番目のタイヤ9に、他方の第2の連結部材3の第2の連結部材本体31の一端部を載せ、その第2の連結部材3の第3の孔31bに第2のポール43を通す。
【0074】
次に、第1のタイヤ群9Aの下から6番目のタイヤ9に、他方の第2の連結部材3の第2の連結部材本体31の一端部を介して、2つのタイヤ9を載せる。その結果、他方の第2の連結部材3の第2の連結部材本体31の一端部が、下から6番目のタイヤ9と下から7番目のタイヤ9とに挟持される。
【0075】
その後、第2のタイヤ群9Bの下から4番目のタイヤ9に、他方の第1の連結部材2の第2のスライド部22のポール支持プレート本体221aと情報表示物ホルダ7の情報表示物装着部支持部72とを介して、4つのタイヤ9を載せる。その結果、他方の第1の連結部材2の第1のスライド部22のポール支持プレート本体221aと情報表示物ホルダ7の情報表示物装着部支持部72とが、下から4番目のタイヤ9と下から5番目のタイヤ9とに挟持される。
【0076】
この実施形態のタイヤ展示装置によれば、第1の連結部材2によって第1のポール41と第2のポール42とが連結され、第1のポール41が第1のタイヤ群9Aのタイヤ内周縁91に接触する状態が維持されるとともに、第2のポール42が第2のタイヤ群9Bのタイヤ内周縁91に接触する状態が維持されるので、垂直方向Vへ積み上げられたタイヤ9に人が触れたり、風が当たったりしても、第1のタイヤ群9Aや第2のタイヤ群9Bのタイヤ9が容易に傾いたり崩れたり倒れたりしない。
【0077】
また、第1のタイヤ群9Aと第2のタイヤ群9Bとの間に配置される第1の連結部材本体23に、第1のスライド部21と第2のスライド部22とがそれぞれ独立に垂直方向Vへスライド可能に支持されているので、第1のタイヤ群9Aのタイヤ9のサイズと第2のタイヤ群9Bのタイヤ9のサイズとが異なる場合、そのサイズの違いに応じて第1のスライド部21と第2のスライド部22とが垂直方向Vにそれぞれ独立して移動する。したがって、第1のスライド部21と第2のスライド部22とが垂直方向Vにおいて位置ずれしてもせん断力が第1の連結部材2に加わらず、第1の連結部材2の損傷が抑制される。
【0078】
更に、この実施形態では、タイヤ展示台1に支持される展示台側ポール5とタイヤ群9Aの中心孔hに挿入される第3のポール43とが第2の連結部材3によって連結され、第3のポール43がタイヤ群9Aのタイヤ内周縁91に接触する状態が維持されるので、第1のタイヤ群9Aや第2のタイヤ群9Bのタイヤ9の整列状態がより一層損なわれにくくなる。その結果、例えば、タイヤ展示台1に垂直方向Vへ積み上げられた第1のタイヤ群9Aや第2のタイヤ群9Bを運ぶとき、床面や地面の凹凸によってタイヤ展示台1が振動しても、第1のタイヤ群9Aや第2のタイヤ群9Bのタイヤ9が容易に傾いたり崩れたり倒れたりしない。
【0079】
なお、上述の実施形態では、ポール支持部材14をタイヤ展示台1のハンドル12に装着したが、他の実施形態として、ポール支持部材(図示せず)を、タイヤ展示台1のハンドル12に装着せず、台本体11に直接装着するようにしてもよい。
【0080】
また、上述の実施形態では、台本体11とハンドル12とキャスタ13とを有するタイヤ展示台1を採用したが、他の実施形態のタイヤ展示台としては例えばパレット101がある(
図10参照)。パレット101は、フォークリフトFL(
図10参照)のフォークFL1を受け容れる受容空間部101aを有する。第1の連結部材2と第2の連結部材3とを同時に使うときには展示台側ポール5をパレット101に垂直に固定すればよい。
【0081】
なお、上述の実施形態では、第1、第2、第3のポール41,42,43と展示台側ポール5とはいずれも回転式の長さ調節部4a,5aを緩めたり締めたりすることにより伸縮可能であるが、必ずしも第1、第2、第3のポール41,42,43と展示台側ポール5とは必ずしも伸縮可能である必要はない。
【0082】
更に、上述の実施形態では、展示台側ポール5をポール支持部材14を介してハンドル12に垂直方向Vへ移動可能に装着したが、展示台側ポール5を直接ハンドル12に、垂直方向Vへ移動できないように、装着してもよい。
【0083】
なお、使用される第1の連結部材2や第2の連結部材3の数はタイヤ展示台に配置されるタイヤ群9A,9Bを構成するタイヤ9の数に応じて適宜決定され、上述の実施形態では、タイヤ群9A,9Bを構成するタイヤ9がそれぞれ8つであり、第1の連結部材2と第2の連結部材3とをそれぞれ2つ使用したが、タイヤ群9A,9Bを構成するタイヤ9がそれぞれ4つのときには、第1の連結部材2と第2の連結部材3とをそれぞれ2つ使用するようにしてもよい。
【0084】
また、第1の連結部材2と第2の連結部材3とポール支持部材14とがいずれもプラスチックダンボール製であるが、それらの材料としてはプラスチックダンボールに限られない。
【0085】
第1、第2、第3のポール41,42,43の位置決め部材としては、
図8に示す第1、第2、第3の位置決め部材24,25,32のような構造のものに限られず、タイヤ群配置方向Lの移動を規制でき、第1、第2、第3のポール41,42,43がタイヤ群9Aやタイヤ群9Bのタイヤ内周縁91に接触する状態が維持されるのであれば、例えば、接着剤で固定される単純な形状のプレート(図示せず)でもよい。
【0086】
なお、上述の実施形態では、タイヤ群9Aとタイヤ群9Bとをタイヤ展示台1に載せたが、タイヤ群9A、タイヤ群9B等のタイヤ群をタイヤ展示台1のような移動型のタイヤ展示台や、固定型のタイヤ展示台であるパレット101(
図10参照)等に載せなくともよく、例えばタイヤ群9A,9Bを床面に直接置いてもよい。
【0087】
また、上述の実施形態では、展示台側ポール5と第3のポール43とに連結される第2の連結部材3と、第1のポール41と第2のポール42とに連結される第1の連結部材2とを用いたが、第2の連結部材3を用いず、第1の連結部材2だけを用いてタイヤ群9Aとタイヤ群9Bとのタイヤ整列状態を安定させるようにしてもよい。なお、第1の連結部材2だけでタイヤ群9A,9Bのタイヤ整列状態を安定させることはできるが、タイヤ群9A,9Bの一方のタイヤ群を例えば壁や柱などに接触させると、タイヤ整列状態をより安定させることができる。
【0088】
更に、上述の実施形態では、第1の連結部材2を用いて、隣接配置されたタイヤ群9Aとタイヤ群9Bとの2つのタイヤ群のタイヤ整列状態を安定させるようにしたが、第1の連結部材2を用いて、図示しない数珠つなぎに配置された3つ以上のタイヤ群のタイヤ整列状態を安定させるようにすることも可能である。第1の連結部材2を用いてつながるタイヤ群の数が増えるほどタイヤ展示装置のタイヤ整列機能は向上する。
【0089】
なお、上述の実施形態では、第1の連結部材2の第1のスライド部21の第1の孔21aは1つの長孔であり、第1の連結部材2の第2のスライド部22の第2の孔22aも1つの長孔であるが、第1の孔や第2の孔を、異なるサイズのタイヤ9に対応し得る複数の丸孔で構成してもよい。この場合、第1の位置決め部材24や第2の位置決め部材25は不要である。
【0090】
また、この実施形態では、タイヤ群9A,9Bの上から1番目のタイヤ9の中心孔hは開放されているが、タイヤ群9A,9Bを構成するタイヤ9内に雨水や塵埃が溜まらないように、タイヤ群9A,9Bの上から1番目のタイヤ9の一方(上側)の側面に図示しない円板状のタイヤカバーを装着してそのタイヤ9の中心孔hを閉塞してもよい。
【0091】
なお、上述の実施形態では、第2の連結部材3の第3の孔31aとして、垂直方向Vにおける展示台側ポール5の移動を許容し、タイヤ群配置方向Lにおける展示台側ポール5の移動を規制するとともに、直交方向Cにおける展示台側ポール5の移動を規制する孔を採用し、第4の孔31bとして、垂直方向Vとタイヤ群配置方向Lとにおける第3のポール43の移動を許容し、直交方向Cにおける第3のポール43の移動を規制する孔を採用し、第2の連結部材本体31に固定して、タイヤ群配置方向Lにおける第3のポール43の移動を規制して第3のポール43を位置決めする第3の位置決め部材32を採用した。これに対し、図示しない他の実施形態では、第2の連結部材3の第3の孔として、垂直方向Vとタイヤ群配置方向Lとにおける展示台側ポール5の移動を許容し、直交方向Cにおける展示台側ポール5の移動を規制する孔を採用し、第4の孔として、垂直方向Vにおける第3のポール43の移動を許容し、タイヤ群配置方向Lにおける第3のポール43の移動を規制するとともに、直交方向Cにおける第3のポール43の移動を規制する孔を採用し、連結部材本体に固定して、タイヤ群配置方向Lにおける展示台側ポール5の移動を規制して展示台側ポール5を位置決めする第3の位置決め部材32を採用した。
【符号の説明】
【0092】
1,101 タイヤ展示台
101a 受容空間部
11 台本体
12 ハンドル
121 垂直部
122 水平部
13 キャスタ
14 ポール支持部材
141 上側の水平プレート部
142 下側の水平プレート部
143 右側の垂直プレート部
144 左側の垂直プレート部
2 第1の連結部材
21 第1のスライド部
21a 第1の孔
21b 孔
211 ポール支持プレート
211a ポール支持プレート本体
211b 連結用端部
211c ミシン目
212 摺動部材
212A 摺動部材用プレート
212A1 連結部材本体側端部
212A2 中間部
212A3 ポール支持プレート側端部
212A4 孔
22 第2のスライド部
22a 第2の孔
22b 孔
221 ポール支持プレート
221a ポール支持プレート本体
221b 連結用端部
221c ミシン目
222 摺動部材
222A 摺動部材用プレート
222A1 連結部材本体側端部
222A2 中間部
222A3 ポール支持プレート側端部
222A4 孔
23 第1の連結部材本体
231 センタープレート
232 スペーサ
233 支持プレート
233a 長孔
24 第1の位置決め部材
241 位置決め部材本体
242 孔
243 孔
25 第2の位置決め部材
251 位置決め部材本体
252 孔
253 孔
3 第2の連結部材
31 第2の連結部材本体
31a 第3の孔
31b 第4の孔
31c ミシン目
32 第3の位置決め部材
321 位置決め部材本体
322 孔
323 孔
41 第1のポール
42 第2のポール
43 第3のポール
4a 長さ調節部
5 展示台側ポール
5a 長さ調節部
7 情報表示物ホルダ
71 情報表示物装着部
72 情報表示物装着部支持部
72a 孔
73 ストッパ部
73a 先端部
73b 切れ込み
9 タイヤ
91 タイヤ内周縁
9A 第1のタイヤ群
9B 第2のタイヤ群
h タイヤの中心孔
P 情報表示物
FL フォークリフト
FL1 フォーク
F 留め部材
N1~N3 折曲線
V 垂直方向
L タイヤ群配置方向
C 直交方向