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特開2022-20535磁界発生装置、磁界発生システム,照射対象物の生産方法、照射対象物、液体、水、加湿器、加湿方法、プログラム、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022020535
(43)【公開日】2022-02-01
(54)【発明の名称】磁界発生装置、磁界発生システム,照射対象物の生産方法、照射対象物、液体、水、加湿器、加湿方法、プログラム、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   F24F 6/00 20060101AFI20220125BHJP
   C02F 1/48 20060101ALI20220125BHJP
【FI】
F24F6/00 Z
C02F1/48 A
【審査請求】有
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020157989
(22)【出願日】2020-09-19
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-05-19
(31)【優先権主張番号】P 2020123976
(32)【優先日】2020-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】518177021
【氏名又は名称】小川 陽吉
(74)【代理人】
【識別番号】100145861
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 薫
(72)【発明者】
【氏名】小川 陽吉
【テーマコード(参考)】
3L055
4D061
【Fターム(参考)】
3L055BB20
4D061DA01
4D061DB06
4D061EA17
4D061EC02
4D061EC11
(57)【要約】
【課題】所定の周波数の磁界を発生させることができる磁界発生装置、磁界発生システム、照射対象物の生産方法、照射対象物、液体、水、加湿器、加湿方法、プログラム、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【解決手段】本発明の磁界発生装置は、所定の周波数で磁界を発生させる磁界発生装置30であって、所定の電源10aを有する電源部10と、電源部10を制御する制御部20と、電源部10から電流が供給されたときに所定の周波数の磁界を発生させる磁界発生部30と、を有し、所定の周波数の磁界を発生させることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の周波数で磁界を発生させる磁界発生装置であって、
前記所定の周波数の磁界を発生させる磁界発生部を有することを特徴とする磁界発生装置。
【請求項2】
前記所定の周波数の磁界は、パルス電流を繰り返し生成することにより発生することを特徴とする請求項1に記載の磁界発生装置。
【請求項3】
前記パルス電流は、正極のパルス電流、負極のパルス電流、および前記正極のパルス電流と前記負極のパルス電流が交互に繰り返し生成される両極性のパルス電流の少なくともいずれかとすることを特徴とする請求項2に記載の磁界発生装置。
【請求項4】
前記磁界発生部により発生した所定の周波数の磁界を照射対象物に照射することを特徴とする請求項1に記載の磁界発生装置。
【請求項5】
前記照射対象物は、液体を含むことを特徴とする請求項1に記載の磁界発生装置。
【請求項6】
前記液体は、水を含むことを特徴とする請求項5に記載の磁界発生装置。
【請求項7】
所定の周波数で磁界を発生させる磁界発生装置であって、
電源を有する電源部と、前記電源部を制御する制御部と、前記電源部から電流が供給されたときに前記所定の周波数の磁界を発生させる磁界発生部と、を有することを特徴とする磁界発生装置。
【請求項8】
前記電源部は、
正極の電流が流れる第1の電路を形成するとともに、
負極の電流が流れる第2の電路を形成することを特徴とする請求項7に記載の磁界発生装置。
【請求項9】
前記電源部は、抵抗を有し、前記抵抗の抵抗値は、2~15kΩとすることを特徴とする請求項7に記載の磁界発生装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記電流の極性を制御する極性制御部と、前記電流の周波数を制御する周波数制御部と、を有することを特徴とする請求項7に記載の磁界発生装置。
【請求項11】
前記極性制御部は、前記電流の極性を正極とする制御である第1の極性制御、
前記電流の極性を負極とする制御である第2の極性制御、
および前記正極および負極の電流を含む両極性の電流を生成する制御である第3の極性制御の少なくともいずれかを行うことを特徴とする請求項10に記載の磁界発生装置。
【請求項12】
前記周波数制御部は、
パルス電流を繰り返して生成し、前記パルス電流の周波数を制御して前記磁界発生部における磁界の周波数を所定の周波数とすることを特徴とする請求項10に記載の磁界発生装置。
【請求項13】
前記周波数制御部は、
前記第1の極性制御において、正極のパルス電流を繰り返して生成する制御である第1の周波数制御、
前記第2の極性制御において、負極のパルス電流を繰り返して生成する制御である第2の周波数制御し、
および前記第3の極性制御において、前記正極のパルス電流および前記負極のパルス電流を交互に繰り返して両極性のパルス電流を生成する制御である第3の周波数制御の少なくともいずれかを行うことにより、
前記パルス電流の周波数を制御して前記磁界発生部における磁界の周波数を所定の周波数とすることを特徴とする請求項11に記載の磁界発生装置。
【請求項14】
前記磁界発生部に印加する電圧を制御する電圧制御部を有することを特徴とする請求項7に記載の磁界発生装置。
【請求項15】
前記電圧制御部は、低周波数領域において前記磁界発生部に印加する電圧を制御することを特徴とする請求項14に記載の磁界発生装置。
【請求項16】
前記磁界発生部は、所定のコイルにより構成することを特徴とする請求項7に記載の磁界発生装置。
【請求項17】
前記コイルは平面コイルとすることを特徴とする請求項16に記載の磁界発生装置。
【請求項18】
前記平面コイルは、渦巻きコイルとし、前記渦巻きコイルは、渦巻き状に巻き回された電線により構成される渦巻き部を有することを特徴とする請求項17に記載の磁界発生装置。
【請求項19】
前記渦巻き部は、表面側および裏面側の面を有し、前記表面側および前記裏面側のいずれかの一方の面に前記いずれかの一方の面から発生する磁界の磁束を弱めて前記表面側および前記裏面側のいずれか他方の面から発生する磁界の磁束を強くするための部材を設けることを特徴とする請求項18に記載の磁界発生装置。
【請求項20】
前記部材は板状とし、磁性体を含んで構成されることを特徴とする請求項19に記載の磁界発生装置。
【請求項21】
前記磁性体は、セラミックスとすることを特徴とする請求項20に記載の磁界発生装置。
【請求項22】
前記セラミックスは、フェライトとすることを特徴とする請求項21に記載の磁界発生装置。
【請求項23】
前記渦巻き部は、前記電線を外側から中心側に向かって渦巻き状に巻き回して構成されるとともに、前記外側から前記中心側に向かう前記電線の巻き回し方向を右巻きとすることを特徴とする請求項18に記載の磁界発生装置。
【請求項24】
前記渦巻き部は、スカラー波を発生させることを特徴とする請求項23に記載の磁界発生装置。
【請求項25】
前記渦巻き部は、前記電線を外側から中心側に向かって渦巻き状に巻き回して構成される第1の巻き回し部と、前記電線を前記第1の巻き回し部の中心側の端部から外側に向かって渦巻き状に巻き回して構成される第2の巻き回し部を有し、前記第1の巻き回し部と前記第2の巻き回し部は、前記電流が流れる向きが相互に反対向きとすることを特徴とする請求項23または請求項24に記載の磁界発生装置。
【請求項26】
前記第1の巻き回し部は、前記電線を外側から中心側に向かって所定の間隔をおいて巻き回し状に巻き回して構成されるとともに、前記第2の巻き回し部は、前記第1の巻き回し部の中心側の端部と連続し、前記電線を前記第1の巻き回し部の中心側の端部から外側に向かって前記第1の巻き回し部の間隔内において渦巻き状に巻き回して構成されることを特徴とする請求項25に記載の磁界発生装置。
【請求項27】
前記入力部が入力する所定の情報は、前記極性制御部が前記電流の極性を制御するための情報、および前記周波数制御部が前記周波数を制御するための情報を含むことを特徴とする請求項7に記載の磁界発生装置。
【請求項28】
前記磁界発生部により発生した所定の周波数の磁界を照射対象物に照射することを特徴とする請求項7に記載の磁界発生装置。
【請求項29】
前記照射対象物は、液体を含むことを特徴とする請求項28に記載の磁界発生装置。
【請求項30】
前記液体は、水を含むことを特徴とする請求項29に記載の磁界発生装置。
【請求項31】
前記制御部は、所定の情報端末装置から前記電源部の制御を行うための所定の制御情報を入力する入力部を有することを特徴とする請求項7に記載の磁界発生装置。
【請求項32】
前記情報端末装置は、前記所定の制御情報を前記制御部に出力する出力部を有することを特徴とする請求項31に記載の磁界発生装置。
【請求項33】
請求項1~請求項32のいずれか一項に記載の磁界発生装置と、前記電源部の制御を行うための所定の制御情報を出力する出力部を有する情報端末装置と、を有することを特徴とする磁界発生システム。
【請求項34】
請求項1~請求項32のいずれか一項に記載の磁界発生装置により発生した所定の周波数の磁界を照射対象物に照射して前記磁界に照射された照射対象物を生産することを特徴とする照射対象物の生産方法。
【請求項35】
前記照射対象物は、液体を含むことを特徴とする請求項34に記載の生産方法。
【請求項36】
前記液体は、水を含むことを特徴とする請求項35に記載の生産方法。
【請求項37】
請求項1~請求項32のいずれか一項に記載の磁界発生装置により発生した所定の周波数の磁界を照射して生産することを特徴する照射対象物。
【請求項38】
請求項1~請求項32のいずれか一項に記載の磁界発生装置により発生した所定の周波数の磁界を照射して生産することを特徴する液体。
【請求項39】
請求項1~請求項32のいずれか一項に記載の磁界発生装置により発生した所定の周波数の磁界を照射して生産することを特徴する水。
【請求項40】
請求項39に記載の水を用いて加湿することを特徴とする加湿器。
【請求項41】
請求項39に記載の水を用いて加湿することを特徴とする加湿方法。
【請求項42】
所定の周波数で磁界を発生させる磁界発生装置のコンピュータを、
前記所定の周波数の磁界を発生させる磁界発生部として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項43】
所定の周波数で磁界を発生させる磁界発生装置のコンピュータを、
所定の電源を有する電源部を制御する制御部として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項44】
所定の周波数で磁界を発生させる磁界発生装置における所定の電源を有する電源部を制御する制御部に所定の制御情報を出力する情報端末装置のコンピュータを、
前記所定の制御情報を前記制御部に出力する出力部として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項45】
請求項1~請求項32のいずれか一項に記載の磁界発生装置と、前記電源部の制御を行うための所定の制御情報を出力する情報端末装置と、を有する磁界発生システムのコンピュータを、
前記所定の制御情報を前記制御部に出力する出力部として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項46】
請求項42~請求項45のいずれか一項に記載のプログラムを記憶することを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁界発生装置、磁界発生システム、照射対象物の生産方法、照射対象物、液体、水、加湿器、加湿方法、プログラム、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、健康志向がますます高まっており、例えば、特許文献1には凹凸の表面を有する健康器具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-31907号公報特開2020-31907特開2019-219722
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年は、疾患に対する治療や予防の観点から所定の周波数の磁界を照射した水等の照射対象物に対する需要が増えてきている。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、所定の周波数の磁界を発生させることができる磁界発生装置、磁界発生システム、照射対象物の生産方法、照射対象物、液体、水、加湿器、加湿方法、プログラム、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の磁界発生装置は、所定の周波数で磁界を発生させる磁界発生装置であって、前記所定の周波数の磁界を発生させる発生部を有することを特徴とする。
【0007】
前記所定の周波数の磁界は、パルス電流を繰り返し生成することにより発生させることができる。
【0008】
前記パルス電流は、正極のパルス電流、負極のパルス電流、および前記正極のパルス電流と前記負極のパルス電流が交互に繰り返し生成される両極性のパルス電流の少なくともいずれかとすることができる。
【0009】
前記磁界発生部により発生した所定の周波数の磁界を照射対象物に照射することとすれば、所定の磁界に照射された照射対象物を提供することができる。
【0010】
前記照射対象物は、液体を含むことができ、前記液体は、水を含むことができる。
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の磁界発生装置は、所定の周波数で磁界を発生させる磁界発生装置であって、所定の電源を有する電源部と、前記電源部を制御する制御部と、前記電源部から電流が供給されたときに前記所定の周波数の磁界を発生させる磁界発生部とを有することを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、上記構成の電源部、制御部、磁界発生部により、所定の周波数の磁界を発生させることができる。
【0013】
前記電源部は、正極の電流が流れる第1の電路を形成するとともに、負極の電流が流れる第2の電路を形成することができる。
【0014】
前記電源部は、抵抗を有し、前記抵抗の抵抗値は、2~15kΩとすることとすれば、人体と同程度の抵抗値に設定することができる。
【0015】
前記制御部は、前記電流の極性を制御する極性制御部と、前記電流の周波数を制御する周波数制御部とを有することとすれば、電流の極性の制御、および電流の周波数の制御を行うことができる。
【0016】
前記極性制御部は、前記電流の極性を正極とする制御である第1の極性制御、前記電流の極性を負極とする制御である第2の極性制御、および前記正極および負極の電流を含む両極性の電流を生成する制御である第3の極性制御の少なくともいずれかを行うことができる。
【0017】
前記周波数制御部は、パルス電流を繰り返して生成し、前記パルス電流の周波数を制御して前記磁界発生部における磁界の周波数を所定の周波数とすることができる。
【0018】
すなわち、前記周波数制御部は、前記第1の極性制御において、正極のパルス電流を繰り返して生成する制御である第1の周波数制御、前記第2の極性制御において、負極のパルス電流を繰り返して生成する制御である第2の周波数制御し、および前記第3の極性制御において、前記正極のパルス電流および前記負極のパルス電流を交互に繰り返して両極性のパルス電流を生成する制御である第3の周波数制御の少なくともいずれかを行うことにより、前記パルス電流の周波数を制御して前記磁界発生部における磁界の周波数を所定の周波数とすることができる。
【0019】
前記磁界発生部に印加する電圧を制御する電圧制御部を有することとすれば、磁界発生部における周波数の強度を制御することができる。
【0020】
前記電圧制御部は、低周波数領域において前記磁界発生部に印加する電圧を制御することができる。
【0021】
前記磁界発生部は、所定のコイルにより構成することができ、前記コイルは平面コイルとすることができる。前記平面コイルは、渦巻きコイルとし、前記渦巻きコイルは、渦巻き状に巻き回された電線により構成される渦巻き部を有することができる。
【0022】
前記渦巻き部は、表面側および裏面側の面を有し、前記表面側および前記裏面側のいずれかの一方の面に前記いずれかの一方の面から発生する磁界の磁束を弱めて前記表面側および前記裏面側のいずれか他方の面から発生する磁界の磁束を強くするための部材を設けることができる。
【0023】
前記部材は板状とし、磁性体を含んで構成されることができる。
前記磁性体は、セラミックスとし、前記セラミックスは、フェライトとすることができる。すなわち、フェライトを含んだ部材を渦巻き部の表面側および裏面側のいずれかの一方の面に設けることで、確実に表面側および裏面側のいずれかの一方の面から発生する磁界の磁束を弱めて表面側および裏面側のいずれか他方の面から発生する磁界の磁束を強くすることができる。
【0024】
前記渦巻き部は、前記電線を外側から中心側に向かって渦巻き状に巻き回して構成されるとともに、前記外側から前記中心側に向かう前記電線の巻き回し方向を右巻きとすることとすれば、電線の巻き回し方向を、生体エネルギーを引き出す方向とすることができる。
【0025】
前記渦巻き部は、スカラー波を発生させることができる。
すなわち、前記渦巻き部は、前記電線を外側から中心側に向かって渦巻き状に巻き回して構成される第1の巻き回し部と、前記電線を前記第1の巻き回し部の中心側の端部から外側に向かって渦巻き状に巻き回して構成される第2の巻き回し部を有し、前記第1の巻き回し部と前記第2の巻き回し部は、前記電流が流れる向きが相互に反対向きとすることができる。
【0026】
前記第1の巻き回し部は、前記電線を外側から中心側に向かって所定の間隔をおいて巻き回し状に巻き回して構成されるとともに、前記第2の巻き回し部は、前記第1の巻き回し部の中心側の端部と連続し、前記電線を前記第1の巻き回し部の中心側の端部から外側に向かって前記第1の巻き回し部の間隔内において渦巻き状に巻き回して構成されることができる。
【0027】
前記入力部が入力する所定の情報は、前記極性制御部が前記電流の極性を制御するための情報、および前記周波数制御部が前記周波数を制御するための情報を含むこととすれば、情報端末装置からの制御情報により電流の極性の制御、周波数の制御を行うことができる。
【0028】
前記磁界発生部により発生した所定の周波数の磁界を照射対象物に照射することとすれば、所定の磁界に照射された照射対象物を提供することができる。
【0029】
前記照射対象物は、液体を含むことができ、前記液体は、水を含むことができる。
前記制御部は、所定の情報端末装置から前記電源部の制御を行うための所定の制御情報を入力する入力部を有することとすれば、所定の情報端末装置からの制御情報により電源部の制御を行うことができる。
【0030】
前記情報端末装置は、前記所定の制御情報を前記制御部に出力する出力部を有することができる。
【0031】
上記目的を達成するために、本発明の磁界発生システムは、上記の磁界発生装置と、前記電源部の制御を行うための所定の制御情報を出力する出力部を有する情報端末装置と、を有することを特徴とする。
【0032】
上記目的を達成するために、本発明の生産方法は、上記の磁界発生装置により発生した所定の周波数の磁界を照射対象物に照射して前記磁界に照射された照射対象物を生産することを特徴とする。
【0033】
前記照射対象物は、液体とすることができ、前記液体は、水とすることができる。
【0034】
上記目的を達成するために、本発明の照射対象物は、上記の磁界発生装置により発生した所定の周波数の磁界を照射して生産することを特徴する。
【0035】
上記目的を達成するために、本発明の液体は、上記の磁界発生装置により発生した所定の周波数の磁界を照射して生産することを特徴する。
【0036】
上記目的を達成するために、本発明の水は、上記の磁界発生装置により発生した所定の周波数の磁界を照射して生産することができる。
【0037】
上記目的を達成するために、本発明の加湿器は、上記水を用いて加湿することを特徴とする。
【0038】
上記目的を達成するために、本発明の加湿方法は、上記水を用いて加湿することを特徴とする。
【0039】
上記目的を達成するために、本発明のプログラムは、所定の周波数で磁界を発生させる磁界発生装置のコンピュータを、前記所定の周波数の磁界を発生させる発生部として機能させることを特徴とする。
【0040】
上記目的を達成するために、本発明のプログラムは、所定の周波数で磁界を発生させる磁界発生装置のコンピュータを、所定の電源を有する電源部を制御する制御部として機能させることを特徴とする。
【0041】
上記目的を達成するために、本発明のプログラムは、所定の周波数で磁界を発生させる磁界発生装置における所定の電源を有する電源部を制御する制御部に制御情報を出力する情報端末装置のコンピュータを、前記所定の制御情報を前記制御部に出力する出力部として機能させることを特徴とする。
【0042】
上記目的を達成するために、本発明のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体は、上記のプログラムを記憶することを特徴とする。
【発明の効果】
【0043】
本発明によれば、所定の周波数の磁界を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】本発明の実施形態に係る磁界発生装置の全体構成の概要を示す図である。
図2】磁界発生装置において発生した磁界を示す斜視図である。
図3】磁界発生装置の電源部の電気回路を示す回路図である。
図4】電源部における第1の電路を示す回路図である。
図5】電源部における第2の電路を示す回路図である。
図6】制御部の構成を示すブロック図である。
図7】磁界発生装置の制御部のコンピュータの構成を示すブロック図である。
図8】制御部における第1の周波数制御を説明するための図で、(a)は第1のスイッチおよび第2のスイッチの動作を示す図、(b)は第3のスイッチおよび第4のスイッチの動作を示す図、(c)は電流の周波数を示す図である。
図9】制御部における第2の周波数制御を説明するための図で、(a)は第1のスイッチおよび第2のスイッチの動作を示す図、(b)は第3のスイッチおよび第4のスイッチの動作を示す図、(c)は電流の周波数を示す図である。
図10】制御部における第3の周波数制御を説明するための図で、(a)は第1のスイッチおよび第2のスイッチの動作を示す図、(b)は第3のスイッチおよび第4のスイッチの動作を示す図、(c)は電流の周波数を示す図である。
図11】磁界発生部の構成を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のAA側面断面図、(c)は(b)のBB平面断面図である。
図12】磁界発生装置に制御情報を出力する情報端末装置の構成を示すブロック図である。
図13】情報端末装置のコンピュータの構成を示すブロック図である。
図14】磁界発生装置における磁界発生方法を説明するためのフローチャートである。
図15】本発明の変形例を示す図である。
図16】本発明の変形例の磁界発生部の構成を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のAA側面断面図、(c)は(b)のBB平面断面図である。
図17】本発明の応用例に係る加湿器の構成を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る磁界発生装置の全体構成の概要を示す図、図2は、磁界発生装置において発生した磁界を示す斜視図、図3は、磁界発生装置の電源部の電気回路を示す回路図、図4は、電源部における第1の電路を示す回路図、図5は、電源部における第2の電路を示す回路図、図6は、制御部の構成を示すブロック図、図7は、磁界発生装置の制御部のコンピュータの構成を示すブロック図、図8は、制御部における第1の周波数制御を説明するための図、図9は、制御部における第2の周波数制御を説明するための図、図10は、制御部における第3の周波数制御を説明するための図、図11は、磁界発生部の構成を示す図、図12は、磁界発生装置に制御情報を出力する情報端末装置の構成を示すブロック図、図13は、情報端末装置のコンピュータの構成を示すブロック図である。なお、以下の説明においては、収納部34において載置部35がある方向を上方、その反対側を下方とするものとし、各方向は図においても明示するものとする。
【0046】
図1および図2を参照して本発明の実施形態に係る磁界発生装置1の概要を説明すると、磁界発生装置1は、所定の周波数で磁界を発生させる装置であって、電源制御部2と磁界発生部30を有し、磁界発生部30により発生した所定の周波数の磁界を照射対象物Mに照射する構成となっている。つまり、磁界発生装置1は、所定の周波数の磁界を照射対象物Mに照射する磁界照射装置として機能するものである。
【0047】
磁界発生装置1には、情報端末装置50から無線または有線の通信により所定の制御情報が送られる。情報端末装置50は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末装置1が用いられる。情報端末装置50は、例えば、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線方式により磁界発生装置1と通信することができる。また、情報端末装置50は、基地局および制御局を介して磁界発生装置1と通信することもできる。本実施形態の磁界発生装置1と情報端末装置50により磁界発生システム1Aを構成することができる。情報端末装置50は、磁界発生装置1のコントローラとして機能するものである。 利用者端末装置3は、営業用車両6を利用する利用者が有しており、例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末装置が用いられる。利用者端末装置3は、基地局および制御局を介してネットワーク通信回線9に接続される。
【0048】
ここで、本実施形態においては、照射対象物Mは、磁界発生装置1により発生する所定の周波数の磁界が照射される対象であって、少なくとも水を含むことができ、水の他にも固体、液体、気体、生体(人体、動物、植物等)等各種の照射対象物Mを含むことができる。すなわち、磁界発生装置1により発生した所定の周波数の磁界を照射対象物Mに照射することにより磁界を照射され磁界に晒された水等の液体を含む照射対象物Mを生産することができ、同生産方法を実施することにより、磁界発生装置1により発生した所定の周波数の磁界を照射し磁界に晒して生産される水等の液体を含む照射対象物Mを提供することができる。磁界を照射された水は特に波動水または磁化水、更には情報水と呼ばれる。
【0049】
上記の電源制御部2は、電源部10、制御部20を有している。電源制御部2は、磁界発生装置1の本体をなすものであり、軽量および/または小型化された構成で持ち運びに適したものとなっている。電源制御部2は、パルス発生器として機能するものである。
【0050】
すなわち、電源部10は、図3に示すように、電源10a、第1の電線11、第2の電線12、第3の電線13、第4の電線14、第1のスイッチ11a、第2のスイッチ12a、第3のスイッチ13a、第4のスイッチ14a、抵抗16、電圧制御回路17を有している。
【0051】
電源10aは、磁界発生部30に電流を供給するためのものである。電源10aは、電圧を最大16Vとして直流電流を供給することができる。電源10aは、例えば充電可能なリチウムイオン電池やアルカリ電池とすることができる。電源10aは、一例としてリチウムイオン単三電池4個を搭載して構成することができ、磁界発生部30に対し16Vまでの出力を可能にしている。
【0052】
第1の電線11は、電源10aにおけるプラス側10a1すなわち電流の出力側10a1と磁界発生部30における第1の接続32とを電気的に接続する電線である。
【0053】
第2の電線12は、電源10aにおけるマイナス側10a2すなわち電流の入力側10a2と磁界発生部30における第2の接続33とを電気的に接続する電線である。
【0054】
第3の電線13は、第1の電線11の中間部と第2の電線12の中間部とを電気的に接続する電線である。第3の電線13は、第1の電線11における電源10aの出力側10a1と第1のスイッチ11aとの間と、第2の電線12における第2のスイッチ12aと磁界発生部30の第2の接続33との間と、を接続する電線である。
【0055】
第4の電線14は、第1の電線11の中間部と第2の電線12の中間部とを電気的に接続する電線である。第4の電線14は、第1の電線11における第1のスイッチ11aと磁界発生部30の第1の接続32との間と、第2の電線12における電源10aの入力側10a2と第2のスイッチ12aとの間と、を接続する電線である。
【0056】
なお、本実施形態にあっては、第1の電線11と第3の電線13とが接続する接続点を第1の接続点A、第1の電線11と第4の電線14とが接続する接続点を第2の接続点B、第2の電線12と第3の電線13とが接続する接続点を第3の接続点C、第2の電線12と第4の電線14とが接続する接続点を第4の接続点Dとしている。
【0057】
第1のスイッチ11aは、第1の電線11における第1の接続点Aと第2の接続点Bとの間に設けられており、第1の電線11のオンオフを行うことができる。
【0058】
第2のスイッチ12aは、第2の電線12における第3の接続点Cと第4の接続点Dとの間に設けられており、第2の電線12をオンオフすることができる。
【0059】
第3のスイッチ13aは、第3の電線13に設けられている。第3のスイッチ13aは、第3の電線13をオンオフすることができる。
【0060】
第4のスイッチ14aは、第4の電線14aに設けられている。第4のスイッチ14aは、第4の電線14をオンオフすることができる。第1のスイッチ11a乃至第4のスイッチ14aは、例えば、接点スイッチ、スイッチングトランジスタ等のスイッチング素子とすることができ、この他、電気的な接続のオンオフが可能な各種のスイッチを採用することができる。
【0061】
抵抗16は、磁界発生部30に流れる電流の抵抗となるものである。抵抗16の抵抗値は、2~15kΩに設定より好ましくは5~10kΩに設定されている。抵抗16の抵抗値は、人体の抵抗値と同程度に設定されている。
【0062】
電圧制御回路17は、磁界発生部30に印加する電圧を制御する機能を有している。電圧制御回路17により、磁界発生部30に印加される電圧は、0~16Vの間で任意に変更することができる。
【0063】
ここで、電源部10は、図4に示すように、第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aをオンとし、第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aをオフとしたときに、電源10aの出力側10a1、第1の電線11、磁界発生部30の第1の接続32、磁界発生部30の第2の接続33、第2の電線12、電源10aの入力側10a2に至る正極の電流が流れる第1の電路10A1を形成することができる。
【0064】
また、電源部10は、図5に示すように、第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aをオンとし、第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aをオフとしたときに、電源10の出力側10a1、第1の接続点A、第3の電線13、第3の接続点C、磁界発生部30の第2の接続33、磁界発生部30の第1の接続32、第2の接続点B、第4の電線14、第4の接続点D、電源10aの入力側10a2に至る負極の電流が流れる第2の電路10A2を形成することができる。
【0065】
制御部20は、電源部10を制御するための制御信号を生成し出力することができる。制御部20は、図6に示すように、入力部21、極性制御部23、周波数制御部24、電圧制御部25を有している。
【0066】
制御部20は、コンピュータとしての一般的な構成を備えている。制御部20は、図7に示すように、相互にバス20Aを介して接続された中央処理装置(CPU、GPU、DSP)20B、記憶装置(ROM、RAM、ハードディスク、キャッシュメモリ)20C、入力装置(キーボード、タッチパネル、入力インターフェース、入力ポート)20D、表示装置(液晶ディスプレー)20E等を有している。記憶装置20Cは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体として機能する。記憶装置20Cには、プログラム100が記憶されている。プログラム100を実行させることにより、制御部20の各部21~24を機能させることができる。すなわち、プログラム100は、制御部20のコンピュータを、入力部21、極性制御部23、周波数制御部24、電圧制御部25として機能させることができる。
【0067】
入力部21は、情報端末装置50から制御部20が電源部10の制御を行うための所定の制御情報を入力することができる。入力部21は、ブルートゥース(登録商標)方式で情報端末装置50の出力部55と通信可能な受信回路を備えており、情報端末装置50の出力部55からの制御情報を無線にて受信し入力することができる。入力部21は、情報端末装置50の出力部55と通信を行うことができる通信部として機能する。
【0068】
極性制御部23は、入力部21が入力した制御情報に基づいて制御信号を生成して出力し、第1の極性制御、第2の極性制御、第3の極性制御を行うことができる。
【0069】
第1の極性制御は、第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aをオンとし、第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aをオフとすることにより、第1の電路10A1を選択して電流の極性を正極とする制御である。
【0070】
第2の極性制御は、第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aをオンとし、第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aをオフとすることにより、第2の電路10A2を選択して電流の極性を負極とする制御である。
【0071】
第3の極性制御は、第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aをオンとし、第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aをオフとする第1の電路10A1と第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aをオンとし、第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aをオフとする第2の電路10A2のいずれも選択し正極および負極の電流を含む両極性の電流を生成する制御である。
【0072】
周波数制御部24は、入力部21が入力した制御情報に基づいて制御信号を生成して出力し、パルス電流のオン時間およびオフ時間を制御することにより周波数を任意に制御することができる。
【0073】
すなわち、周波数制御部24は、制御信号を生成して出力し、図8図10に示すように、所定の時間間隔で極性制御部23が第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aのオンオフおよび/または第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aのオンオフを繰り返し行うよう制御してパルス電流を繰り返して生成するとともに、生成した制御信号にしたがって前記時間間隔を所定に設定しパルス電流の周波数が所定の周波数となるように制御することができる。これにより、磁界発生部30における磁界の周波数が所定の周波数となるように制御することができる。
【0074】
すなわち、周波数制御部24は、制御信号を生成して出力し、第1の周波数制御、第2の周波数制御、第3の周波数制御を行うことができる。
【0075】
つまり、第1の周波数制御は、図8に示すように、第1の極性制御において、第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aをオフとした状態で、所定の時間間隔で極性制御部23が第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aのオンオフを同期させて繰り返し行うように制御して正極のパルス電流を繰り返して生成するとともに、生成した制御信号にしたがって前記時間間隔を所定に設定し正極側でパルス電流の周波数が所定の周波数となるように制御することができる。
【0076】
第2の周波数制御は、図9に示すように、第2の極性制御において、第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aをオフとした状態で、所定の時間間隔で極性制御部23が第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aのオンオフを繰り返し行うように制御して負極のパルス電流を繰り返して生成するとともに、生成した制御信号にしたがって前記時間間隔を所定に設定し負極側でパルス電流の周波数が所定の周波数となるように制御することができる。
【0077】
第3の周波数制御は、図10に示すように、第3の極性制御において、第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aをオンとし、第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aをオフとする第1の電路10A1と第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aをオンとし、第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aをオフとする第2の電路10A2を所定の時間間隔で交互に繰り返し選択し正極のパルス電流および負極のパルス電流を交互に繰り返して反転させながら両極性のパルス電流を生成するとともに、生成した制御信号にしたがって前記時間間隔を所定に設定し両極性のパルス電流の周波数が所定の周波数となるように制御することができる。第3の周波数制御においては、第1の電路10A1がオフのときは第2の電路10A2がオンとなり、第2の電路10A2がオフのときには、第1の電路10A1がオンとなるスイッチィング制御が行われる。つまり、第3の周波数制御においては、パルス電流が常時オンとなる制御を行うことが可能となる(オフとなるのは正極と負極が切り換わる瞬間のみである)。
【0078】
なお、本実施形態にあっては、周波数領域は、低周波数領域、中周波数領域、高周波数領域があり、周波数制御部24は、第1の周波数制御乃至第3の周波数制御の各周波数制御において、低周波数領域(典型的には10Hz~1kHz)、中周波数領域(典型的には1kHz~10kHz)、高周波数領域(典型的には10kHz~1000kHz)の各周波数領域において、生成した制御信号にしたがって前記時間間隔を所定に設定してパルス電流の周波数が所定の周波数となるように制御することができる。
【0079】
電圧制御部25は、入力部21が入力した制御情報に基づいて制御信号を生成して出力し、磁界発生部30に印加する電圧(周波数の強度)が所定の電圧値(所定の周波数の強度)となるように制御することができる。電圧制御部25は、制御信号にしたがって所定の周波数領域においてのみより詳しくは低周波数領域(典型的には10Hz~1kHz)においてのみ磁界発生部30に印加する電圧(周波数の強度)が所定の電圧値(所定の周波数の強度)となるように制御することができる。一方。中周波数領域および高周波数領域では、磁界発生部30に印加する電圧は固定された電圧値(16V)とし該印加する電圧を変更する制御は行われない。
【0080】
なお、電源制御部2は、LEDランプを有しており、制御部20は、周波数制御部24による周波数の制御および/または電圧の制御が行われているときに、LEDランプを発光させるための制御信号を生成し出力することができる。
【0081】
磁界発生部30は、電源制御部2とケーブル2´を介して電気的に接続されている。磁界発生部30は、図11に示すように、所定のコイル31により構成することができ、コイル31は平面コイル31とすることができる。
【0082】
平面コイル31は、渦巻きコイルとし、渦巻きコイルは、渦巻き状に巻き回された電線31´により構成される渦巻き部31aと、渦巻き部31aの端部となる第1の接続32および第2の接続33と、を有している。第1の接続32は、電源部10の第1の電線11と接続し、第2の接続33は、第2の電線12と接続する。第1の接続32は、渦巻き部31aの下部側から導入され、第2の接続33は、渦巻き部31aの上部側から導出される。
【0083】
渦巻き部31aは、電線31´を外側から中心側に向かって渦巻き状に巻き回して構成されるとともに、上方から見て外側から中心側に向かう電線31´の巻き回し方向を右巻きとした螺旋構造とすることができる(言い換えると、上方から見て中心側から外側に向かう電線31´の巻き回し方向を左巻きとした螺旋構造とすることができる)。渦巻き部31aを構成する電線31´は、銅線とすることができる。渦巻き部31aに電流が流れることにより右ねじの法則により磁界が発生する。発生する磁界の範囲は、電源10aの電圧を16Vとしたとき、上方を含め周囲3~4cm程度となる。渦巻き部31aにおける電線31´の巻き回し数は、例えば渦巻き部31aの直径を4cm程度としたときは、9~13巻きとすることが好ましく、10~12巻きとすることが更に好ましく、11巻きとすることが更に一層好ましい。渦巻き部31aは、ドーナツ状となっており、ドーナツ状の中央部は、巻き回された電線31´のない円形の領域31bとなっている。数1に示す円形の領域の面積αの渦巻き部31aの電線31が巻き回される領域(ドーナツ状の部分)の面積βに対する比Xは、0.1~0.4とすることが好ましく、0.15~0.35とすることが更に好ましく、0.2~0.3とすることが更に一層好ましい。更に数2に示す巻き回し数λの渦巻き部31aの電線31が巻き回される領域(ドーナツ状の部分)の面積βに対する比Yは、1000~100000(巻き回し数/m)とすることが好ましく、3000~60000(巻き回し数/m)とすることが更に好ましく、5000~20000(巻き回し数/m)とすることが更に一層好ましい。
[数1]
X=α/β
[数2]
Y=λ/β
渦巻き部31aにより発生する磁界の方向は、第3の周波数制御においては、正極のパルス電流と負極のパルス電流では相互に反転することとなる。
【0084】
このように構成された渦巻き部31aの裏面側(下面側)には、裏面側から発生する磁界の磁束を弱めて表面側(上面側)から発生する磁界の磁束を強くするための部材31cが設けられている。
【0085】
この部材31cは板状としており、磁性体を含んで構成されている。磁性体は、酸化鉄を含むセラミックスとすることができ、酸化鉄を含むセラミックスは、フェライトとすることができる。すなわち、フェライトを含んだ部材31cを渦巻き部31aの裏面側に設けることで、確実に裏面側から発生する磁界の磁束を弱めて表面側から発生する磁界の磁束を強くすることができる。
【0086】
磁界発生部30は、平面コイル31を収納する収納部34を有している。収納部34は、円形のケーシング内の収納空間に平面コイル31を収納する構成となっている。磁界発生部30は、収納部34の表面を介して所定の周波数を照射対象物Mに照射することができる。
【0087】
収納部34の表面より詳しくは、上面34aは、照射対象物Mを載置する載置部35となっている。載置部35に照射対象物Mを載置して照射対象物Mに所定の周波数の磁界を照射し照射対象物Mを所定の周波数の磁界に晒すことができる。つまり、載置部35は、照射対象物Mに所定の周波数の磁界を照射する照射部として機能し、収納部34の上面34aは、照射対象物Mに所定の周波数の磁界を照射する照射面として機能する。
【0088】
載置部35は、平坦な表面とし、平坦な表面に照射対象物Mを載置することができる。照射対象物Mが例えば液体の場合には、容器60を介して載置部35に載置される。収納部34は、例えばプラスチックにより構成することができる。なお、図11からも明らかなように、渦巻き部31aは、収納部34の上面34aに設けられる載置部35から見て外側から中心側に向かう電線31´の巻き回し方向を右巻きとした螺旋構造となっている。
【0089】
すなわち、渦巻き部31aは、部材31cが設けられ、磁束が弱められている裏面側が収納部34の下面34b側を向くように収納されるとともに、部材31cが設けられていない表面側(裏面側に設けた部材31cにより磁束が強くなる面側)が収納部34の上面34a側に向くように収納されている。
【0090】
情報端末装置50は、記憶部51、入力部52、表示部53、生成部54、出力部55を有している。
【0091】
情報端末装置50は、コンピュータとしての一般的な構成を備えている。情報端末装置50は、図13に示すように、相互にバス50Aを介して接続された中央処理装置(CPU、GPU、DSP)50B、記憶装置(ROM、RAM、ハードディスク、キャッシュメモリ)50C、入力装置(キーボード、パッチパネル、入力インターフェース、入力ポート)50D、表示装置(液晶ディスプレー)50E、出力装置50F(出力インターフェース、出力ポート)等を有している。記憶装置50Cは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体として機能する。記憶装置50Cには、プログラム200が記憶されている。プログラム200を実行することにより、情報端末装置50の各部51~55を機能させることができる。すなわち、プログラム200は、情報端末装置50のコンピュータを、記憶部51、入力部52、表示部53、生成部54、出力部55として機能させることができる。
【0092】
記憶部51は、所定の記録テーブル51aを記憶することができる。記録テーブル51aは、所定の疾患と、当該所定の疾患に対応した特定の極性の情報、周波数の情報、および電圧の情報(印加電圧の情報)を記録した疾患テーブルを含んでいる。また、記憶部51は、ユーザーが、表示部52におけるメモリーボタンを押下したときに、現在の極性情報、周波数情報、および印加電圧情報を記録テーブル51aに記憶させることができる。なお、上記の磁界発生装置1の本体をなす電源制御部2には、記録テーブル51aより詳しくは所定の疾患と、当該所定の疾患に対応した特定の極性の情報、周波数の情報、および電圧の情報(印加電圧の情報)を記録した疾患テーブルは記憶されていない。このため、電源制御部2は、軽量および/または小型化された構成とすることができ、より多くの情報処理を行うことが可能になる。
【0093】
入力部52は、所定の情報を入力することができる。入力部52が入力する所定の情報は、極性制御部23が電流の極性が所定の極性となるように制御するための極性情報、周波数制御部24が周波数が所定の周波数となるように制御するための周波数情報、周波数が低周波数領域、中周波数領域、高周波数領域のいずれであるかを示す領域情報、および電圧制御部25が磁界発生部30に印加する電圧が所定の電圧値となるように制御するための印加電圧情報を含むことができる。
【0094】
極性情報は、電流の極性を正極とするか、負極とするか、両極性とするかの情報を含むことができる。周波数情報および印加電圧情報は、例えば、疾患に対応した複数の周波数を制御するための情報および印加電圧を制御するための情報を含むことができる。
【0095】
入力部52は、ユーザーの所定の操作(疾患名の入力)を介して、所定の疾患に対応した極性情報、周波数情報、および印加電圧情報を記憶部51の記録テーブル51aから読み出して入力することができる。
【0096】
入力部52は、ユーザーが、表示部53におけるメニュー画面の「メモリー」を押下したときに、メモリーボタンを押下して記憶された極性情報、周波数情報、および印加電圧情報を記録テーブル51aから読み出して入力することができる。
【0097】
入力部52は、ユーザーが、表示部53におけるメニュー画面の「低周波数領域」、「中周波数領域」、「高周波数領域」の各情報を示すアイコンのいずれかを押下したときに、周波数が低周波数領域、中周波数領域、高周波数領域のいずれであるかを示す領域情報を入力することができる。また、入力部52は、ユーザーの表示部53の所要の操作により、疾患との対応の有無によらず、単に極性情報、周波数情報、印加電圧情報を入力することもできる。
【0098】
表示部53は、入力部52が入力するための所定の情報を表示することができる。表示部53は、入力部52が入力するための各情報を示すアイコンを含むメニュー画面を表示し、入力部52は、ユーザーがアイコンを押下したときにアイコンに対応する各情報を所定の記憶部から読み出す等して入力することができる。所定のアイコンの押下により、メニュー画面を介して、「使い方ガイド」の他、「低周波数領域」、「中周波数領域」、「高周波数領域」、「疾患名」、「メモリー」の選択を可能にしている。また、表示部53は、入力部52が入力する各情報(例えば、任意の極性、周波数、印加電圧)を入力するための入力画面を表示し、入力部52は、ユーザーが入力画面に入力した各情報(例えば、任意の極性、周波数、印加電圧)を入力することもできる。
【0099】
生成部54は、入力部52により入力された情報に基づいて制御情報を生成することができる。生成部54により生成される制御情報は、例えば、「電源10aをオン」、「両極性電流」、「低周波数領域」、「周波数10Hz」、「電圧10V」の如くである。
【0100】
出力部55は、生成部54により生成された制御情報を磁界発生装置1の入力部21に無線または有線の通信を通じて出力することができる。出力部55は、例えば、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線方式により磁界発生装置1と通信することができる。出力部55は、磁界発生装置1の入力部21と通信を行うことができる通信部として機能する。
【0101】
次に上記の如く構成された磁界発生装置1による磁界発生方法を図14のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0102】
まず、ステップS1において、収納部34における載置部35に照射対象物Mを載置する。
【0103】
次に、ステップS2において、情報端末装置50の入力部52が、ユーザーの所要の操作(例えば疾患名の入力)を介して極性制御部23が電流の極性が所定の極性となるように制御するための極性情報、および周波数制御部24が周波数が所定の周波数となるように制御するための周波数情報、電圧制御部25が磁界発生部30に印加する電圧が所定の電圧値となるように制御するための印加電圧情報を記憶部51(記録テーブル51a)から読み出す等して入力する。また、情報端末装置50の入力部52が、ユーザーの所要の操作を介して周波数が低周波数領域、中周波数領域、高周波数領域のいずれであるかを示す領域情報を入力する。ユーザーの操作は表示部53を介して行うことができる。
【0104】
次いで、ステップS3において、生成部54が、ステップS2で入力された情報に基づいて制御情報を生成する。
【0105】
続いて、ステップS4において、出力部55が、ステップS3で生成された制御情報を磁界発生装置1の入力部21に出力する。
【0106】
次に、ステップS5において、磁界発生装置1の入力部21が、ステップS4で出力された制御情報を入力する。
【0107】
次いで、ステップS6において、極性制御部23、周波数制御部24、電圧制御部25が、ステップS5で入力された制御情報に基づいて、電流の極性が所定の極性となるように制御するための制御信号、周波数が所定の周波数となるように制御するための制御信号、磁界発生部30に印加する電圧(周波数の強度)が所定の電圧値(所定の周波数の強度)となるように制御するための制御信号をそれぞれ生成して出力し、電流の極性の制御、周波数の制御、電圧の制御を行う。なお、電圧制御部25による印加電圧の制御は低周波数領域においてのみ行うことができる。
【0108】
以上説明したように、本実施形態の磁界発生装置1は、所定の周波数の磁界を発生する磁界発生部30を有することとしたので、より詳しくは、電源10aを有する電源部10と、電源部10を制御する制御部20と、電源部10から電流が供給されたときに所定の周波数の磁界を発生させる磁界発生部30と、を有することとしたので、所定の周波数の磁界を発生させることができる。
【0109】
すなわち、例えば、上記の磁界発生装置1により発生した周波数の磁界を水に照射し、その水(波動水または磁化水、情報水)を人が摂取したときには、水が所定の周波数の磁界に晒されているため、各種の疾患の治療や予防に繋がることが期待される(照射対象物Mが固体や液体とした場合にもその個体や液体を人が摂取したときには、前記固体や液体が所定の周波数の磁界に晒されているため、同様に各種の疾患の治療や予防に繋がることが期待される)。
【0110】
また、電源部10は、抵抗16を有し、抵抗16の抵抗値は、2~15kΩより好ましくは5~10kΩとすることとしたので、人体と同程度の抵抗値に設定することができる。
【0111】
更に、制御部20は、電流の極性を制御する極性制御部23と、電流の周波数を制御する周波数制御部24と、を有することとしたので、電流の極性の制御、および電流の周波数の制御を行うことができる。
【0112】
更に、磁界発生部30に印加する電圧を制御する電圧制御部25を有することとしたので、磁界発生部30における周波数の強度を制御することができる。
【0113】
更にまた、磁界発生部30の渦巻き部31は、外側から中心に向かう電線31´の巻き回し方向を右巻きとすることとしたので、電線11´の巻き回し方向を、生体エネルギーを引き出す方向とすることができる。
【0114】
また更に、磁界発生部30の収納部34の表面は、照射対象物Mを載置する載置部35を有し、載置部35に照射対象物Mを載置して照射対象物Mに所定の周波数の磁界を照射することとしたので、照射対象物Mを載置しながら所定の周波数の磁界を照射することができる。
【0115】
載置部35は、平坦な表面とし、平坦な表面に照射対象物Mを載置することとしたので、照射対象物Mを安定して載置することができる。
【0116】
また、情報端末装置50から制御部20が電源部10の制御を行うための所定の制御情報を入力する入力部21を有することとしたので、情報端末装置50からの制御情報により電源部10の制御を行うことができる。
【0117】
更に、情報端末装置50の入力部52が入力する所定の情報は、極性制御部23が電流の極性を制御するための情報、周波数制御部24が周波数を制御するための情報、電圧制御部25が磁界発生部30に印加する電圧を制御するための情報を含むこととしたので、情報端末装置50からの制御情報により電流の極性の制御、周波数の制御、電圧の制御を行うことができる。
【0118】
更にまた、所定の疾患と、当該所定の疾患に対応した特定の極性の情報、周波数の情報、および電圧の情報(印加電圧の情報)を記録した疾患テーブルに基づいて、極性制御、周波数制御、および電圧制御を行うこととしたので、例えば、磁界発生装置1により磁界を照射した水を人が飲用することにより更に一層各種の疾患の治療や予防に繋がる。
【0119】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることなく特許請求の範囲を逸脱しない範囲内において種々の変形実施、応用実施が可能であることは勿論である。
【0120】
すなわち、例えば、上述した実施形態にあっては、周波数制御部24は、正極のパルス電流を繰り返して生成する制御である第1の周波数制御、負極のパルス電流を繰り返して生成する制御である第2の周波数制御、および正極のパルス電流および負極のパルス電流を交互に繰り返して両極性のパルス電流を生成する制御である第3の周波数制御の全てを行うこととしているが、いずれかのみを行うこととしても所要の効果を奏する。
【0121】
つまり、周波数制御部24は、正極のパルス電流を繰り返して生成する制御である第1の周波数制御、負極のパルス電流を繰り返して生成する制御である第2の周波数制御、正極のパルス電流および負極のパルス電流を交互に繰り返して両極性のパルス電流を生成する制御である第3の周波数制御の少なくともいずれかを行うこととしても所要の効果を奏する。
【0122】
ただし、正極のパルス電流および負極のパルス電流を交互に繰り返して反転させながら両極性のパルス電流を生成する制御である第3の周波数制御とした場合には、磁界発生部30において発生する磁界の方向が反転するように変化するので、例えば照射対象物Mを水とした場合には、水を発振周波数に共振、共鳴させつつ、磁気にも晒されるため磁気処理水の性質も併せ持つ水を提供することが可能となり、より好ましい。
【0123】
また、周波数制御部24は、第1の極性制御において、第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aをオフとした状態で、所定の時間間隔で極性制御部23が第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aのいずれもオンオフを繰り返し行うように制御して正極のパルス電流を繰り返して生成する制御を行うこととしているが、第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aをオフとした状態で、かつ、第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aのいずれか一方をオンとしたまま、所定の時間間隔で極性制御部23が第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aのいずれか他方のオンオフを繰り返し行うように制御することとしても所要の効果を奏する。
【0124】
すなわち、周波数制御部24は、第1の極性制御において、第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aをオフとした状態で、所定の時間間隔で極性制御部23が第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aの少なくともいずれか一方のオンオフを繰り返し行うように制御して正極のパルス電流を繰り返して生成する制御を行うこととしても所要の効果を奏する。
【0125】
また、周波数制御部24は、第2の極性制御において、第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aをオフとした状態で、所定の時間間隔で極性制御部23が第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aのいずれもオンオフを繰り返し行うように制御して負極のパルス電流を繰り返して生成する制御を行うこととしているが、第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aをオフとした状態で、かつ、第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aのいずれか一方をオンとしたまま、所定の時間間隔で極性制御部23が第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aのいずれか他方のオンオフを繰り返し行うように制御して負極のパルス電流を繰り返して生成する制御を行うこととしても所要の効果を奏する。
【0126】
すなわち、周波数制御部24は、第2の極性制御において、第1のスイッチ11aおよび第2のスイッチ12aをオフとした状態で、所定の時間間隔で極性制御部23が第3のスイッチ13aおよび第4のスイッチ14aの少なくともいずれか一方のオンオフを繰り返し行うように制御して負極のパルス電流を繰り返して生成する制御を行うこととしても所要の効果を奏する。
【0127】
更に、上述した実施形態にあっては、収納部34の上面34aを照射対象物Mを載置する載置部35とすることとしているが、収納部34の下面34bも照射対象物Mを載置する載置部35bとすることとして上面34aおよび下面34bのいずれも載置部35,35bとすることとしてもよい。この場合にあっては、渦巻き部31aは、収納部34の下面34bに設けられる載置部35bから見て外側から中心側に向かう電線31´の巻き回し方向を左巻きとした螺旋構造となる。本変形例にあっては、図15に示すように、収納部34の上面34a側および下面34b側を識別するための識別情報(文字情報、記号情報、色等)を上面34a側および下面34b側に付して識別することができる。
【0128】
更にまた、上述した実施形態にあっては、渦巻き部31aの裏面側(下面側)に、裏面側から発生する磁界の磁束を弱めて表面側(上面側)から発生する磁界の磁束を強くするための部材31cを設けることとしているが、渦巻き部31aの表面側(上面側)に、表面側から発生する磁界の磁束を弱めて表面側(下面側)から発生する磁界の磁束を強くするための部材31cを設けることとしても所要の効果を奏する。
【0129】
すなわち、渦巻き部31aは、表面側および裏面側の面を有し、表面側および裏面側のいずれかの一方の面にいずれかの一方の面から発生する磁界の磁束を弱めて表面側および裏面側のいずれか他方の面から発生する磁界の磁束を強くするための部材31cを設けることができる。
【0130】
また更に、上述した実施形態の渦巻き部31aに代えて図16に示す変形例の渦巻き部131aを用いることとしてもよい。
【0131】
すなわち、図16に示す変形例の渦巻き部131aは、スカラー波を発生させることができる。
【0132】
この渦巻き部131aは、第1の巻き回し部131a1および第2の巻き回し部131a2を有している。第1の巻き回し部131a1は、電線31´を外側から中心側に向かって渦巻き状に巻き回して構成され、第2の巻き回し部131a2は、電線31´を第1の巻き回し部131a1の中心側の端部から外側に向かって渦巻き状に巻き回して構成されている。第1の巻き回し部131a1と第2の巻き回し部131a2は、電流が流れる向きが相互に反対向きとなっている。
【0133】
より詳しくは、第1の巻き回し部131a1は、電線31´を外側から中心側に向かって所定の間隔dをおいて巻き回し状に巻き回して構成されている。第2の巻き回し部131a2は、第1の巻き回し部131a1の中心側の端部131a1´と連続し、電線31´を第1の巻き回し部131a1の中心側の端部131a1´から外側に向かって第1の巻き回し部131aの間隔d内において渦巻き状に巻き回して構成されている。
【0134】
このような巻き回し部131aを用いることで、第1の巻き回し部131a1と第2の巻き回し部131a2の相互間において流れる電流の向きが相互に反対向きになるため、第1の巻き回し部131a1と第2の巻き回し部131a2の相互間で一の電流の流れにおいて発生する磁界の向きを反対向きとすることができる。これにより、「0磁場」環境を実現しスカラー波を発生させることができる。なお、第1の巻き回し部131a1における第1の接続132は第1の電線11と電気的に接続し、第2の接続133は第2の電線12と電気的に接続する。
【0135】
また、追加の実施手段として、所定の周波数領域におけるスイープ機能、所望の終了時刻を設定できるタイマー機能などを設けてもよい。これら機能は、公知のプログラム構成により、情報端末装置50の画面上に入力ボックスやボタンおよび/またはバー等を表示することで追加することができる。
【0136】
更に、上述した実施形態の磁界発生装置1(磁界発生装置1の磁界発生部30は、巻き回し部31aまたは変形例の巻き回し部131aを含む)により磁界に晒して生産された水を用いて加湿することができる加湿器や加湿方法を提供することとしてもよい。このような加湿器や加湿方法を提供することで本発明の磁界に晒された水を周囲の環境に拡散させることができる。
【0137】
なお、加湿器140は、図17に模式的に示すように、水を霧化する霧化部141と、霧化部141により霧状となった水を外部に放出する放出口を有する放出部142と、を有しており、スチーム式、気化式、超音波式等の方式がある。スチーム式は、霧化部141に加熱器を備えて、水を蒸発させて水(波動水または磁化水、情報水)を霧状とし湿度の高い空気を放出部142を介して周囲の環境に放出する方式である。気化式は、霧化部141にフィルタとファンを備え、水を含んだフィルタにファンを介して空気を送り水(波動水)を霧状として放出部142を介して湿度の高い空気を放出する方式である。超音波式は、霧化部141に超音波発生器を備え、超音波により水(波動水)を霧状にした水を放出部142を介して放出する方式である。超音波式は、水に晒された磁界の効果と相まって特に好ましい実施形態となる。
【符号の説明】
【0138】
M:照射対象物
A:第1の接続点
B:第2の接続点
C:第3の接続点
D:第4の接続点
d:間隔
1:磁界発生装置
1A:磁界発生システム
2:電源制御部
2´:ケーブル
10:電源部
10A1:第1の電路
10A2:第2の電路
10a:電源
10a1:出力側
10a2:入力側
10b:電源スイッチ
11:第1の電線
11a:第1のスイッチ
12:第2の電線
12a:第2のスイッチ
13:第3の電線
13a:第3のスイッチ
14:第4の電線
14a:第4のスイッチ
16:抵抗
20:制御部
20A:バス
20B:中央処理装置
20C:記憶装置
20D:入力装置
20E:表示装置
21:記憶部
22:入力部
24:極性制御部
25:周波数制御部
30:磁界発生部
31:コイル(平面コイル)
31´:電線
31a:渦巻き部
31b:領域
31c:部材
32:第1の接続
33:第2の接続
34:収納部
34a:上面
34b:下面
35:載置部
35b:載置部
50:情報端末装置
50A:バス
50B:中央処理装置
50C:記憶装置
50D:入力装置
50E:表示装置
51:入力部
52:表示部
53:生成部
54:出力部
60:容器
100:プログラム
131a:渦巻き部
131a1:第1の渦巻き部
131a2:第2の渦巻き部
140:加湿器
141:霧化部
142:放出部
200:プログラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2021-02-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の周波数で磁界を発生させる磁界発生装置であって、
電源を有する電源部と、前記電源部を制御する制御部と、前記電源部から電流が供給されたときに前記所定の周波数の磁界を発生させる磁界発生部と、を有し
前記電源部は、前記磁界発生部に流れる電流の抵抗となる抵抗を有し、前記抵抗の抵抗値は、2~15kΩとすることを特徴とする磁界発生装置。
【請求項2】
前記電源部は、
正極の電流が流れる第1の電路を形成するとともに、
負極の電流が流れる第2の電路を形成することを特徴とする請求項1に記載の磁界発生装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記電流の極性を制御する極性制御部と、前記電流の周波数を制御する周波数制御部と、を有することを特徴とする請求項に記載の磁界発生装置。
【請求項4】
前記磁界発生部は、所定のコイルにより構成することを特徴とする請求項1に記載の磁界発生装置。
【請求項5】
前記コイルは平面コイルとすることを特徴とする請求項4に記載の磁界発生装置。
【請求項6】
前記平面コイルは、渦巻きコイルとし、前記渦巻きコイルは、渦巻き状に巻き回された電線により構成される渦巻き部を有することを特徴とする請求項5に記載の磁界発生装置。
【請求項7】
前記渦巻き部は、スカラー波を発生させることを特徴とする請求項6に記載の磁界発生装置。
【請求項8】
前記制御部は、所定の情報端末装置から前記電源部の制御を行うための所定の制御情報を入力する入力部を有することを特徴とする請求項に記載の磁界発生装置。
【請求項9】
前記制御部は、所定の情報端末装置から前記電源部の制御を行うための所定の制御情報を入力する入力部を有し、前記入力部が入力する所定の情報は、前記極性制御部が前記電流の極性を制御するための情報、および前記周波数制御部が前記周波数を制御するための情報を含むことを特徴とする請求項に記載の磁界発生装置。
【請求項10】
前記磁界発生部により発生した所定の周波数の磁界を照射対象物に照射することを特徴とする請求項に記載の磁界発生装置。
【請求項11】
前記照射対象物は、液体を含むことを特徴とする請求項10に記載の磁界発生装置。
【請求項12】
前記液体は、水を含むことを特徴とする請求項11に記載の磁界発生装置。
【請求項13】
前記情報端末装置は、前記所定の制御情報を前記制御部に出力する出力部を有することを特徴とする請求項に記載の磁界発生装置。
【請求項14】
請求項1~請求項13のいずれか一項に記載の磁界発生装置と、前記電源部の制御を行うための所定の制御情報を出力する出力部を有する情報端末装置と、を有することを特徴とする磁界発生システム
【請求項15】
請求項1~請求項13のいずれか一項に記載の磁界発生装置により発生した所定の周波数の磁界を照射対象物に照射して前記磁界に照射された照射対象物を生産することを特徴とする照射対象物の生産方法
【請求項16】
前記照射対象物は、液体を含むことを特徴とする請求項15に記載の生産方法。
【請求項17】
前記液体は、水を含むことを特徴とする請求項16に記載の生産方法。
【請求項18】
請求項1~請求項13のいずれか一項に記載の磁界発生装置により発生した所定の周波数の磁界を照射して生産することを特徴する照射対象物。
【請求項19】
請求項1~請求項13のいずれか一項に記載の磁界発生装置により発生した所定の周波数の磁界を照射して生産することを特徴する液体
【請求項20】
請求項1~請求項13のいずれか一項に記載の磁界発生装置により発生した所定の周波数の磁界を照射して生産することを特徴する水
【請求項21】
請求項20に記載の水を用いて加湿することを特徴とする加湿器
【請求項22】
請求項20に記載の水を用いて加湿することを特徴とする加湿方法
【請求項23】
所定の周波数で磁界を発生させる磁界発生装置のコンピュータを、
所定の電源を有し、かつ、前記磁界発生部に流れる電流の抵抗となる抵抗の抵抗値を2~15kΩとするする電源部を制御する制御部として機能させることを特徴とするプログラム
【請求項24】
請求項23に記載のプログラムを記憶することを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
【特許文献1】特開2020-31907号公報特開2020-31907特開2019-219722
【手続補正書】
【提出日】2021-03-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の周波数で磁界を発生させる磁界発生装置であって、
電源を有する電源部と、前記電源部を制御する制御部と、前記電源部から電流が供給されたときに前記所定の周波数の磁界を発生させる磁界発生部と、を有し
前記電源部は、前記磁界発生部に流れる電流の抵抗となる抵抗を有し、前記抵抗の抵抗値は、2~15kΩとすることを特徴とする磁界発生装置。
【請求項2】
前記電源部は、
正極の電流が流れる第1の電路を形成するとともに、
負極の電流が流れる第2の電路を形成することを特徴とする請求項1に記載の磁界発生装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記電流の極性を制御する極性制御部と、前記電流の周波数を制御する周波数制御部と、を有することを特徴とする請求項に記載の磁界発生装置。
【請求項4】
前記磁界発生部は、所定のコイルにより構成することを特徴とする請求項1に記載の磁界発生装置。
【請求項5】
前記コイルは平面コイルとすることを特徴とする請求項4に記載の磁界発生装置。
【請求項6】
前記平面コイルは、渦巻きコイルとし、前記渦巻きコイルは、渦巻き状に巻き回された電線により構成される渦巻き部を有することを特徴とする請求項5に記載の磁界発生装置。
【請求項7】
前記渦巻き部は、スカラー波を発生させることを特徴とする請求項6に記載の磁界発生装置。
【請求項8】
前記制御部は、所定の情報端末装置から前記電源部の制御を行うための所定の制御情報を入力する入力部を有することを特徴とする請求項に記載の磁界発生装置。
【請求項9】
前記制御部は、所定の情報端末装置から前記電源部の制御を行うための所定の制御情報を入力する入力部を有し、前記入力部が入力する所定の情報は、前記極性制御部が前記電流の極性を制御するための情報、および前記周波数制御部が前記周波数を制御するための情報を含むことを特徴とする請求項に記載の磁界発生装置。
【請求項10】
前記磁界発生部により発生した所定の周波数の磁界を照射対象物に照射することを特徴とする請求項に記載の磁界発生装置。
【請求項11】
前記照射対象物は、液体を含むことを特徴とする請求項10に記載の磁界発生装置。
【請求項12】
前記液体は、水を含むことを特徴とする請求項11に記載の磁界発生装置。
【請求項13】
前記情報端末装置は、前記所定の制御情報を前記制御部に出力する出力部を有することを特徴とする請求項に記載の磁界発生装置。
【請求項14】
請求項1~請求項13のいずれか一項に記載の磁界発生装置と、前記電源部の制御を行うための所定の制御情報を出力する出力部を有する情報端末装置と、を有することを特徴とする磁界発生システム
【請求項15】
請求項1~請求項13のいずれか一項に記載の磁界発生装置により発生した所定の周波数の磁界を照射対象物に照射して前記磁界に照射された照射対象物を生産することを特徴とする照射対象物の生産方法
【請求項16】
前記照射対象物は、液体を含むことを特徴とする請求項15に記載の生産方法。
【請求項17】
前記液体は、水を含むことを特徴とする請求項16に記載の生産方法。
【請求項18】
請求項1~請求項13のいずれか一項に記載の磁界発生装置により発生した所定の周波数の磁界を照射して生産することを特徴する照射対象物。
【請求項19】
請求項1~請求項13のいずれか一項に記載の磁界発生装置により発生した所定の周波数の磁界を照射して生産することを特徴する液体
【請求項20】
請求項1~請求項13のいずれか一項に記載の磁界発生装置により発生した所定の周波数の磁界を照射して生産することを特徴する水
【請求項21】
請求項20に記載の水を用いて加湿することを特徴とする加湿器
【請求項22】
請求項20に記載の水を用いて加湿することを特徴とする加湿方法
【請求項23】
所定の周波数で磁界を発生させる磁界発生装置のコンピュータを、
所定の電源を有し、かつ、前記電源を有する電源部から電流が供給されたときに前記所定の周波数の磁界を発生させる磁界発生部に流れる電流の抵抗となる抵抗の抵抗値を2~15kΩとする前記電源部を制御する制御部として機能させることを特徴とするプログラム
【請求項24】
請求項23に記載のプログラムを記憶することを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
【特許文献1】特開2020-31907号公報