(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022020587
(43)【公開日】2022-02-01
(54)【発明の名称】フェイスマスク・ディスペンサー
(51)【国際特許分類】
B65D 83/08 20060101AFI20220125BHJP
A62B 25/00 20060101ALI20220125BHJP
A41D 13/11 20060101ALI20220125BHJP
【FI】
B65D83/08 G
A62B25/00
A41D13/11 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021118303
(22)【出願日】2021-07-16
(31)【優先権主張番号】63/053,981
(32)【優先日】2020-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521317597
【氏名又は名称】クリステン・グローセ
【氏名又は名称原語表記】GROETHE, Christine
【住所又は居所原語表記】2429 Gray Street, Edgewater, Colorado 80214, United States
(74)【代理人】
【識別番号】100139778
【弁理士】
【氏名又は名称】栗原 潔
(72)【発明者】
【氏名】クリステン・グローセ
【テーマコード(参考)】
2E185
3E014
【Fターム(参考)】
2E185AA10
2E185BA20
2E185CC77
3E014MC06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】建物などに入る前にマスクなどの保護具をユーザーに分配するフェイスマスク・ディスペンサーを供給する。
【解決手段】ディスペンサーは、ユーザーが他の面やディスペンサー内のマスクに触れることなく、使い捨てマスクを取り出すことができる。ディスペンサーは、複数のマスクを収容する本体1と、ディスペンサーを壁に取り付けることができるようにするための取り付けプレートとを備える。複数のマスクは、ディスペンサーの前面に、ユーザーがマスクを掴んで着用できるような開口部に押し出される。複数のマスクはそれぞれパッケージに収められ、ディスペンサー内に配置された他のマスクの汚染をさらに防ぐことができる。さらに、ディスペンサーは、壁に取り付けるのではなく、垂直に設置してもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
収納部と、
分配システムと、
蓋と、
複数のフェイスマスクとを含み、
前記収納部は、前記本体を通常かつ同心的に横断し、
前記分配ステムは、前記本体に取付けられており、
前記蓋は、前記本体の第1の端部に取付けられており、
前記蓋は、前記収納部を覆うように取付けられており、
前記複数のフェイスマスクは、前記収納部内に積み重ねられており、
前記分配システムは、前記収納部と前記複数のフェイスマスクとの間に動作可能に結合されており、
前記分配システムは、前記収納部内に積み重ねられた複数のフェイスマスクから一度に1つのフェイスマスクを分配する、
フェイスマスク分配装置。
【請求項2】
前記1つのフェイスマスクは、積層された複数のフェイスマスクのうちの第1のフェイスマスクであり、前記1つのフェイスマスクは、本体の第1の端部に隣接して配置されていることを特徴とする、
請求項1に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項3】
前記分配システムは、手動によりフェイスマスクを分配することを特徴とする、
請求項1に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項4】
さらに、
支持プレートと、
少なくとも1つのファスナとを含み、
前記支持プレートは、前記本体の第2の端部に取り付けられており、
前記第2の端部は、前記本体を挟んで前記第2の端部とは反対側に配置されており、
前記少なくとも1つのファスナは、前記支持プレートに一体化されていることを特徴とする、
請求項1に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項5】
前記収納部は、前記第1の端部と前記支持プレートとによって画定されていることを特徴とする、
請求項4に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項6】
さらに、
安定化機構を含み、
前記安定化機構は、前記収納部内に配置されており、
前記安定化機構は、前記複数のフェイスマスクを分配しやすい向きに保持するよう、前記複数のフェイスマスクに動作可能に結合されている、
請求項1に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項7】
前記安定化機構は、着脱可能な糸状の紐であることを特徴とする、
請求項6に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項8】
さらに、
スリットを含み、
前記スリットは、前記蓋を垂直に横断する、
請求項1に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項9】
前記蓋は、前記本体の第1の端部にヒンジ式に接続されていることを特徴とする、
請求項1に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項10】
前記蓋が閉じた状態である時に、
前記蓋が前記収納部を覆うことを特徴とする、
請求項1に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項11】
前記蓋が平板状態である時に、
前記蓋が前記収納部を露出させることを特徴とする、
請求項1に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項12】
さらに、
支持プレートを備え、
前記支持プレートは、前記本体の前記第1の端部に隣接して取り付けられていることを特徴とする、
請求項1に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項13】
さらに、
内部プレートを備え、
前記内部プレートは、前記収納部内に取り付けられており
前記内部プレートは、前記分配システムに末端で接続されており
前記内部プレートは、前記収納部の長手方向に沿ってスライド可能である、
請求項1に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項14】
前記複数のフェイスマスクは、前記内部プレートに隣接して、前記分配システムとは反対側に配置されていることを特徴とする、
請求項13に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項15】
請求項1に記載のフェイスマスク吐出装置であって、前記吐出装置が荷重バネであることを特徴とする、
請求項1に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項16】
本体と、
収納部と、
分配システムと、
蓋と、
複数のフェイスマスクと、
支持プレートと、
少なくとも1つのファスナとを含み、
前記収納部は、前記本体を垂直に同心で横断しており、
前記蓋は、前記収納部を覆うように取り付けられており、
前記複数のフェイスマスクは、前記収納部内に積み重ねられており、
前記分配システムは、前記本体に取り付けられており、
前記蓋は、前記本体の第1の端部に取り付けられており、
前記分配システムは、前記収納部と前記複数のマスクとの間に動作可能に結合されており、
前記分配システムは、前記収納部内に積み重ねられた前記複数のフェイスマスクから一度に1つのフェイスマスクを分配し、
前記支持プレートは、前記本体の第2の端部に取り付けられており、
前記第2の端部は、前記本体を挟んで前記第1の端部とは反対側に配置されており、
少なくとも1つのファスナが支持プレートに組み込まれている、
フェイスマスク分配装置。
【請求項17】
前記蓋は、前記本体の前記第1の端部にヒンジ式に接続されていることを特徴とする、
請求項16に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項18】
さらに、
内部プレートを備え、
前記内部プレートは、前記収納部内に取り付けられており
前記内部プレートは、前記分配システムに末端で接続されており
前記内部プレートは、前記収納部の長手方向にスライド可能である、
請求項16に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項19】
前記複数のフェイスマスクは、前記内部プレートに隣接して、前記分配システムとは反対側に配置されていることを特徴とする、
請求項18に記載のフェイスマスク分配装置。
【請求項20】
さらに、
安定化機構を備え、
前記安定化機構は、前記収納部内に配置され、
前記安定化機構は、前記複数のフェイスマスクを分配しやすい向きに保持するように、前記複数のフェイスマスクに動作可能に結合されている、
請求項16に記載のフェイスマスク分配装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、広くは、一種のディスペンサー(分配装置)に関し、より具体的には、フェイスマスクなどの個人向け保護具を分配することができるディスペンサーに関する。本出願は、2020年7月20日に出願された米国仮特許(出願番号63/053,981)に基づく優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
致死性の感染症が増加している現在、感染を防ぐために、より多くの手順や基準を導入することが有益であると考えられる。マスク、フェイスシールド、手袋などの保護具を着用することで、ウイルス飛沫が目、鼻、口などの粘膜に到達する経路を物理的に妨げ、ウイルスへの感染を防げることが証明されている。しかし、特定の建物や場所に入る際に、保護具を持たない人に適切な保護具を提供することは困難である。
【0003】
本願発明の目的は、建物などに入る前にマスクなどの保護具をユーザーに分配できる装置を提供することである。このディスペンサーにより、ユーザーが内部の他の面やマスクに触れることなく、使い捨てマスクを取り出すことができる。ディスペンサーは、複数のマスクを収容する本体と、ディスペンサーを壁に取り付けることができるようにするための取付プレートとを備える。複数のマスクは、ユーザーがマスクを掴んで着用できるような開口部が設けられている、ディスペンサーの前面に向かって押し出される。複数のマスクのそれぞれはパッケージに入っており、ディスペンサー内に配置された他のマスクの汚染をさらに防ぐことができる。本願発明のマスクの別の提供方法は、パッケージに含まれるマスクに取り付ける面ファスナタブを有することである。ユーザーは、マスクを引き出すだけで、容器からマスクを取り外すことができる。ディスペンサーの開口部の下には、落下する可能性のあるマスクを受け止めるための皿を配置することができる。これにより、ディスペンサーからのマスクの落下を防ぐことができる。さらに、ディスペンサーは壁に取り付けるのではなく、垂直に設置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】蓋にスリットが設けられた、本願発明の上面透視図である。
【
図2】複数のマスクが収納されている状態を示す、本願発明の上面透視図である。
【
図4】
図3のA-A’に沿って見た本願発明の断面図である。
【
図5】キャッチプレートが収納部に隣接して配置されている、本願発明の上面正面透視図である。
【
図6】蓋が開いた状態の、本願発明の底面透視図である。
【発明の詳細な説明】
【0005】
すべての図は、本願発明の特定の態様を説明するためのものであり、本願発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0006】
図1から
図6に示すように、本願発明は、フェイスマスク・ディスペンサー(分配装置)である。本願発明の目的は、建物などに入る前にマスクなどの保護具をユーザーに分配できる装置を提供することである。このディスペンサーにより、ユーザーはディスペンサー内の他の表面やマスクに触れることなく、使い捨てマスクを取り出すことができる。ディスペンサーは、複数のマスクを収容する本体と、ディスペンサーを壁に取り付けることができるようにするための取付板とを備える。複数のマスクは、ディスペンサーの前面に向かって、ユーザーがマスクを掴んで着用できるような開口部に対して押し出される。複数のマスクはそれぞれパッケージに入っており、ディスペンサー内に配置された他のマスクの汚染をさらに防ぐことができる。本願発明のマスクの別の提供方法は、パッケージに含まれるマスクに取り付ける面ファスナタブを有することである。ユーザーは、マスクを引き出すだけで、容器からマスクを取り外すことができる。ディスペンサーの開口部の下には、落下する可能性のあるマスクを受け止めるための皿を配置してよい。これにより、ディスペンサーからのマスクの落下を防ぐことができる。さらに、ディスペンサーは壁に取り付けるのではなく、垂直に設置してもよい。
【0007】
以下、
図1から
図6を参照して説明する。好ましい実施形態によれば、フェイスマスク・ディスペンサーは、本体1と、収納部2と、蓋3と、分配システム4とを備える。好ましくは、本体1は、フェイスマスクおよび本願発明の機能に必要な関連部品を収容するための要素である。
図1から
図6に示すように、本体1は、横方向に配向された円筒形の部材であってもよい。さらに、収納部2は、本体1を垂直かつ中心を共通にして横切る。好ましくは、収納部2は、保護された非汚染環境でフェイスマスクを収容し、収納部は、本体1の円筒形の形状に沿う。ただし、本体1および収納部2は、本願発明の趣旨を変更しない限り、当業者に知られている他の形状、サイズ、向き、構成要素、および構成要素の配置で構成されていてもよい。
【0008】
本願発明の目的は、フェイスマスクのような保護具を本体1内に安全かつ確実に保持することである。これを実現するために、蓋3は、本体1の第1の端部1aに取り付けられる。すなわち、蓋3は、収納部2を覆い、収納部2の内容物を外部から保護する。好ましくは、蓋2は、収納部2の開口部を覆う寸法を有し、第1の端部1aの周囲に醜状に収まる。しかし、蓋3は、本願発明の目的が変更されない限り、当業者に知られている他のサイズ、形状、締結手段、構成要素、および構成要素の配置で構成されてもよい。
【0009】
ユーザーが収納部2内の内容物を分配するために、分配システム4が本体1に取り付けられている。好ましい実施形態では、分配システム4は、ユーザーが当該複数のフェイスマスク5に容易にアクセスできるように、複数のフェイスマスク5を本体1の第1の端部1aに向かって押して移動させることを目的とする。そのために、分配システム4は、収納部2に動作可能に結合されており、分配システム4が、収納部2内に積み重ねられた複数のフェイスマスク5から一度に単一のフェイスマスク6を分配するようになっている。好ましくは、単一のフェイスマスク6は、積層された複数のフェイスマスク5のうちの第1のフェイスマスクであり、単一のフェイスマスク6は、本体1の第1の端部1aに隣接して配置される。
【0010】
本願発明の好ましい実施形態によれば、分配システム4は、手動による起動でフェイスマスクを分配する。すなわち、本願発明は、まず、蓋3を開けて、複数のフェイスマスク5を第1の端部1aを介して収納部2に装填することで動作してもよい。複数のフェイスマスク5のそれぞれがパッケージに収容されていてもよい。これにより、ユーザーが複数のマスク5の別のマスクを汚すことを防止できる。その後、ディスペンサーの蓋3は、ヒンジ3aを中心に回転させることで閉じられてもよく、さらに、ロック、あるいは、蓋を本体1の外面に固定する任意のファスナによって固定されてもよい。
図4に見られるように、好ましい実施形態において、分配システム4は、負荷(荷重)のかかったバネから成ってよい。しかし、分配システム4は、本願発明の意図が変更されない限り、当業者に知られている任意の他の技術から構成されてもよい。たとえば、本願発明の代替実施形態では、ディスペンサーの本体1を垂直に配向してもよい。この実施形態では、分配システム4は、ユーザーが肘や足を使って押し下げて、複数のマスク5の1つにアクセスできるようにするためのレバーを含んでいてもよい。
【0011】
さらに別の代替実施形態では、本願発明の蓋3は、ユーザーがコードを入力できる番号パッドを含んでいてもよい。正しいコードが番号パッドにダイヤルされると、蓋3のロックが解除され、ユーザーはその後、複数のフェイスマスク5にアクセスすることができる。
【0012】
さらに別の代替実施形態では、分配システム4は、ボタンなどのスイッチを含んでいてもよい。ボタンは、収納部2の内部に配置された装置を作動させて、複数のフェイスマスク5を第1の端部1aに向けて押して移動させ、ユーザーが当該複数のフェイスマスク5により容易にアクセスできるようにする。
【0013】
好ましい実施形態を続けて説明すると、本願発明は、支持プレート7と、少なくとも1つのファスナ8とを備えていてよい。
図1から
図6に示すように、支持プレート7は、本体1の第2の端部1bに取り付けられており、第2の端部1bは、本体1を挟んで第1の端部1aと反対側に配置されている。支持プレート7が第2の端部1bに接続されていることで、ユーザーは、ディスペンサーへのアクセスをより容易にするために、適切な高さの壁に本体1を固定することができる。さらに、収納部2は、本体1の第1の端部1aから第2の端部1bに向かって横断している。言い換えれば、収納部2は、第1の端部1aと支持プレート7とによって画定されている。好ましい実施形態では、少なくとも1つのファスナ8は、支持プレート7を適切な壁や支持面に固定できるように、支持プレート7に一体化されている。好ましくは、少なくとも1つのファスナ8はねじとナットからなる。しかし、支持プレート7を支持面に固定するために、接着剤、面ファスナ、クリップ、磁石などの任意の他の固定手段および技術を採用してもよい。
図4に示すように、分配システム4は、支持プレート7に接続され、より具体的には収納部2内に配置される。
【0014】
好ましい実施形態によれば、本願発明は、安定化機構9をさらに備え、安定化機構9は、収納部2内に配置される。好ましくは、安定化機構9は、複数のフェイスマスク5に動作可能に結合されており、安定化機構9が分配のために複数のフェイスマスク5を所定の位置に保持するようになっている。すなわち、安定化機構9は、複数のフェイスマスク5のいずれかが誤って脱落することを防止する。たとえば、収納部2の内面が安定化機構9として機能する複数の接続部を含み、個別に包装されていてよい複数のフェイスマスク5のそれぞれが、コードによって本体1に繋がれていてもよい。
図5および
図6に示すように、好ましい実施形態では、安定化機構9は、着脱可能な糸状の紐である。 しかし、安定化機構9は、本願発明の目的が果たされる限り、当業者に知られている任意の他の保持機構で構成されてもよい。
【0015】
本願発明の代替実施形態では、前述の安定化機構9は、複数のフェイスマスク5のそれぞれを本体1の内面に取り付けるための面ファスナタブを含んでいてもよい。より具体的には、複数のフェイスマスク5のそれぞれは、複数の取付部のいずれかに固定され得る面ファスナタブを含んでいてもよい。これにより、ユーザーは、複数のマスク5のうちの1つをより容易に取り外して使用することができるようになる。さらに、これにより、新しいフェイスマスクを容易に交換することができるようになる。
【0016】
別の代替実施形態では、安定化機構9は、複数のフェイスマスク5のそれぞれが落下せずに棚に配置されるように、収納部2内に構築された複数の棚または段状の突起から構成されていてもよい。
【0017】
図1および
図3に示すように、本願発明は、スリット10を含む。好ましくは、スリット10は矩形状であり、蓋3を垂直に横断している。これは、ユーザーがスリット10を介して収納部2内からフェイスマスクを1枚抜き取ることができるようにするためである。ただし、スリット10は、本願発明の意図するところが満たされる限り、他の形状、大きさ、向き、構成要素、構成要素の配置などで構成されていてもよい。好ましい実施形態では、蓋3は、本体1の第1の端部1aにヒンジ式に接続されている。これは、ユーザーがフェイスマスクを取り出すために蓋3を完全に開き、フェイスマスクを取り出した後に蓋3を楽に完全に閉じることができるようにするためである。これにより、蓋3が閉じた状態では、蓋3が収納部2を覆うことで、収納部2の内容物を外部から保護することができる。また、蓋2が開いた状態では、蓋2が収納部2を露出させることで、収納部2内の内容物を容易に取り出すことができる。しかしながら、本願発明では、蓋2を本体1に締結するために、当業者に知られている任意の他の締結機構や技術を採用することができる。このような締結技術の例としては、ねじ込み式のねじ、スナップクリップ、マグネットクリップ、面ファスナ等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0018】
図5に示すように、本願発明の代替実施形態において、本体の第1の端部は、本体1の外面にヒンジ式に取り付けられたキャッチプレート11を含んでいてもよい。キャッチプレート11は、本体1の収納部2から脱落する可能性のある複数のフェイスマスク5のいずれかを捕獲して保持してもよい。
【0019】
図4に示すように、本願発明は、内部プレート12を備えていてよい。好ましくは、内部プレート12は、分配システム4に末端で接続されるように、収納部2内に取り付けられている。内部プレート12は、複数のフェイスマスク5を受けるパネルとして機能し、分配システム4に取り付けられていることで、分配システム4が作動している時に、内部プレート12がフェイスマスクをユーザーに近づけるように移動(プッシュ)する。これを達成するために、内部プレート12は、収納部2の長手方向2aに沿ってスライド可能である。
図4に示すように、複数のフェイスマスク5は、内部プレート12に隣接して、分配システム4とは反対側に配置されている。以上述べたように、本願発明は、シンプルで効率的、かつ、多機能で使い勝手の良いフェイスマスク・ディスペンサーである。
【0020】
本願発明をその好ましい実施形態に関連して説明してきたが、請求の範囲における本願発明の精神と範囲から逸脱することなく、他の多くの可能な修正と変形を行うことができることを理解されたい。
【外国語明細書】