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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022020761
(43)【公開日】2022-02-01
(54)【発明の名称】パワーリレーアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01H 45/12 20060101AFI20220125BHJP
   H01H 45/04 20060101ALI20220125BHJP
【FI】
H01H45/12
H01H45/04 A
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021181285
(22)【出願日】2021-11-05
(62)【分割の表示】P 2019559044の分割
【原出願日】2018-06-11
(31)【優先権主張番号】10-2017-0092102
(32)【優先日】2017-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0066367
(32)【優先日】2018-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】511302024
【氏名又は名称】アモグリーンテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ミン・ホ・ウォン
(72)【発明者】
【氏名】スン・ジェ・ファン
(57)【要約】
【課題】支持プレートが電磁波を遮蔽できることによって、ノイズによる部品間の影響を防止して電磁波による誤作動を未然に防止する。
【解決手段】パワーリレーアセンブリが提供される。本発明の例示的な実施例に係るパワーリレーアセンブリは、少なくとも一つの電気素子が一面に装着され、放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質を含む支持プレート;および前記電気素子と電気的に連結され、前記支持プレートの一面と直接面接触する接触部を含む少なくとも一つのバスバー;を含み、前記バスバーは前記接触部が前記支持プレートの一面に固定される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの電気素子が一面に装着され、放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質を含む支持プレート、および
前記電気素子と電気的に連結され、前記支持プレートの一面と直接面接触する接触部を含む少なくとも一つのバスバーを含み、
前記バスバーは前記接触部が前記支持プレートの一面に固定される、パワーリレーアセンブリ。
【請求項2】
前記接触部は前記放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質からなる支持プレートの部分と面接触する、請求項1に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項3】
前記バスバーは前記接触部の両端部のうち、少なくともいずれか一つの端部から延びる延長部をさらに含む、請求項1に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項4】
前記支持プレートは前記接触部と対応する領域に内側に凹む収容溝を含み、前記接触部は前記収容溝に挿入配置される、請求項1に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項5】
前記収容溝の深さは前記接触部の厚さと同じ大きさを有するように形成される、請求項4に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項6】
前記収容溝の底面および接触部の間には接着部材または熱伝達物質のうちいずれか一つが介在される、請求項4に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項7】
前記接触部は固定部材を媒介として前記支持プレートの一面に固定される、請求項1に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項8】
前記固定部材はクリップ部材、ピン部材、ボルト部材のうちいずれか一つである、請求項7に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項9】
前記支持プレートは前記接触部と間隔をおいて離隔配置される板状の金属部材をさらに含む、請求項1に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項10】
前記金属部材は前記支持プレートの内部に埋め立てられる、請求項9に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項11】
前記金属部材は一面が外部に露出するように前記支持プレートの一面に固定される、請求項9に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項12】
前記金属部材は前記接触部と1mm以上離隔するように前記支持プレートに配置される、請求項9に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項13】
前記金属部材の表面には前記支持プレートとの接合力を向上させるための微細溝が形成された、請求項9に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項14】
前記パワーリレーアセンブリは、露出面に絶縁性および放熱性を有するコーティング層が形成される、請求項1に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項15】
前記バスバーはアルミニウム材質で形成され、表面に絶縁性および放熱性を有するコーティング層が形成される、請求項1に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項16】
前記パワーリレーアセンブリは、
前記バスバーの外部露出を防止するための少なくとも一つのカバーを含み、
前記カバーは少なくとも一部が放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質からなる、請求項1に記載のパワーリレーアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパワーリレーアセンブリに関し、より具体的には例えば電気自動車に使われ得るパワーリレーアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車は電気を使って走行する自動車の総称である。通常的に電気自動車は電気だけで運行される電気自動車(Electric Vehicle、EV)と、電気と化石燃料を使うハイブリッド電気自動車(Hybrid Electric Vehicle、HEV)等に区分される。
【0003】
電気自動車は高電圧バッテリーとモータとの間にパワーリレーアセンブリ(Power Relay Assembly)が位置する。このようなパワーリレーアセンブリは高電圧バッテリーの電源を選択的に供給する役割をする。
【0004】
すなわち、パワーリレーアセンブリはメインリレー(main relay)、プリチャージリレー(pre-charge relay)、およびプリチャージレジスター(Pre-charge resistor)等を含み、前述した部品はバスバーを媒介として互いに電気的に連結される。
【0005】
メインリレーは高電圧バッテリーとモータの間で電源を供給または遮断し、プリチャージリレーおよびプリチャージレジスターは初期電流による装置の損傷を防止する。
【0006】
そしてバスバーは低いインピーダンスと高い電流容量を有する導体であって、2個以上の回路を個別的に連結したり一つのシステム内の多様な等量点を連結することができる。
【0007】
通常的にパワーリレーアセンブリは、トランク(trunk)に設置される高電圧バッテリーとの連結のためにトランクやキャビンルーム(cabine room)に設置される。したがって、メインリレーやプリチャージリレーの放熱性能を確保して熱による性能の低下および損傷を防止する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前記のような点を勘案して案出されたものであって、放熱性能を確保できるパワーリレーアセンブリを提供することにその目的がある。
【0009】
また、本発明は支持プレートが板状の金属部材を含むことによって、強度を補強しつつも電磁波遮蔽効果を具現できる、パワーリレーアセンブリを提供することに他の目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した課題を解決するために本発明は、少なくとも一つの電気素子が一面に装着され、放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質を含む支持プレート;および前記電気素子と電気的に連結され、前記支持プレートの一面と直接面接触する接触部を含む少なくとも一つのバスバー;を含み、前記バスバーは前記接触部が前記支持プレートの一面に固定されるパワーリレーアセンブリを提供する。
【0011】
また、前記接触部は前記放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質からなる支持プレートの部分と面接触することができる。
【0012】
一例として、前記支持プレートは前記接触部と対応する領域に内側に凹む収容溝を含むことができ、前記接触部は前記収容溝に挿入配置され得る。この時、前記収容溝の深さは前記接触部の厚さと同じ大きさを有するように形成され得、前記収容溝の底面および接触部の間には接着部材または熱伝達物質のうちいずれか一つが介在され得る。
【0013】
代案として、前記接触部は固定部材を媒介として前記支持プレートの一面に固定され得る。このような場合、前記固定部材はクリップ部材、ピン部材、ボルト部材のうちいずれか一つであり得る。
【0014】
また、前記支持プレートは前記接触部と間隔をおいて離隔配置される板状の金属部材をさらに含むことができる。この時、前記金属部材は前記支持プレートの内部に埋め立てられるか、一面が外部に露出するように前記支持プレートの一面に固定され得る。このような場合、前記金属部材は前記接触部と1mm以上離隔するように前記支持プレートに配置され得る。
【0015】
また、前記金属部材の表面には前記支持プレートとの接合力を向上させるための微細溝が形成され得る。
【0016】
また、前述したパワーリレーアセンブリは、露出面に絶縁性および放熱性を有するコーティング層が形成され得る。
【0017】
また、前記バスバーは導電性を有する金属材質で形成され得る。一例として、前記バスバーはアルミニウム材質で形成され得、表面に絶縁性および放熱性を有するコーティング層が形成され得る。
【0018】
また、前述したパワーリレーアセンブリは、前記バスバーの外部露出を防止するための少なくとも一つのカバーを含むことができ、前記カバーは少なくとも一部が放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質で形成され得る。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、バスバーを固定する支持プレートが放熱性を有することができる。これを通じて、バスバーで発生した熱が支持プレートを通じて早く分散され得ることによって、熱による性能の低下および部品の損傷を未然に防止することができる。
【0020】
また、本発明は支持プレートが電磁波を遮蔽できることによって、ノイズによる部品間の影響を防止して電磁波による誤作動を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施例に係るパワーリレーアセンブリを示した概略図。
【0022】
図2図1で電気素子が除去された状態を示した図面であって、バスバーの一部が支持プレートから分離された状態を示した図面。
【0023】
図3図2のA-A方向断面図。
【0024】
図4図3で露出面にコーティング層が形成された場合を示した図面。
【0025】
図5】本発明の一実施例に係るパワーリレーアセンブリに適用され得る支持プレートが金属部材を含む場合を示した図面であって、図4と同じ方向から見た断面図。
図6】本発明の一実施例に係るパワーリレーアセンブリに適用され得る支持プレートが金属部材を含む場合を示した図面であって、図4と同じ方向から見た断面図。
【0026】
図7】本発明の一実施例に係るパワーリレーアセンブリに適用され得る支持プレートが複数個のプレートを含む場合を示した図面であって、図4と同じ方向から見た断面図。
【0027】
図8】本発明の他の実施例に係るパワーリレーアセンブリを示した概略図であって、電気素子が除去された状態を示した図面。
【0028】
図9図8のB-B方向断面図。
【0029】
図10】本発明のさらに他の実施例に係るパワーリレーアセンブリを示した概略図であって、電気素子が除去された状態を示した図面。
【0030】
図11図10のC-C方向断面図。
【0031】
図12】本発明のさらに他の実施例に係るパワーリレーアセンブリを示した概略図であって、電気素子が除去された状態を示した図面。
【0032】
図13図12のD-D方向断面図。
【0033】
図14】本発明の一実施例に係るパワーリレーアセンブリに適用され得るバスバーを示した断面図であって、表面にコーティング層が形成された場合を示した図面。
【0034】
図15】本発明の一実施例に係るパワーリレーアセンブリが電気自動車のケースに装着された状態を示した概略図。
【0035】
図16】本発明の一実施例に係るパワーリレーアセンブリが電気自動車のケースに装着され、一つのカバーを通じて密封された状態を示した概略図。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。図面で本発明を明確に説明するために説明と関係ない部分は省略したし、明細書全体を通じて同一または類似する構成要素については同じ参照符号を付加する。
【0037】
本発明の一実施例に係るパワーリレーアセンブリ100は、バッテリーから供給された高電圧電流を遮断または連結して駆動電圧を制御する駆動制御部側に電力を供給することができる。
【0038】
このために、本発明の一実施例に係るパワーリレーアセンブリ100は、図1に図示された通り、支持プレート110、少なくとも一つの電気素子10、20、30および少なくとも一つのバスバー120を含む。
【0039】
支持プレート110、210、310は図1図13に図示された通り、所定の面積を有する板状の形態であり得、前記電気素子およびこれらを電気的に連結するバスバー120を支持することができる。
【0040】
この時、前記支持プレート110、210、310は放熱性と絶縁性をともに有することができる。
【0041】
これを通じて、前記支持プレート110、210、310は、放熱性を有する部分が前記電気素子10、20、30およびバスバー120を支持しつつ、前記電気素子の作動時に発生する熱を外部に放出することができる。また、前記支持プレート110、210、310は、絶縁性を有する部分が前記バスバー120および電気素子10、20、30間の電気的なショートを防止することができる。
【0042】
このような支持プレート110、210、310は、少なくとも一部が放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質で形成され得、前記バスバー120の一部が放熱性および絶縁性を有する部分と面接触するように固定され得る。
【0043】
すなわち、前記支持プレート110、210、310の一部が前記放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質で形成された部分を含む場合、前記バスバー120の接触部121は前記した放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質からなる部分と接触するように前記支持プレート110、210、310に固定され得る。
【0044】
具体的な一例として、前記支持プレート110、210、310は少なくとも一部が放熱性および絶縁性を有する樹脂形成組成物で形成された射出物であり得、前記バスバー120の接触部121は前記放熱性および絶縁性を有する樹脂形成組成物で形成された部分と接触するように前記支持プレート110、210、310の一面に固定され得る。
【0045】
これにより、前記接触部121を通じて前記支持プレート110、210、310に伝達された熱は迅速に分散されたり外部に放出され得ることによって、熱による性能の低下および部品の損傷を未然に防止することができる。
【0046】
一例として、本発明の一実施例に係るパワーリレーアセンブリ100が図15および図16に図示された通り、箱体状のケース1の内部に一つまたは複数個が配置された状態で前記ケース1の下部側に自然対流または強制対流方式を通じて外気が接触する場合、前記パワーリレーアセンブリ100は電気素子10、20、30および/またはバスバー120で発生した熱が前記支持プレート110、210、310を通じてケース1側に伝達され得ることによって、前記電気素子10、20、30および/またはバスバー120で発生した熱を効率的に放出することができる。
【0047】
しかし、前記支持プレート110、210、310はこれに限定されず、前記支持プレート110、210、310は全体が放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質で形成されてもよい。好ましくは、前記支持プレート110、210、310は全体的な熱容量を増加させて放熱性能を高めることができるように、全体が放熱性を有するプラスチック材質で形成され得る。
【0048】
併せて、前記支持プレート110、210、310は放熱性および絶縁性を有する樹脂形成組成物からなる部分と絶縁性を有する一般的なプラスチック材質からなる部分で構成され得る。
【0049】
加えて、前記支持プレート110、210は図2図6に図示された通り、一体に形成された一つの部材であり得る。また、前記支持プレート310は図7に図示された通り、複数個のプレート311、312が互いに結合された形態でもよい。
【0050】
一方、前記支持プレート210は図5および図6に図示された通り、放熱性能を維持しつつも機械的強度を向上させることができるように、所定の面積を有する板状の金属部材114を含むことができる。
【0051】
この時、前記金属部材114は前記支持プレート210に全体が埋め立てられるか、一部が埋め立てられた形態であり得る。また、前記金属部材114は前記支持プレート210のうち、絶縁性および放熱性を有するプラスチック材質からなる部分に埋め立てられ得る。一例として、前記金属部材114はインサート射出成形を通じて絶縁性および放熱性を有するプラスチック材質からなる部分と一体化され得る。
【0052】
これを通じて、前記支持プレート210は前記金属部材114を通じて機械的強度を補強しつつも要求される放熱性能を具現することができる。
【0053】
併せて、前記支持プレート210は前記金属部材114が埋め立てられて機械的強度が向上および補強されることによって、前記支持プレート310の厚さを減らすことができる。
【0054】
加えて、前記支持プレート210が導電性部材である金属部材114を含む場合、前記支持プレート210は電磁波を遮蔽することができる。これを通じて、前記支持プレート210は前記電気素子で発生する電磁波を遮蔽することによって、ノイズによる部品間の影響を防止して誤作動を防止することができる。
【0055】
本発明で、前記金属部材114は所定の熱伝導度を有する金属材質である場合、制限なく使用することができる。非制限的な例として、前記金属部材114はアルミニウム、マグネシウム、鉄、チタンおよび銅からなる群から選択された1種の金属または少なくとも1種の金属が含まれた合金であり得る。
【0056】
このような金属部材114は図5に図示された通り、全面が絶縁性および放熱性を有するプラスチック材質からなる部分によって完全に囲まれるように、前記支持プレート210の内部に埋め立てられ得る。
【0057】
また、前記金属部材114は図6に図示された通り、絶縁性および放熱性を有するプラスチック材質からなる部分と接しつつ、一面が外部に露出するように前記支持プレート210の一面に配置され得る。
【0058】
併せて、前記金属部材114は接地ラインと連結され得る。このような場合、前記金属部材114を通じて遮断された電磁波は接地ラインを通じて円滑に放出されることによって、電磁波遮蔽効果を一層高めることもできる。一例として、前記接地ラインは金属材質からなる車両の車体であり得る。
【0059】
この時、前記金属部材114はインサート射出後、絶縁性および放熱性を有するプラスチック材質からなる部分との界面が離隔しないように表面処理され得る。これを通じて、前記金属部材114は絶縁性および放熱性を有するプラスチック材質からなる部分との結合力を高めることができる。代案として、前記金属部材114は前記絶縁性および放熱性を有するプラスチック材質からなる部分との接合力を向上させるために、少なくとも一面にナノサイズの微細溝(図示されず)が所定のパターンで形成され得る。
【0060】
一方、前記支持プレート210が金属部材114を含む場合、前記金属部材114は前記支持プレート310の一面に固定されるバスバー120の接触部121と所定の間隔dで離隔され得る。すなわち、前記金属部材114は前記バスバー120のうち、接触部121の下部側に所定の間隔dを維持しつつ前記支持プレート210に一部又はすべてが埋め立てられ得る。
【0061】
具体的な一例として、前記金属部材114とバスバー120の接触部121は1mm以上の間隔dを有するように離隔され得る。これは、絶縁性を維持しつつも要求される耐電圧性を満たすためである。
【0062】
本発明で、前記金属部材114は前述した通り、所定の面積を有する板状の金属板であり得る。しかし、前記金属部材114はこれに限定されず、所定の縦横比を有する棒状に備えられてもよい。併せて、前記金属部材114は四角または円形などのような閉ループ形態の縁を備え、前記縁の内側に複数個のワイヤーまたはバーが所定の間隔で離隔配置されたメッシュ状(mesh type)でもよい。また、前記金属部材114がメッシュ状である場合、前記縁の内部に配置される複数個のワイヤーまたはバーは平行構造、格子構造、ハニカム構造およびこれらが相互に組み合わせられた多様な構造のうちいずれか一つであり得る。
【0063】
一方、前述した支持プレート110、210、310を構成するために使われる放熱性および絶縁性を有するプラスチックは、高分子マトリックスに絶縁性放熱フィラーが分散された形態であり得る。
【0064】
一例として、前記高分子マトリックスは、放熱フィラーの分散性を阻害することなく射出成形が可能な高分子化合物で具現された場合、制限なく使うことができる。具体的な一例として、前記高分子マトリックスは公知とされている熱可塑性高分子化合物であり得、前記熱可塑性高分子化合物はポリアミド、ポリエステル、ポリケトン、液晶高分子、ポリオレフィン、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンオキサイド(PPO)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)およびポリイミドからなる群から選択された1種の化合物、または2種以上の混合物またはコポリマーであり得る。
【0065】
また、前記絶縁性放熱フィラーは絶縁性および放熱性を同時に有するものであれば制限なくすべて使うことができる。具体的な一例として、前記絶縁性放熱フィラーは酸化マグネシウム、二酸化チタン、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、酸化アルミニウム、シリカ、酸化亜鉛、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、酸化ベリリウム、シリコンカーバイドおよび酸化マンガンからなる群から選択された1種以上を含むことができる。
【0066】
併せて、前記絶縁性放熱フィラーは多孔質であるか非多孔質であり得、カーボン系、金属などの公知とされている伝導性放熱フィラーをコアとし、絶縁性成分が前記コアを囲むコアシェルタイプのフィラーでもよい。
【0067】
加えて、前記絶縁性放熱フィラーの場合、濡れ性などを向上させて高分子マトリックスとの界面接合力を向上させることができるように、表面がシラン基、アミノ基、アミン基、ヒドロキシ基、カルボキシ基などの官能基で改質されたものでもよい。
【0068】
しかし、本発明に使われ得る絶縁性および放熱性を有するプラスチックはこれに限定されず、絶縁性と放熱性を同時に有するプラスチックであれば制限なくすべて使うことができる。
【0069】
前記複数個の電気素子10、20、30は前記支持プレート110、210、310の一面に装着され得、前記バスバー120を媒介として互いに電気的に連結され得る。これを通じて、前記電気素子10、20、30はバッテリーから供給された高電圧電流を駆動制御部側に遮断したり連結する役割を遂行することができる。
【0070】
このような電気素子10、20、30はメインリレー、プリチャージリレー、プリチャージレジスター、バッテリ電流センサ、メインフューズなどであり得、前記バスバー120やケーブル(図示されず)を媒介として互いに電気的に連結され得る。また、前記複数個のバスバー120は前記支持プレート110、210、310に形成される回路パターン(図示されず)を通じて電気的に連結され得る。
【0071】
これを通じて、前記電気素子10、20、30は、バッテリーから供給された高電圧電流を遮断または連結して駆動電圧を制御する駆動制御部(図示されず)側に電力を供給することによって、前記駆動制御部でモータを駆動するための制御信号を生成することができる。この時、前記駆動制御部はモータの駆動のための制御信号を生成することができ、制御信号を通じてインバータおよびコンバータを制御することによってモータの駆動が制御され得る。
【0072】
一例として、車両の運転時にはメインリレーが接続状態となり、プリチャージリレーが遮断されるため、メイン回路を通じてバッテリーの電力がインバータに印加され得る。
【0073】
また、車両のoff時にはメインリレーが遮断状態となり、バッテリーとインバータの接続が遮断されることによってバッテリ電圧がインバータを通じてモータに伝達されることが防止され得る。この時、前記メインリレーが遮断状態である場合にはインバータに接続されたコンデンサが放電され得る。
【0074】
以降、車両を再び運転する場合には、プリチャージリレーが接続されてバッテリーの電圧がプリチャージ抵抗によって降下された状態でインバータに印加されることによって、コンデンサの充電が開始され得る。その後、コンデンサが十分に充電されるとメインリレーが接続されるとともにプリチャージリレーが遮断されることによって、バッテリーの電圧がインバータに印加され得る。
【0075】
このような電気素子の作動は公知の内容であるため詳細な説明は省略する。
【0076】
前記バスバー120は前記した支持プレート110、210、310に装着される複数個の電気素子を互いに電気的に連結することができる。
【0077】
このために、前記バスバー120は低いインピーダンスと高い電流容量を有する導体で形成され得、2個以上の電気素子を個別的に連結したり多様な等量点を連結して複数の地点に電源を分配する役割を遂行することができる。
【0078】
このようなバスバー120は所定の長さを有する板状のバーの形態で備えられ得る。また、前記バスバー120は前記電気素子10、20、30と容易に締結されるように、全長のうち一部の長さが1回または複数回折り曲げられた形態であり得る。しかし、前記バスバー120の全体の形状はこれに限定されず、互いに連結しようとする電気素子10、20、30の配置位置により適切に変更され得る。
【0079】
この時、前記バスバー120は前述した通り、少なくとも一部が前述した支持プレート110、210、310の一面に接するように固定され得、前記支持プレート110、210、310のうち、放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質からなる部分と直接接触することができる。これを通じて、前記電気素子の作動時に発生した熱は、前記支持プレート110、210、310側に伝達された後、分散したり外部に放出され得る。
【0080】
一例として、前記バスバー120は前記支持プレート110、210、310の一面に直接接触する接触部121を含むことができ、前記接触部121は前記支持プレート110、210、310のうち、放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質からなる部分と直接接触するように固定され得る。
【0081】
これを通じて、前記バスバー120は、接触部121が放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質からなる支持プレート110、210、310と接するように配置されることによって、前記電気素子およびバスバー120の作動時に発生する熱が放熱性を有するプラスチック材質からなる部分に円滑に伝達され得る。これによって、本発明の一実施例に係るパワーリレーアセンブリ100は、熱による性能の低下および部品の損傷を未然に防止することができる。
【0082】
また、前記バスバー120は前記接触部121から一定の長さ延びる延長部122を含むことができ、前記延長部122は前記接触部121の両端部のうち、少なくともいずれか一つの端部から延びて支持プレート110、210、310の外側に突出する部分であり得る。これに伴い、前記複数個の電気素子10、20、30は前記延長部122を通じて電気的に連結され得る。
【0083】
しかし、前記バスバー120はこれに限定されず、前記バスバー120は前記支持プレート110、210、310に直接接触する接触部121だけで構成されてもよい。
【0084】
このようなバスバー120は複数個で備えられ得る。併せて、前記複数個のバスバー120のうち少なくとも一部は、バッテリーのプラス端子およびマイナス端子、インバータのプラス端子およびマイナス端子などとそれぞれ連結され得る。これを通じて、前記複数個の電気素子10、20、30はバッテリーから供給された高電圧電流を駆動制御部側に遮断したり連結することができる。
【0085】
一方、前記バスバー120は多様な方式で前記支持プレート110、210、310の一面に固定され得る。
【0086】
一例として、図1図7に図示された通り、前記バスバー120は前記接触部121が前記支持プレート110、210、310の一面に挿入されることによって、前記支持プレート110、210、310の一面に固定され得る。
【0087】
このために、前記支持プレート110、210、310は一面に内側に凹む少なくとも一つの収容溝112a、112bが形成され得る。これに伴い、前記バスバー120は前記接触部121が前記収容溝112a、112bに挿入されることによって前記支持プレート110、210、310の一面に固定され得、前記接触部121を通じて前記支持プレート110、210、310と面接触され得る。
【0088】
このような場合、前記収容溝112a、112bは前記接触部121と対応する形状を有することができ、前記収容溝112a、112bの形状はバスバー120の形態により適切に変更され得る。これによって、前記電気素子およびバスバー120の作動時に発生する熱は放熱性を有する支持プレート110、210、310側に伝達されて分散したり外部に放出され得る。
【0089】
この時、前記収容溝112a、112bの深さは前記接触部121の厚さと同じ大きさを有するように形成され得、互いに対面する接触部121の一面と収容溝114a、114bの底面間には接着部材(図示されず)または熱伝達物質が介在され得る。
【0090】
ここで、前記接着部材は粘着または接着力を提供する一般的な接着部材であり得るが、熱伝導性フィラーが含まれた放熱接着部材であり得る。これを通じて、前記熱伝達物質または放熱接着部材は前記バスバー120に存在する熱を放熱性を有する支持プレート110、210、310側に円滑に伝達することができる。
【0091】
図面には前記収容溝112a、112bが支持プレート110の一面から内側に凹む方式で形成されるものとして図示したが、これに限定されず、前記収容溝112a、112bは前記支持プレート110、210、310の一面から突出する中空型の突出部(図示されず)を通じて形成されてもよい。このような場合、前記突出部は前記接触部121の縁を部分的にまたは全体的に囲むように形成され得る。
【0092】
他の例として、図8図13に図示された通り、前記バスバー120は前記接触部121が別途の固定部材140、240、340を媒介として固定されることによって、前記支持プレート110の一面に固定され得る。
【0093】
すなわち、前記支持プレート110は前記接触部121と対応する領域に少なくとも一つの固定部材140、240、340が備えられ得、前記接触部121は前記固定部材140、240、340を通じて固定され得る。
【0094】
具体的な一例として、前記固定部材140、240は図8図11に図示された通り、弾性的に変形されるクリップ部材であり得、前記クリップ部材は一端部側が前記接触部121の上面と接触され得る。
【0095】
これに伴い、前記接触部121は前記固定部材140、240を通じて一面が前記支持プレート110と接触した状態を維持することによって、前記バスバー120が支持プレート110から分離されることが防止され得る。
【0096】
具体的には、図8および図9に図示された通り、前記クリップ部材は前記接触部121の縁側に配置され得、前記接触部121の上面と平行な方向に突出する部分を含むことができる。これに伴い、前記クリップ部材は前記突出した部分が前記接触部121の側端および/または前端を支持することができる。
【0097】
代案として、図10および図11に図示された通り、前記クリップ部材は互いに間隔をおいて離隔配置された一対の部材で構成され得、前記クリップ部材は一端部が前記支持プレート110に固定された形態であり得る。このような場合、前記一対の部材は前記接触部121の上面と平行な方向に突出する部分を含むことができ、前記接触部121は前記クリップ部材と対応する位置に通過孔121aが貫通形成され得る。
【0098】
これに伴い、前記接触部121が前記支持プレート110の一面に接するように配置される場合、前記一対の部材は弾性的な変形を通じて前記接触部121の通過孔121aを通過することができ、前記突出した部分が前記通過孔121aの縁側を支持することができる。
【0099】
他の例として、前記固定部材340は図12および図13に図示された通り、公知のボルト部材であり得る。このような場合、前記接触部121側には締結孔121bが貫通形成され得る。これに伴い、前記接触部121と支持プレート110が前記ボルト部材を通じて相互に締結される場合、前記バスバー120は支持プレート110の一面に固定され得る。ここで、前記支持プレート110の一面には、前記接触部121の位置をガイドするために突出形成されるガイド部材342が備えられてもよい。
【0100】
しかし、前記固定部材はこれに限定されず、公知のピン部材が使われてもよく、図8図13に図示された固定部材が互いに組み合わせられた形態でもよい。併せて、図8図13に図示された支持プレート110は図5図7に図示された支持プレート210、310が適用されてもよい。
【0101】
一方、本発明に係るパワーリレーアセンブリ100は、保護コーティング層150をさらに含むことができる。
【0102】
一例として、前記保護コーティング層150は図4図7に図示された通り、前記支持プレート110、210、310およびバスバー120の外部面をすべて覆うように備えられ得る。また、前記保護コーティング層150は前記支持プレート110、210、310の一面に装着される電気素子10、20、30の外部面もすべて覆うことができる。しかし、前記保護コーティング層150の塗布位置はこれに限定されず、支持プレート110、210、310の外部面にのみ塗布されてもよく、バスバー120の外部面にのみ塗布されてもよい。また、前記保護コーティング層150は図8図13に図示された支持プレート110にも同様に適用され得る。
【0103】
このような保護コーティング層150は、支持プレート110、210、310およびバスバー120の表面に加えられる物理的刺激によるスクラッチなどを防止することができ、表面の絶縁性をさらに向上させることができる。
【0104】
また、前記保護コーティング層150は、前述した支持プレート110、210、310が絶縁性放熱フィラーが分散されたプラスチックからなる場合、表面に位置した絶縁性放熱フィラーの離脱を防止する役割を遂行することもできる。
【0105】
一例として、前記保護コーティング層150は公知とされている熱硬化性高分子化合物または熱可塑性高分子化合物で具現され得る。前記熱硬化性高分子化合物は、エポキシ系、ウレタン系、エステル系およびポリイミド系樹脂からなる群から選択された1種の化合物、または2種以上の混合物またはコポリマーであり得る。また、前記熱可塑性高分子化合物は、ポリアミド、ポリエステル、ポリケトン、液晶高分子、ポリオレフィン、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンオキサイド(PPO)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)およびポリイミドからなる群から選択された1種の化合物、または2種以上の混合物またはコポリマーであり得るが、これに制限されるわけではない。
【0106】
一方、前記保護コーティング層150は前述した支持プレート110、210、310の外部面に塗布されることによって、前記支持プレート110、210、310側に伝達された熱が外部に放出されることを妨害することができる。これを解決するために、前記保護コーティング層150は外部への熱放射特性を向上させることができるように絶縁性放熱フィラーをさらに含むこともできる。前記絶縁性放熱フィラーは、公知とされている絶縁性放熱フィラーであれば制限なく使うことができる。
【0107】
一例として、前記保護コーティング層150は前述した支持プレート110、210、310と同様に、放熱性および絶縁性を同時に有するように高分子マトリックスに分散される絶縁性放熱フィラーを含むことができる。
【0108】
この時、前記保護コーティング層150に含まれた絶縁性放熱フィラーは、前記支持プレート110、210、310に含まれた絶縁性放熱フィラーと同じ種類が使われてもよく、異なる種類が使われてもよい。
【0109】
前記バスバー120は前述した通り、低いインピーダンスと高い電流容量を有する導体で形成され得る。具体的な一例として、前記バスバー120は銅やアルミニウムのような金属材質で形成され得る。
【0110】
ここで、前記バスバー120がアルミニウム材質からなる場合、前記バスバー120は図13に図示された通り、放熱コーティング層Cが表面に塗布された形態であり得、前記放熱コーティング層Cは前述した絶縁性放熱フィラーを含む保護コーティング層150と同様のものであり得る。すなわち、アルミニウム材質からなるバスバー120は銅材質からなるバスバー120に比べて軽い重さを有することができる。これは、材料の特性上、アルミニウムが銅より相対的に比重が小さいためである。これに伴い、前記バスバー120の材質をアルミニウムを使ったパワーリレーアセンブリは、前記バスバー120の材質として銅を使ったパワーリレーアセンブリより非常に軽い重量を有することができる。
【0111】
反面、材料の特性上アルミニウムが銅より相対的に熱伝導度が小さいため、同じサイズで製作される場合に放熱性能が低下し得、同等な水準の放熱性能を具現するためにはバスバーの厚さを厚く製作しなければならない短所がある。
【0112】
本発明ではこのような問題点を解決するために、前記バスバー120がアルミニウム材質からなる場合、バスバー120の表面に絶縁性放熱フィラーを含む放熱コーティング層Cを形成して放熱性能を補完することによって、前記バスバーが銅材質からなる場合に比べて増加する厚さを最小化しつつも同等水準の放熱性能を具現することができる。
【0113】
これに伴い、前記バスバー120の材質をアルミニウムを使ったパワーリレーアセンブリは、前記バスバー120の材質として銅を使ったパワーリレーアセンブリに比べて軽量化して具現することができ、生産コストを節減できる。
【0114】
非制限的な例として、アルミニウム材質からなるバスバーは、同じ形状を有する銅材質からなるバスバーに比べて同等水準の放熱性能を具現するためには、略1.5倍の厚さで製作されなければならない。しかし、前記バスバーの表面に絶縁性放熱フィラーを含む放熱コーティング層Cが形成される場合、すなわち、アルミニウム材質からなり、表面に絶縁性放熱フィラーを含む放熱コーティング層Cが形成されたバスバーは、銅材質からなるバスバーと比較する時に略1.3倍の厚さを有しても同等水準の放熱性能を具現することができる。
【0115】
しかし、前記バスバー120の材質はこれに限定されず、低いインピーダンスと高い電流容量を有する導体であれば制限なく使うことができる。
【0116】
一方、本発明の一実施例に係るパワーリレーアセンブリ100は、図1に図示された通り、前記電気素子10、20、30およびバスバー120を覆って保護するための少なくとも一つのカバー130を含むことができる。
【0117】
すなわち、前記カバー130は、支持プレート110、210、310の一面に装着された電気素子10、20、30およびバスバー120が外部に露出することを防止することによって、外部環境から前記電気素子10、20、30およびバスバー120を保護することができる。
【0118】
このようなカバー130は、前記支持プレート110、210、310と直接締結されてもよく、前記支持プレート110、210、310の縁側に別途に備えられる図示されていないブラケットと締結される方式でもよい。
【0119】
併せて、前記カバー130は一側が開放された箱体の形状であり得る。しかし、これに限定されず、前記カバー130は一つの部材で形成されてもよく、複数個の部品が互いに組み立てられて一つの箱体を構成してもよい。
【0120】
併せて、前記カバー130は図1および図14に図示された通り、一つの支持プレート110、210、310を覆う方式でもよく、図15に図示された通り、互いに隣接するように配置された複数個の支持プレート110、210、310を一つのカバー130を通じて同時に覆う形態でもよい。
【0121】
また、前記カバー130は絶縁性を有する一般のプラスチック材質で形成され得るが、少なくとも一部が前述した支持プレート110、210、310と同様に放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質で形成され得る。
【0122】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明の思想は本明細書に提示される実施例に制限されず、本発明の思想を理解する当業者は同じ思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施例を容易に提案できるであろうが、これも本発明の思想範囲内に属するものと言える。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2021-11-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの電気素子が一面に装着され、放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質を含む支持プレート、および
前記電気素子と電気的に連結され、前記支持プレートの一面と直接面接触する接触部を含む少なくとも一つのバスバーを含み、
前記バスバーは前記接触部が前記支持プレートの一面に固定され
前記支持プレートは前記接触部と間隔をおいて離隔配置される板状の金属部材をさらに含み、
前記金属部材は前記電気素子で発生する電磁波を遮蔽し、
前記金属部材は前記支持プレートの内部に埋め立てられ、
前記支持プレートは前記接触部と対応する領域に内側に凹む収容溝を含み、
前記接触部は前記収容溝に挿入配置される、パワーリレーアセンブリ。
【請求項2】
前記接触部は前記放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質からなる支持プレートの部分と面接触する、請求項1に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項3】
前記バスバーは前記接触部の両端部のうち、少なくともいずれか一つの端部から延びる延長部をさらに含む、請求項1に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項4】
前記収容溝の深さは前記接触部の厚さと同じ大きさを有するように形成される、請求項に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項5】
前記収容溝の底面および接触部の間には接着部材または熱伝達物質のうちいずれか一つが介在される、請求項に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項6】
前記接触部は固定部材を媒介として前記支持プレートの一面に固定される、請求項1に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項7】
前記固定部材はクリップ部材、ピン部材、ボルト部材のうちいずれか一つである、請求項に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項8】
前記金属部材は前記接触部と1mm以上離隔するように前記支持プレートに配置される、請求項に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項9】
前記金属部材の表面には前記支持プレートとの接合力を向上させるための微細溝が形成された、請求項に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項10】
前記パワーリレーアセンブリは、露出面に絶縁性および放熱性を有するコーティング層が形成される、請求項1に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項11】
前記バスバーはアルミニウム材質で形成され、表面に絶縁性および放熱性を有するコーティング層が形成される、請求項1に記載のパワーリレーアセンブリ。
【請求項12】
前記パワーリレーアセンブリは、
前記バスバーの外部露出を防止するための少なくとも一つのカバーを含み、
前記カバーは少なくとも一部が放熱性および絶縁性を有するプラスチック材質からなる、請求項1に記載のパワーリレーアセンブリ。
【外国語明細書】