(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022020825
(43)【公開日】2022-02-01
(54)【発明の名称】緊急サービス処理
(51)【国際特許分類】
H04W 76/50 20180101AFI20220125BHJP
H04W 4/90 20180101ALI20220125BHJP
【FI】
H04W76/50
H04W4/90
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021188472
(22)【出願日】2021-11-19
(62)【分割の表示】P 2020561810の分割
【原出願日】2019-12-19
(31)【優先権主張番号】16/541,841
(32)【優先日】2019-08-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】500043574
【氏名又は名称】ブラックベリー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BlackBerry Limited
【住所又は居所原語表記】2200 University Avenue East, Waterloo ON N2K 0A7, Canada
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ヘンドリク ルーカス ベッカー
(57)【要約】
【課題】緊急サービス処理を提供すること
【解決手段】いくつかの例において、ユーザー機器(user equipment;UE)は、第5世代(fifth generation;5G)コアネットワークに登録される。緊急表示に応答して、UEは、緊急表示に応答する呼出を意図された第1のドメインを選択する。第1のドメインを選択した後に、UEは、5Gコアネットワークとは異なる第2のコアネットワークへの組み合わせ登録を試行する。組み合わせ登録を試行することに応答して、UEは、UEがパケット交換サービスについて登録されているが回線交換サービスについて登録されていないというさらなる表示を受信する。さらなる表示に応答して、UEは、第3のコアネットワークに接続されたアクセスネットワークを選択して、呼出を実施する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第5世代(5G)コアネットワークに登録されたユーザー機器(UE)の方法であって、前記方法は、
緊急表示に応答して、前記緊急表示に応答する呼出を意図された第1のドメインを選択することと、
前記第1のドメインを選択した後に、前記5Gコアネットワークとは異なる第2のコアネットワークに対して、前記第2のコアネットワークおよび第3のコアネットワークへの組み合わせ登録を試行することと、
前記組み合わせ登録を試行することに応答して、前記UEがパケット交換サービスのみについて登録されているというさらなる表示を受信することであって、前記さらなる表示は、前記UEが前記第2のコアネットワークに登録されることに成功したことを表示するメッセージを含む、ことと、
前記さらなる表示に応答して、前記第3のコアネットワークに接続されたアクセスネットワークを選択し、前記呼出を実施することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第2のコアネットワークは、進化型パケットシステム(EPS)の進化型パケットコア(EPC)であり、前記UEがパケット交換サービスのみについて登録されていることは、前記UEがEPSサービスのみについて登録されていることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第3のコアネットワークに接続された前記アクセスネットワークの選択は、前記第1のドメインへのフォールバックを使用することを回避する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のコアネットワークは、パケット交換サービスまたは前記第1のドメインへのフォールバックのうちの少なくとも1つを提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のドメインは、パケット交換ドメインであり、
前記UEは、前記第2のコアネットワークが緊急(ベアラ)サービス(単数または複数)をサポートしないということを判定し、
前記UEは、前記第3のコアネットワークの回線交換ドメインを使用して、前記呼出を実施する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のドメインは、回線交換ドメインである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記選択されたアクセスネットワークは、前記第1のドメインへのアクセスを提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記さらなる表示は、前記第2のコアネットワークのコアネットワークノードから受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記UEは、前記5Gコアネットワークのアクセスおよび移動性管理機能(AMF)に登録される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記選択されたアクセスネットワークは、ユニバーサル移動通信サービス(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)、またはGSM(登録商標)進化用GSM(登録商標)向上データ速度(GSM EDGE)無線アクセスネットワーク(GERAN)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記UEが、SETUPメッセージまたはEMERGENCY SETUPメッセージを送信することによって、前記呼出を開始することをさらに含み、前記SETUPメッセージまたは前記EMERGENCY SETUPメッセージは、前記呼出が前記第1のドメインにおける移動交換センター(MSC)を使用することを表示する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
ユーザー機器(UE)であって、前記UEは、
プロセッサと、
命令を格納する非一時的記憶媒体と
を含み、
前記命令は、
緊急表示に応答して、前記緊急表示に応答する呼出を意図された第1のドメインを選択することと、
前記第1のドメインを選択した後に、第5世代(5G)コアネットワークとは異なる第2のコアネットワークに対して、前記第2のコアネットワークおよび第3のコアネットワークへの組み合わせ登録を試行することと、
前記組み合わせ登録を試行することに応答して、前記UEがパケット交換サービスのみについて登録されているというさらなる表示を受信することであって、前記さらなる表示は、前記UEが前記第2のコアネットワークに登録されることに成功したことを表示するメッセージを含む、ことと、
前記さらなる表示に応答して、前記第3のコアネットワークに接続されたアクセスネットワークを選択し、前記呼出を実施することと
を行うように前記プロセッサ上において実行可能である、UE。
【請求項13】
前記第2のコアネットワークは、進化型パケットシステム(EPS)の進化型パケットコア(EPC)であり、前記UEがパケット交換サービスのみについて登録されていることは、前記UEがEPSサービスのみについて登録されていることを含む、請求項12に記載のUE。
【請求項14】
前記第3のコアネットワークに接続された前記アクセスネットワークを選択することは、前記第1のドメインへのフォールバックを使用することを回避する、請求項12に記載のUE。
【請求項15】
前記第2のコアネットワークは、パケット交換サービスまたは前記第1のドメインへのフォールバックのうちの少なくとも1つを提供する、請求項12に記載のUE。
【請求項16】
前記選択されたアクセスネットワークは、ユニバーサル移動通信サービス(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)、またはGSM(登録商標)進化用GSM(登録商標)向上データ速度(GSM EDGE)無線アクセスネットワーク(GERAN)を含む、請求項12に記載のUE。
【請求項17】
命令を含む非一時的機械読取可能な記憶媒体であって、前記命令は、実行されると、ユーザー機器(UE)に、
緊急表示に応答して、前記緊急表示に応答する呼出を意図された第1のドメインを選択することと、
前記第1のドメインを選択した後に、第5世代(5G)コアネットワークとは異なる第2のコアネットワークに対して、前記第2のコアネットワークおよび第3のコアネットワークへの組み合わせ登録を試行することと、
前記組み合わせ登録を試行することに応答して、前記UEがパケット交換サービスのみについて登録されているというさらなる表示を受信することであって、前記さらなる表示は、前記UEが前記第2のコアネットワークに登録されることに成功したことを表示するメッセージを含む、ことと、
前記さらなる表示に応答して、前記第3のコアネットワークに接続されたアクセスネットワークを選択し、前記呼出を実施することと
を行わせる、非一時的機械読取可能な記憶媒体。
【請求項18】
前記第2のコアネットワークは、進化型パケットシステム(EPS)の進化型パケットコア(EPC)であり、前記UEがパケット交換サービスのみについて登録されていることは、前記UEがEPSサービスのみについて登録されていることを含む、請求項17に記載の非一時的機械読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
移動通信システムは、移動通信システムの無線アクセスネットワークノードを使用して、ユーザー機器(user equipment;UE)の通信をサポートすることができる。異なる種類の移動通信システムが展開されてきた、または、展開されている。異なる種類の移動通信システムの例は、第5世代(fifth generation;5G)移動通信システム、第4世代(fourth generation;4G)移動通信システム、それ以前の世代の移動通信システムなどを含む。アクセスネットワークは、移動通信システムによって提供されるサービスにアクセスするために使用される。異なる種類のアクセスネットワークの例は、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)、5Gアクセスネットワーク、4Gアクセスネットワーク、それよりも以前の世代のアクセスネットワークなどを含む。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
1.はじめに
【0003】
緊急呼出は、警察署、消防署、沿岸警備隊または海上警備隊、山岳救助機関などの指定された緊急エンティティによって処理されるべき通信セッションを指す。緊急呼出は、UEにおけるユーザーによって、または、UEにおいて作動するアプリケーションプログラムによって、開始され得る。あるいは、緊急呼出は、ユーザーを補助する目的で、または、指定された緊急エンティティによって処理されるべき緊急事態が存在することを他の様態で表示するために、異なるエンティティによって開始されることができる。
【0004】
緊急呼出は、短時間のうちに処理されなければならず、これは、関連する監督機関、政府機関、または規格機関によって特定されることができる。複数の異なる種類のアクセスネットワークまたは移動通信システムが存在し得る地域において、緊急呼出が、正しいアクセスネットワークまたは移動通信システム(例えば、緊急呼出を実際にサポートする移動通信システム)によって、および/または、正しいドメイン(例えば、例えばUEの選好もしくは構成に基づくまたは規則、方針、規格などに基づくパケット交換(PS)ドメインまたは回線交換(CS)ドメイン)において、処理されることが重要である。典型的に、ネットワークオペレーターは、正しいドメイン、アクセスネットワーク、または移動通信システムを選択するようにUEを構成する。
【0005】
PSドメインにおいて、緊急呼出などの通信セッションは、パケット交換通信技術を使用して処理され、パケット交換通信技術では、パケットを使用して音声データが搬送され、対応する音声呼出は、PSドメインについてのシグナリングを使用して確立される。一方、CSドメインにおいて、緊急呼出などの通信セッションは、専用回線またはCSネットワークを通した通信チャネルを使用して確立され、対応する音声呼出は、CSドメインにおけるシグナリングを使用して確立される。
【0006】
PSドメインにおいて、音声呼出をセットアップするために使用されるPSドメインについてのシグナリングは、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol;SIP)に従うことができる。SIPは、IM(IP(インターネットプロトコル)マルチメディア)CN(コアネットワーク)サブシステム(IMS)において使用される。SIPが音声呼出をセットアップするために使用される場合、UEは、SIP INVITE要求メッセージをネットワークに送信する。
【0007】
いくつかの場合において、様々な異なる種類の移動通信システムは、UEの通信セッションをサポートするために、特定の地理的地域において利用可能であり得る。
【0008】
第5世代(5G)移動通信システム(「5GS」という)は、(1)5Gコアネットワーク(5GC)に接続された(5Gアクセスである)新しい無線(New Radio;NR)アクセスと、(2)5GCに接続された進化型ユニバーサル地上波無線アクセス(Evolved Universal Terrestrial Radio Access;E-UTRA)とをサポートするアクセスネットワークを含む1つ以上の種類のアクセスネットワークを含むことができる。5GSによって採用される通信プロトコルは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)の規格によって管理される。5GCは、5GSの一部である。本開示において、5GCおよび5GSは、時に、同義的に使用される。
【0009】
5Gアクセスネットワークは、5GCに接続された次世代無線アクセスネットワーク(NextGen Radio Access Network;NG-RAN)および/または非3GPPアクセスネットワークを含む。
【0010】
NG-RANは、無線アクセスネットワークが5GCに接続するという一般的な特性とともに、1)スタンドアローンの新しい無線、2)新しい無線がE-UTRA拡張を有するアンカーであること、または3)スタンドアローンのE-UTRAの選択肢のうちの1つ以上をサポートする無線アクセスネットワークを含む。
【0011】
非3GPPアクセスネットワークは、3GPPによって定義されるプロトコルとは異なるプロトコルに従って動作するアクセスネットワークを指す。例えば、非3GPPアクセスネットワークは、電気電子学会(Institute of Electrical and Electronics Engineers ;IEEE)802.11規格に従って動作する無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を含むことができる。他の例として、非3GPPアクセスネットワークは、1Xアクセスネットワーク(例えば、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access ;CDMA)アクセスネットワーク)を含むことができる。
【0012】
5GCは、アクセスおよび移動性管理機能(Access and Mobility
Management Function;AMF)、ユーザープレーン機能(User Plane Function;UPF)、ならびに他のコアネットワークノードを含むコアネットワークノードを含む。
【0013】
4G移動通信システム(進化型パケットシステム(Evolved Packet System;EPS)という)は、4Gコアネットワークに接続されたE-UTRAをサポートする4Gアクセスネットワークを含む。4Gコアネットワークは、進化型パケットコア(Evolved Packet Core;EPC)という。EPCは、ロングタームエボリューション(LTE)システムなどのEPSにおいて集中した音声およびデータをサポートするフレームワークを指す。4Gコアネットワーク(EPC)は、移動性管理エンティティ(Mobility Management Entity;MME)、パケットデータネットワークゲートウェイ(PDN-GW)、および他のコアネットワークノードを含む。AMFおよびMMEは、5Gおよび4G移動通信システムのそれぞれにおける制御ノードである。AMFおよびMMEは、UEページング、ベアラのアクティブ化およびアクティブ化、ならびに他の制御機能の実施を担っている。UPFまたはPDN-GWは、UEのデータトラフィックの出口または入口の点である。EPCは、EPSの一部である。本開示において、EPCおよびEPSは、時に、同義的に使用される。
【0014】
他の例において、他の種類の移動通信システムは、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service;GPRS)システム、移動用グローバルシステム(Global System for Mobile;GSM(登録商標))などを含む。そのような他の種類の移動通信システムのためのアクセスネットワークは、ユニバーサル移動通信サービス(Universal Mobile Telecommunications Service;UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(UMTS Terrestrial Radio Access Network;UTRAN)、GSM(登録商標)進化用GSM(登録商標)向上データ速度(GSM Enhanced Data Rates for GSM Evolution;EDGE)無線アクセスネットワーク(GSM EDGE Radio Access Network;GERAN)などを含む。
【0015】
特定の移動通信システムが緊急サービスをサポートしない場合、緊急サービスフォールバックが実施されることができる。緊急サービスは、緊急呼出をサポートするための移動通信システムによって提供されるサービスを指す。
【0016】
緊急サービスフォールバックは、サービスフォールバックを指すことができる。サービスフォールバックは、システムフォールバックまたはアクセスフォールバックを指すことができる。従って、緊急サービスフォールバックは、緊急システムフォールバックまたは緊急アクセスフォールバックを指すことができる。
【0017】
(緊急)システムフォールバックは、特定の移動通信システムが(緊急)サービスをサポートすることができない場合に、(緊急)サービスを提供するために異なる移動通信システムを使用することを指す。システムフォールバックは、5GSからEPSへなど、異なるシステムをUEに選択させる。
【0018】
別の種類のサービスフォールバックは、アクセスフォールバックであり、それは、両方とも5Gコアネットワーク(5GC)に接続されたNRアクセスからE-UTRAへなど、同じシステムの異なる種類のアクセスをUEに選択させる。
【0019】
登録は、IMSへの、EPCもしくはEPSへの、または5GCもしくは5GSへの登録を指す。IMSへの登録は、SIP REGISTER要求メッセージをネットワークに送信することを伴う。あるいは、登録は、5GS非アクセスストラタム(non-access stratum;NAS)登録手順またはEPC NAS登録手順を含むことができる。NAS登録手順は、5GSまたはEPSなどの移動通信システムへのアクセスを獲得するために、UEによって実施される。EPC、EPS、5GC、または5GSへの登録は、初期登録または周期的もしくは後続登録を伴う。EPCまたはEPSへの初期登録は、ATTACH REQUESTメッセージをネットワークに送信することを伴うアタッチ手順を伴う。EPCまたはEPSへの周期的もしくは後続登録は、TAU REQUESTメッセージをネットワークに送信することを伴うトラッキングエリア更新(tracking area update;TAU)手順を伴う。5GCもしくは5GSへの初期登録、周期的または後続登録は、REGISTRATION REQUESTメッセージをネットワークに送信することを伴う。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
第5世代(5G)コアネットワークに登録されたユーザー機器(UE)の方法であって、前記方法は、
緊急表示に応答して、前記緊急表示に応答する呼出を意図された第1のドメインを選択することと、
前記第1のドメインを選択した後に、前記5Gコアネットワークとは異なる第2のコアネットワークへの組み合わせ登録を試行することと、
前記組み合わせ登録を試行することに応答して、前記UEがパケット交換サービスのみについて登録されているというさらなる表示を受信することと、
前記さらなる表示に応答して、第3のコアネットワークに接続されたアクセスネットワークを選択し、前記呼出を実施することと
を含む、方法。
(項目2)
前記第2のコアネットワークは、進化型パケットシステム(EPS)の進化型パケットコア(EPC)であり、前記UEがパケット交換サービスのみについて登録されていることは、前記UEがEPSサービスのみについて登録されていることを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記さらなる表示は、前記UEが前記第2のコアネットワークに登録されることに成功したことを表示するメッセージを含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記第3のコアネットワークに接続された前記アクセスネットワークを選択することは、前記第1のドメインへのフォールバックを使用することを回避する、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記第2のコアネットワークは、パケット交換サービスまたは前記第1のドメインへのフォールバックのうちの少なくとも1つを提供する、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記第1のドメインは、パケット交換ドメインであり、
前記UEは、前記第2のコアネットワークが緊急(ベアラ)サービス(単数または複数)をサポートしないということを判定し、
前記UEは、前記第3のコアネットワークの回線交換ドメインを使用して、前記呼出を実施する、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記第1のドメインは、回線交換ドメインである、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記選択されたアクセスネットワークは、前記第1のドメインへのアクセスを提供する、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記さらなる表示は、前記第2のコアネットワークのコアネットワークノードから受信される、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記UEは、前記5Gコアネットワークのアクセスおよび移動性管理機能(AMF)に登録される、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記選択されたアクセスネットワークは、ユニバーサル移動通信サービス(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)、またはGSM(登録商標)進化用GSM(登録商標)向上データ速度(GSM EDGE)無線アクセスネットワーク(GERAN)を含む、項目1に記載の方法。
(項目12)
前記UEが、SETUPメッセージまたはEMERGENCY SETUPメッセージを送信することによって、前記呼出を開始することをさらに含み、前記SETUPメッセージまたは前記EMERGENCY SETUPメッセージは、前記第1のドメインにおける移動交換センター(MSC)を使用する前記呼出を表示するためのものである、項目1に記載の方法。
(項目13)
ユーザー機器(UE)であって、前記UEは、
プロセッサと、
非一時的記憶媒体と
を含み、
前記非一時的記憶媒体は、
緊急表示に応答して、前記緊急表示に応答する呼出を意図された第1のドメインを選択することと、
前記第1のドメインを選択した後に、5Gコアネットワークとは異なる第2のコアネットワークへの組み合わせ登録を試行することと、
前記組み合わせ登録を試行することに応答して、前記UEがパケット交換サービスのみについて登録されているというさらなる表示を受信することと、
前記さらなる表示に応答して、第3のコアネットワークに接続されたアクセスネットワークを選択し、前記呼出を実施することと
を前記プロセッサ上において実行可能である、UE。
(項目14)
前記第2のコアネットワークは、進化型パケットシステム(EPS)の進化型パケットコア(EPC)であり、前記UEがパケット交換サービスのみについて登録されていることは、前記UEがEPSサービスのみについて登録されていることを含む、項目13に記載のUE。
(項目15)
前記さらなる表示は、前記UEが前記第2のコアネットワークに登録されることに成功したことを表示するメッセージを含む、項目13に記載のUE。
(項目16)
前記第3のコアネットワークに接続された前記アクセスネットワークを選択することは、前記第1のドメインへのフォールバックを使用することを回避する、項目13に記載のUE。
(項目17)
前記第2のコアネットワークは、パケット交換サービスまたは前記第1のドメインへのフォールバックのうちの少なくとも1つを提供する、項目13に記載のUE。
(項目18)
前記選択されたアクセスネットワークは、ユニバーサル移動通信サービス(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)、またはGSM(登録商標)進化用GSM(登録商標)向上データ速度(GSM EDGE)無線アクセスネットワーク(GERAN)を含む、項目13に記載のUE。
(項目19)
命令を含む非一時的機械読取可能な記憶媒体であって、前記命令は、実行されると、ユーザー機器(UE)に、
緊急表示に応答して、前記緊急表示に応答する呼出を意図された第1のドメインを選択することと、
前記第1のドメインを選択した後に、5Gコアネットワークとは異なる第2のコアネットワークへの組み合わせ登録を試行することと、
前記組み合わせ登録を試行することに応答して、前記UEがパケット交換サービスのみについて登録されているというさらなる表示を受信することと、
前記さらなる表示に応答して、第3のコアネットワークに接続されたアクセスネットワークを選択し、前記呼出を実施することと
を行わせる、非一時的機械読取可能な記憶媒体。
(項目20)
前記第2のコアネットワークは、進化型パケットシステム(EPS)の進化型パケットコア(EPC)であり、前記UEがパケット交換サービスのみについて登録されていることは、前記UEがEPSサービスのみについて登録されていることを含む、項目19に記載の非一時的機械読取可能な記憶媒体。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本開示のいくつかの実装は、以下の図に関して説明される。
【0021】
【
図1】
図1は、本開示のいくつかの実装に従って緊急サービスをサポートするための、異なる種類の移動通信システムを含む例示的な通信配置のブロック図である。
【0022】
【
図2】
図2は、本開示のいくつかの実装に従った工程のメッセージフロー図である。
【0023】
【
図3】
図3~
図5は、様々な例に従い、ユーザー機器(UE)によって実施される工程のフロー図である。
【
図4】
図3~
図5は、様々な例に従い、ユーザー機器(UE)によって実施される工程のフロー図である。
【
図5】
図3~
図5は、様々な例に従い、ユーザー機器(UE)によって実施される工程のフロー図である。
【0024】
【
図6】
図6は、本開示のいくつかの実装に従った無線ノードのブロック図である。
【0025】
図面全体を通して、同じ参照番号は、類似しているが必ずしも同じとは限らない要素を指定する。図は、必ずしも一定の縮尺比でなく、いくつかの部分の大きさは、示された例をより明確に例示するために誇張され得る。さらに、図面は、説明と一致した例および/または実装を提供するが、説明は、図面において提供された例および/または実装に限定されない。
【発明を実施するための形態】
【0026】
(詳細な説明)
本開示において、「1つの(「a」、「an」または「the」)」という用語の使用は、文脈が明確に他の様態を示さない限り、複数形も含むことを意図されている。また、本開示において使用される場合、「含む(「includes」または「including」)」、「含む(「comprises」または「comprising」)」、「有する(「have」または「having」)」という用語は、言及された要素の存在を特定するが、他の要素の存在または追加を排除しない。
【0027】
2.フォールバックの例示的種類
【0028】
下記は、システムフォールバックの様々な例示的種類を提供する。
【0029】
2.1 システムフォールバック
【0030】
2.1A 5GSからEPSへのハンドオーバー
【0031】
システムフォールバックの第1の例は、5GS(5G移動通信システム)からEPS(4G移動通信システム)へのフォールバックであり、それは、N26インターフェースがサポートされている場合に、5GSからEPSへ、5GSからEPSへのハンドオーバー手順を実施することによって実装される。UEは、(S1ベースのハンドオーバーである)EPSの一部であるE-UTRAにおいてトラッキングエリア更新(Tracking
Area Update;TAU)手順を実施することができる。N26インターフェースは、AMFとMMEとの間におけるインターフェースである。N26インターフェースは、5GSおよびEPSを含むいくつかの展開によってサポートされない場合があることに留意されたい。S1インターフェースは、UEとEPCとの間におけるインターフェースを指す。
【0032】
2.1B N26インターフェースを有するEPSへのシステム間リダイレクト
【0033】
システムフォールバックの第2の例は、5GSからEPSへのフォールバックであり、それは、MMEとAMFとの間におけるN26インターフェースを有する(すなわち、N26インターフェースがサポートされている)5GSからEPSへのシステム間リダイレクトを実施することによって実装される。システム間リダイレクトは、5GCからEPCへのアイドルモード移動性に基づいている。UEは、EPSの一部であるE-UTRA(すなわち、EPCに接続されたE-UTRA)においてTAU手順または(初期)アタッチ手順を実施する。UEのアイドルモード移動性は、UEがアイドルモードにある(すなわち、通信セッションにアクティブに接続されていない)間のUEの移動性を指す。
【0034】
UEが、N26インターフェースを有さない相互連動をサポートしないMMEとのTAU手順を実施する場合、MMEは、TAUを拒絶し、UEは、拒絶されたTAUを表示するメッセージを受信すると、システムフォールバックの第3の例において下記で説明されるように、アタッチ要求を進める。
【0035】
2.1C N26インターフェースを有さないEPSへのシステム間リダイレクト
【0036】
システムフォールバックの第3の例は、5GSからEPSへのフォールバックであり、それは、MMEとAMFとの間におけるN26インターフェースを有さない5GSからEPSへのシステム間リダイレクトを実施することによって実装される。5GSからEPSへのリダイレクトは、単一登録モードまたは二重登録モードにおけるUEによって実施されることができる。単一登録モードにおけるUEは、1つの移動通信システム(5GSまたはEPS)のみに登録されるが、二重登録モードにおけるUEは、5GSとEPSとの両方になど、二つの移動通信システムに登録される。例えば、単一登録モードにおいて動作するUEは、TAU REQUESTメッセージまたはATTACH REQUESTメッセージを送信することで、EPCまたはEPSへの登録手順を始めることができる。インターネットプロトコル(IP)アドレスを保存するために、単一登録モードにおいて動作するUEは、ATTACH REQUESTメッセージを送信することで、EPCまたはEPSへの登録手順を始めることができる。
【0037】
二重登録モードをサポートするUEは、ATTACH REQUESTメッセージを送信することで、EPSまたはEPCへの初期登録手順を始めることができる。二重登録モードをサポートするUEは、他のシステム(例えば、5GSまたは5GC)への初期登録手順をいつでも始め得る。
【0038】
2.2 CSフォールバック
【0039】
フォールバックのさらなる例は、EPSから、回線交換(circuit switched;CS)通信をサポートする移動通信システムへの回線交換フォールバック(circuit switched fallback;CSFB)である。CSFBは、EPCによってサポートされ得る。CSFBのために、UEは、例えばMMEとの組み合わせアタッチまたは組み合わせTAU手順を実施することによって、EPCへの組み合わせ登録手順を実施する。組み合わせ登録は、UEをEPCおよび移動交換センター(mobile switching center;MSC)に登録する。MMEは、EPCの一部である。そして、MMEは、例えばSGsインターフェースを使用することによって、UEをMSCに登録する。MSCは、CSドメインへのアクセスおよびCSドメインのサービスを提供する。MSCは、CS通信をサポートし、場合によりPS通信もサポートする移動通信システム(例えば、GPRSシステム)の一部である。
【0040】
2.3 ドメイン選択
【0041】
いくつかの移動通信システムは、CSドメインまたはPSドメインまたは両方へのアクセスを提供する。5GSは、CSドメインへのアクセスを提供しないが、5GSは、(システムフォールバックを介して)EPSへのアクセスを提供し得る。EPSは、CSFBを使用して、GPRS、GSM(登録商標)、または1X(例えば、CDMA)システムのCSドメインへのアクセスを許可する。CSおよびPSドメインアクセスは、GPRSまたはGSM(登録商標)システムによって提供され得る。CSドメインアクセスは、1Xシステムによって提供され得る。
【0042】
3.問題
【0043】
3.1 問題1:登録は承認されたが、CFSBが可能でない
【0044】
UEが移動通信システムの命令を受けてシステムフォールバックを実施する場合、UEは、CSFBが可能でないということを、移動通信システムへの登録手順が成功している間に学び得る。
【0045】
登録手順が成功している間、移動通信システムのアクセスネットワークは、緊急サービスに関する表示をUEに提供することができる。NAS登録手順が成功している間、登録手順の間に送信された登録に対するUEの要求は、登録承認メッセージをネットワークによって送信して、UEにおいて受信することによって承認される。REGISTRATION ACCEPTメッセージ、TAU ACCEPTメッセージ、ATTACH ACCEPTメッセージは、登録承認メッセージの例である。例えば、NRアクセスネットワークまたは5GSのE-UTRAは、5GS NAS登録手順のREGISTRATION ACCEPTメッセージにおける表示を提供することができる。
【0046】
緊急サービスに関する表示は、例えば3GPP TS 24.501に従う、下記の表1の値を含むことができる。表1は、5GSネットワーク特徴サポート情報要素を示す。
【表1】
【0047】
別の例として、EPC NAS登録手順においてEPSによって提供される表示は、ATTACH ACCEPT応答メッセージまたはTRACKING AREA UPDATE ACCEPT応答メッセージに含まれることができる。例として、表示は、3GPP TS 24.301に従う、下記の表2の値を含むことができる。
【表2】
【0048】
上記の表1および表2において、いくつかの場合において、UEは、緊急呼出を実施するためのCSFBを実施することのほうを好み得る(例えば、UEベンダによって事前構成される)。CSFBを実施することのほうを好むUEは、緊急呼出がCSFBを使用しなければならないことを特定するUEの(ユーザーまたは他のエンティティによって設定される)構成を指す。
【0049】
移動通信システムへの登録手順が成功している間に移動通信システムによって提供される表示が、CSFBが可能でないということを表示する場合、UEは、CSFBを実施することによってCSドメインを使用して緊急呼出を実施することができず、これは、緊急呼出を確立することが失敗することをもたらし得る。CSFBに限定されないさらなる例として、上記の表1は、緊急サービスフォールバックがサポートされていないことを特定することができる。
【0050】
3.2 問題2:(同時)二重登録が可能なUEのための緊急呼出セットアップの遅延
【0051】
いくつかの場合において、UEは、二重登録が可能であり、それは、UEが5GSとEPSとへなど二つの異なる種類の移動通信システムへの二重登録を実施することが可能であることを意味する。二つの異なる種類の移動通信システムへの二重登録は、例えば、UEが二つの移動通信システムに同時に登録される同時二重登録であることができる。
【0052】
二重登録が可能なUEは、5Gアクセスネットワークを介して5GCに登録されることができる。5GSが緊急サービスの「ネイティブ」開始をサポートしない(すなわち、5GSが5Gアクセスネットワークを使用する緊急サービスをサポートしない)場合、次いで、(UEがEPSのEPCにまだ登録されていないことを前提として)UEは、システムフォールバックを実施して緊急呼出セットアップをセットアップするとき、遅延を経験し得る。UEは、例えば上記の表1に従う表示に基づいて、5GSが緊急サービスをサポートしないということを学び得る。この表示は、5GS NAS登録手順が成功している間に提供され得る。
【0053】
二重登録が可能なUEは、4Gアクセスネットワークを介してEPCに登録されることができる。EPSが緊急サービスの「ネイティブ」開始をサポートしない(すなわち、EPSが4Gアクセスネットワークを使用する緊急サービスをサポートしない)場合、次いで、(UEが5GSの5GCにまだ登録されていないことを前提として)UEは、システムフォールバックを実施して緊急呼出セットアップをセットアップするとき、遅延を経験し得る。UEは、例えば上記の表2に従う表示に基づいて、4GSが緊急サービスをサポートしないということを学び得る。この表示は、EPS NAS登録手順が成功している間に提供され得る。
【0054】
あるいは、4Gアクセスネットワークを介してEPCに登録されたUEは、CSFB手順を実施し得る。
【0055】
3.3 問題3:フォールバック手順が、UEによって特定されたドメインと合致しない
【0056】
いくつかの場合において、UEは、特定のドメイン(例えば、CSドメイン)を選択して緊急サービスについての呼出を実施するように構成され得る。このUEの構成は、移動通信システムに知られていない場合がある。従って、補助フォールバックなどのフォールバックを実施する場合(例えば、例えばセクション2.1A~2.1Cに従うハンドオーバーもしくはリダイレクト、または(CSフォールバックなどの)アクセスフォールバックもしくはリダイレクト)。
【0057】
移動通信システムは、(緊急サービスのためのPSドメインまたはCSドメインを選択するために)UEにおける緊急呼出ドメイン選択構成を設定することができる。しかし、移動通信システムは、UEが特定のドメインを使用するように事前構成されていること、UEが移動通信システムによって構成されたドメインとは異なるドメインを選択し得ること、または要求された特定の種類の緊急サービスがCSドメインを介してサポートされることを認識していない場合がある。例えば、UEは、緊急呼出のためにCSドメインを使用しなければならない場合があるが、それは、移動通信システムに知られていない場合がある。この場合、移動通信システムは、CSドメインへのアクセスフォールバックまたはリダイレクトを引き起こさない場合があり、それは、緊急呼出セットアップを遅延させる可能性がある。
【0058】
4.例示的実装
【0059】
下記は、上記で特定された様々な問題および任意の他の問題に対処するための例示的実装を説明する。様々な異なる実装がスタンドアローン実装として実施されることができる、または、いくつかの態様において組み合わせられることができることが留意される。
【0060】
図1は、UE102が様々な異なる種類の移動通信システムを経由して(緊急呼出を含む)通信を実施することを許可するための例示的通信配置のブロック図である。
図1の例において、UE102は、5GS104と、EPS106と、3Gシステム(3GS)108と、非3GPPシステム110とのうちの任意の1つ以上と通信することが可能であり得る。
【0061】
5GS104は、AMF114に接続されたNRアクセスネットワークおよび/またはE-UTRA112を含む。より良い明確性のために、5GS104の他のコアネットワークノードは、示されていない。
【0062】
EPS106は、MME118に接続されたE-UTRA116を含む。より良い明確性のために、EPS106の他のコアネットワークノードは、示されていない。
【0063】
3GS108は、サービングGPRSサポートノード(SGSN)とMSC122とに接続されたUTRANおよび/またはGERAN120を含む。3GSは、簡易性のために、GPRSまたはGSM(登録商標)ということもできる。
【0064】
非3GPPシステム110は、非3GPPアクセスネットワーク124(例えば、WLANまたは1Xアクセスネットワーク)と、非3GPPコアネットワークノード126と
を含む。簡易性のために別個に示されている非3GPPコアネットワークノードは、別のシステム(例えば、(ノードの名前がePDGである)EPSまたは5GS)の一部であり得る。
【0065】
図1にさらに示されるように、公共安全応答ポイント(Public Safety Answering Point;PSAP)128は、緊急呼出に応答するエンティティを表す。例えば、PSAPは、警察署、消防署、911コールセンター、または緊急サービス(単数または複数)についての呼出を処理するための任意の他のエンティティの一部であることができる、または、それらに接続することが可能であることができる。
【0066】
5GS104、EPS106、および3GS108(より具体的には、SGSN121)は、PSAP128を有するPSドメイン緊急サービスをサポートすることが可能であり得る。3GS108(より具体的には、MSC122)は、PSAP128を有するCSドメイン緊急サービスをサポートすることも可能である。
【0067】
AMF114、MME118、およびSGSN121は、PSドメインへのアクセスを可能にする。SGSNは、PSドメインへのコアネットワークアクセスを許可するが、実際に、SGSN121、UTRAN120、またはGERAN120を介していかなるPS音声もPS緊急サービスもサポートされない。
【0068】
MSC122は、CSドメインへのアクセスを可能にする。
【0069】
図1に示されるように、UE102は、N1インターフェースによってサポートされた5GS104のアクセスネットワーク112に接続され、S1インターフェースによってサポートされたEPS106のアクセスネットワーク116に接続される。
【0070】
図1に示されていないが、MMEとAMFとの間にN26インターフェースが存在することができる。MMEとMSCとの間にSGsインターフェースが存在することができる。
【0071】
4.0 UE配置
【0072】
UE102は、緊急サービスの要求を検知して、(UEが複数のドメインをサポートすることを前提に)緊急サービスのためのドメイン(CSドメインまたはPSドメイン)を選択するように構成される。
【0073】
緊急サービスの要求は、例えば、UE102においてユーザーによってダイヤルされるような、またはユーザーインターフェース要素のアクティブ化に基づいて表示されるような、ダイヤルされる番号の形態であり得る。ダイヤルされる番号という用語は、番号が他の様態で(例えば、UE120上に存在するデジタル連絡帳アプリケーションの一部として)選択されている状況を排除しない。あるいは、緊急番号の番号または数字は、UE120の内部アプリケーションから、または外部インターフェースから受信されることができる。ダイヤルされる番号は、文字列の一部であることができ、文字列は、数字および/または英数字を含むことができる。この文字列は、ユニフォームリソース識別子(Uniform Resource Identifier;URI)として符号化され得る。
【0074】
緊急サービスの要求のためのドメインの選択は、ドメイン優先度と、UE102において実装される規則および例外とに基づき得る。ドメイン優先度と、規則および例外とに従ってUE102によって選択されるドメインは、緊急呼出を行うために使用されるアクセスネットワークの種類、UE102のCSまたはPSドメインへのアタッチ/登録ステータス、ならびに/またはIPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia
Subsystem;IMS)緊急およびIMSボイスオーバーPSのためのネットワークサポートに基づくことができる。IMSは、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol;SIP)をサポートするネットワーク要素を含む。IMSのネットワーク要素は、例えば、プロキシ呼出セッション制御機能(Proxy Call Session Control Function;P-CSCF)を含むことができる。
【0075】
IMSは、PSドメインを介して緊急サービスを提供することができる。IMSは、アクセスおよび「IMSボイスオーバーPS」インジケータに応じて、使用されたアクセスを介して音声サービスを提供することができる。例えば上記の表1(例えば、EMCまたはEMFインジケータ)または2(例えば、EMC BSインジケータ)における「IMS緊急サポート」インジケータと、「IMSボイスオーバーPS」インジケータとは、NAS登録手順の間にUEによって受信される。
【0076】
いくつかの例に従う優先度ならびに選択規則および例外は、3GPP TS 23.167に従う下記の表3において提供される。本開示において、E-UTRANは、EPCに接続されたE-UTRAを指す。
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【0077】
他の例において、他の種類の規則および優先度が採用され得る。
【0078】
図1は、UE102における例示的層をさらに示し、層は、無線媒体を経由して通信するためのチャネル層130と、アクセスストラタム(AS)層132と、NAS層134と、1つ以上のより高い層136とを含む。1つ以上のより高い層136は、例えばユーザーが特定の番号をダイヤルすることによってまたはアプリケーションプログラムが緊急呼出を開始することによってUE102において開始される緊急呼出要求を処理するための緊急サービス要求処理モジュール138を含むことができる。1つ以上のより高い層136は、緊急サービスドメイン選択モジュール140も含むことができ、それは、例えば上記の表3に記載される優先度および規則に従って、ドメイン(CSドメインまたはPSドメイン)を選択することができる。
【0079】
1つ以上のより高い層138は、アプリケーション層または任意の他の種類の層を含むことができる。
【0080】
モジュール138および/または140によって実施されるプロセッシングに基づいて、NAS層134またはAS層132または他のより低い層は、1つ以上のより高い層136から、(CSドメインにおいて緊急呼出を行うための)CS緊急サービスの要求、(PSドメインにおいて緊急呼出を行うための)PS緊急サービスの要求、(異なる移動通信システムまたはドメインへのフォールバックを実施して緊急呼出を実施するための)緊急サービスフォールバックの要求、または緊急CSFBの要求を受信し得る。PS緊急サービスの要求がNASにおいて受信される場合、より低い層は、SIP INVITE要求および/またはSIP REGISTRATION要求を送信するのに適したPDUセッションまたはPDN接続を選択または要求する。SIP INVITEは、例えばPSAPにおける人と通信するのに適した媒体とのセッションを取得する。SIP INVITE要求および/またはSIP REGISTRATION要求は、NAS内において発信または着信されるメッセージであると考えられない。むしろ、それらは、IMS内において発信または着信されると考えられる。
【0081】
4.1 許可されないまたは可能でないCSFBについての実装1
【0082】
いくつかの例において、下記の実装1は、上記でさらに論じられた問題1に対処するために使用されることができる。
【0083】
一般的に、UEは、(緊急番号と一致する)番号が選択されたことまたは入力されたことまたは受信されたことを検知することによって、緊急表示を検知することができる。あるいは、緊急サービスの要求は、UEのより上位の層から受信され得る、または、緊急サービスの要求は、保留中であり得る(上記のセクション4.0を参照)。
【0084】
緊急サービス要求を満たすために使用されるドメインを識別する際に、別のシステム(例えば、EPS)への登録が開始され得る。しかし、EPSサービスのための登録は成功することができるが、(CSFBによって)CSドメインにアクセスすることは、可能でない場合がある。
【0085】
本開示のいくつかの実装に従って、CFSBが許可されないまたは可能でないということを5GSがUE102に対して表示したとUEが判定した(例えば、UEがEPSサービスのみについて登録されたと判定した)場合、UE102は、それにも関わらず、CSドメインにおいて緊急呼出を実施することができる。
【0086】
図2は、実装1を提供するためのいくつかの例に従った工程のメッセージフロー図である。
【0087】
UE102は、5GSのNG-RAN(5Gアクセスネットワーク)202にキャンプオンし、(204において)5GSの5GC206に登録する。UE102は、(208において)例えばダイヤルされた緊急番号などに基づいて、緊急表示を検知する。
【0088】
緊急表示に応答して、または、緊急表示に続いて、UE102は、緊急表示に応答する緊急呼出のために使用される第1のドメイン(例えば、CSドメイン)を(209において)選択する。
【0089】
5GC206のAMFが、NG-RANの無線アクセス技術(radio access technology;RAT)についての登録承認メッセージを介したフォールバックを使用して緊急サービスのためのサポートを表示した場合(例えば、表1を参照)、UE102は、UE102が緊急サービスフォールバックを実施する必要があることを表示するサービス要求メッセージを(210において)送信する。
【0090】
AMFは、NG-RAN202における手順を実行することによって、緊急サービスフォールバックの要求をトリガする。手順において、AMFは、(212において)これは緊急サービスのためのフォールバックであるということをNG-RAN202に対して表示する表示を(例えば、緊急フォールバックのN2要求の形態で)送信する。N2要求は、メッセージである。
【0091】
EPCまたは5GCにおける緊急サービスのサポートに基づくAMFは、N2要求においてターゲットコアネットワークを表示し得、それは、NG-RAN202が、RAT間フォールバック(例えば、5GS内におけるNRからE-UTRAへなど、1つのRATから別のRATへのフォールバック)または(例えば、5GSからEPSへの)システム間フォールバックが実施されるべきか判定することを許可する。既に認証に成功したUEのためのリダイレクトをAMFが開始するとき、AMFは、フォールバックをトリガするために、N2要求において、セキュリティコンテキストを含む。
【0092】
212において送信されたメッセージにおいて表示されたターゲットコアネットワークに基づいて、手順214と216とのうちの1つがNG-RAN202によって実行される。手順214は、ターゲットコアネットワークが5GC206である場合、実施される。手順216は、ターゲットコアネットワークがEPC218である場合、実施される。
【0093】
手順214において、UE102が現在NRアクセスネットワークにキャンプオンされている場合、NG-RAN202は、5GC206に接続されたE-UTRA220のセルへのRAT間ハンドオーバーまたは無線リソース構成(Radio Resource
Configuration;RRC)リダイレクトを開始する。
【0094】
手順216において、NG-RAN202は、5GC206に接続されたNG-RAN202からEPC218に接続されたE-UTRA220へのシステム間ハンドオーバーまたはRRCリダイレクトを開始する。NG-RAN202は、AMFによって提供されたセキュリティコンテキストを使用して、リダイレクト手順216を安全化する。
【0095】
手順214または216のどちらかにおいてリダイレクト手順が使用される場合、ターゲットコアネットワーク種類(例えば、EPCまたは5GC)もUE102に伝えられて、適切なNAS手順(EPCについてS1モード、または5GCについてN1モード)を実施することが可能になる。UE102は、E-UTRA220へのRRCメッセージにおいて緊急表示を含み、E-UTRA220は、(手順214においてトリガされる登録の間に)AMFに緊急表示を提供し、(手順216においてトリガされるTAU工程の間に)EPC218の一部であるMMEに緊急表示を提供する。UE102が保留中のユーザーデータを有していることを表示するために、登録とTAU要求との両方は、それぞれ継続要求およびアクティブフラグを含むべきである。
【0096】
UE102が、EPC218に接続されたE-UTRA220へシステム間ハンドオーバーされるまたはRRCリダイレクトされる場合(すなわち、手順216)、第1のドメイン(例えば、CSドメイン)を選択することに応答して、または、第1のドメインを選択することに続いて、UE102は、(例えば組み合わせTAU要求を送信することによって)(UE102が現在登録されている5GCとは異なる)EPC218への組み合わせ登録を(222において)試行する。組み合わせ登録は、UE102をEPC218とMSC122とに登録する(または、より一般的には、UE102を複数の異なるコアネットワークに同時に登録する)。EPC218は、EPSサービスまたは第1のドメイン(例えば、CSドメイン)へのフォールバックのうちの少なくとも1つを提供する。組み合わせTAU要求は、EPC218においてMME118に送信されることができる。
【0097】
UE102は、組み合わせ登録を試行することに応答して(222)、UE102がPSサービス(例えば、EPSサービス)について登録されているがCSサービスについて登録されていないというさらなる表示(例えば、222において送信されたTAU要求に応答するTAU応答)を(224において)受信する。例えば、さらなる表示は、UE102がEPSサービスについてのみ登録されているということを表示することができる。
【0098】
さらなる表示に応答して、UE102は、第3のコアネットワーク(例えば、
図1の3GS108のコアネットワーク)に接続されたアクセスネットワーク(例えば、UTRANまたはGERAN226)を(224において)選択して、緊急サービスについての呼出を実施する。
【0099】
214を実施した後、または、216と、222と、224とを実施した後、UE102は、選択されたアクセスネットワークにSETUPメッセージまたはEMERGENCY SETUPメッセージを(228において)送信することができる。SETUPメッセージまたはEMERGENCY SETUPメッセージは、第1のドメインへのフォールバック(例えば、CSFB)を使用することなく、緊急サービスについての呼出が第1のドメイン(例えば、CSドメイン)におけるMSC122を使用して実施されるということを表示するためのものである。
【0100】
いくつかの実装において、第1のドメインは、パケット交換ドメインである(例えば、UEは、緊急インジケータを検知することに応答して、パケット交換ドメインを選択する)。UEは、(例えば、表2におけるインジケータに基づいて)第2のコアネットワーク(例えば、EPC)が緊急(ベアラ)サービス(単数または複数)をサポートしないということを判定する。次いで、UEは、第3のコアネットワーク(例えば、UTRANまたはGERAN)の回線交換ドメインを使用して、呼出を実施する。
【0101】
下記は、3GPP TS 24.301のセクションの修正を提供する(下線を引いたテキストは、新しい追加を表す)。
【0102】
5.5.3.3.4.3 EPSサービスのみについて成功する組み合わせトラッキングエリア更新
トラッキングエリア更新試行カウンタ上におけるアクションを除いて、第5.5.3.2.4項において規定されたEPSサービスについてのトラッキングエリアの説明に従うものとする。追加的に、非EPSサービスについての位置更新の下記の説明が適用される。
緊急ドメイン選択もしくは緊急サービスフォールバックに起因する保留中の緊急サービスの要求、保留中のCSフォールバック緊急呼出、または保留中のCSフォールバック呼出が存在する場合(3GGP TS 23.502を参照)、UEは、GERANまたはUTRAN無線アクセス技術を選択することを試行し、EMERGENCY SETUPメッセージまたはSETUPメッセージの間において選択し、適切なMMまたはGMM固有の手順に進むものとする。
【0103】
4.2 実装2
【0104】
5G動作をサポートするあるUEは、同時に(5GCに)登録され、かつ(EPCに)アタッチされることができる。そのようなUEは、5GCへの1つの登録コンテキストおよびEPCへの1つの登録コンテキストを維持することができる。UEは、継続的に同時に登録かつアタッチされる必要はない。しかし、この種類のUEは、フォールバックまたはリダイレクトを実施するよりも、EPCとのアタッチメント手順を実施するほうを好み得、その後にTAU手順が続く。
【0105】
下記の実装2.1~2.3は、いくつかの例において、上記でさらに論じられた問題2に対処するために使用されることができる。
【0106】
4.2.1 実装2.1:(同時に)二重登録されたデバイスのための最適化
【0107】
実装2.1の実施を可能にするために、UE102は、異なる第1のコアネットワークおよび第2のコアネットワーク(例えば、5GCおよびEPC)に同時に登録されることが可能であるとする。5GCとEPCとの間のN26インターフェースは、サポートされることも、またはサポートされないこともある。
【0108】
緊急サービスのネイティブ開始がネットワークまたはUEによってサポートされていないというシナリオにおける緊急呼出の確立に対する遅延(上記で論じられた問題2)を減らすために、実装2は、
図2に示されたタスク210および212を飛ばそうとするまたは省略しようとする。
【0109】
図3は、実装2.1についてのいくつかの例に従った、UE102の工程のフロー図である。UE102の機械読取可能な記憶媒体において格納され、UE102の1つ以上のプロセッサ上において実行される機械読取可能な命令によって、工程は、実施されることができる。
【0110】
UE102は、(302において)第1のアクセスネットワークを介した第1のコアネットワーク(例えば、5GC)への登録の間に、(例えば応答メッセージにおける)表示を受信する。
【0111】
例えば、表示に基づいて、(304において)UE102は、例えば3GPPアクセスについての緊急サービスインジケータ(例えば、表1におけるEMCインジケータ)において、第1のコアネットワークが緊急サービスをサポートしないということを判定する。いくつかの場合において、緊急サービスが第1のコアネットワークによってサポートされていないということを表示するインジケータは、緊急サービスが第1のコアネットワークに接続されたアクセスネットワークによってサポートされていないという表示を含むことができる。
【0112】
第1のコアネットワークが緊急サービスをサポートしないと判定することに応答して、UE102は、(306において)第2のアクセスネットワークを介した第2のコアネットワーク(例えば、EPC)への第2の登録を試行する。
【0113】
UE102は、(308において)緊急表示を検知する。
【0114】
緊急表示に応答して、UE102は、(310において)第2のアクセスネットワークを介して緊急サービスについての呼出を開始する。
【0115】
さらなる例または代替的な例において、UE102は、表示(または別の表示)がコア間ネットワークインターフェース(例えば、AMFとMMEとの間におけるN26インターフェース)を有さない第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の相互連動のためのサポートを表示すると判定することができる。このインジケータは、例えば、上記の表1におけるインジケータに基づくこともできる。N26インターフェースを有さない第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の相互連動は、例えば5GSとEPSとの両方において配置されたPDN-GWの存在によって提供されることができる。
【0116】
さらなる例または代替的な例において、UE102は、(308において)緊急表示を探知した後に、緊急サービスフォールバックを実施しない場合もある。
【0117】
さらなる例または代替的な例において、第2のアクセスネットワークを介した第2のコアネットワークへの第2の登録は、緊急サービスフォールバックを実施しないことを含む。
【0118】
さらなる例または代替的な例において、第2のアクセスネットワークを介した第2のコアネットワークへの第2の登録は、アタッチ手順を含む。
【0119】
さらなる例または代替的な例において、UE102は、5GCによる3GPPアクセスについての緊急サービスフォールバックのサポートを判定することができる。
【0120】
さらなる例または代替的な例において、UE102は、5GCによる3GPPアクセスについての緊急サービスフォールバックのサポートの欠如を判定することができる。
【0121】
さらなる例または代替的な例において、UE102は、(例えば、組み合わせアタッチ手順を実施することによって)第2のコアネットワークへの組み合わせ登録を試行することによって、第2の登録を試行することができ、第2のコアネットワークは、EPSサービスまたはCSドメインへのフォールバック(例えば、CSFB)のうちの少なくとも1つを提供するように定義される。
【0122】
さらなる例または代替的な例において、UE102は、第2のコアネットワークとのTAU手順を試行しないことによって、第2の登録を試行することができる。
【0123】
さらなる例または代替的な例において、UE102は、CSドメインへのフォールバックの要求を送信することによって、第2のアクセスネットワークを介して緊急サービスについての呼出を開始することができる。
【0124】
さらなる例または代替的な例において、UE102は、SETUPメッセージまたはEMERGENCY SETUPメッセージのうちの1つを送信することによって、緊急サービスについての呼出を開始することができ、それは、MSCに呼出を処理させる。
【0125】
さらなる例または代替的な例において、UE102は、緊急を表示する第1のEXTENDED SERVICE REQUESTメッセージまたは第2のEXTENDED SERVICE REQUESTメッセージのうちの1つを送信することによって、緊急サービスについての呼出を開始することができる。第1または第2のEXTENDED SERVICE REQUESTメッセージは、EPCのMMEに送信される。これは、緊急サービスCSFBの一部であることができる。
【0126】
第2のEXTENDED SERVICE REQUESTメッセージは、緊急を表示しない。
【0127】
さらなる例または代替的な例において、UE102は、緊急表示に応答して、ドメイン(例えば、CSドメインまたはPSドメイン)を選択することができる。呼出は、選択されたドメインがPSドメインであると判定することに応答して、第2のアクセスネットワークを介して開始される。
【0128】
さらなる例または代替的な例において、UE102は、以下のうちの少なくとも1つによって緊急サービスについての呼出を開始することができる:
・選択されたドメインがCSドメインである場合、第3のアクセスネットワークを選択し、サービス要求メッセージを第2のコアネットワークに送信することであって、メッセージは、第3のアクセスネットワークにフォールバックすることを要求する、こと;または
・選択されたドメインがPSドメインである場合、第2のアクセスネットワークを介して呼出を開始すること。
【0129】
さらなる例または代替的な例において、第2のアクセスネットワークを介した呼出は、「urn」(ユニフォームリソース名;uniform resource name)スキームを使用するURIを含むSIP INVITEメッセージを送信することを含む。
【0130】
さらなる例または代替的な例において、URIは、「SOS」のテキストを含む。
【0131】
さらなる例または代替的な例において、UEは、単一登録モードにおいて動作し、(308において)緊急表示を検知した後に、続けて二重登録モードにおいて動作する。
【0132】
さらなる例または代替的な例において、UEは、緊急サービスについての呼出を終わらせた後に、続けて単一登録モードにおいて動作する。
【0133】
いくつかの実装において、UEは、緊急インジケータを検知することに応答して、パケット交換ドメインを選択する。UEは、(例えば、表2におけるインジケータに基づいて)EPCが緊急(ベアラ)サービス(単数または複数)をサポートしないということを判定する。そして、UEは、UTRANまたはGERANの回線交換ドメインを使用して呼出を実施する。
【0134】
下記は、上記の実装2.1を裏付けるために、3GPP TS 24.229のセクションの修正を提供する(下線を引いたテキストは、新しい追加を表す)。
【0135】
3GPP TS 24.229:
U.2.2.6.4:単一登録モードにおいて緊急サービスを試行する
注:本項は、UEが3GPP TS 23.167 [4B]に規定された協定および規則に従ってIM CNサブシステムを選択する場合のみに当てはまり、IP-CAN固有の手順を説明する。それは、CSドメインの使用を排除しない。3GPP TS 24.008 [8]に基づいたCSシステムが使用されるべきである場合、B.5節が適用される。
。。。
UEが3GPP TS 24.501 [258]において説明されるように単一登録モードにおいて動作し、UEが呼出要求が緊急呼出であると認識するとき、
1)IM CNサブシステムが3GPP TS 23.167 [4B]に規定された協定および規則に従って選択され;かつ
2)UEが5GCNに接続されたNRセルにある間にUEが5GSサービスに現在登録されている場合;
以下の処理が適用される:
1)EMCが「緊急サービスがサポートされていない」と表示する場合:
a0)5GSネットワーク特徴サポートIEにおけるIWK N26ビットが「N26インターフェースを有さない相互連動がサポートされている」に設定される場合:
i)UEが二重登録モードをサポートする場合、UEは、続けて二重登録モードにおいて動作し得;
ii)UEは、EPCに接続されたE-UTRAセルを選択することを試行する。UEがEPCに接続された適したE-UTRAセルを発見し、かつネットワークが3GPP
TS 24.301 [8J]において説明されるような「S1モードにおける緊急ベアラサービスがサポートされている」に設定されたEMC BSをUEに提供する場合、UEは、L.2.2.6項において説明されるような手順を実施して、EPSベアラコンテキストをアクティブ化し、緊急登録を実施するものとするが、例外として、UEは、3GPP TS 23.502 [257A]において説明されるようなEPSトラッキングエリア更新手順を実施してはならず;また、
iii)緊急ベアラサービスについてのPDN接続が解除され、UEが項目i)における二重登録モードになった場合、UEは、分離し、続いて単一登録モードにおいて動作し得る。
a)。。。;
UEが3GPP TS 24.501 [258]において説明されるように単一登録モードにおいて動作し、UEが呼出要求が緊急呼出であると認識するとき、
1)IM CNサブシステムが3GPP TS 23.167 [4B]に規定された協定および規則に従って選択され;かつ
2)UEが5GCNに接続されたE-UTRAセルにある間に5GSサービスに現在登録されている場合;
以下の処理が適用される:
1)EMCが「緊急サービスがサポートされていない」と表示する場合:
a0)5GSネットワーク特徴サポートIEにおけるIWK N26ビットが「N26インターフェースを有さない相互連動がサポートされている」に設定される場合:
i)UEが二重登録モードをサポートする場合、UEは、続けて二重登録モードにおいて動作し得;
ii)UEは、EPCに接続されたE-UTRAセルを選択することを試行する。UEがEPCに接続された適したE-UTRAセルを発見し、かつネットワークが3GPP
TS 24.301 [8J]において説明されるような「S1モードにおける緊急ベアラサービスがサポートされている」に設定されたEMC BSをUEに提供する場合、UEは、L.2.2.6項において説明されるような手順を実施して、EPSベアラコンテキストをアクティブ化し、緊急登録を実施するものとするが、例外として、UEは、3GPP TS 23.502 [257A]において説明されるようなEPSトラッキングエリア更新手順を実施してはならず;また、
iii)緊急ベアラサービスについてのPDN接続が解除され、UEが項目i)における二重登録モードになった場合、UEは、分離し、続いて単一登録モードにおいて動作し得る。
a)。。。;
U.2.2.6.5 二重登録モードにおいて緊急サービスを試行する
注1:本項は、UEが3GPP TS 23.167 [4B]に規定された協定および規則に従ってIM CNサブシステムを選択する場合のみに当てはまり、IP-CAN固有の手順を説明する。それは、CSドメインの使用を排除しない。3GPP TS 24.008 [8]に基づいたCSシステムが使用されるべきである場合、B.5節が適用される。
UEが3GPP TS 24.501 [258]において説明されるように二重登録モードにおいて動作し、UEが呼出要求が緊急呼出であると認識するとき、
1)IM CNサブシステムが3GPP TS 23.167 [4B]に規定された協定および規則に従って選択され;かつ
2)UEが5GCNに接続されたNRセルに現在キャンプオンしている場合;
以下の処理が適用される:
1)EMCが「緊急サービスがサポートされていない」と表示した場合:
a)UEがEPSサービスについてアタッチされ、かつネットワークが3GPP TS 24.301 [8J]において説明されるような「S1モードにおける緊急ベアラサービスがサポートされている」に設定されたEMC BSをUEに提供する場合、UEは、L.2.2.6項において説明されるような手順を実施して、緊急ベアラサービスについてのPDN接続を確立するものとする;または、
b)UEがEPSサービスについてアタッチされていない場合:
i)ネットワークが「N26インターフェースを有さない相互連動がサポートされている」と表示する場合(3GPP TS 24.501 [258]を参照)、UEは、EPCに接続されたE-UTRAセルを選択することを試行するものとする。UEがEPCに接続された適したE-UTRAセルを発見し、かつネットワークが3GPP TS 24.301 [8J]において説明されるような「S1モードにおける緊急ベアラサービスがサポートされている」に設定されたEMC BSをUEに提供する場合、UEは、L.2.2.6項において説明されるような手順を実施して、EPSベアラコンテキストをアクティブ化し、緊急登録を実施するものとする。
緊急ベアラサービスについてのPDN接続が解除された場合、UEは、EPCから分離し得る;
ii)そうでなければ、また:
A)緊急サービスフォールバックが利用可能であり(すなわち、3GPP TS 23.167 [4B]において説明されるように「ESFBがYである」)、かつUEが3GPP TS 23.501 [257]において規定されるような緊急サービスフォールバックをサポートする場合、UEは、3GPP TS 24.501 [258]において規定されるような緊急サービスフォールバックを試行するものとする。UEがより低い層から、緊急サービスフォールバック試行が失敗したという表示を受信した場合、UEは、緊急サービスフォールバックが利用可能でないということを前提に、下記の印ii)において説明されるように挙動し得るか;または、
B)緊急サービスフォールバックが利用可能でない(すなわち、3GPP TS 23.167 [4B]において説明されるように「ESFBがNである」)場合、またはUEが3GPP TS 23.501 [257]において規定されるような緊急サービスフォールバックをサポートしない場合、UEは、EPCに接続されたE-UTRAセルを選択することを試行するものとする。UEがEPCに接続された適したE-UTRAセルを発見し、かつネットワークが3GPP TS 24.301 [8J]において説明されるような「S1モードにおける緊急ベアラサービスがサポートされている」に設定されたEMC BSをUEに提供する場合、UEは、L.2.2.6項において説明されるような手順を実施して、EPSベアラコンテキストをアクティブ化し、緊急登録を実施するものとする;
2)。。。:
UEが3GPP TS 24.501 [258]において説明されるように二重登録モードにおいて動作し、UEが呼出要求が緊急呼出であると認識するとき、
1)IM CNサブシステムが3GPP TS 23.167 [4B]に規定された協定および規則に従って選択され;かつ
2)UEが5GCNに接続されたE-UTRAセルに現在キャンプオンしており、かつUEがEPSサービスについてアタッチされていない場合;
以下の処理が適用される:
1)EMCが「緊急サービスがサポートされていない」と表示する場合:
a)ネットワークが「N26インターフェースを有さない相互連動がサポートされている」と表示する場合(3GPP TS 24.501 [258]を参照)、UEは、EPCに接続されたE-UTRAセルを選択することを試行するものとする。UEがEPCに接続された適したE-UTRAセルを発見し、かつネットワークが3GPP TS 24.301 [8J]において説明されるような「S1モードにおける緊急ベアラサービスがサポートされている」に設定されたEMC BSをUEに提供する場合、UEは、L.2.2.6項において説明されるような手順を実施して、EPSベアラコンテキストをアクティブ化し、緊急登録を実施するものとする。
緊急ベアラサービスについてのPDN接続が解除された場合、UEは、EPCから分離し得る;
b)そうでなければ、また:
i)緊急サービスフォールバックが利用可能であり(すなわち、3GPP TS 23.167 [4B]において説明されるように「ESFBがYである」)、かつUEが3GPP TS 23.501 [257]において規定されるような緊急サービスフォールバックをサポートする場合、UEは、3GPP TS 24.501 [258]において規定されるような緊急サービスフォールバックを試行するものとする。UEがより低い層から、緊急サービスフォールバック試行が失敗したという表示を受信した場合、UEは、緊急サービスフォールバックが利用可能でないということを前提に、下記の印b)において説明されるように挙動し得る;または、
ii)緊急サービスフォールバックが利用可能でない(すなわち、3GPP TS 23.167 [4B]において説明されるように「ESFBがNである」)場合、またはUEが3GPP TS 23.501 [257]において規定されるような緊急サービスフォールバックをサポートしない場合、UEは、EPCに接続されたE-UTRAセルを選択することを試行するものとする。UEがEPCに接続された適したE-UTRAセルを発見した場合、UEは、L.2.2.6項において説明されるような手順を実施して、EPSベアラコンテキストをアクティブ化し、緊急登録を実施するものとする;また、
2)。。。:
【0136】
UEが異なる第1のコアネットワークおよび第2のコアネットワークに同時に登録されることが可能である場合、UE102は、(406において)第2のアクセスネットワークを介した第2のコアネットワーク(例えば、EPC)への第2の登録を試行し、第2の登録は、第1のアタッチ手順または第2のアタッチ手順を含み得、第2のアタッチ手順は、組み合わせアタッチ手順である。
【0137】
UEが異なる第1のコアネットワークおよび第2のコアネットワークに同時に登録されることが可能である場合、UE102は、(406において)第1のアタッチ手順または第2のアタッチ手順を試行し、UEは、アタッチ手順が成功した後にさらなるNASメッセージを伝送するためにS1 NASシグナリング接続を使用する必要があり得る。この目的のために、UEは、ATTACHメッセージにおいてインジケータを含み得、インジケータは、登録手順の完了の後にS1 NAS(シグナリング)接続を継続することが必要であることを表示する。さらなるNASメッセージは、SERVICE REQUESTメッセージであり得る。
【0138】
4.2.2 実装2.2:N26インターフェースがサポートされていても、二重登録を試行する
【0139】
下記は、N26インターフェースを使用した相互連動がサポートされている場合でも二重登録が試行されることができる例を説明する。実装2.2は、実装2.1に基づくさらなる実装を説明する。
【0140】
さらなる実装において、UE102は、第2のコアネットワークに第1のインジケータを提供することによって第2の登録を試行し、第1のインジケータは、第2の登録が緊急のために試行されていることを表示する。
【0141】
さらなる実装において、UE102は、第2のコアネットワークに第2のインジケータを提供することによって第2の登録を試行し、第2のインジケータは、第2のコアネットワークに対して、第1のコアネットワークにおける1つ以上の既存のプロトコルデータユニット(PDU)セッションまたはパケットデータネットワーク(PDN)接続が中断されるべきであるということを表示する。第2のコアネットワーク(例えば、第2のコアネットワークのMME)は、第2のインジケータを受信すると、第1のコアネットワークに対して1つ以上のPDUセッションを中断するよう表示する。
【0142】
さらなる実装において、UE102は、第2のコアネットワークに第3のインジケータを提供することによって第2の登録を試行し、第3のインジケータは、第2のコアネットワークに対して、第1のアクセスネットワークを介した第1のコアネットワークへの登録が終了されるべきであるということを表示する。第2のコアネットワーク(例えば、第2のコアネットワークのMME)は、第3のインジケータを受信すると、配置されたホーム加入者サーバー(home subscriber server;HSS)およびユーザーデータ管理(UDM)システムに対して、第1のコアネットワーク(例えば、第1のコアネットワークのAMF)におけるUEの登録を取り消すよう表示する。
【0143】
さらなる実装において、UE102は、第2のコアネットワークに第4のインジケータを提供することによって第2の登録を試行し、第4のインジケータは、第2のコアネットワークに対して、第1のアクセスネットワークを介した第1のコアネットワークへの登録が継続されるべきであるということを表示する。第2のコアネットワーク(例えば、第2のコアネットワークのMME)は、第4のインジケータを受信すると、配置されたHSSおよびUDMシステムに対して、第1のコアネットワーク(例えば、第1のコアネットワークのAMF)におけるUEの登録を取り消さないよう表示する。
【0144】
さらなる実装において、UE102は、呼出の終了の後に、第1のコアネットワークのアクセスネットワーク(例えば、NRアクセスネットワークまたはE-UTRAまたはWLANまたは非3GPP ANのうちの1つ)に戻る。
【0145】
4.2.3 実装2.3:EPSサービスのみについて(同時に)二重登録されたデバイス
【0146】
実装2.3は、上記の問題1および問題2に対処するために使用される。
【0147】
実装2.3の実施を可能にするために、UE102は、異なる第1のコアネットワークおよび第2のコアネットワーク(例えば、5GCおよびEPC)に同時に登録されることが可能であるとする。
【0148】
図4は、実装2.3についてのいくつかの例に従った、UE102の工程のフロー図である。
【0149】
UE102は、第1のアクセスネットワークを介した第1のコアネットワーク(例えば、5GC)へのUE102の登録の間に、(例えば応答メッセージにおける)表示を(402において)受信する。
【0150】
表示に基づいて、UE102は、第1のコアネットワークが緊急サービスをサポートしないということを(404において)判定する。
【0151】
第1のコアネットワークが緊急サービスをサポートしないと判定することに応答して、UE102は、(406において)第2のアクセスネットワークを介した第2のコアネットワーク(例えば、EPC)への第2の登録を試行する。
【0152】
試行に応答して、UE102は、UEがEPSサービスのみについて登録されたという表示を(408において)受信する。
【0153】
UE102は、(410において)緊急表示を検知する。緊急表示に応答して、UE102は、(412において)呼出のためにGERANまたはUTRANを選択する。
【0154】
GERANまたはUTRANは、CSドメインへのアクセスを提供する。
【0155】
UEは、SETUPメッセージまたはEMERGENCY SETUPメッセージのうちの1つを送信することによって、緊急サービスについての呼出を開始することができる。
【0156】
第1の例において、下記は、上記の実装2.3を裏付けるために、3GPP TS 24.301のセクションの修正を提供する(下線を引いたテキストは、新しい追加を表す)。
【0157】
第2の例において、下記は、上記の実装2.3を裏付けるために、3GPP TS 24.229のセクションの修正を提供する(下線を引いたテキストは、新しい追加を表す)。
【0158】
実装2.3を裏付けるための第1の例および第2の例は、組み合わせられることができる。
【0159】
3GPP TS 24.301:
5.5.1.3.4.3 EPSサービスのみについて成功する組み合わせアタッチ
トラッキングエリア更新試行カウンタ上におけるアクションを除いて、第5.5.1.2.4項において規定されたEPSサービスについてのアタッチの説明に従うものとする。追加的に、非EPSサービスについてのアタッチの下記の説明が適用される。
緊急ドメイン選択もしくは緊急サービスフォールバックに起因する保留中の緊急サービスの要求、保留中のCSフォールバック緊急呼出、または保留中のCSフォールバック呼出が存在する場合(3GGP TS 23.502を参照)、UEは、GERANまたはUTRAN無線アクセス技術を選択することを試行し、EMERGENCY SETUPメッセージまたはSETUPメッセージの間において選択し、適切なMMまたはGMM固有の手順に進むものとする。
ATTACH ACCEPTメッセージを受信するUEは、EMM原因値に応じて以下のアクションのうちの1つをとる。
【0160】
3GPP TS 24.229:
U.2.2.6.5 二重登録モードにおける緊急サービス
。。。:
注x:UEがEPCに接続された適したE-UTRAセルを発見し、ネットワークが「S1モードにおける緊急ベアラサービスがサポートされていない」に設定されたEMC BSをUEに提供し、かつ組み合わせトラッキングエリア更新またはアタッチ手順がEPSサービスのみについて成功した場合、CSFBは、CSドメインを使用するために適用されることができない。組み合わせトラッキングエリア更新またはアタッチ手順が不成功である、またはEPSサービスのみについて成功するとき、CSドメインへのアクセスを提供するアクセスが選択される。3GPP TS 24.008 [8]に基づくCSシステムが使用されるべきであるとき、B.5節が適用される。
2)。。。:
注y:UEがEPCに接続された適したE-UTRAセルを発見し、ネットワークが「S1モードにおける緊急ベアラサービスがサポートされていない」に設定されたEMC BSをUEに提供し、かつ組み合わせトラッキングエリア更新またはアタッチ手順がEPSサービスのみについて成功した場合、CSFBは、CSドメインを使用するために適用されることができない。組み合わせトラッキングエリア更新またはアタッチ手順が不成功であるとき、またはEPSサービスのみについて成功するとき、CSドメインへのアクセスを提供するアクセスが選択される。3GPP TS 24.008 [8]に基づくCSシステムが使用されるべきであるとき、B.5節が適用される。
【0161】
4.3 実装3
【0162】
実装3は、上記においてさらに論じられた問題3に対処するために、提供される。
【0163】
5G動作が可能であるUEは、UEが実施したいと望む種類のフォールバックを表示することが可能であるはずである。UEのみが、緊急番号によって識別される特定の緊急サービス種類のためにUEが使用しなければならないドメインを知っている。
【0164】
図5は、実装3についてのいくつかの例に従った、UE102の工程のフロー図である。
【0165】
UE102は、第1のアクセスネットワークを介して登録されるものとする。UE102は、(502において)第1のドメイン(例えば、CSドメイン)にアクセスするための選好を判定する。
【0166】
第1のドメインにアクセスするための選好を判定することに応答して、UE102は、(504において)第1のアクセスネットワークを介してサービス要求メッセージを送信し、サービス要求メッセージは、表示を含む。表示は、第1のドメインにアクセスするための選好から導出される。
【0167】
表示を有するサービス要求メッセージを送信した後に、UE102は、(506において)第2のアクセスネットワークに登録することを試行し、第2のアクセスネットワークは、第1のドメインへのアクセスを可能にする第3のアクセスネットワークへのフォールバックを可能にするコアネットワークに接続する。
【0168】
いくつかの例において、選好の判定は、緊急表示を検知することに応答する。
【0169】
サービス要求メッセージは、例えば3GPP TS 24.501に従って、サービス種類情報要素(information element;IE)を含むNASメッセージであることができる。サービス種類IEは、ドメイン選択から導出されるインジケータを含むことができる。インジケータ符号化の他の例が存在し得る。
【0170】
下記は、3GPP TS 24.501のセクションの修正を提供する(下線を引いたテキストは、新しい追加を表す)。
【0171】
3GPP TS 24.501:
9.11.3.50 サービス種類
サービス種類情報要素の目的は、サービス要求手順の目的を特定することである。
サービス種類は、種類1情報要素である。
サービス種類情報要素は、
図9.11.3.50.1および表9.11.3.50.1において示されるようにコード化される。
【表9-1】
【表9-2】
【0172】
システムアーキテクチャ
【0173】
図6は、(アクセスネットワークまたはコアネットワークにおける)UEまたはネットワークノードなどの無線ノード600のブロック図である。
【0174】
無線ノード600は、通信リンクを経由して通信するための通信インターフェース602を含む。通信インターフェース602は、無線インターフェースまたは有線インターフェースを含むことができる。
【0175】
無線ノード600は、さらに、1つ以上のハードウェアプロセッサ604を含む。ハードウェアプロセッサは、マイクロプロセッサ、マルチコアマイクロプロセッサのコア、マイクロコントローラ、プログラム可能な集積回路、プログラム可能なゲートアレイ、デジタル信号プロセッサ、または別のハードウェア処理回路を含むことができる。
【0176】
無線ノード600は、さらに、様々なタスクを実施するために1つ以上のハードウェアプロセッサ604上で実行可能な機械読取可能な命令を格納する、非一時的機械読取可能なまたはコンピューター読取可能な記憶媒体606を含む。機械読取可能な命令は、本明細書において論じられるような様々なタスクを実施するために、緊急サービス処理命令608を含むことができる。
【0177】
記憶媒体606は、以下のうちの任意のもの、または以下のうちのいくつかの組み合わせを含むことができる:ダイナミックランダムアクセスメモリまたはスタティックランダムアクセスメモリ(DRAMまたはSRAM)などの半導体メモリデバイス、消去可能およびプログラム可能な読取専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能およびプログラム可能な読取専用メモリ(EEPROM)ならびにフラッシュメモリ;固定されたフロッピー(登録商標)リムーバルディスクなどの磁気ディスク;テープを含む別の磁気媒体;コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)などの光学媒体;または、別の種類の記憶デバイス。上記で論じられた命令は、1つのコンピューター読取可能なまたは機械読取可能な記憶媒体上において提供されることができる、あるいは、場合により複数のノードを有する大きなシステムにおいて分布された複数のコンピューター読取可能なまたは機械読取可能な記憶媒体上において提供されることができることに留意されたい。そのような1つまたは複数のコンピューター読取可能なもしくは機械読取可能な記憶媒体は、品物(または製品)の一部であると考えられる。品物または製品は、任意の製造された単一の構成要素または複数の構成要素を指すことができる。1つまたは複数の記憶媒体は、機械読取可能な命令を作動させる機械において位置付けられることができる、または、実行のためのネットワークを経由して機械読取可能な命令がダウンロードされることができる遠隔地において位置付けられることができる。
【0178】
いくつかの実装に従って、第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとへの二重登録が可能なUEは、以下のことを実施する:第1のアクセスネットワークを介した第1のコアネットワークへのUEの第1の登録の間に第1の表示を受信すること;第1の表示に基づいて、緊急サービスが第1のコアネットワークによってサポートされていないと判定すること;第2のアクセスネットワークを介した第2のコアネットワークへの第2の登録を試行すること;緊急表示を検知すること;および、第1のアクセスネットワークとは異なるアクセスネットワークを介した緊急表示に応答して、呼出を開始すること。
【0179】
さらなる例において、緊急サービスが第1のコアネットワークによってサポートされていないという第1の表示は、緊急サービスが第1のコアネットワークに接続されたアクセスネットワークによってサポートされていないという表示を含む。
【0180】
さらなる例において、第2の登録を試行することは、TAU手順を回避する。
【0181】
さらなる例において、第2の登録を試行することは、アタッチ手順および組み合わせアタッチ手順のうちの1つを含む。
【0182】
さらなる例において、第2の登録を試行することは、第2のコアネットワークに対して、第2の登録が成功した後にさらなるNASメッセージを送るためにUEがS1 NASシグナリング接続を使用する必要があり得るということを表示することと;第2の登録が成功したときにS1 NASシグナリング接続を取得することとを含む。
【0183】
さらなる例において、UEは、第2の登録を試行することに応答して、第2のコアネットワークが緊急(ベアラ)サービス(単数または複数)をサポートしないということを検知する。
【0184】
さらなる例において、第2のコアネットワークが緊急(ベアラ)サービス(単数または複数)をサポートしないということを検知することに応答して、UEは、第2のアクセスネットワークとは異なるアクセスネットワークを介した緊急表示に応答して、呼出を開始する。
【0185】
さらなる例において、UEは、第2の登録を試行することに応答して、UEがEPSサービスのみについて登録されることに成功したことを検知する。
【0186】
さらなる例において、UEは、試行の前または判定の後に緊急サービスフォールバックを実施しない。
【0187】
さらなる例において、UEは、第1の登録の間に受信された第2の表示に基づいて、緊急フォールバックが第1のコアネットワークに接続された少なくとも1つのアクセスによってサポートされていること、または、緊急フォールバックが第1のコアネットワークによってサポートされていないことのうちの1つを判定する。
【0188】
さらなる例において、UEは、第1の登録の間に受信された第3の表示に基づいて、AMFを含む第1のコアネットワークとMMEを含む第2のコアネットワークとの間におけるインターフェースを有さない相互連動がサポートされていること、または、AMFを含む第1のコアネットワークとMMEを含む第2のコアネットワークとの間におけるインターフェースを有さない相互連動がサポートされていないことのうちの1つを判定する。
【0189】
さらなる例において、UEは、EPSサービスまたはCSドメインへのフォールバックのうちの少なくとも1つを提供する第2のコアネットワークへの組み合わせ登録を試行することによって、第2の登録を試行する。
【0190】
さらなる例において、UEは、回線交換ドメインへのフォールバックの要求を送信すること、SETUPメッセージもしくはEMERGENCY SETUPメッセージを送信すること、または、緊急を表示する第1のEXTENDED SERVICE REQUESTメッセージもしくは緊急を表示しない第2のEXTENDED SERVICE REQUESTメッセージを送信することのうちの1つによって、緊急表示に応答した呼出を開始する。
【0191】
さらなる例において、UEは、以下のことによって、緊急表示に応答した呼出を開始する:呼出のために選択されたドメインが回線交換ドメインであることに応答して、第2のコアネットワークにサービス要求メッセージを送信することであって、サービス要求メッセージは、第3のアクセスネットワークにフォールバックすることを要求する、ことと、呼出のために選択されたドメインがパケット交換ドメインであることに応答して、第2のアクセスネットワークを介した呼出を開始すること。
【0192】
さらなる例において、UEは、以下のことのうちの1つ以上を含む第2の登録を試行する:第2のコアネットワークに第1のインジケータを提供することであって、第1のインジケータは、第2の登録が緊急のために試行されているということを表示する、こと、または、第2のコアネットワークに第2のインジケータを提供することであって、第2のインジケータは、第2のコアネットワークに対して、第1のコアネットワークにおける1つ以上の既存のプロトコルデータユニット(PDU)セッションまたはパケットデータネットワーク(PDN)接続が中断されるべきであるということを表示する、こと、または、第2のコアネットワークに第3のインジケータを提供することであって、第3のインジケータは、第2のコアネットワークに対して、第1のアクセスネットワークを介した第1のコアネットワークへの登録が終了されるべきであるということを表示する、こと、または、第2のコアネットワークに第4のインジケータを提供することであって、第4のインジケータは、第2のコアネットワークに対して、第1のアクセスネットワークを介した第1のコアネットワークへの登録が継続されるべきであるということを表示する、こと。
【0193】
さらなる例において、UEは、以下のうちの1つの後に第1のコアネットワークのアクセスネットワークに戻る:呼出の前に確立されたSIP登録の解除であって、呼出は、SIPを使用することによって開始されたセッションを含む、解除;または、呼出についての、第2のコアネットワークを介したPDN接続の解除であって、呼出は、SIPを使用して開始されたセッションを含む、解除;または、呼出の終了。
【0194】
いくつかの様態において、UEは、第1のドメインにアクセスするための選好を判定し;第1のドメインにアクセスするための選好を判定することに応答して、第1のアクセスネットワークを介して、第1のドメインにアクセスするための選好から導出された表示を含むサービス要求メッセージを送信し;表示を有するサービス要求メッセージを送信した後に、第2のアクセスネットワークに登録することを試行し、第2のアクセスネットワークは、第1のドメインへのアクセスを可能にする第3のアクセスネットワークへのフォールバックを可能にするコアネットワークに接続する。
【0195】
さらなる例において、判定することは、緊急表示に応答する。
【0196】
さらなる例において、第1のドメインは、回線交換ドメインである。
【0197】
上記の説明において、本明細書において開示された発明の理解を提供するために、多数の詳細が記載されている。しかし、実装は、それらの詳細のうちのいくつかを有さずに実践されてもよい。他の実装は、上記で論じられた詳細からの修正および変種を含み得る。添付された請求項がそのような修正および変種を含むことが意図されている。