(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022020945
(43)【公開日】2022-02-02
(54)【発明の名称】防音型タンピングランマー
(51)【国際特許分類】
E01C 19/34 20060101AFI20220126BHJP
B60K 13/04 20060101ALI20220126BHJP
F02B 77/13 20060101ALI20220126BHJP
F01N 1/00 20060101ALI20220126BHJP
F02B 67/00 20060101ALI20220126BHJP
【FI】
E01C19/34 B
B60K13/04 Z
E01C19/34 A
F02B77/13 A
F01N1/00 D
F01N1/00 F
F02B67/00 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020124236
(22)【出願日】2020-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】000175386
【氏名又は名称】三笠産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107375
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 明広
(72)【発明者】
【氏名】四分一 裕起
【テーマコード(参考)】
2D052
3D038
3G004
【Fターム(参考)】
2D052AD15
2D052BC01
2D052BC06
3D038BA01
3D038BA14
3D038BC20
3D038BC22
3G004AA07
3G004BA01
3G004DA11
(57)【要約】
【課題】ランマー稼働時の振動や外力によるマフラーの損傷を好適に回避することができ、エンジンの排気量に見合った適正な性能、重量、及び、コストのマフラーを採用することができる防音型タンピングランマーを提供する。
【解決手段】エンジンブロック2の下側に消音マフラー3が固定され、消音マフラー3の上半部を覆うアダプター11と、消音マフラー3の下半部を覆うブラケット31と、によって構成される保護カバー1を有し、アダプター11が、エンジンブロック2の下側に固定できるように構成され、ブラケット31が、アダプター11の下側に固定できるように構成され、消音マフラー3をアダプター11とブラケット31の間に挟持した状態で保持できるように構成されていることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンブロックの下側に消音マフラーが固定された防音型タンピングランマーであって、
消音マフラーの上半部を覆うアダプターと、消音マフラーの下半部を覆うブラケットと、によって構成される保護カバーを有し、
アダプターが、エンジンブロックの下側に固定できるように構成され、
ブラケットが、アダプターの下側に固定できるように構成され、
消音マフラーをアダプターとブラケットの間に挟持した状態で保持できるように構成されていることを特徴とする防音型タンピングランマー。
【請求項2】
消音マフラーの下面の一部が、ブラケットの下面部の上に配置又は固定された筒状のスペーサーと当接するとともに、消音マフラーの上面の一部が、アダプターの上面部から下方へ向かって突出した突出部と当接することにより、アダプターとブラケットの間に消音マフラーが挟持されていることを特徴とする、請求項1に記載の防音型タンピングランマー。
【請求項3】
消音マフラーの下面においてスペーサーと当接する部分から、上面においてアダプターの突出部と当接する部分まで貫通する貫通孔が、消音マフラーにおいて形成されるとともに、ブラケットの下面部にも貫通孔が形成され、
アダプターの突出部がネジ受け部として構成され、
ブラケットの貫通孔、スペーサー、及び、マフラーの貫通孔にボルトを挿通し、ボルトの上端を、アダプターのネジ受け部に差し込み、締め付けることにより、アダプター、マフラー、及び、ブラケットを連結できるように構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の防音型タンピングランマー。
【請求項4】
マフラーの上面において排気流入口が開口するとともに、この排気流入口の周縁部が排気管の下端のフランジと当接し、
消音マフラーの下面においてスペーサーと当接する部分から、上面において排気管の下端のフランジと当接する部分まで貫通する貫通孔が、消音マフラーにおいて更に形成されるとともに、ブラケットの下面部にも対応する貫通孔が形成され、
ブラケットの前記貫通孔、前記スペーサー、及び、マフラーの前記貫通孔にボルトを挿通し、ボルトの上端を、排気管のフランジに形成されているネジ孔に差し込み、締め付けることにより、排気管、マフラー、及び、ブラケットを連結できるように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の防音型タンピングランマー。
【請求項5】
消音マフラーの上半部を覆い、アダプターのリア側に固定できるように構成されたサポートステーを、保護カバーが有していることを特徴とする、請求項1~4のいずれかに記載の防音型タンピングランマー。
【請求項6】
上端がエンジンの排気ポートに接続され、下端が消音マフラーに接続される一体型の排気管が取り付けられていることを特徴とする、請求項1~5のいずれかに記載の防音型タンピングランマー。
【請求項7】
エンジンブロックの側方に消音マフラーが固定された防音型タンピングランマーであって、
消音マフラーのエンジン側の部分を覆うアダプターと、消音マフラーの外側を覆うブラケットと、によって構成される保護カバーを有し、
アダプターが、エンジンの側部に固定できるように構成され、
ブラケットが、アダプターの外側に固定できるように構成され、
消音マフラーをアダプターとブラケットの間に挟持した状態で保持できるように構成されていることを特徴とする防音型タンピングランマー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤や路面の締め固め作業に用いられるタンピングランマーに関し、特に、消音マフラーによってエンジンの排気音を低減した防音型のタンピングランマーに関する。
【背景技術】
【0002】
原動機としてエンジン(内燃機関)を搭載した一般的なタンピングランマーは、シリンダーの排気ポートの外側開口部に小型の簡易マフラーが直結されているものが多い。このような小型の簡易マフラーは、十分な消音効果を有していないため、ランマーの稼働時において相応の排気音が発生することになる。従って、住宅街や病院等の周辺における作業、或いは、夜間作業においては、稼働時の排気音を可能な限り低減できるように構成した防音型ランマーの使用が求められることがある。
【0003】
従来の防音型ランマーの一例を
図5に示す。この防音型ランマー50においては、エンジンブロック52の下側に、大型の消音マフラー53が、ブラケット51を介して(マフラー53の筐体の上部に取り付けたブラケット51を、エンジンブロック52の下部に固定することにより)取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
タンピングランマーは、稼働時に大きな振動が発生するため、
図5に示す従来の防音型ランマー50のように、中間に配置したブラケット51によって、エンジンブロック52の下側にマフラー53を固定する構造を採用した場合、マフラー53の筐体の上部(ブラケット51を取り付けた部分)に大きな負担がかかることになり、稼働時間の累積によって筐体が疲労し、損傷してしまう可能性がある。つまり、マフラー53の耐久性を十分に確保することが難しいという問題がある。
【0006】
また、エンジンブロック52の下側にマフラー53を取り付けた場合、ランマー50の転倒、或いは、異物(土砂等)の衝突等の外的要因により、マフラー53が損傷を受ける可能性がある。
【0007】
従って、従来の防音型ランマーは、稼働時の振動や外力(ランマーの転倒や、異物の衝突等)によってマフラーが容易に損傷しないように、設計時におけるマフラー選定の条件として、「筐体が十分な剛性を有していること」が考慮されていた。しかしながらこの場合、エンジンの排気量に対する消音性能、重量、及び、部品コストが過剰(オーバースペック)となってしまうことがある。換言すれば、より適正な消音性能、重量、及び、コストのマフラーが存在している場合であっても、筐体の剛性が不足している場合には、採用することができないという問題があった。
【0008】
本発明は、このような従来技術における問題を解決しようとするものであって、ランマー稼働時の振動や外力によるマフラーの損傷を好適に回避することができ、エンジンの排気量に見合った適正な性能、重量、及び、コストのマフラーを採用することができる防音型タンピングランマーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る防音型タンピングランマーは、エンジンブロックの下側(又は側方)に消音マフラーが固定され、消音マフラーの上半部(又はエンジン側の部分)を覆うアダプターと、消音マフラーの下半部(又は外側の部分)を覆うブラケットとによって構成される保護カバーを有し、アダプターが、エンジンブロックの下側(又は側部)に固定できるように構成され、ブラケットが、アダプターの下側(又は外側)に固定できるように構成され、消音マフラーをアダプターとブラケットの間に挟持した状態で保持できるように構成されていることを特徴としている。
【0010】
尚、この防音型タンピングランマーにおいては、消音マフラーの下面の一部が、ブラケットの下面部の上に配置又は固定された筒状のスペーサーと当接するとともに、消音マフラーの上面の一部が、アダプターの上面部から下方へ向かって突出した突出部と当接することにより、アダプターとブラケットの間に消音マフラーが挟持されることが好ましい。
【0011】
また、消音マフラーの下面においてスペーサーと当接する部分から、上面においてアダプターの突出部と当接する部分まで貫通する貫通孔が、消音マフラーにおいて形成されるとともに、ブラケットの下面部にも貫通孔が形成され、アダプターの突出部がネジ受け部として構成され、ブラケットの貫通孔、スペーサー、及び、マフラーの貫通孔にボルトを挿通し、ボルトの上端を、アダプターのネジ受け部に差し込み、締め付けることにより、アダプター、マフラー、及び、ブラケットを連結できるように構成されていることが更に好ましい。
【0012】
また、マフラーの上面において排気流入口が開口するとともに、この排気流入口の周縁部が排気管の下端のフランジと当接し、消音マフラーの下面においてスペーサーと当接する部分から、上面において排気管の下端のフランジと当接する部分まで貫通する貫通孔が、消音マフラーにおいて更に形成されるとともに、ブラケットの下面部にも対応する貫通孔が形成され、ブラケットの前記貫通孔、前記スペーサー、及び、マフラーの前記貫通孔にボルトを挿通し、ボルトの上端を、排気管のフランジに形成されているネジ孔に差し込み、締め付けることにより、排気管、マフラー、及び、ブラケットを連結できるように構成されていることが好ましい。
【0013】
また、保護カバーが、サポートステー(消音マフラーの上半部を覆い、アダプターのリア側に固定できるように構成されている)を有していることが好ましく、更に、上端がエンジンの排気ポートに接続され、下端が消音マフラーに接続される一体型の排気管が取り付けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る防音型タンピングランマーは、ランマー稼働時の大きな振動によるマフラーの損傷を回避し、十分な耐久性を確保することができるほか、外力によるマフラーの損傷を好適に回避することができる。
【0015】
また、本発明に係る防音型タンピングランマーは、例えば筐体が薄肉材料で形成されているようなマフラーであっても採用することができ、その結果、消音性能、重量、及び、コストが、適正な(エンジンの排気量に見合った)マフラーを採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明に係る防音型タンピングランマーのエンジンブロック2、消音マフラー3、マフラーの保護カバー1、排気管4等の外観を示す図である。
【
図2】
図2は、
図1に示す保護カバー1(アダプター11)の取付方法の説明図である。
【
図3】
図3は、
図1に示す保護カバー1の各構成要素(アダプター11、サポートステー21、及び、ブラケット31)の斜視図である。
【
図4】
図4は、
図1に示す保護カバー1及びマフラー3の取付方法の説明図である。
【
図5】
図5は、従来の防音型ランマー50の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面に沿って本発明「防音型タンピングランマー」の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る防音型タンピングランマーのエンジンブロック2、消音マフラー3、マフラーの保護カバー1、排気管4等の外観を示す図である。尚、この図においては、ランマーを構成する他の要素(クランク機構部、脚部、操作ハンドル、ガソリンタンク等)は表示が省略されている。図示されているように、このランマーにおいては、マフラー3が、保護カバー1によって全体的に覆われた状態で保持され、エンジンブロック2の下側に固定されている。
【0018】
保護カバー1は、アダプター11と、サポートステー21と、ブラケット31とによって構成されており、アダプター11及びサポートステー21によって、マフラー3の上半部が覆われ、ブラケット31によって、マフラー3の下半部が覆われるようになっている。
【0019】
アダプター11は、
図2に示すように、エンジンブロック2の下側面と平行な上面部12と、上面部12の前端縁から下方へ向かって延在するフロント部13と、上面部12の両側縁からそれぞれ下方へ向かって延在する右側部14及び左側部15と、上面部12の下面から下方へ突出し、両端部が右側部14及び左側部15の内面に接続固定されたリブ16とによって構成されている。
【0020】
尚、アダプター11の上面部12には、
図2に示すように四つのボルト挿通孔12aが形成されており、これらのボルト挿通孔12aに対してそれぞれ下側から挿通したボルト17を、エンジンブロック2の下部に形成されているボルト受け部2aに差し込んで締め付けることにより、エンジンブロック2の下側にアダプター11をしっかりと固定できるようになっている。
【0021】
サポートステー21は、
図3に示すように、平面形状がコの字型の上面部22と、上面部22の両側縁からそれぞれ下方へ向かって延在する右側部24及び左側部25と、上面部22の後端縁から下方へ向かって延在するリア部26とによって構成されている。尚、右側部24及び左側部25には、それぞれボルト挿通孔24a,25aが形成されており、それらの内側にはナットが固定(溶接)されている。
【0022】
サポートステー21は、アダプター11のリア側の位置(
図3において破線で示す位置)に取り付けられ、固定される。より詳細には、アダプター11の後方側から、アダプター11の右側部14及び左側部15の間の位置にサポートステー21を進入させ、アダプター11のボルト挿通孔と、サポートステー21のボルト挿通孔24a,25aの位置を合わせ、外側からボルト(図示せず)を差し込み、それらを締め付けることにより、サポートステー21をアダプター11に対して固定することができる。
【0023】
ブラケット31は、
図3に示すように、下面部37と、下面部37の前端縁から上方へ向かって延在するフロント部33と、下面部37の両側縁からそれぞれ上方へ向かって延在する右側部34及び左側部35と、下面部37の後端縁から上方へ向かって延在するリア部36とによって構成されている。尚、右側部34及び左側部35には、それぞれボルト挿通孔34a,35aが形成されており、それらの内側にはナットが固定(溶接)されている。
【0024】
ブラケット31は、アダプター11の下側の位置(
図3において一点鎖線で示す位置)に取り付けられ、固定される。より詳細には、アダプター11の下方側から、アダプター11の右側部14及び左側部15の間の位置にブラケット31を進入させ、アダプター11のボルト挿通孔と、ブラケット31のボルト挿通孔34a,35aの位置を合わせ、外側からボルト(図示せず)を差し込み、それらを締め付けることにより、ブラケット31をアダプター11に対して固定することができる。
【0025】
マフラー3は、アダプター11とブラケット31の間に挟持された状態で、エンジンブロック2(
図1参照)の下側において安定的に保持される。より具体的には、
図4に示すように、マフラー3の下面の一部が、ブラケット31の下面部37の上に配置される三つの筒状のスペーサー38a~38cと当接し、マフラー3の上面の一部が、アダプター11の上面部12から下方へ向かって突出した突出部(ネジ受け部18)と当接するとともに、マフラー3の上面において開口する排気流入口(図示せず)の周縁部が、排気管4の下端(フランジ4a)と当接して、しっかりと保持されるように構成されている。
【0026】
尚、マフラー3には、下面においてスペーサー38a~38cとそれぞれ当接する部分から、上面においてネジ受け部18、及び、排気管4の下端のフランジ4aとそれぞれ当接する部分まで貫通する孔(貫通孔3a~3c)が形成されており、また、ブラケット31の下面部37においても、それらに対応する位置(上下に重なる位置)に貫通孔37a~37cが形成されている。
【0027】
そして、下方側からボルト39aを、ブラケット31の貫通孔37a、スペーサー38a、マフラー3の貫通孔3aに通し、ボルト39aの上端を、アダプター11のネジ受け部18に差し込み、締め付けることにより、マフラー3をアダプター11とブラケット31との間に確実に挟持した状態で、それらをしっかりと連結し、安定的に保持することができる。
【0028】
また、ボルト39b,39cを、ブラケット31の貫通孔37b,37c、スペーサー38b,38c、マフラー3の貫通孔3b,3cにそれぞれ通し、ボルト39b,39cの上端を、排気管4のフランジ4aに形成されているネジ孔4bにそれぞれ差し込み、締め付けることにより、排気管4、マフラー3、及び、ブラケット31をしっかりと連結することができる。従って、ランマー稼働時の大きな振動によるマフラー3の損傷を回避し、十分な耐久性を確保することができる。
【0029】
また、マフラー3は、ランマーが転倒した場合や、異物が衝突した場合でも、アダプター11、サポートステー21、及び、ブラケット31によって全体的に覆われるように構成されているため、外力によるマフラー3の損傷を好適に回避することができる。
【0030】
従来の防音型ランマーは、設計時におけるマフラー選定の条件として、「筐体が十分な剛性を有していること」が考慮されていたため、消音性能、重量、及び、部品コストが過剰なマフラーが採用されてしまうことがあったが、本発明に係る防音型ランマーにおいては、上述した通り、マフラー3をアダプター11とブラケット31との間に挟持して安定的に保持することができるほか、マフラー3がアダプター11等によって全体的に覆われるように構成されているため、ランマー稼働時の振動や外力からマフラー3を好適に保護することができ、従って、例えば筐体が薄肉材料で形成されているようなマフラーであっても採用することができる。その結果、消音性能、重量、及び、コストが、適正な(エンジンの排気量に見合った)マフラーを採用することができる。
【0031】
更に、従来の防音型ランマーにおいては、エンジン(シリンダー)の排気ポートとマフラーとが、二分割型の排気管によって接続されていたが、本発明の防音型ランマーにおいては、
図1及び
図4に示すように一体型の(上端が排気ポートに接続され、下端がマフラー3に接続される)排気管4が採用されており、締結箇所を少なくすることができ、強度の向上を期待することができる。また、排気管4の弾性を利用することで、マフラー3の固定保持をアシストできるという効果も期待することができる。
【0032】
尚、上記実施形態においては、スペーサー38a~38cが、ブラケット31の下面部37の上に載置される構成となっている(ブラケット31に対して独立した部材として構成されている)が、ブラケット31の下面部37の上に予め固定(溶接)することにより、ブラケット31と一体的に構成することもできる。
【0033】
また、上記実施形態においては、マフラー3が、保護カバー1によって覆われた状態でエンジンブロック2の下側に固定されているが、エンジンブロック2の側方(右側、左側、フロント側、又は、リア側)に固定される構成を採用することもできる。この場合、保護カバー1及びマフラー3は、
図1に示す姿勢から約90°回転させた姿勢でエンジンブロック2に固定されることが好ましく、アダプター11は、エンジンブロック2の側部(右側の側部、左側の側部、フロント側の側部、又は、リア側の側部)に固定され、ブラケット31は、アダプター11の外側に固定され、マフラー3のエンジン側の部分がアダプター11及びサポートステー21によって覆われ、マフラー3の外側の部分がブラケット31によって覆われることになる。
【符号の説明】
【0034】
1:保護カバー、
2:エンジンブロック、
2a:ボルト受け部、
3:消音マフラー、
3a~3c:貫通孔、
4:排気管、
4a:フランジ、
4b:ネジ孔、
11:アダプター、
12:上面部、
12a:ボルト挿通孔、
13:フロント部、
14:右側部、
15:左側部、
16:リブ、
17:ボルト、
18:ネジ受け部、
21:サポートステー、
22:上面部、
24:右側部、
24a:ボルト挿通孔、
25:左側部、
25a:ボルト挿通孔、
26:リア部、
31:ブラケット、
33:フロント部、
34:右側部、
34a:ボルト挿通孔、
35:左側部、
35a:ボルト挿通孔、
36:リア部、
37:下面部、
37a~37c:貫通孔、
38a~38c:スペーサー、
39a~39c:ボルト、
50:防音型ランマー、
51:ブラケット、
52:エンジンブロック、
53:消音マフラー