(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022021111
(43)【公開日】2022-02-02
(54)【発明の名称】ジョギングフォーム矯正具
(51)【国際特許分類】
A61F 5/02 20060101AFI20220126BHJP
【FI】
A61F5/02 K
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020124511
(22)【出願日】2020-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】517320288
【氏名又は名称】株式会社片山縫製
(71)【出願人】
【識別番号】519331235
【氏名又は名称】西分 和幸
(74)【代理人】
【識別番号】240000268
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人英明法律事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100155804
【弁理士】
【氏名又は名称】平木 健氏
(72)【発明者】
【氏名】西分 和幸
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098AA02
4C098BB05
4C098BC02
4C098BC33
(57)【要約】 (修正有)
【課題】走行中でも、後傾となった自身の骨盤位置を相対的に前傾へと変位させることを可能とするジョギングフォーム矯正具を提供する。
【解決手段】被着者の腰部に装着するジョギングフォーム矯正具であり、腰部背面側の左右腸骨近傍に相対する位置に配置した矯正パッドと、該矯正パッドに支持され、被着者の身体に沿って左右前方へと伸びるハンドル20a,bと、該矯正パッドを収納する収納部と腰部に装着するためのベルト部とからなるカバーベルト30とを備えてなる。該ハンドル20a,bを介して矯正パッドへ働きかける力が、後傾となった骨盤を相対的に前傾へと変位させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被着者の腰部に装着するジョギングフォーム矯正具であって、
腰部背面側の左右腸骨近傍に相対する位置に配置した矯正パッドと、
該矯正パッドに支持され、被着者の身体に沿って左右前方へと伸びるハンドルと、
該矯正パッドを収納する収納部と腰部に装着するためのベルト部とからなるカバーベルトとを備えたジョギングフォーム矯正具。
【請求項2】
前記ハンドルは、前記矯正パッドに着脱自在であることを特徴とする請求項1に記載のジョギングフォーム矯正具。
【請求項3】
前記ハンドルは、左右独立した構成であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のジョギングフォーム矯正具。
【請求項4】
前記ハンドルは、矢状面に平行して上下方向軸周りに角度可変に支持されてなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のジョギングフォーム矯正具。
【請求項5】
前記ハンドルの先端部近傍は、上方に角度を設けてなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のジョギングフォーム矯正具。
【請求項6】
前記ハンドルに対して略垂直方向にグリップが突出してなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のジョギングフォーム矯正具。
【請求項7】
前記グリップは、
一端に前記ハンドルを挿通する挿通孔を設けた棒状体であり、
該挿通孔は、挿通した該ハンドルが異なる軸方向をなす大径、小径二つの挿通孔であって、
該挿通孔は互いに連通し、該連通した挿通孔の側壁が一部解放されたことを特徴とする請求項6に記載のジョギングフォーム矯正具。
【請求項8】
被着者の腰部に装着するジョギングフォーム矯正具であって、
腰部背面側の左右腸骨近傍に相対する位置に配置した矯正パッドと、
該矯正パッドに支持された所定長さの一対の帯状体と、
該矯正パッドを収納する収納部と腰部に装着するためのベルト部とからなるカバーベルトとを備えたジョギングフォーム矯正具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジョギングやランニングを行う者(以下、単にランナーと称す)が、ジョギングやランニング(以下、「ジョギング等」と称す)時にランナーの身体に装着し、ジョギング等の姿勢を矯正するジョギングフォーム矯正具に関する。
【背景技術】
【0002】
人体の腸骨上を覆い、弾性力をもって胴囲に巻き付ける帯状ベルトが公知である(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載された発明によれば、胴囲に巻き付けているベルトの開口部が腸骨部分を露出して周囲から包みこむようになるため、ランニングや日常生活の活動によっても、腸骨部分の上方又は下方にずれることがない。また通常使用するベルトと同様1本のベルトであるため部品点数が少なくて済み、かつ構造が簡単で製造が容易であり、かつ不使用時にも単純に巻いて収納できるため保管にも便利であるとする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の発明の効果は、身体活動によっても当該ベルトの巻き付け位置がずれないというものであり、それ以上の効果については開示も示唆もない。後述する本願発明の如く、ジョギング等に際し、ランナーの身体に装着し、走行中にジョギング等の姿勢を矯正するという、当業者が通常は着想しないような課題に取り組むものではない。
【0006】
なお、当該文献1に係る発明が、当該ベルトの弾性力をもって終始一定の力で身体を締め付け、且つその状態を維持することで、ずれないという効果を奏する一方、本件発明の効果は、巻き付け状態を維持することでもたらされるものではなく、簡単な操作の下で、ハンドルから矯正パッドを介して骨盤へ伝わる力の働きかけにより、後傾となった骨盤位置を相対的に適度な前傾へと変位させる効果を発揮するのである。
【0007】
一般に、効率的にジョギング等を正しく行うポイントの一つは、ジョギング等のフォーム(以下、単に「ジョギングフォーム」と称す)である。人は有酸素運動を続けるとエネルギーの消耗から筋肉が徐々に疲労する。筋力や運動経験等により個人差はあるものの、走り始めてから一定時間を経過すると、体幹の力が抜け、腰が落ち、背骨がCカーブを描き、上体が前屈みになりがちである。
【0008】
図18は、ジョギング時の骨盤Pの前傾と後傾を比較した図である。(a)は骨盤Pが後傾である状態を示し、(b)は骨盤Pが適度な前傾に位置している状態を示す。尚、ここで言う適度な前傾とは、いわゆる反り腰とは異なる。上体が前かがみになっているときの腰回りに着目すると、(a)に示す如く、骨盤Pが後傾となっていることが多い。
【0009】
骨盤が後傾となったままジョギング等を続けると、膝が曲がり、太もも前側の筋肉(大腿四頭筋)でブレーキをかけるように接地することとなるため、一層の負荷がかかり、膝への負担も大きくなる。ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)が大腿四頭筋や膝への負担をカバーするために働くものの下腿三頭筋は大腿四頭筋より小さく、消耗も早いため、早晩局所の筋肉疲労により筋痙攣を起こす。非効率的なジョギング等の典型例である。
【0010】
2018年の年1回以上のジョギング又はランニングの実施率は9.3%、推計実施人口は964万人、同年週1回以上の同実施率は5.3%、550万人というデータが示すように、ジョギング等は、現在最もポピュラーな運動の一つである。(笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」1998~2018)
【0011】
ジョギング等を健康促進の一手段として認識し、取り入れている者が多い反面、皆が効率的な、正しいジョギングフォームについて専属コーチから指導を受けられるわけではない。誤ったフォームでジョギング等を続けているランナーは相当数存在することは想像に難く、本発明が属する業界においては、理想的なジョギングフォームを維持するためにランナー自らが矯正可能な発明の登場が強く待ち望まれてきた。
【0012】
そこで、本発明は、上記の課題を解決するため、走行中でも、非効率的なフォーム、即ち後傾となった自身の骨盤位置を相対的に適度な前傾へと変位させることを可能とするジョギングフォーム矯正具を提供することを目的とする。
【0013】
かかる課題は、上述した先行技術文献からも明らかなように、当該分野における当業者らが過去に着想するに至らなかった新規な課題である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、腰部背面側の左右腸骨近傍に相対する位置に配置した矯正パッドと、該矯正パッドに支持され、被着者の身体に沿って左右前方へと伸びるハンドルと、該矯正パッドを収納する収納部と腰部に装着するためのベルト部とからなるカバーベルトとを備えたことを特徴とする。
【0015】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の構成において、前記ハンドルが、前記矯正パッドに着脱自在であることを特徴とする。
【0016】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の構成において、前記ハンドルが、左右独立した構成であることを特徴とする。
【0017】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の構成において、前記ハンドルが、矢状面に平行して上下方向軸周りに角度可変に支持されてなることを特徴とする。
【0018】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の構成において、前記ハンドルの先端部近傍が、上方に角度を設けてなることを特徴とする。
【0019】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の構成において、前記ハンドルに対して略垂直方向にグリップが突出してなることを特徴とする。
【0020】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の構成において、前記グリップが、一端に前記ハンドルを挿通する挿通孔を設けた棒状体であり、該挿通孔は、挿通した該ハンドルが異なる軸方向をなす大径、小径二つの挿通孔であって、該挿通孔は互いに連通し、該連通した挿通孔の側壁が一部解放されたことを特徴とする。
【0021】
また、請求項8に記載の発明は、腰部背面側の左右腸骨近傍に相対する位置に配置した矯正パッドと、該矯正パッドに支持された所定長さの一対の帯状体と、該矯正パッドを収納する収納部と腰部に装着するためのベルト部とからなるカバーベルトとを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
請求項1に係る発明によれば、装着者自らがハンドルを介して矯正パッドへ伝えた力が後傾となった自身の骨盤位置を相対的に前傾へと変位させることができ、走行中であっても正しいジョギングフォームを回復させることができる。その結果、本来のジョギングやランニングの効果を正しく享受することが可能となる。
また、ハンドルに手を添えることで、腕を休ませることもできる。
【0023】
請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明がもたらす効果に加えて、前記ハンドルを着脱可能とした構成により、持ち運びが便利となるほか、一台を複数人で共有する場合には、各人専用のハンドルを適宜付け替えて使用することができる。
【0024】
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は請求項2に係る発明がもたらす効果に加えて、左右いずれかを破損した場合には、破損した側のハンドルのみを交換すればよい。
【0025】
請求項4に係る発明によれば、請求項1乃至請求項3に係る発明がもたらす効果に加えて、前記ハンドルが矢状面に平行して上下方向軸周りに角度か変に支持されてなる構成より、使用者の体格等に応じて最適な角度に設定することができる。
【0026】
請求項5に係る発明によれば、請求項1乃至請求項4に係る発明がもたらす効果に加えて、前記ハンドルの先端部近傍が、上方に角度を設けた構成としたことで、ハンドルに対してスムーズに力を入れることができるようになる。
【0027】
請求項6に係る発明によれば、請求項1乃至請求項4に係る発明がもたらす効果に加えて、前記ハンドルに対して略垂直方向にグリップが突出してなる構成としたことで、使用感のバリエーションが増える。
【0028】
請求項7に係る発明によれば、請求項6に係る発明がもたらす効果に加えて、前記グリップの一端に設けた前記ハンドル挿通孔を、異なる軸方向をなす大径、小径二つの挿通孔とし、該挿通孔を連通させ、且つ該連通した挿通孔の側壁を一部解放した構成とすることで、該グリップの前記ハンドルへの固定と解除が容易に行える。
【0029】
請求項8に係る発明によれば、前記ハンドルに代えて、矯正パッドに支持された所定長さの一対の帯状体としたことにより異なる使用感をもたらし、また、コンパクト化されたことで収納や持運びに際しても資するようになった。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明に係るジョギングフォーム矯正具の全体を示す斜視図である。
【
図2】矯正パッドとハンドルとからなる構成を、後方から見た一部分解斜視図である。
【
図3】矯正パッドとハンドルとからなる構成を、前方から見た斜視図である。
【
図5】カバーベルトの一部を開放したことを示す図である。
【
図6】ハンドルが上下方向軸周りに矯正パッドに角度可変に支持されたことを示す図である。
【
図7】本発明の使用状態(カバーベルト除く)を示す図である。
【
図16】グリップのハンドルへの解除(a)と固定(b)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明のジョギングフォーム矯正具の実施の形態について説明する。なお、本発明を構成する各部の大きさや形状、位置関係は本発明の理解を促すことを目的として概略的に記したものである。そして、各構成要素の材料や材質などは好適な組合せとして開示するものであり、本発明の主旨を逸脱することなく、この効果を達成可能な変更を妨げるものでない。
【0032】
1.本発明の構成について
まず、本発明ジョギングフォーム矯正具1について、図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係るジョギングフォーム矯正具の全体を表し、矯正パッド10、ハンドル20、そして、該矯正パッド10を収納する収納部31とベルト部32とからなるカバーベルト30により構成されたことを示す図である。
【0033】
図2は、矯正パッド10とハンドル20とからなる構成を、後方から見た一部分解斜視図であり、該矯正パッド10と該ハンドル20との継合構造を表し、該ハンドル20の矯正パッド側の先端部に設けたジョイント201はジョイントホルダ11aへと継合し、固定ネジSにより固定してなることを示す図である。
【0034】
図3は、矯正パッド10とハンドル20とからなる構成を前方から見た図であり、装着時には、矯正パッドの面10aが、腰部背面側の左右腸骨近傍に相対する位置に配置する。
【0035】
図4は、ハンドル20が左右に分離していないバリエーションを示す図である。
【0036】
図5は、カバーベルト30の一部を開放した図であり、該カバーベルト30は矯正パッド10を収納する収納部31と、ベルト部32a、32bとから構成されたことを示す。延設部311により、矯正パッド10を包み込むようにして面状固定手段312により収納部31へ固定する。
【0037】
図6は、ハンドル20が矯正パッド10に対して角度可変に支持されてなることを表し、ジョイントホルダ11aを支点に、矢状面に平行して上下方向軸周りに該ハンドル20の矯正パッドに対する角度を変更できることを示す図である。
【0038】
次に、各構成要素について詳述する。
<矯正パッド>
矯正パッド10は、縦100mm~150mm、横200mm~250mmの略小判型をなし、着用時に骨盤の後面に接する。但し、本発明が効果を奏する限りにおいて形状や大きさは限定されない。矯正パッド10の好適な素材としては、硬質プラスチックなどが挙げられ、軽量で一定の強度を備えた素材であれば、金属など他の素材を使用することを妨げない。
【0039】
<ハンドル>
ハンドル20は、矯正パッド10から使用者の身体を後方から囲むように左右前方へ伸びており、使用者が使用時に手を添える先端部のグリップGは、若干上方へ湾曲した形状をなす。湾曲の有無や湾曲度合いは適宜設計変更して良い(
図1、
図2)。
【0040】
該ハンドル20の矯正パッド側の先端部には、軸方向に設けた凹凸の溝を設けており、これと係合する凹凸の溝構造がジョイントホルダ11aの内径に形成されている。ジョイント201を所望の角度でジョイントホルダ11aへと挿入、継合したのち、固定ネジSで固定する。(
図2)。
【0041】
かかる構造により、該ハンドル20は、使用者の身体的特徴等に合わせて矯正パッド10の取り付け角度を任意に設定し、固定することができる。
【0042】
ハンドル20の好適な素材は、硬質プラスチックなど、軽量で、かつ本発明の使用に耐えうる一定の強度を備えた素材であれば任意に選択してよい。
【0043】
<グリップ>
グリップGは、ハンドル20の先端部に、特に境目を設けることなく配置するが、ハンドル20とは別体に構成してもよい。かかる構成とすることで持ち運びに資するほか、角度やアール、太さや硬さ、長短、色合いなど様々なバリエーションを選択可能とし、利用者のカスタマイズに応じる構成とすることは本発明の魅力を向上させることにもつながり、好ましい。
【0044】
<カバーベルト>
カバーベルト30は、矯正パッド10を収納する収納部31と、ベルト部32a、32bとから構成され、延設部311により、矯正パッド10を包み込むようにして面状固定手段312により収納部31へ固定する(
図5)。
【0045】
ベルト部32は、胴囲(腰回り)に巻き付ける帯状体であり、収納部31及びベルト部32ともに材質は、ポリエステル繊維、ナイロン系繊維など公知の素材を用いてなる。ある程度の弾性力を持たせる場合には、スチレン系熱可塑性エストラマー繊維等を所望の割合で編み込んで形成すれば良い。
【0046】
左右ベルト部32a、32bの長さは、矯正パッド10部分の幅長さを含め、装着者の胴囲に合わせて750~950mm程度とし、長さ調整を可能とする。幅は40~100mm程度、厚みは2~4mm程度が好適である。但し、適宜設計変更可能である。
【0047】
ベルト部32の先端の留め具(33a、33b)は、ジョギング等においても容易には解除されない公知のバックル等の構造による。
【0048】
2.本発明の使用方法と作用について
本発明に係るジョギングフォーム矯正具を装着して走り続けているランナーが、筋肉の疲労を感じてきたとき、即ち、体幹の力が抜け、腰が落ち、背骨がCカーブを描き、上体が前屈みになってきたときに、左右のハンドル20a、20bに両手をかけ、両腕を突っ張るようにして少し胸を張る動作をする(
図1、
図7)。
【0049】
このとき、両手で突っ張った力はハンドル20からジョイントホルダ11を介して矯正パッド10へと伝わり、該矯正パッド10が傾きXから傾きYへと変えることに伴い、該矯正パッド10に接する骨盤Pが後傾から適度な前傾へと変位するよう作用する(
図8)。
【0050】
このように、本発明によれば、装着者自らが走行中であっても正しいジョギングフォームを回復させることができ、本来のジョギングやランニングの効果を正しく享受することが可能となる。
また、ハンドルに手を添えることで、腕を休ませることもできる。
【実施例0051】
本発明の実施例について、
図9に基づいて説明する。本実施例では、左右のハンドル20の幅及びハンドル20の奥行を調整可能とした。かかる特徴に関する以外の構成については上記実施の形態と同様であるため、重複箇所の説明は省略する。
【0052】
ハンドル20は、連結具12を介して挿通移動可能にハンドル補助具21に支持・固定され、該ハンドル補助具21は、ジョイントホルダ11bを介して挿通移動可能に矯正パッド10に支持・固定されている。かかる構成により該ハンドル補助具21は、W方向に調整可能であり、ストッパーF1により任意の位置に固定できる。
【0053】
さらには、ハンドル20は、T方向にも調整可能な構造であり、ストッパーF2により任意の位置に固定できる。
【0054】
本実施例に係る構造によれば、利用者の体型等に合わせて本発明に係るジョギングフォーム矯正具を利用することができる。
本実施例に係る構造によっても、装着者自らが走行中に正しいジョギングフォームを回復させることができ、本来のジョギングやランニングの効果を正しく享受することが可能となる。