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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022021213
(43)【公開日】2022-02-02
(54)【発明の名称】検索装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20220126BHJP
   H04N 21/478 20110101ALI20220126BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20220126BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20220126BHJP
【FI】
G06Q30/06
H04N21/478
G06Q30/02 470
G06F13/00 540E
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020124682
(22)【出願日】2020-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】515285512
【氏名又は名称】ノースショア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 竜太
(72)【発明者】
【氏名】石井 龍
(72)【発明者】
【氏名】橋村 裕治
【テーマコード(参考)】
5B084
5C164
5L049
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA26
5B084AA30
5B084AB07
5B084AB20
5B084AB31
5B084AB39
5B084BA04
5B084BB01
5B084CC04
5B084CC06
5B084CC07
5B084CC16
5B084CE03
5B084CE12
5B084DB02
5B084DC02
5B084DC03
5B084DC06
5B084DC27
5B084EA03
5C164UB41S
5C164UD61P
5C164YA21
5L049BB08
5L049BB53
(57)【要約】
【課題】スポンサー等が所望の動画像を製作するクリエイターを容易に検索することが可能な検索装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】動画像のクリエイターを検索可能な検索装置1であって、動画像を取得する動画像取得部11と、クリエイターの識別情報を取得する識別情報取得部13と、動画像を解析するとともに、動画像の特性を属性情報として抽出する抽出部15と、動画像及び識別情報に、抽出した属性情報を紐付ける紐付部17と、属性情報に対する検索条件を取得する検索条件取得部18と、取得した検索条件に対応する属性情報、識別情報、及び動画像を検索する検索部21と、検索結果を出力する出力部22と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画像のクリエイターを検索可能な検索装置であって、
前記動画像を取得する動画像取得部と、
前記クリエイターの識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記動画像を解析するとともに、前記動画像の特性を属性情報として抽出する抽出部と、
前記動画像及び前記識別情報に、抽出した属性情報を紐付ける紐付部と、
前記属性情報に対する検索条件を取得する検索条件取得部と、
取得した検索条件に対応する前記属性情報、前記識別情報、及び前記動画像を検索する検索部と、
検索結果を出力する出力部と、
を備える検索装置。
【請求項2】
前記抽出部は、前記動画像に含まれるコンテンツの傾向に基づいて、前記動画像の特性を前記属性情報としてテキストで抽出する請求項1に記載の検索装置。
【請求項3】
前記抽出部は、前記動画像に含まれるコンテンツの情報量及び印象に基づいて前記動画像の特性を前記属性情報として抽出する請求項2に記載の検索装置。
【請求項4】
前記クリエイターごとに、前記識別情報に含まれる前記動画像の再生回数に基づいて新たな前記動画像の製作単価を決定する単価決定部をさらに備え、
前記出力部は、検索結果とともに、決定された製作単価を出力する請求項1から3のいずれかに記載の検索装置。
【請求項5】
前記クリエイターに対する前記動画像の製作の発注を取得する発注取得部と、
取得した発注内容と、決定された前記製作単価とに基づいて、発注を実行する発注実行部と、
実行された発注内容に基づいて請求書を発行する請求書発行部と、
をさらに備える請求項4に記載の検索装置。
【請求項6】
発注を実施した発注者による、前記クリエイターへのコメントを取得するとともに、前記クリエイターに対応する前記識別情報に、前記コメントを含めるコメント取得部をさらに備える請求項5に記載の検索装置。
【請求項7】
取得した検索条件に基づいて、検索結果の傾向を設定する検索傾向設定部をさらに備え、
前記検索部は、設定された傾向に基づいて前記識別情報及び前記動画像を検索する請求項1から6のいずれかに記載の検索装置。
【請求項8】
前記検索条件取得部は、検索条件として選択された前記動画像のカットを取得し、
前記抽出部は、取得された前記動画像のカットの特性を抽出し、
前記検索部は、抽出された特性に基づいて前記識別情報及び前記動画像を検索する請求項1から7のいずれかに記載の検索装置。
【請求項9】
前記出力部は、検索結果に含まれる前記動画像について、取得された検索条件を含む前記動画像の再生時刻を前記検索結果に含めて出力する請求項1から8のいずれかに記載の検索装置。
【請求項10】
動画像のクリエイターを検索可能な検索装置としてコンピュータを動作させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記動画像を取得する動画像取得部、
前記クリエイターの識別情報を取得する識別情報取得部、
前記動画像を解析するとともに、前記動画像の特性を属性情報として抽出する抽出部、
前記動画像及び前記識別情報に、抽出した属性情報を紐付ける紐付部、
前記属性情報に対する検索条件を取得する検索条件取得部、
取得した検索条件に対応する前記属性情報、前記識別情報、及び前記動画像を検索する検索部、
検索結果を出力する出力部、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、動画コンテンツとともに動画広告を配信することにより、動画コンテンツの配信者が収益を得られるシステムが知られている。このようなシステムでは、動画コンテンツ配信者は、例えば、動画広告の再生数に応じて収益を得ることができる。
【0003】
これに対し、動画広告を製作する能力を有するクリエイターによって製作された動画広告を動画コンテンツに併せて配信するシステムが提案されている。例えば、動画コンテンツに関連する動画広告が併せて配信され、動画広告の再生に応じて、スポンサーからクリエイターに対して広告費が配分されるシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-56751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に係るシステムによれば、動画像を製作する能力を有するクリエイター等が、動画広告として製作した動画像を配信する機会を得ることができる。一方、特許文献1では、製作会社等のスポンサーが動画広告を検索して、さらに「クリエイターまで検索することはできない。そこで、スポンサー等が所望の動画像を製作するクリエイターを容易に検索することができれば好適である。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、スポンサー等が所望の動画像を製作するクリエイターを容易に検索することが可能な検索装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、動画像のクリエイターを検索可能な検索装置であって、前記動画像を取得する動画像取得部と、前記クリエイターの識別情報を取得する識別情報取得部と、前記動画像を解析するとともに、前記動画像の特性を属性情報として抽出する抽出部と、前記動画像及び前記識別情報に、抽出した属性情報を紐付ける紐付部と、前記属性情報に対する検索条件を取得する検索条件取得部と、取得した検索条件に対応する前記属性情報、前記識別情報、及び前記動画像を検索する検索部と、検索結果を出力する出力部と、を備える検索装置に関する。
【0008】
また、前記抽出部は、前記動画像に含まれるコンテンツの傾向に基づいて、前記動画像の特性を前記属性情報としてテキストで抽出するのが好ましい。
【0009】
また、前記抽出部は、前記動画像に含まれるコンテンツの情報量及び印象に基づいて前記動画像の特性を前記属性情報として抽出するのが好ましい。
【0010】
また、検索装置は、前記クリエイターごとに、前記識別情報に含まれる前記動画像の再生回数に基づいて新たな動画像の製作単価を決定する単価決定部をさらに備え、前記出力部は、検索結果とともに、決定された製作単価を出力するのが好ましい。
【0011】
また、検索装置は、前記クリエイターに対する動画像の製作の発注を取得する発注取得部と、取得した発注内容と、決定された前記製作単価とに基づいて、発注を実行する発注実行部と、実行された発注内容に基づいて請求書を発行する請求書発行部と、をさらに備えるのが好ましい。
【0012】
また、検索装置は、発注を実施した発注者による、前記クリエイターへのコメントを取得するとともに、前記クリエイターに対応する識別情報に、前記コメントを含めるコメント取得部をさらに備えるのが好ましい。
【0013】
また、検索装置は、取得した検索条件に基づいて、検索結果の傾向を設定する検索傾向設定部をさらに備え、前記検索部は、設定された傾向に基づいて前記識別情報及び前記動画像を検索するのが好ましい。
【0014】
また、前記検索条件取得部は、検索条件として選択された前記動画像のカットを取得し、前記抽出部は、取得された前記動画像のカットの特性を抽出し、前記検索部は、抽出された特性に基づいて前記識別情報及び前記動画像を検索するのが好ましい。
【0015】
また、前記出力部は、検索結果に含まれる前記動画像について、取得された検索条件を含む前記動画像の再生時刻を前記検索結果に含めて出力するのが好ましい。
【0016】
また、本発明は、動画像のクリエイターを検索可能な検索装置としてコンピュータを動作させるプログラムであって、前記コンピュータを、前記動画像を取得する動画像取得部、前記クリエイターの識別情報を取得する識別情報取得部、前記動画像を解析するとともに、前記動画像の特性を属性情報として抽出する抽出部、前記動画像及び前記識別情報に、抽出した属性情報を紐付ける紐付部、前記属性情報に対する検索条件を取得する検索条件取得部、取得した検索条件に対応する前記属性情報、前記識別情報、及び前記動画像を検索する検索部、検索結果を出力する出力部、として機能させるプログラムに関する。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、スポンサー等が所望の動画像を製作するクリエイターを容易に検索することが可能な検索装置及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態に係る検索装置のネットワーク構成を示す概略図である。
図2】一実施形態の検索装置の機能構成を示すブロック図である。
図3】一実施形態の属性情報の一例を示すグラフである。
図4】一実施形態の検索装置における動画像の登録の流れを示すフローチャートである。
図5】一実施形態の検索装置におけるクリエイターの検索の流れを示すフローチャートである。
図6】一実施形態の検索装置における動画像製作の発注の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態に係る検索装置1及びプログラムについて、図1から図6を参照して説明する。
まず、検索装置1の概要について説明する。
【0020】
検索装置1は、広告動画(以下、動画像ともいう)のクリエイターを検索可能な装置である。検索装置1は、例えば、動画像を製作するクリエイターの登録の受け付けを可能にする装置である。また、検索装置1は、例えば、登録されたクリエイターについて、広告を発注する発注者によるクリエイターの検索を可能にする装置である。検索装置1は、例えば、クリエイターによって登録される、過去に製作された動画像の検索を発注者から受け付ける。これにより、検索装置1は、発注者の意向に沿う表現の得意なクリエイターの検索を可能にする。したがって、検索装置1は、クリエイターに対して、発注者からの動画像の製作の発注の機会創出を可能とする。また、検索装置1は、発注者の検索内容に基づいて、発注者の意向に近いと想定される検索結果の出力を可能とする。また、検索装置1は、発注者に対して、クリエイターの製作単価を提示可能であるとともに、実際の発注を可能とする。
【0021】
なお、以下の説明において、「クリエイター」は、動画像を製作する個人等を総称する意味で用いられる。また、以下の説明において、「発注者」は、クリエイターに対して広告動画の製作を依頼するスポンサー等を総称する意味で用いられる。例えば、発注者である製作会社が、個人であるクリエイターを検索する際に検索装置1を用いることができる。
【0022】
また、以下の実施形態に係る検索装置1は、動画像について、その特性を抽出することで、動画像の検索を容易にするものである。以下の実施形態において、検索装置1は、動画像については、例えば、情感的又は説明的であるか、情報量、及びシリアス又はコミカルであるかを特性として抽出することで、検索を容易にするものである。特に、広告動画では、短い時間で視聴者に対して商品の有効性等を訴えるため、印象に残る表現、再度見たくなる表現、商品の説明を多く取り入れる表現等、様々な手法が用いられる。以下の実施形態に係る検索装置1は、広告動画特有の印象の検索を可能にすることにより、所望の動画像のみならず、動画像を製作したクリエイターを検索することも可能にするものである。
【0023】
次に、検索装置1のネットワーク構成について、図1を用いて説明する。
検索装置1は、図1に示すように、ネットワークNを介して、クリエイターが用いるクリエイター端末100と、発注者が用いる発注者端末200と接続される。検索装置1は、クリエイター端末100及び発注者端末200と情報通信可能に構成される。
【0024】
クリエイター端末100は、例えば、PC等の電子計算機である。クリエイター端末100は、クリエイターによって用いられる端末である。例えば、クリエイター端末100は、検索装置1に対して、過去に製作した動画像と、個人を識別する識別情報とを登録可能な装置である。また、例えば、クリエイター端末100は、発注者からの発注を受注可能な装置である。
【0025】
発注者端末200は、例えば、PC等の電子計算機である。発注者端末200は、発注者によって用いられる端末である。例えば、発注者端末200は、検索装置1に対して、登録されているクリエイター又は動画像を検索する検索条件を送信可能な端末である。また、例えば、発注者端末200は、検索装置1から、検索結果を受信可能な端末である。そして、例えば、発注者端末200は、選択されたクリエイターに対して動画像の製作の発注を検索装置1に送信可能な端末である。
【0026】
次に、検索装置1の機能構成について、図2を参照して説明する。
検索装置1は、図2に示すように、動画像取得部11と、動画像格納部12と、識別情報取得部13と、識別情報格納部14と、抽出部15と、属性情報格納部16と、紐付部17と、検索条件取得部18と、検索条件格納部19と、検索傾向設定部20と、検索部21と、出力部22と、を備える。また、検索装置1は、単価決定部23と、発注取得部24と、発注格納部25と、発注実行部26と、請求書発行部27と、コメント取得部28と、を備える。
【0027】
動画像取得部11は、例えば、CPUが動作することにより実現される。動画像取得部11は、動画像を取得する。動画像取得部11は、例えば、クリエイター端末100から送信される動画像を取得する。動画像取得部11は、例えば、クリエイターによって過去に製作された動画像を取得する。具体的には、動画像取得部11は、クリエイターによって登録を希望された動画像を取得する。本実施形態において、動画像取得部11は、例えば、クリエイターごとに3つの動画像を取得する。
【0028】
動画像格納部12は、例えば、ハードディスク等の記録媒体である。動画像格納部12は、取得された動画像を格納する。
【0029】
識別情報取得部13は、例えば、CPUが動作することにより実現される。識別情報取得部13は、クリエイターの識別情報を取得する。識別情報取得部13は、例えば、識別情報として、クリエイターの名前、過去の作品名、登録した動画像の再生回数、及び得意な製作分野等を取得する。識別情報取得部13は、クリエイター端末100から送信される識別情報を取得する。識別情報取得部13は、例えば、取得した動画像にリンクされた識別情報を取得する。
【0030】
識別情報格納部14は、例えば、ハードディスク等の記録媒体である。識別情報格納部14は、取得した識別情報を格納する。識別情報格納部14は、例えば、同じクリエイター端末100から取得した動画像とリンクさせて、識別情報を格納する。
【0031】
抽出部15は、例えば、CPUが動作することにより実現される。抽出部15は、動画像を解析するとともに、動画像の特性を属性情報として抽出する。抽出部15は、例えば、動画像に含まれるコンテンツの傾向に基づいて、動画像の特性を属性情報としてテキストで抽出する。抽出部15は、例えば、動画像に含まれるコンテンツの情報量及び印象に基づいて動画像の特性を属性情報として抽出する。具体的には、抽出部15は、動画像に含まれる音程(音質及びセリフ)、登場人物の表情、及び文字の量について、属性情報としてテキストで抽出する。抽出部15は、例えば、登場人物の表情に基づいて、動画像の特性(シリアスであるか、コミカルであるか)を判定する。抽出部15は、登場人物の表情として、登場人物の目及び口の位置及び形状を判定する。抽出部15は、目及び口の位置及び形状に基づいて、動画像がコミカルであるのか、シリアスであるのかを判定する。また、抽出部15は、例えば、動画像に含まれる文字の量に基づいて、動画像の情報量を判定する。具体的には、抽出部15は、動画像に含まれる文字の量を計数することで、動画像の情報量を判定する。
【0032】
また、抽出部15は、例えば、動画像に含まれる音声(音程及びセリフ)に基づいて、動画像の特性(シリアスであるか、コミカルであるか)を判定する。具体的には、抽出部15は、遅いリズムで低い音程であるほどシリアスな動画像であると判定する。また、抽出部15は、速いリズムで高い音程であるほどコミカルな動画像であると判定する。抽出部15は、例えば図3に示すように、情報量を横軸として、コミカルであるかシリアスであるかを縦軸として動画像の位置づけを表として抽出する。図3において、抽出部は、例えば、3つの動画A、動画B、及び動画Cについて、その傾向をプロットとして示している。
【0033】
また、抽出部15は、動画像に含まれる文字及びセリフの内容をテキストとして抽出する。抽出部15は、表及びテキストを属性情報として抽出する。また、抽出部15は、テキスト、セリフ、及び登場人物等の出現時刻(以下、再生時刻ともいう)を属性情報として抽出する。
【0034】
属性情報格納部16は、例えば、ハードディスク等の記録媒体である。属性情報格納部16は、抽出部によって抽出された属性情報を格納する。
【0035】
紐付部17は、例えば、CPUが動作することにより実現される。紐付部17は、動画像及び識別情報に、抽出した属性情報を紐付ける。紐付部17は、例えば、クリエイターの識別情報及び動画像に対応する属性情報のリンクを形成することにより、動画像及び識別情報に属性情報を紐づける。
【0036】
検索条件取得部18は、例えば、CPUが動作することにより実現される。検索条件取得部18は、属性情報に対する検索条件を取得する。検索条件取得部18は、例えば、検索条件として、検索対象となる動画像に含まれるキーワード、動画像の傾向(シリアス又はコミカル)、及びクリエイターの詳細等を取得する。検索条件取得部18は、例えば、発注者端末200から検索条件を取得する。
【0037】
検索条件格納部19は、例えば、ハードディスク等の記録媒体である。検索条件格納部19は、取得した検索条件を格納する。
【0038】
検索傾向設定部20は、例えば、CPUが動作することにより実現される。検索傾向設定部20は、取得した検索条件に基づいて、検索結果の傾向を設定する。検索傾向設定部20は、例えば、検索条件格納部19に格納されている、1つの発注者端末200から取得した検索条件の履歴に基づいて、1つの発注者端末200の検索傾向を設定する。検索条件設定部は、例えば、過去にシリアスな動画像を検索している履歴がある場合、1つの発注者端末200の検索傾向としてシリアルな動画像を設定する。
【0039】
検索部21は、例えば、CPUが動作することにより実現される。検索部21は、取得した検索条件に対応する属性情報、識別情報、及び動画像を検索する。また、検索部21は、設定された傾向に基づいて識別情報及び動画像を検索する。検索部21は、例えば、識別情報格納部14及び属性情報格納部に格納されている各種情報を検索対象として検索する。検索部21は、検索条件に合致する識別情報及び属性情報と、当該識別情報及び属性情報に紐付されている動画像をリストとして抽出する。
【0040】
出力部22は、例えば、CPUが動作することにより実現される。出力部22は、検索結果を出力する。出力部22は、例えば、検索部21によってリストとして抽出された検索結果について、検索条件を取得した発注者端末200に対して出力する。出力部22は、検索結果に含まれる動画像について、取得された検索条件を含む動画像の再生時刻を検索結果に含めて出力する。具体的には、出力部22は、検索条件に合致する動画像のシーンの再生時刻を含めて検索結果として出力する。また、出力部22は、識別情報に含まれる発注者のコメントを検索結果として出力する。
【0041】
再生回数計数部は、例えば、CPUが動作することにより実現される。再生回数計数部は、検索結果として出力された動画像の再生回数を計数する。再生回数計数部は、計数した結果を対応する動画像にリンクされている識別情報に含めて、識別情報格納部14に格納する。
【0042】
単価決定部23は、例えば、CPUが動作することにより実現される。単価決定部23は、クリエイターごとに、識別情報に含まれる動画像の再生回数に基づいて新たな動画像の製作単価を決定する。単価決定部23は、例えば、識別情報格納部14に格納されている識別情報に含まれる再生回数の総数に基づいて、クリエイターごとに製作単価を決定する。具体的には、単価決定部23は、再生回数の多いクリエイター程、高い製作単価を決定する。
【0043】
以上の単価決定部23及び出力部22によれば、出力部22は、検索結果とともに、決定された製作単価を出力する。出力部22は、例えば、製作単価を検索結果のリストに含めて発注者端末200に出力する。
【0044】
発注取得部24は、例えば、CPUが動作することにより実現される。発注取得部24は、クリエイターに対する動画像の製作の発注を取得する。発注取得部24は、例えば、検索結果を送信した発注者端末200から、動画像の製作の発注を取得する。具体的には、発注取得部24は、希望する動画像の内容等の発注内容を取得する。
【0045】
発注格納部25は、例えば、ハードディスク等の記録媒体である。発注格納部25は、取得した発注内容を格納する。
【0046】
発注実行部26は、例えば、CPUが動作することにより実現される。発注実行部26は、取得した発注内容と、決定された製作単価とに基づいて、発注を実行する。発注実行部26は、発注内容及び製作単価をクリエイター端末100に送信する。また、発注実行部26は、受注の有無をクリエイター端末100から取得する。発注実行部26は、受注したことを示す内容の受信に基づいて、発注格納部25に格納されている発注内容を維持する。また、発注実行部26は、動画像の引き渡し完了を示す情報をクリエイター端末100から取得する。
【0047】
請求書発行部27は、例えば、CPUが動作することにより実現される。請求書発行部27は、実行された発注内容に基づいて請求書を発行する。請求書発行部27は、例えば、発行した請求書を発注した発注者端末200に送信する。
【0048】
コメント取得部28は、例えば、CPUが動作することにより実現される。コメント取得部28は、発注を実施した発注者による、クリエイターへのコメントを取得する。コメント取得部28は、発注した発注者端末200からコメントを取得する。また、コメント取得部28は、クリエイターに対応する識別情報に、コメントを含める。
【0049】
次に、検索装置1の動作の流れについて、図4から図6を参照して説明する。
(動画像取得)
まず、検索装置1による動画像取得の流れについて、図4を参照して説明する。
【0050】
まず、動画像取得部11は、クリエイター端末100から登録する動画像を取得する(ステップS1)。次いで、識別情報取得部13は、クリエイター端末100から識別情報を取得する(ステップS2)。次いで、抽出部15は、属性情報を抽出する(ステップS3)。次いで、紐付部17は、
抽出された属性情報と、動画像と、識別情報とを紐付する(ステップS4)。
【0051】
次いで、取得が終了したか否かが判断される(ステップS5)。全ての動画像及び識別情報の取得が完了している場合(ステップS5:YES)、本フローによる処理は、終了する。一方、他の動画像及び識別情報がある場合(ステップS5:NO)、本フローによる処理は、ステップS2に戻る。
【0052】
(検索実行)
次いで、検索装置1による検索実行の流れについて、図5を参照し説明する。
まず、検索条件取得部18は、検索条件を取得する(ステップS11)。
【0053】
次いで、検索履歴があるか否かが判断される(ステップS12)。検索履歴がある場合(ステップS12:YES)、検索傾向設定部20は、検索傾向を設定する(ステップS13)。一方、検索履歴が無い場合(ステップS12:NO)、検索傾向設定部20は、ステップS14に進む。
【0054】
ステップS14において、検索部21は、検索条件及び検索傾向に基づく検索を実行する。次いで、検索部21は、検索結果として、検索条件に合致する動画像及び識別情報を読み出す(ステップS15)。次いで、単価決定部23は、読みだされた識別情報に基づいて、クリエイターごとの製作単価を決定する(ステップS16)。次いで、出力部22は、検索結果を発注者端末200に出力する(ステップS17)。
【0055】
(発注)
次に、検索装置1による動画像製作の発注及び請求書発行までの流れについて、図6を参照して説明する。
まず、発注取得部24は、動画像の製作の発注を取得する(ステップS31)。次いで、発注実行部26は、該当するクリエイターに対する動画像の製作の発注を実行する(ステップS32)。
【0056】
次いで、動画像の納品の有無が判断される(ステップS32)。動画像が製作され、納品されている場合(ステップS32:YES)、処理は、ステップS33に進む。一方、動画像の納品されていない場合(ステップS32:NO)、処理は、S32を繰り返す。
【0057】
ステップS33において、請求書発行部27は、請求書を発行する。次いで、発注者からクリエイターに対するコメントの有無が判断される(ステップS34)。コメントが送付される場合(ステップS34:YES)、処理は、ステップS35に進む。一方、コメントが無い場合(ステップS34:NO)、本フローによる処理は、終了する。
【0058】
ステップS35において、コメント取得部28は、発注者端末200からコメントを受け付ける。次いで、コメント取得部28は、取得したコメントを識別情報に含めて識別情報を更新する(ステップS36)。
【0059】
次に、プログラムについて説明する。
検索装置1に含まれる各構成は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせによりそれぞれ実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0060】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、表示プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0061】
以上の一実施形態に係る検索装置1及びプログラムによれば、以下の効果を奏する。
(1)動画像のクリエイターを検索可能な検索装置1であって、動画像を取得する動画像取得部11と、クリエイターの識別情報を取得する識別情報取得部13と、動画像を解析するとともに、動画像の特性を属性情報として抽出する抽出部15と、動画像及び識別情報に、抽出した属性情報を紐付ける紐付部17と、属性情報に対する検索条件を取得する検索条件取得部18と、取得した検索条件に対応する属性情報、識別情報、及び動画像を検索する検索部21と、検索結果を出力する出力部22と、を備える。
動画像のクリエイターを検索可能な検索装置1としてコンピュータを動作させるプログラムであって、コンピュータを、動画像を取得する動画像取得部11、クリエイターの識別情報を取得する識別情報取得部13、動画像を解析するとともに、動画像の特性を属性情報として抽出する抽出部15、動画像及び識別情報に、抽出した属性情報を紐付ける紐付部17、属性情報に対する検索条件を取得する検索条件取得部18、取得した検索条件に対応する属性情報、識別情報、及び動画像を検索する検索部21、検索結果を出力する出力部22、として機能させる。
これにより、過去に製作された動画像から、スポンサー等が好む表現をしている動画像を検索することができる。また、検索された動画像から、スポンサー等が所望の動画像を製作するクリエイターを容易に検索することができる。また、動画像を登録するだけで動画像の特性を属性情報として抽出するとともに、抽出された属性情報と、動画像と、識別情報とを紐付けるので、動画像を説明する紹介文等を作成せずとも登録することができる。したがって、動画像を登録するハードルを下げることができ、プラットフォームの充実を期待することができる。また、クリエイターの主観を排除して、客観的な見地から検索条件を設定することができる。
【0062】
(2)抽出部15は、動画像に含まれるコンテンツの傾向に基づいて、動画像の特性を属性情報として抽出する。これにより、動画像に含まれるコンテンツの傾向(印象等)について検索を容易にすることができる。
【0063】
(3)抽出部15は、動画像に含まれるコンテンツの情報量及び印象に基づいて動画像の特性を属性情報として抽出する。これにより、動画像が訴える方向性について、容易に検索することができる。例えば、商品を詳細に説明するような文字情報の多い動画像であるか、人の感性に訴える動画像であるか等について、容易に検索することが可能になる。
【0064】
(4)検索装置1は、クリエイターごとに、識別情報に含まれる動画像の再生回数に基づいて新たな動画像の製作単価を決定する単価決定部23をさらに備え、出力部22は、検索結果とともに、決定された製作単価を出力する。これにより、クリエイターごとに製作単価が予め決められるので、動画像の製作の発注を容易にすることができる。また、クリエイターの動画像の再生数に基づいて製作単価が決定されるので、検索ヒット数が多く、より興味を持たれる動画像を製作するクリエイターの単価を高くすることができる。したがって、決定される製作単価の公平性を担保することができる。
【0065】
(5)検索装置1は、クリエイターに対する動画像の製作の発注を取得する発注取得部24と、取得した発注内容と、決定された製作単価とに基づいて、発注を実行する発注実行部26と、実行された発注内容に基づいて請求書を発行する請求書発行部27と、をさらに備える。これにより、動画像製作の発注から請求書の発行についても検索装置1において完結させることができる。したがって、動画像の発注業務についてもより容易にすることができる。
【0066】
(6)検索装置1は、発注を実施した発注者による、クリエイターへのコメントを取得するとともに、クリエイターに対応する識別情報に、コメントを含めるコメント取得部28をさらに備える。これにより、実際に発注した発注者のコメントについても、発注の参考として確認することが可能になる。これにより、他の発注者は、クリエイターの特性等を容易に把握することができるので、発注のハードルをより下げることができる。
【0067】
(7)検索装置1は、取得した検索条件に基づいて、検索結果の傾向を設定する検索傾向設定部20をさらに備え、検索部21は、設定された傾向に基づいて識別情報及び動画像を検索する。これにより、直近の検索結果に、過去に検索された検索条件を含めて検索結果を出力することができる。したがって、発注者の好みに近いと思われる検索結果を出力することができ、よりクリエイターの検索を容易にすることができる。
【0068】
(8)出力部22は、検索結果に含まれる動画像について、取得された検索条件を含む動画像の再生時刻を検索結果に含めて出力する。これにより、動画像を全て閲覧する必要が無く、検索条件に合致するシーンをすぐに閲覧することができる。したがって、動画像の検索をより容易にすることができる。
【0069】
以上、本発明の検索装置及びプログラムの好ましい一実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態において、検索装置1は、実際の動画像を取得する例で説明したが、これに制限されない。検索装置1は、例えば、動画像にリンクしている動画サイトのURLを実際の動画像に代えて取得してもよい。これにより、登録にかかる労力を低減することができ、より容易に登録することができるようになる。
【0070】
また、上記実施形態において、検索条件取得部18は、検索条件として、選択された動画像のカットを取得してもよい。抽出部15は、取得された動画像のカットの特性を抽出してもよい。検索部21は、抽出された特性に基づいて識別情報及び動画像を検索してもよい。これにより、例えば、カットに含まれる被写体(登場人物)、表現、文字等を抽出して、カットに類似する動画像を検索することができる。したがって、言葉で表現することができないような検索条件であっても、検索条件として指定することができる。また、検索条件取得部18は、検索条件として、検索対象となる動画像を取得してもよい。抽出部15は、取得された動画像の特性を抽出してもよい。また、検索条件取得部18は、検索対象となる動画像と、動画像のカットを特定する再生時刻とを取得してもよい。
【0071】
また、上記実施形態において、検索条件取得部18は、図3に示すような表の形式で、検索する動画像の検索条件を取得してもよい。検索部21は、表の位置に合致する属性情報を有する動画像を検索することにより、発注者の希望する動画像を検索することができる。
【0072】
また、上記実施形態において、動画像取得部11が動画像のURLを取得した場合、単価決定部23は、リンク先の動画像の再生回数を用いて製作単価を決定してもよい。また、単価決定部23は、発注者からの評価を加味して製作単価を決定してもよい。
【0073】
また、上記実施形態において、検索傾向設定部20は、過去の検索条件を用いて検索傾向を設定したが、これに制限されない。検索傾向設定部20は、例えば、発注者端末200において過去に再生された、又は検索された動画像のキャッシュを取得して、検索傾向を設定してもよい。
【0074】
また、上記実施形態において、抽出部15は、動画像に含まれるコンテンツの構図、カメラアングル、及び焦点距離について、属性情報としてさらに抽出してもよい。検索部21は、構図、カメラアングル、及び焦点距離について、検索条件として検索してもよい。
【符号の説明】
【0075】
1 検索装置
11 動画像取得部
13 識別情報取得部
15 抽出部
17 紐付部
18 検索条件取得部
20 検索傾向設定部
21 検索部
22 出力部
23 単価決定部
24 発注取得部
26 発注実行部
27 請求書発行部
28 コメント取得部
図1
図2
図3
図4
図5
図6