(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022021232
(43)【公開日】2022-02-02
(54)【発明の名称】映像共有システム、情報端末装置、タイトル画面表示方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/2743 20110101AFI20220126BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20220126BHJP
H04N 21/488 20110101ALI20220126BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20220126BHJP
【FI】
H04N21/2743
H04N21/258
H04N21/488
G06F13/00 540A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020124715
(22)【出願日】2020-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】504050275
【氏名又は名称】株式会社 ミックウェア
(72)【発明者】
【氏名】春木 豊
【テーマコード(参考)】
5B084
5C164
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA29
5B084AB06
5B084AB40
5B084BB04
5B084CA07
5B084CF12
5B084DC05
5B084DC06
5C164FA06
5C164SB08S
5C164SC11P
5C164SD12P
5C164UB10S
5C164UB90S
5C164UD11P
5C164YA11
5C164YA30
(57)【要約】 (修正有)
【課題】映像共有に用いるアバタがどこに向かっているのかを、ユーザに対して効果的に認知させることができる映像共有システム、情報端末装置、タイトル画面表示方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】映像共有システムは、少なくとも2以上の情報端末装置と、各情報端末装置にインストールされたアプリで共有する映像データをアバタと対応付けて管理するアプリサーバとを含む。情報端末装置は、自装置から自装置以外の情報端末装置に移転するアバタの目的地を示す目的地情報をアプリサーバから受信して設定し記憶し、目的地情報と対応付けられた、目的地を含む地名を示すサブタイトル情報を記憶し、アプリの起動指示を受け付けると、記憶した目的地情報を読み出してS3、目的地情報と対応付けられたサブタイトル情報に基づいて、地名を含むアプリのタイトル画面を生成して表示するS6。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の情報端末装置と、第2の情報端末装置と、前記各情報端末装置にインストールされたアプリで共有する映像データをアバタと対応付けて管理するアプリサーバと、を含む映像共有システムにおいて、
前記第1の情報端末装置は、
前記第2の情報端末装置から前記映像データの共有を受けるために、前記第2の情報端末装置に移転する前記アバタの目的地を示す目的地情報を、前記アプリサーバから受信する通信部と、
受信した前記目的地情報を設定する設定部と、
前記設定部が設定する前記目的地情報を記憶する目的地記憶部と、
前記目的地情報と、前記目的地を含む地名を示すサブタイトル情報とを対応付けるサブタイトルテーブルを記憶するサブタイトル記憶部と、
前記アプリの起動指示を受け付ける受付部と、
前記受付部が前記起動指示を受け付けると、前記目的地記憶部に記憶する前記目的地情報を読み出す読出部と、
前記サブタイトルテーブルに、前記読出部が読み出す前記目的地情報と対応付けた前記サブタイトル情報がある場合、前記サブタイトル情報に基いて前記地名を含む前記アプリのタイトル画面を生成して表示する表示部とを備え、
前記第2の情報端末装置は、
前記第2の情報端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置取得部と、
撮像して前記映像データを生成する撮像部と、
前記位置情報と共に前記映像データを前記アプリサーバに送信する第2通信部とを備え、
前記アプリサーバは、
前記第1の情報端末装置を用いる第1のユーザを特定する識別情報と、前記第2の情報端末装置を用いる第2のユーザを特定する移転先識別情報と、前記第2の情報端末装置から送信された前記位置情報及び前記映像データとを対応付ける共有テーブルを記憶するデータベースと、
前記第2の情報端末装置から前記位置情報及び前記映像データを受信し、前記共有テーブルに基いて、前記位置情報及び前記映像データを前記第1の情報端末装置に送信するサーバ通信部とを備え、
前記表示部は、前記アプリサーバから送信された前記位置情報及び前記映像データに基いて映像を表示する
ことを特徴とする映像共有システム。
【請求項2】
少なくとも2以上の情報端末装置と、前記各情報端末装置にインストールされたアプリで共有する映像データをアバタと対応付けて管理するアプリサーバと、を含む映像共有システムに用いられる前記情報端末装置であって、
自装置以外から前記映像データの共有を受けるために他の前記情報端末装置に移転する前記アバタの目的地を示す目的地情報を、前記アプリサーバから受信する通信部と、
受信した前記目的地情報を設定する設定部と、
前記設定部が設定する前記目的地情報を記憶する目的地記憶部と、
前記目的地情報と、前記目的地を含む地名を示すサブタイトル情報とを対応付けるサブタイトルテーブルを記憶するサブタイトル記憶部と、
前記アプリの起動指示を受け付ける受付部と、
前記受付部が前記起動指示を受け付けると、前記目的地記憶部に記憶する前記目的地情報を読み出す読出部と、
前記サブタイトルテーブルに、前記読出部が読み出す前記目的地情報と対応付けた前記サブタイトル情報がある場合、前記サブタイトル情報に基いて前記地名を含む前記アプリのタイトル画面を生成して表示する表示部とを備え、
前記通信部は、前記アプリサーバから前記アバタと対応付けられた前記映像データを受信し、
前記表示部は、受信した前記映像データに基いて映像を表示することを特徴とする情報端末装置。
【請求項3】
前記アプリサーバは、更に、前記映像データと前記映像データが生成された位置を示す位置情報とを前記アバタと対応付けて管理し、
前記通信部は、前記アプリサーバから前記アバタと対応付けられた前記映像データと前記位置情報を受信し、
前記表示部は、受信した前記映像データと前記位置情報とに基いて前記映像を表示することを特徴とする請求項2に記載の情報端末装置。
【請求項4】
前記地名は、前記目的地が含まれる都市名であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の情報端末装置。
【請求項5】
少なくとも2以上の情報端末装置と、前記各情報端末装置にインストールされたアプリで共有する映像データをアバタと対応付けて管理するアプリサーバと、を含む映像共有システムに用いられる前記情報端末装置のタイトル画面表示方法であって、
前記情報端末装置は、自装置以外から前記映像データの共有を受けるために他の前記情報端末装置に移転する前記アバタの目的地を示す目的地情報を記憶する目的地記憶部と、前記目的地情報と前記目的地を含む地名を示すサブタイトル情報とを対応付けるサブタイトルテーブルを記憶するサブタイトル記憶部とを備え、
前記タイトル画面表示方法は、
前記アプリの起動指示を受け付ける受付ステップと、
前記起動指示を受け付けると、前記目的地記憶部から前記目的地情報を読み出す読出ステップと、
前記サブタイトルテーブルに、読み出された前記目的地情報と対応付けた前記サブタイトル情報がある場合、前記サブタイトル情報に基いて前記地名を含む前記アプリのタイトル画面を生成して表示する表示ステップとを含む
ことを特徴とするタイトル画面表示方法。
【請求項6】
少なくとも2以上の情報端末装置と、前記各情報端末装置にインストールされたアプリで共有する映像データをアバタと対応付けて管理するアプリサーバと、を含む映像共有システムに用いられる前記情報端末装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記情報端末装置は、自装置以外から前記映像データの共有を受けるために他の前記情報端末装置に移転する前記アバタの目的地を示す目的地情報を記憶する目的地記憶部と、前記目的地情報と前記目的地を含む地名を示すサブタイトル情報とを対応付けるサブタイトルテーブルを記憶するサブタイトル記憶部とを備え、
前記コンピュータを、
前記アプリの起動指示を受け付ける受付部と、
前記受付部が前記起動指示を受け付けると、前記目的地記憶部に記憶する前記目的地情報を読み出す読出部と、
前記サブタイトルテーブルに、前記読出部が読み出す前記目的地情報と対応付けた前記サブタイトル情報がある場合、前記サブタイトル情報に基いて前記地名を含む前記アプリのタイトル画面を生成して表示する表示部として、機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像共有システムに関し、特に情報端末装置に表示するタイトル画面の表示制御に関する。
【背景技術】
【0002】
他人と写真や動画等の映像を共有するための映像共有システムとして、SNS(Social Networking Service)が知られている。そして、誰が、誰に対して、どのような映像を共有するのか、という点で様々な共有手法が考案されている。例えば、特許文献1に開示されている発明は、ユーザの分身となるアバタ(Avatar)に目的地を設定し、その目的地に向けて移動する他の情報端末装置(以下、「第2の情報端末装置」ともいう。)にアバタを移転することで、第2の情報端末装置が目的地に到達して撮像した映像をユーザの情報端末装置に共有することが開示されている。この発明により、ユーザ自身が目的地に移動しなくても、移転したアバタが目的地に移動して映像が共有されるので、ユーザは旅気分を味わうことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、アバタが目的地に到達すると、新たな目的地を設定してアバタは新たな旅を行うことが想定される。しかし、目的地に到達する度に、新たな目的地を何度も繰り返し設定すると、ユーザ自身が目的地に向けて移動しているわけではないので、アバタが現在向かっている目的地がどこなのか、ユーザは忘れてしまう可能性がある。そして、アバタがどこに向かっているのかもわからないまま映像が共有されると、旅気分の興趣が損なわれる可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は、映像の共有を受けるために第2の情報端末装置に移転したアバタがどこに向かっているのかをユーザに対して効果的に認知させる映像共有システム、情報端末装置、タイトル画面表示方法、プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上記の課題を達成するために、本発明の一態様に係る映像共有システムは、第1の情報端末装置と、第2の情報端末装置と、各情報端末装置にインストールされたアプリで共有する映像データをアバタと対応付けて管理するアプリサーバと、を含む。第1の情報端末装置は、通信部と、設定部と、目的地記憶部と、サブタイトル記憶部と、受付部と、読出部と、表示部とを備える。通信部は、第2の情報端末装置から映像データの共有を受けるために、第2の情報端末装置に移転するアバタの目的地を示す目的地情報を、前記アプリサーバから受信する。設定部は、受信した目的地情報を設定する。目的地記憶部は、設定部が設定する目的地情報を記憶する。サブタイトル記憶部は、目的地情報と、目的地を含む地名を示すサブタイトル情報とを対応付けるサブタイトルテーブルを記憶する。受付部は、アプリの起動指示を受け付ける。読出部は、受付部が起動指示を受け付けると、目的地記憶部に記憶する目的地情報を読み出す。表示部は、サブタイトルテーブルに、読出部が読み出す目的地情報と対応付けたサブタイトル情報がある場合、サブタイトル情報に基いて地名を含むアプリのタイトル画面を生成して表示する。第2の情報端末装置は、位置取得部と、撮像部と、第2通信部とを備える。位置取得部は、第2の情報端末装置の位置を示す位置情報を取得する。撮像部は、撮像して映像データを生成する。第2通信部は、位置情報と共に映像データをアプリサーバに送信する。アプリサーバは、データベースと、サーバ通信部とを備える。データベースは、第1の情報端末装置を用いる第1のユーザを特定する識別情報と、第2の情報端末装置を用いる第2のユーザを特定する移転先識別情報と、第2の情報端末装置から送信された位置情報及び映像データとを対応付ける共有テーブルを記憶する。サーバ通信部は、第2の情報端末装置から位置情報及び映像データを受信し、共有テーブルに基いて、位置情報及び映像データを第1の情報端末装置に送信する。表示部は、アプリサーバから送信された位置情報及び映像データに基いて映像を表示する。
【0007】
(2)上記の課題を達成するために、本発明の一態様に係る情報端末装置は、少なくとも2以上の情報端末装置と、各情報端末装置にインストールされたアプリで共有する映像データをアバタと対応付けて管理するアプリサーバと、を含む映像共有システムに用いられる情報端末装置である。情報端末装置は、通信部と、設定部と、目的地記憶部と、サブタイトル記憶部と、受付部と、読出部と、表示部とを備える。通信部は、自装置以外から映像データの共有を受けるために他の情報端末装置に移転するアバタの目的地を示す目的地情報を、アプリサーバから受信する。設定部は、受信した目的地情報を設定する。目的地記憶部は、設定部が設定する目的地情報を記憶する。サブタイトル記憶部は、目的地情報と、目的地を含む地名を示すサブタイトル情報とを対応付けるサブタイトルテーブルを記憶する。受付部は、アプリの起動指示を受け付ける。読出部は、受付部が起動指示を受け付けると、目的地記憶部に記憶する目的地情報を読み出す。表示部は、サブタイトルテーブルに、読出部が読み出す目的地情報と対応付けたサブタイトル情報がある場合、サブタイトル情報に基いて地名を含むアプリのタイトル画面を生成して表示する。通信部は、アプリサーバからアバタと対応付けられた映像データを受信し、表示部は、受信した映像データに基いて映像を表示する。
【0008】
(3)本発明の一態様は、上記した(2)に記載のアプリサーバは、更に、映像データと映像データが生成された位置を示す位置情報とをアバタと対応付けて管理してもよい。上記した(2)に記載の通信端末装置の通信部は、アプリサーバからアバタと対応付けられた映像データと位置情報を受信し、表示部は、受信した映像データと位置情報とに基いて映像を表示してもよい。
【0009】
(4)本発明の一態様は、上記した(2)または(3)に記載の情報端末装置において、地名は、目的地が含まれる都市名であってもよい。
【0010】
(5)上記の課題を達成するために、本発明の一態様に係るタイトル画面表示方法は、少なくとも2以上の情報端末装置と、各情報端末装置にインストールされたアプリで共有する映像データをアバタと対応付けて管理するアプリサーバと、を含む映像共有システムに用いられる情報端末装置のタイトル画面表示方法である。情報端末装置は、自装置以外から映像データの共有を受けるために他の情報端末装置に移転するアバタの目的地を示す目的地情報を記憶する目的地記憶部と、目的地情報と目的地を含む地名を示すサブタイトル情報とを対応付けるサブタイトルテーブルを記憶するサブタイトル記憶部とを備える。タイトル画面表示方法は、アプリの起動指示を受け付ける受付ステップと、起動指示を受け付けると、目的地記憶部から目的地情報を読み出す読出ステップと、サブタイトルテーブルに、読み出された目的地情報と対応付けたサブタイトル情報がある場合、サブタイトル情報に基いて地名を含むアプリのタイトル画面を生成して表示する表示ステップとを含む。
【0011】
(6)上記の課題を達成するために、本発明の一態様に係るプログラムは、少なくとも2以上の情報端末装置と、各情報端末装置にインストールされたアプリで共有する映像データをアバタと対応付けて管理するアプリサーバと、を含む映像共有システムに用いられる情報端末装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。情報端末装置は、自装置以外から映像データの共有を受けるために他の情報端末装置に移転するアバタの目的地を示す目的地情報を記憶する目的地記憶部と、目的地情報と目的地を含む地名を示すサブタイトル情報とを対応付けるサブタイトルテーブルを記憶するサブタイトル記憶部とを備える。プログラムは、コンピュータを、アプリの起動指示を受け付ける受付部と、受付部が起動指示を受け付けると目的地記憶部に記憶する目的地情報を読み出す読出部と、サブタイトルテーブルに、読出部が読み出す目的地情報と対応付けたサブタイトル情報がある場合、サブタイトル情報に基いて地名を含むアプリのタイトル画面を生成して表示する表示部として、機能させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明を適用した情報端末装置は、映像データの共有を受けるために他の情報端末装置に移転したアバタがどこに向かっているのかをユーザに対して効果的に認知させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】一実施形態に係る映像共有システム10の構成を示す図である。
【
図2】一実施形態に係る第1の情報端末装置1及び第2の情報端末装置2の機能構成を示す図である。
【
図3】一実施形態に係るアプリサーバ3の機能構成を示す図である。
【
図4】一実施形態に係る目的地情報とサブタイトル情報を対応付けたサブタイトルテーブル100の一例を示す図である。
【
図5】一実施形態に係るアプリサーバ3が管理するユーザテーブル200の一例を示す図である。
【
図6】一実施形態に係るアプリサーバ3が管理する共有テーブル300の一例を示す図である。
【
図7】一実施形態に係る第1の情報端末装置1の動作フローの一例を示す図である。
【
図8】一実施形態に係る第1の情報端末装置1に表示するサブタイトルを含むタイトル画面の一例を示す図である。
【
図9】一実施形態に係る第1の情報端末装置1に表示する通常のタイトル画面の一例を示す図である。
【
図10】一実施形態に係る第1の情報端末装置1に表示するアバタの現在位置を地図上に表した画面の一例を示す図である。
【
図11】一実施形態に係る第1の情報端末装置1に表示する共有された映像の一例を示す図である。
【
図12】一実施形態に係るアプリサーバ3の目的地設定処理の一例を示す図である。
【
図13】一実施形態に係る第1の情報端末装置1の目的地設定処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態について図面を用いて説明する。本発明の一実施形態である映像共有システム10は、
図1に示すように、第1の情報端末装置1、第2の情報端末装置2、アプリサーバ3、ネットワーク4で構成される。第1の情報端末装置1、第2の情報端末装置2は、スマートフォン、タブレット等の携帯型情報端末装置が好適である。第1の情報端末装置1、第2の情報端末装置2は、複数存在していてもよい。
【0015】
第1の情報端末装置1及び第2の情報端末装置2には、映像を共有するためのソフトウェアであるアプリケーションプログラム(以下、「本アプリ」という。)がインストールされている。第1の情報端末装置1及び第2の情報端末装置2は、ユーザから本アプリを起動する指示を受け付けることで本アプリを実行する。
【0016】
アプリサーバ3は、本アプリを実行する第1の情報端末装置1及び第2の情報端末装置2の各種情報、例えば、後述するサブタイトルテーブル100、ユーザテーブル200、共有テーブル300、共有する映像データの管理を行う。ネットワーク4は、携帯電話の通信網、LAN等を含む通信網である。第1の情報端末装置1及び第2の情報端末装置2は、本アプリを起動すると、本アプリに予め記憶しているアプリサーバ3のアドレスを用いて、ネットワーク4を介してアプリサーバ3と通信を行い、各種情報、共有する映像データの送受を行う。
【0017】
第1の情報端末装置1、第2の情報端末装置2の主要な機能構成について説明する。
図2に示すように、第1の情報端末装置1、第2の情報端末装置2は、通信部11、位置取得部12、受付部13、表示部14、撮像部15、スピーカー16、制御部17、設定部18、読出部19、アプリ記憶部20、目的地記憶部21、サブタイトル記憶部22、映像記憶部23、タッチパネルディスプレイ24を備える。第2の情報端末装置2の通信部11は、第2通信部11と読み替える。第1の情報端末装置1、第2の情報端末装置2は、図示していないハードウェア構成として、CPU、メモリを備えている。第1の情報端末装置1、第2の情報端末装置2は、アプリ記憶部20に記憶している本アプリをCPUが実行することにより、各機能の動作を実現する。
【0018】
通信部(第2通信部)11は、ネットワーク4を介してアプリサーバ3と通信する機能を有する。通信部(第2通信部)11を実現する具体的なハードウェアの一例としては、LTE/3G、4G通信方式に基く電波を送受信する通信モジュールが好適である。
【0019】
位置取得部12は、GNSS衛星群から発信される位置情報と時刻情報を含むコード信号を一定時間毎(例えば、1分毎)に複数受信することで、自装置の現在位置を算出して取得する機能を有する。位置取得部12を実現する具体的なハードウェアの一例としては、GNSSモジュールが好適である。
【0020】
タッチパネルディスプレイ24は、受付部13、表示部14を機能部として備える。受付部13は、タッチパネルディスプレイ24に表示したUI(ユーザ・インターフェース)に対するユーザの操作により、各種の入力指示を受け付ける機能を有する。受付部13は、タッチパネルディスプレイ24に表示した本アプリのアイコンをタッチする操作を受け付けることで、本アプリの起動指示を受け付ける機能を有する。
【0021】
表示部14は、本アプリ起動時に、本アプリの名称を表すタイトルを含むタイトル画面をタッチパネルディスプレイ24に表示する機能を有する。表示部14は、UIの表示、アバタの現在位置表示、共有された映像一覧及び選択した映像の表示等を行う機能を有する。
【0022】
撮像部15は、いわゆるカメラ機能を有する。具体的なハードウェアの一例としては、CCDカメラ、CMOSカメラが好適である。撮像部15は、ユーザの撮像指示に基いて、風景や人物等の映像を撮像して、映像データを生成する機能を有する。生成された映像データは、制御部17の制御により映像記憶部23に記憶する。
【0023】
スピーカー16は、制御部17の制御により音声を出力する機能を有する。例えば、本アプリ起動時に後述するタイトル画面の表示を行うが、その際、BGMと共に、本アプリの呼称とサブタイトルの呼称を音声で出力する機能を有する。
【0024】
制御部17は、図示していないが、CPU、メモリで構成される。制御部17は、設定部18、読出部19を含み、本アプリの各種制御を実行する。設定部18は、アバタの目的地を示す目的地情報を設定する機能を有する。目的地情報の設定は、アプリサーバ3が自動で設定するが、ユーザ自身が目的地を指定することで変更することもできる。この場合、設定部18は、アプリサーバ3に対して変更した目的地情報を送信し、アプリサーバ3から変更された目的地情報を受信することで設定となる。これは、アプリサーバ3で管理している目的地情報と同期させるためである。制御部17は、設定された目的地情報を目的地記憶部21に記憶する。読出部19は、本アプリ起動時に、目的地記憶部21に記憶された目的地情報を読み出す機能を有する。
【0025】
アプリ記憶部20は、本アプリの他、各種データ、アプリ、OS(オペレーティングシステム)等を記憶する記憶媒体である。アプリ記憶部20は、不揮発性メモリが好適であるが、他の記憶媒体でもよい。また、アプリ記憶部20は、第1の情報端末装置1及び第2の情報端末装置2に内蔵された記憶媒体に限らず、USBメモリスティック等、外部接続の記憶媒体で実現してもよい。アプリ記憶部20は、目的地記憶部21、サブタイトル記憶部22、映像記憶部23を含む。
【0026】
目的地記憶部21は、目的地情報を記憶する。目的地情報とは、アバタが到達すべき地点である目的地を示す位置情報である。例えば、東京都内にある「東京タワー」が目的地として設定された場合、「東京タワー」の位置を緯度経度で表現した情報である。
【0027】
サブタイトル記憶部22は、
図4に示すサブタイトルテーブル100を記憶する。サブタイトルテーブル100は、既定目的地情報101とサブタイトル情報102が対応付けられたテーブルである。
【0028】
本アプリがインストールされた第1の情報端末装置1及び第2の情報端末装置2は、本アプリの起動時に本アプリのタイトルを含むタイトル画面を表示する。サブタイトル情報とは、タイトル画面を表示する際、タイトルに合わせて表示する、目的地を含む地名(都市名)を表す情報である。
【0029】
例えば、アバタの目的地として「東京タワー」が設定された場合、サブタイトルテーブル100には、「東京タワー」が所在する位置情報を示す既定目的地情報101に、サブタイトル情報102として「Tokyo」が対応付けられている。サブタイトルテーブル100は、本アプリをインストールした時点で本アプリに含む情報であってもよいし、本アプリのインストール後のデータ更新で、アプリサーバ3から受信してもよい。
【0030】
映像記憶部23は、撮像部15で撮像して生成した映像データ及び他者情報端末装置から共有された映像データを記憶する。
【0031】
アプリサーバ3の主要な機能構成について説明する。
図3に示すように、アプリサーバ3は、サーバ通信部31、管理部32、データベース33で構成される。図示していないが、アプリサーバ3は、ハードウェア構成としてCPU、メモリ、記憶媒体を備えたコンピュータである。アプリサーバ3は、記憶媒体に記憶しているサーバ制御プログラムをCPUが実行することにより、各機能の動作を実現する。
【0032】
アプリサーバ3は、負荷分散の観点から複数のコンピュータで構成されていてもよい。例えば、アプリサーバ3は、WEB3層構造で構成されたサーバ群であってもよい。このサーバ群は、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバの3つの役割をそれぞれ担うサーバ群で構成される。
【0033】
サーバ通信部31は、ネットワーク4を介して第1の情報端末装置1、第2の情報端末装置2と通信を行う機能を有する。
【0034】
管理部32は、第1の情報端末装置1、第2の情報端末装置2からの通知または要求に基いて、データベース33に記憶されている各テーブルを参照し、各種情報の管理と応答を行う機能を有する。
【0035】
データベース33は、大容量の記憶媒体、例えば、ハードディスクで構成される。データベース33は、複数のテーブルを記憶する。例えば、データベース33は、
図4に示すサブタイトルテーブル100、
図5に示すユーザテーブル200、
図6に示す共有テーブル300を記憶する。
【0036】
サブタイトルテーブル100は本アプリに含まれる情報であり、第1の情報端末装置1、第2の情報端末装置2は、本アプリをダウンロードしたときに取得する。また、サブタイトルテーブル100に更新がある場合、第1の情報端末装置1、第2の情報端末装置2が本アプリを起動したときにアプリサーバ3と通信を行って取得してもよい。
【0037】
ユーザテーブル200は、ユーザ設定登録により生成される識別情報201、ユーザID202、パスワード203、IPアドレス204を対応付けたテーブルである。ここで、ユーザ設定登録について説明する。
【0038】
本アプリを用いてユーザ間の映像共有を実現するために各ユーザは、本アプリのユーザ設定登録を行う。各ユーザは、アプリサーバ3にログインするためのユーザID202とパスワード203を各自で決めて、それぞれの第1の情報端末装置1及び第2の情報端末装置2で入力して設定する。
【0039】
ユーザID202は、例えば、ユーザのメールアドレスが好適である。なお、メールアドレス以外に、ニックネーム、或いは意味を持たない文字、数字、記号を複数組み合わせたものであってもよい。パスワード203は、ユーザ自身が決めた文字、数字、記号を複数組み合わせた所定数以上の文字列が好適である。
【0040】
第1の情報端末装置1及び第2の情報端末装置2の受付部13は、入力されたユーザID202とパスワード203を受け付けて、通信部(第2通信部)11からアプリサーバ3に送信される。アプリサーバ3は、ユーザID202とパスワード203を受信すると、ユーザを特定するための識別情報201を生成し、受信したユーザID202、パスワード203、IPアドレス204を対応付けて記憶する。
【0041】
識別情報201は、例えば、16ケタの数字で表された数字列である。なお、識別情報201は、数字列に文字や記号を含んでいてもよいし、ケタ数も16ケタでなくてもよい。IPアドレス204は、アプリサーバ3にアクセスした第1の情報端末装置1または第2の情報端末装置2に付与されたIPアドレスである。
【0042】
ユーザ設定登録が完了すると、第1の情報端末装置1及び第2の情報端末装置2は、ユーザID202とパスワード203をアプリ記憶部20に記憶する。これにより、ユーザ設定登録後は、ユーザが本アプリの起動指示を第1の情報端末装置1または第2の情報端末装置2に行うと、本アプリは、起動時に自動でアプリサーバ3にログインする。
【0043】
共有テーブル300は、アバタ設定により生成されるアバタID301、アバタデータ302、所有者識別情報303、目的地情報304、移転先識別情報305、位置情報306、映像データ307を対応付けたテーブルである。ここで、アバタとアバタの設定について説明する。
【0044】
アバタは、ユーザの分身となるキャラクタである。アバタの外観は、例えば、ユーザの顔や外観、服装等を模した形態でもよいし、実在する動物、想像上若しくは既に死滅した恐竜等の生物、車や飛行機等の移動体、食べ物等を擬人化した形態でもよい。
【0045】
ユーザ設定登録が完了した後、続いて、各ユーザはアバタの設定を行う。アバタの設定は、第1の情報端末装置1及び第2の情報端末装置2に備わるタッチパネルディスプレイ上に、複数のアバタの外観候補を表示して、その中からユーザの指示に基いてアバタの外観を特定するパーツや色を選択して設定する。第1の情報端末装置1及び第2の情報端末装置2は、選択されたアバタの外観を特定するアバタデータ302をアプリサーバ3に送信する。なお、アバタの設定は、ユーザによる選択は行わずに、アプリサーバ3が、アバタの外観を自動設定してもよい。
【0046】
アプリサーバ3は、第1の情報端末装置1及び第2の情報端末装置2からアバタデータ302を受信すると、アバタを特定するアバタID301を生成して、共有テーブル300に記録する。また、アプリサーバ3は、アバタID301と対応付けて、所有者識別情報303、目的地情報304、移転先識別情報305を共有テーブル300に記録する。
【0047】
以下、便宜的に、所有者識別情報303は、第1の情報端末装置1を用いる第1のユーザを特定する情報として説明する。アプリサーバ3は、アバタの設定時と、アバタが目的地に到達した時に、目的地情報304を自動設定する。アプリサーバ3は、目的地情報304を新たに設定すると、ユーザテーブル200と共有テーブル300を参照して、アバタと対応付けられている第1の情報端末装置1に目的地情報304を送信する。
【0048】
移転先識別情報305は、アバタの移転先である、第1のユーザ以外の第2のユーザの識別情報である。移転先識別情報305は、アプリサーバ3が自動設定する。以下、便宜的に、移転先識別情報305は、第2の情報端末装置2を用いる第2のユーザを特定する識別情報として説明する。
【0049】
位置情報306は、移転先識別情報305から特定される第2の情報端末装置2が取得した、第2の情報端末装置2の位置を示す情報である。アプリサーバ3は、第2の情報端末装置2から位置情報306を受信して、共有テーブル300に対応付けて記録する。
【0050】
映像データ307は、第2の情報端末装置2が撮像して生成した映像データのうち、第2のユーザが共有を許可した映像データである。アプリサーバ3は、第2の情報端末装置2から映像データ307を受信して、共有テーブル300に対応付けて記録する。
【0051】
第1の情報端末装置1及び第2の情報端末装置2、アプリサーバ3の動作について
図7~
図13を用いて説明する。便宜的に、第1の情報端末装置1及び第2の情報端末装置2の動作は共通するため、第1の情報端末装置1の動作として説明する。
【0052】
図7の動作フローに示すように、第1の情報端末装置1は、本アプリの起動指示をユーザから受け付けると、通信部11は、アプリサーバ3と通信を行い、アプリサーバ3にログインする(S1)。
【0053】
S1の処理において、第1の情報端末装置1がアプリサーバ3に対してログインを完了すると、続いて通信部11は、アプリサーバ3が共有テーブル300を用いて管理するアバタに関する各種情報のうち、更新された情報、例えば、目的地情報304、移転先識別情報305、位置情報306、映像データ307をアプリサーバ3から受信する。制御部17は、受信した情報をアプリ記憶部20に記憶する(S2)。続いて制御部17(読出部19)は、S3の処理に進む。
【0054】
S2の処理の後、読出部19は、設定部18が設定した目的地記憶部21に記憶されている目的地情報304を読み出す(S3)。続いて制御部17は、S4の処理に進む。S4の処理において読出部19が読み出した目的地情報304が目的地記憶部21に記憶されている場合、すなわち、目的地情報304が設定されている場合(S4:Yes)、制御部17は、S5の処理に進む。
【0055】
S5の処理において制御部17は、サブタイトル記憶部22に記憶されているサブタイトルテーブル100を参照する。制御部17は、サブタイトルテーブル100に、設定された目的地情報304に対応するサブタイトル情報102がある場合(S5:Yes)、S6の処理に進む。制御部17は、表示部14にサブタイトル情報102を含むタイトル画面(
図8)を生成させて表示させる(S6)。
【0056】
図8に示すように、第1タイトル画面500には、アプリの名称を示すタイトル501と、サブタイトル情報102に基く都市名を表すサブタイトル502が表示されている。
【0057】
一方、S4の処理において、制御部17は、目的地情報304が目的地記憶部21に記憶されていない場合(S4:No)、または、S5の処理において、サブタイトルテーブル100に、目的地情報304と対応付けられたサブタイトル情報102が存在しない場合(S5:No)、S7の処理に進む。制御部17は、表示部14にサブタイトル情報102を含まないタイトル画面(
図9)を生成させて表示させる(S7)。
【0058】
図9に示すように、第2タイトル画面510には、サブタイトル情報102が含まれない、タイトル501のみが表示されている。
図8と
図9を比較すると、
図8に示すようにサブタイトル502を含む第1タイトル画面500が表示されることで、第1のユーザは、サブタイトル502が表す都市を認知することができる。そして、第1のユーザは、共有される映像が、その都市に向かっていることを示す映像であることがわかる。つまり、本アプリを起動する度に、サブタイトルが示す都市名をしっかりと認知して映像の共有を受けるので、旅気分を味わうことができる。
【0059】
制御部17は、S6またはS7において、一定時間、例えば、5秒間、第1タイトル画面500または第2タイトル画面510を表示部14に表示させて、S8の処理に進む。制御部17は、アプリサーバ3から取得した移転先識別情報305から、第1の情報端末装置1に他のアバタ(例えば、第2ユーザのアバタ)が移転されている場合(S8:Yes)、S9の処理に進む。
【0060】
S9の処理において、制御部17は、他のユーザ(例えば、第2のユーザ)に対して、撮像部15が撮像して生成した映像データ307を共有する処理を行う。制御部17は、第1の情報端末装置1が現在位置している付近で撮像した映像データを共有候補の映像として、映像記憶部23から抽出する。第1のユーザは、共有候補の映像の中から、共有しても良い映像を選択する。制御部17は、選択された映像の映像データを、アプリサーバ3に送信する。制御部17は、S9の映像共有処理の後、S10の処理に進む。
【0061】
S8の処理において、アプリサーバ3から取得した移転先識別情報305から、他のアバタが第1の情報端末装置1に移転されていない場合(S8:No)、制御部17はS9の処理をスキップしてS10の処理に進む。
【0062】
制御部17は、第1のユーザのアバタの現在位置を地図上に表示する処理を行う(S10)。アバタの現在位置情報は、本アプリ起動時にアプリサーバ3と通信することでアプリサーバ3から取得する。アプリサーバ3は、第1の情報端末装置1からアクセスを受けた際、データベース33に記憶している共有テーブル300を参照して、第1のアバタの移転先の位置情報306を第1の情報端末装置1に送信する。
【0063】
制御部17は、本アプリに含まれる地
図API(Application Programming Interface)で地図情報を取得する。制御部17は、アバタの位置情報306と取得した地図情報に基いて、アバタの位置情報306を地図上に表示した画面(
図10)を、表示部14に表示させる。
【0064】
図10に示すように、地図画面600には、取得した位置情報306に基いて地図上に、アバタ601、矢印アイコン602、カメラアイコン603が表示される。矢印アイコン602は、設定されている目的地までの距離と方向を示す情報である。カメラアイコン603は、第2の情報端末装置2から共有を受けた映像があることを示す情報である。カメラアイコン603の地図上の位置は、共有された映像が撮像された位置を示す。制御部17は、S10の処理を行った後、S11の処理に進む。
【0065】
第1のユーザが、第1の情報端末装置1のタッチパネルディスプレイ24を操作して、カメラアイコン603をクリックすると、制御部17は、表示部14に映像画面800を表示させる(S11)。
図11に示すように、映像画面800には、共有された映像801と第1のユーザのアバタ601が表示される。
【0066】
第1のユーザは、映像801とアバタ601が一緒に表示されるのを見ることで、あたかも自分が旅をしているような気分を感じることができる。制御部17は、S11の処理後、S12の処理に進む。S12の処理において、制御部17は、第1のユーザから本アプリの終了指示を受け付けると(S12:Yes)、動作を終了する。S12の処理において、制御部17は、第1のユーザから本アプリの終了指示を受け付けなければ(S12:No)、待機し続ける。
【0067】
アプリサーバ3は、
図12のフローに示す各処理によりアバタの新な目的地を設定する。まず、管理部32は、第2の情報端末装置2から送信された位置情報306に基いて、設定されている目的地情報304が示す目的地にアバタが到達したのかどうか判定する。判定方法としては、例えば、目的地情報304が示す位置から所定範囲(半径10km以内)に位置情報306が含まれる場合、アバタは目的地に到達したものと判定する。管理部32は、アバタが目的地に到達したと判定した場合(S20:Yes)、S21の処理に進む。管理部32は、現在設定されている目的地情報304が示す目的地とは異なる新たな目的地をランダムに設定し(S21)、S24の処理に進む。
【0068】
S21の処理において、管理部32は、データベース33に記憶している共有テーブルを参照し、該当するアバタの目的地情報304を更新する。管理部32は、該当するアバタと対応付けられている所有者識別情報303から、ユーザテーブル200を参照し、該当の識別情報201と対応付けられているIPアドレス204を用いて、第1の情報端末装置1に更新した目的地情報304を送信する(S24)。その後、管理部32は、S25の処理に進む。
【0069】
管理部32は、目的地情報304の更新に伴って、アバタの移転先も設定する(S25)。管理部32は、S25の処理後、S20の処理に戻る。
【0070】
S20において、管理部32は、アバタが目的地に到達していないと判定した場合(S20:No)、つまり、設定した目的地情報304から所定範囲内に位置情報306が含まれない場合、S22の処理に進む。管理部32は、第1のユーザから指定された目的地情報304を第1の情報端末装置1から受信した場合(S22:Yes)、S23の処理に進む。管理部32は、第1のユーザから指定された目的地情報304が示す目的地を新たな目的地として設定し(S23)、S24の処理に進む。
【0071】
S22において、管理部32は第1の情報端末装置1からユーザ指定の目的地情報304を受信しない場合(S22:No)、S20の処理に戻る。
【0072】
第1の情報端末装置1は、
図13のフローに示す各処理によりアバタの目的地を設定する。まず、第1のユーザが第1の情報端末装置1のタッチパネルディスプレイ24を操作して目的地を指定する。受付部13が目的地の指定を受け付けた場合(S30:Yes)、S31の処理に進む。制御部17は、受付部13が受け付けた目的地を示す目的地情報304をアプリサーバ3に送信し(S31)、S32の処理に進む。
【0073】
第1の情報端末装置1は、アプリサーバ3から目的地情報304を受信すると(S32:Yes)、制御部17は、目的地記憶部21に目的地情報304を記憶して設定する(S33)。S32の処理において、アプリサーバ3から目的地情報304を受信しない場合(S32:No)、制御部17は、S30の処理に戻る。
【0074】
制御部17は、S30の処理において目的地の指定を第1のユーザから受け付けない場合(S30:No)、S31の処理をスキップして、S32の処理に進む。
【0075】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の映像共有システム10の機能構成及び処理は、実施形態のみに限定されるものではない。本発明は、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。
【0076】
例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良いし、追記した構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは言うまでもない。また、本発明は、上記実施形態で説明した映像共有システム、第1の情報端末装置1及び第2の情報端末装置2にインストールされた本アプリ(プログラム)等、いわゆる物の発明の他、
図7から
図9に示す各ステップ(処理)を含むタイトル画面表示方法も当然含まれる。
【0077】
例えば、
図7に示す制御部17が行うS9、S10、S11の各処理は、この順番で行わなくても良い。例えば、制御部17は、先にS11の処理を行って、続いて、S10、S9の順で処理を行ってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、他者に映像を共有する映像共有システムに適用できる。
【符号の説明】
【0079】
1 第1の情報端末装置
2 第2の情報端末装置
3 アプリサーバ
4 ネットワーク
10 映像共有システム
11 通信部(第2通信部)
12 位置取得部
13 受付部
14 表示部
15 撮像部
16 スピーカー
17 制御部
18 設定部
19 読出部
20 アプリ記憶部
21 目的地記憶部
22 サブタイトル記憶部
23 映像記憶部
31 サーバ通信部
32 管理部
33 データベース