(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022021278
(43)【公開日】2022-02-02
(54)【発明の名称】金型クランプの改良
(51)【国際特許分類】
B29C 33/30 20060101AFI20220126BHJP
B29C 45/26 20060101ALI20220126BHJP
【FI】
B29C33/30
B29C45/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020136851
(22)【出願日】2020-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】592062884
【氏名又は名称】山崎 勇
(72)【発明者】
【氏名】山崎 勇
【テーマコード(参考)】
4F202
【Fターム(参考)】
4F202AJ02
4F202AM24
4F202CA11
4F202CA30
4F202CB01
4F202CR03
4F202CR09
(57)【要約】 (修正有)
【課題】金型交換作業の作業性を向上させた、金型クランプの提供。
【解決手段】金型を締付ける金型クランプを上部締付け用には駒にマグネットを、左右締付け用及び下部締付け用にはストラップ先端部にボルトを装着させる構造とし、金型クランプを金型フランジから待避した位置で垂下された状態に保持する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金型交換作業時に金型クランプをプラッテンから隔離させないために金型上部を締付ける金型クランプの駒にはマグネットを装着、金型下部並びに左右を締付ける金型クランプのストラップには先端付近にボルトを装着させたことを特長とする金型クランプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は金型クランプの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
射出成形機の金型はプラッテンにクランプによりボルト締結されて使用されているが、プラッテンに取付けられる金型の寸法には大小があり、その都度クランプの大きさを対応させねばならず、プラッテン限度に近い大型金型の場合にはストラップ支点が外れてしまう場合もあり、少なくとも3種類のクランプが必要で多数の射出成形機を備える場合の費用は高額とならざるを得ない。
この問題に対応したのが特許第4803528号である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】マネックス株式会社製イージークランプ カタログ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
金型クランプ(特許第4803528号)の特徴を活かしつつ金型交換作業の作業性を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
金型交換作業時に射出成形機のプラッテンから金型クランプを取り外すことなく,金型の着脱が可能な状態をつくる。金型クランプ(特許第4803528号)のストラップ及び駒を改良する。
【発明の効果】
【0007】
一般に金型交換作業時には金型クランプをプラッテンから取り外し決められた場所に運ばれ、金型交換後に決められた場所から戻された金型クランプにより金型はラッテンに締付けられる。
本発明によれば金型クランプはプラッテン上に保持されているので金型交換作業の作業時間が短縮され、作業性を向上させることができる。
【0008】
特許第4803528号の駒位置を自在に調整できる機能で金型寸法の小幅の変動にも対応できより効果的である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下は本発明を実施の形態を図に基づいて説明する。
図1において、本図は金型に対応する実施例1(M1)及び実施例2(M2)の配置を示したものであり、金型クランプに添付された矢印はストラップの動きを示す。
【実施例0011】
図2において、1はストラップ、2は段付ピン、3は締付ボルト、4は受座、5は駒、6は取付ボルト、7は先端ボルトである。先端ボルト7はナット付で
図3に示すようにストラップ1を貫通し締結されている。
【0012】
金型交換作業時のストラップ1の動作は、先ず締付ボルト3を緩るめストラップ1を
図1の矢印に示すように水平に引き出し回動させ先端ボルト7を締付ボルト3に当接させて金型クランプを保持させる。金型フランジの下方を締付けていた金型クランプでは締付ボルト3を緩るめるだけでこの状態となる。その結果、金型クランプは金型フランジから待避された位置で垂下され金型交換作業が容易になる。