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  • 特開-住宅の水没防止と浮力付与 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022021281
(43)【公開日】2022-02-02
(54)【発明の名称】住宅の水没防止と浮力付与
(51)【国際特許分類】
   E04H 9/14 20060101AFI20220126BHJP
   B63C 9/06 20060101ALI20220126BHJP
【FI】
E04H9/14 Z
B63C9/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020136854
(22)【出願日】2020-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】500208678
【氏名又は名称】大山 幸夫
(72)【発明者】
【氏名】大山 幸夫
【テーマコード(参考)】
2E139
【Fターム(参考)】
2E139AA07
2E139AB21
2E139AC04
2E139AC23
2E139AD01
2E139AD08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】水害により、住宅が水没しないようにする。
【解決手段】住宅が水没しないように住宅の床下に浮袋を取り付け、増水により住宅を上昇させ引水により下降して元の土台又は基礎に安定するように住宅の廻りに支柱を打ち込みその支柱の頂点を結合し、異物が入らないように廻りを網で囲む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
1、水害による水没を防止するため、住宅の床下に浮袋を取付け、浸水によって住宅を浮上させる。
2、住宅に浸水して浮上後、引き水した場合、下の土台の位置に戻るよう住宅の廻り支柱を打ち込み、その廻りに不錆性の網を張る。
3、土台から浮上させる場合はアンカボルトのナットをはずしておく。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅を水害等により水没させないと同時に、住宅全体を浮上させることを目的とし、その方法は、住宅の床下に予め浮袋に空気を充満して取付けておき、水害により床下に浸水すると同時に浮上し、移動を安定させるため、住宅の周りに支柱を打ち込んでその支柱の頂点を結合し住宅の水没を防止することを特徴とする。
(但し基礎に換気口が無い場合は穴をあけておく)
(但し土台から浮上させる場合はあらかじめアンカボルトのナットをはずしておく)
【背景技術】
【0002】
従来から住宅は、水害により浸水し水没するものと思われていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これは次のような欠点があった。
(イ) 現在まで施工されている木造建築工法は軸組み工法であり、角材や板材などの部材を組み合わせる工法のため、密閉して浸水をくい止めようとしても余りにも隙間が多くて密閉はできない
(ロ) 建具のアルミサッシも気密性が高いと言われているが、引き戸の場合、敷居、鴨居との接触面の間隙は密閉できにくい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による浮沈住宅は、土台から浮上させるため浮上時には基礎のアンカボルトのナットははずしたままにしておくが、下降したときは基礎のアンカボルトに土台の穴が入るようにする必要がある。そのため住宅を安定させる必要があり、住宅の廻りに支柱を打ち込んでその支柱の頂点を結合する。
【発明の効果】
【0006】
(イ) 住宅を浮袋で浮上させることができるかどうかは「アルキメデスの原理」の「その物体が排除した水の量だけ軽くなる=浮力」を応用した。
例えば
3LDKの平屋の床面積≒100m
3LDKの住宅の重量≒5000kg(瓦を含む)
浮袋の厚さは約5cmとなり、
2階住宅では10cm以上あれば浮上することになる。
従って実際には安全を見て床下いっぱいの浮袋を入れておけば何時浸水されても安全である。
(ロ) 水害による汚水が家中に浸水して室内や家財を汚染しない。
(ハ) 汚水の侵入により人命を奪うことがない。
(ニ) 水上住宅による生活も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】 水害による汚水が床下から侵入し(基礎に換気口がない場合は穴を開けておく)浮き袋が土台、床板はじめ住宅全体を浮上させている状態を示した。(但し土台も同時に浮上させる場合は基礎コンクリートから土台を止めているアンカボルトのナットを予め外しておく。
【発明を実施するための形態】
(イ) 今後住宅内に浮上した状態で孤立しないように浮上した自家用車にスクリューと舵を設備して生活できる。
(ロ) 将来、軸組み工法の建築から大壁工法に変わりキャンピングカーのようにして密閉すれば浮き袋は不要になるであろう。密閉できれば住宅だけでも浮上します。
図1
【手続補正書】
【提出日】2020-09-15
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)先ず、第1に住宅の水没を防止するためには、住宅の隙間を完全に密閉して浸水し ないようにすれば浮上して水没することは無い。
しかし、昔から現在まで施工されている木造住宅は角材や板材などを組み合わせる 軸組工法のため、密閉して浸水をくい止めようとしても余りにも隙間が多くて完全 に密閉することは不可能であり、しかも建具に引き戸が多く使用され、気密性が高 いアルミサッシでも敷居や鴨居との接触面と間隙は密閉して開閉できない。
(2)そこで将来、住宅の施工法がキャンピングカーのように、引き戸から回転ドア―密 着式を使用し、自動車、電車、飛行機のように全体を一体化した大壁(パネル式) 工法の施工をすれば、住宅を密閉して、水没を防止して浮上できる。
【請求項2】
(1)住宅の床下に浮袋を設置しておき、水害による浸水に応じて、住宅全体を浮上させ 水没させない。
(2)住宅全体の浮上と下降をエレベーターのように安定させるため、住宅の外回りに接 触して支柱を打込んで固定する。
(3)住宅を浮上させるため、基礎コンクリートに土台を固定しているアンカーボルトの ナットを予め取り除いておく。
(4)水害による浸水が基礎コンクリートから入り易いように換気口の穴をあける。
(5)浮袋による床下からの浮上は、基礎コンクリート上の土台と金具で固定してある大 引土台の下側と根太タルキと床板に接触して押し上げられる。
(6)床下に水害による流出物が侵入しないよう、住宅の周りに防錆性の網を張っておく 。
(7)住宅の接続してある水道、ガスの配管及び電線には、住宅が上昇、下降できる材料 を使用し、余分に設備しておく必要がある。