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▶ エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022021317
(43)【公開日】2022-02-02
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20220126BHJP
   H04R 1/02 20060101ALI20220126BHJP
   H04R 7/04 20060101ALI20220126BHJP
   H04R 1/26 20060101ALI20220126BHJP
   H04R 17/00 20060101ALI20220126BHJP
   H04R 1/32 20060101ALI20220126BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
H04R1/02 102Z
H04R7/04
H04R1/26
H04R17/00
H04R1/32 310A
【審査請求】有
【請求項の数】39
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021116320
(22)【出願日】2021-07-14
(31)【優先権主張番号】10-2020-0090311
(32)【優先日】2020-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】金 泰 亨
(72)【発明者】
【氏名】李 宰 赫
(72)【発明者】
【氏名】河 敬 輔
(72)【発明者】
【氏名】黄 學 模
(72)【発明者】
【氏名】宋 善 福
【テーマコード(参考)】
5D004
5D016
5D017
5D018
5G435
【Fターム(参考)】
5D004AA09
5D004BB01
5D004BB03
5D004CC01
5D004CC03
5D004CD07
5D004DD01
5D004EE01
5D016AA04
5D017AE24
5D018AC01
5D018AF01
5G435EE12
5G435HH18
5G435LL07
5G435LL08
(57)【要約】
【課題】 サラウンド音響環境を実現可能な表示装置を提供する
【解決手段】 本明細書の実施例に係る表示装置は、映像を表示する表示パネル、表示パネルの第1部分に離隔して配置され、表示パネルの背面に配置された第1振動装置、および印刷回路基板の背面に配置された第2振動装置を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルの第1部分に離隔して配置され、前記表示パネルと連結する印刷回路基板を含む回路部と、
前記表示パネルの背面に配置された第1振動装置と、
前記印刷回路基板の背面に配置された第2振動装置とを含む、表示装置。
【請求項2】
前記表示パネルと前記回路部を収納する第1部材と、
前記第1部材の上部と前記表示パネルの前面の1つ以上の縁を覆うように配置された第2部材とを含む、表示装置。
【請求項3】
前記第1振動装置は、前記表示パネルを振動させて、第1音響を発生するように構成され、
前記第2振動装置は、前記印刷回路基板を振動させて、第2音響を発生するように構成された、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第2音響は、前記第1音響とは異なる音域帯の周波数を有する、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第2音響は、前記第1音響と同じ音域帯の周波数を有する、請求項3に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1音響は、前記表示パネルの前方に出力されるように構成され、
前記第2音響は、前記表示パネルの前上方に出力されるように構成された、請求項3に記載の表示装置。
【請求項7】
前記印刷回路基板は、前記表示パネルと所定の角度をなすように配置された、請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記印刷回路基板は、前記表示パネルの前記第1部分に沿って所定の間隔で複数配置され、
前記複数の印刷回路基板は、同じ角度で表示パネルの前上方に向い配置され、または互いに異なる角度で表示パネルの前上方に向い配置された、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1部材は、前記表示パネル及び前記回路部の背面に配置される第1構造物を含み、
前記第1構造物は、
前記表示パネルに相応して配置された第1-1の構造物と、
前記印刷回路基板に相応して配置され、前記第1-1構造物と所定の角度をなす第1-2構造物とを含む、請求項2に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1-2構造物は、前記第1-1構造物から延長して、前記表示パネルの前上方を向くように曲げられた、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1-1構造物と前記第1-2構造物の間に配置されるヒンジ部をさらに含み、
前記第1-1構造物の一側と前記第1-2構造物の一側は、それぞれ前記ヒンジ部に連結され、前記第1-2構造物が、前記ヒンジ部を中心に前記表示パネルの前上方を向くように回転可能な、請求項9に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第2部材の前記表示パネルと重畳する領域は、前記表示パネルから離隔された、請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記第2部材の前記表示パネルと重畳する領域は、前記第1-2構造物の回転時、前記表示パネルと前記第2部材のぶつかりを防止することができる高さで前記表示パネルから離隔された、請求項11に記載の表示装置。
【請求項14】
前記表示パネルの前面に配置される第3部材をさらに含み、
前記第2部材の前記第3部材と重畳する領域は、前記第3部材から離隔された、請求項11に記載の表示装置。
【請求項15】
前記表示パネルの前面に配置される第3部材をさらに含み、
前記第2部材の前記第3部材と重畳する領域は、前記第1-2構造物の回転時、前記第3部材と前記第1部材のぶつかりを防止することができる高さで前記第3部材から離隔された、請求項11に記載の表示装置。
【請求項16】
前記第1部材は、前記第1及び第2振動装置をそれぞれ収容する溝を含む、請求項2に記載の表示装置。
【請求項17】
前記印刷回路基板に配置されたプレートをさらに含み、
前記プレートは、実装領域および振動装置配置領域を除いた残りの領域に配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項18】
前記印刷回路基板に配置された第1パターンをさらに含み、
前記第1パターンは、少なくとも1つ以上の溝、ホール、または突起を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項19】
前記第1パターンは、前記第2振動装置を囲むように配置された、請求項18に記載の表示装置。
【請求項20】
前記第1パターンは、前記少なくとも1つ以上の溝、ホール、および突起のうち2つ以上の異なる形態を含む、請求項18に記載の表示装置。
【請求項21】
前記第1及び第2振動装置のそれぞれは、圧電駆動部を含み、
前記圧電駆動部は、
圧電特性を有する複数の無機物質部と、
前記複数の無機物質部間にある有機物質部とを含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項22】
前記有機物質部は、複数個に構成され、
前記複数の有機物質部と複数の無機物質部は、交互に繰り返して配置された、請求項21に記載の表示装置。
【請求項23】
前記複数の有機物質部のそれぞれの幅は、前記圧電振動部の中間部分から両縁部分の方にいくほど段々に減少する、請求項22に記載の表示装置。
【請求項24】
前記印刷回路基板は、
前記表示パネルと連結する第1縁を有する第1印刷回路基板と、
第1連結部材を介して前記第1印刷回路基板の第1部分に連結され、第3振動装置が配置された第2印刷回路基板と、
第2連結部材を介して前記第1印刷回路基板の第2部分に連結され、第4振動装置が配置された第3印刷回路基板とを含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項25】
前記第1連結部材および前記第2連結部材は、前記第1印刷回路基板の前面および背面に曲がる、請求項24に記載の表示装置。
【請求項26】
前記第2印刷回路基板および前記第3印刷回路基板が、前記表示パネルの左側前方または右側前方を向くように配置された、請求項24に記載の表示装置。
【請求項27】
前記第1印刷回路基板は、前記表示パネルの第1部分に沿って所定の間隔で複数配置され、
前記第2印刷回路基板および前記第3印刷回路基板は、複数の前記第1印刷回路基板の両側に配置される前記第1印刷回路基板にそれぞれ配置された、請求項24に記載の表示装置。
【請求項28】
前記第2印刷回路基板は、前記表示パネルの前方を基準に前記複数の第1印刷回路基板の左側に配置される第1印刷回路基板の左側に配置され、
前記第3印刷回路基板は、前記複数の第1印刷回路基板の右側に配置される第1印刷回路基板の右側に配置された、請求項27に記載の表示装置。
【請求項29】
前記第3及び第4振動装置のそれぞれは、圧電駆動部を含み、
前記圧電駆動部は、
圧電特性を有する複数の無機物質部と、
前記複数の無機物質部間にある有機物質部とを含む、請求項24に記載の表示装置。
【請求項30】
前記印刷回路基板の背面に配置される第4部材と、
前記第4部材の背面に配置される第5部材とをさらに含み、
前記第2振動装置は、前記第5部材に配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項31】
前記印刷回路基板は、前記第2振動装置の振動によって振動されて音響を発生させ、前記第2振動装置の振動は、前記第4部材及び前記第5部材によって前記印刷回路基板に伝達される、請求項30に記載の表示装置。
【請求項32】
前記第4部材は、
前記印刷回路基板の背面にある第1領域と、
前記第1領域から延長して前記第5部材が配置される第2領域とを含む、請求項30に記載の表示装置。
【請求項33】
前記第5部材は、
前記第4部材の前記第1領域の背面に配置される第1部分と、
前記第4部材の前記第2領域の背面に配置される第2部分と、
前記第2振動装置が配置され、前記第1部分および前記第2部分の間の第3部分とを含む、請求項32に記載の表示装置。
【請求項34】
前記第3部分は、曲率を有し、前記第4部材に向かって凹な、請求項33に記載の表示装置。
【請求項35】
前記第2振動装置は、前記第3部分の形態に対応する形態を有するように配置された、請求項34に記載の表示装置。
【請求項36】
前記第3部分は、前記第2振動装置の振動によって振動されて音響を発生させる、請求項33に記載の表示装置。
【請求項37】
前記第3部分は、第2パターンをさらに含む、請求項33に記載の表示装置。
【請求項38】
前記第2パターンは、ライン形態、ストライプ形態、または斜線形態を有するように複数で配置された溝である、請求項37に記載の表示装置。
【請求項39】
前記第2パターンは、多数のグループを含み、
前記多数のグループの中の1つのグループ内の第2パターンの深さ、幅、および厚さの中の少なくとも1つ以上は、同一であり、前記多数のグループの中の互いに異なるグループの第2パターンの深さ、幅、および厚さの中の少なくとも1つ以上は、異なる、請求項37に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、表示装置に関し、より詳細には、表示パネルを振動させて音響を発生せることができる表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置は、テレビ、モニター、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットコンピュータ、電子パッド、ウェアラブル機器、スマートウォッチ、携帯情報機器、ナビゲーション、または車両用制御表示機器などの電子製品または家電製品に搭載して映像を表示する画面として用いられる。
【0003】
表示装置は、映像を表示する表示パネル、およびビデオに関する音響を出力するための音響装置を含むことができる。
【0004】
しかしながら、表示装置は、音響装置を介してマルチチャンネルのリアル音響またはステレオを出力するのには限界があるので、視聴者の没入感が低下するという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2018-0077582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本明細書の発明者らは、上記した問題点を認識し、音響の進行方向が表示装置の1つ以上の方向に進むようにしてサラウンド音響環境を提供することができる表示装置に対して複数の実験を行うことになった。本明細書の発明者らは、複数の実験を経て表示パネル、および表示パネルに連結している印刷回路基板などの表示装置に備えられる構成を音響振動板として利用して、表示装置の1つ以上の方向に音響を出力することができる新しい構造の表示装置を発明した。
【0007】
本明細書の一実施例に係る解決しようとする課題は、表示装置に具備される構成を用いて音響を出力する表示装置を提供することである。
【0008】
本明細書の一実施例に係る解決しようとする課題は、表示装置に具備される構成を用いて音響を表示装置の1つ以上の方向に出力することができる表示装置を提供することである。
【0009】
本明細書の一実施例に係る解決しようとする課題は、表示装置の厚さを減らすことができ、表示装置の1つ以上の方向に音響を出力してサラウンド音響環境を提供することができる表示装置を提供することである。
【0010】
本明細書の実施例に係る課題は、以上で言及した事項に限定されず、以下の記載から、本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者であれば、本明細書の実施例が意図するその他の課題も明確に理解できるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本明細書の実施例に従った表示装置は、映像を表示する表示パネル、表示パネルの第1部分に離隔して配置され、表示パネルと連結する第1印刷回路基板を含む回路、表示パネルの背面に配置された第1振動装置、および印刷回路基板の背面に配置された第2振動装置を含む。
【0012】
上記した課題の解決手段以外の本明細書の様々な形態に係る具体的な事項は、以下の記載内容及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0013】
本明細書の実施例に係る表示装置は、表示装置の1つ以上の方向に音響を出力することができ、これにより、使用者は、サラウンド音響環境下で映像を視聴することができるので、使用者の没入感を高めることができる。
【0014】
また、本明細書の実施例に係る表示装置は、表示装置に具備された構成を用いて音響を表示装置の1つ以上の方向に出力してサラウンド音響環境を提供しながらも、表示装置の厚さを減らすことができる。
【0015】
本明細書の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及されていないその他の効果は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【0016】
上記した解決しようとする課題、課題解決手段、効果の内容は、特許請求の範囲の本質的な特徴を特定することはなく、請求範囲の権利範囲は、発明の内容に記載された事項によって制限されない。
【0017】
以下に添付する図は、本明細書の実施例に係る理解を助けるためのもので、詳細な説明と一緒に実施例を提供する。ただし、本実施例の技術的特徴は、特定の図に限定されるものではなく、各図で開示される特徴は、互いに組み合わされて、新しい実施例として構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本明細書の実施例に係る表示装置を示す図である。
図2図1に示した表示装置の前面を示す平面図である。
図3図2に示した線I-I’の断面図である。
図4図1に示した表示装置の前面を示す他の実施例の平面図である。
図5図1に示した表示装置の前面を示す他の実施例の平面図である。
図6図2に示した線I-I’の他の断面図である。
図7図1に示した表示装置の印刷回路基板にプレートが配置された実施例を示す平面図である。
図8図1に示した表示装置の印刷回路基板にプレートが配置された実施例を示す平面図である。
図9図1に示した表示装置の印刷回路基板にプレートが配置された実施例を示す平面図である。
図10図1に示した表示装置の印刷回路基板にプレートが配置された実施例を示す平面図である。
図11図1に示した表示装置の印刷回路基板に第1パターンが配置された実施例を示す平面図である。
図12図1に示した表示装置の印刷回路基板に第1パターンが配置された実施例を示す平面図である。
図13】本明細書の他の実施例に係る表示装置を示す図である。
図14図13に示した表示装置の前面を示す平面図である。
図15図14に示した印刷回路基板の背面を示す平面図である。
図16図15のA方向から見た印刷回路基板の第1状態の図である。
図17図15のA方向から見た印刷回路基板の第2状態の図である。
図18図15のA方向から見た印刷回路基板の第3状態の図である。
図19図13に示した表示装置の前面を示す他の平面図である。
図20図19に示した印刷回路基板の背面を示す実施例の平面図である。
図21】本明細書の他の実施例に係る表示装置の前面を示す平面図である。
図22図21の印刷回路基板の前面を示す図である。
図23図21の印刷回路基板の背面を示す図である。
図24図22の線II-II’の断面図である。
図25図21の印刷回路基板の前面を示す他の実施例の図である。
図26図25の線III-III’の断面図である。
図27図21の表示装置の支持部材の一部分を示す図である。
図28】本明細書の実施例に係る第3部分を示す平面図である。
図29】本明細書の実施例に係る第3部分を示す平面図である。
図30】本明細書の実施例に係る第3部分を示す平面図である。
図31】本明細書の他の実施例に係る第3部分を示す側面図である。
図32】本明細書の他の実施例に係る第3部分を示す側面図である。
図33】本明細書の他の実施例に係る第3部分を示す側面図である。
図34】本明細書の他の実施例に係る第3部分を示す側面図である。
図35】本明細書の実施例に係る振動装置を示す図である。
図36】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
図37】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
図38】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細に後述されている一例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形態で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0020】
本明細書の一例を説明するため、図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「からだけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0021】
構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。
【0022】
位置関係についての説明である場合、例えば、「から上に」、「から上部に」、「から下部に」、「から横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0023】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「から後に」、「からに続いて」、「から次に」、「から前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0024】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0025】
本明細書の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、その用語によって、その構成要素の本質、順序、順番または個数などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」「結合」または「接続」すると記載さする場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結するか、または接続することができるが、特に明示的な記載事項がない間接的に連結し、または接続することができる各構成要素の間に、他の構成要素が「介在」することもあり得ると理解されなければならない。
【0026】
「少なくとも1つ」の用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目のうちの少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目各々だけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目の中から2つ以上で提示され得るすべての項目の組み合わせを含むとすることができる。
【0027】
本明細書で「表示装置」は、表示パネルと表示パネルを駆動するための駆動部を含む液晶モジュール(Liquid Crystal Module;LCM)、有機発光表示モジュール(OLED Module)などの表示装置を含むことができる。そして、LCM、OLEDモジュールなどを含む完成品(complete productまたはfinal product)であるノートパソコン、テレビ、コンピュータモニタ、車両用または自動車用装置(automotive apparatus)または車両(vehicle)の他の形態などを含む電装装置(equipment apparatus)、スマートフォンまたは電子パッドなどのモバイル電子機器(mobile electronic apparatus)などのセットの電子装置(set electronic apparatus)またはセット装置(set deviceまたはset apparatus)も含むことができる。
【0028】
したがって、本明細書での表示装置は、LCM、OLEDモジュールなどの表示装置自体、およびLCM、OLEDモジュールなどを含む応用製品またはエンドユーザー用装置であるセット装置までを含むことができる。
【0029】
また、いくつかの例では、表示パネルと駆動部などで構成されるLCM、OLEDモジュールを「表示装置」と表現し、LCM、OLEDモジュールを含む完成品としての電子機器を「セット装置」として区別して表現することもできる。例えば、表示装置は、液晶(LCD)または有機発光(OLED)の表示パネルと、表示パネルを駆動するための制御部であるソースPCBを含むことができる。セット装置は、ソースPCBに電気的に連結してセット装置全体を駆動するセット制御部であるセットPCBをさらに含むことができる。
【0030】
本実施例に使用される表示パネルは、液晶表示パネル、有機電界発光(OLED:Organic Light Emitting Diode)表示パネル、および電界発光表示パネル(electroluminescent display panel)などのすべての形態の表示パネルを使用することができ、実施例がこれに限定されるものではない。例えば、表示パネルは、本明細書の実施例に係る音響発生装置によって振動することによって、音響を発生することができる表示パネルであり得る。本明細書の実施例に係る表示装置に適用される表示パネルは、表示パネルの形態や大きさに限定されない。
【0031】
例えば、表示パネルが液晶表示パネルである場合には、多数のゲートラインとデータライン、およびゲートラインとデータラインの交差領域に形成されるピクセル(Pixel)を含むことができる。そして、各ピクセルでの光透過度を調節するためのスイッチング素子である薄膜トランジスタを含むアレイ基板と、カラーフィルタおよび/またはブラックマトリックスなどを備えた上部基板と、アレイ基板および上部基板との間に形成される液晶層を含んで構成することができる。
【0032】
表示パネルが有機電界発光(OLED)表示パネルである場合には、多数のゲートラインとデータライン、およびゲートラインとデータラインの交差領域に形成されるピクセル(Pixel)を含むことができる。そして、各ピクセルに選択的に電圧を印加するための素子である薄膜トランジスタを含むアレイ基板と、アレイ基板上の有機発光素子(OLED)の層、および有機発光素子層を覆うようにアレイ基板上に配置される封止基板またはカプセル化(Encapsulation)基板などを含んで構成することができる。封止基板は、外部の衝撃から薄膜トランジスタおよび有機発光素子層などを保護し、有機発光素子層に水分や酸素が浸透することを防止することができる。そして、アレイ基板上に形成される層は、無機発光層(inorganic light emitting layer)、例えば、ナノサイズの物質層(nano-sized material layer)、および量子ドット(quantum dot)発光層などを含むことができる。他の実施例としては、マイクロ発光ダイオードを含むことができる。
【0033】
表示パネルは、表示パネルに付着する金属板(metal plate)のような背面(backing)をさらに含むことができる。他の構造、例えば、他の物質からなる他の構造が含まれることもある。
【0034】
本明細書のいくつかの実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に様々な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに独立して実施可能であり得、連関関係で一緒に実施することもできる。
【0035】
以下、添付した図及び実施例を介して本明細書の実施例を詳しく見ると、次の通りである。図に示した構成要素のスケールは、説明の便宜上、実際と異なるスケールを有し得るので、図に示したスケールに限定されない。
【0036】
以下、添付した図を参照して本明細書の実施例に係る表示装置について説明する。
【0037】
図1は、本明細書の実施例に係る表示装置を示す図であり、図2は、図1に示した表示装置の前面を示す平面図であり、図3は、図2に示した線I-I’の断面図である。
【0038】
図1から図3を参照すると、本明細書の実施例に係る表示装置1は、表示装置1に備えられる構成の振動によって、音響(SW)を1つ以上の方向に出力することができる。例えば、表示装置1は、表示パネル100の前方(FD)に第1音響(SW1)を出力し、表示パネル100の前上方(表示パネルの前方を向きながら表示パネル100と上側に斜線をなす方向、FUD)に第2音響(SW2)を出力することができる。
【0039】
例えば、表示装置1は、表示パネル100を音響発生のための振動板として用いて発生する第1音響(SW1)を出力し、印刷回路基板330を音響発生のための振動板として用いて発生する第2音響(SW2)を出力することができる。実施例により、表示装置1は、第1及び第2音響(SW1、SW2)を同時に出力し、または連続して出力することができる。
【0040】
したがって、本明細書の実施例に係る表示装置1は、音響(SW)を1つ以上の方向に出力することができ、これにより、使用者(視聴者あるいは聴取者)は、サラウンド音響環境下で映像を視聴することができるため、使用者の没入感を向上させることができる。
【0041】
本明細書の実施例に係る表示装置1は、表示パネル100、第1部材400、パネル駆動回路部300、第2部材500、第3部材200、および振動装置600を含むことができる。例えば、表示装置1は、少なくとも1つ以上の振動装置600を含むことができる。例えば、少なくとも1つ以上の振動装置600は、少なくとも1つ以上の第1振動装置610および少なくとも1つ以上の第2振動装置630を含むことができる。少なくとも1つ以上の振動装置600は、1つ以上の振動装置を含むことができ、振動装置の数に限定されるものではない。例えば、振動装置は、振動装置と併用して使用することができる。
【0042】
表示パネル100は、映像、例えば、電子映像(electronic image)またはデジタル映像(digital image)を表示することができる。例えば、表示パネル100は、光を出力して映像を表示することができる。
【0043】
表示パネル100は、表示パネル100の背面に配置される第1振動装置610の振動によって振動して、第1音響(SW1)を表示パネル100の前方(FD)に発生することができる。例えば、表示パネル100は、第1音域帯の第1音響(SW1)を発生させることができ、第1音域帯の第1音響(SW1)は、低音域帯、中低音域帯、中高音域帯、および高音域帯のいずれか以上の周波数を有することができる。表示パネル100は、1つ以上の第1振動装置610によって振動し、第1音響(SW1)を発生させる場合、1つ以上の第1振動装置610の振動によって領域ごとに第1音域帯内で細分化することができる互いに異なる音域帯の周波数を有する第1音響(SW1)を発生させることができる。
【0044】
本明細書の実施例によると、表示パネル100は、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、量子ドット発光表示パネル、マイクロ発光ダイオード表示パネル、電気泳動表示パネル、または電子湿潤表示パネルなどのような、あらゆる形態の表示パネルまたは曲面型表示パネルであり得るが、これに限定されるものではない。本明細書の他の実施例によると、表示パネル100は、フレキシブル表示パネルであり得る。例えば、表示パネル100は、フレキシブル液晶表示パネル、フレキシブル有機発光表示パネル、フレキシブル量子ドット発光表示パネル、フレキシブルマイクロ発光ダイオード表示パネル、フレキシブル電気泳動表示パネル、またはフレキシブル電子湿潤表示パネルであり得るが、これに限定されるものではない。本明細書の他の実施例によると、表示パネル100は、タッチパネル一体型表示パネルであり得る。例えば、タッチパネル一体型表示パネルは、表示パネル上に付着したタッチパネルを含むか、または表示パネルの内部に配置されたタッチ電極層を含むことができる。
【0045】
本明細書の実施例に係る表示パネル100は、基板上に配列された複数のピクセルの駆動によって映像を表示する表示領域、および表示領域を囲む非表示領域を含むことができる。例えば、表示パネル100は、ベゼルレス構造によって非表示領域なしに基板の前面全体を表示領域として実現され得る。例えば、表示パネル100は、複数のピクセルのうち少なくとも1つのピクセルに配置された光透過部を含む透明表示パネルであり得る。
【0046】
本明細書の実施例に係る表示パネル100は、アノード電極、カソード電極および発光素子層を含むピクセルアレイ層の構造によって、トップエミッション(Top Emission)方式、ボトムエミッション(Bottom Emission)方式、またはデュアルエミッション(Dual Emission)方式などの形態で画像を表示することができる。トップエミッション方式は、ピクセルアレイ層で発生した可視光をベース基板の前方に放出させて映像を表示することができ、ボトムエミッション方式は、ピクセルアレイ層で発生した可視光をベース基板の後方に放出させて映像を表示することができる。
【0047】
例えば、発光素子層は、アノード電極とカソード電極のそれぞれに電気的に連結した有機発光層またはマイクロ発光ダイオード素子を含むことができる。マイクロ発光ダイオード素子は、集積回路(IC)またはチップ(Chip)の形態で実現した発光ダイオードであって、アノード電極と電気的に連結した第1端子およびカソード電極と電気的に連結した第2端子を含むことができる。カソード電極は、各画素領域に設けられた発光素子層の発光素子と共通に連結され得る。
【0048】
本明細書の実施例に係る表示パネル100は、曲面形態または一定の曲率半径を有するように曲がる、または曲がった曲げ部を含むことができる。
【0049】
表示パネル100の曲げ部は、表示パネル100で互いに平行な一側の縁部分と他側の縁部分の中、少なくとも1つ以上に実現され得る。曲げ部を実現する表示パネル100の一側の縁および/または他側の縁は、非表示領域だけを含むか、または表示領域の縁部と非表示領域を含むことができる。ここで、非表示領域の曲げによって実現した曲げ部を含む表示パネル100は、一側ベゼル曲げ構造または両側ベゼル曲げ構造を有することができる。そして、表示領域の縁部と非表示領域の曲げによって実現された曲げ部を含む表示パネル100は、一側アクティブ曲げ構造、または両側アクティブ曲げ構造を有することができる。
【0050】
第3部材200は、接着部材(または透明粘着部材)を用いたボンディング工程を経て、表示パネル100の背面に配置され得る。例えば、接着部材は、PSA(pressure sensitive adhesive)、OCA(optically clear adhesive)またはOCR(optically clear resin)を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0051】
本明細書の実施例に係る第3部材200は、透明なプラスチック材質、ガラス材質、または強化ガラス材質からなることができる。本明細書の一実施例として、第3部材200は、サファイアガラス(Sapphire Glass)およびゴリラガラス(Gorilla Glass)中のいずれか1つ、またはこれらの積層構造を有することができ、これに限定されるものではない。本明細書の他の実施例として、第3部材200は、PET(polyethyleneterephthalate)などの透明プラスチック材料を含むことができる。第3部材200は、傷と透明度を考慮して、強化ガラスからなることができる。例えば、第3部材200は、前面部材、前面構造物、前面ウィンドウ、カバーウィンドウ、ガラスウィンドウ、カバースクリーン、スクリーンカバー、またはウィンドウガラスなどであり得、用語に限定されるものではない。
【0052】
第3部材200は、表示装置1の最前方構造物を構成することができる。例えば、第3部材200は、表示パネル100の画面を保護することができる。第3部材200は、表示パネル100の前面に配置され得る。例えば、第3部材200は、表示パネル100の前面を覆うことで、外部からの衝撃から表示パネル100を保護することができる。そして、第3部材200は、表示パネル100の振動と共に振動することにより、第1音響(SW1)を発生させることができる。
【0053】
例えば、第3部材200は、表示パネル100の表示領域と重畳する透明な領域と、表示パネル100の非表示領域と重畳する遮光領域を含むことができる。遮光領域は、表示パネル100の非表示領域だけでなく、表示装置1で映像が表示されない非表示領域を覆うことができる。本明細書の一実施例に係る第3部材200は、長方形の形態または正方形の形態を含む多角形態を有し、または曲線形態を有する少なくとも1つ以上の辺を含む非多角形態を有することができる。
【0054】
パネル駆動回路部300は、表示パネル100と第1部材400の間、及び第1部材400と第2部材500の間に配置され得る。パネル駆動回路部300は、表示パネル100と連結され得る。例えば、パネル駆動回路部300は、表示パネル100の一側に所定間隔離間して配置され、表示パネル100の第1縁部分(または一側の縁部分)に設けられたパッド部に連結され得る。パネル駆動回路部300は、表示パネル100に配置された複数の画素に映像を表示することができるように実現され得る。
【0055】
本明細書の一実施例に係るパネル駆動回路部300は、少なくとも1つ以上のフレキシブル回路フィルム310、印刷回路基板330および駆動制御回路部350を含むことができる。例えば、フレキシブル回路フィルム310は、チップオンフィルム(Chip-On-Film;COF)、軟性印刷回路(FPC; Flexible Printed Circuit)、チップオンフィルム(Chip On Film)回路、チップ軟性印刷回路(Chip On Flexible Printed Circuit)などの他の表現で使用し得る。
【0056】
少なくとも1つ以上のフレキシブル回路フィルム310のそれぞれの一側は、表示パネル100の第1縁部分(または一側の縁部分)に設けられたパッド部にそれぞれ連結され得る。複数のパッド部は、第1方向(X軸方向)に沿って一定の間隔で配置され得る。少なくとも1つ以上のフレキシブル回路フィルム310のそれぞれは、一定の間隔を有する複数のパッド部のそれぞれに連結され、第1方向(X軸方向)に沿って一定の間隔で配置され得る。たとえば、少なくとも1つ以上のフレキシブル回路フィルム310のそれぞれの一側は、異方性導電フィルムを用いたフィルム付着工程を経て表示パネル100に設けられたパッド部に配置(または連結)され得る。
【0057】
少なくとも1つ以上のフレキシブル回路フィルム310のそれぞれの他側は、印刷回路基板330の一側に連結され得る。たとえば、少なくとも1つ以上のフレキシブル回路フィルム310は、印刷回路基板330の第1縁部分(または一側の縁部分)に設けられた複数の端子331にそれぞれ連結され得る。たとえば、複数の端子331は、印刷回路基板330の表示装置1の前方に向かう面(前面)または前面と対向する面(後面または背面)に配置され得る。
【0058】
印刷回路基板330は、少なくとも1つ以上のフレキシブル回路フィルム310のそれぞれと共通して連結され得る。本明細書の実施例に係る印刷回路基板330は、第1縁部分に設けられる複数の端子331を含み、少なくとも1つ以上のフレキシブル回路フィルム310のそれぞれの他側が、異方性導電フィルムを媒介とするフィルム付着工程を通じて複数の端子331に配置(または連結)され得る。
【0059】
本明細書の一実施例に係る印刷回路基板330は、印刷回路基板330の背面に配置される第2振動装置630の振動によって振動して、第2音響(SW2)を発生することができる。例えば、印刷回路基板330は、第2音域帯の第2音響(SW2)を発生させることができ、第2音域帯の第2音響(SW2)は、低音域帯、中低音域帯、中高音域帯、および高音域帯の1つ以上の周波数を有することができる。印刷回路基板330は、複数の第2振動装置630によって振動し、第2音響(SW2)を発生させる場合、複数の第2振動装置630の振動によって領域ごとに異なる音域帯の周波数を有する第2音響(SW2)を発生させることができる。本明細書の一実施例により、印刷回路基板330は、第1音響(SW1)と異なる音域帯の周波数を有する第2音響(SW2)を発生させることができ、第1音響(SW1)と同じ音域帯の周波数を有する第2音響(SW2)を発生させることができる。
【0060】
本明細書の一実施例に係る印刷回路基板330は、表示パネル100と第2方向(Y)に所定の間隔で離隔して表示パネル100と重畳しないように表示パネル100の一側に配置され得る。例えば、表示パネル100の第1縁部分と印刷回路基板330の第1縁部分は、離隔して重畳しないことがあり得る。例えば、表示パネル100と印刷回路基板330の間隔は、多様に変更され得る。
【0061】
したがって、印刷回路基板330は、表示パネル100の一側に配置されるので、印刷回路基板330を表示パネル100の背面側に曲げる(または折り曲げ)過程を必要としないため、工程数を減らすことができ、薄い厚さの表示装置1を実現することができる。
【0062】
例えば、印刷回路基板330が表示パネル100の前上方を向くように表示パネル100の第1縁部分の仮想延長線(第1仮想延長線)に対して所定の角度(θ)をなすように配置される場合、印刷回路基板330の第1縁部分と表示パネル100の第1縁部分が互いに接しないように離隔され得る。
【0063】
表示パネル100と印刷回路基板330がなす角度(θ)は、多様に設定され得る。第1仮想延長線と、印刷回路基板330の第1縁部分の仮想延長線(第2仮想延長線)との間の角度(θ)が0°である場合には、印刷回路基板330の振動によって発生する第2音響(SW2)が表示パネル100の前方に向くようになり、第1仮想延長線と第2仮想延長線の間の角度(θ)が90°を超える場合には、印刷回路基板330の振動によって発生する第2音響(SW2)が、表示パネル100の後方を向くようになるので、本明細書の一実施例に係る印刷回路基板330は、第1仮想延長線と第2仮想延長線がなす角度(θ)が0°を超えて90°を超えないように配置され得る。
【0064】
したがって、本明細書の実施例に係る印刷回路基板330が表示パネル100の前上方を向くように配置されるので、表示装置1は、印刷回路基板330の振動によって発生する第2音響(SW2)を表示パネル100の前上方を向くように出力し、出力された第2音響(SW2)は、表示装置1が配置された空間内の上部構造物、例えば、天井などによって反射して、使用者に向くようになり、これにより、使用者は、サラウンド音響環境下で映像を視聴することができるので、使用者の没入感が向上され得る。
【0065】
駆動制御回路部350は、印刷回路基板330に実装され得る。例えば、駆動制御回路部350は、印刷回路基板330の前面または背面に実装され得る。例えば、駆動制御回路部350は、端子331が配置される面と同じ面に実装されたり、端子331が配置される面とは異なる面に実装され得る。
【0066】
例えば、駆動制御回路部350は、タイミング制御回路、および電圧生成回路などを含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0067】
タイミング制御回路は、ディスプレイホストシステムから供給されるタイミング同期信号と映像データを受信することができる。例えば、タイミング同期信号は、垂直同期信号、水平同期信号、データイネーブル信号、およびメインクロック信号などを含むことができる。
【0068】
タイミング制御回路は、タイミング同期信号に基づいて、ゲート駆動回路の駆動タイミングを制御するためのゲート制御信号、および複数のデータ駆動集積回路のそれぞれの駆動タイミングを制御するためのデータ制御信号それぞれを生成することができる。
【0069】
ディスプレイホストシステムは、メインボード、マザーボードに実装された各種回路、各種記憶媒体、周辺機器、キーボード、および電源装置などを含むことができる。メインボードに実装された各種回路は、各種情報を処理するための中央制御回路、中央制御回路の制御に基づいてデータを処理する画像処理回路、および中央制御回路の制御に基づいて音響を処理する音響処理回路などを含むことができる。ディスプレイホストシステムは、各種情報を処理するとともに、タイミング同期信号と映像データを生成し、印刷回路基板330を介して駆動制御回路部350に提供し、音響信号を含む駆動信号を生成して印刷回路基板330に提供することができる。
【0070】
電圧生成回路は、表示装置1の駆動に必要な各種駆動電圧を生成することができる。
【0071】
本明細書の実施例に係る第1部材400は、表示パネル100およびパネル駆動回路部300を収納することができる。例えば、第1部材400は、第1構造物410および第2構造物430を含むことができる。例えば、第1部材400は、前面カバー、またはフロントカバーであり得、用語に限定されるものではない。
【0072】
第1構造物410は、表示パネル100とパネル駆動回路部300の背面に位置する背面構造物であり得る。例えば、第1構造物410は、底構造物であり得、用語に限定されるものではない。例えば、第1構造物410は、表示パネル100とパネル駆動回路部300を支持することができる。第1構造物410は、振動装置600の振動時の振動装置600と物理的に接触しないように、振動装置600から設定された距離だけ離隔され得る。
【0073】
第2構造物430は、表示装置1の側面に位置する側面構造物であり得る。例えば、第2構造物430は、第1構造物410の縁に設けられ表示パネル100の1つ以上の側面を覆うことができる。
【0074】
本明細書の実施例に係る第1構造物410は、振動装置600を収容(または収納)する溝(groove)411a、413aを含むことができる。溝411a、413aは、振動装置600と対向するように第1構造物410の第1面(または上面、または内面)に配置され得る。したがって、振動装置600が溝411a、413aに収容される間隔だけ、第1構造物410と表示パネル100の間の間隔を減らすことができるので、表示装置1の厚さを減らすことができる。
【0075】
本明細書の実施例に係る第1構造物410は、表示パネル100に相応して配置された第1-1構造物411および、第1-1構造物411から延長して、パネル駆動回路部300に相応して配置された第1-2構造物413を含むことができる。例えば、印刷回路基板330は、第1-2構造物413に対応する領域に配置され得る。
【0076】
第1-2構造物413は、第1-1構造物411の第1-2構造物413側(第1部分)の先端から表示パネル100の前上方を向くように第1-1構造物411と所定の角度をなすように配置され得る。例えば、第1構造物410は、第1-1構造物411と第1-2構造物413の間に表示装置1の内側を向かう折曲部450を含むことができる。例えば、本明細書の実施例に係る第1構造物410は、表示パネル100の下部を覆い、パネル駆動回路部300を覆うことができるよう曲げて延長され得る。第1構造物410は、第2構造物430と共に、表示パネル100とパネル駆動回路部300を収納することができる。例えば、折曲部450の折曲がりの程度、例えば、第1-1構造物411と第1-2構造物413がなす角度は、表示パネル100と印刷回路基板330がなす角度(θ)に相応することができる。
【0077】
第2部材500は、表示装置1の前面の縁を覆うように配置され得る。例えば、第2部材500は、パネル駆動回路部300を隠蔽し、第1部材400の上部と表示パネル100の前面の一側の縁を覆うように延長して、パネル駆動回路部300と表示パネル100を保護することができる。例えば、第2部材500は、フックなどの締結部材によって第1部材400の第2構造物430と連結し結合し、またはすることにより表示パネル100の表示領域を除いた領域を覆うことができる。本明細書の一例として、第2部材500は、第2構造物430が表示装置1の前面側に折り曲げて延長された部分であり得る。例えば、第2部材500は、背面カバーまたは背面部材であり得、用語に限定されるものではない。
【0078】
本明細書の実施例に係る第2部材500には、パネル駆動回路部300の印刷回路基板330に配置された第2振動装置630と重畳する領域に1つ以上の音響放出口510が提供され得る。例えば、1つ以上の音響放出口510は、第2振動装置630と重畳する領域に一定の間隔で提供され得る。1つ以上の音響放出口510は、第2振動装置630の振動により発生する第2音響(SW2)を通過させることができる。
【0079】
第1振動装置610は、表示パネル100の背面に少なくとも1つ以上配置され得る。例えば、第1振動装置610は、伝達される音響信号(またはボイス信号)によって振動して表示パネル100を振動させて、第1音響(SW1)を発生させることができる。例えば、第1振動装置610は、フレキシブル回路フィルム310を介して伝達される音響信号(またはボイス信号)によって振動することができる。
【0080】
本明細書の実施例により、第1振動装置610は、第1接着部材710を介して表示パネル100の背面に配置され得、第1振動装置610の配置方法が本実施例に限定されるものではない。例えば、第1振動装置610は、表示パネル100の背面に1つ以上配置され得、表示パネル100の表示領域と非表示領域のうち少なくとも1つ以上の領域に多数配置され得る。本明細書の実施例により、少なくとも1つ以上の第1振動装置610は、表示パネル100の領域ごとに同じ音域帯の周波数を有する第1音響(SW1)を発生させたり、表示パネル100の領域ごとに互いに異なる音域帯の周波数を有する第1音響(SW1)を発生させることができる。
【0081】
例えば、第1音域帯の周波数を有する第1音響(SW1)は、表示パネル100の中間部分から前方に出力され、第1音域帯よりも高い第2音域帯の周波数を有する第1音響(SW1)は、表示パネル100の縁部分から前方に出力され得る。
【0082】
第2振動装置630は、印刷回路基板330の背面に少なくとも1つ以上配置され得る。例えば、第2振動装置630は、伝達される音響信号(またはボイス信号)によって振動して、印刷回路基板330を振動させて、第2音響(SW2)を発生させることができる。例えば、第2振動装置630は、印刷回路基板330を介して伝達される音響信号(またはボイス信号)によって振動することができる。
【0083】
本明細書の実施例により、第2振動装置630は、第2接着部材730を介して印刷回路基板330の背面に配置され得、第2振動装置630の配置方法が本実施例に限定されるものではない。例えば、第2振動装置630は、印刷回路基板330の背面に少なくとも1つ以上配置され得、少なくとも1つの第2振動装置630は、印刷回路基板330の領域ごとに同じ音域帯の周波数を有する第2音響(SW2)を発生させたり、印刷回路基板330の領域ごとに互いに異なる音域帯の周波数を有する第2音響(SW2)を発生させることができる。
【0084】
本明細書の実施例に係る第1及び第2振動装置610、630は、フィルムの形態で実現され得、圧電効果(piezoelectric effect)(または逆圧電特性)を有する圧電材料層を含む圧電素子を含むことができる。
【0085】
圧電材料層は、電界によって振動を発生する圧電物質を含むことができる。ここで、圧電材料は、外力によって結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用しながら正イオンと負(-)イオンの相対的な位置の変化に伴う誘電分極によって電位差が発生し、逆に印加される電圧による電界によって振動が発生する特性を有する。
【0086】
本明細書の実施例に係る圧電物質層は、高分子材料の圧電物質、薄膜材料の圧電物質、複合材料の圧電物質、または単結晶セラミックまたは多結晶セラミックの圧電物質を含むことができる。本明細書の実施例に係る高分子材料の圧電材料は、PVDF(ポリビニリデンフロライド)、P(VDF-TrFe)(ポリビニリデンフロライドトリフルオロエチレン)、またはP(VDFTeFE)(ポリビニリデンフロライドテトラフルオロエチレン)を含むことができる。本明細書の実施例に係る薄膜材料の圧電材料は、ZnO、CdS、またはAlNを含むことができる。本明細書の実施例に係る複合材料の圧電材料は、PZT(チタンジルコン酸鉛)-PVDF、PZT-シリコンラバー、PZT-エポキシ、PZT-フォームポリマー、またはPZT-フォームウレタンを含むことができる。本明細書の実施例に係る単結晶セラミックの圧電材料は、リン酸アルミニウム(例えば、ベルリナイト、α-AlPO)、二酸化ケイ素(例えば、α-SiO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、テルビウムモリブデイト(Tb(MoO)、テトラホウ酸リチウム(Li)、またはZnOを含むことができる。本明細書の一実施例に係る多結晶セラミックの圧電材料は、PZT系、PT系、PZT-複合ペロブスカイト系、またはチタン酸バリウム(BaTiO)を含むことができる。
【0087】
第1接着部材710は、表示パネル100の背面と、第1振動装置610の表示パネル100と向き合う面(または第1面、または前面)との間に配置されて表示パネル100と第1振動装置610を接着させることができる。
【0088】
第2接着部材730は、印刷回路基板330の背面と第2振動装置630の印刷回路基板330と向き合う面(第1面)(または前面)との間に配置されて、印刷回路基板330と第2振動装置630を接着させることができる。
【0089】
第3接着部材750は、第2部材500の背面と印刷回路基板330の前面との間に配置されて、第2部材500と印刷回路基板330を接着させることができる。例えば、第3接着部材750は、印刷回路基板330の第2縁部分(または第1縁部分と対向する部分)の前面を第2部材500に接着させることができる。
【0090】
本明細書の実施例に係る第1から第3接着部材710、730、750は、密着力や接着力に優れた接着層を含む両面テープまたは接着剤を含むことができる。例えば、接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acryl)、シリコン(silicone)、またはウレタン(urethane)を含むことができ、これに限定されるものではない。接着層は、粘着付与剤、ワックス成分、または酸化防止剤などの添加剤をさらに含むことができる。
【0091】
図4及び図5は、図1に示した表示装置の前面を示す他の実施例の平面図である。
【0092】
図4及び図5に示した表示装置1は、図1に示した表示装置1で説明した印刷回路基板と第2振動装置の数を変更したものである。これにより、以下では、図4及び図5を参照して、表示装置1を説明し、図1の表示装置と重複する説明は省略または簡略にする。
【0093】
図4を参照すると、表示装置1は、1つ印刷回路基板330および複数の第2振動装置630-1、630-2を含むことができる。図4には、1つの印刷回路基板330に2つの第2振動装置630-1、630-2が配置されてことが示されていて、第2振動装置の個数は、3つ以上であり得る。本明細書の一例として、複数の第2振動装置630-1、630-2は、印刷回路基板330の領域ごとに同じ音域帯の周波数を有する第2音響(SW2)を発生させたり、印刷回路基板330の領域ごとに異なる音域帯の周波数を有する第2音響(SW2)を発生させることができる。
【0094】
図5を参照すると、表示装置1は、複数の印刷回路基板330-a、330-bおよび複数の第2振動装置630-1、630-2、630-3を含むことができる。図5には、2つの印刷回路基板330-a、330-bのいずれか一つの印刷回路基板330-aに1つの第2振動装置630-1が配置され、他の一つの印刷回路基板330-bに2つの第2振動装置630-2、630-3が配置されることが示されている。したがって、複数の印刷回路基板のそれぞれに互いに異なる個数の第2振動装置が配置され得、本明細書の実施例に限定されるものではない。例えば、複数の印刷回路基板のそれぞれに第2振動装置が1つずつ配置され得、複数の印刷回路基板のそれぞれに第2振動装置が同じ数で複数配置され得る。
【0095】
例えば、複数の第2振動装置630-1、630-2、630-3は、複数の印刷回路基板330-a、330-bの領域ごとに同じ音域帯の周波数を有する第2音響(SW2)を発生させたり、印刷回路基板330の領域ごとに異なる音域帯の周波数を有する第2音響(SW2)を発生させることができる。
【0096】
図5を参照すると、表示装置1が複数の印刷回路基板330-a、330-bを含む場合、複数の印刷回路基板330-a、330-bのそれぞれは、独立して表示パネル100の一側に配置され、複数の印刷回路基板330-a、330-bのそれぞれが表示パネル100となす角度は、同じこともあり、異なることもある。
【0097】
図6は、図2に示した線I-I’の他の断面図である。
【0098】
図3の表示装置1が、第1-1構造物411と第1-2構造物413の間に形成される折曲部450を含み、図6の表示装置1の第1-1構造物411と第1-2構造物413の間に配置されるヒンジ部470を含むことができる。以下では、図6を参照して、表示装置1を説明し、図3の表示装置1と重複する説明は省略または簡略にする。
【0099】
図6を参照すると、第1-1構造物411と第1-2構造物413の間には、ヒンジ部470が配置され得る。例えば、第1-1構造物411の一側と第1-2構造物413の一側のそれぞれが、ヒンジ部470に連結され得る。本明細書の一例として、第1-1構造物411の一側は、ヒンジ部470に固定され、第1-2構造物413の一側は、ヒンジ部470を中心に回転可能なように配置され得る。または、第1-2構造物413の一側は、ヒンジ部470に固定され、第1-1構造物411の一側は、ヒンジ部470を中心に回転可能なように配置され得る。これにより、第1-1構造物411と第1-2構造物413がなす角度は、第1-1構造物411または第1-2構造物413の回転程度によって多様に変更され得る。
【0100】
したがって、第1-1構造物411または第1-2構造物413がヒンジ部470を中心に回転可能なので、第1-2構造物413と第1-1構造物411の間の角度は、多様に変更され得る。そして、第1-2構造物413の回転によって、第1-2構造物413に対応して配置される印刷回路基板330は、ヒンジ部470を中心に回転するので、印刷回路基板330の振動に伴って発生する第2音響(SW2)の出力方向を多様に変更させることができる。したがって、印刷回路基板330の振動に伴って発生する第2音響(SW2)の出力方向を変更させることができるので、使用者の位置、表示装置1の配置状態、表示装置1が配置される空間の環境等により、第1-2構造物413を調整することにより、最適なサラウンド環境を提供することができる。
【0101】
例えば、第1-2構造物413は、ヒンジ部470を中心に所定の範囲内でのみ回転可能なように配置され得る。本明細書の一実施例として、第1-2構造物413の回転により、第2部材500も回転し、第2部材500の過度の回転は、表示パネル100に影響を与え得るので、第2部材500が表示パネル100に影響を及ぼさない範囲内で、第1-2構造物413が回転するように、第1-2構造物413の回転角度は、設定され得る。
【0102】
そして、第1-2構造物413の回転に連動して、第2部材500が回転する場合に発生し得る第2部材500と表示パネル100のぶつかり等を防止するために、表示パネル100と第2部材500が重畳する領域は、離隔され得る。例えば、第2部材500の表示パネル100と重畳する領域は、第1-2構造物413の回転時の表示パネル100と第2部材500のぶつかりを防止することができる高さで表示パネル100から離隔され得る。また、表示パネル100の前面に第3部材200が配置される場合、第2部材500の第3部材200と重畳する領域は、第1-2構造物413の回転時、第2部材500と第3部材200のぶつかりを防止することができる間隔で第3部材200から離隔され得る。
【0103】
表示パネル100と第2部材500が重畳する領域の離隔距離、及び第3部材200と第2部材500が重畳する領域の離隔距離は、多様に設定され得る。
【0104】
図7から図10は、図1に示した表示装置の印刷回路基板にプレートが配置された実施例を示す平面図である。図1から図5を参照して、説明した印刷回路基板330にプレート800が配置されたことを除き、残りの構成は同様であるので、重複説明は省略または簡略にする。
【0105】
図7から図10には、印刷回路基板330の背面にプレート800が配置されたことが例示されていて、プレート800は、印刷回路基板330の前面に配置されることもあり、印刷回路基板330の前面と背面に配置されることもできる。
【0106】
図7及び図8は、フレキシブル回路フィルム310が連結される1つ以上の端子331および駆動制御回路部350が実装される領域(実装領域、330b)が、印刷回路基板330の背面に設けられた場合の平面図である。図9及び図10は、実装領域が印刷回路基板330の前面に設けられた場合の平面図である。
【0107】
図7及び図8を参照すると、プレート800は、第2振動装置630が配置される振動装置配置領域330aおよび実装領域330bを除いた残りの領域に配置され得る。
【0108】
図7及び図8には、1つの実装領域330bが、印刷回路基板330の第1縁部分に沿って設けられた場合は示されていて、実装領域330bの個数および位置は、本明細書の実施例に限定されるものではない。
【0109】
図9及び図10を参照すると、プレート800は、振動装置配置領域330aを除いた残りの領域に配置され得る。
【0110】
図7及び図9には、1つの振動装置の配置領域330aが印刷回路基板330の第2縁部分に沿って設けられ、図8及び図10には、2つの振動装置の配置領域330aが、印刷回路基板330の第2縁部分に沿って設けられた場合が示されていて、振動装置の配置領域330aの個数および位置は、本明細書の実施例に限定されるものではない。例えば、それぞれの振動装置の配置領域330aには、1つまたは複数の第2振動装置630が配置され得る。
【0111】
したがって、印刷回路基板330の背面にプレート800が配置されるので、印刷回路基板330の剛性を補強することができ、これにより、第2振動装置の配置により印刷回路基板330が曲がることを防止することができ、第2振動装置630の振動が印刷回路基板330に効率的に伝達され得る。
【0112】
また、第2振動装置630の振動に伴って発生される熱がプレート800を介して拡散されるようにすることにより、放熱が可能であり、第2振動装置630によって発生される熱が第2振動装置630の周辺に集中されて、第2振動装置630の性能を低下させることを防止することができる。
【0113】
図11及び図12は、図1に示した表示装置の印刷回路基板に第1パターンが配置された実施例を示す平面図である。図1から図5を参照して、説明した印刷回路基板330の背面に第1パターン900が配置されたことを除き、残りの構成は同様であるので、重複説明は省略または簡略にする。
【0114】
図11は、振動装置の配置領域330aが、1つ設けられた場合における第1パターン900が配置された場合の平面図である。図12は、振動装置の配置領域330aが複数設けられた場合において、第1パターン900が配置された場合の平面図である。
【0115】
物質の共振周波数(f)は、√(k/m)(ここで、kは剛性、mは質量)によって決定され得る。これにより、印刷回路基板330の剛性(k)および質量(m)のうちの少なくとも1つを変更させることができるパターンを印刷回路基板330に配置すると、印刷回路基板330の共振周波数を変更させることができ、印刷回路基板330の共振周波数を制御して、印刷回路基板330の振動により発生される音響特性を制御することができる。
【0116】
図11及び図12には、第1パターン900が印刷回路基板330の背面に配置された例が示されていて、第1パターン900は、印刷回路基板330の前面に配置されることもあり、前面および背面の両方に配置されることもできる。本明細書の実施例に係る第1パターン900は、印刷回路基板330の縁部分のうちの少なくとも1つ以上の縁部分に配置されることもできる。第1パターン900は、音響制御パターン、音響調整パターン、音響特性制御パターン、および音響特性調整パターンであり得、用語に限定されるものではない。
【0117】
図11及び図12に示すように、本明細書の実施例に係る第1パターン900は、第2振動装置630を覆う形態で配置され得、第1パターン900の配置位置は、これに限定されるものではない。例えば、第1パターン900は、印刷回路基板330に実装(または配置)される構成、例えば、端子、駆動回路制御部、配線などの配置に影響を与えない範囲内で印刷回路基板330の1つ以上の領域に自由に配置され得る。
【0118】
本明細書の実施例に係る第1パターン900は、印刷回路基板330の剛性および質量を減少させる形態で実現され得る。例えば、第1パターン900は、少なくとも1つ以上の溝またはホールを含むことができる。本明細書の実施例に係る第1パターン900は、印刷回路基板330の剛性および質量を増加させる形態で実現され得る。例えば、第1パターン900は、少なくとも1つ以上の突起を含むことができる。本明細書の実施例に係る第1パターン900は、少なくとも1つ以上の溝、ホール、及び突起のうち2つ以上の異なる形態を含むことができる。
【0119】
図7から図10では、印刷回路基板330にプレート800が配置される例が示されていて、図11及び図12では、印刷回路基板330に第1パターン900が配置される例が示されている。図7から図12では、プレート800および、第1パターン900が別個に配置されるが、プレート800と第1パターン900は、一緒に印刷回路基板330に配置することもできる。
【0120】
図13は、本明細書の他の実施例に係る表示装置を示す図である。
【0121】
図13を参照すると、本明細書の他の実施例に係る表示装置1’は、表示装置1’に備えられる構成の振動によって、音響(SW)を1つ以上の方向に出力することができる。本明細書の他の実施例に係る表示装置1’は、表示パネル100の前方(FD)に第1音響(SW1)を出力し、表示パネル100の前上方(FUD)に第2音響(SW2)を出力し、表示パネル100の左側前方(FLD)に第3音響(SW3)を出力し、表示パネル100の右側前方(FRD)に第4音響(SW4)を出力することができる。または、本明細書の一実施例に係る表示装置1’は、表示パネル100の前方(FD)に第1音響(SW1)を出力し、表示パネル100の前上方(FUD)に第2音響(SW2)を出力し、表示パネル100の右側前方(FRD)に第3音響(SW3)を出力し、表示パネル100の左側前方(FLD)に第4音響(SW4)を出力することができる。例えば、第3音響(SW3)および第4音響(SW4の出力方向は可變することができる。
【0122】
例えば、表示装置1’は、表示パネル100を音響発生のための振動板として用いて発生する第1音響(SW1)を出力し、印刷回路基板330’を音響発生のための振動板として用いて発生する第2から第4音響(SW2、SW3、SW4)を出力することができる。実施例により、表示装置1’は、第1から第4音響(SW1、SW2、SW3、SW4)を同時に出力したり、順次に出力することができる。本明細書の実施例により、表示装置1’は、一部の音響を同時に出力し、一部の音響を順次に出力することができる。
【0123】
したがって、本明細書の他の実施例に係る表示装置1’は、音響(SW)を1つ以上の方向に出力することができ、これにより、使用者(視聴者あるいは聴取者)は、サラウンド音響環境下で映像を視聴できるので、使用者の没入感を向上させることができる。
【0124】
図13に示した本明細書の他の実施例に係る表示装置1’は、図1に示した本明細書の実施例に係る表示装置1の構成のうち、印刷回路基板を変更した例である。これにより、以下の説明では、印刷回路基板を除いた残りの構成に対する重複説明は省略または簡略にする。
【0125】
図14は、図13に示した表示装置の前面を示す平面図である。図15は、図14に示した印刷回路基板の背面を示す平面図である。図16は、図15のA方向から見た印刷回路基板の第1状態の図である。図17は、図15のA方向から見た印刷回路基板の第2状態の図である。図18は、図15のA方向から見た印刷回路基板の第3状態の図である。
【0126】
図16に示した印刷回路基板の第1状態は、第1および第2連結部材333、335が曲がらない場合の印刷回路基板の状態である。図17に示した印刷回路基板の第2状態は、第1および第2連結部材333、335が、第1印刷回路基板330-1の前面側に曲がった場合の印刷回路基板の状態である。図18に示した印刷回路基板の第3状態は、第1および第2連結部材333、335が、第1印刷回路基板330-1の背面側に曲がった場合の印刷回路基板の状態である。
【0127】
図14から図18を参照すると、本明細書の他の実施例に係る表示装置1’に備えられる印刷回路基板330’は、第1印刷回路基板330-1、及び第1印刷回路基板330-1の第1方向(X)への両側(第3縁部分および第4縁部分)にそれぞれ連結される第2印刷回路基板330-2及び第3印刷回路基板330-3を含むことができる。
【0128】
そして、第1印刷回路基板330-1の背面には、第2振動装置630が配置され得る。第2印刷回路基板330-2の背面及び第3印刷回路基板330-3の背面には、それぞれ第3振動装置650および第4振動装置670が配置され得る。
【0129】
本明細書の実施例では、第1印刷回路基板330-1の背面に1つの第2振動装置630が配置され、第2および第3印刷回路基板330-2、330-3の背面のそれぞれに1つの第3振動装置650および第4振動装置670が配置される例を示しているが、これに限定されるものではない。本明細書の実施例により、第1印刷回路基板330-1の背面に1つ以上の第2振動装置630が配置され得、第2および第3印刷回路基板330-2、330-3の背面にそれぞれ1つ以上の第3振動装置650および第4振動装置670が配置され得る。
【0130】
第1印刷回路基板330-1は、マスター印刷回路基板、ソース印刷回路基板またはメイン印刷回路基板などで表現され得る。第1印刷回路基板330-1は、本明細書の実施例に係る表示装置1に備えられる印刷回路基板330と同様であるため、これに対する詳細な説明は省略する。
【0131】
本明細書の実施例では、第1印刷回路基板330-1が1つである場合について説明し、第1印刷回路基板330-1が複数ある場合については、後述する。
【0132】
第2印刷回路基板330-2及び第3印刷回路基板330-3は、スレーブ印刷回路基板、サブ印刷基板などで表現され得、ツイーター(tweeter)としての役割をすることができる。
【0133】
第2印刷回路基板330-2は、第1連結部材333を介して、第1印刷回路基板330-1の第3縁部分(表示パネル100の前方を基準に左側の縁部分)に連結され得る。第3印刷回路基板330-3は、第2連結部材335を介して、第1印刷回路基板330-1の第4縁部分(表示パネル100の前方を基準に右側の縁部分)に連結され得る。
【0134】
第1連結部材333および第2連結部材335は、第1印刷回路基板330-1の前面および背面側(Z軸方向)に曲がることができる。第1および第2連結部材333,335が曲がる方向によって、第2印刷回路基板330-2及び第3印刷回路基板330-3は、表示パネル100の左側前方(FLD)または右側前方(FRD)を向くように配置され得る。
【0135】
本明細書の実施例により、図17に示すように、第1および第2連結部材333,335は、第1印刷回路基板330-1の前面側、または表示パネル100の前方中心(CF)に向かって曲がることができる。これにより、第2印刷回路基板330-2は、表示パネル100の右側前方(FRD)に向き、第3印刷回路基板330-3は、表示パネル100の左側前方(FLD)に向くようになり、第2印刷回路基板330-2及び第3印刷回路基板330-3は、表示パネル100の前方中心(CF)を向くように配置され得る。
【0136】
これにより、第2印刷回路基板330-2の振動により発生する第3音響(SW3)は、表示パネル100の右側前方(FRD)に向かい、第3印刷回路基板300-3の振動により発生する第4音響(SW4)は、表示パネル100の左側前方(FLD)に向くようになり、第3音響(SW3)及び第4音響(SW4)は、表示パネル100の前方中心(CF)を向くことができる。
【0137】
本明細書の実施例により、図18に示すように、第1および第2連結部材333,335は、第1印刷回路基板330-1の背面側、または表示パネルの後方中心(CB)に向かって曲がることができる。これにより、第2印刷回路基板330-2は、表示パネル100の左側前方(FLD)を向き、第3印刷回路基板330-3は、表示パネル100の右側前方(FRD)を向くようになり、第2印刷回路基板330-2及び第3印刷回路基板330-3は、表示パネル100の前方を中心に外側を向くように配置され得る。
【0138】
これにより、第2印刷回路基板330-2の振動により発生する第3音響(SW3)は、表示パネル100の左側前方(FLD)を向き、第3印刷回路基板330-3の振動により発生する第4音響(SW4)は、表示パネル100の右側前方(FRD)に向くようになり、第3音響(SW3)及び第4音響(SW4)は、表示パネル100の前方外側に向くことができる。
【0139】
したがって、本明細書の実施例によると、第2印刷回路基板330-2は、表示パネル100の前方を基準に、第1印刷回路基板330-1の第3縁部分、または左側の縁部分で表示パネル100の左側前方(FLD)または右側前方(FRD)を向くように配置され、第3振動装置650の振動によって振動されて第3音響(SW3)を発生させることができる。第3印刷回路基板330-3は、表示パネル100の前方を基準に、第1印刷回路基板330-1の第4縁部分、または右側の縁部分で表示パネル100の左側前方(FLD)または右側前方(FRD)を向くように配置され、第4振動装置670の振動によって振動されて第4音響(SW4)を発生させることができる。
【0140】
第1連結部材333および第2連結部材335は、第2および第3印刷回路基板330-2、330-3のそれぞれに配置される第3及び第4振動装置650、670に音響信号(またはボイス信号)を供給するための配線を含むことができ、例えば、フレキシブル印刷回路基板であることができ、これに限定されるものではない。
【0141】
第1連結部材333の曲がる程度および第2連結部材335の曲がる程度は、表示装置1’を介して提供しようとする音響環境に応じて多様に変更され得、本明細書によって限定されない。
【0142】
図19は、図13に示した表示装置の前面を示す他の平面図であり、図20は、図19に示した印刷回路基板の背面を示す実施例の平面図である。
【0143】
図19に示した表示装置1’は、図13に示した表示装置1’の構成のうち、印刷回路基板を変更したものである。これにより、以下では、印刷回路基板を除いた残りの構成に対する重複説明は省略または簡略にする。
【0144】
図19に示した表示装置1’は、複数の第1印刷回路基板を含むことができる。
【0145】
図19及び図20を参照すると、図19に示した表示装置1’に含まれる印刷回路基板330’は、複数の第1印刷回路基板330-1a~330-1d、複数の第1印刷回路基板330-1a~330-1dの中の表示パネル100の前方を基準に一先端(左側先端)に配置される第1印刷回路基板330-1aに連結される第2印刷回路基板330-2、複数の第1印刷回路基板330-1a~330-1dの中の表示パネル100の前方を基準に他先端(右側先端)に配置される第1印刷回路基板330-1dに連結される第3印刷回路基板330-3を含むことができる。
【0146】
本明細書の実施例では、印刷回路基板330’が、4つの第1印刷回路基板330-1a~330-1dを含む例を示し、第1印刷回路基板の個数は、2つまたは3つまたは5つ以上であり得る。
【0147】
本明細書の実施例によると、複数の第1印刷回路基板330-1a~330-1dは、所定の間隔を置いて第1方向(X)に平行に配置され得る。第2印刷回路基板330-2は、複数の第1印刷回路基板330-1a~330-1dの中の表示パネル100の前方を基準に左側先端に配置される第1印刷回路基板330-1aに連結され得る。第3印刷回路基板330-3は、複数の第1印刷回路基板330-1a~330-1dの中の表示パネル100の前方を基準に右側先端に配置される第1印刷回路基板330-1dに連結され得る。
【0148】
第2印刷回路基板330-2は、第1連結部材333を介して左側先端の第1印刷回路基板330-1aの第3縁部分(表示パネル100の前方を基準に左側の縁部分)に連結され得る。第3印刷回路基板330-3は、第2連結部材335を介して右側先端の第1印刷回路基板330-1dの第4縁部分(表示パネル100の前方を基準に右側の縁部分)に連結され得る。
【0149】
第1連結部材333および第2連結部材335が表示パネル100の前方側に、または後方側に曲がることによって、第2印刷回路基板330-2及び第3印刷回路基板330-3が表示パネル100の左側前方(FLD)または右側前方(FRD)を向くように配置され、第3および第4振動装置650、670によって振動して第3及び第4音響(SW3、SW4)を発生することができる。これに対する説明は、図15から図18を参照して説明したので、これに対する詳細な説明は省略する。
【0150】
図19及び図20を参照すると、表示装置1’が複数の第1印刷回路基板330-1a~330-1dを含む場合、本明細書の実施例により、複数の第1印刷回路基板330-1a~330-1dそれぞれが表示パネル100となす角度は、同じこともあり、異なることもある。
【0151】
図21は、本明細書の他の実施例に係る表示装置の前面を示す平面図である。図22は、図21の印刷回路基板の前面を示す図である。図23は、図21の印刷回路基板の背面を示す図である。図24は、図22の線II-II’の断面図である。図25は、図21の印刷回路基板の前面を示す他の実施例の図である。図26は、図25の線III-III’の断面図である。図27は、図21の表示装置の支持部材の一部を示す図である。
【0152】
図21に示した表示装置1”は、図1に示した表示装置1の構成のうち、印刷回路基板を変更したものである。これにより、以下では、印刷回路基板を除いた残りの構成に対する重複説明は省略または簡略にする。
【0153】
図21から図25を参照すると、図21に示した表示装置1”に含まれる印刷回路基板330”は、ベース部材336、ベース部材336の背面に配置される第4部材337、及び第4部材337の背面に配置され第2振動装置630を支持する第5部材338を含むことができる。
【0154】
本明細書の実施例に係る印刷回路基板330”のベース部材336は、図1の印刷回路基板330、または図13の印刷回路基板330’のうち、第1印刷回路基板330-1で実現され得るもので、これに対する説明は省略または簡略にする。例えば、本明細書の実施例に係る印刷回路基板330”は、図1の印刷回路基板330に適用され得、図13の印刷回路基板330’のうち、第1印刷回路基板330-1に適用することができる。
【0155】
したがって、本明細書の実施例に係る印刷回路基板330”の構造は、図1の印刷回路基板330の背面に第4部材337及び第5部材338を配置することにより、実現され得る。図13の印刷回路基板330’のうち、第1印刷回路基板330-1の背面に第4部材337及び第5部材338を配置することで実現され得、以下で説明する印刷回路基板330”の構造も同様に、図1の印刷回路基板330および図13の第1印刷回路基板330-1に適用することができる。
【0156】
本明細書の一実施例として、ベース部材336は、図22に示すように四角平面の形態または、図25に示すように「コ」字の平面形状であり得、ベース部材336の形態が本実施例に限定されるものではない。
【0157】
本明細書の実施例に係る第4部材337は、第5部材338の配置のための構造物であり得る。第4部材337は、第2振動装置630の振動をベース部材336に伝達することができる。本明細書の一実施例として、第4部材337は、第1領域337a及び第2領域337bを含むことができる。第1領域337aは、ベース部材336の背面に配置して第2振動装置630の振動をベース部材336に伝達し、第4部材337は、ベース部材336の背面に支持及び固定させるための構造物であり得る。第2領域337bは、第1領域337aから延長され、第5部材338が配置される構造物であり得る。例えば、第4部材337は、ガイド部材であり得、用語に限定されるものではない。
【0158】
本明細書の実施例に係る第5部材338は、第4部材337の背面に配置され得る。本明細書の一例として、第5部材338の第1部分338aは、平らに形成して第4部材337の背面に接着等の方法により付着され得る。本明細書の一実施例として、第5部材338の第2部分338bは、締結などの方式により第4部材337の背面に着脱することができる。本明細書の一実施例に係る第5部材338は、第1部分338aと第2部分338bの間に設けられ、第2振動装置630を支持する第3部分338cを含むことができる。本明細書の一実施例として、第5部材338の第3部分338cは、第4部材337の第2領域337bに配置され得る。例えば、第5部材338は、支持部材であり得、用語に限定されるものではない。例えば、第3部分338cは、支持部であり得、用語に限定されるものではない。
【0159】
本明細書の実施例に係る第5部材338において、第3部分338cの第4部材337と対向する面(または前面、または内面)は、所定の曲率を有する凹な形態であり得る。したがって、第5部材338において、第3部分338cの前面と対向する面(背面または外面)は、所定の曲率を有する凸な形態であり得る。これにより、第3部分338cに配置される第2振動装置630は、第3部分338cの形態に対応し、第4部材337に向かって凹な形態で配置され得る。
【0160】
したがって、本明細書の実施例によると、第2振動装置630の振動は、第4部材337及び第5部材338によって、ベース部材336に伝達され、これにより、ベース部材336が振動して音響を発生することができる。また、第2振動装置630の振動により第5部材338の第3部分338cが振動して音響を発生させ、第3部分338cによって発生する音響は、第3部分338cの形状に対応して曲率の中心に向かって集中され得、これにより、音響は増幅され得る。
【0161】
第5部材338の振動によって発生する音響と、ベース部材336の振動によって発生する音響は、互いに異なる音域帯の周波数を有することができる。したがって、本明細書の実施例に係る印刷回路基板330”は、広い周波数スペクトルを有する音響を表示パネル100の前方に出力することができる。
【0162】
本明細書の実施例に係る第5部材338は、第3部分338cに形成される第2パターン338dを含むことができる。本明細書の実施例に係る第2パターン338dは溝(溝)であり得、これに限定されるものではない。図27に示すように、第2パターン338dは、第3部分338cの背面(または外面)に形成され得、これに限定されるものではない。例えば、第2パターン338dは、第3部分338cの前面(または内面)に形成されることもあり、第3部分338cの前面および背面の両方に形成されることもできる。例えば、第2パターン338dが第3部分338cに形成される場合、第3部分338cの剛性(stiffness)と質量(mass)を変更させて、第3部分338cの共振周波数を制御することができるので、第3部分338cの振動により発生する音響の周波数特性を設定することができる。例えば、第2パターン338dは、周波数設定パターンおよび周波数調整パターンであり得、用語に限定されるものではない。
【0163】
図28から図30は、本明細書の実施例に係る第3部分を示す平面図である。図31から図34は、本明細書の他の実施例に係る第3部分を示す側面図である。
【0164】
本明細書の一実施例として、第2パターン338dは、図28、29に示すように、ライン形態、ストライプ形態を有するように複数で形成され得る。図30に示すように、第2パターン338dは、斜線形態を有するように複数で形成され得る。本明細書の一実施例として、第2パターン338dの間隔は、同じこともあり、異なることもある。例えば、第2パターン338dのすべての間隔が同じかまたは異なることができる。本明細書の一実施例として、第2パターン338dは、第3部分338c上での配置位置によって、多数のグループを含むことができる。多数のグループの中で1つのグループ内での第2パターン338dの間隔は、同一であり、多数のグループの中で、互いに異なるグループの第2パターン338dの間隔は、異なり得る。1つのグループ内に含まれる第2パターン338dは、1つまたは複数であり得る。本明細書の一実施例として、第2パターン338dは、図31に示すように、第3部分338cの一領域、例えば、中央部に配置された第2パターン338dの第1間隔(G1)は第3部分338cの他の領域、例えば、中央部の周辺(周辺部)に配置された第2パターン338dの第2間隔(G2)よりも大きくすることができ、これに限定されるものではない。
【0165】
本明細書の一実施例として、第2パターン338dは、すべて同じ深さに形成さる得るが、互いに異なる深さに形成さることもできる。例えば、第2パターン338dは、第3部分338c上での配置位置によって、多数のグループを含むことができる。多数のグループの中の1つのグループ内での第2パターン338dの深さは、同一であり、多数のグループの中で、互いに異なるグループの第2パターン338dの深さは、異なり得る。1つのグループ内に含まれる第2パターン338dは、1つまたは複数であり得る。本明細書の一実施例として、第2パターン338dは、図32に示すように、第3部分338cの一領域、例えば、中央部に配置された第2パターン338dの第1深さ(D1)は、第3部分338cの他領域、例えば、中央部の周辺(周辺部)に配置された第2パターン338dの第2深さ(D2)より深くすることができるが、これに限定されるものではない。
【0166】
本明細書の一実施例として、第2パターン338dは、すべて同じ幅で形成され得るが、互いに異なる幅で形成され得る。例えば、第2パターン338dは、第3部分338c上での配置位置によって、多数のグループを含むことができる。多数のグループの中の1つのグループ内での第2パターン338dの幅は、同一であり、多数のグループの中で、互いに異なるグループの第2パターン338dの幅は、異なり得る。1つのグループ内に含まれる第2パターン338dは、1つまたは複数であり得る。本明細書の一実施例として、第2パターン338dは、第3部分338cの一縁から他縁に行くほど幅が狭くなるように形成されるか、または広がるように形成され得る。本明細書の一実施例として、第2パターン338dは、図33に示すように、第3部分338cの一縁および他縁から中心に行くほど第2パターン338dの第1および第2幅(W1、W2)が狭くなるように形成されるか、または、図34に示すように、第2パターン338dの第1および第2幅(W1、W2)が広くなるように形成され得る。
【0167】
図35は、本明細書の実施例に係る振動装置を示す図である。
【0168】
図35を参照すると、本明細書の実施例に係る振動装置600は、圧電振動部601、第1電極部(E1)、および第2電極部(E2)を含むことができる。
【0169】
圧電振動部601は、圧電特性(または圧電効果)を有する圧電素子(または圧電物質)を含むことができる。例えば、圧電物質は、外力によって結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用しながら正(+)イオンと負(-)イオンの相対的な位置の変化に伴う誘電分極によって電位差が発生し、反対に印加される電圧による電界によって振動が発生する特性を有することができる。圧電振動部601は、圧電駆動部、振動層、圧電層、圧電物質層、電気活性層、振動部、圧電物質部、電気活性部、圧電構造物、無機物質層、または無機物質部などの他の用語で表現することができ、これに限定されるものではない。
【0170】
圧電振動部601は、透明、半透明、または不透明な圧電物質(または電気活性物質)で構成され、透明、半透明、または不透明であり得る。圧電振動部601は、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系の物質で構成するか、またはペロブスカイト(perovskite)系の結晶構造を有する圧電セラミックで構成され得る。ペロブスカイト結晶構造は、圧電および逆圧電効果を有し、配向性を有する板状の構造であり得る。ペロブスカイト結晶構造は、ABOの化学式で表され、Aサイトは2価の金属元素からなり、Bサイトは4価の金属元素からなることができる。本明細書の一例としては、ABOの化学式で、AサイトおよびBサイトはカチオンであり得、Oはアニオンであり得る。例えば、圧電振動部601は、PbTiO、PbZrO、PbZrTiO、BaTiO、およびSrTiOの中の少なくとも1つを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0171】
本明細書の実施例に係る圧電振動部551は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、およびチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nickel niobate)系物質を含むことができ、これに限定されるものではない。または、圧電振動部551は、鉛(Pb)を含まないCaTiO、BaTiO、およびSrTiOの中の少なくとも1つ以上を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0172】
本明細書の一実施例に係る圧電振動部601は、円形状、楕円形状、または多角形状で構成され得るが、これに限定されるものではない。
【0173】
第1電極部(E1)は、圧電振動部601の第1面(または上面)に配置され、圧電振動部601の第1面と電気的に連結され得る。例えば、第1電極部(E1)は、圧電振動部601の第1面全体に配置された単一体電極(またはコモン電極)形状を有することができる。例えば、第1電極部(E1)は、圧電振動部601と同じ形状を有することができるが、これに限定されるものではない。本明細書の一実施例に係る第1電極部(E1)は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、透明または半透明の導電性物質は、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)を含むことができ、これに限定されるものではない。不透明導電性物質は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、またはマグネシウム(Mg)などを含むか、またはこれらの合金からなり得、これに限定されるものではない。
【0174】
第2電極部(E2)は、圧電振動部601の第1面とは反対の第2面(または背面)上に配置され、圧電振動部601の第2面と電気的に連結され得る。例えば、第2電極部(E2)は、圧電振動部601の第2面全体に配置された単一体電極(またはコモン電極)形状を有することができる。例えば、第2電極部(E2)は、圧電振動部601より広い大きさを有しながら、圧電振動部601と同じ形状を有することができるが、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第2電極部(E2)は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、第2電極部(E2)は、第1電極部(E1)と同一の物質からなることができ、これに限定されるものではない。他の例としては、第2電極部(E2)は、第1電極部(E1)と異なる物質で構成され得る
【0175】
圧電振動部601は、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で、第1電極部(E1)と第2電極部(E2)に印加される一定の電圧によって分極化され得るが、これに限定されるものではない。例えば、圧電振動部601は、外部から第1電極部(E1)と第2電極部(E2)に印加される音響信号(またはボイス信号)による逆圧電効果によって収縮と膨張を交互にまたは繰り返すことにより、振動することができる。
【0176】
本明細書の実施例に係る振動装置は、第1保護部材および第2保護部材をさらに含むことができる。
【0177】
第1保護部材は、第1電極部(E1)上に配置し、第1電極部(E1)を保護することができる。例えば、第1保護部材は、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。
【0178】
第2保護部材は、第2電極部(E2)の上に配置し、第2電極部(E2)を保護することができる。例えば、第2保護部材は、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。例えば、第1保護部材は、第2保護部材と同一または他の材質からなることができる。第1保護部材および第2保護部材の中の1つは、接着部材を媒介して表示パネルに付着されるか、または結合され得る。
【0179】
図36は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【0180】
図36を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置600は、フレキシブル音響発生器、フレキシブルアクチュエータ、フレキシブルスピーカー、フレキシブル圧電スピーカー、フィルムアクチュエータ、フィルム型圧電複合体アクチュエータ、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、またはフィルム型圧電複合体のスピーカーなどで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0181】
本明細書の他の実施例に係る振動装置600は、圧電振動部603、第1電極部(E1)、および第2電極部(E2)を含むことができる。
【0182】
圧電振動部603は、圧電効果を含む圧電物質、複合圧電物質、または電気活性物質の少なくとも1つを含むことができる。圧電振動部603は、圧電駆動部、振動層、圧電層、圧電物質層、電気活性層、振動部、圧電物質部、電気活性部、圧電構造物、圧電複合層、圧電複合体、または圧電セラミック複合体などの他の用語で表現され得る。圧電振動部603は、透明、半透明、または不透明な圧電物質で構成され、透明、半透明、または不透明であり得る。
【0183】
本明細書の実施例に係る圧電振動部603は、複数の第1部分603aおよび複数の第2部分603bを含むことができる。例えば、複数の第1部分603aおよび複数の第2部分603bは、第1方向(X)(又は第2方向(Y))に沿って交互に繰り返して配置され得る。例えば、第1方向(X)は、圧電振動部603の横方向であり得る。第2方向(Y)は、第1方向(X)と交差する圧電振動部603の縦方向であり得る。これに限定されず、第1方向(X)は、圧電振動部603の縦方向であり得、第2方向(Y)は、圧電振動部603の横方向であり得る。
【0184】
複数の第1部分603aのそれぞれは、無機物質部で構成され得る。無機物質部は、前述した圧電物質を含むことができる。例えば、複数の第1部分603aのそれぞれは、図21で説明した圧電振動部601と実質的に同一の圧電物質からなり得るので、これに対する重複説明は省略する。
【0185】
本明細書の実施例に係る複数の第1部分603aのそれぞれは、複数の第2部分603bの間に配置され得る。例えば、複数の第1部分603aは、第1方向(X)(または第2方向(Y))と平行な第3幅(W3)を有しながら、第2方向(Y)(または第1方向(X))と平行の長さを有することができる。複数の第2部分603bのそれぞれは、第1方向(X)(または第2方向(Y))と平行な第4幅(W4)を有しながら、第2方向(Y)(または第1方向(X))と平行の長さを有することができる。第3幅(W3)は、第4幅(W4)と同一または異なり得る。例えば、第3幅(W3)は、第4幅(W4)よりも大きいことがあり得る。例えば、第1部分603aと第2部分603bは、互いに同一または異なる大きさを有するライン形状またはストライプ形状を含むことができる。したがって、圧電振動部603は、2-2複合体構造を有することにより、20kHz以下の共振周波数を有することができるが、これに限定されるものではない。例えば、圧電振動部603の共振周波数は、形状、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上に基づいて変更され得る。
【0186】
圧電振動部603で、複数の第1部分603aと複数の第2部分603bのそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。複数の第2部分603bのそれぞれは、隣接する第1部分603aと連結されるか、または接着され得る。例えば、複数の第2部分603bのそれぞれは、隣接する2つの第1部分603a間のギャップを埋めるように構成されることで、隣接する第1部分603aと連結されるか、または接着され得る。これにより、圧電振動部603は、第1部分603aと第2部分603bの側面結合(または側面連結)によって所望の大きさまたは長さに拡張され得る。
【0187】
圧電振動部603で、複数の第2部分603bのそれぞれの幅(W4)は、圧電振動部603の中間部分から両縁部分(または両先端)の方にいくほど段々に減少することができる。
【0188】
本明細書の実施例によると、複数の第2部分603bの中で最も大きな幅(W4)を有する第2部分603bは、圧電振動部603が上下方向(Z)(または厚さ方向)に振動するとき、最も大きな応力が集中する部分に位置することができる。複数の第2部分603の中で最も小さい幅(W4)を有する第2部分603bは、圧電振動部603が上下方向(Z)に振動するとき、相対的に最も小さな応力が発生する部分に位置することができる。例えば、複数の第2部分603bの中で最も大きな幅(W4)を有する第2部分603bは、圧電振動部603の中間部分に配置され得る。複数の第2部分603bの中で最も小さい幅(W4)を有する第2部分603bは、圧電振動部603の両縁部分に配置され得る。これにより、圧電振動部603が上下方向(Z)に振動するとき、最も大きな応力が集中する部分で発生する音波の干渉または共振周波数の重畳を最小限に抑えることができ、これによって低音域帯で発生する音圧の低下(dipping)現象を改善することができ、低音域帯の音響特性の平坦度を改善することができる。例えば、音響特性の平坦度は、最高音圧と最低音圧の間の偏差の大きさであり得る。
【0189】
圧電振動部603で、複数の第1部分603aのそれぞれは、互いに異なる大きさ(または幅)を有することができる。例えば、複数の第1部分603aのそれぞれの大きさ(または幅)は、圧電振動部603の中間部分から両縁部分(または両先端)の方にいくほど段々に減少、または増加することができる。この場合、圧電振動部603は、互いに異なる大きさを有する複数の第1部分603aのそれぞれの振動による様々な固有振動周波数によって音響の音圧特性が向上され得、音響の再生帯域が拡大され得る。
【0190】
複数の第2部分603bのそれぞれは、複数の第1部分603a間に配置され得る。これにより、圧電振動部603は、第2部分603bによって第1部分603aの単位格子内のリンクによる振動エネルギーが増加することができるので、振動特性が増加することができ、圧電特性と柔軟性を確保することができる。例えば、第2部分603bは、エポキシ(epoxy)系ポリマー、アクリル(acryl)系ポリマー、およびシリコン(silicone)系ポリマーの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。
【0191】
本明細書の実施例に係る第2部分603bは、有機物質部で構成され得る。例えば、有機物質部は、無機物質部間に配置されることで、無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することができ、無機物質部に集中するストレス(stress)をリリーシング(releasing)して圧電振動部603の耐久性を向上させることができ、また、圧電振動部603または振動装置600に柔軟性を提供することができる。
【0192】
本明細書の実施例に係る第2部分603bは、第1部分603aと比較して、低いモジュラス(modulus)と粘弾性を有することができ、これにより、第1部分603aの脆性特性により衝撃に弱い第1部分603aの信頼性を向上させることができる。例えば、第2部分603bは、0.01から1の損失係数と0.1から10[GPa]のモジュラスを有する物質で構成され得る。
【0193】
第2部分603bに構成される有機物質部は、第1部分603aの無機物質部と比較して柔軟な特性を有する有機物質、有機ポリマー、有機圧電物質、または有機非圧電物質を含むことができる。例えば、第2部分603bは、柔軟性を有する接着部、伸縮部、曲げ部、ダンピング部、または延性部などで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0194】
本明細書の実施例に係る圧電振動部603は、複数の第1部分603aと第2部分603bが同一平面上に配置(または連結)されることで、単一の薄いフィルムの形状を有することができる。例えば、圧電振動部603は、複数の第1部分603aが一側に連結された構造を有することができる。例えば、複数の第1部分603aは、圧電振動部603の全体で連結された構造を有することができる。例えば、圧電振動部603は、振動特性を有する第1部分603aによって上下方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分603bによって曲面形状に曲がることができる。また、本明細書の実施例に係る圧電振動部603において、第1部分603aの大きさおよび第2部分603bの大きさは、圧電振動部603に求められる圧電特性および柔軟性に応じて構成することができる。 本明細書の一実施例として、柔軟性より圧電特性を必要とする圧電振動部603の場合、第1部分603aの大きさは、第2部分603の大きさよりも大きく構成され得る。他の実施例としては、圧電特性よりも柔軟性を必要とする圧電振動部603の場合、第2部分603bの大きさは、第1部分603aの大きさよりも大きく構成実施。したがって、圧電振動部603の大きさを求められる特性に応じて調節することができるので、圧電振動部603の設計が容易であるという長所がある。
【0195】
第1電極部(E1)は、圧電振動部603の第1面(または上面)に配置され得る。第1電極部(E1)は、複数の第1部分603aのそれぞれの第1面と複数の第2部分603bのそれぞれの第1面に共通して配置されるか、または結合され得、複数の第1部分603aのそれぞれの第1面と電気的に連結され得る。例えば、第1電極部(E1)、圧電振動部603の第1面全体に配置された単一体電極(またはコモン電極)形状を有することができる。例えば、第1電極部(E1)は、圧電振動部603と実質的に同一の形状を有することができ、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第1電極部(E1)は、図35で説明したように、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。
【0196】
第2電極部(E2)は、圧電振動部603の第1面とは反対の第2面(または背面)上に配置され得る。第2電極部(E2)は、複数の第1部分603aのそれぞれの第2面と複数の第2部分603bのそれぞれの第2面に共通して配置されるか、または結合され得、複数の第1部分603aのそれぞれの第2面と電気的に連結され得る。第2電極部(E2)は、圧電振動部603の第2面全体に配置された単一体電極(またはコモン電極)形状を有することができる。例えば、第2電極部(E2)は、圧電振動部603と同一の形状を有することができ、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第2電極部(E2)は、図35で説明したように、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。
【0197】
圧電振動部603は、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で、第1電極部(E1)と第2電極部(E2)に印加される一定の電圧によって分極化することができ、これに限定されるものではない。例えば、圧電振動部603は、外部から第1電極部(E1)と第2電極部(E2)に印加される音響信号(またはボイス信号)による逆圧電効果により収縮と膨張を交互に繰り返すことにより、振動することができる。例えば、圧電振動部603は、第1電極部(E1)と第2電極部(E2)によって垂直方向の振動(d33)と平面方向の振動(d31)により振動することができる。圧電振動部603は、面方向の収縮と膨張によって表示パネルの変位を増加させることができ、これにより振動をより向上させることができる。
【0198】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置600は、圧電特性を有する複数の無機物質部と複数の無機物質部の間にある有機物質部を含むことができる。例えば、振動装置600は、圧電特性を有する複数の無機物質部および複数の無機物質部の間に連結された有機物質部を含むことができる。
【0199】
本明細書の実施例に係る振動装置600は、第1保護部材および第2保護部材をさらに含むことができる。
【0200】
第1保護部材は、第1電極部(E1)上に配置され、第1電極部(E1)を保護することができる。例えば、第1保護部材は、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。
【0201】
第2保護部材は、第2電極部(E2)の上に配置され、第2電極部(E2)を保護することができる。例えば、第2保護部材は、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。例えば、第1保護部材は、第2保護部材と同一または他の材質からなることができる。第1保護部材および第2保護部材の中の1つは、接着部材を媒介して表示パネルに付着されるか、または結合され得る。
【0202】
図37は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。図37は、図35で説明した圧電振動部を変更したものである。これにより、以下の説明では、圧電振動部を除いた残りの構成の重複説明は、略または簡略にする。
【0203】
図37を参照すると、本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器600及び第2振動発生器570のそれぞれで、圧電振動部603は、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔した複数の第1部分603a、および複数の第1部分603a間に配置された第2部分603bを含むことができる。
【0204】
複数の第1部分603aのそれぞれは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔するように配置され得る。例えば、複数の第1部分603aそれぞれは、互いに同じ大きさを有する六面体態を有しながら格子の形状に配置され得る。複数の第1部分603aのそれぞれは、図36で説明した第1部分603aと実質的に同一の圧電物質からなることがあるので、これについて同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0205】
第2部分603bは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分603a間に配置され得る。第2部分603bは、隣接した2つの第1部分603a間のギャップを埋めるか、複数の第1部分603aのそれぞれを囲むように構成されることで、隣接した第1部分603aと連結されるか、または接着され得る。本明細書の実施例によると、第1方向(X)に沿って隣接した2つの第1部分603a間に配置された第2部分603bの幅は、第1部分603aの幅と同じか異なり得る。第2方向(Y)に沿って隣接する2つの第1部分603a間に配置された第2部分603bの幅は、第1部分603aの幅と同じか異なり得る。複数の第2部分603bは、図36で説明した第2部分603bと実質的に同一の有機物質からなり得るので、これについて同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0206】
このように、本明細書の実施例に係る第1振動発生器600及び第2振動発生器570のそれぞれの圧電振動部603は、1-3複合体構造を含むことにより、30MHz以下の共振周波数を有することができるが、これに限定されず、圧電振動部603の共振周波数は、形状、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上に基づいて変更することができる。
【0207】
図38は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。これは、図35で説明した圧電振動部を変更したものである。これにより、以下の説明では、圧電振動部を除いた残りの構成の重複説明は、省略または簡略にする。
【0208】
図38を参照すると、本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器600及び第2振動発生器570のそれぞれで、圧電振動部603は、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔した複数の第1部分603a、および複数の第1部分603a間に配置された第2部分603bを含むことができる。
【0209】
本明細書の実施例に係る複数の第1部分603aのそれぞれは、円の形状の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分603aのそれぞれは、円板の形状を有することができるが、これに限定されない。例えば、複数の第1部分603aのそれぞれは、楕円形状、多角形状、またはドーナツ形状などを含む点形状を有することができる。
【0210】
第2部分603bは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分603a間に配置され得る。第2部分603bは、複数の第1部分603aのそれぞれを囲むように構成されることで、複数の第1部分603aのそれぞれの側面と連結されるか、または接着され得る。複数の第1部分603aと第2部分603bのそれぞれは、同一平面(または同じ層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。
【0211】
本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器600及び第2振動発生器570のそれぞれの圧電振動部603で、複数の第1部分603aのそれぞれは、円の形状の平面構造の代わりに三角の形状の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分603aのそれぞれは、三角板の形状を有することができる。
【0212】
本明細書の実施例によると、複数の第1部分603aのうち、隣接した4つの第1部分603aは、四角の形状(または正方形形状)をなすように隣接して配置され得る。四角の形状をなす隣接した4つの第1部分603aのそれぞれの頂点は、四角形状の中央部(または正中央部)に隣接して配置され得る。
【0213】
本明細書の他の例によると、複数の第1部分603aのうち、隣接した6つの第1部分603aは、六角形状(または正六角形状)をなすように隣接して配置され得る。六角形状をなす隣接した6つの第1部分603aのそれぞれの頂点は、六角形状の中央部(または正中央部)に隣接して配置され得る。
【0214】
本明細書の実施例に係る表示装置は、モバイルデバイス、映像電話器、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブルデバイス(flexible apparatus)、カーブ・ド・機器(curved apparatus)、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション、(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、劇場用装置、劇場用表示装置、テレビ、ウオールペーパー(wallpaper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用することができる。また、本明細書の振動装置は、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用することができる。振動装置を照明装置に適用する場合、照明およびスピーカーの役割をすることができる。また、本明細書の表示装置をモバイルデバイスなどに適用する場合、スピーカー、レシーバー、およびハプティックの中の1つ以上の役割をすることができるが、これに限定されるものではない。
【0215】
本明細書に係る表示装置は、以下のように説明することができる。
【0216】
本明細書のいくつかの実施例に係る表示装置は、映像を表示する表示パネル、表示パネルの第1部分に離隔して配置され、表示パネルの背面に配置された第1振動装置、および印刷回路基板の背面に配置された第2振動装置を含むことができる。
【0217】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、 表示パネルと回路部を収納する第1部材、および第1部材の上部と表示パネルの前面の1つ以上の端を覆うように配置された第2部材をさらに含むことができる。
【0218】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、表示パネルを振動させて、第1音響を発生するように構成され、第2振動装置は、印刷回路基板を振動させて、第2音響を発生するように構成され得る。
【0219】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2音響は、第1音響とは異なる音域帯の周波数を有することができる。
【0220】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2音響は、第1音響と同じ音域帯の周波数を有することができる。
【0221】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1音響は、表示パネルの前方に出力されるように構成され、第2音響は、表示パネルの前上方に出力されるように構成され得る。
【0222】
本明細書のいくつかの実施例によると、印刷回路基板は、表示パネルと所定の角度をなすように配置され得る。
【0223】
本明細書のいくつかの実施例によると、印刷回路基板は、表示パネルの第1部分に沿って所定の間隔で複数配置され、複数の印刷回路基板は、同じ角度で表示パネルの前上方に向い配置され、また互いに異なる角度で表示パネルの前上方に向ける配置されることができる。
【0224】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1部材は、表示パネル及び回路部の背面に配置される第1構造物を含み、第1構造物は、表示パネルに相応して配置された第1-1の構造物、および印刷回路基板に相応して配置され、第1-1構造物と所定の角度をなす第1-2構造物を含むことができる。
【0225】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1-2構造物は、第1-1構造物から延長して、表示パネルの前上方を向くように曲がることができる。
【0226】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、第1-1構造物と第1-2構造物の間に配置されるヒンジ部をさらに含み、第1-1構造物の一側と第1-2構造物の一側がそれぞれヒンジ部に連結され、第1-2構造物は、ヒンジ部を中心に表示パネルの前上方を向くように回転可能であり得る。
【0227】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2部材の表示パネルと重畳する領域は、表示パネルから離隔され得る。
【0228】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2部材の表示パネルと重畳する領域は、第1-2構造物の回転時、表示パネルと第2部材のぶつかりを防止することができる高さで表示パネルから離隔され得る。
【0229】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、表示パネルの前面に配置される第3部材をさらに含み、第2部材の第3部材と重畳する領域は、第3部材から離隔され得る。
【0230】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、表示パネルの前面に配置される第3部材をさらに含み、第2部材の第3部材と重畳する領域は、第1-2構造物の回転時、第3部材と第1部材のぶつかりを防止することができる高さで第3部材から離隔され得る。
【0231】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1部材は、第1及び第2振動装置をそれぞれ収容する溝を含むことができる。
【0232】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、印刷回路基板に配置されたプレートをさらに含み、プレートは、実装領域および振動装置配置領域を除いた残りの領域に配置され得る。
【0233】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、印刷回路基板に配置された第1パターンをさらに含み、第1パターンは、少なくとも1つ以上の溝、ホール、または突起を含むことができる。
【0234】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1パターンは、第2振動装置を囲むように配置され得る。
【0235】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1パターンは、少なくとも1つ以上の溝、ホール、および突起のうち2つ以上の異なる形態を含むことができる。
【0236】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1及び第2振動装置のそれぞれは、圧電駆動部を含み、圧電駆動部は、圧電特性を有する複数の無機物質部、および複数の無機物質部間にある有機物質部を含むことができる。
【0237】
本明細書のいくつかの実施例によると、有機物質部は、複数個に構成され、複数の有機物質部と複数の無機物質部は、交互に繰り返して配置され得る。
【0238】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の有機物質部のそれぞれの幅は、圧電振動部の中間部分から両縁部分の方にいくほど段々に減少することができる。
【0239】
本明細書のいくつかの実施例によると、印刷回路基板は、表示パネルと連結する第1縁を有する第1印刷回路基板、第1連結部材を介して第1印刷回路基板の第1部分に連結され、第3振動装置が配置された第2印刷回路基板、および第2連結部材を介して第1印刷回路基板の第2部分に連結され、第4振動装置が配置された第3印刷回路基板を含むことができる。
【0240】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1連結部材および第2連結部材は、第1印刷回路基板の前面および背面に曲がることができる。
【0241】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2印刷回路基板および第3印刷回路基板は、表示パネルの左側前方または右側前方を向くように配置され得る。
【0242】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1印刷回路基板は、表示パネルの第1部分に沿って所定の間隔で複数配置され、第2印刷回路基板および第3印刷回路基板が、複数の第1印刷回路基板の両側に配置される第1印刷回路基板にそれぞれ配置され得る。
【0243】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2印刷回路基板は、表示パネルの前方を基準に複数の第1印刷回路基板の左側に配置される第1印刷回路基板の左側に配置され、第3印刷回路基板は、複数の第1印刷回路基板の右側に配置される第1印刷回路基板の右側に配置され得る。
【0244】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3及び第4振動装置のそれぞれは、圧電駆動部を含み、圧電駆動部は、圧電特性を有する複数の無機物質部、および複数の無機物質部間にある有機物質部を含むことができる。
【0245】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、印刷回路基板の背面に配置される第4部材、および第4部材の背面に配置される第5部材をさらに含み、第2振動装置は、第5部材に配置され得る。
【0246】
本明細書のいくつかの実施例によると、印刷回路基板は、第2振動装置の振動によって振動されて音響を発生させ、第2振動装置の振動は、第4部材及び第5部材によって印刷回路基板に伝達され得る。
【0247】
本明細書のいくつかの実施例によると、第4部材は、印刷回路基板の背面にある第1領域、および第1領域から延長して第5部材が配置される第2領域を含むことができる。
【0248】
本明細書のいくつかの実施例によると、第5部材は、第4部材の第1領域の背面に配置される第1部分、第4部材の第2領域の背面に配置される第2部分、および第2振動装置が配置され、第1部分および第2部分の間の第3部分を含むことができる。
【0249】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2振動装置は、第3部分の形態に対応する形態を有するように配置され得る。
【0250】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3部分は、曲率を有し、第4部材に向かって凹な形態であり得る。
【0251】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3部分は、第2振動装置の振動によって振動されて音響を発生させることができる。
【0252】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3部分、第2パターンをさらに含むことができる。
【0253】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2パターンは、ライン形態、ストライプ形態、または斜線形態を有するように複数で配置された溝であることができる。
【0254】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2パターンは、多数のグループを含み、多数のグループの中の1つのグループ内の第2パターンの深さ、幅、および厚さの中の少なくとも1つ以上は、同一であり、多数のグループの中の互いに異なるグループの第2パターンの深さ、幅、厚さの中の少なくとも1つ以上は、異なることができる。
【符号の説明】
【0255】
1、1’、1”:表示装置
100:表示パネル
200:第3部材
300:パネル駆動回路部
310:フレキシブル回路フィルム
330、330’、330”:印刷回路基板
350:駆動制御回路部
400:第1部材
410:第1構造物
430:第2構造物
450:折曲部
470:ヒンジ部
500:第2部材
600:振動装置
610:第1振動装置
630:第2振動装置
650:第3振動装置
670:第4振動装置
710:第1接着部材
730:第2接着部材
750:第3接着部材
800:プレート
900:第1パターン
図1
図2
図3
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