(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022021506
(43)【公開日】2022-02-03
(54)【発明の名称】はんだ膜、光学デバイス用部品、及び光学デバイス
(51)【国際特許分類】
B23K 35/14 20060101AFI20220127BHJP
C22C 5/02 20060101ALI20220127BHJP
B32B 15/01 20060101ALI20220127BHJP
C23C 14/06 20060101ALI20220127BHJP
H01L 33/58 20100101ALI20220127BHJP
H01L 33/48 20100101ALI20220127BHJP
H01S 5/022 20210101ALI20220127BHJP
H01L 31/0232 20140101ALI20220127BHJP
H01L 31/02 20060101ALI20220127BHJP
G02B 7/18 20210101ALI20220127BHJP
G02B 7/00 20210101ALI20220127BHJP
B23K 35/26 20060101ALI20220127BHJP
B23K 35/30 20060101ALI20220127BHJP
【FI】
B23K35/14 A
C22C5/02
B32B15/01 E
C23C14/06 N
H01L33/58
H01L33/48
H01S5/022
H01L31/02 D
H01L31/02 B
G02B7/18 100
G02B7/00 F
B23K35/26 310A
B23K35/30 310A
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020125104
(22)【出願日】2020-07-22
(71)【出願人】
【識別番号】000232243
【氏名又は名称】日本電気硝子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001232
【氏名又は名称】特許業務法人 宮▲崎▼・目次特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 宏和
(72)【発明者】
【氏名】山口 義正
(72)【発明者】
【氏名】藤田 浩輝
【テーマコード(参考)】
2H043
4F100
4K029
5F142
5F173
5F849
【Fターム(参考)】
2H043AE02
2H043BA01
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4F100AB13D
4F100AB13E
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(57)【要約】
【課題】表面の平坦性に優れ、反りを抑制することができる、はんだ膜を提供する。
【解決手段】光学デバイスにおける部品10の固定に用いられるはんだ膜1であって、はんだ膜1が、Au層3及びSn層4を含む、多層膜2を有し、Au層3における1層当たりの厚みが、100nm以下であり、Sn層4における1層当たりの厚みが、100nm以下である、はんだ膜1。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学デバイスにおける部品の固定に用いられるはんだ膜であって、
前記はんだ膜が、Au層及びSn層を含む、多層膜を有し、
前記Au層における1層当たりの厚みが、100nm以下であり、
前記Sn層における1層当たりの厚みが、100nm以下である、はんだ膜。
【請求項2】
前記Au層及び前記Sn層の合計の層数が、50層以上である、請求項1に記載のはんだ膜。
【請求項3】
前記Au層及び前記Sn層が交互に積層されている、請求項1又は2に記載のはんだ膜。
【請求項4】
前記Au層及び前記Sn層の間に、Au及びSnの合金からなるAu-Sn層が設けられている、請求項3に記載のはんだ膜。
【請求項5】
前記多層膜の積層方向において、前記部品から離れる側を外側としたときに、
前記多層膜の最外層が前記Au層である、請求項1~4のいずれか一項に記載のはんだ膜。
【請求項6】
前記多層膜の積層方向において、前記部品から離れる側を外側としたときに、
前記多層膜の最外層における表面の算術平均粗さRaが、0.05μm以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載のはんだ膜。
【請求項7】
前記多層膜の積層方向において、前記部品から離れる側を外側としたときに、
前記多層膜の最外層における表面の最大高さRzが、0.25μm以下である、請求項1~6のいずれか1項に記載のはんだ膜。
【請求項8】
前記多層膜におけるAuの質量の合計をMAとし、Snの質量の合計をMSとしたときに、Au及びSnの質量の合計に対するAuの質量の比MA/(MA+MS)が、0.60以上、0.90以下である、請求項1~7のいずれか1項に記載のはんだ膜。
【請求項9】
前記部品と前記多層膜の間に設けられる密着膜をさらに備える、請求項1~8のいずれか1項に記載のはんだ膜。
【請求項10】
前記密着膜が、
前記部品側に設けられており、Cr、Ti、及びNiからなる群から選択される少なくとも1種を含む、第1の層と、
前記第1の層上に設けられており、Ni、Pt、Pd、及びNi-Cr合金からなる群から選択される少なくとも1種を含む、第2の層と、
前記第2の層上に設けられており、PtもしくはAuを含む、第3の層と、
を有する、請求項9に記載のはんだ膜。
【請求項11】
前記はんだ膜全体の厚みが、1μm以上、10μm以下である、請求項1~10のいずれか1項に記載のはんだ膜。
【請求項12】
主面を有する部品本体と、
前記部品本体の前記主面上に設けられている、請求項1~11のいずれか1項に記載のはんだ膜と、
を備える、光学デバイス用部品。
【請求項13】
プリズム、光学素子、前記光学素子を搭載するためのサブマウント、及び前記光学素子を搭載するためのパッケージ用部材からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項12に記載の光学デバイス用部品。
【請求項14】
プリズムと、
前記プリズムに光を出射する又は前記プリズムからの光を受光する光学素子と、
前記プリズム及び前記光学素子が搭載されている、パッケージと、
前記光学素子及び前記パッケージの間に設けられている、サブマウントと、
を備え、
請求項1~11のいずれか1項に記載のはんだ膜によって、前記プリズム及び前記パッケージが接合され、前記光学素子及び前記サブマウントが接合され、前記サブマウント及び前記パッケージが接合され、又は前記パッケージを構成する部材同士が接合されている、光学デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、はんだ膜、並びに該はんだ膜を用いた光学デバイス用部品及び光学デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ディスプレイや、プロジェクタ、あるいは自動車のヘッドランプ等の用途においては、LD(Laser Diode)や、LED(Light Emitting Diode)などの光学素子が搭載された光学デバイスが用いられている。光学デバイスにおいて、光学素子などの部品は、はんだ膜を用いて実装基板に固定されている。
【0003】
例えば、下記の特許文献1には、Au層及びSn層を交互に積層したAuSn多層ハンダを用いて、光半導体素子を実装基板上にボンディングする方法が開示されている。特許文献1のAuSn多層ハンダでは、1層当たりの厚みが1900Å~2000ÅであるAu層と、1層当たりの厚みが2400ÅであるSn層とが積層されている。また、特許文献1のAuSn多層ハンダでは、合計で7層のAu層及びSn層が積層されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
光デバイスにおいては、光学素子に加えて、光学素子を搭載するためのサブマウントや、プリズムなどの部品なども搭載されることがあり、これらの接合においてもはんだ膜が用いられることが多い。しかしながら、特許文献1のようなはんだ膜は、その平坦性が十分でなく、上記のような部品を実装基板等に固定する際に、十分に密着性を高められない場合がある。また、はんだ膜の膜応力によって反りが生じることがあり、この点からも密着性を高められない場合がある。この場合、光学素子やプリズムが実装基板から剥離したり、あるいは光学素子やプリズムが高さ方向において位置ずれしたりすることがある。従って、光学デバイスの信頼性を十分に高められないという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、表面の平坦性に優れ、反りを抑制することができる、はんだ膜、並びに該はんだ膜を用いた光学デバイス用部品及び光学デバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るはんだ膜は、光学デバイスにおける部品の固定に用いられるはんだ膜であって、前記はんだ膜が、Au層及びSn層を含む、多層膜を有し、前記Au層における1層当たりの厚みが、100nm以下であり、前記Sn層における1層当たりの厚みが、100nm以下であることを特徴とする。
【0008】
本発明においては、前記Au層及び前記Sn層の合計の層数が、50層以上であることが好ましい。
【0009】
本発明においては、前記Au層及び前記Sn層が交互に積層されていることが好ましい。前記Au層及び前記Sn層の間に、Au及びSnの合金からなるAu-Sn層が設けられていることがより好ましい。
【0010】
本発明においては、前記多層膜の積層方向において、前記部品から離れる側を外側としたときに、前記多層膜の最外層が前記Au層であることが好ましい。
【0011】
本発明においては、前記多層膜の積層方向において、前記部品から離れる側を外側としたときに、前記多層膜の最外層における表面の算術平均粗さRaが、0.05μm以下であることが好ましい。
【0012】
本発明においては、前記多層膜の積層方向において、前記部品から離れる側を外側としたときに、前記多層膜の最外層における表面の最大高さRzが、0.25μm以下であることが好ましい。
【0013】
本発明においては、前記多層膜におけるAuの質量の合計をMA、Snの質量の合計をMSとしたときに、Au及びSnの質量の合計に対するAuの質量の比MA/(MA+MS)が、0.60以上、0.90以下であることが好ましい。
【0014】
本発明においては、前記部品と前記多層膜の間に設けられる密着膜をさらに備えることが好ましい。前記密着膜が、前記部品側に設けられており、Cr、Ti、及びNiからなる群から選択される少なくとも1種を含む、第1の層と、前記第1の層上に設けられており、Ni、Pt、Pd、及びNi-Cr合金からなる群から選択される少なくとも1種を含む、第2の層と、前記第2の層上に設けられており、PtもしくはAuを含む、第3の層と、を有することが好ましい。
【0015】
本発明においては、前記はんだ膜全体の厚みが、1μm以上、10μm以下であることが好ましい。
【0016】
本発明に係る光学デバイス用部品は、主面を有する部品本体と、前記部品本体の前記主面上に設けられている、本発明に従って構成されるはんだ膜と、を備えることを特徴とする。
【0017】
本発明においては、光学デバイス用部品が、プリズム、光学素子、前記光学素子を搭載するためのサブマウント、及び前記光学素子を搭載するためのパッケージ用部材からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
【0018】
本発明に係る光学デバイスは、プリズムと、前記プリズムに光を出射する又は前記プリズムからの光を受光する光学素子と、前記プリズム及び前記光学素子が搭載されている、パッケージと、前記光学素子及び前記パッケージの間に設けられている、サブマウントと、を備え、本発明に従って構成されるはんだ膜によって、前記プリズム及び前記パッケージが接合され、前記光学素子及び前記サブマウントが接合され、前記サブマウント及び前記パッケージが接合され、又は前記パッケージを構成する部材同士が接合されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、表面の平坦性に優れ、反りを抑制することができる、はんだ膜、並びに該はんだ膜を用いた光学デバイス用部品及び光学デバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係るはんだ膜及び光学デバイス用部品を示す模式的断面図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係るはんだ膜が設けられている部分を拡大して示す模式的断面図である。
【
図4】本発明の第2の実施形態に係るはんだ膜が設けられている部分を拡大して示す模式的断面図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る光学デバイスを示す模式的断面図である。
【
図6】(a)~(c)は、膜付き基板における反りの測定方法を説明するための模式図である。
【
図7】比較例のはんだ膜における反りの問題を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、好ましい実施形態について説明する。但し、以下の実施形態は単なる例示であり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照する場合がある。
【0022】
[はんだ膜及び光学デバイス用部品]
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るはんだ膜及び光学デバイス用部品を示す模式的断面図である。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るはんだ膜が設けられている部分を拡大して示す模式的断面図である。
【0023】
プリズム10は、光学デバイスに用いられる光学デバイス用部品である。プリズム10は、プリズム本体11と、はんだ膜1と、反射膜12とを備える。
【0024】
プリズム本体11は、略台形の断面形状を有する。プリズム本体11は、底面11aと、底面11aに接続されている斜面11bと、底面11aに対向し、かつ斜面11bに接続されている上面11cとを有する。なお、プリズム本体11の断面形状は、特に限定されず、略三角形等であってもよい。また、本実施形態において、プリズム本体11は、適宜のガラス材料からなる。
【0025】
プリズム本体11の斜面11b上には、反射膜12が設けられている。反射膜12は、例えば、高屈折率膜及び低屈折率膜が交互に積層された誘電体多層膜からなる。高屈折率膜の材料としては、例えば、TiO2、Ta2O5、ZrO2、又はHfO2が挙げられる。低屈折率膜の材料としては、例えば、SiO2又はMgF2が挙げられる。なお、反射膜12は、単層の金属膜であってもよく、特に限定されない。また、反射膜12は、プリズム本体11の斜面11bの少なくとも一部に設けられていればよく、例えば、斜面11bの全面に設けられていてもよい。斜面11bに反射膜12が設けられることにより、光源から出射された光を好適に反射させることができる。もっとも、反射膜12は、設けられていなくてもよい。反射膜12は、例えば、スパッタリング法や真空蒸着法等により、各層を積層することによって形成することができる。
【0026】
また、プリズム本体11の底面11a上には、はんだ膜1が設けられている。光学デバイス用部品であるプリズム10は、はんだ膜1により、実装基板やパッケージ等に固定される。なお、はんだ膜1は、プリズム本体11の底面11a全体に設けられていることが好ましいが、プリズム本体11の底面11aの少なくとも一部に設けられていればよい。また、はんだ膜1は、プリズム本体11の側面に回り込んでいてもよい。その場合、はんだ膜1による接合力をより一層高めることができる。
【0027】
図2に示すように、はんだ膜1は、Au層3及びSn層4を含む、多層膜2により構成されている。本実施形態では、Au層3及びSn層4が交互に積層されている。なお、多層膜2において、Au層3及びSn層4は、交互に積層されていなくてもよい。もっとも、多層膜2において、Au層3及びSn層4は、交互に積層されている部分を有することが好ましく、全てのAu層3及びSn層4が交互に積層されていることがより好ましい。この場合、はんだ膜1を加熱したときに、Au層3及びSn層4においてより確実に金属を相互拡散させることができ、Au層3及びSn層4をより確実に合金化させることができる。よって、光学デバイス用部品であるプリズム10をパッケージ等へ実装するに際し、はんだ膜1による接合力をより確実に高めることができる。
【0028】
Au層3は、Auを95質量%以上含む金属層であることが好ましい。また、Sn層4は、Snを95質量%以上含む金属層であることが好ましい。なお、AuやSnの精製の度合いにより、Fe、Cr、Ni等の不純物が金属層に混入することがある。この場合においては、Au及びSn各々の含有量が95質量%以上であれば、本発明の効果を損なわないことが確認されている。また、Au層3及びSn層4においては、Au及びSnが合金化されていてもよい。また、Au層3及びSn層4の界面にAu及びSnの合金からなるAu-Sn層が形成されていてもよい。
【0029】
Au層3における1層当たりの厚みは、100nm以下である。また、Sn層4における1層当たりの厚みは、100nm以下である。はんだ膜1では、Au層3及びSn層4における1層当たりの厚みが、上記上限値以下であるので、膜応力による反りを抑制することができる。これについては、
図3及び
図7を参照して以下のように説明することができる。
【0030】
図3では、ガラス基板22の上に、はんだ膜21が設けられている。はんだ膜21では、1層当たりの厚みが100nm以下のAu層23と、1層当たりの厚みが100nm以下のSn層24とが交互に積層されている。また、
図7では、ガラス基板102の上に、はんだ膜101が設けられている。はんだ膜101では、1層当たりの厚みが100nmよりも大きいAu層103と、1層当たりの厚みが100nmよりも大きいSn層104とが交互に積層されている。
【0031】
この際、ガラスの熱膨張係数は6.7×10-6/℃程度であり、Auの熱膨張係数は14.2×10-6/℃程度であり、Snの熱膨張係数は23.0×10-6/℃程度であることから、各層を構成する熱膨張係数は、大きく異なっている。
【0032】
従って、
図7に示すように、ガラス基板102の上に厚みの厚いAu層103を形成すると、その熱膨張係数の差に起因して、膜付き基板100全体に大きな応力が加わることとなる。そのため、
図7に示す膜付き基板100では、反りが生じ易い。これに対して、
図3に示すように、ガラス基板22の上に厚みの薄いAu層23を形成すると、膜付き基板20全体に加わる応力が小さくなる。そのため、
図3に示す膜付き基板20では、反りが生じ難い。なお、
図3及び
図7においては、基板の反りに寄与すると考えられる部分を破線で示している。
【0033】
また、通常、Au層と、Sn層とは、逆方向に応力を有する。そのため、Au層と、Sn層の界面では、応力が打ち消し合い、基板の反りに寄与しない部分が形成される。ここで、
図3に示すはんだ膜21と、
図7に示すはんだ膜101における膜全体の厚みが同じである場合、各層の厚みが薄いはんだ膜21の方が基板の反りの原因となる膜厚が薄いため、反りの影響も小さくなる。その結果、膜付き基板20全体に加わる応力を小さくすることができ、膜付き基板20の反りを抑制することができる。なお、
図3及び
図7においては、応力が打ち消し合い、基板の反りに寄与しない部分を一点鎖線で示している。
【0034】
ところで、Sn層の厚みを厚くすると、Sn層が熱エネルギーを受けて結晶成長したり、あるいは酸化の影響を受けて膜表面の粗れが生じたりすることがある。これに対して、本実施形態では、Sn層4における1層当たりの厚みが100nm以下と薄いので、熱エネルギーによる結晶成長や酸化の影響を小さくすることができ、その結果、膜表面1aをより平坦にすることができる。
【0035】
また、はんだ膜1では、Au層3及びSn層4における1層当たりの厚みが上記上限値以下であるため、加熱により、短時間でより確実に金属を相互拡散させることができ、Au層3及びSn層4を短時間でより確実に合金化させることができる。よって、光学デバイス用部品であるプリズム10をパッケージ等に実装するに際し、はんだ膜1によって短時間で確実に接合することができる。
【0036】
本実施形態において、Au層3の1層当たりの厚みは、好ましくは70nm以下、より好ましくは50nm以下、さらに好ましくは30nm以下である。また、Sn層4の1層当たりの厚みは、好ましくは70nm以下、より好ましくは50nm以下、さらに好ましくは30nm以下である。Au層3及びSn層4の厚みが上記上限値以下である場合、はんだ膜1の膜表面1aをより一層平坦なものとすることができ、しかも膜応力による反りをより一層抑制することができる。また、光学デバイス用部品であるプリズム10をパッケージ等に実装するに際し、はんだ膜1によってより短時間で確実に接合することができる。一方、Au層3及びSn層4における1層当たりの厚みの下限値は、特に限定されないが、例えば、10nmとすることができる。Au層3及びSn層4における1層当たりの厚みが上記下限値より小さいと、各層の形成が困難となるおそれがある。
【0037】
本実施形態において、Au層3及びSn層4の合計の層数は、好ましくは50層以上、より好ましくは70層以上、さらに好ましくは90層以上、最も好ましくは100層以上である。Au層3及びSn層4の合計の層数が上記下限値以上である場合、はんだ膜1の表面をより一層平坦なものとすることができ、しかも膜応力による反りをより一層抑制することができる。また、光学デバイス用部品であるプリズム10をパッケージ等に実装するに際し、はんだ膜1によってより短時間で確実に接合することができる。一方、Au層3及びSn層4の合計の層数の上限値は、特に限定されないが、例えば、180層とすることができる。Au層3及びSn層4の合計の層数が上記上限値より多い場合、各層が薄くなりすぎるため、各層の形成が困難となるおそれがある。
【0038】
本実施形態において、はんだ膜1の全体の厚みは、特に限定されないが、好ましくは1μm以上、より好ましくは3μm以上、好ましくは10μm以下、より好ましくは6μm以下である。はんだ膜1の全体の厚みが上記下限値以上である場合、パッケージ等への実装に際し、はんだ膜1による接合力をより一層高めることができる。また、はんだ膜1の全体の厚みが上記上限値以下である場合、実装に際し金属が相互拡散する各層をより薄くすることができる。そのため、Au層3及びSn層4を短時間でより確実に合金化させることができ、より短時間で確実に接合することができる。また、この場合、プリズム本体11の高さ方向の位置ずれが小さくなるため、光学デバイス用部品であるプリズム10の位置精度もより一層効果的に高めることができる。
【0039】
本実施形態において、はんだ膜1の膜表面1aにおける算術平均粗さRaは、好ましくは0.05μm以下、より好ましくは0.02μm以下である。はんだ膜1の膜表面1aにおける算術平均粗さRaが、上記上限値以下である場合、はんだ膜1とパッケージ等の密着性をより一層高めることができ、はんだ膜1による接合力をより一層高めることができる。なお、はんだ膜1の膜表面1aにおける算術平均粗さRaの下限値は、特に限定されないが、例えば、0.01μmとすることができる。また、算術平均粗さRaは、JIS B 0601:2013に準拠して測定することができる。
【0040】
本実施形態において、はんだ膜1の膜表面1aにおける最大高さRzは、好ましくは0.25μm以下、より好ましくは0.15μm以下である。はんだ膜1の膜表面1aにおける最大高さRzが、上記上限値以下である場合、はんだ膜1とパッケージ等の密着性をより一層高めることができ、はんだ膜1による接合力をより一層高めることができる。なお、はんだ膜1の膜表面1aにおける最大高さRzの下限値は、特に限定されないが、例えば、0.1μmとすることができる。また、最大高さRzは、JIS B 0601:2013に準拠して測定することができる。
【0041】
本実施形態においては、はんだ膜1におけるAuの質量の合計をMAとし、Snの質量の合計をMSとしたときに、Au及びSnの質量の合計に対するAuの質量の比MA/(MA+MS)が、好ましくは0.60以上、より好ましくは0.68以上、好ましくは0.90以下、より好ましくは0.82以下である。この場合には、Au及びSnが280℃の低温で溶け始める。よって、パッケージ等にはんだ膜1をより低温で接合することができる。
【0042】
本実施形態において、はんだ膜1の膜表面1aを構成する最外層は、
図2に示すようにAu層3であることが好ましい。最外層をAu層3とした場合、実装に際しパッケージ等に接する最外層を酸化し難くすることができ、はんだ膜1による接合力をより確実に高めることができる。
【0043】
本実施形態において、はんだ膜1は、例えば、真空蒸着法やスパッタリング法等により、各層を積層することによって形成することができる。
【0044】
また、はんだ膜1は、Au層3とSn層4との間に積層されており、かつAu及びSnの合金からなるAu-Sn層を有していてもよい。この場合には、実装に際し、はんだ膜1の合金化の時間をより一層短縮することができ、生産性をより一層高めることができる。なお、Au-Sn層は、真空蒸着法やスパッタリング法を用いて2源蒸着や2源スパッタにより短時間で形成することができる。
【0045】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係るはんだ膜が設けられている部分を拡大して示す模式的断面図である。
【0046】
図4に示すように、はんだ膜31は、さらに密着膜33を有する。密着膜33は、プリズム本体11と多層膜32との間に設けられている。従って、はんだ膜31では、密着膜33の上に多層膜32が積層されている。密着膜33を設けることにより、プリズム本体11との密着性を高めることができる。
【0047】
密着膜33は、第1の層33a、第2の層33b、及び第3の層33cを有する。第1の層33aは、プリズム本体11側の層である。この第1の層33a上に、第2の層33bが積層されている。第2の層33b上に、第3の層33cが積層されている。なお、第3の層33cは、多層膜32側の層である。
【0048】
第1の層33aを構成する材料としては、例えば、Ni、Cr、Ti、W、TiW、Mo又はNi-Cr合金等を用いることができる。なかでも、Ni、Cr、又はTiであることが好ましい。これらの材料は、1種を単独で用いてもよく、複数種を併用してもよい。なお、第1の層33aを構成する材料には、上記例示した材料が95%以上含まれていることが望ましい。もっとも、第1の層33aは、本発明の効果を阻害しない範囲において、不純物や添加物を含んでいてもよい。
【0049】
第1の層33aの厚みは、特に限定されないが、例えば、0.05μm以上、0.2μm以下とすることができる。第1の層33aは、めっき、蒸着、スパッタリング等の適宜の方法により形成することができる。
【0050】
第2の層33bを構成する材料としては、例えば、Ni、Pt、Pd、Ni-Cr合金等を用いることができる。なかでも、Ni、Pt、Pd、又はNi-Cr合金であることが好ましい。これらの材料は、1種を単独で用いてもよく、複数種を併用してもよい。なお、第2の層33bを構成する材料には、上記例示した材料が95%以上含まれていることが望ましい。もっとも、第2の層33bは、本発明の効果を阻害しない範囲において、不純物や添加物を含んでいてもよい。
【0051】
第2の層33bの厚みは、特に限定されないが、例えば、0.02μm以上、1.0μm以下とすることができる。第2の層33bは、めっき、蒸着、スパッタリング等の適宜の方法により形成することができる。なお、密着膜33において、第2の層33bは設けられていなくてもよい。
【0052】
第3の層33cは、拡散防止層としての機能を有していることが望ましい。例えば、多層膜32の成分が、第1の層33a及び第2の層33bへ拡散することを防止するための層であることが望ましい。これにより、はんだ膜31のパッケージ等への接合力をより一層高めることができる。
【0053】
第3の層33cは、特に限定されないが、本実施形態では、Ptである。この場合、多層膜32の成分が、第1の層33a及び第2の層33bへ拡散することをより一層抑制することができる。もっとも、第3の層33cの材料は、Ptには限定されず、Au又はPd等であってもよい。これらの材料は、1種を単独で用いてもよく、複数種を併用してもよい。なお、第3の層33cには、上記例示した材料が95%以上含まれていることが望ましい。もっとも、第3の層33cには、密着性を阻害しない範囲において、不純物や添加物が含まれていてもよい。
【0054】
第3の層33cの厚みは、特に限定されないが、例えば、0.05μm以上、1.0μm以下とすることができる。
【0055】
その他の点は、第1の実施形態と同様である。
【0056】
第2の実施形態で説明したはんだ膜31のように、密着膜33をさらに備えていてもよい。この場合においても、Au層3及びSn層4の厚みをそれぞれ100nm以下とすることにより、表面の平坦性に優れたものとすることができ、しかも膜応力による反りを抑制することができる。また、加熱によって、短時間でより確実に金属を相互拡散させることができ、Au層3及びSn層4を短時間でより確実に合金化させることができる。よって、光学デバイス用部品であるプリズム30をパッケージ等に実装するに際し、はんだ膜31によって短時間で確実に接合することができる。
【0057】
なお、第1の実施形態及び第2の実施形態では、光学デバイス用部品としてプリズム10,30について説明した。もっとも、本発明において、光学デバイス用部品は、光学素子や、光学素子を搭載するためのサブマウント、あるいは光学素子を搭載するためのパッケージ用部材であってもよい。
【0058】
[光学デバイス]
図5は、本発明の一実施形態に係る光学デバイスを示す模式的断面図である。
図5に示すように、光学デバイス41は、光学素子42と、サブマウント43と、プリズム10と、パッケージ44とを備える。パッケージ44内には、光学素子42、サブマウント43、及びプリズム10が収容されている。
【0059】
より具体的には、パッケージ44は、底部45と、底部45上に配置された側壁部46とを有する容器状の部材である。パッケージ44は、例えば、セラミック材料により構成することができる。セラミック材料としては、例えば、アルミナや窒化アルミニウム等を用いることができる。なかでも、放熱性をより一層高める観点からは、窒化アルミニウムであることが好ましい。
【0060】
底部45は、実装面45aを有する。側壁部46は、内面46aを有する。そして、底部45の実装面45a及び側壁部46の内面46aには、金属膜48が設けられている。
【0061】
本実施形態では、実装面45aにおける金属膜48上に、光学素子42及びプリズム10が配置されている。より具体的には、金属膜48上に、サブマウント43が設けられており、その上に光学素子42が配置されている。この際、サブマウント43の一方側主面43aが、図示しないはんだ膜1により光学素子42に接合されている。また、サブマウント43の他方側主面43bが、図示しないはんだ膜1により金属膜48に接合されている。また、プリズム10も、はんだ膜1により金属膜48に接合されている。
【0062】
パッケージ44は、金属膜48を必ずしも有していなくてもよい。もっとも、パッケージ44は、本実施形態のように金属膜48を有していることが好ましい。このような構成は、特に、サブマウント43やプリズム10と、パッケージ44との熱膨張率差が比較的大きい場合に有効である。
【0063】
金属膜48は、Au膜であることが好ましい。この場合、金属膜48が酸化し難いことから、光学デバイス41の製造に際し、サブマウント43やプリズム10と、パッケージ44との間の接合力をより一層高めることができる。
【0064】
なお、本実施形態では、底部45における実装面45aの全面及び側壁部46の内面46aの全面に、金属膜48が設けられている。もっとも、金属膜48は、少なくともサブマウント43及びプリズム10が配置される部分に設けられていればよい。
【0065】
パッケージ44の側壁部46上には、光学素子42及びプリズム10を封止するように、蓋体47が設けられている。蓋体47は、特に限定されないが、本実施形態ではガラス蓋である。また、蓋体47及び側壁部46は、図示しないはんだ膜1により接合されている。この場合には、接合後においてガスが生じないため、プリズム10の反射膜12に不純物が付着し難く、反射特性の劣化がより生じ難い。
【0066】
本実施形態において、光学素子42は、プリズム10に光を出射する光源である。光源としては、特に限定されないが、例えば、LDやLED等を用いることができる。
図5に示すように、光学素子42から出射した光Aは、プリズム10において反射され、蓋体47を通り、光学デバイス41外に出射される。なお、光学素子42は、プリズム10からの光を受光する受光素子であってもよい。
【0067】
サブマウント43は、光学素子42を搭載するために設けれている。また、サブマウント43は、ヒートシンクを兼ねている。そのため、光学素子42で発生した熱を、サブマウント43を通して、パッケージ44側へ効率よく放熱することができる。
【0068】
光学デバイス41では、はんだ膜1により、プリズム10及びパッケージ44が接合され、光学素子42及びサブマウント43が接合され、サブマウント43及びパッケージ44が接合され、パッケージ44における蓋体47及び側壁部46が接合されている。そのため、光学デバイス41では、各部材における反りが抑制され、接合力が高められている。そのため、光学デバイス41は、信頼性が高められている。
【0069】
また、光学デバイス41では、各部材がはんだ膜1によって接合されているので、光学素子42、サブマウント43、及びプリズム10をはんだ膜1によって実装した後、蓋体47及び側壁部46をはんだ膜1によって接合する際の加熱により、光学素子42、サブマウント43、及びプリズム10の高さ方向における位置ずれが生じ難い。そのため、光学デバイス41では、この点からも信頼性を高めることができる。なお、この理由については、以下のように説明することができる。
【0070】
はんだ膜1では、Au層3及びSn層4の1層当たりの厚みが薄く、その界面の数が多くなっていることから、実装の際の加熱により、融点(共晶温度)が最も低くなるAu:Sn=8:2の割合のときの融点(280℃)で金属が相互拡散し、AuとSnが合金化するものと考えられる。これに対して、一度合金化されたはんだ膜1では、上記のような界面が存在しないものと考えられることから、Au及びSnの実際の比率で定められるより高い融点を有することになると考えられる。このように、一度合金化されたはんだ膜1では融点が高くなることから、蓋体47及び側壁部46をはんだ膜1によって接合するリフロー時において、光学素子42や、プリズム10を動かし難くすることができ、その高さ方向における位置精度を高め得るものと考えられる。
【0071】
なお、光学素子42、サブマウント43、及びプリズム10を接合する際の温度は、例えば、280℃~340℃とすることができる。また、蓋体47及び側壁部46を接合する際の温度は、280℃~300℃とすることができる。このような温度範囲で接合させることにより、光学素子42、サブマウント43、及びプリズム10の高さ方向における位置精度をより高めることができる。
【0072】
なお、この観点からは、本実施形態のように、光学素子42、サブマウント43、プリズム10、及びパッケージ44を構成する部材の接合が、全てはんだ膜1によって行われることが好ましい。もっとも、本発明においては、光学素子42、サブマウント43、プリズム10、及びパッケージ44を構成する部材の接合のうち、少なくとも1つの接合がはんだ膜1によって行わればよく、特に限定はされない。
【0073】
以下、本発明について、具体的な実施例に基づいて、さらに詳細に説明する。本発明は、以下の実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。
【0074】
(実施例1)
図6(a)に示すように、まず、ガラス基板52(日本電気硝子社製、OA-10G、厚み:0.197mm)上に、蒸着によって、Au層及びSn層を交互に合計で180層積層することにより、膜付き基板50を得た。なお、このとき、Au層の1層当たりの厚みをそれぞれ25.6nmとした。また、Sn層の1層当たりの厚みをそれぞれ29.4nmとした。なお、はんだ膜51全体の厚みは、5μmとした。
【0075】
(比較例1)
Au層及びSn層を合計で24層積層したこと、Au層の1層当たりの厚みをそれぞれ181nmとしたこと、Sn層の1層当たりの厚みをそれぞれ220nmとしたこと、並びにはんだ膜51全体の厚みを5μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして膜付き基板50を得た。
【0076】
[評価]
(反りの評価)
反りの評価において、膜付き基板50の寸法は、
図6(a)及び
図6(b)に示すように、長さa:100mmとし、幅b:10mmとした。また、Au層及びSn層は、膜付き基板50の長さ方向における第1の端部50b及び第2の端部50cから長さc:3.5mmの部分には成膜しなかった。
【0077】
反りの評価では、
図6(c)に示すステージ60上に、膜付き基板50を載置し、25℃で1時間放置した後の反り量Lを測定した。なお、膜付き基板50は、膜面50aが上方となるように載置した。そして、第1の端部50b及び第2の端部50cと、膜付き基板50の非膜面50dにおける長さ方向の中心との高さの差を反り量Lとした。反り量Lは、2つの端部50b,50cの反り量Lの平均とした。なお、非膜面50dは、膜面50aと対向する面である。
【0078】
(表面平坦性の評価)
膜付き基板50の膜面50aにおける算術平均粗さRa及び最大高さRzは、JIS B 0601:2013に準拠して測定した。
【0079】
(密着力の評価)
密着力の評価においては、パッケージとして、Auめっきされた部分を有する窒化アルミニウム基板を用意した。次に、膜付き基板50をはんだ膜51側から窒化アルミニウム基板のAuめっきされた部分に貼り付け、窒素雰囲気中で320℃に加熱することにより接合した。
【0080】
次に、引張圧縮試験機(株式会社今田製作所製 SV-201)を用いて膜付き基板50を側面より押すことにより、密着力を評価した。なお、密着力の評価は、接合時間3秒及び接合時間10秒の双方の条件にて行った。
【0081】
結果を下記の表1に示す。
【0082】
【0083】
表1から明らかなように、Au層及びSn層における1層当たりの厚みが100nm以下である、実施例1のはんだ膜51では、表面の平坦性に優れ、膜応力による反りを抑制することができ、短時間で確実に接合できることが確認できた。
【符号の説明】
【0084】
1,21,31,51…はんだ膜
1a…膜表面
2,32…多層膜
3,23…Au層
4,24…Sn層
10,30…プリズム
11…プリズム本体
11a…底面
11b…斜面
11c…上面
12…反射膜
20,50…膜付き基板
22,52…ガラス基板
33…密着膜
33a…第1の層
33b…第2の層
33c…第3の層
41…光学デバイス
42…光学素子
43…サブマウント
43a…一方側主面
43b…他方側主面
44…パッケージ
45…底部
45a…実装面
46…側壁部
46a…内面
47…蓋体
48…金属膜
50a…膜面
50b…第1の端部
50c…第2の端部
50d…非膜面
60…ステージ