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  • 特開-予混合燃焼装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022022039
(43)【公開日】2022-02-03
(54)【発明の名称】予混合燃焼装置
(51)【国際特許分類】
   F23K 5/10 20060101AFI20220127BHJP
【FI】
F23K5/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020137130
(22)【出願日】2020-07-22
(71)【出願人】
【識別番号】317016453
【氏名又は名称】SIMA E&W株式会社
(72)【発明者】
【氏名】小池 正志
【テーマコード(参考)】
3K068
【Fターム(参考)】
3K068AA05
3K068AA11
3K068AB02
3K068CA13
(57)【要約】
【課題】本発明は、液体燃料に酸水素ガスの混合比率を自由に調整して、燃焼出来るようにし、酸水素ガスの混合比率を高め、液体燃料の燃焼効率を100%に近付けクリーンな燃焼をすることが課題である。
【解決手段】液体燃料と酸水素ガス発生装置で発生した酸水素ガスを混合して燃焼する予混合バーナーにあって、前記予混合燃料を燃焼するバーナーと液体燃料タンクとの間に酸水素ガス発生装置より供給された酸水素ガスを吸引する混合ノズルを有する気液混合過流ポンプが有り、バーナーと気液混合過流ポンプの間に気体をナノバブル化するウルトラファインバブル発生器を備えている。キャビテーションを発生することなく気液混合の比率を調整して、燃焼出来るようにしたことを特徴とする予混合燃焼装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体燃料と酸水素ガス発生装置で発生した酸水素ガスを混合して燃焼する予混合バーナーにあって、前記予混合燃料を燃焼するバーナーと液体燃料タンクとの間に酸水素ガス発生装置より供給された酸水素ガスを吸引する混合ノズルを有する気液混合過流ポンプが有り、バーナーと気液混合過流ポンプの間に気体をナノバブル化するウルトラファインバブル発生器を備え、キャビテーションを発生することなく気液混合の比率を調整して、燃焼出来るようにしたことを特徴とする予混合燃焼装置。
【請求項2】
液体燃料と酸水素ガスを混合して燃焼するバーナーにあって、予混合燃料を燃焼するバーナーと気液混合過流ポンプの間にウルトラファインバブル発生器に連接した混合タンクを設けることを特徴とする請求項1に記載の予混合燃焼装置。
【請求項3】
液体燃料と酸水素ガスを混合して燃焼するバーナーにあって、気液混合過流ポンプに連接した混合タンクには、レベルセンサーを設けることを特徴とする請求項1に記載の予混合燃焼装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体燃料と酸水素ガスの混合燃焼方法における、予混合燃焼装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、石油資源の枯渇化から、酸水素ガスを利用したクリーンエネルギー利用の研究開発が行われている。しかし、液体燃料に酸水素ガスを添加して燃焼装置で燃焼する場合、気液混合するにあたり、気液混合ミキサー、ポンプ等を使用する為に酸水素ガスの混合比率が5%~8%と限度がある。
【0003】
予混合燃焼装置について、特開2017-002346号公報や特開2015-045032号公報のように水素、酸素混合燃焼装置が提案されている。
【0004】
しかし、液体燃料に酸水素ガスを添加して混合燃焼した場合、液体燃料に占める酸水素ガスの混合割合が安定して混合出来るのは気液混合ミキサー等を使用する為に5%前後であるため、気液混合燃料としては未解決な部分があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、液体燃料に酸水素ガスの混合比率を自由に調整して、燃焼出来るようにし、酸水素ガスの混合比率を高め、液体燃料の燃焼効率を100%に近付けクリーンな燃焼をすることが課題である。
【0006】
本発明は上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、請求項1のように、予混合燃料を燃焼するバーナーと液体燃料タンクとの間に酸水素ガス発生装置より供給された酸水素ガスを吸引する混合ノズルを有する気液混合過流ポンプが有り、バーナーと気液混合過流ポンプの間に気体をナノバブル化するウルトラファインバブル発生器を連接した混合タンクがある。ギヤーポンプがキャビテーションを発生することなく気液混合の比率を自由に調整して、燃焼出来るようにしたことを特徴とする予混合燃焼装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、液体燃料に酸水素ガスの混合比率を自由に調整して、燃焼出来るようにし、酸水素ガスの混合比率を高め、液体燃料の燃焼効率を100%に近付けクリーンな燃焼をすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
予混合燃料を燃焼するバーナー(1)のギヤーポンプ(1―2)と酸水素ガスを吸引する混合ノズル(3-2)を有する気液混合過流ポンプ(3)の間にウルトラファインバブル発生器(2)に連接した混合タンク(10)を設け、ポンプのキャビテーションを起さず供給できるようにしたことを特徴としている。
【実施例0009】
図1は、本発明の実施例を示すもので、液体燃料は液体燃料タンク(8)より流量計(7)電磁バルブ(6)逆止弁(5)気液混合過流ポンプ(3)を通りウルトラファインバブル発生器(2)に連接している。
【0010】
又、酸水素ガスは酸水素ガス発生装置(9)より流量計(7)電磁バルブ(6)逆止弁(5)を通り気液混合過流ポンプ(3)に連接した混合ノズル(3-2)に接続している。ウルトラファインバブル発生器(2)でナノ化し、混合タンク(10)で循環撹拌しバーナー(1)に連接のギヤーポンプ(1―2)により加圧噴霧し燃焼する。
【産業上の利用可能性】
【0011】
本発明は、液体燃料利用分野における、乾燥設備、農業用温室の加温、温水ボイラー、蒸気ボイラー等の燃焼用に広く利用できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2017-002346号公報
【特許文献2】特開2015-045032号公報
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明のフローシート図
【符号の説明】
【0014】
1.バーナー
1-2.ギヤーポンプ
2.ウルトラファインバブル発生器
3.気液混合過流ポンプ
3-2.混合ノズル
4.リリーフバルブ
5.逆止弁
6.電磁バルブ
7.流量計
8.液体燃料タンク
9.酸水素ガス発生装置
10.混合タンク
11.レベルセンサー
図1