(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022022175
(43)【公開日】2022-02-03
(54)【発明の名称】マグネットキャスティングブレーキ
(51)【国際特許分類】
A01K 89/0155 20060101AFI20220127BHJP
【FI】
A01K89/0155
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021120382
(22)【出願日】2021-07-21
(31)【優先権主張番号】63/055,674
(32)【優先日】2020-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521321985
【氏名又は名称】ピュア・フィッシング・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パトリック スヴェンソン
【テーマコード(参考)】
2B108
【Fターム(参考)】
2B108HE12
2B108HE21
2B108HE28
2B108HE31
2B108HE38
(57)【要約】
【課題】釣り用リールのスプールの回転を減速するためのマグネットキャスティングブレーキ。
【解決手段】本発明のマグネットキャスティングブレーキは、ベース部材と、1つまたは複数の磁石を含みベース部材内で回転可能なプレート部材とを備え、プレート部材は、第1の回転範囲内で磁石の最小位置が調整され、第2の回転範囲内で磁石の最大位置が調整されるように湾曲カムに対して回転可能に構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣り用リールのスプールの回転を減速するためのマグネットキャスティングブレーキであって、
ベース部材と、
1つまたは複数の磁石を含み前記ベース部材内で回転可能なプレート部材と
を備え、
前記プレート部材は、
第1の回転範囲内で前記1つまたは複数の磁石の最小位置が調整され、
第2の回転範囲内で前記1つまたは複数の磁石の最大位置が調整される、
ように湾曲カムに対して回転可能である、
マグネットキャスティングブレーキ。
【請求項2】
前記湾曲カムの表面には、1つまたは複数のスロット部材が含まれている、請求項1に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項3】
前記プレート部材が前記ベース部材から外側に突出している1つまたは複数のピン部材を含む、請求項2に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項4】
前記1つまたは複数のピン部材の各々が前記1つまたは複数のスロット部材の各々に受け入れ可能である、請求項1に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項5】
前記第1の可動範囲が約170°~320°である、請求項1に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項6】
前記第2の可動範囲が約20°~170°である、請求項1に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項7】
第3の可動範囲が、前記マグネットキャスティングブレーキがオフモードからアクティブモードに移行する約0°~20°の間に設けられている、請求項1に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項8】
前記プレート部材が約320°回転すると、前記1つまたは複数の磁石の前記最小位置と前記1つまたは複数の磁石の前記最大位置とがほぼ同じである、請求項1に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項9】
前記1つまたは複数の磁石が前記スプールに近づくと、前記1つまたは複数の磁石が前記スプールの回転を遅くする、請求項1に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項10】
前記ベース部材が細長い開口部を含む、請求項1に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項11】
釣り用リールのスプールの回転を減速するためのマグネットキャスティングブレーキであって、
少なくとも1つの細長い開口部を含むベース部材と、
前記ベース部材内で回転可能なプレート部材であって、
前記プレート部材から径方向外側に突出している少なくとも1つのピン部材であって、前記細長い開口部内に保持される少なくとも1つのピン部材と、
前記プレート部材の近位側に位置づけされて配置された1つまたは複数の磁石と、
前記プレート部材に連結され、前記少なくとも1つのピン部材が保持される少なくとも1つのスロット部材を含むカム部材と
を含むプレート部材と
を備え、
前記カム部材が第1の回転範囲で回転したときに、前記1つまたは複数の磁石の最小位置が調整され、
前記カム部材が第2の回転範囲で回転したときに、前記1つまたは複数の磁石の最大位置が調整される、
マグネットキャスティングブレーキ。
【請求項12】
前記第1の可動範囲が約170°~320°である、請求項11に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項13】
前記第2の可動範囲が約20°~170°である、請求項11に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項14】
第3の可動範囲が、前記マグネットキャスティングブレーキがオフモードからアクティブモードに移行する約0°~20°の間に設けられている、請求項11に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項15】
前記プレート部材が約320°回転したとき、前記1つまたは複数の磁石の前記最小位置と、前記1つまたは複数の磁石の前記最大位置とがほぼ同じである、請求項11に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項16】
前記マグネットキャスティングブレーキがオフ位置にあるとき、前記少なくとも1つのピン部材が前記細長い開口部の第1の端部に保持される、請求項11に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項17】
前記マグネットキャスティングブレーキが絶対最大および最小位置にあるとき、前記プレート部材の前記少なくとも1つのピン部材が前記ベース部材の第2の端部に保持される、請求項11に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項18】
前記プレート部材が2つのピン部材を含む、請求項11に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項19】
前記カム部材が2つのスロット部材を含む、請求項11に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【請求項20】
前記ベース部材が2つの細長い開口部を含む、請求項11に記載のマグネットキャスティングブレーキ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、現在係属中の「MAGNETIC CASTING BRAKE」と題する、2020年7月23日に出願された米国仮特許出願第63/055、674号の優先権を主張し、その全開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、釣り用リールに使用するためのキャスティングブレーキに関する。より詳細には、本発明は、ベイトキャスティングリールのマグネットキャスティングブレーキの設定を調整するための新規のメカニズムに関するもので、その最小および最大の設定を調整することを含む。
【背景技術】
【0003】
ブレーキシステムは、一般に、キャスト中のスプールの回転を調整するためにベイトキャスティングリールに設置される。機能的には、ブレーキは、車のブレーキが車のタイヤの回転を遅らせるのと同様の方法で動作する。キャスト中にリールにブレーキをかけると、より大きな抵抗がスプールにかかる。ベイトキャスティングリールのブレーキシステムの目的は、バックラッシュを回避することである。バックラッシュとは、ルアーが勢いよくラインの前に出てしまい、ラインと餌が絡んでしまう場合に発生する。このようなバックラッシュは、通常、ほどくのに多くの時間を要する混乱を招く。
【0004】
既存のブレーキシステムは、スプールの回転に影響を及ぼす磁石と、磁石をスプールから半径方向に引き離すためのばねとを使用している。その結果、それらの調整能力は非常に限定的である。
【0005】
別のブレーキシステムでは、スプールに取り付けられたリングが、2つの磁気リングの間を行き来できるようになっている。しかしながら、スプールに重量がかかるとキャストの飛距離が落ちるため、このシステムではスプールが重くなってキャストの飛距離にとっては逆効果である。
【発明の概要】
【0006】
本発明のマグネットキャスティングブレーキの目的は、キャストの開始時に小さい磁気ブレーキ力を有することである。これは、湾曲カムに関連する磁石プレートに磁石を設けることによって達成することができる。湾曲カムは、スプールと一緒に回転し、プレート(および、磁石)をスプールに近づけて、バックラッシュを回避するのに十分なブレーキ力を達成することができる。キャストが終了し、釣り人が餌を回収し始めると、磁石は回転して最小位置に戻り、回収がより軽くなり、ルアーの感触が増す。キャスティングブレーキには、フリースプール状態とするためのオフ位置があってもよい。
【0007】
一実施形態では、湾曲カムに関連する磁石を調整するダイヤルの全調整範囲は、好ましくは320°である。最初の約20°では、ブレーキはオフ位置からアクティブ位置に移行する。約20°~170°まで、磁石の最大位置、即ち、磁石がスプールにどれだけ接近するかを調整することができる。このとき、実質的にゼロ、即ち、オフ状態である最小位置は調整されない。次いで、170°~320°までの次の約150°の調整の間に、最小と最大が実質的に同じであるマグネットキャスティングブレーキの最大位置に磁石が到達するまで、最小位置を調整することができる。
【0008】
本発明の様々な実施形態をよりよく理解するために、添付図面を参照してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1の位置にある本発明の教示に従って構成されたマグネットキャスティングブレーキを示す。
【
図2】第1の位置にある
図1のマグネットキャスティングブレーキを示す。
【
図2A】
図1および
図2のマグネットキャスティングブレーキの湾曲カム部材のスロット部材を示す。
【
図2B】
図1および
図2のマグネットキャスティングブレーキのベース部材の細長い開口部を示す。
【
図3】第2の位置にある
図1および
図2のマグネットキャスティングブレーキを示す。
【
図4】第3の位置にある
図1~
図3のマグネットキャスティングブレーキを示す。
【
図5】第4の位置にある
図1~
図4のマグネットキャスティングブレーキを示す。
【
図6】第5の位置にある
図1~
図4のマグネットキャスティングブレーキを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示は、様々な修正および代替形態の影響を受けやすいが、その特定の実施形態は、例として図面に示されており、本明細書で詳細に説明される。ただし、本明細書に提示される図面および詳細な説明は、開示される特定の実施形態の開示に限定することを意図するものではなく、反対に、その意図は、本開示の精神および範囲内にある全ての修正、均等物、および代替物を網羅することである。
【0011】
ここで、図面を参照しながら本発明を説明するが、同様の参照番号は全体を通して同様の部分を指す。本発明の特徴の説明を明確にするために、図面では要素の比例関係は必ずしも維持されていない。図に含まれる寸法は単に例示として提供され、そこに提供される寸法以外の寸法も本発明の範囲内であることを理解すべきである。
【0012】
本発明の説明では、本発明を実施することができる特定の実施形態を参照している。実施形態は、当業者が本発明を実施できるように、本発明の態様を十分詳細に説明することを意図している。他の実施形態を利用することができ、本発明の範囲から逸脱することなく変更を加えることができる。本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義され、したがって、説明は限定的な意味で解釈されるべきではなく、このような特許請求の範囲が権利を有する均等物の範囲を限定しない。
【0013】
最初に
図1を参照すると、スプール1およびマグネットキャスティングブレーキ5が示されている。
図2(および後述する
図3~
図6)では、マグネットキャスティングブレーキ5は、スプール1が隣接していない状態で示されている。当技術分野で知られ理解されているように、マグネットキャスティングブレーキ5がスプール1に近づくと、スプール1およびそれに関連するあらゆるラインが減速される。したがって、マグネットキャスティングブレーキ5は、スプール1のブレーキとして機能する。より詳細には、スプール1に向かって突出している磁石10は、スプール1の回転速度を遅くするように、スプール1(アルミニウムを含むがこれに限定されない多数の材料から作製されてもよい)が作る電界に作用する磁界を作る。
【0014】
磁石10は、好ましくは、磁石10がスプール1に向かって突出している磁石プレート部材15に固定可能に取り付けられる。プレート部材15は、ベース部材20内に着座していてもよい。
図1に示すように、マグネットキャスティングブレーキ5は、遠位側25および近位側30の各々を含む。近位側30は、好ましくはスプール1に隣接し、プレート部材15を含む。
【0015】
プレート部材15は、好ましくは、その中に着座した湾曲カム部材35を含む。
図2に示すように、湾曲カム部材35は、好ましくは、磁石プレート部材15から半径方向外側(および内側)に突出しているピン部材45がスライドできる2つのスロット部材40を含む。ベース部材20自体もまた、好ましくは、ピン部材45がスライドできる細長い開口部50をその両側にそれぞれ含む。
図2Aおよび
図2Bは、それぞれ例示的なスロット部材40および細長い開口部50を示す。
【0016】
本明細書で説明するように、マグネットキャスティングブレーキ5がそのオフ位置にあるとき(および
図1および
図2に示すように)、各ピン部材45は、細長い開口部50の第1の端部55に保持される。同様に、マグネットキャスティングブレーキ5がその絶対最大位置および絶対最小位置にあるとき、プレート部材15の各ピン部材45は、ベース部材20の第2の端部60(
図6に示す)内に保持される。
【0017】
湾曲カム部材35の回転を制御するダイヤル部材(図示せず)の可動範囲は約320°である。ダイヤル部材(図示せず)が回転すると、湾曲カム部材35、したがってその関連するスロット部材40が回転する。スロット部材40の(細長い開口部50に対する)回転は、ピン部材45の移動を誘発する。ピン部材45の回転は、磁石プレート部材15、したがって磁石10の軸方向移動(近位側30に向かって示されている)を誘発する。
【0018】
図1および
図2に示す第1の位置では、マグネットキャスティングブレーキ5は実質的にオフである。この位置は、ダイヤル部材が回転し、湾曲カム部材35およびその関連するスロット部材40によって、ピン部材45がスロット部材40内で近位側30に向かってスライドするので継続する。
図3に示されるように、ダイヤル部材および湾曲カム部材35が回転する最初の約20°の間は、プレート部材15およびその磁石10は、スプール1の回転速度に影響を及ぼすほど、近位側30に向かって十分に回転変位しない。したがって、ダイヤル部材が回転の最初の20°以内に回転したこの位置では、スプール1は実質的にフリースプール状態である。
【0019】
ここで
図4を参照すると、ダイヤル部材および関連する湾曲カム部材35が回転し、ピン部材45も同様にスロット部材40内で回転して、ダイヤル部材の位置は約20°~170°の間のどこかにある。これは、磁石10の最大約0.5mmの並進運動に相当する。より具体的には、
図4では、ピン部材45(および結果として磁石10)は、第1の位置(ピン部材45Aおよび磁石10Aによって示される)と第2の位置(ピン部材45Bおよび磁石10Bによって示される)との間を移行するように示されている。プレート部材15は湾曲カム部材35およびそのスロット40に関連しているので、プレート部材15、したがってその磁石10は、近位側30、したがってスプール1に向かって並進することが好ましい。この調整は、好ましくは、プレート部材15とスプール1とが互いに同じ回転方向(図示の実施形態では時計回り)に動くように行われる。
【0020】
この位置での動作において、キャストが行われると、プレート部材15およびその関連する磁石10は最小位置に戻る。したがって、キャストが開始されるとき、スプール1は実質的にフリースプール状態であってもよい。スプール1は、スプール1が磁石10およびプレート部材15が近位側30の最大位置に到達するような回転速度に達するまで、フリースプール状態であってもよい。キャストが終了し、餌を回収し始めると、プレート部材15、したがって磁石10は、最小位置に回転して戻り、次のキャストが行われるまでその位置に留まるのが好ましい。したがって、磁石10は、潜在的なバックラッシュを回避するためにスプール1に制動力を与えて、キャスト中に実質的に作動することが好ましい。
【0021】
ダイヤル部材(したがって、カム部材35、ピン部材45、およびプレート部材15)は、
図5に示すように、約170°~320°の間の位置まで回転したとき、最大位置はできるだけ近位側30(したがって、スプール1)に近づくように設定されている。ダイヤル部材(したがって、カム部材35、ピン部材45、およびプレート部材15)が170°~320°の範囲で回転すると、磁石10の最小位置が調整される。
図5に提供されるように、ピン部材45(および結果として磁石10)は、第1の位置(ピン部材45Bおよび磁石10Bによって示される)と第2の位置(ピン部材45Cおよび磁石10Cによって示される)との間を移行するように図示されている。
図5に示す実施形態では、磁石10の変位の正味の効果は、近位側30に向かって約0.5mm~1.5mmの並進運動である。
【0022】
最小位置は、スプール1がフリースプール状態になるように、磁石10をベース部材20側に完全に引き込んだ状態から始まってもよい。ダイヤル部材、したがってプレート部材15およびピン部材45が320°に近づくにつれて、磁石10は近位側30およびスプール1に向かって移動する。この調整は、プレート部材15および磁石10の最小および最大の設定のそれぞれが同じになるまで、即ち、プレート部材15および関連する磁石10が、キャストおよび巻取りのプロセス全体で位置が変化しないように近位側30およびスプール1に向かって完全に延伸するまで続く。この位置は
図6に図示されている。
【0023】
上記の構造では、3つの別個の回転領域(0~20°、20~170°、170~320°)で調整を行っているが、他の回転領域も想定される。したがって、例えば、ダイヤル部材の回転範囲の全体は320°から他の全範囲に変化してもよく、キャスティングブレーキ5が有効になる範囲、または最小位置や最大位置が調整できる範囲が変化してもよい。
【0024】
本発明では、磁石10は、湾曲したカム曲線上に取り付けられており、キャストの開始中にスプールを減速させないように、ばねによってスプールから後退させることができる。磁石10は、回収を開始するとスプールから離れるため、回収動作がより軽くなり、ルアーの感触が増す。
【0025】
上記から、本発明の様々な実施形態は、明らかであり、本構造に固有のさらに他の利点とともに説明する、上記の全ての目的および利点を達成するのによく適合していることが分かる。本実施形態の特定の構成および下位の組合せは有用であり、他のフィーチャおよび下位の組合せを参照することなく使用できることが理解されるであろう。本発明の多くの可能な実施形態は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく行うことができるので、添付の図面に記載または図示される本明細書の全ての開示は、限定ではなく例示としてのみ解釈されるべきであることも理解すべきである。上記で説明され、図面に示された様々な構成は、例としてのみ提示され、本発明の概念、原理、および範囲を限定することを意図するものではない。
【0026】
しかし、本発明の多くの変更、修正、変形、および他の使用および応用は、明細書および添付図面を考慮した後、当業者に明らかになるであろう。本発明の精神および範囲から逸脱しないこのような全ての変更、修正、変形および他の使用および応用は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される本発明によってカバーされるとみなされる。
【外国語明細書】