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特開2022-22239デジタル画像を公開するためのシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022022239
(43)【公開日】2022-02-03
(54)【発明の名称】デジタル画像を公開するためのシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20120101AFI20220127BHJP
   G06F 16/28 20190101ALI20220127BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
G06F16/28
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021184642
(22)【出願日】2021-11-12
(62)【分割の表示】P 2018192720の分割
【原出願日】2014-08-11
(31)【優先権主張番号】62/005,402
(32)【優先日】2014-05-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/864,268
(32)【優先日】2013-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】516041151
【氏名又は名称】ピクモバイル、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レルフ、スコット
(57)【要約】
【課題】デジタル画像の配置、トリミング、その他の編集作業、また、所与のネットワークを通してそれらの画像を保管して公開し、モバイル及びその他のデバイスでそれらを閲覧するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】デジタル画像を公開するためのシステムであって、少なくとも1つのデジタル画像を保管するモバイル・デバイス14がオペレータ・コマンドに応答して出力信号を生成する。モバイル・デバイス14はデジタル命令18の供給元と通信ネットワーク16を通して通信して、デジタル命令がモバイル・デバイスにダウンロードされるようにする。その後、モバイル・デバイスはサーバ12と選択的通信状態となり、サーバはデジタル画像を保管し、モバイル・デバイスのユーザに対応するユーザ・プロファイルを維持し、少なくとも1つのデジタル・アドレス24、26、28、30にデジタル画像を公開する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル画像を表示、組み合わせ、管理するための方法であって、
コンピュータプログラムで第1のモバイルデバイスを構成するステップであって、当該コンピュータプログラムは、前記第1のモバイルデバイスに、少なくとも1つのデジタル画像を表示、組み合わせ、管理するようにさせ、更に、当該表示、組み合わせ、管理された前記デジタル画像と一緒にデジタル命令を含むデジタルコンテンツを送信させ、ここで、当該デジタル命令は、前記少なくとも1つのデジタル画像を更に処理するためにホスト実行プラットフォームにより使用される、前記第1のモバイルデバイスを構成するステップと、
前記第1のモバイルデバイスから送信された前記デジタルコンテンツを前記ホスト実行プラットフォームで受信するステップであって、前記デジタルコンテンツは、第1の部分と、当該第1の部分とは異なる第2の部分とを有する、前記受信するステップと、
前記第1のモバイルデバイスから送信された前記少なくとも1つのデジタル画像を、前記ホスト実行プラットフォームが、前記表示、組み合わせ、管理することをサポートするために、前記第1のモバイルデバイスからの前記デジタル命令に従って前記ホスト実行プラットフォーム上のコンピュータプログラムを実行するステップと、
前記ホスト実行プラットフォームのデジタルコンテンツを表示、組み合わせ、管理するために前記ホスト実行プラットフォーム上の前記デジタルコンテンツに第2のモバイルデバイスがアクセスを可能とするコンピュータプログラムで第2のモバイルデバイスを構成するステップであって、前記ホスト実行プラットフォーム上の前記デジタルコンテンツの前記第1の部分に対する前記第2のモバイルデバイスの前記アクセスは、前記第2のモバイルデバイスによるアクセスのための支払いを条件とされ、前記ホスト実行プラットフォーム上の前記デジタルコンテンツの前記第2の部分に対する前記第2のモバイルデバイスのアクセスは、前記第2のモバイルデバイスによる前記デジタルコンテンツの前記第2の部分に対するアクセスのための支払いを条件とされずに発生する、前記第2のモバイルデバイスを構成するステップと、
前記ホスト実行プラットフォームからのデジタルコンテンツの前記第1の部分を任意のデジタルアドレスに送信すると共に、前記ホスト実行プラットフォームからの前記デジタルコンテンツの前記第2の部分を任意のデジタルアドレスに送信するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記第1のモバイルデバイス上の前記少なくとも1つのデジタル画像が、テキスト、音声、他のデジタル画像の少なくとも1つと組み合わせられて、表示され、組み合わせられ、管理される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ホスト実行プラットフォーム上の前記デジタルコンテンツの前記第1の部分を表示、組み合わせ、管理することが、前記第2のモバイルデバイスによる支払いの条件とされる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ホスト実行プラットフォーム上の前記デジタルコンテンツの前記第1の部分を表示、組み合わせ、管理することが、前記第2のモバイルデバイスによるアクセスのための前記支払いの値に従って、可能になる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
デジタル画像を表示、組み合わせ、管理することをサポートするためにホスト実行プラットフォームと第1のモバイルデバイスを構成するための方法であって、
第1のモバイルデバイスへコンピュータソフトウェアを送信するステップであって、前記コンピュータソフトウェアは、前記第1のモバイルデバイスと協働して、前記第1のモバイルデバイスを構成して、デジタル画像を表示、組み合わせ、管理する、前記送信するステップと、
前記第1のモバイルデバイス上のデジタル画像を表示、組み合わせ、管理するステップと、
前記第1のモバイルデバイスからホスト実行プラットフォームへ、前記ホスト実行プラットフォームによる使用のためのデジタル命令を含むデジタルコンテンツであって、更に、前記第1のモバイルデバイスによって表示、組み合わせ、管理されていた少なくとも1つのデジタル画像も含む前記デジタルコンテンツを送信するステップであって、前記デジタル命令は、前記ホスト実行プラットフォームと協働して、前記ホスト実行プラットフォームを構成して、前記第1のモバイルデバイスから送信された前記少なくとも1つのデジタル画像を組み合わせ、管理することをサポートする、前記送信するステップと、
ユーザプロファイルに相当する第2のモバイルデバイスからの前記ホスト実行プラットフォーム上の前記デジタルコンテンツの第1の部分へアクセスするステップであって、当該アクセスは支払いを条件とする、前記アクセスするステップと、
前記ホスト実行プラットフォーム上の前記デジタルコンテンツの第2の部分へ前記第2のモバイルデバイスからアクセスするステップであって、当該アクセスは支払いを条件としない前記アクセスするステップと、
前記ホスト実行プラットフォームから前記第2のモバイルデバイスへ送信された前記デジタルコンテンツの前記第2の部分を前記第2のモバイルデバイス上で表示、組み合わせ、管理するステップと、を含む方法。
【請求項6】
前記第1のモバイルデバイスで表示、組み合わせ、管理される前記デジタル画像の少なくとも一部分は、テキスト、音声、他のデジタル画像の少なくとも1つと組み合わされる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ホスト実行プラットフォームから前記第2のモバイルデバイスへ送信される前記デジタルコンテンツが表示される、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記ホスト実行プラットフォームから前記第2のモバイルデバイスへ送信される前記デジタルコンテンツは、表示と公開の少なくとも1つに対するデジタルアドレスに送信される、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記デジタルコンテンツの前記第1の部分が公開されて、且つ、前記デジタルコンテンツの前記第2の部分が公開される、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
デジタル画像を表示、管理、組み合わせる装置において、
第1のモバイルデバイスであって、当該第1のモバイルデバイスは少なくとも1つのデジタル画像を表示、管理、組み合わせるように構成され、且つ、編集され、結合され、管理された前記デジタル画像と、デジタル命令とを送信するように構成され、ここで、当該デジタル命令は、前記少なくとも1つのデジタル画像の更なる処理のためにホスト実行プラットフォームにより使用される、前記第1のモバイルデバイスと、
ホスト実行プラットフォームであって、当該ホスト実行プラットフォームは、前記表示、管理、組み合わされた前記デジタル画像と、前記デジタル命令とを含むデジタルコンテンツを受信し、前記デジタル命令は、前記第1のモバイルデバイスから送信され、前記デジタルコンテンツは、第1の部分と、当該第1の部分とは異なる第2の部分とを有し、前記ホスト実行プラットフォームは、前記デジタル命令を実行して、前記ホスト実行プラットフォームを構成して、前記第1のモバイルデバイスから受信した前記デジタルコンテンツの表示、組み合わせ、管理を可能にする、前記ホスト実行プラットフォームと、
前記ホスト実行プラットフォームと通信するように構成された第2のモバイルデバイスであって、当該第2のモバイルデバイスは、前記ホスト実行プラットフォーム上のデジタルコンテンツの前記第1の部分にアクセスできるように動作させ、且つ、前記ホスト実行プラットフォームから受信された前記デジタルコンテンツを表示、管理、組み合わせることができるようになされ、前記第2のモバイルデバイスによる前記ホスト実行プラットフォーム上の前記デジタルコンテンツの第1の部分へアクセスは、前記第2の部分から前記第1の部分への前記アクセスの支払いを条件とし、前記第2のモバイルデバイスは、前記アクセスのための支払いを条件とせずに前記ホスト実行プラットフォーム上の前記デジタルコンテンツの第2の部分にアクセスし、更に、前記第2のモバイルデバイスは、当該第2のモバイルデバイスによってアクセスされる前記デジタルコンテンツを任意のデジタルアドレスに送信するように構成される、前記第2のモバイルデバイスと、
を備えた装置。
【請求項11】
前記第1のモバイルデバイスは、テキスト、音声、他のデジタル画像の少なくとも1つと結合して、少なくとも1つのデジタル画像を表示、組み合わせ、管理する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記ホスト実行プラットフォームは、テキスト、音声、他のデジタル画像の少なくとも1つと結合して、前記ホスト実行プラットフォームに保存されたデジタル画像の表示、管理、組み合わせを可能とするように構成されている、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記デジタルアドレスに送信された前記デジタルコンテンツが、公開される、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記ホスト実行プラットフォームに管理、組み合わされた前記デジタルコンテンツの前記第1の部分への前記第2のモバイルデバイスからのアクセスは、前記第2のモバイルデバイスによる前記アクセスのための支払いの前記確認の条件とされる、請求項10に記載の装置。
【請求項15】
前記第2のモバイルデバイスからアクセスされた前記ホスト実行プラットフォーム上の前記デジタルコンテンツの前記第1の部分は、前記第2のモバイルデバイスによるアクセスのための前記支払いの値に従って変化する、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記第1のモバイルデバイス上の前記少なくとも1つのデジタル画像は、複数のデジタル画像のストーリーを含み、
ひとつ以上のデジタル画像は、前記ストーリーが最初に確立された後に、前記ストーリーに対して繰り返し付加されることができる、請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記支払いの値は、所定の期間、前記デジタルコンテンツの前記第1の部分へのアクセスに基づいている、請求項14に記載の装置。
【請求項18】
前記支払いの値は、デジタル画像の前記ストーリーへの連続的なアクセスに基づいており、前記デジタル画像は、前記ストーリーに継続的に付加されるデジタル画像を含む、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記デジタル画像の前記ストーリーへのアクセスのための前記支払いは、連続的な定期的ベースでなされる、請求項18に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の発明はデジタル画像の送信に関し、より具体的には、ソーシャル・メディア内又は商用目的でデジタル画像を編集、書式設定、配置、保管、公開及び閲覧するための改良されたシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、写真及び動画媒体などの画像を保管、公開、閲覧、及び共有するための様々なシステムが開発されてきた。特に、インターネット通信と関係して使用されるとき、そのような画像はデジタル媒体内に作成され、インターネット又は電話送信を通して公開される。そのような通信の例は、Facebook(登録商標)、Twitter(登録商標)、YouTube(登録商標)、Flickr(商標)、Instagram(登録商標)、その他を含む商標に関連付けられたシステムと関係して見出される。
【0003】
しかし、そのようなシステムでの画像の編集及び公開にはいくぶん使いにくく、また、主としてコマンドを使用するプロセスがあった。デジタル画像の配置、トリミング、その他の編集作業、また、所与のネットワークを通してそれらの画像を保管して公開し、モバイル及びその他のデバイスでそれらを閲覧することがより円滑・迅速に行えるようになるシステム及び方法への需要が引き続き存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書に開示する発明によれば、効率的、迅速且つ簡単にデジタル画像を編集、書式設定、配置、保管、公開、及び閲覧するためのシステムは、ネットワークを通して複数のモバイル・デバイスと通信するサーバを含む。各モバイル・デバイスは、ユーザ・コマンドに応答して画像の編集、書式設定、配置、保管、及び閲覧を制御するモバイル・アプリケーションを含む。編集された画像はネットワークを通してシステム・サーバに送信され、システム・サーバはユーザ・プロファイルを維持し、その画像を保管する。モバイル・デバイスからネットワークを通してシステム・サーバ送信された命令に応答して、システム・サーバは指定された1つ又は複数のデジタル・アドレスに画像を公開する。
【0005】
システム内の各モバイル・デバイスが、要求に応じてネットワーク経由でデバイスにダウンロード可能なソフトウェアを使用してデジタル画像を編集できるようにされる(編集イネーブル)。モバイル・デバイスは編集イネーブルになると、単一の画像を編集するための機能、1つの元の画像から複数の画像を導出する機能、複数の画像を組み合わせて単一の画像にする機能、複数の画像を所与の表示シーケンスに配置する機能、及び、表示シーケンスに統合された画像を編集する機能を備える。
【0006】
各モバイル・デバイス上のモバイル・アプリケーションは、デバイス上での単一の画像及び複数の画像の保管及び閲覧を制御して、その画像を作成及び公開したユーザが指定したデジタル効果並びに提示の順序及びタイミングを表現する。システムはまた、モバイル・アプリと通信して、画像変換の品質、速度、及びセキュリティ、並びに画像の保管を制御する。システムはまた、各ユーザのモバイル・アプリケーション上にあるすべての画像の複製・同期されたファイルを維持し、そのモバイル・アプリケーションはシステムに使用され、ユーザのモバイル・デバイスが利用不可能な場合及び紛失又は破損した場合にアクセスできる、アクセスが容易なバックアップ・コピーの存在を、各ユーザのすべての画像について保証する。モバイル・アプリでは、携帯電話の圏外、飛行機に搭乗中などの理由でモバイル・デバイスがネットワーク及びシステムに接続されていないときでも画像の閲覧及び編集が可能である。モバイル・デバイスがネットワーク及びシステムに再接続すると、編集された画像が直ちに同期され、システム及びモバイル・デバイスの上で複製ファイルが更新及び維持される。
【0007】
システム・サーバは、モバイル・デバイスからの命令に応答して様々な機能を行うためのソフトウェアを含み、これらの機能には、システムの各ユーザ及びそのユーザに関連付けられたモバイル・デバイスに対応するプロファイルを維持する機能、各モバイル・デバイスが編集した画像を保管する機能、複数の画像を導出する機能、複数の画像を組み合わせて単一の画像にする機能、画像を所与のシーケンスに配置する機能、並びにその他の機能が含まれる。
【0008】
システム・サーバはまた、各モバイル・デバイスに、他者が公開した単一又は複数の画像のデータベースへのアクセスを提供する。モバイル・アプリケーションを有する各モバイル・デバイスは、システム・データベース内の単一及び複数の画像のコピーを閲覧及び要求することができる。システムは、どのモバイル・ユーザがデータベース内の画像のコピーを閲覧及び受信することができるかを制御する。システムはモバイル・ユーザのプロファイル情報を維持して、データベース内の画像のコピーを閲覧及び受信するためのアクセス、また、データベース内の画像のコピーを閲覧及び受信するためのアクセスに対するモバイル・ユーザの支払いを制御する。
【0009】
また、システム・サーバを1つ又は複数のモバイル・デバイスと共に使用して、商用広告又はその他の公共広告を公開することもできる。例えば、システム・サーバはモバイル・デバイスからの命令に応答して、商用画像をデジタル掲示板又はディスプレイ画面に公開することができる。このようにして、非常に限られた時間及び制作費用で、小さな制御グループ、場合によっては単一のユーザの権限の元で、目標の視聴者に対して一様な商用メッセージが表示される。また、固定条件(例えば、日付又は時刻)、可変条件(例えば、気温)、及び動的条件(例えば、モバイル・デバイスの近接性及びプロファイル)に基づいて、表示されるメッセージを変更するようにシステムに命令することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の発明の一実施例による、デジタル画像を編集及び公開するためのシステムの論理線図である。
図2】本開示の発明により、組み合わされ単一の画像となった複数の画像を示す図である。
図3】本開示の発明により、時系列順に配置された複数の画像を示す図である。
図4】画像の編集及び公開のためのシステムが商用広告を目的とする、本開示の発明による改変されたシステムの一実例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
現時点で好ましい本発明の実施例が図1に示され、ここでシステム10はサーバ12を含み、サーバ12は携帯電話、iPad(登録商標)、タブレット、PC又はその他のモバイル・デバイスなどの複数のモバイル・デバイス14とインターネット又は携帯電話網などのネットワーク16を通して通信する。iTunes(登録商標)サーバ18又はその他のモバイル・アプリケーションのソースなどの商業的に提供されるソースからモバイル・デバイスにダウンロードされたアプリケーション・プログラムを通して、モバイル・デバイス14とサーバ12との間の通信が可能になる。モバイル・デバイスが編集イネーブルになると、アプリケーション・プログラムがモバイル・デバイス14上に常駐し、デジタル画像を編集、保管、及び閲覧するための高度な能力を提供する。
【0012】
モバイル・アプリケーションがモバイル・デバイス14にダウンロードされた後は、モバイル・デバイスはユーザ・コマンドに従ってデジタル画像を編集する。モバイル・アプリケーションは、画像ビューア及び、画像を編集するための複数の機能を含み、これらの機能には、単一の画像を編集する機能、単一の元画像から複数の画像を導出する機能(例えば、ズーム・シーケンス又は、画像の色若しくはフレーミングの変化)、画像及びテキストへの特殊効果、複数の画像を組み合わせて単一の画像にする機能(例えば、フォト・コラージュ又は画像の重ね合わせ)、複数の画像を所与の表示順序に配置する機能、及び、一連の表示順序に配置された複数の画像に対する編集能力を提供する機能が含まれる。いくつかの実施例では、モバイル・デバイスのユーザの選好に合わせてカメラが最適化されるように、画像ビューアがカメラ機能を備える。
【0013】
画像はモバイル・デバイス14のカメラから直接供給されてもよいし、又は、モバイル・デバイスのカメラ・ロール又はその他のデジタル・ストレージから供給されてもよい。加えて、画像は、携帯電話若しくはiPad(登録商標)などの他のモバイル・デバイス14、又はクラウド20若しくはデータベース22のどちらかの中のデータ・ストレージから、サーバ12を通して取り込むこともできる。いくつかの実施例では、クラウド20又はデータベース22からの画像は、知的財産権が主張されているか、料金の支払いの必要を含む利用制限が課されていることがある。サーバ12とその他のモバイル・デバイス14との間のリンクはネットワーク16を通して可能であり、また、サーバ12と通信可能なモバイル・デバイス14には直接リンクが可能である。さらに、サーバ12とその他のモバイル・デバイス14との間のリンクは、ネットワーク16を通して、Facebook(登録商標)サーバ24、Twitter(登録商標)サーバ26、SMSサーバ28又はEメール・サーバ30などの商業的に提供され得るその他のプラットフォームに対して可能である。
【0014】
ダウンロードされたモバイル・アプリケーションはさらに、モバイル・デバイス14がサーバ12と通信できるようにし、サーバに、編集済みの写真をユーザのコマンドに従って公開させる。例えば、ユーザがモバイル・アプリケーションにコマンドで指示して、ある単一の画像を所与のSMS又はEメールのアドレスに送信するようにサーバ12に命令することがある。或いは、又は同時に、モバイル・アプリケーションが、その画像をSMS又はEメールの複数のアドレスに送信するように、又はその画像をFacebook(登録商標)又はTwitter(登録商標)のアカウントに投稿するようにサーバ12に命令することもある。加えて、モバイル・アプリケーションが、その他の編集イネーブルなモバイル・デバイス14又は、そのようなモバイル・デバイスの所定のサブセットによってアクセスすることができるアドレスにその画像を投稿するように、サーバに命令することもある。
【0015】
いくつかの実施例では、サーバ12は編集イネーブルなモバイル・デバイスのそれぞれについて、それぞれのモバイル・デバイスに関連する識別子、基本設定、関連付け、及びその他のデータを記載したプロファイルを維持する。また、いくつかの実施例では、プロファイルはさらに、編集イネーブルなモバイル・デバイスのそれぞれに関連するすべての投稿のリストを維持する。また、いくつかの実施例では、サーバ12は所与の編集イネーブルなモバイル・デバイスに関連する投稿の時系列リストを、そのような投稿へのアクセスを許可されている他の編集イネーブルなモバイル・デバイスからの投稿と共に維持する。
【0016】
サーバ12は、編集イネーブルなモバイル・デバイスからの編集済みバージョンの画像をすべて保管する。そのような画像は、単一の画像から導出された複数の画像、組み合わされた画像、アルバム又は一連のイベントの性質をもつ画像表示シーケンス、及び前述のすべての編集済みバージョンを含むことができる。モバイル・アプリケーションは、画像及びテキストの両方への編集能力を動作可能にする。図2は、組み合わされたか合成された複数の画像の実例を示す。図3は、イベントの時系列シーケンスを表示する画像の実例を示す。
【0017】
サーバ12は、ユーザ・コマンドに従ってモバイル・アプリケーションから命令されると、モバイル・アプリケ-ションの取得した画像を時系列的にリスティングし、タイプ、位置、日付/時刻、ソース(例えば、デバイス・タイプ、PikStoreなど)ユーザ名若しくは作成者、タイトル/キャプション/コメント(テスト内のハッシュタグ/ユーザ名を含む)、又はその他の変数などの所定の基準に従ってそれらの画像を検索して並べ替える能力を有してもよい。取得された画像の提供元は、モバイル・デバイスのカメラ、モバイル・デバイスのメモリ、別の編集イネーブルなモバイル・デバイス、通信プラットフォーム、クラウド・ストレージ20、又はサーバ・データベース22であることができる。いくつかの実施例では、サーバ12は、プロファイルによって特定の団体のメンバー又は特定のイベントのチケット所有者若しくは参加者として特定されるデバイスなどの特定のクラスのモバイル・デバイス14、或いは、受け取り若しくは購入済みの固有のパスワードによって特定されるユーザのみにアクセスを提供することによって、アクセス制限された画像(例えば、有名人の画像及び、肉筆サイン、イベント・チケットなど)へのアクセスを制御することができる。またいくつかの実施例では、サーバ12は、文字、ロゴ、透かし、又はその他の認可証を、画像の上又は隣にスーパーインポーズすることによって画像を証明する能力を有する。これらの実施例では、サーバ12はまた、適切且つ必然的に証明されている(例えば、販売に供される画像上の「proof」の使用)画像を識別する能力も有することができる。
【0018】
サーバ12は画像を固有のリストとして保管し、このリストは特定の順序で画像を有してフォルダのような役割を行い、ユーザ・コマンドに従ってモバイル・アプリケーションから指定される特定のデータ(コメント、「いいね」、アクセス許可など)が付属する。フォルダはユーザ・コマンドに従って任意のタイプの画像を任意の組み合わせで含むことができる。いくつかの実施例では画像は編集可能であり、また、アクセスを許可された別のモバイル・デバイスによってアクセスされることも可能である。
【0019】
サーバ12は所与のモバイル・デバイスに別のソースからゲートウェイを通して到着するすべての画像を管理し、ユーザ・コマンドによって決定された、モバイル・アプリケーションからの命令に従ってそれらの画像をサーバ12がゲートウェイで受容又は拒絶する。画像はモバイル・アプリケーションへのユーザ・コマンドに従って、サーバ12によってゲートウェイから画像シーケンスに追加されるか、又は、それ以外の操作を行われ得る。
【0020】
サーバ12は、画像及びその他のデジタル・コンテンツの閲覧、コピー取得、共有、及び編集をシステムのどのユーザが許可されるか、並びに、所与の表示シーケンスに対する画像の追加、画像の削除、又はそのシーケンス内の複数の画像の編集をどのユーザが許可されるかを制御する能力をさらに有する。
【0021】
サーバ12は、デジタル画像又は画像を、他のモバイル・デバイス、PC又は他のユーザへの投稿又は送信が可能なテキスト・メッセージと組み合わせる能力をさらに有する。このメッセージング機能の有利な点は、前述したように画像をテキスト・メッセージと組み合わせて編集及び操作する能力をユーザに与えることである。これは、画像編集が比較的制限的で難しい、従来技術で知られるメッセージング・システムとは対照的である。
【0022】
サーバ12は、一定の画像、若しくは画像と組み合わせるための音声などの他のデジタル・コンテンツのコピーの閲覧及び受信、又はモバイル・アプリケーションの有料又は無料の特定の画像編集能力を、どのモバイル・ユーザが許可されるかを制御する能力をさらに有する。いくつかの実施例では、システムへのアクセスは、支払いとの交換による他のユーザの閲覧及び受信のためのコピーの提供を目的として、ユーザがそのモバイル・デバイス又は他のデバイスからシステムへ、画像及び他のデジタル・コンテンツを転送することについて許可される。
【0023】
サーバ12は、デジタル画像又は画像を、他のモバイル・デバイス、PC又は他のユーザへの投稿又は送信が可能な音声と組み合わせる能力をさらに有する。この音声機能は、モバイル・デバイスを使用して音声を記録する能力、又はその他の音声及び音声効果を画像と組み合わせて使用する能力をユーザに与える。これは、画像と音声とを組み合わせることが比較的制限的で難しい、従来技術で知られる他のメッセージング・システム及び画像公開システムとは対照的である。
【0024】
本開示の発明は、モバイル・デバイスのユーザが主として画像又は、画像、テキスト及び音声の組み合わせを通して自己を表現することができる、ソーシャル・ネットワーキング環境で有用である。しかし、その適用例は純粋なソーシャル・メディア・アプリケーションに限定されない。ソーシャル・メディアと商用プロモーションとの組み合わせに使用することができ、商用プロモーションのみを背景として使用することもできる。例えば、図4は、商用プロモーションを背景として本開示の発明を適用し得る一実施例を示す。
【0025】
図4で、図1に関して説明したのと同じ方法で、デジタル画像がユーザのモバイル・デバイスから編集及びフォーマット設定される。ただし、図4のシステムでは、サーバ12の出力は、店内ディスプレイ又は幹線道路のディスプレイその他のディスプレイ画面などのディスプレイ画面32のうち1つ又は複数に送信される。サーバ12は所与の画面又は画面セットへのデバイス・アクセスを同様に制御して、特定の画像コンテンツへのアクセスを特定のクラスのモバイル・デバイス(例えば、あるクラブのメンバー)に制限する。別の実施例では、個人化された画像コンテンツを特定のモバイル・デバイスに伝達し、それらのデバイス上のモバイル・アプリケーションを使用してそのコンテンツを閲覧すること、又は携帯電話アドレス若しくは個人のEメールアドレスに送信することができる。
【0026】
このようにして、画像が目標の視聴者に簡単且つ迅速に公開される。編集イネーブルなモバイル・デバイス14へのユーザ・コマンド及び、ネットワーク16を通してサーバ12に送信されるモバイル・デバイスからの命令によって、メッセージを簡単且つ安価に変更又は編集することができる。同時に、小さな制御グループ、場合によっては1人の人物によって効率的にメッセージ・コンテンツが管理される。システムはまた、固定基準(例えば、日付又は時刻)、可変基準(例えば、気温)、及び動的基準(例えば、モバイル・デバイスの近接性及びプロファイル)に基づいて、表示されるメッセージを変更するようにシステムに命令することもできる。
【0027】
前述の説明から、本開示の発明によって、ストーリーを伝える複数の画像の作成、シーケンス作成、及び公開が容易になることは当業者には明らかになる。ストーリーは個人によって、又は共同作業をしているシステム・ユーザのグループによって作成することができる。ストーリーは、画像のみを通して、又は音声及び/若しくはテキストと視覚画像の組み合わせを通して語ることができる。いくつかの場合で、画像は、ソーシャル・ネットワーキング・サイトなどのソーシャル・メディア・ソースから取得することができる。ストーリーは、画像、テキスト、及び音声を時々追加して、時間をかけて作成することができる。寄稿は1人又は複数の寄稿者によって行うことができ、1人の作者又は共作者のグループによって作成された複数のソースから取得することができる。ストーリーの作成者は、ストーリーの公開を特定の個人、限定者のグループに制限することもできるし、又は制限なく公衆に提供することもできる。
【0028】
本開示の発明がストーリーのコピーを他者に販売する機会をストーリーの作者に与えることもまた、当業者には明らかになる。ストーリーの作者は、そのストーリーの閲覧に興味のあるシステム・ユーザによる支払いの条件に応じてストーリーの全体又は一部へのアクセスを条件付けすることによって、ストーリーを販売することができる。支払いに応じて当事者はシステムへのアクセスを認められ、ストーリー全体の閲覧が許可されるようになる。
【0029】
同様に、システム・ユーザは特定の画像を自分のストーリーで使用するため、又はその他の目的で購入することができる。例えば、システム・ユーザは、販売を希望する画像を、システム・サーバからアクセス可能なサイトで販売用に提供することができる。そのサイトに投稿された販売用の画像は、その後、取得又はコピーするための権利に対する支払いに応じて、他のシステム・ユーザによる取得又はコピーが可能になる。
【0030】
いくつかの場合で、システムのユーザではない人物による画像の販売又は購入が可能である。例えば、システム・ユーザではない作者がアクセスに料金を支払って、システム・サーバからアクセスできるサイトに画像を投稿できるようになる。その後、システム・ユーザがその画像又はストーリーを閲覧して、購入するかどうか判断することができる。同様に、画像は、そのサイトから直接は購入できない製品又はサービスの広告としての画像でもよいし、又は、その製品又はサービスを購入できる別のサイトに画像がリンクされてもよい。その場合、その第3者はサイトに投稿された画像を販売するのではなく、画像を投稿して料金の支払いのみを行い、それによって別の場所からの物品又はサービスの販売を促進する。投稿された画像は1つ又は複数のデジタル・アドレスと関連付けることができ、それらのアドレスは、システム上の他のモバイル・デバイス又は、システム・ユーザではないがそのような画像のプッシュ先として許可が与えられているデバイスに対応する。
【0031】
本開示のシステムが、沿道の看板などの広告プラットフォームに対応するデジタル・アドレスを含み得ることは当業者には理解される。その場合、システム・ユーザ(又は、画像を公開するための料金を支払う非ユーザ)は、システムに、画像を1つ又は複数の広告プラットフォームに公開させることができる。このようにして、広告の画像又はメッセージを容易に修正又は置換することができる。動的な画像又はテキストもまた、使用可能である。
【0032】
本開示の発明の機能及び能力をさらに、以下の通り記載する。
・PikList(画像の集合)(PL)の作成 - 下記から取得した1つ又は複数のPik(画像)を使用する。
カメラ(アプリ内)
他のユーザのPLから保存されたPik(他のユーザのPLからPikを保存することを、動詞で「Pikする」と称する)
アプリ内のPikStore
iPhone(登録商標)カメラ・ロール
APIを使用して他の写真/編集アプリから取得。
・PikListの編集 - PikListの作成後、各Pik及び/又はPL全体を編集することが可能。
Pikのトリミング、フィルタ適用、フレーム追加などが可能。
各Pikにデータを追加可能:GPS位置、時刻/日付、さらに心拍数、気温など(すべて、他のアプリで電話機又はAPIから取得)。
PLのシーケンス化が可能、また、他の効果をPLに追加して遷移などを決定することが可能。
Pikキャプション、Pik上へのテキスト・オーバレイ、PLタイトルなどの形でテキストを追加可能。
音声などのその他の効果をPLに追加可能(ユーザによる作成、又はPikStoreから取得)。
・PikStreamの表示 - PikStreamは、時系列で並べられた、次のものを含むPL。
ユーザによって作成されたPL
フォローされている(ユーザのすべてのPL)か、ウォッチされている(特定の1つのPL)、他のユーザからのPL
PLの形での第3者広告(例えば、20のPLごとに1つが広告)
・PikList及びPikの保管 - ユーザのPikList及びPikがすべて保管される。
ユーザが作成したすべてのPikList
ユーザのPL内のすべてのPikが、個別のPikとしても保管される。
他のユーザのPLからすべてのPikが保存される(すなわち、Pikされる)(そのPikを作成したユーザは、そのPikがPik可能かどうか、また編集可能かどうかを選択することができる)。
PikStoreから取得されたすべてのPik(無料のものと、購入が必要なものがある)
・PikListの共有 - 主としてPikStreamを使用する。
誰が閲覧可能なのか(自分のみ、特定の他のユーザ、又は全員)をユーザが指定して、PLをすべてPikStreamに投稿する。
PLをPikMessage(アプリ自体の内部)として、1人又は複数の他のPikMobileユーザに送信することができる
他のアプリ(Facebook(登録商標)、Twitter(登録商標)など)に加えてEメール及びSMS(テキスト・メッセージ)によって、PikMobileのユーザであるかどうかに関わらず、誰とでもPLを共有することができる。
PikMobileアプリの外部(Facebook(登録商標)、Twitter(登録商標)、Eメール、SMSなど)で共有されるPLは、PikMobileの外部で全体を閲覧することができてもよいし、且つ/又は、リンク付きのプレビューを有し、そのリンクがPikMobileアプリ内部のPLを閲覧するためにユーザをPikMobileアプリに導いてもよい(PikMobileユーザでない場合は、即時サインアップが素早く簡単に行える)。
・PikListの閲覧 - 主としてPikStreamを使用する。
ユーザによって投稿されたPLはそれぞれのPikStreamに表示される。
ユーザは、他のユーザによって作成及び/又は共有されたPikStream内にPLを表示させるよう選択することができる。具体的にはユーザは、別のユーザを「フォロー」して、そのユーザのすべてのPLを見ることもできるし、別のユーザの特定のPLのうち1つ又は複数を「ウォッチ」して、そのユーザのそれ以外のすべてのPL(ウォッチされていないPL)を見ないこともできる。
ユーザは、ユーザ名、ハッシュタグ、PikListタイトル、位置などに基づいてPLを検索して閲覧することができる。
・他のユーザとの通信 - アプリ内
Pik及び/又はPLについてコメントする。
Pik及び/又はPLに「いいね」する。特定タイプの「いいね」(例えば、「超いいね」、「おめでとう」、「よくないね」など)を選ぶための選択肢を含む。
テキスト、添付PL又はその両方を使用して他のユーザにPikMessageを送信する。
・PikList付きのブログ
PikListは動的:ユーザはPLを投稿した後で(1回又は繰り返して)PLにPikを追加することができ、Pikが追加されるたびにPLが再投稿されてPikStreamで最新のPikが見えるようになり、左右にスクロールすることによって(新旧の)すべてのPikが見える。
・共同作業によるPikListの作成/編集
PikListは、他のユーザ又は、PLにPikを追加することを許可されたすべてのユーザとの共同作業が可能。
PikListの共同作業は、ユーザのリスト又は、位置(GPSにより決定、iBeacon(登録商標)での確認など)、ユーザ・プロファイル/人口統計(PikMobileシステムによって「プッシュ」される)、ユーザ選好(ユーザによって「プル」される)などの他の許可基準に基づくことができる。
商用プロモーションとしてのPikList
【0033】
本開示の発明は、以下の構造及び機能性を備える。
・ユーザは以下のいずれかの方法によってPikStoreにアクセスすることができる。
メイン・ツールバーのPikStoreボタンにタッチして、ユーザ・プロファイルの「Pik済み」セクションにPikを追加する(続いてPikListに追加される)。
或いは、カメラ画面の「ロール・アイコン」メニューからPikStoreを選択して、複数のPikを直ちに初期Pikとして追加する(PikList作成プロセスを開始する)か、又は、すでに作成中のPikListに1つのPikを追加する。
・PikStore内の画像をユーザに見せるためにPikListとして配置する。
1つのPikが複数のPikList内にあってもよい(例えば、「ニューヨーク市のランドマーク」と「世界の高層ビル」の両方にエンパイア・ステート・ビルディングがある)。
PikStore内の検索結果をPikListとして表示することができる(他の形でも表示可か)。
・ユーザは、PikStoreのPikの下のPikボタンにタッチして選択し、以下のいずれかを行うことができる。
オプション1 - PikListエディタ画面に類似する「ショッピング・カート」に追加する(各Pikのキャプション記入済みで、Pikの価格が表示されている)。
オプション2 - PikListエディタ画面であるPikListを作成する(キャプションが記入済みだが、編集可能)。
オプション3 - そのPikStoreがカメラ画面の「ロール・アイコン」メニューからアクセスされる場合に限り、これは選択操作ではなくデフォルトで、すでに作成中のPikListにそのPikを追加する。
注:この段階でPikがどこに追加されるかに関わらず、そのPikに対する支払いはまだ行われていないので、価格が表示されている必要があり、また、そのPikが「購入保留」であることが(例えば緑色の枠などで)視覚的に特定されていなければならない。
・ユーザはこの時点で、PikStoreから1つだけPikした状態で選択を停止してもよいし、現在の「買い物旅行」を完了するまで「Add Pik(Pik追加)」を続行してもよい
・買い物を終える準備ができたら、以下のいずれかの方法によってチェックアウトを開始する。
オプション1 - ショッピング・カートでDone(完了)(又はPurchase(購入))ボタンにタッチしてアプリ内の購入プロセス(例えば、iTunes(登録商標) Passwordなど)を起動すると、ショッピング・カートがPikListをプライベート投稿としてユーザ・プロファイルに転記し、すべてのPikがPik済みセクションに表示される。
オプション2/3 - PikStoreからPikListに転記されたPik(PikStoreからのPikのみ、又はPikStore以外からの他のPikと混合)については、ユーザが矢印(又は購入)ボタンにタッチしてアプリ内の購入プロセス(例えば、iTunes(登録商標) Passwordなど)を起動するとPikListオプション画面が表示されるので、ユーザは転記(PikStoreのPikを含む)を完了することができる。
・注1:PikStore内のPikは、デフォルトでは他のユーザによるPikは不可能であり、灰色(グレーアウト)Pikボタンの代わりに別のアイコン(例えば、PikStoreアイコン)が表示され、このアイコンのリンク先のPikStoreには、そのPikが直ちに表示され、そのユーザがそのPikを閲覧し、希望すれば購入することができる。
・注2:PikStore内で販売されるPikはすべて「透かしレイヤ」と結合されており、このレイヤは仮想の透明カバー・シートで、画像を淡く覆うPikMobileのレタリング又はその他の透かしを有する。この目的は、購入を検討中のPikをユーザが見やすくなるようにすること及び、それと同時に、画像の画面キャプチャ(screen grab)コピーを取っても画像全体に明瞭に透かしが入っているので満足できないようにすることの両方である。
【0034】
本開示の発明の特徴は、以下のものを含む。
・PikListの基本概念には独自性がある。複数の画像がシーケンスに特定的に配置され、PL全体として、及び各画像に個別にデータ(タイトル、キャプション、コメント、「いいね」など)が伴い、シーケンス内で特定の移行及び効果(視覚管理、アニメーション、自動表示、音声などを含む)を使用して前後に移動するためのオプションを有する。
・PikStreamの独自性は、それがモバイル・デバイスでのソーシャル・ネットワーキングのために最適化された視覚表現及びユーザ・インタラクション(及びオプション)を有する時系列順に並んだPLのみによって構成されることにある。
PikStreamの視覚表現の独自性は、PikStreamが垂直方向にスクロールし、PikStream内のPLがそれぞれ水平方向にスクロールして、PikStream内のPLが時系列的に配置され(最新が上)、PL内のPikも時系列的に配置される(最新が右)ことにある。
・新しいPikListを既存のPLに「統合」するという概念には、ソーシャル・ネットワーキングを背景とする場合に独自性がある。これによりPLが動的になり、PLの作者が繰り返しPLを更新して「画像ブログ」を作成することができる。画像ブログは、時系列順に並んだ(日記的な)、増加し続けるPik(各画像がキャプション機能、効果などを有する)であり、時間の経過に伴う動的な更新を通して、そのPLを見る他のユーザにソーシャル・ネットワーキングの選択肢(コメント、いいね、など)を提案し続ける。
・新しいPikを既存のPikListに「統合」するという概念(最後の黒点を参照)には、ソーシャル・ネットワーキング以外においても独自性がある。これにより、あらゆるものの時系列的記録(Pik画像及び、その関連Pikデータ)を手動又は自動で作成することが可能になる。例えば、それぞれがGPSデータを有する一連のPikを手動で撮影して、1つ1つの右左折地点を示す運転指示を作成すること、又は、それぞれが温度情報を有する一連のPikを自動で撮影して天気傾向を記録すること、又は毎回の食事のPikを日付と時刻付きで手動又は自動で撮影して食生活を記録することができ、しかも、これらのPikListはすべて、そのユーザ専用にすることもできるし、他のユーザ(例えば、主治医)による共有/閲覧を可能にすることもできる。
・「動的検出」の概念により、動的PikListの独自性が、ユーザ名、Pikのキャプション、ハッシュタグなどに基づくユーザ指示の検索要求と結びつく。検索結果はPikList形式でユーザに提示され、PikMobileシステムによって動的・自動的に作成される独自の閲覧経験が提供される。さらに、提示される画像はすべて、共有又はPikすることができ、PikStore内にある場合には購入することもできる。
・PikListの「視聴」の概念は、ソーシャル・ネットワーキングを背景とする場合に独自性をもつ。これによりユーザが、別のユーザによって作成された特定のPLを特定して、同じユーザによって作成された他のPLを何ら閲覧する必要なく閲覧すること(及び、そのPLが更新されるたびに通知を受け取ること)ができる(Facebook(登録商標)、Instagramなどの要件のように)。
・PikListの「他のユーザに編集を許可する」概念には、ソーシャル・ネットワーキングを背景とする場合に独自性がある。これによりPLの概念が拡張され、ユーザがPLに新しいPikを追加すること、PLからPikを削除すること、PL内の既存のPikを編集すること、及び、PL内のPikの順序を変更することが可能であるだけでなく、それに加えて、ユーザが、すでに自分が行うことが可能な操作と同じ操作(追加、削除、編集、並べ替え)をPLに行うための許可を1人又は複数の他のユーザに与えることによって、これらのユーザと共同作業することが可能になる(例えば、あるイベントの参加者全員がそのイベントのPikを共同でプールすることができる)。
・Pikされた画像という概念には独自性がある。これにより、どのユーザでも、自分のPikのコレクションに他の誰かのPikのコピーを追加することができ、このコレクション内で、そのコピーを閲覧すること、PikListに追加すること、及び、他のユーザと共有することができる。投稿又は共有されたPikはすべて、画像の真下に「Pik」(動詞)ボタンを有し、そのボタンにタッチすると、そのPikがPikされる。すべてのユーザの各自のアプリには、そのユーザがPikしたすべてのPikを保管する部分がある。Pikの作成者がそのPikに制限をかけて、Pik不可とするか、Pik可能だが編集不可とするか、又はすべてのユーザに対してPik及び編集を許可する(デフォルト設定)ことができることに注意されたい。
・システムの、各Pikの画像表現、視覚オーバーレイ、画像データ、及び許可(例えば、その画像を閲覧、編集、又はPikできるユーザを指定)を制御する能力には、ユーザによって作成された、又はPikStoreから取得したPikの共有及び使用を制限/管理/監視する能力に関して独自性がある。それに加えて、Pik自体とは独立に、オーバーレイ署名、ロゴなどをPikの上の「レイヤ」としてスーパーインポーズすることができるので、「画面キャプチャされた」商標付き又は署名付きのPikのコピーには、システムが保存している画像データが含まれることはなく、そのPikは「真正性の証明」を失うことになる。枠線又はロゴなどの視覚的な証明の手掛かりをシステムが提示しないので、ユーザはそのPikがコピーであると簡単に特定することができる。これは、NFL公式衣料を特定するNFLロゴ・ホログラム付きの専用タグの、デジタル的な等価物である。
・「特定タイプのいいね」の概念には、ソーシャル・ネットワーキングを背景とする場合にいくつかの点で独自性がある。任意のユーザが任意のPikに「いいね」することができ、アプリが各Pikの累計の「いいね」の数の現在値を保持(して、Pikの真下に提示)する。独自の態様は、ユーザが特定のタイプの「いいね」(「超いいね」、「おめでとう」、「よくないね」など)を選ぶこと、及び、アプリに、各特定タイプの「いいね」の現在の累計数を(全タイプの「いいね」の総合計と共に)各Pikの真下に反映させることが可能なことである。
・PikStoreの概念には、画像を検索しているユーザと画像のプロバイダとを結ぶデジタル・マーケットプレイスを作成する方法に独自性がある。プロバイダには、画像を自らPikStoreにロードすることのできる大企業(例えば、ディズニー、NFL、Gettyなど)並びに、個人/中小企業が含まれる。PikStoreはPikListの概念を活用して販売に供されるPik(画像)を提示し、Pikされる画像の概念を活用して、Pik(画像)をコピーする許可を要求する。PikStoreはまた、PikListとして複数のPikを販売に供し、また、Pikが定期的に追加される動的PikList(例えば、ダラス・カウボーイズの2014年の試合のハイライト)として機能するPikListの購読を提案する。PikStoreは、Pik及びPikListに加えて、高機能な編集ツール(例えば、フィルタ、フレームなど)及び、PikListの作成に使用することのできる音声その他の品目を販売に供する。
・PikStoreの概念は、PiKMobileアプリでの購入及び閲覧のための基本的な画像の提示並びにアプリを介した共有よりも、さらに広い。PikStoreは、デジタル・コンテンツ(画像、音声など)を配信及び販売するための全く新しい仮想市場を創作し、これには、コンテンツ会社による著作権付きコンテンツの大規模な提供、単にPikmobileアプリによるアクセスが便利であるという理由で価値のある、著作権のないコンテンツの提供が含まれ、さらには、アプリを使用する多数のPikStoreユーザを、これらのユーザに販売するためのデジタル・コンテンツの商用トランザクションを実行する能力と組み合わせて利用するために、自らコンテンツをPikmobileにロードすることができる個人及び中小企業によるセルフサービス配信も含まれる。Pikmobileはさらに、ユーザがアプリ上でコンテンツを購入し、アプリ外で使用するために、そのコンテンツのコピー(おそらく、より高解像度/高画質のコピー)を別のデバイス(例えば、パソコン、プリンタなど)に送信することを要求できるようにする(追加料金付き又は、追加料金なしで)。
図1
図2
図3
図4