(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022022456
(43)【公開日】2022-02-03
(54)【発明の名称】カラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/24 20120101AFI20220127BHJP
【FI】
G06Q20/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021201785
(22)【出願日】2021-12-13
(62)【分割の表示】P 2020120202の分割
【原出願日】2020-07-13
(31)【優先権主張番号】10-2020-0050692
(32)【優先日】2020-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520258600
【氏名又は名称】パク ヒヨン
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(72)【発明者】
【氏名】パク ヒヨン
(57)【要約】
【課題】カラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法を提供する。
【解決手段】決済を実行する方法において、カラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法は、専用アプリケーションでワンタイム決済セキュリティコードが生成されるステップと、ワンタイム決済セキュリティコードが決済用情報として表示されるステップと、決済用情報が多数のブロックに分割されるステップと、分割された決済用情報ブロックの配置が持続的に変更されるステップと、分割された決済用情報ブロックが一時的に正常に配置されるステップと、一時的にブロックが正常に配置された決済用情報を供給者のリーダーが認識するステップと、前記リーダーが認識した決済用情報で決済が行われるステップと、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
決済を実行する方法において、
カラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法は、
専用アプリケーションでワンタイム決済セキュリティコードが生成されるステップと、
ワンタイム決済セキュリティコードが決済用情報として表示されるステップと、
決済用情報が多数のブロックに分割されるステップと、
分割された決済用情報ブロックの配置が持続的に変更されるステップと、
分割された決済用情報ブロックが一時的に正常に配置されるステップと、
一時的にブロックが正常に配置された決済用情報を供給者のリーダーが認識するステップと、
前記リーダーが認識した決済用情報で決済が行われるステップと、を含むことを特徴とする、カラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法。
【請求項2】
カラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法において、
個人と個人間の取引で買い手が売り手に費用を支給する決済を実行する場合に、
カード決済が可能な個人アカウントのPOS(point of sales)を売り手の専用アプリケーションに登録し、インストールするステップと、
買い手が売り手に支給する金額を買い手の専用アプリケーションに入力するステップと、
前記入力した金額の決済に限定されて使用可能なカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを買い手が専用アプリケーションで生成するステップと、
買い手の専用アプリケーションから中央サーバへワンタイム決済セキュリティコードが伝送されるステップと、
買い手がカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを売り手のPOSに伝送するステップと、
売り手のPOSから中央サーバへ決済承認要求とワンタイム決済セキュリティコードを伝送するステップと、
中央サーバが買い手の専用アプリケーションから受信したワンタイム決済セキュリティコードと売り手のPOSから受信したワンタイム決済セキュリティコードとを比較して互いに一致すれば、売り手のPOSから中央サーバへ伝送された決済承認要求が中央サーバで承認されて決済が実行されるステップと、を含むことを特徴とする、カラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法に係り、さらに具体的には、スマートフォン専用アプリケーションでさまざまな色相のカラーピクセルで形成されるカラーグリッドイメージ画面に任意のカラーピクセルコードが配置され、ユーザがカラーピクセルを選択するパターンを入力してカラーピクセルコード及びユーザパターンの組み合わせで生成されるカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを製品またはサービス購入代金の決済に活用する、カラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法に関する。
【背景技術】
【0002】
2019年の全世界のクレジットカードの数は、約28億個(shiftprocessing.comの統計)であって、製品やサービスを購入する多数のユーザがクレジットカードを利用して購入代金を決済する。ところが、ユーザが紛失した或いは盗まれたクレジットカードを利用して他人が決済したり、クレジットカードのシリアル番号、有効期限、CVC番号が含まれているクレジットカード情報を他人が奪取してパスワードなしでも決済が可能な一部のオンラインサイトで他人が不正に決済したりするクレジットカードの盗用などにより発生する全世界のクレジットカード詐欺の総額は、2018年に約33兆ウォン(韓国銀行の統計)に達している。これにより、クレジットカードの盗用を防止するために、国際標準(EMV:ユーロペイ、マスターカード、ビザカード)チップ技術や使い捨てトークンを利用したセキュリティ決済技術などがクレジットカードの取引に導入される傾向にあり、上記のクレジットカード盗用問題を解決するために、従来開発された技術としては、韓国特許第10-1609046号(登録日:2016年3月29日)の「近距離のユーザ識別によるクレジットカード不正使用防止システム」が開示されており、実物のクレジットカードとクレジットカード所持者のスマートフォンが同じ場所にあることを証明するようにしてセキュリティを強化する効果があった。しかし、上記の従来技術は、クレジットカードのオンライン決済ではセキュリティが適用されず、オフライン決済でクレジットカードを使用する場合には、クレジットカード情報が他人に公開され、他人がクレジットカード情報を奪取して不正に決済することを防止することができないという問題点があった。
【0003】
一方、QRコード(登録商標)やバーコードなどが決済用情報として使用されるにあたり、当該決済用情報のイメージのみを所有すれば誰でも使用できるようになる不法盗用の問題が提起されてきた。このようなQRコード(登録商標)決済用情報のセキュリティ上の問題点を解決するための従来技術としては、韓国公開特許第10-2019-0051522号(公開日:2019年5月15日)の「QRコード(登録商標)生成方法及び電子装置」が開示されており、その開示内容によれば、電子装置がデータと連動させる複数の位置確認シンボルとデータ領域で形成されたQRコード(登録商標)を呼び出すステップと、前記電子装置が前記データ領域を複数のブロックに分割して前記複数のブロックの配置を変更するステップと、前記電子装置が前記配置変更の完了した前記データ領域を暗号化して保存するステップとを含むことにより、分割されたブロックの配置を変更して新しいQRコード(登録商標)を配布し、専用アプリケーションを介してQRコード(登録商標)の読み取りを可能にすることにより、QRコード(登録商標)のセキュリティ性を向上させることができるという効果があった。しかし、前記従来技術は、ブロックの配置が変更されたQRコード(登録商標)を読み取るために別途の専用アプリケーションが必要なので、ユーザの利用に不便さがあるうえ、配置が変更されたブロックを写真で撮影またはキャプチャしてハッキングプログラムを利用する方法などで原状回復させて不法盗用するおそれがあるセキュリティ上の問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国特許第10-1609046号公報(登録日:2016年3月29日)の「近距離のユーザ識別によるクレジットカード不正使用防止システム」
【特許文献2】韓国公開特許第10-2019-0051522号公報(公開日:2019年5月15日)「QRコード(登録商標)生成方法及び電子装置」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、かかる問題点を解決するためのもので、その目的は、クレジットカードで決済を行う場合、クレジットカード情報が他人に公開される問題を解決し、生成された決済セキュリティコードを他人が奪取しても再び決済に使用できないようにワンタイム決済セキュリティコードを生成し、決済金額を供給者が実際とは異なって入力する問題を未然に防止しながら、奪取の対象となる金額の限度を制限して他人の奪取意志を弱化させ、従来導入されなかったカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードの生成過程と決済セキュリティコードの動的表示方式及びキーチェーン決済専用カードを利用した決済方法を用いてセキュリティ性を強化する効果を発揮するカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、専用アプリケーションでカラーピクセルが組み合わされたカラーグリッドイメージが表示されるステップと、専用アプリケーションで前記カラーグリッドイメージの各カラーピクセルに対応するカラーピクセルコードが任意に定められるステップと、ユーザが専用アプリケーションに表示された前記カラーグリッドイメージのカラーピクセルを選択してユーザパターンを専用アプリケーションに入力するステップと、専用アプリケーションで前記ユーザパターンに該当するカラーピクセルのカラーピクセルコードが収集されてワンタイム決済セキュリティコードが生成されるステップとによって達成できる。
【0007】
他の方法として、供給者の決済用端末から中央サーバへ決済承認要求が伝送されるステップと、ユーザの専用アプリケーションに連動するキーチェーン決済専用カードが供給者の決済用端末の決済要求情報を認識するステップと、キーチェーン決済専用カードに入力された決済用端末の決済要求情報が専用アプリケーションに表示されるステップと、専用アプリケーションで前記決済要求情報と共にカラーピクセルが組み合わされたカラーグリッドイメージが表示されるステップと、専用アプリケーションで前記カラーグリッドイメージの各カラーピクセルに対応するカラーピクセルコードが任意に定められるステップと、ユーザが専用アプリケーションに表示された前記カラーグリッドイメージのカラーピクセルを選択してユーザパターンを専用アプリケーションに入力するステップと、専用アプリケーションで前記ユーザパターンに該当するカラーピクセルのカラーピクセルコードが収集されてワンタイム決済セキュリティコードが生成されるステップと、専用アプリケーションから中央サーバへワンタイム決済セキュリティコード及び決済すべき金額を含む決済要求情報が伝送されるステップと、中央サーバが専用アプリケーションから受信した決済要求情報と決済用端末から受信した決済要求情報とを比較して一致し、ワンタイム決済セキュリティコードの有効性を認識すると、決済用端末から中央サーバへ伝送された決済承認要求が中央サーバで承認されて決済が実行されるステップとによって達成できる。
【0008】
別の方法として、ユーザが決済すべき金額を専用アプリケーションに入力するステップと、専用アプリケーションにカラーピクセルが組み合わされたカラーグリッドイメージが表示されるステップと、専用アプリケーションで前記カラーグリッドイメージの各カラーピクセルに対応するカラーピクセルコードが任意に定められるステップと、ユーザが専用アプリケーションに表示された前記カラーグリッドイメージのカラーピクセルを選択してユーザパターンを専用アプリケーションに入力するステップと、専用アプリケーションでユーザパターンに該当するカラーピクセルのカラーピクセルコードが収集され、前記入力した決済すべき金額に限定されて使用可能なワンタイム決済セキュリティコードが生成されるステップと、専用アプリケーションからワンタイム決済セキュリティコードが中央サーバへ伝送されるステップと、供給者の決済用端末から中央サーバへ決済承認要求が伝送されるステップと、専用アプリケーションからワンタイム決済セキュリティコードが供給者の決済用端末に伝達されるステップと、決済用端末からワンタイム決済セキュリティコードが中央サーバへ伝送されるステップと、中央サーバが専用アプリケーションから受信したワンタイム決済セキュリティコードと決済用端末から受信したワンタイム決済セキュリティコードとを比較して互いに一致すれば、決済用端末から中央サーバへ伝送された決済承認要求が中央サーバで承認されて決済が実行されるステップとによって達成できる。
【0009】
さらに別の方法として、専用アプリケーションでワンタイム決済セキュリティコードが生成されるステップと、ワンタイム決済セキュリティコードが決済用情報として表示されるステップと、決済用情報が多数のブロックに分割されるステップと、分割された決済用情報ブロックの配置が持続的に変更されるステップと、分割された決済用情報ブロックが一時的に正常に配置されるステップと、一時的にブロックが正常に配置された決済用情報を供給者のリーダーが認識するステップと、前記リーダーが認識した決済用情報で決済が行われるステップとによって達成できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法は、第一に、クレジットカード情報を他人に公開することなく決済を行うことが可能であり、第二に、毎回の決済でワンタイム決済セキュリティコードが生成されるので、当該決済セキュリティコードを他人が奪取しても、再び決済に利用することができず、第三に、決済金額をユーザが直接入力して指定することができるので、供給者による決済金額入力エラーを防止するとともに、決済セキュリティコードを他人が奪取(ハッキング)しても、それから得られる利益の限度が制限されて奪取意志を弱化させることができ、第四に、ユーザがカラーグリッドイメージに同じパターンを入力しても、カラーグリッドイメージに配置されるカラーピクセルのカラーピクセルコードが任意に配置されるので、毎回異なるカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードが生成されてセキュリティ性が強化され、第五に、カラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードで形成されるQRコード(登録商標)やバーコードなどの決済用情報イメージの配置が持続的に移動する機能を活用して、他人の写真撮影やハッキングプログラムによる画面キャプチャで決済用情報が盗用されることを防止することができ、第六に、ユーザの携帯用デバイスとキーチェーン方式で連動する決済専用カードを活用して携帯用デバイスを他人に伝達しなくても決済が可能であり、決済専用カードを介してワンタイム決済セキュリティコードのみが供給者に提供されるのでセキュリティ性が強化されるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態に係るカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法の実行概念図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法のキーペイ方式の実行概念図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法のカラーペイ方式の実行概念図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法のライトペイ方式の実行概念図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係るカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法の動的表示方法の実際実行画面である。
【
図9】本発明の一実施形態に係るカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法のキーペイ方式のフローチャートである。
【
図11】本発明の一実施形態に係るカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法のカラーグリッドイメージの各カラーピクセルの配置が変更される過程の実際実行画面である。
【
図13】本発明の一実施形態に係るカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法の個人と個人間の取引で買い手が売り手に費用を支給する決済方式の実行概念図である。
【
図14a】本発明の一実施形態に係るカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法のキーペイ方式の実際デモ様子である。
【
図16】本発明の一実施形態に係るカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用したオンライン決済または電話決済方式のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明と本発明の動作上の利点及び本発明の実施によって達成される目的を十分に理解するためには、本発明の好適な実施形態を例示する添付図面及び図面に記載された内容を参照しなければならない。
【0013】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明することにより、本発明を詳細に説明する。
【0014】
本発明の第1実施形態に係るカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法は、
図1乃至
図4に示すように、3つの方式に大別されるが、説明の便宜上、それぞれキーペイ(Key Pay)、カラーペイ(Color Pay)、ライトペイ(Light Pay)と呼ぶ。前記キーペイ、カラーペイ、ライトペイにおいて共通に適用されるカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードの生成ステップは、専用アプリケーションでカラーピクセルが組み合わされたカラーグリッドイメージが表示されるステップと、専用アプリケーションで前記カラーグリッドイメージの各カラーピクセルに対応するカラーピクセルコードが任意に定められるステップと、ユーザが専用アプリケーションに表示された前記カラーグリッドイメージのカラーピクセルを選択してユーザパターンを専用アプリケーションに入力するステップと、専用アプリケーションで前記ユーザパターンに該当するカラーピクセルのカラーピクセルコードが収集されてワンタイム決済セキュリティコードが生成されるステップと、を含んでなる。
【0015】
本発明の第1実施形態に係るキーペイ決済方式は、
図1及び
図2に示すように、次のステップで行われるが、供給者の決済用端末から中央サーバへ決済承認要求が伝送されるステップと、ユーザの専用アプリケーションと連動するキーチェーン決済専用カードが供給者の決済用端末の決済要求情報を認識するステップと、キーチェーン決済専用カードに入力された決済用端末の決済要求情報が専用アプリケーションに表示されるステップと、専用アプリケーションで前記決済要求情報と共にカラーピクセルが組み合わされたカラーグリッドイメージが表示されるステップと、専用アプリケーションで前記カラーグリッドイメージの各カラーピクセルに対応するカラーピクセルコードが任意に定められるステップと、ユーザが専用アプリケーションに表示された前記カラーグリッドイメージのカラーピクセルを選択してユーザパターンを専用アプリケーションに入力するステップと、専用アプリケーションで前記ユーザパターンに該当するカラーピクセルのカラーピクセルコードが収集されてワンタイム決済セキュリティコードが生成されるステップと、専用アプリケーションから中央サーバへワンタイム決済セキュリティコード及び決済すべき金額を含む決済要求情報が伝送されるステップと、中央サーバが専用アプリケーションから受信した決済要求情報と決済用端末から受信した決済要求情報とを比較して一致し、ワンタイム決済セキュリティコードの有効性を認識すると、決済用端末から中央サーバへ伝送された決済承認要求が中央サーバで承認されて決済が実行されるステップと、を含むことができる。
【0016】
本発明の第1実施形態に係るカラーペイ決済方式は、
図1及び
図3に示すように、次のステップで行われるが、ユーザが決済すべき金額を専用アプリケーションに入力するステップと、専用アプリケーションにカラーピクセルが組み合わされたカラーグリッドイメージが表示されるステップと、専用アプリケーションで前記カラーグリッドイメージの各カラーピクセルに対応するカラーピクセルコードが任意に定められるステップと、ユーザが専用アプリケーションに表示された前記カラーグリッドイメージのカラーピクセルを選択してユーザパターンを専用アプリケーションに入力するステップと、専用アプリケーションでユーザパターンに該当するカラーピクセルのカラーピクセルコードが収集され、前記入力した決済すべき金額に限定されて使用可能なワンタイム決済セキュリティコードが生成されるステップと、専用アプリケーションからワンタイム決済セキュリティコードが中央サーバへ伝送されるステップと、供給者の決済用端末から中央サーバへ決済承認要求が伝送されるステップと、専用アプリケーションからワンタイム決済セキュリティコードが供給者の決済用端末に伝達されるステップと、決済用端末からワンタイム決済セキュリティコードが中央サーバへ伝送されるステップと、中央サーバが専用アプリケーションから受信したワンタイム決済セキュリティコードと決済用端末から受信したワンタイム決済セキュリティコードとを比較して互いに一致すれば、決済用端末から中央サーバへ伝送された決済承認要求が中央サーバで承認されて決済が実行されるステップと、を含む。
【0017】
前記カラーペイ方式のワンタイム決済セキュリティコードは、決済用情報として表示されて伝送できるが、決済用情報の表示及び伝送方法は、3つの方式に大別され、動的表示方式と近距離無線通信方式とキーペイ方式が活用できる。
【0018】
前記決済用情報の表示において、動的表示方式は、
図5乃至
図8に示すように、専用アプリケーションでワンタイム決済セキュリティコードが生成されるステップと、ワンタイム決済セキュリティコードが決済用情報として表示されるステップと、決済用情報が多数のブロックに分割されるステップと、分割された決済用情報ブロックの配置が持続的に変更されるステップと、分割された決済用情報ブロックが一時的に正常に配置されるステップと、一時的にブロックが正常に配置された決済用情報を供給者のリーダーが認識するステップと、前記リーダーが認識した決済用情報で決済が行われるステップと、を含んでなり、このような動的表示方式でカラーペイ方式の決済用情報が決済用端末に伝送できる。
【0019】
前記動的表示方式をさらに詳しく説明すると、前記生成された決済用情報が多数のブロックに分割されるステップは、決済用情報が生成された後に決済用情報の動的表示ボタン(
図5及び
図6の中央下側に表示された「SAFETY BUTTON」に該当する)を決済直前に別途押すか、或いはパスワードの入力を終える入力ボタンと決済用情報の動的表示ボタンが同じボタンであって、これを押すと、生成された決済用情報が多数のブロックに分割されるステップが、当該ボタンを押すと同時に行われ得る。ここで、「ブロック」とは、辞典的定義では、木や石、コンクリートなどからなる一定サイズの塊と解釈されるが、本発明の説明では、ブロックが必ずしも特定の形状や大きさを持つものではなく、単に決済用情報の全体形状が2つ以上のピースに分割されるという意味で、その分割されたピースに対してブロックという用語を使用した。
【0020】
分割された決済用情報ブロックの配置が持続的に変更されるステップは、分割された決済用情報ブロックの配置が持続的に変更される方式が、例えば、まるでスライドパズルのように空きスペースが1コマ生じると、隣接ブロックがその場に移ってくる。この時、生じた空きスペースに隣接の他のブロックが移動する方式であるか、或いはブロックがランダムに他のブロックの位置にそれぞれ同時に移動するなどの方式であってもよく、ブロックが全て同じ方向に1コマずつ移動するか、或いはまるで円形に渦巻くかの如く移動するなどの非常に多様な方式であってもよい。この時、決済用情報のブロックの配置が変更されるステップの要点は、肉眼、カメラまたは不正ソフトウェアなどによって正常な形態の決済用情報が認識されるか、撮影またはキャプチャされて盗用されないようにすることである。
【0021】
分割された決済用情報のブロックが一時的に正常に配置されるステップは、一定の周期で繰り返し行われ得る。この時、決済用情報ブロックの配置が変更される途中で一時的に正常に配置される瞬間の長さを定義するための速度は、リーダーの認識速度範囲内に入るように、例えば、リーダーが決済用情報をスキャンする認識速度の範囲が1秒当たり100~500回であるとすれば、決済用情報ブロックの配置が変更される速度を1秒当たり30~60回の範囲に設定して、0.017(≒1/60)~0.333(≒1/30)秒ほどの持続時間の間に正常に配置できる。正常にブロックが配置された決済用情報をリーダーが認識するステップが、前記正常に配置される決済用情報の持続時間の間に行われる。このような持続時間は、肉眼では正常に配置された決済用情報を明確に認知することが難しいほどと速く、カメラで決済用情報を違法な撮影または不正ソフトウェアによるスマートフォン画面キャプチャなどで盗用することも不可能になるという効果がある。
【0022】
前記決済用情報の伝送で近距離無線通信方式が適用される場合は、前記カラーペイ方式でワンタイム決済セキュリティコードが供給者の決済用端末に伝達される方式が近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)などの非接触方式であり得る。
【0023】
前記決済用情報の伝送においてキーペイ方式が適用される場合は、専用アプリケーションからユーザの専用アプリケーションと連動するキーチェーン決済専用カードへワンタイム決済セキュリティコードが伝送されるステップと、決済用端末がキーチェーン決済専用カードを認識してワンタイム決済セキュリティコードがキーチェーン決済専用カードから決済用端末へ伝送されるステップと、を含んで構成できる。
【0024】
前記キーペイ方式をさらに詳細に説明すると、
図9に示すように、決済時にスマートフォンやクレジットカードを他人に直接渡さないための方法であって、ユーザの専用アプリケーションまたは供給者の決済用端末から入力する金額が供給者の決済用端末で決済されるように、ユーザが決済すべき金額を入力する方式を適用して、ユーザの専用アプリケーションで決済承認のために生成する決済セキュリティコード情報が連携されるキーチェーンカードである決済専用カードがユーザに発行されるステップ(S11)と、決済専用カードと連携される専用アプリケーションをユーザのスマートフォンなどの携帯用電子機器にインストールするステップ(S12)と、ユーザが決済すべき金額を専用アプリケーションで入力するステップ(S13)と、ユーザの専用アプリケーションで決済セキュリティコードが生成され、前記決済セキュリティコード情報が決済専用カードに連携されるステップ(S14)と、ユーザが決済専用カードによって決済用端末で決済を行うステップ(S15)と、決済が実行されるステップ(S16)とから構成される。
【0025】
または変形方式として、供給者のみ決済すべき金額を入力する方式を適用して、
図10に示すように、ユーザの専用アプリケーションで決済承認のために生成する決済セキュリティコード情報が連携されるキーチェーンカードである決済専用カードがユーザに発行されるステップ(S21)と、決済専用カードと連携される専用アプリケーションをユーザのスマートフォンなどの携帯用電子機器にインストールするステップ(S22)と、ユーザの決済すべき金額を供給者が決済用端末で入力するステップ(S23)と、ユーザが決済専用カードによって決済用端末で決済行為を行うステップ(S24)と、決済専用カードと専用アプリケーションが連携され、決済すべき金額がユーザの専用アプリケーションに表示されるステップ(S25)と、前記決済すべき金額に対する決済セキュリティコードが専用アプリケーションで生成され、ユーザが専用アプリケーションで決済を承認するステップ(S26)と、決済が実行されるステップ(S27)とから構成できる。
【0026】
キーチェーン方式は、多数のデバイスの間でデータを同期化する方式であって、決済専用カードとユーザのスマートフォンなどの携帯用電子機器とを連携して同期化させる役割を果たすものであり、キーチェーンは、データの定義された集合であり、パスワード、個人キー(private key)、認証書、セキュリティノート(secure note)などを含むことができる。決済時にスマートフォンやクレジットカードを他人に直接渡さないための方法として、ユーザの専用アプリケーションで生成される決済セキュリティコード情報を連携するキーチェーンカードとしての機能をする決済専用カードを発行し、前記決済専用カードは、スマートフォンで入力または承認する金額が決済用端末で決済されるように決済用端末に決済専用カードを無線で接触する方式などで承認を連携する機能のみをする。
【0027】
本発明の第1実施形態に係る前記ライトペイ決済方式は、
図1及び
図4に示すように、次のステップで行われるが、専用アプリケーションにカラーピクセルが組み合わされたカラーグリッドイメージが表示されるステップと、専用アプリケーションで前記カラーグリッドイメージの各カラーピクセルに対応するカラーピクセルコードが任意に定められるステップと、ユーザが専用アプリケーションに表示された前記カラーグリッドイメージのカラーピクセルを選択してユーザパターンを専用アプリケーションに入力するステップと、専用アプリケーションでユーザパターンに該当するカラーピクセルのカラーピクセルコードが収集されてワンタイム決済セキュリティコードが生成されるステップと、専用アプリケーションからワンタイム決済セキュリティコードが中央サーバへ伝送されるステップと、ユーザが決済すべき金額を供給者が決済用端末で入力し、供給者の決済用端末から中央サーバへ決済承認要求が伝送されるステップと、専用アプリケーションからワンタイム決済セキュリティコードが供給者の決済用端末に伝達されるステップと、決済用端末からワンタイム決済セキュリティコードが中央サーバへ伝送されるステップと、中央サーバが専用アプリケーションから受信したワンタイム決済セキュリティコードと決済用端末から受信したワンタイム決済セキュリティコードとを比較して互いに一致すれば、決済用端末から中央サーバへ伝送された決済承認要求が中央サーバで承認されて決済が実行されるステップと、を含む。
【0028】
前記ライトペイ方式の専用アプリケーションからワンタイム決済セキュリティコードが供給者の決済用端末に伝達されるステップは、動的表示方式が適用され、ワンタイム決済セキュリティコードが決済用情報として表示されるステップと、決済用情報が多数のブロックに分割されるステップと、分割された決済用情報ブロックの配置が持続的に変更されるステップと、分割された決済用情報ブロックが一時的に正常に配置されるステップと、一時的にブロックが正常に配置された決済用情報を供給者のリーダーが認識するステップとを含むことができる。
【0029】
前記ライトペイ方式の専用アプリケーションからワンタイム決済セキュリティコードが供給者の決済用端末に伝達されるステップの伝達方式は、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)などの非接触方式であり得る。
【0030】
前記ライトペイ方式の専用アプリケーションからワンタイム決済セキュリティコードが供給者の決済用端末に伝達されるステップの伝達方式は、キーペイ方式が適用され、専用アプリケーションからユーザの専用アプリケーションと連動するキーチェーン決済専用カードへワンタイム決済セキュリティコードが伝送されるステップと、決済用端末がキーチェーン決済専用カードを認識してワンタイム決済セキュリティコードがキーチェーン決済専用カードから決済用端末へ伝送されるステップと、を含むことができる。
【0031】
本発明の第1実施形態においてユーザの利便性をさらに増進させるために、ユーザが専用アプリケーションに表示されたカラーグリッドイメージのカラーピクセルを選択してユーザパターンを専用アプリケーションに入力するステップが自動的に行われるようにユーザが設定することができ、ユーザパターンの自動入力が設定され、専用アプリケーションがユーザ端末のバックグラウンドで作動すると、ユーザがユーザ端末を別途作動しなくても、専用アプリケーションと連動するキーチェーン決済専用カードを用いて全体決済ステップが行われ得る。このような使用パターンの自動入力設定は、前記キーペイ方式とカラーペイ方式とライトペイ方式にそれぞれ適用できる。
【0032】
本発明の第1実施形態において、カラーグリッドイメージは、広告を含むイメージとして形成でき、ユーザがユーザパターンを手などで描きながら広告を見るので広告効果が発生し、これにより、専用アプリケーションに企業などの広告を登録することによる収益の創出が可能であり、この収入をユーザに一部支給する方式でユーザのより多くの参加を誘導することも可能である。
【0033】
本発明の第1実施形態において、
図11及び
図12に示すように、右上側のカラーグリッドイメージの各カラーピクセルの配置が持続的に変更されながら任意に移動していて、ユーザがカラーグリッドイメージを最初に選択すると、配置が固定されるようにする方式を適用することができ、これによりワンタイム決済セキュリティコードに関するセキュリティをさらに強化することができる。
【0034】
本発明の第2実施形態において、
図13に示すように、個人と個人間の取引で買い手が売り手に費用を支給する決済を実行しようとする場合、カラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを利用した決済方法は、カード決済が可能な個人アカウントのPOS(point of sales)を売り手の専用アプリケーションに登録し、インストールするステップと、買い手が売り手に支給する金額を買い手の専用アプリケーションに入力するステップと、前記入力した金額の決済に限定されて使用可能なカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを買い手が専用アプリケーションで生成するステップと、買い手の専用アプリケーションから中央サーバへワンタイム決済セキュリティコードが伝送されるステップと、買い手がカラーピクセルコード基盤のワンタイム決済セキュリティコードを売り手のPOSに伝送するステップと、売り手のPOSから中央サーバへ決済承認要求とワンタイム決済セキュリティコードを伝送するステップと、中央サーバが買い手の専用アプリケーションから受信したワンタイム決済セキュリティコードと売り手のPOSから受信したワンタイム決済セキュリティコードとを比較して互いに一致すれば、売り手のPOSから中央サーバへ伝送された決済承認要求が中央サーバで承認されて決済が実行されるステップと、を含んでなる。
【0035】
これに加えて、本発明で決済セキュリティコードのセキュリティ性を高めるために、カラーグリッドイメージにユーザが手などで接触するパターンが同じであっても、毎回異なる値の決済セキュリティコードが形成できるように、カラーグリッドイメージの各カラーピクセルに対応する単一な決済セキュリティコードは毎回任意に形成され、前記カラーグリッドイメージの各カラーピクセルの配置が持続的に変更されながら任意に移動していて、ユーザがカラーグリッドイメージを手などで接触する瞬間に停止する機能が追加できる。
【0036】
また、本発明で決済セキュリティコードが組み合わされて形成される方式は、ユーザがカラーグリッドイメージを手などでカラーピクセルに初めて接触する瞬間に、第一に接触した該当カラーピクセルの単一な決済セキュリティコードが任意に定められ、前記第一に接触したカラーピクセルの次に第二に接触したカラーピクセルの単一な決済セキュリティコードが定められ、前記第一に接触したカラーピクセルの単一な決済セキュリティコードと第二に接触したカラーピクセルの単一な決済セキュリティコードとが組み合わされて新しい単一な決済セキュリティコードが生成される方式で決済セキュリティコードの値が形成されることを特徴として構成されることも可能である。
【0037】
本発明の第1実施形態のキーペイ方式において、ユーザが決済すべき金額を入力する方式に関する決済セキュリティコードの形成に対する進行順序は、
図14a乃至
図14nで参照して見ることができ、供給者が決済すべき金額を入力する方式に関する決済セキュリティコードの形成に対する進行順序は、
図15a乃至
図15kで参照して見ることができる。
【0038】
これらの方法によって供給者(または売り手)とユーザ(または買い手)間の決済が行われると、
図15i乃至
図15kに示すように、決済完了後に、紙またはWeb領収書が供給者(または売り手)、またはユーザ(または買い手)、または供給者(または売り手)とユーザ(または買い手)の両方に発行され、前記紙またはWeb領収書の一部面には、専用アプリケーションで提供する広告が掲載できる。
【0039】
本発明の一実施形態において、
図16に示すように、生成されたワンタイム決済セキュリティコードを用いてワンタイムカード番号(OTC:One Time Card Number)を生成し、前記ワンタイムカード番号でオンライン決済または電話決済が可能である。また、前記オンライン決済または電話決済の際にワンタイム決済セキュリティコードの決済金額をユーザが設定することが可能であり、その進行過程は、ユーザが専用アプリケーションでワンタイムカード番号メニューを選択するステップ、決済すべき金額を入力するステップ、カラーピクセルコードを選択するステップ、ワンタイム決済セキュリティコードに対応するワンタイムカード番号が生成されるステップ、及びワンタイムカード番号をオンライン決済サイトに入力してオンライン決済を施すか、電話決済にワンタイムカード番号をテンキーで入力するか、或いは相談員に言葉で伝達して電話決済を施すステップによって可能である。
【0040】
以上説明したように、図面と明細書に好適な実施形態が開示された。ここで特定の用語が使用されたが、これらは本発明を説明するための目的で使用されたものに過ぎず、意味を限定したり、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限したりするために使用されたものではない。このため、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、これらの実施形態から様々な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するだろう。よって、本発明の真正な技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。