(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022022775
(43)【公開日】2022-02-07
(54)【発明の名称】溝体の幅決め補強受け体、及び、これを用いた溝蓋受システム
(51)【国際特許分類】
E03F 5/04 20060101AFI20220131BHJP
E03F 5/06 20060101ALN20220131BHJP
【FI】
E03F5/04 E
E03F5/04 F
E03F5/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020116572
(22)【出願日】2020-07-06
(71)【出願人】
【識別番号】598084851
【氏名又は名称】片岡産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100150153
【弁理士】
【氏名又は名称】堀家 和博
(72)【発明者】
【氏名】片岡 徳恭
【テーマコード(参考)】
2D063
【Fターム(参考)】
2D063CB06
2D063CB13
2D063CB25
(57)【要約】
【課題】左右一対の受け部材を連結し、左右の溝上端部に取付位置調整可能な取付部材を有して、「溝体の強度補強」や「溝体ひずみ等への対応」などを実現する。
【解決手段】溝体Mに取り付ける受け体1である。溝体Mの各溝上端部M1に配置される左右の受け部材2と、左右の受け部材2を連結する連結部材3と、左右の受け部材2に設けられ且つ各溝上端部M1に対する取付位置調整可能な取付部材4を有する。取付部材4は、各溝上端部M1に外方側から取り付けられ、各溝上端部M1の外面に先端が当接する取付ネジ5と、外方突出した取付ネジ受け片6を有したり、連結部材である棒部材3に設けた一対の開口3Aに亘る略板状のネジ受け体7に段差8を設けても良い。受け体1と溝体Mと蓋体Fを有した溝蓋受システム10は、蓋体F側に固定ネジ11との間にクリアランスを設けず、受け体1側に固定ネジ11用のネジ受け体7と棒部材3の間にクリアランスを設ける。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
溝体に取り付ける受け体であって、
前記溝体における左右の溝上端部それぞれに配置される左右一対の受け部材と、
前記左右一対の受け部材を連結する連結部材と、
前記左右一対の受け部材に設けられ且つ前記溝体における左右の溝上端部それぞれに対する取付左右位置が調整可能な取付部材を有していることを特徴とする受け体。
【請求項2】
前記取付部材は、前記溝体における左右の溝上端部それぞれに対して、左右方向外方側から取り付けられ、
前記取付部材は、前記溝体における左右の溝上端部それぞれの左右方向外面にネジ先端が当接する取付ネジと、前記取付ネジ用の雌ネジが形成された取付ネジ受け片を有し、
前記取付ネジ受け片は、前記受け部材から左右方向外方に突出していることを特徴とする請求項1に記載の受け体。
【請求項3】
当該受け体は、その受け体に嵌る蓋体を固定ネジを介して固定し、
前記連結部材は、中空状の棒部材であり、
前記棒部材は、その内外を連通する一対の開口が設けられていて、
前記棒部材における一対の開口に亘り且つ前記固定ネジ用の雌ネジが形成された略板状のネジ受け体を有し、
前記ネジ受け体は、前記一対の開口に係止可能な段差が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の受け体。
【請求項4】
請求項3に記載の受け体と、前記受け体が取り付けられる溝体と、前記受け体に嵌る蓋体を有した溝蓋受システムであって、
前記蓋体側には、当該蓋体と、前記固定ネジとの間にクリアランスを設けず、
前記受け体側には、前記ネジ受け体と、前記棒部材との間にクリアランスを設けていることを特徴とする溝蓋受システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溝体に取り付ける受け体と、その受け体を用いた溝蓋受システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、溝蓋用の受け部を有する溝ブロックが知られている(特許文献1)。
この溝ブロックは、空洞部と、この空洞部を覆う状態で設けられて固定穴が形成された固定板と、が前記受け部の上面側に向けて形成され、前記受け部に蓋される溝蓋の下面に設けた係止部が前記固定穴に係止されると共に、前記空洞部は前記係止部の前記係止が成される際の作業エリアとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された溝ブロックは、その特許文献1の
図1等に開示されたように、断面略U字状等の溝ブロックにおける左右の溝上端部それぞれに左右の受け部を設けているのみであるため、左右の溝上端部の間を支える部材がなく、溝ブロックとして脆い構造となり、強度不足となる。
又、特許文献1の溝ブロックは、コンクリート充填時に当該溝ブロックがひずみ、左右の溝上端部や受け部間の距離や左右位置がズレて、溝蓋が受け部に蓋できない虞がある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑み、左右一対の受け部材を連結し、左右の溝上端部に取付位置調整可能な取付部材を有することによって、「溝体の強度補強」や「溝体ひずみ等への対応」などを実現できる受け体、及び、溝蓋受システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る受け体1は、溝体に取り付ける受け体であって、前記溝体における左右の溝上端部それぞれに配置される左右一対の受け部材と、前記左右一対の受け部材を連結する連結部材と、前記左右一対の受け部材に設けられ且つ前記溝体における左右の溝上端部それぞれに対する取付左右位置が調整可能な取付部材を有していることを第1の特徴とする。
【0007】
本発明に係る受け体1の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、前記取付部材は、前記溝体における左右の溝上端部それぞれに対して、左右方向外方側から取り付けられ、前記取付部材は、前記溝体における左右の溝上端部それぞれの左右方向外面にネジ先端が当接する取付ネジと、前記取付ネジ用の雌ネジが形成された取付ネジ受け片を有し、前記取付ネジ受け片は、前記受け部材から左右方向外方に突出している点にある。
【0008】
本発明に係る受け体1の第3の特徴は、上記第1又は2の特徴に加えて、当該受け体は、その受け体に嵌る蓋体を固定ネジを介して固定し、前記連結部材は、中空状の棒部材であり、前記棒部材は、その内外を連通する一対の開口が設けられていて、前記棒部材における一対の開口に亘り且つ前記固定ネジ用の雌ネジが形成された略板状のネジ受け体を有し、前記ネジ受け体は、前記一対の開口に係止可能な段差が設けられている点にある。
【0009】
これらの特徴により、溝体Mの各溝上端部M1に配置される左右一対の受け部材2と、左右一対の受け部材2を連結する連結部材3と、溝体Mの各溝上端部M1に対する取付左右位置が調整可能な取付部材4を有することで、特許文献1とは異なり、受け部材2及び連結部材3を介して、溝体Mにおける左右の溝上端部M1の間が支えられ、溝体Mとして安定した構造となり、受け体1によって溝体Mの強度が補強される(「溝体の強度補強」)。
これと同時に、特許文献1とは異なり、仮に、コンクリート充填時に当該溝体Mがひずんだり、左右の溝上端部M1間の距離やそれらの左右位置がズレても、取付部材4にて取付左右位置を調整して、蓋体Fが受け体1に嵌る位置や距離を確保できる(「溝体ひずみ等への対応」)。
尚、受け体1は、溝体Mに対する取付左右位置が調整可能(謂わば、溝体Mの幅に応じて位置決めが可能)であり、且つ、溝体Mの強度を補強していることから、「溝体の幅決め補強受け体」であるとも言える。
【0010】
又、取付部材4で、溝体Mの各溝上端部M1の左右外面に取付ネジ5の先端を当接させ、取付ネジ5用の取付ネジ受け片6を左右外方に突出させることで、取付左右位置を調整する際、取付ネジ受け片6が溝体Mの内側に設けられている場合より、取付ネジ5を回し易い(幅決めし易い)と共に、取付ネジ受け片6が左右外方に突出している分だけ、取付左右位置の調整幅(ストローク)が大きくなり、溝体Mや受け体1等の施工後は、左右外方側に位置した取付ネジ受け片6が埋設されて、当該受け体1等の抜止めに寄与するとも言える。
【0011】
更に、中空状で且つ一対の開口3Aを設けた棒部材(連結部材)3で、一対の開口3Aに亘る略板状のネジ受け体7に段差8を設けることで、連結部材3による「溝体Mの強度補強」部材と「蓋体Fの固定」部材を兼用できると共に、ネジ受け体7に段差8が開口3Aに係止して、当該ネジ受け体7が溝体M内等に落下し難くなる。
【0012】
本発明に係る溝蓋受システム10は、上述した第3の特徴を持つ受け体と、前記受け体が取り付けられる溝体と、前記受け体に嵌る蓋体を有した溝蓋受システムであって、前記蓋体は、前記受け体に固定ネジを介して固定され、前記蓋体側には、当該蓋体と、前記固定ネジとの間にクリアランスを設けず、前記受け体側には、前記固定ネジ用の雌ネジが形成された前記ネジ受け体と、前記棒部材との間にクリアランスを設けていることを第1の特徴とする。
【0013】
この特徴により、溝蓋受システム10で、蓋体F側には固定ネジ11との間にクリアランス(隙間)を設けず、受け体1側には固定ネジ11用のネジ受け体7と棒部材(連結部材)3との間にクリアランス(隙間)を設けることで、受け体1に固定された蓋体Fの上面と、固定ネジ11の上面とを略面一状にし易くなるとも言えると共に、蓋体F側と受け体1側の両方にクリアランスを設けた場合(つまり、両方に隙間があるため、却って 固定ネジ11で蓋体Fを受け体1に固定し難くなると言える)場合に比べて、固定ネジ11よる蓋体Fの受け体1への固定が容易になるとも言える。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る受け体、及び、溝蓋受システムによると、左右一対の受け部材を連結し、左右の溝上端部に取付位置調整可能な取付部材を有することによって、「溝体の強度補強」や「溝体ひずみ等への対応」などを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明に係る受け体、ネジ受け体、固定ネジ及び蓋体を例示する図面代用写真である。
【
図2】受け体における連結部材(棒部材)とネジ受け体を例示する図面代用写真であって、(a)は棒部材とネジ受け体を別個に示し、(b)は棒部材とその一対の開口に亘ったネジ受け体の上面斜視を示し、(c)は棒部材とその一対の開口に亘ったネジ受け体の下面斜視を示す。
【
図3】(a)はネジ受け体と固定ネジの図面代用写真であり、(b)はネジ受け体の平面図であり、(c)はネジ受け体の正面図であり、(d)はネジ受け体の側面図である。
【
図4】受け体に固定された蓋体の上面と、固定ネジの上面とが略面一状となった状態を例示する図面代用写真である。
【
図5】本発明に係る溝蓋受システムを例示する図面代用写真である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
<受け体1の全体構成>
図1~8には、本発明に係る受け体1が例示されている。
受け体1は、後述する溝体Mに取り付けるものであって、後述する受け部材2と、連結部材3と、取付部材4を有している。
その他、受け体1は、後述するネジ受け体7や固定ネジ11を有していて、当該受け体1に嵌る蓋体Fを、固定ネジ11を介して固定しても良い。又、受け体1は、後述する蓋体Fを受ける(蓋体Fに蓋をされる、覆われる、又は、塞がれる)ものであることから、蓋受け体1であるとも言える。
【0017】
受け体1の素材は、特に限定はなく、鋳鉄製やスチール製(鋼製)、ステンレス製、FRP(Fiber Reinforced Plastics、繊維強化プラスチック)製、プラスチック(合成樹脂)製、ラバー製(合成ゴム製)、アルミニウム製などでもあっても良い。
受け体1の色彩についても、銀色系や灰色系)であったり、その他、黒色系、白色系であったり、青色系、紫色系など何れの色調でも良く、色調の数や、彩度や明度についても何れの値でも構わない。
【0018】
受け体1に刻印や塗布等された文字、図柄も、その有無や、数、デザイン、色彩など特に限定はなく、何れであっても良い。
受け体1の表面性状については、溶融亜鉛鍍金やSG鍍金(登録商標)、リン酸処理(低光沢処理)などの錆止めや表面処理がされていたり、逆に、錆止め等がされていなくとも良い。
このような受け体1が取り付けられる溝体Mについて、以下に述べる。
【0019】
<溝体Mなど>
図5~8等に示すように、溝体Mは、上述した受け体1が取り付けられ、溝内に水等の液体が流れ得るものである。
溝体Mは、当該溝体Mが複数連なって1本の溝として、道路脇に(側溝として)設けられたり、溝内に排水を流す排水溝として用いられても良く、土中に埋設されたり、アスファルト舗装やコンクリート舗装等の下に埋設されても構わない。
【0020】
ここで、本発明における「左右方向」とは、平面視において、溝体Mの溝方向(溝長さ方向)に略直交する方向を意味する。
又、本発明における「上下方向」とは、溝体Mの溝の深さ方向を意味し、後述する蓋体F等においては「厚さ方向」とも言う。
【0021】
溝体Mは、その構成に特に限定はないが、例えば、溝体Mの形状は、例えば、断面視において、略U字状や略コ字状であったり、略V字状や略L字状などであっても良い。
以下、溝体Mの断面視における形状は、主に略U字状(謂わば、断面略U字状)であるとして述べる。
断面略U字状等の溝体Mは、例えば、溝底部と、この溝底部の左右両端から立設する左右一対の溝壁部と、これらの左右一対の溝壁部における左右一対の溝上端部M1を有していても良い。
【0022】
溝体Mの断面視における深さ(溝深さ)や幅(溝幅)も、特に限定はないが、例えば、溝深さが10mm以上1000mm以下、好ましくは50mm以上500mm以下、更に好ましくは100mm以上300mm以下(170mmなど)であったり、溝幅が10mm以上1000mm以下、好ましくは50mm以上500mm以下、更に好ましくは100mm以上300mm以下(180mmなど)であっても良い。
溝体Mそれぞれの長さも、特に限定はないが、例えば、300mm以上2000mm以下、好ましくは400mm以上1000mm以下、更に好ましくは500mm以上700mm以下(600mmなど)であっても良い。
【0023】
断面略U字状等の溝体Mの厚さも、特に限定はなく、例えば、溝底部の厚さが10mm以上150mm以下、好ましくは25mm以上100mm以下、更に好ましくは30mm以上60mm以下(45mmなど)であったり、左右の溝壁部(や溝上端部M1)の厚さが5mm以上100mm以下、好ましくは10mm以上80mm以下、更に好ましくは20mm以上50mm以下(35mmなど)であっても良い。
溝体Mの素材も、特に限定はなく、鉄筋コンクリート製であったり、コンクリート製(鉄筋なし)であったり、その他、木製や、鉄等の金属製などであっても良い。
【0024】
溝体Mの色彩についても、灰色系(謂わば、コンクリート色系)であったり、その他黒色系、白色系、であったり、青色系、紫色系など何れの色調でも良く、色調の数や、彩度や明度についても何れの値でも構わない。
溝体Mに刻印や塗布等された文字、図柄も、その有無や、数、デザイン、色彩など特に限定はなく、何れであっても良い。
【0025】
このような溝体Mに対する受け体1の数も、特に限定はなく、例えば、1つの溝体Mに対して1つの受け体1が取り付けられたり(この場合、溝体Mと受け体1の長さが略同じであるとも言える)、複数(例えば、2つ)の溝体Mに亘って1つの受け体1が取り付けられたり、逆に、1つの溝体Mに対して複数の受け体1が取り付けられたり、その他、複数の溝体Mに対して複数の受け体1が取り付けられても(溝体Mと受け体1が長さ方向に少しずつズレながら取り付けられても)良い。
次に、蓋体Fについて、以下に述べる。
【0026】
<蓋体F>
図1、4~8に示すように、蓋体Fは、上述した溝体Mにおける左右の溝壁部(溝上端部M1)の間の開口部を、受け体1を介して蓋をする(覆う、又は、塞ぐ)ものであり、グレーチングとも言う。
蓋体Fも、その構成に特に限定はないが、例えば、蓋体Fの形状は、例えば、平面視において、略矩形状や略正方形状であったり、その他、略ホームベース状などであっても良い。
以下、蓋体Fの平面視における形状は、主に略矩形状であるとして述べる。
【0027】
平面視で略矩形状等の蓋体Fは、例えば、複数の開口を備えたメッシュ部(格子部)と、このメッシュ部を囲む枠部と、後述する(皿ネジ状等の)固定ネジ11を保持するネジ保持部F1(固定ネジ11を挿通するネジ孔や、当該固定ネジ11のネジ頭部に応じた凹み(皿ネジ状のネジ頭部に応じたテーパー状の凹み(テーパー凹み、又は、上凹み)など)、この上凹み周辺の平坦部分を含む)を有していても良く、この他、枠部の表面(上面)寄りの長手辺から左右方向外方に略板状に突出した鍔部を有していたり、メッシュ部や、枠部、鍔部等の表面(上面)側に凹凸(滑止め)が形成されていても構わない。又、平面視で略矩形状等の蓋体Fにおけるネジ保持部F1は、略板状であり、当該ネジ保持部F1の裏面側には、凹部(下凹部)が存在しても良い。
蓋体Fのメッシュ部における開口の形状や数等も、特に限定はないが、各開口の形状は、例えば、平面視において、略矩形状や略正方形状であっても良く、開口の数は、1つの蓋体Fに対して複数設けられていると言え、その配置も、1列状に設けられていたり、複数列状に(各列幅が、略同じや異なるように)設けられていても構わない。
以下、蓋体Fのメッシュ部においては、主に、平面視における各開口の形状が略矩形状であり、開口の数は、1つの蓋体Fに対して、複数の開口が複数列状に設けられているとして述べる。
【0028】
平面視で略矩形状等の蓋体Fの大きさも、特に限定はないが、例えば、平面視における形状が略矩形状であるならば、長手方向長さが400mm以上2000mm以下、好ましくは600mm以上1600mm以下、更に好ましくは800mm以上1200mm以下であったり、短手方向長さが100mm以上400mm以下、好ましくは120mm以上300mm以下、更に好ましくは140mm以上200mm以下(980mm×160mmなど)であっても良い。
蓋体Fの厚さも、特に限定はないが、例えば、10mm以上40mm以下、好ましくは15mm以上30mm以下、更に好ましくは18mm以上25mm以下(20mmなど)であっても良い。
【0029】
平面視で略矩形状等の蓋体Fのメッシュ部において、同じく平面視で略矩形状等の各開口の大きさも、特に限定はないが、例えば、平面視における形状が略矩形状であるならば、大きい方の開口における長手方向長さが20mm以上140mm以下、好ましくは40mm以上120mm以下、更に好ましくは60mm以上100mm以下であったり、小さい方の開口における長手方向長さが10mm以上70mm以下、好ましくは20mm以上60mm以下、更に好ましくは30mm以上50mm以下であったり、大きい方と小さい方の開口における短手方向長さは共通で6mm以上20mm以下、好ましくは8mm以上18mm以下、更に好ましくは10mm以上16mm以下(80mm×15mmや40mm×15mm、76mm×11mm、36mm×11mmなど)であっても良い。
尚、平面視で略矩形状等の蓋体Fのメッシュ部において、各開口を仕切っている部分(仕切り)のうち、当該蓋体Fの短手方向に沿う仕切りの断面形状は、特に限定はないが、例えば、当該仕切りの最上部の長手方向に垂直な断面は、長辺が上に位置する略台形形状であり、当該仕切りの下部の長手方向に垂直な断面は、略長方形であり、当該仕切りの上端部の幅は、当該仕切りの下部の幅よりも大きく、当該仕切りの中央部の幅は、当該仕切りの下部の幅よりも小さくても(謂わば、略WIバー状、又は、略WXIバー状であっても)良い。
又、平面視で略矩形状等の蓋体Fのメッシュ部において、仕切りのうち、当該蓋体Fの長手方向に沿う仕切りの断面形状は、例えば、略円形状や略楕円形状であったり、略正方形状や略矩形状、略三角形状などであっても良く、その他、長手方向に沿う仕切りが捻じれていても構わない。
【0030】
蓋体Fにおける素材や色彩、刻印や塗布等された文字、図柄、表面性状は、特に限定はなく、上述した受け体1の素材や色彩、刻印や塗布等された文字、図柄、表面性状と同様である。
尚、蓋体Fと受け体1の素材や色彩、表面性状等は、同じ(又は略同じ)であっても良いし、異なっていても構わない。
このような蓋体Fに対する受け体1の数も、特に限定はなく、例えば、1つの蓋体Fに対して1つの受け体1が受けていたり(1つの受け体1に、1つの蓋体Fを載置するとも言え、この場合、蓋体Fと受け体1の長さが略同じであるとも言える)、複数(例えば、2つ)の蓋体Fに亘って1つの受け体1が受けたり、逆に、1つの蓋体Fに対して複数の受け体1が受けたり、その他、複数の蓋体Fに対して複数の受け体1が受けていても(蓋体Fと受け体1が長さ方向に少しずつズレながら受けていても)良い。
ここまで述べた蓋体Fを受ける受け体1の各部材について、次に述べる。
【0031】
<受け部材2>
図1~8に示すように、受け部材2は、上述した溝体Mにおける左右の溝上端部M1それぞれの上に配置される左右一対の部材である。
左右の受け部材2は、各溝上端部M1に配置されるのであれば、何れの構成であっても良いが、例えば、中空状の棒部材であったり、その他、中実状の棒部材や、板部材であっても構わない。
【0032】
ここで、溝体Mにおける各溝上端部M1(又は溝壁部)は、通常、左右対称であるため、左右の受け部材2は、ある直線に対して、互いに対称な位置に配置されているとも言える。
又、左右の受け部材2は、互いに同じ構成であったり、異なる構成であっても(例えば、互いに形状が若干異なったり、一方の受け部材2にはある構成を有するが、他方の受け部材2には当該構成を有さない等であっても)良い。
【0033】
尚、左右の受け部材2は、互いに同じ構成で、以下、受け部材2は、主に、中空状の棒部材であるとして述べる。
中空状の棒部材等である受け部材2は、その大まかな断面形状が、略コ字状や略U字状、略C字状(謂わば、チャンネル材)であったり、その他、略L字状や略V字状であっても良い。
以下、中空状の棒部材等である受け部材2は、主に、その大まかな断面形状が略コ字状であるとして述べる。
【0034】
中空状の棒部材等である受け部材2は、例えば、各溝上端部M1の上端面に載置される略矩形状板材の上面部2aと、この上面部2aの左右方向外方側の辺から所定距離だけ下方へ延出した略矩形状板材の外側面部2bと、上述した上面部2aの左右方向内方側の辺から所定距離(外側面部より短い距離)だけ下方へ延出した略矩形状板材の段差部2cと、この段差部2cの下端側の辺から所定距離だけ左右方向内方側へ延出した略矩形状板材の受け部2dと、この受け部2dの左右方向内方側の辺から所定距離だけ下方に延出した略矩形状板材の内側面部2eを有していても良い。
受け部材2における上面部2aは、その表面(上面)に、凹凸(滑止め)が形成されていても良く、この凹凸の平面視形状も、特に限定はないが、例えば、平面視で略楕円形状の凸部分が、略Z字状に配置されていても(Zアングルであっても)構わない。
【0035】
中空状の棒部材等である受け部材2の長さも、特に限定はないが、例えば、400mm以上2000mm以下、好ましくは600mm以上1600mm以下、更に好ましくは800mm以上1200mm以下(1000mmなど)であっても良い。
その他、中空状の棒部材等である受け部材2は、上面部2aの幅や、外側面部2bの下方延出距離、段差部2cの下方延出距離(謂わば、段差距離)、受け部2dの幅、内側面部2eの下方延出距離も、特に限定はないが、例えば、上面部2aの幅が20mm以上80mm以下、好ましくは30mm以上70mm以下、更に好ましくは40mm以上60mm以下(48mmなど)であったり、外側面部2bの下方延出距離が20mm以上80mm以下、好ましくは30mm以上70mm以下、更に好ましくは40mm以上60mm以下(50mmなど)であったり、段差部2cの段差距離が10mm以上40mm以下、好ましくは15mm以上35mm以下、更に好ましくは20mm以上30mm以下(23mmなど)であったり、受け部2dの幅が15mm以上45mm以下、好ましくは20mm以上40mm以下、更に好ましくは25mm以上35mm以下(30mmなど)であったり、内側面部2eの下方延出距離が10mm以上40mm以下、好ましくは15mm以上35mm以下、更に好ましくは20mm以上30mm以下(22mmなど)であっても良い。
【0036】
尚、上述した受け部2dの上面は、上述した蓋体Fの下面に直接接触することから、受け面であるとも言える。
又、受け部材2における各部2a~2eを構成する略矩形状板材の厚さも、特に限定はないが、例えば、2mm以上7mm以下、好ましくは3mm以上6mm以下、更に好ましくは4mm以上5mm以下(4.5mmなど)であっても良い。
【0037】
受け部材2の段差部2cと蓋体Fの左右方向端面との間に、クリアランス(謂わば、蓋左右クリアランス(蓋短手クリアランス、蓋左右隙間、蓋短手隙間))C’が存在しても良く、この蓋左右クリアランスC’の値も、特に限定はないが、例えば、1mm以上6mm以下、好ましくは1mm以上5mm以下、更に好ましくは2mm以上4mm以下(3mmなど)であっても良い。
受け部材2の上面部2aの上面は、後述する固定ネジ11にて蓋体Fを受け体1に固定した際、固定ネジ11の上面や、蓋体F(やネジ保持部F1の平坦部分)の上面と略面一状(略平坦状)となるように、受け部材2(特に、段差部2c)が構成されていても良い。
【0038】
<連結部材(棒部材)3>
図1、2、6~8に示すように、連結部材3は、上述した左右一対の受け部材2を連結する部材であり、左右一対の受け部材2に対して、複数の連結部材3によって連結する。
連結部材3は、左右の受け部材2を連結するのであれば、何れの構成でも良いが、例えば、中空状の棒部材であったり、その他、中実状の棒部材や、板部材であっても構わない。
【0039】
以下、連結部材3は、主に、中空状の棒部材であり、これらの連結部材3の長手方向と、左右の受け部材2の長手方向は、平面視で略直交しているとして述べる。
中空状の棒部材である連結部材3は、その断面形状が、略コ字状や略U字状、略C字状(謂わば、チャンネル材)であったり、その他、中空の略矩形状(略ロ字状)であったり、略L字状や略V字状であっても良い。
以下、中空状の棒部材である連結部材3は、主に、その断面形状が略コ字状(断面略コ字状)であるとして述べる。
【0040】
断面略コ字状の棒部材等である連結部材3の場合、当該連結部材3は、例えば、略矩形状板材の上面部3aと、この上面部3aの幅方向一方側の辺から所定距離だけ下方へ延出した略矩形状板材の一方側面部3bと、上述した上面部3aの幅方向他方側の辺から所定距離だけ下方へ延出した略矩形状板材の他方側面部3cを有していても良い。
断面略コ字状の棒部材等である連結部材3の長さも、特に限定はないが、例えば、110mm以上220mm以下、好ましくは130mm以上200mm以下、更に好ましくは150mm以上180mm以下(166mmなど)であっても良い。
【0041】
尚、断面略コ字状の棒部材等である連結部材3の長さは、左右一対の受け部材2間の距離より大きくとも良く、この場合、当該連結部材3の少なくとも一方の端部は、平面視で、当該受け部材2の一部(例えば、受け部2dなど)と重なっており、当該受け部材2の内側面部2eは、当該連結部材3の断面視における外形と略同じ形状の切欠きが形成されていても構わない。
又、左右一対の受け部材2間の距離も、特に限定はないが、例えば、50mm以上160mm以下、好ましくは70mm以上140mm以下、更に好ましくは90mm以上120mm以下(106mmなど)であっても良い。
【0042】
その他、断面略コ字状の棒部材等である連結部材3は、上面部3aの幅や、一方側面部3bの下方延出距離、他方側面部3cの下方延出距離も、特に限定はないが、例えば、上面部3aの幅が10mm以上70mm以下、好ましくは20mm以上60mm以下、更に好ましくは30mm以上50mm以下(40mmなど)であったり、一方側面部3bの下方延出距離と他方側面部3cの下方延出距離が略同じ場合には、それぞれが5mm以上55mm以下、好ましくは15mm以上45mm以下、更に好ましくは25mm以上35mm以下(30mmなど)であっても良く、又、一方側面部3bの下方延出距離と他方側面部3cの下方延出距離が異なっていても構わない。
又、断面略コ字状の棒部材等である連結部材3における各部3a~3cを構成する略矩形状板材の厚さも、特に限定はないが、例えば、2mm以上7mm以下、好ましくは3mm以上6mm以下、更に好ましくは4mm以上5mm以下(4.5mmなど)であっても良い。
【0043】
断面略コ字状の棒部材等である連結部材3は、左右一対の受け部材2に対し、何れの位置・個数で連結していても良く、例えば、左右一対の受け部材2における長手方向各端部から所定距離の位置に、それぞれ1つずつ(合計2つ)の当該連結部材3が連結されていたり、3つ以上の当該連結部材3が、所定間隔を空けて、左右一対の受け部材2を連結していても構わない。
以下、断面略コ字状の棒部材等である連結部材3は、主に、左右一対の受け部材2における長手方向各端部から所定距離の位置に、それぞれ1つずつ連結されているとして述べる。
【0044】
断面略コ字状の棒部材等である連結部材3それぞれは、受け部材2における長手方向各端部からの距離(各端部から当該連結部材3の幅方向略中央までの距離)も、特に限定はないが、例えば、30mm以上140mm以下、好ましくは50mm以上120mm以下、更に好ましくは70mm以上100mm以下(85mmなど)であっても良く、又、2つの当該連結部材3間の距離(2つの当該連結部材3の幅方向略中央間の距離)も、特に限定はないが、例えば、720mm以上940mm以下、好ましくは750mm以上900mm以下、更に好ましくは780mm以上850mm以下(810mmなど)であっても構わない。
尚、断面略コ字状の棒部材等である連結部材3は、その上面が、上述した受け部材2における受け部2dの上面(受け面)と略面一状(略平坦状、又は、同じ上下位置)となるように構成されていても良い。
尚、このような断面略コ字状の棒部材等である連結部材3は、左右の受け部材2に対して、溶接や接着、ネジ等の固定手段などによって取り付けられていても良い。
【0045】
<一対の開口3Aなど>
図1、2、7、8に示すように、開口3Aは、上述した断面略コ字状の棒部材である連結部材3それぞれにおいて、各側面部(一方側面部3bと他方側面部3c)に、当該連結部材3の内外を連通するように、一対設けられている。
一対の開口3Aは、それぞれが、側面視(受け部材2の長手方向視)において、略重なるように設けられているとも言え、又、開口3Aは、各側面部3b、3cに設けられていていることから、側方開口3Aであるとも言える。
【0046】
開口3Aそれぞれは、当該連結部材(棒部材)3の内外を連通するのであれば、何れの構成でも良いが、その形状は、略矩形状や略正方形状であったり、その他、略楕円形状や略円形状、略台形状、略三角形状などであっても良い。
以下、開口3Aは、主に、その形状が略矩形状であるとして述べる。
【0047】
略矩形状等である開口3Aの大きさも、特に限定はないが、例えば、長手方向長さが20mm以上80mm以下、好ましくは30mm以上70mm以下、更に好ましくは40mm以上60mm以下であったり、短手方向長さが6mm以上24mm以下、好ましくは9mm以上21mm以下、更に好ましくは12mm以上18mm以下(50mm×15mmなど)であっても良い。
略矩形状等である開口3Aの位置も、特に限定はないが、例えば、断面略コ字状の棒部材である連結部材3の一方側面部3bと他方側面部3cにおいて、左右方向略中央位置で且つ若干上寄り等に設けられていても良い。
【0048】
この他、上述した断面略コ字状の棒部材である連結部材3それぞれにおいては、上面部3aに、当該連結部材3の内外を連通するように、上方開口3Bが設けられていても良い(
図1、2参照)。
上方開口3Bは、何れの構成でも良いが、その形状は、略円形状や略楕円形状であったり、その他、略矩形状や略正方形状、略台形状、略三角形状などであっても良い。
以下、上方開口3Bは、主に、その形状が略円形状であるとして述べる。
【0049】
略円形状等である上方開口3Bの大きさも、特に限定はないが、例えば、直径が15mm以上45mm以下、好ましくは20mm以上40mm以下、更に好ましくは25mm以上35mm以下(30mmなど)であっても良い。
略円形状等である上方開口3Bの位置も、特に限定はないが、例えば、断面略コ字状の棒部材である連結部材3の上面部3aにおいて、左右方向(長さ方向)略中央位置で且つ幅方向略中央位置等に設けられていても良い。
【0050】
<取付部材4>
図1、2、5~8に示すように、取付部材4は、上述した左右一対の受け部材2に設けられ、且つ、上述した溝体Mにおける左右の溝上端部M1それぞれに対する取付左右位置が調整可能な部材である。
取付部材4は、溝体Mにおける左右の溝上端部M1それぞれに対して、左右方向外方側から取り付けられていても良い。
【0051】
取付部材4は、受け部材2に設けられ、且つ、各溝上端部M1に対する取付左右位置が調整可能であれば、何れの構成でも良いが、後述する取付ネジ5と、後述する取付ネジ受け片6を有していても良く、この他、取付部材4は、付勢部材や、付勢部材を取付左右位置が調整可能となるように保持する保持片などを有していても構わない。
以下、取付部材4は、主に、取付ネジ5と取付ネジ受け片6を有しているとして述べる。
【0052】
<取付ネジ5>
図1、5~8に示すように、取付ネジ5は、上述した溝体Mにおける左右の溝上端部M1それぞれの左右方向外面にネジ先端が当接するネジであり、取付ネジ5が後述する取付ネジ受け片6に捩じ込まれたり、捩じ戻されることで、取付ネジ5の取付ネジ受け片6に対する相対位置が変わることで、取付部材4が溝体Mにおける左右の溝上端部M1それぞれに対する取付左右位置が調整可能となると言える。
取付ネジ5は、その先端(ネジ先端)が、各溝上端部M1の左右外面に当接するのであれば、何れの構成でも良いが、全体構成としては、例えば、六角ボルト状であったり、蝶ボルト状や六角穴付ボルト状であったり、その他、化粧ビス状や皿ネジ状、寸切状、六角穴付止めネジ状などであっても良い。
【0053】
取付ネジ5は、そのネジ頭部として、例えば、上述した皿ネジ状(平皿状や丸皿状)であったり、ナベ状や、バインド状、トラス状などであっても良い。
取付ネジ5は、そのネジ本体部分も特に限定はなく、全ネジ状であったり(ネジ先端からネジ頭部の付け根までネジ山が形成されていたり)、半ネジ状であっても(ネジ先端からネジ頭部の付け根までの途中までネジ山が形成されていても)良い。
取付ネジ5の先端(ネジ先端)は、略平坦であっても良く、又、尖っていても(ドリルネジ状であっても)構わない。
【0054】
以下、取付ネジ5は、主に、その全体形状が六角ボルト状で、ネジ本体部分が全ネジ状で、ネジ先端が略平坦であるとして述べる。
取付ネジ5は、その直径(呼び径(ネジ山における直径))や、長さ(六角ボルト状であれば、ネジ本体部分のみの長さ)についても、特に限定はなく、例えば、直径が2mm以上14mm以下、好ましくは4mm以上12mm以下、更に好ましくは6mm以上10mm以下(8mmなど)であったり、長さが13mm以上37mm以下、好ましくは17mm以上33mm以下、更に好ましくは21mm以上29mm以下(25mmなど)であっても良い。
【0055】
<取付ネジ受け片6>
図1、2、5~8に示すように、取付ネジ受け片6は、上述した取付ネジ5用の雌ネジが形成されたもので片である。
取付ネジ受け片6は、上述した受け部材2から左右方向外方に突出していても良い。
取付ネジ受け片6は、上述した取付ネジ5用の雌ネジが形成されていれば、何れの構成であっても良いが、例えば、中実の板部材や、棒部材であったり、中空の棒部材であっても構わない。
以下、取付ネジ受け片6は、主に、中実の板部材であるとして述べる。
【0056】
取付ネジ受け片6は、例えば、1枚の中実の板部材であって、上述した受け部材2の左右方向外面に取り付けられる取付部6aと、この取付部6aから左右方向外方へ突出した段差部6bと、この段差部6bから所定距離だけ下方へ延出し且つ取付ネジ5用の雌ネジ(取付ネジ5が螺合可能な雌ネジ山)が形成されたネジ受け部6cを有していても良い。
1枚の中実の板部材等である取付ネジ受け片6は、当該板部材自体の幅(つまり、取付部6a、段差部6b及びネジ受け部6c全ての幅)や、取付部6aの上下長さ、段差部6bの段差高さ、ネジ受け部6cの下方延出距離も、特に限定はないが、例えば、板部材自体の幅が10mm以上70mm以下、好ましくは20mm以上60mm以下、更に好ましくは30mm以上50mm以下(40mmなど)であったり、取付部6aの上下長さが5mm以上35mm以下、好ましくは10mm以上30mm以下、更に好ましくは15mm以上25mm以下(20mmなど)であったり、段差部6bの段差高さが2mm以上7mm以下、好ましくは3mm以上6mm以下、更に好ましくは4mm以上5mm以下(4.5mmなど)であったり、ネジ受け部6cの下方延出距離が10mm以上70mm以下、好ましくは20mm以上60mm以下、更に好ましくは30mm以上50mm以下(40mmなど)であっても良い。
【0057】
尚、当該取付ネジ受け片6における段差部6bの段差方向は、取付部6aやネジ受け部6cに対して、斜めであったり、略直交していても良い。
又、取付ネジ受け片6である1枚の中実の板部材の厚さも、特に限定はないが、例えば、2mm以上7mm以下、好ましくは3mm以上6mm以下、更に好ましくは4mm以上5mm以下(4.5mmなど)であっても良い。
【0058】
1枚の中実の板部材等である取付ネジ受け片6は、左右一対の受け部材2に対し、何れの位置・個数で連結していても良く、例えば、左右一対の受け部材2それぞれにおける長手方向各端部から所定距離の位置に、それぞれ1つずつ(合計2つ)の当該取付ネジ受け片6が、各受け部材2の左右方向外面に取り付けられていたり、3つ以上の当該取付ネジ受け片6が、所定間隔を空けて、左右一対の受け部材2に取り付けられていても構わない。尚、1枚の中実の板部材等である取付ネジ受け片6は上述した断面略コ字状の棒部材等である連結部材3と、受け部材2の長手方向位置が略同じであったり、左右一対の受け部材2に対して、平面視で、互い違いに取り付けられていても良い。
以下、1枚の中実の板部材等である取付ネジ受け片6は、主に、左右一対の受け部材2それぞれにおける長手方向各端部から所定距離の位置に、それぞれ1つずつ取り付けられているとして述べる。又、このような1枚の中実の板部材等である取付ネジ受け片6は、アンカーであるとも言える。
【0059】
<ネジ受け体7、段差8>
図1~3、7、8に示すように、ネジ受け体7は、上述した棒部材である連結部材3における一対の開口3Aに亘る略板状のものであって、後述する固定ネジ11用の雌ネジ(固定ネジ11が螺合可能な雌ネジ山)が形成されている。
ネジ受け体7は、上述した断面略コ字状の棒部材等である連結部材3における一対の開口3Aに係止可能な段差8が設けられている。
【0060】
略板状のネジ受け体7は、一対の開口3Aに亘り且つ係止可能で、固定ネジ11用の雌ネジが形成されていれば、何れの構成でも良いが、例えば、2枚の板部材を重ねたものであったり、1枚の板部材において段差8を形成して(1枚の板部材に凸部を形成したり、1枚の板部材を湾曲させる等して)いても構わない。
以下、ネジ受け体7は、主に、2枚の板部材を重ねたものであるとして述べる。
【0061】
2枚の板部材であるネジ受け体7は、例えば、略矩形状の大小2枚の板部材(略矩形状の大板部材7aと小板部材7b)を有し、大板部材7aの一面の略中央に小板部材7bが貼り付けられ、大板部材7aに対し小板部材7bの両端部に段差8(一対の段差8)が形成されることとなり、又、大板部材7aの略中央には固定ネジ11が螺合可能な雌ネジ孔7cが形成され、小板部材7bの略中央には固定ネジ11のネジ部分の直径(呼び径)より大径な略円形の挿通孔7dが形成されていても良く、大板部材7aや小板部材7bの角部が丸くても(Rカット(R面カット)されていても)構わない。
2枚の板部材であるネジ受け体7は、大板部材7aと小板部材7bの幅や長さ、雌ネジ孔7cの直径、挿通孔7dの直径も、特に限定はないが、例えば、大板部材7aと小板部材7bの幅が略同じであれば、大板部材7aと小板部材7b(当該ネジ受け体7全体の幅)が13mm以上37mm以下、好ましくは17mm以上33mm以下、更に好ましくは21mm以上29mm以下(25mmなど)であったり、大板部材7aの長さが45mm以上75mm以下、好ましくは50mm以上70mm以下、更に好ましくは55mm以上65mm以下(60mmなど)であったり、小板部材7bの長さが13mm以上37mm以下、好ましくは17mm以上33mm以下、更に好ましくは21mm以上29mm以下(25mmなど)であったり、雌ネジ孔7cの直径(雌ネジ内径)が6mm以上18mm以下、好ましくは8mm以上16mm以下、更に好ましくは10mm以上14mm以下(12mmなど)であったり、挿通孔7dの直径が6mm以上24mm以下、好ましくは9mm以上21mm以下、更に好ましくは12mm以上18mm以下(15mmなど)であっても良い。尚、大板部材7aと小板部材7bの幅は、異なった値であっても良い。
【0062】
2枚の板部材であるネジ受け体7は、大板部材7aと小板部材7bそれぞれの厚さも、特に限定はないが、例えば、大板部材7aの厚さが3mm以上9mm以下、好ましくは4mm以上8mm以下、更に好ましくは5mm以上7mm以下(6mmなど)であったり、小板部材7bの厚さが2mm以上7mm以下、好ましくは3mm以上6mm以下、更に好ましくは4mm以上5mm以下(4.5mmなど)であっても良い。ここで、小板部材7bの厚さが、大板部材7aに対する段差8(小板部材7b)の段差高さとなる。
尚、2枚の板部材であるネジ受け体7の幅(大板部材7aと小板部材7bそれぞれの幅)の値は、上述した断面略コ字状の棒部材である連結部材3における一対の開口3Aそれぞれの長手方向長さの値より小さく、且つ、2枚の板部材であるネジ受け体7全体としての厚さ(大板部材7aと小板部材7bそれぞれの厚さの合計)の値は、当該連結部材3における一対の開口3Aそれぞれの短手方向長さの値より小さいことで、受け体1側において、ネジ受け体7と、棒部材(断面略コ字状の棒部材である連結部材3)との間にクリアランス(謂わば、開口クリアランス(開口隙間))Cを設けることとなる。
ここで、開口クリアランスCは、上述したように、<1>2枚の板部材であるネジ受け体7のうち大板部材7aの幅方向における端面と、断面略コ字状の棒部材である連結部材3における一対の開口3Aそれぞれの短手方向に沿った辺との間のクリアランスと、<2>2枚の板部材であるネジ受け体7のうち大板部材7aの厚さ方向における端面と、断面略コ字状の棒部材である連結部材3における一対の開口3Aそれぞれの長手方向に沿った辺との間のクリアランスだけでなく、<3>2枚の板部材であるネジ受け体7のうち小板部材7bの長さ方向における両方の端面(謂わば、両方の段差8)と、断面略コ字状の棒部材である連結部材3における各側面部(一方側面部3bと他方側面部3c)との間のクリアランスも含む。
又、ネジ受け体7は、上述した受け体1における連結部材3に内包される(連結部材3の内部に存在する)とも言えることから、この場合、当該連結部材3は、ネジ受け内包部である(連結部材3がネジ受け内包部を兼用している)とも言え、更に、ここまで述べた連結部材3とネジ受け体7と、後述する固定ネジ11を含め、蓋体Fを受け体1に固定する固定部材であるとも言える。
【0063】
ネジ受け体7における素材や色彩、刻印や塗布等された文字、図柄、表面性状も、特に限定はなく、上述した溝体Mや蓋体F、受け体1の素材や色彩、刻印や塗布等された文字、図柄、表面性状と同様である。
尚、ネジ受け体7と、溝体Mや蓋体F、受け体1の素材や色彩、表面性状等は、全て又は一部が同じ(又は略同じ)であっても良いし、全てが異なっていても構わない。
【0064】
<溝蓋受システム10>
図5~8に示すように、溝蓋受システム10は、上述した受け体1、溝体M及び蓋体Fを少なくとも有したシステムである。
溝蓋受システム10としては、上述したネジ受け体7や、後述する固定ネジ11を有していても良い。
【0065】
溝蓋受システム10において、蓋体F側には、当該蓋体Fと固定ネジ11との間にクリアランスを設けていないと共に、受け体1側には、上述したネジ受け体7と棒部材(断面略コ字状の棒部材である連結部材)3との間にクリアランス(開口クリアランス)Cを設けている。
尚、本発明における「蓋体Fと固定ネジ11との間にクリアランスを設けていない」とは、蓋体Fと固定ネジ11との間に一切の隙間が存在していない場合だけでなく、例えば、蓋体Fを受け体1に固定ネジ11を介して固定する際における、固定ネジ11を蓋体Fに対して回転等させるための隙間(蓋体Fのネジ保持部F1におけるネジ孔と固定ネジ11のネジ本体部分との隙間)や、蓋体Fのネジ保持部F1における上凹みと固定ネジ11のネジ頭部との隙間などを有している場合も含まれる。
又、溝蓋受システム10は、溝体Mの内部等に設置する網体(メッシュ体)等を有していても良い。
【0066】
<固定ネジ11>
図1、3~8に示すように、固定ネジ11は、上述した蓋体Fを受け体1に嵌めた状態で、蓋体Fを受け体1に固定するネジである。
固定ネジ11は、蓋体Fを受け体1に固定するのであれば、何れの構成でも良いが、全体構成としては、例えば、皿ネジ状であったり、袋ナット状であったり、その他、六角ボルト状や、蝶ボルト状、六角穴付ボルト状、化粧ビス状、寸切状、六角穴付止めネジ状などであっても良い。
【0067】
固定ネジ11は、そのネジ頭部として、例えば、上述した皿ネジ状(平皿状や丸皿状)であったり、ナベ状や、バインド状、トラス状などであっても良い。
固定ネジ11は、そのネジ本体部分も特に限定はなく、全ネジ状であったり(ネジ先端からネジ頭部の付け根までネジ山が形成されていたり)、半ネジ状であっても(ネジ先端からネジ頭部の付け根までの途中までネジ山が形成されていても)良い。
固定ネジ11の先端(ネジ先端)は、略平坦であっても良く、又、尖っていても(ドリルネジ状であっても)構わない。
【0068】
以下、固定ネジ11は、主に、その全体形状が皿ネジ状で、ネジ本体部分が全ネジ状で、ネジ先端が略平坦であるとして述べる。
固定ネジ11は、その直径(呼び径(ネジ山における直径))や、長さ(皿ネジ状であれば、ネジ本体部分の長さにネジ頭部の高さを足した長さ)についても、特に限定はなく、例えば、直径が6mm以上18mm以下、好ましくは8mm以上16mm以下、更に好ましくは10mm以上14mm以下(12mmなど)であったり、長さが20mm以上80mm以下、好ましくは30mm以上70mm以下、更に好ましくは40mm以上60mm以下(50mmなど)であっても良い。
固定ネジ11にて蓋体Fを受け体1に固定した際、固定ネジ11の上面と、蓋体F(やネジ保持部F1の平坦部分)の上面が略面一状(略平坦状)となるように、固定ネジ11が構成されていても良い。
ここで、本発明における「固定ネジ11にて蓋体Fを受け体1に固定した際、固定ネジ11の上面と、蓋体Fの上面が略面一状」とは、固定ネジ11の上面全体と蓋体Fの上面全体が厳密に面一となっている(側面視で厳密に高さや傾きが同一である)場合だけでなく、固定ネジ11の取付状況・取付具合によって固定ネジ11の上面と蓋体Fの上面との間で若干の角度(例えば、0°より大きく5°以内など)が生じている場合や、固定ネジ11の上面と蓋体Fの上面との間で若干の高低差(例えば、0mmより大きく3mm以内など)が生じている場合、固定ネジ11の上面の少なくとも一部と蓋体Fの上面の少なくとも一部が面一となっている(側面視で高さや傾きが同一である)場合なども含み、その他、固定ネジ11の上面にネジ回しなど固定ネジ11を螺合させる(回転させる)回転具が係止する溝が形成されている場合や、蓋体Fの上面(当該蓋体Fのメッシュ部や、枠部、鍔部等の上面)に凹凸(滑止め)が形成されている場合なども含む。
【0069】
固定ネジ11における素材や色彩、刻印や塗布等された文字、図柄、表面性状も、特に限定はなく、上述した溝体Mや蓋体F、受け体1、ネジ受け体7の素材や色彩、刻印や塗布等された文字、図柄、表面性状と同様である。
尚、固定ネジ11と、溝体Mや蓋体F、受け体1、ネジ受け体7の素材や色彩、表面性状等は、全て又は一部が同じ(又は略同じ)であっても良いし、全てが異なっていても構わない。
【0070】
<その他>
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。受け体1、溝蓋受システム10等の各構成又は全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することが出来る。
受け体1は、上述した連結部材3ではなく、受け部材2に、固定ネジ11用の雌ネジが形成されたネジ受け部分が形成されていても良い。
受け部材2は、受け部2dの下面側で、且つ、内側面部2eの左右方向外方面側に補強部材20を有していても良く、この補強部材20は、略板部材であっても構わない。
この場合、補強部材20は、その上端側が受け部2dの下面から立設し、その左右方向内方端側が内側面部2eの左右方向外方面から立設していても良く、又、補強部材20は、1つであったり、複数であり、複数の補強部材20は、左右一対の受け部材2において、左右対称となる位置で、且つ、長手方向に所定間隔を空けて(例えば、上述した断面略コ字状の棒部材である連結部材3の一方と、後述する断面略矩形状の棒部材である連結部材3との長手方向略中間位置などに)設けられていても構わない。
【0071】
連結部材3は、上述した断面略コ字状の棒部材である連結部材3以外を含んでいても良く、例えば、連結部材3は、その断面形状が中空の略矩形状(中空断面略矩形状)の棒部材であったり、中実の板部材であっても構わない。
中空断面略矩形状の棒部材である連結部材3の場合、その長さについては、上述した断面略コ字状の棒部材である連結部材3と同様の値であったり、左右一対の受け部材2間の距離より大きくとも良く、この場合、当該連結部材3の少なくとも一方の端部は、平面視で、当該受け部材2の一部と重なっており、当該受け部材2の内側面部2eは、当該連結部材3の断面視における外形と略同じ形状の切欠きが形成されていても構わない。
その他、中空断面略矩形状の棒部材等である連結部材3は、その幅や厚さも、特に限定はないが、例えば、その幅(長手方向長さ)が10mm以上70mm以下、好ましくは20mm以上60mm以下、更に好ましくは30mm以上50mm以下(40mmなど)であったり、厚さ(短手方向長さ)が5mm以上55mm以下、好ましくは15mm以上45mm以下、更に好ましくは25mm以上35mm以下(30mmなど)であっても良い。
又、中空断面略矩形状の棒部材である連結部材3を構成する板材の厚さも、上述した断面略コ字状の棒部材である連結部材3と同様の値であっても良い。
中空断面略矩形状の棒部材である連結部材3も、左右一対の受け部材2に対し、何れの位置・個数で連結していても良く、例えば、左右一対の受け部材2における長手方向略中央位置に、1つの当該連結部材3が連結されていたり、2つ以上の当該連結部材3が、所定間隔を空けて、左右一対の受け部材2を連結していても構わない。
中空断面略矩形状の棒部材である連結部材3も、その上面が、上述した受け部材2における受け部2dの上面(受け面)と略面一状(略平坦状、又は、同じ上下位置)となるように構成されていても良い。
【0072】
一方、中実の板部材である連結部材3の場合、その長さについては、左右一対の受け部材2間の距離と同様の値であっても良い(つまり、当該連結部材3は、平面視で、当該受け部材2の一部と重なっておらず、当該連結部材3の端部が、受け部材2の内側面部2eの左右方向内方側の面に連結していても良い)。
その他、中実の板部材である連結部材3は、その幅や厚さも、特に限定はないが、例えば、その幅(長手方向長さ)が5mm以上35mm以下、好ましくは10mm以上30mm以下、更に好ましくは15mm以上25mm以下(20mmなど)であったり、厚さ(短手方向長さ)が1mm以上7mm以下、好ましくは2mm以上6mm以下、更に好ましくは3mm以上5mm以下(4mmなど)であっても良い。
中実の板部材である連結部材3も、左右一対の受け部材2に対し、何れの位置・個数で連結していても良く、例えば、左右一対の受け部材2における長手方向各端部に、当該連結部材3の幅方向を上下方向に略沿わせて、それぞれ1つずつ(合計2つ)の当該連結部材3が連結されていたり、3つ以上の当該連結部材3が、所定間隔を空けて、左右一対の受け部材2を連結していても構わない。
ここまで述べた中実の板部材である連結部材3と蓋体Fの長手方向端面との間に、クリアランス(謂わば、蓋長手クリアランス(蓋長手隙間))C”が存在しても良く、この蓋長手クリアランスC”の値は、上述した蓋左右クリアランスC’と同様の値であっても良い。
【0073】
取付部材4は、上述した取付ネジ5や取付ネジ受け片6を有さず、上述したように、付勢部材や保持片を有しても良く、例えば、付勢部材として、板バネとなる板部材のみを有することで、溝体Mに対する取付左右位置が調整可能となっていたり(図示せず)、その他、保持片と、この保持片に摺動自在に挿通した棒部材と、この棒部材に外嵌した付勢部材としてのスプリングを有し、このスプリングの一端が保持片に当接し且つスプリングの他端側が棒部材に固定されて、スプリングが棒部材を左右方向内方へ付勢することで、溝体Mに対する取付左右位置が調整可能となっていても(図示せず)構わない。
蓋体Fは、上述した鍔部や凹凸部(滑止め部)を有していなくとも良い。蓋体Fは、上述したメッシュ部を有さずとも良く、又、メッシュ部の代わりに、取っ手開口部が端部に設けられていても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明に係る受け体、及び、溝蓋受システムは、道路脇に側溝として設けられたり、道路において排水溝として設けられる他、駐車場や公園等に設ける他、集水枡や会所枡、CD枡(東京都都市整備局規格の角型排水桝で、特殊改良桝とも言う)として用いるなど、何れの場所にも利用可能である。
【符号の説明】
【0075】
1 受け体
2 受け部材
3 連結部材(棒部材)
3A 連結部材(棒部材)の開口
4 取付部材
5 取付ネジ
6 取付ネジ受け片
7 ネジ受け体
8 ネジ受け体の段差
10 溝蓋受システム
11 固定ネジ
M 溝体
M1 溝体における左右の溝上端部
F 蓋体