(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022022800
(43)【公開日】2022-02-07
(54)【発明の名称】配線シート及び配線システム
(51)【国際特許分類】
H05K 1/09 20060101AFI20220131BHJP
H05K 3/20 20060101ALN20220131BHJP
【FI】
H05K1/09 C
H05K3/20 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020117182
(22)【出願日】2020-07-07
(71)【出願人】
【識別番号】519201259
【氏名又は名称】サイントル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108062
【弁理士】
【氏名又は名称】日向寺 雅彦
(74)【代理人】
【識別番号】100168332
【弁理士】
【氏名又は名称】小崎 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100146592
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 浩
(72)【発明者】
【氏名】初雁 卓郎
【テーマコード(参考)】
4E351
5E343
【Fターム(参考)】
4E351AA02
4E351AA16
4E351BB01
4E351BB32
4E351BB38
4E351CC01
4E351DD06
4E351GG20
5E343AA33
5E343BB23
5E343BB66
5E343DD23
5E343DD62
5E343ER55
5E343GG11
(57)【要約】
【課題】より便利な配線シート及び配線システムを提供する。
【解決手段】実施形態によれば、配線シートは、第1部分及び第2部分を含む第1配線を含む第1配線部と、前記第1部分の第1下面に設けられ前記第2部分の第2下面を露出させる付着性の第1層と、前記第2部分の第2上面に設けられ前記第1部分の第1上面を露出させる絶縁性の第2層と、を含む。前記第1層は、前記第2下面の周りにおいて前記第2層の下面に設けられた第1周囲部を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1部分及び第2部分を含む第1配線を含む第1配線部と、
前記第1部分の第1下面に設けられ前記第2部分の第2下面を露出させる付着性の第1層と、
前記第2部分の第2上面に設けられ前記第1部分の第1上面を露出させる絶縁性の第2層と、
を備え、
前記第1層は、前記第2下面の周りにおいて前記第2層の下面に設けられた第1周囲部を含む、配線シート。
【請求項2】
前記第1配線は、前記第1部分と前記第2部分との間の第1中間部分をさらに含み、
前記第1層は、前記第1中間部分の下面にさらに設けられ、
前記第2層は、前記第1中間部分の上面にさらに設けられた、請求項1記載の配線シート。
【請求項3】
前記第1配線部は、第3部分及び第4部分を含む第2配線をさらに含み、
前記第1層は、前記第3部分の第3下面にさらに設けられ前記第4部分の第4下面を露出させ、
前記第2層は、前記第4部分の第4上面にさらに設けられ前記第3部分の第3上面を露出させ、
前記第1周囲部は、前記第4下面の周りにおいて前記第2層の前記下面に設けられた、請求項1記載の配線シート。
【請求項4】
前記第2配線は、前記第3部分と前記第4部分との間の第2中間部分をさらに含み、
前記第1層は、前記第2中間部分の下面にさらに設けられ、
前記第2層は、前記第2中間部分の上面にさらに設けられた、請求項3記載の配線シート。
【請求項5】
前記第3部分の少なくとも一部は、前記第1下面を含む平面内で、前記第1部分の周りにある、請求項3または4に記載の配線シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、配線シート及び配線システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、心拍・呼吸・血圧などのバイタルセンサを取得するウェアラブルセンサなどに配線シートが用いられる。より便利な配線シートが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態は、より便利な配線シート及び配線システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、配線シートは、第1部分及び第2部分を含む第1配線を含む第1配線部と、前記第1部分の第1下面に設けられ前記第2部分の第2下面を露出させる付着性の第1層と、前記第2部分の第2上面に設けられ前記第1部分の第1上面を露出させる絶縁性の第2層と、を含む。前記第1層は、前記第2下面の周りにおいて前記第2層の下面に設けられた第1周囲部を含む。
【発明の効果】
【0006】
実施形態によれば、より便利な配線シート及び配線システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1(a)~
図1(e)は、第1実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
【
図2】
図2(a)~
図2(e)は、第1実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
【
図3】
図3(a)~
図3(d)は、第1実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
【
図5】
図5(a)及び
図5(b)は、第1実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
【
図6】
図6(a)及び
図6(b)は、第1実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
【
図7】
図7(a)~
図7(c)は、第2実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
【
図8】
図8(a)~
図8(c)は、第2実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
【
図9】
図9(a)~
図9(e)は、第2実施形態に係る配線シートを例示する模式的平面図である。
【
図10】
図10(a)~
図10(d)は、第3実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
【
図11】
図11(a)~
図11(c)は、第3実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
【
図12】
図12(a)~
図12(d)は、第3実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
【
図13】
図13は、第4実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
【
図14】
図14(a)~
図14(c)は、第4実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
【
図15】
図15は、第4実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
【
図16】
図16は、第5実施形態に係る配線システムを例示する模式的平面図である。
【
図17】
図17は、第5実施形態に係る配線システムを例示する模式的平面図である。
【
図18】
図18は、第5実施形態に係る配線システムを例示する模式的平面図である。
【
図19】
図19は、第5実施形態に係る配線システムを例示する模式的平面図である。
【
図20】
図20は、第5実施形態に係る配線システムを例示する模式的平面図である。
【
図21】
図21は、実施形態に係る配線シートを例示する模式的斜視図である。
【
図22】
図22は、実施形態に係る配線システムを例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0009】
(第1実施形態)
図1(a)~
図1(e)、及び、
図2(a)~
図2(e)は、第1実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
図1(a)は、斜視図である。
図1(b)は、配線シート80に含まれる複数の要素を、それらの間を互いに離して図示した斜視図である。
図1(c)~
図1(e)は、配線シート80に含まれる要素を例示する平面図である。
図2(a)は、
図1(d)のA1-A2線断面図である。
図2(b)は、
図1(d)のB1-B2線断面図である。
図2(c)は、
図1(d)のC1-C2線断面図である。
図2(d)は、
図1(d)のD1-D2線断面図である。
図2(e)は、
図1(d)のE1-E2線断面図である。後述するように、複数の配線シート80が設けられて良い。これらの図は、複数の配線シート80の1つの配線シート80Aを例示している。
【0010】
図1(a)及び
図1(b)に示すように、実施形態に係る配線シート80は、第1配線部10W、第1層51及び第2層52を含む。
図1(c)は、第2層52を例示している。
図1(d)は、第1配線部10Wを例示している。
図1(e)は、第1層51を例示している。
【0011】
第1配線部10Wは、第1配線10を含む。この例では、第1配線部10Wは、第2配線20をさらに含む。以下、第1配線10、第1層51及び第2層52について説明する。
【0012】
第1層51は、付着性を有する。第2層52は、絶縁性を有する。
図1(b)に示すように、この例では、第1層51は、付着層51aと、絶縁層51bと、を含む。付着層51aは、付着性を有する。付着層51aは、配線シート80が用いられる対象物に付着または接着が可能である。絶縁層51bは、付着層51aと第1配線部10Wとの間に設けられる。絶縁層51bは、絶縁性を有する。実施形態において、例えば、付着層51aが絶縁性を有する場合などにおいて、絶縁層51bが省略されても良い。
【0013】
第1配線10は、第1部分11及び第2部分12を含む。
【0014】
図1(b)、
図2(a)及び
図2(c)に示すように、第1層51は、第1部分11の第1下面11Lに設けられる。
図1(b)、
図2(a)及び
図2(e)に示すように、第1層51は、第2部分12の第2下面12Lを露出させる。
【0015】
図1(b)、
図2(a)及び
図2(e)に示すように、第2層52は、第2部分12の第2上面12Uに設けられる。
図1(b)、
図2(a)及び
図2(c)に示すように、第2層52は、第1部分11の第1上面11Uを露出させる。
【0016】
図1(b)及び
図1(e)に示すように、第1層51は、第1周囲部51rを含む。
図1(b)及び
図2(e)に示すように、第1周囲部51rは、第2下面12Lの周りにおいて、第2層52の下面52Lに設けられる。
【0017】
図1(b)及び
図1(d)に示すように、第1配線10は、第1部分11と第2部分12との間の第1中間部分10Mをさらに含む。
図2(d)に示すように、第1層51は、第1中間部分10Mの下面10MLにさらに設けられる。第2層52は、第1中間部分10Mの上面10MUにさらに設けられる。
【0018】
このように、例えば、第1層51は、第1配線10の第2部分12を除いて、第1配線10の下面に設けられる。一方、第2層52は、第1配線10の第1部分11を除いて、第1配線10の上面に設けられる。このような構成により、後述するように、例えば、配線シート80を人体の皮膚などに安定して付着させることができる。例えば、複数の配線シート80を直列に安定して接続できる。複数の配線シート80を任意の形状に沿って付着させることができる。皮膚などに安定して付着できるため、例えば、バイタルデータなどを継続的に検出することが容易になる。実施形態によれば、より便利な配線シートを提供できる。
【0019】
実施形態において、第2部分12の周りに第1周囲部51rが設けられる。これにより、水などの導電性の液体などが外部から第2部分12に侵入することが抑制できる。これにより、より安定した信号が得られる。例えば、バイタルデータなどを継続的に安定して検出することが容易になる。より便利な配線シートを提供できる。
【0020】
図1(b)に示すように、例えば、第1層51から第2層52への方向(例えば積層方向)をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
【0021】
この例では、第1中間部分10Mは、X軸方向に沿って延びている。実施形態において、第1中間部分10Mの形状は、任意である。第1中間部分10Mは、直線状でも良く、曲線状でも良い。第1中間部分10Mの途中で、第1中間部分10Mの延びる方向が変化しても良い。第1中間部分10Mは、ジグザグ状でも良い。
【0022】
配線シート80の厚さは、例えば、約1μm以上約20μm以下である。第1配線部10Wの厚さ(第1配線10及び第2配線20のそれぞれの厚さ)は、例えば、0.3μm以上2μmm以下である。付着層51aの厚さは、例えば、0.3μm以上10μm以下である。絶縁層51bの厚さは、例えば、0.2μm以上1μm以下である。第2層52の厚さは、例えば、0.2μm以上1μm以下である。配線シート80の厚さは、例えば、100μm以下でも良い。上記の厚さは、例えば、Z軸方向に沿う長さに対応する。配線シート80は、変形可能でも良い。例えば、配線シート80が皮膚などに付着されたときに、配線シート80は、皮膚(体)の凹凸に沿って変形可能でも良い。
【0023】
以下、第2配線20の例について説明する。
図1(b)に示すように、第2配線20は、第3部分23及び第4部分24を含む。
図1(b)、
図2(b)及び
図2(c)に示すように、第1層51は、第3部分23の第3下面23Lにさらに設けられる。
図1(b)、
図2(b)及び
図2(e)に示すように、第1層51は、第4部分24の第4下面24Lを露出させる。
【0024】
図1(b)、
図2(b)及び
図2(e)に示すように、第2層52は、第4部分24の第4上面24Uにさらに設けられる。
図1(b)、
図2(b)及び
図2(c)に示すように、第2層52は、第3部分23の第3上面23Uを露出させる。
【0025】
図1(b)及び
図2(e)に示すように、第1周囲部51rは、第4下面24Lの周りにおいて、第2層52の下面52Lに設けられる。
【0026】
図1(b)及び
図1(d)に示すように、第2配線20は、第3部分23と第4部分24との間の第2中間部分20Mをさらに含む。
図2(d)に示すように、第1層51は、第2中間部分20Mの下面20MLにさらに設けられる。第2層52は、第2中間部分20Mの上面20MUにさらに設けられる。
【0027】
例えば、第1配線10及び第2配線20により、電気信号を安定して伝達できる。
【0028】
図1(d)に示すように、第3部分23の少なくとも一部は、第1下面11Lを含む平面(例えばX-Y平面)内で、第1部分11の周りにある。第3部分23は、例えば、弧状である。弧状の第3部分23の中に、第1部分11がある。例えば、第2部分12の少なくとも一部は、第2下面12Lを含む平面(例えばX-Y平面)内で、第4部分24の周りにある。第2部分12は、例えば、弧状である。弧状の第2部分12の中に、第4部分24がある。このような構成により、複数の配線シート80が接続されたときに、複数の配線シート80の延びる方向を変更した場合でも、安定した接続が可能になる。
【0029】
実施形態において、例えば、第4部分24の少なくとも一部は、X-Y平面内で、第1部分11の周りにあっても良い。例えば、第2部分12の少なくとも一部は、X-Y平面内で、第3部分23の周りにあっても良い。実施形態において、第2部分12は、弧状でなくても良い。例えば、第2部分12は、多角形でも良い。例えば、第2部分12は、それら以外の形態でもよい。例えば、第2部分12は、1つの配線の外側に他の配線がある構造を有している。
【0030】
図3(a)~
図3(d)、及び、
図4は、第1実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
図3(a)は、斜視図である。
図3(b)~
図3(d)は、図を見やすくするために、第1配線部10Wが抜き出されて描かれた平面図である。
図4は、
図3(a)のF1-F2線断面図である。
図3(a)~
図3(d)、及び、
図4は、実施形態に係る配線システム210の例である。
【0031】
図3(a)に示すように、複数の配線シート80の1つ(配線シート80A)と、複数の配線シート80の別の1つ(配線シート80B)と、が接続されても良い。
【0032】
例えば、
図3(c)に示すように、複数の配線シート80の1つ(配線シート80A)の第2部分12と、複数の配線シート80の別の1つ(配線シート80B)の第3部分23と、が接触可能である。
図3(d)に示すように、複数の配線シート80の別の1つ(配線シート80B)の第1部分11と、複数の配線シート80の1つ(配線シート80A)の第4部分24と、が接触可能である。これらの部分において、電気的な接続が得られる。
【0033】
図3(a)及び
図4に示すように、例えば、これらの接続部分は、X-Y平面内で、第1周囲部51rに囲まれる。導電性の液体などが外部から接続部分に侵入することが抑制できる。より安定した接続が得られる。バイタルデータなどをより安定して検出できる。
【0034】
図3(a)~
図3(d)に示す例において、配線シート80Aの延びる方向と、配線シート80Bの延びる方向と、は互いに、平行でも、交差しても良い。
【0035】
図5(a)、
図5(b)、
図6(a)及び
図6(b)は、第1実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
図5(a)は、斜視図である。
図5(b)、
図6(a)及び
図6(b)は、図を見やすくするために、第1配線部10Wが抜き出されて描かれた平面図である。
【0036】
図5(a)に示すように、3つ以上の配線シート80(配線シート80A、配線シート80B及び配線シート80Cなど)が接続されても良い。
図6(a)に示すように、例えば、配線シート80Cの第1部分11が、配線シート80Bの第4部分24と電気的に接続される。
図6(b)に示すように、例えば、配線シート80Cの第3部分23が、配線シート80Bの第2部分12と電気的に接続される。
【0037】
複数の配線シート80の間の角度を変更することで、複数の配線シート80の全体の長さを調整できる。配線シート80を付着させる対象(人体など)の凹凸に沿って複数の配線シート80を付着させ易い。
【0038】
(第2実施形態)
図7(a)~
図7(c)、及び、
図8(a)~
図8(c)は、第2実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
図7(a)~
図7(c)は、第2層52、第1配線部10W、及び、第1層51を例示する平面図である。
図8(a)は、
図7(b)のG1-G2線断面図である。
図8(b)は、
図7(b)のH1-H2線断面図である。
図8(c)は、
図7(b)のI1-I2線断面図である。
【0039】
図7(b)に示すように、第2実施形態に係る配線シート80Dにおいては、第1配線部10Wは、第1配線10及び第2配線20に加えて、第3配線30及び第4配線40を含む。配線シート80Dにおける第1配線10及び第2配線20は、第1実施形態に関して説明した構成を有して良い。以下、第3配線30及び第4配線40の例について説明する。
【0040】
第3配線30は、第5部分35及び第6部分36を含む。第4配線40は、第7部分47及び第8部分48を含む。
【0041】
図8(a)に示すように、第1層51は、第5部分35の第5下面35L、及び、第7部分47の第7下面47Lにさらに設けられる。
図8(c)に示すように、第1層51は、第6部分36の第6下面36L、及び、第8部分48の第8下面48Lを露出させる。
【0042】
図8(c)に示すように、第2層52は、第6部分36の第6上面36U、及び、第8部分48の第8上面48Uにさらに設けられる。
図8(a)に示すように、第2層52は、第5部分35の第5上面35U、及び、第7部分47の第7上面47Uを露出させる。
【0043】
図7(a)~
図7(c)、及び、
図8(c)に示すように、第1周囲部51rは、第6下面36L及び第8下面48Lの周りにおいて、第2層52の下面52Lに設けられる。第1周囲部51rが設けられることで、第1周囲部51rの内側部分に外部から導電性の液体などが侵入することが抑制できる。
【0044】
図7(b)に示すように、第3配線30は、第5部分35と第6部分36との間の第3中間部分30Mを含んで良い。第4配線40は、第7部分47と第8部分48との間の第4中間部分40Mを含んで良い。
図8(b)に示すように、第1層51は、第3中間部分30Mの下面30ML、及び、第4中間部分40Mの下面40MLにさらに設けられて良い。第2層52は、第3中間部分30Mの上面30MU、及び、第4中間部分40Mの上面40MUにさらに設けられて良い。
【0045】
図7(b)に示すように、この例では、第5部分35の少なくとも一部は、X-Y平面(例えば第1下面11Lを含む平面)内で、第1部分11及び第3部分23の周りにある。この例では第7部分47の少なくとも一部は、X-Y平面内で、第5部分35の周りにある。第8部分48の少なくとも一部は、X-Y平面内で、第2部分12及び第4部分24の周りにある。第6部分36の少なくとも一部は、X-Y平面内で、第8部分48の周りにある。
【0046】
例えば、第3部分23、第5部分35及び第7部分47は、第1部分11の一部を中心として同心円の弧状である。例えば、第2部分12、第8部分48及び第6部分36は、第4部分24の一部を中心として同心円の弧状である。このような構成により、以下に例示するように、複数の配線シート80Dを、互いの角度を任意に変更して接続できる。
【0047】
図9(a)~
図9(e)は、第2実施形態に係る配線シートを例示する模式的平面図である。
図9(a)に示すように、第2実施形態に係る配線シートとして、上記の配線シート80Dと、別の配線シート80Eと、が設けられている。配線シート80Eの構成は、配線シート80Dの構成と同様でよい。この例では、配線シート80Eの延びる方向は、配線シート80Dの延びる方向と交差している。
【0048】
図9(b)に示すように、配線シート80Dの第2部分12は、配線シート80Eの第3部分23と電気的に接続可能である。
図9(c)に示すように、配線シート80Dの第4部分24は、配線シート80Eの第1部分11と電気的に接続可能である。
図9(d)に示すように、配線シート80Dの第6部分36は、配線シート80Eの第4部分47と電気的に接続可能である。
図9(e)に示すように、配線シート80Dの第8部分48は、配線シート80Eの第5部分35と電気的に接続可能である。同心円の弧状の形状を採用することで、配線シート80Dと配線シート80Eとの間の角度を任意に変更しても、安定した電気的な接続と、安定した付着状態と、が得られる。実施形態において、例えば、第2層52の端部の上面が透明なフィルムでも良い。第2層52の端部が透明であることで、例えば、別の電極との位置合わせが容易になる。例えば、実施形態に係る1つの配線シートと、別の配線シートと、を上から見ながら位置合わせして組み合わせることが容易になる。
【0049】
(第3実施形態)
図10(a)~
図10(d)、及び、
図11(a)~
図11(c)は、第3実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
図10(a)~
図10(c)は、平面図である。
図10(b)~
図10(d)は、第2層52、第1配線部10W、及び、第1層51を例示する平面図である。
図11(a)は、
図10(a)のJ1-J2線断面図である。
図11(b)は、
図10(a)のK1-K2線断面図である。
図11(c)は、
図10(a)のL1-L2線断面図である。
【0050】
図10(c)に示すように、第3実施形態に係る配線シート80Fにおいては、第1配線部10Wは第1配線10を含み、第2配線20が設けられていない。配線シート80Fにおいては、第1部分11及び第2部分12は、円状であり、弧状ではない。これらを除いて、配線シート80Fには、第1実施形態に関して説明した構成(例えば、配線シート80Aの構成)が適用できる。
【0051】
図12(a)~
図12(d)は、第3実施形態に係る配線シートを例示する模式図である。
図12(a)~
図12(c)は、平面図である。
図12(b)~
図12(d)は、第2層52、第1配線部10W、及び、第1層51を例示する平面図である。
図12(c)に示すように、第3実施形態に係る配線シート80Gにおいては、第1部分11は、弧状である。第2部分12は、円状であり、弧状ではない。これを除いて、配線シート80Gの構成は、配線シート80Fの構成と同様である。
【0052】
配線シート80F及び配線シート80Gにおいても、第1周囲部51rが設けられる。これにより、導電性の液体などが外部から第2部分12に侵入することが抑制できる。これにより、より安定した信号が得られる。例えば、バイタルデータなどを継続的に安定して検出することが容易になる。より便利な配線シートを提供できる。
【0053】
【0054】
図14(b)に示すように、第4実施形態に係る配線シート80Hにおいては、第1配線部10Wは、第1配線10、第2配線20、第3配線30及び第4配線40を含む。配線シート80Dにおける第1配線10及び第2配線20は、第1実施形態に関して説明した構成を有して良い。以下、配線シート80Hにおける第3配線30及び第4配線40の例について説明する。配線シート80Hにおいて、配線シート80Dと共通の部分については、配線シート80Dに関する図の一部を参照する。
【0055】
図14(b)に示すように、第3配線30は、第5部分35及び第6部分36を含む。第4配線40は、第7部分47及び第8部分48を含む。
【0056】
第1層51は、第3配線30及び第4配線40の下にある。第2層52は、第3配線30及び第4配線40の上にある。第3配線30の一部、及び、第4配線40の一部は、第1層51と第2層52との間にある。
【0057】
第1層51は、第5部分35の第5下面35L及び第7部分47の第7下面47Lに設けられる(
図8(a)参照)。第1層51は、第6部分36の第6下面36L及び第8部分48の第8下面48Lを露出させる(
図8(c)参照)。
【0058】
第2層52は、第6部分36の第6上面36U及び第8部分48の第8上面48Uに設けられる(
図8(c)参照)。第2層52は、第5部分35の第5上面35U及び第7部分47の第7上面47Uを露出させる(
図8(a)参照)。
【0059】
図14(b)及び
図14(c)に示すように、第1周囲部51rは、第1配線10の下面(例えば、第2部分12の第2下面12L)及び第2配線20の下面(例えば、第4部分24の第4下面24L)の周りにおいて、第2層52の下面52Lに設けられる(
図8(c)参照)。
【0060】
図14(c)に示すように、第1層51は、第2周囲部51sをさらに含む。
図14(b)、
図14(c)及び
図15に示すように、第2周囲部51sは、第6部分36の第6下面36L及び第8部分48の第8下面48Lの周りにおいて、第2層52の下面52Lに設けられる。
【0061】
このような構成を有する配線シート80Hは、実施形態に係る他の複数の配線シートを接続する接続部として機能できる。
【0062】
(第5実施形態)
第5実施形態は、配線システムに係る。第5実施形態に係る配線システムは、第1~第4実施形態に係る複数の配線シートを含む。以下、第5実施形態に係る配線システムの例について説明する。
【0063】
図16~
図20は、第5実施形態に係る配線システムを例示する模式的平面図である。
図17~
図20において、配線シートに含まれる第1配線部10Wの一部が抜き出されて描かれている。
図16に示すように、この例では、配線システム211は、配線シート80A、80B、80D、80F、80G、80H、及び、80Iを含む。配線システム211は、端子部15a、15b、15c及び15dを含む。これらの端子部が、他の配線シートの導電部(第1配線部10W)と電気的に接続される。
【0064】
この例では、配線シート80Fの端部にセンサ部85が電気的に接続される。配線シート80Gの端部にセンサ部86が電気的に接続される。
【0065】
図17に示すように、この例では、配線シート80Fの第1部分11は、配線シート80Aの第4部分24と電気的に接続される。配線シート80Aの第3部分23は、配線シート80Hの第8部分48と電気的に接続される。配線シート80Hの第7部分47は、配線シート80Dの第7部分47と電気的に接続される。配線シート80Dの第8部分48は、配線シート80Iの端子部15cと電気的に接続される。
【0066】
図18に示すように、この例では、配線シート80Aの第1部分11は、配線シート80Hの第6部分36と電気的に接続される。配線シート80Hの第5部分35は、配線シート80Dの第5部分35と電気的に接続される。配線シート80Dの第6部分36は、配線シート80Iの端子部15dと電気的に接続される。
【0067】
図19に示すように、この例では、配線シート80Gの第2部分12は、配線シート80Bの第2部分12と電気的に接続される。配線シート80Bの第1部分11は、配線シート80Hの第1部分11と電気的に接続される。配線シート80Hの第2部分12は、配線シート80Dの第3部分23と電気的に接続される。配線シート80Dの第4部分24は、配線シート80Iの端子部15aと電気的に接続される。
【0068】
図20に示すように、この例では、配線シート80Bの第3部分23は、配線シート80Hの第2部分12と電気的に接続される。配線シート80Hの第1部分11は、配線シート80Dの第1部分11と電気的に接続される。配線シート80Dの第2部分12は、配線シート80Iの端子部15bと電気的に接続される。
【0069】
実施形態に係る配線システム211において、複数の配線シートの互いの角度が任意に変更でき、安定した電気的に接続が得られる。より便利な配線システムが提供できる。
【0070】
上記の実施形態において、第1層51は、任意の材料を含んで良い。第1層51の絶縁層51bは、例えば、無機材料、有機材料、及び、それらの混合材料を含んで良い。第1層51の付着層51aは、例えば、樹脂などを含んで良い。第2層52は、例えば、無機絶縁材料、有機絶縁材料、及び、それらの混合材料を含んで良い。第1配線部10Wは、任意の導電材料を含んで良い。
【0071】
図21は、実施形態に係る配線シートを例示する模式的斜視図である。
図21に示すように、1つの例において、第1配線部10Wは、複数の線状体10Fを含む。複数の線状体10Fは、例えば、ナノメッシュである。第1層51は、樹脂部51Rを含む。樹脂部51Rは、例えば、ナノファイバである。樹脂部51Rの少なくとも一部の周りに複数の線状体10Fがある。第1配線部10Wにナノメッシュ構造を適用することで、良好な通気性が得易い。第1配線部10Wにナノメッシュ構造を適用することで、例えば、伸縮性が得やすくなる。第1配線部10Wにナノメッシュ構造を適用することで、例えば、透水性が得やすくなる。
【0072】
例えば、エレクトロスピニングにより、樹脂部51Rが形成される。このような樹脂部51Rの表面に金属(例えば金)などが蒸着される。蒸着された金属が複数の線状体10Fとなる。樹脂部51Rは、例えば水溶性の材料を含む。1つの例において、樹脂部51Rは、ポリビニルアルコールを含む。
【0073】
このような第1層51を含む配線シートが皮膚などに付着されると、水溶性の樹脂部51Rが解けて、複数の線状体10F(第1配線部10W)が対象となる皮膚に付着する。良好な付着性と、良好な導電性と、が得られる。
【0074】
図22は、実施形態に係る配線システムを例示する模式図である。
図22に示すように、配線システム212が、対象物89(この例では、人体の皮膚)に付着される。例えば、配線シート80F、80G、80A、80D及び80Iなどにより、対象物89の表面と、センサ回路部88と、が電気的に接続される。
【0075】
実施形態に係る配線シートは、例えば、人体のバイタルセンサに応用できる。実施形態によれば、センサの装着感を緩和できる。例えば、SpO2、脈拍数、及び、血圧などのバイタルデータを検出する際の電気的接続に配線シートが応用できる。実施形態によれば、違和感を抑制したウェアラブルセンサ配線が得られる。実施形態によれば、良好な通気性が得られる。連続検出が、より容易になる。
【0076】
実施形態において、複数の配線部(例えば第1配線部10W)が積層されても良い。
【0077】
実施形態は、以下の構成を含んでも良い。
(構成1)
第1部分及び第2部分を含む第1配線を含む第1配線部と、
前記第1部分の第1下面に設けられ前記第2部分の第2下面を露出させる付着性の第1層と、
前記第2部分の第2上面に設けられ前記第1部分の第1上面を露出させる絶縁性の第2層と、
を備え、
前記第1層は、前記第2下面の周りにおいて前記第2層の下面に設けられた第1周囲部を含む、配線シート。
【0078】
(構成2)
前記第1配線は、前記第1部分と前記第2部分との間の第1中間部分をさらに含み、
前記第1層は、前記第1中間部分の下面にさらに設けられ、
前記第2層は、前記第1中間部分の上面にさらに設けられた、構成1記載の配線シート。
【0079】
(構成3)
前記第1配線部は、第3部分及び第4部分を含む第2配線をさらに含み、
前記第1層は、前記第3部分の第3下面にさらに設けられ前記第4部分の第4下面を露出させ、
前記第2層は、前記第4部分の第4上面にさらに設けられ前記第3部分の第3上面を露出させ、
前記第1周囲部は、前記第4下面の周りにおいて前記第2層の前記下面に設けられた、構成1記載の配線シート。
【0080】
(構成4)
前記第2配線は、前記第3部分と前記第4部分との間の第2中間部分をさらに含み、
前記第1層は、前記第2中間部分の下面にさらに設けられ、
前記第2層は、前記第2中間部分の上面にさらに設けられた、構成3記載の配線シート。
【0081】
(構成5)
前記第3部分の少なくとも一部は、前記第1下面を含む平面内で、前記第1部分の周りにある、構成3または4に記載の配線シート。
【0082】
(構成6)
前記第2部分の少なくとも一部は、前記第2下面を含む平面内で、前記第4部分の周りにある、構成5に記載の配線シート。
【0083】
(構成7)
前記第1層は、
付着性の付着層と、
前記付着層と前記第1配線部との間に設けられた絶縁性の絶縁層と、
を含む、構成3~6のいずれか1つに記載の配線シート。
【0084】
(構成8)
前記第1配線部は、複数の線状体を含み、
前記第1層は、樹脂部を含み、前記樹脂部の少なくとも一部の周りに前記複数の線状体がある、構成3~6のいずれか1つに記載の配線シート。
【0085】
(構成9)
前記樹脂部は、水溶性である、構成8記載の配線シート。
【0086】
(構成10)
前記第1配線部は、
第5部分及び第6部分を含む第3配線と、
第7部分及び第8部分を含む第4配線と、
をさらに含み、
前記第1層は、前記第5部分の第5下面及び前記第7部分の第7下面にさらに設けられ前記第6部分の第6下面及び前記第8部分の第8下面を露出させ、
前記第2層は、前記第6部分の第6上面及び前記第8部分の第8上面にさらに設けられ前記第5部分の第5上面及び前記第7部分の第7上面を露出させ、
前記第1周囲部は、前記第6下面及び前記第8下面の周りにおいて前記第2層の前記下面に設けられた、構成1記載の配線シート。
【0087】
(構成11)
前記第5部分の少なくとも一部は、前記第1下面を含む平面内で、前記第1部分及び前記第3部分の周りにある、構成10記載の配線シート。
【0088】
(構成12)
前記第7部分の少なくとも一部は、前記第1下面を含む前記平面内で、前記第5部分の周りにある、構成11記載の配線シート。
【0089】
(構成13)
前記第1配線部は、
第5部分及び第6部分を含む第3配線と、
第7部分及び第8部分を含む第4配線と、
をさらに含み、
前記第1層は、前記第5部分の第5下面及び前記第7部分の第7下面にさらに設けられ前記第6部分の第6下面及び前記第8部分の第8下面を露出させ、
前記第2層は、前記第6部分の第6上面及び前記第8部分の第8上面にさらに設けられ前記第5部分の第5上面及び前記第7部分の第7上面を露出させ、
前記第1周囲部は、前記第2下面及び前記第4下面の周りにおいて前記第2層の前記下面に設けられた、
前記第1層は、第2周囲部をさらに含み、
前記第2周囲部は、前記第6下面及び前記第8下面の周りにおいて前記第2層の前記下面に設けられた、構成1記載の配線シート。
【0090】
(構成14)
構成3~9のいずれか1つに記載の複数の配線シートを備え、
前記複数の配線シートの1つの前記第2部分と、前記複数の配線シートの別の1つの前記第3部分と、が接触可能であり、
前記複数の配線シートの前記別の1つの前記第1部分と、前記複数の配線シートの前記1つの前記第4部分と、が接触可能である、配線システム。
【0091】
(構成15)
第1部分及び第2部分を含む第1配線と、第3部分及び第4部分を含む第2配線と、を含む第1配線部と、
前記第1部分の第1下面、及び、前記第3部分の第3下面に設けられ、前記第2部分の第2下面、及び、前記第4部分の第4下面を露出させる付着性の第1層と、
前記第2部分の第2上面、及び、前記第4部分の第4上面に設けられ、前記第1部分の第1上面、及び、前記第3部分の第3上面を露出させる絶縁性の第2層と、
を備えた配線シート。
【0092】
実施形態によれば、より便利な配線シート及び配線システムが提供できる。
【0093】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、配線シートに含まれる第1層、第2層及び第1配線部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
【0094】
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
【0095】
その他、本発明の実施の形態として上述した配線シート及び配線システムについて、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての配線シート及び配線システムも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
【0096】
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0097】
10…第1配線、 10M…第1中間部分、 10ML…下面、 10MU…上面、 10W…第1配線部、 11…第1部分、 11L…第1下面、 11U…第1上面、 12…第2部分、 12L…第2上面、 12L…第2下面、 15a~15d…端子部、 20…第2配線、 20M…第2中間部分、 20ML…下面、 20MU…上面、 23…第3部分、 23L…第3下面、 23U…第3上面、 24…第4部分、 24L…第4下面、 24U…第4上面、 30…第3配線、 30M…第3中間部分、 30ML…下面、 30MU…上面、 35…第5部分、 35L…第5下面、 35U…第5上面、 36…第6部分、 36L…第6下面、 36U…第6上面、 40…第4配線、 40M…第4中間部分、 40ML…下面、 40MU…上面、 47…第7部分、 47L…第7下面、 47U…第7上面、 48…第8部分、 48L…第8下面、 48U…第8上面、 51…第1層、 51R…樹脂部、 51a…付着層、 51b…絶縁層、 51r…第1周囲部、 52s…第2周囲部、 52…第2層、 52L…第2下面、 80、80A~80I…配線シート、 85、86…センサ部、 88…センサ回路部、 89…対象物、 210、211、212…配線システム